JP2003189974A - ヘッドレストの製造方法 - Google Patents

ヘッドレストの製造方法

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JP2003189974A JP2001398298A JP2001398298A JP2003189974A JP 2003189974 A JP2003189974 A JP 2003189974A JP 2001398298 A JP2001398298 A JP 2001398298A JP 2001398298 A JP2001398298 A JP 2001398298A JP 2003189974 A JP2003189974 A JP 2003189974A
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
    • B29L2031/3005Body finishings
    • B29L2031/3023Head-rests

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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステーの動きを阻害する発泡体がフレーム内
に形成されるのを防止し得るようにする。 【解決手段】 ステー12にセットしたフレーム14の
外側に、該フレーム14を全体的に被包し得る適宜シー
ト材34を装着した後に、これらステー12およびフレ
ーム14を発泡成形型40にセットする。このもとで、
フレーム14の外側にパッド16を発泡成形すること
で、ステー12の動きを阻害する発泡体が該フレーム1
4内に形成されるのを防止し得る。前記シート材34
は、多数の空隙を有する通気性材料からなり、該通気性
材料は前記発泡材料Uがその裏側へ適度に滲出するのを
許容するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヘッドレストの
製造方法に関し、更に詳細には、ステーおよび該ステー
を揺動自在に支持するフレームとからなり、これらステ
ーおよびフレームを成形型にセットしたもとで、前記フ
レームの外側に発泡材料から所要形状のパッドを発泡成
形するようにしたヘッドレストの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車等においては、追突事故の発生時
に乗員の頭部を保護するために、シートのシートバック
にヘッドレストが装着されている。このヘッドレスト
は、シートバックに対して上下調節が可能なタイプや、
上下調節および前後調節が可能なタイプ等が実施されて
いる。ここで、前後調節が可能とされる後者の所謂「可
倒式ヘッドレスト」は、例えば図6および図7に示すよ
うに、所要間隔で設けた2本の脚部20,20および両
脚部20,20に上方で連なる所要長の支軸22からコ
字状に形成されるステー12と、このステー12を両側
から挟むことで該ステー12を前記支軸22において揺
動自在に支持するフレーム14と、このフレーム14の
外側に固着された弾力性を有するパッド16とから構成
されている。なおパッド16の外面には、ファブリック
や樹脂シート等からなる表皮材18が被着されている。
【0003】ここで前記フレーム14は、図7に示すよ
うに、鉄板を所要形状にプレス成形した2つのフレーム
部材24,24から構成され、前記ステー12を挟んで
両側からフレーム部材24,24を相互に端部接合して
組付けることで、該ステー12の前記支軸22を支承す
る円筒状の軸支持部26と、前記両脚部20,20を収
容した状態で該脚部20が所要角度だけ揺動するのを許
容する三角筒状のスカート28,28とが両側に形成さ
れる。但し図7に例示のものは、両フレーム部材24,
24が軸支持部26の端縁部で接合された一体タイプで
あり、この端縁部において相互合掌状に折畳むことで端
部接合されるようになっている。
【0004】脚部20,20を延出させた状態で前記ス
テー12を前記フレーム14内にセットした際には、図
8に示すと共に前述したように、軸支持部26が前記支
軸22を支承するようになるから、両脚部20が対応の
スカート28,28内を移動し得る範囲内でステー12
に対してフレーム14が揺動(回動)可能となる。従っ
て、シートのシートバック52に装着したヘッドレスト
10は、ステー12に対してフレーム14が前後方向へ
所要角度だけ回動するようになるから、該フレーム14
の外側に形成したパッド16の姿勢が前後に変位するよ
うになる(図6)。
【0005】このような可倒式のヘッドレスト10は、
図9に示すように、予備成形(加工)された前記ステー1
2およびフレーム14を、パッド16を成形するための
発泡成形型40にセットし、このもとで前記パッド16
を成形することで製造される。すなわち、前述した如く
ステー12にフレーム14を組付けた状態で、これらス
テー12およびフレーム14を発泡成形型40のキャビ
ティ42に臨むよう予めセットし、このもとで該キャビ
ティ42内に注入した発泡材料Uを発泡・硬化させれ
ば、前記フレーム14の外側にキャビティ42の形状に
合致した外形形状の前記パッド16が発泡成形されるに
至る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した発
泡成形型40による前記パッド16の成形に際しては、
該パッド16を成形するための前記発泡材料Uが、前記
スカート28,28に形成された開口部分30および/
または各フレーム部材24,24の接合部分32を介し
てフレーム14の内部へ侵入することを阻止できず、該
フレーム14内で発泡・硬化してしまう不都合があっ
た。すなわち、前記スカート28,28内に侵入した発
泡材料Uが硬化すれば、前記ステー12の動きを阻害す
る発泡体が該スカート28,28内に形成されることに
なり、シートのシートバック52に装着したヘッドレス
ト10のパッド16が前後にスムーズに変位しなくなっ
てしまう。このため、発泡材料Uがフレーム14内へ侵
入するのを防止するために、パッド16の発泡成形作業
に先立ち、前記フレーム部材24,24の開口部分30
や接合部分32をテープ材やシール材等で目止めする煩
雑な前作業が必要となり、作業工数増加や製造時間延長
等によりコストアップを招来する問題を内在していた。
【0007】なお前記フレーム14を、ブロー成形技術
またはインジェクション成形技術に基いて成形した合成
樹脂成形部材とすれば、前記接合部分32および開口部
分30の目止めを図ることが可能とされている。しかし
ながら、成形コストが嵩んでヘッドレストの製造コスト
のアップを招来してしまい、現実的には実用化に難点が
あった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、ステーおよびフレームを成形
型にセットしたもとでパッドを発泡成形するに際し、前
記ステーの動きを阻害する発泡体が前記フレーム内に形
成されるのを防止し得るようにしたヘッドレストの製造
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決して、所
期の目的を達成するため本発明は、ステーおよび該ステ
ーを揺動自在に支持するフレームとからなり、これらス
テーおよびフレームを成形型にセットしたもとで、前記
フレームの外側に発泡材料から所要形状のパッドを発泡
成形するようにしたヘッドレストの製造方法において、
前記ステーにセットした前記フレームの外側に、該フレ
ームの必要部分を被覆し得る適宜シート材を装着し、こ
のもとで前記パッドの発泡成形を行なうことで、前記ス
テーの動きを阻害する発泡体が該フレーム内に形成され
るのを防止し得るようにしたことを特徴とする。
【0010】同じく前記課題を解決して、所期の目的を
達成するため別の発明は、所要間隔で設けた2本の脚部
および両脚部に上方で連なる所要長の支軸からコ字状に
形成されるステーと、このステーを両側から挟むことで
該ステーを前記支軸において揺動自在に支持すると共
に、前記夫々の脚部を収納した状態で該脚部が所要角度
だけ揺動するのを許容するスカートを両側に設けたフレ
ームとからなり、これらステーおよびフレームを成形型
にセットしたもとで、前記フレームの外側に発泡材料か
ら所要形状のパッドを発泡成形するようにしたヘッドレ
ストの製造方法において、前記ステーにセットした前記
フレームの外側に、該フレームを全体的に被包し得る適
宜シート材を装着して、前記スカートから前記脚部が延
出する開口部分を被覆し、このもとで前記パッドの発泡
成形を行なうことで、前記ステーの動きを阻害する発泡
体が前記スカート内に形成されるのを防止し得るように
したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るヘッドレスト
の製造方法につき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参
照しながら以下説明する。なお、図6〜図9に既出の部
材や部位と同一の部材および部位については、同一の符
号を付して説明する。
【0012】本実施例の製造方法により製造されるヘッ
ドレスト10は、図6に示すと共に前述したように、シ
ートのシートバック52に対して前後方向への調整が可
能な可倒式のものであって、ステー12と、このステー
12を揺動自在に支持するフレーム14と、このフレー
ム14の外側に固着されるパッド16とから構成された
ものである。すなわち、ステー12にセットしたフレー
ム14に設けた三角筒状のスカート28,28には、該
ステー12の脚部20を外方へ延出させるための開口部
分30が形成されていると共に、ステー12に対して当
該フレーム14が回動するに際して前記脚部20の移動
を許容する空間が画成されている。
【0013】前記ステー12は、例えば所要長の細長棒
材(中実タイプまたは中空タイプ)を所要位置で屈曲させ
ることで適度の剛性を有するコ字状に成形され、前記2
本の脚部20,20および両脚部20,20の上方間に支
軸22が形成される。また前記フレーム14は、薄肉鉄
板等を所要形状にプレス成形した2つのフレーム部材2
4,24から構成され、両フレーム部材24,24を相互
に端部接合することで、前記ステー12の支軸22を支
承する軸支持部26と、該ステー12の夫々の脚部2
0,20に対応した前記スカート28,28とを形成する
ようになる。これらスカート28,28は、前述したよ
うに、対応の脚部20を収納した状態で該脚部20が所
要角度だけ揺動するのを許容し得る。
【0014】前記パッド16は、後述する発泡成形型4
0を利用してウレタン等の発泡材料Uから所要形状に発
泡成形されたもので、適度の弾力性を具有している。こ
のパッド16は、前記フレーム14における各フレーム
部材24,24の外面に固着されることで、前記ステー
12に対して該フレーム14と一体的に回動するように
なっている。そして追突事故の発生時には、その反動で
後方へ移動する乗員の頭部を当て受け、当該乗員の頸部
負傷を防止するよう機能する。
【0015】次に、前述のように構成された可倒式のヘ
ッドレスト10を製造する方法につき具体的に説明す
る。図1は、本発明の好適実施例に係るヘッドレストの
製造方法を、発泡成形型によりパッドを成形している状
態で示す概略断面図であり、図2は、ステー12および
該ステー12にセットしたフレーム14を、発泡成形型
にセットした状態を示す概略斜視図である。実施例の製
造方法では、予備成形(加工)された前記ステー12およ
び該ステー12にセットしたフレーム14を、パッド1
6を成形するための発泡成形型40のキャビティ42に
臨むようにセットするに先立ち、前記フレーム14の外
側に該フレーム14を全体的に被包し得る適宜シート材
34を装着して、前記スカート28,28から前記脚部
20,20を延出させる開口部分30,30を被覆し、こ
の状態で前記パッド16の成形を行なうようにしたもの
である。すなわち、前記シート材34によりフレーム1
4の開口部分30,30を被覆したもとで前記パッド1
6の発泡成形を行なうため、該パッド16を成形するた
めの発泡材料Uが、前記開口部分30,30からフレー
ム14の内部へ侵入するのを適宜阻止することが可能と
なっている。
【0016】前記シート材34は、図3に示すように、
例えば前記フレーム14を完全に収納し得る袋状を呈し
ており、収納した該フレーム14を完全に被包し得るサ
イズとされている。そして、前記フレーム14を完全に
収納した後には、図2に示すように、開口端縁を例えば
テープやステープラー等の係止部材54で留めること
で、シート材34の外側にはステー12の脚部20,2
0だけが露出するようになっている。すなわち、フレー
ム14における前記スカート28,28の開口部分30,
30および接合部分32は、当該シート材34により完
全に被覆されるから、後述するように発泡成形型40に
よりパッド16を成形するに際し、発泡材料Uがこれら
開口部分30および/または接合部分32からフレーム
14の内部へ自由に侵入するのを阻止し得る。
【0017】なお前記シート材34は、必ずしも前記フ
レーム14の全体を被包し得る形状・サイズのものとす
る必要はなく、少なくとも該フレーム14の必要部分、
すなわち前記開口部分30,30および接合部分32を
被覆し得る形状・サイズのものとしてもよい。
【0018】前記シート材34は、多数の空隙38を有
する通気性材料からなり、該通気性材料は発泡反応中の
前記発泡材料Uがその裏側へ滲出するのを許容するよう
になっている。但し、この通気性材料は、前記発泡材料
Uが裏側から完全に抜け出てしまうことを規制するよう
になっており、該発泡材料Uを前記空隙38内に保持し
得るものとされている。このような前記通気性材料とし
ては、具体的に種々の織布(例えば寒冷紗等)、不織布、
編布、または連通気泡構造を有する発泡材等が採用可能
である。
【0019】例えば図4および図5は、縦糸36Aおよ
び横糸36Bからなる織布36をシート材34として実
施した場合の概略説明図であって、適切なサイズの編目
(空隙)38を有する該織布36を使用することにより、
当該シート材34の表側(図示左側)で発泡反応する発泡
材料Uが裏側(図示右側)へ適度に滲出するのを許容する
と同時に、滲出した該発泡材料Uが該シート材34の裏
側へ抜け出ないよう保持することを概略的に例示してい
る。これにより、シート材34が前記フレーム14の外
面に接触した部分では(図4(a))、該シート材34の裏
側へ滲出した発泡材料Uが該フレーム14の外面に接着
した状態で硬化するようになり、これによりパッド16
を、シート材34を介してフレーム14の外面に固着さ
せ得るようになっている(図4(b))。
【0020】一方、シート材34において、前記フレー
ム14の開口部分30,30に位置する部分(フレーム1
4の外面に接触していない部位)では(図5(a))、該シ
ート材34の裏側へ滲出した発泡材料Uが滲出した状態
で硬化するようになり、当該シート材34から分離して
抜け出ることは殆どない(図5(b))。これにより、発泡
材料Uがフレーム14の開口部分30,30を介してス
カート28の内部へ侵入するのが適宜阻止され、前記ス
テー12の動きを阻害する発泡体が該スカート28(フ
レーム14)内に形成されるのを防止し得るようにな
る。同じく図示しないが、フレーム14を構成する夫々
のフレーム部材24,24における接合部分32でも、
発泡材料Uが該接合部分32を介してフレーム14内へ
侵入するのが適宜阻止され、前記ステー12の動きを阻
害する発泡体が該フレーム14内に形成されるのを防止
し得るようになる。
【0021】なお前記シート材34とされる通気性材料
の空隙の大きさは、前記発泡材料Uの特性(流動性、粘
性等)を前提として決定されるものである。例えば、ポ
リプロピレン(PP)からなる不織布の場合では、目付量
が15〜30g/m程度が適当とされる。
【0022】実施例の製造方法に使用される前記発泡成
形型40は、従来実施例のものがそのまま採用可能であ
り、左右に開放・型閉め可能な第1金型44および第2
金型46と、型閉めした両金型44,46の上方に型閉
めされる蓋状の第3金型48とからなる分割タイプであ
って、これら第1〜第3の金型44,46,48を型閉め
することで前記パッド16の外形形状に合致する前記キ
ャビティ42が内部に画成される。また前記第3金型4
8には、前記ステー12の脚部20,20を固定するス
テー保持孔50が穿設されると共に、前記発泡材料Uの
注入口が設けられている(図示せず)。
【0023】
【実施例の作用】本実施例に係るヘッドレストの製造方
法では、予備成形(加工)された前記ステー12に組付け
たフレーム14の外側に、該フレーム14を全体的に被
包し得る前記シート材34を装着して、前記スカート2
8,28から前記脚部20,20が延出する開口部分3
0,30およびフレーム部材24,24の接合部分32を
被覆したもとで、これらステー12およびシート材34
に被包されたフレーム14を前記発泡成形型40にセッ
トする。これにより、キャビティ42内に臨んでいる前
記フレーム14は、前記シート材34で外面全体が完全
に被包されている(図2)。
【0024】そして、前記表皮材18を予めセットした
前記キャビティ42内に注入した所要量の発泡材料U
が、適宜時間後に発泡反応を開始して該表皮材18の内
側で徐々に膨張するようになる。この際に、発泡反応中
の発泡材料Uは、フレーム14を被包した前記シート材
34に接触し、その一部は該シート材34の各空隙38
内へ入り込んで裏側へ徐々に滲出していく(図4,図
5)。
【0025】このときシート材34において、前記フレ
ーム14の外面に接触した部分では、該シート材34の
裏側へ滲出した発泡材料Uが該フレーム14(フレーム
部材24)の外面に接着した状態で硬化するようにな
り、これにより成形されたパッド16がシート材34を
介してフレーム14の外面に固着される(図4(b))。一
方、シート材34において、前記フレーム14の開口部
分30に位置する部分では、該シート材34の裏側へ滲
出した発泡材料Uが滲出した状態で硬化するようにな
り、発泡材料Uが開口部分30,30を介して該フレー
ム14の内部へ殆ど侵入しないから、前記ステー12の
動きを阻害する発泡体が該スカート28(フレーム14)
内に形成されない(図5(b))。同様にシート材34にお
いて、前記フレーム14を構成する夫々のフレーム部材
24,24の接合部分32に位置する部分でも、該シー
ト材34の裏側へ滲出した発泡材料Uがそのまま硬化す
るようになり、この接合部分32を介して発泡材料Uが
該フレーム14内へ殆ど侵入しないから、前記ステー1
2の動きを阻害する発泡体が該スカート28(フレーム
14)内に形成されない。
【0026】このように本実施例に係るヘッドレストの
製造方法では、予備成形(加工)された前記ステー12に
組付けたフレーム14の外側に、該フレーム14を全体
的に被包し得る適宜シート材34を装着したもとで、発
泡成形型40によりパッド16の発泡成形を行なうよう
にしたので、前記ステー12の動きを阻害する発泡体が
該スカート28(フレーム14)内に形成されるのを好適
に防止し得る。従って、成形完了後のヘッドレスト10
では、前記フレーム14(スカート28)の内部に、前記
ステー12の動きを阻害する発泡体が存在してしないの
で、該ステー12に対するパッド16の可倒量が確保さ
れる。また、フレーム14における前記軸支持部26の
内部にも、前記ステー12の動きを阻害する発泡体が存
在しないので、前記ステー12のスムーズな回動(揺動)
が阻害されることもない。
【0027】また前記シート材34は、多数の空隙38
を有する通気性材料であるから裏面に発泡材料Uが適度
に滲出するのを許容するようになっており、該シート材
34の裏面に滲出した発泡材料Uが前記フレーム14に
接着されるので、成形されたパッド16がシート材34
を介してフレーム14の外面に固着される。従って、成
形完了後のヘッドレスト10では、パッド16全体をシ
ートの前後方向へ位置調節する際等に、フレーム14に
対して該パッド16だけがずれ動いてしまう不都合が発
生することがない。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るヘッド
レストの製造方法によれば、ステーに組付けたフレーム
の外側に、該フレームの必要部分または全体を被包し得
る適宜シート材を装着したもとで、成形型によりパッド
の発泡成形を行なうようにしたので、前記ステーの動き
を阻害する発泡体が該フレーム内に形成されるのを好適
に防止できる利点がある。従って成形完了後のヘッドレ
ストでは、フレーム内にステーの動きを阻害する発泡体
が存在していないので、該ステーの揺動(回動)が全く規
制されないと共にパッドのスムーズな揺動および可倒量
を確保し得る有益な効果を奏する。
【0029】また前記シート材は、多数の空隙を有する
通気性材料とすることにより、裏面に発泡材料が適度に
滲出するのを許容するので、該シート材の裏面に滲出し
た発泡材料が前記フレームの外面に接着され、成形され
たパッドがシート材を介してフレームの外面に固着され
る。従って成形完了後のヘッドレストでは、フレームに
対して該パッドだけがずれ動いてしまう不都合が発生し
ない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例に係るヘッドレストの製造
方法を、発泡成形型によりパッドを成形している状態で
示す概略断面図である。
【図2】ステーおよび該ステーにセットしたフレーム
を、発泡成形型にセットした状態を示す概略斜視図であ
る。
【図3】ステーにセットしたフレームに、シート材を被
包する状態を示す概略斜視図である。
【図4】織布をシート材として実施した場合の説明断面
図であって、(a)は、フレームの外面に密着したシート
材の部分を示し、(b)は、発泡反応した発泡材料がシー
ト材の裏側へ滲出することで、成形されたパッドが該シ
ート材を介してフレームの外面に固着された状態を示し
ている。
【図5】織布をシート材として実施した場合の説明断面
図であって、(a)は、フレームの開口部分に位置したシ
ート材の部分を示し、(b)は、発泡反応した発泡材料が
シート材の裏側へ滲出するものの、裏側へ抜け出ること
なく硬化した状態を示している。
【図6】ステー、フレームおよびパッドから構成される
可倒式のヘッドレストを、シートのシートバックに装着
した状態で一部破断して示す説明図である。
【図7】ステーにフレームをセットする状態を示す斜視
図である。
【図8】ステーにフレームをセットした状態を示す斜視
図である。
【図9】従来のヘッドレストの製造方法を、発泡成形型
によりパッドを成形している状態で示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ヘッドレスト 12 ステー 14 フレーム 16 パッド 20 脚部 22 支軸 28 スカート 30 開口部分 32 接合部分 34 シート材 38 空隙 40 発泡成形型(成形型) U 発泡材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:58 B29L 31:58 Fターム(参考) 3B084 DD02 DD04 4F204 AD03 AD16 AG20 AH27 EA01 EB01 EB12 EB13 EF01 EF05 EF37 EL09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステー(12)および該ステー(12)を揺動自
    在に支持するフレーム(14)とからなり、これらステー(1
    2)およびフレーム(14)を成形型(40)にセットしたもと
    で、前記フレーム(14)の外側に発泡材料(U)から所要形
    状のパッド(16)を発泡成形するようにしたヘッドレスト
    (10)の製造方法において、 前記ステー(12)にセットした前記フレーム(14)の外側
    に、該フレーム(14)の必要部分を被覆し得る適宜シート
    材(34)を装着し、 このもとで前記パッド(16)の発泡成形を行なうことで、
    前記ステー(12)の動きを阻害する発泡体が該フレーム(1
    4)内に形成されるのを防止し得るようにしたことを特徴
    とするヘッドレストの製造方法。
  2. 【請求項2】 所要間隔で設けた2本の脚部(20,20)お
    よび両脚部(20,20)に上方で連なる所要長の支軸(22)か
    らコ字状に形成されるステー(12)と、このステー(12)を
    両側から挟むことで該ステー(12)を前記支軸(22)におい
    て揺動自在に支持すると共に、前記夫々の脚部(20)を収
    納した状態で該脚部(20)が所要角度だけ揺動するのを許
    容するスカート(28)を両側に設けたフレーム(14)とから
    なり、これらステー(12)およびフレーム(14)を成形型(4
    0)にセットしたもとで、前記フレーム(14)の外側に発泡
    材料(U)から所要形状のパッド(16)を発泡成形するよう
    にしたヘッドレスト(10)の製造方法において、 前記ステー(12)にセットした前記フレーム(14)の外側
    に、該フレーム(14)を全体的に被包し得る適宜シート材
    (34)を装着して、前記スカート(28)から前記脚部(20)が
    延出する開口部分(30)を被覆し、 このもとで前記パッド(16)の発泡成形を行なうことで、
    前記ステー(12)の動きを阻害する発泡体が前記スカート
    (28)内に形成されるのを防止し得るようにしたことを特
    徴とするヘッドレストの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記シート材(34)により前記スカート(2
    8)の接合部分(32)が被覆され、これにより前記発泡材料
    (U)が該接合部分(32)から該スカート(28)の内部へ侵入
    するのを防止し得る請求項2記載のヘッドレストの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記シート材(34)は多数の空隙(38)を有
    する通気性材料からなり、該通気性材料は前記発泡材料
    (U)がその裏側へ滲出するのを許容するようになってい
    る請求項1〜3の何れかに記載のヘッドレストの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記シート材(34)の裏側へ滲出した前記
    発泡材料(U)を前記フレーム(14)の外面に接着した状態
    で硬化させ、これにより前記パッド(16)が該フレーム(1
    4)に固着されるようにした請求項4記載のヘッドレスト
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記通気性材料は、織布、不織布、編
    布、または連通気泡構造を有する発泡材等である請求項
    4または5記載のヘッドレストの製造方法。
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