JP2003198107A - カバーレイフィルム、その製造方法及びフレキシブル基板 - Google Patents

カバーレイフィルム、その製造方法及びフレキシブル基板

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JP2003198107A JP2001393382A JP2001393382A JP2003198107A JP 2003198107 A JP2003198107 A JP 2003198107A JP 2001393382 A JP2001393382 A JP 2001393382A JP 2001393382 A JP2001393382 A JP 2001393382A JP 2003198107 A JP2003198107 A JP 2003198107A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、フレキシブル基板(FPC)など
において、十分な接着強度を有し、かつ回路パターンの
端子部やランド部などの開口部分に接着材料が滲み出す
のを極力抑えたカバーレイフィルムを提供せんとするも
のである。 【解決手段】 かゝる本発明は、フィルム基材200上
にフロー特性の異なる接着層を少なくとも2層以上積層
させ、かつフロー特性がフィルム基材200側から外側
にかけて大きくなるよう傾斜させたカバーレイフィルム
210であるため、これを、ベースフィルム100及び
この回路パターン120上に貼り付ければ、十分な接着
強度を有し、かつ回路パターンなどの開口部分に接着材
料が滲み出すのを極力抑えたFPC300が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブル基板
(FPC)などに用いられるカバーレイフィルム、その
製造方法及びFPCに関するものである。
【0002】
【従来の技術】FPCでは、ベースフィルム側の金属層
(銅箔)部分に所定の回路パターンを形成した後、その
上面側に保護フィルムとして、カバーレイフィルムを貼
り付けことが、一般的に行われている。カバーレイフィ
ルムは、通常ベースフィルム側のほぼ全面に貼り付けら
れるわけであるが、ただ基板の縁寄りなどに形成された
回路パターンの端子部や一部のランド部にあっては、後
処理のため、開口させておく必要がある。
【0003】この関係を、図示すると図4(A)〜
(B)の如くである。先ず、図4(A)に示すように、
ベースフィルム10に接着層11を介して張り付けられ
た金属層(銅箔)に所定の回路パターン12を形成す
る。この後、カバーレイフィルム20を接着層21を介
して、ベースフィルム10及び回路パターン12上に貼
り付ければ、図4(B)に示すような、FPC30が得
られる。このとき、カバーレイフィルム20側の回路パ
ターン12の端子部やランド部などに当たる部分にあっ
ては、予め開口22を設けてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなFPC30
の製造においては、真空プレスなどの方法を用いてカバ
ーレイフィルム20を貼り付けている。この際、生産性
を向上させるためには、カバーレイフィルム20側の接
着剤が、回路パターン12部分に短時間で入り込むこと
ができるフロー特性の大きな接着剤を用いることが好ま
しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フロー特性
の大きな接着剤を用いると、回路パターン12部分への
接着剤の入り込み性(埋め込み性)は改善されるもの
の、例えば図5(A)に示すように、カバーレイフィル
ム20側の接着剤が、回路パターン12上に流れ出して
(滲み出して)外観上の問題が生じたり、ときには、こ
の流れ出した接着剤21aにより、後処理となるハンダ
付けやメッキなどの作業がし難くなったり、不可能とな
るなどの問題があった。
【0006】逆に、フロー特性の小さい接着剤を用いる
と、例えば図5(B)に示すように、カバーレイフィル
ム20側の接着剤が、回路パターン12上に流れ出すこ
とが殆どなくなるが、回路パターン12部分に十分に入
り込めず、部分的に隙間δが生じるなどして、所定の接
着強度が得られないなどの問題があった。
【0007】本発明は、このような現状に鑑みてなされ
たもので、基本的には、フィルム基材上にフロー特性の
異なる接着層を少なくとも2層以上積層させることで、
上記問題点を解消せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、フィルム基材上にフロー特性の異なる接着層を少な
くとも2層以上積層させ、かつ前記フロー特性が前記フ
ィルム基材側から外側にかけて大きくなるよう傾斜させ
たことを特徴とするカバーレイフィルムにある。
【0009】請求項2記載の本発明は、前記2層以上の
接着層のフロー特性を大きくするにおいて、塗布条件を
調整し、又は塗布接着材料を調整することを特徴とする
カバーレイフィルムの製造方法にある。
【0010】請求項3記載の本発明は、適宜箇所に開口
部分が設けられた前記請求項1記載のカバーレイフィル
ムを、ベースフィルム及び所定の回路パターン上に貼り
付けたことを特徴とするフレキシブル基板にある。
【0011】
【発明の実施の形態】図1(A)〜(C)は、本発明に
係るカバーレイフィルムの製造方法の一例を示したもの
である。図中、200はフィルム基材、211は一層目
の接着層、212は二層目の接着層、220は回路パタ
ーン120の端子部やランド部などに当たる部分に開け
られた開口である。
【0012】先ず、フィルム基材200として、ポリイ
ミドフィルムやPETフィルムなどを用い、図1(A)
に示すように、その片面にエポキシ系やアクリル系の接
着剤を塗布して、一層目の接着層211を設ける。この
一層目は、例えば乾燥させた後、加熱処理であるプレベ
ーキング処理を施して、通常のフロー特性(小さめのフ
ロー特性)の接着層とする。次に、図1(B)に示すよ
うに、一層目の接着層211上に、二層目の接着層21
2として、やはりエポキシ系やアクリル系の接着剤を塗
布する。この塗布後は、ただ単に適宜期間乾燥させる。
これによって、図1(C)に示すような、本発明の目的
とする、フロー特性がフィルム基材200側から外側に
かけて大きくなるよう傾斜させた、カバーレイフィルム
210が得られる。
【0013】この二層目の接着層212のフロー特性
を、一層目の接着層211のそれに対して、大きくする
具体的な方法は、後述する。
【0014】このようにして得られたカバーレイフィル
ム210を、図2(A)に示すように、ベースフィルム
100及びこのフィルム上に接着層110を介して張り
付けられた金属層(銅箔)部分に形成された所定の回路
パターン120上に貼り付ければ、図2(B)に示すよ
うな、本発明のFPC300が得られる。
【0015】このFPC300では、図3に示すよう
に、丁度回路パターン120部分側にフロー特性が大き
い二層目の接着層212があるため、その接着材料は回
路パターン120部分に良好に流れ、埋め込まれる。つ
まり、十分な接着材料の充填により所定の接着強度が得
られる。一方、カバーレイフィルム210の開口220
部分では、接着材料の滲み出しが極力抑えられる。つま
り、フロー特性の大きい一層目の接着材料が回路パター
ン120部分に埋め込まれる分、開口220部分の回路
パターン120上に流れる分が少なくなる上に、一層目
の接着材料は、フロー特性が小さく、流れ難いからであ
る。いずれにしても、これによって、開口220部分の
スペース的な狭小化が避けられるため、後処理であるハ
ンダ付けやメッキなどの作業がし易くなる。
【0016】このようなカバーレイフィルム210にお
いて、二層目の接着層212のフロー特性を大きくする
具体的な方法としては、特に限定されないが、例えば塗
布条件や接着材料を適宜調整することで行える。
【0017】例えば、一層目の接着層211と二層目の
接着層212において、同一の接着剤を用い、一層目の
接着層211では乾燥・プレベーキング処理を行い、二
層目の接着層212では単なる乾燥のみとし、この際の
乾燥期間の調整により、フロー特性を大きくすることが
できる。つまり、乾燥期間が最適であれば、二層目の接
着層212のフロー特性を大きく保持することができ
る。
【0018】次に、一層目の接着層211と二層目の接
着層212において、同一の接着剤を用い、一層目の接
着層211では乾燥・プレベーキングを行い、二層目の
接着層212では乾燥期間を同一とするも、塗布厚さの
調整により、フロー特性を大きくすることができる。つ
まり、同一の乾燥期間内で塗布厚さが最適であれば、二
層目の接着層212のフロー特性を大きく保持すること
ができる。
【0019】さらに、一層目の接着層211と二層目の
接着層212において、フロー特性の異なる複数の接着
剤を用い、フロー特性の大きい接着剤を二層目の接着剤
として使用することで、フロー特性を大きくすることが
できる。なお、ここで、複数の接着剤としては、接着材
料のベース樹脂自体が異なるもの、或いはベース樹脂自
体が同一でも、添加剤の添加によりフロー特性が異なる
ものなどが挙げられる。
【0020】〈実施例1〉フィルム基材をポリイミドフ
ィルム(25μm)とし、これに一層目の接着層として
エボキシ系接着剤を厚さ15μmで塗布し、乾燥させた
後(1日間乾燥)、プレベーキングとして40℃のオー
ブン中に2日間放置した。この後、プレベーキングされ
た一層目の接着層上に、二層目の接着層としてエボキシ
系接着剤を厚さ15μmで塗布し、プレベーキングは行
わず、単なる乾燥を2日間行った。このようにして得ら
れたカバーレイフィルムを、2分間の熱プレスで、ベー
スフィルム及びこのフィルム上に接着層を介して張り付
けられた金属層(35μm)部分に形成された所定の回
路パターン上に貼り付け、FPCを得た。
【0021】〈実施例2〉フィルム基材をポリイミドフ
ィルム(25μm)とし、これに一層目の接着層として
エボキシ系接着剤を厚さ15μmで塗布し、乾燥させた
後(1日間乾燥)、プレベーキングとして40℃のオー
ブン中に2日間放置した。この後、プレベーキングされ
た一層目の接着層上に、二層目の接着層としてエボキシ
系接着剤を厚さ15μmで塗布し、プレベーキングは行
わず、単なる乾燥を3日間行った。このようにして得ら
れたカバーレイフィルムを、2分間の熱プレスで、ベー
スフィルム及びこのフィルム上に接着層を介して張り付
けられた金属層(35μm)部分に形成された所定の回
路パターン上に貼り付け、FPCを得た。
【0022】〈比較例1〉フィルム基材をポリイミドフ
ィルム(25μm)とし、これに一層目の接着層として
エボキシ系接着剤を厚さ30μmで塗布し、乾燥させた
後(1日間乾燥)、プレベーキングとして40℃のオー
ブン中に2日間放置した。このように従来と同様にして
得られたカバーレイフィルムを、2分間の熱プレスで、
ベースフィルム及びこのフィルム上に接着層を介して張
り付けられた金属層(35μm)部分に形成された所定
の回路パターン上に貼り付け、FPCを得た。
【0023】〈比較例2〉フィルム基材をポリイミドフ
ィルム(25μm)とし、これに一層目の接着層として
エボキシ系接着剤を厚さ15μmで塗布し、乾燥させた
後(1日間乾燥)、プレベーキングとして40℃のオー
ブン中に2日間放置した。この後、プレベーキングされ
た一層目の接着層上に、二層目の接着層としてエボキシ
系接着剤を厚さ15μmで塗布し、プレベーキングは行
わず、単なる乾燥を4日間行った。このようにして得ら
れたカバーレイフィルムを、2分間の熱プレスで、ベー
スフィルム及びこのフィルム上に接着層を介して張り付
けられた金属層(35μm)部分に形成された所定の回
路パターン上に貼り付け、FPCを得た。
【0024】〈比較例3〉フィルム基材をポリイミドフ
ィルム(25μm)とし、これに一層目の接着層として
エボキシ系接着剤を厚さ15μmで塗布し、乾燥させた
後(1日間乾燥)、プレベーキングとして40℃のオー
ブン中に2日間放置した。この後、プレベーキングされ
た一層目の接着層上に、二層目の接着層としてエボキシ
系接着剤を厚さ15μmで塗布し、プレベーキングは行
わず、単なる乾燥を1日間行った。このようにして得ら
れたカバーレイフィルムを、2分間の熱プレスで、ベー
スフィルム及びこのフィルム上に接着層を介して張り付
けられた金属層(35μm)部分に形成された所定の回
路パターン上に貼り付け、FPCを得た。
【0025】〈実施例3〉フィルム基材をポリイミドフ
ィルム(25μm)とし、これに一層目の接着層として
エボキシ系接着剤を厚さ20μmで塗布し、乾燥させた
後(1日間乾燥)、プレベーキングとして40℃のオー
ブン中に2日間放置した。この後、プレベーキングされ
た一層目の接着層上に、二層目の接着層としてエボキシ
系接着剤を厚さ10μmで塗布し、プレベーキングは行
わず、単なる乾燥を2日間行った。このようにして得ら
れたカバーレイフィルムを、2分間の熱プレスで、ベー
スフィルム及びこのフィルム上に接着層を介して張り付
けられた金属層(35μm)部分に形成された所定の回
路パターン上に貼り付け、FPCを得た。
【0026】〈実施例4〉フィルム基材をポリイミドフ
ィルム(25μm)とし、これに一層目の接着層として
エボキシ系接着剤を厚さ20μmで塗布し、乾燥させた
後(1日間乾燥)、プレベーキングとして40℃のオー
ブン中に2日間放置した。この後、プレベーキングされ
た一層目の接着層上に、二層目の接着層としてエボキシ
系接着剤を厚さ15μmで塗布し、プレベーキングは行
わず、単なる乾燥を2日間行った。このようにして得ら
れたカバーレイフィルムを、2分間の熱プレスで、ベー
スフィルム及びこのフィルム上に接着層を介して張り付
けられた金属層(35μm)部分に形成された所定の回
路パターン上に貼り付け、FPCを得た。
【0027】〈比較例4〉フィルム基材をポリイミドフ
ィルム(25μm)とし、これに一層目の接着層として
エボキシ系接着剤を厚さ10μmで塗布し、乾燥させた
後(1日間乾燥)、プレベーキングとして40℃のオー
ブン中に2日間放置した。この後、プレベーキングされ
た一層目の接着層上に、二層目の接着層としてエボキシ
系接着剤を厚さ20μmで塗布し、プレベーキングは行
わず、単なる乾燥を2日間行った。このようにして得ら
れたカバーレイフィルムを、2分間の熱プレスで、ベー
スフィルム及びこのフィルム上に接着層を介して張り付
けられた金属層(35μm)部分に形成された所定の回
路パターン上に貼り付け、FPCを得た。
【0028】〈比較例5〉フィルム基材をポリイミドフ
ィルム(25μm)とし、これに一層目の接着層として
エボキシ系接着剤を厚さ20μmで塗布し、乾燥させた
後(1日間乾燥)、プレベーキングとして40℃のオー
ブン中に2日間放置した。この後、プレベーキングされ
た一層目の接着層上に、二層目の接着層としてエボキシ
系接着剤を厚さ5μmで塗布し、プレベーキングは行わ
ず、単なる乾燥を2日間行った。このようにして得られ
たカバーレイフィルムを、2分間の熱プレスで、ベース
フィルム及びこのフィルム上に接着層を介して張り付け
られた金属層(35μm)部分に形成された所定の回路
パターン上に貼り付け、FPCを得た。
【0029】〈実施例5〉フィルム基材をポリイミドフ
ィルム(25μm)とし、これに一層目の接着層として
エボキシ系接着剤を厚さ15μmで塗布し、乾燥させた
後(1日間乾燥)、プレベーキングとして40℃のオー
ブン中に2日間放置した。この後、プレベーキングされ
た一層目の接着層上に、二層目の接着層としてアクリル
系接着剤(上記エボキシ系接着剤よりフロー特性の大き
い接着剤)を厚さ15μmで塗布し、プレベーキングは
行わず、単なる乾燥を2日間行った。このようにして得
られたカバーレイフィルムを、2分間の熱プレスで、ベ
ースフィルム及びこのフィルム上に接着層を介して張り
付けられた金属層(35μm)部分に形成された所定の
回路パターン上に貼り付け、FPCを得た。
【0030】上記実施例1〜5、及び比較例1〜5によ
り得られたFPCについて、カバーレイフィルムの接着
強度と、開口部分への接着材料の滲み出しを調べたとこ
ろ、表1〜2の如くであった。なお、接着強度と接着材
料の滲み出しは、以下の方法により調べ、その結果を同
表1〜2に併記した。
【0031】〈接着強度試験〉カバーレイフィルムをベ
ースフィルム及びこのフィルム上の回路パターンから剥
がし、そのときの耐剥離力が十分な大きさのものを合格
(○)とし、不十分なものを不合格(×)とした。
【0032】〈滲み出し試験〉カバーレイフィルムの開
口部分の幅(溝又はホール幅)を0.2mmとして、接
着材料が回路パターン上の開口側に大きく滲み出してき
ている場合を不合格(×)とし、滲み出しが小さい場合
を合格(○)とした。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】上記表1〜2から、本発明の条件を満たす
カバーレイフィルムを用いたFPC(実施例1〜5)で
は、接着強度と接着材料の滲み出しのすべてにおいて、
良好(合格)であることが分かる。
【0036】これに対して、本発明の条件を欠くカバー
レイフィルムを用いたFPC(比較例1〜5)では、い
ずれかの点で問題があることが分かる。つまり、比較例
1では、従来と同様、フロー特性の小さい一層目だけの
接着層からなるため、回路パターン部分への埋め込みが
不十分で、十分な接着強度が得られないことが分かる。
また、比較例2では、二層目の接着層の乾燥期間が長い
ことにより、フロー特性が小さくなるため、やはり十分
な接着強度が得られないことが分かる。比較例3では、
逆に二層目の接着層の乾燥期間が短いため、フロー特性
が大き過ぎて、接着材料の滲み出しが大きいことが分か
る。比較例4では、二層目の接着層の塗布厚さが厚過ぎ
て樹脂の硬化が不十分であるため、フロー特性が大き過
ぎて、接着材料の滲み出しが大きいことが分かる。比較
例5では、二層目の接着層の塗布厚さが薄過ぎて樹脂の
硬化が進み過ぎたため、フロー特性が小さ過ぎて、十分
な接着強度が得られないことが分かる。
【0037】なお、上記実施例では、カバーレイフィル
ムを片面タイプ型FPCに適用した場合であったが、本
発明は、これに限定されず、両面タイプ型FPCにも適
用することができる。また、上記実施例の場合、接着層
が2層であったが、本発明では、これに限定されず、3
層以上でも、接着層のフロー特性がフィルム基材側から
外側にかけて大きくなるものであればよい。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るカバーレイフィルムによると、フィルム基材上に
フロー特性の異なる接着層を少なくとも2層以上積層さ
せ、かつフロー特性がフィルム基材側から外側にかけて
大きくなるよう傾斜させてあるため、十分な接着強度を
有し、かつ回路パターンの端子部やランド部などの開口
部分に接着材料が滲み出すのを極力抑えた、優れたFP
Cが得られる。
【0039】本発明に係るカバーレイフィルムの製造方
法によると、塗布条件を調整し、又は塗布接着材料を調
整することで、簡単に2層以上の接着層のフロー特性を
大きくしたカバーレイフィルムを得ることができる。
【0040】本発明に係るFPCによると、適宜箇所に
回路パターンの端子部やランド部などの開口部分が設け
られた上記カバーレイフィルムを、ベースフィルム及び
所定の回路パターン上に貼り付けたことで、優れた基板
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカバーレイフィルムの製造工程
の一例を示した工程図である。
【図2】 本発明に係るカバーレイフィルムを用いてF
PCを製造する一例を示した工程図である。
【図3】 図2により得られたFPCの拡大図である。
【図4】 従来のカバーレイフィルムを用いてFPCを
製造する例を示した工程図である。
【図5】 図4により得られた各FPCの拡大図であ
る。
【符号の説明】
100 ベースフィルム 110 接着層 120 回路パターン 200 フィルム基材 211 一層目の接着層 212 二層目の接着層 220 開口 300 FPC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A AK49 AK53G BA03 BA10A BA10C BA26 CC00B CC00C EH46B EH46C EH462 EJ202 EJ421 EJ481 GB43 JA06B JA06C JL11B JL11C 4J004 AA10 AA13 CA03 CA06 4J040 DF001 EC001 MA10 5E314 AA32 AA33 BB01 CC15 FF06 GG11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム基材上にフロー特性の異なる接
    着層を少なくとも2層以上積層させ、かつ前記フロー特
    性が前記フィルム基材側から外側にかけて大きくなるよ
    う傾斜させたことを特徴とするカバーレイフィルム。
  2. 【請求項2】 前記2層以上の接着層のフロー特性を大
    きくするにおいて、塗布条件を調整し、又は塗布接着材
    料を調整することを特徴とするカバーレイフィルムの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 適宜箇所に開口部分が設けられた前記請
    求項1記載のカバーレイフィルムを、ベースフィルム及
    び所定の回路パターン上に貼り付けたことを特徴とする
    フレキシブル基板。
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