JP2003195600A - 電子写真装置用ブレード及びその製造方法 - Google Patents

電子写真装置用ブレード及びその製造方法

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JP2003195600A
JP2003195600A JP2001399305A JP2001399305A JP2003195600A JP 2003195600 A JP2003195600 A JP 2003195600A JP 2001399305 A JP2001399305 A JP 2001399305A JP 2001399305 A JP2001399305 A JP 2001399305A JP 2003195600 A JP2003195600 A JP 2003195600A
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JP2001399305A
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Satoshi Fukuzawa
聡 福澤
Toru Ishigaki
亨 石垣
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Canon Chemicals Inc
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Canon Chemicals Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 6価クロムを含まず、さらに接着剤を塗布し
なくても高い接着力を有するブレードを提供する。 【解決手段】 ブレード支持部材とブレード部材を有す
るブレードであって、6価クロムを含まず、かつ、該ブ
レード部材との溶解度因子(SP値)の差が±1.2以内
である成分を含む表面処理剤を施し皮膜とした表面処理
板を、該ブレード支持部材として用いることを特徴とす
るブレード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
レーザービームプリンター、ファクシミリ等の、電子写
真プロセスを利用した画像形成装置に用いられるブレー
ド、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置は、表面に光導電体層を有
する像担持体表面に静電的に形成したトナー像を、紙な
どの転写材に転写し、定着させるものである。
【0003】この画像形成装置においては、転写後の像
担持体表面に残留するトナーを充分に除去するためのク
リーニングブレード、トナー担持部材表面に塗布される
トナーの量を規制する現像ブレード等に代表されるブレ
ードが用いられている。
【0004】これらのブレ―ドは、一般に鋼板等の剛性
の有するブレード支持部材と、ゴム弾性を有するブレー
ド部材及び接着剤層から構成される。また、それらのブ
レードのブレード部材としては、機械特性や弾性率など
の性質に優れているウレタンゴムが用いられている。
【0005】前記ブレード支持部材としては、剛性の高
い鋼板、ステンレス鋼板、亜鉛メッキクロメート皮膜鋼
板などが一般に使われている。このクロメート処理に
は、電解型クロメートや反応型クロメート、さらには塗
布後水洗することなく乾燥して形成される塗布型クロメ
ート等がある。
【0006】このようなクロメート処理によって形成さ
れる防錆層は、そのバリヤー性の高さに加えて、6価ク
ロムによる自己修復機能を有している。そのため、クロ
メート処理は傷を受けた部分においても優れた耐食性を
有しており、亜鉛めっき鋼板等の防食に関する重要基盤
技術として広く利用されている。しかし、近年の地球環
境問題に対する関心の高まりを背景に、6価クロムのよ
うな環境負荷物の削減が望まれている。
【0007】ところで、ブレードが長期安定した性能を
発揮し続けるためには、クリーニングブレードにおいて
はその先端縁の像担持体表面への接触が常時適切な圧力
で均一になされていることが必要であり、また、現像ブ
レードにおいては現像スリーブや現像ローラー表面への
接触が常時適切な圧力で均一になされていることが必要
である。このためにはブレード先端縁の平滑性が良好で
あることはもちろんのこと、ブレード部材の支持部材へ
の取付が高い精度で行われ、かつ、剥離等による位置ず
れ、支持部材からの浮き上がり等が生じないようにブレ
ード部材が支持部材に強固に固定されている必要があ
る。
【0008】支持部材にブレード部材を固定する方法と
しては、種々の方法が提案されている。例えば、特開平
09−026735号公報には、有機潤滑皮膜鋼板とダ
イマー酸ベースのポリアミド系樹脂とを用いて接着剤層
を形成させる方法が、さらに特開2001−20199
1号公報には、アクリル系からなる有機複合皮膜鋼板の
皮膜を接着剤層とする技術が、それぞれ開示されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有機潤
滑皮膜鋼板とダイマー酸ベースのポリアミド系樹脂とを
用いて接着剤層を形成させる方法は、その方法の中に比
較的厚い接着剤を塗布する工程があるため、コスト面及
び生産性に問題がある。また、アクリル系からなる有機
複合皮膜鋼板の皮膜を接着剤層とする技術では、その実
施例において6価クロムを含むクロメート処理が施され
た鋼板を用いた事例が紹介されており、環境保護上クロ
メート処理された鋼板を使用するのは望ましくない。な
お、接着力に関して、接着力を生ずる塗膜の膜厚に関す
る技術の記述が無く、その有為性は不明瞭であった。
【0010】本発明は、上記の従来技術の現状を鑑みて
なされたものであり、6価クロムを含まず、さらに接着
剤を塗布しなくても高い接着力を有するブレードを提供
することを、その目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の問題点を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、本
発明を完成するに至った。
【0012】本発明は、以下の(1)〜(9)に記載し
た事項により特定される。
【0013】(1)ブレード支持部材とブレード部材を
有するブレードであって、6価クロムを含まず、かつ、
該ブレード部材との溶解度因子(SP値)の差が±1.2
以内である成分を含む表面処理剤を施し皮膜とした表面
処理板を、該ブレード支持部材として用いることを特徴
とするブレード、(2)前記表面処理剤がウレタン系樹
脂を含み、その膜厚が0.3μm〜10.0μmである、
上記(1)に記載のブレード、(3)前記表面処理剤が
ウレタン系樹脂を含み、その膜厚が0.3μm〜5.0μ
mである、上記(1)に記載のブレード、(4)前記表
面処理剤がウレタン系樹脂を含み、その膜厚が0.7μ
m〜2.0μmである、上記(1)に記載のブレード、
(5)前記ブレード部材が熱硬化性ウレタン樹脂を含
む、上記(1)乃至(4)のいずれか1項に記載のブレ
ード、(6)前記ブレード部材がアジペート系ウレタン
プレポリマーを含有する、上記(1)乃至(5)のいず
れか1項に記載のブレード、(7)ブレード支持部材と
ブレード部材とを有するブレードの製造方法であって、
6価クロムを含まず、かつ、該ブレード部材との溶解度
因子(SP値)の差が±1.2以内である成分を含む表面
処理剤を該ブレード支持部材上に塗布して上記(1)乃
至(6)のいずれか1項に記載する皮膜を形成し、つい
で該ブレード支持部材と該ブレード部材とを、加熱して
接着することを特徴とするブレードの製造方法、(8)
ブレード支持部材とブレード部材とを有するブレードで
あって、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、ならびに
架橋用促進剤を含む表面処理剤を塗布して上記(1)乃
至(6)のいずれか1項に記載する皮膜を形成した該ブ
レード支持部材をブレード部材成形金型に保持し、液状
ウレタン樹脂を含む該ブレード部材を注型し、加熱硬化
させてなることを特徴とするブレード、(9)ブレード
支持部材とブレード部材とを有するブレードの製造方法
であって、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、ならび
に架橋用促進剤を含む表面処理剤を塗布して上記(1)
乃至(6)のいずれか1項に記載する皮膜を形成した該
ブレード支持部材をブレード部材成形金型に保持し、液
状ウレタン樹脂を含む該ブレード部材を注型し、加熱硬
化させてなることを特徴とするブレードの製造方法。
【0014】上記の構成を有する本発明に係るブレード
支持部材の表面処理鋼板の表面は、処理剤とブレード部
材との溶解度因子(SP値)の差が±1.2以内である成
分を含有している。そのため、ブレード支持部材に接着
剤を塗布しなくても、ブレード部材と高い親和性を示
し、さらにブレード部材の形成材料であるウレタン中の
イソシアネートとブレード支持部材の表面処理剤の皮膜
が反応をすることにより、ブレード支持部材とブレード
部材との優れた接着力が得られる。さらに、該表面処理
剤は防錆性を併せ持つため、ブレード支持部材の耐久性
が向上し、また、ブレード支持部材は6価クロムを含ま
ないので、環境保護に大きく貢献することができる。な
お、該表面処理剤の被覆膜厚は極薄くても機能する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は 電子写真装置において
使用されるブレード形状部品に適合するものであり、本
発明の実施の形態としてのクリーニングブレードにおい
て、図面に基づいて詳しく説明する。なお、この実施の
形態はクリーニングブレードに限らず、現像ブレード等
においても展開が可能であることは言うまでも無い。
【0016】本発明のクリーニングブレード1 は、例
えば図1に示されるように、ブレード支持部材2、ブレ
ード部材3から構成されている。
【0017】(ブレード支持部材)本発明に係わるブレ
ード支持部材2は、6価クロムを含まない表面処理剤を
施して皮膜とした表面処理鋼板を用いて形成されてい
る。
【0018】本発明で使用されるブレード支持部材とし
ては、亜鉛めっき鋼板、亜鉛−ニッケルめっき鋼板、亜
鉛−鉄めっき鋼板、亜鉛−クロムめっき鋼板、亜鉛−ア
ルミニウムめっき鋼板、亜鉛−チタンめっき鋼板、亜鉛
−マグネシウムめっき鋼板、亜鉛−マンガンめっき鋼板
等の亜鉛系の電気めっき、溶融めっき、蒸着めっき鋼
板、アルミニウムまたはアルミニウム合金めっき鋼板、
鉛または鉛合金めっき鋼板、錫または錫合金めっき鋼
板、さらにはこれらのめっき層に少量の異種金属元素、
あるいは不純物としてコバルト、モリブデン、タングス
テン、ニッケル、チタン、クロム、アルミニウム、マン
ガン、鉄、マグネシウム、鉛、アンチモン、錫、銅、カ
ドミウム、ヒ素等を含有したもの、および/またはシリ
カ、アルミナ、チタニア等の無機物を分散させたものが
含まれる。さらには、以上のめっきと他の種類のめっ
き、例えば鉄めっき、鉄−りんめっき等と組み合わせた
複層めっきにも適用可能である。
【0019】(表面処理剤)本発明に係わる6価クロム
を含まない表面処理剤としては、例えば、アクリル系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系
樹脂、アルキド系樹脂、およびそれらの共重合体等から
選ばれる水系樹脂あるいは溶剤系樹脂等から選ばれる1
種、あるいは2種類以上を混合したもの等が挙げられ、
架橋可能な樹脂であることがより好ましい。さらに好ま
しくは、Hildebrandの計算方法等を用いて溶
解度因子(SP値)を計算することにより、ブレード部材
との溶解度因子(SP値)の差が±1.2以内であること
が望ましい。この差が大きくなるほど、成分間の親和性
が弱くなり、望ましい接着力は得られにくくなる。な
お、SP値は各材料の凝集エネルギ−密度の平方根で、
お互いの材料分子間の引き合う力として表され、蒸発熱
から求める方法、熱膨張係数から求める方法、分子構造
から推定する経験的な方法などから計算することができ
る。
【0020】さらに上記表面処理剤には皮膜の架橋促進
剤を添加することも可能である。架橋促進剤は、例え
ば、バナジウム酸化合物、チオカルボニル基含有化合
物、りん酸化合物等が挙げられる。これらは架橋促進と
しての作用だけでなく、樹脂皮膜のミクロポアを少なく
して、水や塩素イオンなどの有害イオンを効率よく遮断
する効果を有し、防錆効果としても効果があると考えら
れる。
【0021】上記架橋促進剤のバナジウム酸化合物は、
例えば、バナジウム酸アンモニウム、バナジウム酸ナト
リウム、バナジウム酸カリウムなどを用いることができ
る。
【0022】上記架橋促進剤のチオカルボニル基含有化
合物は、例えば、チオ尿素及びその誘導体、例えば、メ
チルチオ尿素、ジメチルチオ尿素、エチルチオ尿素、ジ
エチルチオ尿素、ジフェニルチオ尿素、チオペンター
ル、チオカルバジド、チオカルバゾン類、チオシアヌル
酸類、チオヒダントイン、2−チオウラミル、3−チオ
ウラゾールなどや、チオアミド化合物の、チオホルムア
ミド、チオアセトアミド、チオプロピオンアミド、チオ
ベンズアミド、チオカルボスチリル、チオサッカリンな
どや、チオアルデヒド化合物の、例えば、チオホルムア
ルデヒド、チオアセトアルデヒドなどや、カルボチオ酸
類の、例えば、チオ酢酸、チオ安息香酸、ジチオ酢酸な
どが例示される。
【0023】表面処理剤の塗布方法としては、スプレ
ー、カーテン、フローコーター、ロールコーター、バー
コーター、刷毛塗り、浸漬およびエアナイフ絞り等のい
ずれの方法によっても行うことができる。
【0024】また、表面処理剤の厚さは0.3〜10μ
mの範囲であり、好ましくは0.7μm〜2.0μmであ
る。ここで、表面処理剤の厚さが0.3μmより薄いと
十分な耐食性が得られず、逆に10μmより厚いと経済
的でない上に、接着性等の性能に劣ることもあるため好
ましくない。
【0025】上記6価クロムを含まない表面処理剤が施
された表面処理鋼板を本発明の部材として利用すること
であっても良い。例えば、ジンコート21(新日本製鐵
社製;登録商標)、シルバージンク21(新日本製鐵社
製;登録商標)、コーベジンクグリーンコート(神戸製
鋼所社製;登録商標)、ジオフロンティアコート(日本
鋼管社製;登録商標)、スミジンクNEOコート(住友
金属工業製;登録商標)などを挙げることができる。
【0026】(クリーニングブレードの製造)本発明の
クリーニングブレード1の製造においては、上記支持部
材2を溶剤等により脱脂処理を予め実施してもよい。
【0027】(ブレード部材)本発明に係わるブレード
部材3としては、弾性体であれば特に限定されるもので
はなく、例えばフッ素ゴム、EPDM、シリコーンゴムなど
が挙げられるが、耐摩耗性の観点から熱硬化性ウレタン
エラストマーが好ましい。またウレタンエラストマーの
製造方法としては、プレポリマー法やワンショット法お
よびその中間であるセミワンショット法などが用いられ
る。このようなウレタンエラストマーはポリイソシアネ
ート化合物および高分子量ポリオール、ならびに硬化剤
として低分子量2価アルコールや3価以上の多価アルコ
ール等を熱硬化反応させることによって製造される。
【0028】上記ポリイソシアネート化合物としては、
例えば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’
−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添加MD
I)、カルボジイミド変性MDI、2,4−トリレンジイソ
シアネートウレチジンジオン(2,4−TDIの二量
体)、ポリメチレンフェニルポリイソシアネート(PAP
I)、キシレンジイソシアネート(XDI)、トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、オルトトル
イジンジイソシアネート(TODI)、ナフチレンジイソシ
アネート(NDI)、パラフェニレンジイソシアネート(P
DI)、リジンジイソシアネートメチルエステル(LDI)
等がなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよい
し、二種類以上併用してもよい。
【0029】上記高分子量ポリオールとしては、例え
ば、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペー
ト、ポリヘキシレンアジペート、エチレンアジペートと
ブチレンアジペートとの共重合体等のポリエステルポリ
オールや、ポリカプロラクトン、ポリオキシテトラメチ
レングリコール、ポリオキシプロピレングリコール等の
ポリエーテルポリオールが挙げられる。この中でも分子
量は1500〜3000程度の用いることが好ましい。即ち1500
未満であると得られるウレタンゴムの物性が低下する傾
向が見られ、また3000以上になるとプレポリマーの粘度
が高くなり、ブレード部材成形の作業性が著しく悪くな
る傾向がみられるためである。
【0030】上記硬化剤としては、分子量300以下の低
分子量2価アルコールや3価以上の多価アルコール等を
用いることが好ましい。低分子量2価アルコールとして
は、例えば、エチレングリコール(EG)、ジエチレング
リコール(DEG)、プロピレングリコール(PG)、ジプ
ロピレングリコール(DPG)、1,4−ブタンジオール
(1,4−BD)、ヘキサンジオール、1,4−ヘキサン
ジオール(HD)などが挙げられる。また3価以上の多価
アルコールとしては、例えばグリセリン、1,2,4−
ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン(TMP)、1,2,6−ヘキサントリオー
ルなどの3官能脂肪族ポリオール、前記三官能脂肪族ポ
リオールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイドなどを付加したポリエーテルト
リオール、前記三官能脂肪族ポリオールにラクトンなど
を付加したポリエステルトリオールなどが挙げられ、こ
れら硬化剤は単独でまたは2種類以上を混合して用いら
れる。
【0031】(クリーニングブレードの成型方法)本発
明に係わるクリーニングブレード1の成型方法としては
通常用いられる方法で行われ、例えば、遠心成型等によ
り得られる熱硬化性ポリウレタンエラストマーシートを
所定のサイズに裁断してブレード部材を得た後、上記支
持部材2にブレード部材を貼り合わせて加熱加圧して接
着する方法、支持部材2をブレード部材成形金型に保持
しておいて、金型開放部にウレタン生成液を注入し、ブ
レード部材の硬化反応と同時に接着する注型方法等を採
用することができる。
【0032】いずれにせよ、支持部材とブレード部材と
の間に設けた本発明に係る表面処理剤の薄い層に存在す
る接着に関与する部材間で共通する、或いは親和性を有
する官能基が、加熱加圧する接着時の、あるいはウレタ
ン生成液を注入し、硬化反応させる時の熱により作用
し、部材間の接着力が生起し、強化される。上記接着時
の処理温度は、全体的に加熱する場合と、支持部材を直
接加熱する手段を講ずる場合とで異なるが、通常の実験
により条件は求められる。全体的な加熱の例としては、
ヒーター利用の加熱炉、温風によるもの、各種の熱線に
よるもの、等がある。支持部材を直接加熱する手段とし
ては、誘導加熱の手段がある。
【0033】なお、現像ブレード等においても、上記ク
リーニングブレードの場合と基本的には同様に形成され
る。
【0034】(接着力測定法)ここで、本発明に係わる
クリーニングブレードの接着力測定法を説明する。ま
ず、成型されたブレード部材を10mm幅で切断する。
次に図2のようにブレード支持部材2をチャック4で固
定し、ブレード部材をチャック5で保持して、図中矢印
で示す方向に200mm/minの速度で引張り、その
先端部にロードセルを連結して引張強度を測定して、接
着力とするものである。
【0035】
【実施例】以下に、実施例について比較例と併せて説明
するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもので
はない。
【0036】(実施例1)SP値が10であるウレタン
系樹脂とオレフィン樹脂と架橋促進剤を含む表面処理剤
(膜厚1.0μm)を施されたジンコート21鋼板(新
日本製鐵製;登録商標)を加工して得られたブレード支
持部材をクリーニングブレード成形金型に保持し、予め
130℃に加熱した。ついでアジペート系ウレタンプレ
ポリマー100重量部(以下「部」と略す)(Mn200
0、NCO含有量6.9重量%)と、1,4-ブタンジオ
ール3.9部、トリメチロールプロパン2.1部を注型機
ミキシングチャンバー内で攪拌したのち、先に加熱して
おいたクリーニングブレード用の成形金型にこのウレタ
ンゴム(SP値10)を注入し、硬化させた。ついで、
放冷後脱型し、所定の寸法に切断しクリーニングブレー
ドを作成した。接着力を測定した結果を表1に示した。
【0037】(実施例2)SP値が10であるウレタン
系樹脂とオレフィン樹脂と架橋促進剤を含む表面処理剤
(膜厚0.7μm)を施されたジンコート21鋼板(新
日本製鐵製;登録商標)をブレード支持部材に用いた以
外は、実施例1と同様に行い、クリーニングブレードを
得た。接着力を測定した結果を表1に示した。
【0038】(比較例1)SP値が11.5であるフェ
ノール系樹脂を含む表面処理剤(膜厚1.0μm)を施
した亜鉛メッキ鋼板をブレード支持部材に用いた以外
は、実施例1と同様に行い、クリーニングブレードを得
た。接着力を測定した結果を表1に示した。
【0039】(比較例2)SP値が10であるウレタン
系樹脂とオレフィン樹脂と架橋促進剤を含む表面処理剤
(膜厚0.7μm)を施されたジンコート21鋼板(新
日本製鐵製;登録商標)を加工して得られたブレード支
持部材に、さらにウレタン系接着剤(SP値10、膜厚
12.0μm)を塗布した以外は、実施例と同様に行
い、クリーニングブレードを得た。接着力を測定した結
果を表1に示した。
【0040】
【表1】
【0041】表1の結果から、比較例1のクリーニング
ブレードは、ブレード支持部材に塗布した表面処理剤の
ブレ−ド部材との溶解度因子(SP値)の差が大きいた
め、接着力が低い。また、比較例2のクリーニングブレ
ードは、接着剤を厚く塗布しているため、接着力は低く
なる傾向にあり、さらに接着剤塗布の工程が必要となる
ので、生産性は悪くなる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のブレード
は、6価クロムを含まず、かつ、ブレード部材との溶解
度因子(SP値)の差が±1.2以内である成分を含む表
面処理剤を施し皮膜とした表面処理鋼板を、ブレード支
持部材として用いたため、接着剤を塗布しなくても良好
な接着力を得られる。さらに該表面処理剤の被覆膜厚は
極薄くても高い接着がえられる。また、表面処理剤に環
境負荷物質である6価クロムを含まないことから、地球
環境にやさしいブレードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニングブレードの概略図であ
る。
【図2】本発明のクリーニングブレードの接着力の評価
方法を示す図である。
【符号の説明】
1 クリーニングブレード 2 ブレード支持部材 3 ブレード部材 4 固定用チャック 5 引張用チャック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H071 BA42 DA08 DA13 DA15 2H077 AD13 AD17 AD23 EA14 FA16 FA22 GA04 2H134 GA01 GB02 HD06 HD19 HD20 KD08 KE02 KE03 KE04 KE07 KG03 KG08 KH08 KH15 4F211 AA09 AA16 AA33 AA42 AA45 AB03 TA03 TC08 TD07 TH06 TJ22 TN44 TN47

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレード支持部材とブレード部材を有す
    るブレードであって、6価クロムを含まず、かつ、該ブ
    レード部材との溶解度因子(SP値)の差が±1.2以内
    である成分を含む表面処理剤を施し皮膜とした表面処理
    板を、該ブレード支持部材として用いることを特徴とす
    るブレード。
  2. 【請求項2】 前記表面処理剤がウレタン系樹脂を含
    み、その膜厚が0.3μm〜10.0μmである請求項1
    に記載のブレード。
  3. 【請求項3】 前記表面処理剤がウレタン系樹脂を含
    み、その膜厚が0.3μm〜5.0μmである請求項1に
    記載のブレード。
  4. 【請求項4】 前記表面処理剤がウレタン系樹脂を含
    み、その膜厚が0.7μm〜2.0μmである請求項1に
    記載のブレード。
  5. 【請求項5】 前記ブレード部材が熱硬化性ウレタン樹
    脂を含む請求項1乃至4のいずれか1項に記載のブレー
    ド。
  6. 【請求項6】 前記ブレード部材がアジペート系ウレタ
    ンプレポリマーを含有する請求項1乃至5のいずれか1
    項に記載のブレード。
  7. 【請求項7】 ブレード支持部材とブレード部材とを有
    するブレードの製造方法であって、6価クロムを含ま
    ず、かつ、該ブレード部材との溶解度因子(SP値)の差
    が±1.2以内である成分を含む表面処理剤を該ブレー
    ド支持部材上に塗布して請求項1乃至6のいずれか1項
    に記載する皮膜を形成し、ついで該ブレード支持部材と
    該ブレード部材とを、加熱して接着することを特徴とす
    るブレードの製造方法。
  8. 【請求項8】 ブレード支持部材とブレード部材とを有
    するブレードであって、ウレタン系樹脂、オレフィン系
    樹脂、ならびに架橋用促進剤を含む表面処理剤を塗布し
    て請求項1乃至6のいずれか1項に記載する皮膜を形成
    した該ブレード支持部材をブレード部材成形金型に保持
    し、液状ウレタン樹脂を含む該ブレード部材を注型し、
    加熱硬化させてなることを特徴とするブレード。
  9. 【請求項9】 ブレード支持部材とブレード部材とを有
    するブレードの製造方法であって、ウレタン系樹脂、オ
    レフィン系樹脂、ならびに架橋用促進剤を含む表面処理
    剤を塗布して請求項1乃至6のいずれか1項に記載する
    皮膜を形成した該ブレード支持部材をブレード部材成形
    金型に保持し、液状ウレタン樹脂を含む該ブレード部材
    を注型し、加熱硬化させてなることを特徴とするブレー
    ドの製造方法。
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