JP2003196974A - 半導体集積回路装置 - Google Patents
半導体集積回路装置Info
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Abstract
となる、強誘電体メモリセルを含んだ半導体集積回路装
置を提供すること。 【解決手段】 セルトランジスタTのソース、ドレイン
間にキャパシタCの両端をそれぞれ接続し、これをユニ
ットセルとし、このユニットセルを複数直列に接続した
TC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリセルと、セ
ルトランジスタの待機状態におけるゲートに供給される
電源電位VPPを発生するVPP電源回路と、セルトラ
ンジスタのソースあるいはドレインに供給される電源電
位VINTを発生し、電源VDD投入後、VPP電源回
路の起動が開始された後に、起動が開始されるVINT
電源回路とを具備する。
Description
置に係わり、特に強誘電体メモリセルを含む半導体集積
回路装置に関する。
なくても記憶されたデータがチップ内部に保持されるた
め、近年、携帯機器やモバイルカード等への応用が盛ん
に行なわれている。
体半導体メモリがある。強誘電体半導体メモリは、フラ
ッシュメモリに比べて読み出し速度及び書き込み速度が
高速であるという利点を持つ反面、メモリセルの強誘電
体キャパシタに電圧がかかると、分極量が例えば減少
し、保持データが破壊されてしまうという性質を持つ。
このため、電源投入直後など、チップ内部の電源電位が
擾乱している際には、強誘電体キャパシタに電圧がかか
らないように、例えばその制御回路等を工夫する必要が
ある。
線や、プレート線に予期しないノイズが発生したときに
高まる。このため、ワード線の制御回路、及びプレート
線の制御回路は、特にノイズを発生しないように設計し
なければならない。
入直後におけるチップ内部の典型的な電源電位波形を示
す電位波形図である。
源VDDが投入され、外部電源VDDの電位が0Vか
ら、ある電位に達すると、チップ内部で使用されるいく
つかの電位毎に設けられた複数の電源回路が同時に起動
される。
後、外部電源VDDの電位が3Vに達すると、VPP電
源回路、及びVINT電源回路が同時に起動される例が
示されている。VPP電源回路、及びVINT電源回路
が同時に起動されると、内部電源VPP、VINTの電
位が、それらの設定電位に向けて同時に上昇しだす。内
部電源VPPの設定電位の一例は4Vである。また、内
部電源VINTの設定電位の一例は2.5Vである。
な構成を示すブロック図である。
2は、内部電源VPPを発生する。内部電源VPPは、
ワード線、及びワード線を制御するワード線制御回路1
04に供給される。
NTを発生する。内部電源VINTは、プレート線、プ
レート線を制御するプレート線制御回路105、及びチ
ップ全体の動作を制御する論理回路群、例えばタイミン
グ制御回路106に供給される。
号、及びPL活性信号を出力する。WL活性信号はワー
ド線制御回路104に供給され、PL活性信号はプレー
ト線制御回路105に供給される。
性信号に基づいて活性化され、ワード線の電位を制御す
る。WL活性信号は、ワード制御回路104に供給され
る前に、電位振幅変換回路LSを経由する。この理由
は、タイミング制御回路106が内部電源VINTを電
源として動作し、ワード線制御回路104が、内部電源
VPPを電源として動作することにある。つまり、WL
活性信号の電位振幅を、内部電源VPPの電位振幅に変
換しなければ、ワード線制御回路104は正常に動作し
ない。電位振幅変換回路LSの一回路例を、図16に示
しておく。
活性信号に基づいて活性化され、プレート線の電位を制
御する。
Dが投入されたことを検知して電源起動信号を出力す
る。電源起動信号は、VPP電源回路102、VINT
電源回路103に供給される。
103はそれぞれ、電源起動信号に基づいて同時に起動
される。VPP電源回路102、VINT電源回路10
3がそれぞれ同時に起動されることで、図7に示したよ
うに、内部電源VPPの電位、及び内部電源VINTの
電位が同時にそれぞれ上昇する。
源VDDが投入されたことを検知してリセット信号RS
Tを出力する。リセット信号RSTは、ワード線制御回
路104、プレート線制御回路105、及びタイミング
制御回路106それぞれに供給される。リセット信号R
STがこれら回路に供給されている間、ワード線、及び
プレート線の活性化が禁止される。
PP、VINTがそれぞれ、例えば内部電源VPP、V
INTを受けるトランジスタのしきい値電圧以上になる
と、解除される。リセット信号RSTが解除されると、
ワード線、及びプレート線を活性化することが可能とな
り、メモリセルアレイに集積された強誘電体メモリセル
に対してアクセスすることが可能となる。
Vから起動する際、電源電圧VPP、VINTが供給さ
れる論理回路に、予期しないノイズが発生することがあ
る。ここで、論理回路は、例えばワード線制御回路10
4、プレート線制御回路105、タイミング制御回路1
06等に含まれる論理回路である。このような論理回路
の一例を図17Aに、また、予期しないノイズが発生す
る様子を図17Bに示す。
は、入力を0Vに固定したインバータと、このインバー
タの出力が入力されるインバータとを含む。これらイン
バータにはそれぞれ、内部電源VINTが供給される。
力が0Vなので、出力は常に0Vとなる。しかし、実際
には、内部電源VINTの電位が、論理回路に含まれる
トランジスタのしきい値電圧以上に上昇するまでは出力
が不定となる。これにより、図17Bに示すような予期
しないノイズが発生する。
いノイズが発生すると、強誘電体メモリセルに蓄えられ
ているデータが破壊される可能性がある。この様子を示
したのが図18である。
図17Bで説明したような予期しないノイズがのった場
合、メモリセルの強誘電体キャパシタCに電圧がかかっ
てしまう様子を示している。
ると、保持データである分極量が減少する、あるいは破
壊されてしまう。このことから、予期しないノイズは、
強誘電体メモリのデータ保持特性を著しく劣化させるも
のである。
事情は、図19に示すような、セルトランジスタTのソ
ースドレイン間に強誘電体キャパシタCの両端をそれぞ
れ接続し、これをユニットセルとし、このユニットセル
を複数直列に接続したTC並列ユニット直列接続型強誘
電体メモリにおいても全く同様である。
図17Aに示した論理回路を、例えば図20Aに示すよ
うな論理回路とすれば良い。
図17Aに示した論理回路の最終段に、論理回路の出力
を、ある電位に固定する回路200を追加したものであ
る。回路200は、リセット信号RSTに基づいて論理
回路の出力を、ある電位、例えば回路内接地電位VSS
に固定する。リセット信号RSTは、内部電源VINT
よりも高い電位、例えば外部電源VDDである。この例
では、VDDレベルのリセット信号RSTが入力されて
いる間、図20Bに示すように、論理回路の出力は、常
に接地電位GND、即ち0Vに固定される。内部電源V
INTがトランジスタのしきい値電圧以上に上昇し、誤
動作の可能性が無くなれば、リセット信号RSTを解
除、例えば接地電位GNDにしてよい。
て、例えば論理回路の出力を固定する回路200を、論
理回路の最終段に追加することにより、電源投入時の予
期しないノイズを防ぐことができる。そして、回路20
0を、プレート線制御回路105に含まれる、例えばプ
レート線駆動回路の最終論理段に組み込む。これによ
り、強誘電体メモリにおいて、予期しないノイズに基づ
くデータ保持特性の劣化に関する事情を抑制することが
できる。
強誘電体メモリに記憶されたデータをダメージから保護
するために、外部チップイネーブル信号/XCE、及びパワ
ーステート検知信号POFFLに応答して内部チップイネー
ブル信号CE及びICEを制御することによって、メモリア
クセスを抑制するものがある(例えば、特許文献1参
照)。
(例えば、第11カラム第19行〜第13カラム第6
行、第10図及び第11図)
ト線駆動回路は、チップ内部に非常に多く存在する。こ
のため、プレート線駆動回路に回路200を組み込むこ
とは回路規模を増加させ、結果としてチップ面積の増加
を招くことになる。
ので、その目的の一つは、例えば回路規模の増加を抑制
しつつ、データ保持特性の劣化を抑制することが可能と
なる、強誘電体メモリセルを含んだ半導体集積回路装置
を提供することにある。
る半導体集積回路装置は、セルトランジスタ(T)のソ
ース、ドレイン間にキャパシタ(C)の両端をそれぞれ
接続し、これをユニットセルとし、このユニットセルを
複数直列に接続したTC並列ユニット直列接続型強誘電
体メモリセルと、前記セルトランジスタの待機状態にお
けるゲートに供給される第1電源電位を発生する第1電
源回路と、前記セルトランジスタのソースあるいはドレ
インに供給される第2電源電位を発生し、電源投入後、
前記第1電源回路が活性化された後に活性化される第2
電源回路とを具備する。
積回路装置は、セルトランジスタとキャパシタとを含む
強誘電体メモリセルと、前記セルトランジスタのソース
あるいはドレインに供給される電源電位を発生する電源
回路と、前記電源投入を検知して前記電源回路を起動さ
せる起動信号を出力する電源投入検知回路と、前記起動
信号を遅延させて前記電源回路に供給する遅延回路とを
具備する。
積回路装置は、セルトランジスタとキャパシタとを含む
強誘電体メモリセルと、前記セルトランジスタのソース
あるいはドレインに供給される電源電位を発生する電源
回路とを具備する。そして、前記電源回路は、電源投入
後、前記セルトランジスタが導通した状態で起動を開始
する。
積回路装置は、セルトランジスタ(T)のソース、ドレ
イン間にキャパシタ(C)の両端をそれぞれ接続し、こ
れをユニットセルとし、このユニットセルを複数直列に
接続したTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリセ
ルと、前記セルトランジスタが待機状態である時に、こ
のセルトランジスタのゲートに供給される第1電源電位
を発生する第1電源回路と、前記セルトランジスタのソ
ースあるいはドレインに供給される第2電源電位を発生
し、電源切断後、前記第1電源回路の非活性化が開始さ
れる前に、非活性化が開始される第2電源回路とを具備
する。
積回路装置は、セルトランジスタ(T)のソース、ドレ
イン間にキャパシタ(C)の両端をそれぞれ接続し、こ
れをユニットセルとし、このユニットセルを複数直列に
接続したTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリセ
ルと、前記セルトランジスタが待機状態である時に、こ
のセルトランジスタのゲートに供給される第1電源電位
を発生する第1電源回路と、前記セルトランジスタのソ
ースあるいはドレインに供給される第2電源電位を発生
し、電源投入後、前記第1電源回路の起動が開始された
後に、起動が開始され、電源切断後、前記第1電源回路
の非活性化が開始される前に、非活性化が開始される第
2電源回路とを具備する。
面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわた
り、共通する部分には共通する参照符号を付す。
列ユニット直列接続型強誘電体半導体メモリに関するも
のである。図5に、TC並列ユニット直列接続型強誘電
体半導体メモリが持つメモリセルアレイの一例を示す。
接続型強誘電体半導体メモリは、そのメモリセルアレイ
10に、TC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリセ
ルが複数集積される。TC並列ユニット直列接続型強誘
電体メモリセルは、例えばセルトランジスタTのソー
ス、ドレイン間に強誘電体キャパシタCの両端をそれぞ
れ接続し、これをユニットセルとし、このユニットセル
を複数直列に接続したものである。
体メモリでは、ワード線WL(WL0〜WL7)の電
位、及びブロック選択線BS(BS0、BS1)の電位
は、例えば内部電源VPP、あるいは回路内接地電位G
ND、例えば0Vのいずれかをとる。また、待機状態に
おいては、例えはWL=VPP、BS=GNDとなる。
プレート線PL(PL、/PL)の電位は、内部電源V
INT、あるいは回路内接地電位GNDのいずれかの電
位をとる。また、待機状態においては、PL=GNDと
なる。ビット線BL(BL、/BL)には、強誘電体メ
モリセルから読み出された電荷が転送される。待機状態
においては、BL=GNDである。
誘電体半導体メモリの電源投入直後におけるチップ内部
の電源電位波形を示す電位波形図である。
強誘電体半導体メモリでは、外部電源VDDが投入さ
れ、外部電源VDDの電位が0Vからある電位、本例で
は、例えば3Vに達すると、まず、VPP電源回路が起
動される。VPP電源回路が起動されると、内部電源V
PPの電位が、その設定電位に向けて上昇しだす。内部
電源VPPの設定電位の一例は、例えば4Vである。本
例では、VINT電源回路は、内部電源VPPの電位が
充分に高い電位になるまでは起動させない。このため、
内部電源VINTの電位は、内部電源VPPの電位が充
分に高い電位になるまでは、回路内接地電位GND、例
えば0Vとなる。内部電源VPPの電位が充分に高い電
位、本例では、設定電位、例えば4Vに達すると、VI
NT電源回路が起動される。VINT電源回路が起動さ
れると、内部電源VINTの電位が、その設定電位に向
けて上昇しだす。内部電源VINTの設定電位の一例
は、例えば2.5Vである。
誘電体半導体メモリの一構成例を示すブロック図であ
る。なお、図2は、強誘電体半導体メモリに含まれるい
くつかの回路のうち、主要な電源回路、及びこれに関連
する主要な回路のみを示した概略的なブロック図であ
る。
これに関連する主要な回路としては、例えば電源投入検
知回路1、VPP電源回路2、VINT電源回路3、ワ
ード線制御回路4、プレート線制御回路5、及びタイミ
ング制御回路6を挙げることができる。
内部電源VPPを発生する。内部電源VPPは、本例で
は、例えばワード線、及びワード線を制御するワード線
制御回路4に供給される。
を発生する。内部電源VINTは、本例では、例えばプ
レート線、プレート線を制御するプレート線制御回路
5、及びチップ全体の動作を制御する論理回路群、例え
ばタイミング制御回路6に供給される。
信号、及びPL活性信号を出力する。WL活性信号はワ
ード線制御回路4に供給され、PL活性信号はプレート
線制御回路5に供給される。
号に基づいて活性化され、ワード線の電位を制御する。
WL活性信号は、ワード制御回路4に供給される前に、
電位振幅変換回路LS-Rを経由する。この理由は、従
来と同じく、タイミング制御回路6が内部電源VINT
を電源として動作し、ワード線制御回路4が、内部電源
VPPを電源として動作することにある。
信号に基づいて活性化され、プレート線の電位を制御す
る。
投入されたことを検知して電源起動信号を出力する。本
例では、例えば2つの電源起動信号、例えばVPP起動
信号、VINT起動信号を出力する。VPP起動信号
は、VPP電源回路2に供給される。VINT起動信号
は、本例では、起動順序制御回路7に供給される。
示す回路図である。
ら上昇すると、2つの抵抗RA,RBの比によってノー
ドPGの電位が決まり、PGの電位もVDDの上昇に従
って上昇していく。VDDの電位が、VDD−PGの電
位差がちょうどPMOSトランジスタのしきい値を超え
るまで上昇するとトランジスタが導通状態となり出力V
DDMINが“H”状態になる。VDDが低くなってV
DD−PGの電位差がPMOSトランジスタのしきい値
より低くなった場合は、出力ノードVDDMINの電位
が抵抗素子RCを介して放電されるためVDDMINの
出力電位が“L”となる。これにより電源電圧VDDが
一定の電圧よりも高いことを検知することができる。
2、及びVINT電源回路3の起動順序を制御する。本
例の起動順序制御回路7は、VPP電源回路2の起動が
開始された後、例えば内部電源VPPの電位が充分に高
い電位になってから、VINT電源回路3の起動が開始
されるように起動順序を制御する。
回路8を含む。遅延回路8はVINT起動信号を遅延さ
せる。これにより、起動信号VINTは、例えば起動信
号VPPに対して遅延され、VINT電源回路3は、内
部電源VPPの電位が充分に高い電位、本例では、例え
ば4Vに達した後、起動が開始されるように制御するこ
とが可能となる。
である。
DDによって駆動されるインバータ列の中途に抵抗素子
と容量素子を挿入した構成からなる。入力が“L”から
“H”に遷移すると、容量素子に蓄えられた電荷が抵抗
素子を介して放電されるので単純なインバータのみの構
成の場合にくらべて入力から出力への伝達時間が遅くな
る。これにより入力から出力への遅延を実現する。
づいて起動され、VINT電源回路3は、起動順序制御
回路7を経由したVINT起動信号に基づいて起動され
る。これにより、図1に示したように、内部電源VPP
が充分に高い電位になってから、内部電源VINTの電
位が上昇するようになる。
DDが投入されたことを検知してリセット信号RSTを
所定の時間、出力する。リセット信号RSTは、本例で
は、例えばタイミング制御回路6、及び電位振幅変換回
路LS-Rに供給される。
例えば電源投入後から1ミリ秒未満である。そして、こ
の1ミリ秒未満の時間中に、例えばVPP電源回路2の
起動が終了する。ここで、起動の終了とは、例えば内部
電源VPPの電位が設定電位、例えば4Vに達したこ
と、あるいは内部電源VPPの電位が、内部電源VPP
を受けるトランジスタのしきい値に達したこと、のいず
れかを指す。
誘電体半導体メモリが具備する電位振幅変換回路LS-
Rの一例を示す回路図である。
PPが供給される論理回路群に含まれた論理回路の一つ
である。
リセット信号RSTが、“HIGH”レベル、例えばRST
=VDDとなっている場合、入力INの電位状態に係わ
らず、出力OUTの電位は、回路内接地電位GND、例
えば0Vに保たれる。このため、VINT電源回路3が
起動しておらず、タイミング制御回路6からのWL活性
信号の状態が不定であっても、ワード線制御回路4に入
力されるWL活性信号の状態を初期状態に保つことが可
能となる。これにより、リセット信号RSTが、例えば
RST=VDDとなっている場合、タイミング制御回路
6からのWL活性信号の電位に係わらず、ワード線制御
回路4に入力されるWL活性信号の電位を、ワード線が
リセット状態、例えばセルトランジスタのゲートの電位
を待機状態とする電位に保つことができる。
制御回路6に供給されている。これにより、プレート線
制御回路5に入力されるPL活性信号の電位について
も、リセット信号RSTが、例えばRST=VDDとな
っている場合では、プレート線がリセット状態、例えば
セルトランジスタのソースあるいはドレインの電位を待
機状態とする電位に保つことができる。
リのリセット信号RSTは、従来とは異なり、例えば図
5に示すように、ワード線制御回路4に含まれるワード
線駆動回路WL.DRV.及びブロック選択線駆動回路BS.DRV.
の最終論理段には入力されない。このため、VPP電源
回路2の起動初期においては、ワード線に予期しないノ
イズがのる可能性がある。
線制御回路5に含まれるプレート線駆動回路(PL.DR
V.)の最終論理段にも入力されない。このため、VIN
T電源回路3の起動初期においても、プレート線に予期
しないノイズがのる可能性がある。
電体半導体メモリにおいては、強誘電体メモリセルに蓄
積されているデータが、予期しないノイズによって破壊
される可能性は抑制されている。この様子を説明するの
が図7である。
位に加えて、図5に示したメモリセルアレイにおける各
ノードの電位の挙動が示されている。
線BSは、内部電源VPPによって駆動され、プレート
線PL、及びビット線BLは、内部電源VINTによっ
て駆動される。
リでは、図1に示したように、まず、内部電源VPPが
活性化される。これにより、図7に示すように、まず、
ワード線WL、及びブロック選択線BSが、待機状態の
電位、例えばWL=VPP、BS=GNDになる。VP
P電源回路の起動初期では、ワード線WL、及びブロッ
ク選択線BSそれぞれに、予期しないノイズを受ける可
能性がある。しかし、この予期しないノイズは、強誘電
体メモリセルに蓄積されたデータを破壊するものではな
い。
た後は、本例では、図5に示したメモリセルアレイの構
造から明らかなように、強誘電体キャパシタCの2つの
ノード、即ち強誘電体キャパシタCの2つの電極が、セ
ルトランジスタTの導通によって、電気的に同電位に保
たれる。よって、プレート線PL、あるいはビット線B
Lに多少の電位変動が生じても、ワード線WLの電位が
十分に高ければ、メモリセルのデータが破壊されること
はない。
施形態における電源切断時の内部電源波形を示す。
図5に示したTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモ
リセルを具備する強誘電体記憶装置に関するものであ
る。
モリの一構成例を示すブロック図である。
第1実施形態と特に異なるところは、電源投入検知回路
1が電源電位検知回路1’となっていることである。
説明した電源投入検知回路1と同様に、外部電源VDD
が投入されたのを検知して、VPP起動信号およびVI
NT起動信号を出力し、一定時間、回路をリセット状態
に保つためリセット信号RSTを出力する。さらに、電
源電位検知回路1’は、外部電源VDDが切断されたの
を検知して、外部電源VDDの電位が第1の所定電位V
1より低くなった場合にもリセット信号RSTを発生す
る。さらに、外部電源VDDの電位が第1の所定電位V
1よりも低い第2の所定電位V2になると、電源電位検
知回路1’は、VVINT放電信号を出力する。
信号を受けると非活性となり、内部電源VINTが接地
電位GNDに短絡される。即ち、VINT=0Vとなる
ように制御される。
明したように、プレート線およびビット線を駆動する電
位である。このときワード線を駆動する内部電源VPP
は放電されておらず、リセット信号RSTが活性化して
いるため、ワード線の電位は内部電源VINTが放電さ
れて接地電位GNDに等しくなるまで、待機状態VPP
にリセットされ、充分高いまま保たれる。
放電されて接地電位GNDになった後、内部電源VPP
の電位は自然放電されて次第に低くなる。内部電源VI
NTが接地電位GNDになった後は、プレート線および
ビット線を駆動するいかなる電力も残っていないため、
内部電源VPPが低くなりメモリセルのワード線電位が
低くなっても、メモリセルキャパシタの両端に電圧がか
かることはない。したがって、データが破壊されること
はない。
施形態を示す。本実施形態は、内部電源VINTの接地
電位GNDへの放電を制御する回路の例である。
スが接続されたPMOSトランジスタ31のゲートとド
レインは短絡され、内部電源線VDDXに接続される。
これにより内部電源線VDDXの電位は、外部電源VD
Dよりも概ねPMOSトランジスタ31のしきい値VT
Hだけ低い値(VDD−VTH)に保たれる。VINT
放電信号は、電位振幅変換回路LSに供給される。電位
振幅変換回路LSは、外部電源VDDの電位振幅を持つ
VINT放電信号を、内部電源VDDXの電位振幅を持
つ信号GNに変換する。これにより、内部電源VINT
の電位を接地電位GNDに放電する放電回路32は、内
部電源VDDXの電位振幅を持つ信号GNによって駆動
される。放電回路32は、例えば、ゲートに信号GNを
受けるNMOSトランジスタ33を含んで構成される。
NMOSトランジスタ33は、ソースを接地電位GND
の供給端に接続し、ドレインを内部電源VINTの供給
端に接続する。
動作を示す動作波形図である。
外部電源VDDの電位が第2の所定電位V2よりも低く
なっても、内部電源VDDXの電位は(VDD−VT
H)よりも低くなることはない。
源VDDの電位が非常に早く接地電位GNDまで下がっ
た場合でも、内部電源VINTの電位を、接地電位GND
まで正常に放電させることができる。
4実施形態に係る強誘電体メモリの一構成例を示すブロ
ック図である。
ように、電源電圧VDDが第1の所定の電位V1より低
くなるとリセット信号RSTが発生する。上記実施形態
ではRST信号は回路全体を待機状態に保つ信号であっ
た。
ている際に、リセット信号が発生してワード線、プレー
ト線などが強制的に待機状態になってしまうと正常にア
クセスが終了せず、メモリセルのデータが破壊される可
能性がある。
が第1の所定の電位V1よりも低くなることにより発生
する信号RSTと、チップが待機状態であることを示す
信号STBYとの論理和信号RSTXがリセット信号と
して各回路に接続される構成をとっている。信号STB
Yは、タイミング制御回路によって生成され、チップに
対するアクセスが行われていないときに活性化される信
号である。
するアクセスが行われており、信号STBYが発生して
いない場合は、アクセスが終了してチップがスタンバイ
状態になってから信号RST、即ち信号RSTXが有効
になる。これにより、アクセスの途中でチップが強制的
にリセットされることによるデータの破壊を防ぐことが
できる。
り説明したが、この発明はこれら第1〜第4実施形態に
限定されるものではなく、その実施にあたっては発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能であ
る。
路1は、電源起動信号として、VPP起動信号、VIN
T起動信号の2つを出力したが、1つの電源起動信号を
出力するように変形することが可能である。この場合に
は、1つの電源起動信号は、VPP電源回路2に、例え
ば直接供給され、また、VINT電源回路3には、例え
ば起動順序制御回路7を経由して供給される。起動順序
制御回路7の一例は、上記実施形態と同様に、電源起動
信号がVINT電源回路3に達する時間を、この電源起
動信号がVPP電源回路2に達する時間に対して遅延さ
せる遅延回路8を含むことである。例えばこのように構
成すれば、電源起動信号が1つであっても、上記実施形
態と同様の利点を得ることができる。
回路は、電源投入の検知と、電源切断の検知とをそれぞ
れ行う。しかし、電源投入を検知する回路と、電源切断
を検知する回路とは、別々に設けられても良い。
メモリとして、TC並列ユニット直列接続型強誘電体メ
モリを例示した。しかし、上記一実施形態に係る発明
は、例えば図8に示すように、例えばセルトランジスタ
Tと強誘電体キャパシタCとを直列に接続した、いわゆ
る1トランジスタ−1キャパシタ型強誘電体メモリセル
を含む強誘電体メモリにも応用することが可能である。
明が含まれており、各実施形態において開示した複数の
構成要件の適宜な組み合わせにより、種々の段階の発明
を抽出することも可能である。
体半導体メモリに適用した例に基づき説明したが、上述
したような強誘電体半導体メモリを内蔵した半導体集積
回路装置、例えばプロセッサ、システムLSI等もま
た、この発明の範疇である。
ば、例えば回路規模の増加を抑制しつつ、データ保持特
性の劣化を抑制することが可能となる、強誘電体メモリ
セルを含んだ半導体集積回路装置を提供できる。
半導体メモリの電源投入後におけるチップ内部の電源電
位波形を示す電位波形図
半導体メモリの一構成例を示すブロック図
図
半導体メモリのメモリセルアレイの一例を示す回路図
半導体メモリが具備する電位振幅変換回路の一例を示す
回路図
半導体メモリの電源投入直後のワード線、ブロック選択
線、プレート線及びビット線の電位波形を示す電位波形
図
半導体メモリのメモリセルアレイの他例を示す回路図
半導体メモリの電源切断後におけるチップ内部の電源電
位波形を示す電位波形図
電体半導体メモリの一構成例を示すブロック図
電体半導体メモリの一構成例を示す回路図
電体半導体メモリの電源切断後におけるチップ内部の電
源電位波形を示す電位波形図
誘電体メモリの一構成例を示すブロック図
後におけるチップ内部の典型的な電源電位波形を示す電
位波形図
成を示すブロック図
型的な電位振幅変換回路を示す回路図
17Bは図17Aに示す論理回路の電源投入直後の電位
波形を示す電位波形図
体キャパシタに電圧がかかる様子を示す図
体メモリセルを示す回路図
制可能な論理回路の一例を示す回路図、図20Bは図2
0Aに示す論理回路の電源投入直後の電位波形を示す電
位波形図
Claims (19)
- 【請求項1】 セルトランジスタ(T)のソース、ドレ
イン間にキャパシタ(C)の両端をそれぞれ接続し、こ
れをユニットセルとし、このユニットセルを複数直列に
接続したTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリセ
ルと、 前記セルトランジスタが待機状態である時に、このセル
トランジスタのゲートに供給される第1電源電位を発生
する第1電源回路と、 前記セルトランジスタのソースあるいはドレインに供給
される第2電源電位を発生し、電源投入後、前記第1電
源回路の起動が開始された後に、起動が開始される第2
電源回路とを具備することを特徴とする半導体集積回路
装置。 - 【請求項2】 前記電源投入を検知してリセット信号を
所定の時間、出力する電源投入検知回路と、 前記第1電源電位が供給される第1論理回路群と、 前記第2電源電位が供給される第2論理回路群とを、さ
らに具備し、 前記第1論理回路群に含まれる論理回路のうち、少なく
とも一部の論理回路は、前記リセット信号に応じて、そ
の出力を、ある電位に固定することを特徴とする請求項
1に記載の半導体集積回路装置。 - 【請求項3】 前記電源投入を検知してリセット信号を
所定の時間、発生する電源投入検知回路と、 ワード線活性信号を出力するタイミング制御回路と、 前記ワード線活性信号に基づいて活性化され、前記セル
トランジスタのゲートの電位を制御するワード線制御回
路と、をさらに具備し、 前記ワード線制御回路は、前記リセット信号に応じて、
前記タイミング制御回路からのワード線活性信号の電位
に係わらず、前記ワード線活性信号の電位を、前記セル
トランジスタのゲートの電位を待機状態とする電位に保
つことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装
置。 - 【請求項4】 前記電源投入を検知してリセット信号を
所定の時間、発生する電源投入検知回路と、 ワード線活性信号を出力するタイミング制御回路と、 前記ワード線活性信号の電位振幅を、前記第2電源電位
に応じた電位振幅から、前記第1電源電位に応じた電位
振幅に変換する電位振幅変換回路と、 前記電位振幅変換回路を経由したワード線活性信号に基
づいて活性化され、前記セルトランジスタのゲートの電
位を制御するワード線制御回路と、をさらに具備し、 前記電位振幅変換回路は、前記リセット信号に応じて、
前記タイミング制御回路からのワード線活性信号の電位
に係わらず、前記ワード線活性信号の電位を、前記セル
トランジスタのゲートの電位を待機状態とする電位に保
つことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装
置。 - 【請求項5】 前記所定の時間は、1ミリ秒未満である
ことを特徴とする請求項2乃至請求項4いずれか一項に
記載の半導体集積回路装置。 - 【請求項6】 前記リセット信号は、前記第2電源回路
の起動終了後、解除されることを特徴とする請求項2乃
至請求項4いずれか一項に記載の半導体集積回路装置。 - 【請求項7】 前記第1電源回路の起動が開始された
後、前記第2電源回路の起動を開始させる起動順序制御
回路を、さらに具備することを特徴とする請求項1に記
載の半導体集積回路装置。 - 【請求項8】 前記電源投入を検知して前記第1電源回
路を起動させる第1起動信号、及び前記第2電源回路を
起動させる第2起動信号を出力する電源投入検知回路
を、さらに具備し、 前記起動順序制御回路は、前記第2起動信号を遅延させ
る遅延回路を含むことを特徴とする請求項7に記載の半
導体集積回路装置。 - 【請求項9】 前記電源投入を検知して前記第1電源回
路、及び前記第2電源回路を起動させる電源起動信号を
出力する電源投入検知回路を、さらに具備し、 前記起動順序制御回路は、前記電源起動信号が前記第2
電源回路に達する時間を、前記電源起動信号が前記第1
電源回路に達する時間に対して遅延させる遅延回路を含
むことを特徴とする請求項7に記載の半導体集積回路装
置。 - 【請求項10】 ワード線活性信号、及びプレート線活
性信号を出力するタイミング制御回路と、 前記ワード線活性信号に基づいて活性化され、前記セル
トランジスタのゲートの電位を制御するワード線制御回
路と、 前記プレート線活性信号に基づいて活性化され、前記セ
ルトランジスタのソースあるいはドレインの電位を制御
するプレート線制御回路と、をさらに具備し、 前記第1電源電位は、前記ワード線制御回路に供給さ
れ、 前記第2電源電位は、前記タイミング制御回路、及び前
記プレート線制御回路に供給されることを特徴とする請
求項1に記載の半導体集積回路装置。 - 【請求項11】 セルトランジスタとキャパシタとを含
む強誘電体メモリセルと、 前記セルトランジスタのソースあるいはドレインに供給
される電源電位を発生する電源回路と、 前記電源投入を検知して前記電源回路を起動させる起動
信号を出力する電源投入検知回路と、 前記起動信号を遅延させて前記電源回路に供給する遅延
回路とを具備することを特徴とする半導体集積回路装
置。 - 【請求項12】 セルトランジスタとキャパシタとを含
む強誘電体メモリセルと、 前記セルトランジスタのソースあるいはドレインに供給
される電源電位を発生する電源回路とを具備し、 前記電源回路は、電源投入後、前記セルトランジスタが
導通した状態で起動が開始されることを特徴とする半導
体集積回路装置。 - 【請求項13】 ワード線活性信号、及びプレート線活
性信号を出力するタイミング制御回路と、 前記ワード線活性信号に基づいて活性化され、前記セル
トランジスタのゲートの電位を制御するワード線制御回
路と、 前記プレート線活性信号に基づいて活性化され、前記セ
ルトランジスタのソースあるいはドレインの電位を制御
するプレート線制御回路と、をさらに具備し、 前記電源電位は、前記タイミング制御回路、及び前記プ
レート線制御回路に供給されることを特徴とする請求項
11及び請求項12いずれかに記載の半導体集積回路装
置。 - 【請求項14】 前記電源が切断されたことを検知し
て、前記第2電源回路を非活性とし、前記第2電源電位
を接地電位に放電させる電源電位検知回路を具備するこ
とを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。 - 【請求項15】 前記電源電位検知回路は、前記電源の
電位が第1の電位より低くなったとき、前記メモリセル
を制御する制御信号を待機状態に保つリセット信号を発
生し、前記電源の電位が前記第1の電位よりも低い第2
の電位より低くなったとき、前記第2電源電位を接地電
位に放電させる放電信号を発生することを特徴とする請
求項14に記載の半導体集積回路装置。 - 【請求項16】 ソースに前記電源の電位が供給され、
ドレイン及びゲートが第3電源電位となる電源線に接続
されるPチャネル型トランジスタと、 前記第3電源電位によって駆動され、前記第2電源電位
を接地電位に放電する回路とを、さらに具備することを
特徴とする請求項14に記載の半導体集積回路装置。 - 【請求項17】 前記メモリセルが待機状態であること
を示す待機信号を発生する回路を、さらに具備し、 前記リセット信号は、前記待機信号が待機状態を示して
いる時に有効になることを特徴とする請求項15に記載
の半導体集積回路装置。 - 【請求項18】 セルトランジスタ(T)のソース、ド
レイン間にキャパシタ(C)の両端をそれぞれ接続し、
これをユニットセルとし、このユニットセルを複数直列
に接続したTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリ
セルと、 前記セルトランジスタが待機状態である時に、このセル
トランジスタのゲートに供給される第1電源電位を発生
する第1電源回路と、 前記セルトランジスタのソースあるいはドレインに供給
される第2電源電位を発生し、電源切断後、前記第1電
源回路の非活性化が開始される前に、非活性化が開始さ
れる第2電源回路とを具備することを特徴とする半導体
集積回路装置。 - 【請求項19】 セルトランジスタ(T)のソース、ド
レイン間にキャパシタ(C)の両端をそれぞれ接続し、
これをユニットセルとし、このユニットセルを複数直列
に接続したTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリ
セルと、 前記セルトランジスタが待機状態である時に、このセル
トランジスタのゲートに供給される第1電源電位を発生
する第1電源回路と、 前記セルトランジスタのソースあるいはドレインに供給
される第2電源電位を発生し、電源投入後、前記第1電
源回路の起動が開始された後に、起動が開始され、電源
切断後、前記第1電源回路の非活性化が開始される前
に、非活性化が開始される第2電源回路とを具備するこ
とを特徴とする半導体集積回路装置。
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