JP2003197749A - マイクロ波増幅装置およびその製造方法 - Google Patents

マイクロ波増幅装置およびその製造方法

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JP2003197749A
JP2003197749A JP2001389773A JP2001389773A JP2003197749A JP 2003197749 A JP2003197749 A JP 2003197749A JP 2001389773 A JP2001389773 A JP 2001389773A JP 2001389773 A JP2001389773 A JP 2001389773A JP 2003197749 A JP2003197749 A JP 2003197749A
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wiring layer
field effect
spiral inductor
gate electrode
effect semiconductor
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JP2001389773A
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Akihiko Furukawa
彰彦 古川
Kazuyasu Nishikawa
和康 西川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパイラルインダクタ素子の構造を変更する
ことで、電界効果素子のしきい値電圧の変動を抑え、ま
た、配線層を下部電極として用いるキャパシタ素子の構
造を変更して、同様に、電界効果素子のしきい値電圧の
変動を抑えることを可能とする、マイクロ波増幅装置お
よびその製造方法を提供する。 【解決手段】 第2配線層8の上方には、アルミ等の金
属材料からなる第3配線層を利用して引出配線層10A
が設けられている。巻き線領域の内側終端部101e
と、引出配線層10Aとは、コンタクト領域において、
第3接続部9Aにより電気的に連結されている。また、
第2配線層8と引出配線層10Aとは、コンタクト領域
において、第4接続部9Bにより電気的に連結されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波増幅
装置およびその製造方法に関し、より特定的には、増幅
器の入力整合回路に用いられるスパイラルインダクタ素
子の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話に代表される無線端末に
は、1GHz以上の高周波信号を増幅するマイクロ波増
幅回路が用いられている。この回路を備えるマイクロ波
増幅装置には、電界効果型半導体素子と、電界効果型半
導体素子の入力整合回路である、インダクタ素子および
キャパシタ素子とが同一のシリコン基板上に作製されて
いる。
【0003】シリコン基板上に作製されるインダクタ素
子として、スパイラルインダクタと呼ばれるものが用い
られる。ここで一例として、J.N.Burghart
z,et.al.,"Integrated RF C
omponents ina SiGe Bipola
r Technology ",IEEE J.Soli
d−State Circuits,vol.32,n
o.9,pp.1440−1445(1997)に示さ
れているスパイラルインダクタ素子の平面模式図を図5
に示し、また、図5中のVI−VI線矢視断面を図6に
示す。
【0004】両図を参照して、シリコン基板201の所
定領域に活性領域を規定するように酸化膜202が設け
られ、活性領域においては、シリコン基板201の上に
ゲート絶縁膜203を介在してゲート電極204が設け
られ、また、ソース/ドレイン領域211,212が設
けられている。このゲート電極204、ソース/ドレイ
ン領域211,212により、電界効果半導体素子を構
成する。
【0005】ゲート電極204の上方には、アルミ等の
金属材料からなる第1配線層206が形成され、ゲート
電極204と第1配線層206とは、第1接続部205
により電気的に連結されている。また、第1配線層20
6の上方にはアルミ等の金属材料からなる第2配線層を
利用して引出配線層208が形成され、第1配線層20
6と引出配線層208とは、第2接続部207により電
気的に連結されている。また、引出配線層208の上方
には、アルミ等の金属材料からなる第3配線層210を
利用してスパイラルインダクタ素子200を構成する巻
き線領域213が形成され、巻き線領域213の内側終
端部210eと、引出配線層208とは、第3接続部2
09により電気的に連結されている。
【0006】なお、ゲート電極204と第1配線層20
6との間、第1配線層206と引出配線層208との
間、内側終端部210eと引出配線層208との間には
それぞれ絶縁膜等からなる層間絶縁膜が設けられている
が、便宜上図示においては省略している。
【0007】このように、スパイラルインダクタ素子2
00の巻き線領域213と、この巻き線領域213の内
側から、外側に引き出す引出配線層208とは、立体的
に交差している。即ち、引出配線層208は第2配線層
で形成され、スパイラルインダクタ素子200の巻き線
領域213は、第3配線層210で形成されている。
【0008】次に、本回路の動作について簡単に説明す
る。高周波信号(紙面の左から)が第3配線層210で
形成されたスパイラルインダクタ素子200に入力さ
れ、巻き線領域213、第3接続部209、引出配線層
208、第2接続部207、第1配線層206、およ
び、第1接続部205を経由して、電界効果素子のゲー
ト電極204に到達する。その後、電界効果素子で高周
波信号が増幅され、出力信号が取り出される。
【0009】ここで、スパイラルインダクタ素子200
に求められる構造として、巻き線領域213は、シリコ
ン基板201との間に生じる寄生容量を小さくするた
め、できるだけ上層の配線層を用いること、および、配
線は低抵抗であることが求められる。したがって、図5
および図6で示した従来の構造においては、最上層に位
置する第3配線層210を用いて、巻き線領域213が
形成されていいる。また、第3配線層210は、シリコ
ン集積回路のプロセス上、最上層の配線層は容易に厚膜
化が可能で、低抵抗の配線層を作り易いという利点を有
している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構造から
なるマイクロ波増幅装置においては、各配線層をアルミ
ニウム系の材料を用いて形成する場合には、プロセス工
程である、アルミニウム配線のエッチング中に、この配
線につながる電界効果素子がダメージを受けてしまう問
題があった。
【0011】この電界効果素子のエッチングダメージの
原因としては、いくつか考えられるが、たとえば大面積
を有するスパイラルインダクタ素子を構成する配線層等
に対しては、現実的には、プラズマの不均一性が少しは
あるため、シリコン基板面内の配線層上や、電流リター
ンの箇所の電位が異なるために、配線層を介して電流が
流れるため、電界効果素子のゲート酸化膜に電荷通過の
ストレスを起こさせることが挙げられる。
【0012】特に、配線層形成のオーバエッチング時に
は、プラズマからイオン・電子が、スパイラルインダク
タ素子を構成する巻き線に、オーバーエッチング時間の
間流れ、これが、下層のアルミニウム配線を経由して電
界効果素子のゲート電極、特にゲート絶縁膜に流入す
る。
【0013】スパイラルインダクタ素子は、外形、30
0μm程度で、線幅が10μm程度と、電界効果素子の
ゲート面積に比べて非常に大きく、通過する電荷量も多
く、これが大きなストレスとなって、電界効果素子のし
きい値変動も非常に大きくなる。
【0014】同様に、マイクロ波増幅装置内に設けられ
るキャパシタ素子(図示省略)では、配線層の一部を電
極として用いているが、この電極の大きさも30μm□
程度と、電界効果素子のゲート面積に比べて大きいた
め、この配線層のエッチング中に誘起される電荷で、電
界効果素子のしきい値電圧の変動も大きくなる。
【0015】このように従来のスパイラルインダクタ素
子を用いたマイクロ波増幅装置においては、製造プロセ
ス中に配線層に流入する多量の電荷により、電界効果素
子のしきい値電圧を変動させてしまう問題があった。
【0016】したがって、本願発明は、上記課題を解決
するためになされたもので、スパイラルインダクタ素子
の構造を変更することで、電界効果素子のしきい値電圧
の変動を抑え、また、配線層を下部電極として用いるキ
ャパシタ素子の構造を変更して、同様に、電界効果素子
のしきい値電圧の変動を抑えることを可能とする、マイ
クロ波増幅装置およびその製造方法を提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に基づいたマイ
クロ波増幅装置の1つの局面においては、シリコン基板
上に形成された電界効果型半導体素子と、上記電界効果
型半導体素子の上方に設けられ螺旋状に巻かれたスパイ
ラルインダクタ素子とを備える、マイクロ波増幅装置で
あって、上記電界効果型半導体素子のゲート電極の上方
に設けられ、上記ゲート電極に電気的に接続される第1
配線層と、上記第1配線層の上層に設けられ、上記第1
配線層に電気的に接続される第2配線層と、上記第2配
線層と同一製造工程で形成される上記スパイラルインダ
クタ素子と、上記第2配線層および上記スパイラルイン
ダクタ素子の上方に設けられ、上記スパイラルインダク
タの巻き線の内側終端部と、上記第2配線層とを電気的
に接続するための第3配線層とを備える。
【0018】また、この発明に基づいたマイクロ波増幅
装置の製造方法の1つの局面においては、シリコン基板
上に形成された電界効果型半導体素子と、上記電界効果
型半導体素子の上方に設けられ螺旋状に巻かれたスパイ
ラルインダクタ素子とを備える、マイクロ波増幅装置の
製造方法であって、上記ゲート電極に電気的に接続さ
れ、上記電界効果型半導体素子のゲート電極の上方に第
1配線層を形成する工程と、上記第1配線層に電気的に
接続され、上記第1配線層の上層に第2配線層を形成す
る工程と、上記第2配線層と同一製造工程で形成される
上記スパイラルインダクタ素子を形成する工程と、上記
スパイラルインダクタの巻き線の内側終端部と、上記第
2配線層とを電気的に接続するため、上記第2配線層お
よび上記スパイラルインダクタ素子の上方に第3配線層
を形成する工程とを備える。
【0019】この構成からなるマイクロ波増幅装置およ
びその製造方法においては、シリコン基板上にスパイラ
ルインダクタ素子の巻き線領域を形成する場合に、この
巻き線領域と、電界効果型半導体素子のゲート電極が電
気的に接続されていない状態が得られるため、製造プロ
セス中に、この巻き線領域に誘起される電荷による電界
効果型半導体素子のしきい値変動を抑えることが可能と
なる。
【0020】また、上記発明において好ましくは、当該
マイクロ波増幅装置は、第1配線層または第2配線層を
下部電極とするキャパシタ素子を含み、上記下部電極部
と上記第2配線層とを電気的に接続するための第3配線
層をさらに有する。この構成の場合においては、電界効
果素子の整合回路には、キャパシタ素子とスパイラルイ
ンダクタ素子とが用いられるが、このキャパシタ素子の
下部電極が、電界効果型半導体素子のゲート電極が電気
的に接続されていない状態が得られるため、プロセス中
に、このキャパシタ素子の下部電極に誘起される電荷に
よる電界効果素子のしきい値変動を抑えることが可能に
なる。
【0021】この発明に基づいたマイクロ波増幅装置の
他の局面においては、シリコン基板上に形成された電界
効果型半導体素子と、上記電界効果型半導体素子の上方
に設けられ螺旋状に巻かれたスパイラルインダクタ素子
とを備える、マイクロ波増幅装置であって、上記電界効
果型半導体素子のゲート電極の上方に設けられる第1配
線層と、上記第1配線層の上層に設けられ、上記第1配
線層に電気的に接続される第2配線層と、上記第2配線
層と同一製造工程で形成され、上記第1配線層に電気的
に接続される上記スパイラルインダクタ素子と、上記第
2配線層の上方に設けられ、上記第2配線層に電気的に
接続される第3配線層とを備える。
【0022】また、この発明に基づいたマイクロ波増幅
装置の製造方法の局面においては、シリコン基板上に形
成された電界効果型半導体素子と、上記電界効果型半導
体素子の上方に設けられ螺旋状に巻かれたスパイラルイ
ンダクタ素子とを備える、マイクロ波増幅装置の製造方
法であって、上記電界効果型半導体素子のゲート電極の
上方に第1配線層を形成する工程と、上記第1配線層に
電気的に接続され、上記第1配線層の上層に第2配線層
を形成する工程と、上記第1配線層に電気的に接続さ
れ、上記第2配線層と同一製造工程で上記スパイラルイ
ンダクタ素子を形成する工程と、上記第2配線層に電気
的に接続され、上記第2配線層の上方に第3配線層を形
成する工程と、上記ゲート電極と第3配線層とを、別の
位置に配置された上記第1および第2配線層を介して電
気的に接続するための接続部を形成する工程とを備え
る。
【0023】この構成からなるマイクロ波増幅装置およ
びその製造方法においては、シリコン基板上にスパイラ
ルインダクタの巻き線領域を形成する場合に、この巻き
線と、電界効果型半導体素子のゲート電極が電気的に接
続されていない状態が得られるため、製造プロセス中
に、この巻き線に誘起される電荷による電界効果型半導
体素子のしきい値変動を抑えることが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明に基づいた各実施
の形態におけるマイクロ波増幅装置について、図を参照
しながら説明する。
【0025】(実施の形態1) (マイクロ波増幅装置の構造)まず、図1および図2を
参照して、本実施の形態におけるマイクロ波増幅装置つ
いて説明する。なお、図1は本実施の形態におけるマイ
クロ波増幅装置の構造を示す平面図であり、図2は図1
中II−II線矢視断面図である。
【0026】両図を参照して、シリコン基板1の所定領
域に活性領域を規定するように酸化膜2が設けられ、活
性領域においては、シリコン基板1の上にゲート絶縁膜
3を介在してゲート電極4が設けられ、また、ソース/
ドレイン領域11,12が設けられている。このゲート
電極4、ソース/ドレイン領域11,12により、電界
効果半導体素子を構成する。
【0027】ゲート電極4の上方には、アルミ等の金属
材料からなる第1配線層6が設けられ、ゲート電極4と
第1配線層6とは、第1接続部5により電気的に連結さ
れている。また、第1配線層6の上方にはアルミ等の金
属材料からなる第2配線層8Aを利用してスパイラルイ
ンダクタ素子100Aを構成する巻き線領域101と、
第2配線層8とが同一製造工程において形成されてい
る。また、第1配線層6と第2配線層8とは、第2接続
部7により電気的に連結されている。
【0028】第2配線層8の上方には、アルミ等の金属
材料からなる第3配線層を利用して引出配線層10Aが
設けられている。巻き線領域101の内側終端部101
eと、引出配線層10Aとは、コンタクト領域9aにお
いて、第3接続部9Aにより電気的に連結されている。
また、第2配線層8と引出配線層10Aとは、コンタク
ト領域9bにおいて、第4接続部9Bにより電気的に連
結されている。
【0029】なお、ゲート電極4と第1配線層6との
間、第1配線層6と第2配線層8との間、スパイラルイ
ンダクタ素子100Aおよび第2配線層8と引出配線層
10Aとの間にはそれぞれ絶縁膜等からなる層間絶縁膜
が設けられているが、便宜上図示においては省略してい
る。
【0030】このように、スパイラルインダクタ素子1
00Aの巻き線領域101は、第2配線層8Aを用いて
作製される。図では、1.5ターンのものを示してい
る。巻き線領域101は、外側から内側にまかれ、内側
から外側に向かうように引出配線層10Aが設けられ、
巻き線領域101と引出配線層10Aとを立体交差させ
ている。この引出配線層10Aには第3配線層が用いら
れ、図2に示されるように、第4接続部9B、第2配線
層8、第2接続部7、第1配線層6、および、第1接続
部5を経由して、電界効果素子のゲート電極4と接続さ
れている。
【0031】なお、巻き線領域101と引出配線層10
Aとの立体交差において、引出配線層10Aが上側に配
置しているという点では、特開平11−126873号
公報に開示される装置構造と同じである。しかし、特開
平11−126873号公報に開示される装置構造は、
たとえば、第2および第3配線層で巻き線領域を構成す
るが、立体交差する巻き線領域は、第2配線層のみから
構成され、内側からの引出配線層が第3配線層となって
いる。これは、基本的に、従来例で述べたように、電界
効果素子のゲート電極に、第3配線層の巻き線領域が連
結した状態であるため、電界効果素子のしきい値電圧が
変動するものである。
【0032】(マイクロ波増幅装置の製造方法)次に、
上記構成からなるマイクロ波増幅装置の製造方法につい
て説明する。まず、シリコン基板上1に、通常の半導体
集積化プロセスを用いて、活性領域を規定するように酸
化膜2を形成し、その後、ゲート絶縁膜3、ゲート電極
4、ソース/ドレイン領域11,12から構成される電
界効果素子を形成する。その後、ゲート電極4を覆うよ
うに層間絶縁膜(図示省略)を堆積し、ゲート電極4に
接続する第1接続部5を形成する。その後、この層間絶
縁膜の上に所定のパターン形状を有するアルミニウムか
らなる第1配線層6を形成する。なお、電界効果素子の
ゲート電極4、ソース/ドレイン領域11,12は、第
1配線層6の所定領域にそれぞれ接続されている。
【0033】次に、第1配線層6上に層間絶縁膜(図示
省略)を堆積し、第1配線層6に接続する第2接続部7
を形成する。その後、この層間絶縁膜の上に所定のパタ
ーン形状を有するアルミニウムからなる第2配線層8お
よびスパイラルインダクタ素子100Aの巻き線領域1
01のパターニングを、通常のプラズマエッチング法を
用いて形成する。プラズマエッチング中、特に、従来例
で述べたようなオーバーエッチング中には、プラズマか
ら電流が流入するが、巻き線領域101が絶縁されてい
る(電界効果素子や、シリコン基板にDC的に接続され
ていない)ため、外部との等価キャパシタンスに電流が
蓄積され、巻き線領域101の電位を上昇させ、結果的
に電流が流れない電位となる。エッチング終了時には、
ほとんどの電荷が消失すると考えられる。
【0034】次に、第2配線層8およびスパイラルイン
ダクタ素子100A上に層間絶縁膜(図示省略)を堆積
し、第2配線層8およびスパイラルインダクタ素子10
0Aに接続する第3接続部9Aおよび第4接続部9Bを
形成する。その後、この層間絶縁膜の上に所定のパター
ン形状を有するアルミニウムからなる引出配線層10A
(第3配線層)を形成する。
【0035】なお、上記各配線層は、アルミニウム系の
材料を用いて示したが、銅系の配線材料を使う場合は、
配線をプラズマエッチングで形成しないのが一般的であ
るが、この材料でも、プラズマスパッタ法などによるシ
ード層の形成や、引き続き行われる電解液中での配線層
の形成が行われるため、同様に巻き線領域101の形成
時には、電界効果素子と接続されていないことが望まし
い。
【0036】(マイクロ波増幅装置の動作)次に、この
マイクロ波増幅装置の動作について示すが、この動作
は、従来例で述べたものと同じである。構造で、引出配
線層10Aが、巻き線領域101よりも上層に位置する
か下層に位置するかの違いである。
【0037】なお、巻き線領域101が、従来技術の第
3配線層から、第2配線層に変更されたため、下地のシ
リコン基板との間において寄生容量が大きくなり、イン
ダクタ素子の性能を落とす場合には、巻き線領域101
を第3配線層で形成し、引出配線層10Aを第4配線層
とすることで、従来例と同じ、対シリコン基板間容量と
なる。
【0038】また、この第3配線層をシリコン集積化プ
ロセス上厚膜化が困難であるため、巻き線領域101の
もつ抵抗値を更に下げたい場合には、巻き線領域101
を、第3および第4配線層を用いて形成し、各配線層を
接続部9A等により、互いに接続しておく。この場合に
は、さらに、上層に第5配線層を形成して、この第5配
線層を利用して引出配線層10Aを形成する。
【0039】(作用効果)以上、本実施の形態における
マイクロ波増幅装置においては、シリコン基板1上にス
パイラルインダクタ素子100Aの巻き線領域101を
形成する場合に、この巻き線領域101と、電界効果型
半導体素子のゲート電極4とが電気的に接続されていな
い状態が得られるため、製造プロセス中に、この巻き線
領域101に誘起される電荷による電界効果型半導体素
子のしきい値変動を抑えることが可能となる。
【0040】(実施の形態2) (マイクロ波増幅装置の構造)まず、図3および図4を
参照して、本実施の形態におけるマイクロ波増幅装置つ
いて説明する。なお、図3は本実施の形態におけるマイ
クロ波増幅装置の構造を示す平面図であり、図4は図3
中IV−IV線矢視断面図である。なお、実施の形態1
と同一または相当部分については、同一の参照番号を付
して、詳細な説明は省略する。
【0041】本実施の形態におけるマイクロ波増幅装置
においては、マイクロ波増幅装置の動作、製造方法につ
いては、上記実施の形態1と同じである。本実施の形態
におけるマイクロ波増幅装置の場合、スパイラルインダ
クタ素子100Bの巻き線領域101は、第2配線層8
と同一工程で製造される。また、内側端部101eから
外側への引出配線層には、第1配線層6を用いて形成し
ている。(下側で立体交差させる)。次に、スパイラル
インダクタ素子100Bの電界効果素子のゲート電極4
の接続構造については、第2配線層6、第2接続部7、
第2配線層8、第4接続部9B、上層の第3配線層10
B、第6接続部9D、第2配線層8B、第5接続部9
C、第1配線層6A、および、第1接続部5を経由させ
る構造とする。
【0042】(作用効果)以上、本実施の形態における
マイクロ波増幅装置においては、上記実施の形態1にお
けるマイクロ波増幅装置と同様の作用効果を得ることが
可能となる。また、引出配線層6をスパイラルインダク
タ素子100Bの下側で立体交差させる構造としている
ため、電界効果素子の接続する配線層の面積が最小とな
り、効果的にしきい値電圧の変動を抑えることが可能と
なる。
【0043】(実施の形態3)マイクロ増幅装置の電界
効果素子の入力整合回路には、上記のスパイラルインダ
クタ素子の他に、キャパシタ素子が用いられる。このキ
ャパシタ素子の構造は、たとえば、実施の形態1の図2
で示したような、巻き線領域101を形成する第2配線
層8Aを下部電極としたものが用いられる。第2配線層
8A上に、厚さ、20nm程度の層間絶縁膜を堆積し、
この絶縁膜の上に上部電極を配置し、この上部電極上
に、第3配線層10Aを形成して、上部電極と第3配線
層10Aとを接続する。なお、第2配線層8Aと第3配
線層10Aとの間に配置される層間絶縁膜厚さは、50
0nm程度である。
【0044】下部電極は、例えば、大きさで、約30μ
m□程度と大きいため、巻き線領域と同様に、プロセス
中に下部電極に多量の電荷が流入されるため、スパイラ
ルインダクタ素子の場合と同様に、下部電極から第3配
線層10Aを経由して、電界効果素子のゲート電極4と
接続する。なお、上部電極は、接地電位に固定される。
【0045】(作用効果)以上、本実施の形態における
マイクロ波増幅装置においては、第2配線層8Aを下部
電極とするキャパシタ素子をさらに設けることにより、
電界効果素子の整合回路には、キャパシタ素子とスパイ
ラルインダクタ素子とが用いられるが、このキャパシタ
素子の下部電極が、電界効果型半導体素子のゲート電極
4が電気的に接続されていない状態が得られるため、プ
ロセス中に、このキャパシタ素子の下部電極に誘起され
る電荷による電界効果素子のしきい値変動を抑えること
が可能となる。
【0046】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではない。本発明の範
囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によ
って画定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲
内でのすべての変更が含まれる。
【0047】
【発明の効果】この発明に基づいたマイクロ波増幅装置
およびその製造方法によれば、シリコン基板上にスパイ
ラルインダクタ素子の巻き線領域を形成する場合に、こ
の巻き線領域と、電界効果型半導体素子のゲート電極が
電気的に接続されていない状態が得られるため、製造プ
ロセス中に、この巻き線領域に誘起される電荷による電
界効果型半導体素子のしきい値変動を抑えることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に基づいた実施の形態1におけるマ
イクロ波増幅装置の構造を示す平面図である。
【図2】 図1中II−II線矢視断面図である。
【図3】 この発明に基づいた実施の形態2におけるマ
イクロ波増幅装置の構造を示す平面図である。
【図4】 図3中IV−IV線矢視断面図である。
【図5】 従来の技術におけるマイクロ波増幅装置の構
造を示す平面図である。
【図6】 図5中のVI−VI線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、3 ゲート絶縁膜、4 ゲート電
極、5 第1接続部、6第1配線層、7 第2接続部、
8,8A,8B 第2配線層、9A 第3接続部、9B
第4接続部、9C 第5接続部、9D 第6接続部、
9a,9b,9c コンタクト領域、10A 引出配線
層、10B 第3配線層、11,12ソース/ドレイン
領域、100A スパイラルインダクタ素子、101
巻き線領域、101e 内側終端部、100B スパイ
ラルインダクタ素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 AC02 AC20 AZ04 BH11 CD18 DF02 EZ15 EZ20 5F048 AA07 AB10 AC10 BA01 BB01 BB14 BF01 BF02 BF12 BF15 BG14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に形成された電界効果型
    半導体素子と、前記電界効果型半導体素子の上方に設け
    られ螺旋状に巻かれたスパイラルインダクタ素子とを備
    える、マイクロ波増幅装置であって、 前記電界効果型半導体素子のゲート電極の上方に設けら
    れ、前記ゲート電極に電気的に接続される第1配線層
    と、 前記第1配線層の上層に設けられ、前記第1配線層に電
    気的に接続される第2配線層と、 前記第2配線層と同一製造工程で形成される前記スパイ
    ラルインダクタ素子と、 前記第2配線層および前記スパイラルインダクタ素子の
    上方に設けられ、前記スパイラルインダクタの巻き線の
    内側終端部と、前記第2配線層とを電気的に接続するた
    めの第3配線層と、を備えるマイクロ波増幅装置。
  2. 【請求項2】 当該マイクロ波増幅装置は、第1配線層
    または第2配線層を下部電極とするキャパシタ素子を含
    み、 前記下部電極部と前記第2配線層とを電気的に接続する
    ための第3配線層をさらに有する、請求項1に記載のマ
    イクロ波増幅装置。
  3. 【請求項3】 シリコン基板上に形成された電界効果型
    半導体素子と、前記電界効果型半導体素子の上方に設け
    られ螺旋状に巻かれたスパイラルインダクタ素子とを備
    える、マイクロ波増幅装置であって、 前記電界効果型半導体素子のゲート電極の上方に設けら
    れる第1配線層と、 前記第1配線層の上層に設けられ、前記第1配線層に電
    気的に接続される第2配線層と、 前記第2配線層と同一製造工程で形成され、前記第1配
    線層に電気的に接続される前記スパイラルインダクタ素
    子と、 前記第2配線層の上方に設けられ、前記第2配線層に電
    気的に接続される第3配線層と、 前記ゲート電極と第3配線層と電気的に接続するための
    接続部と、を備えるマイクロ波増幅装置。
  4. 【請求項4】 シリコン基板上に形成された電界効果型
    半導体素子と、前記電界効果型半導体素子の上方に設け
    られ螺旋状に巻かれたスパイラルインダクタ素子とを備
    える、マイクロ波増幅装置の製造方法であって、 前記ゲート電極に電気的に接続され、前記電界効果型半
    導体素子のゲート電極の上方に第1配線層を形成する工
    程と、 前記第1配線層に電気的に接続され、前記第1配線層の
    上層に第2配線層を形成する工程と、 前記第2配線層と同一製造工程で形成される前記スパイ
    ラルインダクタ素子を形成する工程と、 前記スパイラルインダクタの巻き線の内側終端部と、前
    記第2配線層とを電気的に接続するため、前記第2配線
    層および前記スパイラルインダクタ素子の上方に第3配
    線層を形成する工程と、を備えるマイクロ波増幅装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 シリコン基板上に形成された電界効果型
    半導体素子と、前記電界効果型半導体素子の上方に設け
    られ螺旋状に巻かれたスパイラルインダクタ素子とを備
    える、マイクロ波増幅装置の製造方法であって、 前記ゲート電極に電気的に接続され、前記電界効果型半
    導体素子のゲート電極の上方に第1配線層を形成する工
    程と、 前記第1配線層の上層に第2配線層を形成する工程と、 前記第1配線層に電気的に接続され、前記第2配線層と
    同一製造工程で前記スパイラルインダクタ素子を形成す
    る工程と、 前記第2配線層に電気的に接続され、前記第2配線層の
    上方に第3配線層を形成する工程と、 前記ゲート電極と第3配線層と電気的に接続するための
    接続部を形成する工程と、を備えるマイクロ波増幅装置
    の製造方法。
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