JP2003193055A - 強誘電性液晶複合体 - Google Patents

強誘電性液晶複合体

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JP2003193055A JP2001398031A JP2001398031A JP2003193055A JP 2003193055 A JP2003193055 A JP 2003193055A JP 2001398031 A JP2001398031 A JP 2001398031A JP 2001398031 A JP2001398031 A JP 2001398031A JP 2003193055 A JP2003193055 A JP 2003193055A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶の応答速度を改善する方法として表面安定
化強誘電性液晶が知られているが、これには均一なセル
間隔の保持、機械的強度、強誘電性液晶の均一な配向の
実現などにおいて問題があった。また公知の強誘電性液
晶と高分子化合物との複合体には、高分子化合物の原料
として用いられた液晶性モノマーが限定されているた
め、強誘電性液晶の応答速度が著しく減少する欠点があ
った。 【解決手段】液晶性モノマーから得られる重合体の構造
物中に、カイラルスメクチックC相を示す液晶化合物ま
たはこの化合物を含む組成物が存在していることを特徴
とする強誘電性液晶複合体によって上記の課題が解決さ
れる。このとき液晶性モノマーは、フマル酸エステル誘
導体、ジフルオロメチレンオキシ基を含む(メタ)アク
リル酸誘導体、およびフルオレン環を有する(メタ)ア
クリル酸誘導体から選ばれることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明は液晶性モノマーか
ら得られる重合体と強誘電性液晶との複合体、およびこ
の複合体を用いて得られる液晶表示素子に関する。な
お、本発明における用語「液晶性」は、単に化合物が液
晶相を示すという意味に限定されない。それ自体は液晶
相を示さないけれども、他の液晶化合物と混合したとき
に液晶組成物の構成要素として使用できるような化合物
にも用いられる。また、「(メタ)アクリロイルオキ
シ」は、「アクリロイルオキシまたはメタクリロイルオ
キシ」を意味し、「(メタ)アクリル酸」は、「アクリ
ル酸またはメタクリル酸」を意味する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子はコンピューターのディス
プレイ等として広く活用されていて、省エネルギーおよ
び省スペースの点でCRTより有利である。現在、この
目的に使用される液晶はネマチック液晶に限られ、駆動
方法としてはTFT(薄膜トランジスター)方式が主流
である。しかしながら、液晶の応答時間が十分に短くな
い(20〜50ミリ・秒)ので、動画表示の点において
CRTより劣る。
【0003】一方、表面安定化強誘電性液晶(SSFL
C)が、クラークとラガウォールによって提案された
(Appl. Phys. Lett., 1980, 36(11), 899)。強誘電
性液晶は応答時間が非常に短く(50〜300マイクロ
・秒)、理論的にはCRT並みの動画表示が可能であ
る。この方式を実現するためには、セル間隔が非常に狭
く(1〜2μm)、かつ均一であることが必要である。
しかしながら、大面積の表示素子においては、このよう
なセル間隔の実現が非常に難しい。この他、機械的強度
や強誘電性液晶を均一に配向させることにも問題があっ
た。
【0004】藤掛らは前記の問題点を解決すべく、強誘
電性液晶と高分子化合物との複合体を提案した(J. of
Photopoly. Sci. Technol., 2000, 13(2), 295-300
等)。この複合体は強誘電性液晶と3次元的に構造制御
された高分子化合物とからなっていた。そして、高分子
化合物の3次元構造により、機械的強度の向上、セル間
隔の制御、均一な配向制御などが容易になったとされ
た。しかしながら藤掛らの方法においても、均一な配向
が容易に実現されるとは言えない。
【0005】一方、先行技術において高分子化合物の原
料として用いられた液晶性モノマーは、主として下記の
液晶性アクリレート(a)〜(c)である。
【0006】液晶性アクリレート(a)〜(c)から得
られる高分子化合物は、その物理性状に問題点があっ
た。即ち、理想的な3次元網目構造を与えないので、完
全に均一な配向を持つ複合体を得ることができない。ま
た、この高分子化合物の分子鎖が均一な幅を有していな
いので、これが入射光の散乱・乱反射を引き起こして光
漏れを誘発してしまう。このような高分子化合物は強誘
電性液晶との分子間相互作用が強いので、複合体中の強
誘電性液晶の電界中での転移が制限される。このため、
強誘電性液晶の応答時間が長くなる。
【0007】小林らの報告(SID Digest., 1996, 28
(3), 699)には、強誘電性液晶と少量(10%未満、主
として5%未満)の高分子化合物を分子オーダーで混合
した複合体が開示されている。この報告では、添加され
た少量の高分子化合物が他の液晶の配向の均一性を向上
させるので、配向欠陥が改善されるとされているが、外
部応力に対する機械的強度の点では何ら解決がなされて
いない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の強誘電性液晶と高分子化合物との複合体における前記
の問題点、即ち機械的強度、均一な配向制御および応答
速度等についての問題点を解決することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者らは鋭意努力した
結果、特定の液晶性モノマーの重合体と強誘電性液晶と
の複合体によって、前記の問題点が解決されることを見
出し本発明を完成するに至った。本発明は次の構成から
なる。 (1)液晶性モノマーから得られる重合体の構造物中
に、強誘電性液晶が存在することを特徴とする強誘電性
液晶複合体。 (2)液晶性モノマーが、式(1)、式(2)および式
(3)のそれぞれで表される化合物の群から選択される
少なくとも1個の化合物であることを特徴とする、前記
(1)項1に記載の複合体。 (式中、Rは炭素数1〜20のアルキルであって、こ
のアルキル中の1個または隣り合わない2個の−CH
−は、−O−、−S−、−CF−、−COO−、−O
CO−および−CO−のうちの1種または2種で置き換
えられてもよく;A、AおよびAはそれぞれ独立
して、1,4−シクロへキシレン、少なくとも1個の水
素がフッ素で置き換えられた1,4−シクロへキシレ
ン、1,4−フェニレン、少なくとも1個の水素がフッ
素または/および塩素で置き換えられた1,4−フェニ
レン、1,4−シクロへキセニレン、ピリジン−2,5
−ジイル、ピリダジン−2,5−ジイル、ピリミジン−
2,5−ジイル、または1,3−ジオキサン−2,5−
ジイルであり;mおよびnは互いに独立して0、1また
は2であり;Rは水素、基中の1個の−CH−が−
O−、−S−、−COO−、−OCO−もしくは−CO
−で置き換えられてもよい炭素数1〜20のアルキル、
−CN、−CF、−CFH、−CFH、−OCF
、−OCFH、−NCO、−NCS、−Fまたは−
Clであり;ZおよびZは互いに独立して、単結
合、−COO−、−OCO−、−CFO−、−OCF
−、−CH O−、−OCH−、−CHCH
−、−CH=CH−、−CF=CF−、または−C≡
C−である。) (式中、R、A〜A、Z、Z、mおよびnは
前記の通りであり;AはA〜Aと独立してA
同一の意味を示し;Zは、ZおよびZと独立して
と同一の意味を示し;pは0〜10の整数であり、
kはpが0のとき0であり、pが0でないとき0または
1であり;Rは水素またはメチルを示す。但し、Z
〜Zのうち少なくとも1個は、−CFO−または−
OCF−である。) (式中、R、Z、Z、kおよびpは前記の通りで
あり;R11は−CN、−CF、−CFH、−CF
、−OCF、−OCFH、−NCO、−NC
S、−F、−Clまたは炭素数1〜20のアルキルであ
り、このアルキル中の1個または隣り合わない2個の−
CH−は−O−、−S−、−CF−、−CH=CH
−、−COO−、−OCO−および−CO−のうちの1
種または2種で置き換えられてもよく、またこのアルキ
ル中の1個の水素は(メタ)アクリロイルオキシで置き
換えられてもよく;B、BおよびBはそれぞれ独
立して、9位の水素がフッ素もしくは炭素数1〜8のア
ルキルで置き換えられてもよいフルオレン−2,7−ジ
イル、1,4−シクロへキシレン、少なくとも1個の水
素がフッ素で置き換えられた1,4−シクロへキシレ
ン、1,4−フェニレン、少なくとも1個の水素がフッ
素または/および塩素で置き換えられた1,4−フェニ
レン、1,4−シクロへキセニレン、ピリジン−2,5
−ジイル、ピリダジン−2,5−ジイル、ピリミジン−
2,5−ジイル、またはジオキサン−2,5−ジイルで
あり;q1、q2およびq3はそれぞれ独立して0また
は1であるが、これらの合計は1〜3である。但し、環
〜環Bの少なくとも1個は、9位の水素がフッ素
または炭素数1〜8のアルキルで置き換えられてもよい
フルオレン−2,7−ジイルである。) (3)液晶性モノマーが式(1)で表される化合物の群
から選択される少なくとも1個の化合物であることを特
徴とする、前記(2)項に記載の複合体。 (4)液晶性モノマーが式(2)で表される化合物の群
から選択される少なくとも1個の化合物であることを特
徴とする、前記(2)項に記載の複合体。 (5)液晶性モノマーが式(3)で表される化合物の群
から選択される少なくとも1個の化合物であることを特
徴とする、前記(2)項に記載の複合体。 (6)液晶性モノマーが前記(2)項に記載の式
(1)、式(2)および式(3)のそれぞれで表される
化合物の群から選択される少なくとも1個の化合物であ
り、強誘電性液晶がエステル系、ピリミジン系およびピ
リジン系のカイラルスメクチックC相を示す液晶化合物
(以下、カイラルスメクチックC相をSmC、カイラ
ルスメクチックC相を示す液晶化合物をSmC化合物
で表記する。)からなる群から選択される少なくとも1
個の化合物、またはこの化合物を含む強誘電性の組成物
であることを特徴とする、前記(1)項に記載の複合
体。 (7)液晶性モノマーが前記(2)項に記載の式
(1)、式(2)および式(3)のそれぞれで表される
化合物の群から選択される少なくとも1個の化合物であ
り、強誘電性液晶がエステル系、ピリミジン系およびピ
リジン系のSmC化合物からなる群から選択される少
なくとも1個の化合物、またはこの化合物を含む強誘電
性の組成物であり、複合体中の重合体の割合が5〜40
重量%であることを特徴とする、前記(1)項に記載の
複合体。 (8)液晶性モノマーと強誘電性液晶との混合物を、2
枚の透明基板を用いて形成された液晶表示用セルに充填
し、これに紫外線を照射することを特徴とする、前記
(6)項に記載の複合体の製造方法。 (9)混合物がネマチック相を示す温度で紫外線を照射
することを特徴とする、前記(8)項に記載の製造方
法。 (10)2枚の透明基板によって前記(6)項に記載の
複合体が挟まれている構造を有する液晶表示素子。 (11)透明基板が透明電極を有する基板である、前記
(10)項に記載の液晶表示素子。 (12)透明基板がガラス製または合成樹脂製である、
前記(10)項に記載の液晶表示素子。 (13)液晶性モノマーが前記(2)項に記載の式
(1)、式(2)および式(3)のそれぞれで表される
化合物の群から選択される少なくとも1個の化合物であ
り、強誘電性液晶がエステル系、ピリミジン系およびピ
リジン系のSmC化合物からなる群から選択される少
なくとも1個の化合物、またはこの化合物を含む強誘電
性の組成物であり、液晶性モノマーと強誘電性液晶との
合計量に対する液晶性モノマーの割合が5〜40重量%
であることを特徴とする、液晶性モノマーおよび強誘電
性液晶を含む組成物。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の強誘電性液晶複合体にお
いては、液晶性モノマーから得られる重合体の構造物中
に強誘電性液晶が存在している。この強誘電性液晶は、
強誘電性を示す液晶化合物の少なくとも1個、または強
誘電性を示す液晶化合物の少なくとも1個を含み強誘電
性を示す液晶組成物である。このような構造の複合体と
するためには、液晶性モノマーと強誘電性液晶の混合物
を均一混合状態に保ったまま、急速に重合することが肝
要である。液晶性モノマーと強誘電性液晶の混合物を急
速に重合させると、重合性でない強誘電性液晶の割合が
小さい混合物では、液晶性モノマーの重合体がスポンジ
状の3次元網目構造物を形成する。このとき強誘電性液
晶は、このスポンジ状構造物の微小空間を満たす小さな
液滴として存在することになる。一方、強誘電性液晶の
割合が大きい混合物では、スポンジ状構造物の微小空間
がつながって比較的大きな空洞になった構造物が形成さ
れ、強誘電性液晶はこの空洞を満たして存在することに
なる。この微小空間のつながり具合は、強誘電性液晶の
割合に応じて変動する。
【0011】具体的には、液晶性モノマーと強誘電性液
晶の混合物を2枚の透明基板で挟み、この混合物がネマ
チック相を示す温度で重合させる。このようにすること
によって、強誘電性液晶はネマチック相を示したまま重
合体の3次元網目構造物中に取り込まれる。透明基板に
予め配向処理を施しておくことにより、透明基板に挟ま
れた液晶性モノマーと強誘電性液晶の混合物はネマチッ
ク状態で均一な配向状態を示す。この配向状態が重合後
も維持・反映されるので、得られた強誘電性液晶複合体
は均一な配向状態を形成する。このような複合体は、液
体状の液晶組成物に比べてはるかに大きな機械的強度を
有し、更に重合体の3次元網目構造が複合体の機械的強
度を向上させるので、液晶表示素子の製造において、セ
ル間隔のコントロールが容易になる。
【0012】本発明では、強誘電性液晶複合体自体が高
い機械的強度を有するので、透明基板として柔軟なフィ
ルム状プラスチック基板を使用できる。これにより表示
素子の軽量化および曲面状表示素子を提供できる。ま
た、重合体の3次元網目構造を構成する高分子鎖が極め
て細く、その径は通常、可視光の波長以下である。その
ため、入射した可視光が表示素子中で乱反射や散乱を起
こさず、光漏れによるコントラストの低下が起こらな
い。
【0013】液晶性モノマーと強誘電性液晶の混合物か
ら複合体を得る際には、熱重合反応を用いてもよい。こ
の場合、液晶性モノマーと強誘電性液晶の混合物が、液
晶相、好ましくはネマチック相を保持している温度で重
合する必要がある。このとき、反応時間を短縮するた
め、ラジカル発生剤を添加してもよい。ラジカル発生剤
の添加量は前記混合物に対して5重量%未満である。こ
の割合は2重量%未満が好ましく、1重量%未満がより
好ましい。このようなラジカル発生剤として、過酸化ベ
ンゾイル、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t
−ブチルパーオキシピバレート、ジ−t−ブチルパーオ
キシド、t−ブチルパーオキシジイソブチレート、過酸
化ラウロイル、2,2'−アゾビスイソ酪酸ジメチル、
アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサン
カルボニトリルなどを挙げることができる。
【0014】このラジカル重合の他に、アニオン重合、
配位重合、リビング重合などの重合反応を用いることも
可能である。しかしながら、操作の簡便さ、反応条件の
温和さを考慮すると、ラジカル重合が好ましく、中でも
紫外線等短波長の電磁波を用いた光重合が最も好まし
い。光重合反応においては、反応時間を短縮するため重
合開始剤を添加してもよい。この重合開始剤の添加量
は、液晶性モノマーと強誘電性液晶との混合物に対し
て、5重量%以下である。この割合は2重量%以下が好
ましく、1重量%以下がより好ましい。
【0015】このような重合開始剤として、市販のベン
ゾインエーテル類、ベンゾフェノン類、アセトフェノン
類、ベンジルケタール類から選択して使用できる。具体
的には、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オン(商品名:ダロキュアー1173)、
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(商品
名:イルガキュアー184)、2,2−ジメトキシ−
1,2−ジフェニルエタン−1−オン(商品名:イルガ
キュアー651)、イルガキュアー500、イルガキュ
アー2959、イルガキュアー907、イルガキュアー
369、イルガキュアー1300、イルガキュアー81
9、イルガキュアー1700、イルガキュアー180
0、イルガキュアー1850、ダロキュアー4265、
イルガキュアー784、p−メトキシフェニル−2,4
−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(p−ブトキシスチリル)−5−トリクロロメチル1,
3,4−オキサジアゾール、9−フェニルアクリジン、
1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−
2−メチルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタ
ール、α,α−ジメトキシ−α−モルホリノ−メチルチ
オフェニルアセトフェノン、および2,4−ジエチルキ
サントンとp−ジメチルアミノ安息香酸メチルとの混合
物などである。
【0016】重合温度は、液晶性モノマーと強誘電性液
晶の混合物がネマチック相を示す温度範囲内であること
が好ましい。液晶分子の熱的揺らぎが少ないことが望ま
しいので、ネマチック相を呈する範囲で可能な限り低温
が好ましい。
【0017】式(1)で表される化合物はフマル酸エス
テル誘導体であり、特願2001−307573号明細
書の段落0015〜0016に記載の方法で製造するこ
とができる。式(2)で表される化合物はジフルオロメ
チレンオキシ基を含む(メタ)アクリル酸誘導体であ
り、特願2001−384507号明細書の段落004
4〜0050に記載の方法で製造することができる。ま
た式(3)で表される化合物は、式(4)のフルオレン
環を有する(メタ)アクリル酸誘導体であり、特願20
01−378508号明細書の段落0011〜0035
に記載の方法で製造することができる。 (式中、Xは水素、フッ素または炭素数1〜8のアルキ
ルである。)これらの化合物は、それぞれの1個を単独
で使用することができる。組成物として用いるときに
は、前記3種の誘導体のうちの1種のみから選択される
2個以上の化合物からなる組成物であってもよく、2種
以上の誘導体のそれぞれ1個以上の化合物からなる組成
物であってもよい。複数の液晶性モノマーを用いると共
重合体が得られる。共重合の形式は、ランダム、ブロッ
クおよび交互のいずれでもよい。
【0018】前記液晶性モノマーにおいて、2環系化合
物はその液晶相温度範囲が低温領域にあるので、紫外線
照射温度を低温側に設定する際に有利である。光重合
後、液晶性モノマーの液晶性メソジェニック部位は重合
体の側鎖部位になる。この側鎖部位は、強誘電性液晶複
合体において強誘電性液晶の配向を制御する。従って、
より強固な配向制御を必要とするときには、3ないし4
環系の液晶性モノマーが好適である。
【0019】液晶性モノマーの例を以下に示す。式
(1)で表される化合物の例が[FM−1]〜[FM−
45]であり、式(2)で表される化合物の例が[DF
−1]〜[DF−65]であり、式(3)で表される化
合物の例が[FL−1]〜[FL−36]であるが、本
発明で用いる液晶性化合物はこれらの例に限定されな
い。なお、式(2)で表される化合物および式(3)で
表される化合物の例としてあげた化合物は、アクリロイ
ルオキシを有する化合物のみであるが、アクリロイルオ
キシをメタクリロイルオキシに置き換えた化合物も例示
できる。ただ、重合性および液晶性の点から、メタクリ
ロイルオキシよりもアクリロイルオキシを有する液晶性
モノマーの方が好ましい。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】強誘電性を示す液晶化合物としては、Sm
化合物、カイラルスメクチックF相を示す液晶化合
物(SmF化合物)、カイラルスメクチックG相を示
す液晶化合物(SmG化合物)、カイラルスメクチッ
クH相を示す液晶化合物(SmH化合物)、カイラル
スメクチックI相を示す液晶化合物(SmI化合物)
がある。これらの中でもSmC化合物、SmF化合
物およびSmH化合物が好ましい。そして、最も低い
粘性を示すSmC化合物が更に好ましい。SmC
合物であればどのような化合物を用いてもよいが、エス
テル系、ピリミジン系およびピリジン系の化合物が特に
好適である。このような化合物は、液晶性母骨格と光学
活性の末端基とを有しており、その例として、式(FL
C−1)〜(FLC−15)をあげることができる。こ
れらの式中のRはアルキルまたはアルコキシであり、
は光学活性の基であり、Zは単結合、−COO
−、−OCO−、−CHO−または−OCH−であ
り、1,4−フェニレンの任意の水素はフッ素、塩素ま
たはシアノで置き換えられてもよい。
【0032】
【0033】光学活性の基Rとしては、1個の不斉炭
素を有する式(Ops−1)の基を好適例としてあげる
ことができる。 (式中、r、sおよびtはそれぞれ独立して1または0
であり、uは0〜10の整数であり、Rはメチル、エ
チル、フッ素、塩素またはシアノであり、Rは炭素数
2〜10のアルキルである。但し、RとRが同じ基
であることはない。)
【0034】式(Ops−1)のより具体的な例とし
て、式(Ops−1−1)から式(Ops−1−5)が
示される。 (式中、u、RおよびRは前記と同じ意味を示
す。)
【0035】また、Rは、式(Ops−2)で示され
る基でもよい。 (式中、r、sは前記と同一の意味を示し、Rは水素
または炭素数1〜10のアルキルであり、炭素数3以上
の場合は分岐状のアルキルでもよい。)
【0036】式(Ops−2)のより具体的な例とし
て、式(Ops−2−1)から式(Ops−2−4)が
示される。 (式中、Rは前記と同一の意味を示す。)
【0037】光学活性の基Rは複数の不斉炭素を含ん
でもよい。その例として、式(Ops−3)で示される
基を挙げることができる。 (式中、r、s、t、u、R、Rは前記と同一の意
味を示し、wは0〜5の整数を示す。)
【0038】式(Ops−3)のより具体的な例とし
て、式(Ops−3−1)から式(Ops−3−5)が
示される。 (式中、u、w、R、Rは前記と同一の意味を示
す。)
【0039】また、末端に光学活性の基を含まなくて
も、環構造それ自体が不斉炭素を含んでもよい。例え
ば、式(Ops−4)〜式(Ops−7)のγ−バレロ
ラクトン類、式(Ops−8)や式(Ops−9)のδ
−カプロラクトン類、および式(Ops−10)や式
(Ops−11)のトリフルオロメチル置換テトラヒド
ロピラニル類を挙げることができる。
【0040】 (式中、RおよびZは前記と同一の意味を示し、R
は水素または炭素数1〜20のアルキルである。)
【0041】以上に示したようなSmC化合物は単独
で使用してもよい。また、SmC化合物を含む組成物
として使用してもよい。組成物の場合、用いる化合物全
てがSmCを示す必要はない。少なくとも1個のSm
化合物に、母液晶としてスメクチックC相を示す液
晶化合物の少なくとも1個を混合することによって本発
明の強誘電性液晶を調製できる。母液晶に使用する化合
物はスメクチックC相を示せばいずれでもよい。しかし
ながら、式(BASE−1)〜式(BASE−3)のピ
リミジン化合物、式(BASE−4)〜式(BASE−
6)のピリジン化合物、および式(BASE−7)〜式
(BASE−9)のチアジアゾール化合物が好ましい。
【0042】 (これらの式中のRおよびR10はそれぞれ独立して
炭素数1〜10のアルキルまたはアルコキシであり、Z
およびZはそれぞれ独立してZと同一の意味を示
す。)
【0043】重合によって本発明の強誘電性複合体を製
造するための組成物には、液晶性モノマーと強誘電性液
晶の混合物がネマチック相を保持できる範囲で、溶媒が
含まれてもよい。好ましい溶媒は、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、メシチレン、ヘキサン、へプタン、
オクタン、ノナン、デカン、N−メチルピロリドン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルフォキシド、および
これらの混合溶媒である。
【0044】2枚のガラス基板あるいはプラスティック
基板からなるセル中で重合反応を行う場合には、溶媒を
添加しなくてもよい。1枚のガラスあるいはプラスティ
ック基板上で複合体を形成する際には、溶媒は有用であ
る。ガラスあるいはプラスティック基板上に、液晶性モ
ノマー、強誘電性液晶および溶媒の混合物をスピンコー
ト等により塗布し、溶媒を蒸発させ残留物を重合させる
ことができる。
【0045】複合体中の重合体の好ましい割合は、5〜
40重量%である。この割合が小さいと強固な3次元網
目構造が得られず、複合体の機械的強度が低い。複合体
の機械的強度を考慮すると、重合体の割合は5重量%以
上、好ましくは10重量%以上である。重合体の割合が
大きくなると、複合体中の3次元網目構造部分の割合が
増大し、機械的強度が更に大きくなる。そして、前述の
ように、強誘電性液晶は小さな液滴の状態で重合体の構
造物中に分散させられる。しかしながら、原料である液
晶性モノマーの製造コストが高いので、重合体の割合の
上限を決定するには、特性の向上のみではなく、費用対
効果の観点も考慮しなければならない。即ち、複合体中
の重合体の割合は40重量%以下であり、好ましくは3
0重量%以下、更に好ましくは25重量%以下である。
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明の複合体を説明す
るが、本発明はこれらの実施例に制限されない。なお、
実施例中の%はすべて重量%を意味する。鉛筆硬度は、
JIS規格「JIS−K−5400 8.4 鉛筆引掻
試験」の方法に従って求めた。 実施例1 下記の組成物を調製した。この組成物は室温でカイラル
スメクチィックC相を示した。この組成物を組成物Aと
する。
【0047】
【0048】この組成物Aを用いて、下記の混合物
(1)を調製した。 <混合物(1)>
【0049】透明基板にITO電極を設けた2枚のガラ
ス基板に、スピンコート法によってポリアミック酸(P
IA−X189、チッソ(株)製)を塗布した。200
℃において30分加熱し、厚さ45nmのポリイミド配
向膜を形成した。この配向膜面を、レーヨンを巻きつけ
たロールで一方向にラビングした。一枚の透明基板上に
直径が1.5μmの球状スペーサーを分散し、この上に
もう一方の透明基板を、ラビング方向が平行になる向き
に重ね合わせ、空の表示セルを作成した。
【0050】混合物(1)に対し0.5%のイルガキュ
アー651(光重合開始剤、チバガイギー社製)を添加
して光重合性組成物を得た。この組成物を100℃に加
熱して得られた等方性液体を、毛細管現象を利用して減
圧下で表示セルに注入した。等方性液体をネマチック相
が現れるまで徐々に冷却し、均一に配向したネマチック
液晶の表示素子を得た。この表示素子の一方向から、U
Vランプにより7mW/cmの強度の紫外線を60秒
間照射して、セル中の組成物を重合させ、強誘電性液晶
複合体の表示素子を得た。この表示素子に両極性のパル
ス電圧30Vを印加したところ、応答時間は250マイ
クロ・秒であった。セルから透明基板を剥離し、得られ
た複合体の鉛筆硬度を測定したところ3Hであった。ま
た、重合体の物理性状に由来する光漏れは観察されなか
った。
【0051】実施例2 下記の混合物(2)〜(16)は、液晶性モノマーと強
誘電性液晶との混合例である。これらの混合物を用い実
施例1と同様にして重合させれば、実施例1と同様の特
性を有する表示素子をそれぞれ得ることができる。
【0052】<混合物(2)>
【0053】<混合物(3)>
【0054】<混合物(4)>
【0055】前記の組成物Bは、次の組成を有する。
【0056】<混合物(5)>
【0057】前記の組成物Cは、次の組成を有する。
【0058】<混合物(6)>
【0059】前記の組成物Dは、次の組成を有する。
【0060】<混合物(7)>
【0061】前記の組成物Eは、次の組成を有する。
【0062】<混合物(8)> (「FELIX」は、SmC組成物に対するクラリア
ント社の登録商標である。)
【0063】<混合物(9)>
【0064】<混合物(10)>
【0065】<混合物(11)>
【0066】<混合物(12)>
【0067】<混合物(13)>
【0068】<混合物(14)>
【0069】<混合物(15)>
【0070】<混合物(16)>
【0071】
【発明の効果】液晶性フマル酸エステル類、ジフルオロ
メチレンオキシ基を含む液晶性(メタ)アクリル酸誘導
体および液晶性フルオレン誘導体から選択される液晶性
モノマーの重合体の3次元網目構造物中に、強誘電性液
晶を存在させた構造の強誘電性液晶複合体によって、大
きな機械的強度を持ち、均一な配向を有し、高速応答可
能な強誘電性液晶表示素子を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1333 500 G02F 1/1333 500 1/1334 1/1334 (72)発明者 宮澤 和利 千葉県市原市五井海岸5番地の1 チッソ 石油化学株式会社機能材料研究所内 Fターム(参考) 2H089 HA04 JA04 KA08 RA13 TA01 2H090 JB02 JB03 KA14 LA01 LA04 4H027 BA06 BA11 BD08 BE05 CC07 CE07 CF08 DB01 DC08 DE01 DE07 DE10 DF01 DF10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶性モノマーから得られる重合体の構造
    物中に、強誘電性液晶が存在していることを特徴とする
    強誘電性液晶複合体。
  2. 【請求項2】液晶性モノマーが、式(1)、式(2)お
    よび式(3)のそれぞれで表される化合物の群から選択
    される少なくとも1個の化合物であることを特徴とす
    る、請求項1に記載の複合体。 (式中、Rは炭素数1〜20のアルキルであって、こ
    のアルキル中の1個または隣り合わない2個の−CH
    −は、−O−、−S−、−CF−、−COO−、−O
    CO−および−CO−のうちの1種または2種で置き換
    えられてもよく;A、AおよびAはそれぞれ独立
    して、1,4−シクロヘキシレン、少なくとも1個の水
    素がフッ素で置き換えられた1,4−シクロヘキシレ
    ン、1,4−フェニレン、少なくとも1個の水素がフッ
    素または/および塩素で置き換えられた1,4−フェニ
    レン、1,4−シクロヘキセニレン、ピリジン−2,5
    −ジイル、ピリダジン−2,5−ジイル、ピリミジン−
    2,5−ジイル、または1,3−ジオキサン−2,5−
    ジイルであり;mおよびnは互いに独立して0、1また
    は2であり;Rは水素、基中の1個の−CH−が−
    O−、−S−、−COO−、−OCO−もしくは−CO
    −で置き換えられてもよい炭素数1〜20のアルキル、
    −CN、−CF、−CFH、−CFH、−OCF
    、−OCFH、−NCO、−NCS、−Fまたは−
    Clであり;ZおよびZは互いに独立して、単結
    合、−COO−、−OCO−、−CFO−、−OCF
    −、−CH O−、−OCH−、−CHCH
    −、−CH=CH−、−CF=CF−、または−C≡
    C−である。) (式中、R、A〜A、Z、Z、mおよびnは
    前記の通りであり;AはA〜Aと独立してA
    同一の意味を示し;Zは、ZおよびZと独立して
    と同一の意味を示し;pは0〜10の整数であり、
    kはpが0のとき0であり、pが0でないとき0または
    1であり;Rは水素またはメチルを示す。但し、Z
    〜Zのうち少なくとも1個は、−CFO−または−
    OCF−である。) (式中、R、Z、Z、kおよびpは前記の通りで
    あり;R11は−CN、−CF、−CFH、−CF
    、−OCF、−OCFH、−NCO、−NC
    S、−F、−Clまたは炭素数1〜20のアルキルであ
    り、このアルキル中の1個または隣り合わない2個の−
    CH−は−O−、−S−、−CF−、−CH=CH
    −、−COO−、−OCO−および−CO−のうちの1
    種または2種で置き換えられてもよく、またこのアルキ
    ル中の1個の水素は(メタ)アクリロイルオキシで置き
    換えられてもよく;B、BおよびBはそれぞれ独
    立して、9位の水素がフッ素もしくは炭素数1〜8のア
    ルキルで置き換えられてもよいフルオレン−2,7−ジ
    イル、1,4−シクロヘキシレン、少なくとも1個の水
    素がフッ素で置き換えられた1,4−シクロヘキシレ
    ン、1,4−フェニレン、少なくとも1個の水素がフッ
    素または/および塩素で置き換えられた1,4−フェニ
    レン、1,4−シクロヘキセニレン、ピリジン−2,5
    −ジイル、ピリダジン−2,5−ジイル、ピリミジン−
    2,5−ジイル、またはジオキサン−2,5−ジイルで
    あり;q1、q2およびq3はそれぞれ独立して0また
    は1であるが、これらの合計は1〜3である。但し、環
    〜環Bの少なくとも1個は、9位の水素がフッ素
    または炭素数1〜8のアルキルで置き換えられてもよい
    フルオレン−2,7−ジイルである。)
  3. 【請求項3】液晶性モノマーが式(1)で表される化合
    物の群から選択される少なくとも1個の化合物であるこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の複合体。
  4. 【請求項4】液晶性モノマーが式(2)で表される化合
    物の群から選択される少なくとも1個の化合物であるこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の複合体。
  5. 【請求項5】液晶性モノマーが式(3)で表される化合
    物の群から選択される少なくとも1個の化合物であるこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の複合体。
  6. 【請求項6】液晶性モノマーが請求項2に記載の式
    (1)、式(2)および式(3)のそれぞれで表される
    化合物の群から選択される少なくとも1個の化合物であ
    り、強誘電性液晶がエステル系、ピリミジン系およびピ
    リジン系のカイラルスメクチックC相を示す液晶化合物
    からなる群から選択される少なくとも1個の化合物、ま
    たはこの化合物を含む強誘電性の組成物であることを特
    徴とする、請求項1に記載の複合体。
  7. 【請求項7】液晶性モノマーが請求項2に記載の式
    (1)、式(2)および式(3)のそれぞれで表される
    化合物の群から選択される少なくとも1個の化合物であ
    り、強誘電性液晶がエステル系、ピリミジン系およびピ
    リジン系のカイラルスメクチックC相を示す液晶化合物
    からなる群から選択される少なくとも1個の化合物、ま
    たはこの化合物を含む強誘電性の組成物であり、複合体
    中の重合体の割合が5〜40重量%であることを特徴と
    する、請求項1に記載の複合体。
  8. 【請求項8】液晶性モノマーと強誘電性液晶との混合物
    を、2枚の透明基板を用いて形成された液晶表示用セル
    に充填し、これに紫外線を照射することを特徴とする、
    請求項6に記載の複合体の製造方法。
  9. 【請求項9】混合物がネマチック相を示す温度で紫外線
    を照射することを特徴とする、請求項8に記載の製造方
    法。
  10. 【請求項10】2枚の透明基板によって請求項6に記載
    の複合体が挟まれている構造を有する液晶表示素子。
  11. 【請求項11】透明基板が透明電極を有する基板であ
    る、請求項10に記載の液晶表示素子。
  12. 【請求項12】透明基板がガラス製または合成樹脂製で
    ある、請求項10に記載の液晶表示素子。
  13. 【請求項13】液晶性モノマーが請求項2に記載の式
    (1)、式(2)および式(3)のそれぞれで表される
    化合物の群から選択される少なくとも1個の化合物であ
    り、強誘電性液晶がエステル系、ピリミジン系およびピ
    リジン系のカイラルスメクチックC相を示す液晶化合物
    からなる群から選択される少なくとも1個の化合物、ま
    たはこの化合物を含む強誘電性の組成物であり、液晶性
    モノマーと強誘電性液晶との合計量に対する液晶性モノ
    マーの割合が5〜40重量%であることを特徴とする、
    液晶性モノマーおよび強誘電性液晶を含む組成物。
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