JP2003194249A - 負圧破壊装置 - Google Patents

負圧破壊装置

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JP2003194249A
JP2003194249A JP2001401358A JP2001401358A JP2003194249A JP 2003194249 A JP2003194249 A JP 2003194249A JP 2001401358 A JP2001401358 A JP 2001401358A JP 2001401358 A JP2001401358 A JP 2001401358A JP 2003194249 A JP2003194249 A JP 2003194249A
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opening
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JP2001401358A
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Katsuhiro Fujiwara
克博 藤原
Makoto Hamada
誠 濱田
Hidehito Ichimaru
秀仁 市丸
Manabu Shimizu
学 清水
Naoto Kobari
直人 小針
Akira Yoshida
晶 吉田
Tsuneo Funabiki
恒男 船引
Ryoji Ouchi
亮二 大内
Itsuo Nagai
逸夫 永井
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Noritz Corp
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動異常等が生じても貯槽側からの逆流入発
生を確実に防止し、かつ、脈動伝搬に伴う漏れ発生を防
止する。 【解決手段】 給湯回路2から分岐して浴槽に注湯する
注湯路50に対し、逆止弁81、主開閉切換弁82、副
開閉切換弁83、逆止弁84を介装し、両開閉切換弁間
に連通させてエアチャージ弁85を配設する。電動モー
タ86により進退作動される作動ロッド88を設け、両
開閉切換弁とエアチャージ弁とを作動ロッドに挿通させ
て所定位置に保持する。給湯時には作動ロッドの前進作
動によりエアチャージ弁を閉弁し両開閉切換弁を開弁さ
せる。給湯完了すれば、作動ロッドを後退作動させて両
開閉切換弁を閉弁させた上でエアチャージ弁を開弁さ
せ、図8の定常状態に切換える。両開閉切換弁等に閉作
動異常が生じても給湯回路が負圧になればエア吸い込み
口876からエアが即座に吸い込まれて負圧を解消させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上水道から直接に
又は受水槽からポンプ圧送により間接に供給される浄水
が分岐路を通して大気開放の貯槽へ直接又は間接に注水
可能とされたものにおいて、浄水供給路側での負圧発生
の際にその負圧を破壊(解消)して貯槽側から浄水供給
路側への逆流発生を阻止するために用いられる負圧破壊
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の負圧破壊装置として、例
えば給湯装置に設置されたものが知られている。この給
湯装置は、浄水が給水される浄水供給路としての給湯回
路又は給水回路により台所等の給湯栓又は給水栓に対し
給湯又は給水する一方、浴槽や洗濯槽等の大気開放する
貯槽へ上記給湯回路又は給水回路から分岐した注湯路
(分岐路)又は注水路(分岐路)を通して湯又は水を直
接に又は間接に注湯又は注水し得るように構成されてお
り、上記注湯路や注水路に対し負圧破壊装置が介装され
ている。このような負圧破壊装置は、水道水(浄水)が
給水される給湯回路又は給水回路内において例えば水道
水供給側の断水あるいは停電等に起因して負圧が生じた
場合に、浴槽や洗濯槽等の貯槽の湯水が逆流して給湯回
路内又は給水回路内、つまり浄水供給路内に流入する事
態の発生を阻止するために設けられるものであり、上記
負圧破壊装置により給湯回路又は給水回路と上記貯槽と
の間を注湯・注水及び遮断の切換を可能にしつつも縁切
り可能な状態に接続するようにしている。つまり、浄水
が充満している給湯回路又は給水回路に対し雑水である
浴槽や洗濯槽内の湯水が逆流して混入してしまう事態の
発生を防止するために負圧破壊装置が介装されている。
この逆流防止性能を実現するための従来の負圧破壊装置
を図9に示す給湯装置10に設置された例に基づいて説
明する。
【0003】この給湯装置10は貯槽として浴槽3に対
し注湯し得るようにした給湯器付き風呂釜を例にしたも
のである。すなわち、給湯回路2の給湯側に介装された
流量調整弁(水量サーボ弁)30の下流から注湯路50
が分岐され、この注湯路50を介して給湯回路2と、浴
槽3に連通された追い焚き循環回路4とが連通接続され
て浴槽3に対し注湯又は注水(以下、両者をまとめて単
に「注湯」という)が可能とされている。そして、この
注湯路50に対し、上流側からバキュームブレーカ(負
圧破壊弁)52、注湯電磁弁53及び2段の逆止弁5
4,55の順で配設された負圧破壊装置5を介装させて
いる。
【0004】上記のバキュームブレーカ52は回路内に
所定の負圧が生じたときに外気(エア)を吸い込んで負
圧状態を解消(破壊)するもの、注湯電磁弁53は注湯
路50を開閉切換して注湯及び遮断の切換を行うもの、
また、2段の逆止弁54,55は給水圧を受けて注湯方
向(順方向)への流通を許容しつつ給水圧の解消により
閉弁状態にバネ復帰して逆方向への流通を阻止するもの
である。
【0005】より詳しくは、上記バキュームブレーカ5
2は、弁体がバネにより弁座に押し付けられた状態で常
時は注湯路50内の給水圧により閉状態に維持される一
方、回路内に所定の負圧が作用したときには上記弁体が
バネに抗して開きエアを回路内に吸い込んで上記負圧を
解消するようになっている。つまり、上記バキュームブ
レーカ52は給水圧を受けて閉弁状態に維持され、負圧
を受けて開弁するという圧力バランス型のものにより構
成され、上記バネは所定の負圧(設定吸気作動圧)の発
生により吸気作動し始めるように初期付勢力を弁体に付
与するものである。
【0006】また、上記注湯電磁弁53は、パイロット
式のダイヤフラム弁により構成され給湯回路2側の給水
圧により閉弁状態に維持されるようになっている。すな
わち、弁体である可撓性ダイヤフラム弁を挟んで一側に
ダイヤフラム室が区画形成される一方、他側において筒
状の弁座により区画されて外周側が上記給湯回路2と連
通され、内周側が浴槽3側と連通されている。そして、
上記弁座の先端にダイヤフラム弁が押し付けられること
により給湯回路2側と浴槽3側とを遮断した状態、つま
り閉弁状態になり、この閉弁状態においてはブリード孔
を通して給湯回路2側から給水圧がダイヤフラム室にブ
リードインされ、この給水圧がダイヤフラム弁に対し閉
弁維持圧として作用するようになっている。従って、給
水圧が高圧であればある程、より高い圧力で閉弁側に押
し付けられて高い閉シール性能を発揮する。一方、注湯
時には電磁石に通電することによりダイヤフラム弁中央
のセンター孔を開いてダイヤフラム室と弁座内周側(浴
槽3側)とを連通させてダイヤフラム弁を開弁させるよ
うになっている。
【0007】ここで、上記の負圧が生じる場合として
は、本来は給水圧(正圧)が作用している給湯回路側
(給水一次側)において給水元である水道の断水や、受
水槽等から各集合住宅(マンション等)の上階へポンプ
圧送している場合に停電によるポンプ停止等が発生する
ことにより、給水一次側の圧力が低下して負圧を生じる
場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
負圧破壊装置においては、負圧破壊装置5が正常に作動
している状態であれば所定の逆流防止性能を満足するも
のではあるが、例えば注湯電磁弁53や逆止弁54,5
5に故障等の異常が発生した場合には給水一次側での負
圧発生により浴槽3側からの逆流入が生じてしまうおそ
れがある。
【0009】すなわち、上記注湯電磁弁53や逆止弁5
4,55に故障又は異物噛み込み等の原因により本来閉
止すべきとき(例えば注湯完了したときの定常状態のと
き)に完全には閉止せずに開いたままの閉作動異常が生
じた場合、給水一次側が断水等により負圧状態に陥る
と、その負圧が浴槽3側まで及ぶことになる。この負圧
発生の際にはバキュームブレーカ52が開きエアを吸い
込み始めて負圧を破壊することにはなるものの、このバ
キュームブレーカ52は上記の如く圧力バランス型であ
るため、そのエア吸い込み作動の開始は負圧発生時点に
対し遅れがあり、その間に負圧が上記閉作動異常状態の
注湯電磁弁53や逆止弁54,55を通過して浴槽3側
に及んでしまい、逆流発生のおそれを招くことになる。
【0010】これに対処すべく、注湯電磁弁の下流側位
置の注湯路内に、定常状態においては浴槽側を遮断しつ
つ常に開弁状態となって大気と連通させる弁手段を介装
させることが考えられる。この場合には、上記弁手段を
開弁状態にしていても、上記注湯電磁弁等が正常作動し
て閉弁していれば給湯回路側とは遮断されているため逆
流は生じない上に、上記注湯電磁弁に閉作動異常が生じ
ていれば給湯回路側での負圧発生により即座にエアを吸
い込んでその負圧を解消させ得る。
【0011】しかしながら、上記給湯回路2の下流端に
は台所カランやシャワーカラン等の給湯栓26が設置さ
れており、給湯回路2に対し給水圧が正常に作用してい
る状態で上記給湯栓26が使用者により急開閉操作され
ると、それに伴う脈動が給湯回路2や注湯路50内を伝
搬して注湯電磁弁53のダイヤフラム弁に及び、この結
果、ダイヤフラム弁自体がバウンドして瞬間的に開いて
しまうおそれがある。ダイヤフラム弁がバウンドにより
開くと上流側の注湯路50から下流側に湯水が流れ、上
記の開弁状態の弁手段から漏れてしまうことになる。
【0012】以上のような逆流入や脈動に伴う漏れ等の
不都合は、注水接続対象が浴槽ではなくて給湯回路又は
給水回路から貯槽としての洗濯槽に対し自動注湯可能に
接続した場合にも同様に生じることになる。さらに、浄
水が所定の給水圧に基づき供給される浄水供給路から分
岐した分岐路を通して大気開放の貯槽が注水可能に接続
されている場合にも、上記の如き逆流入や浄水供給路側
からの脈動伝搬に伴う不都合が生じ得る。つまり、注水
・注湯の対象が大気開放された貯槽であり、注湯・注水
された貯槽内の湯水が入浴又は洗濯等に使用されて雑水
扱いとなる場合には、逆流入を確実に防止しつつも脈動
伝搬による不都合の発生を防止する必要が生じる。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、浄水供給路側
から大気開放の貯槽に対し注水を可能としつつも負圧の
破壊を確保しようとする負圧破壊装置において、作動異
常等が生じても上記貯槽側からの逆流入の発生を確実に
防止しつつも浄水供給路側からの脈動伝搬に伴う不都合
発生をも回避し得る負圧破壊装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明では、浄水が所定の給水圧を受
けて供給される浄水供給路に対しこの浄水供給路から分
岐する分岐路を通して大気開放の貯槽が注水可能に接続
され、上記分岐路に介装されて上記浄水供給路と貯槽と
を注水切換可能にしつつ負圧を破壊する負圧破壊装置を
対象として、次の特定事項を備えることとした。すなわ
ち、上記分岐路に対し注水方向の上流側から順に注水用
主開閉切換弁と、アクチュエータの駆動力により開弁作
動される一方、バネ復帰により閉弁作動されるよう上記
アクチュエータと連係され、常時はバネ付勢力により閉
弁状態に維持される第1副開閉切換弁と、アクチュエー
タ駆動により開閉切換される第2副開閉切換弁とをそれ
ぞれ介装し、かつ、上記第1副開閉切換弁と第2副開閉
切換弁との間の上記分岐路に連通させた状態で、アクチ
ュエータからの駆動力を受けて開弁作動される負圧破壊
弁を配設することとした。
【0015】なお、上記の「大気開放の貯槽」とは、そ
の底部に注水を受けて貯留される湯水が自由水面を形成
し、この自由水面に大気圧が作用することになるような
貯槽のことであり、浄水供給路として例えば給湯回路か
ら入浴用の湯張り(水張り)のための注湯を受ける浴
槽、又は、上記給湯回路から洗濯用湯水の湯張り(水張
り)のための注湯を受ける洗濯槽等が挙げられる。さら
に、上記の「アクチュエータ」としては、電動モータ
(例えばステッピングモータ)を用いればよく、その他
に油圧モータ、電動シリンダもしくは油圧シリンダ等を
用いることも可能である。以上の点は以下の各請求項に
おいても同じである。
【0016】上記請求項1によれば、負圧破壊弁がアク
チュエータにより強制的に開弁可能であるため、主開閉
切換弁、第1及び第2の各副開閉切換弁等に閉作動異常
が生じていたとしても、その閉作動異常に起因する逆流
入等の不都合発生を回避し得ることになる。すなわち、
注水が完了して主開閉切換弁や第1及び第2の両副開閉
切換弁を共に閉じて非注水状態にした定常時には負圧破
壊弁をアクチュエータにより強制的に開弁させておくこ
とにより、給水一次側が負圧状態に陥り、かつ、その際
に上記主開閉切換弁等が異物噛み込み等により完全には
閉じていない閉作動異常状態に陥っていたとしても、上
記開弁状態の負圧破壊弁からエアが即座に吸い込まれて
負圧が解消されることになる。これにより、主開閉切換
弁等に閉作動異常が発生していたとしても貯槽側からの
逆流入発生が確実に阻止される。
【0017】一方、上記の定常時において作動異常のな
い正常状態の場合には、主開閉切換弁や第1及び第2の
両副開閉切換弁が共に閉弁され浄水供給路側と貯槽側と
が確実に遮断されているため、浄水供給路側が負圧状態
に陥いっても貯槽側からの逆流は生じない上に、負圧破
壊弁が開弁状態であっても上記の第1及び第2の両副開
閉切換弁の間が密封されているため漏れも生じない。ま
た、注水時には上記負圧破壊弁をアクチュエータにより
閉弁させることで貯槽側への注水が可能になる上に、注
水完了時には第2副開閉切換弁をアクチュエータにより
閉切換することで貯槽が浄水供給路よりも下方位置(例
えば階下)にあって貯槽側から負の水頭圧が作用しても
開切換される負圧破壊弁からのエア吸い込み発生のおそ
れも防止し得る。さらに、主開閉切換弁がダイヤフラム
弁により構成されて浄水供給路側からの脈動伝搬に起因
してバウンドしたとしても、その主開閉切換弁の下流側
の第1副開閉切換弁がバネ付勢力により押圧されて閉弁
されているため、開弁状態の負圧破壊弁からの漏れも生
じることはない。
【0018】上記請求項1の負圧破壊装置においては、
少なくとも第1副開閉切換弁と負圧破壊弁とを、同じア
クチュエータからの駆動力を受けて開弁するように構成
することもできる。すなわち、上記アクチュエータにこ
のアクチュエータからの駆動力を受けて進退作動する作
動ロッドを備え、上記負圧破壊弁が上記作動ロッドの進
退方向一側への移動により押圧されて開弁する一方、上
記第1副開閉切換弁が上記作動ロッドの進退方向一側へ
の移動により開弁作動力が解除されて閉弁状態にバネ復
帰するよう、上記負圧破壊弁と第1副開閉切換弁とをそ
れぞれ上記作動ロッドと連係すればよい(請求項2)。
このようにすることにより、負圧破壊装置をコンパクト
に構成し得ることになる。
【0019】また、上記請求項1又は請求項2の負圧破
壊装置において、上記第2副開閉切換弁の下流側位置に
介装される逆止弁をさらに備えるようにし、上記逆止弁
として給水圧を受けて開弁する一方、その給水圧の解消
によりバネ復帰して閉弁状態に維持されるよう構成する
ようにしてもよい(請求項3)。このようにすることに
より、逆流発生防止のより一層の確実化が図られる上
に、特に貯槽が浄水供給路よりも上方位置(例えば階
上)にある場合の不都合発生が防止される。すなわち、
第2副開閉切換弁のアクチュエータによる開閉切換えの
際、特に給湯時から定常状態に切換えるために開から閉
への切換作動の際に、主開閉切換弁の閉作動により給水
圧が解除されて上記逆止弁をバネ復帰により先行して閉
弁させることが可能になる。これにより、第2副開閉切
換弁の閉作動遅れを補完して主開閉切換弁との間を確実
に密閉させることが可能になり、負圧破壊弁を開作動さ
せても階上にある貯槽までの分岐路内から正の水頭圧に
起因する逆流の発生を阻止し得る。
【0020】請求項4に係る発明では、浄水が所定の給
水圧を受けて供給される浄水供給路に対しこの浄水供給
路から分岐する分岐路を通して大気開放の貯槽が注水可
能に接続され、上記分岐路に介装されて上記浄水供給路
と貯槽とを注水切換可能にしつつ負圧を破壊する負圧破
壊装置を対象として、以下の特定事項を備えることとし
た。すなわち、上記分岐路に対し注水方向の上流側から
下流側に向けて順に介装される注水用の主開閉切換弁及
び副開閉切換弁と、上記主開閉切換弁と副開閉切換弁と
の間の上記分岐路に連通した状態で配設される負圧破壊
弁とを備え、上記主開閉切換弁と負圧破壊弁と副開閉切
換弁とを、それぞれ、開弁作動がアクチュエータの駆動
力により行われる一方、閉弁作動がバネ復帰により行わ
れて閉弁状態がバネ付勢力により維持される構成とし
た。
【0021】この請求項4によれば、負圧破壊弁がアク
チュエータにより強制的に開弁可能であるため、主開閉
切換弁に閉作動異常が生じていたとしても、その閉作動
異常に起因する逆流入等の不都合発生を回避し得ること
になる。すなわち、注水が完了して主開閉切換弁や副開
閉切換弁を共に閉じて非注水状態にした定常時には負圧
破壊弁をアクチュエータにより強制的に開弁させておく
ことにより、給水一次側が負圧状態に陥り、かつ、その
際に上記主開閉切換弁が異物噛み込み等により完全には
閉じていない閉作動異常状態に陥っていたとしても、上
記開弁状態の負圧破壊弁からエアが即座に吸い込まれて
負圧が解消されることになる。これにより、主開閉切換
弁に閉作動異常が発生していたとしても貯槽側からの逆
流入発生が確実に阻止される。
【0022】一方、上記の定常時において作動異常のな
い正常状態の場合には、主開閉切換弁や副開閉切換弁が
共に閉弁され浄水供給路側と貯槽側とが確実に遮断され
ているため、浄水供給路側が負圧状態に陥いっても貯槽
側からの逆流は生じない上に、負圧破壊弁が開弁状態に
あっても上記の主開閉切換弁と副開閉切換弁との間が密
封されているため漏れも生じない。また、注水時には上
記負圧破壊弁をアクチュエータにより閉弁させることで
貯槽側への注水が可能になる上に、注水完了時には副開
閉切換弁をアクチュエータにより閉切換することで貯槽
が浄水供給路よりも下方位置(例えば階下)にあって貯
槽側から負の水頭圧が作用しても開切換される負圧破壊
弁からのエア吸い込み発生のおそれも防止し得る。さら
に、主開閉切換弁がダイヤフラム弁とは異なりバネ付勢
力により押圧されて閉弁状態に維持されているため、浄
水供給路側からの脈動が伝搬したとしても閉弁状態に維
持され、主開閉切換弁の下流側で開弁している負圧破壊
弁からの漏れも生じることはない。
【0023】上記請求項4の負圧破壊装置においては、
主開閉切換弁、負圧破壊弁及び副開閉切換弁がそれぞれ
アクチュエータにより開作動されるため、分岐路の遮断
・注水の切換えの際に各弁の作動順序を次のように特定
することにより、確実な逆流防止を担保しつつ上記遮断
・注水の切換えを確実に実現し得ることになる。すなわ
ち、分岐路の遮断状態から注水状態への切換えの際に
は、まず、負圧破壊弁がアクチュエータによる開弁作動
力の解除により閉弁状態にバネ復帰し、次に、副開閉切
換弁がアクチュエータの駆動によりが開弁し、続いて、
主開閉切換弁がアクチュエータの駆動により開弁する構
成を採用する(請求項5)。この場合には、負圧破壊弁
の閉弁により分岐路が密閉され、副開閉切換弁の開弁に
より主開閉切換弁よりも下流側が貯槽側と連通される。
そして、主開閉切換弁の開弁により浄水供給路側からの
注水が可能となる。
【0024】また、分岐路の注水状態から定常状態への
切換えの際には、まず、主開閉切換弁がアクチュエータ
による開弁作動力の解除により閉弁状態にバネ復帰し、
次に、副開閉切換弁がアクチュエータによる開弁作動力
の解除により閉弁状態にバネ復帰し、続いて、負圧破壊
弁がアクチュエータの駆動により開弁する構成を採用す
る(請求項6)。つまり、請求項5とは逆の順序で各弁
が切換えられることになる。この場合には、主開閉切換
弁の閉弁により主開閉切換弁を挟んで貯槽側である下流
側と、浄水供給路側である上流側とが遮断され、副開閉
切換弁の閉弁によりこの副開閉切換弁と主開閉切換弁と
の間が密閉される。そして、この密閉された部分が負圧
破壊弁の開弁により大気と連通されることになる。
【0025】以上の請求項4〜請求項6のいずれかの負
圧破壊装置における各弁を開作動させるアクチュエータ
として個別のアクチュエータを設置するようにしてもよ
いが、次のようにすることにより全体のコンパクト化及
び駆動のための省エネルギー化が図られる。すなわち、
上記主開閉切換弁と負圧破壊弁と副開閉切換弁とを共に
同じアクチュエータからの駆動力を受けて開弁するよう
に構成すればよい(請求項7)。
【0026】このように同じアクチュエータにより開弁
作動させる具体的構成としては次のようにすればよい。
すなわち、上記アクチュエータからの駆動力を受けて進
退作動する作動ロッドを備え、主開閉切換弁と副開閉切
換弁とを、それぞれ、上記作動ロッドの進退方向一側へ
の移動により押圧されて開弁する一方、進退方向他側へ
の移動により閉弁状態にバネ復帰するように、上記作動
ロッドと連係させる。加えて、上記負圧破壊弁を、上記
作動ロッドの進退方向一側への移動により閉弁状態にバ
ネ復帰する一方、進退方向他側への移動により押圧され
て開弁するように、上記作動ロッドと連係すればよい
(請求項8)。この場合には、アクチュエータにより上
記作動ロッドを進退方向一側に移動させると、負圧破壊
弁が閉弁状態にバネ復帰して主開閉切換弁と副開閉切換
弁とが共に開弁し、これにより、浄水供給路から貯槽側
への注水が可能となる。逆に、上記アクチュエータによ
り作動ロッドを進退方向他側に移動させると、主開閉切
換弁と副開閉切換弁とが共に閉弁状態にバネ復帰する一
方、上記負圧破壊弁が強制的に開弁されて定常状態に切
換えられる。
【0027】以上の請求項1〜請求項8のいずれかの負
圧破壊装置を適用する具体的な対象としては、次のよう
なものとすることができる。すなわち、上記浄水供給路
として、浄水の給水を受け加熱源により加熱して給湯栓
側に給湯する給湯回路又は浄水の給水を受けて給水栓側
に給水する給水回路とし、この給湯回路又は給水回路に
対し大気開放の貯槽が分岐路を通して注湯又は注水可能
に接続されたものである(請求項9)。なお、この場
合、給湯回路から貯槽へは、給湯回路の加熱源を加熱作
動させた場合に注ぎ込まれる注湯に加え、上記加熱源を
非加熱作動のまま給水を注ぎ込む場合の注水がある。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1〜請求
項3のいずれかの負圧破壊装置によれば、アクチュエー
タにより強制的に開弁される負圧破壊弁を設けているた
め、主開閉切換弁や第1及び第2の両副開閉切換弁を共
に閉弁させて非注水状態にした定常状態において上記負
圧破壊弁を強制的に開弁状態にしておくことで、上記主
開閉切換弁や第1及び第2の両副開閉切換弁等に閉作動
異常が生じていても、浄水供給路側が負圧状態に陥れば
上記負圧破壊弁から即座にエアの吸い込みが行われて負
圧を解消することができる。これにより、貯槽側から浄
水供給路側への逆流入発生を確実に阻止することができ
る。
【0029】一方、上記の定常状態において閉作動異常
のない正常状態の場合には、主開閉切換弁や第1及び第
2の両副開閉切換弁が共に閉弁され浄水供給路側と貯槽
側とが確実に遮断されているため、浄水供給路側が負圧
状態に陥いっても貯槽側からの逆流を阻止することがで
きる上に、負圧破壊弁が開弁状態であっても上記の第1
及び第2の両副開閉切換弁の間が密封されているため漏
れも生じない。加えて、注水時には上記負圧破壊弁を閉
弁させることで貯槽側への注水が可能になる上に、注水
完了時には第2副開閉切換弁をアクチュエータにより閉
切換することで、貯槽が階下設置の場合の如く浄水供給
路よりも下方位置にあって貯槽側から負の水頭圧が作用
するような場合であっても、開切換される負圧破壊弁か
らのエア吸い込み発生のおそれも回避することができ
る。
【0030】さらに、主開閉切換弁がダイヤフラム弁に
より構成されて浄水供給路側からの脈動伝搬に起因して
バウンドしたとしても、その主開閉切換弁の下流側の第
1副開閉切換弁がバネ付勢力により押圧されて閉弁され
ているため、開弁状態の負圧破壊弁から漏れを生じさせ
ることはない。
【0031】特に、請求項2によれば、少なくとも第1
副開閉切換弁と負圧破壊弁とが同じアクチュエータから
の駆動力を受けて開弁するように構成しているため、負
圧破壊装置をコンパクトに構成することができる。
【0032】また、請求項3によれば、追加した逆止弁
によって逆流発生防止のより一層の確実化を図ることが
でき、その上に、特に貯槽が浄水供給路よりも上方位置
にある場合に給湯時から遮断状態である定常時への切換
えに際し上記逆止弁によって第2副開閉切換弁の閉作動
遅れを補完して主開閉切換弁との間を確実に密閉させる
ことができ、負圧破壊弁を開作動させても階上にある貯
槽までの分岐路内の正の水頭圧に起因する逆流の発生を
確実に阻止することができる。
【0033】請求項4〜請求項8のいずれかの負圧破壊
装置によれば、負圧破壊弁がアクチュエータにより強制
的に開弁可能であるため、注水が完了して主開閉切換弁
や副開閉切換弁を共に閉じて非注水状態にした定常時に
は負圧破壊弁をアクチュエータにより強制的に開弁させ
ておくことにより、上記主開閉切換弁が異物噛み込み等
により閉作動異常状態に陥っていたとしても、給水一次
側が負圧状態に陥れば上記開弁状態の負圧破壊弁からエ
アが即座に吸い込まれて負圧を解消させることができ
る。これにより、貯槽側から浄水供給路側への逆流入発
生を確実に阻止することができる。
【0034】一方、上記の定常状態において閉作動異常
のない正常状態の場合には、主開閉切換弁や副開閉切換
弁が共に閉弁され浄水供給路側と貯槽側とが確実に遮断
されているため、浄水供給路側が負圧状態に陥いっても
貯槽側からの逆流を阻止することができる上に、負圧破
壊弁が開弁状態にあっても上記の主開閉切換弁と副開閉
切換弁との間が密封されているため漏れも生じない。加
えて、注水時には上記負圧破壊弁を閉弁させることで貯
槽側への注水が可能になる上に、注水完了時には副開閉
切換弁を閉切換することで、貯槽が浄水供給路よりも下
方位置にあって貯槽側から負の水頭圧が作用するような
場合であっても、開切換される負圧破壊弁からのエア吸
い込み発生のおそれも回避することができる。
【0035】さらに、主開閉切換弁がダイヤフラム弁と
は異なりバネ付勢力により押圧されて閉弁状態に維持さ
れているため、浄水供給路側からの脈動がたとえ伝搬し
たとしても閉弁状態に維持され、主開閉切換弁の下流側
で開弁している負圧破壊弁からの漏れ発生のおそれも回
避することができる。
【0036】特に、請求項5によれば、請求項4の負圧
破壊装置において、確実な逆流防止を担保しつつ、遮断
状態から注水状態への切換えを確実に実現させることが
できる。また、請求項6によれば、確実な逆流防止を担
保しつつ、注水状態状態から遮断状態への切換えを確実
に実現させることができる。
【0037】請求項7によれば、請求項4〜請求項6の
いずれかの負圧破壊装置をコンパクト化することができ
ると共に、各弁の開弁駆動のための省エネルギー化を図
ることができ、請求項8によれば、請求項7の効果を実
現し得る具体的な構成を特定することができる。
【0038】請求項9によれば、以上の請求項1〜請求
項8のいずれかの負圧破壊装置を適用する具体的な対象
として好適な構成を特定することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0040】<第1実施形態>図1は、請求項1〜請求
項3及び請求項9のいずれかの発明に係る第1実施形態
の負圧破壊装置6を適用した給湯装置1aを示してい
る。つまり、本第1実施形態は浄水供給路としての給湯
回路2から分岐する注湯路(分岐路)50を通して貯槽
としての浴槽3に注湯・注水可能とした場合に本発明を
適用したものである。
【0041】上記給湯装置1は、給湯機能を実現する給
湯回路2と、浴槽3内の湯水の追い焚き機能を実現する
強制循環式の追い焚き循環回路4と、上記給湯回路2と
追い焚き循環回路4とを接続して上記浴槽3に対する注
湯又は注水(以下、両者を含めて単に「注湯」という)
を行う注湯路50とを備えたものである。
【0042】上記給湯回路2は、水道管に接続された給
水路21から導入される水(浄水)を給湯側熱交換器2
2において燃焼バーナ23の燃焼熱との熱交換加熱によ
り加熱し、加熱後の湯を出湯路24及び給湯路25を通
して下流端の給湯栓26まで給湯させるようになってい
る。ここで、燃焼缶体内に配設された上記熱交換器22
及び燃焼バーナ23が加熱源を構成している。上記給水
路21と出湯路24との間にはバイパス路27が設けら
れて、調整弁27aによる水の混合調節制御により設定
温度への温度調整が行われるようになっている。上記給
湯栓26は台所等に配設されたカランや、浴室や洗面台
等に設置されたシャワーカランにより構成されている。
【0043】上記給水路21には入水流量センサ28
と、入水温度センサ29とが配設されている。また、上
記出湯路24には流量調整弁30と、上記給湯栓26も
しくは注湯路50に供給される湯水の温度を検出する給
湯温度センサ31とが上流側から順に配設されている。
給湯温度や注湯温度を所定の設定温度になるように燃焼
バーナ23の燃焼を制御する給湯制御がコントローラ1
1により行われ、このコントローラ11では主として上
記入水流量センサ28、入水温度センサ29及び給湯温
度センサ31からの各検出値に基づいて上記給湯制御を
行うようになっている。
【0044】上記追い焚き循環回路4は、それぞれ浴槽
3に連通接続された戻り路41及び往き路42からなる
循環路43を備え、上記戻り路41から循環ポンプ44
の作動により風呂側熱交換器45に戻される浴槽3内の
湯水を燃焼バーナ46の燃焼熱により熱交換加熱し、加
熱後の湯水を往き路42を通して再び上記浴槽3内に供
給して追い焚きさせるようになっている。
【0045】上記戻り路41には、循環湯水の循環方向
上流側から順に循環ポンプ44と、循環流の通過により
フラップが開いて循環判定のON指令が出力される水流
スイッチ48と、浴槽3内から風呂側熱交換器45に戻
される循環湯水の温度を検出する戻り温度センサ49と
が配設されている。また、水圧検出により浴槽3の水位
を検出する水位センサ47が後述の注湯路50の下流端
側位置に配設されている。そして、この水位センサ47
からの検出値に基づいて所定水位までの注湯制御が上記
コントローラ11により行われ、上記戻り温度センサ4
9からの検出値に基づいて追い焚き時における浴槽3内
の湯水温度が把握されて所定温度までの追い焚き制御が
上記コントローラ11により行われ、上記水流スイッチ
48からの出力信号により追い焚き制御において循環作
動が正常か否かの判定が上記コントローラ11により行
われることになる。
【0046】上記注湯路50は上流端が上記流量調整弁
30の下流側位置から分岐し、下流端が上記循環路43
のいずれかの位置(図1では戻り路41の循環ポンプ4
4よりも下流側位置を例示)に連通され、この注湯路5
0を通して上記給湯回路2からの湯水を追い焚き循環回
路4に流入させて浴槽3に注湯し得るようになってい
る。そして、上記注湯路50には、図2又は図3にも詳
細を示すように、負圧破壊装置6が介装されている。な
お、図2においては注湯時の状態を図示し、図3におい
ては注湯完了後に注湯路50を遮断して次回の注湯まで
待機する定常状態(以下「定常時」ともいう)を図示し
ている。
【0047】すなわち、上記負圧破壊装置6は、流量調
整弁30の下流側位置から分岐した後の注湯路50に対
し上流側から順に、上記コントローラ11により開閉制
御されて注湯か遮断かの切換を行うパイロット式ダイヤ
フラム弁により構成された注水用主開閉切換弁としての
注湯電磁弁53と、例えば回転可能な羽根車を備え注湯
流量を検出する注湯流量センサ51と、第1逆止弁61
と、第1副開閉切換弁としての第1電動開閉切換弁62
と、第2副開閉切換弁としての第2電動開閉切換弁63
と、第2逆止弁64とを介装し、かつ、負圧破壊弁とし
ての電動エアチャージ弁65を上記第1及び第2の両電
動開閉切換弁62,63の間に連通するように配設した
ものである。
【0048】上記第2電動開閉切換弁63はその開閉切
換作動が、上記負圧破壊弁65は主としてその開弁作動
が、それぞれアクチュエータとしての同一の電動モータ
(ステッピングモータ)66により強制的にかつ直接的
に切換駆動されるようになっており、上記第1電動開閉
切換弁62は主としてその開弁作動が上記アクチュエー
タ66からの駆動力の伝達を受けて間接的にではあるが
上記各弁63,65と同期して切換駆動されるようにな
っている。また、上記第1及び第2の各逆止弁61,6
4は、注湯時の給水圧を受けて開弁して浴槽3側への流
通をのみ許容する一方、給水圧が解消するとバネ復帰し
て閉弁状態に維持される構造を有している。
【0049】なお、上記注湯流量センサ51は負圧破壊
装置6を利用して便宜上配設したものに過ぎず、この注
湯流量センサ51は負圧破壊装置として必須の要素では
ない。この点は以下の各実施形態において同様である。
【0050】以下、上記負圧破壊装置6について、図2
及び図3を参照しつつ詳細に説明する。まず、上記注湯
電磁弁53について説明すると、この注湯電磁弁53は
ノーマルクローズタイプの電磁制御弁により構成されパ
イロット式ダイヤフラム弁を備えている。すなわち、こ
の注湯電磁弁53は、先端周囲に弁座部が形成され内部
が下流側(浴槽3側)に連通する筒状弁座531と、こ
の弁座531の外周側のドーナッツ環状空間により構成
され上流側(給湯回路2側)に連通する流通口532
と、上記弁座531及び流通口532を覆うように配設
され弾性変形により弁座531に対し接離可能に開閉す
るダイヤフラム弁533と、このダイヤフラム弁533
を挟み弁座531と逆側に区画形成されたダイヤフラム
室534と、プランジャガイドにより開閉方向に進退案
内され電磁石535により進退作動されるプランジャ5
36とを備えている。
【0051】上記ダイヤフラム弁533は上記流通口5
32とダイヤフラム室534とを連通させて同圧にする
ブリード孔537と、上記弁座531内部と連通するセ
ンター孔538とを有している。そして、上記プランジ
ャ536は非通電時にはプランジャバネ539により閉
弁位置に復帰して閉弁状態の上記センター孔538を閉
止する一方(図3参照)、通電時には上記電磁石535
によりプランジャバネ539に抗して後退(図3におい
て上動)されセンター孔538をダイヤフラム室534
と連通させてダイヤフラム弁533を開弁状態に変換さ
せるようになっている(図2参照)。
【0052】このような注湯電磁弁53においては、ダ
イヤフラム弁533が閉弁した定常状態では給湯一次側
(給湯回路2側)からの給水圧が流通口532と、ブリ
ード孔537を通してブリードインされたダイヤフラム
室534とに共に作用する一方、二次側(浴槽3側)か
らは筒状弁座531の内断面積部分に対し浴槽3からの
大気圧が作用することになる。定常時には、主としてこ
のような一次側及び二次側の差圧に基づき閉弁状態に維
持されるようになっている。
【0053】次に、第1電動開閉切換弁62について説
明すると、ハウジング67に固定されたガイド筒621
により弁軸622が進退案内され、この弁軸622に対
しその中間位置から外周囲に拡がる弁体623が形成さ
れている。上記ハウジング67側には注湯路50の上流
側に向いた弁座624が設置され、上記弁軸622は、
バネ625によって弁体623が上記弁座624に対し
閉弁する側(下流側)に付勢され、その頭部626が後
述のカム収容室637に突出するように配設されてい
る。上記バネ625はガイド筒621と弁体623との
間に掛け渡された圧縮コイルスプリングにより構成さ
れ、上記注湯電磁弁53のダイヤフラム弁533が給湯
回路2からの脈動の伝搬を受けてバウンドしたとして
も、弁体623を閉弁状態に維持し得る程度のバネ荷重
に設定されている。
【0054】一方、電動モータ66により直接に駆動さ
れる第2電動開閉切換弁は、注湯路50の途中に形成さ
れた弁座631と、この弁座631に向けて進退するプ
ランジャ632と、このプランジャ632の先端側(図
2及び図3の上端側)のストッパに対し圧縮コイルスプ
リング633により弾性押圧された状態で保持された弁
体634とを備えたものである。上記プランジャ632
はそのネジ部632aがハウジング67に固定された保
持筒635内にねじ込まれる一方、基端側のセレーショ
ン部632bが上記電動モータ66と結合されており、
プランジャ632が電動モータ66により軸X回りに回
転作動されることにより軸X(図2及び図3の上下方
向)に沿って進退作動されるようになっている。
【0055】また、電動エアチャージ弁65は、大気に
開放されたエア吸い込み口651と、このエア吸い込み
口651を注湯路50に連通させる分岐連通路652
と、この連通路652内に介装されて弁座653に対し
開閉方向に移動案内される弁体654と、この弁体65
4を上記弁座653の側に押し付けるバネ655とを備
えている。なお、上記弁体654は上記弁座653に着
座するゴム層と、上記開閉方向のみへの移動案内をさせ
るためのガイド部とを一体に備えており、また、上記バ
ネ655は圧縮コイルスプリングにより構成されて上記
分岐連通路652を構成するハウジング内面と弁体65
4との間に掛け渡されている。
【0056】そして、上記第2電動開閉切換弁63のプ
ランジャ632には作動ロッド636が上記軸Xに沿っ
てカム収容室637を貫通して電動エアチャージ弁65
の弁体654まで延びるように一体に設けられており、
上記プランジャ632が軸Xに沿って前進作動(図2及
び図3において上動)することにより上記作動ロッド6
36の先端に押されて上記弁体654が弁座653から
離れて開弁されるようになっている。
【0057】なお、上記作動ロッド636の先端と弁体
654とはプランジャ632の後退位置(第2電動開閉
切換弁63の開弁位置:図2に示す位置)において所定
寸法だけ離されており、上記プランジャ632の前進作
動(第2電動開閉切換弁63の閉弁作動)の開始から上
記寸法分だけ遅れて電動エアチャージ弁65の弁体65
4が作動ロッド636に押されて開弁作動を開始するよ
うになっている。
【0058】さらに、上記作動ロッド636にはカム収
容室637内に収容されるカム638が固定されてお
り、このカム638は上記プランジャ632進退作動に
伴う回転により回転作動されるようになっている。そし
て、上記カム638はプランジャ638の進退量に対応
した軸X方向寸法と、第1電動開閉切換弁62の弁軸6
22の頭部626を押圧又は押圧力を解除して所定の進
退量だけ進退させ得るカム形状とを有している。このよ
うなカム形状は後述の図4において例示されているが、
このカム形状設定により後述の如くまず第2電動開閉切
換弁63の弁体634が閉弁し、続いて第1電動開閉切
換弁62の弁体623が閉弁するようにされている。
【0059】まず、図3の定常状態から図2の注湯状態
に切換えるには、まず、電動モータ66を駆動させてプ
ランジャ632を図3の前進位置から図2の後退位置ま
で後退作動させる。すると、第2電動開閉切換弁63の
弁体634が開弁し始めると共に、電動エアチャージ弁
65の弁体654への押圧力が解除されて弁体654は
バネ655により早期に閉弁状態に復帰する。併せてプ
ランジャ632の回転作動によりカム638も図4
(a)の状態から図4(b)の状態へと軸X回りに同図
の反時計回りに回転しはじめ、このカム638に押され
て第1電動開閉切換弁62の弁軸622が後退作動を始
め、その弁体623が開弁し始める。
【0060】そして、上記プランジャ632を後退位置
まで後退させると、電動エアチャージ弁63の弁体63
4は作動ロッド636の先端から離れてバネ655から
の付勢力により閉弁状態に強く維持され、第1電動開閉
切換弁63の弁体634も完全に開弁状態となる(図2
参照)。加えて、上記カム638が図4(c)の状態ま
で回転して弁軸622を後退位置まで押し下げることに
なり、これにより、第1電動開閉切換弁62の弁体62
3は完全に開弁した状態に切換えられる(図2参照)。
【0061】以上で電動モータ66の駆動制御が終了し
た後に、次に、注湯電磁弁53のダイヤフラム弁533
を開弁させる。これにより、給湯回路2からの給水圧が
第1逆止弁61及び第2逆止弁64に及んでこれらが開
弁されるため、給湯回路2から浴槽3側への注湯が可能
になる。
【0062】一方、この注湯状態(図2)から逆に定常
状態(図3)への切換えは、上記とは逆に、まず注湯電
磁弁53を閉弁させて、続いて電動モータ66を駆動さ
せてプランジャ632を図2の後退位置から図3の前進
位置まで前進作動させる。すると、注湯電磁弁53の閉
弁により給水圧が遮断されて第1逆止弁61及び第2逆
止弁64がバネ復帰により閉弁する。この間に、第2電
動開閉切換弁63の弁体634が閉弁し、続いてカム6
38による逆回転作動(図4において時計回り作動)に
よって押圧力が解除された第1電動開閉切換弁62の弁
体623がバネ625により復帰されて閉弁する。上記
の第2逆止弁64の閉弁により浴槽3側である下流側が
遮断される上に、上記の第2電動開閉切換弁63の閉弁
により強固に遮断される。そして、上記の第1及び第2
の両電動開閉切換弁62,63の閉弁に続いて電動エア
チャージ弁65の弁体654が作動ロッド636からの
押圧力を受けて強制的に開弁される。以上で図3の定常
状態に切換えられる。
【0063】なお、以上の電動モータ66や注湯電磁弁
53の作動制御はコントローラ11による注湯制御によ
って行われるようになっている。すなわち、この注湯制
御は例えばリモコン12(図1参照)の湯張りスイッチ
がON操作されると上記の注湯状態への切換制御が開始
され、注湯流量センサ51からの検出値に基く浴槽3へ
の湯張り量が所定の設定湯張り量に到達するか、あるい
は、水位センサ47からの水位検出値が所定の設定水位
に到達すれば、注湯を完了させて給湯状態から定常状態
への切換制御が行われる。
【0064】上記の注湯後の定常状態においては、給湯
回路2側が例えば断水等により負圧状態に陥った場合に
は、上記注湯電磁弁53、第1及び第2の両逆止弁6
1,64、第1及び第2の両電動開閉切換弁62,63
が正常に閉作動していれば共に閉弁状態になって浴槽3
側とは完全に遮断されているため、浴槽3側からの逆流
は生じない。万一、上記の各弁53,61〜64の全て
に異物噛み込み等により閉作動異常が生じたとしても、
電動エアチャージ弁65が上記定常状態では常に開弁し
ているため、給湯回路2側が負圧状態に陥れば即座にエ
ア吸い込み口651からエアが内部に吸い込まれて上記
負圧を解消することができ、浴槽3側からの逆流発生を
確実に阻止することができる。
【0065】さらに、給湯栓26の急開閉操作に起因し
て給湯回路2側からの脈動が注湯電磁弁53のダイヤフ
ラム弁533に及んだ結果、ダイヤフラム弁533がバ
ウンドしたとしても、第1電動開閉切換弁62の弁体6
23がバネ625により及び弁体623のセルフシール
方向への配置により強固に弁座624に押し付けられて
閉弁状態に維持されているため、開弁状態の電動エアチ
ャージ弁65からの漏れ発生の事態を確実に回避するこ
とができる。つまり、上記弁体821を上記脈動が作用
する方向と同じ方向に閉弁するように配置して脈動を受
ければ自己シール機能を発揮するようにし、かつ、その
閉弁方向に押圧するバネ625によっても閉弁状態の維
持を図っているため、確実に遮断した状態に維持するこ
とができる。
【0066】<第2実施形態>図5及び図6は、請求項
1〜請求項3及び請求項9のいずれかの発明に係る第2
実施形態の負圧破壊装置7を示し、この負圧破壊装置7
は図1の給湯装置1bに適用される。つまり、本第2実
施形態も、第1実施形態と同様に、浄水供給路としての
給湯回路2から分岐する注湯路(分岐路)50を通して
貯槽としての浴槽3に注湯・注水可能とした場合に、注
湯路50に上記負圧破壊装置7を介装したものである。
なお、図5は注湯時の状態を、図6は注湯完了後に注湯
路50を遮断して次回の注湯まで待機する定常状態をそ
れぞれ図示したものである。また、第1実施形態と同じ
構成要素には第1実施形態と同じ符号を付してその詳細
な説明を省略する。
【0067】上記負圧破壊装置7は、流量調整弁30の
下流側位置から分岐した後の注湯路50に対し上流側か
ら順に、注湯流量センサ51と、第1逆止弁71と、コ
ントローラ11により開閉制御されて注湯か遮断かの切
換を行うパイロット式ダイヤフラム弁により構成された
注水用主開閉切換弁としての注湯電磁弁53と、第1副
開閉切換弁及び負圧破壊弁の双方の役割を兼ねる電動切
換弁72と、第2副開閉切換弁としての電動開閉切換弁
73と、第2逆止弁74とを介装したものである。
【0068】上記電動開閉切換弁73による開閉切換作
動と、上記電動切換弁72による注湯路50の開閉切換
とエア吸い込み口75の開閉切換作動とは、それぞれア
クチュエータとしての同一の電動モータ(ステッピング
モータ)76により強制的にかつ直接的に切換駆動され
て行われるようになっている。そして、上記電動切換弁
72はハウジング77により形成された弁室771内に
配置され、この弁室771は上流側が注湯電磁弁53の
筒状弁座531の内部と連通され、下流側が注湯路50
の一部を構成する連通路772を通して電動開閉切換弁
73の弁室と連通されている。また、上記第1及び第2
の各逆止弁71,74は、第1実施形態の逆止弁61,
64と同様に、注湯時の給水圧を受けて開弁して浴槽3
側への流通をのみ許容する一方、給水圧が解消するとバ
ネ復帰して閉弁状態に維持される構造を有している。
【0069】上記電動開閉切換弁73は電動モータ66
により直接に駆動されるようになっており、この電動開
閉切換弁73は、注湯路50の途中に形成された弁座7
31と、この弁座731に向けて進退するプランジャ7
32と、このプランジャ732の先端側(図5及び図6
の左端側)のストッパに対し圧縮コイルスプリング73
3により弾性押圧された状態で保持された弁体734と
を備えたものである。上記プランジャ732はそのネジ
部732aがハウジング77に固定された保持筒735
内にねじ込まれる一方、基端側のセレーション部732
bが上記電動モータ76と結合されており、プランジャ
732が電動モータ76により軸X回りに回転作動され
ることにより軸X(図5及び図6の左右方向)に沿って
進退作動されるようになっている。
【0070】加えて、上記プランジャ732には作動ロ
ッド736が一体に固定され、この作動ロッド736は
上記軸Xに沿ってハウジング77の一部を貫通して進退
案内された状態で弁室771内の電動切換弁72の弁体
721を貫通するまで延びている。この弁体721には
作動ロッド736の進退方向の前側及び後側のそれぞれ
に弁部722,723が形成されており、前側弁部72
2は上記弁室771の上流側入口の弁座724と上記進
退方向に相対向する一方、後側弁部723はエア吸い込
み口75との連通孔751側の弁座725と上記進退方
向に相対向するようになっている。加えて、上記弁体7
21は作動ロッド736に対し軸X方向に相対移動可能
に支持され、その前後両側のそれぞれの側からバネ72
6,727により弾性付勢力を受けて挟まれた状態で所
定位置に保持されている。
【0071】上記弁体721のバネ726,727によ
る保持位置について詳述すると、電動開閉切換弁73の
プランジャ732を電動モータ76の駆動により後退位
置(図5に示す電動開閉切換弁73の開弁位置)から前
進位置(図6に示す電動開閉切換弁73の閉弁位置)ま
で前進作動させる過程において、上記弁体721は次の
ように動作するようになっている。すなわち、上記前進
作動により弁体734が弁座731に着座するまでは前
側バネ726の弾性付勢力(圧縮復元力)が後側バネ7
27の弾性付勢力(圧縮復元力)にうち勝ち、これによ
り、弁体721の後側弁部723を弁座725に押し付
けてエア吸い込み口75を遮断しつつ注湯路50を連通
させた状態に維持するようになっている。つまり、これ
までは作動ロッド736のみが移動する。そして、上記
弁体734が弁座731に着座した後、圧縮コイルスプ
リング733を圧縮させながらプランジャ732及び作
動ロッド736をさらに前進作動させると、上記とは逆
に後側バネ727が前側バネ726にうち勝って弁体7
21を前方に相対移動させ、これにより、前側弁部72
2を弁座724に押し付けて注湯路50を遮断しつつ上
記エア吸い込み口75を連通させることになる(図6参
照)。
【0072】以上の如くであるため、逆に、上記プラン
ジャ732を電動モータ76の駆動により図6の前進位
置から図5の後退位置まで後退作動させる過程において
は、電動切換弁72の弁体72が縮められた前側バネ7
26からの弾性付勢力を受けて作動ロッド736に対し
後退側に相対移動して後側弁部723が弁座725に着
座してエア吸い込み口75を遮断した後に、電動開閉切
換弁73の弁体734が開弁し始めるようになってお
り、弁体734が完全に開弁すれば上記前側バネ726
がさらに縮められて上記弁体721をより強く弁座72
5に押し付けることになる。
【0073】次に、切換制御について説明する。図6の
定常状態から図5の注湯状態に切換えるには、まず、電
動モータ76を駆動させてプランジャ732を図6の前
進位置から図5の後退位置まで後退作動させる。する
と、まず、電動切換弁72がエア吸い込み口75を遮断
しかつ注湯路50を連通させるように切換えられ、続い
て電動開閉切換弁73の弁体734が開弁する。次に、
注湯電磁弁53のダイヤフラム弁533を開弁させる。
すると、図5の状態になり、給水圧が作用して第1及び
第2逆止弁71,74が共に開弁して、給湯回路2から
浴槽3への注湯が可能になる。
【0074】一方、この注湯状態(図5)から逆に定常
状態(図6)への切換えは、上記とは逆に、電動モータ
76を駆動させてプランジャ732を図5の後退位置か
ら図6の前進位置まで前進作動させると共に、注湯電磁
弁53の閉弁作動を行う。すると、電動開閉切換弁73
の弁体734が閉弁し、そして注湯電磁弁53のダイヤ
フラム弁533が閉弁し、これらの閉弁に引き続いて電
動切換弁72の弁体721が相対移動して注湯路50を
遮断しかつエア吸い込み口75を弁室771と連通させ
ることになる。上記の注湯電磁弁53の閉弁及び電動開
閉切換弁73の閉弁によって第1及び第2の両逆止弁7
1,74が共に閉弁される一方、その後のエア吸い込み
口75の連通によって共に閉弁状態の上記注湯電磁弁5
3から電動開閉切換弁73までの間に残留した給水圧が
エア吸い込み口75からのオーバーフローにより開放さ
れる。上記の第2逆止弁74の閉弁により浴槽3側であ
る下流側が遮断される上に、上記の電動開閉切換弁73
の閉弁によりさらに強固に遮断される。このため、浴槽
3が階下設置であっても、後に開かれるエア吸い込み口
75からエアの吸い込みが発生する事態を回避すること
ができる。以上で図6の定常状態に切換えられる。
【0075】なお、以上の電動モータ76や注湯電磁弁
53の作動制御は第1実施形態と同様にコントローラ1
1による注湯制御によって行われるようになっている。
【0076】上記の注湯後の定常状態においては、給湯
回路2側が例えば断水等により負圧状態に陥った場合に
は、上記注湯電磁弁53、第1及び第2の両逆止弁7
1,74、電動切換弁72及び電動開閉切換弁73が正
常に閉作動していれば浴槽3側とは完全に遮断されるた
め、浴槽3側からの逆流は生じない。万一、上記の各弁
53,71〜74の全てに異物噛み込み等により閉作動
異常が生じたとしても、電動切換弁72の弁体721が
上記定常状態では常にエア吸い込み口75を開いた状態
にしているため、給湯回路2側が負圧状態に陥れば即座
にエア吸い込み口75からエアが内部に吸い込まれて上
記負圧を解消することができ、浴槽3側からの逆流発生
を確実に阻止することができる。
【0077】さらに、給湯栓26の急開閉操作に起因し
て給湯回路2側からの脈動が注湯電磁弁53のダイヤフ
ラム弁533に及んだ結果、ダイヤフラム弁533がバ
ウンドしたとしても、電動切換弁72の弁体721が後
側バネ727により強固に弁座724に押し付けられて
注湯路50を遮断した状態に維持されているため、開状
態のエア吸い込み口75からの漏れ発生の事態を回避す
ることができる。
【0078】<第3実施形態>図7及び図8は、請求項
4〜請求項9のいずれかの発明に係る第3実施形態の負
圧破壊装置8を示し、この負圧破壊装置8は図1の給湯
装置1cに適用されるものである。つまり、本第3実施
形態も、第1実施形態等と同様に、浄水供給路としての
給湯回路2から分岐する注湯路(分岐路)50を通して
貯槽としての浴槽3に注湯・注水可能とした場合に、注
湯路50に上記負圧破壊装置8を介装したものである。
なお、図7は注湯時の状態を、図8は注湯完了後に注湯
路50を遮断して次回の注湯まで待機する定常状態をそ
れぞれ図示したものである。また、第1実施形態と同じ
構成要素には第1実施形態と同じ符号を付してその詳細
な説明を省略する。
【0079】上記負圧破壊装置8は、流量調整弁30の
下流側位置から分岐した後の注湯路50に対し上流側か
ら順に、注湯流量センサ51と、第1逆止弁81と、注
水用主開閉切換弁82と、副開閉切換弁83と、第2逆
止弁84とを介装し、かつ、上記主開閉切換弁82と副
開閉切換弁83との間の注湯路50に連通させて負圧破
壊弁としてのエアチャージ弁85を配設したものであ
る。
【0080】上記主開閉切換弁82の開作動と、副開閉
切換弁83の開作動と、エアチャージ弁85の開作動と
は、それぞれアクチュエータとしての同一の電動モータ
(ステッピングモータ)86により強制的にかつ直接的
に切換駆動されて行われるようになっている。そして、
上記主開閉切換弁82の弁体821はハウジング87内
に形成された弁室871に、上記副開閉切換弁83の弁
体831は弁室872に、上記エアチャージ弁85の弁
体851は弁室873にそれぞれ収容されている。上記
弁室871は上流側が第1逆止弁81の弁室に、下流側
が連通孔874及び875を通して上記弁室872に連
通されている。また、上記弁室873は上記連通孔84
及びエア吸い込み口876にそれぞれ連通されている。
なお、上記第1及び第2の各逆止弁81,84は、第1
実施形態の逆止弁61,64と同様に、注湯時の給水圧
を受けて開弁して浴槽3側への流通をのみ許容する一
方、給水圧が解消するとバネ復帰して閉弁状態に維持さ
れる構造を有している。
【0081】上記電動モータ86はプランジャ室877
内に収容されたプランジャ861と結合され、このプラ
ンジャ861はその軸Xに沿って延びる作動ロッド88
と一体に結合されている。上記プランジャ861はその
ネジ部861aがハウジング87に固定された保持筒8
62にねじ込まれる一方、基端側のセレーション部86
1bが上記電動モータ86に結合されており、プランジ
ャ861が電動モータ86により軸X回りに回転作動さ
れることにより上記作動ロッド88が軸X(図7及び図
8の左右方向)に沿って進退作動されるようになってい
る。
【0082】上記作動ロッド88は軸Xに沿ってプラン
ジャ861の反対側の端部まで延び、その間に副開閉切
換弁83、エアチャージ弁85及び主開閉切換弁82の
各弁体831,851,821をそれぞれ貫通する一
方、ハウジング87の上記端部と中間位置とにおいて進
退案内されている。加えて、上記各弁体831,85
1,821は上記作動ロッド88に対し軸X方向に所定
範囲だけ相対移動可能に保持されている。すなわち、主
開閉切換弁82の弁体821は作動ロッド88に固定さ
れた第1ストッパ881に対しバネ822により作動ロ
ッド88の後退側(図7及び図8の左側)に弾性押圧さ
れた状態で保持され、同様に、副開閉切換弁83の弁体
831は第2ストッパ882に対しバネ832により上
記後退側に弾性押圧された状態で保持されている。ま
た、エアチャージ弁85の弁体851は第3ストッパ8
83に対しバネ852により上記とは逆に作動ロッド8
8の前進側可は図7及び図8の右側)に弾性押圧された
状態で保持されている。
【0083】一方、作動ロッド88の進退方向に対し弁
室871の後退側(連通孔874側)には弁座823が
形成され、同様に弁室872の後退側(プランジャ室8
77側には弁座833が形成されている。また、弁室8
73には上記とは逆に前進側(連通孔874側)に弁座
853が形成されている。
【0084】そして、上記プランジャ861及び作動ロ
ッド88が前進作動されて図7の前進位置(注湯状態の
位置)に位置付けられると、主開閉切換弁82及び副開
閉切換弁83の弁体821,831が第1及び第2スト
ッパ881,882に押されることによりバネ822,
832が縮められて弁座823、833から離れ、これ
により開弁し、エアチャージ弁85の弁体851が第2
ストッパ883から離れて弁座853に着座しかつ縮め
られたバネ852から強い押圧力を受けた状態で閉弁す
ることになる。
【0085】これらの動作の際に弁座823,833,
853の各位置と、ストッパ881、882、883の
各位置との相対間隔が予め所定の大小関係になるように
設定されており、これにより、まずエアチャージ弁85
が閉弁し、次に副開閉切換弁83が開弁し、最後に主開
閉切換弁82が開弁するというように切換タイミングが
定められている。
【0086】また、上記プランジャ861及び作動ロッ
ド88が上記前進位置から後退作動されて図8の後退位
置(定常状態の位置)に位置付けられると、第1及び第
2ストッパ881,882が主開閉切換弁82及び副開
閉切換弁83の弁体821,831から離れ各弁体82
1,831はバネバネ822,832により復帰されか
つ各弁座823,833に対し強く押し付けられて閉弁
状態に維持され、エアチャージ弁85の弁体851が第
2ストッパ883により後退側に引かれることにより弁
座853から離れて開弁することになる。
【0087】これらの動作の際には、上記の大小関係の
設定により、上記とは逆にまず主開閉切換弁82が閉弁
し、次に副開閉切換弁83が閉弁し、最後にエアチャー
ジ弁85が開弁することになる。
【0088】次に、切換制御について説明する。図8の
定常状態から図7の注湯状態に切換えるには、電動モー
タ86を駆動させてプランジャ861及び作動ロッド8
8を図8の後退位置から図7の前進位置まで前進作動さ
せる。すると、まず、エアチャージ弁85が閉弁してエ
ア吸い込み口876を遮断し、次に、副開閉切換弁83
が開弁することになる。そして、最後に、主開閉切換弁
82が開弁することになる。これにより、給湯回路2側
からの給水圧を受けて第1逆止弁81及び第2逆止弁8
4が共に開弁して図7の給湯状態に切換えられ、給湯回
路2から浴槽3への注湯が可能になる。
【0089】一方、この注湯状態(図7)から逆に定常
状態(図8)への切換えは、上記とは逆に、電動モータ
86を駆動させてプランジャ861及び作動ロッド88
を図7の前進位置から図8の後退位置まで後退作動させ
る。すると、まず、主開閉切換弁82が閉弁し、次に、
副開閉切換弁83が閉弁する。これにより、第1及び第
2の両逆止弁81,84が共に閉弁する。そして、最後
に、エアチャージ弁85が開弁してエア吸い込み口87
6が連通されることになる。これにより、上記の共に閉
弁状態の主開閉切換弁82及び副開閉切換弁83の両者
間に残留された残圧がエア吸い込み口876からのオー
バーフローにより開放される。また、上記の第2逆止弁
84の閉弁により浴槽3側である下流側が遮断される上
に、上記の副開閉切換弁83の閉弁によりさらに強固に
遮断される。このため、浴槽3が階下設置であっても、
後に開かれるエア吸い込み口876からエア吸い込みが
発生する事態を回避することができる。以上で図8の定
常状態に切換えられる。
【0090】なお、以上の電動モータ86の作動制御は
第1実施形態と同様にコントローラ11による注湯制御
によって行われるようになっている。
【0091】上記の注湯後の定常状態(図8)において
は、給湯回路2側が例えば断水等により負圧状態に陥っ
た場合でも、上記主開閉切換弁82、第1及び第2の両
逆止弁81,84及び副開閉切換弁83が正常に閉作動
していれば浴槽3側とは完全に遮断されるため、浴槽3
側からの逆流は生じない。万一、上記の各弁81〜84
の全てに異物噛み込み等により閉作動異常が生じたとし
ても、エアチャージ弁85が上記定常状態では常に開弁
されてエア吸い込み口876を開いた状態にしているた
め、給湯回路2側が負圧状態に陥れば即座にエア吸い込
み口876からエアが内部に吸い込まれて上記負圧を解
消することができ、浴槽3側からの逆流発生を確実に阻
止することができる。
【0092】さらに、給湯栓26(図1参照)の急開閉
操作に起因して給湯回路2側からの脈動が負圧破壊装置
8に及んでも、主開閉切換弁82の弁体821がバネ8
22により及び弁体821のセルフシール方向への配置
により強固に弁座823に押し付けられて閉弁状態に維
持されているため、開状態のエア吸い込み口876から
の漏れ発生の事態を確実に回避することができる。つま
り、上記弁体821を上記脈動が作用する方向と同じ方
向に閉弁するように配置して脈動を受ければ自己シール
機能を発揮するようにし、かつ、その閉弁方向に押圧す
るバネ822によっても閉弁状態の維持を図っているた
め、注湯路50を確実に遮断した状態に維持することが
できる。
【0093】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
〜第3実施形態に限定されるものではなく、その他種々
の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第1
実施形態における第2電動開閉切換弁63又は第2実施
形態における電動開閉切換弁73は共にプランジャ63
2,732の進退位置調整によって通過流量を変更し得
るため、流量調整のためにも用いるようにしてもよい。
【0094】また、上記第1〜第3実施形態では、給湯
回路2から浴槽3への注湯を、間に追い焚き循環回路4
を介して行う給湯装置を例にして負圧破壊装置6,7,
8を適用した場合を示したが、これに限らず、追い焚き
循環回路4を省略して、つまり、風呂釜部分を省略して
給湯回路2から浴槽3に対し直接に注湯する構成の給湯
装置に本発明の負圧破壊装置6,7,8を適用してもよ
い。この場合の「注湯」は所定温度の湯となる。
【0095】上記第1〜第3実施形態では、給湯回路2
からの注湯先が浴槽3である場合の給湯装置を例にして
負圧破壊装置6,7,8を適用した場合を説明したが、
これに限らず、給湯回路2又は注水回路からの注湯・注
水先を洗濯槽とする給湯装置に本発明の負圧破壊装置
6,7,8を適用してもよく、この場合にも同様の作用
効果を得ることができる。この場合には、給湯回路2又
は注水回路からの分岐路である注湯路50又は注水路の
下流端を洗濯槽の底部に連通接続し、洗濯槽に対し洗濯
用の湯又は水を注湯・注水し得るようにすればよい。上
記洗濯槽が大気開放の貯槽であり、ここで使用されてい
る湯又は水は雑水となるため、浴槽の場合と同様に逆流
発生等を防止する必要がある。
【0096】さらに、本発明の負圧破壊装置を上記第1
〜第3実施形態で説明した給湯装置以外に適用すること
もできる。例えば、上水道管路から、あるいは、受水槽
からポンプ圧送による給水圧により浄水が供給される管
路(例えば浄水の供給を受けて給水栓に給水する給水回
路等の浄水供給路)から分岐する分岐管を大気開放の貯
槽(例えば上述の浴槽又は洗濯槽)の底部に連通接続
し、注水用開閉弁の開閉切換により注水可能とした場合
に、上記分岐管に上記第1〜第3実施形態のいずれかの
負圧破壊装置6,7,8を介装させるようにしてもよ
い。この場合にも、上記貯槽から浄水供給路側への逆流
発生や脈動発生時の漏れ防止等を上記各実施形態と同様
に確実に防止し得ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を適用した給湯装置を示す模
式図である。
【図2】第1実施形態の負圧破壊装置の注湯状態を示す
断面説明図である。
【図3】第1実施形態の負圧破壊装置の定常状態を示す
図2対応図である。
【図4】図2のカムを横断方向から見た説明図であり、
図4(a)は第1電動開閉切換弁が閉弁時の状態、図4
(b)は開弁途中の状態、図4(c)は開弁時の状態で
ある。
【図5】第2実施形態の負圧破壊装置の注湯状態を示す
断面説明図である。
【図6】第2実施形態の負圧破壊装置の定常状態を示す
図5対応図である。
【図7】第3実施形態の負圧破壊装置の注湯状態を示す
断面説明図である。
【図8】第3実施形態の負圧破壊装置の定常状態を示す
図7対応図である。
【図9】従来の負圧破壊装置を適用した給湯装置を示す
図1対応図である。
【符号の説明】
2 給湯回路(浄水供給路) 3 浴槽(貯槽) 6,7,8 負圧破壊装置 26 給湯栓(給水栓) 50 注湯路(分岐路) 53 注湯電磁弁(注水用主開閉切換弁) 64 逆止弁 62 第1電動開閉切換弁(第1副開閉切換弁) 63 第2電動開閉切換弁(第2副開閉切換弁) 65 電動エアチャージ弁(負圧破壊弁) 66 電動モータ(アクチュエータ) 74 逆止弁 72 電動切換弁(第1副開閉切換弁,負圧破壊
弁) 73 電動開閉切換弁(第2副開閉切換弁) 76 電動モータ(アクチュエータ) 82 主開閉切換弁 83 副開閉切換弁 84 逆止弁 85 エアチャージ弁(負圧破壊弁) 86 電動モータ(アクチュエータ) 88 作動ロッド 636 作動ロッド 736 作動ロッド
フロントページの続き (72)発明者 市丸 秀仁 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 清水 学 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 小針 直人 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 吉田 晶 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 船引 恒男 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 大内 亮二 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 永井 逸夫 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 3H055 AA05 BC01 CC03 CC12 GG05 3H062 AA02 AA12 AA13 BB33 CC01 DD03 DD11 EE06 HH03 HH10 3H067 AA03 AA32 AA33 BB02 BB12 CC60 DD03 DD12 DD32 EC09 EC30 FF17 GG21 3L034 EA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄水が所定の給水圧を受けて供給される
    浄水供給路に対しこの浄水供給路から分岐する分岐路を
    通して大気開放の貯槽が注水可能に接続され、上記分岐
    路に介装されて上記浄水供給路と貯槽とを注水切換可能
    にしつつ負圧を破壊する負圧破壊装置において、 上記分岐路に対し注水方向の上流側から順に注水用主開
    閉切換弁と、アクチュエータの駆動力により開弁作動さ
    れる一方、バネ復帰により閉弁作動されるよう上記アク
    チュエータと連係され、バネ付勢力により閉弁状態に維
    持される第1副開閉切換弁と、アクチュエータ駆動によ
    り開閉切換される第2副開閉切換弁とをそれぞれ介装
    し、かつ、上記第1副開閉切換弁と第2副開閉切換弁と
    の間の上記分岐路に連通させた状態で、アクチュエータ
    からの駆動力を受けて開弁作動される負圧破壊弁を配設
    してなることを特徴とする負圧破壊装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の負圧破壊装置であっ
    て、 少なくとも第1副開閉切換弁と負圧破壊弁とは、同じア
    クチュエータからの駆動力を受けて開弁するように構成
    され、 上記アクチュエータはこのアクチュエータからの駆動力
    を受けて進退作動する作動ロッドを備え、 上記負圧破壊弁は上記作動ロッドの進退方向一側への移
    動により押圧されて開弁する一方、上記第1副開閉切換
    弁は上記作動ロッドの進退方向一側への移動により開弁
    作動力が解除されて閉弁状態にバネ復帰するよう、上記
    作動ロッドと連係されている、負圧破壊装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の負圧破壊
    装置であって、 上記第2副開閉切換弁の下流側位置に介装される逆止弁
    をさらに備え、 上記逆止弁は給水圧を受けて開弁する一方、その給水圧
    の解消によりバネ復帰して閉弁状態に維持されるよう構
    成されている、負圧破壊装置。
  4. 【請求項4】 浄水が所定の給水圧を受けて供給される
    浄水供給路に対しこの浄水供給路から分岐する分岐路を
    通して大気開放の貯槽が注水可能に接続され、上記分岐
    路に介装されて上記浄水供給路と貯槽とを注水切換可能
    にしつつ負圧を破壊する負圧破壊装置において、 上記分岐路に対し注水方向の上流側から下流側に向けて
    順に介装される注水用の主開閉切換弁及び副開閉切換弁
    と、上記主開閉切換弁と副開閉切換弁との間の上記分岐
    路に連通した状態で配設される負圧破壊弁とを備え、 上記主開閉切換弁と負圧破壊弁と副開閉切換弁とは、そ
    れぞれ、開弁作動がアクチュエータの駆動力により行わ
    れる一方、閉弁作動がバネ復帰により行われて閉弁状態
    がバネ付勢力により維持されるように構成されているこ
    とを特徴とする
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の負圧破壊装置であっ
    て、 上記分岐路の遮断状態から注水状態への切換えの際に
    は、まず、負圧破壊弁がアクチュエータによる開弁作動
    力の解除により閉弁状態にバネ復帰し、次に、副開閉切
    換弁がアクチュエータの駆動により開弁し、続いて、主
    開閉切換弁がアクチュエータの駆動により開弁するよう
    に構成されている、負圧破壊装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の負圧破壊装置であっ
    て、 上記分岐路の注水状態から定常状態への切換えの際に
    は、まず、主開閉切換弁がアクチュエータによる開弁作
    動力の解除により閉弁状態にバネ復帰し、次に、副開閉
    切換弁がアクチュエータによる開弁作動力の解除により
    閉弁状態にバネ復帰し、続いて、負圧破壊弁がアクチュ
    エータの駆動により開弁するように構成されている、負
    圧破壊装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜請求項6のいずれかに記載の
    負圧破壊装置であって、 上記主開閉切換弁と負圧破壊弁と副開閉切換弁とは、共
    に、同じアクチュエータからの駆動力を受けて開弁する
    ように構成されている、負圧破壊装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の負圧破壊装置であっ
    て、 上記アクチュエータからの駆動力を受けて進退作動する
    作動ロッドを備え、 主開閉切換弁と副開閉切換弁とは、それぞれ、上記作動
    ロッドの進退方向一側への移動により押圧されて開弁す
    る一方、進退方向他側への移動により閉弁状態にバネ復
    帰するように、上記作動ロッドと連係され、 上記負圧破壊弁は、上記作動ロッドの進退方向一側への
    移動により閉弁状態にバネ復帰する一方、進退方向他側
    への移動により押圧されて開弁するように、上記作動ロ
    ッドと連係されている、負圧破壊装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    負圧破壊装置であって、 上記浄水供給路は、浄水の給水を受け加熱源により加熱
    して給湯栓側に給湯する給湯回路又は浄水の給水を受け
    て給水栓側に給水する給水回路であり、この給湯回路又
    は給水回路に対し大気開放の貯槽が分岐路を通して注湯
    又は注水可能に接続されている、負圧破壊装置。
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