JP2003193271A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2003193271A
JP2003193271A JP2001397691A JP2001397691A JP2003193271A JP 2003193271 A JP2003193271 A JP 2003193271A JP 2001397691 A JP2001397691 A JP 2001397691A JP 2001397691 A JP2001397691 A JP 2001397691A JP 2003193271 A JP2003193271 A JP 2003193271A
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substrate
processing liquid
processing
liquid
perforated plate
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JP2001397691A
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English (en)
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Kazuhisa Inoue
和久 井上
Hirotaka Odate
寛高 大舘
Masatoshi Suzuki
正敏 鈴木
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Shiizu KK
Original Assignee
Shiizu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板を搬送しながら処理液で処理する際に、
基板表面の処理むらや傷の発生が防止できるとともに処
理時間を短縮することのできる基板処理装置を提供す
る。 【解決手段】 搬送路2に沿って搬送される基板Pの表
裏の面と隙間を隔てて、処理液を通過可能な微細な孔が
多数形成された多孔板3、4が対向配置されている。そ
れぞれの多孔板表面3、4には、供給路37を通して供
給される処理液が噴き出す複数の部分と、回収路38を
通して回収される処理液が吸い込まれる複数の部分とが
分散配置されており、基板Pの搬送中に、対向する多孔
板3、4間に満たされる処理液によって、基板Pの表面
に処理が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板を搬送しなが
ら処理液によって基板表面に処理を行う装置に関し、特
に、微細な配線パターンをエッチングする工程に特に好
適に用いることのできる基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】従来、例えば基板上の配線パターンをエッ
チングする場合のように、基板表面に化学薬品等の薬液
を作用させて化学処理を行う工程や、基板表面を洗浄液
で洗浄する工程においては、基板を搬送しながらこれら
の薬液や洗浄液のような処理液で基板表面を処理する装
置が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の基板処
理装置においては、基板の表裏面に処理液を噴霧してそ
の中を基板を通過させながら処理液で基板表面を処理し
ているが、基板表面と処理液が化学反応すると、化学反
応した処理液はその処理能力が低下するため、基板表面
に同じ処理液が長く滞留していると、基板表面に処理む
らを生じる問題があった。
【0005】そこで本発明は、前述したような従来技術
における問題を解消し、基板を搬送しながら処理液で処
理する際に、基板表面の処理むらや傷の発生が防止でき
るとともに処理時間を短縮することのできる基板処理装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の基板処理装置は、基板を搬送する搬送路
と、搬送路に沿って搬送される基板面と隙間を隔てて対
向するように配置され、処理液を通過可能な微細な孔が
多数形成された多孔板と、多孔板の表面側へ裏面側から
多孔板を通して処理液を送り込む供給路と、多孔板の表
面側の処理液を裏面側から多孔板を通して回収する回収
路と、基板の縁部を保持し、多孔板表面から噴き出す処
理液によって多孔板と基板との間を非接触に維持した状
態で、基板を搬送路に沿って搬送する搬送手段とを備え
ており、多孔板表面には、処理液の噴き出す複数の部分
と処理液が吸い込まれる複数の部分とが分散配置され、
基板搬送中に多孔板と基板間に満たされた処理液で基板
面の処理を行うようにしたものである。
【0007】本発明の基板処理装置においては、多孔板
表面の処理液が噴き出す部分と処理液が吸い込まれる部
分の間に処理液を多孔板外へ排出する溝を形成すること
が望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の基板処理装置の
1実施形態を示す斜視図、図2は、その平面図、図3
は、その縦断面図であって、これらの図に示すように基
板処理装置1は、基板Pが搬送される搬送路2を有して
おり、前記搬送路2の長手方向中間部分に位置する処理
部A内には、上下方向から搬送路2を挟むように、後述
する一対の多孔板3、4が設けられている。
【0009】前記処理部Aに至る搬送路2の上流側には
前記基板Pを載せて、これらの多孔板3、4間に搬入す
るための搬入コンベヤ5が配置され、また、処理部Aの
下流側には、搬出コンベヤ6が設けられている。
【0010】これらの搬入コンベヤ5と搬出コンベヤ6
は、それぞれ搬送方向に配列された複数のローラ軸7を
有し、これらのローラ軸7には、それぞれの軸方向に間
隔をあけて、多数のディスク状の搬送ローラ8が固定さ
れている。
【0011】これらのローラ軸7は、基板処理機1の機
枠1Aの両側部分にそれぞれ対向して形成されている上
方が開口したU字状の軸受溝9に、上方から差し込まれ
た軸受ブッシュ10を貫通して回転自在に支持されてい
る。
【0012】また、これらのローラ軸7は、片方の端部
が機枠1Aの外側に突出して、突出部分にそれぞれねじ
歯車11が固定されている。これらのねじ歯車11の下
方には、機枠1Aに回転自在に軸受支持された連動軸1
2が機枠1Aの長手方向に沿って配置されている。
【0013】これらの連動軸12には、それぞれのねじ
歯車11と噛み合うように複数のねじ歯車13が固定さ
れていて、連動軸12を回転させるとねじ歯車11、1
3を介してその回転がそれぞれのローラ軸7に伝達さ
れ、これらのローラ軸7に固定された搬送ローラ8が一
斉に同方向に連動回転するようになっている。
【0014】連動軸12の基板P搬入側の端部には、歯
付プーリ14が取り付けられ、前記歯付プーリ14と、
機枠1Aに取り付けられたモータ15の回転軸に固定さ
れている歯付プーリ16との間には、歯付ベルト17が
掛け渡されている。なお、この実施形態においては、モ
ータ15には減速機が内蔵されたギヤードモータが用い
られている。
【0015】従って、モータ15を駆動して歯付プーリ
16を回転させると、この回転は歯付ベルト17を介し
て連動軸12に伝達されて、それぞれの搬送ローラ8が
一斉に同方向に回転駆動される。
【0016】また、搬送路2の処理部Aの前後におい
て、それぞれ基板Pを挟んで搬送する上下一対のニップ
ローラ18、19が設けられている。図4に示すよう
に、下方のニップローラ19は、その両側に突出してい
るニップローラ軸20が、機枠1Aの左右対向位置に形
成されている、上方が開放されたU字状の軸受溝21を
それぞれ貫通し、機枠1Aの外側に固定された軸受ホル
ダ22の軸受23で回転自在に支持されている。
【0017】また、軸受ホルダ22内には、軸受溝21
の内側から軸受23側に処理液が侵入することを防止す
るためのOリング24が組み込まれている。ニップロー
ラ19から連動軸12側に突出しているニップローラ軸
20は、軸受ホルダ22を貫通し、その外側には平歯車
25が固定されている。
【0018】ニップローラ軸20の平歯車25よりさら
に外側には、連動軸12に固定されているねじ歯車13
に噛み合うねじ歯車11が固定されており、連動軸12
の回転がねじ歯車13とねじ歯車11を介してニップロ
ーラ軸20に伝達されるようになっている。
【0019】一方、ニップローラ19の上方に位置して
いるニップローラ18は、その両側に突出しているニッ
プローラ軸26が、軸受溝21に上下方向にスライド自
在に装着されている軸受ブッシュ27によって回転自在
に支持されている。
【0020】軸受ブッシュ27から連動軸12側に突出
しているニップローラ軸26の端部近傍には、前記平歯
車25に噛み合う平歯車28が固定されており、これら
の平歯車25、28の噛み合いによって、下方のニップ
ローラ19の回転に連動してこれに対向する上方のニッ
プローラ18が回転するようになっている。
【0021】そして、通常は、上方のニップローラ18
がその重量により下方のニップローラ19と当接してお
り、これらの間に基板Pが挟まれて搬送されるようにな
っている。
【0022】なお、基板Pが上下のニップローラ18、
19間を通過するときには、上方のニップローラ18は
基板Pの厚み分、両側の軸受溝21をこれらに装着され
ている受ブッシュ27がスライドして上方へ変位する
が、平歯車25、28間の噛み合いが外れることはな
い。
【0023】次に、本発明の基板処理装置1の処理部A
について説明する。図3に示すように、処理部Aには、
箱状の処理槽29が設けられており、この処理槽29の
前後の隔壁29A、29Bには、それぞれ搬送路2の高
さに、基板Pが通過可能な上下方向に扁平な開口部Sが
形成されている。
【0024】また、本実施形態においては、搬入コンベ
ヤ5の搬送方向最下流側の搬送ローラ8と、その前方の
ニップローラ18、19との間には、隔壁29Aと同様
な隔壁29Cが設けられ、隔壁29Cには、隔壁29A
の扁平な開口部と対向する位置に基板Pを通過可能な扁
平な開口部S’が設けられており、隔壁29Aと隔壁2
9Cとの間で画定される空間で、処理液回収槽29’が
形成されている。
【0025】また、搬出コンベヤ6側においても同様
に、隔壁29Bと隔壁29Dと間で画定される空間で、
処理液回収槽29’が形成されており、隔壁29Dにも
隔壁29Bに形成されている扁平な開口部と対向する位
置に基板Pが通過可能な扁平な開口部’が設けられてい
る。
【0026】図示していないが、処理槽29の前後に隣
接して設けられているこれらの処理液回収槽29’の底
部には、処理槽29内から隔壁29A、29Bの扁平な
開口部Sを通して流出する処理液を回収するためのドレ
インが設けられている。なお、これらの回収部29’
は、説明の便宜上、図1及び図2では、図示を省略して
いる。
【0027】処理槽29内部には、上部処理液チャンバ
30と下部処理液チャンバ31が設けられていて、上部
処理液チャンバ30の下面に多孔板3が、また、下部処
理液チャンバ31の上面に多孔板4が取り付けられてい
る。
【0028】また、処理槽29内には、搬送路2に沿っ
て基板Pを搬送するためのシャトルコンベヤ32が搬送
手段として設けられている。このシャトルコンベヤ32
は、図2及び図3に示すように、一対の歯付プーリ3
3、34間に掛け渡された歯付ベルト35と、この歯付
ベルト35に取り付けられた、キャリア36と、このキ
ャリア36に設けられて、基板Pの片側の側縁部を上下
から把持するフィンガ36Aを有しており、歯付プーリ
33、34の一方が機枠1Aの上方に取り付けられた図
示しないモータにより、正逆方向に回転駆動されて、キ
ャリア36が搬送路2の方向に往復駆動されるようにな
っている。
【0029】また、フィンガ36Aは、搬入コンベヤ5
側でニップローラ18、19を介して、処理槽29の一
方の隔壁29Aの扁平な開口部Sから処理槽29内へ送
り込まれた基板Pを受け取って把持し、キャリッジ36
が歯付ベルト35とともに、搬出コンベヤ6側へ移動し
た時点で、基板Pを開放して搬出コンベヤ6側のニップ
ローラ18、19へ受け渡すように、キャリッジ36に
搭載された図示しない開閉機構で開閉駆動されるように
なっている。
【0030】図5に示すように、上部処理液チャンバ3
0と下部処理液チャンバ31の内部には、処理液が通過
する供給路37と回収路38が上下方向に複数形成され
ていて、これらの供給路37と回収路38はそれぞれ、
上部処理液チャンバ30の底面に取り付けられた多孔板
3と、下部処理液チャンバ31の上面に取り付けられた
多孔板4にそれぞれ臨接するように配置されている。
【0031】また、この実施形態においては、それぞれ
の供給路37内の多孔板3、4の近傍に、供給路37内
での処理液の流速分布を均一化するための多数の孔39
Aが形成された、整流板39が複数枚重ねて組み込まれ
ている。なお、これらの整流板39は、処理液の流速を
均一化する効果を高めるため、互いに孔39Aの位置が
ずれているものを3〜5枚重ねて用いている。
【0032】多孔板3、4は、内部に連通した細孔が多
数形成されているセラミックス等の処理液を通過可能な
多孔質材料で形成されていて、供給路37から多孔板
3、4の表面側となる搬送路2内に処理液を噴き出さ
せ、また、多孔板3、4を通して搬送路2内から処理液
を回収路38側へ回収できるようになっている。
【0033】本実施形態においては、多孔板3、4の表
面側に、搬送路2の長手方向に沿って、処理液が噴き出
す部分と処理液が吸い込まれる部分の間に、処理液の一
部を多孔板3、4外へ排出するための溝40が形成され
ている。
【0034】溝40は上下の多孔板3、4でそれぞれ対
向する位置に設けられて、これらの多孔板3、4の両側
縁まで達している。また、上部処理液チャンバ30と下
部処理液チャンバ31内の供給路37と回収路38はそ
れぞれ、上下で対応する位置に配置されている。
【0035】また、本実施形態においては、これらの多
孔板3、4は、溝40の位置で、上部処理液チャンバ3
0と下部処理液チャンバ31の下面或いは上面にボルト
41によって分解可能に固定されている。
【0036】次に図6は、基板処理装置1における処理
液の循環路を示す図であって、基板処理装置1は、処理
液を貯留するタンク42を有している。前記タンク42
には処理部Aへ処理液を供給する供給管路43と、処理
部Aから回収された処理液をタンク42内に戻すための
回収管路44が接続されている。
【0037】タンク42の供給管路43の入口には、処
理液中に浮遊する異物を除去するためのストレーナ45
が取り付けられている。また、供給管路43の途中には
吐出ポンプ46が設けられており、その吐出側に隣接し
てフィルタ47が介装されている。
【0038】一方、供給管路43のフィルタ47の下流
側には、リリーフ弁48とその前後の供給管路43内の
液圧を検出する圧力計49、50と、供給管路43内の
処理液の流量を検出する流量計51が設けられている。
【0039】供給管路43からは、流量計51の下流側
で切替弁52を介してバイパス管路53が分岐し、さら
に、前記切替弁52の下流でバイパス管路54が分岐し
ており、このバイパス管路54の末端は、切替弁55を
介して回収管路44に連通している。また、回収管路4
4には、切替弁55とタンク42の間に吸引ポンプ56
が設けられている。
【0040】次に、前述した基板処理装置1による基板
Pの処理工程について説明する。図1乃至図3におい
て、処理を行う基板Pは、図示しないコンベヤやロボッ
ト等を用いた基板搬入装置、または作業員の手によって
搬入コンベヤ5の搬入ローラ上に搬入される。
【0041】搬入コンベヤ5上に搬入された基板Pは、
モータ15によって一斉に駆動される搬送ローラ8によ
って、処理部A側へ送られ、さらに隔壁29Cの扁平な
開口部S’を通って一対のニップローラ18、19に受
け渡される。これらのニップローラ18、19は、基板
Pを上下から挟んでさらに隔壁29Aの扁平な開口部S
を通して処理槽29内に送り込む。
【0042】この時、処理槽29内では、シャトルコン
ベヤ32のキャリッジ36が、図2に示す隔壁29A側
の位置まで移動し、フィンガ36Aを開いて待機してお
り、基板Pが処理槽29内に送り込まれると、これらの
フィンガ36は閉じて基板Pの側縁部を把持し、基板P
を挟んでいるニップローラ18、19の搬送速度に同期
して歯付ベルト35が駆動され、これらのニップローラ
18、19からシャトルコンベヤ32へ基板Pが引き渡
される。なお、シャトルコンベヤ32の動作タイミング
は、基板Pの位置を検出する図示していない光学センサ
等を用いて制御することができる。
【0043】一方、図6に示すように、タンク42内の
処理液は、吐出ポンプ46を駆動することによって、供
給管路43から、上部処理液チャンバ30及び下部処理
液チャンバ31内の供給路37へ向けて送り込まれる。
【0044】供給路37へ供給される処理液の圧力は、
供給管路43の途中に設けられているリリーフ弁48に
よって所定圧力に維持される。また、供給される処理液
の状態は、圧力計49、50及び流量計51によって監
視することができる。
【0045】供給管路43側の切替弁52は、通常図6
に示すaの状態にあり、バイパス管路53への処理液の
流入は遮断されている。また、回収管路44側の切替弁
55も同図に示すaの状態にあり、バイパス管路54か
ら回収管路44への処理液の流入は遮断されている。
【0046】上部処理液チャンバ30及び下部処理液チ
ャンバ31内の供給路37へ送り込まれた処理液は、図
5に示す整流板39を通過した後、多孔板3、4を通じ
て搬送路2内へ流入し、処理槽29内の搬送路2は処理
液で満たされた状態となっている。
【0047】処理槽29内に送り込まれた基板Pは、処
理液で満たされた搬送路2の中をシャトルコンベヤ32
によって搬送されていき、その過程で基板Pの表裏両面
が処理液と接触してエッチング処理等が行われる。
【0048】多孔板3,4から噴出する処理液は、その
圧力を基板Pの表面に作用させるため、基板Pは、上下
の多孔板3、4の表面には非接触の浮動状態で搬送路2
中を移動する。
【0049】一方、図6に示す吸引ポンプ51は、吐出
ポンプ46と同時に駆動されており、この吐出ポンプ4
6の吸引作用によって、搬送路2内の処理液は、多孔板
3、4を通して回収路38から回収管路44を経てタン
ク42に回収される。
【0050】この際、図5に示すように、供給路37に
対向している多孔板3、4表面側の処理液が噴き出す部
分と、回収路38に対向している処理液が吸い込まれる
部分との間に溝40が形成されているため、多孔板3、
4の表面側から噴き出して基板Pの表面と反応した処理
液の一部は、直ちに溝40を通って多孔板3、4外に排
出されるとともに、残部は多孔板3、4へ再び吸い込ま
れる。
【0051】その結果、基板P表面を処理した後の古い
処理液が搬送路2中に滞留することが防止され、基板P
表面には、常に新しい処理液が接触するため、処理むら
を抑えることができるとともに、処理時間を短縮するこ
とができる。
【0052】こうして、処理液中を処理槽29の隔壁2
9B側へシャトルコンベヤ32で搬送されてきた基板P
の前端は、図3に示す隔壁29Bの扁平な開口部Sを通
して一対のニップローラ18、19へ挟み込まれ、一
方、キャリッジ36が隔壁29Bの移動限まで到達した
時点で、基板Pを把持していたフィンガ36Aが開放さ
れる。
【0053】基板Pをシャトルコンベヤ32から受け取
ったニップローラ18、19は、この基板Pをさらに前
方の隔壁29Dの扁平な開口部S’から搬出コンベヤ6
の搬送ローラ8上へ送り出す。
【0054】こうして搬出コンベヤ6上へ送り出された
処理済みの基板Pは、図示しないコンベヤやロボット等
を用いた基板搬出装置、または作業員の手によって、搬
出コンベヤ6上から次工程へ移される。
【0055】なお、この実施形態においては、2つの切
替弁52、55をそれぞれ図6に示すbの状態に切り替
えることにより、多孔板3、4を通過する処理液の流れ
の向きが反転し、基板処理工程中に多孔板3、4に付着
した反応生成物等の異物を洗い流すことができる。
【0056】すなわち、これらの切替弁52、55をそ
れぞれ同図のbの状態に切り替えると、吐出ポンプ46
から吐出された処理液は、バイパス管路53を通って回
収路38へ流入し、ここから多孔板3、4を通過して搬
送路2内へ流出する。
【0057】一方、搬送路2内の処理液は、多孔板3、
4を通して供給路37へ入り、さらに、供給管路43の
一部を通ってバイパス路54を通り、吸引ポンプ55へ
吸引されてタンク42へ戻される。このような切替弁5
2、55の切替動作は、基板処理の作業工程の間に定期
的に行うことで、多孔板3、4の目詰まりを解消するこ
とができる。
【0058】次に、図7は、本発明の基板処理装置の別
の実施形態を示す斜視図であって、この基板処理装置1
01は、処理槽102内に一対の処理液チャンバ10
3、104を配置し、その対向面側にそれぞれ多孔板1
05、106を設けている。
【0059】図示はしていないが、処理液チャンバ10
3、104内には、前述した実施形態のものと同様な処
理液の供給路と回収路が形成されていて、多孔板10
5、106を通して、基板Pの搬送路107を形成する
これらの多孔板105、106間の隙間に供給路から処
理液を供給し、また、回収路に前記隙間から処理液を回
収するようになっている。
【0060】これらの多孔板105、106には、対向
する表面側に処理液の噴き出す複数の部分と処理液が吸
い込まれる複数の部分とが上下方向に交互に配置され、
これらの部分の間には、溝108が形成されている。
【0061】本実施形態においては、基板Pの搬送路1
07は上下方向に設けられているため、基板Pは、処理
槽102の上方から、搬送手段としてのリフタ109を
用いて、多孔板105、106間に対して縦向きにして
搬入・搬出するように構成されている。
【0062】前記リフタ109は、それぞれ基板Pの縁
部を把持するフィンガ110Aを昇降自在に案内支持す
る一対のマスト110を有しており、一対のフィンガ1
10Aをマスト110の上端付近へ上昇させた位置でこ
れらのフィンガ110Aを開閉して図示しない他の搬送
手段と基板Pの受け渡しをする構造になっている。
【0063】図8は、本発明の基板処理装置のさらに別
の実施形態を示す斜視図であって、本実施形態の基板処
理装置201では、処理槽202内に、一対の処理液チ
ャンバ203、204と多孔板205、206が縦向き
にして配置されており、これらの多孔板205、206
間で処理槽202長手方向の搬送路207が形成されて
いる。
【0064】また、これらの多孔板205、206に
は、対向する表面側に処理液の噴き出す複数の部分と処
理液が吸い込まれる複数の部分とが処理槽202の長手
方向に交互に配置され、これらの部分の間には、溝20
8が形成されている。
【0065】この基板処理装置201においては、搬送
手段として、基板Pの昇降移動と横行移動が可能なハン
ドリング装置209を備えている。前記ハンドリング装
置209は、基板Pを把持するフィンガ210Aをそれ
ぞれ昇降自在に案内支持する一対のマスト210と、こ
れらのマスト210を搬送路207に沿って横行移動さ
せる水平ガイド機構211から構成されている。
【0066】基板Pは処理槽202の上方でフィンガ2
10Aの開閉により、図示していない他の搬送手段との
間で受け渡しが行われ、基板Pを把持したフィンガ21
0Aがマスト210に沿って下降して、多孔板205、
206間に基板Pを侵入させ、さらに一対のマスト21
0を水平ガイド機構211により搬送路207に沿って
処理槽202内を移動することによって、基板Pが搬送
路207内に満たされた処理液で処理されるようになっ
ている。
【0067】また、図9は、本発明の基板処理装置のさ
らに別の実施形態を示す斜視図であって、この実施形態
の基板処理装置301は、処理槽302内に、一対の処
理液チャンバ303、304と多孔板305、306が
斜めに傾倒させて配置されており、これらの多孔板30
5、306間に処理槽302の長手方向に搬送路307
が形成されている。
【0068】本実施形態の基板処理装置301において
は、基板Pの搬送手段として、一対の処理液チャンバ3
03、304の傾斜下方側の側端面に沿って配置された
ローラコンベヤ308が用いられている。
【0069】前記ローラコンベヤ308は、図示しない
駆動源で一斉に同期駆動される多数の搬送ローラ308
Aを備えており、基板Pは、その傾斜下方側の側端面が
これらの搬送ローラ308A上に支持され、且つ、多孔
板305、306とは、処理液によって非接触状態を維
持された状態で、搬送路307に沿って搬送ローラ30
8Aの回転により搬送されつつ、処理液による処理が行
われる。
【0070】なお、図示していないが、搬送路307の
前後方向に対向する処理槽302の両方の隔壁には、基
板Pを通過可能な扁平な開口部がそれぞれ形成されてお
り、これらの隔壁を通して、ローラコンベヤ308と別
のコンベヤ等との間で基板Pの受け渡しが可能となって
いる。
【0071】なお、前述した各実施形態においては、多
孔板表面の処理液の噴き出す部分と処理液が吸い込まれ
る部分とを基板の搬送路に沿って交互に配列している
が、これらの部分は、必ずしもこのように配列しなくて
もよく、例えば、これらの部分を一松模様状に配列する
など、多孔板の表面全面に亘って、処理液の噴き出す複
数の部分と処理液が吸い込まれる複数の部分と分散配置
されていればよい。
【0072】また、前述した各実施形態においては、多
孔板を基板搬送路の両側に対向して一対用いているが、
複数対の多孔板を用いてもよく、例えば、基板搬送方向
に複数対の多孔板を配列し、それぞれの多孔板の対毎
に、異なる種類の処理液で基板表面の処理や洗浄を行う
ようにすることも可能である。また、多孔板は、搬送路
の片側にのみ配置して、基板の片面のみを処理するよう
にしてもよい。
【0073】
【発明の効果】前述したように、請求項1に記載した発
明によれば、多孔板表面に、処理液の噴き出す複数の部
分と処理液が吸い込まれる複数の部分とが分散配置され
ているため、基板表面と反応した古い処理液は再び多孔
板に吸い込まれ、常に新しい処理液を基板表面全体に均
一に供給することができ、また、多孔板表面から噴き出
す処理液によって多孔板と基板との間を非接触に維持し
た状態で搬送することができる。
【0074】その結果、基板を搬送しながら処理液で処
理する際に、基板表面の処理むらや傷の発生を防止でき
るので、処理された基板の品質を向上することができる
とともに、基板表面の処理に要する時間を短縮すること
ができる。
【0075】また、請求項2に記載した発明によれば、
多孔板表面の処理液が噴き出す部分と処理液が吸い込ま
れる部分の間に処理液を多孔板外へ排出する溝を形成し
ているため、多孔板表面に噴き出して基板の表面と反応
した処理液の一部は、直ちに溝を通って多孔板外に排出
されて、基板表面を処理した後の古い処理液は、速やか
に新たな処理液と入れ替わるので、処理された基板の品
質をより一層高めることができるとともに、基板処理に
要する時間をさらに短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基板処理装置の1実施形態を示す斜
視図である。
【図2】 本発明の基板処理装置の1実施形態を示す平
面図である。
【図3】 本発明の基板処理装置の1実施形態を示す縦
断面図である。
【図4】 図3のX−X線位置における矢印方向に見た
横断面図である。
【図5】 本発明の基板処理装置の1実施形態における
処理部拡大断面図である。
【図6】 本発明の基板処理装置の1実施形態における
処理液の循環路を示す図である。
【図7】 本発明の基板処理装置の別の実施形態を示す
斜視図である。
【図8】 本発明の基板処理装置のさらに別の実施形態
を示す斜視図である。
【図9】 本発明の基板処理装置のさらに別の実施形態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基板処理装置、 1A 機枠、 2 搬送
路、 3、4 多孔板、5 搬入コンベヤ、 6
搬出コンベヤ、 7 搬送ローラ軸、8 搬送ロ
ーラ、 9 軸受溝、 10 軸受ブッシュ、1
1、13 ねじ歯車、 12 連動軸、 14、1
6 歯付プーリ、15 モータ、 17 歯付ベ
ルト、 18、19 ニップローラ、20 ニップ
ローラ軸、 21 軸受溝、 22 軸受ホルダ、
23 軸受、 24 Oリング、 25、28
平歯車、26 ニップローラ軸、 27 軸受ブッ
シュ、 29 処理槽、29A、29B、29C、2
9D 隔壁、 29’ 処理液回収槽、30 上部
処理液チャンバ、 31 下部処理液チャンバ、32
シャトルコンベヤ(搬送手段)、 33、34
歯付プーリ、35 歯付ベルト、 36 キャリッ
ジ、 36A フィンガ、37 供給路、 38
回収路、 39 整流板、 39A 孔、40
溝、 41 ボルト、 42 タンク、 43
供給管路、 44 回収管路、 45 ストレー
ナ、 46 吐出ポンプ、47 フィルタ、 4
8 リリーフ弁、 49、50 圧力計、51
流量計、 52、55 切替弁、 53、54
バイパス管路、56 吸引ポンプ、 101 基板
処理装置、 102 処理槽、103、104 処
理液チャンバ、 105、106 多孔板、107
搬送路、 108 溝、 109 リフタ(搬送
手段)、110 マスト、 110A フィンガ、
201 基板処理装置、202 処理槽、 20
3、204 処理液チャンバ、205、206 多
孔板、 207 搬送路、 208 溝、209
ハンドリング装置、 210 マスト、 210A
フィンガ、211 水平ガイド機構、 301
基板処理装置、 302 処理槽、303、304
処理液チャンバ、 305、306 多孔板、3
07 搬送路、 308 ローラコンベヤ、 30
8A 駆動ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/06 H01L 21/306 J (72)発明者 鈴木 正敏 東京都品川区北品川6丁目7−35 ソニー 株式会社CNC基板ビジネスセンター内 Fターム(参考) 3B201 AA01 AB13 AB48 BB24 BB33 BB71 4K057 WA03 WM04 WM06 WM09 WM18 WN01 5E339 AB01 BE13 EE04 EE10 5F043 EE07 EE24 EE28 EE36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を搬送する搬送路と、 搬送路に沿って搬送される基板面と隙間を隔てて対向す
    るように配置され、処理液を通過可能な微細な孔が多数
    形成された多孔板と、 多孔板の表面側へ裏面側から多孔板を通して処理液を送
    り込む供給路と、 多孔板の表面側の処理液を裏面側から多孔板を通して回
    収する回収路と、 基板の縁部を保持し、多孔板表面から噴き出す処理液に
    よって多孔板と基板との間を非接触に維持した状態で、
    基板を搬送路に沿って搬送する搬送手段とを備え、 多孔板表面には、処理液の噴き出す複数の部分と処理液
    が吸い込まれる複数の部分とが分散配置され、 基板搬送中に多孔板と基板間に満たされた処理液で基板
    面の処理を行うことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 多孔板表面の処理液が噴き出す部分と処
    理液が吸い込まれる部分の間に処理液を多孔板外へ排出
    する溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の基板
    処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103441090A (zh) * 2013-08-16 2013-12-11 江阴新顺微电子有限公司 适用于半导体芯片的单面腐蚀装置
JP2016077936A (ja) * 2014-10-10 2016-05-16 株式会社ホロン 被洗浄体の異物除去装置およびその異物除去方法
CN109338364A (zh) * 2018-10-25 2019-02-15 永康市泉承工贸有限公司 一种集成电路用主板线路腐刻机
KR20210028882A (ko) * 2019-09-05 2021-03-15 주식회사 태성 현상액 배출 기능을 갖는 기판 현상 장치

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