JP2003190901A - 基板洗浄装置及び基板洗浄治具 - Google Patents

基板洗浄装置及び基板洗浄治具

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JP2003190901A
JP2003190901A JP2001391075A JP2001391075A JP2003190901A JP 2003190901 A JP2003190901 A JP 2003190901A JP 2001391075 A JP2001391075 A JP 2001391075A JP 2001391075 A JP2001391075 A JP 2001391075A JP 2003190901 A JP2003190901 A JP 2003190901A
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cleaning
groove
cleaning tank
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JP2001391075A
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English (en)
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Terutaka Sawara
輝隆 佐原
Takaaki Suematsu
孝章 末松
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Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の洗浄不良を解消することが可能な基板
洗浄装置の提供を目的とする。 【解決手段】 基板1を洗浄する複数の洗浄槽10,2
0を有し、各洗浄槽10,20に基板1の支持部材1
2,13,22を設け、各支持部材12,13,22の
表面に基板1の端部と係合する溝部を形成し、各洗浄槽
10,20のうち、一の洗浄槽において溝部と係合する
基板1の端部が、他のいずれかの洗浄槽において溝部と
係合しないように、各支持部材12,13,22の溝部
を配置するとともに、溝部の表面から窒素ガスを噴出可
能とした構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板洗浄装置及び基
板洗浄治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体にはシリコン基板が用い
られ、ハードディスクにはアルミニウムやガラス製の基
板が用いられている。また、半導体集積回路や液晶表示
装置などの製造工程で使用されるフォトマスクには、ガ
ラス基板が用いられている。これらの基板では、基板表
面に付着した微粒子などの汚染物が、製品の性能に悪影
響を及ぼすことがある。そこで、製造工程で基板に付着
した汚染物を除去するため、薬液、洗剤又は超純水等を
用いた基板の浸漬洗浄が行われている。
【0003】基板の浸漬洗浄の方法には、キャリア式及
びキャリアレス式がある。キャリア式は、基板を基板洗
浄治具(キャリア)に搭載し、この基板洗浄治具ごと洗
浄槽内の洗浄液に浸漬して、基板を洗浄する方法であ
る。図7及び図8にキャリア式における従来の基板洗浄
治具の説明図を示す。なお、図7は斜視図であり、図8
は図7のD−D線における断面図である。図7の基板洗
浄治具150の底部には、複数の基板102の支持部1
52が形成されている。また図8に示すように、支持部
152の上面には断面V字型の溝部154が形成されて
いる。そして、基板102の端部が支持部152の溝部
154と係合することにより、基板洗浄治具150にお
いて基板102が直立状態で支持される。その後、基板
洗浄治具150ごと洗浄槽内の洗浄液に浸漬して、基板
102を洗浄する。なお、複数の洗浄槽において洗浄を
行う場合には、基板洗浄治具150ごと基板102を洗
浄槽から引き上げて、次の洗浄槽に移送する。
【0004】一方、キャリアレス式は、洗浄槽内に基板
の支持部材を設け、基板搬送機により基板を支持部材上
に移載して、基板を洗浄する方法である。図6及び図8
にキャリアレス式による従来の基板洗浄装置の説明図を
示す。図6は正面図であり、図8は図6のC−C線にお
ける断面の拡大図である。図6の基板洗浄装置103に
は、2個の洗浄槽110,120が設けられている。ま
た、各洗浄槽110,120内には、それぞれ基板10
1の支持部材112,122が固定されている。さらに
図8に示すように、支持部材122の上面には断面V字
型の溝部124が形成されている。なお、支持部材11
2の上面にも同様の溝部が形成されている。そして図6
に示すように、専用の基板搬送機105により第1洗浄
槽110内に挿入された基板101の端部が、支持部材
112の上面の溝部と係合することにより、基板101
が直立状態で支持される。その後、第1洗浄槽110内
で基板101を洗浄する。洗浄終了後、基板搬送機10
5で基板を引き上げ、第2洗浄槽120に移送する。そ
して上記と同様に、基板101の端部を支持部材122
の溝部124と係合させて、第2洗浄槽120内で基板
101を洗浄する。なおキャリアレス式は、基板とキャ
リアとの接触がなく、洗浄液から引き上げたときの付着
による洗浄液の持ち出しが少ないことから、キャリア式
に比べて多く利用されるようになってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】キャリア式及びキャリ
アレス式のいずれも、図8に示すように、洗浄すべき基
板101,102の端部を溝部122,152に係合さ
せて支持している。この場合、基板101,102の端
部と溝部122,152との接触によって発生した粉塵
や、基板101,102から脱離した微粒子170等
が、溝部122,152内に堆積する。
【0006】ここで、キャリアレス式による従来の基板
洗浄装置では、図6に示すように、各洗浄槽110,1
20の支持部材112,122を同じ位置に配置してい
たので、一の洗浄槽において溝部と係合する基板101
の端部は、他の洗浄槽においても溝部と係合することに
なる。また図8に示すように、支持部材122の溝部1
24と基板101の端部との係合部分では、基板101
の表面と溝部124の表面との隙間が狭いので、溝部1
24内における洗浄液が置換されにくくなり、上述した
微粒子等が溝部124内に滞留する。その結果、係合部
分において基板101の洗浄不良が発生しやすいという
問題がある。
【0007】また、キャリア式における従来の基板洗浄
治具では、図7に示すように、支持部152の溝部15
4と基板102の端部とが同じ位置で係合したまま、各
洗浄槽で洗浄が行われる。また図8に示すように、支持
部材152の溝部154と基板102の端部との係合部
分では、基板102の表面と溝部154の表面との隙間
が狭いので、溝部154内における洗浄液が置換されに
くくなり、上述した微粒子等が溝部154内に滞留す
る。その結果、係合部分において基板の洗浄不良が発生
しやすいという問題がある。本発明は上記問題点に着目
し、基板の洗浄不良を解消することが可能な、基板洗浄
装置及び基板洗浄治具の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る基板洗浄装置は、基板を順次洗浄する
複数の洗浄槽を有し、前記各洗浄槽内に前記基板の支持
部材を設け、前記各支持部材の表面に前記基板の端部と
係合する溝部を形成し、前記各洗浄槽のうち、一の洗浄
槽において前記溝部と係合する前記基板の端部が、他の
いずれかの洗浄槽において前記溝部と係合しないよう
に、前記各支持部材の溝部を配置した構成とした。これ
により、一の洗浄槽において溝部と係合していた基板の
端部を、他のいずれかの洗浄槽では基板の中央部と同様
に洗浄することができる。従って、基板の洗浄不良を解
消することができる。
【0009】また、基板を浸漬して洗浄する洗浄槽内に
前記基板の支持部材を設け、前記支持部材の表面に前記
基板の端部と係合する溝部を形成し、前記溝部の表面か
ら流体を噴出可能とした構成とした。これにより、溝部
内における洗浄液の置換が促進され、微粒子等が溝部内
に滞留することがなくなる。従って、基板の洗浄不良を
解消することができる。
【0010】一方、本発明に係る基板洗浄治具は、基板
を搭載して搬送し洗浄槽内に浸漬する基板洗浄治具に前
記基板の支持部を設け、前記支持部の表面に前記基板の
端部と係合する溝部を形成し、前記溝部の表面から流体
を噴出可能とした構成とした。これにより、溝部内にお
ける洗浄液の置換が促進され、微粒子等が溝部内に滞留
することがなくなる。従って、基板の洗浄不良を解消す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る基板洗浄装置及び基
板洗浄治具の好ましい実施の形態を、添付図面を用いて
詳細に説明する。なお以下に記載するのは本発明の実施
形態の一態様にすぎず、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0012】最初に、第1実施形態について説明する。
図1ないし図3に、第1実施形態に係る基板洗浄装置の
説明図を示す。なお、図1は正面図であり、図2は側面
図であり、図3は図1のA−A線における断面の拡大図
である。第1実施形態に係る基板洗浄装置3は、キャリ
アレス式による多層式基板洗浄装置であって、基板1を
順次洗浄する複数の洗浄槽10,20を有し、各洗浄槽
10,20内に基板1の支持部材12,13,22を設
け、各支持部材12,13,22の表面に基板1の端部
と係合する溝部を形成し、各洗浄槽10,20のうち、
一の洗浄槽において溝部と係合する基板1の端部が、他
の洗浄槽において溝部と係合しないように、各支持部材
12,13,22の溝部を配置するとともに、各溝部の
表面から窒素ガスを噴出可能としたものである。
【0013】基板洗浄装置3には、複数の洗浄槽10,
20を設ける。なお図1には、第1洗浄槽10及び第2
洗浄槽20の2個の洗浄槽を設けた場合について記載し
ているが、洗浄槽の数は2個以上でもよい。また図2に
示すように、複数の基板1を同時に浸漬洗浄する場合に
は、複数の基板1を支持する支持部材22を設置できる
大きさに、各洗浄槽10,20を形成する。各洗浄槽1
0,20には、薬液、洗剤又は超純水等の洗浄液11,
21を充填するとともに、洗浄液を循環させる循環ポン
プ(不図示)を設ける。なお、循環ポンプの上流側に
は、基板1から除去された微粒子等を捕捉するフィルタ
(不図示)を設ける。また、洗浄効果を高めるため、各
洗浄槽10,20の底部に超音波発振器(不図示)を設
けることもできる。
【0014】また図1に示すように、各洗浄槽10,2
0内には、基板1の支持部材12,13,22を設け
る。まず、第2洗浄槽20内には、一組の支持部材2
2,22を設ける。一組の支持部材22,22は、いず
れも支持すべき基板1の垂直方向中心線の下側に配置す
る。また各支持部材22は、支持すべき基板1の水平方
向中心線の左右両側に配置する。なお、水平方向中心線
に対して対象となる位置に配置する必要はない。もっと
も、後述する基板搬送機5との干渉を避けるため、支持
すべき基板1の底部付近に配置する。また図2に示すよ
うに、複数の基板1を同時に浸漬洗浄する場合には、複
数の基板1と係合する溝部を形成できる長さに、支持部
材22を形成する。そして、支持部材22を第2洗浄槽
20内の底面上に固定する。
【0015】そして図3に示すように、支持部材22の
表面に、基板1の端部と係合する溝部24を形成する。
なお、複数の基板1を同時に浸漬洗浄する場合には、基
板1の枚数に対応する本数の溝部24を形成する。ま
た、各溝部24に係合した基板1を十分に洗浄できる間
隔をおいて、各溝部24を形成する。溝部24は断面V
字型に形成する。もっとも、その具体的な幅、深さ及び
長さ(支持部材22の幅に相当する)は、当該溝部24
と係合した基板1が転倒することのない大きさとする。
【0016】同様に、第1洗浄槽10内には、支持部材
12,13を設ける。また、支持部材12,13の表面
にも、基板1の端部と係合する溝部(不図示)を形成す
る。ここで、各洗浄槽10,20のうち、一の洗浄槽に
おいて溝部と係合する基板1の端部が、他の洗浄槽にお
いて溝部と係合しないように、各支持部材12,13,
22の溝部を配置する。特に隣接する洗浄槽において、
それぞれの溝部が基板1の異なる端部と係合するよう
に、各支持部材の溝部を配置するのが好ましい。なお図
1では、第2洗浄槽20における支持部材22の左右両
側に相当する位置に、第1洗浄槽10における支持部材
12,13を配置して、各支持部材12,13,22の
溝部が、それぞれ基板1の異なる端部と係合するように
している。
【0017】さらに図3に示すように、溝部24の表面
から窒素ガスを噴出可能とする。具体的には、図2に示
すように、窒素ガス供給装置(不図示)から伸びる給気
管32を、支持部材22に接続する。また図3に示すよ
うに、支持部材22の内部には、窒素ガスの給気通路3
4を設ける。そして、溝部24の表面に窒素ガスの噴出
口36,37を開口させる。特に、溝部24に係合する
基板1の表面と相対する部分に、噴出口36を開口させ
る。これにより、特に微粒子等の除去が必要な基板1の
表面につき、洗浄能力を向上させることができる。な
お、第1洗浄槽10の支持部材12,13に形成した溝
部の表面からも、上記と同様に窒素ガスを噴出可能とす
る。
【0018】なお、窒素ガス以外のガスを噴出する構成
としてもよい。もっとも、窒素ガスは安定で基板表面と
反応することがなく、また安価であることから、他のガ
スに比べて優れている。またガス以外でも、洗浄液等の
液体を噴出する構成としてもよい。
【0019】一方、図1に示すように、基板1を搬送す
る基板搬送機5を設ける。基板搬送機5は、開閉可能な
2本のアーム6と、各アーム6の先端に回転可能に設け
た2個のローラ7とを有し、各アーム6を閉じることに
よりローラ7が基板1を1枚ずつ挟持する。また基板搬
送機5は、後述するような基板の搬送動作が可能となる
ように形成する。
【0020】上述した第1実施形態に係る基板洗浄装置
は、以下のように使用する。最初に、支持部材12,1
3に形成した溝部の表面から、窒素ガスを噴出させる。
次に、基板搬送機5で基板1を把持し、直立させた状態
で第1洗浄槽10に浸漬する。そして、支持部材12,
13の上面に形成した溝部内に、基板1の端部を挿入す
る。その後、基板搬送機5から基板1を開放して、基板
搬送機5を第1洗浄槽外に退避させる。なお、複数の基
板1を同時に浸漬洗浄する場合には、基板1の枚数に応
じて上記の作業を繰り返す。また、以下の各工程も基板
1の枚数に応じて繰り返すものとする。
【0021】ここで、溝部から噴出された窒素ガスは、
微細な気泡となって上昇するので、溝部内の洗浄液が攪
拌され、洗浄液の置換が促進される。また、噴出された
窒素ガスにより、基板1に付着していた微粒子等が直接
除去される場合もある。これにより、溝部に係合してい
る基板の端部を洗浄することができる。
【0022】次に、第1洗浄槽10で基板1の全体を洗
浄する(第1洗浄工程)。具体的には、循環ポンプで洗
浄槽内の洗浄液を循環させ、基板1の表面に付着した微
粒子等を除去する。なお、超音波発振器で洗浄液を振動
させれば、洗浄効果を上げることができる。第1洗浄工
程の終了後、再び基板搬送機5で基板1を把持し、第1
洗浄槽10から引き上げる。なお、溝部表面からの窒素
ガスの噴出は、基板1を第1洗浄槽10から引き上げる
まで継続して行う。
【0023】一方、支持部材22に形成した溝部24の
表面から、窒素ガスを噴出させる。次に、基板搬送機5
で基板1を把持し、直立させた状態で第2洗浄槽20に
浸漬する。そして、支持部材22の上面に形成した溝部
24内に、基板1の端部を挿入する。ここで、第2洗浄
槽20の支持部材22は、第1洗浄槽10の支持部材1
2,13とは異なる位置に配置されているので、基板1
の端部は、支持部材12,13の溝部との係合位置とは
異なる位置において、支持部材22の溝部24と係合す
る。なお2個以上の洗浄槽で洗浄を行う場合には、前後
する洗浄槽において、基板1の端部が相互に異なる位置
で支持部材の溝部と係合するように、各洗浄槽に対して
基板1を順次浸漬するのが好ましい。
【0024】次に、第2洗浄槽20で基板1を洗浄する
(第2洗浄工程)。その具体的な方法は、第1洗浄工程
と同様である。なお第2洗浄工程では、支持部材12,
13の溝部と係合していた基板1の端部を、基板1の中
央部と同様に洗浄することができる。また、支持部材2
2の溝部24の表面から窒素ガスを噴出させるので、溝
部24と係合している基板1の端部も洗浄することがで
きる。
【0025】第2洗浄工程の終了後、再び基板搬送機5
で基板1を把持し、第2洗浄槽20から引き上げて、後
工程に受け渡す。なお、溝部24表面からの窒素ガスの
噴出は、基板1を第2洗浄槽20から引き上げるまで継
続して行う。以上により、基板1の洗浄工程が完了す
る。
【0026】第1実施形態に係る基板洗浄装置により、
支持部材の溝部と基板の端部との接触により発生した粉
塵や、基板から脱離した微粒子等が、前記溝部内に堆積
した場合でも、基板の洗浄不良を解消することができ
る。
【0027】この点、従来のキャリアレス式による基板
洗浄装置では、各洗浄槽の支持部材を同じ位置に配置し
ていたので、一の洗浄槽において溝部と係合する基板の
端部は、他の洗浄槽においても溝部と係合することにな
る。その結果、係合部分において基板の洗浄不良が発生
しやすいという問題があった。
【0028】しかし、第1実施形態に係る基板洗浄装置
では、各洗浄槽のうち、一の洗浄槽において溝部と係合
する基板の端部が、他のいずれかの洗浄槽において溝部
と係合しないように、各支持部材の溝部を配置した構成
とした。これにより、一の洗浄槽において支持部材の溝
部と係合していた基板の端部を、他のいずれかの洗浄槽
では基板の中央部と同様に洗浄することができる。従っ
て、基板の洗浄不良を解消することができる。
【0029】また、従来のキャリアレス式による基板洗
浄装置では、支持部材の溝部と基板の端部との係合部分
において、基板表面と溝部表面との隙間が非常に狭くな
るので、溝部内における洗浄液が置換されにくくなり、
微粒子等が溝部内に滞留する。その結果、係合部分にお
いて基板の洗浄不良が発生しやすいという問題があっ
た。
【0030】しかし、第1実施形態に係る基板洗浄装置
では、基板の端部と係合する溝部の表面から、窒素ガス
を噴出可能とした構成とした。これにより、溝部内にお
ける洗浄液の置換が促進され、微粒子等が溝部内に滞留
することがなくなる。また、噴出された窒素ガスによ
り、基板端部に付着していた微粒子等が直接除去される
場合もある。従って、基板の洗浄不良を解消することが
できる。
【0031】なお、第1実施形態に係る基板洗浄装置に
より、基板の洗浄不良を解消することができるので、当
該基板を使用して製造する半導体デバイス等につき、歩
留まりを向上させることができる。
【0032】次に、第2実施形態について説明する。図
4及び図5に第2実施形態に係る基板洗浄治具の説明図
を示す。なお、図4は斜視図であり、図5は図4のB−
B線における断面の拡大図である。第2実施形態に係る
基板洗浄治具50は、キャリア式基板洗浄法において、
基板2を搭載して洗浄槽間及び洗浄槽内で基板を搬送し
洗浄槽内に浸漬する基板洗浄治具(キャリア)50であ
って、基板洗浄治具50に基板2の支持部52を設け、
支持部52の表面に基板2の端部と係合する溝部54を
形成し、溝部54の内面から窒素ガスを噴出可能とした
ものである。なお、第1実施形態と同様の構成となる部
分については、その説明を省略する。
【0033】第2実施形態では、矩形の基板2を搭載し
て搬送し、洗浄槽内に浸漬する基板洗浄治具50を形成
する。この基板2は、例えば半導体集積回路や液晶表示
装置の製造工程で使用されるフォトマスク用のガラス基
板とすることができる。複数の基板2を直立した状態で
厚さ方向に並べて搭載するため、基板洗浄治具50には
基板2の支持部52を設ける。基板2の支持部52は、
直立した基板2の底面に相対する部分に設ける。なお、
直立した基板2の側面に相対する部分にも支持部を設け
ることができる。そして図5に示すように、支持部52
の表面に、基板2の端部と係合する溝部54を形成す
る。なお、溝部52の形状は、第1実施形態の支持部材
22に形成した溝部24の形状と同様である。
【0034】さらに図5に示すように、溝部54の表面
から窒素ガスを噴出可能とする。具体的には、図4に示
すように、窒素ガス供給装置(不図示)から伸びる給気
管62を、支持部材52に接続する。また図5に示すよ
うに、支持部材52の内部には、窒素ガスの給気通路6
4を設ける。そして、溝部54の表面に窒素ガスの噴出
口66,67を開口させる。特に、溝部54に係合する
基板2の表面と相対する部分に、噴出口66を開口させ
る。これにより、特に微粒子等の除去が必要な基板2の
表面につき、洗浄能力を向上させることができる。
【0035】上述した第2実施形態に係る基板洗浄治具
は、以下のように使用する。なお、第1実施形態と同じ
構成となる部分については、その説明を省略する。最初
に、支持部材52に形成した溝部54の表面から、窒素
ガスを噴出させる。次に、基板2を直立させた状態で基
板洗浄治具50に搭載する。具体的には、支持部52の
表面に形成した溝部54内に、基板2の端部を挿入す
る。なお、基板2を基板洗浄治具50に搭載した後に、
溝部54から窒素ガスを噴出させてもよい。
【0036】そして、基板2を搭載した基板洗浄治具5
0を、洗浄槽内に浸漬する。なお、洗浄槽間及び洗浄槽
内における基板洗浄治具50の移送は、ロボットアーム
によって行う。ここで、溝部54から噴出された窒素ガ
スは、微細な気泡となって上昇するので、溝部54内の
洗浄液が攪拌され、洗浄液の置換が促進される。また、
噴出された窒素ガスにより、基板2に付着していた微粒
子等が直接除去される場合もある。これにより、溝部に
係合している基板の端部を洗浄することができる。
【0037】次に、洗浄槽内で基板2の全体を洗浄す
る。洗浄槽内における基板の洗浄方法は、第1実施形態
と同様である。なお、基板洗浄治具50を揺動させるこ
とにより、基板の洗浄効率を向上させることもできる。
洗浄終了後、さらに他の洗浄槽で基板洗浄を行う場合に
は、基板洗浄治具ごと別の洗浄槽に移送する。なお、溝
部54表面からの窒素ガスの噴出は、少なくとも基板洗
浄治具50を第1洗浄槽10から引き上げるまで継続し
て行う。
【0038】第2実施形態に係る基板洗浄治具により、
基板の洗浄不良を解消することができる。この点、従来
のキャリア式基板洗浄法における基板洗浄治具では、支
持部の溝部と基板の端部との係合部分において、基板表
面と溝部表面との隙間が非常に狭くなるので、溝部内に
おける洗浄液が置換されにくくなり、微粒子等が溝部内
に滞留する。その結果、係合部分において基板の洗浄不
良が発生しやすいという問題があった。
【0039】しかし、第2実施形態に係る基板洗浄治具
では、基板端部と係合する溝部54の表面から、窒素ガ
スを噴出可能とした構成とした。これにより、溝部内に
おける洗浄液の置換が促進され、微粒子等が溝部内に滞
留することがなくなる。また、噴出された窒素ガスによ
り、基板端部に付着していた微粒子等が直接除去される
場合もある。従って、基板の洗浄不良を解消することが
できる。
【0040】なお、第2実施形態に係る基板洗浄治具に
より、基板の洗浄不良を解消することができるので、当
該基板を使用して製造するフォトマスク等につき、歩留
まりを向上させることができる。
【0041】
【発明の効果】基板を順次洗浄する複数の洗浄槽を有
し、前記各洗浄槽内に前記基板の支持部材を設け、前記
各支持部材の表面に前記基板の端部と係合する溝部を形
成し、前記各洗浄槽のうち、一の洗浄槽において前記溝
部と係合する前記基板の端部が、他のいずれかの洗浄槽
において前記溝部と係合しないように、前記各支持部材
の溝部を配置した構成としたので、基板の洗浄不良を解
消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る基板洗浄装置の正面図で
ある。
【図2】 第1実施形態に係る基板洗浄装置の側面図で
ある。
【図3】 図1のA−A線における断面の拡大図であ
る。
【図4】 第2実施形態における基板洗浄治具の斜視図
である。
【図5】 図4のB−B線における断面の拡大図であ
る。
【図6】 従来技術に係る基板洗浄装置の正面図であ
る。
【図7】 従来技術に係る基板洗浄治具の斜視図であ
る。
【図8】 図6のC−C線における断面の拡大図であ
り、図7のD−D線における断面の拡大図である。
【符号の説明】
1,2………基板、3………基板洗浄装置、5………基
板搬送機、6………アーム、7………ローラ、10……
…第1洗浄槽、11………洗浄液、12,13………支
持部材、20………第2洗浄槽、21………洗浄液、2
2………支持部材、24………溝部、32………給気
管、34………給気通路、36,37………噴出口、5
0………基板洗浄治具、52………支持部材、54……
…溝部、62………給気管、64………給気通路、6
6,67………噴出口、101,102………基板、1
03………基板洗浄装置、105………基板搬送機、1
10………第1洗浄槽、112………支持部材、120
………第2洗浄槽、122………支持部材、124……
…溝部、150………基板洗浄治具、152………支持
部材、154………溝部、170………微粒子。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 648 H01L 21/304 648Z Fターム(参考) 2H088 FA21 FA30 MA20 3B116 AA02 AA03 AB01 AB42 BB02 BB83 CD22 3B201 AA02 AA03 AB01 AB42 BB02 BB83 BB93 BB94 BB99 CD22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を順次浸漬して洗浄する複数の洗浄
    槽を有し、 前記各洗浄槽内に前記基板の支持部材を設け、 前記各支持部材の表面に前記基板の端部と係合する溝部
    を形成し、 前記各洗浄槽のうち、一の洗浄槽において前記溝部と係
    合する前記基板の端部が、他のいずれかの洗浄槽におい
    て前記溝部と係合しないように、前記各支持部材の溝部
    を配置したことを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】 基板を浸漬して洗浄する洗浄槽内に前記
    基板の支持部材を設け、 前記支持部材の表面に前記基板の端部と係合する溝部を
    形成し、 前記溝部の表面から流体を噴出可能としたことを特徴と
    する基板洗浄装置。
  3. 【請求項3】 基板を搭載して搬送し洗浄槽内に浸漬す
    る基板洗浄治具に前記基板の支持部を設け、 前記支持部の表面に前記基板の端部と係合する溝部を形
    成し、 前記溝部の表面から流体を噴出可能としたことを特徴と
    する基板洗浄治具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100416363C (zh) * 2005-06-20 2008-09-03 乐金显示有限公司 配向膜印刷掩模用架具及利用该架具清洗配向膜印刷掩模的装置和方法
JP2009094523A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Semes Co Ltd 基板処理装置及び方法
US7699067B2 (en) * 2005-12-02 2010-04-20 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Clamping apparatus for washing optical members

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