JP2003193610A - 斜材と横架材との接合構造 - Google Patents

斜材と横架材との接合構造

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JP2003193610A JP2001334911A JP2001334911A JP2003193610A JP 2003193610 A JP2003193610 A JP 2003193610A JP 2001334911 A JP2001334911 A JP 2001334911A JP 2001334911 A JP2001334911 A JP 2001334911A JP 2003193610 A JP2003193610 A JP 2003193610A
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Eiichi Musashi
栄一 武蔵
Hiroshi Horikawa
浩志 堀川
Hiromitsu Ishikawa
博光 石川
Kouichirou Mochizuki
光一朗 望月
Shuichi Ikeda
修一 池田
Akio Matsunaga
章生 松永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根架構を構築するために傾斜して架け渡さ
れる斜材と該斜材を下方から支持する横架材との交差部
における斜材と横架材との接合構造であって、容易にか
つ確実に接合することのできる斜材と横架材との接合構
造を提案すること。 【解決手段】 屋根架構を構築するために傾斜して架け
渡される斜材11と、斜材11を下方から支持する横架
材21との交差部における斜材11と横架材21との接
合構造1であって、斜材11は、好適にはアルミニウム
合金製の押出形材からなり、下面が開口した断面溝形の
溝部11aを有し、横架材21には、溝部11aへ嵌合
可能で横架材21よりも上方に突出する凸部31aを有
する接合部材31が固定され、斜材11は、溝部11a
に嵌合された凸部31aに固定される。また、接合部材
31は、好適にはアルミニウム合金製の押出形材もしく
はアルミニウム合金製の鋳物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根架構を構築す
るために傾斜して架け渡される斜材と該斜材を下方から
支持する横架材との交差部における斜材と横架材との接
合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の建築基準法の仕様規定から性能規
定への改正に起因して、強度の割に軽量で、腐食しにく
く、加工やユニット化が容易であるという特徴をもった
アルミニウム合金製の押出形材を木造建物の屋根架構の
骨組材として用いる試みがある。
【0003】ところで、屋根架構を構築するために傾斜
して架け渡される斜材(木造建物における垂木や隅木に
相当する部材)と、斜材を支持する横架材(木造建物に
おける軒げたや母屋などに相当する部材)とを接合させ
る場合には、例えば、木造建物であれば、垂木(斜材)
を受けるために軒げた(横架材)に切り欠きを形成する
か、あるいは垂木に切り欠きを形成し、さらにひねり金
物などを併用して接合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斜材を
金属形材により構成した場合には、木材ほどは容易に切
り込みを入れることができない。また、断面が密実な木
材を切り欠くのとは異なり、溝形やH形の金属形材に切
り込みを設けると強度が著しく低下するので建物の耐力
確保という観点からも好ましくない。
【0005】したがって、これらの部材を接合するに
は、何らかの接合部材を用いることになるが、接合部材
およびこれを用いた接合構造については、作業効率の向
上やコスト削減を図るために簡易な構成であることが望
まれ、一方、屋根荷重を斜材から横架材へ確実に伝達で
きるように、さらには風圧力などに耐えられるように、
強固に接合しうる構成であることが要求される。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、屋根架構を構築
するために傾斜して架け渡される斜材と該斜材を下方か
ら支持する横架材との交差部における斜材と横架材との
接合構造であって、容易にかつ確実に接合することので
きる斜材と横架材との接合構造を提案する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
斜材と横架材との接合構造は、屋根架構を構築するため
に傾斜して架け渡される斜材と該斜材を下方から支持す
る横架材との交差部における斜材と横架材との接合構造
であって、前記斜材は、下面が開口した断面溝形の溝部
を有する金属形材からなり、前記横架材には、前記溝部
へ嵌合可能で前記横架材よりも上方に突出する凸部を有
する接合部材が固定され、前記斜材は、その溝部に嵌合
された前記凸部に固定されることを特徴とする。
【0008】かかる斜材と横架材との接合構造によれ
ば、下面が開口した溝部を有する金属形材からなる斜材
を、横架材に固定された接合部材の凸部の上方から覆い
被せるようにして溝部に凸部を嵌合させ、この凸部に対
して斜材を固定するだけの簡易な接合構造であるため、
作業性がよい。また、金属形材には切り込みなどが不要
であるため、強度が低下することはない。
【0009】本発明の請求項2に係る斜材と横架材との
接合構造は、請求項1に記載の斜材と横架材との接合構
造であって、前記接合部材の凸部の上部は、前記溝部と
同一の断面形状を有し、前記凸部の上面は、前記斜材の
長手方向に前記斜材と同じ傾きを有することを特徴とす
る。
【0010】かかる斜材と横架材との接合構造によれ
ば、接合部材の上面が、斜材の溝部に当接するため、斜
材をより安定させた状態で接合部材に固定することがで
き、すなわち、斜材と横架材とをより確実に接合させる
ことができる。
【0011】本発明の請求項3に係る斜材と横架材との
接合構造は、請求項1又は請求項2に記載の斜材と横架
材との接合構造であって、前記斜材の溝部は、その下端
部の内幅が拡幅されていることを特徴とする。
【0012】かかる斜材と横架材との接合構造によれ
ば、斜材の溝部の下端部の内幅が拡幅されているので、
溝部を容易に凸部に嵌合させることができる。
【0013】本発明の請求項4に係る斜材と横架材との
接合構造は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記
載の斜材と横架材との接合構造であって、前記斜材は、
アルミニウム合金製の押出形材からなることを特徴とす
る。
【0014】請求項4の斜材と横架材との接合構造によ
れば、斜材がアルミニウム合金製の押出形材により構成
されるので、斜材の製作が容易になるとともに、強度の
割に軽量で、腐食しにくいというアルミニウム合金のメ
リットを活かすことができる。
【0015】本発明の請求項5に係る斜材と横架材との
接合構造は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記
載の斜材と横架材との接合構造であって、前記接合部材
は、アルミニウム合金製の押出形材もしくはアルミニウ
ム合金製の鋳物からなることを特徴とする。
【0016】請求項5の斜材と横架材との接合構造によ
れば、接合部材がアルミニウム合金製の押出形材もしく
はアルミニウム合金製の鋳物により構成されるので、接
合部材の製作が容易になるとともに、強度の割に軽量
で、腐食しにくいというアルミニウム合金のメリットを
活かすことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
した図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の
説明においては、同一の要素には同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0018】本発明は、屋根架構を構築するために傾斜
して架け渡される金属形材からなる斜材とその斜材を下
方から支持する横架材との交差部における斜材と横架材
との接合構造に関するものであり、例えば、図12に示
すような屋根架構においては、斜材11〜16と横架材
21との各交差部において適用することができる。な
お、図12には各接合構造の詳細は図示していない。
【0019】ここで、屋根架構を構築するために傾斜し
て架け渡される斜材とは、図12に示すような屋根架構
においては、木造建物における垂木やトラス方式の小屋
組における上弦材に相当する斜材11、隅木に相当する
斜材12および斜材14、屋根の谷部に配設される谷木
に相当する斜材13、妻垂木に相当する斜材15、隅木
の側面に取り付けられる配付け垂木に相当する斜材16
を意味し、斜材を下方から支持する横架材とは、軒げた
に相当する木製の横架材21や母屋に相当する横架材
(図示せず)などを意味する。
【0020】(第1の実施形態)第1の実施形態に係る
接合構造1は、図1(a)(b)に示すように、木造建
物における垂木に相当する斜材11(図12参照)と、
これを下方から支持する横架材21と、これらを接合す
るための接合部材31とから構成される。なお、本実施
形態では、妻垂木に相当する斜材15あるいは配付け垂
木に相当する斜材16(図12参照)も斜材11と同一
の形状なので、接合部材31により横架材21との接合
が可能である。
【0021】斜材11は、下面が開口した断面溝形の溝
部11aと、その下端から側方に張り出す張出部11b
とを有する金属形材からなる。張出部11bは、斜材1
1の断面性能を向上させるとともに、屋根下地材などを
設置する際に利用される。また、斜材11の側面には、
接合部材31と接合するためのボルトB2が挿通される
ボルト挿通孔11cが形成されている。さらに、図10
(a)に示すように、溝部11aの下端部11dの肉厚
を薄く形成することにより、溝部11aの内幅を拡幅し
ている。なお、図10(b)に示すように、必要に応じ
て補強板11eを配置して、斜材11の剛性を向上させ
てもよい。
【0022】斜材11は、好適にはアルミニウム合金製
の押出形材からなるが、これに限定されることはなく、
H形鋼や溝形鋼などを利用してもよい。
【0023】横架材21は、本実施形態では、木材から
なるが、アルミニウム合金製の押出形材のほかH形鋼や
溝形鋼などの金属形材であってもよい。また、本実施形
態では、接合部材31の固定位置に合わせて、ボルトB
1が挿通されるボルト挿通孔21aが形成されている。
【0024】接合部材31は、横架材21の上面に固定
される固定部31bと、これに立設される中空角柱形状
の凸部31aとを有する。凸部31aは、横架材21の
上面よりも上方に突出するとともに、斜材11の溝部1
1aへ下方から嵌合可能である。すなわち、凸部31a
の上部は、溝部11aの下端部11dよりも上方の内面
と同一の断面形状を有する。また、凸部31aの上面
は、斜材11の長手方向に斜材11と同じ傾きを持つよ
うに形成されている。さらに、斜材11と接合するため
のボルトB2が挿通されるボルト挿通孔31cが凸部3
1aに、横架材21と固定するためのボルトB1が挿通
されるボルト挿通孔31dが固定部31bにそれぞれ形
成されている。
【0025】接合部材31は、好適にはアルミニウム合
金製の鋳物からなり、砂型鋳造法や金型鋳造法などによ
り製造される。また、アルミニウム合金製の押出形材に
切断や折曲加工を適宜施して製作してもよいし、H形鋼
や溝形鋼などを利用してもよい。
【0026】以下で、前記した各部材を組み合わせて接
合構造1を構築する手順について説明する。まず、斜材
11と横架材21とが交差する部位において、接合部材
31の固定部31bをボルトB1とナットNとにより横
架材21の上面に強固に固定する。次に、斜材11を、
接合部材31の凸部31aの上方から覆い被せるように
して溝部11aに凸部31aを嵌合させる。このとき、
溝部11aの下端の内幅が拡幅され、凸部31aよりも
広がっているので、斜材11を凸部31aへ容易に嵌め
込むことができる。さらに、凸部31aの上部は、溝部
11aの内面と同一の断面形状を有するとともに、その
上面は、斜材11の傾きと等しい傾きを持つように形成
されているので、接合部材31を溝部11aに嵌め込ん
だ際に、凸部31aの上面が、溝部11aに当接する。
そして、斜材11のボルト挿通孔11cと接合部材31
のボルト挿通孔31cの位置を合わせた後に、ボルトB
2を挿通し、これとナットNとにより斜材11と接合部
材31とを強固に固定する。
【0027】このように、接合構造1は、斜材11、横
架材21および接合部材31の形状および構成が単純で
あり、また、組み立て手順も簡易なので、斜材11と横
架材21とを容易にかつ確実に接合することができる。
さらに、凸部31aの上面が、溝部11aに当接するの
で、斜材11と接合部材31との位置合わせが容易にな
るとともに、斜材11は、接合部材31によって安定し
て支持される。また、斜材11あるいは横架材21に切
り込みを入れる必要がないため、接合部において強度が
低下することはない。したがって、接合構造1によれ
ば、斜材11と横架材21とを強固に接合することがで
きる。
【0028】また、斜材11としてアルミニウム合金製
の押出形材を利用し、接合部材31をアルミニウム合金
製の鋳物とすることにより、これらの製作が容易になる
とともに、強度の割に軽量で、腐食しにくいといったア
ルミニウム合金の特徴を活かした接合構造1を構成する
ことができる。
【0029】なお、本発明に係る接合構造は、前記した
実施形態に限定されることはなく、斜材の断面形状や斜
材と横架材との交差位置などによって適宜変更可能であ
る。以下に、変形例を示す。なお、以下の各接合構造を
構成する手順は第1の実施形態と同様であるので詳細は
省略する。
【0030】(第2の実施形態)第2の実施形態に係る
接合構造2は、図2に示すように、木造建物における隅
木に相当する斜材12(図12参照)と横架材21とを
接合部材32により接合するものである。
【0031】斜材12は、下面が開口した断面溝形の溝
部12aと、その下端から側方に延出する張出部12b
とを有する。また、図10(c)に示すように、溝部1
2aの下端部12dの肉厚を薄く形成することにより、
溝部12aの内幅を拡幅している。なお、斜材12は屋
根の隅棟に用いられるため、斜材12の上面は、断面逆
V字形状に形成されている。さらに、張出部12bは、
斜材12の上面と断面方向に同じ傾きを持つように形成
されている。また、図10(d)に示すように、必要に
応じて補強板12eを配置してもよい。
【0032】接合部材32は、横架材21よりも上方に
突出する凸部32aとその下端から側方に延出する固定
部32bとを有する。また、凸部32aの上部は、溝部
12aの下端部12dよりも上方の内面と同一の断面形
状を有し、溝部12aに嵌合可能である。さらに、凸部
32aの上面は、斜材12と同様に、断面逆V字形状に
形成されるとともに、斜材12の長手方向に斜材12と
同じ傾きを持つように形成されている。なお、斜材12
が補強板12e(図10(d)参照)を有する場合に
は、凸部32aの上面は、補強板12eに当接するよう
に平面に形成される。
【0033】接合構造2は建物の隅角部に形成されるた
め、図2に示すように、接合部材32は、直角に交わる
横架材21,21に架け渡すように固定されている。な
お、どちらか一方の横架材21に固定してもよい。
【0034】(第3の実施形態)第3の実施形態に係る
接合構造3は、図3に示すように、屋根の谷部に配設さ
れる谷木に相当する斜材13と、これを下方から支持す
る横架材21とを接合部材33により接合するものであ
る。
【0035】斜材13は、下面が開口した断面溝形の溝
部13aと、その下端から側方に延出する張出部13b
とを有する。また、図10(e)に示すように、溝部1
3aの下端部13dの肉厚を薄く形成して、溝部13a
の下端の内幅を拡幅している。なお、斜材13は屋根の
谷部に用いられるため、斜材13の上面は、断面V字形
状に形成されている。さらに、張出部13bは、斜材1
3の上面と断面方向に同じ傾きを持つように形成されて
いる。また、図10(f)に示すように、必要に応じて
補強板13eを配置してもよい。
【0036】接合部材33は、横架材21よりも上方に
突出する凸部33aとその下端から側方に延出する固定
部33bとを有する。また、凸部33aの上部は、溝部
13aの下端部13dよりも上方の内面と同一の断面形
状を有し、溝部13aに嵌合可能である。さらに、凸部
33aの上面は、斜材13と同様に、断面V字形状に形
成されるとともに、斜材13の長手方向に斜材13と同
じ傾きを持つように形成されている。また、接合部材3
3は、直角に交わる横架材21,21に架け渡すように
固定されている。なお、どちらか一方の横架材21に固
定してもよい。
【0037】(第4の実施形態)第4の実施形態に係る
接合構造4は、横架材21と上面視して斜交する斜材1
4(図12参照)と横架材21とを接合部材34により
接合するものである。
【0038】斜材と横架材とが直交しない場合であって
も、図4に示すように、接合部材34の凸部34aを斜
材14の長手方向に合わせて形成すれば、これらを容易
にかつ確実に接合することができる。また、このような
形状の接合部材34は、アルミニウム合金を鋳造するこ
とにより、容易に製作することができる。
【0039】(第5の実施形態)前記した各実施形態に
おいては、各接合部材は横架材21の上面に固定される
構成であったが、以下の実施形態で示すように、横架材
21の側面に固定される構成であってもよい。
【0040】第5の実施形態に係る接合構造5は、第1
の実施形態の接合構造1における接合部材31に替え
て、図5(a)(b)に示すように、横架材21の側面
に固定される接合部材35を用いるものである。
【0041】接合部材35は、横架材21よりも上方に
突出した部分を凸部35aとする中空角柱からなり、そ
の下部より側方に張り出した固定部35bにより横架材
21の側面に固定されている。また、凸部35aの上部
は斜材11の溝部11aの下端部11dよりも上方の内
面と同一の断面形状を有し、溝部11aに嵌合可能であ
る。また、凸部35aの上面は、斜材11の長手方向に
斜材11と同じ傾きを持つように形成されている。さら
に、斜材11と接合するためのボルトが挿通されるボル
ト挿通孔35cが凸部35aに、横架材21と固定する
ためのボルトB1が挿通されるボルト挿通孔35dが固
定部35bにそれぞれ形成されている。
【0042】そして、接合部材35は、図11(a)に
示すように、中空角柱40aと、その側方に張り出すフ
ランジ40bとからなるアルミニウム合金製の押出形材
40を利用して製作することができる。すなわち、図1
1(b)に示すように、固定部35bはフランジ40b
の上方(点線部分)を切除することで形成され、凸部3
5aは中空角柱40aの上部を斜材11の長手方向の傾
きに合わせて切除することで形成される。
【0043】したがって、アルミニウム合金製の押出形
材を利用することにより、接合部材35を容易に製作す
ることができるとともに、強度の割に軽量で、腐食しに
くいといった特徴を有する接合構造5を構成することが
できる。なお、接合部材35をアルミニウム合金製の鋳
物としてもよい。
【0044】(第6の実施形態)第6の実施形態に係る
接合構造6は、第2の実施形態の接合構造2における接
合部材32に替えて、図6(a)(b)に示すように、
横架材21の側面に固定される接合部材36を用いるも
のである。
【0045】接合部材36は、横架材21よりも上方に
突出した部分を凸部36aとする中空角柱からなり、そ
の下部より側方に張り出した固定部36b,36bによ
り横架材21,21のそれぞれの側面に固定されてい
る。また、凸部36aは斜材12の溝部12aに嵌合可
能である。なお、図6(b)に示すように、固定部36
bは、凸部36aの側面と上面視して所定の角度で張り
出されるが、この角度は、隅角部の交差角や斜材12の
方向などに合わせて決定される。
【0046】そして、接合部材36は、接合部材35と
同様に、アルミニウム合金製の押出形材を利用して製作
することができる。なお、図6(b)に示すような断面
形状をもつ押出形材を利用してもよいし、前記の押出形
材40を利用して、ロール矯正などにより固定部36b
を適宜な角度に折り曲げてもよい。
【0047】(第7の実施形態)第7の実施形態に係る
接合構造7は、第3の実施形態の接合構造3における接
合部材33に替えて、図7(a)(b)に示すように、
横架材21の側面に固定される接合部材37を用いるも
のである。接合部材37は、横架材21よりも上方に突
出した部分を凸部37aとする中空角柱からなり、その
下部より側方に張り出した固定部37b,37bにより
横架材21,21のそれぞれの側面に固定されている。
また、凸部37aは斜材13の溝部13aに嵌合可能で
ある。また、接合部材37もアルミニウム合金製の押出
形材を利用して製作することができる。
【0048】(第8の実施形態)第8の実施形態に係る
接合構造8は、第4の実施形態の接合構造4における接
合部材34に替えて、図8(a)(b)に示すように、
横架材21の側面に固定される接合部材38を用いるも
のである。接合部材38は、横架材21よりも上方に突
出した部分を凸部38aとする中空角柱からなり、その
下部より側方に張り出した固定部38b,38bにより
横架材21の側面に固定されている。また、凸部38a
は斜材11の溝部11aに嵌合可能である。また、接合
部材38もアルミニウム合金製の押出形材を利用して製
作することができる。
【0049】(第9の実施形態)前記の各実施形態で
は、接合部材の上面は、斜材の長手方向に斜材と同じ傾
きを有しているが、これは必ずしも必須ではない。すな
わち、図9に示すような接合構造9のように、接合部材
39の凸部39aが溝部12aに嵌合可能であれば、凸
部39aの上面は、斜材12と同じ傾きでなくてもよ
い。このような構成の接合部材39は、その製作がより
簡易になる。
【0050】なお、前記の各実施形態では、斜材と接合
部材と、あるいは接合部材と横架材とをボルトにより固
定した例を示したが、これに限定されることはなく、溶
接その他の方法により固定してもよい。
【0051】また、接合部材は、横架材を架け渡した後
に固定してもよいが、工場などにおいて予め横架材の所
定の位置に固定してあってもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明の斜材と横架材との接合構造によ
れば、下面が開口した溝部を有する金属形材からなる斜
材を、横架材に固定された接合部材の凸部の上方から覆
い被せるようにして溝部に凸部を嵌合させ、この凸部に
対して斜材を固定するだけの簡易な接合構造であるた
め、接合作業を容易にかつ確実に行うことができる。加
えて、斜材や横架材には切り欠きが不要なので、強度が
低下することはないので、強固な接合構造を構成するこ
とができる。
【0053】また、斜材がアルミニウム合金製の押出形
材で構成され、接合部材がアルミニウム合金製の押出形
材もしくはアルミニウム合金製の鋳物により構成される
ので、これらの部材の製作が容易になるとともに、強度
の割に軽量で、腐食しにくいというアルミニウム合金の
メリットを活かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第1の実施形態に係る斜材と横架材
との接合構造の分解斜視図、(b)は組付け状態を示す
斜視図である。
【図2】 第2の実施形態に係る斜材と横架材との接合
構造の斜視図である。
【図3】 第3の実施形態に係る斜材と横架材との接合
構造の斜視図である。
【図4】 第4の実施形態に係る斜材と横架材との接合
構造の斜視図である。
【図5】 (a)は第5の実施形態に係る斜材と横架材
との接合構造の斜視図、(b)は同上面図である。
【図6】 (a)は第6の実施形態に係る斜材と横架材
との接合構造の斜視図、(b)は同上面図である。
【図7】 (a)は第7の実施形態に係る斜材と横架材
との接合構造の斜視図、(b)は同上面図である。
【図8】 (a)は第8の実施形態に係る斜材と横架材
との接合構造の斜視図、(b)は同上面図である。
【図9】 第9の実施形態に係る斜材と横架材との接合
構造の側面図である。
【図10】 斜材の断面図である。
【図11】 (a)は接合部材を製作するための押出形
材を示す斜視図、(b)は(a)の押出形材を利用して
製作した接合部材を示す斜視図である。
【図12】 本発明の接合構造が適用される屋根架構を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1〜9 接合構造 11〜16 斜材 21 横架材 31〜39 接合部材 11a 溝部 31a 凸部 B1,B2 ボルト N ナット
フロントページの続き (72)発明者 堀川 浩志 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 石川 博光 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 望月 光一朗 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 池田 修一 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 松永 章生 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 Fターム(参考) 2E125 AA13 AA23 AA24 AA32 AB05 AB07 AC15 AC19 AC23 AG02 AG31 BB18 BB22 BD01 BE04 CA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根架構を構築するために傾斜して架け
    渡される斜材と該斜材を下方から支持する横架材との交
    差部における斜材と横架材との接合構造であって、 前記斜材は、下面が開口した断面溝形の溝部を有する金
    属形材からなり、 前記横架材には、前記溝部へ嵌合可能で前記横架材より
    も上方に突出する凸部を有する接合部材が固定され、 前記斜材は、その溝部に嵌合された前記凸部に固定され
    ることを特徴とする斜材と横架材との接合構造。
  2. 【請求項2】 前記接合部材の凸部の上部は、前記溝部
    と同一の断面形状を有し、 前記凸部の上面は、前記斜材の長手方向に前記斜材と同
    じ傾きを有することを特徴とする請求項1に記載の斜材
    と横架材との接合構造。
  3. 【請求項3】 前記斜材の溝部は、その下端部の内幅が
    拡幅されていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の斜材と横架材との接合構造。
  4. 【請求項4】 前記斜材は、アルミニウム合金製の押出
    形材からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれか一項に記載の斜材と横架材との接合構造。
  5. 【請求項5】 前記接合部材は、アルミニウム合金製の
    押出形材もしくはアルミニウム合金製の鋳物からなるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の斜材と横架材との接合構造。
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CN105156876A (zh) * 2015-09-25 2015-12-16 福建工程学院 一种铝合金构件连接装置及方法

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