JP2003190836A - 粉体帯電・分級装置及び静電荷像現像用粉体及び画像形成装置 - Google Patents

粉体帯電・分級装置及び静電荷像現像用粉体及び画像形成装置

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JP2003190836A
JP2003190836A JP2001397584A JP2001397584A JP2003190836A JP 2003190836 A JP2003190836 A JP 2003190836A JP 2001397584 A JP2001397584 A JP 2001397584A JP 2001397584 A JP2001397584 A JP 2001397584A JP 2003190836 A JP2003190836 A JP 2003190836A
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charging
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electrostatic
screw
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JP2001397584A
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Yoichiro Miyaguchi
耀一郎 宮口
Takamichi Enomoto
孝道 榎本
Kimitoshi Yamaguchi
公利 山口
Takeshi Takemoto
武 竹本
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粉体を帯電し、帯電した粉体を帯電状態に応じ
て分級することができる粉体帯電・分級装置を提供す
る。 【解決手段】本発明に係る粉体帯電・分級装置は、気流
1Aを発生する気流発生装置1と、気流発生装置1から
の気流に粉体8Aを供給する手段2と、粉体を気流に乗
せて搬送する搬送路4と、搬送路4から気流に乗った粉
体が導入されるサイクロン装置3を具備し、搬送路4あ
るいはサイクロン装置3は接触帯電機構を兼備した構成
であり、接触帯電機構で粉体を帯電し、帯電した粉体8
Bをサイクロン装置内のサイクロン渦中で分離バイアス
電圧により帯電の程度で分級することを特徴とするの
で、気相搬送で粉体を搬送しながら帯電して、適正帯電
された粉体(帯電粒子)8Cをサイクロン装置3で分級
して取り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体の帯電と分級
を行う粉体帯電・分級装置に係り、特に、トナー等の静
電荷像現像用粉体の量産時に適性帯電したトナーを分取
し選別できる粉体帯電・分級装置、及びその粉体帯電・
分級装置を用いて帯電・分級され、電子写真法、静電記
録法において静電荷像(静電潜像)を現像するために使
用される静電荷像現像用粉体、あるいは、粉体塗料など
として好適な帯電粉体を当該帯電粉体の有する比電荷
(Q/M)に応じて静電搬送により分離された静電荷像
現像用粉体、及びその静電荷像現像用粉体を用いた画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トナー等の静電荷像現像用粉体の
生産時に、帯電分布が制御できず、広い分布を持つこと
が知られている。また、トナーの粉砕法や重合法などは
活発に報告があるが、帯電分布での分取は少ない。静電
荷像を現像する粉体の分離は、粉体の粒径に応じて分級
する方法が一般的に行われている。例えば、特許第27
63318号公報にトナーの粒径分布を規定して良好な
画像を形成する例が開示されている。分級方法として
は、篩い分けや、風力分級が行われている。一方、静電
的な分離法としては、帯電粉体の搬送方向に垂直な電位
を印加し、粉体の比電荷に従い静電的に分離する方法が
開示されている(例えば、特開2000−140683
号公報、特開2000−140700号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の粒径分級で得ら
れた粉体の粒径がある程度均一であっても、粉体の表面
電荷密度にばらつきがある場合は、当該粉体を用いた画
像形成において、粉体個々の挙動を充分に制御できず、
静電潜像の忠実なる再現ができにくいという問題があ
る。このため、粉体の表面電荷密度の制御が望まれてい
た。
【0004】本発明は、以上のような事情に鑑みてなさ
れたものである。そして、本発明の第一の目的は、静電
荷像を当該粉体で現像する際に、個々の粉体の表面電荷
密度をある範囲に制御することにより、画像形成時に潜
像に忠実な画像が形成できるとともに、現像時の粉体の
飛散、不均一な現像を防ぐことができる表面電荷密度が
制御された粉体を提供することにあり、このような粉体
の帯電・分級を行うことができる粉体帯電・分級装置を
提供することにある。本発明の第二の目的は、粉体の比
電荷に応じて当該帯電粉体を分離することにより、画像
形成時に潜像に忠実な画像を形成するのに必要な表面電
荷密度の粉体を分離することができる粉体帯電・分級装
置を提供することにある。第三の目的は当該の粉体帯電
・分級装置で分離された静電荷像現像用粉体を提供する
ことにある。さらに、第4の目的として、その静電荷像
現像用粉体を用いた画像形成装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、気流を発生する気流発生装
置と、該気流発生装置からの気流に粉体を供給する手段
と、粉体を気流に乗せて搬送する搬送路と、該搬送路か
ら気流に乗った粉体が導入されるサイクロン装置を具備
し、前記搬送路あるいは前記サイクロン装置は接触帯電
機構を兼備した構成であり、該接触帯電機構で粉体を帯
電し、帯電した粉体を前記サイクロン装置内のサイクロ
ン渦中で分離バイアス電圧により帯電の程度で分級する
ことを特徴とする粉体帯電・分級装置である。すなわ
ち、請求項1記載の粉体帯電・分級装置では、気流発生
装置により気流を発生し、粉体を気流に乗せて気相搬送
し、搬送路を介してサイクロン装置に導入し、気相搬送
で搬送路の管壁あるいはサイクロン装置の内壁に設けた
帯電機構により摩擦帯電させ(例えば、搬送路の管壁あ
るいはサイクロン装置の内壁を帯電機能材料で形成し、
気流に乗った粉体を帯電機能材料と接触させることによ
り摩擦帯電させ)、粉体を帯電させる。さらにサイクロ
ン装置内では、帯電した粉体をサイクロン渦中でバイア
ス電圧により帯電の大きさ程度で分級し、帯電粉体を分
取する。また、帯電の小さいものや、大きい粒子、造粒
した塊、クラスター等は、サイクロン装置の下部に落下
させて回収する。
【0006】請求項2に係る発明は、気流を発生する気
流発生装置と、該気流発生装置からの気流に粉体を供給
する手段と、粉体を気流に乗せて搬送する搬送路と、該
搬送路から気流に乗った粉体が導入されるサイクロン装
置を具備し、前記搬送路は帯電機能材料で管状に形成さ
れ、必要に応じて帯電バイアスが印加され、前記帯電機
能材料からなる管状の搬送路で気流に乗った粉体を搬送
しながら帯電し、帯電した粉体を前記サイクロン装置内
のサイクロン渦中で分離バイアス電圧により帯電の程度
で分級することを特徴とする粉体帯電・分級装置であ
る。すなわち、請求項2記載の粉体帯電・分級装置で
は、粉体を気流に乗せて搬送する搬送路の構成材料に帯
電機能材料を選択すると共に、接触面積と接触頻度を向
上させるため管状に形成し、帯電機能材料からなる管状
の搬送路で気流に乗った粉体を搬送しながら摩擦帯電し
て、帯電した粉体をサイクロン装置に導入する。そして
サイクロン装置内では、帯電した粉体をサイクロン渦中
でバイアス電圧により帯電の大きさ程度で分級し、帯電
粉体を分取する。また、帯電の小さいものや、大きい粒
子、造粒した塊、クラスター等は、サイクロン装置の下
部に落下させて回収する。
【0007】請求項3に係る発明は、気流を発生する気
流発生装置と、粉体をスクリューで搬送しながら帯電し
帯電した粉体を前記気流発生装置からの気流に供給する
スクリュー帯電装置と、気流に乗った帯電粉体が導入さ
れるサイクロン装置を具備し、帯電した粉体を前記サイ
クロン装置内のサイクロン渦中で分離バイアス電圧によ
り帯電の程度で分級することを特徴とする粉体帯電・分
級装置である。すなわち、請求項3記載の粉体帯電・分
級装置では、スクリュー帯電装置を用いて粉体をスクリ
ューで搬送しながら帯電し、帯電した粉体を気流発生装
置からの気流に供給して、気流に乗った帯電粉体をサイ
クロン装置内に導入する。そしてサイクロン装置内で
は、帯電した粉体をサイクロン渦中でバイアス電圧によ
り帯電の大きさ程度で分級し、帯電粉体を分取する。ま
た、帯電の小さいものや、大きい粒子、造粒した塊、ク
ラスター等は、サイクロン装置の下部に落下させて回収
する。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項1または2
または3記載の粉体帯電・分級装置において、前記サイ
クロン装置は、サイクロン渦中で分離バイアス電圧によ
り帯電の程度で分級された帯電粉体を外部に取り出す搬
出路を有し、該搬出路に静電搬送手段を備え、該静電搬
送手段で帯電粉体を搬送して分取することを特徴とす
る。すなわち、請求項4記載の粉体帯電・分級装置で
は、請求項1または2または3の構成に加えて、サイク
ロン装置は、サイクロン渦中で分離バイアス電圧により
帯電の程度で分級された帯電粉体を外部に取り出す搬出
路を有し、該搬出路に静電搬送手段を備え、該静電搬送
手段で帯電粉体を搬送して分取するので、帯電粉体を確
実に取り出すことができる。
【0009】請求項5に係る発明は、請求項3または4
記載の粉体帯電・分級装置において、前記スクリュー帯
電装置は、粉体の搬入路となる搬入管と、該搬入管内に
配設されたスクリューを備え、該スクリュー、あるいは
スクリューと搬入管の内壁は、帯電機能材料または金属
酸化物半導体または化合物半導体、あるいは、これらを
混合した材料で形成したことを特徴とする。すなわち、
請求項5記載の粉体帯電・分級装置では、請求項3また
は4の構成に加えて、スクリュー帯電装置のスクリュ
ー、あるいはスクリューと搬入管の内壁を、帯電機能材
料または金属酸化物半導体または化合物半導体、あるい
は、これらを混合した材料で形成したので、粉体を効率
良く帯電することができる。特に、スクリュー、あるい
はスクリューと搬入管の内壁を、金属酸化物半導体また
は化合物半導体を帯電機能材料と混合した材料で形成し
たスクリュー帯電装置は有機粉体の接触帯電効率が高
く、粉体をより効率良く帯電することができる。
【0010】請求項6に係る発明は、請求項3または4
記載の粉体帯電・分級装置において、前記スクリュー帯
電装置は、粉体の搬入路となる搬入管と、該搬入管内に
配設されたスクリューを備え、該スクリューは、金属酸
化物半導体または化合物半導体で形成し、該スクリュー
に帯電バイアスを印加したことを特徴とする。すなわ
ち、請求項6記載の粉体帯電・分級装置では、請求項3
または4の構成に加えて、スクリュー帯電装置のスクリ
ューを、金属酸化物半導体または化合物半導体で形成
し、該スクリューに帯電バイアスを印加したことによ
り、バイアス電圧印加のZnO、SnO、SnO等の
金属酸化物半導体、または、ZnSeやInP等の化合
物半導体で、特にn−Typeの半導体は、抵抗制御と
電子付与が容易であり帯電効率が大きいので、粉体を効
率良く帯電することができる。
【0011】請求項7に係る発明は、請求項3または4
記載の粉体帯電・分級装置において、前記スクリュー帯
電装置は、粉体の搬入路となる搬入管と、該搬入管内に
配設されたスクリューを備え、該スクリューは、金属酸
化物半導体または化合物半導体をコーティングした金属
製スクリューからなり、該スクリューに帯電バイアスを
印加したことを特徴とする。すなわち、請求項7記載の
粉体帯電・分級装置では、請求項3または4の構成に加
えて、スクリュー帯電装置のスクリューを、金属酸化物
半導体または化合物半導体をコーティングした金属製ス
クリューで構成し、該スクリューに帯電バイアスを印加
したことにより、金属酸化物半導体、または化合物半導
体をコートした金属製スクリューは、帯電バイアスの印
加が容易であり、粉体を効率良く帯電することができ
る。
【0012】請求項8に係る発明は、請求項1〜7の何
れか一つに記載の粉体帯電・分級装置を用いて帯電・分
級される静電荷像現像用粉体であって、前記帯電・分級
装置を用いて帯電・分級される粉体は、静電荷像を現像
可視化する平均粒径が3.0〜12.0μmの非磁性粉
体であり、粉体の表面電荷密度をσとした時に、 σ=1.1×10−3μC/cm〜2.9×10−2μ
C/cm に制御され、当該以外の粉体が少なくとも除去されてい
ることを特徴とする。すなわち、請求項8記載の静電荷
像現像用粉体は、請求項1〜7の何れか一つに記載の粉
体帯電・分級装置を用いて帯電・分級された平均粒径が
3.0〜12.0μmの非磁性粉体であり、粉体の表面
電荷密度σが、 σ=1.1×10−3μC/cm〜2.9×10−2μ
C/cm に制御され、当該以外の粉体が少なくとも除去されてい
るので、この静電荷像現像用粉体を、画像形成装置の像
担持体に形成された静電荷像(静電潜像)の現像に用い
た場合、画像形成時の潜像と地膚との電位差に対して、
トナー付着のS/Nが大きく鮮鋭画素が得られる。ま
た、地膚汚れが少ないという利点がある。
【0013】請求項9に係る発明は、請求項8記載の静
電荷像現像用粉体において、前記粉体は、樹脂、帯電制
御剤、色材、必要に応じ離型剤を混錬粉砕し、さらに必
要に応じ外部添加剤で表面処理した非磁性一成分現像剤
あるいは2成分現像剤用トナーであることを特徴とす
る。すなわち、請求項9記載の静電荷像現像用粉体は、
請求項8の構成に加えて、粉体は、樹脂、帯電制御剤、
色材、必要に応じ離型剤を混錬粉砕し、さらに必要に応
じ外部添加剤で表面処理した非磁性一成分現像剤あるい
は2成分現像剤用トナーであることにより、トナー特性
が制御し易く、印字画像の鮮鋭化が可能となる。
【0014】請求項10に係る発明は、請求項8記載の
静電荷像現像用粉体において、前記粉体は、樹脂モノマ
ーまたはオリゴマーを重合反応により作製した粒子、あ
るいは溶液からの相分離法、溶液からの固形化法等によ
り混錬粉砕法以外の方法で作られた平均粒径3.0〜1
2.0μm、円形度0.8(または0.93)以上の非
磁性一成分現像剤あるいは2成分現像剤用トナーである
ことを特徴とする。すなわち、請求項10記載の静電荷
像現像用粉体は、請求項8の構成に加えて、粉体は、樹
脂モノマーまたはオリゴマーを重合反応により作製した
粒子、あるいは溶液からの相分離法、溶液からの固形化
法等により混錬粉砕法以外の方法で作られた平均粒径
3.0〜12.0μm、円形度0.8(または0.9
3)以上の非磁性一成分現像剤あるいは2成分現像剤用
トナーであることにより、球形トナーの担体との接点は
点で有り、鏡像力は極限に近く、小さいもので、地汚れ
の少ない画像が得られる。
【0015】請求項11に係る発明は、絶縁性基板と該
基板上に形成されたパターン状電極と該パターン状電極
を覆う絶縁性薄膜とで構成された粉体静電搬送手段用基
体と、前記粉体静電搬送手段用基体上に粉体の流路を形
成する流路形成手段と、前記粉体静電搬送手段用基体に
形成されたパターン状電極に外部から電位を印加する手
段と、印加電位により分離された粉体を回収する部材お
よび手段を備えてなり、帯電された粉体の比電荷(Q/
M)に応じて、当該粉体を静電的に分取することを特徴
とする粉体帯電・分級装置である。すなわち、請求項1
1記載の粉体帯電・分級装置では、粉体静電搬送手段用
基体に形成されたパターン状電極に、電位印加手段で外
部から3相〜6相のパルス状電位を印加することによ
り、帯電粉体を流路に沿って搬送することができ、粉体
静電搬送手段用基体により搬送された帯電粉体を、回収
部材および手段により、帯電された粉体の比電荷(Q/
M)に応じて、当該粉体を静電的に分取することによ
り、比電荷(Q/M)の整った粉体を選別することがで
きる。また、粉体静電搬送手段用基体に供給される帯電
粉体としては、請求項1〜7のいずれかに記載の粉体帯
電・分級装置で予め帯電・分級された帯電粉体を用いる
と良く、この帯電粉体を静電搬送手段用基体で搬送し、
回収部材および手段により、帯電粉体の比電荷(Q/
M)に応じて静電的に分取すれば、粒径及び比電荷(Q
/M)の整った粉体を選別することができる。
【0016】尚、請求項11記載の粉体帯電・分級装置
において、前記粉体静電搬送手段用基体を構成する前記
絶縁性基板は、ガラス、プラスチック、セラミックス、
あるいは表面が絶縁処理された金属で形成され、前記パ
ターン状電極は、0.01μm以上の厚さの導電性電極
用材料をエッチング法または印刷法によりパターン形成
したものであり、前記絶縁性薄膜は、金属酸化物または
絶縁性樹脂を0.1〜50μmの膜厚で形成したもので
ある。
【0017】請求項12に係る発明は、請求項11記載
の粉体帯電・分級装置を用いて分級される静電荷像現像
用粉体であって、前記粉体帯電・分級装置を用いて比電
荷(Q/M)に応じて分取された粉体は、樹脂、帯電制
御剤、色材、必要に応じ磁性体あるいは離型剤を混錬粉
砕した磁性・非磁性一成分現像剤あるいは2成分現像剤
用トナー、または、樹脂モノマーまたはオリゴマーを重
合反応により作製した粒子、あるいは溶液からの相分離
法、溶液からの固形化法等により混錬粉砕法以外の方法
で作られた平均粒径3.0〜12.0μm、円形度0.
85以上の磁性または非磁性一成分現像剤あるいは2成
分現像剤用トナーであることを特徴とする。すなわち、
請求項12記載の静電荷像現像用粉体は、請求項11記
載の粉体帯電・分級装置を用いて分取される静電荷像現
像用粉体であるので、粒径及び比電荷(Q/M)の整っ
た帯電粉体であり、さらに、この粉体は、樹脂、帯電制
御剤、色材、必要に応じ磁性体あるいは離型剤を混錬粉
砕した磁性・非磁性一成分現像剤あるいは2成分現像剤
用トナー、または、樹脂モノマーまたはオリゴマーを重
合反応により作製した粒子、あるいは溶液からの相分離
法、溶液からの固形化法等により混錬粉砕法以外の方法
で作られた平均粒径3.0〜12.0μm、円形度0.
85以上の磁性または非磁性一成分現像剤あるいは2成
分現像剤用トナーであることにより、この静電荷像現像
用粉体を、画像形成装置の像担持体に形成された静電荷
像(静電潜像)の現像に用いた場合、画像形成時の潜像
と地膚との電位差に対して、トナー付着のS/Nが大き
く鮮鋭画素が得られる。また、トナー特性が制御し易
く、印字画像の鮮鋭化が可能となる。また、球形トナー
の担体との接点は点で有り、鏡像力は極限に近く、小さ
いもので、地汚れの少ない画像が得られる。
【0018】請求項13に係る発明は、像担持体上に静
電荷像を形成した後、該静電荷像を静電荷像現像用粉体
により現像して顕像化し、画像形成する画像形成装置に
おいて、前記静電荷像現像用粉体として、請求項8〜1
0の何れか一つに記載の静電荷像現像用粉体、あるいは
請求項12記載の静電荷像現像用粉体を用いたことを特
徴とする画像形成装置である。すなわち、請求項13記
載の画像形成装置では、像担持体上に形成された静電荷
像を現像して顕像化する静電荷像現像用粉体として、請
求項8〜10の何れか一つに記載の静電荷像現像用粉
体、あるいは請求項12記載の静電荷像現像用粉体を用
いたことにより、地膚汚れの少ない鮮鋭な画像を得るこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成、動作および
作用を、図示の実施形態に基いて詳細に説明する。
【0020】(実施形態1)図1は本発明の一実施形態
を示す粉体帯電・分級装置の構成説明図であり、(a)
は粉体帯電・分級装置を上方から見た概略断面図、
(b)は粉体帯電・分級装置を側方から見た概略断面図
である。この粉体帯電・分級装置は、気流1Aを発生す
る気流発生装置1と、気流発生装置1からの気流に粉体
8Aを供給する粉体供給部2と、粉体を気流に乗せて搬
送する搬送路4と、該搬送路4から気流に乗った粉体が
導入されるサイクロン装置3を具備しており、搬送路4
あるいはサイクロン装置3は接触帯電機構を兼備した構
成であり、該接触帯電機構で粉体8Aを帯電し、帯電し
た粉体8Bをサイクロン装置3内のサイクロン渦中で分
離バイアス電圧により帯電の程度で分級する装置である
(請求項1)。
【0021】すなわち、図1に示す粉体帯電・分級装置
では、エアーポンプによるノズル噴射方式や、高圧断熱
膨張による噴射方式、あるいはターボファン方式等によ
り相対湿度を下げ、湿度が70%以下の雰囲気に保持さ
せたジェット気流を発生させる気流発生装置1を備え、
この気流発生装置1により発生されたジェット気流1A
に対して、粉体供給部2の供給ローラ2Aにより粉体8
Aを供給し、ジェット気流に乗せて粉体を気相搬送し、
搬送路4を介してサイクロン装置3に導入し、気相搬送
で搬送路4の管壁4Aあるいはサイクロン装置3の上部
の蓋部内壁に設けた帯電機構により摩擦帯電させる。よ
り具体的には、搬送路4の管壁4Aやサイクロン装置3
上部の蓋部3Aの内壁を帯電機能材料で形成し、気流に
乗った粉体を帯電機能材料と接触させることにより摩擦
帯電させ、粉体を帯電させる。
【0022】尚、帯電機能材料は、トナー等の粉体との
接触において帯電極性が粉体に対して逆極性となる材料
であり、粉体を良好に摩擦帯電させるもので、その帯電
の大きさは材料を選択することで適正化することができ
る。具体的には、アクリル系、シリコーン系、フッ素樹
脂系、尿素樹脂系、ポリエステル系、ポリイミド系、ポ
リアミド系、ポリホルムアミド系、ポリ塩化ビニル系、
オレフィン系、アニリン系、ポリウレタン系、エチルセ
ルロース系等の材料や、これらの混合材料から選択する
ことができる。また、後述する金属酸化物半導体や化合
物半導体、あるいは、これらの半導体と上記帯電機能材
料を混合した材料等を用いることもできる。
【0023】気相搬送される粉体が導入されるサイクロ
ン装置3は、ダブルクロンやマルチクロンで、分級と帯
電粉体の選別機能を具備しており、図示の例では、逆円
錐形状をした外筒3Bと、その上部に設けた帯電機能材
料からなる上蓋3Aと、外筒3Bの下部に設けた粉体回
収部6と、装置中央に設けた円筒状の搬出路5からな
り、搬出路5にはバイアス電圧が印加される。そして、
帯電機能材料との接触で帯電した粉体8Bを、サイクロ
ン渦中でバイアス電圧により帯電の大きさ程度で分級
し、適正帯電した粉体(帯電粒子)8Cを搬出路5から
分取する。すなわち、適正帯電した粉体(帯電粒子)8
Cは、相互の電荷反発により分散性が良く、流動性が大
きく造粒しにくいので、サイクロン渦中でバイアス電圧
が印加された搬出路5に引き寄せられ、サイクロン渦か
ら搬出路5に流れ込む気流に乗って搬出路5内を上昇
し、外部に取り出される。このようにして分取された帯
電粒子8Cは適正帯電されており、粒径も揃ったものと
なる。
【0024】一方、帯電が小さく、粒子間の分散が悪い
粉体粒子は、造粒して塊やクラスター等を形成しやす
く、重量もあるので、サイクロン装置3の下部の回収部
6に落下する。この回収部6に落下した粉体や塊、クラ
スター等の落下物8Dは回収され、再粉砕部7で粉砕さ
れて再粒子化された後、粉体供給部2に戻される。
【0025】以上のように、図1に示す構成の粉体帯電
・分級装置では、粉体を帯電し、適正帯電された粉体
(帯電粒子)8Cを分級して取り出すことができる。ま
た、帯電が小さい粉体や、塊、クラスター等は回収して
再利用することができる。
【0026】(実施形態2)図2は本発明の別の実施形
態を示す粉体帯電・分級装置の構成説明図であり、粉体
帯電・分級装置を側方から見た概略断面図である。この
粉体帯電・分級装置は、気流1Aを発生する気流発生装
置1と、気流発生装置1からの気流に粉体8Aを供給す
る粉体供給部2と、粉体を気流に乗せて搬送する搬送路
10と、該搬送路10から気流に乗った粉体が導入され
るサイクロン装置3を具備しており、搬送路10は帯電
機能材料で管状に形成され、必要に応じて帯電バイアス
が印加され、その帯電機能材料からなる管状の搬送路1
0で気流に乗った粉体8Aを搬送しながら帯電し、帯電
した粉体8Bをサイクロン装置3内のサイクロン渦中で
分離バイアス電圧により帯電の程度で分級する装置であ
る(請求項2)。
【0027】すなわち、図2に示す粉体帯電・分級装置
では、エアーポンプによるノズル噴射方式や、高圧断熱
膨張による噴射方式、あるいはターボファン方式等によ
り相対湿度を下げ、湿度が70%以下の雰囲気に保持さ
せたジェット気流を発生させる気流発生装置1を備え、
この気流発生装置1により発生されたジェット気流1A
に対して、粉体供給部2の供給ローラ2Aにより粉体8
Aを供給し、気流の流路9でジェット気流に乗せて粉体
8Aを気相搬送する。そして、粉体を気流に乗せて搬送
する搬送路10は、構成材料に帯電機能材料を選択する
と共に、接触面積と接触頻度を向上させるため管状に形
成し、さらに、その管状の搬送路10はサイクロン装置
3の内部にまで導入され、螺旋状に巻かれている。そし
て、帯電機能材料からなる管状の搬送路10で気流に乗
った粉体を搬送しながら摩擦帯電して、帯電した粉体を
サイクロン装置3に導入する。尚、管状の搬送路10を
形成する帯電機能材料としては、実施形態1で述べた材
料を用いることができる。
【0028】搬送路10を気相搬送され、帯電機能材料
で帯電された粉体8Bが導入されるサイクロン装置3
は、ダブルクロンやマルチクロンで、分級と帯電粉体の
選別機能を具備しており、図示の例では、逆円錐形状を
した外筒3Bと、その上部を覆う上蓋3Aと、外筒3B
の下部に設けた粉体回収部6と、装置中央に設けた円筒
状の搬出路5からなり、搬出路5内の中央には帯電粉体
収集用のバイアス電極11が配設され、該電極11にバ
イアス電圧が印加される。そして、管状の搬送路10の
帯電機能材料との接触で帯電した粉体8Bを、サイクロ
ン渦中でバイアス電圧により帯電の大きさ程度で分級
し、適正帯電した粉体(帯電粒子)8Cを搬出路5から
分取する。すなわち、適正帯電した粉体(帯電粒子)8
Cは、相互の電荷反発により分散性が良く、流動性が大
きく造粒しにくいので、サイクロン渦中でバイアス電圧
が印加されたバイアス電極11に引き寄せられ、サイク
ロン渦から搬出路5に流れ込む気流に乗って搬出路5内
を上昇し、外部に取り出される。このようにして分取さ
れた帯電粒子8Cは適正帯電されており、粒径も揃った
ものとなる。
【0029】一方、帯電が小さく、粒子間の分散が悪い
粉体粒子は、造粒して塊やクラスター等を形成しやす
く、重量もあるので、サイクロン装置3の下部の回収部
6に落下する。この回収部6に落下した粉体や塊、クラ
スター等の落下物8Dは回収され、再粉砕部7で粉砕さ
れて再粒子化された後、粉体供給部2に戻される。
【0030】以上のように、図2に示す構成の粉体帯電
・分級装置では、管状の搬送路10を帯電機能材料で形
成しているので、粉体の帯電効率が良く、適正帯電され
た粉体(帯電粒子)8Cをサイクロン装置3で分級して
取り出すことができる。また、帯電が小さい粉体や、
塊、クラスター等は回収して再利用することができる。
【0031】(実施形態3)図3は本発明のさらに別の
実施形態を示す粉体帯電・分級装置の構成説明図であ
り、粉体帯電・分級装置を側方から見た概略断面図であ
る。この粉体帯電・分級装置は、基本的な構成は実施形
態1で述べた図1の構成と同様であるが、サイクロン装
置3は、サイクロン渦中で分離バイアス電圧により帯電
の程度で分級された帯電粉体を外部に取り出す搬出路5
を有し、該搬出路5に静電搬送手段12を備え、該静電
搬送手段12で適正帯電した粉体(帯電粒子)8Cを搬
送して分取する構成となっている(請求項4)。すなわ
ち、図3に示す粉体帯電・分級装置では、実施形態1の
構成に加えて、サイクロン装置3は、サイクロン渦中で
分離バイアス電圧により帯電の程度で分級された帯電粉
体を外部に取り出す搬出路5を有し、該搬出路5に静電
搬送手段12を備え、該静電搬送手段12で適正帯電し
た粉体(帯電粒子)8Cを搬送して分取するので、適正
帯電した粉体(帯電粒子)8Cを確実に取り出すことが
できる。
【0032】ここで、サイクロン装置3の搬出路5に配
置される静電搬送手段12の例を図4に示す。図4
(a)は、3本のコード〜を組み合わせて絶縁保護
膜で覆った平型コード13の例であり、この平型コード
13を螺旋状に巻いたものを、図3に示す静電搬送手段
12としてサイクロン装置3の搬出路5内に配置する。
そして、この平型コード13の3本のコード〜に図
4(c)に示すような3相のパルス状電圧(電位)を印
加することにより、位相電界に沿って帯電粉体を静電搬
送することができる。
【0033】また、図4(b)は、平板状で可撓性の基
板(例えばフィルム基板)14に3本の線状電極〜
を形成して絶縁保護膜で覆ったものであり、このフィル
ム基板14を螺旋状に巻いたものを、図3に示す静電搬
送手段12としてサイクロン装置3の搬出路5内に配置
する。そして、このフィルム基板14の3本の線状電極
〜に図4(c)に示すような3相のパルス状電圧
(電位)を印加することにより、位相電界に沿って帯電
粉体を静電搬送することができる。
【0034】尚、印加されるパルス状電圧(電位)の極
性は、帯電粉体の極性がマイナス(−)の場合はプラス
(+)、帯電粉体の極性がプラス(+)の場合はマイナ
ス(−)である。また、図3に示す実施形態では、図1
に示す構成の粉体帯電・分級装置の搬出路に静電搬送手
段を設けた例を示したが、図2に示す構成の粉体帯電・
分級装置の搬出路に静電搬送手段を設けても良い。
【0035】(実施形態4)図5は本発明のさらに別の
実施形態を示す粉体帯電・分級装置の構成説明図であ
り、粉体帯電・分級装置を側方から見た概略断面図であ
る。この粉体帯電・分級装置は、気流を発生する気流発
生装置1と、粉体8Aをスクリュー17で搬送しながら
帯電し帯電した粉体を気流発生装置1からの気流1Aに
供給するスクリュー帯電装置16と、気流に乗った帯電
粉体8Bが導入されるサイクロン装置3を具備し、帯電
した粉体8Bをサイクロン装置3内のサイクロン渦中で
分離バイアス電圧により帯電の程度で分級する装置であ
る(請求項3)。
【0036】すなわち、図5に示す粉体帯電・分級装置
では、エアーポンプによるノズル噴射方式や、高圧断熱
膨張による噴射方式、あるいはターボファン方式等によ
り相対湿度を下げ、湿度が70%以下の雰囲気に保持さ
せたジェット気流を発生させる気流発生装置1と、スク
リュー17(あるいはスクリュー17と搬入管16Aの
内壁)を帯電機能材料で形成したスクリュー帯電装置1
6を備え、スクリュー帯電装置16を用いて粉体8Aを
スクリュー17で搬送しながら摩擦帯電し、帯電した粉
体をノズルやスリット等から気流の流路に供給して、気
流に乗った帯電粉体8Bをサイクロン装置3内に導入す
る。
【0037】気相搬送される帯電粉体が導入されるサイ
クロン装置3は、ダブルクロンやマルチクロンで、分級
と帯電粉体の選別機能を具備しており、図示の例では、
逆円錐形状をした外筒3Bと、その上部に設けた上蓋3
Aと、外筒3Bの下部に設けた粉体回収部6と、装置中
央に設けた円筒状の搬出路5からなり、搬出路5にはバ
イアス電圧が印加される。そして、帯電粉体8Bを、サ
イクロン渦中でバイアス電圧により帯電の大きさ程度で
分級し、適正帯電した粉体(帯電粒子)8Cを搬出路5
から分取する。すなわち、適正帯電した粉体(帯電粒
子)8Cは、相互の電荷反発により分散性が良く、流動
性が大きく造粒しにくいので、サイクロン渦中でバイア
ス電圧が印加された搬出路5に引き寄せられ、サイクロ
ン渦から搬出路5に流れ込む気流に乗って搬出路5内を
上昇し、外部に取り出される。このようにして分取され
た帯電粒子8Cは適正帯電されており、粒径も揃ったも
のとなる。
【0038】一方、帯電が小さく、粒子間の分散が悪い
粉体粒子は、造粒して塊やクラスター等を形成しやす
く、重量もあるので、サイクロン装置3の下部の回収部
6に落下する。この回収部6に落下した粉体や塊、クラ
スター等の落下物8Dは回収され、再粉砕部7で粉砕さ
れて再粒子化された後、スクリュー帯電装置16の粉体
供給部15に戻される。
【0039】以上のように、図5に示す構成の粉体帯電
・分級装置では、帯電機能材料で形成されたスクリュー
17を用いたスクリュー帯電装置16で、粉体を混錬し
ながら搬送するので、粉体と帯電機能材料の接触頻度が
向上し、大きな帯電効果を得ることができる。そして、
適正帯電された粉体(帯電粒子)8Cをサイクロン装置
3で分級して取り出すことができる。また、帯電が小さ
い粉体や、塊、クラスター等は回収して再利用すること
ができる。
【0040】尚、帯電機能材料としては、実施形態1で
述べた材料を用いることができる。また、図5の粉体帯
電・分級装置の構成に加えて、図2の実施形態のよう
に、帯電粒子8Cの搬出路5内にバイアス電極を設けて
もよく、さらにまた、図3の実施形態のように、帯電粒
子8Cの搬出路5内に静電搬送手段を配置してもよい
(請求項4)。
【0041】(実施形態5)図5に示した構成の粉体帯
電・分級装置において、前記スクリュー帯電装置16
は、粉体の搬入路となる搬入管16Aと、該搬入管16
A内に配設されたスクリュー17を備えているが、該ス
クリュー17、あるいはスクリュー17と搬入管16A
の内壁は、帯電機能材料の他、金属酸化物半導体または
化合物半導体、あるいは、これらを帯電機能材料と混合
した材料で形成することができる(請求項5)。すなわ
ち、図5に示す構成の粉体帯電・分級装置において、ス
クリュー帯電装置16のスクリュー17、あるいはスク
リュー17と搬入管16Aの内壁を、帯電機能材料また
は金属酸化物半導体または化合物半導体、あるいはこれ
らを混合した材料で形成することにより、粉体を効率良
く帯電することができる。特に、スクリュー17、ある
いはスクリュー17と搬入管16Aの内壁を、金属酸化
物半導体または化合物半導体を帯電機能材料と混合した
材料で形成したスクリュー帯電装置はトナー等の有機粉
体の接触帯電効率が高く、粉体をより効率良く帯電する
ことができる。
【0042】ここで一例として、スクリュー17、ある
いはスクリュー17と搬入管16Aの内壁を金属酸化物
半導体で作成したスクリュー帯電装置16はトナー等の
有機粉体の接触帯電効率が高い。また、金属酸化物半導
体はp−Typeとn−Typeがそのバルク酸化物と
添加金属元素の種類によって決定できる。例えば、p−
TypeのNiO、CoO、Co、TiOに添
加元素を整合させることで、電子のアクセプターとして
作用し、n−Typeは電子を容易に付与する。また、
その仕事関数(WF:Work Function)も負に大きく、
酸化状態にもよるが−2〜3eVであり、有機材料のW
Fは正で有り、+3〜4eV程度で、これ等の接触によ
る帯電効率は大きい。尚、図6は、絶縁体に近い有機粉
体粒子が金属酸化物半導体と接触して帯電される様子を
模式的に示した接触帯電の説明図であり、(a)は接触
前の状態を示しており、(b)は接触平衡時の状態であ
り、電子の注入とホールの発生を示している。(c)は
分離直後の状態であり、有機粉体は電子を注入されて負
帯電する。
【0043】(実施形態6)次に、図5に示した構成の
粉体帯電・分級装置において、前記スクリュー帯電装置
16は、粉体の搬入路となる搬入管16Aと、該搬入管
16A内に配設されたスクリュー17を備えているが、
該スクリュー17は、金属酸化物半導体または化合物半
導体で形成し、該スクリュー17に帯電バイアスを印加
した構成としてもよい(請求項6)。すなわち、図5に
示す構成の粉体帯電・分級装置において、スクリュー帯
電装置16のスクリュー17を、金属酸化物半導体また
は化合物半導体で形成し、該スクリュー17に帯電バイ
アスを印加することにより、バイアス電圧印加のZn
O、SnO、SnO等の金属酸化物半導体、または、
ZnSeやInP等の化合物半導体で、特にn−Typ
eの半導体は、抵抗制御と電子付与が容易であり帯電効
率が大きいので、粉体を効率良く帯電することができ
る。
【0044】ここで一例として、バイアス電圧印加の金
属酸化物半導体、特に,n−Type半導体は、Zn
O、SnO、Fe、MnO、CrO等に他
の原子価や遷移系元素を添加することで、抵抗制御と電
子付与が容易であり、効率の大きい金属酸化物半導体材
料の粉末ホットプレスで形成されるスクリュー17を用
いたスクリュー帯電装置16は、スクリュー17へのバ
イアス電圧印加で、酸化物表面の電子付与が容易にな
る。尚、図7は、帯電バイアスが印加される金属電極上
に形成された金属酸化物半導体からなる帯電機能材料
(スクリュー羽)に有機粉体粒子が接触して帯電される
様子を模式的に示した図であり、気相を挟んで対向され
る電極は搬入管の内壁に相当する。図7においては、帯
電機能材料(スクリュー羽)と有機粉体粒子の接触部近
傍の電荷が帯電バイアスの印加で増加している様子を示
しており、この状態から接触分離した瞬間に電荷の分離
が起こり、有機粉体が帯電される。
【0045】(実施形態7)次に、図5に示した構成の
粉体帯電・分級装置において、前記スクリュー帯電装置
16は、粉体の搬入路となる搬入管16Aと、該搬入管
16A内に配設されたスクリュー17を備えているが、
該スクリュー17は、金属酸化物半導体または化合物半
導体をコーティングした金属製スクリューからなり、該
スクリュー17に帯電バイアスを印加した構成としても
よい(請求項7)。すなわち、図5に示す構成の粉体帯
電・分級装置においては、スクリュー帯電装置16のス
クリュー17を、図8に示すように、金属酸化物半導体
または化合物半導体17Bをコーティングした金属製ス
クリュー17Aで構成し、該スクリュー17に帯電バイ
アスを印加することにより、金属酸化物半導体または化
合物半導体17Bをコートした金属製スクリューは、帯
電バイアスの印加が容易であり、粉体を効率良く帯電す
ることができる。
【0046】ここで一例として、金属酸化物半導体のコ
ートは、酸化物材料の微粉末やそのゲル溶液をコーティ
ングしたSUS(ステンレススチール)や耐蝕性金属ま
たは低膨張金属製のスクリューを300〜800°焼成
することで半導体化するが、必要に応じて、n−Typ
eは還元雰囲気や不活性ガス中での焼成で目的が達成さ
れる。また、p−Typeは高酸化状態で焼成すること
により得られる。このようにして得られた金属酸化物半
導体をコートしたスクリュー17は、帯電バイアスの印
加が容易であり、粉体を効率良く帯電することができ
る。
【0047】(実施形態8)以上の実施形態1〜7に記
載の粉体帯電・分級装置は、例えば、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に用
いられる静電荷像現像用粉体(一成分現像剤用トナー、
2成分現像剤用トナー等)の帯電・分級に適している。
ここで、一例として、実施形態1〜7に記載の粉体帯電
・分級装置を用いて帯電・分級される粉体は、静電荷像
を現像可視化する平均粒径が3.0〜12.0μmの非
磁性粉体であり、粉体の表面電荷密度をσとした時に、 σ=1.1×10−3μC/cm〜2.9×10−2μ
C/cm に制御され、当該以外の粉体が少なくとも除去されてい
ることを特徴とする(請求項8)。すなわち、この静電
荷像現像用粉体は、実施形態1〜7の何れかに記載の粉
体帯電・分級装置を用いて帯電・分級された平均粒径が
3.0〜12.0μmの非磁性粉体であり、粉体の表面
電荷密度σが、 σ=1.1×10−3μC/cm〜2.9×10−2μ
C/cm に制御され、当該以外の粉体が少なくとも除去されてい
るので、この静電荷像現像用粉体を、画像形成装置の像
担持体に形成された静電荷像(静電潜像)の現像に用い
た場合、画像形成時の潜像と地膚との電位差に対して、
トナー付着のS/Nが大きく鮮鋭画素が得られる。ま
た、地膚汚れが少ないという利点がある。
【0048】ここで、感光体等の像担持体上の静電潜像
を電荷を有する粉体で現像するには、粉体の比電荷の値
と粒径を個々に制御することが従来用いられているが、
忠実な画像を形成するには不十分である。さらに、精細
な画像を形成しようとするには、粉体の平均粒径分布と
比電荷を非常に狭く制御することが必要となり、粉体製
造上多くの課題を生じ、コスト高と異常画像を生じる原
因となっている。このような欠点に鑑み、粉体の表面電
荷密度を制御することにより、粉体の平均粒径分布を狭
く制御することなく忠実な画像を形成することができる
ことが明らかになった。粉体の表面電荷密度σ(μC/
cm)は、粉体の平均粒径をr(cm)、粉体の密度
をρ(g/cm)、粉体の比電荷をQ/M(μC/
g)とすると、表面電荷密度σは σ=1/3×(Q/M)×r×ρ で示される。静電荷像現像時に静電潜像に忠実な画像を
当該粉体で形成し、トナー飛散など不具合を生じない領
域は粉体の平均粒径が3〜12μmで、粉体の比重は種
々の組成を考慮すると1.1〜2.0であり、粉体の比
電荷Q/Mは10〜35μC/gの範囲が好ましい。こ
れらから、粉体の表面電荷密度σは、 σ=5.5×10−4μC/cm〜1.4×10−2
μC/cm が好ましい表面電荷密度となり、より好ましくは、 σ=1.1×10−3μC/cm〜2.9×10−2μ
C/cm となる。
【0049】(実施形態9)ところで、本発明者らは、
粉体の静電搬送の動作原理を用いて帯電粉体を分離(分
級)することにより、好ましい表面電荷密度σを得る方
法を見出した。粉体の静電駆動搬送力νは粉体を搬送す
る電極間距離d(cm)にVボルトの駆動電位(駆動電
圧)を印加すると、 ν=Q/M×V/d となる。ここで、Q/Mは粉体の比電荷(μC/g)で
ある。粉体は静電搬送により電極に印加される電位に応
じて搬送され、比電荷の異なった粉体を精度よく分離す
ることができる。そして、この分離された粉体を回収す
る手段を設ければ、比電荷の整った粉体を分取すること
ができる。すなわち、実施形態1〜7に記載の粉体帯電
・分級装置で帯電・分級された粉体を、さらに静電搬送
を応用した装置により分級することにより、比電荷の均
一な帯電粉体が得られる。
【0050】ここで、粉体の静電搬送の原理をモデル化
して図9に示す。図9(a)は静電搬送に用いる静電搬
送基板の一例を示す概略要部断面図であり、静電搬送基
板20は、絶縁性基板21と、該絶縁性基板21上に形
成されたパターン状電極22と、該パターン状電極22
を覆う絶縁性薄膜(保護膜)23とにより構成されてお
り、パターン状電極22は、等間隔に配置された短冊状
の電極であり、3〜6本の電極を一組として3〜6相の
パルス状の駆動電位(駆動電圧)が印加され、静電荷像
現像用粉体(トナー)等の帯電粉体24を静電搬送する
ものである。図9(b)は、静電搬送基板20を6相の
電源25で駆動する場合の例を示しており、この場合、
6本の電極を一組として、図9(c)に示すようなa〜
fの6相のパルス状の駆動電位(駆動電圧)を印加する
ことにより、帯電粉体24を搬送することができる。す
なわち、図9(d)に示すように、帯電粉体24が負極
性に帯電している場合、帯電粉体24はマイナス(−)
の電位の電極から反発力を受け、プラス(+)の電位の
電極から吸引力を受け、紙面右方向に移動するが、各電
極への駆動電位(駆動電圧)を図9(c)のように切換
えて行くことにより、帯電粉体24を搬送することがで
きる。
【0051】図10は、図9に示した静電搬送基板と粉
体の回収手段を用いて帯電粉体を比電荷Q/Mに応じて
分級する粉体帯電・分級装置の一例を示す図である。図
10において、静電搬送基板20は、絶縁性基板21
と、該絶縁性基板21上に形成されたパターン状電極2
2と、該パターン状電極22を覆う絶縁性薄膜(保護
膜)23とにより構成されており、パターン状電極22
は、等間隔に配置された短冊状の電極であり、前述した
ように3〜6本の電極を一組として、3〜6相の駆動電
源27によりパルス状の駆動電位(駆動電圧)が印加さ
れ、静電荷像現像用粉体(トナー)等の帯電粉体24を
静電搬送する。この静電搬送基板20の一端側には、粉
体供給ローラ26が配設されており、粉体供給ローラ2
6は、絶縁体や高抵抗体からなる表面、あるいは磁気ブ
ラシ等により、予め帯電された粉体24(例えば、実施
形態1〜7のいずれかに記載の粉体帯電・分級装置によ
り帯電・分級された粉体、あるいは、磁気ブラシを構成
するキャリアとの攪拌混合により摩擦帯電された粉体
等)を担持し、静電搬送基板20に供給する。静電搬送
基板20の他端側には回収ローラ28が配設されてお
り、この回収ローラ28には直流電源29により粉体吸
着用のバイアス電圧が印加され、静電搬送基板20で搬
送されて来た帯電粉体を静電的に吸着して回収する。
【0052】図10に示す粉体帯電・分級装置において
は、粉体供給ローラ26で静電搬送基板20に供給され
た帯電粉体(例えばトナー)24は、静電搬送基板20
により位相搬送され、回収ローラ28により吸着されて
回収されるが、回収ローラ28への印加電圧を調整する
ことにより、比電荷に応じて粉体を分取することができ
る。従って、この装置を静電荷像現像用粉体(トナー)
の分級に用いれば、比電荷に応じてトナーを分級するこ
とができ、比電荷の整ったトナーを分取することができ
る。
【0053】次に静電荷像を現像するトナーの例を説明
すると、トナーの帯電を制御するために、電荷制御剤
(CCA)を添加することが行われ、このトナーを分級
により粒径を制御して画像形成用のトナーとして供与さ
れているが、粒径分布をできる限り狭く制御しても、ト
ナーの比電荷にも分布があるため、画像形成時にトナー
飛散などの異常画像を生じ、忠実な画像が得られない。
図11に粒径で分級したトナーを用い静電荷像を現像し
た場合に発生するトナー飛散状態をPARTICLE ANALYZER
を用いて測定し、画像の不具合となった飛散したトナー
と現像に供したトナーの差を比較した例を示す。これ
は、必要とするトナーの粒径分布のものをシャープに分
級してもトナーの帯電性に差があるトナーが含まれてい
ることを意味しているし、静電荷像現像にはトナーの帯
電分布も制御する必要性を示している。すなわち、トナ
ーの粒径分布がある程度広くても、帯電分布を制御する
ことにより、忠実な画像が得られることも意味してい
る。つまり、トナーの粒径と帯電性(比電荷と捉えて良
い)を含んだトナーの表面電荷密度を規制することによ
り目的とする画像を得ることができる。この表面電荷密
度の規制と粉体の帯電量による分離方法は本発明者らに
よる知見に基くものである。従って、図9、図10を参
照して説明した方式により、静電搬送基板20のグラン
ド(G)と電極間距離(d)および電極に印加する電位
(電圧)を種々変えることにより、粉体の粒径分布がシ
ャープに制御されていなくても、粉体の表面電荷密度σ
に対応した粉体を分離(分取)することができる。
【0054】(実施形態10)次に実施形態8で説明し
た静電荷像現像用粉体としては、樹脂、帯電制御剤、色
材、必要に応じ離型剤を混錬粉砕し、さらに必要に応じ
外部添加剤で表面処理した非磁性一成分現像剤あるいは
2成分現像剤用トナーがある(請求項9)。外部添加剤
としては、TiO、SiO、CaF等の1000
Å以下の微粒子で、数平均一次粒子径(透過電子顕微鏡
観察の画像処理により測定される数平均一次粒子径)は
10〜1000nmであることが好ましい。また、必要
に応じ疎水化処理されたものでも良い。このように表面
処理した非磁性一成分現像剤あるいは2成分現像剤用ト
ナーは、トナー特性が制御し易く、印字画像の鮮鋭化が
可能となる。
【0055】(実施形態11)次に実施形態8で説明し
た静電荷像現像用粉体としては、樹脂モノマーまたはオ
リゴマーを重合反応により作製した粒子、あるいは溶液
からの相分離法、溶液からの固形化法等により混錬粉砕
法以外の方法で作られた平均粒径3.0〜12.0μ
m、円形度0.8(または0.93)以上の非磁性一成
分現像剤あるいは2成分現像剤用トナーがある(請求項
10)。このような非磁性一成分現像剤あるいは2成分
現像剤用トナーでは、球形トナーの担体との接点は点で
有り、鏡像力は極限に近く、小さいもので、地汚れの少
ない画像が得られる。
【0056】(実施形態12)実施形態10,11に静
電荷像現像用粉体の例を示したが、本発明に供される粉
体としては、粉体が樹脂、帯電制御剤、色材、必要に応
じ磁性体あるいは離型剤を混錬粉砕し、さらに必要に応
じ外部添加剤で表面処理した磁性・非磁性粉体、また
は、粉体が樹脂モノマーまたはオリゴマーを重合反応に
より作製した粒子、あるいは溶液からの相分離法、溶液
からの固形化法等により作られ、さらに必要に応じ添加
剤で表面処理した磁性・非磁性粉体である。粉体を得る
ために用いられる樹脂は、特に限定されるものではな
く、従来公知の種々の樹脂、例えばスチレン系樹脂、ア
クリル系樹脂、スチレン/アクリル系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリオール系樹脂などを用いることができ
る。帯電制御剤も特に限定することなく、必要な帯電量
を発現できるものであれば種々の材料を用いることがで
きる。色材、磁性体あるいは離型剤も特に限定されな
い。離型剤はオレフィン類、カルナバワックス、アミド
ワックスなどのワックス類が、帯電制御剤はアゾ系金属
錯体、サリチル酸金属錯体、アリックスアレン系化合物
などの負帯電性帯電制御剤、ニグロシン染料、4級アン
モニュウム塩などの正帯電性帯電制御剤などが用いら
れ、特に限定されず、使用量は粉体の要求特性に合わせ
て制御されれば良い。外部添加剤は従来から用いられて
いる有機粒子あるいは無機粒子を用いることができ、こ
れらの粒径は数平均一次粒子径(透過電子顕微鏡観察の
画像処理により測定される数平均一次粒子径)は10〜
1000nmであることが好ましい。また、必要に応じ
疎水化処理されたものでも良い。粉体を作る方法として
は、通常の混錬粉砕による方法、あるいは樹脂モノマー
に必要な添加物を添加し、重合する重合粉体、または二
種以上の樹脂オリゴマーを化学反応させた重合粉体、さ
らに樹脂と必要な添加剤の混合物の溶液から相分離、固
形化させた粉体等、混錬粉砕以外の方法で作ることがで
きる。重合法に用いられるモノマーとしてはスチレン
系、アクリル系、スチレン/アクリル系などがあり、二
種以上の樹脂オリゴマーを化学反応させた重合粉体に用
いられるオリゴマーとしてはポリエステル系、ポリオー
ル系など化学反応をし易い樹脂オリゴマー、例えばウレ
タン系などがあり、溶液から相分離、固形化させた方法
に用いられる樹脂としてはスチレン系、アクリル系、ス
チレン/アクリル系、ポリエステル系、ポリオール系な
どがある。
【0057】次に図10に示した静電搬送方式の分級装
置で分取される静電荷像現像用粉体の具体例として、ト
ナーの実施例を示す。
【0058】(実施例1)トナー用結着樹脂:ポリエス
テル樹脂;100重量部、着色剤:カーボンブラック;
8重量部、カルナバワックス;4重量部、帯電制御剤:
サリチル酸亜鉛;7重量部を、ミキサーにて混合し、混
錬機にて115℃の混錬物温度で溶融混錬し、原材料が
均一分散した混錬物を得た。この混錬物を圧延冷却後、
ハンマーミルにて粗粉砕し、さらに、ジェット気流式粉
砕機により微粉砕を行い、風力式分級機にて粉砕分級粒
子を得た。さらに、この粉体に疎水性シリカ;1重量部
を混合して実施例1のトナーを得た。得られたトナーの
平均粒径は4μmであり、シリコンコートキャリアと混
合した現像剤としての比電荷(Q/M)は−23μC/
gであった。このトナーを図10に示した静電搬送方式
の帯電・分級装置により電極間に適当な電位を印加し、
比電荷(Q/M)が−10μC/g以下に相当するトナ
ーをほぼ除去した。この比電荷(Q/M)が−10μC
/g以下に相当するものを除去したトナーを使用してシ
リコンコートキャリアと混合し、現像剤として、リコー
製複写機プリテール550機にセットし、画像を作成し
て評価を行った結果を図12の表に示す。また、比較例
1として、上記の比電荷による分離を行わない場合のト
ナー(比電荷(Q/M)が−10μC/g以下に相当す
るものを除去していないトナー)を使用して同様の評価
を行った結果を図12の表に示す。
【0059】(実施例2)実施例1と同様の原材料を用
い、帯電制御剤を9重量部にした以外は同様の方法にて
トナーを作製した。得られたトナーの平均粒径は8μm
であり、シリコンコートキャリアと混合した現像剤とし
ての比電荷(Q/M)は−27μC/gであった。この
トナーを図10に示した静電搬送方式の帯電・分級装置
により電極間に適当な電位を印加し、比電荷(Q/M)
が−10μC/g以下に相当するトナーをほぼ除去し
た。この比電荷(Q/M)が−10μC/g以下に相当
するものを除去したトナーを使用してシリコンコートキ
ャリアと混合し、現像剤としてリコー製複写機プリテー
ル550機にセットし、画像を作成して評価を行った結
果を図12の表に示す。また、比較例2として、上記の
比電荷による分離を行わない場合のトナー(比電荷(Q
/M)が−10μC/g以下に相当するものを除去して
いないトナー)を使用して同様の評価を行った結果を図
12の表に示す。
【0060】(実施例3)実施例1と同様の原材料を用
い、帯電制御剤を9重量部にした以外は同様の方法にて
トナーを作製した。得られたトナーの平均粒径は11.
8μmであり、シリコンコートキャリアと混合した現像
剤としての比電荷(Q/M)は−33μC/gであっ
た。このトナーを図10に示した静電搬送方式の帯電・
分級装置により電極間に適当な電位を印加し、比電荷
(Q/M)が−35μC/g以上に相当するトナーをほ
ぼ除去した。この比電荷(Q/M)が−35μC/g以
上に相当するものを除去したトナーを使用してシリコン
コートキャリアと混合し、現像剤として、リコー製複写
機プリテール550機にセットし、画像を作成して評価
を行った結果を図12の表に示す。また、比較例3とし
て、上記の比電荷による分離を行わない場合のトナー
(比電荷(Q/M)が−35μC/g以上に相当するも
のを除去していないトナー)を使用して同様の評価を行
った結果を図12の表に示す。
【0061】(実施例4)スチレン;75重量部、アク
リル酸ブチル;25重量部、アクリル酸;3重量部、カ
ーボンブラック;8重量部、帯電制御剤:サリチル酸亜
鉛;10重量部、乳化剤水溶液;30重量部を用い、乳
化重合を行い、平均粒径が6.5μmの粉体を得た。こ
の粉体に疎水性シリカ;1重量部を混合して実施例4の
トナーを得た。このトナーをシリコンコートキャリアと
混合した現像剤としての比電荷(Q/M)は−25μC
/gであった。このトナーを図10に示した静電搬送方
式の帯電・分級装置により電極間に適当な電位を印加
し、比電荷(Q/M)が−10μC/g以下に相当する
トナーをほぼ除去した。この比電荷(Q/M)が−10
μC/g以下に相当するものを除去したトナーを使用し
てシリコンコートキャリアと混合し、現像剤として、リ
コー製複写機プリテール550機にセットし、画像を作
成して評価を行った結果を図12の表に示す。また、比
較例4として、上記の比電荷による分離を行わない場合
のトナー(比電荷(Q/M)が−10μC/g以下に相
当するものを除去していないトナー)を使用して同様の
評価を行った結果を図12の表に示す。
【0062】(実施例5)ポリエステル樹脂;100重
量部、カーボンブラック;8重量部、帯電制御剤:サリ
チル酸亜鉛;8重量部を、ミキサーにて混合し、混錬機
にて115℃の混錬物温度で溶融混錬し、原材料が均一
分散した混錬物を得た。この混錬物を酢酸エチル溶媒中
にノニオン界面活性剤を用い分散液を作製した。この分
散液を帯電制御剤:サリチル酸亜鉛;1重量部(樹脂に
対し)をノニオン界面活性剤で乳化した水溶液中に添加
しながら、60℃で分散攪拌した後、溶媒を除去後、水
洗、乾燥し、平均粒径5.0μmの粉体を得た。この粉
体に疎水性シリカ;1重量部を混合して実施例5のトナ
ーを得た。このトナーをシリコンコートキャリアと混合
した現像剤としての比電荷(Q/M)は−21μC/g
であった。このトナーを図10に示した静電搬送方式の
帯電・分級装置により電極間に適当な電位を印加し、比
電荷(Q/M)が−10μC/g以下に相当するトナー
をほぼ除去した。この比電荷(Q/M)が−10μC/
g以下に相当するものを除去したトナーを使用してシリ
コンコートキャリアと混合し、現像剤として、リコー製
複写機プリテール550機にセットし、画像を作成して
評価を行った結果を図12の表に示す。また、比較例5
として、上記の比電荷による分離を行わない場合のトナ
ー(比電荷(Q/M)が−10μC/g以下に相当する
ものを除去していないトナー)を使用して同様の評価を
行った結果を図12の表に示す。
【0063】図12の表より明らかなように、静電搬送
方式の帯電・分級装置により比電荷による分離(分級)
を行い、比電荷を揃えたトナーでは、トナー飛散が良好
に抑えられ、濃度むらの無い画像が得られた。
【0064】(実施形態13)次に静電搬送方式による
粉体帯電・分級装置のより具体的な構成例を示す。図1
3は本発明の一実施形態を示す静電搬送方式による粉体
帯電・分級装置の概略構成図である。この粉体帯電・分
級装置は、絶縁性基板21と該基板上に形成されたパタ
ーン状電極22と該パターン状電極22を覆う絶縁性薄
膜23とで構成された粉体静電搬送手段用基体(静電搬
送基板)20と、粉体静電搬送手段用基体(静電搬送基
板)20上に粉体の流路を形成する流路形成手段32
と、粉体静電搬送手段用基体(静電搬送基板)20に形
成されたパターン状電極22に外部から電位を印加する
手段27と、印加電位により分離された粉体を回収する
部材および手段28〜31を備えてなり、帯電された粉
体24の比電荷(Q/M)に応じて、当該粉体を静電的
に分取する装置である(請求項11)。
【0065】この粉体帯電・分級装置は、図10の装置
例と同様に静電搬送基板と粉体の回収手段を用いて帯電
粉体を比電荷Q/Mに応じて分級する装置であるが、粉
体の回収部を複数備えており、また、粉体の静電搬送を
スムーズに行なうため、静電搬送基板20上に粉体の流
路を形成する流路形成手段32を設けてある。図14に
粉体静電搬送手段用基体である静電搬送基板20と流路
形成手段32の具体的な構成例を示す。
【0066】図13及び図14に示すように、粉体静電
搬送手段用基体である静電搬送基板20は、絶縁性基板
21と、該絶縁性基板21上に形成されたパターン状電
極22と、該パターン状電極22を覆う絶縁性薄膜(保
護膜)23とにより構成されており、パターン状電極2
2は、等間隔に配置された短冊状の電極であり、図示の
例では3本の電極を一組として、3相の駆動電源27に
よりパルス状の駆動電位(駆動電圧)が印加され、静電
荷像現像用粉体(トナー)等の帯電粉体を静電搬送す
る。尚、各電極への3相の配線33,34,35は、層
間絶縁膜により電気的に分離されている。また、符号3
6は各電極共通の配線である。尚、静電搬送基板20を
構成する絶縁性基板21は、ガラス、プラスチック、セ
ラミックス、あるいは表面が絶縁処理された金属で形成
され、パターン状電極22は、0.01μm以上の厚さ
の導電性電極用材料をエッチング法または印刷法により
パターン形成したものであり、絶縁性薄膜23は、金属
酸化物または絶縁性樹脂を0.1〜50μmの膜厚で形
成したものである。
【0067】この静電搬送基板20の絶縁性薄膜(保護
膜)23の上には、流路形成手段32として、短冊状の
パターン電極22に直交する複数のライン状の流路形成
部材32−1,32−2,・・・,32−iが配設され
ている。各流路形成部材32−1,32−2,・・・,
32−iはドライフィルム等で形成されており、ライン
幅は例えば約20μmであり、約50μmの間隔を開け
て等間隔に配置されている。また、各流路形成部材32
−1,32−2,・・・,32−iの膜厚(高さ)は5
0〜300μm程度である。
【0068】静電搬送基板20の一端側には、粉体供給
ローラ26が配設されており、粉体供給ローラ26は、
絶縁体や高抵抗体からなる表面、あるいは磁気ブラシ等
により、予め帯電された粉体24(例えば、実施形態1
〜7のいずれかに記載の粉体帯電・分級装置により帯電
・分級された粉体、あるいは、磁気ブラシを構成するキ
ャリアとの攪拌混合により摩擦帯電された粉体等)を担
持し、静電搬送基板20に供給する。
【0069】静電搬送基板20の上方には、流路形成手
段32を挟んでパターン状電極22と対向する3つの回
収ローラ28a,28b,28cが配設されており、こ
の回収ローラ28にはそれぞれ直流電源29a,29
b,29cにより粉体吸着用のバイアス電圧が印加さ
れ、静電搬送基板20で搬送されて来た帯電粉体を静電
的に吸着して回収する。ここで、各回収ローラ28a,
28b,28cに印加されるバイアス電圧は異なってお
り、例えば、回収ローラ28a,28b,28cへ印加
されるバイアス電圧をそれぞれVa,Vb,Vcとする
と、その電位関係はVa<Vb<Vcとなっており、そ
れぞれの電圧Va,Vb,Vcに相当する帯電状態(比
電荷)の帯電粉体を静電的に吸着して回収するようにな
っている。従って、帯電粉体の比電荷に応じて3種に分
級して回収することができる。また、各回収ローラ28
a,28b,28cには、それぞれブレード30a,3
0b,30cと回収容器31a,31b,31cが設け
られており、各回収ローラ28a,28b,28cに静
電的に吸着された帯電粉体は、ブレード30a,30
b,30cにより掻き落されて回収容器31a,31
b,31cに回収される。
【0070】図13,14に示す構成の粉体帯電・分級
装置では、静電搬送基板20に形成されたパターン状電
極22に、駆動電源27により3相のパルス状電位を印
加することにより、帯電粉体を流路に沿って搬送するこ
とができ、静電搬送基板20により搬送された帯電粉体
を、電位の異なるバイアスが印加された3個所の回収ロ
ーラ28a,28b,28cにより、帯電粉体の比電荷
(Q/M)に応じて、当該粉体を静電的に分取すること
ができ、3種類の比電荷(Q/M)の整った粉体を選別
することができる。また、静電搬送基板20に供給され
る帯電粉体としては、請求項1〜7のいずれかに記載の
粉体帯電・分級装置で予め帯電・分級された帯電粉体を
用いると良く、この帯電粉体を静電搬送基板20で搬送
し、3個所の回収ローラ28a,28b,28cによ
り、帯電粉体の比電荷(Q/M)に応じて分級して静電
的に分取すれば、粒径及び比電荷(Q/M)の整った粉
体を選別することができる。
【0071】(実施形態14)次に図13,14に示し
た静電搬送方式の粉体帯電・分級装置を用いて比電荷
(Q/M)に応じて分取される粉体は、樹脂、帯電制御
剤、色材、必要に応じ磁性体あるいは離型剤を混錬粉砕
した磁性・非磁性一成分現像剤あるいは2成分現像剤用
トナー、または、樹脂モノマーまたはオリゴマーを重合
反応により作製した粒子、あるいは溶液からの相分離
法、溶液からの固形化法等により混錬粉砕法以外の方法
で作られた平均粒径3.0〜12.0μm、円形度0.
85以上の磁性または非磁性一成分現像剤あるいは2成
分現像剤用トナーであり、その具体例は実施形態10〜
12で説明したものと同様のものである。従って、この
静電荷像現像用粉体を、画像形成装置の像担持体に形成
された静電荷像(静電潜像)の現像に用いた場合、画像
形成時の潜像と地膚との電位差に対して、トナー付着の
S/Nが大きく鮮鋭画素が得られる。また、トナー特性
が制御し易く、印字画像の鮮鋭化が可能となる。また、
球形トナーの担体との接点は点で有り、鏡像力は極限に
近く、小さいもので、地汚れの少ない画像が得られる。
【0072】(実施形態15)次に、現像剤として、実
施形態8,10〜12で述べた静電荷像現像用粉体、あ
るいは実施形態14で述べた静電荷像現像用粉体を用い
た画像形成装置の一例について説明する。図15は、本
発明の一実施形態を示す画像形成装置の概略構成図であ
り、図16は、図15に示す画像形成装置を構成するプ
ロセスカートリッジの概略構成図である。この画像形成
装置は、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー
(Y),ブラック(Bk)の4色でフルカラー画像を形
成するレーザプリンタの一例であり、各色用の画像信号
に応じたレーザビームを出射する4つの光書き込み装置
42M,42C,42Y,42Bkと、作像用の4つの
プロセスカートリッジ41M,41C,41Y,41B
kと、画像が転写される記録用紙を収納する給紙カセッ
ト43と、給紙カセット43から記録用紙を給紙する給
紙ローラ44と、記録用紙を所定のタイミングで搬送す
るレジストローラ45と、記録用紙を各プロセスカート
リッジの転写部に搬送する転写ベルト46と、記録用紙
に転写された画像を定着する定着装置49と、定着後の
記録用紙を排紙トレイ51に排紙する排紙ローラ50等
を備えた構成となっている。
【0073】4つのプロセスカートリッジ41M,41
C,41Y,41Bkの構成は同じであり、図16に示
すように、各プロセスカートリッジ41は、ケース内に
像担持体であるドラム状の感光体52と、帯電ローラ5
3と、現像器54と、クリーニングブレード59等を一
体に備えている。また、現像器54内には、トナー供給
ローラ、帯電ローラ56、静電搬送基板57、トナー戻
しローラ58が設けられており、現像剤としては、実施
形態8,10〜12で述べた静電荷像現像用粉体(トナ
ー)、あるいは実施形態14で述べた静電荷像現像用粉
体(トナー)からなる各色のトナーが収納されている。
また、プロセスカートリッジ41の背面側には、光書き
込み装置からのレーザビームが入射される窓口となるス
リット60が設けられている。
【0074】各光書き込み装置42M,42C,42
Y,42Bkは、半導体レーザ、コリメートレンズ、ポ
リゴンミラー等の光偏向器、走査結像用光学系等から構
成され、装置外部のパーソナルコンピュータ等から入力
される各色用の画像信号に応じて変調されたレーザビー
ムを出射し、各プロセスカートリッジ41M,41C,
41Y,41Bkの感光体52上を走査し、静電荷像
(静電潜像)を書き込む。
【0075】図15,16において、画像形成が開始さ
れると、各プロセスカートリッジ41M,41C,41
Y,41Bkの感光体52が帯電ローラ53で均一に帯
電され、各光書き込み装置42M,42C,42Y,4
2Bkから画像信号に応じたレーザビームが照射されて
各感光体上に各色の静電潜像が形成される。感光体52
上に形成された静電潜像は、現像器54の静電搬送基板
57で静電搬送された各色のトナーにより現像され顕像
化される。尚、静電搬送基板57による静電搬送の原理
は図9を参照して説明したものと同様であるが、図16
においては、感光体52と静電搬送基板57の対向部間
にパルス状の現像バイアスが印加され、感光体52上の
静電潜像が、静電搬送基板57で搬送されて来たトナー
によりポンピング現像される。また、現像に供されなか
ったトナーは静電搬送基板57で搬送されてトナー戻し
ローラ58に戻される。
【0076】各プロセスカートリッジ41Bk,41
Y,41C,41Mの各色の画像形成に同期して、給紙
カセット43内の記録用紙が給紙ローラ44で給紙さ
れ、レジストローラ45により所定のタイミングで転写
ベルト46に向けて搬送される。そして、記録用紙は転
写ベルト46に担持されて4つのプロセスカートリッジ
41Bk,41Y,41C,41Mの感光体に向けて順
次搬送され、各感光体上のBk,Y,C,Mの各色のト
ナー像が順次重ね合わせて転写される。4色のトナー像
が転写された記録用紙は、定着ベルト47と加圧ローラ
48からなる定着装置49に搬送され、4色のトナー像
からなるカラー画像が定着されて排紙トレイ51に排紙
される。
【0077】図15,16に示す構成の画像形成装置で
は、感光体上に形成された静電潜像を現像する静電荷像
現像用粉体として、実施形態8,10〜12で述べた静
電荷像現像用粉体(トナー)、あるいは実施形態14で
述べた静電荷像現像用粉体(トナー)を用いることによ
り、トナー飛散が少なく、地膚汚れの少ない鮮鋭な画像
を得ることができ、鮮明なカラー画像を得ることができ
る。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の粉
体帯電・分級装置では、気流を発生する気流発生装置
と、該気流発生装置からの気流に粉体を供給する手段
と、粉体を気流に乗せて搬送する搬送路と、該搬送路か
ら気流に乗った粉体が導入されるサイクロン装置を具備
し、前記搬送路あるいは前記サイクロン装置は接触帯電
機構を兼備した構成であり、該接触帯電機構で粉体を帯
電し、帯電した粉体を前記サイクロン装置内のサイクロ
ン渦中で分離バイアス電圧により帯電の程度で分級する
ことを特徴とするので、気相搬送で粉体を搬送しながら
帯電して、適正帯電された粉体(帯電粒子)をサイクロ
ン装置で分級して取り出すことができる。また、帯電が
小さい粉体や、塊、クラスター等は帯電粉体と分離して
回収し、再利用することができる。
【0079】請求項2記載の粉体帯電・分級装置では、
気流を発生する気流発生装置と、該気流発生装置からの
気流に粉体を供給する手段と、粉体を気流に乗せて搬送
する搬送路と、該搬送路から気流に乗った粉体が導入さ
れるサイクロン装置を具備し、前記搬送路は帯電機能材
料で管状に形成され、必要に応じて帯電バイアスが印加
され、前記帯電機能材料からなる管状の搬送路で気流に
乗った粉体を搬送しながら帯電し、帯電した粉体を前記
サイクロン装置内のサイクロン渦中で分離バイアス電圧
により帯電の程度で分級することを特徴とするので、管
状の搬送路を気相搬送で粉体を搬送しながら効率良く帯
電することができ、適正帯電された粉体(帯電粒子)を
サイクロン装置で分級して取り出すことができる。ま
た、帯電が小さい粉体や、塊、クラスター等は帯電粉体
と分離して回収し、再利用することができる。
【0080】請求項3記載の粉体帯電・分級装置では、
気流を発生する気流発生装置と、粉体をスクリューで搬
送しながら帯電し帯電した粉体を前記気流発生装置から
の気流に供給するスクリュー帯電装置と、気流に乗った
帯電粉体が導入されるサイクロン装置を具備し、帯電し
た粉体を前記サイクロン装置内のサイクロン渦中で分離
バイアス電圧により帯電の程度で分級することを特徴と
するので、スクリューを用いたスクリュー帯電装置で、
粉体を混錬しながら搬送して、効率良く帯電することが
でき、帯電した粉体を気流に乗せてサイクロン装置に導
入し、適正帯電された粉体(帯電粒子)をサイクロン装
置で分級して取り出すことができる。また、帯電が小さ
い粉体や、塊、クラスター等は帯電粉体と分離して回収
し、再利用することができる。
【0081】請求項4記載の粉体帯電・分級装置では、
請求項1または2または3の構成に加えて、サイクロン
装置は、サイクロン渦中で分離バイアス電圧により帯電
の程度で分級された帯電粉体を外部に取り出す搬出路を
有し、該搬出路に静電搬送手段を備え、該静電搬送手段
で帯電粉体を搬送して分取するので、適正帯電した粉体
(帯電粒子)を確実に取り出すことができる。
【0082】請求項5記載の粉体帯電・分級装置では、
請求項3または4の構成に加えて、スクリュー帯電装置
のスクリュー、あるいはスクリューと搬入管の内壁を、
帯電機能材料または金属酸化物半導体または化合物半導
体、あるいは、これらを混合した材料で形成したので、
粉体を効率良く帯電することができる。特に、スクリュ
ー、あるいはスクリューと搬入管の内壁を、金属酸化物
半導体または化合物半導体を帯電機能材料と混合した材
料で形成したスクリュー帯電装置は有機粉体の接触帯電
効率が高く、粉体をより効率良く帯電することができ
る。
【0083】請求項6記載の粉体帯電・分級装置では、
請求項3または4の構成に加えて、スクリュー帯電装置
のスクリューを、金属酸化物半導体または化合物半導体
で形成し、該スクリューに帯電バイアスを印加したこと
により、バイアス電圧印加のZnO、SnO、SnO
等の金属酸化物半導体、または、ZnSeやInP等の
化合物半導体で、特にn−Typeの半導体は、抵抗制
御と電子付与が容易であり帯電効率が大きいので、粉体
を効率良く帯電することができる。
【0084】請求項7記載の粉体帯電・分級装置では、
請求項3または4の構成に加えて、スクリュー帯電装置
のスクリューを、金属酸化物半導体または化合物半導体
をコーティングした金属製スクリューで構成し、該スク
リューに帯電バイアスを印加したことにより、金属酸化
物半導体、または化合物半導体をコートした金属製スク
リューは、帯電バイアスの印加が容易であり、粉体を効
率良く帯電することができる。
【0085】請求項8記載の静電荷像現像用粉体は、請
求項1〜7の何れか一つに記載の粉体帯電・分級装置を
用いて帯電・分級された平均粒径が3.0〜12.0μ
mの非磁性粉体であり、粉体の表面電荷密度σが、 σ=1.1×10−3μC/cm〜2.9×10−2μ
C/cm に制御され、当該以外の粉体が少なくとも除去されてい
るので、この静電荷像現像用粉体を、画像形成装置の像
担持体に形成された静電荷像(静電潜像)の現像に用い
た場合、画像形成時の潜像と地膚との電位差に対して、
トナー付着のS/Nが大きく鮮鋭画素が得られる。ま
た、地膚汚れが少ないという利点がある。
【0086】請求項9記載の静電荷像現像用粉体は、請
求項8の構成に加えて、粉体は、樹脂、帯電制御剤、色
材、必要に応じ離型剤を混錬粉砕し、さらに必要に応じ
外部添加剤で表面処理した非磁性一成分現像剤あるいは
2成分現像剤用トナーであることにより、トナー特性が
制御し易く、印字画像の鮮鋭化が可能となる。
【0087】請求項10記載の静電荷像現像用粉体は、
請求項8の構成に加えて、粉体は、樹脂モノマーまたは
オリゴマーを重合反応により作製した粒子、あるいは溶
液からの相分離法、溶液からの固形化法等により混錬粉
砕法以外の方法で作られた平均粒径3.0〜12.0μ
m、円形度0.8(または0.93)以上の非磁性一成
分現像剤あるいは2成分現像剤用トナーであることによ
り、球形トナーの担体との接点は点で有り、鏡像力は極
限に近く、小さいもので、地汚れの少ない画像が得られ
る。
【0088】請求項11記載の粉体帯電・分級装置は、
絶縁性基板と該基板上に形成されたパターン状電極と該
パターン状電極を覆う絶縁性薄膜とで構成された粉体静
電搬送手段用基体と、前記粉体静電搬送手段用基体上に
粉体の流路を形成する流路形成手段と、前記粉体静電搬
送手段用基体に形成されたパターン状電極に外部から電
位を印加する手段と、印加電位により分離された粉体を
回収する部材および手段を備えてなり、帯電された粉体
の比電荷(Q/M)に応じて、当該粉体を静電的に分取
することを特徴とするので、粉体静電搬送手段用基体に
形成されたパターン状電極に、電位印加手段で外部から
3相〜6相のパルス状電位を印加することにより、帯電
粉体を流路に沿って搬送することができ、粉体静電搬送
手段用基体により搬送された帯電粉体を、回収部材およ
び手段により、帯電された粉体の比電荷(Q/M)に応
じて、当該粉体を静電的に分取することにより、比電荷
(Q/M)の整った粉体を選別することができる。ま
た、粉体静電搬送手段用基体に供給される帯電粉体とし
ては、請求項1〜7のいずれかに記載の粉体帯電・分級
装置で予め帯電・分級された帯電粉体を用いると良く、
この帯電粉体を静電搬送手段用基体で搬送し、回収部材
および手段により、帯電粉体の比電荷(Q/M)に応じ
て静電的に分取すれば、粒径及び比電荷(Q/M)の整
った粉体を選別することができる。
【0089】請求項12記載の静電荷像現像用粉体は、
請求項11記載の粉体帯電・分級装置を用いて分取され
る静電荷像現像用粉体であるので、粒径及び比電荷(Q
/M)の整った帯電粉体であり、さらに、この粉体は、
樹脂、帯電制御剤、色材、必要に応じ磁性体あるいは離
型剤を混錬粉砕した磁性・非磁性一成分現像剤あるいは
2成分現像剤用トナー、または、樹脂モノマーまたはオ
リゴマーを重合反応により作製した粒子、あるいは溶液
からの相分離法、溶液からの固形化法等により混錬粉砕
法以外の方法で作られた平均粒径3.0〜12.0μ
m、円形度0.85以上の磁性または非磁性一成分現像
剤あるいは2成分現像剤用トナーであることにより、こ
の静電荷像現像用粉体を、画像形成装置の像担持体に形
成された静電荷像(静電潜像)の現像に用いた場合、画
像形成時の潜像と地膚との電位差に対して、トナー付着
のS/Nが大きく鮮鋭画素が得られる。また、トナー特
性が制御し易く、印字画像の鮮鋭化が可能となる。ま
た、球形トナーの担体との接点は点で有り、鏡像力は極
限に近く、小さいもので、地汚れの少ない画像が得られ
る。
【0090】請求項13記載の画像形成装置では、像担
持体上に形成された静電荷像を現像して顕像化する静電
荷像現像用粉体として、請求項8〜10の何れか一つに
記載の静電荷像現像用粉体、あるいは請求項12記載の
静電荷像現像用粉体を用いたことにより、トナー飛散が
少なく、地膚汚れの少ない鮮鋭な画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す粉体帯電・分級装置
の構成説明図であり、(a)は粉体帯電・分級装置を上
方から見た概略断面図、(b)は粉体帯電・分級装置を
側方から見た概略断面図である。
【図2】本発明の別の実施形態を示す粉体帯電・分級装
置の構成説明図であり、粉体帯電・分級装置を側方から
見た概略断面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施形態を示す粉体帯電・
分級装置の構成説明図であり、粉体帯電・分級装置を側
方から見た概略断面図である。
【図4】図3に示す粉体帯電・分級装置のサイクロン装
置の搬出路に配置される静電搬送手段の例を示す説明図
である
【図5】本発明のさらに別の実施形態を示す粉体帯電・
分級装置の構成説明図であり、粉体帯電・分級装置を側
方から見た概略断面図である。
【図6】絶縁体に近い有機粉体粒子が金属酸化物半導体
と接触して帯電される様子を模式的に示した接触帯電の
説明図である。
【図7】帯電バイアスが印加される金属電極上に形成さ
れた金属酸化物半導体からなる帯電機能材料(スクリュ
ー羽)に有機粉体粒子が接触して帯電される様子を模式
的に示した図である。
【図8】本発明のさらに別の実施形態を示す粉体帯電・
分級装置のスクリュー帯電装置の構成説明図である。
【図9】静電搬送の原理をモデル化して示す説明図であ
る。
【図10】図9に示した静電搬送基板と粉体の回収手段
を用いて帯電粉体を比電荷Q/Mに応じて分級する粉体
帯電・分級装置の一例を示す概略構成図である。
【図11】粒径で分級したトナーを用い静電荷像を現像
した場合に発生するトナー飛散状態をパーティクル・ア
ナライザーを用いて測定し、画像の不具合となった飛散
したトナーと現像に供したトナーの差を比較した例を示
す図である。
【図12】本発明に係る静電荷像現像用粉体(トナー)
の実施例と比較例の評価結果を示す表である。
【図13】本発明のさらに別の実施形態を示す静電搬送
方式による粉体帯電・分級装置の概略構成図である。
【図14】図13に示す粉体帯電・分級装置を構成する
静電搬送基板と流路形成手段の説明図であり、(a)は
静電搬送基板と流路形成手段を上方から見た要部平面
図、(b)は静電搬送基板と流路形成手段を斜め上方か
ら見た要部斜視図である。
【図15】本発明のさらに別の実施形態を示す画像形成
装置の概略構成図である。
【図16】図15に示す画像形成装置を構成するプロセ
スカートリッジの概略構成図である。
【符号の説明】
1:気流発生装置 1A:気流 2,15:粉体供給部 3:サイクロン装置 4:搬送路 5:搬出路 6:回収部 7:再粉砕部 8A:粉体 8B:帯電粉体 8C:適正帯電した粉体(帯電粒子) 10:管状の搬送路 11:バイアス電極 12:静電搬送手段 16:スクリュー帯電装置 16A:搬入管 17:スクリュー 20:静電搬送基板(粉体静電搬送手段用基体) 21:絶縁性基板 22:パターン状電極 23:絶縁性薄膜(保護膜) 24:帯電粉体 25:駆動電源 26:粉体供給ローラ 27:駆動電源 28,28a,28b,28c:回収ローラ 29,29a,29b,29c:直流電源 30a,30b,30c:ブレード 31a,31b,31c:回収容器 32:流路形成手段 32−1〜32−i:流路形成部材 41M,41C,41Y,41Bk:プロセスカートリ
ッジ 42M,42C,42Y,42Bk:光書き込み装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/087 G03G 9/08 381 384 (72)発明者 山口 公利 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 竹本 武 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA15 AA21 AB03 AB04 AB06 EA05 FA01 FA07 4D054 GA02 GA08 GB04 GB09 GB10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気流を発生する気流発生装置と、該気流発
    生装置からの気流に粉体を供給する手段と、粉体を気流
    に乗せて搬送する搬送路と、該搬送路から気流に乗った
    粉体が導入されるサイクロン装置を具備し、前記搬送路
    あるいは前記サイクロン装置は接触帯電機構を兼備した
    構成であり、該接触帯電機構で粉体を帯電し、帯電した
    粉体を前記サイクロン装置内のサイクロン渦中で分離バ
    イアス電圧により帯電の程度で分級することを特徴とす
    る粉体帯電・分級装置。
  2. 【請求項2】気流を発生する気流発生装置と、該気流発
    生装置からの気流に粉体を供給する手段と、粉体を気流
    に乗せて搬送する搬送路と、該搬送路から気流に乗った
    粉体が導入されるサイクロン装置を具備し、前記搬送路
    は帯電機能材料で管状に形成され、必要に応じて帯電バ
    イアスが印加され、前記帯電機能材料からなる管状の搬
    送路で気流に乗った粉体を搬送しながら帯電し、帯電し
    た粉体を前記サイクロン装置内のサイクロン渦中で分離
    バイアス電圧により帯電の程度で分級することを特徴と
    する粉体帯電・分級装置。
  3. 【請求項3】気流を発生する気流発生装置と、粉体をス
    クリューで搬送しながら帯電し帯電した粉体を前記気流
    発生装置からの気流に供給するスクリュー帯電装置と、
    気流に乗った帯電粉体が導入されるサイクロン装置を具
    備し、帯電した粉体を前記サイクロン装置内のサイクロ
    ン渦中で分離バイアス電圧により帯電の程度で分級する
    ことを特徴とする粉体帯電・分級装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の粉体帯電
    ・分級装置において、 前記サイクロン装置は、サイクロン渦中で分離バイアス
    電圧により帯電の程度で分級された帯電粉体を外部に取
    り出す搬出路を有し、該搬出路に静電搬送手段を備え、
    該静電搬送手段で帯電粉体を搬送して分取することを特
    徴とする粉体帯電・分級装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の粉体帯電・分級装
    置において、 前記スクリュー帯電装置は、粉体の搬入路となる搬入管
    と、該搬入管内に配設されたスクリューを備え、該スク
    リュー、あるいはスクリューと搬入管の内壁は、帯電機
    能材料または金属酸化物半導体または化合物半導体、あ
    るいは、これらを混合した材料で形成したことを特徴と
    する粉体帯電・分級装置。
  6. 【請求項6】請求項3または4記載の粉体帯電・分級装
    置において、 前記スクリュー帯電装置は、粉体の搬入路となる搬入管
    と、該搬入管内に配設されたスクリューを備え、該スク
    リューは、金属酸化物半導体または化合物半導体で形成
    し、該スクリューに帯電バイアスを印加したことを特徴
    とする粉体帯電・分級装置。
  7. 【請求項7】請求項3または4記載の粉体帯電・分級装
    置において、 前記スクリュー帯電装置は、粉体の搬入路となる搬入管
    と、該搬入管内に配設されたスクリューを備え、該スク
    リューは、金属酸化物半導体または化合物半導体をコー
    ティングした金属製スクリューからなり、該スクリュー
    に帯電バイアスを印加したことを特徴とする粉体帯電・
    分級装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7の何れか一つに記載の粉体帯
    電・分級装置を用いて帯電・分級される静電荷像現像用
    粉体であって、 前記帯電・分級装置を用いて帯電・分級される粉体は、
    静電荷像を現像可視化する平均粒径が3.0〜12.0
    μmの非磁性粉体であり、粉体の表面電荷密度をσとし
    た時に、 σ=1.1×10−3μC/cm〜2.9×10−2μ
    C/cm に制御され、当該以外の粉体が少なくとも除去されてい
    ることを特徴とする静電荷像現像用粉体。
  9. 【請求項9】請求項8記載の静電荷像現像用粉体におい
    て、 前記粉体は、樹脂、帯電制御剤、色材、必要に応じ離型
    剤を混錬粉砕し、さらに必要に応じ外部添加剤で表面処
    理した非磁性一成分現像剤あるいは2成分現像剤用トナ
    ーであることを特徴とする静電荷像現像用粉体。
  10. 【請求項10】請求項8記載の静電荷像現像用粉体にお
    いて、 前記粉体は、樹脂モノマーまたはオリゴマーを重合反応
    により作製した粒子、あるいは溶液からの相分離法、溶
    液からの固形化法等により混錬粉砕法以外の方法で作ら
    れた平均粒径3.0〜12.0μm、円形度0.8(ま
    たは0.93)以上の非磁性一成分現像剤あるいは2成
    分現像剤用トナーであることを特徴とする静電荷像現像
    用粉体。
  11. 【請求項11】絶縁性基板と該基板上に形成されたパタ
    ーン状電極と該パターン状電極を覆う絶縁性薄膜とで構
    成された粉体静電搬送手段用基体と、前記粉体静電搬送
    手段用基体上に粉体の流路を形成する流路形成手段と、
    前記粉体静電搬送手段用基体に形成されたパターン状電
    極に外部から電位を印加する手段と、印加電位により分
    離された粉体を回収する部材および手段を備えてなり、
    帯電された粉体の比電荷(Q/M)に応じて、当該粉体
    を静電的に分取することを特徴とする粉体帯電・分級装
    置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の粉体帯電・分級装置を
    用いて分級される静電荷像現像用粉体であって、 前記粉体帯電・分級装置を用いて比電荷(Q/M)に応
    じて分取された粉体は、樹脂、帯電制御剤、色材、必要
    に応じ磁性体あるいは離型剤を混錬粉砕した磁性・非磁
    性一成分現像剤あるいは2成分現像剤用トナー、また
    は、樹脂モノマーまたはオリゴマーを重合反応により作
    製した粒子、あるいは溶液からの相分離法、溶液からの
    固形化法等により混錬粉砕法以外の方法で作られた平均
    粒径3.0〜12.0μm、円形度0.85以上の磁性
    または非磁性一成分現像剤あるいは2成分現像剤用トナ
    ーであることを特徴とする静電荷像現像用粉体。
  13. 【請求項13】像担持体上に静電荷像を形成した後、該
    静電荷像を静電荷像現像用粉体により現像して顕像化
    し、画像形成する画像形成装置において、 前記静電荷像現像用粉体として、請求項8〜10の何れ
    か一つに記載の静電荷像現像用粉体、あるいは請求項1
    2記載の静電荷像現像用粉体を用いたことを特徴とする
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8685603B2 (en) 2007-10-30 2014-04-01 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrostatic charge image developer, process cartridge and image forming apparatus
CN114016284A (zh) * 2021-10-22 2022-02-08 武汉纺织大学 驻极熔喷无纺布的抗菌抗病毒改性方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8685603B2 (en) 2007-10-30 2014-04-01 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrostatic charge image developer, process cartridge and image forming apparatus
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