JP2003192917A - 錠剤型樹脂組成物、その製造方法およびそれから得られる成形品 - Google Patents
錠剤型樹脂組成物、その製造方法およびそれから得られる成形品Info
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Abstract
成物の製造方法であり、該製法によって得られた樹脂組
成物は溶融加工が可能で、かつ、得られた成形品は、用
いるフィラーの特性を高効率に発揮することを可能とし
た樹脂組成物の製造方法およびそれから得られる成形品
を提供する。 【解決手段】熱可塑性樹脂とフィラーを含有してなる錠
剤型樹脂組成物ならびに熱可塑性樹脂粉末、フィラーお
よび、熱可塑性樹脂とフィラーとを溶融混練してなる組
成物の粉末から選択された一種以上を圧縮成形して錠剤
化することを特徴とする錠剤型樹脂組成物の製造方法。
Description
物、その製造方法およびそれから得られる成形品に関す
るものである。
形状の自由度が要求されるようになってきた。しかし、
従来、使用していた金属では成形品の自由度に限界があ
る。そこで、金属代替のため、フィラー強化熱可塑性樹
脂で検討が行われている。例えば、熱伝導性、電磁波シ
ールド性、高温時の寸法精度をはじめとする各用途で必
要とされる特性が従来のフィラー強化熱可塑性樹脂では
満足されず、限りなくフィラー単体に近い特性が要求さ
れるようになってきた。
て、押出機のヘッド部を解放した状態で混練・押し出す
ことを特徴とする製造方法が提案されている(特開平8
−1663号公報)。
法では混練時にダイを外していることから、混練時に押
出機バレル内の圧力が上がらないために十分に熱可塑性
樹脂とフィラーが混合せず、得られた組成物中で組成バ
ラツキがおき、それにより特性バラツキ大きくなる可能
性がある。
は、フィラー同士が接合せずに脆い材料しか得られない
か、あるいは熱硬化性樹脂を用いた場合、成形加工性、
生産性が良好とは言えない。また、フィラー強化熱可塑
性樹脂において多量のフィラーを充填しようとする場
合、通常の溶融混練方法では限界があり、必要特性に見
合うまでの十分な高充填化材料の取得は難しかった。
すること、即ち、溶融加工が可能で用いるフィラーの特
性を高効率に発揮することをも可能とした錠剤型樹脂組
成物、その製造方法および成形品を提供することを課題
とする。
点を解決するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に至
った。
フィラーを含有してなる錠剤型樹脂組成物、(2)熱可
塑性樹脂とフィラーの組成比が両者の合計100容量%
に対して熱可塑性樹脂1〜50容量%、フィラー99〜
50容量%である上記(1)記載の錠剤型樹脂組成物、
(3)熱可塑性樹脂とフィラーの組成比が両者の合計1
00容量%に対して熱可塑性樹脂1〜40容量%、フィ
ラー99〜60容量%である上記(1)または(2)記
載の錠剤型樹脂組成物、(4)熱可塑性樹脂とフィラー
の組成比が両者の合計100容量%に対して熱可塑性樹
脂3容量%以上15容量%未満、フィラー97容量%以
下85容量%超である上記(1)〜(3)いずれか記載
の錠剤型樹脂組成物、(5)錠剤型樹脂組成物の縦、
横、高さ、直径のいずれかの最大値が15mm未満であ
り、最小値が1mm以上であることを特徴とする上記
(1)〜(4)いずれか記載の錠剤型樹脂組成物、
(6)錠剤型樹脂組成物の形状が円柱状、円盤状、キュ
ービック状、楕円柱状、円錐台形状、球状、楕円球状、
鶏卵型形状、マセック型または角柱状であることを特徴
とする上記(1)〜(5)いずれか記載の錠剤型樹脂組
成物、(7)フィラーの比重が3.5以下である上記
(1)〜(6)いずれか記載の錠剤型樹脂組成物、
(8)フィラーが繊維状、板状または鱗片状である上記
(1)〜(7)いずれか記載の錠剤型樹脂組成物、
(9)熱可塑性樹脂粉末、フィラーおよび、熱可塑性樹
脂とフィラーとを溶融混練してなる組成物の粉末から選
択された一種以上を圧縮成形してなるものである上記
(1)〜(8)のいずれか記載の錠剤型樹脂組成物、
(10)熱可塑性樹脂粉末、フィラーおよび、熱可塑性
樹脂とフィラーとを溶融混練してなる組成物の粉末から
選択された一種以上を圧縮成形して錠剤化することを特
徴とする上記(1)〜(9)のいずれか記載の錠剤型樹
脂組成物の製造方法、(11)打錠機を用い、錠剤化す
ることを特徴とする上記(10)記載の製造方法、(1
2)熱可塑性樹脂粉末の数平均粒子径が1000μm以
下であることを特徴とする上記(10)または(11)
記載の製造方法、(13)上記(1)〜(9)のいずれ
か記載の錠剤型樹脂組成物を溶融成形してなる成形品、
および(14)上記(1)〜(9)のいずれか記載の錠
剤型樹脂組成物を射出成形、射出圧縮成形あるいはプレ
ス成形してなる自動車部品、電気・電子部品あるいは熱
機器部品に用いられる成形品である。
する。本発明において「重量」とは「質量」を意味す
る。
加工できる合成樹脂のことである。その具体例として
は、例えば、非液晶性半芳香族ポリエステル、非液晶性
全芳香族ポリエステルなどの非液晶性ポリエステル、ポ
リカーボネート、脂肪族ポリアミド、脂肪族−芳香族ポ
リアミド、全芳香族ポリアミドなどのポリアミド、ポリ
オキシメチレン、ポリイミド、ポリベンズイミダゾー
ル、ポリケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエ
ーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレン
オキシド、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンスルフィ
ド、液晶ポリマー、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リスチレンなどのオレフィン系重合体、エチレン/プロ
ピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチ
レン/プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/
アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グ
リシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル
酸グリシジル共重合体およびエチレン/プロピレン−g
−無水マレイン酸共重合体、ABSなどのオレフィン系
共重合体、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポ
リエステルポリエステルエラストマー等のエラストマー
から選ばれる1種または2種以上の混合物が挙げられる
(“/”は共重合を表す。以下同じ)。
体例としてはポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンナフ
タレート、ポリ1,4−シクロヘキシレンジメチレンテ
レフタレートおよびポリエチレン−1,2−ビス(フェ
ノキシ)エタン−4,4’−ジカルボキシレートなどの
ほか、ポリエチレンイソフタレート/テレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート/デカンジカルボキシレートおよ
びポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート/イソ
フタレートなどの共重合ポリエステル等が挙げられる。
また、ポリアミドの具体例としては、例えば環状ラクタ
ムの開環重合物、アミノカルボン酸の重縮合物、ジカル
ボン酸とジアミンとの重縮合物などが挙げられ、具体的
にはナイロン6、ナイロン4・6、ナイロン6・6、ナ
イロン6・10、ナイロン6・12、ナイロン11、ナ
イロン12などの脂肪族ポリアミド、ポリ(メタキシレ
ンアジパミド)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミ
ド)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、ポリ
ノナンメチレンテレフタルアミド、ポリ(テトラメチレ
ンイソフタルアミド)、ポリ(メチルペンタメチレンテ
レフタルアミド)などの脂肪族−芳香族ポリアミド、お
よびこれらの共重合体が挙げられ、共重合体として例え
ばナイロン6/ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミ
ド)、ナイロン66/ポリ(ヘキサメチレンテレフタル
アミド)、ナイロン6/ナイロン6・6/ポリ(ヘキサ
メチレンイソフタルアミド)、ポリ(ヘキサメチレンイ
ソフタルアミド)/ポリ(ヘキサメチレンテレフタルア
ミド)、ナイロン6/ポリ(ヘキサメチレンイソフタル
アミド)/ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)、
ナイロン12/ポリ(ヘキサメチレンテレフタラミ
ド)、ポリ(メチルペンタメチレンテレフタルアミド)
/ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)などを挙げ
ることができる。なお、共重合の形態としてはランダ
ム、ブロックいずれでもよいが、ランダムが好ましい。
また、液晶ポリマーとは、異方性溶融相を形成し得る樹
脂であり、エステル結合を有するものが好ましい。例え
ば芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単位、
芳香族および/または脂肪族ジカルボニル単位、アルキ
レンジオキシ単位などから選ばれた構造単位からなり、
かつ異方性溶融相を形成する液晶性ポリエステル、ある
いは、上記構造単位と芳香族イミノカルボニル単位、芳
香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位などから選
ばれた構造単位からなり、かつ異方性溶融相を形成する
液晶性ポリエステルアミドなどが挙げられ、具体的に
は、p−ヒドロキシ安息香酸および6−ヒドロキシ−2
−ナフトエ酸から生成した構造単位からなる液晶性ポリ
エステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単
位、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から生成した構造
単位、芳香族ジヒドロキシ化合物および/または脂肪族
ジカルボン酸から生成した構造単位からなる液晶性ポリ
エステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単
位、4,4’−ジヒドロキシビフェニルから生成した構
造単位、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカル
ボン酸および/またはアジピン酸、セバシン酸等の脂肪
族ジカルボン酸から生成した構造単位からなる液晶性ポ
リエステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造
単位、エチレングリコールから生成した構造単位、テレ
フタル酸から生成した構造単位からなる液晶性ポリエス
テル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単位、
エチレングリコールから生成した構造単位、テレフタル
酸およびイソフタル酸から生成した構造単位からなる液
晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成し
た構造単位、エチレングリコールから生成した構造単
位、4,4’−ジヒドロキシビフェニルから生成した構
造単位、テレフタル酸および/またはアジピン酸、セバ
シン酸等の脂肪族ジカルボンから生成した構造単位から
なる液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸から
生成した構造単位、エチレングリコールから生成した構
造単位、芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した構造単
位、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸から生成した構
造単位からなる液晶性ポリエステルなど、また液晶性ポ
リエステルアミドとしては、芳香族オキシカルボニル単
位、芳香族ジオキシ単位、芳香族および/または脂肪族
ジカルボニル単位、アルキレンジオキシ単位などから選
ばれた構造単位以外にさらにp−アミノフェノールから
生成したp−イミノフェノキシ単位を含有した異方性溶
融相を形成するポリエステルアミドである。
エステルアミドのうち、好ましい構造の具体例として
は、下記(I)、(II)、(III) および(IV)の構造単
位からなる液晶性ポリエステル、または、(I)、(II
I) および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステ
ルなどが挙げられる。
よび(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステルであ
る。
式中Xは水素原子または塩素原子を示す。)。
酸から生成した構造単位であり、構造単位(II)は4,
4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’,5,5’−
テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハ
イドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハ
イドロキノン、メチルハイドロキノン、2,6−ジヒド
ロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよ
び4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルから選ば
れた一種以上の芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した
構造単位を、構造単位(III)はエチレングリコールから
生成した構造単位を、構造単位(IV)はテレフタル酸、イ
ソフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,
6−ナフタレンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキ
シ)エタン−4,4’−ジカルボン酸、1,2−ビス
(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボ
ン酸および4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸
から選ばれた一種以上の芳香族ジカルボン酸から生成し
た構造単位を各々示す。これらのうちR1が
ステルは、上記したように、構造単位(I)、(III)、(IV)
からなる共重合体および上記構造単位(I)、(II)、(II
I)、(IV)からなる共重合体から選択される1種以上であ
り、上記構造単位(I)、(II)、(III)および(IV)の共重合
量は任意である。しかし、本発明の特性を発揮させるた
めには次の共重合量であることが好ましい。
I)、(IV)からなる共重合体の場合は、上記構造単位(I)
および(II)の合計は構造単位(I)、(II)および(III)の合
計に対して30〜95モル%が好ましく、40〜85モ
ル%がより好ましい。また、構造単位(III)は構造単位
(I)、(II)および(III)の合計に対して70〜5モル%が
好ましく、60〜15モル%がより好ましい。また、構
造単位(I)の(II)に対するモル比[(I)/(II)]は好まし
くは75/25〜95/5であり、より好ましくは78
/22〜93/7である。また、構造単位(IV)は構造単
位(II)および(III)の合計と実質的に等モルであること
が好ましい。
は流動性の点から上記構造単位(I)は構造単位(I)および
(III)の合計に対して40〜90モル%であることが好
ましく、60〜88モル%であることが特に好ましく、
構造単位(IV)は構造単位(III)と実質的に等モルである
ことが好ましい。
リマー主鎖を構成するユニットが等モルであるが、末端
を構成するユニットとしては必ずしも等モルとは限らな
いことを意味する。
上記構造単位(I)〜(IV)以外にp−アミノフェノールか
ら生成したp−イミノフェノキシ単位を含有した異方性
溶融相を形成するポリエステルアミドが好ましい。
リエステル、液晶性ポリエステルアミドは、上記構造単
位(I)〜(IV)を構成する成分以外に3,3’−ジフェニ
ルジカルボン酸、2,2’−ジフェニルジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、ヘキサヒドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン
酸、クロルハイドロキノン、3,4’−ジヒドロキシビ
フェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、3,4’−ジ
ヒドロキシビフェニル等の芳香族ジオール、プロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロ
ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル等の脂肪族、脂環式ジオールおよびm−ヒドロキシ安
息香酸、2,6−ヒドロキシナフトエ酸などの芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸およびp−アミノ安息香酸などを液
晶性を損なわない程度の範囲でさらに共重合せしめるこ
とができる。
ステルの製造方法は、特に制限がなく、公知のポリエス
テルの重縮合法に準じて製造できる。
おいて、次の製造方法が好ましく挙げられる。 (1)p−アセトキシ安息香酸および4,4’−ジアセ
トキシビフェニル、ジアセトキシベンゼンなどの芳香族
ジヒドロキシ化合物のジアシル化物と2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳
香族ジカルボン酸から脱酢酸縮重合反応によって液晶性
ポリエステルを製造する方法。 (2)p−ヒドロキシ安息香酸および4,4’−ジヒド
ロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの芳香族ジヒド
ロキシ化合物と2,6−ナフタレンジカルボン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸に無
水酢酸を反応させて、フェノール性水酸基をアシル化し
た後、脱酢酸重縮合反応によって液晶性ポリエステルを
製造する方法。 (3)p−ヒドロキシ安息香酸のフェニルエステルおよ
び4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノン
などの芳香族ジヒドロキシ化合物と2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳香
族ジカルボン酸のジフェニルエステルから脱フェノール
重縮合反応により液晶性ポリエステルを製造する方法。 (4)p−ヒドロキシ安息香酸および2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳
香族ジカルボン酸に所定量のジフェニルカーボネートを
反応させて、それぞれジフェニルエステルとした後、
4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンな
どの芳香族ジヒドロキシ化合物を加え、脱フェノール重
縮合反応により液晶性ポリエステルを製造する方法。 (5)ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
のポリマー、オリゴマーまたはビス(β−ヒドロキシエ
チル)テレフタレートなど芳香族ジカルボン酸のビス
(β−ヒドロキシエチル)エステルの存在下で(1)ま
たは(2)の方法により液晶性ポリエステルを製造する
方法。
フィラーを高充填した場合の流動性低下を抑制するた
め、溶融粘度は0.5〜80Pa・sが好ましく、特に1〜
50Pa・sがより好ましい。また、流動性がより優れた組
成物を得ようとする場合には、溶融粘度を40Pa・s以下
とすることが好ましい。
℃の条件で、ずり速度1,000(1/秒)の条件下で
高化式フローテスターによって測定した値である。
おいて、重合を完了したポリマーを室温から20℃/分
の昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度
(Tm1 )の観測後、Tm1 +20℃の温度で5分間保
持した後、20℃/分の降温条件で室温まで一旦冷却し
た後、再度20℃/分の昇温条件で測定した際に観測さ
れる吸熱ピーク温度(Tm2 )を指す。
成形性などの点からポリブチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンナフタレート、ポリ1,4−シクロヘキシレン
ジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレートおよびポリエチレンテレフタレートなどの非
液晶性ポリエステル、ナイロン6、ナイロン6・6、ナ
イロン12、ナイロン4・6、ポリノナンメチレンテレ
フタルアミド、ナイロン6/ポリ(ヘキサメチレンテレ
フタルアミド)、ナイロン66/ポリ(ヘキサメチレン
テレフタルアミド)、ナイロン6/ナイロン6・6/ポ
リ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、ポリ(ヘキサ
メチレンイソフタルアミド)/ポリ(ヘキサメチレンテ
レフタルアミド)、ナイロン6/ポリ(ヘキサメチレン
イソフタルアミド)/ポリ(ヘキサメチレンテレフタル
アミド)、ナイロン12/ポリ(ヘキサメチレンテレフ
タルアミド)、ナイロン6/ナイロン6・6/ポリ(ヘ
キサメチレンイソフタルアミド)、ポリ(メチルペンタ
メチレンテレフタルアミド)/ポリ(ヘキサメチレンテ
レフタルアミド)などのポリアミド、p−ヒドロキシ安
息香酸および6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から生成
した構造単位からなる液晶性ポリエステル、p−ヒドロ
キシ安息香酸から生成した構造単位、エチレングリコー
ルから生成した構造単位、4,4’−ジヒドロキシビフ
ェニルから生成した構造単位、テレフタル酸および/ま
たはアジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸か
ら生成した構造単位からなる液晶性ポリエステル、p−
ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単位、エチレング
リコールから生成した構造単位、芳香族ジヒドロキシ化
合物から生成した構造単位、テレフタル酸、イソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカ
ルボン酸から生成した構造単位からなる液晶性ポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、AB
S、ポリフェニレンオキシド、フェノキシ樹脂、から選
ばれる1種または2種以上の混合物が好ましく用いるこ
とができる。
タレート、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィ
ド、p−ヒドロキシ安息香酸および6−ヒドロキシ−2
−ナフトエ酸から生成した構造単位からなる液晶性ポリ
エステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単
位、エチレングリコールから生成した構造単位、芳香族
ジヒドロキシ化合物から生成した構造単位、テレフタル
酸から生成した構造単位の液晶性ポリエステル、p−ヒ
ドロキシ安息香酸から生成した構造単位、エチレングリ
コールから生成した構造単位、テレフタル酸から生成し
た構造単位の液晶性ポリエステルを特に好ましく用いる
ことができる。
もしくは、板状、鱗片状、粒状、不定形状、破砕品など
非繊維状の充填剤が挙げられ、具体的には例えば、ガラ
ス繊維、PAN系やピッチ系の炭素繊維、ステンレス繊
維、アルミニウム繊維や黄銅繊維などの金属繊維、芳香
族ポリアミド繊維などの有機繊維、石膏繊維、セラミッ
ク繊維、アスベスト繊維、ジルコニア繊維、アルミナ繊
維、シリカ繊維、酸化チタン繊維、炭化ケイ素繊維、ロ
ックウール、チタン酸カリウムウィスカー、チタン酸バ
リウムウィスカー、ほう酸アルミニウムウィスカー、窒
化ケイ素ウィスカー、マイカ、タルク、カオリン、シリ
カ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、ガラスフレーク、
ガラスマイクロバルーン、クレー、二硫化モリブデン、
ワラステナイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ポリリン酸カ
ルシウム、グラファイト、金属粉、金属フレーク、金属
リボン、金属酸化物、カーボン粉末、黒鉛、カーボンフ
レーク、鱗片状カーボン、カーボンナノチューブなどが
挙げられる。金属粉、金属フレーク、金属リボンの金属
種の具体例としては銀、ニッケル、銅、亜鉛、アルミニ
ウム、ステンレス、鉄、黄銅、クロム、錫などが例示で
きる。ガラス繊維あるいは炭素繊維の種類は、一般に樹
脂の強化用に用いるものなら特に限定はなく、例えば長
繊維タイプや短繊維タイプのチョップドストランド、ミ
ルドファイバーなどから選択して用いることができる。
本発明においては、上記フィラーのうち、繊維状、板
状、鱗片状の形状および破砕品が錠剤型樹脂組成物(錠
剤)の取得性の点から好ましく用いられ、さらに成形品
の強度等の点から繊維状あるいは板状、鱗片状が好まし
い。なお、本発明において繊維状は、通常繊維状と呼ば
れるものであって、ウィスカー形状のものも含み、例え
ば、平均繊維長あるいは平均長径/平均繊維径あるいは
平均短径(アスペクト比)3〜10000程度の形状を
有するものが挙げられる。板状、鱗片状は、通常、板
状、鱗片状と呼ばれるものであって、長径に対し厚みを
有する形状を有し、例えば平均長径/平均厚みが3〜5
000程度のものが挙げられる。粒状は、比較的球状に
近い形状をなす粒状のものであって、例えば、平均長径
/平均短径が3未満程度のものが挙げられる。不定形状
は、粉砕品等の形が定まっていないものである。なお、
これらの充填剤の形状(平均繊維長/平均繊維径、平均
長径/平均厚み、平均長径/平均短径)は、走査型電子
顕微鏡(SEM)により繊維長、繊維径、長径、短径あ
るいは厚みを各100個測定し、その数平均をもとめ、
算出することができる。
りのバランスを得るために2種以上を併用して使用する
こともでき、例えば、ガラス繊維とマイカあるいはカオ
リン、ガラス繊維とガラスビーズ、炭素繊維とマイカあ
るいはカオリン、炭素繊維と黒鉛、黒鉛とカーボンブラ
ック等が挙げられる。
の表面を公知のカップリング剤(例えば、シラン系カッ
プリング剤、チタネート系カップリング剤など)、その
他の表面処理剤で処理して用いることもできる。また、
上記の充填剤は、導電性物質で被覆して用いることもで
きる。
共重合体などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬
化性樹脂で被覆あるいは集束されていてもよい。
ーとの配合量は、用いる充填剤の特性を発揮し、かつ溶
融加工性とのバランスのバランスの点から、熱可塑性樹
脂とフィラーの合計量100容量%に対し、通常、熱可
塑性樹脂1〜50容量%、フィラー99〜50容量%で
あり、熱可塑性樹脂1〜40容量%、フィラー99〜6
0容量%が好ましく、熱可塑性樹脂2〜25容量%、フ
ィラー98〜75容量%であることがさらに好ましく、
熱可塑性樹脂3〜20容量%、フィラー97〜80容量
%であることが特に好ましく、とりわけ熱可塑性樹脂3
容量%以上15容量%未満、フィラー97容量%以下8
5容量%超であることが好ましい。
発明の効果を損なわない範囲で他の成分、例えば酸化防
止剤や耐熱安定剤(ヒンダードフェノール系、ヒドロキ
ノン系、ホスファイト系およびこれらの置換体等)、耐
候剤(レゾルシノール系、サリシレート系、ベンゾトリ
アゾール系、ベンゾフェノン系、ヒンダードアミン系
等)、離型剤及び滑剤(モンタン酸及びその金属塩、そ
のエステル、そのハーフエステル、ステアリルアルコー
ル、ステアラミド、各種ビスアミド、ビス尿素及びポリ
エチレンワックス等)、顔料(硫化カドミウム、フタロ
シアニン、着色用カーボンブラック等)、染料(ニグロ
シン等)、結晶核剤(タルク、シリカ、カオリン、クレ
ー等)、可塑剤(p−オキシ安息香酸オクチル、N−ブ
チルベンゼンスルホンアミド等)、帯電防止剤(アルキ
ルサルフェート型アニオン系帯電防止剤、4級アンモニ
ウム塩型カチオン系帯電防止剤、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノステアレートのような非イオン系帯電防止
剤、ベタイン系両性帯電防止剤等)、難燃剤(例えば、
赤燐、燐酸エステル、メラミンシアヌレート、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム等の水酸化物、ポリリ
ン酸アンモニウム、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフ
ェニレンエーテル、臭素化ポリカーボネート、臭素化エ
ポキシ樹脂あるいはこれらの臭素系難燃剤と三酸化アン
チモンとの組み合わせ等)、他の重合体を添加すること
ができる。
末状の原料を圧縮成形することにより得ることができ
る。圧縮成形には、打錠機を用いることが好ましい。上
記粉末状の原料としては、樹脂組成物中に含有せしめる
べき、熱可塑性樹脂の粉末(熱可塑性樹脂粉末)、フィ
ラーなどが挙げられるが、予め熱可塑性樹脂とフィラー
とを溶融混練して得られる組成物の粉末を用いることも
でき、これらの一種以上を所望の組成となるよう適宜選
択して用いることができる。
たとえば熱可塑性樹脂粉末およびフィラーをバンバリー
ミキサー、ニーダー、ロール、単軸もしくは二軸の押出
機などを用い、固相状態で均一ブレンドし、打錠機によ
り錠剤(タブレット)化することにより得ることができ
る。また、熱可塑性樹脂とフィラーとをバンバリーミキ
サー、ニーダー、ロールを用いて予めドライブレンド
し、もしくはドライブレンドしないで、単軸もしくは二
軸の押出機などを用い、一度溶融混練し、冷却粉砕して
粉末状としたのち、打錠機により錠剤(タブレット)化
することも可能である。この場合、溶融混練に供する熱
可塑性樹脂としては、溶融混練が可能であれば、粉末状
でもペレット状でも特に制限はないが、フィラーの分散
不良による特性のバラツキを低減する点から粉末状ある
いは粉砕品であることが好ましい。また、短軸もしくは
2軸押出機を用いて、予め溶融混練した組成物を粉末状
とする場合、フィラーの使用量が多いと、流動性が悪化
するため、ダイからの押出ができずペレット化が困難に
なる場合があるが、その場合には、特開平8−1663
号公報に記載の如く、押出機のヘッド部を開放した状態
で混練・押出すことも可能である。フィラーが多量であ
る場合、フレーク状の組成物が得られることもある。本
発明においてはこれらの方法で予め溶融混練して得られ
たペレットもしくはフレーク状の組成物を必要により、
冷却粉砕して粉末状とした後、錠剤化する。また、これ
らの方法を組み合わせて錠剤化することも可能である。
すなわち、熱可塑性樹脂とフィラーを溶融混練してなる
組成物と、熱可塑性樹脂粉末および/又はフィラーと
を、所望の含有量となるよう調整し、打錠して錠剤化す
ることも可能である。上記方法のうち、工程が簡素であ
る点で、熱可塑性樹脂粉末およびフィラーを固相状態で
均一ブレンドした混合物を打錠機により錠剤(タブレッ
ト)化する方法が好ましい。
末状で入手できる熱可塑性樹脂の他、ペレットを常温あ
るいは冷凍粉砕することによっても得ることができる。
冷凍粉砕は、ドライアイスあるいは液体窒素等で凍結さ
せた後、一般的に知られている通常の粉砕機あるいは石
臼型の粉砕機により行うことができる。本発明において
用いる熱可塑性樹脂粉末としては、得られる錠剤間の組
成の均一化および得られた錠剤のハンドリング性を良好
にする点から、数平均粒子径が1000μm以下である
ことが好ましく、800μm以下であることがより好ま
しく、500μm以下であることがさらに好ましい。下
限について特に制限はないが、通常5μmに相当する篩
は実質的に通過しないものであることが取り扱い性の点
から好ましい。かかる粒径を有する粉末を得るには、粉
砕などにより得られた粉体を適宜所望の大きさの篩を用
いてふるい分けすればよい。
られる成形品の表面外観等を考慮した場合、フィラーの
サイズはJIS-K0069に基づく篩分け試験法に基づき測定
した場合、1000μmに相当する篩を通過するもので
あることが好ましく、より好ましくは800μmに相当
する篩を通過するもの、特に500μmに相当する篩を
通過するものであることが好ましい。また、5μmに相
当する篩は実質的に通過しないものであることが好まし
い。なお、ここで「実質的に通過しない」とは、95重
量%以上が通過しないことを意味する。
選択してもよいし、また、篩を用いて分級し、必要なサ
イズのものを取り出し使用することも可能である。ま
た、用いるフィラーの形状については、組成物のペレッ
トの取得性から、繊維状、板状、鱗片状および破砕品が
好ましく用いられ、さらに製造上得られた成形品の強度
等の点から繊維状あるいは板状、鱗片状が好ましい。
子径のものを2種以上併用しても良い。
他の成分を配合する場合、その配合方法に特に制限はな
く、予め熱可塑性樹脂に溶融混練した熱可塑性樹脂組成
物の粉末を熱可塑性樹脂粉末として用いてもよいし、熱
可塑性樹脂粉末とフィラーを固相状態で均一にブレンド
する際に、かかる他の成分も一緒に添加してブレンドし
てもよい。また、予め熱可塑性樹脂とフィラーとを溶融
混練した組成物の粉末を用いる場合には、その溶融混練
の際に他の成分も一緒に添加してブレンドしてもよい。
さらには錠剤型樹脂組成物のまわりに付着せしめること
により添加してもよい。
ては、特に制限はなく、例えば、円柱状、円盤状、キュ
ービック状、楕円柱状、円錐台形状、球状、楕円球状、
鶏卵型形状、マセック型、角柱状のものが挙げられる。
なかでも加工時の計量安定性の点から円柱状、円錐台形
状、球状、楕円球状、鶏卵型形状などが好ましい。
ては、底面15mm直径以下×長さ20mm以下が好ま
しく、なかでも底面の直径または長さ(高さ)の最大値が
15mm未満であることが好ましく、最小値が1mm以
上であることが好ましい。なお、底面が円状でないもの
に関して、最大径、最小径の規定方法としては、得られ
た錠剤が入る仮想の直方体容器において、その縦、横、
高さのいずれかの最大値、最小値を測定することとす
る。かかる錠剤型樹脂組成物の縦、横、高さ、直径のい
ずれかの最大値は15mm未満であることが好ましく、
12mm以下であることがより好ましい。また、最小値
としては1mm以上であることが好ましく、1.5mm
以上であることがより好ましい。
し得なかったフィラー高充填組成物を得ることが可能と
なる。
混合性の点からフィラーの比重は3.5以下であること
が好ましく、特に3以下であることが好ましい。なお、
複数種のフィラーを用いる場合には、配合量の最も多い
フィラーの少なくとも1種の比重が上記範囲にあること
が好ましい。
融成形が可能であり、射出成形、押出成形、プレス成
形、インジェクションプレス成形などの方法ににより、
三次元成形品、シート、容器状物などに加工することが
できる。特に、生産性から、射出成形、プレス成形、射
出圧縮成形(インジェクションプレス成形)などが好ま
しく用いられるが、フィラーを特に多量に含有せしめる
場合には、成形が容易に行える点でプレス成形が特に好
ましい。
の特徴を極限まで生かしつつ、かつ溶融成形可能である
ことを生かし、例えば、高放熱用途、金属代替用途、電
磁波シールド用途、高精度部品(低寸法変化)等に有用
であり、具体的には、パソコン、液晶プロジェクター、
モバイル機器、携帯電話等の放熱部品、シールド部材、
あるいは筐体、その他情報通信分野において電磁波など
の遮蔽性を必要とする設置アンテナなどの部品、自動車
部品、機械機構部品、屋外設置用機器あるいは建築部材
で高寸法精度、電磁波シールド性、気体・液体等のバリ
アー性、熱および電気伝導性を必要とする隔壁板を始め
とする用途、特に軽量化等で金属代替が熱望されている
自動車部品用途、電気・電子部品用途、熱機器部品用途
等に有用である。
るが、本発明の骨子は以下の実施例にのみ限定されるも
のではない。
ド、M2588(東レ社製)をサンプルミル(協立理工
社製SK−M型)にて粉砕し、篩にて60メッシュパ
ス、150メッシュオンで分級して数平均粒子径200
μmのものを得た。 PPS−2(リニアタイプ):ポリフェニレンスルフィ
ド、M2588(東レ社製)をサンプルミル(協立理工
社製SK−M型)にて粉砕し、篩にて16メッシュパ
ス、32メッシュオンで分級して数平均粒子径800μ
mのものを得た。 PA6:ナイロン6、CM1001(東レ社製)を液体
窒素に浸し、サンプルミル(協立理工社製SK−M型)
にて粉砕し、篩にて42メッシュパス、80メッシュオ
ンで分級して数平均粒子径300μmのものを得た。 LCP:液晶性ポリエステル、“シベラス”L201E
(東レ社製)を液体窒素に浸し、サンプルミル(協立理
工社製SK−M型)にて粉砕し、篩にて80メッシュパ
ス、150メッシュオンで分級して数平均粒子径150
μmのものを得た。
000(三菱エンプラ社製)を液体窒素に浸し、サンプ
ルミル(協立理工社製SK−M型)にて粉砕し、篩にて
60メッシュパス、150メッシュオンで分級して数平
均粒子径200μmのものを得た。
100S(東レ社製)を液体窒素に浸し、サンプルミル
(協立理工社製SK−M型)にて粉砕し、篩にて42メ
ッシュパス、80メッシュオンで分級して数平均粒子径
300μmのものを得た。
製レーザー回折式粒度分布測定装置を用いて測定した。
径7μm、東レ社製) ガラス繊維(GF):EPDM70M10A(繊維状フ
ィラー、日本電気ガラス社製) グラファイト(KS):KS−75(鱗片状フィラー、
ティムカルジャパン社製) マイカ粉(MK):A−31(板状フィラー、山口雲母
工業社製)。
の試料をとり、そのサイズに相当する粗さの篩を用いて
分級した時、篩上に残留しなかったことを表す。
ー所定量をリボンブレンダーでブレンドし、自動原料供
給フィーダーを備えた月島機械製ロータリー打錠機を用
いて常温で10mm径×5mm長(最大値10mm、最小
値5mm)の円柱状タブレットを得た。ついでプレス成形
機を用いて圧力5MPaで表1に示す温度で150mm
×150mm×2mm厚の板状成形品を成形し、以下の
測定方法に従い、特性評価を行った。
に示したフィラー(CF)をリボンブレンダーでブレン
ドし、ストランド用4mm直径×3ホールのダイヘッド
付き2軸押出機PCM30(池貝鉄鋼社製)で表1に示
す樹脂温度、100rpmのスクリュー回転でノズル詰ま
りもなく、安定して溶融混練およびペレタイズが可能な
最高充填量のフィラー高充填組成物を作成し、上記実施
例と同様の評価を行った。
ー所定量をリボンブレンダーでブレンドし、ストランド
用4mm直径×3ホールのダイヘッド付き2軸押出機P
CM30(池貝鉄鋼社製)で表1に示す樹脂温度100
rpmのスクリュー回転で溶融混練検討を行ったところ、
ダイヘッドが詰まり、組成物が得られなかった。
幅1mm×2mm厚の角柱成形品を切り出し、TMA
(セイコー電子社製)を用い、30℃〜70℃(5℃/
分)で測定した。
0℃で1時間アニール処理を行い、4角のうち、一点を
押さえ、対角側の浮き上がりによるソリ変形性について
評価した。評価は、◎:1mm未満、○:1〜3mm、
×:3mm超とした。
造方法によって得られた成形品はフィラー高充填可能と
なり、従来得られなかった領域の特性が得られることが
わかる。また、溶融加工が可能であることから、軽量化
目的に用いられる金属代替をはじめとする新規用途への
展開を図ることが可能となる。
得られなかったハイフィラー熱可塑性樹脂組成物の取得
が可能となり、また、溶融加工が可能なことから、用い
るフィラーの特性を高効率に発揮することを可能とし、
従来得られることができなかった特性を熱可塑性樹脂に
付与できることが可能となり、電気・電子関連機器、精
密機械関連機器、事務用機器、自動車・車両関連部品、
熱機器、建材などの各種用途に展開可能である。
Claims (14)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂とフィラーを含有してなる錠
剤型樹脂組成物。 - 【請求項2】熱可塑性樹脂とフィラーの組成比が両者の
合計100容量%に対して熱可塑性樹脂1〜50容量
%、フィラー99〜50容量%である請求項1記載の錠
剤型樹脂組成物。 - 【請求項3】熱可塑性樹脂とフィラーの組成比が両者の
合計100容量%に対して熱可塑性樹脂1〜40容量
%、フィラー99〜60容量%である請求項1または2
記載の錠剤型樹脂組成物。 - 【請求項4】熱可塑性樹脂とフィラーの組成比が両者の
合計100容量%に対して熱可塑性樹脂3容量%以上1
5容量%未満、フィラー97容量%以下85容量%超で
ある請求項1〜3いずれか記載の錠剤型樹脂組成物。 - 【請求項5】錠剤型樹脂組成物の縦、横、高さ、直径の
いずれかの最大値が15mm未満であり、最小値が1m
m以上であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記
載の錠剤型樹脂組成物。 - 【請求項6】錠剤型樹脂組成物の形状が円柱状、円盤
状、キュービック状、楕円柱状、円錐台形状、球状、楕
円球状、鶏卵型形状、マセック型または角柱状であるこ
とを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の錠剤型樹脂
組成物。 - 【請求項7】フィラーの比重が3.5以下である請求項
1〜6いずれか記載の錠剤型樹脂組成物。 - 【請求項8】フィラーが繊維状、板状または鱗片状であ
る請求項1〜7いずれか記載の錠剤型樹脂組成物。 - 【請求項9】熱可塑性樹脂粉末、フィラーおよび、熱可
塑性樹脂とフィラーとを溶融混練してなる組成物の粉末
から選択された一種以上を圧縮成形してなるものである
請求項1〜8のいずれか記載の錠剤型樹脂組成物。 - 【請求項10】熱可塑性樹脂粉末、フィラーおよび、熱
可塑性樹脂とフィラーとを溶融混練してなる組成物の粉
末から選択された一種以上を圧縮成形して錠剤化するこ
とを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載の錠剤型樹
脂組成物の製造方法。 - 【請求項11】打錠機を用い、錠剤化することを特徴と
する請求項10記載の製造方法。 - 【請求項12】熱可塑性樹脂粉末の数平均粒子径が10
00μm以下であることを特徴とする請求項10または
11記載の製造方法。 - 【請求項13】請求項1〜9のいずれか記載の錠剤型樹
脂組成物を溶融成形してなる成形品。 - 【請求項14】請求項1〜9のいずれか記載の錠剤型樹
脂組成物を射出成形、射出圧縮成形あるいはプレス成形
してなる自動車部品、電気・電子部品あるいは熱機器部
品に用いられる成形品。
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WO2009075322A1 (ja) * | 2007-12-12 | 2009-06-18 | Starlite Co., Ltd. | 樹脂炭素複合材料 |
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2002
- 2002-05-16 JP JP2002140969A patent/JP4178833B2/ja not_active Expired - Fee Related
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