JP2003193631A - 改修屋根及びその改修工法 - Google Patents
改修屋根及びその改修工法Info
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Abstract
そのままにするとともに、仮設足場,安全ネット張り等
の段取施工を最小限とし、ひいては工期を短くするこ
と。 【解決手段】 断面波形状の既設スレート屋根Aと、固
定用膨出条7と,該固定用膨出条7の幅方向の少なくと
も一方に一段低位置に形成された略平坦状の載置部6と
からなる通し下地材Bと、該通し下地材B上に葺成され
る新設屋根Cとからなること。前記通し下地材Bの長手
方向が前記既設スレート屋根Aの各弧状山形部1の長手
方向に直交され、且つ前記載置部6,6が各弧状山形部
1に載置されるとともに,前記固定用膨出条7が前記弧
状山形部1から突出するフックボルト5位置に配置され
て、該フックボルト5を介して固定され、前記通し下地
材B上に新設屋根Cが葺成されてなること。
Description
いて、既設スレート屋根をそのままにするとともに、仮
設足場,安全ネット張り等の段取施工を最小限とし、ひ
いては工期を短くすることができる改修屋根及びその改
修工法に関する。
場等では、撤去時に粉塵等が立ち込めたり、取り外した
屋根板材等の部品が落下したり、また、雨天の場合には
設備、製品,自動車等に保護のためテント,天幕,カバ
ー等の架設家屋を設営しなければならない。さらに、最
悪の場合には会社、工場等の操業及び使用を一時,中断
することもあり、その間に生じる物的,金銭的な損失,
損害は極めて甚大である。このため、最近では改修屋根
の葺成において、既設スレート屋根はなるべく、そのま
ま残して、該既設スレート屋根上に新たなる屋根を施工
することが一般的となっている。
に新設屋根板を葺成する場合には、以下の点に注意を要
するものである。すなわち、改修時には、既設スレート
屋根は、すでに劣化してもろくなって、比較的簡単に割
れやすくなっている。このような既設スレート屋根の上
に作業員が載って作業を行おうとすると、スレートが簡
単に割れ、作業員にとっては極めて危険な作業環境であ
る。また、建築物の内部で作業を行っている作業員も、
落下物が当たる危険性がある。
改修工事は、作業員が既設スレート上に載っても落下し
ないように、十分な安全対策が講じられなければ工事に
着手することができない。この為、既設スレート屋根上
に工事用足場を作り、或いはネット張りを行い、且つ既
設スレート屋根上を歩行するためにの歩行床(板)が必
要である。その歩行床(板)は、図21(A),(B)
に示すように、既設スレート屋根の突出したボルト軸を
利用して設置し、その設置された歩行床(板)上にネッ
ト張りが行われる。
ート屋根を残したままの状態で新設屋根を葺成する場合
には既設スレート屋根の母屋,胴縁等の構造材及び既設
スレート屋根を固定しているフックボルトをなるべく利
用している。まず、新設屋根の施工にあたり、仮設足場
を組む場合の問題点として、改修工事業者とは別に専門
業者がその施工に当たるものであった。そのため、仮設
足場を施工する間は本来の新設屋根の改修工事は行うこ
とができず、その分長い工期を必要とせざるを得なくな
る。
要で、改修工事業者が行うには余りにも負担がかかるも
のである。また、作業者は足場から20〜40cm下にあ
る既設スレート屋根に向い作業することになり、その作
業性は非常に劣る。仮設足場を施工及び改修工事を行っ
ている間は、既設スレート屋根上に作業員が載ってしま
うこともあり、スレートが割れて建築物内に落下する危
険性も十分にあるので、このような危険性を防止するた
めにも室内側にも防護策が必要となる。次に、ネットを
張る場合の問題点としては、前述の仮設足場の施工と同
様に改修工事業者とは別の専門業者が行うことになり、
前述した仮設足場の施工とネット張り作業により、屋根
改修工事の工期は、さらに長くなるものであった。
トがあるとはいえ、スレート上に載ることは極めて危険
であるため、ネット上の流れ方向及びその直角方向に歩
行床(板)の設置が必要である。そして、その部分の工
事が終了すると、設置していた歩行床(板)を取り外
し、また次の工事場所に歩行床(板)を設置する必要が
ある。また、ネット張り作業中又は改修工事中に、スレ
ートに作業員の足が載り、スレートが割れて落下するの
を防止するため、建築物の室内側にも防護策が必要とな
り、この工事もまた、専門業者を必要とする。本発明の
目的は、既設スレート屋根の改修工事を行うにおいて、
屋根改修工事業者以外の仮設足場及びネット張り等の段
取施工を最小限に抑え、屋根改修工事に迅速に着工する
ことができひいては工期を短くすることにある。
題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、その発明
を、断面波形状の既設スレート屋根と、固定用膨出条
と,該固定用膨出条の幅方向の少なくとも一方に一段低
位置に形成された略平坦状の載置部とからなる通し下地
材と、該通し下地材上に葺成される新設屋根とからな
り、前記通し下地材の長手方向が前記既設スレート屋根
の各弧状山形部の長手方向に直交され、且つ前記載置部
が各弧状山形部に載置されるとともに,前記固定用膨出
条が前記弧状山形部から突出するフックボルト位置に配
置されて、前記フックボルトを介して固定され、前記通
し下地材上に新設屋根が葺成されてなる改修屋根及びそ
の改修工法としたことにより、屋根改修工事において既
設スレート屋根をそのままにするとともに、仮設足場,
安全ネット張り等の段取施工を最小限とし、ひいては工
期を短くすることができ、上記課題を解決したものであ
る。
づいて説明する。まず、改修屋根の構造を説明する。図
1乃至図4は、本発明における改修屋根の構造を示して
いる。その既設スレート屋根Aは、スレート等でその断
面形状が、略サインカーブ状の波形に形成されており、
実際には複数のスレート屋根材A1 ,A1 ,…より構成
されている。ここで、前記既設スレート屋根Aは、その
高さ方向の中央より上方側を弧状山形1とし、また下方
側を弧状谷部2と称する。その既設スレート屋根Aは、
図2,図3等に示すように、弧状谷部2箇所が母屋等の
構造材4上に固定されたフックボルト5,5,…にて固
定されている。
等の断面略L字形状の形鋼材が使用されているが、その
他にリップ溝形鋼等も使用されることもある。そして、
フックボルト5は、図4,図9(B)等に示すように、
ほぼJ字形状であり、ボルト軸部5a,フック部5b及
び既設ナット5cから構成されている。そして、アング
ル形鋼等とした構造材4の下縁箇所に前記フック部5b
が引掛けられ、ボルト軸部5aの軸上端箇所が前記既設
スレート屋根Aの弧状山形部1の頂部を貫通し、該弧状
山形部1の頂部側から前記既設ナット5cにより締め付
けられて、前記スレート屋根材A1 が構造材4に固定さ
れる。
示すように、前記既設スレート屋根Aの上方に新設屋根
Cを葺成するための支持部材としての役目をなす。その
通し下地材Bは、長手方向に沿って長尺となる部材であ
り、載置部6と固定用膨出条7とから構成されている。
その載置部6と固定用膨出条7は、図10に示すよう
に、通し下地材Bの幅方向に沿って連続して形成された
ものである。その載置部6は、固定用膨出条7に対して
一段,低位置となるように形成されている。その載置部
6は、ほぼ平坦状に形成されたものであり、後述する新
設屋根Cの葺成作業を行う場合に、足の踏み台となり、
作業通路としての役目をなす。前記載置部6と固定用膨
出条7とは、平行に並設され、前記載置部6と固定用膨
出条7との境は段状となっている。
から前記載置部6,6が形成されている。その固定用膨
出条7は、前記既設スレート屋根Aの弧状山形部1の頂
部から突出するフックボルト5のボルト軸部5aを締め
付ける既設ナット5cを収納する部位である。すなわ
ち、前記既設ナット5cが弧状山形部1の頂部に装着さ
れていても、前記既設ナット5cを固定用膨出条7が収
納するようにしていることにより、図3,図9(B)等
に示すように、前記載置部6,6は、弧状山形部1の頂
部に当接するようにして載置されるものである。
7の幅方向の一方側にのみ形成されることもある。すな
わち、前記固定用膨出条7と載置部6とは、一つずつ形
成されたタイプも存在する。さらにまた、前記載置部6
は、その幅方向の寸法が前述したように歩行可能として
おり、その幅も歩行に適した幅で50mmから1m程度
が好適である。しかし、必ずしもこの寸法に限定される
ものではなく、現場の既設スレート屋根Aの状況に応じ
て寸法は、適宜に設定されればよい。
の載置部6から上向き凸形状に膨出する断面ほぼ門形状
に形成されたものである。さらに、前記固定用膨出条7
からは、一段と高くなるように支持凸条7aが形成され
ることもある。該支持凸条7aは、図1,図3,図5及
び図15等に示すように、新設屋根Cを構成するための
受金具18が装着される部位となる。そして、前記載置
部6と固定用膨出条7と支持凸条7aとによって、図1
1に示すように、その断面がほぼ階段状となっている。
該支持凸条7aには、受金具18の挿入片18b1 が挿
入されるための装着孔7a1 が形成されている。該装着
孔7a1 は、受金具18のタイプによって形成されない
場合も存在する。
なわち両載置部6,6の外端には立上り側片6a,6a
が形成されている。該立上り側片6a,6aの上端には
さらに内方に向かって水平状の屈曲端縁6a1 ,6a1
が形成されている(図11参照)。該立上り側片6a,
6aには、後述する渡し板材10の幅方向端部の係止端
縁10bが係止することができるようになっている。前
記立上り側片6a,6aも種々の形状が存在する。
その長手方向に沿って適宜の間隔をおいて、複数の固定
用貫通孔7b,7b,…が形成されている(図10参
照)。該固定用貫通孔7b,7b,…は、前記既設スレ
ート屋根Aの弧状山形部1の頂部から突出した前記フッ
クボルト5のボルト軸部5aが貫通する部位である。該
固定用貫通孔7b,7b,…は、そのボルト軸部5aの
直径よりも多少大きめに形成され、通し下地材Bが既設
スレート屋根A上に載置された状態で、通し下地材Bの
載置される位置の微調整ができるようになっている。
Aのフックボルト5のボルト軸部5aが通常8mm程度
の場合に、前記固定用貫通孔7bの直径は、30mm程
度とする。また、通し下地材Bとフックボルト5とを締
め付けるための既設ナット5cとの間には、図9
(A),(B)に示すように、補強部材8が装着され
る。該補強部材8は、板厚が前記通し下地材Bに比較し
て、厚く形成され、変形しにくいものである。補強部材
8は、座金としても役目もなしている。すなわち、前記
固定用貫通孔7bの孔径より大きく形成され、通し下地
材Bを既設スレート屋根Aに固定するための固定用ナッ
ト5dの座りを安定させるものである。
図11等に示すように、前記通し下地材Bの載置部6と
固定用膨出条7の箇所における断面形状に合わせて形成
され、面板部8aの一端側に、前記固定用膨出条7と載
置部6との垂直面に当接可能な垂下片8b1 が形成さ
れ、また他端側に垂直片8b2 が形成されている。ま
た、前記面板部8aには、前記フックボルト5のボルト
軸部5aが貫通するための締付孔8a1 が形成されてい
る。
既設スレート屋根Aの各弧状山形部1の長手方向とが直
交(ほぼ直交も含む)するようにして、既設スレート屋
根Aの複数の弧状山形部1,1,…に亘り載置される。
このようにして、複数の通し下地材B,B,…は、前記
既設スレート屋根A上に並設される。通し下地材Bは、
既設スレート屋根Aの弧状山形部1の頂部から突出して
フックボルト5のボルト軸部5aを使用して、固定用ナ
ット5dによって締め付けられ固定される。このとき前
述したように、前記補強部材8が通し下地材Bと固定用
ナット5dとの間に配置される。なお、前記通し下地材
Bには、固定用膨出条7に、支持凸条7aが形成されな
いこともある。
15に示すように、前記既設スレート屋根A上に並設さ
れた通し下地材B,B,…の隣接する箇所に橋渡し状に
配置されるものである。その渡し板材10は、図12
(A),(B)に示すように、渡し主板10aの幅方向
両側に前記通し下地材Bの幅方向端部に係止する係止端
縁10b,10bが形成されている。
には、偏平膨出条10a1 が形成され、該偏平膨出条1
0a1 により、前記渡し主板10aが補強される。前記
係止端縁10bの形状は、断面ほぼ門形状であり、前記
通し下地材Bの立上り側片6a,6aに被さるようにし
て係止される。その係止端縁10bの外端縁10b
1は、ほぼ門形状となるコ字形状に形成されてもよい
が、さらに内方側(前記偏平膨出条10a1 形成側)に
向かって僅かに傾斜している方がより一層好適である。
この係止端縁10bの形状は、その他にも種々存在し、
前記通し下地材Bの立上り側片6aとの形状と一致する
ように形成されている。具体的には、馳折りタイプ,嵌
合タイプ,差込みタイプ等の種々の形状が存在する。
通し下地材B,B間を長手方向に沿って移動自在となっ
ている。すなわち、前記通し下地材B上に施工される新
設屋根Cの葺成方向に新設屋根板C1 が施工方向ととも
に、移動することができる。そして、新設屋根Cの葺成
作業の最終位置で、その渡し板材10が隣接する両通し
下地材B,Bから取り外される。すなわち、新設屋根C
の葺成完了時には、渡し板材10は、改修屋根に存在し
ない。しかし、この渡し板材10が新設屋根Cの葺成完
了とともに取り外されず、そのまま新設屋根Cとともに
残されることもある。
1 から構成されており、該新設屋根板C1 には、種々の
タイプが存在する。まずその第1タイプは、折板タイプ
としたものである。まず、折板屋根板とした新設屋根板
C1 には、図1,図2,図3,図5等に示すように、隣
接する新設屋根板C1 ,C1 の山形部11同士を重合し
て、連結する重合タイプとしたものである。その山形部
11,11同士の重合箇所は、前記受金具18により支
持される。該受金具18は、図13に示すように、台形
状の山形支持部18aの下端に基部18bが形成され、
該基部18bからほぼ垂下状に挿入片18b1 が形成さ
れている。
示すように、水平片18b2 が形成されている。該水平
片18b2 は、図3に示すように、前記固定用膨出条7
の支持凸条7aの頂部に載置される。なお、前記挿入片
18b1 及び水平片18b2は、前記基部18bに筋状
の切れ目を入れて垂下状に折曲形成されたものを挿入片
18b1 とし、そのまま水平状に残したものを水平片1
8b2 とするものである。また、前記支持凸条7aが形
成されない場合には、前記受金具18の水平片18b2
は、固定用膨出条7上に載置される。その挿入片18b
1 は、前記通し下地材Bに形成された装着孔7a1 に挿
入される。その挿入片18b1 と装着孔7a1 とは、圧
入状態としたり、或いは接着剤が使用されて固着される
こともある。
Bの支持凸条7aに固着するために固定ボルト19が使
用されることもある。該固定ボルト19は、受金具18
に新設屋根板C1 ,C1 を固着する役目もなしており、
図3に示すように、前記ボルト軸部19bの先端が錐先
19b1 となり、該錐先19b1 の次に主螺子部19b
2 が形成されている。また該主螺子部19b2 のボルト
頭部19a寄りには副螺子部19b3 が形成されてい
る。そして、前記主螺子部19b2 と前記副螺子部19
b3 との間には、非螺子形成部19b4 が形成されてい
る。この固定ボルト19は、まず重合された山形部1
1,11(重合されていない場合には一つの山形部1
1)の頂部から錐先19b1 により前記受金具18の頂
部に形成された貫通孔18a1 を貫通し、次に主螺子部
19b2 が両山形部11,11の頂部を通過し、さらに
前記錐先19b1 が(固定用膨出条7に形成された)支
持凸条7aに食い込む。この錐先19b1 が支持凸条7
aに食い込み始めたときには、前記非螺子形成部194
が受金具18の貫通孔18a1 箇所を通過しており、重
合する山形部11,11や受金具18に対して、ボルト
軸部19bは容易に空転することができ、ほとんど抵抗
なく食い込んでゆくことができる。
持凸条7aの表面に達したときに支持凸条7aの表面を
破り、その支持凸条7aから下方に向かってバリが形成
され、該バリに主螺子部19b2 が螺合し、固定ボルト
19が固着され、受金具18及び新設屋根板C1 が通し
下地材B上に施工される。そして、前記主螺子部19b
2 が支持凸条7aにある程度螺合したときには、前記副
螺子部19b3 が前記両山形部11,11に貫通された
孔に螺合し、両山形部11,11が受金具18に固定さ
れることになる。
れたものでは、図16(A),(B)に示すように、隣
接する新設屋根板C1 ,C1 の山形部11,11に下馳
部11b1 と上馳部11b2 とがそれぞれ形成され、隣
接する新設屋根板C1 ,C1同士が前記下馳部11b1
と上馳部11b2 との馳締により連結される。また、下
馳部11b1 と上馳部11b2 との馳締部と前記受金具
18とは、該受金具18に固着される馳締用吊子12a
を介して連結される。
では、図17(A),(B)に示すように、隣接する新
設屋根板C1 ,C1 の山形部11,11同士の連結に嵌
合キャップ材11dが使用されるものである。嵌合キャ
ップ材11dには、幅方向両側に嵌合突起条11d1 ,
11d1 が形成されている。両新設屋根板C1 ,C1,
…の対向する嵌合屈曲部11c,11c間には、嵌合用
吊子12bが配置され、該嵌合用吊子12bにて、両嵌
合屈曲部11c,11cが受金具18に固定される。そ
して、隣接する新設屋根板C1 ,C1 の両山形部11,
11の頂部には、嵌合屈曲部11c,11cが形成さ
れ、該嵌合屈曲部11c,11cに前記嵌合キャップ材
11dの嵌合突起条11d1 ,11d1 が嵌合するよう
にして被せられ、嵌合タイプの折板屋根が構成される。
(B)等に示すように、フラット状屋根タイプとしたも
のである。この構成では、フラット状屋根材13と、ガ
ッタ14と、固定部材15と、フラットキャップ材16
と、から構成されるものである。前記フラット状屋根材
13は、フラット状面板13aと、該フラット状面板1
3aの幅方向両側端部に形成された嵌合側部13b,1
3bから形成されている。前記ガッタ14は、樋形状を
なしており、長手方向に長尺に形成されたものである。
前記固定部材15は、金属帯板が適宜に屈曲形成され、
押え部15aと設置部15cとからなり、前記押え部1
5aは、前記ガッタ14を前記通し下地材B上に押さえ
つけるようにして固定する部位である。前記固定部材1
5の設置部15cは、前記通し下地材B上に載置される
部位である。前記押え部15aには、下向き傾斜状の嵌
合片15bが形成されている。前記フラットキャップ材
16は、フラット頂部16aの幅方向両側端からほぼ折
り返し状に屈曲されて嵌合脚片16b,16bが形成さ
れたものである。
つの固定部材15,15の押え部15a,15aによっ
て押さえられるようにして、前記通し下地材B上に設置
部15c,15cを介して固定される。このとき、図1
9に示すように、前記設置部15cに形成された貫通孔
に前記通し下地材Bから突出したフックボルト5のボル
ト軸部5aが貫通し、該ボルト軸部5aに前記固定用ナ
ット5dが締付けられて、固定部材15が通し下地材B
上に固定される。また、前記ガッタ14の幅方向両側を
固定する両固定部材15,15のそれぞれの嵌合片15
b,15bは、前記ガッタ14内部で対向した状態とな
っている。次に前記ガッタ14内に前記隣接するフラッ
ト状屋根材13,13の両嵌合側部13b,13bが対
向するようにして入り込み、該嵌合側部13b,13b
が前記ガッタ14内で対向する両嵌合片15b,15b
に嵌合固定される。
13の対向する嵌合側部13b,13b間にフラットキ
ャップ材16の嵌合脚片16b,16bが嵌合されてフ
ラット状屋根が施工される。なお、前記固定部材15
は、前記既設スレート屋根Aのフックボルト5を介して
通し下地材Bに固定されたものであるが、必ずしもこれ
に限定されるものではなく、特に図示しないが別の新た
なボルト,ドリルビス等の固着具や溶接手段等にて、固
定部材15を通し下地材B上に固着しても構わない。
(B)に示すように、瓦棒葺タイプとしたものである。
このタイプは、溝板20,瓦棒吊子21及び瓦棒キャッ
プ22とから構成されている。その瓦棒吊子21は、前
記通し下地材Bの固定用膨出条7上に前記フックボルト
5のボルト軸部5a及び固定用ナット5dにて固着さ
れ、前記瓦棒吊子21の幅方向両側に前記溝板20,2
0が配置され、該溝板20,20と瓦棒キャップ22が
前記瓦棒キャップ22に馳締されて瓦棒葺屋根が施工さ
れる。
図8及び図15等に基づいて説明する。まず、図6
(A),図7(A)に示すように、既設スレート屋根A
の弧状山形部1の長手方向に、通し下地材Bの長手方向
を直交させ、該通し下地材Bの固定用膨出条7を前記既
設スレート屋根Aの弧状山形部1の頂部箇所から突出す
るフックボルト5のボルト軸部5aの位置に合わせると
ともに前記固定用膨出条7よりも一段低い位置に形成し
た載置部6を弧状山形部1の頂部に載置する。このと
き、弧状山形部1の頂部の既設ナット5cが前記固定用
膨出条7の裏面側内に納まる(図11参照)。
示すように、前記フックボルト5,5,…のボルト軸部
5a,5a,…を固定用膨出条7の固定用貫通孔7b,
7b,…に貫通させ、固定用ナット5d,5d,…で締
付固定し、既設スレート屋根A上に通し下地材B,B,
…を複数並設する。このとき、前記固定用膨出条7の表
面に補強部材8を配置し、該補強部材8とともに前記フ
ックボルト5にて固定することもある。そして、通し下
地材Bの固定用膨出条7に複数の受金具18,18,…
を装着してゆく。
に、並設した通し下地材B,B,…上に新設屋根Cを葺
成する。なお、図8(A),(B)に示すように、前記
隣接する通し下地材B,B間には、渡し板材10を配置
し、前記通し下地材Bの長手方向に沿って移動自在と
し、新設屋根Cの葺成方向にしたがって、前記渡し板材
10を移動させることができる。前記通し下地材Bの載
置部6,6は、図14に示すように、作業員の歩行用通
路として利用する等、種々の作業ができる。また前記渡
し板材10は、道具のストックヤード(置き場)として
利用できる。これらにより、作業効率を向上させること
ができる。
れている場合には、新設屋根Cにも勾配が生じるが、こ
のような場合に、前記通し下地材Bは、その固定用膨出
条7に形成された支持凸条7aが常時、勾配の水上側寄
りとなるように既設スレート屋根A上に設置される〔図
9(B)参照〕。しかし、必ずしもこれに限定されるも
のではなく、前記支持凸条7aが水下側寄りとなるよう
に既設スレート屋根A上に設置されてもかまわない。
レート屋根Aと、固定用膨出条7と,該固定用膨出条7
の幅方向の少なくとも一方に一段低位置に形成された略
平坦状の載置部6,6とからなる通し下地材Bと、該通
し下地材B上に葺成される新設屋根Cとからなり、前記
通し下地材Bの長手方向が前記既設スレート屋根Aの各
弧状山形部1の長手方向に直交され、且つ前記載置部
6,6が各弧状山形部1に載置されるとともに,前記固
定用膨出条7が前記弧状山形部1から突出するフックボ
ルト5位置に配置されて、前記フックボルト5を介して
固定され、前記通し下地材B上に新設屋根Cが葺成され
てなる改修屋根としたことにより、足場、ネット等を必
要とせずに、既設スレート屋根Aに新設屋根Cを葺成す
ることができるし、また、その葺成作業も極めて迅速に
でき作業効率を向上させることができ、且つ特別な熟練
を要することがない。
既設スレート屋根A上に配置されるものであるが、この
とき通し下地材Bが足場の代用となる。特に、載置部
6,6は、前記既設スレート屋根Aの弧状山形部1の頂
部に当接している状態なので、この載置部6,6は、安
定しており、通路として使用することができ、新設屋根
Cを施工する場合に作業員の安全を確保し、作業効率を
向上させている。そして、通し下地材Bは、ほぼ広い板
状に形成されており、安定した状態のものにできる。
単に新設屋根Cの支持部としての役目をなすのみではな
く、さらに施工時における仮設足場,ネット張り等の役
目をなすものである。したがって、仮設足場,ネット張
り等の専門業者を必要とせず、また仮設足場及びネット
張り等の段取施工を全く不要にすることができるか、或
いは最小限にすることができ、ひいては、迅速に屋根改
修工事を行うことができ、ひいては工期を短くすること
ができる。また、通し下地材Bは、既設スレート屋根A
を構成するフックボルト5を利用して装着するものであ
り、該フックボルト5の箇所では、通常,構造材4が位
置している。これによって、通し下地材Bは、前記構造
材4に間接的に支持されることになり、前記通し下地材
Bは、極めて強固に支持されることになり、ひいては新
設屋根Cも極めて強固且つ耐久性のあるものにできる。
記固定用膨出条7に前記フックボルト5が貫通する部位
の表面には板片状の補強部材8が配置され、該補強部材
8は、前記フックボルト5にて前記固定用膨出条7に固
定されてなる改修屋根としたことにより、フックボルト
5は、補強部材8を介して固定用膨出条7を既設スレー
ト屋根A上に固定するので、前記補強部材8により前記
固定用膨出条7の表面に面接触状態で補強することがで
き、より一層,強固なる固定にすることができる。ま
た、前記補強部材8は、比較的肉厚とすることで、通し
下地材Bの肉厚が薄いものであっても、フックボルト5
と既設ナット5cによる締付箇所に変形や歪みが生じに
くいものにすることができる。
接する通し下地材B,B間には、対向する幅方向端縁間
に係止される渡し板材10が配置されてなる改修屋根と
したことにより、新設屋根Cの施工時においては、前記
渡し板材10が作業員のための作業用通路としたり、或
いは道具のストックヤード(置き場所)にすることがで
きる。すなわち、渡し板材10を両通し下地材B,Bに
長手方向に移動自在に載置することで、両通し下地材
B,B間を往来する場合に作業員の安全を確保したり、
或いは道具類の落下をその渡し板材10にて受け止め、
既設スレート屋根Aを損傷することを防止できる。
B,Bの長手方向に沿って移動自在であるため、新設屋
根板C1 ,C1 を葺成作業にともなって移動させること
で、作業の安全を図り、且つ作業効率を向上させること
ができる。また、渡し板材10を設けることにより、既
設スレート屋根A上の不安定な空きスペースも少なくす
ることができる。また、渡し板材10を改修屋根の施工
後にも残しておくことで、既設スレート屋根Aと新設屋
根Cとともに3層屋根構造とすることができ、防音,断
熱効果を発揮することができるものである。この3層屋
根構造とする場合には、前記渡し板材10は、両通し下
地材B,B間に沿ってほぼ全面的に塞ぐ状態としてお
く。
おいて、前記新設屋根Cは山形部が所定間隔に連続する
折板屋根とし、前記固定用膨出条7には長手方向に沿っ
て、前記新設屋根Cの受金具18が装着される断面ほぼ
門形状の支持凸条7aが形成されてなる改修屋根とした
ことにより、該支持凸条7aが固定用膨出条7の他の面
よりも一段高くなっているので、その支持凸条7aに受
金具18が装着されることにより、通し下地材Bの他の
部分から突出したフックボルト5や既設ナット5c等の
他の部位に干渉されることなく、新設屋根板C1 ,
C1 ,…を安定した状態で受金具18に取り付けてゆく
ことができ、ひいては良好な葺成作業にすることができ
る。このように通し下地材Bの固定用膨出条7に支持凸
条7aが形成されることにより、新設屋根Cが折板屋根
の施工において極めて好適なものにすることができる。
記受金具18の脚部下端より挿入片18b1 が形成さ
れ、前記支持凸条7aの適宜の位置には、前記挿入片が
挿入片される装着孔7a1 が形成されてなる改修屋根と
したことにより、受金具18の装着が極めて簡単にで
き、新設屋根Cを折板屋根としたときの施工効率を極め
て良好にすることができる。
おいて、前記新設屋根Cは、フラット状屋根材13,1
3と、幅方向に隣接する前記フラット状屋根材13,1
3の幅方向端部が対向しつつ入り込むガッタ14と、該
ガッタ14を通し下地材B上に固定するとともに隣接す
る前記フラット状屋根材13,13の幅方向端部をガッ
タ14内で嵌合固定する固定部材15と、前記隣接する
フラット状屋根材13,13の対向する幅方向端部間に
嵌合されるフラットキャップ材16とからなるフラット
状屋根としてなる改修屋根としたことにより、新設屋根
Cをフラット屋根とした場合においても好適なものにで
きる。すなわち、前記ガッタ14を固定する固定部材1
5は、前記通し下地材Bから突出した既設スレート屋根
Aのフックボルト5を利用して固定することが可能であ
り、その施工性を極めて良好にすることができる。特
に、前記通し下地材Bは、固定用膨出条7の上端が平坦
状に形成されたものが使用されることで、フラット屋根
の下地として、極めて好適なものである。
おいて、前記新設屋根Cは、瓦棒吊子21と,該瓦棒吊
子21の幅方向両側に馳折形成される瓦棒キャップ22
と溝板20からなる瓦棒葺屋根とし、前記瓦棒吊子21
は前記通し下地材Bを貫通するフックボルト5を介して
固定されてなる改修屋根としたことにより、新設屋根C
を瓦棒屋根とした場合においても好適なものにできる。
すなわち、前記瓦棒吊子21は、前記通し下地材Bから
突出した既設スレート屋根Aのフックボルト5を利用し
て固定することができ、その施工性を極めて良好にする
ことができる。また、前述した効果と同様に通し下地材
Bは、固定用膨出条7の上端が平坦状に形成されること
で、瓦棒屋根の下地として好適である。
弧状山形の長手方向に通し下地材Bの長手方向を直交さ
せ、該通し下地材Bの固定用膨出条7を前記既設スレー
ト屋根Aの弧状山形部1箇所から突出するフックボルト
5の突出部位置に合わせるとともに前記固定用膨出条7
よりも一段低い位置に形成した載置部6を弧状山形部1
に載置して前記フックボルト5を固定用膨出条7に貫通
させて締付固定し、前記通し下地材Bを複数並設し、次
に並設した通し下地材B,B,…上に新設屋根Cを葺成
してなる改修屋根の改修工法としたことにより、特別な
熟練技術を要することがなく、また足場、ネット張り等
を必要とせずに、既設スレート屋根Aに新設屋根Cを葺
成することができる。またその作業も簡易且つ迅速にで
き、作業効率を向上させることができる。
弧状山形部1の長手方向に通し下地材Bの長手方向を直
交させ、該通し下地材Bの固定用膨出条7を前記既設ス
レート屋根Aの弧状山形部1箇所から突出するフックボ
ルト5の突出部位置に合わせて載置し、前記固定用膨出
条7の表面に補強部材8を配置し、該補強部材8ととも
に前記フックボルト5にて固定し、前記通し下地材Bを
複数並設し、次に並設した通し下地材B,B,…上に新
設屋根Cを葺成してなる改修屋根の改修工法としたこと
により、通し下地材Bを既設スレート屋根Aに固着する
のに、補強部材8を介してフックボルト5に締付固定す
るので、そのフックボルト5による締付箇所には変形,
歪等が生じにくくなり、施工精度を良好にすることがで
き、ひいては、通し下地材Bの装着がより一層強固にで
きる。
いて、前記隣接する通し下地材B,B間に該通し下地材
Bの長手方向に沿って移動自在な渡し板材10を設け、
新設屋根Cの葺成方向にしたがって、前記渡し板材10
を移動させてなる改修屋根の改修工法としたことによ
り、渡し板材10を新設屋根Cの葺成方向とともに、移
動させることで、葺成作業をより一層効率的にできる。
すなわち、新設屋根Cの葺成方向に伴って、渡し板材1
0が移動できるので、その渡し板材10を介して隣接す
る通し下地材B,B間を往来でき、またその渡し板材1
0上に道具等を置いておくことができるので、葺成作業
を効率的にすることができるとともに、作業員の安全性
の確保、及び道具類等の落下防止ができるものである。
0において、前記通し下地材Bの長手方向には、受金具
18を所定間隔に配置し、該受金具18に折板屋根板材
を葺成してなる改修屋根の改修工法としたことにより、
新設屋根Cを折板屋根とした場合に好適であり、折板屋
根の葺成を極めて効率的に行うことができる。また、通
し下地材Bは、弧状山形部1箇所から突出するフックボ
ルト5によって、既設スレート屋根A上に極めて強固に
固定することができ、ひいては受金具18が強固に支持
されるものである。
地材,受金具及び渡し板材等が見えるようにして構造を
示した斜視図
略示図
拡大断面図
拡大斜視図
着している施工図 (B)は通し下地材に受金具を装着している施工図 (C)は通し下地材上に新設屋根を葺成している施工図
着している施工斜視図 (B)は通し下地材に受金具を装着した施工斜視図 (C)は通し下地材上に新設屋根を葺成している施工斜
視図
置される斜視図 (B)は通し下地材間に設置された渡し板材が通し下地
材の長手方向に摺動自在としていることを示す斜視図
されている構造を示す斜視図 (B)は既設スレート屋根に通し下地材が固定されてい
る構造を示す縦断側面図
とともに装着されよとする分解斜視図
とともに装着されよとする分解縦断側面図
る通し下地材との分離した状態の斜視図
す略示図
し下地材間に渡し板材が装着された状態の斜視図
根の内部側から軒先側方向における断面略示図 (B)は(A)の要部拡大断面図
根の内部側から軒先側方向における断面略示図 (B)は(A)の要部拡大断面図
改修屋根の内部側から軒先側方向における断面略示図 (B)は(A)の要部拡大断面図
根の内部側から軒先側方向における断面略示図 (B)は(A)の要部拡大断面図
屋根上に設置された工事用足場にネット張りが行われて
いる工程の略示斜視図 (B)はさらにネット上に工事用足場が設置されている
工程の略示斜視図
Claims (11)
- 【請求項1】 断面波形状の既設スレート屋根と、固定
用膨出条と,該固定用膨出条の幅方向の少なくとも一方
に一段低位置に形成された略平坦状の載置部とからなる
通し下地材と、該通し下地材上に葺成される新設屋根と
からなり、前記通し下地材の長手方向が前記既設スレー
ト屋根の各弧状山形部の長手方向に直交され、且つ前記
載置部が各弧状山形部に載置されるとともに,前記固定
用膨出条が前記弧状山形部から突出するフックボルト位
置に配置されて、該フックボルトを介して固定され、前
記通し下地材上に新設屋根が葺成されてなることを特徴
とする改修屋根。 - 【請求項2】 請求項1において、前記固定用膨出条に
前記フックボルトが貫通する部位の表面には板片状の補
強部材が配置され、該補強部材は、前記フックボルトに
て前記固定用膨出条に固定されてなることを特徴とする
改修屋根。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、隣接する通し
下地材間には、対向する幅方向端縁間に係止される渡し
板材が配置されてなることを特徴とする改修屋根。 - 【請求項4】 請求項1,2又は3において、前記新設
屋根は山形部が所定間隔に連続する折板屋根とし、前記
固定用膨出条には長手方向に沿って、前記新設屋根の受
金具が装着される断面ほぼ門形状の支持凸条が形成され
てなることを特徴とする改修屋根。 - 【請求項5】 請求項4において、前記受金具の脚部下
端より挿入片が形成され、前記支持凸条の適宜の位置に
は、前記挿入片が挿入される装着孔が形成されてなるこ
とを特徴とする改修屋根。 - 【請求項6】 請求項1,2又は3において、前記新設
屋根は、フラット状屋根材と、幅方向に隣接する前記フ
ラット状屋根材の幅方向端部が対向しつつ入り込むガッ
タと、該ガッタを通し下地材上に固定するとともに隣接
する前記フラット状屋根材の幅方向端部をガッタ内で嵌
合固定する固定部材と、前記隣接するフラット状屋根材
の対向する幅方向端部間に嵌合されるフラットキャップ
材とからなるフラット状屋根としてなることを特徴とす
る改修屋根。 - 【請求項7】 請求項1,2又は3において、前記新設
屋根は、瓦棒吊子と,該瓦棒吊子の幅方向両側に馳折形
成される瓦棒キャップと溝板からなる瓦棒葺屋根とし、
前記瓦棒吊子は前記通し下地材を貫通するフックボルト
を介して固定されてなることを特徴とする改修屋根。 - 【請求項8】 既設スレート屋根の弧状山形の長手方向
に通し下地材の長手方向を直交させ、該通し下地材の固
定用膨出条を前記既設スレート屋根の弧状山形部箇所か
ら突出するフックボルトの突出部位置に合わせるととも
に前記固定用膨出条よりも一段低い位置に形成した載置
部を弧状山形部に載置して前記フックボルトを固定用膨
出条に貫通させて締付固定し、前記通し下地材を複数並
設し、次に並設した通し下地材上に新設屋根を葺成して
なることを特徴とする改修屋根の改修工法。 - 【請求項9】 既設スレート屋根の弧状山形部の長手方
向に通し下地材の長手方向を直交させ、該通し下地材の
固定用膨出条を前記既設スレート屋根の弧状山形部箇所
から突出するフックボルトの突出部位置に合わせて載置
し、前記固定用膨出条の表面に補強部材を配置し、該補
強部材とともに前記フックボルトにて固定し、前記通し
下地材を複数並設し、次に並設した通し下地材上に新設
屋根を葺成してなることを特徴とする改修屋根の改修工
法。 - 【請求項10】 請求項8又は9において、前記隣接す
る通し下地材間に該通し下地材の長手方向に沿って移動
自在な渡し板材を設け、新設屋根の葺成方向に沿って、
前記渡し板材を移動させてなることを特徴とする改修屋
根の改修工法。 - 【請求項11】 請求項8,9又は10において、前記
通し下地材の長手方向には、受金具を所定間隔に配置
し、該受金具に折板屋根板材を葺成してなることを特徴
とする改修屋根の改修工法。
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JP2001396999A JP3850727B2 (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 改修屋根及びその改修工法 |
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JP2003193631A true JP2003193631A (ja) | 2003-07-09 |
JP2003193631A5 JP2003193631A5 (ja) | 2005-05-19 |
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JP2007154624A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Sanko Metal Ind Co Ltd | 改修屋根及びその改修工法 |
-
2001
- 2001-12-27 JP JP2001396999A patent/JP3850727B2/ja not_active Expired - Fee Related
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