JP2003189445A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP2003189445A
JP2003189445A JP2001381242A JP2001381242A JP2003189445A JP 2003189445 A JP2003189445 A JP 2003189445A JP 2001381242 A JP2001381242 A JP 2001381242A JP 2001381242 A JP2001381242 A JP 2001381242A JP 2003189445 A JP2003189445 A JP 2003189445A
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connection
junction box
housing
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Ichiro Terunuma
一郎 照沼
Hideyuki Kosugi
秀之 小杉
Atsushi Momota
敦司 百田
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化や薄型化を実現しつつレイアウトの自
由度を向上させ高い放熱特性を有することができる電気
接続箱を提供する。 【解決手段】 電気接続箱1は、電気接続箱本体10
と、コネクタ部20とを帯状のフレキシブルプリント回
路30a〜30dからなるケーブル部30で接続し、電
気接続箱本体10とコネクタ部20とが可動自在な状態
となるようにして構成される。ケーブル部30は、例え
ば複数枚のフレキシブルプリント回路30a〜30dを
非接着状態で重ね合わせて構成される。これらフレキシ
ブルプリント回路30a〜30dの少なくとも1つの帯
状部33の一部(外延部)33bは、コネクタ部20の
ケース部23の外部に引き出され、外壁に沿って折り曲
げられた後、貼り付けられている。これにより、レイア
ウトの自由度を向上させることができると共に、実際の
回路幅を大きくして外気に触れさせることで放熱特性を
向上させることができる電気接続箱1を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コネクタやヒュ
ーズ等を配線回路に電気的に接続するための接続端子を
内蔵した電気接続箱に関し、特に軽量且つ薄型で例えば
ハーネスなどの外部配線回路との接続位置を自在に変更
することができると共に高い放熱特性を有する電気接続
箱に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、自動車等の配線分岐を行う場
合、省スペース化や低コスト化などの目的から、電気接
続箱(ジャンクションボックス:J/B)が利用されて
いる。図23はこのような電気接続箱の平面図、図24
はこの電気接続箱に収容されたバスバーの平面図、図2
5は図23のVII部分の断面図、図26は図23のVIII
部分の断面図をそれぞれ示している。
【0003】この種の電気接続箱101は、下部カバー
102と、この下部カバー102に装着されたバスバー
103と、これらを密閉すると共にコネクタやヒューズ
等が装着される上部カバー105等から構成されてい
る。この電気接続箱101では、図24に示すような、
例えばプレスで打ち抜かれた銅合金やアルミニウム合金
等の金属板からなるバスバー103を使用して配線分岐
を行っている。また、電気接続箱101は、バスバー1
03によって構成された配線回路の途中にヒューズ10
7が組み込まれることにより、例えばヒューズボックス
としての機能も兼ね備えられている。
【0004】図25に示すコネクタ107は、バスバー
103により構成された配線回路に接続されるコネクタ
である。コネクタ105aは、バスバー103の先端部
を90°上方に折り曲げて形成された接続端子部103
aを、上部カバー105に形成された貫通孔105bを
介して下側から上側に貫通させることでコネクタ107
と接続可能に形成されたコネクタである。また、図26
に示すヒューズ108が装着されるヒューズ装着部10
5cは、スリット103bが形成されたバスバー103
の先端部を90°上方に折り曲げて接続端子部103d
を形成し、この接続端子部103dを上部カバー105
に形成された貫通孔105dを介して下側から上側に貫
通させることで、ヒューズ108の接続用の足108a
に直接接続したり、いわゆるF−F(Female to Femal
e)端子を介して接続したりすることができるように形
成されたものである。
【0005】また、図27に示すように、バスバー10
3とバスバー103の支持及び絶縁の役割を果たすイン
シュレーションプレート(IP:絶縁板)109とを交
互に重合して多層構造の配線回路(多層配線回路)11
0を形成し、この多層配線回路110の外側全体を保護
する、図28に示すような筐体内に収容した構造の電気
接続箱112も多く利用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電気接続箱101では、金属板を金型で打ち抜いてバ
スバー103を製造し配線回路を形成するため、様々な
形状のバスバー103を製造する場合、それぞれ異なる
金型が必要となりコストがかかるうえに、バスバー10
3が厚みのある金属からなるものであるため、電気接続
箱101の重量が重くなると共に電気接続箱101の薄
型化が困難であるという問題がある。また、電気接続箱
112では、電気接続箱全体の重量やコストの増加を防
止するために多層配線回路110の層数を最小限に抑え
る必要があると共に接続態様に合わせて少ない層数の多
層配線回路110で対応するために他の層の配線回路や
接続端子部103a,103dが貫通する貫通孔111
等を避けるように回路を取り回して長い回路を形成する
必要がある。このため、電気接続箱112の軽量化や薄
型化を図ることは非常に困難であるという問題がある。
更に、これらの電気接続箱101,112は、コネクタ
やヒューズを装着する部分が一体的に形成されているた
め、ある程度の大きさを兼ね備えており、その取付位置
等に制約が課せられると共に、所定の筐体内にバスバー
103を収容した構造からなるため、放熱特性が良好で
はなく、特に大電流回路を組み込んだうえで電気接続箱
の小型化、軽量化、薄型化を図ることは困難である。ま
た、コネクタやヒューズを装着する部分がこのような一
体的構造であるため、例えば従来の電気接続箱101,
112を配設した自動車のインストルメントパネルにお
いて、メンテナンス性の向上などを考慮して、例えばヒ
ューズの装着部分をパネルの前面に配置した場合、今度
は反対に外部配線回路のコネクタを接続するための接続
作業性が低下してしまうという問題が起こり得る。
【0007】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、軽量化や薄型化を実現しつつレイアウトの自由
度を向上させ高い放熱特性を有することができる電気接
続箱を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電気接続
箱は、被接続電装部品が装着される電気接続箱本体と、
外部配線回路のコネクタを接続するための前記電気接続
箱本体と別体に形成されたコネクタ部と、前記電気接続
箱本体と前記コネクタ部とを電気的に接続するケーブル
部とを備えて構成され、前記ケーブル部は、絶縁フィル
ム上に導体パターンからなる回路部が形成されたフレキ
シブルプリント回路から構成され、前記フレキシブルプ
リント回路は、前記電気接続箱本体と前記コネクタ部と
を連結する帯状部と、この帯状部の前記電気接続箱本体
及びコネクタ部が配置される位置の側縁部から前記帯状
部の短手方向に延びる端子接続部とを備えて構成され、
前記電気接続箱本体は、前記被接続電装部品を装着する
部品装着口が形成され、前記フレキシブルプリント回路
の少なくとも一部を内部に収容する電気接続箱ハウジン
グと、前記フレキシブルプリント回路の端子接続部に接
続されて前記被接続電装部品と接続されるように前記電
気接続箱ハウジングに収容される板状の第1の接続端子
とを備えて構成され、前記コネクタ部は、外部配線回路
のコネクタと嵌合されるコネクタハウジングと、前記フ
レキシブルプリント回路の端子接続部に接続されて前記
外部配線回路のコネクタと接続されるように前記コネク
タハウジングに収容される第2の接続端子と、前記コネ
クタハウジングに着脱自在に取り付けられ、前記フレキ
シブルプリント回路の少なくとも一部を内部に収容する
ケース部とを備えて構成され、前記フレキシブルプリン
ト回路の一部の帯状部は、前記電気接続箱ハウジング及
びケース部のいずれか1つの外部に引き出され、外壁に
沿って折り曲げられていることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、柔軟性があり軽くて薄
いフレキシブルプリント回路からなるケーブル部により
電気接続箱本体とコネクタ部とを可動自在に接続するた
め、電気接続箱全体の軽量化や薄型化を図ることができ
ると共に、電気接続箱本体及びコネクタ部の一方の取付
位置に対する他方の取付位置を自在に変更してレイアウ
トの自由度を向上させることができ、フレキシブルプリ
ント回路の一部の帯状部を電気接続箱ハウジングやケー
ス部の外部に引き出しているため、帯状部を電気接続箱
ハウジングやケース部の内部に全て収容する場合に比べ
て高い放熱特性を備えることができる。これにより、例
えば電源分配回路が形成されたフレキシブルプリント回
路の帯状部を外部に引き出すようにすれば、効率良く放
熱を行うことができる。
【0010】なお、第1及び第2の接続端子は、端子接
続部に抵抗溶接、超音波溶着、レーザ溶接又は半田付け
により接続されていることが好ましく、第1及び第2の
接続端子と端子接続部との接続部は、例えばホットメル
ト樹脂モールドにより封止されていることが好ましい。
これらの接続方式で接続すれば、高い接続信頼性を得る
ことができ、ホットメルト樹脂でモールドすれば、安価
に更に高い接続信頼性を得ることができるからである。
【0011】また、フレキシブルプリント回路の帯状部
は、長手方向の線に沿って短手方向に折り返されてな
り、折り返された一部の帯状部は、電気接続箱ハウジン
グ及びケース部のいずれか1つの外部に引き延ばされ、
外壁に沿って折り曲げられていることが好ましい。フレ
キシブルプリント回路の回路幅を所望の大きさに調整し
て電気接続箱全体の小型化を図ることができる。
【0012】また、ケーブル部は、複数のフレキシブル
プリント回路を、それぞれのフレキシブルプリント回路
の端子接続部が、電気接続箱本体における第1の接続端
子及びコネクタ部における第2の接続端子が配置される
位置に配置されるように、且つ少なくとも1つのフレキ
シブルプリント回路の一部の帯状部が電気接続箱ハウジ
ング及びケース部のいずれか1つの外部に引き延ばさ
れ、外壁に沿って折り曲げられるように非接着状態で重
ね合わされていることが好ましい。
【0013】なお、一部の帯状部が電気接続箱ハウジン
グ及びケース部のいずれか1つの外部に引き延ばされて
なるフレキシブルプリント回路の回路部は、電源分配回
路であることが好ましい。重ね合わせる他のフレキシブ
ルプリント回路の回路部よりも高い放熱特性を備えさせ
るために、予め回路幅を大きく形成した電源分配回路の
回路幅を他の回路の回路幅に合わせて調整することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、こ
の発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の第
1の実施形態に係る電気接続箱の外観を示す斜視図であ
る。電気接続箱1は、電気接続箱本体10と、コネクタ
部20と、これら電気接続箱本体10とコネクタ部20
とを接続するケーブル部30とから構成される。ケーブ
ル部30は、帯状の複数のフレキシブルプリント回路
(以下、「FPC」と略記)30a〜30dを非接着状
態で屈曲自在に複数積層してなる。電気接続箱本体10
は、樹脂成型部材からなる電気接続箱ハウジング13及
びこのハウジング13に対して着脱可能な蓋体16を有
し、ケーブル部30の一方の端部に配置されている。電
気接続箱ハウジング13には、FPC30a〜30dの
主面と同じ側の面(正面に相当する面)に複数のヒュー
ズ11とリレー12とを装着するための複数のヒューズ
装着部14及びリレー装着部15が、ケーブル部30の
長手方向に沿って2列に形成されている。
【0015】コネクタ部20は、樹脂成型部材からなる
コネクタハウジング22a,22b及びこれらコネクタ
ハウジング22a,22bの一部を収容する、ケーブル
部30の厚み方向に分割可能なケース部23a,23b
を備えて構成され、ケーブル部30の他方の端部に配置
されている。コネクタハウジング22a,22bは、ケ
ーブル部30の両側縁部に沿って、側方からプラグコネ
クタ21a,21bがそれぞれ挿入される複数のコネク
タ嵌合部25を備える。
【0016】図2は、ケーブル部30の構成を示す分解
斜視図である。なお、ケーブル部30は、1枚のFPC
からなるものでも良いが、この例では複数枚のFPCを
非接着状態で重ね合わせてなるものとして説明する。ま
ず、ケーブル部30を構成する帯状のFPC30a,3
0b,30c,30dは、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)又は
ポリイミド(PI)等の絶縁フィルムからなるベースフ
ィルム31の上に、銅箔等の導電材をパターン形成して
なる回路部32を備えて構成され、必要に応じてこれら
の上にカバーレイ(図示せず)が施された構造からな
る。FPC30a〜30dの帯状部33の両側縁部から
は、所定の長さで帯状部33の短手方向に延びるように
端子接続部34が複数形成され、これら端子接続部34
の先端側には、例えば電気接続箱ハウジング13に収容
されて電気接続箱本体10の一部を構成する金属製の板
状の第1の接続端子39aやコネクタハウジング22a
(22b)に収容されてコネクタ部20の一部を構成す
る第2の接続端子39bがそれぞれ接続されている。
【0017】なお、この例では、FPC30aの帯状部
33の一部(以下、「外延部」と呼ぶ。)33bがケー
ス部23aの外部に引き出されその外壁に沿って折り曲
げられて、例えば接着材等で固定されている。これによ
り、回路部32の回路幅を広くすることができると共
に、回路部32を外気に触れさせることにより放熱特性
を高めることができる。このため、FPC30aが電源
分配回路である場合には、更にその回路部32の放熱特
性を高めることができる。また、第1の接続端子39a
は、ヒューズ11やリレー12と接続されるいわゆるフ
ォーク端子であり、第2の接続端子39bは、プラグコ
ネクタ21a,21bの図示しない雌接続端子と接続さ
れるいわゆる雄接続端子である。また、端子接続部34
は、帯状部33の片方の側縁部のみに形成されているも
のでも良い。また、第1及び第2の接続端子39a,3
9bには、後述する電気接続箱ハウジング13やコネク
タハウジング22a(22b)内に設けられたランス機
構と係合する係合穴39cがそれぞれ形成されている。
【0018】第1及び第2の接続端子39a,39b
は、端子接続部34上の回路部32と密着するように端
子接続部34上に載置された後、例えば回路部32と抵
抗溶接により接合され端子接続部34に接続される。第
1及び第2の接続端子39a,39bを端子接続部34
に接続した後、FPC30a〜30dを重ね合わせてケ
ーブル部30を構成する。このとき、第1及び第2の接
続端子39a,39bは、電気接続箱ハウジング13や
コネクタハウジング22a(22b)の接続端子配置位
置に対応した位置に配列されるようにそれぞれのFPC
30a〜30dの端子接続部34は形成されている。
【0019】こうして帯状のFPC30a〜30dを重
ね合わせてケーブル部30を形成した後、例えば接続端
子39a(39b)と端子接続部34との接合部を樹脂
モールド部37により封止すると、接合部の接続信頼性
を高めることができる。そして、第2の接続端子39b
が接続された端子接続部34はそのままに、第1の接続
端子39aが接続された端子接続部34を、第1の接続
端子39aがケーブル部30の回路部32形成面に対し
て垂直方向に延び、電気接続箱ハウジング13の所定の
端子配置位置に収められるように折り曲げたりして、第
1の接続端子39aを電気接続箱ハウジング13に、第
2の接続端子39bをコネクタハウジング22a(22
b)にそれぞれ取り付ける。そして、コネクタハウジン
グ22a(22b)をケース部23a,23bに取り付
ける際に、FPC30aに形成された外延部33bをケ
ース部23aに形成された引出穴23cから外部に引き
出し、ケース部23a,23bを取り付けた後、ケース
部23aの外壁に沿って外延部33bを折り曲げて図示
しない接着材等で貼り付ける。
【0020】図3は、電気接続箱本体10の電気接続箱
ハウジング13に第1の接続端子39aを取り付けた様
子を一部を断面で示す図、図4は、コネクタ部20のコ
ネクタハウジング22a(22b)に第2の接続端子3
9bを取り付けた様子を一部を断面で示す図である。図
3に示すように、電気接続箱本体10の電気接続箱ハウ
ジング13には、第1の接続端子39aを挿通し、その
先端を露出させた状態で収容する端子収容孔24aと、
第1の接続端子39aの係合穴39cと係合して第1の
接続端子39aを電気接続箱ハウジング13内に係止固
定するランス機構としてのランス部26aがそれぞれ所
定位置に形成されている。ケーブル部30を構成するF
PC30a〜30dは、電気接続箱ハウジング13内に
回路部32形成面を平面的に、且つ端子接続部34を垂
直方向に折り曲げて収容されている。
【0021】一方、図4に示すように、コネクタ部20
のコネクタハウジング22bには、外部配線回路のコネ
クタ(図示せず)やプラグコネクタ21bを嵌合させる
コネクタ嵌合部25と、第2の接続端子39bを挿通
し、その先端をコネクタ嵌合部25内に突出させた状態
で収容する複数の端子収容孔24bと、第2の接続端子
39bを端子収容孔24bに挿通しつつケーブル部30
を構成する各FPC30a〜30dを帯状部33の側縁
部方向に挿入する挿入穴27とが形成され、複数の端子
収容孔24bの内部には、第2の接続端子39bの係合
穴39cと係合して第2の接続端子39bをコネクタハ
ウジング22b内に係止固定するランス機構としてのラ
ンス部26bがそれぞれ形成されている。ケーブル部3
0を構成するFPC30a〜30dは、コネクタハウジ
ング22b内に、コネクタハウジング22bの幅a方向
とケーブル部30の幅b方向とが直交するような状態で
収容され、FPC30aの帯状部33の外延部33bの
みが挿入穴27へ挿入されずにケース部23aの外部に
引き出されるように折り曲げられ、更にケース部23a
の外壁に沿って折り曲げられている。こうしてケーブル
部30を各ハウジング13,22a(22b)に取り付
けた後、蓋体16やケース部23を取り付ければ、図1
に示すような電気接続箱1が完成する。
【0022】第1の接続端子39aや第2の接続端子3
9bは、端子接続部34を所望の形状に折り曲げたりす
ること等により接続端子39a,39bの配置位置を自
在に変更することができ、これにより電気接続箱1の形
状等を所望の形状等にすることが可能となり、設計自由
度を向上させることができると共に、例えば図1に示す
コネクタ部20の高さhを従来の電気接続箱よりも極端
に低くすること等ができ、省スペース化を可能とする。
また、FPC30aの帯状部33の外延部33bがケー
ス部23aの外部に引き出されているため、例えばFP
C30aを電源分配回路とした場合の放熱性の向上を図
ることができる。
【0023】図5は、この発明の第2の実施形態に係る
電気接続箱の外観を示す斜視図である。この実施形態の
電気接続箱1´では、ケーブル部30´がFPC30
a,30b,…の重合方向に2つに分岐され、各分岐先
にそれぞれ1本ずつ、計2つのコネクタ部20a,20
bを備えている点と、電気接続箱本体10´のヒューズ
装着部14及びリレー装着部15が、それぞれ一列ずつ
ケーブル部30´の両側縁部に向かって両側から挿入す
る構造となっている点と、帯状部33の外延部33bが
ケース部23の他の外壁(図5のコネクタハウジング2
2a(22b)の嵌合方向と反対方向の外壁)に形成さ
れた図示しない引出穴から外部に引き出されてケース部
23に貼り付けられている点で、先の実施形態に係る電
気接続箱1とは相違している。この実施形態では、ま
た、各コネクタ部20a,20bが、ケーブル部30´
の各一方の側縁部側にのみコネクタ嵌合部25を備えて
いる。
【0024】図6〜図9は、この例のケーブル部30´
の構成を示す図である。まず、図6(a)に示すよう
に、ケーブル部30´の一部を構成する帯状のFPC3
0aは、PET、PEN又はPI等の絶縁フィルムから
なるベースフィルム31上に、パターン形成された回路
部32を備えて構成される。なお、図示は省略するが、
必要に応じてこれらの上にカバーレイが形成されている
ものとする。FPC30aの帯状部33の両側縁部から
は、所望の長さで帯状部33の短手方向に延出する状態
で端子接続部34が複数形成され、これら端子接続部3
4の先端側には、例えば金属製の板状の第1及び第2の
接続端子39a,39bがそれぞれ接続されている。こ
の例では、一方の側の端子接続部34が、他方の側の端
子接続部34よりも長く設定されている。なお、端子接
続部34は、帯状部33の片側の側縁部のみに形成され
ているものでも良い。また、第1及び第2の接続端子3
9a,39bには、例えば電気接続箱ハウジング13a
(13b)やコネクタハウジング22a(22b)内に
設けられたランス機構と係合する係合穴39cがそれぞ
れ形成されている。
【0025】接続端子39a(39b)は、同図(b)
に示すように、端子接続部34上の回路部32と密着す
るように端子接続部34上に載置された後、例えば回路
部32との接続部の上方から当接された図示しないシリ
ーズ溶接装置の一対の電極38a,38bにより抵抗溶
接が施されて回路部32と接合され端子接続部34に接
続される。なお、抵抗溶接については公知技術であるた
め、ここでは説明を省略する。また、この他にも、超音
波溶着、レーザ溶接及び半田付け等の方式により接続端
子39a(39b)を端子接続部34に接続するように
しても良い。これらの接続方式で接続すれば、高い接続
信頼性を確保することができるからである。
【0026】次に、図7に示すように、上記方式により
接続端子39a(39b)を端子接続部34に接続した
帯状のFPC30a(30b)を重ね合わせてケーブル
部30´を構成する。同図(a)はFPC30a,30
bを重ね合わせて構成されるケーブル部30´を示す上
面図、同図(b)はケーブル部30´の一部の側面図、
同図(c)はケーブル部30´の一部の断面図である。
このとき、ケーブル部30´を構成するFPC30a,
30bの端子接続部34は、接続端子39a(39b)
が電気接続箱ハウジング13a(13b)やコネクタハ
ウジング22a(22b)の接続端子配置位置に対応し
た所定の位置などに配列されるように帯状部33の側縁
部の所望の位置に配置されるよう形成されていると良
い。なお、この例では、FPC30bの第2の接続端子
39bが接続された端子接続部34形成側と反対側の側
縁部が外延部33bとして回路部32の回路幅を広げた
状態で形成されている。
【0027】こうして複数枚のFPC30a,30bを
重ね合わせてケーブル部30´を形成した後、図8に示
すように、それぞれの接続端子39a(39b)と端子
接続部34との接続部を樹脂モールド部37により封止
する。このとき、例えば同図(a)に示すように、ある
程度の数の接合部を一まとめにして一度に樹脂モールド
することにより、非接着状態のFPC30a,30bの
帯状部33を別途接着等することなく接続端子39a
(39b)の所望の端子配列状態を実現することができ
る。また、各FPC30a,30bの帯状部33は接着
されていないため、各FPC30a,30bをそれぞれ
柔軟に動かすことが可能となる。同図(a)は樹脂モー
ルドを施したケーブル部30´を示す上面図、同図
(b)はケーブル部30´の一部の側面図、同図(c)
はケーブル部30´の一部の断面図である。
【0028】なお、図9(a)に示すように、例えばこ
うして形成したケーブル部30´の帯状部33の一方の
側縁部に形成された端子接続部34を、他方の側縁部に
形成された端子接続部34側へ折り返して端子接続部3
4及び接続端子39a(39b)をケーブル部30´の
一方の側縁部側に集中して配置するようにしても良い
し、同図(b)に示すように、例えばケーブル部30´
のコネクタ部20a(20b)へ収容される側の一方の
側縁部に形成された端子接続部34のみを他方の側縁部
に形成された端子接続部34側へ折り返してケーブル部
FPC30´を構成するようにしても良い。端子接続部
34及び接続端子39a(39b)を一方の側縁部側に
配置するようにすれば、電気接続箱の全体の高さや幅を
抑えることが可能となるし、端子接続部34及び接続端
子39の一部のみを一方の側面側に配置するようにすれ
ば、この例の電気接続箱1のように、電気接続箱本体1
0´又はコネクタ部20a(20b)の一方の高さを抑
えつつ他方の構造を、例えば上下方向から接続可能な構
造とすることができる。また、図7に示した状態のケー
ブル部30´を用いれば、電気接続箱本体10´の幅c
やコネクタ部20a(20b)の幅dを小さく抑えつつ
両者に上下方向からの接続が可能である構造を実現する
ことができる。
【0029】図10は、電気接続箱本体10´の電気接
続箱ハウジング13a,13bに第1の接続端子39a
を取り付けた様子を一部を断面で示す図、図11は、コ
ネクタ部20a(20b)のコネクタハウジング22a
(22b)に第2の接続端子39bを取り付けた様子を
一部を断面で示す図である。図10に示すように、電気
接続箱本体10´の電気接続箱ハウジング13a(13
b)には、第1の接続端子39aを挿通しその先端を露
出させた状態で収容する端子収容孔24aと、第1の接
続端子39aの係合穴39cと係合して第1の接続端子
39aを両電気接続箱ハウジング13a,13b内に係
止固定するランス機構としてのランス部26aがそれぞ
れ所定位置に形成されている。電気接続箱ハウジング1
3a,13bは、図示しないロック機構でロックされて
おり、このロックを外すことにより上下に分割すること
ができる構造を備えている。ケーブル部30´を構成す
るFPC30a,30bは、電気接続箱ハウジング13
a,13b内に回路部32の回路形成面を縦にした状態
で、且つ両側縁部からの端子接続部34がそれぞれ延出
したままのような状態で収容されている。
【0030】一方、図11に示すように、コネクタハウ
ジング22a(22b)には、外部配線回路のコネクタ
を嵌合するコネクタ嵌合部25と、第2の接続端子39
bを挿通しその先端をコネクタ嵌合部25内に突出させ
た状態で収容する複数の端子収容孔24bと、接続端子
39bを端子収容孔24bに挿通しつつケーブル部30
´を帯状部33の側縁部方向に挿入する挿入穴27とが
形成され、複数の端子収容孔24bの内部には、接続端
子39bの係合穴39cと係合して接続端子39bをコ
ネクタハウジング22a(22b)内に係止固定するラ
ンス機構としてのランス部26bがそれぞれ形成されて
いる。ケーブル部30´を構成するFPC30a,30
bの端子接続部34は、例えば同図に示すような状態で
それぞれ所定の接続端子配置位置を構成するようにコネ
クタハウジング22a(22b)内の挿入穴27内に収
容される。なお、例えばFPC30aの回路部32の上
にはカバーレイ30a1が施されているため、他の回路
部32とは短絡しない構造となっている。
【0031】上述したようなコネクタハウジング22a
(22b)への接続端子39bの取付構造を備えれば、
図12に示すように、形状の異なるコネクタハウジング
22a(22b)を取り替えるだけで、種々のコネクタ
形状に対応したコネクタ部20a(20b)を安価に実
現することができる。例えば同図(a)に示すコネクタ
ハウジング22a(22b)のコネクタ嵌合部25を構
成する外壁の高さh1と、同図(b)に示すコネクタハ
ウジング22a(22b)のコネクタ嵌合部25を構成
する外壁の高さh2とでは、その高さが異なるため、接
続端子39b、端子接続部34の折り返し態様、ケーブ
ル部30´及びケース部23a(23b)等を変更しな
くてもそれぞれの高さh1,h2に対応する異なる種類
の外部配線回路のコネクタやプラグコネクタ21a,2
1bなどを接続することが可能となる。これにより、種
々のコネクタに対応した電気接続箱1を、コストを抑え
つつ提供することが可能となる。
【0032】また、ケーブル部30´を構成するFPC
30a,30bの帯状部33の一部(外延部)33b
を、ケース部23に形成された引出穴23cから外部に
引き出し、例えばケース部23b側の外壁に沿って折り
曲げて取り付けることにより、外延部33bの回路部3
2の放熱特性を高めることができる。なお、例えばケー
ス部23を高い熱伝導性を備える材料、例えばシリコン
グリス等で形成すれば、外延部33bのみならずケース
部23全体で放熱することもできるので、更に高い放熱
特性を備えることができる。
【0033】なお、この例の電気接続箱1は、上述した
ように電気接続箱本体10´と第1コネクタ部20aと
第2コネクタ部20bとを、柔軟性のある複数枚の帯状
のFPC30a,30b,…からなるケーブル部30´
で接続した構造を備えるため、図13(a)に示すよう
に、電気接続箱本体10´とコネクタ部20a(20
b)とをそれぞれ異なる筐体で形成してケーブル部30
´でそれぞれの筐体が可動自在となるように接続するこ
とは勿論、同図(b)に示すように、1つの筐体36内
に電気接続箱本体10´とコネクタ部20a(20b)
とを配設し、この筐体36内にケーブル部30´を、電
気接続箱本体10´と第1コネクタ部20aと第2コネ
クタ部20bとを接続した状態で収容し、一体構造の電
気接続箱1´´を形成するようにしても良い。柔軟性の
あるケーブル部30´を用いることにより、形状の異な
る様々なタイプの電気接続箱を簡単且つ低コストで実現
することができる。この場合も同図(a)及び(b)に
示すように、上記と同様にケーブル部30´の帯状部3
3の外延部33bを、コネクタ部20a,20bや筐体
36の外部に引き出すことにより、ケーブル部30´の
放熱特性を高めることができる。
【0034】また、図13(b)に示すような一体的構
造のみならず、図14に示すような一体的構造を採用す
るようにしても良い。図14は、この発明の第3の実施
形態に係る電気接続箱の外観を示す斜視図である。な
お、この例では、上記外延部33bの図示は省略する。
即ち、この例の一体的構造とは、同図(a)に示すよう
に、電気接続箱本体10Aとコネクタ部20Aとがケー
ブル部30Aを介して接続された電気接続箱1Aを、電
気接続箱本体10Aとコネクタ部20Aの所定位置に設
けられた固定機構70(70a,70b)を介して一体
的に固定するものである。この固定機構70は、電気接
続箱本体10Aの下面の一部に形成されたフック70a
と、コネクタ部20Aの側部の一部に形成されたフック
係合部70bとからなり、同図(b)は電気接続箱本体
10Aに形成されたフック70aをコネクタ部20Aに
形成されたフック係合部70bに挿入して両者を一体的
に係止固定した様子を示している。このような固定機構
70としては、例えば図15に示すようなものが考えら
れる。
【0035】即ち、同図(a)に示すものは、電気接続
箱本体10A又はコネクタ部20Aのいずれか一方のハ
ウジングやケース部などの筐体の側面などに金属ブラケ
ット40をインサートモールド等により形成し、他方の
筐体の側面などにこの金属ブラケット40と嵌合するブ
ラケット嵌合部41を形成して両者を嵌合することによ
り電気接続箱本体10Aとコネクタ部20Aとを固定す
る固定機構である。
【0036】また、同図(b)に示すものは、電気接続
箱本体10A又はコネクタ部20Aのいずれか一方の筐
体の側面などにいわゆるアンカークリップ42を一体成
型等により形成し、他方の筐体の側面などにこのアンカ
ークリップ42が嵌合する穴などからなるアンカークリ
ップ固定部43を形成してアンカークリップ42をアン
カークリップ固定部43に挿入して電気接続箱本体10
Aとコネクタ部20Aとを固定する固定機構である。
【0037】更に、同図(c)に示すものは、電気接続
箱本体10A又はコネクタ部20Aのいずれか一方の筐
体の側面などに、例えば断面形状がT字型となるリブ4
4を一体成型等により形成し、他方の筐体の側面などに
このリブ44がスライドして挿入され係合する構造の溝
を備えるリブ固定部45を形成してリブ44をリブ固定
部45に挿入し、電気接続箱本体10Aとコネクタ部2
0Aとを固定する固定機構である。
【0038】更に、同図(d)に示すものは、電気接続
箱本体10A又はコネクタ部20Aのいずれか一方に固
定用の突起部46を形成し、他方にこの突起部46と係
合するロック片47を形成して両者を係合することによ
り電気接続箱本体10Aとコネクタ部20Aとを固定す
る固定機構である。これら上述した固定機構70を予め
電気接続箱本体10Aやコネクタ部20Aの筐体に形成
しておけば、設計等の段階で電気接続箱1Aの形態を、
それぞれが独立した構造とすることも、一体的に結合し
た構造とすることも容易に選択することができるように
なる。これにより、電気接続箱1Aのレイアウトの自由
度を向上させることが可能となる。なお、この他にも電
気接続箱本体10Aとコネクタ部20Aとの固定機構と
しては、種々の固定機構が考えられるが、ここでは説明
を省略する。また、上述したような固定機構70を用い
て、複数形成されたコネクタ部同士を固定するようにし
ても良いことは言うまでもない。
【0039】図16は、この発明の第4の実施形態に係
る電気接続箱を示す側面図及び一部を断面で示す図であ
る。なお、この例においても、上記外延部33bの図示
は省略する。同図(a)に示すように、電気接続箱1B
は、電気接続箱本体10と、コネクタ部20a(20
b)とをケーブル部30(図示せず)で接続し、このケ
ーブル部30の電気接続箱本体10及びコネクタ部20
a(20b)間の露出部分をグロメット48で覆った構
造からなる。このグロメット48は、同図(b)に示す
ように、例えばシリコンゴムやエチレン・プロピレンゴ
ム(EPDM)などの材料からなり、柔軟性と高い耐久
性を備えるためいわゆる蛇腹形状を構成してなる。この
グロメット48の両端部48aは、電気接続箱本体10
及びコネクタ部20a(20b)の内部へのケーブル部
30の挿入口の開口部周縁48bと嵌合する嵌合構造を
備え、電気接続箱本体10とコネクタ部20a(20
b)とにそれぞれ取付固定されている。このように取り
付けられたグロメット48により、電気接続箱本体10
やコネクタ部20a(20b)内への水分や埃の浸入を
効果的に防ぐことができると共に、これらの間で露出状
態にあるケーブル部30を構成する各FPCの回路部3
2を傷や破損等から効果的に保護することが可能とな
り、電気接続箱1Bの耐久性を向上させることができ
る。
【0040】なお、図17(a)に示すように、例えば
グロメット48を蛇腹形状のものではなく、四角断面を
備える筒型形状のものや、円形断面を備える円筒形状の
ものとしても良く、また、同図(b)に示すように、ケ
ーブル部30の露出部分を覆うように保護する必要が無
ければ、電気接続箱本体10とコネクタ部20a(20
b)の挿入口の開口部周縁48bと嵌合し、挿入口を効
果的に塞いで水分等の浸入を防ぐパッキンとしてのグロ
メット48を採用するようにして電気接続箱1Bを構成
するようにしても良い。
【0041】なお、上述したケーブル部としては、図1
8に示すように、例えば回路部32の回路幅eを短くす
るために、帯状部33を折り返して重ね合わせた構造か
らなるケーブル部30Bでも良い。この場合、同図
(a)に示すように、ケーブル部30Bを構成するFP
C30aの帯状部33の短手方向中心付近を長手方向に
結んだ中心線33aを定め、同図(b)に示すように、
この中心線33aに沿ってFPC30aの帯状部33を
回路部32形成面(又はベースフィルム31形成面)が
対向するように折り曲げて重ね、同図(c)に示すよう
に、FPC30aを、折り曲げたFPC30aの回路幅
e´に合うような回路幅で帯状部33´が予め形成され
たFPC30b上に重ね合わせてケーブル部30Bを形
成する。このようにしてケーブル部30B全体の回路幅
を小さくすれば、電気接続箱1の高さや幅などを全体的
に抑えることが可能となり、効率良く電気接続箱1の小
型化を図ることができる。また、帯状部33を折り曲げ
るFPC30aを、例えば予め電源供給回路(電源分配
回路)に設定しておけば、回路面積を大きくして高い放
熱特性を備えつつ回路幅の短いFPCを電源分配回路と
して利用することが可能となる。更に、折り曲げた帯状
部33の一部を上記外延部33bとしてハウジングやケ
ース部の外部に引き出すようにすれば、より高い放熱特
性を得ることができる。
【0042】また、図19(a)に示すように、ケーブ
ル部30Bを構成するFPC30a,30bを先に重ね
合わせた後、帯状部33の中心線33aが回路部32の
回路形成面に対して垂直方向に位置するように(谷型に
折り曲げた部分の底辺又は山型に折り曲げた部分の頂点
となるように)それぞれのFPC30a,30bの帯状
部33を折り曲げて、同図(b)に示すように折り曲げ
た帯状部33の一部を更に折り曲げて回路幅の短いケー
ブル部30Bを実現するようにしても良い。この場合に
も、図20に示すように、折り曲げたケーブル部30B
の帯状部33の一部(外延部)33cを、ハウジング2
2a(22b),13等に形成された引出穴23cから
外部に引き出し、外壁に沿って貼り付けることにより更
なる放熱特性を備えることが可能となる。
【0043】なお、本発明の電気接続箱1を、電気接続
箱本体10と複数のコネクタ部20とがそれぞれ独立し
た状態でケーブル部30により接続されている形態で使
用する場合、例えば、図21に示すような適用方法を実
現することができる。即ち、図21は、自動車のインス
トルメントパネル内に電気接続箱1を配設した様子を示
す図であり、同図(a)はいわゆる右側ステアリングホ
イール搭載車に使用するインストルメントパネルを示
し、同図(b)はいわゆる左側ステアリングホイール搭
載車に使用するインストルメントパネルを示している。
【0044】例えば、同図(a)に示すように、右側ス
テアリングホイール搭載車のインストルメントパネル5
0aの場合と、同図(b)に示すように、左側ステアリ
ングホイール搭載車のインストルメントパネル50bの
場合とで、電気接続箱本体10の配設位置をステアリン
グホイール近傍位置に設定し、第1コネクタ部20aの
配設位置をインストルメントパネル50a,50bの向
かって右側及び第2コネクタ部20bの配設位置をイン
ストルメントパネル50a,50bの中央に配設すれ
ば、コネクタ部20a(20b)の配設位置を、右側ス
テアリングホイール搭載車と左側ステアリングホイール
搭載車とで共通化することが可能となるので、共通のハ
ーネスを使用することができ、部品点数を少なくしてコ
スト低減を図ることが可能となる。このように、この電
気接続箱1を用いた配設構造によれば、電気接続箱本体
10とコネクタ部20a(20b)の取付位置の変更等
を容易に行い、且つ配設位置などを自由に定めることが
できるため、大きな設計変更を伴わなくてもレイアウト
の自由度を向上させ配線設計等の幅を広げることが可能
となる。
【0045】なお、上述した実施例では、電気接続箱1
の形態として幾つかの例を挙げて説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば図22(a)に
示すような電気接続箱本体10Cとコネクタ部20a
(20b)とケーブル部30Cとを組み合わせて、ケー
ブル部30Cの外延部33bをコネクタ部20a,20
bの外部に引き出した構造からなる電気接続箱1Cや、
同図(b)に示すような電気接続箱本体10Dとコネク
タ部20Dとケーブル部30Dとを組み合わせて、ケー
ブル部30Dの外延部33bをコネクタ部20Dの外部
に引き出した構造からなる電気接続箱1Dなど、種々の
形態の電気接続箱が含まれる。このように外延部33b
を外部に引き出すことによりケーブル部の放熱特性を向
上させることができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
柔軟性があり軽くて薄いフレキシブルプリント回路から
なるケーブル部により電気接続箱本体とコネクタ部とを
可動自在に接続するため、電気接続箱全体の軽量化や薄
型化を図ることができると共に、電気接続箱本体及びコ
ネクタ部の一方の取付位置に対する他方の取付位置を自
在に変更してレイアウトの自由度を向上させることがで
き、フレキシブルプリント回路の一部の帯状部を電気接
続箱ハウジングやケース部の外部に引き出しているた
め、帯状部を電気接続箱ハウジングやケース部の内部に
全て収容する場合に比べて高い放熱特性を備えることが
できる。これにより、例えば電源分配回路が形成された
フレキシブルプリント回路の帯状部を外部に引き出すよ
うにすれば、効率良く放熱を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態に係る電気接続箱
の外観を示す斜視図である。
【図2】 ケーブル部の構成を示す分解斜視図である。
【図3】 電気接続箱ハウジングに第1の接続端子を取
り付けた様子を一部を断面で示す図である。
【図4】 コネクタハウジングに第2の接続端子を取り
付けた様子を一部を断面で示す図である。
【図5】 この発明の第2の実施形態に係る電気接続箱
の外観を示す斜視図である。
【図6】 同電気接続箱のケーブル部の構成を示す図で
ある。
【図7】 同電気接続箱のケーブル部の構成を示す図で
ある。
【図8】 同電気接続箱のケーブル部の構成を示す図で
ある。
【図9】 同電気接続箱のケーブル部の構成を示す図で
ある。
【図10】 電気接続箱ハウジングに第1の接続端子を
取り付けた様子を一部を断面で示す図である。
【図11】 コネクタハウジングに第2の接続端子を取
り付けた様子を一部を断面で示す図である。
【図12】 形状の異なるコネクタハウジングを使用す
る様子を説明するためのコネクタ部の一部を断面で示す
図である。
【図13】 同電気接続箱を示す上面図及びこの電気接
続箱の構造を利用して一体構造を実現した場合の電気接
続箱を示す上面図である。
【図14】 この発明の第3の実施形態に係る電気接続
箱の外観を示す斜視図である。
【図15】 同電気接続箱に採用される種々の固定機構
を説明するための図である。
【図16】 この発明の第4の実施形態に係る電気接続
箱を示す側面図及び一部を断面で示す図である。
【図17】 グロメットの他のパターンを説明するため
の側面図である。
【図18】 ケーブル部の他の構造を説明するための図
である。
【図19】 ケーブル部の他の構造を説明するための図
である。
【図20】 ケーブル部を取り付けたハウジングを示す
断面図である。
【図21】 この発明の一実施形態に係る電気接続箱を
自動車のインストルメントパネルに配設した様子を示す
図である。
【図22】 この発明の更に他の実施形態に係る電気接
続箱の外観を示す斜視図である。
【図23】 従来の電気接続箱の平面図である。
【図24】 同電気接続箱に格納されたバスバーの平面
図である。
【図25】 図23のVII部分の断面図である。
【図26】 図23のVIII部分の断面図である。
【図27】 従来の多層構造の配線回路を示す上方斜視
図である。
【図28】 従来の多層構造の配線回路を収容した電気
接続箱を示す上方斜視図である。
【符号の説明】
1…電気接続箱、10…電気接続箱本体、11…ヒュー
ズ、12…リレー、13…電気接続箱ハウジング、14
…ヒューズ装着部、15…リレー装着部、16…蓋体、
20…コネクタ部、21…プラグコネクタ、22…コネ
クタハウジング、23…ケース部、23c…引出穴、2
4…端子収容孔、25…コネクタ嵌合部、26…ランス
部、27…挿入穴、30…ケーブル部、31…ベースフ
ィルム、32…回路部、33…帯状部、33b,33c
…外延部、34…端子接続部、38…電極、39…接続
端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百田 敦司 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 4E352 AA07 AA09 AA16 BB05 BB10 DD05 DD10 DR03 DR14 DR25 DR34 FF06 GG12 GG15 GG17 5E023 AA04 AA16 BB01 BB11 BB23 CC23 GG02 HH06 HH23 5E348 AA03 AA30 CC08 CC09 EF04 EF16 EF26 5G361 BA01 BB03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被接続電装部品が装着される電気接続箱
    本体と、 外部配線回路のコネクタを接続するための前記電気接続
    箱本体と別体に形成されたコネクタ部と、 前記電気接続箱本体と前記コネクタ部とを電気的に接続
    するケーブル部とを備えて構成され、 前記ケーブル部は、絶縁フィルム上に導体パターンから
    なる回路部が形成されたフレキシブルプリント回路から
    構成され、 前記フレキシブルプリント回路は、前記電気接続箱本体
    と前記コネクタ部とを連結する帯状部と、この帯状部の
    前記電気接続箱本体及びコネクタ部が配置される位置の
    側縁部から前記帯状部の短手方向に延びる端子接続部と
    を備えて構成され、 前記電気接続箱本体は、前記被接続電装部品を装着する
    部品装着口が形成され、前記フレキシブルプリント回路
    の少なくとも一部を内部に収容する電気接続箱ハウジン
    グと、前記フレキシブルプリント回路の端子接続部に接
    続されて前記被接続電装部品と接続されるように前記電
    気接続箱ハウジングに収容される板状の第1の接続端子
    とを備えて構成され、 前記コネクタ部は、外部配線回路のコネクタと嵌合され
    るコネクタハウジングと、前記フレキシブルプリント回
    路の端子接続部に接続されて前記外部配線回路のコネク
    タと接続されるように前記コネクタハウジングに収容さ
    れる第2の接続端子と、前記コネクタハウジングに着脱
    自在に取り付けられ、前記フレキシブルプリント回路の
    少なくとも一部を内部に収容するケース部とを備えて構
    成され、 前記フレキシブルプリント回路の一部の帯状部は、前記
    電気接続箱ハウジング及びケース部のいずれか1つの外
    部に引き出され、外壁に沿って折り曲げられていること
    を特徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の接続端子は、前記端
    子接続部に抵抗溶接、超音波溶着、レーザ溶接又は半田
    付けにより接続されていることを特徴とする請求項1記
    載の電気接続箱。
  3. 【請求項3】 前記フレキシブルプリント回路の帯状部
    は、長手方向の線に沿って短手方向に折り返されてな
    り、折り返された一部の帯状部は、前記電気接続箱ハウ
    ジング及びケース部のいずれか1つの外部に引き延ばさ
    れ、外壁に沿って折り曲げられていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の電気接続箱。
  4. 【請求項4】 前記ケーブル部は、複数の前記フレキシ
    ブルプリント回路を、それぞれのフレキシブルプリント
    回路の前記端子接続部が、前記電気接続箱本体における
    第1の接続端子及び前記コネクタ部における第2の接続
    端子が配置される位置に配置されるように、且つ少なく
    とも1つの前記フレキシブルプリント回路の一部の帯状
    部が前記電気接続箱ハウジング及びケース部のいずれか
    1つの外部に引き延ばされ、外壁に沿って折り曲げられ
    るように非接着状態で重ね合わされていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項記載の電気接続箱。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の接続端子と前記端子
    接続部との接続部は、樹脂モールドにより封止されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の
    電気接続箱。
  6. 【請求項6】 前記一部の帯状部が前記電気接続箱ハウ
    ジング及びケース部のいずれか1つの外部に引き延ばさ
    れてなるフレキシブルプリント回路の回路部は、電源分
    配回路であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1項記載の電気接続箱。
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