JP2003197936A - 太陽電池 - Google Patents

太陽電池

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JP2003197936A
JP2003197936A JP2001390067A JP2001390067A JP2003197936A JP 2003197936 A JP2003197936 A JP 2003197936A JP 2001390067 A JP2001390067 A JP 2001390067A JP 2001390067 A JP2001390067 A JP 2001390067A JP 2003197936 A JP2003197936 A JP 2003197936A
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transparent conductive
conductive layer
oxide layer
solar cell
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Katsuhiko Kondo
勝彦 近藤
Tatsuyuki Nishinomiya
立亨 西宮
Kengo Yamaguchi
賢剛 山口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い変換効率を示す太陽電池を得ることを課題
とする。 【解決手段】ガラス基板(支持体)11上に透明導電層
12を介してアモルファスSi又は結晶質Siよりなる
pin型又はnip型構造の複数のセル13,14を1
つ又は多段に積層し、更に前記セル13,14上に酸化
物層15を介して反射用金属膜16を形成した太陽電池
において、白色光に対する透明導電層12及び酸化物層
15の少なくとも一方の層の光線透過率が84%以上
で、電気抵抗率が5×10−3Ωcm以下であることを
特徴とする太陽電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、pin型又はni
p型構造の複数のセルを1つ又は多段に積層した太陽電
池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜型シリコン太陽電池として
は、例えば図2に示すものが知られている。図中の付番
1は、厚みが約1mmのガラス基板を示す。この基板1
上には、膜厚0.6〜1.0μmの透明導電層2を介し
て第1のセル3、第2のセル4、膜厚0.01〜1.0
μmの酸化物層5及び膜厚0.3〜0.6μmの反射用
金属膜6が順次形成されている。ここで、第1のセル3
は、p型のアモルファスSi(a−Si)発電膜3a
と、i型のa−Si発電膜3bと、n型のa−Si発電
膜3cとから構成されている。また、第2のセル4は、
p型の非晶質Si発電膜4aと、i型の非晶質Si発電
膜4bと、n型の非晶質Si発電膜4cとから構成され
ている。ここで、前記各発電膜の膜厚は0.005〜
0.5μmである。なお、発電膜として微結晶シリコン
を用いた場合の膜厚は、0.005〜5.0μmであ
る。
【0003】こうした構成の太陽電池において、太陽光
はガラス基板1側から入射して透明導電層2を透過して
各発電膜に入射する。太陽光は、発電膜3aに吸収され
て、透明導電層2と非晶質Si発電膜4aとの間に起電
力が発生し、電力を外部に取り出すことができる。とこ
ろで、こうした太陽電池において、電池の発電効率を向
上させるために、例えば前記発電膜3a〜3cをa−S
i、前記発電膜4a〜4cを結晶質Siで構成するよう
に、前記発電膜3a〜3c、4a〜4cを夫々光吸収帯
域の異なる材質とすることで入射光を有効に利用するこ
とが広く行われており、タンデム型太陽電池と呼ばれて
いる。しかし、従来のタンデム型太陽電池では、高い変
換効率が得られないという課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情を考
慮してなされたもので、白色光に対する透明導電層及び
酸化物層の少なくとも一方の層の光線透過率を84%以
上で、電気抵抗率を5×10−3Ωcm以下とすること
により、高い変換効率が得られる太陽電池を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に透
明導電層を介してアモルファスSi又は結晶質Siより
なるpin型又はnip型構造の複数のセルを1つ又は
多段に積層し、更に前記セル上に酸化物層を介して反射
用金属膜を形成した太陽電池において、白色光に対する
透明導電層及び酸化物層の少なくとも一方の層の光線透
過率が84%以上で、電気抵抗率が5×10−3Ωcm
以下であることを特徴とする太陽電池である。
【0006】また、本発明は、支持体上に金属電極層、
酸化物層を介してアモルファスSi又は結晶質Siより
なるpin型又はnip型構造の複数のセルを1つ又は
多段に積層し、更に前記セル上に透明導電層を介して集
電電極を形成した太陽電池において、白色光に対する前
記透明導電層及び酸化物層の少なくとも一方の層の光線
透過率が84%以上で、電気抵抗率が5×10−3Ωc
m以下であることを特徴とする太陽電池である。
【0007】本発明において、白色光は、一般にAM
1.5相当の白色光を示す。ここで、「AM1.5相当
の白色光」とは、地上太陽光を模擬したスペクトルを有
する白色光である。
【0008】本発明において、白色光に対する透明電極
層及び酸化物層の光線透過率が84%以上とするのは、
84%未満では、発電膜へ入射する光量が少ないため充
分な光発生電流が得られず、発電効率が低下するためで
ある。
【0009】本発明において、電気抵抗率を5×10
−3Ωcm以下とするのは、5×10 −3Ωcmを超え
ると、透明電極層及び酸化物層での直列抵抗損失分が増
大するため、発電効率が低下するからである。
【0010】本発明において、前記透明導電層及び酸化
物層の少なくとも一方が、Ga、Gd、Laの少なくと
もどれか一つを1016個/cm以上の濃度で含むZ
nOで形成されることが好ましい。これは、濃度が10
16個/cm以下では、透明導電層及び酸化物層での
キャリア濃度が少ないため、電気抵抗率が大きくなり、
直列抵抗損失分が増大するからである。
【0011】本発明において、前記反射用金属膜の膜厚
は0.2〜2μmであることが好ましい。この理由は、
膜厚が0.2μm未満の場合、支持体側から入射した光
が反射用金属膜側から通り抜けるおそれがあり、膜厚が
2μmを超えるとコスト高となるからである。更に、前
記反射用金属膜の材質としては、例えばAg、Cu等の
金属が挙げられる。これらの金属は真空蒸着法、スパッ
タ法等により形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の各実施例に係る
タンデム型太陽電池について説明する。なお、各実施例
で述べる太陽電池を構成する該構成要素の材質や膜厚は
一例を示すもので、本発明はこれらに限定されない。 (実施例1〜6)図1を参照する。図中の付番11は、
厚みが約1mmのガラス基板(支持体)を示す。この基
板11上には、不純物としてのGaをドープした厚さ
0.2〜2μmのZnO層(透明導電層)12が形成さ
れている。ここで、AM1.5相当の白色光に対する透
明導電層12の光線透過率は82〜86%で、電気抵抗
率は5×10−3Ω・cm以下である。また、透明導電
層12のGa原子濃度は、1×1016cm−3以上で
ある。前記透明導電層12上には、第1のセル13が形
成されている。ここで、第1のセル13は、p型のa−
Si発電膜13aと、i型のa−Si発電膜13bと、
n型のa−Si発電膜13cとから構成されている。こ
こで、前記各発電膜の膜厚は0.005〜0.5μmで
ある。
【0013】前記第1のセル13上には、第2のセル1
4、膜厚0.01〜1.0μmのITOからなる酸化物
層15及び膜厚0.02〜2μmのAgからなる反射用
金属膜16が順次形成されている。ここで、第2のセル
14は、p型の結晶質Si発電膜14aと、i型の結晶
質Si発電膜14bと、n型の結晶質Si発電膜14c
とから構成されている。前記各発電膜の膜厚は0.00
5〜0.5μmである。
【0014】下記表1は、実施例1〜6及び比較例1
(SnOからなる透明導電層を用いた事を特徴とす
る、実施例1と基本的には同じ構成のタンデム型太陽電
池)、比較例2(AlドープしたZnOからなる透明導
電層を用いた事を特徴とする、実施例1と基本的には同
じ構成のタンデム型太陽電池)における、透明導電層の
光線透過率、透明導電層の電気抵抗率、透明導電層のG
a原子濃度、透明導電層の膜厚を夫々記載したものであ
る。
【0015】
【表1】
【0016】上記実施例1〜6に係るタンデム型太陽電
池は、ガラス基板11上にGaをドープした厚さ0.2
〜2μmのZnO層(透明導電層)12を介してアモル
ファスSiよりなるpin型構造の第1のセル13、結
晶質Siよりなるpin型構造の第2のセル14を多段
に積層し、更に前記セル14上に酸化物層15を介して
反射用金属膜16を形成し、かつAM1.5相当の白色
光に対する透明導電層12の光線透過率は82〜86%
で、電気抵抗率は5×10−3Ω・cm以下であり、か
つ透明導電層12のGa原子濃度は、1×1016cm
−3以上である。従って、上記実施例1〜6によれば、
不純物Gaによって透明導電層12を低抵抗化すること
により、比較例1,2と比べ、変換効率が高い太陽電池
を得ることができる。
【0017】上述のように、実施例1〜6では透明導電
層12に光透過性に優れたZnOを使用し、ZnO中に
不純物としてのGaを適量ドープして低抵抗化すること
により、変換効率が向上する。低抵抗化されるメカニズ
ムは定かではないが、これらの元素は原子半径が大きく
ドーパントとしての活性化エネルギーが低いため、キャ
リア濃度を高くすることができるためと考えられる(G
a以外のGd、La等も同様)。
【0018】事実、透明導電層12の膜厚が0.6μm
である場合(実施例2,3,4及び比較例1,2)の、
Ga原子濃度と規格化変換効率との関係を調べたとこ
ろ、図3に示す結果が得られた。図3より、本発明が比
較例1,2と比べ高い変換効率を示すことが明らかであ
る。
【0019】また、Ga原子濃度が1×1017cm
−3の場合(実施例1,3,5,6)、透明導電層の膜
厚と規格変換効率との関係を調べたところ、図4に示す
結果が得られた。図3より、本発明が比較例1,2と比
べ高い変換効率を示すことが明らかである。
【0020】(実施例7〜12)本実施例7〜12に係
るタンデム型太陽電池は、実施例1〜6と比べ、Gaの
代わりに不純物としてのGdをドープした厚さ0.2〜
2μmのZnO層(透明導電層)12を用いる点が大き
く異なり、透明導電層12の光線透過率、透明導電層1
2の電気抵抗率、Gd原子濃度、透明導電層12の膜厚
は下記表2のとおりである。なお、表2には、比較例
1,2における透明導電層の光線透過率、電気抵抗率、
透明導電層の膜厚も示した。
【0021】
【表2】
【0022】実施例7〜12によれば、不純物Gdによ
り透明導電層12を低抵抗化することにより、高い変換
効率を有したタンデム型太陽電池を得ることができる。
事実、透明導電層12の膜厚が0.6μmである場合
(実施例8,9,10及び比較例1,2)の、Ga原子
濃度と規格化変換効率との関係を調べたところ、図5に
示す結果が得られた。図5より、本発明が比較例1,2
と比べ高い変換効率を示すことが明らかである。
【0023】また、Gd原子濃度が1×1017cm
−3の場合(実施例7,9,11,12)の、透明導電
層12の膜厚と規格変換効率との関係を調べたところ、
図6に示す結果が得られた。図6より、本発明が比較例
1,2と比べ高い変換効率を示すことが明らかである。
【0024】(実施例13〜18)本実施例13〜18
に係るタンデム型太陽電池は、実施例1〜6と比べ、G
aの代わりに不純物としてのLaをドープした厚さ0.
2〜2μmのZnO層(透明導電層)を用いる点が大き
く異なり、透明導電層12の光線透過率、透明導電層1
2の電気抵抗率、透明導電層12のLa原子濃度、透明
導電層12の膜厚は下記表3のとおりである。なお、表
3には、比較例1,2における透明導電層の光線透過
率、電気抵抗率、透明導電層の膜厚も示した。
【0025】
【表3】
【0026】実施例13〜18によれば、不純物Laに
より透明導電層12を低抵抗化することにより、高い変
換効率を有したタンデム型太陽電池を得ることができ
る。事実、透明導電層12の膜厚が0.6μmである場
合(実施例14,15,16及び比較例1,2)の、L
a原子濃度と規格化変換効率との関係を調べたところ、
図7に示す結果が得られた。図7より、本発明が比較例
1,2と比べ高い変換効率を示すことが明らかである。
【0027】また、La原子濃度が1×1017cm
−3の場合(実施例13,15,17,18)の、透明
導電層の膜厚と規格変換効率との関係を調べたところ、
図8に示す結果が得られた。図8より、本発明が比較例
1,2と比べ高い変換効率を示すことが明らかである。
【0028】(実施例19〜24)本実施例19〜24
に係るタンデム型太陽電池は、実施例1〜6と比べ、透
明導電層ではなく、酸化物層15にITOの代わりにG
aをドープしたZnOを用いる点、Ga原子濃度1×1
16cm−3以上とする点、酸化物層15の厚さ0.
02〜2.0μmとする点を除いて同じであり、酸化物
層15の光線透過率、酸化物層15の電気抵抗率、酸化
物層15のGa原子濃度及び酸化物層15の膜厚は下記
表4のとおりである。なお、表4には、比較例1,2に
おける酸化物層の光線透過率、電気抵抗率、透明導電層
の膜厚も示した。
【0029】
【表4】
【0030】実施例19〜24によれば、不純物Gaに
より酸化物層15を低抵抗化することにより、高い変換
効率を有したタンデム型太陽電池を得ることができる。
図9は、酸化物層15の膜厚が0.1μmである場合
(実施例20,21,22及び比較例3,4)の、Ga
原子濃度と規格化変換効率との関係を調べた特性図を示
す。但し、比較例3は、ITOからなる酸化物層を用い
た事を特徴とする、基本的には実施例1と同じ構成のタ
ンデム型太陽電池を示す。比較例4は、Alドープした
ZnOからなる酸化物層を用いた事を特徴とする、基本
的には実施例1と同じ構成のタンデム型太陽電池を示
す。比較例3,4における光線透過率、電気抵抗率、酸
化物層膜厚は上記表4に示すとおりである。図9より、
本発明が比較例3,4と比べ高い変換効率を示すことが
明らかである。
【0031】また、Ga原子濃度が1×1017cm
−3の場合(実施例19,21,23,24)の、酸化
物層15の膜厚と規格変換効率との関係を調べたとこ
ろ、図10に示す結果が得られた。図10より、本発明
が比較例3,4と比べ高い変換効率を示すことが明らか
である。
【0032】(実施例25〜30)本実施例25〜30
に係るタンデム型太陽電池は、実施例1〜6と比べ、透
明導電層ではなく、酸化物層15にITOの代わりにG
dをドープしたZnOを用いる点、Gd原子濃度1×1
16cm−3以上とする点、酸化物層の厚さ0.02
〜2.0μmとする点を除いて同じであり、酸化物層1
5の光線透過率、酸化物層15の電気抵抗率、酸化物層
15のGd原子濃度及び酸化物層15の膜厚は下記表5
のとおりである。なお、表5には、比較例3,4におけ
る酸化物層の光線透過率、電気抵抗率、透明導電層の膜
厚も示した。
【0033】
【表5】
【0034】実施例25〜30によれば、不純物Gdに
より酸化物層15を低抵抗化することにより、高い変換
効率を有したタンデム型太陽電池を得ることができる。
図11は、酸化物層の膜厚が0.1μmである場合(実
施例26,27,28及び比較例3,4)の、Gd原子
濃度と規格化変換効率との関係を調べた特性図を示す。
比較例3,4における酸化物層の光線透過率、酸化物層
の電気抵抗率、酸化物層の膜厚は上記表5に示すとおり
である。図11より、本発明が比較例3,4と比べ高い
変換効率を示すことが明らかである。
【0035】また、Gd原子濃度が1×1017cm
−3の場合(実施例25,27,29,30)の、酸化
物層の膜厚と規格変換効率との関係を調べたところ、図
12に示す結果が得られた。図12より、本発明が比較
例3,4と比べ高い変換効率を示すことが明らかであ
る。
【0036】(実施例31〜36)本実施例31〜36
に係るタンデム型太陽電池は、実施例1〜6と比べ、透
明導電層ではなく、実施例1〜6と比べ、酸化物層15
にITOの代わりにLaをドープしたZnOを用いる
点、La原子濃度1×1016cm−3以上とする点、
酸化物層12の厚さを0.02〜2.0μmとする点を
除いて同じであり、酸化物層15の光線透過率、酸化物
層15の電気抵抗率、酸化物層15のLa原子濃度及び
透明導電層12の膜厚は下記表6のとおりである。な
お、表6には、比較例3,4における酸化物層の光線透
過率、電気抵抗率、透明導電層の膜厚も示した。
【0037】
【表6】
【0038】実施例31〜36によれば、不純物Laに
より酸化物層15を低抵抗化することにより、高い変換
効率を有したタンデム型太陽電池を得ることができる。
事実、酸化物層15の膜厚が0.1μmである場合(実
施例32,33,34及び比較例3,4)の、La原子
濃度と規格化変換効率との関係を調べた特性図を示す。
比較例3,4における酸化物層の光線透過率、酸化物層
の電気抵抗率、酸化物層の膜厚は上記表6に示すとおり
である。図13より、本発明が比較例3,4と比べ高い
変換効率を示すことが明らかである。
【0039】また、La原子濃度が1×1017cm
−3の場合(実施例31,33,35,36)の、酸化
物層15の膜厚と規格変換効率との関係を調べたとこ
ろ、図14に示す結果が得られた。図14より、本発明
が比較例3,4と比べ高い変換効率を示すことが明らか
である。
【0040】なお、上記実施例では、2つのセルを多段
に積層したタンデム型太陽電池の場合について述べた
が、これに限らず、1つのセルを用いた太陽電池、ある
いは3つ以上のセルを多段に積層したタンデム型太陽電
池の場合についても上記実施例と同様な効果が期待でき
る。
【0041】また、上記実施例では、透明導電層あるい
は酸化物層の光線透過率、電気抵抗率について規定した
場合について述べたが、これに限らず、透明導電層及び
酸化物層が夫々上記実施例のように光線透過率、電気抵
抗率の点で適宜な数値(光線透過率:84%以上、電気
抵抗率:5×10−3Ωcm以下)の範囲にある場合で
もよい。
【0042】更に、上記実施例では、支持体がガラス基
板である太陽電池の場合について述べたが、これに限ら
ず、図15に示すように支持体が不透明基板である太陽
電池についても同様に適用できる。図中の符番30は支
持体(不透明基板)を示す。この支持体30上には、単
層又は複数の金属膜を積層した金属電極層31、酸化物
層32、第1のセル33、第2のセル34、ZnO層
(透明導電層)35及び集電電極36が順次形成されて
いる。ここで、第1のセル33は、p型のa−Si発電
膜33aと、i型のa−Si発電膜33bと、n型のa
−Si発電膜33cとから構成されている。第2のセル
34は、p型の結晶質Si発電膜34aと、i型の結晶
質Si発電膜34bと、n型の結晶質Si発電膜34c
とから構成されている。前記各発電膜の膜厚は0.00
5〜0.5μmである。なお、光線透過率及び電気抵抗
率の考え方は、上記実施例の場合と同様である。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、白
色光に対する透明導電層及び酸化物層の少なくとも一方
の層の光線透過率を84%以上で、電気抵抗率を5×1
−3Ωcm以下とすることにより、高い変換効率が得
られる太陽電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1〜6に係るタンデム型太陽電
池の断面図。
【図2】従来に係るタンデム型太陽電池の断面図。
【図3】実施例1〜6及び比較例1、2に係るタンデム
型太陽電池において、透明導電性膜の膜厚が0.6μm
の場合のGa原子濃度と規格化変換効率との関係を示す
特性図。
【図4】実施例1〜6及び比較例1、2に係るタンデム
型太陽電池において、Ga原子濃度が1×1017cm
−3の場合の透明導電層膜厚と規格化変換効率との関係
を示す特性図。
【図5】実施例7〜12及び比較例1、2に係るタンデ
ム型太陽電池において、透明導電性膜の膜厚が0.6μ
mの場合のGd原子濃度と規格化変換効率との関係を示
す特性図。
【図6】実施例7〜12及び比較例1、2に係るタンデ
ム型太陽電池において、Gd原子濃度が1×1017
−3の場合の透明導電層膜厚と規格化変換効率との関
係を示す特性図。
【図7】実施例13〜18及び比較例1、2に係るタン
デム型太陽電池において、透明導電性膜の膜厚が0.6
μmの場合のLa原子濃度と規格化変換効率との関係を
示す特性図。
【図8】実施例13〜18及び比較例1、2に係るタン
デム型太陽電池において、La原子濃度が1×1017
cm−3の場合の透明導電層膜厚と規格化変換効率との
関係を示す特性図。
【図9】実施例19〜24及び比較例3、4に係るタン
デム型太陽電池において、酸化物層の膜厚が0.1μm
の場合のGa原子濃度と規格化変換効率との関係を示す
特性図。
【図10】実施例19〜24及び比較例3、4に係るタ
ンデム型太陽電池において、Ga原子濃度が1×10
17cm−3の場合の酸化物層膜厚と規格化変換効率と
の関係を示す特性図。
【図11】実施例25〜30及び比較例3、4に係るタ
ンデム型太陽電池において、酸化物層の膜厚が0.1μ
mの場合のGd原子濃度と規格化変換効率との関係を示
す特性図。
【図12】実施例25〜30及び比較例1、2に係るタ
ンデム型太陽電池において、Gd原子濃度が1×10
17cm−3の場合の酸化物層の膜厚と規格化変換効率
との関係を示す特性図。
【図13】実施例31〜36及び比較例3、4に係るタ
ンデム型太陽電池において、酸化物層の膜厚が0.1μ
mの場合のLa原子濃度と規格化変換効率との関係を示
す特性図。
【図14】実施例31〜36及び比較例3、4に係るタ
ンデム型太陽電池において、La原子濃度が1×10
17cm−3の場合の酸化物層の膜厚と規格化変換効率
との関係を示す特性図。
【図15】本発明の他の実施例に係るタンデム型太陽電
池の断面図。
【符号の説明】
11,30…支持体、 12、35…透明導電層、 13,33…第1のセル、 13a,13b,13c,14a,14b,14c,3
3a、33b、33c,34a,34b,34c…Si
発電膜、 14,34…第2のセル、 15,32…酸化物層、 16…反射用金属膜、 31…金属電極層、 36…集電電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 賢剛 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 5F051 AA01 AA05 DA04 DA17 DA20 FA02 FA08 GA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に透明導電層を介してアモルフ
    ァスSi又は結晶質Siよりなるpin型又はnip型
    構造の複数のセルを1つ又は多段に積層し、更に前記セ
    ル上に酸化物層を介して反射用金属膜を形成した太陽電
    池において、 白色光に対する透明導電層及び酸化物層の少なくとも一
    方の層の光線透過率が84%以上で、電気抵抗率が5×
    10−3Ωcm以下であることを特徴とする太陽電池。
  2. 【請求項2】 支持体上に金属電極層、酸化物層を介し
    てアモルファスSi又は結晶質Siよりなるpin型又
    はnip型構造の複数のセルを1つ又は多段に積層し、
    更に前記セル上に透明導電層を介して集電電極を形成し
    た太陽電池において、 白色光に対する前記透明導電層及び酸化物層の少なくと
    も一方の層の光線透過率が84%以上で、電気抵抗率が
    5×10−3Ωcm以下であることを特徴とする太陽電
    池。
  3. 【請求項3】 前記透明導電層及び酸化物層の少なくと
    も一方が、Ga、Gd、Laの少なくともどれか一つを
    1016個/cm以上の濃度で含むZnOで形成され
    ることを特徴とする請求項1もしくは請求項2いずれか
    1項記載の太陽電池。
  4. 【請求項4】 前記透明導電層及び酸化物層の少なくと
    も一方が、0.2〜2μmであることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3いずれか1項記載の太陽電池。
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JP2007287926A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Kaneka Corp 集積化薄膜光電変換装置の製造方法および、その製造方法で得られうる集積化薄膜光電変換装置。
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