JP2003193958A - 磁力応用回転装置 - Google Patents

磁力応用回転装置

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JP2003193958A
JP2003193958A JP2002273998A JP2002273998A JP2003193958A JP 2003193958 A JP2003193958 A JP 2003193958A JP 2002273998 A JP2002273998 A JP 2002273998A JP 2002273998 A JP2002273998 A JP 2002273998A JP 2003193958 A JP2003193958 A JP 2003193958A
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magnet
pulley
shaft
generator
magnets
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Toshiji Hanada
利次 鼻田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 回転側磁石と固定側磁石との磁力の反発力に
より回転駆動させる発電機の回転速度を制御し、供給電
圧の安定化を図る磁力応用回転装置を提供する。 【解決手段】 装置本体1のフレーム1fに取り付けら
れた始動モータ2のシャフト端部と回転軸4の一端部と
を連結させるクラッチ3と、前記始動モータ2が所定回
転数になったときに前記クラッチ3を接断動作させるク
ラッチ接離手段と、主軸プーリ5に連動する第1プーリ
7をそのシャフトに固着した発電機6と、前記回転軸4
の他端部に取り付けられた回転盤24と、この回転盤2
4の同心円上に対向配置された固定盤25と、第1、第
2および第3の順に配した磁石を1組とし、複数組の各
磁石が前記回転盤24ならびに固定盤25の半径方向に
延出する配置で、かつ対向する磁石相互は同極となるよ
うに前記各盤24,25の周方向に沿ってそれぞれ列設
された複数組の磁石群26,27と、を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、磁力応用回転装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】磁力応用回転装置の一例として、永久磁
石の磁力を利用することにより回転体の回転トルクを高
めることを目的とした装置がある。このものは、回転体
の回転軸に固定された回転盤と、この回転盤に対向して
配置された固定盤のそれぞれに複数個の磁石を設けてお
り、回転盤側の磁石と固定盤側の磁石とは、互いに対向
する磁極が同極となるように配置してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
磁力応用回転装置は、単に回転盤と固定盤とに永久磁石
を対向配置しただけの構造であるため、外部から回転盤
に対し回転力を与えたとき、負荷の小さいものであれば
磁石の反発力により回転トルクを得て短時間は回転し続
ける。しかし、負荷の大きい回転体であると、外部から
回転盤に対し回転駆動力を与えても、永久磁石の反発力
では回転トルクを得ることができず、短時間でも連続回
転させることは難しい。
【0004】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、回転側磁石と固定側磁石との磁力
の反発力により回転駆動させる発電機の回転速度を制御
し、蓄電池等への供給電圧の安定化を図ることができる
磁力応用回転装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうち請求項1に記載の発明は、装置本体の
フレームに取り付けられた始動モータと、この始動モー
タのシャフト端部とこのシャフトの軸心上で回転自在に
軸支された回転軸の一端部とを連結または接断させるク
ラッチと、前記始動モータが所定回転数になったときに
前記クラッチを接断動作させるクラッチ接離手段と、前
記回転軸の中途に固着された主軸プーリと、この主軸プ
ーリに連動する第1プーリをそのシャフトに固着した発
電機と、前記フレームに取り付けられ前記発電機を保持
した第1可動台を進退動させて前記第1プーリを前記主
軸プーリに当接または離反させる第1シリンダと、前記
主軸プーリに連動する第2プーリをそのシャフトに固着
した補助モータと、前記フレームに取り付けられ前記補
助モータを保持した第2可動台を進退動させて前記第2
プーリを前記主軸プーリに当接または離反させる第2シ
リンダと、前記回転軸の他端部に取り付けられた回転盤
と、この回転盤の同心円上に対向配置された固定盤と、
第1、第2および第3の順に配した磁石を1組とし、複
数組の各磁石が前記回転盤ならびに固定盤の半径方向に
延出する配置で、かつ対向する磁石相互は同極となるよ
うに前記各盤の周方向に沿ってそれぞれ列設された複数
組の磁石群と、を備えてなり、前記第1磁石は、略直方
体状で一部が前記回転盤および固定盤の外周面と、向か
い合う一側面とのそれぞれから突出し、前記第2磁石
は、前記第1磁石よりも幅狭の略コ字状で、前記第1磁
石よりも径方向の内側と外側とのそれぞれから突出する
と共に前記回転盤および固定盤の前記一側面方向に突出
し、前記第3磁石は、薄板の略台形状で前記第1磁石の
長さにほぼ等しく、その一側部に同組の第2磁石が、他
側部に隣接する組の第1磁石がそれぞれ接合されてなる
ことを特徴としている。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、前記第1
および第2磁石が、前記回転盤並びに固定盤の半径方向
に対し傾斜角を有して列設され、前記第3磁石が、隣接
する各組の第1磁石と第2磁石との空間に配される形状
であることを特徴としている。また、請求項3に記載の
発明は、前記始動モータの回転数を検出するモータ回転
センサと、前記発電機の回転数を検出する発電機回転セ
ンサと、前記始動モータの回転駆動後、前記モータ回転
センサから所定回転数を示す検出信号が送出されてくる
と、前記第1シリンダを前進動させて前記主軸プーリに
前記第1プーリを当接して連動させることにより前記発
電機を起動させ、前記発電機検出センサから発電機の回
転数が所定値以下に低下したことを示す検出信号が送出
されてくると、前記補助モータを回転駆動させ、かつ前
記第2シリンダを前進動させて前記主軸プーリに前記第
2プーリを当接させて連動させる制御を行う制御手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図示例を参照しながら説明する。図1は、本発明の
実施の形態に係る磁力応用回転装置を一部断面で示す正
面図、図2は、同磁力応用回転装置を一部断面で示す平
面図、図3は、同磁力応用回転装置の回転盤側を示す裏
面図、図4は、同固定盤側を示す平面図、図5は、図3
のV−V線に沿った断面図である。この磁力応用回転装
置は、主要部として装置本体1に配設された始動モータ
2、回転軸4、発電機6、補助モータ10、回転盤2
4、固定盤25、回転側磁石群26および固定側磁石群
27等を備え、操作パネル41に設けた制御部40によ
り発電機6の回転速度を安定に制御する構成となってい
る。装置本体1は、複数本の縦フレームと横フレームと
を組み合わせて、外側板により覆い縦長の矩形状箱形に
形成されている。この装置本体1は、前後の縦フレーム
1a,1b間の上部側中央に、架台フレーム1fを架け
渡して両端を固定している。また、左右の縦フレーム1
c,1d間の略中央には、支持フレーム1gを架け渡し
て両端を固定している。さらに、装置本体1の下部側に
は、略矩形状の基盤1hを固着してある。
【0008】始動モータ2は、架台フレーム1fの上面
に載置され、そのシャフトを下向きにしている。この始
動モータ2は、制御部40により制御される始動モータ
駆動部34からの信号を受けて回転制御されるようにな
っている。なお、この始動モータ2には、回転数を検出
する始動モータ回転センサ31(図10参照)が取り付
けられている。また、この始動モータ2のシャフトと回
転軸4との間には、クラッチ3が装着されている。回転
軸4は、シャフトの軸心上となるように、上端が取付部
3c側の上部軸受4aに軸支され、中途が支持フレーム
1gおよび支持板15側の中央軸受4bに軸支され、下
端が基盤1hに設けられた下部軸受4cに回転自在に軸
支されている。クラッチ3は、連結板3aと被連結板3
bとからなり、クラッチ制御部33にて連結または接断
制御されるようになっている。連結板3aは、前記シャ
フトの下端に、被連結板3bは回転軸4の上端にそれぞ
れ固着されている。
【0009】クラッチ制御部33(図10参照)は、前
記架台フレーム1fの下面に固着された取付部3cに取
り付けられている。そして、制御部40からの制御信号
により動作し始動モータ2が回転駆動するときは、連結
板3aと被連結板3bとを連結状態にして始動モータ2
のシャフトの回転力を回転軸4側に伝達して回転させ
る。また、始動モータ2が予め設定された所定回転数に
達したときに、連結板3aと被連結板3bとの連結を接
断して離反させる構成になっている。なお、前記回転軸
4の上端側の中途部には、主軸プーリ5が固着されてい
る。前記発電機6は、右側縦フレーム1aの上部寄りに
支持アームおよび第1可動台8を介して下向きに取り付
けられている。そして、この発電機6には、回転数を検
出する発電機回転センサ32が設けられている。また、
図示省略しているが、発電機6の出力側に外部出力端子
が接続されており、発電機6の駆動時に発生する出力電
圧を外部に出力できるようになっている。さらに、この
発電機6は、シャフトの下端に前記主軸プーリ5より小
径の第1プーリ7を固着してある。第1可動台8は厚板
であり、一端が右側縦フレーム1aに回動自在に支持さ
れ、第1シリンダ9により水平方向へ進退動自在となっ
ている。
【0010】この第1シリンダ9は、図10に示す制御
部40の制御信号を受けてロッドが前進動するようにな
っている。通常はロッドが後退位置にあり、第1可動台
8および発電機6を定位置に保持して、主軸プーリ5と
第1プーリ7とを離間させている。一方、第1シリンダ
9が駆動してそのロッドが前進動すると、第1可動台8
および発電機6が前進し、主軸プーリ5に第1プーリ7
が当接して始動モータ2の回転力が発電機6側に伝達さ
れるようになっている。補助モータ10は、左側縦フレ
ーム1bの上部寄りに支持アーム、水平支持板12およ
び第2可動台13を介して下向きに取り付けられてい
る。この補助モータ10は、制御部40により制御され
る補助モータ駆動部35からの信号を受けて回転制御さ
れるようになっている。また、この補助モータ10は、
シャフトの下端に前記主軸プーリ5より小径の第2プー
リ11を固着してある。第2可動台13も厚板であっ
て、一端が左側縦フレーム1bに回動自在に支持され、
第2シリンダ14により水平方向へ進退動自在となって
いる。この第2シリンダ14も、制御部40の制御信号
を受けてロッドが前進動するようになっている。通常は
ロッドが後退位置にあり、第2可動台13および補助モ
ータ10を定位置に保持して、主軸プーリ5と第2プー
リ11とを離間させている。一方、第2シリンダ14が
駆動してそのロッドが前進動すると、第2可動台13お
よび補助モータ10が前進し、主軸プーリ5に第2プー
リ11が当接して主軸プーリ5を介し補助モータ10の
回転力が発電機6側に伝達されるようになっている。
【0011】回転盤24は、図1、図3および図5に示
しており、全体が円盤状で、前記回転軸4の下端部に取
り付けられ、ロッド16に吊り下げられたガード部材
(図示せず)内に収納される。すなわち、この回転盤2
4は、皿状の本体部に後述の第1〜第3磁石28〜30
を15組接着剤等で固着してある。これらのネジ挿入孔
は、各磁石28〜30の保持具に予め刻設された2本1
対のネジ孔に対応した間隔で、各1対をそれぞれ半径方
向の向きとし、15組分の磁石に応じた所要数が回転盤
24の周方向に沿って設けられている。また、この回転
盤24は、中心部に回転軸4の下端部が連結され、回転
自在に吊下げられている。なお、この回転盤24は、装
置の大きさに応じて直径Φが200mm〜2200mm
の範囲で製作される。一方、固定盤25は、図1、図4
および図5に示しており、前記回転盤24と略同径の円
盤状で、スライド部材23に取り付けられ、前記回転盤
24の同心円上に対向配置されている。スライド部材2
3は方形状で、中央に前記回転軸4の挿通孔が、各コー
ナに磁石間隔調整機構17のガイドロッド22を螺合す
るネジ孔が形成されている。このスライド部材23は、
前記回転盤24の本体部と同じく円形部に第1〜第3磁
石28〜30を15組固着してある。これらのネジ挿入
孔は、各磁石28〜30保持具に予め刻設された2本1
対のネジ孔に対応した間隔で、各1対を半径方向の向き
とし、15組分の磁石に応じた所要数が固定盤25の円
形部の周方向に沿って設けられている。なお、このスラ
イド部材23も、装置の大きさに応じて長さLが200
mm〜2400mmの範囲で製作される。
【0012】磁石間隔調整機構17は、図1に示す如く
調整モータ18、各1対のギャボックス19,20およ
びガイドロッド22を備えており、固定盤25と回転盤
24との間隔を任意に調整可能な構成となっている。調
整モータ18は、左側縦フレーム1b寄りの基盤1h上
に固定され、そのシャフトを一方のギャボックス19側
に連結している。この調整モータ18は、制御部40に
より制御される調整モータ駆動部36からの信号を受け
て回転制御されるようになっている。前記ギャボックス
19,20は、内部に伝達歯車を収納したもので、所定
の間隔をあけて基盤1h上に固定されている。そして、
ギャボックス19,20は、シャフト21で相互に連結
され、それぞれにガイドロッド22の下端が連結される
ようになっている。このガイドロッド22は丸棒状で、
外周面にネジ部が刻設されている。これらガイドロッド
22は、基盤1h側から回転盤24側に近接する長さを
有しており、各下端がギャボックス19,20に連結保
持されて、回転自在に立設されている。そして、各ガイ
ドロッド22にスライド部材23のネジ孔がそれぞれ螺
入されると、回転に伴い固定盤25を上下動可能とな
る。つまり、前記調整モータ18を正回転させると、そ
のシャフトとともにギャボックス19,20内の歯車が
回転し、両ガイドロッド22が連動する。すると、これ
に螺合したスライド部材23が上動して固定盤25も上
昇する。このため、固定盤25が回転盤24側に近づい
て固定側磁石群27と回転側磁石群26との間隔が狭ま
る。一方、調整モータ18を逆回転させると、スライド
部材23が下動して固定盤25も下降する。よって、固
定盤25が回転盤24側から離間して固定側磁石群27
と回転側磁石群26との間隔も広がる。これにより、磁
石群26,27相互の磁力を調整して反発力の強弱も加
減できるものである。
【0013】回転側磁石群26は、図3、図5、図7〜
図9に示しており、第1、第2および第3磁石28〜3
0を1組とした複数組を回転盤24の周方向に沿って列
設したものである。第1磁石28は、図7に示す如く直
方体状に形成されている。この第1磁石28は、寸法の
一例として、長さLを100mm、幅Wを30mm、高
さHを70mmにしている。なお、この第1磁石28に
は、ハードクロム処理やダブルニッケルクロム処理が施
されている。第2磁石29は、図8に示す如く幅狭の略
コ字状に形成されている。この第2磁石29は、L字状
の磁石29a,29bを接合したもので、長さL1を1
30mm、幅W1を20mm、幅W2を15mm、高さ
H1を81mmとしている。第3磁石30は、図9に示
す如く薄板の略台形状に形成されている。この第3磁石
30は、長さL2を97mm、幅W3を71mm、幅W
4を26mm、高さH2を15mmとしている。従っ
て、第1磁石28の長さLよりも第2磁石29の全長L
1が若干大きくなっている。なお、これら各磁石の寸法
は、装置の大きさに応じて変更される。
【0014】これらの磁石28,29,30を回転盤2
4に固定する場合は、3個を番号順に並べて1組とし、
15組が回転盤24の周方向に列設するように接着にて
固着する。この際は、第1磁石28の各一側面に、第3
磁石30の各他側面を接合し、この第3磁石30と第1
磁石28とを周方向に隣接配置する。そして、第2磁石
29の内側面を第3磁石30の一側部寄りの外側面にそ
れぞれ接合する。また、第1磁石28の一部が回転盤2
4の外周面24aから突出し、第2磁石29が前記第1
磁石28より径方向の内側および外側のそれぞれから突
出すると共に回転盤の24の一側面24bに垂直方向に
突出するようにしておく。そして、この回転側磁石群2
6は、図3に示す如く各組の第1磁石28が回転盤24
の中心から半径方向に向けて伸びる直線Cの線上に並ぶ
配列とする。この状態で、回転盤24の本体部に接着に
よりそれぞれを強固に固着する。こうすると、回転側磁
石群26は、N極からS極に向けて放出される磁力線が遮
蔽されることなく、固定側磁石群27との間の磁力によ
って強力な反発力が得られるようになる。
【0015】固定側磁石群27も、図7〜図9に示した
回転側磁石群26と同一形状の第1、第2および第3磁
石28,29,30を用いている。本例では、これらの
磁石3個を番号順に1組とした15組を固定盤25の周
方向に沿ってネジ止めにより列設する。この場合も、第
1磁石28の一部を固定盤25の外周面25aから突出
させ、第2磁石29が前記第1磁石28より径方向の内
側および外側のそれぞれから突出すると共に固定盤の2
5の一側面25bに垂直方向に突出させる。また、この
固定側磁石群27は、図4に示したように、回転側磁石
群26と同じく各組の第1磁石28が固定盤25の中心
から半径方向に向けて伸びる直線Cの線上に並ぶ配列と
する。そして、固定盤25に各磁石を接着によりそれぞ
れを強固に固着する。これにより、回転側磁石群26や
固定側磁石群27を構成する第1および第2磁石28,
29は、回転盤24と固定盤25との間において対向す
る磁極が同極のS極となっている。本例では、円周方向
に等間隔で並んだS極同士が垂直方向で対向している。
【0016】そして、各第1磁石28の一部は、回転盤
24の外周面24aと固定盤25の外周面25aから突
出し、かつ各盤の一側面24b,25bに垂直な方向に
それぞれ突出している。また、各第2磁石29の両端部
は、回転盤24および固定盤25の径方向の内側と外
側、および、一側面24a,25aに垂直な方向とにお
いて、第1磁石28より突出することにより、S極側が
前記第1磁石28よりも長く延出している。このため、
両盤24,25間で互いに対向し等間隔をあけて並ぶ各
S極が、円周方向に沿って段差を有した凹凸状となる。
これにより、両盤24,25それぞれに等間隔をあけて
並ぶ各N極よりS極側に向けて放出される磁力線が、段
差部分で密度差を生じる。すると、回転側磁石群26に
固定側磁石群27を接近させたとき、S極同士では反発
力が生じるが、磁力線に密度差があるため、垂直方向に
対し斜め方向への排斥力が作用する。この結果、回転盤
24に強い回転トルクが生じる。よって、回転盤24を
何らかの外力で回転駆動させると、磁力線の反発力によ
り回転する。なお、この固定側磁石群27は、磁石を回
転側磁石群26と同数の15組を用いたが、偶数の16
組を固定盤25の周方向に沿って列設してもよい。こう
すれば、対向する磁石相互に位置ずれが生じるので、N
極からS極に向かう磁力線がより一層の傾斜角をもって
反発しあう状態となり、回転盤24の回転トルクがさら
にアップする。
【0017】なお、前記回転側磁石群26および固定側
磁石群27は、図6に示すような構成としてもよい。図
6は、固定側磁石群27の変形例を示す平面図である。
この固定側磁石群27Aは、基本的に前記各磁石と同形
状であるが、より強力な反発力を得るため第3磁石30
Aのみ若干異ならせている。すなわち、この固定側磁石
群27Aは、固定盤25に列設する際、各組の第1磁石
28Aが固定盤25の中心から半径方向に向けて伸びる
直線Cに対し一定の傾斜角θを有するように固着する。
このため、第1磁石28Aと第2磁石29Aとを連結す
る第3磁石30Aは、両磁石間の空間を満たす略三角形
に形成されている(図示省略しているが、回転側磁石群
26も同様である)。これにより、回転側磁石群26お
よび固定側磁石群27Aは、相互に強い磁力作用が働い
て一層強力な反発力が得られるものである。
【0018】図10は、磁力応用回転装置の電気的構成
を示すブロック線図である。同図において、31は前述
の始動モータ回転センサ、32は発電機回転センサ、3
3はクラッチ制御部、34は始動モータ駆動部、35は
補助モータ駆動部、36は調整モータ駆動部、37は第
1シリンダ駆動部、38は第2シリンダ駆動部である。
また、39はメモリであり、制御部40が発電機6の回
転数を安定に維持制御するための各種データが予め記憶
されている。この制御部40は、磁力応用回転装置全体
の動作を制御するもので、前記各センサ、駆動部および
シリンダ31〜38等と各機能に応じて一方向あるいは
双方向性に接続されている。
【0019】次に、上記磁力応用回転装置の動作につい
て、図を参照しつつ説明する。まず、オペレータが、装
置本体1に設けた操作パネル41の起動スイッチをオン
操作すると、制御部40が始動モータ2を回転駆動させ
る。この際、回転側および固定側磁石群26,27の相
互の磁力により、双方に強力な反発力が作用するので、
回転盤24側の回転トルクがアップする。つぎに、制御
部40は、始動モータ回転センサ31から所定回転数を
示す検出信号が送出されてくると、クラッチ制御部40
を動作させ、クラッチ3を接断動作させる。また、第1
シリンダ9のロッドを前進動させて主軸プーリ5に第1
プーリ7を当接して連動させる。
【0020】これに伴い、発電機6が起動しその出力電
圧が外部接続端子から出力される。この発電により回転
数が低下しはじめると、発電機回転センサ32から発電
機6の回転数が所定値以下に低下したことを示す検出信
号が入力する。この検出信号を受けると、制御部40は
補助モータ10を回転駆動させ、かつ第2シリンダ14
を前進動させて主軸プーリ5に第2プーリ11を当接さ
せて連動させる。これにより、発電機6が回転数を増し
て予め設定した回転速度に達する。このような回転制御
は、各回転センサからの検出信号に基づき、第1、第2
シリンダ14や補助モータ10を駆動して適宜行われる
ので、常に安定した回転数に維持される。従って、発電
機6から外部出力端子を介して定電圧を出力することが
できる。このため、外部出力端子に蓄電池を接続してあ
ると、安定した電圧が供給されるので、効率のよい蓄電
が可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に記載の発明は、始動モータを回転駆動させた後、
所定回転数になったときにクラッチ接離手段がクラッチ
を接断動作させると、第1シリンダを前進動させて主軸
プーリに第1プーリを当接して連動させることにより発
電機を起動させ、この発電機の回転数が所定値以下に低
下すると、補助モータを回転駆動させ、かつ第2シリン
ダを前進動させて主軸プーリに第2プーリを当接させて
連動させることにより、発電機を所定の回転速度に制御
し得るので、この発電機の安定した出力電圧を蓄電池等
に供給することができる効果がある。また、請求項2に
記載の発明は、第1および第2磁石が回転盤または固定
盤の半径方向に対してそれぞれ傾斜角を有し、第3磁石
が隣接する各組の第1磁石と第2磁石との空間に配され
る形状であるため、回転盤側の磁石群と固定盤側の磁石
群との磁力の反発力をより一層強めて、回転盤の回転ト
ルクを高めることができる利点があるまた、請求項3に
記載の発明は、始動モータの回転駆動後、発電機を起動
させてから、発電機の回転数が所定値以下に低下する
と、補助モータで回転速度をアップさせることにより発
電機を所定の回転速度とする制御を行うので、発電機の
回転速度を安定に維持できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る磁力応用回転装置を
一部断面で示す正面図である。
【図2】同磁力応用回転装置を一部断面で示す平面図で
ある。
【図3】回転盤側の磁石群を示す裏面図である。
【図4】固定盤側の磁石群を示す平面図である。
【図5】図3のV−V線に沿った回転盤および固定盤を
示す縦断面図である。
【図6】固定盤側の磁石群の変形例を示す裏面図であ
る。
【図7】第1磁石を示す斜視図である。
【図8】第2磁石を示す斜視図である。
【図9】第3磁石を示す斜視図である。
【図10】磁力応用回転装置の電気的構成を示すブロッ
ク線図である。
【符号の説明】
1 装置本体 1f フレーム 2 始動モータ 3 クラッチ 4 回転軸 5 主軸プーリ 6 発電機 7 第1プーリ 10 補助モータ 24 回転盤 25 固定盤 26 磁石群 27 磁石群

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体のフレームに取り付けられた始
    動モータと、 この始動モータのシャフト端部とこのシャフトの軸心上
    で回転自在に軸支された回転軸の一端部とを連結または
    接断させるクラッチと、 前記始動モータが所定回転数になったときに前記クラッ
    チを接断動作させるクラッチ接離手段と、 前記回転軸の中途に固着された主軸プーリと、 この主軸プーリに連動する第1プーリをそのシャフトに
    固着した発電機と、 前記フレームに取り付けられ前記発電機を保持した第1
    可動台を進退動させて前記第1プーリを前記主軸プーリ
    に当接または離反させる第1シリンダと、 前記主軸プーリに連動する第2プーリをそのシャフトに
    固着した補助モータと、 前記フレームに取り付けられ前記補助モータを保持した
    第2可動台を進退動させて前記第2プーリを前記主軸プ
    ーリに当接または離反させる第2シリンダと、 前記回転軸の他端部に取り付けられた回転盤と、 この回転盤の同心円上に対向配置された固定盤と、 第1、第2および第3の順に配した磁石を1組とし、複
    数組の各磁石が前記回転盤ならびに固定盤の半径方向に
    延出する配置で、かつ対向する磁石相互は同極となるよ
    うに前記各盤の周方向に沿ってそれぞれ列設された複数
    組の磁石群と、を備えてなり、 前記第1磁石は、略直方体状で一部が前記回転盤および
    固定盤の外周面と、向かい合う一側面とのそれぞれから
    突出し、 前記第2磁石は、前記第1磁石よりも幅狭の略コ字状
    で、前記第1磁石よりも径方向の内側と外側とのそれぞ
    れから突出すると共に前記回転盤および固定盤の前記一
    側面方向に突出し、 前記第3磁石は、薄板の略台形状で前記第1磁石の長さ
    にほぼ等しく、その一側部に同組の第2磁石が、他側部
    に隣接する組の第1磁石がそれぞれ接合されてなる磁力
    応用回転装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2磁石が、前記回転盤
    並びに固定盤の半径方向に対し傾斜角を有して列設さ
    れ、前記第3磁石が、隣接する各組の第1磁石と第2磁
    石との空間に配される形状であることを特徴とする請求
    項1に記載の磁力応用回転装置。
  3. 【請求項3】 前記始動モータの回転数を検出するモー
    タ回転センサと、 前記発電機の回転数を検出する発電機回転センサと、 前記始動モータの回転駆動後、前記モータ回転センサか
    ら所定回転数を示す検出信号が送出されてくると、前記
    第1シリンダを前進動させて前記主軸プーリに前記第1
    プーリを当接して連動させることにより前記発電機を起
    動させ、前記発電機検出センサから発電機の回転数が所
    定値以下に低下したことを示す検出信号が送出されてく
    ると、前記補助モータを回転駆動させ、かつ前記第2シ
    リンダを前進動させて前記主軸プーリに前記第2プーリ
    を当接させて連動させる制御を行う制御手段と、を備え
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の磁力応用
    回転装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115431181A (zh) * 2022-10-25 2022-12-06 浙江工业大学 一种连续输送不锈钢管的外壁清洗装置
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