JP2003190735A - ガス浄化装置 - Google Patents
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Abstract
異物を捕集することにより、排ガスを効率よく浄化す
る。 【構成】 給水装置30の各給水管44〜48がその管
軸を中心としてモータ58により回動され、かつ、各給
水管44〜48の側部に形成された噴霧ノズル52から
第1フィルタ24および第2フィルタ26に洗浄水が供
給される。したがって、第1フィルタ24および第2フ
ィルタ26の全面に対して洗浄水をむらなく供給でき、
これらの全面に水膜を形成することができる。
Description
全に燃焼させるようにしたガス化焼却炉等に用いられ
る、ガス浄化装置に関する。
シンの排出を抑制できる高性能焼却炉として知られたも
のであり、ガス化燃焼室2,燃焼室3,ガス冷却装置
4,ガス浄化装置5および煙突6等を含む。
室2において廃棄物が燃焼されてガス化され、このガス
が、燃焼室3においてさらに燃焼されて熱分解される。
そして、ガス冷却装置4において800℃以上の排ガス
が100℃以下まで急冷され、同時に、ガス中の煤塵が
粗取りされる。その後、ガス浄化装置5において排ガス
中の微粒煤塵が除去される。
化装置5によって最終段階の浄化処理が行われるため、
ガス浄化装置5の性能がガス化焼却炉1の性能を大きく
左右する。そこで、近年では、ガス浄化装置5の性能を
高めるための様々な技術が提案されており、その一例が
特開平7−51534号に開示されている。
口にフィルタを設け、フィルタの前後に排煙吸込み口方
向へ水を噴射するノズルを設け、フィルタの後方に気液
分離器を設けたものである。
51534号)では、フィルタの前後に設けられるノズ
ルがいずれも固定式であったため、フィルタ内部の全面
に対して水を均等に供給することができなかった。
した部分と付着していない部分とが生じ、水が付着して
いない部分においては、ガス中の異物を水に溶かし込ん
で除去することができず、浄化効率が悪いという問題が
あった。
化効率を高めることのできる、ガス浄化装置を提供する
ことである。
ガス流路と、ガス流路内に配置される網目状のフィルタ
と、フィルタに洗浄水を供給する給水装置と、ガス流路
内に配置されてフィルタを通過したガスから水分を除去
する気液分離器とを備える、ガス浄化装置であって、給
水装置は、その管軸を中心として回動可能な給水管と、
給水管の側部に形成される噴霧ノズルと、給水管を回動
させるモータとを有する、ガス浄化装置である。
軸を中心としてモータにより回動され、かつ、給水管の
側部に形成された噴霧ノズルからフィルタに洗浄水が霧
状に供給されるので、フィルタ内部の全面に対して洗浄
水をむらなく供給できる。
に対して洗浄水をむらなく供給できるので、フィルタ内
部の全面に水膜を形成することができる。そして、フィ
ルタを通過する排ガス中の微粒物質を水膜により効率よ
く捕集することができる。
発明が適用されるガス洗浄装置10は、図8に示したガ
ス化焼却炉等に用いられるものであり、ガス浄化部12
およびその下方に設けられた廃液処理部14を含む。
略箱状のケーシング16を含み、ケーシング16の長手
方向一方端には、接続フランジ18aを有するガス入口
18が形成され、長手方向他方端には、接続フランジ2
0aを有するガス出口20が形成される。これにより、
ケーシング16の内部には、ガス入口18からガス出口
20へ至るガス流路22が形成される。
には、第1フィルタ24,第2フィルタ26および気液
分離器28が上流から下流へ向けてこの順に配置され、
また、ケーシング16の内部および外部には、給水装置
30が設けられ、さらに、ガス流路22内における第1
フィルタ24の上流側には、整流羽根32が設けられ
る。
は、図3に示すように、ステンレス等からなるメッシュ
状のフィルタ単体34を複数枚(この実施例では6枚)
重ね合わせたものである。各フィルタ単体34の網目幅
は、ガスの通気性を確保しつつ異物を捕捉するという観
点から、20〜30μm程度に設定される。
下方向へ互いに間隔を隔てて平行に配置された保持板3
6aおよび36bを含み、保持板36aと保持板36b
との間には、それぞれが略L字状の断面を有する第1水
切り棒38aおよび第2水切り棒38bが、所定のパタ
ーンに従って配置される。
れの上流側に向かって凸となるように2行7列で配置さ
れ、第2水切り棒38bが、ガスの流れの上流側に向か
って凹となるように2行8列で配置される。これによ
り、ガス流路22のガス通過面積は、各行において35
パーセント程度に狭められる。また、第1水切り棒38
aおよび第2水切り棒38bは、ガスの流れる方向(ガ
ス流路22が延びる方向)およびその方向に直交する方
向において間隔を隔てて交互に配置される。
第2フィルタ26に洗浄水をむらなく供給するものであ
り、ケーシング12の内部に配置される給水部40と、
ケーシング12の上方に配置される回動部42とを含
む。
ルタ24の上流側においてガスの流れに対して直交する
方向へ間隔を隔てて配置される2本の第1給水管44、
第1フィルタ24と第2フィルタ26との間においてガ
スの流れに対して直交する方向へ間隔を隔てて配置され
る2本の第2給水管46、および第2フィルタ26の下
流側においてガスの流れに対して直交する方向へ間隔を
隔てて配置される2本の第3給水管48を含む。したが
って、給水部40は、図1(A)に示すように、給水管
44〜48が2列に配置されたものとして把握され得
る。
内において上下方向へ延びて配置され、それぞれがケー
シング12の上部に設けられた回動軸50により回動自
在に支持される。また、給水管44〜48のそれぞれの
上端には、図示しない給水源から延びる配水管が接続さ
れ、側部には、複数の噴霧ノズル52が設けられる。
回動するものであり、給水管44〜48のそれぞれの上
部に取り付けられたクランク54,各第1給水管44の
上部に取り付けられたプーリ56およびケーシング12
の一方端部に取り付けられたモータ(すなわち回動手
段)58等を含む。また、各列の3つのクランク54
は、連接棒60により互いに連結され、モータ58の回
動軸には、ベルト係止部58aが偏心して設けられ、各
第1給水管44のプーリ56とベルト係止部58aとが
駆動ベルト62を介して連結される。
で正転・逆転を交互に繰り返すものである。したがっ
て、モータ58が駆動されると、図5に示すように、そ
の動力が駆動ベルト62およびプーリ56を介して各第
1給水管44に伝達され、各第1給水管44およびそれ
に取り付けられたクランク54が0度〜90度の角度範
囲内で回動される。すると、クランク54に取り付けら
れた連接棒60がその軸方向へ往復運動され、それに伴
って他のクランク54が回動され、第2給水管46およ
び第3給水管48が0度〜90度の角度範囲内で回動さ
れる。
8の回動角が0度であるときの状態を示したものであ
り、(B)は、それらの回動角が45度であるときの状
態を示したものであり、(C)は、それらの回動角が9
0度であるときの状態を示したものである。
チック等からなる板状体であり、図2および図5に示す
ように、整流羽根32の幅方向一方端部が第1給水管4
4の側部に固着される。第1給水管44に対する整流羽
根32の取り付け位置は、図5に示すように、噴霧ノズ
ル52の反対側とされる。したがって、噴霧ノズル52
から噴射される洗浄水は、整流羽根32により常に噴射
方向へ向けて整流されることになる。
した水を浄化するものであり、図1に示すように、ガス
浄化部12の下方に配置される水槽64を含む。水槽6
4の上部には、第1フィルタ24,第2フィルタ26お
よび気液分離器28で回収した水をそれぞれ水槽64内
へ導く3本の導水管66が取り付けられ、また、水槽6
4の内部には、回収した水のPHを調整するための中和
剤等が投入される。水槽64の内壁は、腐食性塩素系ガ
スに対応し得るように特殊FRPライニングが施され
る。
に組み込んで使用する際には、ガス入口18と図示しな
いガス冷却装置とが給気ダクトを介して連通され、ガス
出口20と図示しない煙突とが排気ダクトを介して連通
される。また、排気ダクトの途中には、図示しない排気
ファンが設けられる。
ない給水弁が開かれるとともにモータ58が駆動され、
また、図示しない排気ファンが駆動される。すると、排
気ファンの吸引作用によってガス流路22内へガスが取
り込まれ、このガスが、整流羽根32により整流されて
第1フィルタ24に与えられ、さらに、第2フィルタ2
6を経て、気液分離器28へ与えられる。
ルタ26には、洗浄水がむらなく供給される。つまり、
給水弁が開かれると、給水管44〜48の各噴霧ノズル
52から洗浄水が霧状に噴射される。一方、モータ58
が駆動されると、給水管44〜48が0度〜90度の角
度範囲内で回動される。したがって、第1フィルタ24
および第2フィルタ26に対する洗浄水の供給方向は絶
えず変化されることになり、第1フィルタ24および第
2フィルタ26の表裏全面に対して、洗浄水がむらなく
行き渡る。
スと洗浄水との接触状態が絶えず変化され、ガスが効率
よく洗浄される。つまり、モータ58が駆動されると、
第1給水管44の回動に伴って整流羽根32の角度が変
更されるので、第1フィルタ24に対するガスの流入角
度は、図6に示すように、絶えず変化される。したがっ
て、第1フィルタ24に付着した洗浄水に対するガスの
入射速度や、入射角度が絶えず変化され、ガス中の異物
が洗浄水中に効率よく溶け込まされる。
ルタ24に対するガスの流入角度が左45度であるとき
の状態を示したものであり、(B)は、ガスの流入角度
が90度であるときの状態を示したものであり、(C)
は、ガスの流入角度が右45度であるときの状態を示し
たものである。図6においては、(C)のときに、ガス
と洗浄水とが最も激しく攪拌されて、ガス中の微粒子が
除去される。また、(A)および(B)のときに、ガス
の流速が最も速くなって、網目に付着した残渣が除去さ
れる。
では、ガス通過面積が35パーセント程度に狭められ、
流速が2.9倍程度に高められる。1行目の第1水切り
棒38aの間を通過した高速ガスは、1行目の第2水切
り棒38bに激しく衝突してバウンドし、方向を変えな
がらその間を通過する。そして、2行目の第1水切り棒
38aの間を通過して、2行目の第2水切り棒38bに
衝突し、方向を変えながらその間を通過する。この過程
において、ガスと水分とが効率よく分離される。
れたガスが、ガス出口20から排出され、排気ファンお
よび煙突を経て大気中へ放出される。
よび第2フィルタ26のそれぞれの全面に対して洗浄水
をむらなく供給できるので、洗浄水による浄化作用によ
ってガスを効率よく洗浄できる。
入角度を変化させるようにしているので、ガスと洗浄水
とを激しく攪拌することができ、これによってもガスを
効率よく洗浄できる。さらに、図6(A)(B)に示す
状態において流速が高められ、網目に付着した残渣が除
去され得るので、第1フィルタ24の性能低下を防止で
きる。
ら水分を効率よく除去できるので、洗浄水中に捕集され
た異物(ダイオキシンを吸着した煤塵を含む。)がガス
と共に排出されるのを防止できる。
力を、駆動ベルト62を介して各給水管44〜48に伝
達するようにしているが、たとえば図7に示すように、
モータ58の動力を、クランク機構68を介して各給水
管44〜48に伝達するようにしてもよい。この場合に
は、モータ58の回動軸にクランク58bが取り付けら
れ、各第1給水管44の上部にクランク70が取り付け
られる。そして、クランク70どうしが連接棒72を介
して連結され、連接棒72とクランク58bとが連接棒
74を介して連結される。
8の回動角が0度であるときの状態を示したものであ
り、(B)は、それらの回動角が45度であるときの状
態を示したものであり、(C)は、それらの回動角が9
0度であるときの状態を示したものである。
48を回動させる回動手段として、モータ58を用いて
いるが、これに代えて、エアシリンダまたは油圧シリン
ダー等を回動手段として用いるようにしてもよい。
ルタ26を構成するフィルタ単体34(図3)や気液分
離器28を構成する第1水切り棒36aおよび第2水切
り棒36bの数は適宜変更可能である。
解図である。
Claims (4)
- 【請求項1】ガスが通るガス流路と、前記ガス流路内に
配置される網目状のフィルタと、前記フィルタに霧状の
洗浄水を供給する給水装置と、前記ガス流路内に配置さ
れて前記フィルタを通過した前記ガスから水分を除去す
る気液分離器とを備える、ガス浄化装置であって、 前記給水装置は、その管軸を中心として回動可能な給水
管と、前記給水管の側部に形成される噴霧ノズルと、前
記給水管を回動させる回動手段とを有する、ガス浄化装
置。 - 【請求項2】前記気液分離器は、前記ガス流路の上流側
に向かって凸となる断面を有する第1水切り棒と、前記
ガス流路の上流側に向かって凹となる断面を有する第2
水切り棒とを有し、 前記第1水切り棒と前記第2水切り棒とが前記ガスの流
れる方向において間隔を隔てて配置される、請求項1記
載のガス浄化装置。 - 【請求項3】前記第1水切り棒および前記第2水切り棒
のそれぞれの断面は略L字状である、請求項2記載のガ
ス浄化装置。 - 【請求項4】前記ガス流路における前記フィルタの上流
側に角度変更可能な整流羽根を配置し、前記整流羽根の
角度を変えることにより前記フィルタに対する前記ガス
の流入方向を変えるようにした、請求項1ないし3のい
ずれかに記載のガス浄化装置。
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