JP2003189644A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

Info

Publication number
JP2003189644A
JP2003189644A JP2001385153A JP2001385153A JP2003189644A JP 2003189644 A JP2003189644 A JP 2003189644A JP 2001385153 A JP2001385153 A JP 2001385153A JP 2001385153 A JP2001385153 A JP 2001385153A JP 2003189644 A JP2003189644 A JP 2003189644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
electromechanical conversion
conversion element
switching element
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001385153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3722062B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Okada
浩幸 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2001385153A priority Critical patent/JP3722062B2/ja
Publication of JP2003189644A publication Critical patent/JP2003189644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3722062B2 publication Critical patent/JP3722062B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動速度を低下させることなく小型化とコス
トダウンとを可能にする。 【解決手段】 電気機械変換素子26とインダクタンス
素子34とを直列接続し、この電気機械変換素子26と
インダクタンス素子34との直列回路に矩形波からなる
駆動電圧を印加し、この駆動電圧のデューティ比を変化
させて電気機械変換素子26を伸長方向と縮小方向とで
異なる速度で伸縮させることで支持部材と係合部材とを
相対移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、XY移動ステー
ジ、カメラの撮影レンズ、オーバヘッドプロジェクタの
投影レンズ、双眼鏡のレンズ、走査型トンネル電子顕微
鏡のプローブ等の駆動に適した駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影レンズ等が取り付けられた係
合部材を棒状の駆動部材に所定の摩擦力を有するように
して結合させ、その駆動部材の一方端に圧電素子からな
る電気機械変換素子を固着して構成したインパクト型圧
電アクチュエータからなる駆動装置が知られている。例
えば、図18は、カメラの撮影レンズ位置を調節するた
めの駆動装置の概略構成を示す図である。
【0003】この図18における駆動装置100は、圧
電素子からなる駆動用の電気機械変換素子101と、こ
の電気機械変換素子101により駆動される棒状の駆動
部材102と、この駆動部材102に所定の摩擦力で結
合された係合部材103と、正逆両方向の駆動電圧を印
加することにより電気機械変換素子101を駆動する駆
動回路104とを備えている。
【0004】電気機械変換素子101は、駆動回路10
4を介して印加される駆動電圧に応じて伸縮するもので
あり、その正極及び負極間方向である伸縮方向における
一方端が位置固定された支持部材105に固着されると
共に、その他方端が駆動部材102の軸方向における一
方端に固着されたものである。係合部材103は、所定
箇所に駆動対象物である撮影レンズLが固着され、駆動
部材102上を軸方向に沿って移動可能とされている。
【0005】駆動回路104は、電気機械変換素子10
1に矩形波からなる駆動電圧を供給するもので、そのデ
ューティ比を変更することにより係合部材103が位置
固定された支持部材105に対し駆動部材102に沿っ
て繰出し方向(電気機械変換素子101から離反する方
向)である矢印a1方向と戻り方向(電気機械変換素子
101に近接する方向)である矢印a2方向とに移動さ
せるようにしたものである。なお、電気機械変換素子1
01に印加される駆動電圧は、例えばDC-DCコンバ
ータ等の駆動電源から供給されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された駆動装置100において、係合部材103
の駆動部材102上における駆動速度を増大させるに
は、電気機械変換素子101に印加される駆動電圧の値
を大きくして電気機械変換素子101の伸縮量を増大さ
せるようにすればよい。しかしながら、駆動電圧の値を
大きくするには、DC-DCコンバータ等の駆動電源が
大型化し、駆動装置の小型化に制約を受けることになる
と共に、コストアップの要因にもなる。このため、小型
化とコストダウンとを図るには、駆動電圧の値を小さく
すればよいが、こうした場合は電気機械変換素子101
の伸縮量が減少して係合部材103の駆動速度が低下
し、さらには駆動電圧の値を小さくし過ぎた場合は駆動
不能となる場合も生じ得る。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、駆動速度を低下させることなく小型化と
コストダウンとを可能にした駆動装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、対向電極を有する電気機械変換
素子と、この電気機械変換素子の一方の電極側に固着さ
れた支持部材と、前記電気機械変換素子の他方の電極側
に固着された駆動部材と、この駆動部材に所定の摩擦力
で係合された係合部材と、前記電気機械変換素子に直列
接続されたインダクタンス素子と、この電気機械変換素
子及びインダクタンス素子の直列回路に矩形波からなる
駆動電圧を印加する駆動回路部と、この駆動回路部を駆
動制御することにより前記駆動電圧のデューティ比を変
化させて前記電気機械変換素子を伸長方向と縮小方向と
で異なる速度で伸縮させることで前記支持部材と前記係
合部材とを相対移動させる駆動回路部とを備えたことを
特徴としている。
【0009】この構成によれば、電気機械変換素子に印
加される駆動電圧は、インダクタンス素子により昇圧さ
れることから電気機械変換素子及びインダクタンス素子
の直列回路に印加される駆動電圧の値よりも大きなもの
となる。このため、駆動回路部により電気機械変換素子
及びインダクタンス素子の直列回路に供給される駆動電
圧を必要以上に高くしなくても所定の駆動速度を確保す
ることができるようになる結果、駆動装置の小型化とコ
ストダウンとが可能となる。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1に係る
ものにおいて、前記駆動回路部が、直流電圧が出力され
る駆動電源と、この駆動電源と接地との間に接続される
スイッチ回路と、このスイッチ回路を駆動制御すること
により前記駆動電源から出力される直流電圧を矩形波の
駆動電圧にして前記直列回路に印加するようにする制御
信号出力部とを備えたことを特徴としている。
【0011】この構成によれば、駆動電源から出力され
る直流電圧がスイッチ回路により矩形波にされて電気機
械変換素子とインダクタンス素子との直列回路に印加さ
れる。このため、回路構成が複雑化しないことから駆動
装置の小型化とコストダウンとが可能となる。
【0012】また、請求項3の発明は、請求項2に係る
ものにおいて、前記スイッチ回路が、一方端が前記駆動
電源に接続され、他方端が前記直列回路の一方端に接続
された第1のスイッチング素子と、一方端が前記直列回
路の一方端に接続され、他方端が接地された第2のスイ
ッチング素子と、一方端が前記駆動電源に接続され、他
方端が前記直列回路の他方端に接続された第3のスイッ
チング素子と、一方端が前記直列回路の他方端に接続さ
れ、他方端が接地された第4のスイッチング素子とを備
え、前記駆動制御手段が、前記制御信号出力部を駆動制
御することにより前記第1のスイッチング素子及び前記
第4のスイッチング素子を導通状態にするときに前記第
2のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子
を非導通状態にする一方、前記第2のスイッチング素子
及び前記第3のスイッチング素子を導通状態にするとき
に前記第1のスイッチング素子及び前記第4のスイッチ
ング素子を非導通状態にするものであることを特徴とし
ている。
【0013】この構成によれば、第1,第4のスイッチ
ング素子が導通状態とされ、第2,第3のスイッチング
素子が非導通状態とされたとき、駆動電源から電気機械
変換素子とインダクタンス素子との直列回路の一方端に
正電圧が印加されると共に他方端に負電圧が印加され、
第2,第3のスイッチング素子が導通状態とされ、第
1,第4のスイッチング素子が非導通状態とされたと
き、駆動電源から電気機械変換素子とインダクタンス素
子との直列回路の他方端に正の電圧が印加されると共に
一方端に負の電圧が印加される。このため、簡単な回路
構成で駆動電源の略2倍の駆動電圧が電気機械変換素子
とインダクタンス素子との直列回路に印加される結果、
駆動装置のより一層の小型化とコストダウンとが可能と
なる。
【0014】また、請求項4の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに係るものにおいて、前記インダクタンス素
子のインダクタンス値と前記電気機械変換素子の対向電
極間に形成される静電容量値とによって定まる電気的共
振周波数feが、前記電気機械変換素子に印加される駆
動電圧の周波数fdに対し、fe≧(3/4)fdの関
係を有することを特徴としている。
【0015】この構成によれば、インダクタンス素子の
インダクタンス値と電気機械変換素子の対向電極間に形
成される静電容量値とによって定まる電気的共振周波数
feが、電気機械変換素子に印加される駆動電圧の周波
数fdに対してfe≧(3/4)fdの条件を満足する
ように設定される。このため、確実に駆動される駆動装
置が実現可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
るインパクト型圧電アクチュエータからなる駆動装置の
基本構成を概略的に示すブロック図である。この図にお
いて、駆動装置10は、駆動部12と、駆動部12を駆
動する駆動回路部14と、駆動部12に取り付けられて
いる後述する係合部材30の位置を検出する部材センサ
16と、駆動部12の基端に配設された基端センサ18
と、駆動部12の先端に配設された先端センサ20と、
全体の動作を制御する制御部22とを備えている。
【0017】図2は、駆動部12の構成例を示す斜視図
である。この図において、駆動部12は、素子固定式構
造のものであり、支持部材24、電気機械変換素子2
6、駆動部材28及び係合部材30から構成されてい
る。
【0018】支持部材24は、電気機械変換素子26及
び駆動部材28を保持するものであり、円柱体の軸方向
両端部241,242及び略中央の仕切壁243を残し
て内部を刳り貫くことにより形成された第1の収容空間
244及び第2の収容空間245を有している。また、
この支持部材24の他方端部242の中心位置に丸孔2
46が穿設されると共に、仕切壁243の中心位置に丸
孔247が穿設されている。
【0019】電気機械変換素子26は、例えば所定の厚
みを有する複数枚の圧電基板を各圧電基板間に図略の電
極を介して積層することにより構成したものであり、外
面に対向電極である正極(一方の電極)261及び負極
(他方の電極)262が設けられたものである。この電
気機械変換素子26は、その対向電極間方向である伸縮
方向を支持部材24の軸方向と一致させた状態で第1の
収容空間244に収納され、一方端面(例えば、正極2
61側)が第1の収容空間244の一方端部241側端
面に固着されている。
【0020】駆動部材28は、断面丸形状の棒状に形成
されたもので、その両端部が支持部材24の他方端部2
42の丸孔246と仕切壁243の丸孔247とを貫通
した状態て第2の収容空間245に軸方向に沿って移動
可能に収容されている。また、この駆動部材28は、第
1の収容空間244内に突出した端部が電気機械変換素
子26の他方端面(例えば、負極262側)に固着され
ると共に、支持部材24の他方端部242の外部に突出
した端部が板ばね32により所定のばね圧で押圧され、
電気機械変換素子26側に付勢された状態とされてい
る。このように板ばね32により駆動部材28を付勢す
るのは、電気機械変換素子26の伸縮動作に基づく駆動
部材28の軸方向変位を安定化させるためである。
【0021】係合部材30は、駆動部材28の軸方向両
側に取付部301,301を有する基部302と、両取
付部301,301の間に装着される挟み込み部材30
3とを備えており、基部302が第2の収容空間245
内において駆動部材28に遊嵌されると共に、挟み込み
部材303が板ばね304により押圧されることにより
駆動部材28の周面に接触することで係合部材30が所
定の摩擦力で駆動部材28に結合されている。これによ
り、この係合部材30は、その摩擦力よりも大きな駆動
力が係合部材30に作用したときに駆動部材28の軸方
向に沿って移動可能となる。なお、この係合部材30に
は、駆動対象物であるレンズL(図1)が取り付けられ
る。
【0022】図3は、駆動回路部14の構成例を示す図
である。この図において、駆動回路部14は、直流電圧
を出力する駆動電源141と、この駆動電源141と接
地との間に接続されたスイッチ回路(駆動回路)142
と、このスイッチ回路142を駆動制御することにより
駆動電源141から出力される直流電圧を矩形波の駆動
電圧にして後述する電気機械変換素子26及びインダク
タンス素子34の直列回路38に印加するようにする制
御信号出力部(ドライバ)143とから構成されてい
る。
【0023】この駆動電源141は、一端が接地された
DC-DCコンバータ等により構成されている。また、
スイッチ回路142は、駆動電源141から駆動電圧+
Vpが供給される接続点aと接地された接続点bとの間
に、MOSFETである第1のスイッチング素子Q1を
有する第1のスイッチ回路144及びMOSFETであ
る第2のスイッチング素子Q2を有する第2のスイッチ
回路145の直列回路が接続されると共に、MOSFE
Tである第3のスイッチング素子Q3を有する第3のス
イッチ回路146及びMOSFETである第4のスイッ
チング素子Q4を有する第4のスイッチ回路147の直
列回路が接続されて構成されている。
【0024】また、制御信号出力部143は、制御部2
2(図1)から出力される制御信号に応じて第1乃至第
4のスイッチ回路144乃至147に供給する駆動パル
スである駆動制御信号Sc1,Sc2,Sc3,Sc4
を出力するように構成されたものである。本実施形態で
は、第1乃至第4のスイッチ回路144乃至147を構
成する第1乃至第4のスイッチ素子Q1乃至Q4は、そ
れぞれNチャネルFETから構成されており、それぞれ
のゲートに供給される駆動制御信号Sc1,Sc2,S
c3,Sc4がハイレベルのときにONとなる。
【0025】このように構成された駆動回路部14にお
ける第1のスイッチ回路144及び第2のスイッチ回路
145の接続点cと、第3のスイッチ回路146及び第
4のスイッチ回路147の接続点dとの間に、圧電素子
等からなる電気機械変換素子26及びコイル等からなる
インダクタンス素子34が互いに直列接続されてなる直
列回路38が接続されてブリッジ回路が構成されてい
る。
【0026】このように構成された駆動回路部14にお
いて、第1のスイッチ回路144及び第4のスイッチ回
路147は、電気機械変換素子26及びインダクタンス
素子34の直列回路38に対し、その一方側から駆動電
圧+Vpを印加して電気機械変換素子26の対向電極2
61,262間を充電する第1の駆動回路を構成し、第
2のスイッチ回路145及び第3のスイッチ回路146
は、電気機械変換素子26及びインダクタンス素子34
の直列回路38に対し、その他方側から駆動電圧+Vp
を印加して電気機械変換素子26の対向電極261,2
62間を充電する第2の駆動回路を構成することにな
る。
【0027】このように、スイッチ回路142と電気機
械変換素子26及びインダクタンス素子34の直列回路
38とでブリッジ回路を構成した場合、電気機械変換素
子26及びインダクタンス素子34の直列回路38には
駆動電源141から−Vp〜+Vpの電圧(すなわち、
2Vpの電圧)が印加されることになるので、駆動電源
141から出力される駆動電圧+Vpは低電圧であって
も変位量の大きい駆動装置10を得ることができるとい
う利点がある。
【0028】図1に戻り、部材センサ16は、係合部材
30の移動可能範囲内に配設されており、MRE(Magn
eto Resistive Effect)素子やPSD(Position Sensi
tiveDevice)素子等のセンサにより構成されている。ま
た、基端センサ18及び先端センサ20は、フォトイン
タラプタ等のセンサにより構成されている。これによ
り、係合部材30の位置が部材センサ16により検出さ
れることで係合部材30の所定位置への移動制御が可能
となる一方、係合部材30の位置が基端センサ18及び
先端センサ20で検出されることで係合部材30のそれ
以上の移動が禁止される。
【0029】制御部22は、演算処理を行うCPU(Ce
ntral Processing Unit)、処理プログラムや各種デー
タ等が記憶されたROM(Read-Only Memory)、及び、
データを一時的に保存するRAM(Random Access Memo
ry)から構成されており、部材センサ16等から入力さ
れる信号に基づいて制御信号出力部143に対し所定の
制御信号を供給して当該制御信号出力部143から所定
のデューティ比の駆動パルスを出力させ、この駆動パル
スにより第1の駆動回路と第2の駆動回路とを交互に駆
動する。すなわち、制御部22は、制御信号出力部14
3を駆動制御することにより第1のスイッチ回路144
及び第4のスイッチ回路147からなる第1の駆動回路
と、第2のスイッチ回路145及び第3のスイッチ回路
146からなる第2の駆動回路とを駆動制御する駆動制
御手段を構成する。
【0030】次に、本発明の駆動装置10に適用される
駆動回路部14の駆動動作の説明を行うに先立ち、図4
乃至図13を参照して電気機械変換素子26に直列接続
するインダクタンス素子34を用いない場合の駆動回路
部14の原理的な動作説明を行う。すなわち、図4は、
駆動回路部14により電気機械変換素子26に印加され
る駆動電圧であって、電気機械変換素子26の伸縮時の
変位波形を鋸歯形状にすることにより支持部材24と係
合部材30とを相対移動させることのできるパルス波形
の一例を示すものである。ここで、同図(a)は、係合
部材30を繰出し方向(電気機械変換素子26から離反
する方向)である矢印a1方向(図1)に移動させるた
めの電気機械変換素子26に印加する駆動電圧のパルス
波形であり、その駆動電圧の駆動周波数fdが支持部材
24及び駆動部材28が固着された状態での電気機械変
換素子26の共振周波数fr(例えば、60KHz)の
0.7倍(fd=0.7×fr)となるように設定さ
れ、デューティ比D(D=B/A)が0.3になるよう
に設定されたものである。
【0031】また、同図(b)は、係合部材30が戻り
方向(電気機械変換素子26に接近する方向)である矢
印a2(図1)方向に移動させるための電気機械変換素
子26に印加する駆動電圧のパルス波形であり、その駆
動電圧の駆動周波数fdが支持部材24及び駆動部材2
8が固着された状態での電気機械変換素子26の共振周
波数frの0.7倍(fd=0.7×fr)となるよう
に設定され、デューティ比D(D=B/A)が0.7に
なるように設定されたものである。
【0032】駆動電圧の駆動周波数fd及びデューティ
比Dを上記のように設定しているのは、支持部材24及
び駆動部材28が固着されている状態での電気機械変換
素子26の共振周波数frに対する駆動電圧の周波数f
dの比(fd/fr)と係合部材30の移動速度とが図
5の特性図に示すような関係を有していること、及び、
矩形波からなる駆動電圧のデューティ比Dと係合部材3
0の移動方向(繰出し方向及び戻り方向)とが図6の特
性図に示すような関係を有していることに基づくもので
ある。
【0033】この図5に示す特性図は、支持部材24及
び駆動部材28が固着されている状態での電気機械変換
素子26の共振周波数frを異ならせたり、形態(構
造)を異ならせたりした4種類(第1乃至第4)の駆動
装置10を構成し、これら各駆動装置10について電気
機械変換素子26の共振周波数frに対する駆動電圧の
周波数fdの比(fd/fr)と係合部材30の移動速
度との対応関係を計測したものである。
【0034】なお、この特性図は、矩形波からなる駆動
電圧のデューティ比Dが0.3の場合(係合部材30が
繰出し方向に移動する場合)のものであるが、そのデュ
ーティ比Dが0.7の場合(係合部材30が戻り方向に
移動する場合)は勿論のこと、そのデューティ比Dが
0.05〜0.95の範囲内にある場合に略同様の関係
を有することが確認されている。
【0035】この図5に示す特性図からも明らかなよう
に、fd/frの値が0.3乃至1.5の範囲内にある
場合には、一部領域で移動速度の落ち込みがあるとはい
うものの係合部材30が実質的に移動可能となる一方、
fd/frの値が0.3に満たない場合及び1.5を超
える場合には係合部材30が移動不能となる。従って、
電気機械変換素子26の共振周波数frに対する駆動電
圧の周波数fdは、図4に示すものだけではなく必要に
応じて0.3×fr<fd<1.5×frの範囲内で適
宜設定することができる。なお、fd/frの値が0.
6乃至1.2の範囲内にある場合には、第1乃至第4の
すべての駆動装置10について十分動作可能となる。
【0036】また、図6に示す特性図は、矩形波からな
る駆動電圧のデューティ比Dと係合部材30の移動方向
(繰出し方向及び戻り方向)との対応関係を計測したも
のである。この図から明らかなように、デューティ比D
が0.05乃至0.45の範囲内(0.05<D<0.
45)にあるときには、係合部材30は繰出し方向に移
動し、デューティ比Dが0.55乃至0.95の範囲内
(0.55<D<0.95)にあるときには、係合部材
30は戻り方向に移動する。従って、デューティ比D
は、図4に示すものだけではなく必要に応じて0.05
<D<0.45又は0.55<D<0.95の範囲内で
適宜設定することができる。
【0037】なお、支持部材24及び駆動部材28が固
着された状態での電気機械変換素子26の共振周波数f
rは、次の数式により求めたものである。
【0038】
【数1】
【0039】この数1におけるfroは電気機械変換素
子26の両電極261,262間におけるフリー共振周
波数(電気機械変換素子26自体の電極間方向における
共振周波数)、mpは電気機械変換素子26の質量、m
fは駆動部材28の質量をそれぞれ表わしている。な
お、支持部材24の質量は、共振系における電気機械変
換素子26の共振周波数frに関係するが、支持部材2
4の質量は電気機械変換素子26及び駆動部材28の各
質量mp,mfを加算したものに比べて十分大きな値を
有しており、共振周波数frに与える影響は小さいので
演算パラメータとして考慮する必要はない。また、係合
部材30は、電気機械変換素子26の共振時には駆動部
材28に対して滑りを生じて実質的に共振系の要素とし
て考慮する必要はないので、上記数1の演算パラメータ
としては含まれていない。
【0040】図7は、電気機械変換素子26に印加され
る駆動回路部14からの駆動電圧のパルス波形と、電気
機械変換素子26の伸縮による変位との対応関係を示す
図で、同図(a)は図4(a)に示す駆動電圧が印加さ
れた場合であり、同図(b)は図4(b)に示す駆動電
圧が印加された場合をそれぞれ示している。なお、電気
機械変換素子26の伸縮による変位波形は、レーザード
ップラー振動計により測定したものを概略的に示したも
のである。
【0041】このように、電気機械変換素子26に図4
(a)に示す駆動電圧が印加された場合は電気機械変換
素子26の変位波形が緩慢な立ち上がり部Cと急峻な立
ち下がり部Dとを有する鋸歯形状となり、電気機械変換
素子26に図4(b)に示す駆動電圧が印加された場合
は電気機械変換素子26の変位波形が急峻な立ち上がり
部Eと緩慢な立ち下がり部Fとを有する鋸歯形状となっ
ていることが確認された。
【0042】すなわち、電気機械変換素子26の変位が
図7(a)に示すような緩慢な立ち上がり部Cを有する
波形を呈するとき(すなわち、電気機械変換素子26が
緩やかに伸長するとき)は、係合部材30が駆動部材2
8と共に繰出し方向に移動し、電気機械変換素子26の
変位が図7(a)に示すような急峻な立下り部Dを有す
る波形を呈するとき(すなわち、電気機械変換素子26
が急激に縮小するとき)は、駆動部材28が戻り方向に
移動しても係合部材30は駆動部材28上をスリップし
て略同位置に留まることになる。このため、図7(a)
に示す駆動電圧が電気機械変換素子26に繰り返し印加
されることで、係合部材30は繰出し方向に間欠的に移
動することになる。
【0043】また、電気機械変換素子26の変位が図7
(b)に示すような急峻な立ち上がり部Eを有する波形
を呈するとき(すなわち、電気機械変換素子26が急激
に伸長するとき)は、駆動部材28が繰出し方向に移動
しても係合部材30は駆動部材28上をスリップして略
同位置に留まることになり、電気機械変換素子26の変
位が図7(b)に示すような緩慢な立下り部Fを有する
波形を呈するとき(すなわち、電気機械変換素子26が
緩やかに縮小するとき)は、係合部材30が駆動部材2
8と共に戻り方向に移動することになる。このため、図
7(b)に示す駆動電圧が電気機械変換素子26に繰り
返し印加されることで、係合部材30は戻り方向に間欠
的に移動することになる。
【0044】このように、例えば図4(a),(b)に
示す駆動電圧が電気機械変換素子26に印加された場
合、電気機械変換素子26の変位波形が鋸歯形状となる
のは次のような理由による。つまり、矩形波は基本波で
ある正弦波と複数次の高調波とからなるものであるが、
駆動電圧の駆動周波数fdが電気機械変換素子26の共
振周波数frに対して0.3倍よりも大きく1.5倍よ
りも小さいとき(0.3×fr<fd<1.5×f
r)、系における電気機械変換素子26の共振周波数f
rの影響を受けて矩形波を形成している高調波成分のう
ち3次以上の高次の高調波のゲインが大きく減衰し、電
気機械変換素子26に印加される駆動電圧が実質的に基
本波と2次高調波とからなる波形(鋸歯形状の波形)を
有するものとなるからである。
【0045】すなわち、図8に示すような矩形波の駆動
電圧(例えば、駆動周波数fdが電気機械変換素子26
の共振周波数frに対して0.3倍よりも大きく1.5
倍よりも小さいもの)の1パルス分の成分は、フーリエ
変換することにより図9に示すような基本波f1に対し
てf2,f3,…,fnの複数次の高調波を有するもの
として表わすことができる。一方、支持部材24及び駆
動部材28が固着された状態での電気機械変換素子26
の共振特性は、図10に示すように、図9の3次高調波
f3以上の周波数領域ではゲインが大きく減衰したもの
となる。
【0046】このため、電気機械変換素子26に図8に
示す矩形波の駆動電圧を印加すると、電気機械変換素子
26の変位波形(振動波形)は3次以上の高調波f3,
…,fn成分が大きく減衰されたものとなり、図11に
示すように実質的に基本波f1及び第2高調波f2成分
のみを有するものとなる。この図11に示す成分を有す
る電気機械変換素子26の変位波形はフーリエ逆変換す
ることにより求めることができ、図12に示すような鋸
歯形状を呈するものとなる。
【0047】また、駆動電圧のデューティ比のある値を
境にして係合部材30の移動方向が繰出し方向と戻り方
向間で反転するのは、そのデューティ比に対応して基本
波に対する2次高調波の位相がずれ、基本波と2次高調
波とからなる鋸歯波形における立ち上がり部と立ち下が
り部の各傾斜が変化することになるからである。すなわ
ち、デューティ比Dが0.05<D<0.45の範囲内
にあるときには、2次高調波の位相のずれが大きくなっ
て緩慢な立ち上がり部と急峻な立ち下がり部を有する鋸
歯波形となることから係合部材30は繰出し方向に移動
し、デューティ比Dが0.55<D<0.95の範囲内
にあるときには、2次高調波の位相のずれが小さくなっ
て急峻な立ち上がり部と緩慢な立ち下がり部を有する鋸
歯波形となることから係合部材30は繰出し方向に移動
する。
【0048】因みに、図13(a)に示すように、駆動
電圧の駆動周波数fdが電気機械変換素子26の共振周
波数frの0.1倍(fd=0.1×fr)となるよう
に設定し、駆動電圧のデューティ比が0.3になるよう
に設定した場合、電気機械変換素子26の変位は矩形波
における立ち上がり部の後の平坦部と立ち下がり部の後
の平坦部にリンギングが生じるのみで鋸歯波形とはなら
ず、係合部材30は停止したままであった。また、図1
3(b)に示すように、駆動電圧の駆動周波数fdが電
気機械変換素子26の共振周波数frの0.1倍(fd
=0.1×fr)となるように設定し、駆動電圧のデュ
ーティ比が0.7になるように設定した場合、電気機械
変換素子26の変位は図13(a)の場合と同様に矩形
波における立ち上がり部の後の平坦部と立ち下がり部の
後の平坦部にリンギングが生じるのみで鋸歯波形とはな
らず、係合部材30は停止したままであった。
【0049】次に、図14を参照して電気機械変換素子
26にインダクタンス素子34を直列接続した本発明の
駆動装置10の動作説明を行う。すなわち、この図14
は、図3に示す駆動回路部14の制御信号出力部143
から出力されて各スイッチ素子Q1〜Q4に印加される
駆動パルス(駆動制御信号)と、電気機械変換素子26
に印加される駆動電圧の波形とを示す図である。この図
14に示す電気機械変換素子26に印加される駆動電圧
は、直列接続されたインダクタンス素子34により矩形
波が変形されたものであり(すなわち、インダクタンス
素子34が存在しない場合は矩形波となる。)、その駆
動周波数fdが支持部材24及び駆動部材28の固着さ
れた状態での電気機械変換素子26の共振周波数frに
対し、0.7倍に設定されると共に、繰出し方向におけ
る波形についてはデューティ比Dが0.3に設定され、
戻り方向の波形についてはデューティ比Dが0.7に設
定されたものである。この駆動電圧が電気機械変換素子
26に印加されることで係合部材30は繰出し方向と戻
り方向とに移動することになる。
【0050】なお、本実施形態では、電気機械変換素子
26として対向電極間の静電容量Cが約100nFのも
のを用いると共に、インダクタンス素子34としてイン
ダクタンス値Lが約8μHのものを用いたものである。
【0051】この図14に示すように、駆動装置10の
駆動時には、制御信号出力部143からハイレベルの駆
動制御信号Sc1,Sc4がスイッチ素子Q1,Q4に
入力されるときには、ローレベルの駆動制御信号Sc
2,Sc3がスイッチ素子Q2,Q3に入力され、ロー
レベルの駆動制御信号Sc1,Sc4がスイッチ素子Q
1,Q4に入力されるときには、ハイレベルの駆動制御
信号Sc2,Sc3がスイッチ素子Q2,Q3に入力さ
れる。
【0052】制御信号出力部143から上記のような駆
動制御信号Sc1,Sc4及びSc2,Sc3が繰り返
し出力されることにより、スイッチ素子Q1,Q4及び
スイッチ素子Q2,Q3が所定の周期で交互にON,O
FFを繰り返すことになる。すなわち、スイッチ素子Q
1,Q4がONのときには電気機械変換素子26は+V
pよりも大きな電圧が印加され、スイッチ素子Q2,Q
3がONのときには電気機械変換素子26は−Vpより
も小さな電圧が印加されることになる結果、電気機械変
換素子26には見掛け上、電源電圧Vpの2倍(2V
p)以上の電圧が印加されたことになり、係合部材30
の移動速度を速くすることができて駆動装置10を効果
的に動作させることができる。なお、駆動電圧のデュー
ティ比Dが0.3に設定された駆動パルスでは係合部材
30は繰出し方向に移動し、駆動電圧のデューティ比D
が0.7に設定された駆動パルスでは係合部材30は戻
り方向に移動する。
【0053】このように、電気機械変換素子26に電源
電圧Vpの2倍(2Vp)以上の電圧が印加されるの
は、電源電圧がインダクタンス素子34の電磁誘導作用
により昇圧されるためである。但し、電源電圧が昇圧さ
れる割合はインダクタンス素子34のインダクタンス値
が大きくなるのに応じて大きくなるが、本発明では電気
機械変換素子26の変位波形が鋸歯形状あるいは鋸歯形
状に近似した形状になる必要があるため、単に駆動電圧
が大きくなっただけでは電気機械変換素子26が正常に
駆動しない場合も生じる。電気機械変換素子26の変位
波形が鋸歯形状あるいは鋸歯形状に近似した形状になる
ようにするには、電気機械変換素子26に印加される駆
動電圧の波形が重要な要素となることから、係合部材3
0の移動速度を速くするための最適のインダクタンス値
が存在することになる。
【0054】図15は、このインダクタンス素子34の
インダクタンス値と、電気機械変換素子26に印加され
る駆動電圧の波形との関係を示す図である。ここでは、
駆動電圧のデューティ比Dが0.3に設定された場合
(すなわち、繰出し方向の場合)のみを示しており、
(a)はインダクタンス値が0μHの場合(すなわち、
インダクタンス素子34が存在しない場合)、(b)は
インダクタンス値が2μHの場合、(c)はインダクタ
ンス値が8μHの場合、(d)はインダクタンス値が3
2μHの場合、(e)はインダクタンス値が120μH
の場合である。
【0055】この図から明らかなように、電気機械変換
素子26に印加される駆動電圧の値はインダクタンス素
子34のインダクタンス値が大きくなるのに応じて大き
くなるが、係合部材30の移動速度が最も速くなるのは
図15(c)のインダクタンス値が8μHの場合である
ことが確認された。
【0056】この事実に基づき種々確認した結果、電気
機械変換素子26の静電容量Cとインダクタンス素子3
4のインダクタンス値Lとにより決定される電気的共振
周波数fe(fe=1/(2π√(LC)))が電気機
械変換素子26に印加される駆動電圧の周波数fdの略
3/4以上(fe≧(3/4)fd)のときにアクチュエ
ータとして確実に動作し、この電気的共振周波数feが
電気機械変換素子26に印加される駆動電圧の周波数f
dの略3倍(fe=3fd)のときに係合部材30の移
動速度が最大となることが明らかとなった。
【0057】図16は、駆動回路部14の別の構成例を
示す図である。この図において、図3に示す駆動回路部
14の構成要素と同一の構成要素については同一の参照
符号を付与することで詳細な説明を省略する。すなわ
ち、図16に示す駆動回路部14’は、駆動電源141
に対して第1のスイッチ回路148と第2のスイッチ回
路149とが直列に接続され、電気機械変換素子26及
びインダクタンス素子34の直列回路38が第2のスイ
ッチ回路149に対して並列に接続されて構成されたも
のである。
【0058】すなわち、第1のスイッチ回路148は、
PチャネルのMOSFETである第1のスイッチング素
子Q11と、この第1のスイッチング素子Q11をON
/OFF制御するバイポーラトランジスタである第2の
スイッチング素子Q12とを含んで構成される一方、第
2のスイッチ回路149がNチャネルのMOSFETで
ある第3のスイッチング素子Q13を含んで構成された
もので、制御部22(図1)から出力される制御信号に
基づいて制御信号出力部150から出力される駆動制御
信号Sc12が第1のスイッチ回路148の第2のスイ
ッチング素子Q12に供給されると共に、駆動制御信号
Sc13が第2のスイッチ回路149の第3のスイッチ
ング素子Q13に供給されることで第1,第2のスイッ
チ回路148,149を駆動制御するようにしたもので
ある。
【0059】この駆動回路部14’では、駆動制御信号
Sc12が短時間だけ出力されて第1のスイッチ回路1
48が短時間だけ閉じられると(すなわち、第1のスイ
ッチング素子Q11がONされると)、その間に第1の
スイッチ回路148を介して電気機械変換素子26の対
向電極261,262間が急速に充電される一方、駆動
制御信号Sc12の出力が停止されることで第1のスイ
ッチ回路148が開かれて(すなわち、第1のスイッチ
ング素子Q11がOFFされて)一定時間が経過した後
に駆動制御信号Sc13が短時間だけ出力されて第2の
スイッチ回路149が短時間だけ閉じられると(すなわ
ち、第3のスイッチング素子Q13がONされると)、
電気機械変換素子26の対向電極261,262間に充
電されていた電荷が急激に放電される。
【0060】すなわち、電気機械変換素子26は、第1
のスイッチ回路148がONされてから第2のスイッチ
回路149がONされるまでの間に駆動電圧が印加され
たのと実質的に同様の状態となる。このため、第1のス
イッチ回路148が一定の周期でON/OFFされ、第
2のスイッチ回路149が第1のスイッチ回路148に
対して一定の遅れ時間でON/OFFされることで、電
気機械変換素子26の対向電極261,262間にはイ
ンダクタンス素子34により昇圧された駆動電源141
の駆動電圧+Vpよりも大きな値を有する矩形波に近似
した波形の駆動電圧が所定の周期で繰り返し印加された
状態となる。
【0061】この場合、電気機械変換素子26に印加さ
れる駆動電圧のデューティ比Dが0.05よりも大きく
0.45よりも小さな範囲内(0.05<D<0.4
5)にあるときには駆動パルスは係合部材30が電気機
械変換素子26から離反する方向に移動する繰出し波形
となり、駆動電圧のデューティ比Dが0.55よりも大
きく0.95よりも小さな範囲内(0.55<D<0.
95)にあるときには駆動パルスは係合部材30が電気
機械変換素子26に接近する方向に移動する戻り波形と
なる。このように駆動回路部14’を構成した場合で
も、図3に示す駆動回路部14の場合と同様に電気機械
変換素子26を駆動することができる。
【0062】なお、駆動部12は、図2に示すような素
子固定式構造のものではなく、例えば、図17に示すよ
うな自走式構造のものであっても上記の駆動回路部1
4,14’により駆動することができる。図17(a)
は自走式構造の駆動部12の分解斜視図であり、図17
(b)はその正面図である。
【0063】すなわち、この図17に示す駆動部12’
は、位置固定される係合部材(ベース部材)40と移動
部材42とから構成されている。係合部材40は、基板
44と、基板44の略中央位置に所定の間隔をおいて対
向配置され、板ばね等の弾性部材46,48により取り
付けられた一対の狭持部材50,52と、基板44の左
右両端部に取り付けられた一対のガイド部材54,56
とを備えている。各ガイド部材54,56の外側面に
は、回転自在の複数のボール部材58,60が取り付け
られている。
【0064】移動部材42は、駆動体63と、この駆動
体63に一体に取り付けられた移動体65とから構成さ
れている。駆動体63は、支持部材67、電気機械変換
素子69及び駆動部材71から構成されている。支持部
材67は、電気機械変換素子69及び駆動部材71を保
持するものであり、直方体の軸方向両端部671,67
2及び略中央の仕切壁673を残して刳り貫くことによ
り形成された第1の収容空間674及び第2の収容空間
675を有している。この第1の収容空間674には、
電気機械変換素子69がその伸縮方向を支持部材67の
軸方向と一致させて収容されている。また、第2の収容
空間675には、駆動部材71が軸方向に移動可能に収
容されている。
【0065】電気機械変換素子69は、図2に示すもの
と同様に構成されたものであり、その伸縮方向(積層方
向)である一方端面(例えば、正極側)が第1の収容空
間674の一方端部671側端面に固着されている。駆
動部材71は、支持部材67の左右両側に膨出する膨出
部711が中央部に一体形成され、この膨出部711が
第2の収容空間675に位置すると共に、仕切壁673
に形成された貫通孔を介して第1の収容空間674内に
突出した端部は電気機械変換素子69の他方端面(例え
ば、負極側)に固着され、支持部材67の他方端部67
2に形成された貫通孔を介して第2の収容空間675の
外部に突出した端部は自由端とされている。
【0066】移動体65は、平板部651と、平板部6
51の左右両側に下方に伸びる側壁部652,653が
形成されると共に、各側壁部652,653の内側に摺
動部材654,655が形成されたもので、移動部材4
2における支持部材67の上面にねじ部材656により
固定されている。
【0067】このように構成された移動部材42は、駆
動部材71の膨出部711が係合部材40の一対の挟持
部材50,52間に移動可能に挟持されることで係合部
材40に組み付けられることになる。すなわち、係合部
材40が図2の係合部材30に対応するものであり、こ
の係合部材40が駆動部材71に対して所定の摩擦力で
結合され、駆動部12’が構成されることになる。
【0068】この駆動部12’では、駆動回路部14,
14’から例えば図4(a)に示す波形を有する駆動電
圧が電気機械変換素子69及びインダクタンス素子34
の直列回路34(図3)に印加されて電気機械変換素子
69が緩やかに伸長すると、駆動部材71が静止した状
態で支持部材67が係合部材40の一方側に移動し、そ
の後に電気機械変換素子69が急激に縮小すると、支持
部材67が静止した状態で駆動部材71が狭持部材5
0,52による摩擦力に打ち勝って係合部材40の一方
側に移動する。この繰り返し動作により支持部材67が
移動体65と共に、係合部材40の一方側に間欠的に移
動することになる。
【0069】また、駆動回路部14,14’から例えば
図4(b)に示す波形を有する駆動電圧が電気機械変換
素子69及びインダクタンス素子34の直列回路34
(図3)に印加されて電気機械変換素子69が急激に伸
長すると、支持部材67が静止した状態で駆動部材71
が狭持部材50,52による摩擦力に打ち勝って係合部
材40の他方側に移動し、その後に電気機械変換素子6
9が緩やかに縮小すると駆動部材71が静止した状態で
支持部材67が係合部材40の他方側に移動する。この
繰り返し動作により支持部材67が移動体65と共に、
係合部材40の他方側に間欠的に移動することになる。
【0070】本発明の実施形態に係る駆動装置は、上記
のように、電気機械変換素子及びインダクタンス素子の
直列回路に矩形波からなる駆動電圧を印加するようにし
ているので、電気機械変換素子に印加される駆動電圧は
インダクタンス素子により昇圧されることから電気機械
変換素子及びインダクタンス素子の直列回路に印加され
る駆動電圧の値よりも大きなものとなる。このため、電
気機械変換素子及びインダクタンス素子の直列回路に供
給される駆動電圧を必要以上に高くしなくても所定の駆
動速度を確保することができるようになる結果、駆動装
置の小型化とコストダウンとを図ることができるように
なる。
【0071】なお、本発明は、上記実施形態のものに限
定されるものではなく、種々の変形態様を必要に応じて
採用することが可能である。例えば、図3に示す駆動回
路部14の場合では、第2,第4のスイッチング素子Q
2,Q4と接地との間に所定の抵抗値を有する抵抗素子
を接続する回路構成とすることができる。また、スイッ
チング素子としてMOSFETを用いるようにしている
が、バイポーラトランジスタを用いたりすることも可能
である。
【0072】また、インダクタンス素子34は、電気機
械変換素子26,69とは独立して形成したものに限ら
ず、例えば電気機械変換素子26,69の対向電極の何
れか一方の電極面あるいは両方の電極面に線状導体を印
刷して形成することにより電気機械変換素子26,69
と一体に構成したものであってもよい。さらに、インダ
クタンス素子34は、上記実施形態のような8μHのも
のに限るものではなく、電気機械変換素子26,69の
電気特性等に対応して最適の値のものを選択するように
すればよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、対向電極を有する電気機械変換素子と、電気機
械変換素子の一方の電極側に固着された支持部材と、電
気機械変換素子の他方の電極側に固着された駆動部材
と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された係合部材と、
電気機械変換素子に直列接続されたインダクタンス素子
と、電気機械変換素子及びインダクタンス素子の直列回
路に矩形波からなる駆動電圧を印加する駆動回路部と、
駆動回路部を駆動制御することにより駆動電圧のデュー
ティ比を変化させて電気機械変換素子を伸長方向と縮小
方向とで異なる速度で伸縮させることで支持部材と係合
部材とを相対移動させる駆動制御手段とを備えているの
で、駆動速度を低下させることなく小型化とコストダウ
ンとを図ることができる駆動装置が実現可能となる。
【0074】また、請求項2の発明によれば、駆動回路
部は、直流電圧が出力される駆動電源と、駆動電源と接
地との間に接続されるスイッチ回路と、スイッチ回路を
駆動制御することにより駆動電源から出力される直流電
圧を矩形波の駆動電圧にして直列回路に印加するように
する制御信号出力部とを備えているので、簡単な回路構
成で矩形波の駆動電圧を電気機械変換素子とインダクタ
ンス素子との直列回路に供給することができる駆動装置
が実現可能となる。
【0075】また、請求項3の発明によれば、スイッチ
回路は、一方端が駆動電源に接続され、他方端が直列回
路の一方端に接続された第1のスイッチング素子と、一
方端が直列回路の一方端に接続され、他方端が接地され
た第2のスイッチング素子と、一方端が駆動電源に接続
され、他方端が直列回路の他方端に接続された第3のス
イッチング素子と、一方端が直列回路の他方端に接続さ
れ、他方端が接地された第4のスイッチング素子とを備
え、駆動制御手段は、制御信号出力部を駆動制御するこ
とにより第1のスイッチング素子及び第4のスイッチン
グ素子を導通状態にするときに第2のスイッチング素子
及び第3のスイッチング素子を非導通状態にする一方、
第2のスイッチング素子及び第3のスイッチング素子を
導通状態にするときに第1のスイッチング素子及び第4
のスイッチング素子を非導通状態にするものであるの
で、簡単な回路構成で駆動電源の略2倍の駆動電圧が電
気機械変換素子とインダクタンス素子との直列回路に印
加されるようになる結果、一層の小型化とコストダウン
とを図ることができる駆動装置が実現可能となる。
【0076】また、請求項4の発明によれば、インダク
タンス素子のインダクタンス値と電気機械変換素子の対
向電極間に形成される静電容量値とによって定まる電気
的共振周波数feが、電気機械変換素子に印加される駆
動電圧の周波数fdに対し、fe≧(3/4)fdの関
係を有するように設定されることから確実に駆動される
駆動装置が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る駆動装置の全体構成
を概略的に示す図である。
【図2】図1に示す駆動装置の駆動部の構成例を示す斜
視図である。
【図3】図1に示す駆動装置の駆動回路部の構成例を示
すブロック図である。
【図4】図3に示す駆動回路部により形成される駆動パ
ルスの波形を示す図で、(a)はデューティ比が0.3
になるように設定されたもの、(b)はデューティ比が
0.7になるように設定されたものである。
【図5】図1に示す駆動装置におけるfd/frと係合
部材の移動速度との関係を示す図である。
【図6】図1に示す駆動装置における駆動電圧のデュー
ティ比と係合部材の移動速度との関係を示す図である。
【図7】図1に示す駆動装置の電気機械変換素子に印加
される駆動電圧と、電気機械変換素子の伸縮による変位
波形との関係を示す図で、(a)は駆動電圧のデューテ
ィ比が0.3になるように設定された場合のもの、
(b)は駆動電圧のデューティ比が0.7になるように
設定された場合のものである。
【図8】電気機械変換素子に印加する矩形波からなる駆
動電圧を示す図である。
【図9】図8に示す駆動電圧をフーリエ変換することに
より求めた基本波及び高調波成分を示す図である。
【図10】支持部材及び駆動部材が固着された状態での
電気機械変換素子の共振特性を示す図である。
【図11】図10に示す共振特性を有する電気機械変換
素子に図8に示す駆動電圧を印加した場合の基本波及び
高調波成分を示す図である。
【図12】図11に示す基本波及び高調波成分をフーリ
エ逆変換することにより求めた電気機械変換素子の変位
波形を示す図である。
【図13】本発明の範囲外の駆動周波数を有する駆動電
圧と電気機械変換素子の伸縮による変位波形との関係を
示す図で、(a)は駆動電圧のデューティ比が0.3に
なるように設定したもの、(b)は駆動電圧のデューテ
ィ比が0.7になるように設定したものである。
【図14】図3に示す駆動回路部の動作説明をするため
のタイミングチャートである。
【図15】図3に示す駆動回路の電気機械変換素子に直
列接続されるインダクタンス素子のインダクタンス値を
変更したときの駆動電圧の波形を示す図で、(a)はイ
ンダクタンス素子を用いないときの波形、(b)はイン
ダクタンス値が2μHのときの波形、(c)はインダク
タンス値が8μHのときの波形、(d)はインダクタン
ス値が32μHのときの波形、(e)はインダクタンス
値が120μHのときの波形をそれぞれ示すものであ
る。
【図16】図1に示す駆動装置における駆動回路部の別
の構成例を示すブロック図である。
【図17】図1に示す駆動装置における駆動部の別の構
成例を示す図で、(a)はその分解斜視図、(b)はそ
の正面図である。
【図18】従来例の駆動装置の構成を概略的に示す図で
ある。
【符号の説明】
10 駆動装置 12,12’ 駆動部 14,14’ 駆動回路 22 制御部(駆動制御手段) 24,67 支持部材 26,69 電気機械変換素子 28,71 駆動部材 30,40 係合部材 34 インダクタンス素子 36 駆動電源 38 直列回路 141 駆動電源 142 スイッチ回路 143 制御信号出力部 144,148 第1のスイッチ回路 145,149 第2のスイッチ回路 146 第3のスイッチ回路 147 第4のスイッチ回路 Q1,Q11 第1のスイッチング素子 Q2,Q12 第2のスイッチング素子 Q3,Q13 第3のスイッチング素子 Q4 第4のスイッチング素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向電極を有する電気機械変換素子と、
    この電気機械変換素子の一方の電極側に固着された支持
    部材と、前記電気機械変換素子の他方の電極側に固着さ
    れた駆動部材と、この駆動部材に所定の摩擦力で係合さ
    れた係合部材と、前記電気機械変換素子に直列接続され
    たインダクタンス素子と、この電気機械変換素子及びイ
    ンダクタンス素子の直列回路に矩形波からなる駆動電圧
    を印加する駆動回路部と、この駆動回路部を駆動制御す
    ることにより前記駆動電圧のデューティ比を変化させて
    前記電気機械変換素子を伸長方向と縮小方向とで異なる
    速度で伸縮させることで前記支持部材と前記係合部材と
    を相対移動させる駆動制御手段とを備えたことを特徴と
    する駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動回路部は、直流電圧が出力され
    る駆動電源と、この駆動電源と接地との間に接続される
    スイッチ回路と、このスイッチ回路を駆動制御すること
    により前記駆動電源から出力される直流電圧を矩形波の
    駆動電圧にして前記直列回路に印加するようにする制御
    信号出力部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ回路は、一方端が前記駆動
    電源に接続され、他方端が前記直列回路の一方端に接続
    された第1のスイッチング素子と、一方端が前記直列回
    路の一方端に接続され、他方端が接地された第2のスイ
    ッチング素子と、一方端が前記駆動電源に接続され、他
    方端が前記直列回路の他方端に接続された第3のスイッ
    チング素子と、一方端が前記直列回路の他方端に接続さ
    れ、他方端が接地された第4のスイッチング素子とを備
    え、前記駆動制御手段は、前記制御信号出力部を駆動制
    御することにより前記第1のスイッチング素子及び前記
    第4のスイッチング素子を導通状態にするときに前記第
    2のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子
    を非導通状態にする一方、前記第2のスイッチング素子
    及び前記第3のスイッチング素子を導通状態にするとき
    に前記第1のスイッチング素子及び前記第4のスイッチ
    ング素子を非導通状態にするものであることを特徴とす
    る請求項2記載の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記インダクタンス素子のインダクタン
    ス値と前記電気機械変換素子の対向電極間に形成される
    静電容量値とによって定まる電気的共振周波数feは、
    前記電気機械変換素子に印加される駆動電圧の周波数f
    dに対し、fe≧(3/4)fdの関係を有することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の駆動装
    置。
JP2001385153A 2001-12-18 2001-12-18 駆動装置 Expired - Fee Related JP3722062B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001385153A JP3722062B2 (ja) 2001-12-18 2001-12-18 駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001385153A JP3722062B2 (ja) 2001-12-18 2001-12-18 駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003189644A true JP2003189644A (ja) 2003-07-04
JP3722062B2 JP3722062B2 (ja) 2005-11-30

Family

ID=27594688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001385153A Expired - Fee Related JP3722062B2 (ja) 2001-12-18 2001-12-18 駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3722062B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007052879A1 (de) * 2007-11-02 2009-05-07 Braun Gmbh Schaltungsanordnung und Verfahren zum Versorgen einer kapazitiven Last
US7589454B2 (en) 2006-04-11 2009-09-15 Fujinon Corporation Driving apparatus
JP2011167017A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Maxell Finetech Ltd 駆動装置、画像取得装置および電子機器
JP2012252007A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Schlumberger Holdings Ltd 無効負荷を駆動するシステム、方法及び装置
WO2017195701A1 (ja) * 2016-05-11 2017-11-16 株式会社村田製作所 圧電素子用駆動回路

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7589454B2 (en) 2006-04-11 2009-09-15 Fujinon Corporation Driving apparatus
DE102007052879A1 (de) * 2007-11-02 2009-05-07 Braun Gmbh Schaltungsanordnung und Verfahren zum Versorgen einer kapazitiven Last
DE102007052879B4 (de) * 2007-11-02 2015-10-22 Braun Gmbh Elektrogerät, nämlich ein Vaporisator oder ein Inhalator, mit einer Schaltungsanordnung zum Versorgen einer kapazitiven Last
JP2011167017A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Maxell Finetech Ltd 駆動装置、画像取得装置および電子機器
JP2012252007A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Schlumberger Holdings Ltd 無効負荷を駆動するシステム、方法及び装置
US9641072B2 (en) 2011-06-02 2017-05-02 Schlumberger Technology Corporation Systems, methods, and apparatus to drive reactive loads
WO2017195701A1 (ja) * 2016-05-11 2017-11-16 株式会社村田製作所 圧電素子用駆動回路
US11098705B2 (en) 2016-05-11 2021-08-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Piezoelectric element drive circuit
US11592017B2 (en) 2016-05-11 2023-02-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Piezoelectric element drive circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JP3722062B2 (ja) 2005-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4470258B2 (ja) 駆動装置
JP2001268951A (ja) 駆動装置
US6703762B1 (en) Actuator and driving apparatus thereof
US6483226B1 (en) Impact actuator and equipment using the impact actuator
JP5077403B2 (ja) 駆動装置
US6841899B2 (en) Actuator, actuator driving method, and atcuator system
US7911114B2 (en) Impact drive actuator
JP2004048902A (ja) 電圧発生回路及び該回路を備えた駆動装置
US6844658B2 (en) Drive apparatus
JP2004056914A (ja) 駆動装置、その駆動装置を備えるレンズユニット及び撮影装置
JP4561164B2 (ja) 駆動装置および駆動方法
US7608979B2 (en) Driving device and driving system
JP2003189644A (ja) 駆動装置
JP5104925B2 (ja) 駆動装置
JP2005237144A (ja) 圧電アクチュエータ
JPH11356071A (ja) 電気機械変換素子を用いた駆動装置およびその駆動回路
JP4706792B2 (ja) 駆動装置
JP2003189645A (ja) 駆動装置
JP3719197B2 (ja) 駆動装置
JP3722050B2 (ja) 駆動装置
JP4666100B2 (ja) 駆動装置
JP3722082B2 (ja) 駆動装置
JP2005237145A (ja) 圧電素子の駆動回路
JP2004254412A (ja) 電気機械変換素子の駆動回路及び駆動方法並びに駆動装置
WO2023184305A1 (en) Piezomotor and controlling method thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040706

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees