JP2003190290A - 医療用ガイドワイヤ - Google Patents

医療用ガイドワイヤ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性の線条体2から成る医療用ガイドワイ
ヤにおいて、血管内挿入性と、手元部11で感触認知す
る前端部10の血管内挙動情報の伝達性のさらなる向上
を図る。 【解決手段】 線条体2の先端部分5の外周に、スパイ
ラル帯状の潤滑剤コーティング部8Aとスパイラル帯状
の先端部分5の外周露出部9を交互配設し、さらに先端
部分5以外の本体部6の外周に、環状帯状の潤滑剤コー
ティング部8Bと環状帯状の本体部6の外周露出部9を
交互配設した構造の医療用ガイドワイヤ1が特徴であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心臓血管系内等に
カテーテルを導入する際に用いる医療用ガイドワイヤに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】血管造影を目的として、極細可撓管体の
カテーテルを血管内に挿入したり、または、冠状動脈の
閉塞部位の治療に、バルーンカテーテルを血管内に挿入
するのに際し、そのカテーテルの挿入を安全確実にする
ために、可撓性線条体の医療用ガイドワイヤが用いられ
ており、特公平4−25024号公報等に示される公知
例がある。
【0003】そして、この医療用ガイドワイヤ(以下、
単にガイドワイヤという)は、(図6参照)可撓性の線
条体2からなる線条形態にして曲りくねった複雑な径路
の血管・分岐血管に前端部10から挿入して体外に位置
する手元部11を回転させながら押し引きして血管内へ
挿入し進行させると共に、術者(ガイドワイヤを操作す
る者)が手元部11によって感触する操作フィーリング
を判断要素にして血管内への円滑な挿入セットを図るの
で、先端部分5は血管への良好な先導挿入性を有し、か
つ前端部10の血管内挙動が手元部11で鋭敏に感触認
知できる等の高度の機械的性質が要求される。
【0004】そして、以上の要求特性に対応するものと
して線条体2の先端部分5にコイルばね15を嵌装する
と共に、そのコイルばね15の全長外周全面を親水性ポ
リマーから成る潤滑剤コーティング被覆16で包み込ん
で血管壁との滑り性の向上を図る構造のガイドワイヤ1
Aと、金属製の可撓性線条体のコア線3の全体を樹脂被
覆層7に埋め込んだ線条体2の全周面に前記の潤滑剤コ
ーティング被覆16を設けた構造のガイドワイヤ1Bが
普及している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術のガイ
ドワイヤ1Aは、予め食塩水に浸漬して「大気中で乾燥
状態になっているコーティング被膜16」を親水軟化し
て血管内挿入される。しかし、そのコーティング被膜1
6の形成時にコイル表面側のコイル線間谷間17を埋め
込むと共に、コイル線間の微細隙間の毛細管現象によっ
てコイル内側のコイル線間谷間18にも相当量がはみ出
して埋め込んだ状態になる。
【0006】さらに、前記の食塩水による親水軟化処理
では、コーティング被膜16の表皮が速やかに親水状態
となってフィルム状を呈して被膜下層への浸水を阻止す
るので、前記のコイル線間谷間17・18に存在する潤
滑剤は固化状態または半固化状態を呈して、コイルばね
15の可撓柔軟性を阻害した状態で血管内へ挿入される
形態になり、湾曲血管への挿入先導性を妨げて、分岐血
管へ導入すべき先端部分5が硬直姿勢を呈して、その導
入を困難にしたり、可撓性柔軟性の低下によって血管壁
との摩擦抵抗が増大して挿入・引き抜き性を悪くした
り、さらには、強い抵触抵抗によって血管壁の損傷をも
たらすことがある。
【0007】一方、前記のガイドワイヤ1Bは線条体の
全長全周に潤滑剤コーティング被覆16が存在して、血
管内壁に対する滑り性が過度になるので、例えば血管屈
曲部位・血管分岐部位・病変部において前端部10に生
ずる微妙な抵抗変動が血液脈動に打ち消されて手元部1
1で感知できないケースがあり、手元部11における前
端部10の挙動情報伝達性に欠けて当該治療性の低下を
もたらす不具合がある。
【0008】本発明は、以上の従来技術の難点を解消す
る医療用ガイドワイヤを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明は「可撓性線条体から成る医療用ガイドワイヤ
において、前記線条体の先端部分の外周に、スパイラル
帯状の潤滑剤コーティング部とスパイラル帯状の該先端
部分の外周露出部を交互配設し、さらに前記先端部分以
外の本体部の外周に、環状帯状の潤滑剤コーティング部
と環状帯状の該本体部の外周露出部を交互配設した構
造」の第1発明の医療用ガイドワイヤと、
【0010】「可撓性線条体から成る医療用ガイドワイ
ヤにおいて、前記線条体の先端部分の外周に、スパイラ
ル帯状の潤滑剤コーティング部とスパイラル帯状の該先
端部分の外周露出部を交互配設し、さらに前記先端部分
以外の本体部の外周に、前記線条体の長手方向に伸長す
るストライプ状の潤滑剤コーティング部を設けた構造」
の第2発明の医療用ガイドワイヤに成っている。
【0011】即ち、前記構成の本発明の医療用ガイドワ
イヤは、可撓性線条体の線長方向に「潤滑性に富む帯状
の潤滑剤コーティング部」と「潤滑剤不存在にして潤滑
剤に欠ける線条体の帯状の外周露出部」を交互配設して
「血管壁に対する滑り性と摩擦性が調和共存した適正な
滑り特性」を付与する思想から成るものである。
【0012】そして、前記第1・第2発明のものは共通
した態様として、前記の潤滑剤コーティング部の帯幅が
前端から後端の方向へ漸減徐変する形態にしたり、前記
の外周露出部の帯幅が同じく前端から後端の方向に漸増
徐変する形態にする。そして、可撓性線条体の主線材の
構成は「コア線を樹脂被覆で包み込む形態・ワイヤロー
プ形態・コイルばね形態・先端部分のみにコイルばねを
嵌装した形態」等の公知の医療用ガイドワイヤのものと
同様な態様が必要に応じて採択される。
【0013】
【作用】前記構成の本発明の医療用ガイドワイヤは、可
撓性線条体の外周に「潤滑性に富む帯状の潤滑剤コーテ
ィング部」と「潤滑剤不存在にして摩擦抵抗力が存在す
る帯状の外周露出部」が長手方向に交互連続するので、
全長の大半部分が血管内へ挿入される可撓性線条体の血
管壁への摺動性が潤滑剤コーティング部の高摺動性と外
周露出部の非摺動性の相殺に基づいて過大・過小に偏し
ない適性摺動性が確保できる。
【0014】そして、血管挿入の先導部となる先端部分
は「スパイラル状の潤滑剤コーティング部」であること
から、血管壁に優先接触(潤滑剤層の厚さだけ外周露出
部より膨径しているので外周露出部より原則的に優先接
触する)する潤滑剤コーティング部のスパイラル形態
と、体外に位置する手元部の術者による回転進退操作が
概ねマッチングして、その接触ポイントによる滑り機能
と外周露出部による滑りブレーキ機能が調和作用し、前
記の適性摺動性を確保すると共に血管屈曲部や微細血管
への良好な挿入進行性が確保できる。
【0015】さらに、前記の適性摺動性に基づいて、血
管内挿入状態の可撓性線条体は血管壁に対して素直な姿
勢(無理曲げして過大な曲げ応力を生じない姿勢)を呈
するので、先導する前端部と血管壁との接触抵抗変化や
「ガリガリ・ゴツゴツ」の接触フィーリングの手元部へ
の伝達性が向上し、血管分岐部・血管病変部等における
前端部の挙動を把握するための前端部情報の感知把握性
が向上する。
【0016】さらに、先端部分以外の本体部には帯状環
状の潤滑剤コーティング部と外周露出部が交互配設され
ているので、本体部を指先で回転させながら先端部分か
ら順次に血管内へ挿入するとき、その露出外周部の直径
方向を指先でクランプ把持して操作できるので、潤滑剤
による指先滑りがなく、血管への挿入操作が的確にして
し易くなる。以上の主たる作用がある。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、第1発明1実施例のガイド
ワイヤ1を図1を参照して説明する。即ち、金属製のコ
ア線3を樹脂被覆7(ポリアミド・ポリウレタン等)で
包み込んだ可撓性の線条体2から成るもにおいて、この
線条体2の外周には帯状の潤滑剤コーティング部8A・
8Bが隣接間間隔を有して、線長方向の概ね全長に並設
されている。
【0018】詳しくは、潤滑剤コーティング部8A・8
Bは「無水マレイン酸共重合体・メチルビニルエーテル
・ポリビニルピロドリン」等の潤滑時に潤滑性を有する
潤滑性物質が樹脂被覆7の外周に沿って帯状にコーティ
ングされて形成されている。そして、ガイドワイヤとし
て高柔軟性が不可欠になる先端部分5は同一帯幅B1の
潤滑剤コーティング部8Aが連続するスパイラル帯状を
成し、この潤滑剤コーティング部8Aの隣接間が同一幅
C1のスパイラル帯状を成して線条体2の外周をあらわ
す外周露出部9に成っている。
【0019】そして、その先端部分5以外の本体部6は
同一帯幅B2の環状帯の潤滑剤コーティング部8Bが同
一ピッチで後端方向に連設され、その潤滑剤コーティン
グ部8Bの相互間が線条体2の外周をあらわした環状帯
の外周露出部9に設定されている。
【0020】なお、この実施例のものは先端部分5を血
管内に挿入するときの先導部として機能する前端部10
が、潤滑剤コーティングしない露出頭(長さ=概ね8
粍)に設定されており、コア線3はSUS材(ステンレ
ス)またはNi(ニッケル)−Ti(チタン)材の公知
の単線・撚線構造またはワイヤロープWの構造に成って
いる。
【0021】そして、この実施例のものは、先端部分5
の長さ=約300粍、潤滑剤コーティング部8Aの帯幅
B1=約5粍、外周露出部9の帯幅C1=約2粍・帯幅
C2=約20粍、潤滑剤コーティング部8Bの帯幅B2
=約60粍、のサイズ諸元である。
【0022】以上の図1実施例のものは前記の作用があ
り、以下これについて図示補足する。即ち(図1(C)
〜(E)参照)血管20の分岐部分において高摺動性の
従来のガイドワイヤ1Bは、容易に滑り移動して分岐血
管21への導入案内が困難であるのに対し、図1実施例
のものは潤滑剤コーティング部8A間の外周露出部9が
血管壁に摺接してブレーキ機能するので分岐血管21へ
の導入案内がし易くなる。
【0023】そして、閉塞病変部Pの凹陥状壁の中心部
分の膠原線維部位23へ前端部10を導入案内すると
き、先端部分5が適性摺動性にして、かつ前端部10が
潤滑剤不存在形態であることから、前端部10の血管内
膜22への接合による「ガリガリ」「ゴツゴツ」感が手
元部11へ高精度に伝達されて感触認知し易く、その先
端部情報による操作によって図示実線に示す前端部10
の真腔挿入が迅速にして的確にできる。
【0024】そして、先端部分5・本体部6は潤滑剤コ
ーティング部8A・8Bと外周露出部9が交互配設形態
であることから(図1(E)参照)血管挿入状態のガイ
ドワイヤ1にチューブ状のカテーテル24を外嵌し、カ
テーテル24とガイドワイヤ1との間隙に造影剤Lを注
入送すると、造影剤Lの流速Vは接触抵抗の相違によっ
て潤滑剤コーティング部8Aゾーンでは早速V1にして
外周露出部9ゾーンでは遅速V2となり、そのV1・V
2の接合部位では乱流を生じて造影剤Lの拡散効果をも
たらし、造影剤Lの密度偏在を解消して造影効果の向上
が促進できる。
【0025】続いて、図2を参照して第2発明1実施例
のガイドワイヤ1を説明する。即ち、図1実施例のもの
と同様に線条体2の先端部分5の外周に「スパイラル帯
状の潤滑剤コーティング部8A」を設け、本体部6の外
周に潤滑剤コーティング部8Bを設けたものにおいて、
この図3実施例の潤滑剤コーティング部8Bは本体部6
の一直径上に位置して対称形状の対となり、かつ、本体
部6の前端から後端まで連続するストライプ状を成して
おり、図2(A)のものは同一ストライプ幅の連続、図
2(B)のものは本体部6の前端から後端へストライプ
幅が漸減徐変する形状を有し、そのストライプ以外の部
分は長手方向に連続する外周露出部9に成っている。
【0026】以上の図2実施例のガイドワイヤ1も本体
部6が「潤滑剤コーティング部8Bと外周露出部9が長
手方向に共存混在する形態」であるので図1実施例のも
のと同様な作用があり、さらに、術者が手元部11を指
先で挟持して回転・押し引き操作して血管内挿入すると
き、半円弧帯状の外周露出部9が上下一対に存在するの
で、その指先クランプが滑ることなく極めて容易にして
血管内挿入作業がし易くなる。そして図2(B)のもの
はそのクランプスペースが本体部6の後端に向って広く
なるので、大半部分を血管内へ挿入して操作難度が向上
する本体部6の後半部分のクランプ操作が極めてし易く
なる。以上の特有作用がある。なお、この実施例の潤滑
剤コーティング部8Bの帯幅は「図2(A)のものが約
0.8粍・図2(B)のものは最大幅=約1.0粍、最
小幅=約0.3粍」である。
【0027】次に図3を参照して第1・第2発明のガイ
ドワイヤ1の他の形態を説明する。即ち、前記実施例に
示す潤滑剤コーティング部8A・8Bを有するものにお
いて、図3(A)に示す先端部分5のスパイラル帯状の
潤滑剤コーティング部8Aは帯幅が前端から後端方向へ
B1・B2・B3と順次幅小になる漸減徐変する形態で
あり、図3(B)に示す先端部分5のスパイラル帯状の
潤滑剤コーティング部8Aは同一帯幅B1を並設した相
互間の外周露出部9の帯幅が前端部10から後端方向へ
C1・C2・C3と順次幅大になる漸増徐変形態を成し
ている。
【0028】そして、図3(C)に示す本体部6の環状
帯状の潤滑剤コーティング部8Bは、後端方向へ帯幅B
1・B2・B3が順次幅小になる漸減徐変にして、かつ
外周露出部9の帯幅C1が一定になる形態であり、図3
(D)に示す本体部6は同一幅C1の環状帯状の潤滑剤
コーティング部8Bの並設において、相互間の外周露出
部9の帯幅が後端方向へC1・C2・C3と順次幅大に
なる漸増徐変形態に成っている。
【0029】以上の図3に示す形態のものは、線条体2
の長さ方向の単位長当りの潤滑剤コーティング部8の表
面積が、前端部10から後端方向へ漸減徐変する形態と
なるので、血管内壁の接触面積と血管屈曲部による総曲
げ角度が前端部10から後端方向へ漸減徐変するガイド
ワイヤ1の使用特性と極めてマッチングし、ガイドワイ
ヤ1の長手方向の各ゾーンにおける過大滑り性を防止し
て線長方向に概ね一様な前記適性滑り性を確保すると共
に、潤滑剤のムダ防止ができる。
【0030】続いて図4・図5を参照して第1・第2発
明のガイドワイヤ1の他の形態を説明する。即ち、この
図4・図5に示すものは前記実施例の潤滑剤コーティン
グ部8A・8Bを有するガイドワイヤ1の線条体2の形
態変化を例示したものであり、図4に示す線条体2は芯
ストランド線12に複数の側ストランド線13を撚合し
た公知のワイヤロープWから成る本体部6と、矩形断面
のコア線3にコイルばね15を嵌装した先端部分5から
成る形態にして、この先端部分5と本体部6の外周に
「ポリウレタン等の樹脂薄膜コートC」が施され、その
樹脂薄膜コートCの上に前記同様の潤滑材コーティング
部8A・8Bが設定されている。
【0031】そして図5のものは先端部分5・本体部6
が同一形態のワイヤロープWから成り、このワイヤロー
プWの側ストランド線13の一部が太径側ストランド線
13Aに成っており、この側ストランド線13Aが突状
スパイラルを成してロープ外周の全長に現れる構造に成
っている。そして、ワイヤロープWの外周に図4実施例
と同様な「樹脂薄膜コートCの上に潤滑剤コーティング
部8A・8B」が設定されている。この図4・図5実施
例のガイドワイヤ1は線条体2の外周露出部9に側スト
ランド線13・13Aが成すスパイラル凹条14または
スパイラル凹条筋14A(側ストランド線13の隣接接
合部位にあらわれる凹条筋)が現れるので、血管挿入時
に回転操作されるガイドワイヤ1の凹条14・凹条筋1
4Aが注入する潤滑剤の溜り部・送出溝として機能す
る。
【0032】さらに、この図4・図5実施例のものは
「スパイラル凹条筋14Aまたはスパイラル凹条14」
が外周に存在するので、下記の特有作用がある。即ち
(図5(B)参照)血管内挿入後にカテーテル24を外
嵌セットして、ガイドワイヤ1の外周とカテーテル24
の内周間に造影剤Lを注入送した場合、造影剤Lがスパ
イラル凹条筋14A・スパイラル凹条14に導かれてス
パイラル流を生じ、かつ、図1(E)に示す流速V1・
V2に基づく乱流を生ずるので、このスパイラル流と乱
流の相乗効果によって段落0024に示した造影剤Lの
拡散効果が一段と顕著になる。
【0033】さらに、本発明の線条体2は図示しないが
図6に示すコイルばね15の嵌装形態やコイルばね自体
にして、そのコイルばねの外周に潤滑剤コーティング部
8A・8Bを設定したり、SUS材またはNi−Ti材
のコア材を樹脂被覆7で埋め込んだ形態にすることがあ
る。
【0034】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の医療用ガ
イドワイヤは血管内への挿入性と血管内で先端部分の屈
曲血管・分岐血管・血管病変部への方向制御性・導入案
内性が優れると共に、前端部の血管内接触挙動の手元部
への情報伝達性に優れ、当該治療性の特段の向上を図る
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明1実施例の医療用ガイドワイヤを示
し、(A)はその全体正面図、(B)は(A)の横断面
図、(C)(D)(E)はその作用状態の説明図
【図2】第2発明1実施例の医療用ガイドワイヤを示
し、(A)(B)はその全体正面図、(C)は(A)
(B)の横断面図
【図3】第1・第2発明の医療用ガイドワイヤの他の実
施形態を示し、(A)〜(D)はその部分正面図
【図4】第1・第2発明の医療用ガイドワイヤの他の実
施形態を示し、(A)はその全体正面図、(B)は
(A)のEE横断面図、(C)は(A)のFF横断面図
【図5】第1・第2発明の医療用ガイドワイヤの他の実
施形態を示し、(A)はその全体正面図、(B)は作用
説明図
【図6】従来の医療用ガイドワイヤ示し、(A)(B)
はその全体正面図、(C)は(A)の部分断面図、
(D)は(B)の横断面図
【符号の説明】
1 本発明の医療用ガイドワイヤ 1A・1B 従来の医療用ガイドワイヤ 2 線条体 3 コア材 5 先端部分 6 本体部 7 樹脂被覆 8A・8B 潤滑剤コーティング部 9 外周露出部 10 前端部 11 手元部 14 スパイラル凹条 15 コイルばね 20 血管 P 血管閉塞部 W ワイヤロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C167 AA28 BB01 BB02 BB06 BB11 BB13 BB38 CC08 GG24 HH08 HH11 HH15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性線条体から成る医療用ガイドワイ
    ヤにおいて、前記線条体の先端部分の外周に、スパイラ
    ル帯状の潤滑剤コーティング部とスパイラル帯状の該先
    端部分の外周露出部を交互配設し、さらに前記先端部分
    以外の本体部の外周に、環状帯状の潤滑剤コーティング
    部と環状帯状の該本体部の外周露出部を交互配設した構
    造を特徴とする医療用ガイドワイヤ。
  2. 【請求項2】 可撓性線条体から成る医療用ガイドワイ
    ヤにおいて、前記線条体の先端部分の外周に、スパイラ
    ル帯状の潤滑剤コーティング部とスパイラル帯状の該先
    端部分の外周露出部を交互配設し、さらに前記先端部分
    以外の本体部の外周に、前記線条体の長手方向に伸長す
    るストライプ状の潤滑剤コーティング部を設けた構造を
    特徴とする医療用ガイドワイヤ。
  3. 【請求項3】 先端部分の潤滑剤コーティング部の帯幅
    が、本体部の方向へ漸減徐変し、かつ、本体部のスパイ
    ラル帯状の潤滑材コーティング部の帯幅またはストライ
    プ状の潤滑剤コーティング部のストライプ幅が、前記本
    体部の端末方向へ漸減徐変する請求項1または請求項2
    の医療用ガイドワイヤ。
  4. 【請求項4】 先端部分のスパイラル帯状の外周露出部
    の帯幅が本体部の方向へ漸増徐変する構造の請求項1ま
    たは請求項2の医療用ガイドワイヤ。
  5. 【請求項5】 可撓性線状体がワイヤロープ体から成る
    請求項1〜請求項4のいずれかの医療用ガイドワイヤ。
  6. 【請求項6】 ワイヤロープ体の側ストランド線の一部
    が他の側ストランド線より太径線である請求項5の医療
    用ガイドワイヤ。
  7. 【請求項7】 先端部分の前端が、潤滑剤コーティング
    部不存在の前端部に構成された請求項1〜請求項6のい
    ずれかの医療用ガイドワイヤ。
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