JP2006187120A - 電気接続箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】 スイッチングデバイスを多数配設しても、高密度化することが可能な電気接続箱を提供する。
【解決手段】 分岐路部12と電源分配部13との端縁同士を突き合わせて全体が略L字状に組合わされてなる回路体11を、ケーシング15で包囲してなる電気接続箱10において、分岐路部12の端部に、スイッチングデバイス34を多数実装した電源分配部13を垂直に配置するので、分岐路部12の平面方向への拡大を制限しつつ、スイッチングデバイス34を多数配設でき、電気接続箱10の高密度化が可能となる。
【選択図】 図9
Description
本発明は、電力供給を行う電気接続箱に関する。
従来の電気接続箱として例えば特許文献1に示すものがある。このものは、例えば、自動車に搭載されるものであって、車載バッテリー等の電源と各電子装置との間に介されて各電子装置への電源供給の制御を行なう電力分配器として用いられるものである。
この種の電気接続箱は、平面状に配索された複数本のバスバーと、絶縁層を介してこれらバスバーへ積層した制御用回路基板と、この制御用回路基板に実装される半導体スイッチングデバイスとを有する回路構成体を備えており、当該半導体スイッチングデバイスを動作させることによって各バスバーに通電させて各電子装置への電力供給の制御を行なうようになっている。
特開2003−164039公報
この種の電気接続箱は、平面状に配索された複数本のバスバーと、絶縁層を介してこれらバスバーへ積層した制御用回路基板と、この制御用回路基板に実装される半導体スイッチングデバイスとを有する回路構成体を備えており、当該半導体スイッチングデバイスを動作させることによって各バスバーに通電させて各電子装置への電力供給の制御を行なうようになっている。
ところで、自動車に要求される快適性・安全性等は高まる一方であり、これらを高水準で満たすために自動車に搭載される電子装置の数は増加する傾向にあり、制御用回路基板上に実装されるスイッチングデバイスの数が増加する。これに伴って電気接続箱中に要求される電源供給を行うための導電路の数も増えるため、導電路のみを例えば複数本のバスバーを絶縁基板に配設してなる回路構成体(第1回路構成体)を形成し、前述の回路構成体(第2回路構成体)とを導通接続することで高密度化を達成することが考えられる。
しかしながら、単に第1回路構成体と第2回路構成体とを電線等で導通接続する場合、電気接続箱に新たな電線等を配索する空間が必要になり、その分電気接続箱が大型化してしまい、結果として高密度化ができなくなってしまうという欠点があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、スイッチングデバイスを多数配設しても、高密度化することが可能な電気接続箱を提供することを目的とする。
しかしながら、単に第1回路構成体と第2回路構成体とを電線等で導通接続する場合、電気接続箱に新たな電線等を配索する空間が必要になり、その分電気接続箱が大型化してしまい、結果として高密度化ができなくなってしまうという欠点があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、スイッチングデバイスを多数配設しても、高密度化することが可能な電気接続箱を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、絶縁基板に複数本のバスバーを配設してなる回路構成体を備え、前記回路構成体の表面に電装品を装着可能な電気接続箱において、制御用回路基板にスイッチングデバイスを実装してなると共に、前記制御用回路基板に絶縁層を介して積層される複数本のバスバーを配設してなる第2回路構成体と前記回路構成体との端部同士を突き合わせるようにしてかつ前記第2回路構成体が前記回路構成体の表面に対して垂直に保持されるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記第2回路構成体には前記バスバー又は前記制御用回路基板に、絶縁層を介して積層される第2バスバーを設けるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記第2バスバーが絶縁層を介して複数積層された構成であるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記第2バスバーが厚みよりも幅広な表面を有する平板帯状の金属片からなると共にその幅広な表面を前記第2回路構成体の表面に対して垂直となるように配設されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、第1回路構成体と第2回路構成体との対向面側に外部との導通接続を行う接続部が配設されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
回路構成体の端部にスイッチングデバイスを実装した第2回路構成体を垂直に配置するので、回路構成体の平面方向への拡大を制限しつつ、スイッチングデバイスを多数配設でき、電気接続箱の高密度化が可能となる。
回路構成体の端部にスイッチングデバイスを実装した第2回路構成体を垂直に配置するので、回路構成体の平面方向への拡大を制限しつつ、スイッチングデバイスを多数配設でき、電気接続箱の高密度化が可能となる。
<請求項2の発明>
第2回路構成体に第2バスバーを設けることにより、多数の導電路を敷設でき、スイッチングデバイスを多数配設した場合でも、電力用の導電路を確保して、電気接続箱をより高密度化することが可能となる。
第2回路構成体に第2バスバーを設けることにより、多数の導電路を敷設でき、スイッチングデバイスを多数配設した場合でも、電力用の導電路を確保して、電気接続箱をより高密度化することが可能となる。
<請求項3の発明>
第2バスバーを複数積層することで、より多数の導電路を配設でき、電気接続箱を一層高密度化することが可能となる。
第2バスバーを複数積層することで、より多数の導電路を配設でき、電気接続箱を一層高密度化することが可能となる。
<請求項4の発明>
第2バスバーを第2回路構成体の表面に対して垂直に配設するので、第2回路構成体上に多数の第2バスバーを配設することができ、より一層の高密度化が可能となる。
第2バスバーを第2回路構成体の表面に対して垂直に配設するので、第2回路構成体上に多数の第2バスバーを配設することができ、より一層の高密度化が可能となる。
<請求項5の発明>
垂直対峙した第1回路構成体と第2回路構成体との対向面側に外部との導通接続を行う接続部が配設されることにより、接続部と外部との接続作業を同じ方向からできるので、電気接続箱の外部機器との接続作業を円滑にすることが可能となる。
垂直対峙した第1回路構成体と第2回路構成体との対向面側に外部との導通接続を行う接続部が配設されることにより、接続部と外部との接続作業を同じ方向からできるので、電気接続箱の外部機器との接続作業を円滑にすることが可能となる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1について図1ないし図9を参照して説明する。本実施形態の電気接続箱10は、例えば、車載バッテリー等の電源と各電子装置等の負荷との間に介されて各電子装置への電源供給の制御を行なう電力分配器として用いられるものである。
電気接続箱10は、図1に示すように、分岐路部12と電源分配部13との端部同士を突き合わせるように組みつけてなる回路体11を、メインケース16、サイドケース17及び上側ケース18とを有するケーシング15で包囲してなるものであり、また、電気接続箱10の上面には外装品取付部14が形成されている。
本発明の実施形態1について図1ないし図9を参照して説明する。本実施形態の電気接続箱10は、例えば、車載バッテリー等の電源と各電子装置等の負荷との間に介されて各電子装置への電源供給の制御を行なう電力分配器として用いられるものである。
電気接続箱10は、図1に示すように、分岐路部12と電源分配部13との端部同士を突き合わせるように組みつけてなる回路体11を、メインケース16、サイドケース17及び上側ケース18とを有するケーシング15で包囲してなるものであり、また、電気接続箱10の上面には外装品取付部14が形成されている。
分岐路部12は、図3に示すように、金属平板を打ち抜いて所定回路形状に形成された複数本のバスバー21からなるバスバー回路22を絶縁板25を介して上下に積層してなるものである。
バスバー21の端部は、他の回路や電子部品等に接続する接続部23が形成されているが、バスバー回路22の回路構成に応じて垂直に曲げ起こした垂直接続部23Vと水平に延出させた水平接続部23Hとが選択的に形成されている。
絶縁板25は上下のバスバー回路22の絶縁を行うと共に、所定箇所に貫通孔26が形成されており、この貫通孔26を介して垂直接続部23Vが分岐路部12の表面或いは裏面に突出するようになっている。尚、図3には、4枚の絶縁板25が上下に並べて記載されているが、一番上側に記載された絶縁板25以外は貫通孔26が省略して記載されている。
また、本実施形態では、分岐路部12の上面側に突出する垂直接続部23Vの先端は二又状に形成されて、外装品(本実施形態ではヒューズH又はヒュージブルリンクF)の端子を挟持可能となっている。また分岐路部12の下面側に突出する垂直接続部23Vの先端部はタブ状になっていて、メインケース16に形成されたコネクタハウジング16C(図8参照)内部に延出することでオス端子を構成するようになっている。
水平接続部23Hは分岐路部12と電源分配部13との突き合せ部分の一所(図3の左奥方)に並列するように配設されており、この水平接続部23Hが電源分配部13との接続を行うようになっている。
バスバー21の端部は、他の回路や電子部品等に接続する接続部23が形成されているが、バスバー回路22の回路構成に応じて垂直に曲げ起こした垂直接続部23Vと水平に延出させた水平接続部23Hとが選択的に形成されている。
絶縁板25は上下のバスバー回路22の絶縁を行うと共に、所定箇所に貫通孔26が形成されており、この貫通孔26を介して垂直接続部23Vが分岐路部12の表面或いは裏面に突出するようになっている。尚、図3には、4枚の絶縁板25が上下に並べて記載されているが、一番上側に記載された絶縁板25以外は貫通孔26が省略して記載されている。
また、本実施形態では、分岐路部12の上面側に突出する垂直接続部23Vの先端は二又状に形成されて、外装品(本実施形態ではヒューズH又はヒュージブルリンクF)の端子を挟持可能となっている。また分岐路部12の下面側に突出する垂直接続部23Vの先端部はタブ状になっていて、メインケース16に形成されたコネクタハウジング16C(図8参照)内部に延出することでオス端子を構成するようになっている。
水平接続部23Hは分岐路部12と電源分配部13との突き合せ部分の一所(図3の左奥方)に並列するように配設されており、この水平接続部23Hが電源分配部13との接続を行うようになっている。
電源分配部13は、図4,5に示すように、金属平板を打ち抜いて複数本の第1バスバー31からなる所定回路形状に形成されたバスバー回路32と、所定の印刷回路が形成された回路基板33とを接着したものの回路基板33上面側に、リレー又は半導体スイッチ等のスイッチングデバイス34及びこれらの制御用の電子部品等(図示なし)を実装してなるものである。
電源分配部13の図6における左手前側の角部には、主に回路基板33と外部機器との接続を行う制御用コネクタ37が配設されている。この制御用コネクタ37は略角筒形状のハウジング内にタブ状のオス端子を配するもので、オス端子は回路基板33に形成されたスルーホール33Hにはんだ付けされることで回路基板33との導通接続が行われるものである。
また、電源分配部13の図5における奥方の一辺部には電力用導電路の外部との接続を行う電力用端子31Wが配設されている。電力用端子31Wは第1バスバー31の端部の延出部分を電源分配部13の表面に対して垂直に曲げ起こして形成されたものである。図示左側の電力用端子31Wはその先端が二又状に形成されたヒューズ端子31Hであり、その二又状の先端部分は電源分配部13の表面と水平な方向に屈曲されている。また、ヒューズ端子31Hの右側の電力用端子31Wは、その先端がタブ状に形成されたものであり、分岐路部12に接続される接続端子31Vをなしている。
電源分配部13の図6における左手前側の角部には、主に回路基板33と外部機器との接続を行う制御用コネクタ37が配設されている。この制御用コネクタ37は略角筒形状のハウジング内にタブ状のオス端子を配するもので、オス端子は回路基板33に形成されたスルーホール33Hにはんだ付けされることで回路基板33との導通接続が行われるものである。
また、電源分配部13の図5における奥方の一辺部には電力用導電路の外部との接続を行う電力用端子31Wが配設されている。電力用端子31Wは第1バスバー31の端部の延出部分を電源分配部13の表面に対して垂直に曲げ起こして形成されたものである。図示左側の電力用端子31Wはその先端が二又状に形成されたヒューズ端子31Hであり、その二又状の先端部分は電源分配部13の表面と水平な方向に屈曲されている。また、ヒューズ端子31Hの右側の電力用端子31Wは、その先端がタブ状に形成されたものであり、分岐路部12に接続される接続端子31Vをなしている。
さらに、電源分配部13には、図5に示すように、その表面に第2バスバー35が配索されている。
第2バスバー35は、金属平板からなる厚みよりも幅広な表面を有する帯状の導電路で、電源分配部13においてスイッチングデバイス34が実装されている側の面(実装面)に配設されている。第2バスバー35は、電源分配部13において各スイッチングデバイス34等回路基板33側における所定の接続箇所から、図5の右奥方に向かって適宜周回させて形成されている。また、第2バスバー35は接着剤(例えばシリコーン系接着剤)又は接着シート(例えば絶縁シートの両面に接着剤を塗布して接着性をもたせたもの)により回路基板33上に固定されているが、この接着剤又は接着シートが第2バスバー35と回路基板33との間の絶縁層となり、回路基板33との短絡を防止する構成となっている。
第2バスバー35は、金属平板からなる厚みよりも幅広な表面を有する帯状の導電路で、電源分配部13においてスイッチングデバイス34が実装されている側の面(実装面)に配設されている。第2バスバー35は、電源分配部13において各スイッチングデバイス34等回路基板33側における所定の接続箇所から、図5の右奥方に向かって適宜周回させて形成されている。また、第2バスバー35は接着剤(例えばシリコーン系接着剤)又は接着シート(例えば絶縁シートの両面に接着剤を塗布して接着性をもたせたもの)により回路基板33上に固定されているが、この接着剤又は接着シートが第2バスバー35と回路基板33との間の絶縁層となり、回路基板33との短絡を防止する構成となっている。
第2バスバー35の回路基板33側に接続される先端部分は、図4、5に示すように、実装面上を周回する箇所よりも回路基板33側に向けて段差が生じるように屈曲されて段差接続部35Dが形成されている。この段差接続部35Dは回路基板33に貫通形成された収容孔33Aを介してバスバー回路32に(はんだ付け等によって)接続可能となっている。
一方、第2バスバーの段差接続部35Dと反対側の(図5の右奥方に配された)端部は電源分配部13の回路面に対し、垂直上方に曲げ起こされた垂直外部端子35Vが形成されている。この垂直外部端子35Vは第1バスバー31の電力用端子31の接続端子31Vと平行となるように配設されていると共に、後述するようにサイドケース17に一体形成されたハウジング36内に突出して分岐路部12との接続用のオス端子となっている。
また、第2バスバー35には、回路基板33上を周回する箇所の一部について、その幅広な表面を電源分配部13の表面に対して垂直となるように形成された衝立部35Cを有するものも設けられている。
ここで、電源分配部13上にはスイッチングデバイス34を配設するためのある程度の高さを有する空間が存在しているが、本実施形態のように衝立部35Cを有する第2バスバー35を用いることによりその空間を効率よく利用して第2バスバー35を配策することができるようになっている。
ここで、電源分配部13上にはスイッチングデバイス34を配設するためのある程度の高さを有する空間が存在しているが、本実施形態のように衝立部35Cを有する第2バスバー35を用いることによりその空間を効率よく利用して第2バスバー35を配策することができるようになっている。
尚、本実施形態では、詳細には図示しないが、電源分配部13において段差接続部35Dをスイッチングデバイス34の端子に直接接続させる場合には、この段差接続部35Dに対応する個所において、回路基板33とバスバー回路32との双方に亘って貫通する収容孔33Aを穿設し、この収容孔33Aに段差接続部35Dを収容させる。それと共に、段差接続部35Dの上面が、第1バスバーの上面と略同一高さとなるように形成する。これにより、スイッチングデバイス34の端子のうち、一方を回路基板33の導電路の接続部分へはんだ付けし、他方を第2バスバー35の段差接続部35Dへはんだ付けするようにすることができる。ここで、段差接続部35Dに対してはんだ付けするスイッチングデバイス34の端子の先端部分は、回路基板33の導電路に対してはんだ付けする先端部分よりも下側(バスバー回路32側)へ延びており、接続部分に段差が生じていても確実にはんだ付けが可能となっている。
また、本実施形態では回路基板33側の収容孔33Aに隣接してスイッチングデバイス34の載置孔33Bが形成されている。この載置孔33Bはスイッチングデバイス34の本体底面部に形成された電極(ゲート電極)を直接バスバー回路32に接続させるためものであり、回路基板33においては収容孔33Aと連通するように形成されているものもある(図4,5参照)。
また、本実施形態では回路基板33側の収容孔33Aに隣接してスイッチングデバイス34の載置孔33Bが形成されている。この載置孔33Bはスイッチングデバイス34の本体底面部に形成された電極(ゲート電極)を直接バスバー回路32に接続させるためものであり、回路基板33においては収容孔33Aと連通するように形成されているものもある(図4,5参照)。
さらに、電源分配部13のバスバー回路32側には金属平板状の放熱板19が接着剤(例えばエポキシ系接着剤)によって接着されている。この放熱板19はサイドケース17の外方(図3の左手前方)の壁面(全面)を構成し、放熱板19自身が外部に露出する構成となっている。電源分配部13はこのように構成されることで、電源分配部13のスイッチングデバイス34からの発熱をバスバー回路32を介して放熱板19に伝熱し、放熱板19から外部へ放熱するようになっている。
ケーシング15は、メインケース16にサイドケース17を組付けてから上側ケース18を組付ける構成となっている(図1参照)。
メインケース16には、図1に示すように、上方に開口する上側収容部16Hと一側方(図1の左奥方)に開口する側方収容部16Vとが形成されている。上側収容部16Hは、分岐路部12を収容してから上側ケース18が組み付けられることで、その開口部を塞ぐようになっている。また、上側収容部16Hは、その底面外側に外部機器との接続を行うコネクタハウジング16Cが形成されている(図8参照)。
一方、側方収容部16Vは電源分配部13を組付けたサイドケース17が組み付けられることでその開口部を塞ぐようになっている。また、側方収容部16Vの開口部と対向する側の壁面には電源分配部13に形成された制御用コネクタ37を外部に露出させるための挿通孔16Aが穿設されている。
また、上側ケース18の上面には、外装品挿入孔18Aが穿設されており、この外装品挿入孔18A内には分岐路部12或いは電源分配部13から延出された二又端子が挿入されることで外装品取付部14が構成される。この外装品取付部14の外装品挿入孔18AにヒューズH又はヒュージブルリンクFが組み付けられると、これらの端子が二又状に形成された垂直接続部23Vに挟持されることで導通接続が図られるようになっている。
メインケース16には、図1に示すように、上方に開口する上側収容部16Hと一側方(図1の左奥方)に開口する側方収容部16Vとが形成されている。上側収容部16Hは、分岐路部12を収容してから上側ケース18が組み付けられることで、その開口部を塞ぐようになっている。また、上側収容部16Hは、その底面外側に外部機器との接続を行うコネクタハウジング16Cが形成されている(図8参照)。
一方、側方収容部16Vは電源分配部13を組付けたサイドケース17が組み付けられることでその開口部を塞ぐようになっている。また、側方収容部16Vの開口部と対向する側の壁面には電源分配部13に形成された制御用コネクタ37を外部に露出させるための挿通孔16Aが穿設されている。
また、上側ケース18の上面には、外装品挿入孔18Aが穿設されており、この外装品挿入孔18A内には分岐路部12或いは電源分配部13から延出された二又端子が挿入されることで外装品取付部14が構成される。この外装品取付部14の外装品挿入孔18AにヒューズH又はヒュージブルリンクFが組み付けられると、これらの端子が二又状に形成された垂直接続部23Vに挟持されることで導通接続が図られるようになっている。
サイドケース17は、断熱性を有する合成樹脂製で、電源分配部13の外形に合わせて略方形状をなす枠体からなり(図4,7参照)、電源分配部13の平面方向の外周縁部を全周に亘って包囲するようになっている。そして、サイドケース17は、放熱板19とメインケース16の側方収容部16Vとでもって電源分配部13を被覆することで、電源分配部13から発生した熱が周囲に放出することを規制するようになっている。
また、サイドケース17は、電源分配部13の正規位置へ組み付けられることにより放熱板19の端縁のエッジ部分を全周に亘って被覆するようになっており、金属製である放熱板19のエッジ部分が他の部材等に引っ掛かけて損傷させたりすることを規制可能となっている。
また、サイドケース17は、電源分配部13の正規位置へ組み付けられることにより放熱板19の端縁のエッジ部分を全周に亘って被覆するようになっており、金属製である放熱板19のエッジ部分が他の部材等に引っ掛かけて損傷させたりすることを規制可能となっている。
さらに、サイドケース17はその1辺部(図7の上側の辺部)を肉厚にして保持部38が設けられている。この保持部38にはハウジング36Cと挿通孔38Aと嵌入部38Jとが形成されている。
ハウジング36は全体略角筒形状をなすと共に複数のキャビティ36Cを有している。ハウジング36のキャビティ36Cは、上述の接続端子31V及び垂直外部端子35Vに対応して配設されており、これらの端子がキャビティ36C内に貫通することでオス端子をなしている。さらに、キャビティ36内には接続端子31V及び垂直外部端子35Vと嵌合する中継端子40が収容される。
挿入孔38Aはヒューズ端子31Hを挿通させるためのものであり、ヒューズ端子31の板厚・幅に合わせて横長状の孔が保持部を貫通するように形成されている。
また、嵌入部38Jは挿通孔38Aの図7の下側に形成された凹部よりなる。嵌入部38Jは電源分配部13の表面に対して垂直な方向に掘削されたものであり、この嵌入部38Jに分岐路部12の先端部を嵌入させることで、分岐路部12を保持可能となっている。
ハウジング36は全体略角筒形状をなすと共に複数のキャビティ36Cを有している。ハウジング36のキャビティ36Cは、上述の接続端子31V及び垂直外部端子35Vに対応して配設されており、これらの端子がキャビティ36C内に貫通することでオス端子をなしている。さらに、キャビティ36内には接続端子31V及び垂直外部端子35Vと嵌合する中継端子40が収容される。
挿入孔38Aはヒューズ端子31Hを挿通させるためのものであり、ヒューズ端子31の板厚・幅に合わせて横長状の孔が保持部を貫通するように形成されている。
また、嵌入部38Jは挿通孔38Aの図7の下側に形成された凹部よりなる。嵌入部38Jは電源分配部13の表面に対して垂直な方向に掘削されたものであり、この嵌入部38Jに分岐路部12の先端部を嵌入させることで、分岐路部12を保持可能となっている。
さて、上記のように構成される本実施形態の電気接続箱10では、分岐路部12と電源分配部13とが互いに垂直となるように組み付けられる。
より詳細には、メインケース16に組み付けられた分岐路部12と、サイドケース17及び放熱板19が組み付けられた電源分配部13とを組み付けるのであるが(図8参照)、このとき、電源分配部13の表面方向に沿って組み付けられたサイドケース17の嵌入部38Jに対して分岐路部12の先端部が嵌入されることで、分岐路部12と電源分配部13とが互いに垂直となるように保持される(図9参照)。このとき、ハウジング36のキャビティ36内に、対応する分岐路部12の水平接続部23Hが進入して中継端子40と嵌合することで、分岐路部12と電源分配部13との導通接続が行われるようになっている。
そして、図9に示すように、上方に上側ケース18を組付けることで、電気接続箱10が完成するが、本実施形態の電気接続箱10では電力回路に係る外部との接続を行うコネクタハウジング16Cは分岐路部12下面側に配されていると共に、制御回路に係る外部との接続を行うコネクタ37は電源分配部13の右面側に配されており、これにより、電気接続箱10に接続されるの外部機器のハーネス(図示無し)は電力回路に係るものも、制御回路に係るものもいずれも、分岐路部12と電源分配部13との対向する側に配索するようになっている。
より詳細には、メインケース16に組み付けられた分岐路部12と、サイドケース17及び放熱板19が組み付けられた電源分配部13とを組み付けるのであるが(図8参照)、このとき、電源分配部13の表面方向に沿って組み付けられたサイドケース17の嵌入部38Jに対して分岐路部12の先端部が嵌入されることで、分岐路部12と電源分配部13とが互いに垂直となるように保持される(図9参照)。このとき、ハウジング36のキャビティ36内に、対応する分岐路部12の水平接続部23Hが進入して中継端子40と嵌合することで、分岐路部12と電源分配部13との導通接続が行われるようになっている。
そして、図9に示すように、上方に上側ケース18を組付けることで、電気接続箱10が完成するが、本実施形態の電気接続箱10では電力回路に係る外部との接続を行うコネクタハウジング16Cは分岐路部12下面側に配されていると共に、制御回路に係る外部との接続を行うコネクタ37は電源分配部13の右面側に配されており、これにより、電気接続箱10に接続されるの外部機器のハーネス(図示無し)は電力回路に係るものも、制御回路に係るものもいずれも、分岐路部12と電源分配部13との対向する側に配索するようになっている。
このように本実施形態によれば、分岐路部12の端部に、スイッチングデバイス34を多数実装した電源分配部13を垂直に配置するので、分岐路部12の平面方向への拡大を制限しつつ、スイッチングデバイス34を多数配設でき、電気接続箱10の高密度化が可能となる。
また、電源分配部13に第2バスバー35を設けることにより、多数の導電路を敷設でき、スイッチングデバイス34を多数配設した場合でも、電力用の導電路を多数確保して、電気接続箱10をより高密度化することが可能となる。
また、本実施形態では電源分配部13には衝立部35Cを有する第2バスバー35を備えるので、電源分配部13の表面に対して多数の第2バスバー35を配設することができ、より一層の高密度化が可能となる。
また、電源分配部13に第2バスバー35を設けることにより、多数の導電路を敷設でき、スイッチングデバイス34を多数配設した場合でも、電力用の導電路を多数確保して、電気接続箱10をより高密度化することが可能となる。
また、本実施形態では電源分配部13には衝立部35Cを有する第2バスバー35を備えるので、電源分配部13の表面に対して多数の第2バスバー35を配設することができ、より一層の高密度化が可能となる。
また、本実施形態の電気接続箱10は垂直対峙した分岐路部12と電源分配部13との対向面側に外部との導通接続を行う接続部であるコネクタハウジング16C及びコネクタ37が配設されることにより、これらの接続部と外部との接続作業を同じ方向からできるので、電気接続箱10と外部機器との接続作業を円滑にすることが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態において、第2バスバー35を絶縁層を介して複数積層するものであってもよい。このような構成とすることで、より多数の導電路を配設でき、電気接続箱を一層高密度化することが可能となる。
(2)上記実施形態では電源分配部13と分岐路部12との接続部が、接続端子31V及び垂直外部端子35Vと水平接続部23H、さらにこれらを接続する中継端子40を用いた構成のものであったが、これに限らず、電源分配部13の端子と分岐路部12の端子とが直接嵌合可能な構造のものであってもよい。
(3)上記実施形態では、第2バスバー35は、電源分配部13のスイッチングデバイス34が実装されている側の面(実装面)に配設されているものであったが、これに限らず、例えば電源分配部13のバスバー回路32側に配設されているものであってもよい。
(4)上記実施形態では、外装品としてヒューズH及びヒュージブルリンクFを搭載するものであったが、これに限らず、例えばリレー、センサー、ECU等であってもよい。
(5)上記実施形態では、分岐路部12と電源分配部13との各々の回路の電気接続を中継端子40を介した端子嵌合により行うものであったが、例えばタブ状の端子同士を溶接(抵抗溶接、レーザー溶接等)で接続するものであってもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態において、第2バスバー35を絶縁層を介して複数積層するものであってもよい。このような構成とすることで、より多数の導電路を配設でき、電気接続箱を一層高密度化することが可能となる。
(2)上記実施形態では電源分配部13と分岐路部12との接続部が、接続端子31V及び垂直外部端子35Vと水平接続部23H、さらにこれらを接続する中継端子40を用いた構成のものであったが、これに限らず、電源分配部13の端子と分岐路部12の端子とが直接嵌合可能な構造のものであってもよい。
(3)上記実施形態では、第2バスバー35は、電源分配部13のスイッチングデバイス34が実装されている側の面(実装面)に配設されているものであったが、これに限らず、例えば電源分配部13のバスバー回路32側に配設されているものであってもよい。
(4)上記実施形態では、外装品としてヒューズH及びヒュージブルリンクFを搭載するものであったが、これに限らず、例えばリレー、センサー、ECU等であってもよい。
(5)上記実施形態では、分岐路部12と電源分配部13との各々の回路の電気接続を中継端子40を介した端子嵌合により行うものであったが、例えばタブ状の端子同士を溶接(抵抗溶接、レーザー溶接等)で接続するものであってもよい。
10…電気接続箱
12…分岐路部(回路構成体)
13…電源分配部(第2回路構成体)
16C…コネクタハウジング(接続部)
21…バスバー
25…絶縁板(絶縁基板)
31…第1バスバー(バスバー)
31V…接続端子(接続部)
33…制御用回路基板
34…スイッチングデバイス
35…第2バスバー
37…コネクタ(接続部)
F…ヒュージブルリンク(電装品)
H…ヒューズ(電装品)
12…分岐路部(回路構成体)
13…電源分配部(第2回路構成体)
16C…コネクタハウジング(接続部)
21…バスバー
25…絶縁板(絶縁基板)
31…第1バスバー(バスバー)
31V…接続端子(接続部)
33…制御用回路基板
34…スイッチングデバイス
35…第2バスバー
37…コネクタ(接続部)
F…ヒュージブルリンク(電装品)
H…ヒューズ(電装品)
Claims (5)
- 絶縁基板に複数本のバスバーを配設してなる回路構成体を備え、前記回路構成体の表面に電装品を装着可能な電気接続箱において、
制御用回路基板にスイッチングデバイスを実装してなると共に、前記制御用回路基板に絶縁層を介して積層される複数本のバスバーを配設してなる第2回路構成体と前記回路構成体との端部同士を突き合わせるようにしてかつ前記第2回路構成体が前記回路構成体の表面に対して垂直に保持されることを特徴とする電気接続箱。 - 前記第2回路構成体には前記バスバー又は前記制御用回路基板に、絶縁層を介して積層される第2バスバーを設けることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
- 前記第2バスバーが絶縁層を介して複数積層された構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱。
- 前記第2バスバーが厚みよりも幅広な表面を有する平板帯状の金属片からなると共にその幅広な表面を前記第2回路構成体の表面に対して垂直となるように配設されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電気接続箱。
- 第1回路構成体と第2回路構成体との対向面側に外部との導通接続を行う接続部が配設されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電気接続箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004378323A JP2006187120A (ja) | 2004-12-27 | 2004-12-27 | 電気接続箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004378323A JP2006187120A (ja) | 2004-12-27 | 2004-12-27 | 電気接続箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006187120A true JP2006187120A (ja) | 2006-07-13 |
Family
ID=36739794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004378323A Pending JP2006187120A (ja) | 2004-12-27 | 2004-12-27 | 電気接続箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006187120A (ja) |
-
2004
- 2004-12-27 JP JP2004378323A patent/JP2006187120A/ja active Pending
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