JP2003195647A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003195647A
JP2003195647A JP2001396736A JP2001396736A JP2003195647A JP 2003195647 A JP2003195647 A JP 2003195647A JP 2001396736 A JP2001396736 A JP 2001396736A JP 2001396736 A JP2001396736 A JP 2001396736A JP 2003195647 A JP2003195647 A JP 2003195647A
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photoconductor
image forming
separation claw
forming apparatus
organic
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Application number
JP2001396736A
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English (en)
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Azusa Nakamura
あずさ 中村
Hirotaka Kabashima
浩貴 椛島
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分離爪の作用に対して無機感光体よりも強度
的に劣る有機感光体を、長期間稼働させても安定した画
像品質が保持できるようにした画像形成装置を提供し、
これにより無機感光体よりも分光感度的に優れ製造コス
トも安い有機感光体を装着した高性能の画像形成装置を
廉価に提供する。 【解決手段】 有機感光体と、該感光体の表面に当接
し、転写紙を分離する分離爪とを有する画像形成装置に
おいて、前記感光体の使用履歴に応じて、コピー動作中
の前記感光体の表面に対する前記分離爪の当接荷重を切
り換える当接荷重切換手段を設けたことを特徴とする画
像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分離爪の作用に対し
て無機感光体よりも強度的に劣る有機感光体を、長期間
稼働させても安定した画像品質が保持できるようにした
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法方式の画像形成装置は帯電さ
せた感光体上に像露光を行い、得られる潜像を現像剤で
現像して形成されるトナー像を転写紙上に転写させてそ
れを更に熱定着させて安定したコピー画像を得るように
したものであるが、このような感光体には初めセレンS
eやアモルファスシリコンa−Siを用いた無機感光体
が使われていたが最近では分光特性が良く製造コストも
安い有機感光体が多く使用されるようになった。
【0003】しかしながら、有機感光体は無機感光体に
比べて機械的強度が小さいため分離爪との接触傷による
不良画像が発生しやすい欠点がある。
【0004】例えば、コニカ(株)製のSitios7
075複写機に試験的に搭載した有機感光体では、コピ
ー初期に有機感光体に分離爪が接触する領域のみが傷つ
き、この傷は感光体表面から陥没しており、この傷が原
因で転写紙上のコピー画像に黒スジが発生することが問
題となっている。
【0005】更に有機感光体が使い込まれてくると、ク
リーニング部材や転写紙との接触による摩擦によって摩
耗し、表面全体が荒れてくるため爪傷は殆ど消滅し、黒
スジも発生しなくなる。
【0006】また、前記Sitios7075複写機に
試験的に搭載したハードコーティングしたHC有機感光
体では、コピー初期には感光体はハードコートで覆われ
ているために爪傷による黒スジは発生しないが、使い込
まれてハードコートが消滅し、有機感光層が剥き出しに
なると急速に爪傷がつき始める。
【0007】前述のように爪傷は陥没しているためにク
リーニング用のブレードエッジとの間に隙間が形成さ
れ、コピー画像に黒スジが発生すると共に、特に使い込
まれてエッジが摩耗したブレードではトナーがすり抜
け、クリーニング不良が発生し易くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
問題点を解決して分離爪との接触による爪傷を低減し、
クリーニング不良を無くし、転写紙の感光体への巻き付
きを無くすことで有機感光体やハードコートされたHC
有機感光体の高耐久化を図り、長期に亘って高品質な画
像が得られる画像形成装置を提供することを課題目的に
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
(1)〜(3)項の何れか1項によって達成される。
【0010】(1) 有機感光体と、該感光体の表面に
当接し、転写紙を分離する分離爪とを有する画像形成装
置において、前記感光体の使用履歴に応じて、コピー動
作中の前記感光体の表面に対する前記分離爪の当接荷重
を切り換える当接荷重切換手段を設けたことを特徴とす
る画像形成装置。
【0011】(2) 表面がシロキサン系樹脂を主成分
とするハードコート層で覆われたHC有機感光体と、該
感光体の表面に当接し、転写紙を分離する分離爪とを有
する画像形成装置において、前記感光体が前記分離爪に
当接して走行する走行時間に応じて、コピー動作中の前
記感光体の表面に対する前記分離爪の当接荷重を切り換
える当接荷重切換手段を設けたことを特徴とする画像形
成装置。
【0012】(3) 前記分離爪と前記有機感光体又は
前記HC有機感光体の表面との間の当接荷重は、0.9
8〜7.84mNの範囲の中から選定されて設定される
ことを特徴とする(1)又は(2)項に記載の画像形成
装置。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0014】図1に示す画像形成装置1は、デジタル方
式による画像形成装置であって、画像読取り部A、画像
処理部B、画像形成部C、転写紙搬送手段としての転写
紙搬送部Dから構成されている。
【0015】画像読取り部Aの上部には原稿を自動搬送
する自動原稿送り手段が設けられていて、原稿載置台1
1上に載置された原稿は原稿搬送ローラ12によって1
枚宛分離搬送され読み取り位置13aにて画像の読み取
りが行われる。原稿読み取りが終了した原稿は原稿搬送
ローラ12によって原稿排紙皿14上に排出される。
【0016】一方、プラテンガラス13上に置かれた場
合の原稿の画像は走査光学系を構成する照明ランプ及び
第1ミラーから成る第1ミラーユニット15の速度vに
よる読み取り動作と、V字状に位置した第2ミラー及び
第3ミラーから成る第2ミラーユニット16の同方向へ
の速度v/2による移動によって読み取られる。
【0017】読み取られた画像は、投影レンズ17を通
してラインセンサである撮像素子CCDの受光面に結像
される。撮像素子CCD上に結像されたライン状の光学
像は順次電気信号(輝度信号)に光電変換されたのちA
/D変換を行い、画像処理部Bにおいて濃度変換、フィ
ルタ処理などの処理が施された後、画像データは一旦メ
モリに記憶される。
【0018】画像形成部Cでは、画像形成ユニットとし
て、像担持体であるドラム状の感光体21と、その外周
に、該感光体21を帯電させる帯電手段22、帯電した
感光体の表面電位を検出する電位検出手段220、現像
手段23、転写手段である転写搬送ベルト装置45、前
記感光体21のクリーニング装置26及び光除電手段と
してのPCL(プレチャージランプ)27が各々動作順
に配置されている。また、現像手段23の下流側には感
光体21上に現像されたパッチ像の反射濃度を測定する
反射濃度検出手段222が設けられている。感光体21
は、光導電性化合物をドラム基体上に塗布形成したもの
で、例えば有機感光体21A(OPCと略称される)や
更にはハードコートしたHC有機感光体21Bが好まし
く使用され、図示の時計方向に駆動回転される。
【0019】回転する感光体21へは帯電手段22によ
る一様帯電がなされた後、像露光手段としての露光光学
系30により画像処理部Bのメモリから呼び出された画
像信号に基づいた像露光が行われる。書き込み手段であ
る像露光手段としての露光光学系30は図示しないレー
ザーダイオードを発光光源とし、回転するポリゴンミラ
ー31、fθレンズ34、シリンドリカルレンズ35を
経て反射ミラー32により光路が曲げられ主走査がなさ
れるもので、感光体21に対してAoの位置において像
露光が行われ、感光体21の回転(副走査)によって潜
像が形成される。本実施の形態の一例では文字部に対し
て露光を行い潜像を形成する。
【0020】感光体21上の潜像は現像手段23によっ
て反転現像が行われ、感光体21の表面に可視像のトナ
ー像が形成される。転写紙搬送部Dでは、画像形成ユニ
ットの下方に異なるサイズの転写紙Pが収納された転写
紙収納手段としての給紙ユニット41(A)、41
(B)、41(C)が設けられ、また側方には手差し給
紙を行う手差し給紙ユニット42が設けられていて、そ
れらの何れかから選択された転写紙Pは案内ローラ43
によって搬送路40に沿って給紙され、給紙される転写
紙Pの傾きと偏りの修正を行うレジストローラ対44に
よって転写紙Pは一時停止を行ったのち再給紙が行わ
れ、搬送路40、転写前ローラ43a、給紙経路46及
び進入ガイド板47に案内され、感光体21上のトナー
画像が転写位置Boにおいて転写極24及び分離極25
によって転写搬送ベルト装置45の転写搬送ベルト45
4に載置搬送されながら転写紙Pに転写され、該転写紙
Pは感光体21面より分離し、転写搬送ベルト装置45
により定着手段50に搬送される。
【0021】定着手段50は定着ローラ51と加圧ロー
ラ52とを有しており、転写紙Pを定着ローラ51と加
圧ローラ52との間を通過させることにより、加熱、加
圧によってトナーを定着させる。トナー画像の定着を終
えた転写紙Pは排紙トレイ64上に排出される。
【0022】以上は転写紙の片側への画像形成を行う状
態を説明したものであるが、両面複写の場合は排紙切換
部材170が切り替わり、転写紙案内部177が開放さ
れ、転写紙Pは破線矢印の方向に搬送される。
【0023】更に、搬送機構178により転写紙Pは下
方に搬送され、転写紙反転部179によりスイッチバッ
クさせられ、転写紙Pの後端部は先端部となって両面複
写用給紙ユニット130内に搬送される。
【0024】転写紙Pは両面複写用給紙ユニット130
に設けられた搬送ガイド131を給紙方向に移動し、給
紙ローラ132で転写紙Pを再給紙し、転写紙Pを搬送
路40に案内する。
【0025】再び、上述したように感光体21方向に転
写紙Pを搬送し、転写紙Pの裏面にトナー画像を転写
し、定着手段50で定着した後、排紙トレイ64に排紙
する。
【0026】本発明においては感光体21として有機感
光体21AやハードコートしたHC有機感光体21Bを
用いるものであり、図2の分離爪ユニットの平面図、そ
の側面図である図3、更には図4の分離爪の側面図に示
すように、有機感光体21Aでは、該有機感光体21A
の使用履歴としてのコピー作成回数に応じて分離爪25
2の当接荷重を切り換えることで、コピー初期の爪傷を
低減し、黒スジ発生を防止するようにした。
【0027】また、ハードコートを施したHC有機感光
体21Bでは、該感光体21Bの使用履歴として分離爪
252が当接して走行する感光体の走行時間やそれに相
当するコピー作成回数によってハードコート(以下HC
ということがある)の消滅時期を推測し、そこで分離爪
252の当接荷重を当初よりも小さくなるように切り換
えることで、HC消滅後の爪傷を低減しクリーニング不
良の発生を防止するようにした。
【0028】しかし、爪傷低減のために分離爪252の
当接荷重を低くしすぎると転写紙Pを有機感光体21A
又はハードコートしたHC有機感光体21Bから分離で
きなくなってJAMが発生するので、当接荷重は好適な
範囲に設定する必要がある。
【0029】次に、分離爪252の有機感光体21A又
はHC有機感光体21Bに対する当接荷重を適切に切り
換える当接荷重切換手段260について説明する。
【0030】当接荷重切換手段260は分離爪252
と、それを付勢するトルクバネ255と、分離爪252
を有機感光体21A又はHC有機感光体21Bに当接し
てその当接荷重を調節したり解除したりする当接解除板
261と、それを取り付けたシャフト262に直結した
ロータリ式の直流ソレノイド265から構成されてい
る。
【0031】そして、分離爪252はその回動軸253
を軸受254に枢支されてトルクバネ255で付勢され
ており、ロータリ式の直流ソレノイド265の通電が切
られ、該直流ソレノイド265に直結して軸受264に
回転可能に枢支されているシャフト262がバネ力によ
って戻されて回動すると、該シャフト262に取り付け
られた当接解除板261が下がって分離爪252が有機
感光体21A又はハードコートしたHC有機感光体21
Bの表面に当接し、シャフト262が通電されて元の位
置に戻ると当接解除板261が上がって分離爪252の
当接を離し当接は解除される。
【0032】また、直流ソレノイド265に印加する電
圧を切り換えて当接解除板261と分離爪252との間
の接触圧を変更することで、分離爪252と有機感光体
21A又はハードコートしたHC有機感光体21Bとの
間の当接荷重を減殺して切り換えることができる。
【0033】前述のように、当接荷重切換手段260に
おける分離爪252の有機感光体21A又はHC有機感
光体21Bへの当接荷重の切り換え動作は、直流ソレノ
イド265に印加する電圧を切り換えて行われる。即
ち、直流ソレノイド265の印加電圧値により、当接解
除板261が分離爪252に当てる位置で該分離爪25
2に掛ける接触圧が、トルクバネ255による分離爪2
52の付勢力を減殺させ、有機感光体21A又はハード
コートしたHC有機感光体21Bに対する分離爪252
の当接荷重を適正な所定値に調節して切り換え可能にな
る。
【0034】尚、前記分離爪252と前記有機感光体2
1A又は前記HC有機感光体21Bの表面との間の当接
荷重は、0.98〜7.84mNの範囲の中から選定さ
れて適正な調節値に設定される。
【0035】一方、固定基板271に取り付けられたス
テッピングモータ272が同じく前記固定基板271に
取り付けられた歯車273,274,275,276を
介して分離爪ユニット250の基板251に取り付けら
れたラック歯車267に噛み合い、基板251は固定基
板271のガイド271Aに沿って左右5mm程度の範
囲内で任意の設定位置に移動して停止できるようにして
ある。このようにして分離爪252と有機感光体21A
又はハードコートしたHC有機感光体21Bとの当接位
置は幅方向に変えられるようにしてあるので、長期間幅
方向が同じ状態で当接することが避けられることにな
る。そして本発明は幅方向が同じ位置の状態で接触して
も或る程度長期の所定期間の耐久性が保持できるように
したものであり、その上で更に、所定期間が経過する毎
に、もしくは所定のコピー回数量毎に随時幅方向に分離
爪252の接触位置をずらすことにより、爪傷に対する
長寿命効果が大きく倍加され万全になることが期待され
る。
【0036】
【実施例】有機感光体21A及びHC有機感光体21B
をそれぞれコニカ(株)製複写機Sitios7075
に装着して、分離爪252の当接荷重とその切り換え時
期との関係において、コピー初期の黒スジの発生状況や
クリーニング不良の発生や有機感光体21A,HC有機
感光体21Bへの転写紙Pの巻き付きJAM(ジャム)
状況を調べた。それをL.L.(10℃/20%R
H)、N.N.(20℃/50%RH)、H.H.(3
0℃/80%RH)の3環境でそれぞれ25万cの実写
テストを行った結果を表1及び表2に示す。尚、分離爪
252はそのベースの材質がポリアミドイミド(PA
I)であり、それにポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)をコートしたものである。
【0037】表1は感光体として有機感光体21Aを用
いたものであり、表2は感光体としてHC有機感光体2
1Bを用いたものである。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】先ず表1の比較例1、比較例2、実施例
1、実施例2について説明する。比較例1では0〜25
万c(cはA4判転写紙へのコピー作成回数量を示す)
中、分離爪252と有機感光体21Aとの当接荷重を
9.8mNに保ったものであり、コピー初期1〜6万c
にて黒スジが発生し5万c以後クリーニング不良が発生
したが有機感光体21Aへの巻き付き(JAM)の発生
は無かった。
【0041】比較例2では0〜12万c未満(cはA4
判転写紙へのコピー枚数量を示す)中、分離爪252と
有機感光体21Aとの当接荷重を低く0.76mNに保
ち、12〜25万c中には分離爪252と有機感光体2
1Aとの当接荷重を9.8mNに保ったものであり、コ
ピー初期にて黒スジの発生は皆無であり、14万c以後
クリーニング不良が発生し、0.5〜12万cで有機感
光体21Aへの巻き付き(JAM)の発生があった。
【0042】実施例1では0〜12万c未満(cはA4
判転写紙へのコピー作成回数量を示す)中、分離爪25
2と有機感光体21Aとの当接荷重を比較例2よりも稍
高い0.98mNに保ち、12〜25万c中には分離爪
252と有機感光体21Aとの当接荷重を比較例1や比
較例2よりも稍低い7.84mNに保ったものであり、
コピー初期にての黒スジの発生は皆無であり、更にクリ
ーニング不良の発生や、有機感光体21Aへの巻き付き
(JAM)の発生も皆無であった。
【0043】実施例2では0〜12万c未満(cはA4
判転写紙へのコピー作成回数量を示す)中、分離爪25
2と有機感光体21Aとの当接荷重を比較例1と比較例
2との中間値程度の4.4mNに保ち、12〜25万c
中には分離爪252と有機感光体21Aとの当接荷重を
比較例1や比較例2よりも稍低い7.84mNに保った
ものであり、コピー初期にての黒スジの発生は皆無であ
り、更にクリーニング不良の発生や、有機感光体21A
への巻き付き(JAM)の発生も皆無であった。
【0044】このように有機感光体21Aに対する分離
爪252の当接荷重を所定のコピー作成回数毎に切り換
えて調節することによって黒スジやクリーニング不良や
有機感光体21Aへの巻き付き(JAM)の発生を皆無
にすることが可能になった。
【0045】次に表2の比較例3、比較例4、実施例
3、実施例4について説明する。比較例3では0〜25
万c(cはA4判転写紙へのコピー作成回数量を示す)
中、分離爪252とHC有機感光体21Bとの当接荷重
を9.8mNに保ったものであり、コピー初期の黒スジ
は発生せず、15万c以後にクリーニング不良が発生し
たがHC有機感光体21Bへの巻き付き(JAM)の発
生は無かった。
【0046】比較例4では0〜12万c未満(cはA4
判転写紙へのコピー作成回数量を示す)中、分離爪25
2とHC有機感光体21Bとの当接荷重を9.8mNに
保ち、12〜25万c中には分離爪252とHC有機感
光体21Bとの当接荷重を0.76mNに保ったもので
あり、コピー初期にて黒スジの発生は皆無であり、クリ
ーニング不良も皆無であるが、12万c以上ではHC有
機感光体21Bへの巻き付き(JAM)の発生があっ
た。
【0047】実施例3では0〜12万c未満(cはA4
判転写紙へのコピー作成回数量を示す)中、分離爪25
2とHC有機感光体21Bとの当接荷重を比較例3及び
比較例4の80%程度の7.84mNに保ち、12〜2
5万c中には分離爪252とHC有機感光体21Bとの
当接荷重を比較例3よりも遙かに低い0.98mNに保
ったものであり、コピー初期にての黒スジの発生は皆無
であり、更にクリーニング不良の発生や、HC有機感光
体21Bへの巻き付き(JAM)の発生も皆無であっ
た。
【0048】実施例4では0〜12万c未満(cはA4
判転写紙へのコピー作成回数量を示す)中、分離爪25
2とHC有機感光体21Bとの当接荷重を比較例3及び
比較例4における当接荷重の80%程度の7.84mN
に保ち、12〜25万c中には分離爪252とHC有機
感光体21Bとの当接荷重を比較例3や比較例4との中
間値4.4mN程度に保ったものであり、コピー初期に
ての黒スジの発生は皆無であり、更にクリーニング不良
の発生や、HC有機感光体21Bへの巻き付き(JA
M)の発生も皆無であった。
【0049】このようにHC有機感光体21Bに対する
分離爪252の当接荷重をコピー作成回数毎に切り換え
て調節することによって黒スジやクリーニング不良やH
C有機感光体21Bへの巻き付き(JAM)の発生を皆
無にすることが可能になった。
【0050】つぎに上記表1及び表2の各実施例及び比
較例において、3環境についてのテストで特に現れた結
果を示す。
【0051】表1において、比較例1ではL.L./
N.N.でコピー初期の黒スジおよびクリーニング不良
が発生した。比較例2においてはL.L.でクリーニン
グ不良が発生し、H.H.で感光体巻き付きJAMが多
発した。
【0052】表2において、比較例3ではL.L.でク
リーニング不良が発生した。比較例4ではH.H.で感
光体巻き付きJAMが多発した。また、HC層を有する
ため、3環境ともコピー初期の黒スジの発生は無かっ
た。
【0053】実施例1、実施例2、実施例3、実施例4
においては、上記各3環境の状態にてテストし何れも故
障は認められなかった。
【0054】
【発明の効果】本発明により、分離爪の作用に対して無
機感光体よりも強度的に劣る有機感光体を、長期間稼働
させても安定した画像品質が保持できるようにした画像
形成装置が提供できるようになった。これにより無機感
光体よりも分光感度的に優れ製造コストも安い有機感光
体を装着した高性能の画像形成装置を廉価に提供するこ
とが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の機能が組み込まれた概
略図である。
【図2】分離爪ユニットの平面図である。
【図3】分離爪ユニットの側面図である。
【図4】分離爪の側面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 21 感光体 21A 有機感光体 21B HC有機感光体 22 帯電手段 23 現像手段 24 転写極 25 分離極 26 クリーニング装置 30 露光光学系 45 転写搬送ベルト装置 50 定着手段 250 分離爪ユニット 251 基板 252 分離爪 255 トルクバネ 260 当接荷重切換手段 261 当接解除板 262 シャフト 265 直流ソレノイド 271 固定基板 271A ガイド 272 ステッピングモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA39 DA45 ED24 EE02 EE05 EE08 2H068 AA03 BB33 FC20 2H072 CB08 JA04 2H200 FA09 FA16 GA16 GA23 GA34 GA59 GB25 HA12 HB03 JA02 JB06 KA02 KA07 KA14 KA29 KA30 LA18 LA22 LA23 LA27 PA05 PA12 PA14 PA23 PB34 PB35 3F053 AA19 AA22 LA01 LB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機感光体と、該感光体の表面に当接
    し、転写紙を分離する分離爪とを有する画像形成装置に
    おいて、前記感光体の使用履歴に応じて、コピー動作中
    の前記感光体の表面に対する前記分離爪の当接荷重を切
    り換える当接荷重切換手段を設けたことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 表面がシロキサン系樹脂を主成分とする
    ハードコート層で覆われたHC有機感光体と、該感光体
    の表面に当接し、転写紙を分離する分離爪とを有する画
    像形成装置において、前記感光体が前記分離爪に当接し
    て走行する走行時間に応じて、コピー動作中の前記感光
    体の表面に対する前記分離爪の当接荷重を切り換える当
    接荷重切換手段を設けたことを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記分離爪と前記有機感光体又は前記H
    C有機感光体の表面との間の当接荷重は、0.98〜
    7.84mNの範囲の中から選定されて設定されること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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