JP2003195102A - 光ファイバ付フェルールとその製造方法 - Google Patents

光ファイバ付フェルールとその製造方法

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JP2003195102A
JP2003195102A JP2001394596A JP2001394596A JP2003195102A JP 2003195102 A JP2003195102 A JP 2003195102A JP 2001394596 A JP2001394596 A JP 2001394596A JP 2001394596 A JP2001394596 A JP 2001394596A JP 2003195102 A JP2003195102 A JP 2003195102A
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optical fiber
ferrule
outer tube
pipe
resin
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Shuzo Fujita
周三 藤田
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Shibata & Co Ltd
Shibata Corp
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Shibata & Co Ltd
Shibata Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ付フェルール用の金属管、ジルコ
ニア管の製造は、同軸度と真円度を合わせて要求される
などの高い精度の加工を不要とする。 【解決手段】 両端が開口する外管部品内に1又は2以
上の光ファイバが樹脂で固定されている光ファイバ付フ
ェルールの製造方法であって、駒に設けられた挿入孔に
光ファイバを挿入し、前記光ファイバの一端を前記駒に
固定させる工程、前記外管部品の一端部を前記駒に固定
させる工程、前記外管部品と前記駒によって形成された
空間に樹脂を注入して硬化させることにより、前記光フ
ァイバを前記外管部品内に固定する工程、前記駒を前記
外管部品及び前記光ファイバから離脱させる工程、及
び、前記光ファイバの一端の不要部分を切断し、その
後、その切断面を研磨する工程、を含むことを特徴とす
る光ファイバ付フェルールの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、光通信回路にお
いて用いられる光ファイバ付フェルール及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】光ファ
イバ付フェルールを使用する際には、そのフェルールに
入射する又はそのフェルールから出射される光の光線軸
(フェルールの光線軸)と、相手方部品へ出射する又は
相手方部品から入射される光の光線軸(相手方部品の光
線軸)とを一致させる必要がある。従って、光ファイバ
付フェルールの製造の際には、相手方部品との接合部の
加工及び接合部における光ファイバの位置決定には高度
な精度が要求される。
【0003】従来、一般的な単心光ファイバ付フェルー
ルは、円筒形状の金属管に、光ファイバの外径と一致す
る内径の光ファイバ挿通孔を備えたジルコニア管を圧入
したものを用意して光ファイバを挿通固着させ、その
後、光ファイバの先端を研磨することによって製造され
ていた。
【0004】単心光ファイバ付フェルールの場合、相手
方部品の光線軸とフェルールの光線軸とを一致させるた
めに、金属管の外周面と内周面との中心軸は一致し、か
つ、ジルコニア管については、その挿通孔は円柱形状の
ジルコニア管の中心軸と一致するように製造される必要
があった。
【0005】実際に、金属管の外周面と内周面との中心
軸を一致させるために、フェルールで使用される金属管
は、精密に調心を取りながらドリル切削加工で製造さ
れ、金属管の製造には多額のコストがかかっていた。
【0006】また、単心光ファイバ付フェルールのジル
コニア管は一般に円柱形状であり、一般的にその中心軸
に位置する挿入孔を回転軸とした外径研磨によって真円
度と同軸度を同時に追求しながら製造されるが、かかる
研磨は高度な精度が要求される上に、ジルコニアは硬度
が高く脆性であるため、その製造は困難である。
【0007】このような金属管とジルコニア管の製造上
の困難性は、複数の光ファイバを有する多心光ファイバ
付フェルールの製造においてさらに顕著となる。単心光
ファイバ付フェルールのジルコニア管は、その円柱形状
の中心軸に配置されている挿通孔を回転軸とした外径研
磨を行うことで、挿通孔を中心軸とした真円度と同軸度
の高いジルコニア管を製造することができた。
【0008】しかしながら、多心光ファイバ付フェルー
ルでは、挿通孔が必ずしもジルコニア管の中心軸にある
とは限らない。例えば、中心軸に対して点対称に2本の
光ファイバが配置されている対称型2心フェルールで
は、挿入孔を回転軸とした外径研磨を行うことができな
い。そのため、センタレス加工によって研磨することと
なり、多心光ファイバ付フェルールの場合は、ジルコニ
ア管を高い精度で研磨することは、単心光ファイバ付の
場合に比べていっそう困難であった。
【0009】このように、従来の光ファイバ付きフェル
ールのジルコニア管を金属管で覆った二重構造管の製造
では、金属管とジルコニア管それぞれの中心軸が一致し
た上に、ジルコニア管を金属管に圧入する際のストレス
による歪みを排除して、外管部品としての中心軸を精度
良く求める必要があるなど、所定の精度で加工すること
が困難なため歩留まりが悪く、多大な製造コストが必要
であった。そして、特に複数の光ファイバを有する多心
光ファイバ付フェルールでは、光ファイバ心数と同数の
挿通孔を設ける必要があるなどその製造コストは、単心
フェルールに比べて飛躍的に高価なものとなっていた。
【0010】このような状況の下、安価で、かつ、精度
の高い光ファイバ付フェルール及びその製造方法の開発
が切望されていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記状況に応
じて鑑みてなされたもので、両端が開口する外管部品内
に1又は2以上の光ファイバが樹脂で固定されている光
ファイバ付フェルールの製造方法であって、駒に設けら
れた挿入孔に光ファイバを挿入し、前記光ファイバの一
端を前記駒に固定させる工程、前記外管部品の一端部を
前記駒に固定させる工程、前記外管部品と前記駒によっ
て形成された空間に樹脂を注入して硬化させることによ
り、前記光ファイバを前記外管部品内に固定する工程、
前記駒を前記外管部品及び前記光ファイバから離脱させ
る工程、及び、前記光ファイバの一端の不要部分を切断
し、その後、その切断面を研磨する工程を含むことを特
徴とする光ファイバ付フェルールの製造方法を提供す
る。その方法において、前記外管部品の一端部は、嵌合
することで前記駒に固定されることが好ましい。
【0012】また、前記光ファイバ付フェルールの製造
方法において、前記挿入孔に前記光ファイバを挿入後、
前記樹脂を硬化させるまでの間、光ファイバ押さえ部材
によって前記光ファイバの位置を保持することが好まし
い。
【0013】さらに、前記光ファイバ付フェルールの製
造方法において、前記外管部品が円筒形状であることが
好ましい。
【0014】また、前記光ファイバ付フェルールの製造
方法において、前記外管部品が、金属管、ジルコニア
管、ジルコニア管を金属管で覆った二重構造管、ジルコ
ニア管と金属フランジから成るフランジ付管、又は、金
属管と金属フランジから成るフランジ付管であることが
好ましい。
【0015】さらに、前記方法で製造される光ファイバ
付フェルールは、光ファイバコネクタの構成部品又は、
光モジュール、LDモジュール、フォトダイオードモジ
ュール、コリメータ、サーキュレータ、アイソレータ、
増幅器、又はこれらを組合せた光複合モジュール用の接
続部品で使用されることができる。
【0016】本願発明は、両端が開口する外管部品と、
その外管部品内に挿通固着され、先端が研磨されている
1又は2以上の光ファイバとを含む光ファイバ付フェル
ールであって、前記光ファイバが樹脂で前記外管部品内
に保持固定されていることを特徴とする光ファイバ付フ
ェルールを提供する。
【0017】また、前記光ファイバ付フェルールにおい
て、前記外管部品が、樹脂を整形する枠体であることが
好ましい。
【0018】さらに、前記光ファイバ付フェルールにお
いて、前記光ファイバを固定するために使用されている
前記樹脂が形成しているフェルールの先端部が前記外管
部品より突出し、ドーム形状を形成していることが好ま
しい。
【0019】また、前記光ファイバ付フェルールにおい
て、前記樹脂がエポキシ樹脂もしくは液晶ポリマー又は
ジルコニアパウダーを混入したエポキシ樹脂もしくは液
晶ポリマーであることが好ましい。
【0020】さらに、前記光ファイバ付フェルールにお
いて、前記外管部品が、金属管、ジルコニア管又はジル
コニア管をさらに金属管で覆った二重構造管であること
が好ましい。
【0021】また、前記光ファイバ付フェルールにおい
て、前記外管部品部品が円筒形状であることが好まし
い。
【0022】さらに、前記光ファイバ付フェルールにお
いて、前記外管部品部品が金属管、ジルコニア管、ジル
コニア管を金属管で覆った二重構造管、ジルコニア管と
金属フランジから成るフランジ付管、又は、金属管と金
属フランジから成るフランジ付管であることが好まし
い。
【0023】また、前記光ファイバ付フェルールは、光
ファイバコネクタの構成部品又は、光モジュール、LD
モジュール、フォトダイオードモジュール、コリメー
タ、サーキュレータ、アイソレータ、増幅器、又はこれ
らを組合せた光複合モジュール用の接続部品として使用
されることができる。
【0024】本発明は、両端が開口する外管部品内に1
又は2以上の光ファイバが樹脂で固定されている光ファ
イバ付フェルールの製造に使用する光ファイバ付フェル
ール製造用の駒であって、前記外管部品の一端部を嵌合
させて、外管部品を着脱自在に固定する嵌合部、前記光
ファイバを着脱自在に固定する挿入孔、及び、前記光フ
ァイバ付フェルールの先端部を樹脂により所定の形に成
形するための成形面、を含むことを特徴とする、上記光
ファイバ付フェルール製造用の駒を提供する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
光モジュール用2心光ファイバ付フェルールについて、
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明の光ファイバ付フェルール
の製造に使用する光ファイバ付フェルール製造用の駒の
一実施態様を示す図であり、図1はその平面図、図1
はその斜視図、そして図1は正面透視図である。図
2は、本発明の光ファイバ付フェルールに使用する外管
部品を示す図であり、図3は、光ファイバを示す斜視模
式図である。ここで、図1において、1は駒、11は円
提、12は凹部の底面、13は内壁面、14は挿入孔を
示す。図2において、2は外管部品、21はその外周
面、22はその内周面を示す。図3において、3は光フ
ァイバ、31は光ファイバ心線、32は光ファイバ素
線、33は裸光ファイバ部を示す。図5において、6は
光モジュール用の2心光ファイバ付フェルール、7aは
樹脂を示す。
【0027】まず、図1に示される駒1は、本発明にか
かる光モジュール用2心光ファイバ付フェルール6を製
造する際に外管部品2と光ファイバ3を固定するための
部品である。
【0028】図1及び図1に示されるように、駒1
の外観は概ね円柱形状を有する。そして、図1に示さ
れるように、駒1の上面には円堤11の内壁面13と、
底面12によって形成される凹部が設けられている。内
壁面13は駒1に固定される外管部品2の外周と一致す
る形状を有する。この凹部は嵌合部を構成し、外管部品
2の一端部を嵌合させて外管部品2を着脱自在に固定さ
せることができる。また、内壁面13は、最終製品の光
モジュール用2心光ファイバ付フェルール6が結合する
相手方部品の接合部の内径側面と一致する形状でもあ
る。
【0029】凹部の底面12には、光ファイバ3が着脱
自在に固定される2つの挿入孔14が設けられている。
底面12はフェルール6の先端部を樹脂7aによりドー
ム形状に成形するための成形面を構成している。この形
成面により形成されるフェルール6の先端部7bはドー
ム形状を形成する。
【0030】また、挿入孔14が、フェルール6の光フ
ァイバ3の位置を決めることとなる。挿入孔14は精度
良く、また十分な長さの貫通孔として設ける必要があ
る。このためには、駒1を金属で作製する場合は、電鋳
技術を用いることが好ましい。
【0031】電鋳技術を用いる場合は、光ファイバ3と
同等の外径を持つ金属素線に電鋳メッキを行い、その金
属素線の外周に厚メッキ層を設けて棒状の金属塊とした
後、前記金属素線を引き抜いて除去し、挿入孔14を得
る。この棒状金属塊を所定寸法に切断し切削と研磨加工
を施して凹部を形成して駒1を製造する。これらの方法
については、具体的には、特開平2001−21758
号(フェルールの製造方法およびフェルール)、又は特
開平2001−91790号(多心フェルールの製造方
法及び多心フェルール)に記載されている。
【0032】また、裸光ファイバ部33の外径はシング
ルモード光ファイバの場合0.125mmであるため、
裸光ファイバ部33が挿入される挿入孔14の直径は
0.123〜0.128mmであることが望ましい。
【0033】以上述べたように、凹部の底面12の形状
によって、フェルール6の先端形状が決定され、また、
底面12にある挿入孔14の位置によって、フェルール
6の光ファイバ3の位置決めが行われる。
【0034】外管部品2の例として、図2に示される
ジルコニア製の円筒形状を有するジルコニア管23、図
2で示される金属製の円筒形状を有する金属管24、
図2で示されるジルコニア管を金属管で覆った二重構
造管27、図2で示されるジルコニア管の一端に金属
フランジ26を設けたフランジ付外管25が挙げられ
る。ここでは、外管部品2としてジルコニア管を金属管
で覆った二重構造管27を利用した光モジュール用光フ
ァイバ付きフェルール6を用いて説明する。前記二重構
造管27の外周面21は駒1の内壁面13と一致する。
一方、従来の光ファイバ付フェルールのジルコニア管と
は異なり、内周面22の中心軸と外周面21の中心軸は
一致している必要はない。なぜなら、外管部品2に対す
る光ファイバ3の位置は、駒1の凹部の形状(具体的に
は凹部を形成する底面12と内壁面13)と挿入孔14
の位置によって光ファイバ付フェルール組立て製造時に
決められるからである。一方、従来の光ファイバ付フェ
ルールでは、外管部品を構成する金属管の断面形状、金
属管に圧入されるジルコニア管の断面形状及び、光ファ
イバが密接して挿通される挿通孔の位置によって外管部
品の段階で既に光ファイバの位置は決められていた。以
下、光ファイバ3の位置決めについて図4を参照して具
体的に説明する。
【0035】図4は、本願発明にかかる駒1に外管部品
2が嵌合して固定されているときの断面図である。図4
は、外管部品2の内周面22の中心軸と外周面21の
中心軸が不一致の場合を示している。図4は、外管部
品2の内周面22が平滑曲面でない場合を示したもので
ある。これらのように、従来と違って外管部品2の内周
面22の中心軸と外周面21の中心軸とが一致しない場
合、又は外管部品2の内周面22が平滑な曲面でない場
合であっても、光ファイバ3の位置は、駒1の挿入孔1
4によって、外管部品2の外周面21の中心軸に沿うよ
うに位置決めされる。従って、本発明では、外管部品2
において、内周面22の中心軸と外周面21の中心軸と
を一致させる等の条件を満たす必要はない。
【0036】また、外管部品2の金属材料としては、加
工性、熱膨張率、強度などを考慮して、ニッケル、ステ
ンレス、コバール等が挙げられる。外管部品2は円筒形
状である必要はなく、多角形筒状であってもよい。
【0037】図3は光ファイバ3を示す図である。駒1
の挿入孔14に挿入する前に、光ファイバ3を図3に示
すように加工しておく必要がある。まず、所定の長さに
切断された光ファイバ心線31の先端をストリッパーに
よってその表面を剥離し光ファイバ素線32を露出す
る。その後、光ファイバ素線32の先端部の周囲のナイ
ロンコート層を溶剤で除去し、先端部に裸光ファイバ部
33を設ける。
【0038】次に、本発明にかかる2心光ファイバ付フ
ェルールの製造工程を模式的に表した図5を用いて、光
モジュール用の2心光ファイバ付フェルールの製造方法
について説明する。
【0039】まず、駒1を用意し、図5〜で示され
るように、裸光ファイバ部33が設けられた2本の光フ
ァイバ3を、駒1に設けられた光ファイバ挿入孔14に
それぞれ挿入する。
【0040】次に、図5に示すように、2本の光ファ
イバ3がその中を通るように外管部品2を駒1に嵌合さ
せ固定する。その後、光ファイバ3が外管部品2内で所
定の空間に位置決めされるように光ファイバ押さえ板4
で光ファイバ3の上部を一時的に固定する。
【0041】外管部品2及び光ファイバ3が所定の場所
に固定され位置決めされたら、図5に示すように、駒
1をストッパー台5上に移動させ、外管部品2の内周面
22と駒1の底面12と内壁面13で形成される空間に
樹脂7aを注入する。樹脂7aは、通常、硬化性樹脂が
用いられ、好ましくは樹脂7aとして熱硬化製樹脂が用
いられる。さらに好ましくは、樹脂7aとして、強度を
増加させるため及び熱膨張を抑えるためにセラミックパ
ウダーをフィラーとして混入した熱硬化製樹脂が用いら
れる。また、熱硬化製樹脂としては、エポキシ樹脂が用
いられる。さらに、樹脂7aとして、液晶ポリマーを使
用することもできる。
【0042】注入された樹脂7aが硬化すると、その硬
化した樹脂7aによって、光ファイバ3は外管部品2に
対して固定される。また樹脂7aは、外管部品2の一端
から突出し、駒1の底面12によって成形されたドーム
形状の先端部7bが形成される。このドーム形状の先端
部7bは、相手方部品との嵌合部分とするためと、光フ
ァイバ3の先端を研磨しやすくするために、外管部品2
の一端より突出していることが望ましい。硬化後、光フ
ァイバ押さえ板4を光ファイバ3から取り外す。その
後、図5に示すように、駒1を、外管部品2から離脱
させる。
【0043】図5及びに示すように、硬化した樹脂
7aからなるドーム形状の先端部7bから延びている不
要な光ファイバ裸線33の先端を切り落とす。
【0044】その後、図示はされていないが、有害な反
射戻り光損失を低減させるために、光ファイバ部の先端
を研磨する。所定の研磨がされ、図7の2心光ファイバ
付フェルールの断面図が示すような構造を有する光モジ
ュール用の2心光ファイバ付フェルールが完成する。
【0045】以上、その断面が図7に示されるように、
ジルコニア管を金属管で覆った二重構造管27から成る
光モジュール用2心光ファイバ付フェルール6について
の製造方法を示した。また、二重構造管27の代わり
に、金属管24を外管部品2とすることで、図6にその
断面図を示すような光モジュール用光ファイバ付きフェ
ルールを製造できる。
【0046】ジルコニア管を金属管で覆った二重構造管
27は、所定の外径寸法に仕上げたジルコニア管を、ニ
ッケル棒等に前記ジルコニア管の外径寸法と一致する貫
入孔を切削加工で孔設してからこれを圧入して一体化、
密着させたものである。
【0047】また、図8でその断面を示すように、ジル
コニア管25と金属フランジ26から成るフランジ付外
管を外管部品2として用いることで、光コネクタ用途と
して利用される光コネクタ用光ファイバ付フェルール8
を製造することもできる。また、図示はされていない
が、金属管と金属フランジから成るフランジ付外管を外
管部品2とした光コネクタ用光ファイバ付フェルールも
製造できる。
【0048】
【発明の効果】本発明により、光ファイバ付フェルール
用の金属管、ジルコニア管の製造は、同軸度と真円度を
合わせて要求されるなどの高い精度の加工を追求する必
要がなくなり、簡便なセンタレス加工による真円度さえ
満足させれば足りることとなった。また、ジルコニア管
を金属管で覆った二重構造管の場合においても、ジルコ
ニア管の中心軸と金属管の中心軸を一致させる高度な加
工は不要となった。更に、金属管、ジルコニア管又は二
重構造管において、光ファイバと樹脂を介して接する内
面は必ずしも研磨された鏡面であったり円筒形状とする
ことも不要となった。
【0049】また、従来の光ファイバ付フェルールで使
用する光ファイバの外径と一致する挿通孔を研磨加工で
設けたジルコニア管の加工は、多心光ファイバ付フェル
ールの場合、複数の挿通孔を同時に研磨することは極め
て難しいなど、生産効率が大変悪かった。しかるに本発
明では、そのようなジルコニア管ではなく、従来に比べ
て飛躍的に大きな径の挿入孔を、光ファイバの心数に関
わらず常に1つだけ簡便な方法で設ければよく、商品設
計の自由度向上と併せてその意義は大きい。
【0050】そして、これらの製造工程の簡易化によっ
て、高品質の光ファイバ付フェルールが安価で提供でき
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ付フェルールの製造に使用
する光ファイバ付フェルール製造用の駒の一実施態様を
示す図
【図2】本発明の光ファイバ付フェルールに使用する外
管部品を示す図
【図3】光ファイバを示す斜視模式図
【図4】本発明の駒に外管部品が嵌合して固定されてい
るときの断面図
【図5】本発明の光ファイバ付フェルールの製造工程を
模式的に示す図
【図6】本発明の金属製の外管部品から成る光モジュー
ル用2心光ファイバ付フェルールの断面図
【図7】本発明の円筒形状のジルコニア管をさらに金属
管で覆った二重構造管を外管部品とした、光モジュール
用光ファイバ付フェルールの断面図
【図8】本発明の外管部品としてジルコニア管と金属フ
ランジから成るフランジ付管を使用した、光コネクタ用
光ファイバ付フェルールの断面図
【符号の説明】
1 駒 11 円提 12 底面 13 内壁面 14 挿入孔 2 外管部品 21 外周面 22 内周面 23 ジルコニア管 24 金属管 25 ジルコニア管 26 金属フランジ 27 二重構造管 3 光ファイバ 31 光ファイバ心線 32 光ファイバ素線 33 裸光ファイバ部 4 光ファイバ押さえ板 5 ストッパー台 6 光モジュール用の2心光ファイバ付フェルール 7a 樹脂 7b ドーム形状の先端部 8 光コネクタ用光ファイバ付フェルール

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端が開口する外管部品内に1又は2以上
    の光ファイバが樹脂で固定されている光ファイバ付フェ
    ルールの製造方法であって、 駒に設けられた挿入孔に光ファイバを挿入し、前記光フ
    ァイバの一端を前記駒に固定させる工程、 前記外管部品の一端部を前記駒に固定させる工程、 前記外管部品と前記駒によって形成された空間に樹脂を
    注入して硬化させることにより、前記光ファイバを前記
    外管部品内に固定する工程、 前記駒を前記外管部品及び前記光ファイバから離脱させ
    る工程、及び、 前記光ファイバの一端の不要部分を切断し、その後、そ
    の切断面を研磨する工程、を含むことを特徴とする光フ
    ァイバ付フェルールの製造方法。
  2. 【請求項2】前記挿入孔に前記光ファイバを挿入後、前
    記樹脂を硬化させるまでの間、光ファイバ押さえ部材に
    よって前記光ファイバの位置を保持することを特徴とす
    る、請求項1に記載の光ファイバ付フェルールの製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記外管部品が円筒形状であることを特徴
    とする、請求項1又は2に記載の光ファイバ付フェルー
    ルの製造方法。
  4. 【請求項4】前記外管部品が、金属管、ジルコニア管、
    ジルコニア管を金属管で覆った二重構造管、ジルコニア
    管と金属フランジから成るフランジ付管、又は、金属管
    と金属フランジから成るフランジ付管であることを特徴
    とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の光ファイ
    バ付フェルールの製造方法。
  5. 【請求項5】前記光ファイバ付フェルールが、光ファイ
    バコネクタの構成部品又は、光モジュール、LDモジュ
    ール、フォトダイオードモジュール、コリメータ、サー
    キュレータ、アイソレータ、増幅器、又はこれらを組合
    せた光複合モジュール用の接続部品で使用されることを
    特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の光フ
    ァイバ付フェルールの製造方法。
  6. 【請求項6】両端が開口する外管部品と、その外管部品
    内に挿通固着され、先端が研磨されている1又は2以上
    の光ファイバとを含む光ファイバ付フェルールであっ
    て、前記光ファイバが樹脂で前記外管部品内に保持固定
    されていることを特徴とする光ファイバ付フェルール。
  7. 【請求項7】前記外管部品が、樹脂を整形する枠体であ
    ることを特徴とする請求項6に記載の光ファイバ付きフ
    ェルール。
  8. 【請求項8】前記光ファイバを固定するために使用され
    ている前記樹脂が形成しているフェルールの先端部が前
    記外管部品より突出し、ドーム形状を形成していること
    を特徴とする請求項6又は7に記載の光ファイバ付フェ
    ルール。
  9. 【請求項9】前記樹脂がエポキシ樹脂もしくは液晶ポリ
    マー又はジルコニアパウダーを混入したエポキシ樹脂も
    しくは液晶ポリマーであることを特徴とする、請求項6
    〜8のいずれか1つに記載の光ファイバ付きフェルー
    ル。
  10. 【請求項10】前記外管部品が、金属管、ジルコニア管
    又はジルコニア管をさらに金属管で覆った二重構造管で
    あることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1つに
    記載の光ファイバ付フェルール。
  11. 【請求項11】前記外管部品部品が円筒形状であること
    を特徴とする、請求項6〜10のいずれか1つに記載の
    光ファイバ付フェルール。
  12. 【請求項12】前記外管部品が金属管、ジルコニア管、
    ジルコニア管を金属管で覆った二重構造管、ジルコニア
    管と金属フランジから成るフランジ付管、又は、金属管
    と金属フランジから成るフランジ付管であることを特徴
    とする、請求項6〜11のいずれか1つに記載の光ファ
    イバ付フェルール。
  13. 【請求項13】前記光ファイバ付フェルールが、光ファ
    イバコネクタの構成部品又は、光モジュール、LDモジ
    ュール、フォトダイオードモジュール、コリメータ、サ
    ーキュレータ、アイソレータ、増幅器、又はこれらを組
    合せた光複合モジュール用の接続部品として使用される
    ことを特徴とする、請求項6〜12のいずれか1つに記
    載の光ファイバ付フェルール。
  14. 【請求項14】両端が開口する外管部品内に1又は2以
    上の光ファイバが樹脂で固定されている光ファイバ付フ
    ェルールの製造に使用する光ファイバ付フェルール製造
    用の駒であって、 前記外管部品の一端部を嵌合させて、外管部品を着脱自
    在に固定する嵌合部、 前記光ファイバを着脱自在に固定する挿入孔、及び、前
    記光ファイバ付フェルールの先端部を樹脂により所定の
    形に成形するための成形面、 を含むことを特徴とする、上記光ファイバ付フェルール
    製造用の駒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008127001A1 (en) * 2007-04-11 2008-10-23 Bioptic.Co., Ltd. Ferrule and method of manufacturing ferrule forming inner hole using optical fibers

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