JP2003196942A - 小型磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

小型磁気ディスクカートリッジ

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JP2003196942A
JP2003196942A JP2001393371A JP2001393371A JP2003196942A JP 2003196942 A JP2003196942 A JP 2003196942A JP 2001393371 A JP2001393371 A JP 2001393371A JP 2001393371 A JP2001393371 A JP 2001393371A JP 2003196942 A JP2003196942 A JP 2003196942A
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housing
magnetic disk
shutter
cover
magnetic
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JP2001393371A
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Kengo Oishi
健吾 大石
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード型ディスクドライブに挿入する際、デ
ィスクドライブに対して確実に所定の向きで位置決めさ
れ、情報の記録再生を行うことができる小型磁気ディス
クカートリッジを提供する。 【解決手段】 ハウジング12を、磁気ディスクの輪郭
に沿った円と、互いに直角に交わる2本の上記円の外接
線とからなる形状の外縁からなる平面形状を有するよう
に形成する。また、二つの側壁部21,22により画成
されたコーナー部に、ハウジング12の上面から底面ま
で貫く位置決め基準孔16を形成する。そして、このハ
ウジング12を上面側、底面側から挟むコ字状の断面形
状を有して閉位置に有るシャッターを覆うカバー60を
設ける。このカバー60は、ハウジング12を挟む2つ
の部分61,62の各内壁面に設けた係合突起64,6
5を位置決め基準孔16にそれぞれ係合させて、ハウジ
ング12に保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルスチルカ
メラ、デジタルビデオカメラ、ノートパソコン等の電子
機器のカードスロットに装填可能なカード型ディスクド
ライブに交換自在に装填可能な小型の磁気ディスクカー
トリッジに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、デジタルスチルカメラ、デジタル
ビデオカメラ、ノートパソコン等の電子機器のカードス
ロットには、種々の記録メディアが挿抜可能に装填さ
れ、記録再生をするようになっている。このような記録
媒体としては、半導体メモリタイプのもの、ハードディ
スク型のもの、光ディスク型のもの、フロッピー(登録
商標)ディスクのような磁気ディスクの小型のもの等、
各種のものが実用に供されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この中では、半導体の
メモリが取り扱いやすく、記録容量も適当に大きいの
で、最もポピュラーであるが、比較的価格が高い。した
がって、これらのメモリを用いるデジタルカメラなどで
は、撮影した画像データをパソコンなどに転送して保存
し、その後データは削除し、記録媒体は繰返し使うのが
一般的である。 【0004】ハードディスク型のものとしては、340
MBや1MBの容量を持つものが知られているが、これ
も価格が高く、データは他に転送して保存し、記録媒体
は繰返し使うことになる。 【0005】光ディスク型のものは大きさの割に記録容
量が大きく、例えば35mm×41mm×11mmのサ
イズの中に256MBのデータを記録することができ、
512MBの記録容量を持ったものも実現しようとして
いる。しかし、光ディスクは書込みに時間がかかるので
記録速度が遅いという難点がある。 【0006】一方、フロッピー(登録商標)ディスクの
ような磁気ディスクを50mm×55mm×2mm程度
の小型のものとし、これをパソコン等のカードスロット
に挿入できるサイズのディスクドライブに交換自在に装
填可能としたものも知られているが、これは容量が40
MBと小さく、カメラの画像を記録するという観点では
容量不足であるし、大きさもデジタルカメラには向かな
い。 【0007】近年、デジタルカメラが、その記録の簡便
さ、撮像素子の開発による画質の向上、データの削除や
転送の可能性や記録容量の大きさなど、パソコンが普及
した社会の背景と相俟って、急速に広く普及している
が、記録媒体(以下、メディアという)が上述のように
価格や容量の面で制限されているため、その使用の態様
に制限がある。例えば、メディアが高価であるため、1
台のカメラにメディアを何枚も持つということはしない
で、データが一杯になったらパソコンに移して削除する
などして、1枚のメディアを繰返し使用するのが普通で
あることは上述の通りである。そのため、旅先で記録媒
体が足りなくなることがあり、またデータを入れたメデ
ィアをそのまま保存したり、人に上げたりするというよ
うなことができない。 【0008】そこで、デジタルカメラで撮影したデータ
をそのまま保存したり、気軽に人に上げたりすることが
できるように、大容量で安価な小型のメディアの実現が
望まれる。また、パソコンにおいても、データを入れて
人に渡したりすることができる大容量で安価な小型のメ
ディアの実現が望まれる。 【0009】そのような要望に応え、デジタルカメラで
撮影したデータやパソコンのデータをそのまま保存した
り、気軽に人に上げたりすることができるような大容量
で安価な小型のメディアとして、パソコンやデジタルカ
メラなどの電子機器に装填可能なカード型ディスクドラ
イブと、そのディスクドライブに装填可能な磁気ディス
クカートリッジとからなるメディアが考えられる。すな
わち、そのような磁気ディスクカートリッジとして、開
閉シャッターを備えたハウジングに、高密度磁気記録が
可能なフレキシブルな磁気ディスクを回転自在に収容
し、例えば200MB以上の記録容量を備えた磁気ディ
スクカートリッジとすることが考られる。そのための高
記録密度磁気記録媒体としては、金属蒸着を施したも
の、あるいはバリウムフェライト粉末やメタル粉末を用
いたものが採用できる。バリウムフェライト粉末を用い
たものの例として、本出願人が出願した特願2001−
312864号がある。 【0010】「バリウムフェライト粉末を用いた高記録
密度磁気記録媒体」とは、磁性層にバリウムフェライト
粉末を含有した磁気ディスクであって、高記録密度の実
現が可能な材料を用いたものであり、例えば、特願20
01−205290号に開示された、非磁性支持体の少
なくとも一方の面に、非磁性粉末及び結合剤を含む非磁
性層と、強磁性金属粉末又は六方晶系フェライト粉末で
ある強磁性粉末及び結合剤を含む磁性層とをこの順に有
する磁気記録媒体であって、非磁性層が平均粒径10〜
30nmのカーボンブラックを前記非磁性粉末100質
量部に対して10〜50質量部含有し、磁性層の厚さが
0.2μm以下であり、電子線マイクロアナリシスによ
る強磁性粉末に起因する元素の平均強度aに対する強度
の標準偏差bの値b/aが0.03≦b/a≦0.4で
あり、かつ、磁性層の中心面平均粗さRaが5nm以
下、10点平均粗さRzが40nm以下である磁気記録
媒体である。この材料を用いた磁気ディスクに対して
は、例えば高記録密度の可能なMRヘッド等の磁気ヘッ
ドを用いて情報の記録再生を行う。 【0011】上記メディアによれば、記録容量200M
B以上、好ましくは500MB以上の高記録密度のメデ
ィアを実現することができ、これにより、例えば静止画
であれば一枚約1MBとして、500枚記録させること
ができ、また動画であれば30分程度の映像コンテンツ
を記録できるようになる。したがってデジタルカメラで
撮影した動画や、携帯電話で配信される動画等を記録す
ることができ、コンテンツを使用する際のユーザーの利
便性を向上させることができる。また、もちろんパソコ
ンにおいても安価な大容量のデータ保存メディアとして
便利に利用することができ、その利便性は大きい。 【0012】なお、電子機器に装填可能なカード型ディ
スクドライブとは、一般にパソコンの場合は、図8
(a)に示すように、PCカードのカードスロットに挿
入されるカード2の受容部のソケット4に電気的に接続
されて装填されるディスクドライブ6であり、デジタル
カメラ3などの小型の電子機器の場合には、図8(b)
に示すように、電子機器側の受容部5のソケットに電気
的に接続されて装填されるディスクドライブ6である。
したがって、このディスクドライブ6は極めて小型であ
り、例えば38mm〜55mmの長さと35mm〜51
mmの幅と3mm〜5mmの厚さを有し、磁気ディスク
カートリッジ8は、例えば25mm〜36mmの長さお
よび幅と1mm〜3mmの厚さを有する。 【0013】ところで、このような超小型の磁気ディス
クカートリッジのハウジングを円盤状に形成し、コイン
感覚で磁気記録メディアを取り扱うことが提案されてい
る。すなわち、自動販売機に硬貨を投入するような気軽
な感覚で、磁気記録メディアを取り扱うことで、利便性
を向上させることが提案されている。 【0014】しかしながら、ハウジングの形状を円盤状
にしたときには、ディスクドライブへの挿入向きを識別
できるようにする必要がある。すなわち、ハウジングを
円盤状にすると、ハウジングに取り付けられたシャッタ
ーの向きに関係なくディスクドライブ挿入することがで
きてしまうことになる。シャッターがディスクドライブ
内の所定の位置に位置決めされないと、磁気ディスクへ
情報の記録再生を行うことができない。したがって、ハ
ウジングが磁気ディスクドライブに対して所定の向きで
位置決めされる必要がある。 【0015】本発明はこのような要望に応え、ディスク
ドライブに挿入する際、ディスクドライブに対して確実
に所定の向きで位置決めされ、情報の記録再生を行うこ
とができる小型磁気ディスクカートリッジを提供するこ
とを目的とするものである。 【0016】 【課題を解決するための手段】本発明による小型磁気デ
ィスクカートリッジは、電子機器に装填可能なカード型
ディスクドライブに装填可能な磁気ディスクカートリッ
ジであって、この磁気ディスクカートリッジが、ハウジ
ング内にフレキシブルな磁気ディスクを回転自在に収容
してなるものであり、上記ハウジングが、上記カード型
ディスクドライブの磁気ヘッドを磁気ディスクの表面に
アクセスさせるための開口と、この開口を開閉するシャ
ッターとを備えるとともに、上記ハウジングが、上記磁
気ディスクの輪郭に沿った円と、互いに直角に交わる2
本の上記円の外接線とからなる形状の外縁からなる外形
を有し、このハウジングの上記2本の外接線に沿って直
線状に延びる二つの側壁によって画成されたコーナー部
に、該ハウジングの上面から底面まで貫く係合孔が形成
される一方、このハウジングを上面側、底面側から挟む
コ字状の断面形状を有して閉位置に有る上記シャッター
を覆い、ハウジングを挟む弾性変形可能な2つの部分の
各内壁面に前記係合孔にそれぞれ係合する係合突起が形
成されたカバーを備えたことを特徴とするものである。 【0017】なお上記二つの側壁は、上記カバーが挟む
ハウジングの部分よりも厚くして、ハウジングの上面あ
るいは底面よりも突出するように形成される一方、断面
コ字状のカバーの開放側の端部は、上記突出している側
壁の内面に接する形状とされるのが望ましい。 【0018】また上記の構成においては、上記直線状に
延びる二つの側壁によって画成されるコーナー部が、デ
ィスクドライブへの挿入方向に関してトレーリング側の
片隅に形成されていることが好ましい。 【0019】さらに、上記直線状に延びる二つの側壁の
外面は、これに隣接する、磁気ディスクの輪郭に沿った
円を描く周壁の外周面の外接線よりも若干外方に張り出
していることが望ましい。 【0020】また、上記ハウジングが、下シェルと、こ
の下シェルの内側に上方から嵌合される上シェルとによ
って構成され、かつこの磁気ディスクカートリッジ本体
(前記カバー以外の部分)を構成するすべての構成要素
が、下シェル内に積上げ方式で組み付けられるようにな
っていることが組立て性の点から好ましい。 【0021】さらに、下シェル側のシャッターが下シェ
ルに内蔵され、かつ上シェル側のシャッターが上シェル
の外側に配置され、上下のシャッターがハウジングの開
口の前面側において互いに結合されて一体に回動し得る
ように構成されていることが好ましい。 【0022】 【発明の効果】上記のように構成された本発明の磁気デ
ィスクカートリッジによれば、そのハウジングが、磁気
ディスクの輪郭に沿った円と、互いに直角に交わる2本
の上記円の外接線とからなる形状の外縁からなる外形を
有することにより、ディスクドライブに挿入する際、デ
ィスクドライブに対して確実に所定の向きで位置決めす
ることができる。 【0023】また、本発明の磁気ディスクカートリッジ
においては、上述のような形状を有するカバーが備えら
れているので、ハウジングの開口を閉じているシャッタ
ーをこのカバーで保護することができる。そこで、この
シャッターの部分が衝撃等によって変形あるいは損壊し
たり、シャッターが不意に開いてしまって、開口から露
出した磁気ディスクが損傷を受けるような事態を防止で
きる。 【0024】このカバーは、弾性変形可能な2つの部分
でハウジングを挟み、開放側の端部に形成された係合突
起がハウジングの係合孔に係合することによってハウジ
ングに取り付けられるものであるから、開放側の端部を
少し弾力的に撓ませて係合突起を係合孔から外し、その
後開放側の端部から閉端側に動かすことにより、ハウジ
ングから引き抜いて取り外すことができる。また、こう
してカバーを外して磁気ディスクカートリッジ本体を使
用した後は、上述と反対の操作をすることにより、カバ
ーをハウジングに再び装着することができる。 【0025】なお本発明の磁気ディスクカートリッジに
おいて、特に前記二つの側壁が、上記カバーが挟むハウ
ジングの部分よりも厚くして、ハウジングの上面あるい
は底面よりも突出するように形成される一方、断面コ字
状のカバーの開放側の端部が、上記突出している側壁の
内面に接する形状とされた場合は、突出している側壁に
よってカバーの開放側の端部が位置規定されるので、カ
バーがその係合突起を軸に回動してしまうことがなくな
り、該カバーによるシャッター部の保護効果がより一層
確実なものとなる。 【0026】また、上記二つの側壁によって画成される
ハウジングコーナー部が、磁気ディスクの外周から離れ
た位置にあるため、このコーナー部に、ハウジングを上
下に貫通する上述のような係合孔(これは、例えばディ
スクドライブに対する磁気ディスクカートリッジの装填
位置を規定する位置決め基準孔として用いられる)を設
けたり、あるいは、例えば光の反射、透過または特定波
長の透過によって情報を読み取ることができる識別片を
ハウジングに後から埋め込むこむことが可能になってい
る。この識別片を埋め込む場合は、それによって記録容
量等を識別することができるから、ハウジングを共通に
することができるという利点もある。 【0027】さらに、上記ハウジングが、下シェルと、
この下シェルの内側に上方から嵌合される上シェルとに
よって構成され、かつこの磁気ディスクカートリッジ本
体を構成するすべての構成要素が、下シェル内に積上げ
方式で組み付けられるようになっている場合には、超小
型でありながら組立性に優れたディスクカートリッジを
得ることができる。 【0028】本発明による磁気ディスクカートリッジ
は、特にデジタルカメラに使用するのに適し、取扱いに
便利なだけでなく、磁気ディスクであるため安価に製造
することができ、記録済みのディスクカートリッジをそ
のまま保存したり、人に上げたりする使い方ができるよ
うになる。 【0029】 【発明の実施の形態】以下、本発明による磁気ディスク
カートリッジの実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0030】図1は、図8(a)に示したものと同様の
PCカードのカードスロットに挿入されるカード2の受
容部のソケット4に電気的に接続されて装填されるディ
スクドライブ6と、このディスクドライブ6に挿入され
る本発明による小型磁気ディスクカートリッジの本体を
示し、このディスクカートリッジ本体10は、偏平なハ
ウジング12内にフレキシブルな円盤状磁気ディスク1
4を回転自在に収容してなる。ハウジング12は、ディ
スクドライブ6の磁気ヘッドを磁気ディスク14の表面
にアクセスさせるための開口を開閉する回動式シャッタ
ー35を備えるとともに、磁気ディスク14の輪郭に沿
った円と、互いに直角に交わる2本の上記円の外接線と
からなる形状の外縁からなる平面形を有する。 【0031】図1に概略的に示された磁気ディスクカー
トリッジ本体10の詳細構成が図2〜図5に示してあ
り、図2はこの磁気ディスクカートリッジ本体10を上
方から見た斜視図、図3は下方から見た斜視図、図4は
シャッターが開かれた状態を図2に対応させて示す斜視
図、図5は分解斜視図である。なお図2には、カートリ
ッジ本体と併せて、シャッター部を保護するカバー60
を示してある。 【0032】この磁気ディスクカートリッジ本体10
は、そのハウジング12が、金属製の下シェル20と、
この下シェル20の内側に上方から嵌合される金属製の
上シェル30とによって構成され、図5に示すように、
下シェル20側の金属製シャッター25は下シェル20
に内蔵され、上シェル30側の金属製シャッター35は
上シェル30の外側に配置され、かつすべての構成要素
が下シェル20内に積上げ方式で組み付けられるように
なっている。 【0033】図5から明らかなように、下シェル20
は、ハウジング12の平面形の輪郭を画成する底板20
aと、後述する開口24の部位を除いて底板20aの周
縁から上方へ立ち上がる側壁とを備えている。この側壁
のうち、底板20aの上記2本の外接線に沿う直線状の
コーナー外縁から立ち上がる側壁部21、22は、その
上縁が上シェル30の上面よりも突出する一方、下縁は
下シェル20の下面と揃えられ、かつ両端部が、これに
隣接した円周面を形成する側壁(周壁)20bの外接線
よりも若干外方に張り出して誤挿入防止壁を形成してい
る。 【0034】そして、一方の側壁部21は、このディス
クカートリッジ本体10のディスクドライブ6への挿入
方向に関しトレーリング側の隅部において挿入方向と直
交するように形成され、他方の側壁部22は挿入方向と
平行に形成されている。この側壁部22のディスクドラ
イブ6への挿入方向に関しリーディング側の端部は、デ
ィスクドライブ6に対する挿入位置決め段部22aを形
成している。また、側壁部21、22によって画成され
たハウジング12のコーナー部には、上下シェル30,
20を磁気ディスク14の回転軸線と略平行方向に貫通
する孔16が形成され、下シェル20側の孔16が位置
決め基準孔となっている。 【0035】磁気ディスク14の中心部には、センター
コア15が固定され、下シェル20の底板20aの中央
部には、センターコア15の底面を外部に臨ませる中心
孔23が形成されている。この中心孔23の周囲の上面
には、後述する下側シャッター25の環状部25aを回
動可能に軸支する環状壁20cが同軸的に形成されてい
る。さらに環状壁20cは平坦な上面を備え、この上面
上に、後述する下部滑りシート28の中心部を支持する
ための、より小径の環状壁20dが同軸的に形成されて
いる。これら大小の環状壁20c,20dは、底板20
aに対する搾り加工によって形成することができる。ま
た、下シェル20の底板20aのコーナー部に形成され
た位置決め基準孔16の周囲にも環状壁(図示は省略)
が搾り加工によって形成されている。 【0036】さらに下シェル20には、中心孔23に関
して位置決め基準孔16側とは反対側に、ディスクドラ
イブ6の後述する磁気ヘッドを磁気ディスク14の表面
にアクセスさせるための扇形に開いた開口24が、中心
孔23の周りに所定の角度範囲に亘って形成されてい
る。下シェル20の内側には、この開口24を開閉する
回転式の下側シャッター25が配置されている。 【0037】下側シャッター25は、下シェル20の上
記環状壁20cによって回動可能に軸支される中心の環
状部25aと、上記開口24よりも大きい角度範囲に亘
って環状部25aから放射方向に延びる扇形の主板部2
5bと、この主板部25bの円弧状の外縁に沿って上方
へ略直角に折り曲げられた垂直板部25cとから構成さ
れている。 【0038】一方、上シェル30は、下シェル20の底
板20aと略相似形でかつ若干小さい頂板30aと、後
述する開口34の部位を除いて頂板30aの周縁から下
方へ垂下して、下シェル20の周壁20bの内側に弾性
的に嵌着される周壁30bとを備え、下シェル20の開
口24に一致する位置に、ディスクドライブ6の磁気ヘ
ッドを磁気ディスク14の表面にアクセスさせるための
開口34が形成され、この開口34を開閉する上側シャ
ッター35が上シェル30の外側に設けられている。 【0039】さらに、上シェル30の互いに直交する2
本の直線によって外縁が画成されているコーナー部に
は、下シェル20側の位置決め基準孔16に一致する孔
16に隣接して、例えば光の反射、透過または特定波長
の透過によって情報の読取りが可能な識別片18を後か
ら埋め込むことができる穴17が形成されている。孔1
6の周囲の下面には環状壁(図示は省略)が絞り加工に
よって形成されている。 【0040】下側シャッター25と略相似形をなす上側
シャッター35は、中心の環状部35aと、この環状部
35aから放射方向に延びる扇状の主板部35bと、こ
の主板部35bの円弧状の外縁に沿って下方へ略直角に
折り曲げられた垂直板部35cとを備え、さらに、シャ
ッター25,35を開作動させるために、主板部35b
のシャッター開方向リーディング側の外端から上方へ切
り起こされた作動用突片35dを備えている。 【0041】なお、このシャッター作動用突片35dの
上縁は、組立て後、ハウジング12のコーナー側壁部2
1,22の上縁と略同一高さになるように規定されてい
る。そのようにすることにより、複数の磁気ディスクカ
ートリッジ本体10を水平状態に積み重ねる際に、それ
らが傾いてしまうことを防止できる。 【0042】そして、後述のように組立て時に互いに連
結される垂直板部25c,35cを回動自在に収容する
ために、下シェル20の開口24の両側には、シャッタ
ー25,35の回動範囲範囲に亘って半径方向外方へ張
り出した周壁26,27が形成され、これら周壁26,
27の内側に凹部26a,27aを形成している。図2
には、これら凹部26a,27aが円弧状溝として表れ
ている。 【0043】また、上シェル30の頂板30aの上面に
は、シャッター35の環状部35aおよび主板部35b
を収容し、かつシャッター35の回動を許容するための
凹部36(図5参照)が形成され、この凹部36の中心
部には、シャッター35の環状部35aを回動可能に軸
支するための円形凸部37が形成されている。そして、
シャッター35の環状部35aが円形凸部37に軸支さ
れた場合、シャッター35の主板部35bが凹部36の
底面に接し、垂直板部35cが上シェル30の開口34
の両側の円弧状周壁30bの外側に被さるようになって
いる。また、下側シャッター25の垂直板部25cの上
縁と、上側シャッター35の垂直板部35cの下縁とに
は、上シェル30が下シェル20に嵌着された後に、上
側シャッター35を上シェル30上に載置して上方から
力を加えることにより互いに係合する係合部(図示は省
略)が形成され、この係合によって上下のシャッター3
5,25が一体化されるように構成されている。 【0044】図2に示すように、下シェル20と上シェ
ル30とが一体化されてなるハウジング12には、カバ
ー60が取り外し自在に装着されるようになっている。
このカバー60は、下板61と、上板62と、それらを
一端側において連結する縦壁部63とを有して、断面コ
字状に形成されている。上記下板61および上板62の
開放側の端部の形状は、前述のように上シェル30の上
面よりも突出している側壁部21,22の内面の形状に
合わせられている。すなわち、上板62を例にとれば、
互いに直交する2つの直線状縁部62a、62bが、最
先端の弧状部分6cを介して連絡している形状とされて
いる。これは、下板61についても同様である。 【0045】また下板61および上板62の開放側の端
部においてそれらの内面には、それぞれ係合突起64,
65が形成されている。これらの係合突起64,65
は、基部が前記位置決め基準孔16よりやや小径の円柱
状で、その上に丸みを帯びた先端部が載っている形状と
されている。さらに上板62には、その長手方向に延び
る細長い逃げ孔66が設けられ、縦壁部63の両端部に
はそれぞれ切り込み67(図2では一方のみ表示)が設
けられている。 【0046】以上の形状を有するカバー60は、弾力性
に富む材料、例えば合成樹脂を用いて一体成形されてい
る。なお、このカバー60の装着および取り外しに関し
ては後に詳しく説明する。 【0047】この磁気ディスクカートリッジ本体10
は、すべての構成部品を下シェル20上に積み上げ式に
組み立てることができる特徴を有している。以下、上記
した構成部品以外の構成部品の説明とともに、この磁気
ディスクカートリッジ本体10の組立て方法について図
5を参照して説明する。 【0048】先ず下シェル20の底板20aの環状壁2
0cに下側シャッター25の環状部25aを嵌める。こ
の場合、シャッター25は、その垂直板部25cが開口
24の両側の凹部26a,27aの内壁面に接する態様
で主板部35bが下シェル20の開口24を閉鎖した閉
位置とする。次に下部滑りシート28を配置する。この
滑りシート28は下シェル20の底板20aと略相似形
をなし、中心孔から外方に延びる扇形の開口28aと、
互いに直交する2本の直線によって画成されたコーナー
部とを備え、その中心孔を下シェル20の底板20aの
環状壁20dに嵌め、下側の環状壁20cの平坦な上面
で支持する。滑りシート28はそのコーナー部に、下シ
ェル20の底板20aの形成された位置決め基準孔16
に一致する孔28bを備えており、この孔28bに下シ
ェル20の位置決め基準孔16の周囲に形成された環状
壁を嵌めて滑りシート28のコーナー部を支持させる。 【0049】次に、センターコア15を備えた磁気ディ
スク14を配置し、さらに、開口38aとコーナー部の
孔38bとを備えて下部滑りシート28と同形に形成さ
れた上部滑りシート38を配置してから、上シェル30
の周壁30bを下シェル20の周壁20bの内側に嵌着
する。これにより、上記凹部26a,27aにあるシャ
ッター25の垂直板部25cが、上記凹部26a,27
aと上シェル30の周壁30bとによって形成される溝
内で溝に沿って移動可能になる。また、上シェル30の
頂板30aのコーナー部に形成されている孔16の環状
壁が上部滑りシート38のコーナー部の孔38bに嵌め
られて、滑りシート38のコーナー部が支持されるとと
もに、上下の滑りシート28,38のコーナー部は、上
シェル30のコーナー部の側壁の内壁面によっても支持
される。 【0050】次に、上側のシャッター35を、その環状
部35aが上シェル30上面の円形凸部37に軸支され
る態様で組み付け、その垂直板部35cを下側のシャッ
ター25の垂直板部25cに結合してシャッター25,
35を一体化する。次に、シャッター付勢用の平面形状
の渦巻きバネ40を円形凸部37に嵌め、この渦巻きバ
ネ40の内端40bを円形凸部37のスリット37bに
係入させ、外端40aをシャッター35の主板部35b
の切欠き35eに係止することによって、シャッター2
5,35は閉方向に付勢され、かつ閉位置に保持され
る。 【0051】次に、上シェル30の開口34に倣う開口
41aを備え、かつ上シェル30の凹部36よりも大径
の金属製のカバープレート41を、図5に破線41bで
示されている中心部を上シェル30の円形凸部37上に
接着し、周縁部を上シェル30の頂板30a上に接着す
ることによって、渦巻きバネ40が外れないようにする
とともに、カバープレート41の下面側にシャッター3
5の回動空間を画成し、以上をもってディスクカートリ
ッジ本体10の組立てが完了する。 【0052】上記カバープレート41の上面は凹凸面と
することによって、ディスクカートリッジ本体10の表
裏を触感で識別することができる。あるいは、カバープ
レート41の上面に蛍光塗料を塗布して、暗闇の中でも
ディスクカートリッジ本体10の表裏を識別できるよう
にしてもよい。さらにはカバープレート41の上面にマ
ット加工を施して、鉛筆で数字等を書き込めるようにし
てもよい。あるいは図示のように、カバープレート41
の上面に例えば紙製の円形ラベル42を貼付して、これ
に情報を書き込むことができるようにしてもよい。その
場合、カバープレート41の開口41aの輪郭に沿った
ミシン目42aをラベル42に設け、使用時にこのミシ
ン目42aで囲まれた領域42bを切り取るようにする
ことによって、未使用のカートリッジ本体10のバージ
ン保証に供することができ、また露出した上側シャッタ
ー35の保護を図ることもできる。 【0053】なお、上下シェル30,20の周壁30
b,20b同士を弾性的に嵌合させるために、周壁30
b,20bのいずれか一方、例えば周壁30bに、図示
のような複数のスリット39を設けることによって、周
壁30bを弾性変形可能としておくことが好ましい。ま
た、下側シャッター25の主板部25bの上面および上
側シャッター35の主板部35bの下面には、上シェル
30の開口34および滑りシート28,38の開口28
a,38aを通して回転中の磁気ディスク14の表面に
接触するクリーニング部材44がそれぞれ放射状に取り
付けられている。クリーニング部材44は、シャッター
25,35の主板部25b,35bの閉方向の端縁に沿
って放射状に取り付けられており、これらクリーニング
部材44は、磁気ディスク14が静止している際に磁気
ディスク14がシャッター25,35の主板部25b,
35bに接触するのを防止する機能も有する。 【0054】また、シャッター25、35が開いて磁気
ディスク14が回転しているときにクリーニング部材4
4が磁気ディスク14の表面の一か所のみに接触してい
ると磁気ディスク14の回転時のバランスが悪いので、
磁気ディスク14の保護用に設けられている滑りシート
28,38の磁気ディスク14に面する表面に、クリー
ニング部材44と同一高さを有する突条45を、シャッ
ター開時のクリーニング部材44に対して180度偏位
した位置に放射状に設けることが好ましい。さらに各2
本の突条45を、シャッター開時のクリーニング部材4
4に対して120度偏位した位置に放射状に設けてもよ
い。 【0055】図6は、ディスクドライブ6に磁気ディス
クカートリッジ本体10を挿入する場合の状態を示す概
略的平面図、図7は、磁気ディスクカートリッジ本体1
0がディスクドライブ6に装着された状態を示す概略的
平面図である。なお、図6および図7は、磁気ディスク
カートリッジ本体10とディスクドライブ6との相対位
置関係の説明に供するもので、細部については省略して
ある。 【0056】ディスクドライブ6は、カートリッジ挿入
スロット6aと、内部のカートリッジ収容スペース7と
を備え、さらに、通常はカートリッジ本体10の挿入通
路(通路の端縁を破線Lで示してある)外に退避してい
る上下一対の回動式アーム51を備えたヘッドアセンブ
リ50と、ディスクドライブ6へのカートリッジ本体1
0の挿入に伴って、シャッター35の作動用突片35d
に係合して、シャッター25,35を開作動させるシャ
ッター作動部材52とを備えている。アーム51の先端
には磁気ヘッド53が互いに対向するようにそれぞれ固
定されて、磁気ディスク14の両面にアクセスするよう
に構成されている。 【0057】また、上記カートリッジ挿入スロット6a
は、ディスクドライブ6のヘッドアセンブリ50側とは
反対側の側壁面6bに接して形成され、この側壁面6b
に、磁気ディスクカートリッジ本体10の側壁部22の
挿入位置決め段部22aに係合する位置決め突起6cが
形成されている。また図示は省略するが、カートリッジ
挿入用スロット6aの上縁には、磁気ディスクカートリ
ッジ本体10の側壁部22の上縁部と、閉位置にあるシ
ャッター35の作動用突片35dとに対応する位置に、
これらの通過を許容する切欠きが形成されて、磁気ディ
スクカートリッジ本体10の誤挿入を防止している。 【0058】磁気ディスクカートリッジ本体10は、後
述のようにしてディスクドライブ6に装填されるが、該
本体部分に前述のカバー60が装着されている場合は、
装填に先立ってこのカバー60が取り外される。以下、
このカバー60の装着および取り外しについて説明す
る。 【0059】まず装着時にカバー60は、その下板61
および上板62の先端部(開放側の端部)がハウジング
12の底面と上面、より具体的には下シェル20の底板
20aと上シェル30上のカバープレート41を挟むよ
うにして該ハウジング12に組み合わせられる。このと
き下板61および上板62の先端部は、開口24,34
を閉じているシャッター25,35の辺りからハウジン
グ12に組み合わせられるが、該先端部に形成されてい
る係合突起64,65の先端間の距離はシャッター2
5,35の各外面間の距離よりも大きいので、係合突起
64,65によってシャッター25,35が強く押圧さ
れることはない。 【0060】この状態で、係合突起64,65が位置決
め基準孔16に向かうようにしてカバー60が押し込ま
れると、先端が丸みを帯びた係合突起64,65がそれ
ぞれ下シェル20の底板20とカバープレート41に乗
り上げ、下板61および上板62は先端側が上下に開く
ように弾性変形する。なお、縦壁部63の両端部に前述
の切り込み67が形成されているので、下板61および
上板62がこのように弾性変形しやすくなっている。 【0061】そのままカバー60が押し込まれると、係
合突起64,65がそれぞれ下シェル20の位置決め基
準孔16、上シェル30の位置決め基準孔16に入り込
み、該カバー60がハウジング12に装着される。この
状態では、下板61および上板62の縦壁部63に近い
部分によってそれぞれシャッター25,35が覆われ、
それらが保護される。そこで、シャッター25,35が
衝撃等によって変形あるいは損壊したり、シャッター2
5,35が不意に開いてしまって、開口24,34から
露出した磁気ディスク14が損傷を受けるような事態を
防止できる。 【0062】なお本実施の形態では、カバー60の下板
61および上板62の開放側の端部の形状が、上シェル
30の上面よりも突出している側壁部21,22の内面
の形状に合わせられているので、下板61および上板6
2が側壁部21,22によって位置規定される。そこ
で、カバー60が係合突起64,65を軸に回動してし
まうことがなくなり、該カバー60によるシャッター部
の保護効果がより一層確実なものとなる。 【0063】また、下板61および上板62の各内面の
間の距離は、それらが挟むハウジング12の部分の厚み
と同じ、あるいはそれより僅かに大とされているので、
上述のように係合突起64,65が位置決め基準孔16
に入り込んでしまえば、下板61および上板62がハウ
ジング12を強く押圧することはない。一方、上板62
の厚みは、側壁部21,22およびシャッター作動用突
片35dの上シェル30の上面からの突出高さと同じ、
あるいはそれよりも若干大きく設定されている。こうし
ておけば、カバー60がハウジング12に装着された状
態において、シャッター作動用突片35dが上板62の
表面よりも上に飛び出してしまうことがなくなる。 【0064】また、カバー60がハウジング12に装着
された状態において、シャッター35の作動用突片35
dは上板62の逃げ孔66内に入り込むので、この作動
用突片35dが上板62によって押されることはない。
この逃げ孔66は、上板62が一般にさほど大きく弾性
変形し得ないことを考慮すると、作動用突片35dと略
同じ大きさとするよりも、本実施の形態のようにカバー
60の挿脱方向に延びた形状として、逃げ孔66の周囲
部分が作動用突片35dと干渉しないようにするのが好
ましい。 【0065】ハウジング12に装着されたカバー60
は、下板61および上板62の開放側の端部を少し弾力
的に撓ませて係合突起64,65を位置決め基準孔16
から外し、その後開放側の端部から閉端側に(図2中の
右方に)動かして引き抜くことにより、ハウジング12
から取り外すことができる。 【0066】カバー60を取り外した磁気ディスクカー
トリッジ本体10は、図6に矢示する方向からディスク
ドライブ6に挿入され、その際に、シャッター35が備
えている作動用突片35dに、ディスクドライブ6のシ
ャッター作動部材52が係合して、磁気ディスクカート
リッジ本体10の挿入に伴ってシャッター25,35が
開作動される。その場合、上側シャッター35の作動用
突片35dが磁気ディスクカートリッジ本体10の挿入
方向に対して右側方に設けられているため、磁気ディス
クカートリッジ本体10の挿入に伴って、シャッター作
動部材52から磁気ディスクカートリッジ本体10に対
しこれを図の時計方向に回動させようとする力Fが加え
られるが、ハウジング12のコーナー部の直線状に延び
る側壁部22がディスクドライブ6の内壁面6bに当接
して回動が阻止されるようになっている。そして、図7
に示すように、磁気ディスクカートリッジ本体10が完
全にディスクドライブ6内に挿入されると、ヘッドアセ
ンブリ50のアーム51が軸51aを中心に図の反時計
方向に回動して、磁気ヘッド53が磁気ディスク14の
両面にアクセスする。 【0067】以上の説明で明らかなように、本発明によ
る磁気ディスクカートリッジ本体10は、そのハウジン
グ12が、磁気ディスク14の輪郭に沿った円と、互い
に直角に交わる2本の上記円の外接線とからなる形状の
外縁からなる平面形を有することにより、ディスクドラ
イブ6に挿入する際、ディスクドライブ6に対して確実
に所定の向きで位置決めすることができる。 【0068】特に、ハウジング12の互いに直角に交わ
る2本の外接線に沿って直線状に延びる二つの側壁部2
1,22の外面が、これに隣接する、磁気ディスク14
の輪郭に沿った円を描く周壁20bの外周面の外接線よ
りも若干外方に張り出し、かつ上記二つの側壁部21,
22の上縁がハウジング12の面板部の上面から突出し
ているため、ディスクカートリッジ本体10を手で摘ん
だだけで、ディスクカートリッジ本体10の表裏および
ディスクドライブ6に対する正しい挿入方向を識別する
ことができるとともに、ディスクドライブ6側のカート
リッジ挿入スロット6aの形状が側壁部21,22の突
出形状に一致させてあることにより、ディスクカートリ
ッジ本体10の誤挿入も防止することができる。 【0069】すなわち、ディスクカートリッジ本体10
のディスクドライブ6への挿入方向に関しトレーリング
側の端部となる位置に側壁部21が存在しているから、
ディスクカートリッジ本体10の前後方向の向きが簡単
に識別され、また側壁部21,22の上縁がハウジング
12の面板部の上面から突出する一方、下縁は下シェル
20の下面と揃っているから、ディスクカートリッジ本
体10の表裏方向の向きも簡単に識別され得る。 【0070】それに加えて、カートリッジ挿入用スロッ
ト6aの上縁に前述の切欠き6g、6h(図2参照)が
形成されているから、磁気ディスクカートリッジ本体1
0が前後および表裏方向の向きは概ね正しくて、ディス
ク回転方向に若干回転したような不正な向きで挿入され
た際には、側壁部22の上縁部とシャッター35の作動
用突片35dが各々切欠き6g、6hを通過できず、そ
れによって誤挿入が防止される。 【0071】また、二つの側壁部21,22によって画
成されるハウジングコーナー部が、磁気ディスク14の
外周から離れた位置にあるため、このコーナー部に、ハ
ウジングを上下に貫通する位置決め基準孔16を設けた
り、あるいは、例えば光の反射、透過または特定波長の
透過によって情報を読み取ることができる識別片18を
後から埋め込むこむこともでき、その場合、この識別片
によって記録容量等を識別することができるから、ハウ
ジングを共通にすることができるという利点もある。 【0072】さらに、ハウジング12が、下シェル20
と、この下シェル20の内側に上方から嵌着される上シ
ェル30とによって構成され、かつこの磁気ディスクカ
ートリッジ本体10を構成するすべての構成要素が、上
シェル30の円形凹部37上に接着されるカバープレー
ト41を除いては、全て下シェル内に積上げ方式で嵌合
により組み付けられるようになっているため、超小型で
ありながら組立て性に優れているという利点を有するも
のである。 【0073】さらに、本実施の形態においては、下シェ
ル20,上シェル30,カバープレート41およびシャ
ッター25,35が全て金属で形成され、かつその組立
てが積上げ式で行なわれるから、廃棄時に金属材料とそ
の他のプラスチック材料とを分別して廃棄することが容
易であり、環境汚染の防止効果も有するものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による小型磁気ディスクカートリッジの
本体を、このディスクカートリッジが挿入されるディス
クドライブと、このディスクドライブが装填されるカー
ドスロットを備えた電子機器とともに示す概略的説明図 【図2】本発明による小型磁気ディスクカートリッジの
一実施の形態を上方から見た斜視図 【図3】図2の小型磁気ディスクカートリッジの本体を
下方から見た斜視図 【図4】図2の小型磁気ディスクカートリッジの本体を
シャッターが開かれた状態で示す図2に対応する斜視図 【図5】図2の小型磁気ディスクカートリッジの本体の
分解斜視図 【図6】図2の小型磁気ディスクカートリッジの本体を
ディスクドライブに挿入する場合の状態を示す概略的平
面図 【図7】図2の小型磁気ディスクカートリッジの本体が
ディスクドライブに装着された状態を示す概略的平面図 【図8】本発明の前提となるディスクドライブを、この
ディスクドライブが装填されるカードスロットを備えた
電子機器とともに示す概略的説明図 【符号の説明】 6 ディスクドライブ 10 磁気ディスクカートリッジ本体 12 ハウジング 14 磁気ディスク 15a,15b センターコア 18 識別片 20 下シェル 21,22 側壁部 24,34 磁気ヘッドアクセス用開口 25,35 シャッター 28,38 滑りシート 30 上シェル 40 渦巻きスプリング 41 カバープレート 42 ラベル 44 クリーニング部材 45 突条 50 ヘッドアセンブリ 51 アーム 52 シャッター作動部材 53 磁気ヘッド 60 カバー 61 カバーの下板 62 カバーの上板 63 カバーの縦壁部 64,65 係合突起 66 逃げ孔 67 切り込み

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 電子機器に装填可能なカード型ディスク
    ドライブに装填可能な磁気ディスクカートリッジであっ
    て、 該磁気ディスクカートリッジが、ハウジング内にフレキ
    シブルな磁気ディスクを回転自在に収容してなるもので
    あり、 前記ハウジングが、前記カード型ディスクドライブの磁
    気ヘッドを前記磁気ディスクの表面にアクセスさせるた
    めの開口と、該開口を開閉するシャッターとを備えると
    ともに、 前記ハウジングが、前記磁気ディスクの輪郭に沿った円
    と、互いに直角に交わる2本の前記円の外接線とからな
    る形状の外縁からなる外形を有し、 このハウジングの前記2本の外接線に沿って直線状に延
    びる二つの側壁によって画成されたコーナー部に、該ハ
    ウジングの上面から底面まで貫く係合孔が形成される一
    方、 このハウジングを上面側、底面側から挟むコ字状の断面
    形状を有して閉位置に有る前記シャッターを覆い、ハウ
    ジングを挟む弾性変形可能な2つの部分の各内壁面に前
    記係合孔にそれぞれ係合する係合突起が形成されたカバ
    ーを備えたことを特徴とする小型磁気ディスクカートリ
    ッジ。
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