JP2003197530A - 微粒子・クラスターの捕集・堆積方法 - Google Patents

微粒子・クラスターの捕集・堆積方法

Info

Publication number
JP2003197530A
JP2003197530A JP2001392243A JP2001392243A JP2003197530A JP 2003197530 A JP2003197530 A JP 2003197530A JP 2001392243 A JP2001392243 A JP 2001392243A JP 2001392243 A JP2001392243 A JP 2001392243A JP 2003197530 A JP2003197530 A JP 2003197530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
clusters
depositing
collecting
deposition substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001392243A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyasu Suzuki
信靖 鈴木
Yuka Yamada
由佳 山田
Toshiharu Makino
俊晴 牧野
Takehito Yoshida
岳人 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001392243A priority Critical patent/JP2003197530A/ja
Publication of JP2003197530A publication Critical patent/JP2003197530A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、微粒子・クラスターを堆積基板の
二次元面内における任意の位置、または任意の付着強度
で捕集・堆積でき、かつ、堆積基板での不純物の発生を
抑制し、堆積基板へ捕集・堆積された微粒子・クラスタ
ーの結晶性制御を効率良く行うことができる、微粒子・
クラスターの捕集・堆積方法を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 パルスレーザー光101をターゲット1
02に照射して荷電状態の微粒子・クラスター103を
ガス流109中で生成しマスク形状の電極104と堆積
基板108間に電界を印加してパターンを形成する微粒
子・クラスターの堆積方法、並びに輻射赤外線106を
堆積基板108に照射して基板加熱を行うガス流中の微
粒子・クラスターの堆積方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス流中で荷電し
た微粒子・クラスターの捕集・堆積方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】微粒子やクラスターを成膜技術に応用す
る試みは、1970年代に開始された。例えば、文献
(井出他、精密機械38.37,1972)は、10-4
Torr以下の真空チャンバー内で、粒径サブミクロン
以下の微粒子を静電的に加速し、高速で材料表面に衝突
させることによって、被膜を形成している。
【0003】さらに、文献(S. Kashu et
al, Jpn. J Appl.Phys. 23,
L910, 1984)では、微粒子をガスと混合
し、小径のノズルを介することによりガスの圧力差を用
いてビーム状の微粒子を基板上に吹き付けて成膜を行う
ガスデポジション法が開発されている。
【0004】加えて、文献(明渡純、応用物理 第68
巻 第1号 pp. 44、1999)に示されている
ように微粒子の速度を数百m/sに加速し、基板に衝突
させることにより生じる機械的な衝撃力に基づいた強固
な付着・堆積現象を利用した、機能性セラミックス材料
を用いた微小な電器・機械デバイスの製作への応用も試
みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】微粒子やクラスターを
成膜技術に応用するために、機能材料又は機能素子とし
て、荷電状態にある微粒子・クラスターを直接、あるい
は集合化して使用する場合、サイズに特有の機能性を保
持するために微粒子・クラスターの融合・凝集等を制御
しつつ、所定パターンで基板上に規則配列させることが
必要である。
【0006】しかしながら、対象とする微粒子・クラス
ターの表面活性度が高い場合や表面における格子軟化や
融解効果が著しい場合、従来法では融合・凝集等の制御
や規則配列が困難であり、任意の位置に規則正しく捕集
・堆積することはできなかった。
【0007】また、機能材料又は機能素子として、微粒
子・クラスターを直接、あるいは集合化して使用する場
合、微粒子・クラスターの特性を一層強調し、あるいは
異種機能を付与する処理が必要とされる。ところが、こ
の種の処理は、微粒子・クラスター本来の特性を損な
う。
【0008】本発明は上記の課題に鑑みなされたもので
あって、ガス流中の微粒子・クラスターを任意の位置と
付着強度で、かつ微粒子・クラスター本来の特性を損な
うことなく捕集・堆積できる方法を提供することを目的
とし、特に量子サイズ効果からバルクにはない様々な機
能発現が期待できる平均粒径100nm未満のナノ粒子
・クラスターに関して、ガス流中で荷電状態にあるもの
を用いて効率的に任意のパターンを形成し得るととも
に、表面原子の露出割合が大きいために欠陥や不純物に
非常に敏感なナノ粒子・クラスターの堆積時における基
板加熱を、汚染を抑制しつつ制御性良くなし得る、優れ
た微粒子・クラスターの捕集・堆積方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ガス流中で荷電した微粒子・クラスター
を捕集・堆積する前に電界又は磁界のどちらか一方を印
加する工程を行い、また、捕集・堆積基板に対して赤外
線輻射を行うことを特徴としたものである。
【0010】これにより、量子サイズ効果からバルクに
はない様々な機能発現が期待できる平均粒径100nm
未満のナノ粒子・クラスターに関して、ガス流中で荷電
状態にあるものを用いて効率的に任意のパターンを形成
し得るとともに、表面原子の露出割合が大きいために欠
陥や不純物に非常に敏感なナノ粒子・クラスターの堆積
時における基板加熱を、汚染を抑制しつつ制御性良くな
し得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、ガス流
中で荷電した微粒子・クラスターを捕集・堆積する前に
電界を印加する工程を有することを特徴とする微粒子・
クラスターの捕集・堆積方法であり、ガス流中で荷電状
態にある微粒子・クラスターを任意の方向に偏向でき、
捕集・堆積基板上で任意のパターンを形成することがで
きる。
【0012】請求項2に記載の発明は、電界を印加する
工程を、電界の方向をガス流の方向と垂直にして行うこ
とを特徴とする微粒子・クラスターの捕集・堆積方法で
あり、捕集・堆積基板の二次元面内の任意の位置で微粒
子・クラスターを捕集・堆積することができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、電界を印加する
工程を、所定の位置に穴を開けたマスク状の導電体を用
い、ガス流の方向に導電体の面が向くように設けて行う
ことを特徴とする微粒子・クラスターの捕集・堆積方法
であり、捕集・堆積基板上にマスク形状に応じたパター
ン形成を行うとともに、微粒子・クラスターを加速し、
高速で基板表面に衝突させることにより付着強度を高め
ることができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、ガス流中で荷電
した微粒子・クラスターを捕集・堆積する前に磁界を印
加する工程を有することを特徴とする微粒子・クラスタ
ーの捕集・堆積方法であり、ガス流中で荷電状態にある
微粒子・クラスターを任意の方向に偏向でき、さらに微
粒子・クラスターを構成する材料が磁性材料であった場
合には堆積される構造体の自己組織化を促すことができ
る。
【0015】請求項5に記載の発明は、磁界を印加する
工程を、磁界の印加をガス流と同方向にして行うことを
特徴とする微粒子・クラスターの捕集・堆積方法であ
り、捕集・堆積基板上の二次元面内の任意の位置で微粒
子・クラスターを捕集・堆積でき、さらに微粒子・クラ
スターを構成する材料が磁性材料であった場合には堆積
される構造体の自己組織化による成長方向を制御するこ
とができる。
【0016】請求項6に記載の発明は、ガス流中の微粒
子・クラスターの捕集・堆積工程時に、捕集・堆積基板
に対して赤外線輻射を行う基板加熱工程を有することを
特徴とする微粒子・クラスターの捕集・堆積方法であ
り、捕集・堆積基板を選択的に急速加熱することがで
き、汚染物質が堆積物に付着するのを抑制するととも
に、堆積物の結晶性制御を行うことができる。
【0017】(実施の形態1)以下、本発明の第1の実
施の形態を図1、図2に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1において、101はパルス・レーザー
光、102は単結晶シリコンターゲット、103はシリ
コンナノ粒子、104は導電体マスク、105は直流電
源、106は輻射赤外線、107は堆積基板フォルダ、
108は堆積基板、109は雰囲気ガス、110は熱抵
抗の大きい物質(例えば、石英やアルミナセラミック
等)である。
【0019】雰囲気ガス供給装置(図示しない)より供
給される一定質量流量(例えば1.0l/min)で流
れる雰囲気ガス109(例えば高純度ヘリウム、不純物
濃度0.5ppb以下)中で、単結晶シリコンターゲッ
ト102は、回転機構を有するターゲットフォルダー
(図示しない)に固定されている。シリコンターゲット
102近傍では、回転に伴って回転気流が生じている。
また、単結晶シリコンターゲット102表面には、雰囲
気ガス流109に対し45度の位置に配された集光レン
ズ(図示しない)で集光されたパルス・レーザー光10
1(例えばQスイッチNd−YAGレーザー第二次高調
波、波長532nm、パルス幅7ns、パルスエネルギ
ー0.5J)が照射され、レーザーアブレーションを行
う。
【0020】ここでレーザーアブレーションとは、ター
ゲットにレーザーをパルス的に照射し、レーザーの高密
度エネルギーによってターゲット表面から中性原子や、
正または負に帯電した微粒子・クラスターを噴出させる
現象である。本実施の形態では、この現象を利用してタ
ーゲットからの微粒子・クラスターを、対向して設けら
れている基板上に捕集・堆積する。
【0021】しかしながら、レーザーアブレーションを
行う際に生じる物質は、中性原子や、正または負に帯電
した微粒子だけではなく、パルス・レーザー光101の
連続照射は、単結晶ターゲット102表面を荒してしま
い、不純物(ドロップレット)が発生する。前述したよ
うに単結晶シリコンターゲット102は、回転機構を有
するターゲットフォルダー(図示しない)に固定されて
いるが、これは単結晶シリコンターゲット102を回転
させることにより、不純物(ドロップレット)をターゲ
ット102の回転接線方向に放出させて、基板への堆積
を防ぐようにしたものである。
【0022】レーザーアブレーションを行うと、単結晶
シリコンターゲット102から脱離・射出された微粒子
は、雰囲気ガス109の分子に運動エネルギーを散逸
し、ガス中での凝縮・成長を促し、例えば、平均粒径が
数nmのシリコンナノ粒子103が生成される。生成さ
れたシリコンナノ粒子103は、ガス排気系(図示しな
い)により差動排気される雰囲気ガス109とともに、
堆積基板108の方向に搬送される。また、レーザーア
ブレーションは、噴出した粒子の一団(アブレーション
プルームと呼ばれている)を、高温プラズマ状態にする
ので、そこで生成されたシリコンナノ粒子103も荷電
状態となる。
【0023】単結晶シリコンターゲット102、堆積基
板108の間には導電体マスク104が介設されてい
る。シリコンナノ粒子103は堆積基板108に堆積さ
れる前に、図1(b)に示すような所定の間隔、または
パターンで穿設された導電体マスク104の穴を通過す
る際に捕集され、堆積基板108には導電体マスク10
4で穿設された所定の間隔、またはパターンで堆積され
る。導電体マスク104の穿設パターンを方眼状にすれ
ば、図2に示すように方眼状202に堆積基板201へ
堆積できる。導電体マスク104の穿設パターンは任意
に設定できる。
【0024】また、導電体マスク104と堆積基板10
8との間に直流電源105を用いて、静電界を生じさせ
ることにより、シリコンナノ粒子103の堆積基板10
8への雰囲気ガス109による搬送速度を、加減速制御
することが可能となる。これにより、シリコンナノ粒子
103の堆積基板108への付着強度も制御することが
できる。このように、所定、又は任意に穿設された導電
体マスク104と直流電源105の入力操作とにより、
堆積基板108の二次元面内における任意の位置でシリ
コンナノ粒子103を堆積することができる。
【0025】また、堆積基板108は、熱抵抗の大きい
物質110(例えば石英やアルミナセラミック等)を介
して固定された堆積基板フォルダ107上に配置されて
いる。そして、堆積基板108のシリコンナノ粒子10
3が堆積しない側の面を、輻射赤外線106により他の
部品等に熱が逃げない状態で急速加熱する。これは、堆
積基板108へ捕集・堆積されたシリコンナノ粒子10
3の結晶性制御を効率良く、かつ短時間に行うためであ
り、これにより、堆積基板108での不純物の発生を抑
制し、堆積物に不純物が付着するのを防止できる。
【0026】以上、本実施の形態によれば、所定または
任意に穿設された導電体マスク104と直流電源105
の入力操作とにより、堆積基板108の二次元面内の任
意の位置、又は付着強度でシリコンナノ粒子103を捕
集・堆積することができる。また、堆積基板108にお
いてシリコンナノ粒子103が堆積しない側の面に、輻
射赤外線106(図1参照)で急速加熱することによ
り、堆積基板108での不純物の発生を抑制し、堆積物
に不純物が付着するのを防止でき、堆積基板108へ捕
集・堆積されたシリコンナノ粒子103の結晶性制御を
効率良く、かつ短時間に行うことができる。
【0027】なお、本実施の形態ではレーザーアブレー
ションによって、ナノ粒子の生成を行っているが、微粒
子・クラスターの生成方法はスパッタリング法や化学的
気相成長法を用いても良く、本発明を限定するものでは
ない。
【0028】また、ナノ粒子の原材料としてシリコンを
例に挙げたが、これはナノ粒子の原材料を特に限定する
ものではなく、原材料としてはシリコンと同様にIV族
半導体であるゲルマニウムや、タングステン、プラチナ
等の高融点金属、酸化物、窒化物等の化合物でも一向に
構わない。
【0029】さらに、捕集・堆積される対象を、本実施
の形態では平均粒径数nmのナノ粒子としたが、これは
一例であって、捕集・堆積される対象は、粒径1nm以
下のクラスター並びに粒径数十nm(平均粒径100n
m未満)のナノ粒子でもかまわない。
【0030】(実施の形態2)以下、本発明の第2の実
施の形態を図3に基づいて説明するが、実施の形態1と
同様の構成には、同一の符号を付した。
【0031】本実施の形態では、ナノ微粒子の計測等で
使用される微分型電気移動度分級装置を例にして微粒子
・クラスターの堆積方法を説明する。図3において、3
01は微粒子・クラスター、302は搬送ガス、303
はオリフィス、304a、304b、304cは偏向電
極、105は直流電源、108は堆積基板である。
【0032】微分型電気移動度分級装置によって単一粒
径(粒径分布の幾何標準偏差が1.2以下)に制御され
た、正極に単一荷電状態な微粒子・クラスター301
は、オリフィス303を搬送ガス302とともに搬送さ
れる。その後、微粒子・クラスター301は、直交する
2対の偏向電極304a、304b、304c、及び電
極304cに対向して設けられた偏向電極(図示しな
い)の間を通る。
【0033】ここで、直流電源105の入力操作により
電界印加を行い、微粒子・クラスター301を任意の方
向に偏向することにより、堆積基板108の二次元面内
における任意の位置、任意の付着強度で捕集・堆積す
る。
【0034】そして、堆積基板108へ捕集・堆積され
た微粒子・クラスター301の結晶性制御を効率良く、
かつ短時間に行うために、本実施の形態2でも実施の形
態1と同様に、堆積基板108の微粒子・クラスター3
01が堆積しない側の面に、輻射赤外線(図1参照)で
急速加熱して、堆積基板108での不純物の発生を抑制
し、堆積物に不純物が付着するのを防止する。
【0035】以上、本実施の形態によれば、ガス流の搬
送方向と平行して設けられている直交する2対の電極3
04と、直流電源105とを設けることにより、直流電
源105の入力操作で、荷電状態の微粒子・クラスター
301を任意の方向に偏向することができ、堆積基板1
08の二次元面内において任意の位置、任意の付着強度
で捕集・堆積することができる。また、堆積基板108
のシリコンナノ粒子103が堆積しない側の面に、輻射
赤外線106を急速加熱することにより、堆積基板10
8での不純物の発生を抑制し、堆積物に不純物が付着す
るのを防止できる。
【0036】(実施の形態3)以下、本発明の第3の実
施の形態を図4に基づいて説明するが、実施の形態2と
同様の構成には、同一の符号を付した。
【0037】本実施の形態も実施の形態2と同様、ナノ
微粒子の計測等に使用される微分型電気移動度分級装置
を例にして微粒子・クラスターの堆積方法を説明する。
図4において、301は微粒子・クラスター、302は
搬送ガス、303はオリフィス、401はソレノイド、
402は電流、403は磁界、108は堆積基板であ
る。
【0038】微分型電気移動度分級装置によって単一粒
径(粒径分布の幾何標準偏差が1.2以下)に制御され
た、正極に単一荷電状態な微粒子・クラスター301
は、オリフィス303を搬送ガス302とともに搬送さ
れる。その後、微粒子・クラスター301は、搬送ガス
302と同方向に磁界403を形成するソレノイド40
1を通る。
【0039】ここで、ソレノイド401に電流供給装置
(図示しない)から電流402を流すことにより、荷電
状態の微粒子・クラスター301は搬送ガス302によ
る搬送方向とは垂直な方向に偏向される。電流供給装置
(図示しない)での電流402の供給を制御し、微粒子
・クラスター301を任意の方向に偏向することによ
り、堆積基板108の二次元面内の任意の位置、任意の
付着強度で捕集・堆積する。
【0040】そして、堆積基板108へ捕集・堆積され
た微粒子・クラスター301の結晶性制御を効率良く、
かつ短時間に行うために、本実施の形態3でも実施の形
態1や実施の形態2と同様に、堆積基板108の微粒子
・クラスター301が堆積しない側の面に、輻射赤外線
(図1参照)で急速加熱して、堆積基板108での不純
物の発生を抑制している。
【0041】以上、本実施の形態によれば、ガス流の搬
送方向と同方向に磁界403を形成するソレノイド40
1に流れる電流402の供給を制御することにより、微
粒子・クラスター301を任意の方向に偏向することが
でき、堆積基板108の二次元面内において任意の位
置、任意の付着強度で捕集・堆積することができる。ま
た、堆積基板108においてシリコンナノ粒子103が
堆積しない側の面に、輻射赤外線106(図1参照)で
急速加熱することにより、堆積基板108での不純物の
発生を抑制し、堆積物に不純物が付着するのを防止でき
る。
【0042】なお、本発明の微粒子・クラスターの捕集
・堆積方法は、実施の形態1乃至3に限定されるもので
は無く、例えば、微粒子・クラスターが、ハードディス
クに用いられるようなコバルト系の磁性材料で構成され
ていると、上記のような方法での任意のパターン形成が
可能であるだけではなく、微粒子・クラスターが堆積さ
れることにより、自己組織化で形成される構造体の成長
方向を電磁界に沿った方向に制御することが可能であ
る。
【0043】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ガス流中で荷電
した微粒子・クラスターを堆積する前に電界又は磁界の
どちらか一方を印加する工程を行うことにより、堆積基
板の二次元面内における任意の位置、または任意の付着
強度で捕集・堆積することができる。また、捕集・堆積
基板に対して赤外線輻射を行うので、堆積基板での不純
物の発生を抑制し、堆積物に不純物が付着するのを防止
でき、堆積基板へ捕集・堆積された微粒子・クラスター
の結晶性制御を効率良く、かつ短時間に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態の微粒子・クラスタ
ーの捕集・堆積を行う装置の概略構成図(b)マスク状
の導電体を示す図
【図2】堆積基板に微粒子・クラスターを方眼状に捕集
・堆積した様子を示す図
【図3】本発明の実施の形態において荷電微粒子・クラ
スターの電界を用いたパターン形成工程を示す図
【図4】本発明の実施の形態における荷電微粒子・クラ
スターの磁界を用いたパターン形成工程を示す図
【符号の説明】
101 パルス・レーザー光 102 単結晶シリコンターゲット 103 シリコンナノ粒子 104 導電体マスク 105 直流電源 106 輻射赤外線 107 堆積基板フォルダ 108 堆積基板 109 雰囲気ガス 110 熱抵抗の大きい物質 201 堆積基板 202 方眼状 301 微粒子・クラスター 302 搬送ガス 303 オリフィス 304a、304b、304c 偏向電極 401 ソレノイド 402 電流 403 磁界
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 俊晴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉田 岳人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4K029 DA08 DB20 DD03 HA03 5F103 AA07 DD16 GG10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流中で荷電した微粒子・クラスター
    を捕集・堆積する前に電界を印加する工程を有すること
    を特徴とする微粒子・クラスターの捕集・堆積方法。
  2. 【請求項2】 前記電界を印加する工程を、電界の方向
    をガス流の方向と垂直にして行うことを特徴とする請求
    項1に記載の微粒子・クラスターの捕集・堆積方法。
  3. 【請求項3】 前記電界を印加する工程を、所定の位置
    に穴を設けたマスク状の導電体を用い、ガス流の方向に
    前記導電体の面が向くようにして行うことを特徴とする
    請求項1に記載の微粒子・クラスターの捕集・堆積方
    法。
  4. 【請求項4】 ガス流中で荷電した微粒子・クラスター
    を捕集・堆積する前に磁界を印加する工程を有すること
    を特徴とする微粒子・クラスターの捕集・堆積方法。
  5. 【請求項5】 前記磁界を印加する工程を、磁界の印加
    をガス流と同方向で行うことを特徴とする請求項4に記
    載の微粒子・クラスターの捕集・堆積方法。
  6. 【請求項6】 ガス流中の微粒子・クラスターの捕集・
    堆積工程時に、捕集・堆積基板に対して赤外線輻射を行
    う基板加熱工程を有することを特徴とする請求項1から
    5のいずれかに記載の微粒子・クラスターの捕集・堆積
    方法。
JP2001392243A 2001-12-25 2001-12-25 微粒子・クラスターの捕集・堆積方法 Pending JP2003197530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001392243A JP2003197530A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 微粒子・クラスターの捕集・堆積方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001392243A JP2003197530A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 微粒子・クラスターの捕集・堆積方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003197530A true JP2003197530A (ja) 2003-07-11

Family

ID=27599624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001392243A Pending JP2003197530A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 微粒子・クラスターの捕集・堆積方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003197530A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008001920A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 National Institute Of Advanced Industrial & Technology ターゲット保持装置およびターゲット保持方法
CN100526498C (zh) * 2006-01-20 2009-08-12 中国科学院物理研究所 一种可加电场的脉冲激光沉积制膜系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100526498C (zh) * 2006-01-20 2009-08-12 中国科学院物理研究所 一种可加电场的脉冲激光沉积制膜系统
JP2008001920A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 National Institute Of Advanced Industrial & Technology ターゲット保持装置およびターゲット保持方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9070556B2 (en) Patterning of nanostructures
RU2242532C1 (ru) Способ получения наночастиц
JP4952227B2 (ja) 微粒子サイズ選別装置
JP4467568B2 (ja) 微粒子堆積装置及び微粒子堆積物製造方法
KR20030045082A (ko) 레이저 제거 방법을 이용한 박막의 증착
JP3869394B2 (ja) 微粒子の堆積方法及びカーボンナノチューブの形成方法
JP2003197530A (ja) 微粒子・クラスターの捕集・堆積方法
Kompa Laser Photochemistry at Surfaces—Laser‐Induced Chemical Vapor Deposition and Related Phenomena
JP2003300200A (ja) 導電性ナノスケール構造の欠陥及び導電率の工学処理方法
JP3697499B2 (ja) 量子ドット型機能構造体作製装置
JP3836326B2 (ja) 高純度標準粒子作製装置
JPH04214860A (ja) 多成分固体材料の製造方法
Kharkova et al. Laser synthesis of a weakly agglomerated aluminium oxide nanopowder doped with terbium and ytterbium
Ramos et al. High‐Flux DC Magnetron Sputtering
JP3678959B2 (ja) 機能材料作製装置
JP3373357B2 (ja) 超微粒子およびその製造方法
JPH1030169A (ja) 成膜装置
JP3336683B2 (ja) 超微粒子の製造方法
JP4674279B2 (ja) 柱状ナノ結晶体の製造方法
JP2003313656A (ja) 超微粒子膜形成装置及び超微粒子膜形成方法
JP2874591B2 (ja) 半導体素子製造装置
JP2005256017A (ja) 粒子配置装置及び粒子の配置方法
Nahar Oxide-metal nanoparticles using laser ablation of microparticle aerosols
JP2672816B2 (ja) レーザ光圧力を利用した微粒子制御方法及び制御装置
Kruis et al. Nano-process technology for synthesis and handling of nanoparticles

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040817