JP2003195052A - 表示装置用電磁波シールドフィルタ、プラズマディスプレイパネル用フィルタおよびプラズマディスプレイパネル表示装置 - Google Patents

表示装置用電磁波シールドフィルタ、プラズマディスプレイパネル用フィルタおよびプラズマディスプレイパネル表示装置

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JP2003195052A
JP2003195052A JP2001400014A JP2001400014A JP2003195052A JP 2003195052 A JP2003195052 A JP 2003195052A JP 2001400014 A JP2001400014 A JP 2001400014A JP 2001400014 A JP2001400014 A JP 2001400014A JP 2003195052 A JP2003195052 A JP 2003195052A
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filter
display device
wave shield
thin film
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Toshitaka Nakamura
年孝 中村
Yoshihiro Hieda
嘉弘 稗田
Shusaku Nakano
秀作 中野
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスプレイをはじめとする表示装置に用い
られる電磁波シールドフィルタにおいて、光学設計の自
由度が高く、しかも可視光線反射率の低い電磁波シール
ドフィルタを得ることを課題とする。 【解決手段】 円偏光板2と電磁波シールド材1を具備
してなる表示装置用電磁波シールドフィルタであって、
上記の電磁波シールド材1は、1〜4層の銀系透明導電
体薄膜層を含んでなり、かつこの電磁波シールド材1と
その面上に形成される隣接層との界面反射率が0.5〜
25%であることを特徴とする表示装置用電磁波シール
ドフィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置用電磁波
シールドフィルタと、これを適用したプラズマディスプ
レイパネル(以下、PDPという)用フィルタと、この
フィルタを用いたPDP表示装置とに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】PDP、CRT、フィールドエミッショ
ンディスプレイをはじめとするディスプレイ表示装置
は、その動作原理より、それぞれ大小はあるが、不要電
磁波が放射され、周辺機器の誤動作やノイズ源となるば
かりか、人体への影響も懸念される。このため、なんら
かの電磁波シールドフィルタを設けて、それらをカット
する必要がある。通常の機器の電磁波シールドは、導体
でそれらを囲むなどして達成されるが、ディスプレイの
場合は、透明性と導電性を兼ね合わせた電磁波シールド
フィルタでなければならない。透明導電膜である酸化イ
ンジウム錫薄膜などは、その一例であるが、表面抵抗が
せいぜい数十Ω/口程度で、PDPなどから放射される
強度の電磁波をシールドするには不十分である。
【0003】PDP用フィルタに要求される主な特性
は、電磁波シールド性、近赤外線カット性、可視光線透
過性、可視光線低反射性である。電磁波シールド性は、
上述のように導体でディスプレイを囲うことにより実現
できるが、可視光線透過性と外光や室内照明などの映り
込みを低減するための可視光線低反射性を維持しつつ、
フィルタに電気伝導性を付与する必要がある。線径が数
十μm、開口率が70%以上である金属メッシュを用い
る方法もあるが、ディスプレイの画素との間のモアレ現
象などをはじめとする視認性の低下が懸念される。
【0004】上記の光学特性を維持しつつ、すぐれた電
磁波シールド性を付与できる手段として、金属薄膜を用
いる方法がある。通常、金属は可視光線に対して透過性
がなく、ディスプレイ用途には用いることができない
が、その膜厚が数十nm以下である場合は、可視光線を
透過する。中でも、銀は金属の中で最も電気伝導度が高
いばかりか、可視光線透過性に極めてすぐれた材料であ
り、透明性と導電性を同時に満足できる。しかし、数十
nm以下の薄膜でも、金属反射により可視光線反射率が
高くなり、ディスプレイ用途として好適に使用できな
い。このため、銀薄膜の反射防止をも考慮に入れた光学
設計が必要となる。
【0005】上記の問題を解決する方法として、高屈折
率薄膜と銀薄膜とを交互に積層する方法が提案されてい
る。各層の屈折率、膜厚、構成、繰り返し積層数などを
適宜選んだ光学設計を行うことにより、電気伝導性、可
視光線透過性、可視光線低反射性を同時に満足させるこ
とができる。光学設計は古典的な光学設計手法をもとに
した、市販の光学設計ソフトなどを用いて容易に行うこ
とができる。
【0006】また、PDPは不要電磁波のほかに、80
0〜1,100nmの波長範囲の近赤外線も同時に放射
される。通常、近赤外線は人体に悪影響はなく、とくに
規制はないが、この波長範囲の近赤外線は、家庭用機器
のリモートコントローラに用いられているため、家電機
器の誤動作を引き起こす。したがって、可視光線は透過
し、近赤外線はカットする機能も付与しなければならな
い。この課題に対し、特開2000−98131号公報
に開示されているように、高屈折率薄膜と銀薄膜を交互
に複数積層することで、PDPフィルタに要求される光
学特性と電磁波シールド性を同時に満足できるフィルタ
を得ることができる。
【0007】しかし、特許第3004222号に記載さ
れているように、媒質が空気(屈折率=1.0)である
場合の可視光線反射率が低くても、その上に屈折率の異
なる隣接層が形成されると、可視光線反射率は変化す
る。また、ディスプレイ用フィルタとする場合、最表面
に反射防止層や反射防止フィルムなどを貼り合わせて表
面反射を抑える手段がとられるが、表面反射を低減でき
ても、電磁波シールド層と隣接層との界面反射が大きい
と、結局は、反射率は高くなり、視認性の著しく悪いフ
ィルタとなる。さらに、表面抵抗値なども、可視光線反
射率を低減させる光学設計を行うために、おのずとその
設計自由度が制限される。また、これらのフィルタを製
造する場合、厚さ数十nm以下の銀層を含む多層膜を積
層して成膜する必要があり、僅かな膜厚の変化により、
可視光線反射率が大きくなり、安定した品質特性のフィ
ルタを製造することは容易ではない。
【0008】また、表示装置の電極や隔壁など内部での
外光反射も明室コントラストを低下させる原因となる場
合があり、たとえば特開平11−242933号公報で
は、PDPの放電空間を介して対抗させた基板に円偏光
フィルタを用いて、表示装置内部での外光反射を低減す
るという提案がなされている。しかしながら、この提案
では、表示装置内部の外光反射を低減することだけを目
的としており、本来最も問題となる電磁波シールド材の
外光反射については、これを低減することについてなん
の記載も示唆もない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に照らし、ディスプレイをはじめとする表示装置に用い
られる電磁波シールドフィルタにおいて、光学設計の自
由度が高く、しかも可視光線反射率の低い電磁波シール
ドフィルタを得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、鋭意検討を重ねた結果、円偏光板と電
磁波シールド材を具備してなる表示装置用電磁波シール
ドフィルタであって、上記の電磁波シールド材は、1〜
4層の銀系透明導電体薄膜層を含んでなり、かつこの電
磁波シールド材とその面上に形成される隣接層との界面
反射率が0.5〜25%となる構成とすることにより、
外光反射の少ない、高コントラストで、視認性の極めて
よい電磁波シールド性にすぐれた表示装置用シールドフ
ィルタを実現できることを知り、本発明を完成するに至
った。
【0011】とくに、本発明は、850〜1,000n
mの近赤外波長領域における光線透過率が30%以下で
ある上記構成の表示装置用電磁波シールドフィルタを提
供することができる。また、本発明は、上記構成の電磁
波シールドフィルタを具備したPDP用フィルタを提供
できる。さらに、本発明は、PDPの前面表示ガラス部
に、透明粘着剤ないし透明接着剤を介して、上記構成の
PDP用フィルタを貼り合わせてなるPDP表示装置を
提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図1を用いて、説明する。図1は、表示装置に対して、
本発明の表示装置用電磁波シールドフィルタを、装着し
た基本構成を示す概略図である。本発明の表示装置用電
磁波シールドフィルタAは、1〜4層の銀系透明導電体
薄膜層を含む電磁波シールド材1と、円偏光板2を具備
してなり、この円偏光板2は、電磁波シールド材1より
も表面側に配置されている。この円偏光板2は、完全な
円偏光板であることが好ましいが、完全な円偏光板から
多少なりとも楕円偏光板にずれていても、好適に使用で
きる。つまり、本発明にいう円偏光板2には、完全な円
偏光板のほかに、楕円偏光板も含むものである。
【0013】円偏光板2は、吸収型直線偏光板21と複
屈折光の位相差が1/4波長である位相差板22とを積
層したものである。円偏光板2は、吸収型直線偏光板2
1の透過軸に対して、上記位相差板22の光軸を45度
または135度の角度で交差させることにより、形成さ
れる。上記積層に際し、位相差板22は、その表裏のい
ずれを吸収型直線偏光板21側とするかは任意である。
【0014】この構成では、自然光である外光が入射す
ると、まず、直線偏光板21により偏光分離され、その
うち一方は吸収され、他方は位相差板22に透過する。
透過した半分の直線偏光光は、位相差板22により円偏
光に変換され、透過される。円偏光板2から出た円偏光
光は、電磁波シールド材1、さらに表示装置3の内部に
入射する。その際、位相差板22の屈折率よりも高い屈
折率を有する各界面で正反射した円偏光光は、位相が1
80度反転し、入射した円偏光と逆回りの円偏光光とし
て反射される。この反射光は、再び位相差板22により
直線偏光板21の吸収軸に平行な直線偏光に変換され、
直線偏光板21に吸収される。
【0015】つまり、円偏光板2を配置することによ
り、電磁波シールド材1や表示装置3内部の電極などで
反射される外光は、すべて吸収されることになる。この
ため、銀系透明導電体薄膜層を含む電磁波シールド材1
とその面上に形成される隣接層との界面反射率が高くて
も、それら反射光はすべて円偏光板で吸収され、極めて
低反射なフィルタが実現される。したがって、可視光線
反射率をあまり考慮せずに、たとえば電磁波シールド性
(すなわち、銀系透明導電体薄膜層の膜厚増加)や薄膜
構成などを重視した光学設計を行うことができる。
【0016】すなわち、本発明では、電磁波シールド材
1とその面上に形成される隣接層との界面反射率を0.
5〜25%の広い範囲に光学設計して、電磁波シールド
性などの必要機能を維持しつつ、低反射なフィルタを実
現できる。上記界面反射率が0.5%未満では、円偏光
板2を配置しなくても低反射なフィルタを実現できる一
方、配置することでディスプレイからの発光強度が低下
しやすく、しかもこのような低界面反射率にすると、表
面抵抗値が増加して電磁波シールド性を維持できないな
どの問題が起こりやすい。また、上記界面反射率が25
%を超えると、円偏光板2を配置することにより、低反
射率は実現できるが、ディスプレイからの発光光の透過
率が低くなり、やはり発光強度が低下しやすい。
【0017】なお、本発明にいう反射率は、JIS R
3106で定められた、明所での平均視感度反射率であ
る。また、本発明にいう電磁波シールド材とその面上に
形成される隣接層との界面反射率は、厳密には、隣接層
の光学アドミタンスと電磁波シールド材の光学アドミタ
ンスの差により生ずる反射である。しかし、電磁波シー
ルド材のような多層膜の光学アドミタンスは、各層の光
学定数を知り、その値から計算上算出されるものである
ため、実測できない。このため、上記界面反射率は、以
下のように測定されるものとする。まず、隣接層単体の
反射率R0 をその裏面を黒塗りした状態で測定する。つ
ぎに、電磁波シールド材の面上にその隣接層を形成し、
同様に裏面を黒塗りしてその反射率R1 を測定する。R
1 −R0 を本発明にいう上記界面反射率と定義する。
【0018】このように、本発明の構成によると、電磁
波シールド材1における銀系透明導電体薄膜層の金属反
射を、その必要機能を維持しつつ、極力低い値に抑える
という光学設計を行う必要がなくなり、設計の自由度が
極めて広いものとなる。また、表示装置を製造する場合
も、動作用の電極や、その他の部分を黒化処理するなど
して外光反射を低減するような工程を省略できる。さら
に、黒表示が極めて明瞭となり、明室コントラストを飛
羅的に向上できる。また通常、フィルタ表面には反射防
止層が形成され、その反射率を1%以下にする努力がな
されるが、電磁波シールド材とその面上に形成される隣
接層との界面反射率が0.5%を超えると、この効果が
発揮されず、表面に反射防止処理を行う意味がなくなる
が、本発明の上記構成によれば、このような心配はもは
やない。
【0019】円偏光板2には、適宜の偏光板を用いるこ
とができ、とくに限定はない。一般には、ポリビニルア
ルコールのような親水性高分子からなるフィルムを、ヨ
ウ素のような二色性染料で処理して延伸したものや、ポ
リ塩化ビニルのようなプラスチックフィルムを処理して
ポリエンを配向させたものなどからなる備光フィルム、
あるいはその偏光フィルムを封止フィルムでカバーして
保護したものなどが用いられるが、とくに限定されるも
のではない。
【0020】なお、複屈折性フィルムの積層や、位相差
板22と直線偏光板21の積層は、たとえば、透明粘着
剤ないし透明接着剤を用いて行うことができる。これら
接着材料の種類については、とくに限定はない。構成部
材の光学特性の変化を防止する観点から、硬化や乾燥の
際に高温プロセスを要しないものが好ましく、また、長
時間の硬化処理や乾燥時間を要しないものが望ましい。
また、位相差板22や円偏光板2は、必要により上記接
着材料が付設された形態とされる。
【0021】電磁波シールド材1は、1〜4層の銀系透
明導電体薄膜層を含んで表示装置の放射電磁波を十分に
シールドできるものであればよい。具体的な構成として
は、銀系透明導電体薄膜層/透明薄膜層、透明薄膜層/
銀系透明導電体薄膜層/透明薄膜層または銀系透明導電
体薄膜層/透明薄膜層/銀系透明導電体薄膜層の構成、
あるいはこれらをさらに繰り返した構成が挙げられる。
これらの銀系透明導電体薄膜層および透明薄膜層は、各
々すべて同じ組成もしくは材料であっても、異なるもの
であってもよい。これらの銀系透明導電体薄膜層および
透明薄膜層は、真空蒸着法、イオンプレーティング法、
スパッタリング法などの真空ドライプロセスや湿式法な
ど公知の薄膜成膜技術により、形成できる。なお、銀系
透明導電体薄膜層の層数は4層までとされるが、これ
は、上記より多くなると可視光線透過率などの特性が低
下するおそれがあるためである。
【0022】透明薄膜層の材料には、光学的に透明性を
有するものであれば使用できる。薄膜層の屈折率は、光
学設計において所望の光学特性を達成しやすいものを選
べばよく、各層の材料や屈折率がそれぞれ異なっていて
もよい。単一の材料でも複数材料を焼結した材料を用い
てもよい。銀系透明導電体薄膜層のマイグレーション防
止効果や水、酸素のバリア効果がある材料なら、さらに
よい。
【0023】好適な材料には、酸化インジウム、酸化
錫、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、
酸化亜鉛、酸化タンタル、五酸化ニオブ、二酸化珪素、
窒化珪素、酸化アルミニウム、フッ化マグネシウム、酸
化マグネシウム、二酸化シリコン、酸化アルミニウム、
フッ化マグネシウム、酸化マグネシウムよりなる群から
選ばれる1または2以上の化合物が挙げられる。酸化イ
ンジウムを主成分とし、二酸化チタンや酸化錫、酸化セ
リウムを少量含有させたものは、金属薄膜層の劣化防止
効果があり、また電気導電性を有するため、金属薄膜層
との間の電気的導通が取りやすいため、好ましい。これ
ら透明薄膜層の形成には、膜厚の制御性、均一性の点か
ら、スパッタリング法を採用するのが好ましい。
【0024】銀系透明導電体薄膜層の材料には、80重
量%以上の銀と、金、銅、パラジウム、白金、マンガ
ン、カドニウムから選択された1つまたは2つ以上の元
素により構成されたものが用いられる。銀は、金属材料
の中で、最も電気導電率が高いばかりか、光吸収が小さ
く、光学的な透明性にもすぐれている。しかしながら、
空気中の湿気、硫黄、塩素などに劣化しやすい。このた
め、電気伝導性、光学的透明性、耐劣化性の観点から、
90〜99重量%の銀と上記金属1〜10重量%を固溶
させた材料が好ましい。銀中に1〜10重量%の金を固
溶させたものは、銀の劣化防止の観点から、とくに好ま
しい.金を10重量%以上混入させると、着色のために
透明性が損なわれやすく、電気伝導率の低下も大きい。
また、金の混入量が1重量%未満では、銀の劣化が起こ
りやすい。
【0025】なお、上記構成の表示装置用電磁波シール
ドフィルタAは、電磁波シールド材1を構成する上記し
た銀系透明導電体薄膜層および透明薄膜層の厚さや繰り
返し数を、適宜組み合わせ選択することなどにより、8
50〜1,000nmの近赤外波長領域における光線透
過率を30%以下、好ましくは15%以下、より好まし
くは10%以下、最も好ましくは5%以下に、容易に設
定することができる。すなわち、本発明のフィルタは、
電磁波シールド性、光反射低減効果などに加えて、近赤
外線カット能にもすぐれた効果を発現できる。
【0026】また、本発明の上記構成の表示装置用電磁
波シールドフィルタAは、これに必要によりその他の機
能を持つ層を逐次追加しても、なんら本発明の特徴を阻
害することはない。たとえば、上記構成のフィルタA
は、PDP用フィルタとして好適に使用できるが、この
場合、近赤外線カット層や各種の波長選択吸収フィルタ
を追加する構成としてもよい。また、最表面に反射防止
膜やアンチグレア層を形成したり、これらの機能を有す
るフィルムなどを透明粘着剤ないし透明接着剤を介して
円偏光板の最表面側に貼り合わせるようにしてもよい。
【0027】本発明においては、このように構成される
PDP用フィルタを、PDPの前面表示ガラス部に、透
明粘着剤ないし透明接着剤を介して、直接貼り合わせる
ことにより、本発明の特徴を生かしたPDP表示装置と
することができる。この際、表示装置の前面ガラス部破
損時の飛散防止効果も同時に得られる。
【0028】また、前面表示ガラス部の強度不足を補う
ため、衝撃緩和層を付加して装着してもよい。すなわ
ち、PDPは前面表示ガラス部の強度が弱いため、別
途、強化ガラス上に電磁波シールド層、近赤外線カット
層、反射防止層などを形成して、これを空気層を介して
前面板フィルタとして設置するようにしているが、本発
明の上記フィルタをこのような前面板として用いてもよ
い。この場合でも電磁波シールド材の外光反射を抑制で
きるので、好適に使用できる。また、前面板として用い
る際に問題となる空気層での界面反射もある程度、抑制
できるので、視認性の良い前面板フィルタを提供するこ
とができる。
【0029】なお、本発明のフィルタにおいて、最も注
意すべきことは、円偏光板と表示装置との間にはいかな
る機能をもつ層やフィルムなどを挿入してもよいが、そ
れらが光学的異方性を持たないものとする必要がある。
たとえば、延伸したフィルムなどを電磁波シールド材の
基材に用いると、それ自体が位相差板として機能し、本
発明の効果を半減させてしまうことがある。したがっ
て、本発明では、この点を考慮して、各材料構成を適宜
選択するのが望ましい。
【0030】
【実施例】つぎに、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるもので
はない。
【0031】実施例1 厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルムを5重量
%瑚酸水溶液(30℃)中で300%延伸処理してなる
複屈折性フィルムと、厚さ50μmのポリカーボネート
フィルムを160℃で35%延伸処理してなる複屈折性
フィルムを、それらの光軸が直交するように、透明なア
クリル系粘着剤を介して積層し、1/4波長位相差板を
得た。さらに、透明なアクリル系粘着剤を介して、上記
構成の位相差板をそのポリビニルアルコールフィルムの
光軸が透過軸に対し45度の角度で交差するように偏光
フィルム(日東電工社製の「NPF−G1225D
U」)と積層することにより、円偏光板を作製した。
【0032】一方、厚さ75μmのノルボルネン系樹脂
フィルム(JSR社製の商品名「アートン」)の片面
に、DCマグネトロンスパッタ法により、高屈折率透明
薄膜、銀系透明導電体薄膜、高屈折率透明薄膜の順序を
繰り返して薄膜形成する手法により、電磁波シールド材
を作製した。高屈折率透明薄膜を形成するターゲット材
料には、In2 3 −12.6重量%TiO2 (以下、
ITOという)を使用し、銀系透明導電体薄膜を形成す
るターゲット材料には、Ag−5重量%Au(以下、単
にAgという)を使用した。膜厚の制御は、厚膜に付け
た膜の表面粗さ計(「DEKTAK3」)による膜厚の
測定から得られた、成膜速度の検量線を用いて行った。
【0033】このように作製した電磁波シールド材は、
下記の構成を有するものであった。ただし、括弧内は、
膜厚(nm)を示している。 アートンフィルム/ITO(40)/Ag(20)/I
TO(40) この電磁波シールド材を、透明なアクリル系粘着剤を介
し、上記に作製した円偏光板の1/4波長位相差板側の
面と貼り合わせ、PDP用フィルタとした。
【0034】このフィルタを10cm×10cmのサイズに
切り出し、PDP表示装置(パイオニア社製の型名「P
DP−502HP」)に設置されている前面板フィルタ
を取り外して、本体表示パネルの前面ガラス部に、透明
なアクリル系粘着剤を用いて直接貼り合わせた。さら
に、最表面の円偏光板上に透明なアクリル系粘着剤を介
して反射防止フィルム(日本油脂社製の型名「リアルッ
ク2200」)を貼り合わせることにより、PDP表示
装置とした。なお、上記反射防止フィルムの平均視感度
反射率は1.0%であった。
【0035】実施例2 電磁波シールド材の構成を、 アートンフィルム/ITO(35)/Ag(13)/I
TO(70)/Ag(13)/ITO(70)/Ag
(13)/ITO(35) とした以外は、実施例1と同様にして、PDP用フィル
タを作製した。ただし、上記の括弧内は、膜厚(nm)
を示している。また、このPDP用フィルタを用いて、
PDP表示装置を作製した。
【0036】比較例1 円偏光板を用いず、電磁波シールド材だけでPDP用フ
ィルタを構成し、他は実施例1と同様にして、PDP表
示装置を作製した。
【0037】比較例2 円偏光板を用いず、電磁波シールド材だけでPDP用フ
ィルタを構成し、他は実施例2と同様にして、PDP表
示装置を作製した。
【0038】比較例3 電磁波シールド材の構成を、 アートンフィルム/ITO(44)/Ag(6.5)/
ITO(44) とした以外は、実施例1と同様にして、PDP用フィル
タを作製した。ただし、上記の括弧内は、膜厚(nm)
を示している。また、このPDP用フィルタを用いて、
PDP表示装置を作製した。なお、本フィルタは、界面
反射率を最小にするために、アクリル系粘着剤の光学ア
ドミタンスと電磁波シールド材の光学アドミタンスを一
致させるように光学設計し、Ag層の厚さを6.5nm
に選んだものである。
【0039】比較例4 円偏光板を用いず、電磁波シールド材だけでPDP用フ
ィルタを構成し、他は比較例3と同様にして、PDP表
示装置を作製した。
【0040】上記の実施例1,2および比較例1〜4の
PDP表示装置について、電磁波シールド材とその面上
に形成される隣接層であるアクリル系粘着剤との界面反
射率を、下記の方法で、算出した。その際、平均視感度
反射率は、大塚電子社製の瞬間マルチ測光システム「M
CPD3000」を使用して、反射スペクトルを波長3
80〜780nmの範囲で10nm置きに測定し、その
データをもとにして、JIS R3106にしたがっ
て、測定したものである。
【0041】<界面反射率の測定>アクリル系粘着剤の
片面を黒塗りし、平均視感度反射率を測定した。つぎ
に、アクリル系粘着剤を電磁波シールド材の表面に貼り
合わせ、電磁波シールド材の裏面を黒塗りした状態で、
平均視感度反射率を測定した。電磁波シールド材貼り合
わせ後の平均視感度反射率の増加分を、界面反射率とし
た。これらの結果は、下記の表1に示されるとおりであ
った。
【0042】
【0043】つぎに、上記の実施例1,2および比較例
1〜4のPDP表示装置について、電磁波シールド材の
表面抵抗値、フィルタの反射率、発光強度比および近赤
外線カット率を、下記の方法により、測定した。これら
の測定結果は、後記の表2に示されるとおりであった。
【0044】<表面抵抗値の測定>電磁波シールド材に
ついて、三菱油化社製の「Lorester SP」を
用い、四探針法にて、表面抵抗値を測定した。
【0045】<フィルタの反射率の測定>PDP表示装
置について、PDPの表示を全面黒表示とし、その際の
平均視感度反射率を、前記と同様にして、測定した。
【0046】<発光強度比の測定>大塚電子社製の瞬間
マルチ測光システム「MCPD3000」を用い、PD
Pの表示を全面白表示とし、フィルタを貼り付けていな
い場合の緑発光のピーク強度を測定し、それを1とし
た。同様の条件で、フィルタを設置した場合の強度を測
定し、フィルタなしとの比を求めた.この比は、おおよ
そフィルタの透過率に相当する。
【0047】<近赤外線カット率の測定>大塚電子社製
の瞬間マルチ測光システム「MCPD3000」を使用
し、波長900nmの透過率を測定し、この測定値を1
00%から引き算して、近赤外線カット率とした。
【0048】
【0049】表1および表2の結果から明らかなよう
に、実施例1では、Ag層を20nmと厚くしたため、
表面抵抗値が低く、Ag1層でありながらすぐれた電磁
波シールド性が得られている。また、この場合、界面反
射率が22.4%と高くなり、比較例1のように円偏光
板がないとフィルタの反射率が24.5%と高くなり、
室内照明などの映り込みの激しいものとなるが、円偏光
板を組み合わせることでその界面反射を低減でき、低表
面抵抗値でかつ低反射なディスプレイ用フィルタが得ら
れている。さらに、Ag層が厚いため、近赤外線カット
率も比較的高い値が得られている。また、実施例2で
は、Agを3層構成としたものであるが、この場合で
も、同様に界面反射が低減され、さらに低抵抗でかつ近
赤外線カット率が極めて高く、PDP用フィルタとして
非常に適している。
【0050】これに対し、光学設計により界面反射を低
減させた比較例4では、界面反射が0.2%と小さいた
め、比較例3のように円偏光板を組み合わせなくとも低
反射なフィルタを作製でき、円偏光板の吸収がない分、
透過率の高いフィルタを作製することができる。しか
し、界面反射を抑えるため、Ag層を6.5nmと薄く
する必要があり、表面抵抗値が30.3Ω/□に上昇
し、実施例1と同じ簡略な構成でもって十分な電磁波シ
ールド性を得ることはできない。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、界面反
射の低減という光学投計上の制約をほとんど受けること
なく、基本機能である電磁波シールド性を重視した表示
装置用電磁波シールドフィルタを得ることができ、しか
も界面反射を考慮して光学設計されたものよりも可視光
線反射率が低く、視認性に極めてすぐれた表示装置用電
磁波シールドフィルタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置用電磁波シールドフィルタの
基本構成を示す概略図である。
【符号の説明】
A 表示装置用電磁波シールドフィルタ 1 電磁波シールド材 2 円偏光板 21 吸収型直線円偏光板 22 1/4波長位相差板 3 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 9/00 G02B 1/10 A (72)発明者 中野 秀作 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA03 BA26 BA27 BB03 BB43 BB62 BC22 2K009 AA02 CC14 DD02 EE03 5C058 AA11 AB05 AB06 BA08 BA33 5E321 AA04 BB21 CC16 GG05 GH01 5G435 AA01 BB06 GG11 GG33 HH03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円偏光板と電磁波シールド材を具備して
    なる表示装置用電磁波シールドフィルタであって、上記
    の電磁波シールド材は、1〜4層の銀系透明導電体薄膜
    層を含んでなり、かつこの電磁波シールド材とその面上
    に形成される隣接層との界面反射率が0.5〜25%で
    あることを特徴とする表示装置用電磁波シールドフィル
    タ。
  2. 【請求項2】 850〜1,000nmの近赤外波長領
    域における光線透過率が30%以下である請求項1に記
    載の表示装置用電磁波シールドフィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電磁波シール
    ドフィルタを具備することを特徴とするプラズマディス
    プレイパネル用フィルタ。
  4. 【請求項4】 プラズマディスプレイパネルの前面表示
    ガラス部に、透明粘着剤ないし透明接着剤を介して、請
    求項3に記載のプラズマディスプレイパネル用フィルタ
    が貼り合わされていることを特徴とするプラズマディス
    プレイパネル表示装置。
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