JP2003189315A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

Info

Publication number
JP2003189315A
JP2003189315A JP2001384890A JP2001384890A JP2003189315A JP 2003189315 A JP2003189315 A JP 2003189315A JP 2001384890 A JP2001384890 A JP 2001384890A JP 2001384890 A JP2001384890 A JP 2001384890A JP 2003189315 A JP2003189315 A JP 2003189315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
correction
white balance
video signal
exposure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001384890A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Tsugi
靖 都木
Shigehisa Rokuta
茂久 録田
Naoki Fujiwara
直樹 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001384890A priority Critical patent/JP2003189315A/ja
Publication of JP2003189315A publication Critical patent/JP2003189315A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数色温度の広ダイナミックレンジ撮影での
色再現性の向上を図る。 【解決手段】 撮像素子2は、1フィールド毎に長露光
時間と短露光時間とに交互に露光時間が切り替えられ
る。その出力映像信号は、AGC回路4,A/D変換回
路5で処理された後、カメラ信号処理回路6に供給さ
れ、WB(ホワイトバランス)補正回路16a,16b
から供給される長時間露光,短時間露光のフィールド毎
のWB補正値でWB補正がなされる。次いで、ガンマ補
正回路7により、長時間露光のフィールドと短時間露光
のフィールドとが異なるガンマ特性A,Bでガンマ補正
され、メモリ回路8と加算回路10とで各フィールド毎
に長時間露光のフィールドと短時間露光のフィールドと
が加算された映像信号が得られる。この映像信号から、
WB補正回路16a,16bにより、長時間露光,短時
間露光のフィールド毎のWB補正値を生成し、カメラ信
号処理回路6に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ並び
に電子スチルカメラなどの撮像装置に係り、特に、その
信号処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラや電子スチルカメラにおい
て、室内から撮影する窓辺の人物などを撮影する逆光時
の撮影の場合、一般的な露光制御を行なうと、目的の人
物が黒く潰れ、窓の外の風景に適切な露光が行なわれ
る。そこで、このようなシーンを撮影する場合には、逆
光補正処理を行ない、目的の人物の映像信号が黒く潰れ
ないようにする補正が行なわれていた。
【0003】しかしながら、このような補正処理を行な
うと、逆光補正前に最適な露光であった室外の風景は白
く飛んでしまう。これは、逆光補正処理が、カメラの絞
りを通常より開き気味にするか、露光時間を長めに設定
し、本来黒く潰れてしまう領域を明るく撮影する露光処
理であるからである。
【0004】また、監視カメラなどにおいても、1台の
カメラで室内と室外との両方を同時に監視する必要があ
る場合、室内外双方の露光の妥協点で撮影を行なってい
た。
【0005】このような広いダイナミックレンジを必要
とするシーンを撮影する場合、特開2001−1649
9号公報に記載のように、屋内画像に適した長時間露光
と屋外画像に適した短時間露光とを連続で行ない、得ら
れた画像に対して夫々異なるガンマ処理を施した後に加
算を行なうようにした技術が知られている。これによる
と、屋内画像は長時間露光のS/Nの良い部分を用い、
長時間露光で白飛びしてしまう屋外領域に短時間露光の
画像部分を合成することができ、屋内から屋外までの階
調を実現している。
【0006】かかる技術においては、複数の露光条件で
の露光量差を圧縮でき、屋外から屋内までの階調再現は
得られるものの、異なる光源での色温度差については考
慮されていなかった。一般に、屋外・屋内や日向・日陰
などでは、露光量だけでなく、色温度も異なるものであ
って、このため、上記従来技術では、どちらか一方の主
となる映像に対しては、適正なホワイトバランス補正が
行なわれるが、他方の映像に対しても、この主となる映
像に対するホワイトバランス補正が適用されることにな
るため、適正な色再現が得られないといった問題があっ
た。
【0007】かかる問題を解消する従来技術として、長
時間露光画面におけるホワイトバランス補正と短時間露
光画面におけるホワイトバランス補正を分けて行ない、
その後でこれら映像を合成する技術が、特開2000−
350220に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開2
000−350220に開示の技術では、露光時間に応
じてホワイトバランスを調整するものであるが、どのよ
うな指針に基いてその調整をすべきかについて考慮され
ていない。
【0009】その点に鑑み、本発明は、かかる点に鑑み
てなされたものであって、露光時間に応じたホワイトバ
ランス補正を行なう際に、安定して良好なホワイトバラ
ンス補正を行なうことができるようにした撮像装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所定の周期で露光時間が交互に切り替え
られる撮像素子と、撮像素子から出力される映像信号を
ホワイトバランス補正処理する信号処理回路と、ホワイ
トバランス補正された映像信号をもとに露光時間に応じ
たホワイトバランス値を生成しホワイトバランス補正の
ために信号処理回路に供給するホワイトバランス補正回
路とを備え、撮像素子で切り替えられる露光時間毎に、
所定のルールに基いて、ホワイトバランス補正での色温
度補正範囲を設定するものである。
【0011】また、本発明は、所定の周期で露光時間が
切り替えられ、被写体を撮影して映像信号を出力する撮
像素子と、撮像素子から出力された映像信号をホワイト
バランス補正処理する信号処理回路と、信号処理回路の
出力映像信号に、露光制御回路で切り替えられる露光時
間毎に入出力特性が異なる非線形処理を行なう非線形増
幅回路と、非線形増幅回路の出力映像信号を上記所定の
周期遅延するメモリ回路と、非線形増幅回路の出力映像
信号とメモリ回路の出力映像信号を加算する加算回路
と、加算回路の出力映像信号をもとに、撮像素子で切り
替えられる露光時間毎に異なる検出・補正特性でホワイ
トバランス補正値を生成し、ホワイトバランス補正処理
用として信号処理回路に供給するホワイトバランス補正
回路とを備え、撮像素子で切り替えられる露光時間毎
に、所定のルールに基いて、ホワイトバランス補正での
色温度補正範囲を設定するものである。
【0012】また、本発明は、所定の周期で露光時間が
切り替えられ、被写体を撮影して映像信号を出力する撮
像素子と、撮像素子から出力された映像信号をホワイト
バランス補正処理する信号処理回路と、信号処理回路の
出力映像信号に、露光制御回路で切り替えられる露光時
間毎に入出力特性が異なる非線形処理を行なう非線形増
幅回路と、非線形増幅回路の出力映像信号を上記の所定
の周期遅延するメモリ回路と、非線形増幅回路の出力映
像信号とメモリ回路の出力映像信号を加算する加算回路
と、非線形増幅回路の出力映像信号をもとに、撮像素子
で切り替えられる露光時間毎に異なる検出・補正特性で
ホワイトバランス補正値を生成し、ホワイトバランス補
正処理用として該信号処理回路に供給するホワイトバラ
ンス補正回路とを備え、撮像素子で切り替えられる該露
光時間毎に、所定のルールに基いて、ホワイトバランス
補正での色温度補正範囲を設定するものである。
【0013】そして、夫々の露光時間に対応して予め色
温度範囲を設定し、長い露光時間に対応する色温度範囲
は、短い露光時間に対する色温度範囲に対し、低くす
る。
【0014】また、撮影開始時初期に行なった夫々の露
光時間の画面に対するホワイトバランス補正での結果を
保持し、撮影開始以降の夫々の露光時間の画面に対して
設定する色温度制限範囲を、撮影開始時初期でのホワイ
トバランス補正値がより高色温度である方を高い色温度
側として、撮影終了まで保持するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明による撮像装置の一実施
形態を示すブロック図であって、1はレンズ、2はCC
D撮像素子、3はタイミングジェネレータ、4はAGC
回路、5はA/D変換器、6はカメラ信号処理回路、7
はガンマ補正回路、8はメモリ回路、9,10は加算回
路、11はD/A変換回路、12は出力端子、13〜1
5は切替スイッチ、16a,16bはホワイトバランス
補正回路(以下、WB補正回路という)である。
【0016】同図において、レンズ1を介してCCD撮
像素子2の受光面に結像した被写体画像は光電変換さ
れ、これによってCCD撮像素子2から出力される映像
信号が、AGC回路4で所定のゲインを得た後、A/D
変換器5に供給されてデジタル映像信号に変換される。
このデジタル映像信号がカメラ信号処理回路6で処理さ
れることにより、輝度信号と色信号とに分離され、色信
号は所定の利得制御が施されてホワイトバランス補正
(以下、WB補正という)がなされ、かかる処理がなさ
れた色信号から色差信号が生成される。
【0017】ここで、図2(a)に示すように、1フィ
ールド単位でCCD撮像素子2での電子シャッタのシャ
ッタ時間を切り替え、1フィールド毎に交互に長時間露
光と短時間露光とを行なうものとする。これによると、
図2(b)に示すように、CCD撮像素子2から出力さ
れる映像信号は、長時間露光による映像信号と短時間露
光でによる映像信号とが1フィールド毎に切り替わるこ
とになる。なお、電子シャッタとは、タイミングジェネ
レータ3から供給されるCCD撮像素子2の駆動パルス
を切り替えることにより、CCD撮像素子2での光電変
換量を電子的にコントロールする機能である。
【0018】このように電子シャッタのシャッタ時間が
順次切り替えられることによって得られ、上記のように
処理されてカメラ信号処理回路6から出力される映像信
号は、ガンマ補正回路7において、非線型変換処理が施
される。このとき、ガンマ補正回路7で施される変換特
性がガンマ特性の切替スイッチ13によって1フィール
ド毎に切り替えられ、図2(c)に示すように、長時間
露光によるフィールドの映像信号(以下、長時間露光フ
ィールド信号という)では、ガンマ特性Aが、短時間露
光によるフィールドの映像信号(以下、短時間露光フィ
ールド信号という)では、ガンマ特性Bが夫々ガンマ補
正回路7に設定される。
【0019】切替スイッチ13で切り替えられる2つの
ガンマ特性A,Bとしては、例えば、図3(a)で示す
特性をなすものである。これにより、長時間露光フィー
ルド信号は、CCD撮像素子2の飽和領域をガンマ特性
A(実線)で押え込まれ、また、短時間露光フィールド
信号は、高輝度領域まで比較的単調なガンマ特性B(点
線)で変換処理される。このようにガンマ補正された映
像信号を図2(d)に示す。
【0020】ガンマ補正回路7でこのように補正された
映像信号は、加算回路10に供給されるとともに、メモ
リ回路8で1フィールド分遅延され、加算回路9で信号
量が少ない短時間露光フィールド信号に必要に応じてオ
フセット値を加えられ、加算回路10に供給される。こ
れにより、加算回路10では、ガンマ補正回路7からの
映像信号と加算回路9からの映像信号とが加算される。
【0021】この加算回路10からの加算映像信号は、
オフセット値が加算された短時間露光フィールド信号と
長時間露光フィールド信号とが加算されたものである。
これを図2(f)に示す。また、ガンマ補正回路7の入
力信号に対する加算回路10の出力信号を表わす入出力
特性は、図3(b)で示すものになる。
【0022】加算回路10から出力される加算映像信号
はD/A変換回路11でアナログ変換され、アナログ映
像信号として、出力端子12から出力されるとともに、
切替スイッチ14によってWB補正回路16a,16b
のいずれかに供給される。
【0023】図4は図1でのWB補正動作を行なう部分
を示すものである。
【0024】同図において、WB補正回路16a,16
bには、図3(b)に示す検波特性(イ)で検波された
のと同様の映像信号が供給されるが、WB補正回路16
aには、検波特性(イ)と同じ特性で網掛けで示す高輝
度部を不感応領域とし、中輝度部及び低輝度部の信号の
みを用いてWB補正が行なわれる検波特性(ロ)が設定
され、また、WB補正回路16bには、検波特性(イ)
と同じ特性で網掛けで示す中輝度部及び低輝度部を不感
応領域とし、高輝度部の信号のみを用いたWB補正を行
なわれる検波特性(ハ)が設定されている。
【0025】WB補正回路16a,16bのかかる検波
特性と演算処理によって生成されたWB補正値により、
カメラ信号処理回路6で色信号の利得制御が行なわれ、
WB補正がなされることになるが、このとき、カメラ信
号処理回路6では、長時間露光フィールド信号(図2
(b))を処理しているときには、図4の検波特性
(ロ)を持つWB補正回路16aで得られるWB補正値
が用いられ、また、短時間露光フィールド信号(図2
(b))を処理しているときには、図4の検波特性
(ハ)を持つWB補正回路16bで得られるWB補正値
が用いられるものである。つまり、WB補正回路16a
では、長時間露光フィールド信号用のWB補正値が生成
され、WB補正回路16bでは、短時間露光フィールド
信号用のWB補正値が生成される。
【0026】ここで、切替スイッチ14,15とWB補
正回路16a,16bの動作を、図2(g)〜(i)に
より、説明する。
【0027】カメラ信号処理回路6に長時間露光フィー
ルド信号が供給されるフィールド期間では、切替スイッ
チ14はai側に、切替スイッチ15はao側に夫々閉
じる。これにより、WB補正回路16aは、1つ前の長
時間露光フィールド信号のフィールド期間で演算生成し
た長時間露光フィールド信号用のWB補正値(WBA)
を切替スイッチ15を介してカメラ信号処理回路6に供
給するとともに、切替スイッチ14を介して加算回路1
0の出力信号を取り込み、これを検波する。次に、カメ
ラ信号処理回路6に短時間露光フィールド信号が供給さ
れるフィールド期間になると、切替スイッチ14はbi
側に、切替スイッチ15はbo側に夫々切り換わり、W
B補正回路16bが、これまでの演算で生成された短時
間露光フィールド信号用のWB補正値(WB B)をカ
メラ信号処理回路6に供給するとともに、切替スイッチ
14を介して加算回路10の出力信号を取り込み、これ
と同時に、WB補正回路16aが1つ前のフィールドの
映像信号を取り込んで検波した結果を演算し、長時間露
光フィールド信号用のWB補正値WB Aを生成する。
次に、カメラ信号処理回路6に長時間露光フィールド信
号が供給されるフィールド期間になると、切替スイッチ
14はai側に、切替スイッチ15はao側に夫々切り
替わり、WB補正回路16aが、この生成した長時間露
光フィールド信号用のWB補正値WB Aをカメラ信号
処理回路6に供給するとともに、切替スイッチ14を介
して加算回路10の出力信号を取り込んで検波し、WB
補正回路16bが、1つ前のフィールドの映像信号を取
り込んで検波した結果を演算する。以下、かかる動作が
繰り返される。
【0028】図5は図1におけるWB補正回路の一具体
例とそのWB補正動作についての説明図である。
【0029】同図において、上記のように、加算回路1
0から供給される加算信号の輝度レベルから、短露光時
間時には、高輝度部分が検波されて、また、長時間露光
時には、中・低輝度部分が検波されて夫々ホワイトバラ
ンス値が生成されるのであるが、この場合、短露光時間
時と長時間露光時とで、設定する色温度が、夫々に最適
となるように、切り替えられる。ところで、太陽光の色
温度は6000K゜程度であり、また、室内照明の色温度は
4000K゜程度であることが多い。また、一般的な撮影に
おいて、同一画面の中で露出過多になる部分(即ち、高
い輝度レベルとなる部分)は、相対的に色温度が高い場
合が多い。
【0030】以上の点を考慮して、CCD撮像素子2
(図1)の入射光の強い環境での撮影に対応した短時間
露光の画面に対しては、そのときの色温度を高い色温度
制限範囲(図5での「for A:5000〜8000K゜」)内に
制限し、入射光の弱い環境での撮影に対応した長時間露
光の画面に対しては、そのときの色温度を低い色温度制
限範囲(図5での「for B:2000〜6000K゜」)内に制
限する。
【0031】加算回路10からの加算信号はホワイトバ
ランス検出部16に供給されて、長時間露光と短時間露
光との画面での色バランスが検出され、その検出結果か
ら、マイコン17は、夫々の画面でホワイトバランスを
最適にするカメラ信号処理回路6内の色信号生成回路の
複数のゲインを計算し、その計算結果得られるホワイト
バランス値に基づいてこの色信号生成回路のゲインを調
整する。ここで、色温度が変化すると、ホワイトバラン
スがくずれるが、ホワイトバランス補正は、このホワイ
トバランスのくずれをなくすように、色信号生成回路で
の各色信号のゲインを調整するものであるから、かかる
ゲインと色温度とは対応関係にある。このため、マイコ
ン17は、かかるゲインをもとに、撮像している現時点
での設定色温度を検出できる。
【0032】ところで、このようにホワイトバランス補
正を行なっても、想定される色温度(即ち、上記の色温
度制限範囲内になければならない色温度)とゲインの計
算から得られる色温度とが異なる場合がある。この場合
の図5で示す構成による処理の一具体例を、図6によ
り、説明する。
【0033】同図において、マイコン17には、各時点
(即ち、長時間露光時と短時間露光時)の露光時間情報
(図5でのfor A,for Bの検波特性など)を保持して
いる(ステップ201)。そして、長時間露光時と短時
間露光時とでのWB補正を行なった結果から夫々の色温
度を検出し(ステップ202)、長時間露光の場合(ス
テップ203)、色バランス補正結果の設定色温度TL
が上記の色温度制限範囲(for B:2000〜6000K゜)内
にあり(ステップ204)、また、短時間露光の場合
(ステップ203)、色バランス補正結果の設定色温度
TSが上記の色温度制限範囲(for A:5000〜8000K
゜)内にあり(ステップ206)、かつ設定色温度TS
が設定色温度TLより高ければ(ステップ207)、そ
のままこれら色温度を保持する。
【0034】長時間露光の設定色温度TLが短時間露光
の設定色温度TSよりも高い場合には(ステップ20
7)は、何らかの異常と見なして、夫々の設定色温度T
L,TSが夫々に対して設定されている上記の色温度制
限範囲内に入るように、WB補正を修正(即ち、カメラ
信号処理回路6内の色信号生成回路のゲインを修正)す
る(ステップ208)。
【0035】また、長時間露光に対する設定色温度TL
が、長時間露光の画面の上記色温度制限範囲から外れて
いる場合には(ステップ204)、異常と判定して、そ
れが色温度制限範囲内の中心値になるように修正する
(ステップ205)。同様に、短時間露光に対する設定
色温度TSが短時間露光の画面の上記色温度制限範囲か
ら外れている場合には(ステップ206)、異常と判定
して、それを色温度制限範囲内の中心値になるように修
正する(ステップ209)。このように色温度の調整が
完了して後、調整された色温度となるように、WB補正
を修正する(ステップ210)。かかる異常の場合の処
理は、他の方法もあり得るが、図6はそのうちの単純な
例を示するものである。
【0036】上記とは異なり、完全な屋内照明下や夜間
での撮影の場合には、太陽光が光源ではないので、上記
の処理を行なうことはできない。そこで、夫々の露光時
間の画面に対する色温度制限範囲を固定とせず、撮影開
始時のWB補正状態に応じて夫々の組合わせを決めるよ
うにする。撮影を始めたときのWB補正値がより高色温
度であった方を、高い色温度側として、以後撮影終了ま
でそれを保持する。この場合の処理の流れは図6と同様
である。
【0037】なお、上記のような露光時間の切換えを行
なわない通常モードと、ダイナミックレンジを拡大する
ために、上記のように、長い露光時間で撮影したフィー
ルドと短い露光時間で撮影したフィールドとの映像信号
を合成する拡大ダイナミックレンジモードとの切換え
は、使用者が図示しないモード切替スイッチを操作する
ことにより、行なうことができる。
【0038】以上の第1の実施形態では、合成回路10
からの合成映像信号を用い、複数光源(長時間露光によ
る信号と短時間露光による信号)の分離をWB補正回路
16a,16bの検波特性によって行なっているが、こ
れは、WB補正特性の変更はソフトウェアなどによって
容易に実現可能であるため、従来技術の回路構成がほぼ
そのまま利用できる利点がある。これに対し、若干の回
路変更は必要になるが、合成前の映像信号を用いること
により、より厳密に複数の光源(長短時間露光による信
号と短時間露光による信号)の分離を行なうことができ
るようになる。
【0039】図7は本発明による撮像装置の第2の実施
形態を示すブロック図であって、これは合成前の映像信
号を用いて複数の光源の分離を行なうものであり、図1
に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省
略する。
【0040】同図において、ガンマ補正回路7からは、
ガンマ特性A(図3(a))でガンマ補正された長時間
露光フィールド信号(図2(d))とガンマ特性B(図
3(a))でガンマ補正された短時間露光フィールド信
号(図2(d))とがフィールド毎に交互に出力され、
この出力映像信号が、図1と同様にメモリ回路8、加算
回路9,10及びD/A変換回路11で処理されるとと
もに、切替スイッチ14を介して、WB補正回路16
a,16bにも供給されている。切替スイッチ14は、
供給される映像信号のフィールドに同期して接点ai,
biを交互に切り替わり、長時間露光フィールド信号を
WB補正回路16aに、短時間露光フィールドの信号を
WB補正回路16bに夫々振り分ける。
【0041】図8は図7でのWB補正動作を行なう部分
を示すものである。
【0042】同図において、ガンマ補正回路7からは、
図3(a)で示すガンマ特性Aでガンマ補正された長時
間露光フィールド信号と図3(a)で示すガンマ特性B
でガンマ補正された短時間露光フィールド信号とが交互
に出力され、切替スイッチ14に供給される。この切替
スイッチ14は、ガンマ補正回路7から図3(a)で示
すガンマ特性Aでガンマ補正された長時間露光フィール
ド信号が供給されると、接点aiに切り替わってこれを
WB補正回路16aに供給し、ガンマ補正回路7から図
3(a)で示すガンマ特性Bでガンマ補正された短時間
露光フィールド信号が供給されると、接点biに切り替
わってこれをWB補正回路16bに供給する。
【0043】WB補正回路16aには、図3(a)で示
すガンマ特性Aと同じ検波特性で網掛けで示す高輝度部
を不感応領域とし、中輝度部及び低輝度部の信号のみを
用いてWB補正を行なう検波特性(ニ)が設定され、供
給された上記長時間露光フィールド信号がこの検波特性
(ニ)で検波されて演算処理され、カメラ信号処理回路
6に次の供給される長時間露光フィールド信号のWB補
正値が生成される。また、WB補正回路16bには、図
3(a)で示すガンマ特性Bと同じ検波特性で網掛けで
示す中輝度部及び低輝度部を不感応領域とし、高輝度部
の信号のみを用いてWB補正を行なう検波特性(ホ)が
設定され、供給された上記短時間露光フィールド信号が
この検波特性(ホ)で検波されて演算処理され、カメラ
信号処理回路6に次の供給される短時間露光フィールド
信号のWB補正値が生成される。切替スイッチ15は、
このようにしてWB補正回路16a,16bで生成され
たWB補正値をカメラ信号処理回路6に供給し、そこで
長時間露光,短時間露光のフィールドの映像信号のWB
補正がなされるようにする。
【0044】このように、この実施形態では、光源毎に
分離されて映像信号がWB補正回路16a,16bに供
給されるため、光源毎のWB補正値をより正確に得るこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
屋外・屋内の映像が混在するような撮影環境において
も、いずれにも偏ることなく、照射光毎のWB補正が実
現できるので、広いダイナミックレンジでの撮影におけ
る色再現性が著しく向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による撮像装置の第1の実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】図1における各部の信号と動作例を示す図であ
る。
【図3】図1におけるガンマ補正回路7の特性の一具体
例を示す図である。
【図4】図1におけるWB補正動作をする部分とその特
性例を示す図である。
【図5】図1に示す第1の実施形態のWB補正について
の説明図である。
【図6】図1に示した第1の実施形態の色バランス補正
における色温度調整手順の一具体例を示す図である。
【図7】本発明による撮像装置の第2の実施形態を示す
ブロック図である。
【図8】図7におけるWB補正動作をする部分とその特
性例を示す図である。
【符号の説明】
2 CCD撮像素子 4 AGC回路 5 A/D変換回路 6 カメラ信号処理回路 7 ガンマ補正回路 8 メモリ回路 9,10 加算回路 11 D/A変換回路 12 出力端子 13〜15 切替スイッチ 16a,16b WB補正回路 17 マイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 録田 茂久 茨城県ひたちなか市稲田1410番地 株式会 社日立製作所デジタルメディア製品事業部 内 (72)発明者 藤原 直樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 Fターム(参考) 5C065 AA01 AA03 BB02 DD02 GG01 GG15 GG21 GG32 5C066 AA01 CA08 EA14 EC05 KE02 KE07 KE19 KE20 KG01 KM02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周期で露光時間が交互に切り替え
    られる撮像素子と、 該撮像素子から出力される映像信号をホワイトバランス
    補正処理する信号処理回路と、 該ホワイトバランス補正された映像信号をもとに、該露
    光時間に応じたホワイトバランス値を生成し、ホワイト
    バランス補正のために該信号処理回路に供給するホワイ
    トバランス補正回路とを備え、該撮像素子で切り替えら
    れる該露光時間毎に、所定のルールに基いて、ホワイト
    バランス補正での色温度補正範囲を設定することを特徴
    とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 所定の周期で露光時間が切り替えられ、
    被写体を撮影して映像信号を出力する撮像素子と、 該撮像素子から出力された映像信号をホワイトバランス
    補正処理する信号処理回路と、 該信号処理回路の出力映像信号に、該露光制御回路で切
    り替えられる露光時間毎に入出力特性が異なる非線形処
    理を行なう非線形増幅回路と、 該非線形増幅回路の出力映像信号を該所定の周期遅延す
    るメモリ回路と、 該非線形増幅回路の出力映像信号と該メモリ回路の出力
    映像信号を加算する加算回路と、 該加算回路の出力映像信号をもとに、該撮像素子で切り
    替えられる該露光時間毎に異なる検出・補正特性でホワ
    イトバランス補正値を生成し、ホワイトバランス補正処
    理用として該信号処理回路に供給するホワイトバランス
    補正回路とを備え、該撮像素子で切り替えられる該露光
    時間毎に、所定のルールに基いて、ホワイトバランス補
    正での色温度補正範囲を設定することを特徴とする撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 所定の周期で露光時間が切り替えられ、
    被写体を撮影して映像信号を出力する撮像素子と、 該撮像素子から出力された映像信号をホワイトバランス
    補正処理する信号処理回路と、 該信号処理回路の出力映像信号に、該露光制御回路で切
    り替えられる露光時間毎に入出力特性が異なる非線形処
    理を行なう非線形増幅回路と、 該非線形増幅回路の出力映像信号を該所定の周期遅延す
    るメモリ回路と、 該非線形増幅回路の出力映像信号と該メモリ回路の出力
    映像信号を加算する加算回路と、 該非線形増幅回路の出力映像信号をもとに、該撮像素子
    で切り替えられる該露光時間毎に異なる検出・補正特性
    でホワイトバランス補正値を生成し、ホワイトバランス
    補正処理用として該信号処理回路に供給するホワイトバ
    ランス補正回路とを備え、該撮像素子で切り替えられる
    該露光時間毎に、所定のルールに基いて、ホワイトバラ
    ンス補正での色温度補正範囲を設定することを特徴とす
    る撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3において、 夫々の前記露光時間に対応して予め色温度範囲を設定
    し、長い露光時間に対応する色温度範囲は、短い露光時
    間に対する色温度範囲に対し、低くしたことを特徴とす
    る撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 撮影開始時初期に行なった夫々の露光時間の画面に対す
    るホワイトバランス補正での結果を保持し、撮影開始以
    降の夫々の露光時間の画面に対して設定する色温度制限
    範囲を、該撮影開始時初期でのホワイトバランス補正値
    がより高色温度である方を高い色温度側として、撮影終
    了まで保持することを特徴とする撮像装置。
JP2001384890A 2001-12-18 2001-12-18 撮像装置 Pending JP2003189315A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001384890A JP2003189315A (ja) 2001-12-18 2001-12-18 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001384890A JP2003189315A (ja) 2001-12-18 2001-12-18 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003189315A true JP2003189315A (ja) 2003-07-04

Family

ID=27594507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001384890A Pending JP2003189315A (ja) 2001-12-18 2001-12-18 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003189315A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8049790B2 (en) * 1997-12-05 2011-11-01 Olympus Optical Co., Ltd. Electronic camera for synthesizing two images having a white balance correction
JP2015119308A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 キヤノン株式会社 画像合成装置、画像合成方法、撮像装置、プログラム及び記憶媒体
US9099367B2 (en) 2011-07-08 2015-08-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Image sensor and image processing device including the same
US10356376B2 (en) 2014-11-13 2019-07-16 Clarion Co., Ltd. Vehicle-mounted camera system

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8049790B2 (en) * 1997-12-05 2011-11-01 Olympus Optical Co., Ltd. Electronic camera for synthesizing two images having a white balance correction
US8477205B2 (en) 1997-12-05 2013-07-02 Olympus Optical Co., Ltd Electronic camera that synthesizes two images taken under different exposures
US9099367B2 (en) 2011-07-08 2015-08-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Image sensor and image processing device including the same
JP2015119308A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 キヤノン株式会社 画像合成装置、画像合成方法、撮像装置、プログラム及び記憶媒体
US10356376B2 (en) 2014-11-13 2019-07-16 Clarion Co., Ltd. Vehicle-mounted camera system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6593970B1 (en) Imaging apparatus with dynamic range expanded, a video camera including the same, and a method of generating a dynamic range expanded video signal
JP2594913B2 (ja) カラービデオカメラ
JPH07212645A (ja) テレビジョンカメラ
JPH03204281A (ja) 撮像装置
KR20030097687A (ko) 화상 처리 장치, 카메라 장치, 및 그 자동 노광 제어 방법
JPH10262182A (ja) 画像合成装置
JP2000350220A (ja) テレビジョンカメラ
JP3297485B2 (ja) 撮像装置
JP2003189315A (ja) 撮像装置
JP3658361B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2002135787A (ja) 撮像装置
JPH11155108A (ja) 映像信号処理装置と処理方法、それを用いたビデオカメラ
JP2000236478A (ja) 電子カメラ装置
JP3811610B2 (ja) 撮像装置
JP2007036714A (ja) 撮像装置
JPH11155098A (ja) 信号処理装置および方法
JPH0946584A (ja) 撮像装置
JP3628856B2 (ja) 撮像装置
JP3701172B2 (ja) カメラの露出制御方法
JPH1023324A (ja) 撮像装置
JP2001016499A (ja) 広ダイナミックレンジ撮像装置
JP3100815B2 (ja) カメラのホワイトバランス制御方法
JP2010035120A (ja) ビデオカメラ撮像装置
JP2008306326A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JPS601989A (ja) 撮像装置