JP2003192855A - 熱可逆架橋性エラストマー組成物およびその成形体 - Google Patents
熱可逆架橋性エラストマー組成物およびその成形体Info
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Abstract
善された熱可逆架橋性エラストマー組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 (A)成分:不飽和カルボン酸無水物と
不飽和カルボン酸エステルとによって変性された変性エ
ラストマーと、(B)成分:1分子当たりの水酸基の平
均結合数が1個以上の水酸基含有重合体とからなる熱可
逆架橋性エラストマー組成物において、該熱可逆架橋性
エラストマー組成物100重量部に対して、有機質の表
面活性剤で表面処理された炭酸カルシウムを50〜15
0重量部含有することを特徴とする熱可逆架橋性エラス
トマー組成物。
Description
ストマー組成物に関し、より詳細には、混練加工性およ
び圧縮永久歪特性が顕著に改善された熱可逆架橋性エラ
ストマー組成物に関する。
あるマテリアルリサイクルのニーズに応える材料とし
て、一旦架橋された架橋鎖を、高温状態とすることによ
り解離し、再成形架橋することができる熱可逆架橋性樹
脂組成物が検討されている。このような、いわゆるリサ
イクル可能な熱可逆架橋性樹脂組成物としては、例え
ば、特開平6−57062号公報、特開2000−34
376号公報、特開2000−1529号公報、特開2
000−204204号公報等に記載のものが挙げられ
る。
可逆架橋性樹脂組成物は、ロール混練時にロールに強く
粘着するため混練加工性に劣り、その結果、生産効率が
低かったり、圧縮永久歪が大きいため、特に、本来荷重
がかかる用途で使用されることの多いゴム成形品への適
用が困難であった。
れたものであり、その目的は、混練加工性および圧縮永
久歪特性が顕著に改善された熱可逆架橋性エラストマー
組成物を提供することにある。
に対し、鋭意検討した結果、充填剤として有機質の表面
活性剤で表面処理された炭酸カルシウムを所定量添加す
ることによって、熱可逆架橋性エラストマー組成物の混
練加工性および圧縮永久歪特性を顕著に改善することが
できることを見出し、本発明を完成するに至った。すな
わち、本発明は以下の通りである。
物と不飽和カルボン酸エステルとによって変性された変
性エラストマーと、 (B)成分:1分子当たりの水酸基の平均結合数が1個
以上の水酸基含有重合体とからなる熱可逆架橋性エラス
トマー組成物において、 該熱可逆架橋性エラストマー組成物100重量部に対し
て、有機質の表面活性剤で表面処理された炭酸カルシウ
ムを50〜150重量部含有することを特徴とする熱可
逆架橋性エラストマー組成物。 (2)エラストマーがエチレン−プロピレンゴムであ
る、(1)に記載の熱可逆架橋性エラストマー組成物。 (3)炭酸カルシウムの平均粒径が20nm〜200n
mである、(1)または(2)のいずれかに記載の熱可
逆架橋性エラストマー組成物。 (4)炭酸カルシウムが沈降性炭酸カルシウムである、
(1)〜(3)のいずれかに記載の熱可逆架橋性エラス
トマー組成物。 (5)(1)〜(4)のいずれかに記載の熱可逆架橋性
エラストマー組成物を加熱成形し架橋構造を形成させる
ことによって得られる成形体。
とは、高温での架橋解離反応とその架橋解離温度以下で
の架橋結合反応とを可逆的に行い得る性質を意味する。
は、(A)成分:不飽和カルボン酸無水物と不飽和カル
ボン酸エステルとによって変性された変性エラストマー
と、(B)成分:1分子当たりの水酸基の平均結合数が
1個以上の水酸基含有重合体とからなり、該熱可逆架橋
性エラストマー組成物100重量部に対して、有機質の
表面活性剤で表面処理された炭酸カルシウムを50〜1
50重量部含有する。
ては、オレフィン系エラストマーが挙げられ、例えば、
エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジ
エンゴム、エチレン−ブテンゴム、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−ブ
チルアクリレート共重合体、エチレン−プロピルアクリ
レート共重合体、塩素化ポリエチレン等が挙げられ、エ
チレン−プロピレンゴムが好ましい。当該エチレン−プ
ロピレンゴムにおいて、エチレンとプロピレンとの重量
比は、85/15〜30/70である。プロピレン含有
量が上記範囲よりも少ないと、柔軟性が乏しく、上記範
囲よりも多いと、エラストマー変性時に分子切断が発生
し、そのため一分子あたりの官能数が減少して、架橋性
能が発揮しにくくなる。
ボン酸無水物としては、例えば、コハク酸2−オクテン
−1−イル無水物、コハク酸2−ドデセン−1−イル無
水物、コハク酸2−オクタデセン−1−イル無水物、マ
レイン酸無水物、2,3−ジメチルマレイン酸無水物、
ブロモマレイン酸無水物、ジクロロマレイン酸無水物、
シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、1−ブテン−
3,4−ジカルボン酸無水物、1−シクロペンテン−
1,2−ジカルボン酸無水物、1,2,3,6−テトラ
ヒドロフタル酸無水物、3,4,5,6−テトラヒドロ
フタル酸無水物、exo−3,6−エポキシ−1,2,
3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、5−ノルボルネ
ン−2,3−ジカルボン酸無水物、メチル−5−ノルボ
ルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、endo−ビシ
クロ[2.2.2]オクト−5−エン−2,3−ジカルボ
ン酸無水物、ビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−
2,3,5,6−テトラカルボン酸無水物等が挙げられ
る。
ボン酸エステルとしては、炭素原子数1〜20程度のア
ルキル基のエステルが好ましく、例えば、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)
アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、
マレイン酸ジメチル等が挙げられる。なお、ここで、
「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸およびメタク
リル酸を言うものとする。
性エラストマーは、上記不飽和カルボン酸無水物単位の
含有量が、0.1重量%以上、特には0.5重量%以上
であるのが好ましく、変性エラストマーの数平均分子量
とこの含有量との乗数に基づいて求められる、変性エラ
ストマー1分子当たりのカルボン酸無水物基としての平
均結合数が、1個以上であることが好ましく、1.5個
以上であることがより好ましい。この平均結合数が1個
未満では、組成物としての架橋形成性が劣ることとな
る。
変性エラストマーは、上記不飽和カルボン酸無水物に由
来するカルボン酸無水物基数に対する上記不飽和カルボ
ン酸エステルに由来するカルボン酸エステル基数の比が
0.5〜20であることが好ましく、0.5〜15であ
るのがより好ましい。この比が上記範囲未満では成形体
としての架橋解離性が劣り、一方、上記範囲超過では架
橋形成性が劣ることとなる。
ラストマーとしては、1分子当たりのカルボン酸無水物
基の平均結合数、および、カルボン酸無水物基に対する
カルボン酸エステル基数の比が、上記範囲を満足する限
り、変性エラストマーを未変性エラストマーで希釈した
ものであってもよい。
よび不飽和カルボン酸エステルで変性させる方法として
は、特に限定されるものではなく、例えば、溶融混練、
溶液、懸濁等のグラフト化法等が挙げられ、エラストマ
ーに不飽和カルボン酸無水物および不飽和カルボン酸エ
ステルとともに重合開始剤等を添加して、エラストマー
を変性させる。重合開始剤としては、例えば、有機過酸
化物が挙げられ、中でも、ジアルキル系の有機過酸化物
が好ましい。重合開始剤の添加量は、エラストマー10
0重量部に対して、好ましくは0.01〜5重量部、よ
り好ましくは0.02〜2重量部である。添加量が0.
01重量部よりも少ないと、グラフト量が少なく架橋性
が発現せず、5重量部よりも多くてもグラフト量はそれ
以上に増大しないため、架橋性は顕著に向上しない。
は、例えば、エチレン−(メタ)アクリル酸2−ヒドロ
キシエチル共重合体、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチルグラフトポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体鹸化物、ポリビニルアルコール、低分子量ポリ
オレフィンポリオール類、ポリアルキレンエーテルグリ
コール類、ポリオキシアルキレンポリオール類、水酸基
末端ジエンポリマーおよびその水素添加物あるいはその
アジペート類、水酸基末端ポリカプロラクトン類等が挙
げられ、これらは、数平均分子量が500〜10000
であるのが好ましい。中でも、低分子量ポリオレフィン
ポリオール類、ポリアルキレンエーテルグリコール類、
ポリオキシアルキレンポリオール類、水酸基末端ジエン
ポリマーおよびその水素添加誘導体などが、成形品に柔
軟性が求められる場合などに賞用される。
含有重合体は、水酸基含有重合体の数平均分子量と水酸
基の含有量との乗数に基づいて求められる、水酸基含有
重合体1分子当たりの水酸基の平均結合数が1個以上で
あることが必須であり、1.5個以上であることが好ま
しい。1分子当たりの水酸基が1個未満の場合は、エラ
ストマー組成物や成形体の架橋形成性が劣ることとな
る。
含有重合体としては、1分子当たりの水酸基の平均結合
数が上記範囲を満足する限り、水酸基を含有しない重合
体で希釈したものであってもよい。本発明の熱可逆架橋
性エラストマー組成物中の(A)成分の変性エラストマ
ーと(B)成分の水酸基含有重合体との組成比として
は、(A)成分のカルボン酸無水物基数に対する(B)
成分の水酸基数の比が0.1〜5であることが好まし
く、0.1〜3であることがより好ましい。ここで、カ
ルボン酸無水物基数に対する水酸基数の比が上記範囲未
満では、エラストマー組成物や成形体の架橋形成性が劣
ることとなり、一方、上記範囲超過では、成形体の架橋
解離性が劣ることとなり、いずれの場合も本発明の目的
を達成することができない。
で表面処理されており、当該有機質の表面活性剤として
は、例えば、脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リノレン酸など)、樹脂酸(ジ
テルペン酸、安息香酸、ケイ皮酸など)、リグニンなど
が挙げられる。炭酸カルシウムの表面活性剤による表面
処理方法は、特に制限されるものではなく、一般的な方
法、例えば、表面活性剤のアルコール溶液に炭酸カルシ
ウムを投入し処理した後乾燥するいわゆるスラリー法、
あるいは表面活性剤を炭酸カルシウム粉末に直接スプレ
ーする乾式法などが用いられる。
橋性エラストマー組成物100重量部に対して50〜1
50重量部であり、好ましくは70〜100重量部であ
る。含有量が50重量部よりも少ないと、圧縮永久歪が
大きくなる傾向にあり、150重量部よりも多いと、成
形加工後の外観が悪くなる。また、当該炭酸カルシウム
の平均粒径は、好ましくは20〜200nm、より好ま
しくは30〜100nmである。平均粒径が20nmよ
りも小さいと、凝集しやすくなり、分散不良を起こしや
すくなる傾向にあり、200nmよりも大きいと、圧縮
永久歪が大きくなる傾向にある。さらに、当該炭酸カル
シウムは、好ましくは沈降性炭酸カルシウムである。
を焼成して生石灰とし、これを水和して石灰乳を作り、
さらにこの石灰乳に二酸化炭素を吹き込んで、炭酸カル
シウムを沈殿させる方法によって製造することができ
る。
鏡法によって測定することができる。例えば、走査型電
子顕微鏡(SEM)を用いて、高倍率で炭酸カルシウム
粉末そのものの写真を撮り、その写真に撮られた粉末の
形状の面積と同等の円を想定し、その円の直径を炭酸カ
ルシウムの粒径とする。具体的には、日本電子(株)製
JSM−5610LV(SEM)を使用し、粒径に応じ
て測定倍率を5万〜30万倍とし、100個の粒子を測
定して得られた粒径の平均値を平均粒径とする。
せることにより、得られる熱可逆架橋性エラストマー組
成物の混練加工性および圧縮永久歪特性を顕著に改善す
ることができる。
ー組成物は、必要に応じて、各種添加剤、例えば、酸化
防止剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、防曇剤、滑剤、着
色剤、顔料、帯電防止剤、防黴剤、難燃剤、防鼠剤、補
強剤、発泡剤、香料、金属粉、金属繊維、金属酸化物、
無機充填剤、有機充填剤、カーボン、カーボンブラッ
ク、カーボンファイバー、プロセスオイル、カップリン
グ剤(シランカップリング剤、チタネートカップリング
剤など)などを含有してもよい。
は、例えば、通常の混練・攪拌機(例えば、オープンロ
ール、押出機、2軸混練押出機、バンバリーミキサー、
加圧ニーダ、攪拌式混合機など)を使用し、変性された
エラストマー、水酸基含有重合体および炭酸カルシウム
を加熱しながら混合・攪拌することにより調製すること
ができる。
は、エラストマー(ゴム)の成形において通常用いられ
る成形法、例えば、射出成形、押出成形、中空成形、圧
縮成形、回転成形などの各種成形法によって、加熱状態
で所望の形状に賦形し、引き続き所定の温度で保持して
架橋させて、高強度の成形体となる。また、使用済み成
形体の再利用時等においても、同様の成形法によって、
加熱状態で所望の形状に再度賦形して成形体とすること
ができる。成形体としては、例えば、フィルム、ブロー
成形品、押出成形品、射出成形品などが挙げられ、具体
的には、電線接続部材等が挙げられる。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
レート(MFR;230℃):1.2g/10分、エチ
レン/プロピレン(重量比)=70/30)とエチレン
−プロピレンゴム(メルトフローレート(MFR;23
0℃):2.0g/10分、エチレン/プロピレン(重
量比)=50/50)との混合物(重量比=50/5
0)に、重合開始剤として2,5−ジメチル−2,5−
ジ(第三ブチルペルオキシ)へキサン(0.16ph
r)を用いて、不飽和カルボン酸無水物として無水マレ
イン酸(1.3phr)および不飽和カルボン酸エステ
ルとしてアクリル酸2−エチルへキシル(2.3ph
r)をグラフト重合させることによって変性させたもの
82.5重量部、(B)成分:水酸基含有重合体として
エチレン−プロピレンゴム(メルトフローレート(MF
R;230℃):0.7g/10分、エチレン/プロピ
レン(重量比)=70/30)と水添ポリブタジエンポ
リオール(1分子当たりの水酸基の平均結合数:2.2
個)との混合物(重量比=50/50)17.5重量
部、安定剤としてフェノール系酸化防止剤0.35重量
部、老化防止剤2重量部、カーボンブラック5重量部、
脂肪酸処理沈降性炭酸カルシウム(A)(平均粒径40
nm)70重量部およびプロセスオイル10重量部を、
オープンロールにて100℃で混練し、熱可逆架橋性エ
ラストマー組成物を得た。なお、上記エチレン−プロピ
レンゴムの変性条件は、二軸押出機(D:30mm、L
/D=28)にて、C1:150℃、C2:190℃、
C3:230℃、D:230℃、Ns:200rpm、
Q:10kg/hであり、得られた変性エチレン−プロ
ピレンゴムの特性は、メルトフローレート(MFR;1
90℃):1.2g/10分、無水マレイン酸グラフト
量:0.86重量%(IR測定による)、アクリル酸2
−エチルへキシルグラフト量:1.01重量%(IR測
定による)であった。
ウム(A)を100重量部使用したこと以外は、実施例
1と同様にして熱可逆架橋性エラストマー組成物を得
た。
ウム(A)70重量部の代わりに脂肪酸処理沈降性炭酸
カルシウム(B)(平均粒径200nm)100重量部
を使用したこと以外は、実施例1と同様にして熱可逆架
橋性エラストマー組成物を得た。
ウム(A)を40重量部使用したこと以外は、実施例1
と同様にして熱可逆架橋性エラストマー組成物を得た。
ウム(A)を用いなかったこと以外は、実施例1と同様
にして熱可逆架橋性エラストマー組成物を得た。
カルシウム(A)70重量部の代わりに、表1に示す所
定量の種々の充填剤を使用したこと以外は、実施例1と
同様にして熱可逆架橋性エラストマー組成物を得た。な
お、表1中、沈降性炭酸カルシウム(表面処理無し)
(平均粒径3.0μm)、脂肪酸処理重質炭酸カルシウ
ム(平均粒径1.71μm)、多価高級アルコール系誘
導体処理重質炭酸カルシウム(平均粒径0.87μ
m)、焼成クレー、シラン処理焼成クレー、シリカ、お
よび微粉タルクを使用した。
得られた熱可逆架橋性エラストマー組成物を、以下の項
目について評価した。その結果を表1に示す。
トマー組成物を、プレス成形機を用いて230℃で2分
間非加圧予熱した後、230℃で5分間圧縮成形し、約
2mm厚のプレスシートを作成した。得られたシートを
80℃に保ったギアオーブン中で24時間架橋し、架橋
シートを得た。得られた架橋シートから直径28mmの
円を打抜き、適当な6枚を重ね、測定試料とした。得ら
れた測定試料について、JIS K 6262に従い、
25%圧縮、70℃で22時間の試験条件で圧縮永久歪
(%)を測定した。
ー組成物を、オープンロールでロール混練した際、ロー
ルへ粘着したものを混練加工性が悪いとして×と評価
し、粘着しなかったものを混練加工性が良いとして○と
評価した。
可逆架橋性エラストマー組成物は、脂肪酸処理沈降性炭
酸カルシウムを所定量添加することにより、圧縮永久歪
が顕著に低下し、さらに混練加工性も良好であった。一
方、比較例1の熱可逆架橋性エラストマー組成物は脂肪
酸処理沈降性炭酸カルシウムの添加量が所定範囲外であ
ったため、また、比較例2〜11の熱可逆架橋性エラス
トマー組成物は脂肪酸処理沈降性炭酸カルシウムを添加
しなかったため、圧縮永久歪が高かった。さらに比較例
2〜4および6〜8の熱可逆架橋性エラストマー組成物
は混練加工性が悪かった。
マー組成物100重量部に対して50〜150重量部
の、有機質の表面活性剤で表面処理された炭酸カルシウ
ムを含有させることによって、混練加工性および圧縮永
久歪特性が顕著に改善された熱可逆架橋性エラストマー
組成物を提供することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)成分:不飽和カルボン酸無水物と
不飽和カルボン酸エステルとによって変性された変性エ
ラストマーと、 (B)成分:1分子当たりの水酸基の平均結合数が1個
以上の水酸基含有重合体とからなる熱可逆架橋性エラス
トマー組成物において、 該熱可逆架橋性エラストマー組成物100重量部に対し
て、有機質の表面活性剤で表面処理された炭酸カルシウ
ムを50〜150重量部含有することを特徴とする熱可
逆架橋性エラストマー組成物。 - 【請求項2】 エラストマーがエチレン−プロピレンゴ
ムである、請求項1に記載の熱可逆架橋性エラストマー
組成物。 - 【請求項3】 炭酸カルシウムの平均粒径が20nm〜
200nmである、請求項1または2のいずれかに記載
の熱可逆架橋性エラストマー組成物。 - 【請求項4】 炭酸カルシウムが沈降性炭酸カルシウム
である、請求項1〜3のいずれかに記載の熱可逆架橋性
エラストマー組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の熱可逆
架橋性エラストマー組成物を加熱成形し架橋構造を形成
させることによって得られる成形体。
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JP2001392587A JP2003192855A (ja) | 2001-12-25 | 2001-12-25 | 熱可逆架橋性エラストマー組成物およびその成形体 |
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