JP2003196894A - 光磁気記憶装置の調整方法及び光磁気記憶装置 - Google Patents

光磁気記憶装置の調整方法及び光磁気記憶装置

Info

Publication number
JP2003196894A
JP2003196894A JP2002340853A JP2002340853A JP2003196894A JP 2003196894 A JP2003196894 A JP 2003196894A JP 2002340853 A JP2002340853 A JP 2002340853A JP 2002340853 A JP2002340853 A JP 2002340853A JP 2003196894 A JP2003196894 A JP 2003196894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic head
magnetic field
magneto
magnetic
storage device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002340853A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunari Kunimatsu
泰斉 国松
Kazuhito Yokoyama
和仁 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2002340853A priority Critical patent/JP2003196894A/ja
Publication of JP2003196894A publication Critical patent/JP2003196894A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 記録媒体に光ビームと磁界とにより情報の記
憶を行う光磁気記憶装置の調整方法及び光磁気記憶装置
に関し、磁気ヘッドの位置決めを容易にかつ正確に行え
る光磁気記憶装置の調整方法及び光磁気記憶装置を提供
する。 【解決手段】 記録媒体19に磁界を印加する磁気ヘッ
ド7と、磁気ヘッドを一端に保持するアーム部107
と、アーム部の他端を保持する保持部112aとを有す
る光磁気記憶装置の調整方法において、保持部112a
に固定され、アーム部の他端107bを保持部112a
に押圧する押圧部材113を有し、磁気ヘッドの位置決
め後、アーム部が押圧部材に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光磁気記憶装置の調
整方法及び光磁気記憶装置に係り、特に、記録媒体に光
ビームと磁界とにより情報の記憶を行う光磁気記憶装置
の調整方法及び光磁気記憶装置に関する。
【0002】光磁気ディスク装置などの光磁気記憶装置
は、光源から出射された光を対物レンズにより記録媒体
である光磁気ディスクの記録面上に集光照射して、同時
に外部から磁界を印加することで情報の記憶を行う。情
報の記憶時間の短縮の一つの方法として外部磁界の反転
時間の短縮が可能な磁気ヘッドを採用した磁界変調記録
によるオーバライト方式が提案されている。
【0003】このような、光磁気ディスク装置では、記
録密度の向上にともない、光ビームと磁界との位置決め
を正確に行う必要が出てきている。
【0004】
【従来の技術】図1は従来の光磁気ディスク装置の一例
の要部の構成図を示す。
【0005】光学ヘッド1には光源2が設けられてい
る。光源2から出射された光は、光学ヘッド1から出射
され、反射ミラー3に供給される。
【0006】反射ミラー3は、光学ヘッド1から供給さ
れた光を90°折曲させ、対物レンズ4に供給する。対
物レンズ4は、反射ミラー3から供給された光を集光し
て、光磁気ディスク5に照射する。
【0007】対物レンズ4は、レンズホルダ6に保持さ
れる。レンズホルダ6は、アクチュエータ(図示せず)
によりフォーカシング方向(矢印A方向)及びトラッキ
ング方向(矢印B方向)に移動可能とされている。
【0008】対物レンズ4の光磁気ディスク5を挟んで
反対側には磁気ヘッド7が配置される。磁気ヘッド7
は、サスペンションアーム8を介してキャリッジ9に取
り付けられる。キャリッジ9は、アクチュエータ(図示
せず)により光磁気ディスク5の半径方向(矢印B方
向)に移動される。
【0009】このとき、磁気ヘッド7は、キャリッジ9
に固定されるので、キャリッジ9が移動しても対物レン
ズ4と磁気ヘッド7との位置関係はかわらない。
【0010】このとき、対物レンズ4と磁気ヘッド7と
の位置関係は対物レンズ4を通して光磁気ディスク5に
集光照射された光スポット10と磁気ヘッド7とは光磁
気ディスク5の記録面と平行な平面内においてその位置
が略一致するようにキャリッジ9に固定される。
【0011】なお、近年、外部磁界の反転時間を短縮す
るために磁気ヘッド7は小型化されており、磁気ヘッド
7内の磁気ヘッド素子のコイルに通電することにより発
生する外部磁界の有効範囲は100〜200μmと非常
に狭く光スポット10と磁気ヘッド7との位置が少しで
もずれると情報の記録・再生を行うための有効な外部磁
界が得られない。
【0012】このようなことから磁気ヘッド7のキャリ
ッジ9への取り付けに際しては光スポット10と磁気ヘ
ッド7との位置調整が行われている。
【0013】ここで、従来の位置調整方法について説明
する。
【0014】図2は従来の光磁気ディスク装置の一例の
要部の構成図を示す。図2(A)は磁気ヘッド7の断面
図、図2(B)は光学系の断面図を示す。
【0015】図2(A)に示すように磁気ヘッド7は、
コイル11、磁極部12から構成される。磁極部12の
中心磁極13は、光磁気ディスク5に対向する面の反射
率が周囲のコイル11、周辺磁極14より大きくなるよ
うに設定されている。
【0016】調整時には図2(B)に示すように通常使
用される光磁気ディスク5と同じ特性を持つ透明基板1
5を挟んで両側に磁気ヘッド7と対物レンズ4を配し、
光源2により発光された光をビームスプリッタ16、対
物レンズ4を介して透明基板15に照射される。透明基
板15に照射された光は、透明基板15を透過して磁気
ヘッド7に到達する。磁気ヘッド7に到達した光は、磁
極部12に照射される。
【0017】磁気ヘッド7に照射された光は、磁気ヘッ
ド7で反射され、透明基板15、対物レンズ4を介して
ビームスプリッタ16に供給される。ビームスプリッタ
16は、磁気ヘッド7からの反射光を光検知器17に供
給する。光検知器17は、磁気ヘッド7からの反射光量
に応じた検出信号を出力する。
【0018】このとき、磁気ヘッド7を構成する中心磁
極13には、周囲の部材より反射率が大きく設定なるよ
うに反射膜(反射テープ)が設けられ、中心コア13、
すなわち、磁気ヘッド7で発生される磁界の中心位置
で、反射光量が最大となるように設定されている。
【0019】図3は従来の位置調整方法の一例の動作説
明図を示す。図3(A),(C)は磁気ヘッド7の中心
と光ビーム10の光軸18とがずれた状態、図3(B)
は磁気ヘッド7の中心と光ビーム10の光軸18とが一
致した状態を示す。 図3(A)は磁気ヘッド7の中心
磁極13が光ビーム10の光軸18から矢印C1方向に
ずれた状態であり、このような状態では、光ビーム10
の光軸18は磁気ヘッド7の中心磁極13の反射膜では
なく、その周辺に照射されることになる。よって、反射
光量が低減する。
【0020】図3(C)は磁気ヘッド7の中心磁極13
が光ビーム10の光軸18から矢印C2方向にずれた状
態であり、このような状態では、図3(A)と同様に光
ビーム10の光軸18は、磁気ヘッド7の中心磁極13
の反射膜ではなく、その周辺に照射されることになる。
よって、反射光量が低減する。
【0021】図3(B)は磁気ヘッド7の中心磁極13
と光ビーム10の光軸18とが一致する状態であり、こ
のような状態では、光ビーム10の光軸18は磁気ヘッ
ド7の中心磁極13に一致する。このため、磁気ヘッド
7からの反射光量は最大となる。なお、このような位置
ずれは、磁気ヘッド7からの反射光量の変化により検出
される。
【0022】図4は従来の光磁気ディスク装置の一例の
磁気ヘッドの位置ずれと光磁気ディスクからの反射光量
との特性を示す図である。
【0023】図3(B)に示すように磁気ヘッド7の中
心磁極13と光ビーム10の光軸18が一致した状態で
は、磁気ヘッド7からの反射光量は最大値となるので、
光検知器17の出力信号は図4に実線で示すように最大
値となる。
【0024】また、図3(A),(C)に示すように磁
気ヘッド7の中心磁極13と光ビーム10の光軸18と
がずれた状態では、磁気ヘッド7からの反射光量が減少
するので、図4に破線で示すように最大値より小さいレ
ベルとなる。よって、光検知器17の出力が最大値とな
るように磁気ヘッド7の位置を調整する。
【0025】また、従来の他の位置調整方法について説
明する。
【0026】図5は従来の位置調整方法の他の一例の動
作説明図を示す。同図中、図2と同一構成部分には同一
符号を付し、その説明は省略する。
【0027】この位置調整方法では、位置調整時に実際
の装置で使用される光磁気ディスクもしくはそれと同等
な試験用のディスク19を使用して再生を行いながら磁
気ヘッド7と対物レンズ4の相対位置を調整する。光磁
気ディスク19からの反射光はビームスプリッタ16に
より分割され、ウォラストンプリズム20に供給され
る。ウォラストンプリズム20で再生信号成分が抽出さ
れた光は集光レンズ21により集光された後、光検知器
22に供給される。
【0028】光検知器22は、集光レンズ21から供給
された光から光磁気ディスク19に予め記録された情報
に応じた再生信号を得る。
【0029】光検知器22で得られた再生信号をモニタ
して、その信号レベルが所定のレベルに達するように磁
気ヘッド7と対物レンズ4の相対位置を調整する。
【0030】図6は従来の位置調整方法の他の一例の動
作説明図を示す。図6(A),(C)は磁気ヘッド7と
光ビーム10を照射する光学ヘッドと最適位置からずれ
た状態、図6(B)は磁気ヘッド7と光ビーム10を照
射する光学ヘッドとの位置関係が最適位置にある状態を
示す。
【0031】例えば、特開平5−41047号によれ
ば、振幅が最大となる位置を磁気ヘッドと光学ヘッドと
の位置合わせの最適位置としている。
【0032】図6(A)は磁気ヘッド7が光ビーム10
の光軸18から矢印C1方向にずれた状態、すなわち、
磁気ヘッド7で発生する磁界の中心が光ビーム10の光
軸18から矢印C1方向にずれた状態であり、このよう
な状態では、光ビーム10の光軸18と磁気ヘッド7で
発生する磁界の中心とがずれることになる。よって、光
磁気ディスク19上の光ビーム10が照射される部分で
磁界強度が低減することになる。
【0033】図6(C)は磁気ヘッド7が光ビーム10
の光軸18から矢印C2方向にずれた状態、すなわち、
磁気ヘッド7の中心が光ビーム10の光軸18から矢印
C2方向にずれた状態であり、このような状態では、光
ビーム10の光軸18は磁気ヘッド7の中心からずれる
ことになる。よって、光磁気ディスク19上の光ビーム
10が照射される部分において作用する磁界強度が低減
することになる。
【0034】図6(B)は磁気ヘッド7の中心と光ビー
ム10の光軸18とが一致する状態であり、このとき、
磁気ヘッド7と光学ヘッドとの位置関係が最適としてい
た。図7は従来の位置調整方法の他の一例の磁気ヘッド
の位置ずれに応じた光磁気ディスクの再生信号の特性を
示す図である。
【0035】図6(B)に示すように磁気ヘッド7の中
心と光ビーム10の光軸18が一致した状態では、磁気
ヘッド7から光磁気ディスク19の光ビーム10が照射
される位置に印加される磁界強度は、最大となる。よっ
て、その再生信号は図7に実線で示すように最大振幅と
なる。
【0036】また、図6(A),(C)に示すように磁
気ヘッド7で発生する磁界の中心と光ビーム10の光軸
18とがずれた状態では、磁気ヘッド7から光磁気ディ
スク19の光ビーム10が照射される位置に印加される
磁界強度は、減少する。よって、その再生信号は図7に
破線で示すように振幅が小さくなる。
【0037】図7に示すように出力される再生信号を検
出して、再生信号の振幅が最大となるように磁気ヘッド
7の位置を調整する。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、情報の記録
・再生の時間の短縮のために外部磁界の反転時間の短縮
は効果的であり、特に磁界変調記録方式においては重要
な意味を持つ。しかしながら、外部磁界の反転磁界の短
縮は磁気ヘッドの小型化により達成される方向にある
が、その結果、有効磁界の範囲が縮小されている。
【0039】磁気ヘッドと対物レンズとは位置調整され
固定された後でも、熱による構成部材の微小な変形や外
部磁界の有効範囲の変動が予想されるから、外部磁界の
強度のピーク位置と光スポットの位置はできるだけ、正
確に調整することが望ましい。また、調整後の固定の際
に調整された状態を確実に維持する必要がある。
【0040】従来の光磁気ディスク装置では、光スポッ
トと磁気ヘッドとの位置調整時には磁気ヘッドの固定部
37はキャリッジの取り付け面に対して外部から押圧力
13を付勢され、調整後、ネジなどにより固定してい
る。このため、ネジ締めの際に磁気ヘッドがわずかにず
れてしまうという問題点があった。
【0041】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、磁気ヘッドの位置決めを容易にかつ正確に行える光
磁気記憶装置の調整方法及び光磁気記憶装置を提供する
ことを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体に磁
界を印加する磁気ヘッドと、該磁気ヘッドを一端に保持
するアーム部と、該アーム部の他端を保持する保持部と
を有する光磁気記憶装置の調整方法において、前記保持
部に固定され、前記アーム部の他端を前記保持部に押圧
する押圧部材を有し、前記磁気ヘッドの位置決め後、前
記アーム部が前記押圧部材に固定することを特徴とす
る。
【0043】本発明によれば、アーム部を押圧部材によ
り保持部に押圧して保持し、磁気ヘッドの位置決め後、
アーム部を押圧部材に固定することにより、アーム部を
保持部に位置決めした後、そのままの状態で固定でき
る。
【0044】また、本発明によれば、アーム部を吸着手
段により保持部に吸着させた後、押圧部材によりアーム
部を保持部に押圧、保持することにより、アーム部を保
持部に吸着させた状態で、押圧部材を保持部に固定でき
るため、押圧部材の組付けを容易に行える。
【0045】
【発明の実施の形態】本実施例では光磁気記憶装置とし
て光磁気ディスク装置について説明する。
【0046】図8は本発明の一実施例の光磁気ディスク
装置の構成図を示す。図8(A)は全体構成図、図8
(B)は光ピックアップの構成図を示す。なお、同図
中、図5、図6と同一構成部分には同一符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0047】光磁気ディスク装置100には、光磁気デ
ィスク19が装着される。光磁気ディスク19は、光磁
気ディスク装置100に装着された状態で、その中心孔
101がスピンドルモータ102に係合する。また、光
磁気ディスク19は、光磁気ディスク装置100に装着
されると、光ピックアップ103と磁気ヘッド7とで挟
まれた状態とされ、情報の再生が行われる。
【0048】光ピックアップ103は、対物レンズ4、
レンズホルダ6、アクチュエータ104を有する。光ピ
ックアップ103は、ワイヤ103aを介してキャリッ
ジ105に揺動自在に保持され、光磁気ディスク19に
光ビームを照射する。レンズホルダ6は、キャリッジ1
05に揺動自在に保持され、レンズホルダ6とキャリッ
ジ105とはアクチュエータ104により結合されてい
る。レンズホルダ6は、アクチュエータ104によりフ
ォーカシング及びトラッキング方向に揺動される。
【0049】アクチュエータ104は、図8(B)に示
すようにレンズホルダ6に固定されたコイル104a及
びキャリッジ105に固定された磁気回路104bから
構成される。コイル104aに電流を供給することによ
り磁気回路104bから磁気的に作用を受け、レンズホ
ルダ6を揺動させる。
【0050】キャリッジ105はアクチュエータ106
により光磁気ディスク19の半径方向(矢印D方向)に
移動する。
【0051】磁気ヘッド7は、サスペンションアーム1
07を介してキャリッジ105に保持される。磁気ヘッ
ド7は、光磁気ディスク19の光ピックアップ103か
ら出射される光ビームが照射される部分に磁界を印加す
る。
【0052】本実施例では、基本的には図5〜図7に示
す他の調整方法を用いて磁気ヘッド7に発生する磁界強
度のピーク位置と光スポットとの位置調整を行う。この
とき、本実施例では、通常の記録再生動作に用いる磁界
強度を通常より小さくする。このように、通常の記録再
生動作に用いる磁界強度を通常より小さくすることによ
りCNRが良好な磁界強度を使用できる。
【0053】図9は外部磁界強度と再生信号振幅との関
係を示す図である。
【0054】外部磁界強度に再生信号振幅が依存する光
磁気ディスク19では、磁気ヘッド7から光磁気ディス
ク19に印加される外部磁界強度が200〔Oe〕以下
では外部磁界強度に応じて再生信号振幅が上昇するが、
外部磁界強度が200〜250〔Oe〕では再生信号振
幅は飽和状態となり、250〔Oe〕以上では逆に減少
する。
【0055】このため、200〜250〔Oe〕の外部
磁界を印加して調整を行うと、ピーク値付近では、再生
信号振幅は飽和状態であるので、再生信号振幅をモニタ
しても磁界強度のピーク位置を明確にすることは困難と
なる。なお、ピーク値は、磁界強度分布で最大の分布領
域をいう。
【0056】しかし、図9に示す外部磁界強度a〜b
(120〜180〔Oe〕)の間の磁界強度を光磁気デ
ィスク19に印加することにより再生信号振幅の変化率
が大きいので、再生信号振幅をモニタすることで、再生
信号振幅の最大値を簡単に検出できる。
【0057】このため、本実施例では、調整時に磁気ヘ
ッド7から光磁気ディスク19に図9に示す外部磁界強
度a〜b(110〜210〔Oe〕)が印加されるよう
に磁気ヘッド7のコイルに供給する電流を設定する。
【0058】図10は磁気ヘッドの位置に応じた外部磁
界強度の分布を示す図である。Ic,Id は磁気ヘッド
7に供給する電流値で、Ic >Id の関係にある。
【0059】電流値Ic は、通常の再生で必要な磁界強
度を得るための電流値であり、光磁気ディスク19の記
録面に平行な面(X−Y平面)での磁界強度の分布はエ
ッジ部分にピークを有し、中央部で凹状となる台形状の
分布となる。
【0060】また、電流Id は、通常の再生で必要な磁
界強度を得るための電流値より小さい電流値であり、光
磁気ディスクの記録面に平行な面(X−Y平面)での磁
界強度の分布は略中央でピークとなる円弧状の分布とな
る。
【0061】電流値Ic により、再生を行うことによ
り、磁界強度の分布が台形状のエッジ部分にピーク値を
有する分布であるので、台形状のエッジ部分を磁界強度
の中心と判断する恐れがある。しかし、電流Ic より小
さい電流Id により再生を行うことにより、磁界強度の
分布が円弧状になり、磁界強度分布が中心に向かって段
階的に大きくなるので、中心にピーク値を検出できるの
で、磁界強度の中心を確実に検出できる。
【0062】このとき、磁界強度は、磁気ヘッド7に供
給する電流を制御することで変化させることができ、こ
れにより再生信号振幅の変化率が大きくなる図9に示す
磁界強度a〜bの範囲に設定する。
【0063】また、磁界強度は、磁気ヘッド7と光磁気
ディスク19との間隔により左右されるので、その間隔
を調整することにより再生信号振幅の変化率が大きくな
る図9に示す磁界強度a〜bの範囲内の任意の値に設定
してもよい。
【0064】以上により求められた任意の磁界で光スポ
ットに対して磁気ヘッドを移動させていきながら、すな
わち、位置合わせしならがら、図5に示す光検知器22
で検出された再生信号振幅が最大となる位置を検出する
ことにより、確実に磁気ヘッド7の磁界強度の中心を検
出できる。
【0065】また、以下に説明するように磁界強度の分
布を中心のピークが強調されるように光ビームに対向し
て磁性体を設けると、ピーク値の検出感度を高めること
ができる。
【0066】図11は調整設備に磁性体を設けたときの
要部の構成図である。
【0067】磁性体108は、先端が磁気ヘッド7で発
生された磁界強度の中心となるべき位置、すなわち、光
ビームの中心に配置され、調整用設備に固定される。
【0068】磁界強度の中心となるべき位置、すなわ
ち、光ビームの中心に磁性体108を配置することによ
り、磁気ヘッド7で発生した磁束が磁性体108により
集中される。このとき、磁性体108には、磁界の強度
の応じて磁束が集中されるので、磁界強度の大きいほ
ど、多くの磁束が集中する。よって、磁界の強度の差を
増幅できる。このため、磁界強度の変化の影響を再生信
号に大きく反映できる。
【0069】図12は磁性体を設けたときの磁気ヘッド
の位置に応じた外部磁界強度の分布を示す図である。
【0070】磁性体108により図12に示すように中
心位置が破線Gで示すように光スポットに対向し、磁界
強度の中心位置となるべき位置で外部磁界強度がピーク
となり、中心位置から比較的に大きな変化率で外部磁界
が低減する特性が得られる。図13は磁界強度の分布を
等高線で示した図を示す。図13(A)は磁界強度分布
I、図13(B)は磁界強度分布G,Hを等高線で示し
た図を示す。
【0071】図13(A)に示すように磁性体を設けな
い場合における磁界強度分布Iは、等高線の密度が低
い。すななち、位置に応じた磁界強度の変化が小さいの
で、磁界強度のピークが検出しにくいことがわかる。こ
れに対して、図13(B)に示すように磁性体を設けた
場合における磁界強度分布G,Hは、等高線の密度が高
い。すなわち、位置に応じた磁界強度の変化が大きいの
で、磁界強度のピーク値が検出しやすいことがわかる。
【0072】以上のように光ビームに対向して磁性体1
08を設けることにより外部磁界のピーク値を容易に判
定でき、よって、外部磁界の中心を確実かつ容易に検出
できる。
【0073】なお、このとき、磁性体108の先端は尖
った形状とすることにより、磁束が磁性体108の先端
に集中し、磁束を光ビームに集中できるので、磁界の強
度の変化を増幅できる。
【0074】また、本実施例では、磁界の強度の分布を
強調するために磁性体108を用いたが、磁気ヘッド7
に通常の記録再生を行う場合のコイルの他に調整用のコ
イルを設けてもよい。
【0075】図14は本発明の他の実施例の磁気ヘッド
の要部の構成図を示す。図14(A)は平面図、図14
(B)はA−A断面図を示す。
【0076】磁気ヘッド7は、ヨーク109及び第1の
コイル110,第2のコイル111から構成される。ヨ
ーク109は磁気ヘッド7の中心に配置され、その周囲
には第1のコイル110が巻回される。
【0077】また、第1のコイル110の外周には第2
のコイル111が巻回される。第2のコイル111は、
通常の記録・再生時に電流が供給され、光磁気ディスク
19に外部磁界を供給する。第1のコイル110は、磁
気ヘッド7で発生する磁界の中心と光ビームとの位置決
め時に電流が供給される。
【0078】調整時には第1のコイル110にのみ電流
が供給される。第1のコイル110にのみ電流が供給す
ることにより、磁気ヘッド7にはその中心部にだけ磁界
が集中して発生する。このため、第1のコイル110に
より発生する磁界は、図12に示す磁界分布Hに示すよ
うな特性にすることができる。
【0079】また、通常の記録・再生時には、第2のコ
イル111にのみに電流を供給する。第2のコイル11
1にのみに電流を供給することにより、磁気ヘッド7に
発生する磁界は図12に示す磁界分布Iに示すように平
坦な特性となり、広い範囲に亘って磁界が印加され、確
実に記録・再生が行えるようになる。
【0080】第1のコイル110を磁気ヘッド7に予め
組み込んでおくことにより、光ビームと磁性体108と
の位置決めが不要となる。
【0081】次に、磁気ヘッド7の固定方法について説
明する。
【0082】図15は本発明の一実施例の磁気ヘッドの
固定部分の平面図、図16は本発明の一実施例の磁気ヘ
ッドの固定部分の断面図を示す。
【0083】磁気ヘッド7は、サスペンションアーム1
07の先端に固定される。サスペンションアーム107
は、板バネから構成され、磁気ヘッド7を光磁気ディス
ク19の記録面に直交する方向に弾性的に揺動可能に保
持する。また、サスペンションアーム107の他端は、
キャリッジ105に保持される。
【0084】調整前にはサスペンションアーム107
は、板バネ113によりキャリッジ105に弾性的に押
圧されて、キャリッジ105に保持される。板バネ11
3は、略L字状に折曲され、固定部113aと保持部1
13bとから構成される。
【0085】固定部113aは、L字の底辺の面であ
り、キャリッジ105の側面にネジ114により固定さ
れる。また、保持部113bは、L字の側辺の面であ
り、キャリッジ105の上面を押圧する。
【0086】調整は、サスペンションアーム107を板
バネ113によりキャリッジ105に保持しただけの状
態、すなわち、サスペンションアーム107を光磁気デ
ィスク19の記録面に平行な方向に移動可能な状態で行
う。
【0087】サスペンションアーム107には、係合孔
107aが設けられ、この係合孔107aに調整設備の
移動用アームが係合する。調整設備は、移動用アームを
移動させることによりサスペンションアーム107を移
動させる。
【0088】調整設備によりサスペンションアーム10
7を移動させつつ、光磁気ディスクから情報を再生し、
再生信号から図12に示すような磁界強度の分布を求め
る。なお、このとき、光磁気ディスク19の再生信号
は、外部磁界強度に応じた出力レベルとなる。このた
め、再生信号レベルを検出することにより外部磁界強度
を検出できる。
【0089】調整設備は、図12に示すような磁界強度
分布で磁界強度が最大となる位置にサスペンションアー
ム107を移動させる。以上により、サスペンションア
ーム107がキャリッジ105に対して最適位置に位置
決めされる。サスペンションアーム107は、キャリッ
ジ105に対して位置決めされると、次に、板バネ11
3に接着剤115などにより接着される。以上によりサ
スペンションアーム107がキャリッジ105に固定さ
れる。
【0090】ここで、調整前のサスペンションアーム1
07のキャリッジ105への保持方法について説明す
る。
【0091】キャリッジ105のサスペンションアーム
107を保持する保持部112aの内部には永久磁石1
16が固定される。板バネ113をキャリッジ105に
ネジ114により固定する前に、まず、サスペンション
アーム107の他端107bをキャリッジ105の保持
部112aに永久磁石116の磁力により吸引して、吸
着させる。
【0092】次に、板バネ113の保持部113bがサ
スペンションアーム107の上面を押圧するように板バ
ネ113をキャリッジ105にネジ114によりネジ留
めする。板バネ113の固定部113aをキャリッジ1
05にネジ留めすることにより板バネ112の保持部1
12aによりサスペンションアーム107の他端107
bがキャリッジ105の保持部112aに押圧され、保
持される。
【0093】このように永久磁石116によりサスペン
ションアーム107を容易にキャリッジ105に保持で
き、サスペンションアーム107を抑えながら板バネ1
13を固定する必要がなく作業を容易に行える。
【0094】また、サスペンションアーム107を接着
剤115により板バネ113に接着することによりキャ
リッジ105に固定することにより、ネジ締めなど異な
り不要な力がサスペンションアーム107に加わること
がないので、サスペンションアーム107がずれる恐れ
がない。
【0095】なお、上記の方法により磁気ヘッド7を磁
気ヘッド7で発生した磁界の中心と光ピックアップ10
3から光磁気ディスク19に照射される光ビームとが一
致するように位置決めし、光磁気ディスク装置100を
装置として完成させた後、上記の調整方法と同様に磁気
ヘッド7に上記再生信号振幅の変化率が大きくなるよう
な磁界強度となるような電流を供給し、再生信号を得て
その振幅を検出し、再生信号が最大となるように光ピッ
クアップ103を構成するアクチュエータ104に供給
する駆動信号のDC成分を設定するようにしてもよい。
このように、装置完成後、再生信号が最大となるように
光ピックアップ103を構成するアクチュエータ104
に供給する駆動信号のDC成分を設定することにより、
調整後、磁気ヘッド7に微小なずれか生じても、容易に
調整を行うことができる。
【0096】また、上記実施例では光磁気ディスク装置
について説明したが、外部磁界と光ビームとの位置決め
する必要があるものであればよく、他に例えば、光磁気
カードに記録再生を行う装置の外部磁界と光ビームとを
位置決め調整にも適用できる。
【0097】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、アーム部
を押圧部材により保持部に押圧して保持し、磁気ヘッド
の位置決め後、アーム部を押圧部材に固定することによ
り、アーム部を保持部に位置決めした後、そのままの状
態で固定できる等の特長を有する。
【0098】また、本発明によれば、アーム部を吸着手
段により保持部に吸着させた後、押圧部材によりアーム
部を保持部に押圧、保持することにより、アーム部を保
持部に吸着させた状態で、押圧部材を保持部に固定でき
るため、押圧部材の組付けを容易に行える等の特長を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光磁気ディスク装置の一例の要部の構成
図である。
【図2】従来の位置調整方法の一例の動作説明図であ
る。
【図3】従来の位置調整方法の一例の動作説明図であ
る。
【図4】従来の位置調整方法の一例の位置ずれに応じた
光磁気ディスクの反射光量の特性を示す図である。
【図5】従来の位置調整方法の他の一例の動作説明図で
ある。
【図6】従来の位置調整方法の他の一例の動作説明図で
ある。
【図7】従来の位置調整方法の他の一例の位置ずれに応
じた光磁気ディスクの再生信号の特性を示す図である。
【図8】本発明の一実施例の光磁気ディスク装置の構成
図である。
【図9】外部磁界強度と再生信号振幅との関係を示す図
である。
【図10】磁気ヘッドの位置に応じた外部磁界強度の分
布を示す図である。
【図11】調整設備に磁性体を設けたときの要部の構成
図である。
【図12】磁性体を設けたときの磁気ヘッドの位置に応
じた外部磁界強度の分布を示す図である。
【図13】磁界強度の分布を等高線で示した図である。
【図14】磁気ヘッドの変形例の要部の構成図である。
【図15】本発明の一実施例の磁気ヘッドの固定部分の
平面図である。
【図16】本発明の一実施例の磁気ヘッドの固定部分の
断面図である。
【符号の説明】
1 光学系 2 光源 3 反射ミラー 4 対物レンズ 6 レンズホルダ 7 磁気ヘッド 8 サスペンションアーム 9 キャリッジ 16 ビームスプリッタ 20 ウォラストンプリズム 21 集光レンズ 22 光検知器 19 光磁気ディスク 100 光磁気ディスク装置 102 スピンドルモータ 103 光ピックアップ 104 アクチュエータ 104a コイル 104b マグネット 105 キャリッジ 106 アクチュエータ 107 サスペンションアーム 107a 係合孔 107b 保持部 108 磁性体 109 ヨーク 110 第1のコイル 111 第2のコイル 112 キャリッジ 113 板バネ 113a 保持部 113b 固定部 114 ネジ 115 接着剤 116 永久磁石

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に磁界を印加する磁気ヘッド
    と、該磁気ヘッドを一端に保持するアーム部と、該アー
    ム部の他端を保持する保持部とを有する光磁気記憶装置
    の調整方法において、 前記保持部に固定され、前記アーム部の他端を前記保持
    部に押圧する押圧部材を有し、 前記磁気ヘッドの位置決め後、前記アーム部が前記押圧
    部材に固定することを特徴とする光磁気記憶装置の調整
    方法。
  2. 【請求項2】 記録媒体に磁界を印加する磁気ヘッド
    と、該磁気ヘッドを一端に保持するアーム部と、該アー
    ム部の他端を保持する保持部とを有する光磁気記憶装置
    において、 前記保持部に固定され、前記アーム部の他端を前記保持
    部に押圧する押圧部材を有することを特徴とする光磁気
    記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記アーム部を前記保持部に吸引する吸
    引部材を有することを特徴とする請求項1記載の光磁気
    記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧部材は、一端が前記保持部に固
    定された板バネを有することを特徴とする請求項2又は
    3記載の光磁気記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記吸引部材は、前記磁石から構成され
    たことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項記載
    の光磁気記憶装置。
JP2002340853A 2002-11-25 2002-11-25 光磁気記憶装置の調整方法及び光磁気記憶装置 Pending JP2003196894A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002340853A JP2003196894A (ja) 2002-11-25 2002-11-25 光磁気記憶装置の調整方法及び光磁気記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002340853A JP2003196894A (ja) 2002-11-25 2002-11-25 光磁気記憶装置の調整方法及び光磁気記憶装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23469998A Division JP3647651B2 (ja) 1998-08-20 1998-08-20 光磁気記憶装置の調整方法及び光磁気記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003196894A true JP2003196894A (ja) 2003-07-11

Family

ID=27606808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002340853A Pending JP2003196894A (ja) 2002-11-25 2002-11-25 光磁気記憶装置の調整方法及び光磁気記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003196894A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0838810A1 (en) Optical pickup and disk player
JP3647651B2 (ja) 光磁気記憶装置の調整方法及び光磁気記憶装置
JP2003196894A (ja) 光磁気記憶装置の調整方法及び光磁気記憶装置
KR20010051467A (ko) 광디스크 구동장치 및 기록재생장치
KR0178596B1 (ko) 대물렌즈 구동장치 및 구동방법
JP3662358B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
KR100207268B1 (ko) 광픽업 장치의 렌즈 홀더 위치 조정구조
JP3504146B2 (ja) 磁気ヘッド位置検出方法
JP2000149343A (ja) 磁気ヘッド取り付け構造
JP3033865B2 (ja) 光磁気ヘツド
JPH07210882A (ja) 光ピックアップ駆動装置
JPH0817070A (ja) コイル接続用治具、及びこのコイル接続用治具を用いた対物レンズ駆動装置の製造方法
JP2000076673A (ja) 光学ヘッド駆動装置及び光磁気記録媒体の記録再生システム
JPH0793781A (ja) 光ピックアップ
JPH1097730A (ja) 光ピックアップ装置
JP2004133992A (ja) 対物レンズのアクチュエータおよびその製造方法
JPH04170739A (ja) 光磁気ドライブ装置
JPH0256742A (ja) 光学式情報記録再生装置
WO2001099102A1 (fr) Dispositif de disque magneto-optique et procede de positionnement de la tete magnetique dudit dispositif
JPH08329498A (ja) 光ピックアップ
JPH0386953A (ja) 光磁気記録再生装置
JP2011086320A (ja) 光ピックアップ装置およびそれに用いるグレーティング取付方法
JP2001184693A (ja) 光ヘッド及び光ヘッドの製造方法
JPH0677298B2 (ja) トラッキング駆動装置
JPH05144071A (ja) 光ヘツド及び光ヘツドの組み立て方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040928

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050208