JP2003194793A - 液体クロマトグラフィー用充填剤 - Google Patents

液体クロマトグラフィー用充填剤

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JP2003194793A
JP2003194793A JP2001402993A JP2001402993A JP2003194793A JP 2003194793 A JP2003194793 A JP 2003194793A JP 2001402993 A JP2001402993 A JP 2001402993A JP 2001402993 A JP2001402993 A JP 2001402993A JP 2003194793 A JP2003194793 A JP 2003194793A
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polymer
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Toichi Yamada
都一 山田
Ken Hirohashi
憲 広橋
Masaru Kashiwabara
勝 柏原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】蛋白質等の高分子物質を効率よく分離する液体
クロマトグラフィー用の充填剤の提供 【解決手段】下記の一般式A及びBからなる二種類のエ
チレン性不飽和単量体を、該単量体混合物は溶解するが
その重合体は溶解しない有機溶媒の存在下にて水性懸濁
重合されて得られた多孔性高分子重合体よりなることを
特徴とする液体クロマトグラフィー用充填剤。 ここにR及びRは水素又はメチル基を表わし、nは
3ないし18の整数を表わす。 一般式B xメチロールアルキルy(メタ)アクリレート ここにx,yは整数であり、x≧y≧3である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水溶性物質、例えば
アルコール、糖類、蛋白質、生理活性物質等の分離に用
いられる液体クロマトグラフィー(以下HPLCと略
す)用充填剤に関し、特に蛋白質の分離に用いられるH
PLC用充填剤に関する。
【0002】
【従来の技術】生体試料中の薬物の測定法においてHP
LC法は他の測定法に比べ精度が高く、かつ代謝物との
分離が容易であるという利点を有する。しかしながら、
生体試料中に存在する蛋白質等の高分子物質が分析カラ
ムに不可逆的に吸着或いは沈着して薬物の分離を阻害す
るため、生体試料を直接HPLC装置の分析カラムに注
入して薬物を分析することは困難であった。このため、
従来生体試料中の薬物を分析する場合、蛋白質等の高分
子物質を除去する操作や有機溶媒による抽出操作等の前
処理操作が必要であった。しかし、これらの前処理操作
は非常に時間がかかり、且つ測定誤差の原因となること
がしばしばあった。さらには、使用する有機溶媒は有害
な物質であるためそれらの廃棄処理に多大な費用がかか
る等の欠点があった。そのため、蛋白質等の高分子物質
を効率よく分離するHPLC用充填剤に対する要望が極
めて強かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでにも、蛋白質
等の高分子物質を分離するHPLC用充填剤としてシリ
カ系の充填剤が開発されているが、分離効率が低く必ず
しも満足の行くものではなかった。従って、本発明は蛋
白質等の高分子物質を効率よく分離するHPLC用充填
剤を提供することを目的とする。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来技術の欠点にかんがみ、蛋白質等の高分子物質に対し
てより優れた分離性能を有するHPLC用充填剤を提供
することを目的として鋭意研究した結果完成されたもの
である。
【0005】本発明では、下記の一般式A,Bからなる
二種類のエチレン性不飽和単量体を、該単量体混合物は
溶解するがその重合体は溶解しない有機溶媒の存在下に
て水性懸濁重合されて得られた多孔性高分子重合体より
なることを特徴とするHPLC用充填剤を提供するもの
である。 ここにR及びRは水素又はメチル基を表わし、nは
3ないし18の整数を表わす。 一般式B xメチロールアルキルy(メタ)アクリレート ここにx,yは整数であり、x≧y≧3である。
【0006】本発明においてHPLCとは、充填剤が充
填されたカラム中に試料及び溶離液を定量ポンプにて圧
送し、該カラム内で試料の吸着と脱着を行わせながら試
料をその特性に応じてその成分ごとに分離させて該カラ
ムを通過させ、紫外線検出器や示差屈折検出器などで分
離状態を検出する分析方式を意味する。本発明において
は、特に試料として水溶性物質とりわけ多様な蛋白質等
の高分子物質が適用され、溶離液としては水又は水溶液
が用いられる。
【0007】本発明において用いられる充填剤は、1)
水又は水溶液を溶離液として使用できること、2)蛋白
質等の高分子物質が保持されず溶出されること、及び
3)各種薬物が保持されるなどの機能を備えたものであ
る。このような機能を併せ持つHPLC用充填剤を用
い、且つ溶離液のイオン強度を例えば塩濃度の変化に従
って変化させながら行うHPLCにより、従来分離が困
難とされていた水溶性物質とりわけ多様な蛋白質等の高
分子物質の分離を効果的に行い得るのである。さらに言
及すれば、ヒト血清・血漿中、各種実験動物血清・血漿
中、食肉及び魚肉中の薬物測定の前処理として行われる
夾雑蛋白質の除去に有効な優れたHPLC用充填剤を創
出することも本発明の重要な目的である。
【0008】本発明に用いられるHPLC用充填剤が有
する前述の機能のうち、水又は水溶液を溶離液として使
用できること、及び蛋白質等の高分子物質が保持されず
溶出されることに関しては次のことが必須である。すな
わち、該HPLC用充填剤を構成する合成高分子重合体
の構造中に水との親和性を有し、且つ蛋白質等の高分子
物質との立体障害並びに分子サイズ排除機能を有する親
水性基を持ち、該HPLC用充填剤の表面が水に濡れる
こと及び蛋白質等の高分子物質が該HPLC用充填剤に
保持されずに溶出されることが第一に必要である。さら
には親水性基のうちアルコール性水酸基やエチレンオキ
サイド基等の非解離性親水性基が該HPLC用充填剤の
表面に存在することが必要である。また、カルボキシル
基やアミノ基等の解離性親水性基には親水性を付与する
効果はあるが、これらの基が存在するとクロマトグラフ
ィー機能と併行してイオン交換機能が作用して分離挙動
が複雑化するため好ましくない結果をもたらす。
【0009】本発明の分離作用はもっぱら疎水性相互作
用に基づくのもと考えられる。疎水性相互作用とは、静
電結合或いは水素結合等のように結合エネルギーによる
安定化を主とする相互作用とは異なり、エントロピーの
増大を主たる効果とする統計熱力学的な相互作用であ
る。このような相互作用を生じさせるためには、HPL
C用充填剤を構成する合成高分子重合体中にアルキル基
或いはアルキレン基等の疎水性基が存在していることが
必要である。このため、本発明に用いられるHPLC用
充填剤を構成する合成高分子重合体においては、その分
子構造中に前述の非解離性親水性基及び疎水性基の両方
が存在することが必須であり、さらにこの両者がバラン
スよく存在していることが重要である。
【00010】本発明においては、親水性の単量体とし
て一般式Aで表わされる化合物を用いており、疎水性の
単量体として一般式Bで表わされる化合物を用いてい
る。本発明で用いられる一般式A で表わされる化合物はグリコールのアクリル酸エステル
若しくはメタクリル酸エステルであって、式中酸エステ
ルR及びRは水素又はメチル基を表わし、nは3な
いし18の整数を表わす。例えば、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタク
リレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、
テトラエチレングリコールジメタクリレート、ナノエチ
レングリコールジアクリレート、ナノエチレングリコー
ルジメタクリレート、テトラデカンエチレングリコール
ジアクリレート、テトラデカンエチレングリコールジメ
タクリレート等が挙げられる。
【00011】上記一般式Aで表わされる化合物はnが
1又は2である場合には疎水性が大き過ぎて親水性試料
に適用するのが困難であり、またnが19より大になる
と得られる合成高分子重合体粒子が柔らかくなり過ぎて
HPLC用充填剤としては機械的強度が不足する。従っ
てnは3ないし18に限定され好ましくは4ないし14
である。
【00012】本発明で用いられる一般式B xメチロールアルキルy(メタ)アクリレートで表わさ
れる化合物は分子中に少なくとも3個のメチロール基と
3個以上のアクリレート又はメタクリレート基を有する
ものであって、ここにx,yは整数であり、x≧y3あ
る。例えば、テトラメチロールメタンテトラアクレー
ト、テトラメチロールメタンテトラメタクリレート、テ
トラメチロールメタントリアクレート、テトラメチロー
ルメタントリメタクリレート、トリメチロールメタンテ
トラアクレート、トリメチロールメタンテトラメタクリ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート等が挙げら
れ、テトラメチロールメタンテトラアクレート、テトラ
メチロールメタンテトラメタクリレート、テトラメチロ
ールメタントリメタクリレート等が好適に使用される。
【00013】そして、上述の一般式Aで表わされる化
合物と一般式Bで表わされる化合物は、HPLC用充填
剤となる合成高分子重合体を調製する際に混合して使用
されるが、その混合割合に関しては十分な注意を払うこ
とが大切である。一般式Bで表わされる化合物の割合が
少ないと得られる合成高分子重合体が柔らかくなり過ぎ
てHPLC用充填剤としての機械的強度が不足する。逆
に一般式Bで表わされる化合物の割合が多過ぎるとHP
LC用充填剤としての分離能が低下する。本発明ではこ
のような事情にかんがみ、一般式Aで表わされる化合物
100重量部に対し一般式Bで表わされる化合物を5な
いし200重量部使用するのであり、好ましくは10な
いし150重量部である
【00014】。本発明の合成高分子重合体からなるH
PLC用充填剤を得るための手法としての共重合につい
ては、従来より公知の水性懸濁重合法を用いるのが最も
実用的である。その際単量体混合物は溶解するがその重
合体は溶解しない有機溶媒を添加しておき、共重合終了
後上記有機溶媒を加熱或いは洗滌等により合成高分子重
合体粒子中から除去すると生成する球状重合体が多孔質
となり、そのためHPLC用充填剤の表面積が増加する
ので分離効率を効果的に向上させることができる。
【00015】上記有機溶媒としては、単量体混合物は
溶解するがその重合体は溶解しない全ての有機溶媒が原
理的には使用可能である。例えば、トルエン、キシレ
ン、字エチルベンゼン、ドデシルベンゼン等の芳香族炭
化水素類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の
飽和炭化水素類、イソアミルアルコール、ヘキシルアル
コール、オクチルアルコール等のアルコール類が挙げら
れる。その添加量は何等制限を受けるものではないが、
通常前記単量体混合物100重量部に対して15ないし
200重量部が用いられ、より好ましくは30ないし1
50重量部である。
【00016】水性懸濁重合のやり方としては、例えば
前記の単量体混合物、有機溶媒、ラジカル重合開始剤を
均一に溶解して得られた重合組成物溶液を水相に添加
し、攪拌しながら一定温度に昇温しこの温度に一定時間
保持することにより行われる。この際、重合温度は30
ないし100℃、より好ましくは15ないし85℃であ
る。重合時間は2ないし100時間、より好ましくは4
ないし50時間である。
【00017】この際、上記重合組成物溶液の分散性を
向上させるために懸濁安定剤を重合系に添加してもよ
い。上記懸濁安定剤としては限定されず、例えばポリビ
ニルアルコール、澱粉、メチルセルローズ、カルボキシ
メチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ポリ
メタクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子、硫酸バリウ
ム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、タルク、粘土、
珪藻土、金属酸化物粉末等の無機系化合物が挙げられ
る。上記懸濁安定剤の配合量は通常重合組成物溶液の全
量に対して0.01ないし50重量%であり、より好ま
しくは0.05ないし10重量%である。
【00018】上記ラジカル重合開始剤としては、通常
の水性懸濁重合で使用される油溶性の有機過酸化物或い
はアゾニトリル系化合物等が挙げられる。上記油溶性の
有機過酸化物としては、例えば過酸化アセチル、過酸化
デカノイル、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル、o
−メトキシ過酸化ベンゾイル、過酸化p−クロロベンゾ
イル、過酸化2,4−ジクロロベンゾイル、過酸化炭酸
ジイソプロピル、過酸化ジ炭酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、過酸化アセチルシクロヘキシルスルフォニル、過イ
ソ酪酸t−ブチル、過ビバリン酸t−ブチル、過2−エ
チルヘキンサン酸t−ブチル、過酸化t−ブチル、過酸
化t−クミルブチル、過酸化ジクミル、過酸化メチルエ
チルケトン、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチル
ドロパーオキサイド等が挙げられる。上記アゾニトリル
化合物としては、例えば2,2′−アゾビスイソブチロ
ニトリル、2,2′−アゾビス−2,4′−ジメチルバ
レロニトリル、2,2′−アゾビスメチルブチロニトリ
ル、2,2′−アゾビス−2,3−トリメチルブチロニ
トリル、2,2′−アゾビス−2−イソプロピルブチロ
ニトリル、4,4′−アゾビス−4−シアノバレリン
酸、ジメチル−2,2′−アゾビスイソブチレート、
2,2′−アゾビスメチルヘプトニトリル等が挙げられ
る。
【00019】このようなラジカル重合開始剤は少な過
ぎると重合率が低下することがあり、多過ぎても一定以
上の効果は得られないため、通常においては単量体混合
物の全量に対して0.05ないし30重量%の範囲で使
用され、より好ましくは0.2ないし10重量%の範囲
である。
【00020】本発明の主旨に基づいて懸濁重合法によ
り得られた合成高分子重合体粒子は、夾雑物その他粒子
以外の成分を除去精製した後加熱等により乾燥される。
そして乾燥粒子を水に分散させることにより水に濡れる
か否かを判定する。水に濡れない粒子は、水又は水溶液
を溶離液とするHPLCに用いることができないので本
発明の範囲からは除外される。次いで、微粒子及び粗粒
子を取り除いて得られる粒子径が数ミクロンメーターな
いし数百ミクロンメーターの合成高分子重合体粒子を、
定流量ポンプを用いイオン交換水で圧送することにより
ステンレスカラムに充填し、性能試験及び実用試験に供
する。
【00021】
【発明の実施の形態】本発明は基本的に以下の構成より
なる。すなわち、第1は、下記の一般式A,Bからなる
二種類のエチレン性不飽和単量体を、該単量体混合物は
溶解するがその重合体は溶解しない有機溶媒の存在下に
て水性懸濁重合されて得られた多孔性高分子重合体より
なることを特徴とするHPLC用充填剤。 ここにR及びRは水素又はメチル基を表わし、nは
3ないし18の整数を表わす。 一般式B xメチロールアルキルy(メタ)アクリレート ここにx,yは整数であり、x≧y≧3である。第2は
蛋白質の分離に用いられるHPLC用充填剤。上基本発
明を実施例に基づいて以下に説明するが、本発明はこれ
らの例に何等限定されるものではない。
【実施例】実施例1
【00022】冷却器、攪拌装置、加熱装置、温度計、
ガス吹き込み管を備えた1リットル背パラブルフラスコ
に4重量%濃度のポリビニルアルコール水溶液500m
l、テトラエチレングリコールジアクリレート50g、
テトラメチロールメタンテトラアクリアクリレート50
g,トルエン90g及びベンゾイルパーオキサイド2g
よりなる重成合組成物混合液を供給した。次に窒素ガス
を吹き込みながら、300rpmの攪拌速度で80℃に
昇温し、20時間重合反応を行ってから室温まで冷却し
た。冷却後、重合反応組成物を固液分離し、熱水で繰り
返し洗滌して残留するポリビニルアルコールを除去し、
次いでアセトンで洗滌して多孔性真球状粒子を得た。最
後にこの粒子から微粒子及び粗粒子を取り除いて8ない
し20ミクロンメーターの範囲の粒子径を有するHPL
C用充填剤を得た。
【00023】実施例2 テトラエチレングリコールジアクリレートの代わりにヘ
キサチレングリコールジアクリレート、テトラメチロー
ルメタンテトラアクリレートの代わりにトリメチロール
メタントリアクリレートを用いた以外は実施例1と同様
にして調製された多孔性真球状粒子から微粒子及び粗粒
子を取り除いて6ないし16ミクロンメーターの範囲の
粒子径を有するHPLC用充填剤を得た。
【00024】実施例3 実施例1で得られた充填剤を700mlのイオン交換水
に分散させ、高圧ポンプにより分散液を7ml/分の流
速で圧送することにより、内径5mm、長さ30mmの
ステンレスカラムに充填した。得られた充填カラム(除
蛋白カラム)をHPLC装置(ヒューレットパッカード
社製HP−1100)のカラム恒温槽に接続した。この
充填カラムと分析カラム(ODS)の配管の間に6方ス
イッチングバルブを設けて流路を隔離し別々の移動相を
液送した。ラット血清(淡白濃度7.0%)にオキシテ
トラサイクリン20μg/mlをスパイクスしたものを
試料とし、この試料20μlを除蛋白カラムに注入し、
2分後にスイッチングバルブと分析カラムを接続し、バ
ックフラッシュにより充填カラムに保持されたオキシテ
トラサイクリンを分析カラムに溶出させ分析した。HP
LCの分析条件は下記に示した通りである。 高速液体クロマトグラフィー操作条件 充填カラム用移動相(除蛋白カラム):0.1molリ
ン酸緩衝液(pH=3.0) 分析カラム用移動相:0.1molリン酸緩衝液(pH
=3.0)/アセトニトリル=85/15 分析カラム:ODS(ヒューレットパッカード社製Hy
persil) 移動相流速:1ml/分 検出器:ダイオードアレイ検出器(254nm) また、充填カラム(除蛋白カラム)から回収された蛋白
質の回収率は次の方法で行った。すなわち、試料を除蛋
白カラムに注入後、カラム下流の配管出口より溶出液を
2分間分取した。この分取液より100μlを採取し、
ホーリン法により溶出液中の蛋白質を定量した。オキシ
テトラサイクリン及び蛋白質の回収率は下記の通りであ
った。 オキシテトラサイクリン回収率 : 99.8% 蛋白質回収率 :100.1%
【00025】実施例4 実施例2で得た充填剤を実施例3と同様の方法で充填し
た除蛋白カラムを用いて、実施例3と同じ試料について
オキシテトラサイクリン及び蛋白質の回収率を測定し
た。その結果は下記の通りである。 オキシテトラサイクリン回収率 : 99.9% 蛋白質回収率 : 99.8%
【00026】
【発明の効果】本発明により得られる新規な液体クロマ
トグラフィー用充填剤を用いることにより、生体試料中
の薬物をHPLC法で分析する場合、直接HPLC装置
に試料を注入して分析することが可能となる。従って、
除蛋白操作や有機溶媒による抽出操作等の前処理が不要
となり、分析時間が大幅に短縮されるほか環境汚染の恐
れのある有機溶媒を使用せずに済む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 30/88 G01N 30/88 J Fターム(参考) 4D017 AA11 BA07 CA13 CB01 DA03 DB01 4G066 AA10D AB05A AB07A AC17B AC22B BA20 CA54 DA11 EA01 FA08 FA21 GA11 4J011 JA02 JA03 JA04 JA07 JA08 JB14 JB27 4J100 AL66P AL67Q BA03Q BA08P CA04 FA21 JA17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式A及びBからなる二種類の
    エチレン性不飽和単量体を、該単量体混合物は溶解する
    がその重合体は溶解しない有機溶媒の存在下にて水性懸
    濁重合されて得られた多孔性高分子重合体よりなること
    を特徴とする液体クロマトグラフィー用充填剤。 ここにR及びRは水素又はメチル基を表わし、nは
    3ないし18の整数を表わす。 一般式B xメチロールアルキルy(メタ)アクリレート ここにx,yは整数であり、x≧y≧3である。
  2. 【請求項2】 蛋白質の分離に用いられることを特徴と
    する請求項1記載の液体クロマトグラフィー用充填剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5315691B2 (ja) * 2005-06-09 2013-10-16 東ソー株式会社 親水性に優れた新規充填剤、及びその製造方法
CN103439419A (zh) * 2013-07-12 2013-12-11 南开大学 一种确定蚯蚓中土霉素残留浸提剂的实验方法

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