JP2003188282A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその製造方法

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JP2003188282A
JP2003188282A JP2001383895A JP2001383895A JP2003188282A JP 2003188282 A JP2003188282 A JP 2003188282A JP 2001383895 A JP2001383895 A JP 2001383895A JP 2001383895 A JP2001383895 A JP 2001383895A JP 2003188282 A JP2003188282 A JP 2003188282A
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trench
insulating film
semiconductor substrate
diffusion layer
capacitor
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JP2001383895A
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Sakanobu Takahashi
栄悦 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーク電流が生じない微細なトレンチキャパ
シタを有する半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 半導体基板1と、この半導体基板中に形
成された複数個のトレンチキャパシタと、このトレンチ
キャパシタの上にそれぞれ1つずつ形成されたワード線
19と、このワード線間の半導体基板中のトレンチキャ
パシタ間に形成されたSTI13と、ワード線間の半導
体基板中に形成された活性領域14と、この活性領域に
接続されたビット線コンタクト22と、このビット線コ
ンタクトに接続され、ワード線の上に形成されたビット
線23とを有した半導体記憶装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレンチキャパシ
タを有する半導体記憶装置およびその製造方法に係り、
特に縦型スイッチングトランジスタを有する半導体記憶
装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体記憶装置は高集積密度化が
進み、特にDRAMにおいては、大容量化とチップサイ
ズ縮小が求められており、それに伴いデザインルールの
微細化が進んでいる。しかし、微細化が進むにつれてス
イッチングトランジスタのショートチャネル効果により
蓄積電極からの電荷の漏れは増加し、チャネルインプラ
のドーピング量を増加してサブスレショルド電流を低減
させる場合でも、拡散層からのジャンクションリーク増
加により蓄積電極に蓄えられた電荷は失われていく。
【0003】そこで考案されているのがトレンチサイド
ウォールの一部にスイッチングトランジスタを形成した
縦型のセルアレイ構造である。この構造は基板の深さ方
向にチャネルが形成される為、1ビット当たりの占有面
積が縮小されても十分なチャネル長を確保することがで
きる。しかし、トレンチサイドウォールの一部にスイッ
チングトランジスタを形成した縦型のセルアレイ構造に
おいて大きな問題となるのが、トレンチキャパシタとス
イッチングトランジスタを接続する埋め込み拡散層スト
ラップが隣接セルの間で生じるショートであり、この埋
め込み拡散層ストラップ同士のショートを防ぐ為にレイ
アウトの工夫がなされている。
【0004】この構造の一例としてIEDM Tech. Dig.
「A 0.135 μm2 6F2 Trench-SidewallVertical Device
Cell for 4Gb/16Gb DRAM」,p25 1999や、IEDM Tech. Di
g.「AnOrthogonal 6F2 Trench-Sidewall Vertical Devic
e Cell for 4Gb/16Gb DRAM」p349,2000で報告されてい
る。それぞれのセル構造を図14乃至図17を用いて説
明する。
【0005】図14には、従来の半導体記憶装置の上面
図が示されていて、ビット線50とワード線51とが互
いに直交する格子状形状になっていて、ワード線51間
のビット線50の下にビット線コンタクト53が設けら
れている。隣接する2本のワード線51間で1本のビッ
ト線50をはさんで、同一の活性層54が形成されてい
て、その活性層の向きは、ビット線51に斜めに交差す
る配置となっている。この活性層54の両端にはトレン
チキャパシタ55が設けられている。この活性層54の
配置される方向は、同一ビット線50上では、同一方向
になっていて、隣接するビット線50上では、その方向
に対して直交する方向になっている。この図14中で
“C-D”線上での断面図が図15に相当する。なお、
断面図中にて、二重斜線で示された領域は、縦方向に存
在する部分を省略して示していることを意味する(以
下、各図においても同様)。
【0006】P型のシリコンからなる半導体基板56中
にNプラス型の複数のプレート拡散層57が形成されて
いる。この複数のプレート拡散層57は互いに例えばN
型のバンド58によって連結されて同電位に設定されう
る。この各プレート拡散層57に達するように半導体基
板56中に複数のトレンチ59が設けられている。この
トレンチ59内には、第1多結晶シリコン層60が設け
られている。
【0007】バンド58の上の半導体基板56中には、
P型ウエル61が形成されている。トレンチ59内の第
1多結晶シリコン層60の上部側面には、カラー絶縁膜
62が形成されている。さらに、第1多結晶シリコン層
60の上には、トレンチキャパシタ上絶縁膜63が形成
されている。ここで、カラー絶縁膜62はトレンチ59
の一部分の側壁を被覆していて、このカラー絶縁膜62
で被覆されていないトレンチ59の側面に第1多結晶シ
リコン層60が存在している。このトレンチ59の側面
に存在している第1多結晶シリコン層60に接続して、
埋め込み拡散層ストラップであるNプラスの拡散層52
がウエル61中に形成されている。この拡散層64はス
イッチングトランジスタのソース・ドレイン拡散層であ
る。
【0008】トレンチ59内で、トレンチキャパシタ上
絶縁膜63上には、ゲート絶縁膜(図示せず)に側面を
囲われて、第2多結晶シリコン層64が形成されてい
る。この第2多結晶シリコン層64は、スイッチングト
ランジスタのゲート電極である。ここで、トレンチ59
の上部で、Nプラスの拡散層63が形成されていない側
面には、シャロートレンチ素子分離領域(STI:Shal
low Trench Isolation)65が形成されている。半導
体基板56中には、Nプラスの拡散層であるソース・ド
レイン拡散層(活性層)54が形成され、スイッチング
トランジスタのチャネルが形成される領域に接続されて
いる。第2多結晶シリコン層64とソース・ドレイン拡
散層54とは、ゲート絶縁膜(図示せず)によって絶縁
分離されている。このソース・ドレイン拡散層54はス
イッチングトランジスタのソース・ドレイン拡散層であ
る。
【0009】第2多結晶シリコン層64及びソース・ド
レイン拡散層(活性層)54上には、WSi層からなる
ワード線51、SiN層67が積層されている。ワード
線51の周囲にはワード線側壁68が形成されている。
素子分離領域65及びこのワード線51上には、層間絶
縁膜69が形成されている。この層間絶縁膜69中に
は、ソース・ドレイン拡散層54上で開口され、その開
口中にビット線コンタクト53が設けられている。この
ビット線コンタクト53はソース・ドレイン拡散層54
上に直接接続されている。
【0010】図14及び図15に示される従来の半導体
記憶装置では、埋め込み拡散層ストラップ同士のショー
トを防ぐ為に、活性化領域をトレンチに対して斜めに形
成することで埋め込み拡散層ストラップ間の距離を長く
取れる構造としている。すなわち、矢はず模様(herrin
gbone)状に活性領域が形成されている。しかし、最小
加工寸法を0.1μmとしてこのセル構造を形成した場
合、隣接するトレンチ−トレンチ間の距離は約0.28
μm程度となり、埋め込み拡散層ストラップ同士のショ
ートを引き起こす。従って、微細化には適したレイアウ
トでは無い。また、活性化領域を斜めに形成しているこ
とで活性化領域のパターンが複雑化している為、マスク
作製においても歩留りの低下を招く。さらに、コンタク
トから接続されているトレンチまでの方向は、左上方向
及び右下方向であったり、右上方向及び左下方向であっ
たりして、規則性に劣っている。このために、レイアウ
トが複雑なため製品評価においても評価プログラムの複
雑化が生じる。
【0011】ここで、最小寸法を1Fとすると、図1
4,図15に示される構造では、1セルあたり6F2
形成できる。この従来の技術においては、キャパシタ上
の絶縁膜を形成した後で、スイッチングトランジスタの
ゲート絶縁膜を形成していて、製造工程が多くなってい
る。
【0012】次に、図16には、従来の別の例の半導体
記憶装置の上面図が示されていて、ビット線75とワー
ド線76とが互いに直交する格子状形状になっていて、
ワード線76間のビット線75下にビット線コンタクト
77が設けられている。隣接する2本のワード線76間
で各ビット線75下に、活性層78が形成されている。
この活性層78の一端にはトレンチキャパシタ79が設
けられている。ここで、ワード線76とビット線コンタ
クト77の交わる辺のうちの1辺にカラー絶縁膜80が
ワード線76直下まで形成されている。このカラー絶縁
膜80によって、活性層78は小さいエリアに分割され
ている。この図16中で“E-F”線上での断面図が図
17に相当する。
【0013】P型のシリコンからなる半導体基板81中
にNプラス型の複数のプレート拡散層82が形成されて
いる。この複数のプレート拡散層82は互いに例えばN
型のバンド83によって連結されて同電位に設定されう
る。この各プレート拡散層82に達するように半導体基
板81中に複数のトレンチ84が設けられている。この
トレンチ84内には、第1多結晶シリコン層85が設け
られている。
【0014】バンド83の上の半導体基板81中には、
P型ウエル86が形成されている。トレンチ84内の第
1多結晶シリコン層85の上部側面には、カラー絶縁膜
80が形成されている。さらに、第1多結晶シリコン層
85の上には、トレンチキャパシタ上絶縁膜87が形成
されている。ここで、カラー絶縁膜80はトレンチ84
の一部分の側壁を被覆していて、このカラー絶縁膜80
で被覆されていないトレンチ84の側面に第1多結晶シ
リコン層85が存在している。このトレンチ84の側面
に存在している第1多結晶シリコン層85に接続して、
埋め込み拡散層ストラップであるNプラスの拡散層88
がウエル86中に形成されている。この拡散層88はス
イッチングトランジスタのソース・ドレイン拡散層であ
る。
【0015】トレンチ84内で、トレンチキャパシタ上
絶縁膜87上には、ゲート絶縁膜(図示せず)に側面の
一部を囲われて、第2多結晶シリコン層89が形成され
ている。この第2多結晶シリコン層89は、スイッチン
グトランジスタのゲート電極である。半導体基板81上
には、Nプラスの拡散層であるソース・ドレイン拡散層
(活性層)78が形成され、ゲート絶縁膜によって第2
多結晶シリコン層89から絶縁分離されている。このソ
ース・ドレイン拡散層78はスイッチングトランジスタ
のソース・ドレイン拡散層である。
【0016】第2多結晶シリコン層89及びソース・ド
レイン拡散層(活性層)78上には、WSi層からなる
ワード線76、SiN層91が積層されている。ワード
線76の周囲にはワード線側壁92が形成されている。
ウエル86及びこのワード線76上には、層間絶縁膜9
3が形成されている。この層間絶縁膜93中には、ソー
ス・ドレイン拡散層78上で開口され、その開口中にビ
ット線コンタクト77が設けられている。このビット線
コンタクト77はソース・ドレイン拡散層78上に直接
接続されている。
【0017】図16及び図17に示される従来の半導体
記憶装置では、埋め込み拡散層ストラップ同士のショー
トを防ぐ為に、埋め込み拡散層ストラップを向かい合う
隣接するトレンチキャパシタの一方側だけに設け、他方
のトレンチキャパシタ側面をカラー絶縁膜で被覆するこ
とで、埋め込み拡散層ストラップ間のリーク電流の発生
を防止している。このようにレイアウトを単純化したア
レイ構造では、カラー絶縁膜により隣接セル同士の埋め
込みストラップのショートを防いでいる。
【0018】図16、図17に示される構造では、ワー
ド線の幅は約1Fで形成される。また、ビット線の幅も
約1Fで形成される。ここで、ワード線ピッチは2Fで
あり、ビット線ピッチは3Fとなっている。活性化領域
においては、ラインとスペースで構成されていて、トレ
ンチキャパシタの片側だけに埋め込みストップノードコ
ンタクトが形成されている。さらにトレンチキャパシタ
の上部領域に沿って、垂直トランジスタのチャネルが形
成されている。活性化領域は、素子分離トレンチとキャ
パシタのカラー絶縁膜で分離されていて、1セルごとに
1つのビット線コンタクトが設けられている。
【0019】ここでは、トレンチの半分をレジストで覆
った状態で片側に厚い絶縁膜を形成し、トレンチの他方
側には薄い絶縁膜を形成する。そのため、製造工程が多
くなっている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の半
導体記憶装置およびその製造方法では、以下の課題が生
じる。
【0021】図16及び図17に示されたような従来技
術では、カラー絶縁膜を形成する際に、最小加工寸法を
Fとすると、1F幅に形成されたトレンチの一部の側壁
をレジストで覆う必要があり、これによりトレンチ内に
膜厚の異なるゲート絶縁膜とカラー絶縁膜を形成する。
トレンチ内の一部をレジストで覆う際に、トレンチ内で
露光すべきレジストの幅に対してレジストの高さが極め
て高い、つまりアスペクト比の非常に高いレジストの露
光を行う必要がある。
【0022】スイッチングトランジスタを半導体基板上
に形成する通常の構造の場合、最小加工寸法が0.13
μmのセルアレイを形成する場合、レジストを0.3μ
m塗布するものとすると、最小加工寸法でパターニング
を行う場合では0.3μm/0.13μm=約2.3程
度のアスペクト比になる。
【0023】しかし、図16のセル構造を形成する場
合、トレンチ内のレジストの一部のみを露光する必要が
あるため、最小加工寸法は0.065μm程度となる。
すなわち、トレンチの半分をレジストで覆っている。ま
た、スイッチングトランジスタのオフ電流の制限から埋
め込み拡散層ストラップは最低でも0.26μm以上の
深さに形成する必要がある。つまりトレンチ内の露光さ
れる一部のレジストのアスペクト比は少なくとも(0.
3μm+0.26μm)/0.065μm=約8.6程
度となり通常の約3.5倍の値を取り、パターニングが
非常に困難となる。
【0024】本発明の目的は以上のような従来技術の課
題を解決することにある。特に、本発明の目的は、リー
ク電流が生じない微細なトレンチキャパシタを有する半
導体記憶装置を提供することにある。さらに本発明の別
の目的は、少ない製造工程で、リーク電流が生じない微
細なトレンチキャパシタを有する半導体記憶装置の製造
方法を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、半導体基板と、この半導体基板中に形成
された複数個のトレンチキャパシタと、このトレンチキ
ャパシタの上にそれぞれ1つずつ形成されたワード線
と、このワード線間の前記半導体基板中の前記トレンチ
キャパシタ間に形成されたシャロートレンチ素子分離領
域と、前記ワード線間の前記半導体基板中に形成された
活性領域と、この活性領域に接続されたビット線コンタ
クトと、このビット線コンタクトに接続され、前記ワー
ド線の上に形成されたビット線とを有する半導体記憶装
置である。
【0026】さらに、本発明の別の特徴によれば、半導
体基板と、前記半導体基板中に形成された複数のトレン
チキャパシタと、前記半導体基板中に形成され、この複
数のトレンチキャパシタの側面にそれぞれ接続された複
数の接続電極と、この複数の接続電極にそれぞれ接触し
て、前記半導体基板中にそれぞれ設けられた複数のスイ
ッチングトランジスタゲート絶縁膜と、前記複数のトレ
ンチキャパシタ上に形成され、前記複数のスイッチング
トランジスタゲート絶縁膜にそれぞれ接触された複数の
スイッチングトランジスタゲート電極と、前記半導体基
板中に形成され、前記複数のスイッチングトランジスタ
ゲート絶縁膜にそれぞれ接触された複数の活性領域と、
この複数の活性領域に接続された複数のビット線コンタ
クトと、前記複数のトレンチキャパシタの側面のうち
で、前記複数の接続電極が設けられていない側面にそれ
ぞれ形成された複数のシャロートレンチ素子分離領域
と、前記複数のスイッチングトランジスタゲート電極上
に形成され、接続された前記接続電極を同電位に設定す
る複数のワード線と、この複数のワード線に直交して前
記複数のワード線上方に配置され、前記複数のビット線
コンタクトに接続された複数のビット線とを有する半導
体記憶装置である。
【0027】さらに、本発明の別の特徴によれば、半導
体基板と、第1トレンチキャパシタ側面に形成された第
1不純物領域と、この第1トレンチキャパシタ上に形成
された第1絶縁膜と、この第1絶縁膜上に形成されたス
イッチングトランジスタの第1ゲート電極と、この第1
ゲート電極に面して形成され、前記第1絶縁膜よりも膜
厚が薄い第1ゲート絶縁膜と、この第1ゲート絶縁膜が
形成されていない領域の第1ゲート電極表面上に形成さ
れた第1シャロートレンチ素子分離領域と、前記第1ゲ
ート電極上に形成されたワード線と、前記第1トレンチ
キャパシタに隣接して形成された第2トレンチキャパシ
タ側面に形成された第2不純物領域と、この第2トレン
チキャパシタ上に形成された第2絶縁膜と、この第2絶
縁膜上に形成されたスイッチングトランジスタの第2ゲ
ート電極と、この第2ゲート電極に面して形成され、前
記第2絶縁膜よりも膜厚が薄い第2ゲート絶縁膜と、こ
の第2ゲート絶縁膜が形成されていない領域の第2ゲー
ト電極表面上に形成された第2シャロートレンチ素子分
離領域と、前記第1トレンチキャパシタのスイッチング
トランジスタの第1ゲート電極に接し、前記半導体基板
上に形成され、かつ、前記第2トレンチキャパシタの第
2シャロートレンチ素子分離領域に接するビット線コン
タクト不純物領域とを有する半導体記憶装置である。
【0028】さらに、本発明の別の特徴によれば、半導
体基板と、前記半導体基板に一定間隔で配列された少な
くとも2つのトレンチと、一つの前記トレンチに一つず
つ接続され、前記半導体基板上に一定間隔に配置された
少なくとも2つの活性化領域と、前記トレンチの一部に
それぞれ形成されたキャパシタと、前記トレンチの一部
の側壁にそれぞれ形成され、拡散層を有するスイッチン
グトランジスタと、一つの前記トレンチと一つの前記活
性化領域を取り囲むシャロートレンチ素子分離領域とを
具備する半導体記憶装置である。
【0029】さらに、本発明の別の特徴によれば、半導
体基板中に複数のトレンチを形成する工程と、前記トレ
ンチ周囲の前記半導体基板中にプレート拡散層を形成す
る工程と、前記トレンチ内に第1の多結晶シリコンを埋
め込む工程と、前記プレート拡散層の上部よりもその上
端が低くなるように前記第1の多結晶シリコンを部分的
に除去する工程と、前記トレンチ内周囲の一部にカラー
絶縁膜を形成する工程と、前記トレンチ内に第2の多結
晶シリコンを埋め込む工程と、前記カラー絶縁膜の上部
よりも上にその上部が位置するように前記第2の多結晶
シリコンを一部除去する工程と、前記半導体基板中にウ
エル、前記第2の多結晶シリコンに接続される前記半導
体基板中のソース・ドレイン、及び前記半導体基板上の
ソース・ドレイン形成用不純物のドーピングを行う工程
と、前記半導体基板上及び前記トレンチ中に絶縁膜を形
成する工程と、前記トレンチ中にゲート電極を埋め込む
工程と、前記トレンチ毎に接続されているソース・ドレ
イン領域をトレンチの一部を含んで囲むようにシャロー
トレンチ素子分離領域を形成する工程と、前記トレンチ
上にワード線を形成する工程と、前記半導体基板上の前
記ソース・ドレインに接続するように前記ワード線に対
して自己整合的にビット線コンタクトを形成する工程と
を有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法で
ある。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかる半導
体記憶装置を、図1及び図2を用いて説明する。図1に
はDRAMセルアレイの断面が示される。図2には、こ
の図1の断面がその“A−B”線上でとられたレイアウ
トを示す平面図である。図1において、例えばP型のシ
リコンからなる半導体基板1中に例えばNプラス型の複
数のプレート拡散層2が形成されている。この複数のプ
レート拡散層2は互いに例えばN型のバンド3によって
連結されて同電位に設定されうる。この各プレート拡散
層2は、半導体基板1中に複数設けられたトレンチ4に
接続する位置に設けられている。このトレンチ4内に
は、プレート拡散層2に接する下方の側面にトレンチキ
ャパシタ絶縁膜5が設けられている。このトレンチキャ
パシタ絶縁膜5に接してノード電極となる第1多結晶シ
リコン層6がトレンチ4内に設けられている。
【0031】バンド3の上の半導体基板1中には、P型
ウエル7が形成されている。トレンチ4内のトレンチキ
ャパシタ絶縁膜5及び第1多結晶シリコン層6の上の側
面には、カラー絶縁膜8が形成されている。さらに、ト
レンチ4内のトレンチキャパシタ絶縁膜5及び第1多結
晶シリコン層6の上には、第2多結晶シリコン層9が形
成されている。この第2多結晶シリコン層9の上には、
トレンチキャパシタ上絶縁膜10が形成されている。こ
こで、カラー絶縁膜8はトレンチ4の一部分の側壁を被
覆していて、このカラー絶縁膜8で被覆されていないト
レンチ4の側面に第2多結晶シリコン層9が存在してい
る。このトレンチ4の側面に存在している第2多結晶シ
リコン層9に接続して、例えば埋め込み拡散層ストラッ
プであるNプラスの拡散層11がウエル7中に形成され
ている。この拡散層11はスイッチングトランジスタの
ソース・ドレイン拡散層である。
【0032】トレンチ4内で、トレンチキャパシタ上絶
縁膜10上には、第3多結晶シリコン層12が形成され
ている。この第3多結晶シリコン層12は、スイッチン
グトランジスタのゲート電極である。この第3多結晶シ
リコン層12は、ゲート絶縁膜16に接触していて、こ
のゲート絶縁膜16によってNプラスの拡散層11によ
って絶縁分離されている。ここで、トレンチ4の上部
で、Nプラスの拡散層11が形成されていない側面に
は、STI13が、カラー絶縁膜8の上から第2多結晶
シリコン層9の一部、トレンチキャパシタ絶縁膜10の
一部、第3多結晶シリコン層12の一部に入り込むよう
に形成されている。このSTI13の存在により、カラ
ー絶縁膜8の半導体基板1の深さ方向の長さはNプラス
の拡散層11が形成されている部分と形成されていない
部分とで異なっている。
【0033】半導体基板1上には、Nプラスの拡散層で
あるソース・ドレイン拡散層(活性層)14が形成さ
れ、スイッチングトランジスタのゲート絶縁膜16によ
って、第3多結晶シリコン層12から絶縁されている。
このソース・ドレイン拡散層14はスイッチングトラン
ジスタのソース・ドレイン拡散層である。このソース・
ドレイン拡散層14はSTI13によってキャパシタご
とに絶縁分離されている。ソース・ドレイン拡散層14
上にはゲート絶縁膜15が設けられている。さらに、第
3多結晶シリコン層12側面には、STI13が形成さ
れていない領域では、ゲート絶縁膜16が形成されてい
る。
【0034】第3多結晶シリコン層12上には、WSi
層からなるワード線17、SiN層18が積層されてい
る。ワード線17の周囲には例えばシリコン窒化膜から
なるワード線側壁20が形成されている。STI13及
びこのワード線17上には、層間絶縁膜21が形成され
ている。この層間絶縁膜21中には、ソース・ドレイン
拡散層14上で開口され、その開口中にビット線コンタ
クト22が設けられている。このビット線コンタクト2
2が接続されているソース・ドレイン拡散層14上に
は、絶縁膜は設けられておらず、ビット線コンタクト2
2とソース・ドレイン拡散層14は直接接続されてい
る。ここで、ビット線コンタクト22はワード線17と
自己整合形成されている。このビット線コンタクト22
はビット線23に接続されている。
【0035】このようにして、トレンチ4ごとにトレン
チキャパシタが半導体基板1中に形成されて、その側面
にそれぞれスイッチングトランジスタが形成されてい
る。さらにトレンチキャパシタ上には、ワード線17が
形成され、各スイッチングトランジスタはSTI13で
互いに絶縁されている。さらに、各スイッチングトラン
ジスタにはビット線コンタクト22がワード線17に自
己整合的に形成されている。また、各ワード線17は層
間絶縁膜21で絶縁分離され、ワード線17上にはビッ
ト線23が形成されている。
【0036】この図1に示された断面の上面図が図2で
あり、図2に示されるように格子状にワード線17とビ
ット線23が形成されている。このワード線17とビッ
ト線コンタクト22が形成されている領域以外はSTI
13が形成されている。さらに、ワード線17下のビッ
ト線コンタクト22が形成されていない領域側の一部に
もSTI13が形成されている。トレンチ4は、ワード
線17とビット線23の交差部分に設けられ、その一部
は、ビット線23に沿ってビット線23の下に交差部分
から延長して形成されている。
【0037】このDRAMセルアレイは、1セルを構成
するトレンチとそれに接続される活性化領域を、1セル
毎にSTIで囲むことにより、単純なパターニングによ
り6F2のセル構造を実現する。なお、図1及び図2に
示されるようにワード線の左側にビット線コンタクトが
配置されているが、逆にワード線の右側にコンタクトが
配置されていてもよい。この場合、トレンチ端部はワー
ド線に対して、右側のビット線下に一部が突出する形状
となる。
【0038】ここで、図2に示される構造で下層の第1
多結晶シリコン層の幅は約1.5Fで形成することがで
きる。さらに、トレンチキャパシタ上部の第3多結晶シ
リコン層に隣接するSTIの幅は約1Fで形成すること
ができ、微細な半導体記憶装置を提供できる。このよう
な形状の半導体記憶装置とすることで、拡散層のストラ
ップでのリーク電流発生を防止できる。
【0039】ここで、トレンチ内にカラー絶縁膜が設け
られて、トレンチ上部絶縁膜と第2多結晶シリコン層と
の間にストラップとなる領域によって、Nプラスの拡散
層11との間で、コンタクトが取れた上で、隣接するス
イッチングトランジスタ同士のショートを防止できる。
【0040】1セルを形成する1トランジスタ、1キャ
パシタを1セル毎にSTIで分離し、隣接するトレンチ
キャパシタとスイッチングトランジスタを接続する埋め
込み拡散層ストラップ同士のショートを防ぎ、比較的容
易にセルの集積度を向上させる事ができる。
【0041】次に、本実施の形態の半導体記憶装置の製
造工程を説明する。まず、図3に示されるように、半導
体基板1表面に下方側にSiO2膜30及びその上にS
iN膜31を堆積して、フォトレジスト(図示せず)を
マスクとしてトレンチ形成予定領域のSiO2膜30及
びSiN膜31を異方性エッチング、例えばドライエッ
チングにて除去し、トレンチ形成用のホールパターンを
形成後、フォトレジストをアッシング(灰化処理)に
て、除去する。
【0042】これらをマスク材として異方性エッチン
グ、例えばドライエッチングを用いて半導体基板1中に
トレンチ4を形成する。
【0043】次に、図4に示されるように、例えばAs
をドーピングしたSiO2(As Doped Sili
cate Glass:ASG)32を埋め込む。
【0044】次に、図5に示されるように、レジスト
(図示せず)を埋め込み、エッチングによって第1の深
さまで掘り下げる。
【0045】次に、図6に示されるように、その後に加
熱して、半導体基板1中に熱拡散により、第1の深さに
プレート拡散層2を形成する。ここで、第1の深さは必
要なキャパシタ容量を得るのに必要な深さ分だけになる
よう設定する。さらにこの第1の深さは、埋め込み拡散
層との寄生トランジスタが生じた場合の電荷の流出を起
さず、さらにスイッチングトランジスタのショートチャ
ネル効果による電荷のリークを起さないだけの十分な深
さとすることも必要である。
【0046】次に、図7に示されるようにASG32を
剥離し、トレンチキャパシタの絶縁膜5を堆積させる。
この半導体基板内に形成されるトレンチの深さは約8μ
m程度以上とすることができる。
【0047】次に、図8に示されるように第1多結晶シ
リコン層6をトレンチ4内に埋め込み、プレート拡散層
が形成される深さである第2の深さまで第1多結晶シリ
コン層6を等方性エッチングにて、掘り下げる。この第
2の深さは、第1多結晶シリコン層6の上端(ノード電
極の上端)となるために、プレート拡散層の上端よりも
低い位置になる。さらに、第1の多結晶シリコン層6を
埋め込んだ際に形成されるトレンチ中央部のシーム(空
洞)の上になるような下限をこの第2の深さは持つ。こ
の第1の多結晶シリコン層6の上端の位置である第2の
深さと第1の多結晶シリコン層6の下端の位置との間の
距離で、キャパシタの容量が設定される。
【0048】次に絶縁膜を堆積させて、異方性エッチン
グを行い、レジスト(図示せず)を埋め込んだ後にエッ
チングを行うことで第3の深さまでカラー絶縁膜8を形
成する。この第3の深さは、カラー絶縁膜の上端となる
ため、プレート拡散層と埋め込みストラップの間で寄生
トランジスタによるリーク電流が発生し得ないだけの深
さが必要である。
【0049】次に、図9に示されるように第2多結晶シ
リコン層9を埋め込み、第4の深さまで掘り下げること
でトレンチ4内にキャパシタを形成する。この第4の深
さとカラー絶縁膜8の上端との間の距離によってスイッ
チングトランジスタの拡散層の長さとキャパシタとのコ
ンタクトの領域であるチャネル長が決まり、このチャネ
ル長にキャパシタとスイッチングトランジスタの間の接
続抵抗が依存する。従って、半導体記憶装置の特性上、
コンタクトの領域の面積を決める第4の深さの制御は重
要である。すなわち、ショートチャネル効果が生じない
ように例えば約270nm以上の深さより深く形成す
る。この第4の深さは、第2の多結晶シリコン層9の上
端となるために、この深さの制限としては、カラー絶縁
膜の上端(第3の深さ)よりも上に位置する必要があ
る。さらに、この第4の深さはキャパシタ上絶縁膜を形
成した後でも、埋め込み拡散層との接続でオープンとな
る高抵抗の不良が発生しない程度の深さが必要である。
また、第2の多結晶シリコン層9からの不純物固層拡散
により形成される埋め込み拡散層の位置がスイッチング
トランジスタのショートチャネル効果によるリークが起
こりえないだけの深さとして第4の深さを設定する必要
もある。
【0050】次に、トレンチ形成のマスクとしたSiO
2膜30及びSiN膜31を等方性エッチング、例え
ば、ウエットエッチングにより剥離し、埋め込みストラ
ップ用不純物層であるNプラスの拡散層11を第2多結
晶シリコン層9から半導体基板1中へ不純物を拡散させ
ることで導入して形成する。カラー絶縁膜8が形成され
ていない第2多結晶シリコン層9が半導体基板1と接触
する領域には、トレンチキャパシタ内の例えばAsなど
の不純物が加熱を施されて自己整合的にウエル7内へ拡
散することでNプラス拡散層11が形成される。このよ
うにNプラス拡散層形成にあたってはマスクを不要とし
ていて、カラー絶縁膜8に対して自己整合的に形成され
る。
【0051】次に、熱酸化により、キャパシタ上部絶縁
膜10、ゲート絶縁膜15、及びスイッチングトランジ
スタのゲート絶縁膜(図示せず)を露出面に形成する。
ここで、キャパシタ上部絶縁膜10は第2多結晶シリコ
ン層9の上に形成され、ゲート絶縁膜15,16は半導
体基板1上面に形成され、スイッチングトランジスタの
ゲート絶縁膜はトレンチ4の露出面上に形成される。こ
のとき、第2多結晶シリコン層9は多量の不純物を含ん
でいる為、トレンチキャパシタ上部にはスイッチングト
ランジスタのゲート酸化膜よりも厚い酸化膜であるトレ
ンチ上部絶縁膜10が形成される。このトレンチ上部絶
縁膜10はトレンチキャパシタとトレンチ上のゲート電
極との間に形成され、トレンチキャパシタ上部蓄積ノー
ドとトレンチ上部内のゲート多結晶シリコン層とを分離
絶縁する。
【0052】なお、不純物の含有量が多いほど、酸化速
度が速い。ここで、第2多結晶シリコン層9が多くの不
純物を含有しているのは、キャパシタとして機能する際
に、小抵抗で動作できるようにするためである。なお、
第1多結晶シリコン層6も第2多結晶シリコン層9同様
に小抵抗で動作させるため、同様に多くの不純物を含ん
でいる。また、この際、トレンチ側壁にフッ素イオンを
イオンインプラによって注入することで、スイッチング
トランジスタのゲート絶縁膜を形成する領域の絶縁膜の
成長を抑制する、もしくはトレンチキャパシタ上部絶縁
膜10を形成する領域に砒素もしくは燐をイオン注入す
ることでトレンチキャパシタ上部絶縁膜10の成長を促
してもよい。または、両方の不純物をそれぞれ添加して
もよい。フッ素を添加することで、酸化速度を低下させ
て、膜厚を薄く形成すべき領域で、所望の厚さの絶縁膜
を形成できる。
【0053】トレンチ上部絶縁膜10はその厚さとし
て、スイッチングトランジスタのゲートとトレンチキャ
パシタの多結晶シリコンとの間での電流リークを起さな
い程度の厚さにする。ここで、スイッチングトランジス
タのゲート絶縁膜は薄く形成し、キャパシタ上の絶縁膜
は厚くする。すなわち、スイッチングトランジスタの動
作上の障害とならないようにゲート絶縁膜は薄く形成す
ることが望ましい。
【0054】次に、カラー絶縁膜8の底部付近の深さの
半導体基板1中に、隣接するプレート拡散層2を連結す
るバンド3を形成する。次に、例えばP型のシリコンか
らなる半導体基板1中にウエル形成のためのイオン注入
を行う。
【0055】次に、ビット線コンタクトとなるチャネル
の不純物ドーピングを行い、ソース・ドレイン拡散層1
4を形成する。
【0056】次に、図11に示されるように、トレンチ
キャパシタ上部絶縁膜10及びスイッチングトランジス
タのゲート絶縁膜に囲まれたトレンチ4内に第3多結晶
シリコン層12を埋め込む。
【0057】次に、図12に示されるように、ソース・
ドレイン拡散層14、Nプラス拡散層11及び第3多結
晶シリコン層12のパターニングを行い、一つのトレン
チとそれに接続されているソース・ドレイン領域14を
トレンチの一部を含んで取り囲むようにSTI13を形
成する。このようにNプラス拡散層11、ゲート絶縁膜
16、キャパシタ上絶縁膜10、第2多結晶シリコン層
9、第3多結晶シリコン層12、ウエル7、ソース・ド
レイン拡散層14、及びゲート絶縁膜15が一部除去さ
れる。ここで、STIの深さの制限としては、埋め込み
拡散層であるNプラス拡散層11よりも深いSTIとし
て形成する必要がある。もし、埋め込み拡散層よりも浅
い位置までしかSTIが形成されていない場合、隣接す
る埋め込み拡散層間でのショートを防止できない。次
に、第3多結晶シリコン層12及びSTI13を第5の
高さまでケミカルメカニカルポリッシュ(CMP)方法
を用いて,エッチングする。
【0058】次に、図13に示されるように例えばWS
i層(ワード線)17及びSiN層18を堆積させ、ワ
ード線のパターニングを行う。ここで、第5の深さは、
STI形成領域に酸化膜を埋め込んだ際に、第3の多結
晶シリコン層12上にも酸化膜が堆積されているため、
これを完全に除去できるだけ深さまでCMP処理が必要
である。
【0059】次に、図1に示されるようにエッチングを
施すことでワード線17を形成する。次にSiN層18
を堆積し、エッチングすることでワード線側壁20を形
成し、層間絶縁膜21を堆積した後にビット線23に接
続されるビット線コンタクト22を形成する。このと
き、ビット線コンタクトが形成される領域のゲート絶縁
膜15は除去されて、ソース・ドレイン領域14が露出
する。露出してソース・ドレイン領域14と層間絶縁膜
21上にビット線23を形成し、ビット線とソース・ド
レイン領域14は自己整合的に接続される。ここで、ト
レンチキャパシタ間では、半導体基板上にシリコン酸化
膜が形成され、その上に多結晶シリコン層、WSi層、
SiN層が順次積層されている。このようにワード線に
対して自己整合的にビット線コンタクトが形成される。
【0060】このように形成された半導体記憶装置を、
メモリセルごとにテストを行う。こうして、規則性のあ
るトレンチキャパシタ配置とすることで、マスクの製造
も容易であり、製造の際の歩留まりが向上し、さらには
テスト時間の短縮により製造時間の短縮が図られる。す
なわち、トレンチキャパシタと活性化領域が同じ位置関
係であることから、テストパターンをも簡略化できる。
【0061】また、1セルを一つずつ分離しているST
Iを形成する際、ソース・ドレイン領域のフォトリソグ
ラフィ工程でパターニングすることによって、単純な形
状のパターンと製造工程により1セル毎の分離が可能で
ある。
【0062】本実施の形態は、DRAMに限らず、DR
AM混載ロジック半導体集積回路や擬似SRAMなどに
も適用できる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、リーク電流が生じない
微細なトレンチキャパシタを有する半導体記憶装置を提
供できる。さらに本発明によれば、少ない製造工程で、
リーク電流が生じない微細なトレンチキャパシタを有す
る半導体記憶装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の
構造を示す断面図。
【図2】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の
構造を示す上面図。
【図3】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の
製造方法の一工程を示す断面図。
【図4】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の
製造方法の一工程を示す断面図。
【図5】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の
製造方法の一工程を示す断面図。
【図6】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の
製造方法の一工程を示す断面図。
【図7】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の
製造方法の一工程を示す断面図。
【図8】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の
製造方法の一工程を示す断面図。
【図9】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の
製造方法の一工程を示す断面図。
【図10】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置
の製造方法の一工程を示す断面図。
【図11】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置
の製造方法の一工程を示す断面図。
【図12】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置
の製造方法の一工程を示す断面図。
【図13】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置
の製造方法の一工程を示す断面図。
【図14】 従来の半導体記憶装置の一例の構造を示す
上面図。
【図15】 従来の半導体記憶装置の一例の構造を示す
断面図。
【図16】 従来の半導体記憶装置の他の例の構造を示
す上面図。
【図17】 従来の半導体記憶装置の他の例の構造を示
す断面図。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 2 Nプラスプレート拡散層 3 バンド 4 トレンチ 5 キャパシタ絶縁膜 6 第1多結晶シリコン層 7 ウエル 8 カラー絶縁膜 9 第2多結晶シリコン層 10 キャパシタ上絶縁膜 11 Nプラスの拡散層 12 第3多結晶シリコン層 13 STI 14 ソース・ドレイン拡散層(活性層) 15、16 ゲート絶縁膜 17 ワード線 18 SiN層 20 ワード線側壁 21 層間絶縁膜 22 ビット線コンタクト 23 ビット線 30 SiO2膜 31 SiN膜 32 AsをドーピングしたSiO2(ASG)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、 この半導体基板中に形成された複数個のトレンチキャパ
    シタと、 このトレンチキャパシタの上にそれぞれ1つずつ形成さ
    れたワード線と、 このワード線間の前記半導体基板中の前記トレンチキャ
    パシタ間に形成されたシャロートレンチ素子分離領域
    と、 前記ワード線間の前記半導体基板中に形成された活性領
    域と、 この活性領域に接続されたビット線コンタクトと、 このビット線コンタクトに接続され、前記ワード線の上
    に形成されたビット線とを有することを特徴とする半導
    体記憶装置。
  2. 【請求項2】半導体基板と、 前記半導体基板中に形成された複数のトレンチキャパシ
    タと、 前記半導体基板中に形成され、この複数のトレンチキャ
    パシタの側面にそれぞれ接続された複数の接続電極と、 この複数の接続電極にそれぞれ接触して、前記半導体基
    板中にそれぞれ設けられた複数のスイッチングトランジ
    スタゲート絶縁膜と、 前記複数のトレンチキャパシタ上に形成され、前記複数
    のスイッチングトランジスタゲート絶縁膜にそれぞれ接
    触された複数のスイッチングトランジスタゲート電極
    と、 前記半導体基板中に形成され、前記複数のスイッチング
    トランジスタゲート絶縁膜にそれぞれ接触された複数の
    活性領域と、 この複数の活性領域に接続された複数のビット線コンタ
    クトと、 前記複数のトレンチキャパシタの側面のうちで、前記複
    数の接続電極が設けられていない側面にそれぞれ形成さ
    れた複数のシャロートレンチ素子分離領域と、 前記複数のスイッチングトランジスタゲート電極上に形
    成され、接続された前記接続電極を同電位に設定する複
    数のワード線と、 この複数のワード線に直交して前記複数のワード線上方
    に配置され、前記複数のビット線コンタクトに接続され
    た複数のビット線とを有することを特徴とする半導体記
    憶装置。
  3. 【請求項3】前記ビット線コンタクトは、ワード線間に
    設けられ、そのワード線間でビット線下には、シャロー
    トレンチ素子分離領域が形成されていることを特徴とす
    る請求項1又は2いずれか1項記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記トレンチキャパシタは、ビット線コン
    タクトが形成されていない方向へビット線下で前記ワー
    ド線下から、突出して形成されていることを特徴とする
    請求項1乃至3いずれか1項記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】前記複数のトレンチキャパシタの上部周囲
    にそれぞれ設けられた複数のカラー絶縁膜と、 前記複数のトレンチキャパシタ下部周囲にそれぞれ設け
    られた複数の埋め込みプレートと、 前記半導体基板中に設けられ、この複数の埋め込みプレ
    ートを接続するバンド層とをさらに有することを特徴と
    する請求項1乃至4いずれか1項記載の半導体記憶装
    置。
  6. 【請求項6】半導体基板と、 第1トレンチキャパシタ側面に形成された第1不純物領
    域と、 この第1トレンチキャパシタ上に形成された第1絶縁膜
    と、 この第1絶縁膜上に形成されたスイッチングトランジス
    タの第1ゲート電極と、 この第1ゲート電極に面して形成され、前記第1絶縁膜
    よりも膜厚が薄い第1ゲート絶縁膜と、 この第1ゲート絶縁膜が形成されていない領域の第1ゲ
    ート電極表面上に形成された第1シャロートレンチ素子
    分離領域と、 前記第1ゲート電極上に形成されたワード線と、 前記第1トレンチキャパシタに隣接して形成された第2
    トレンチキャパシタ側面に形成された第2不純物領域
    と、 この第2トレンチキャパシタ上に形成された第2絶縁膜
    と、 この第2絶縁膜上に形成されたスイッチングトランジス
    タの第2ゲート電極と、 この第2ゲート電極に面して形成され、前記第2絶縁膜
    よりも膜厚が薄い第2ゲート絶縁膜と、 この第2ゲート絶縁膜が形成されていない領域の第2ゲ
    ート電極表面上に形成された第2シャロートレンチ素子
    分離領域と、 前記第1トレンチキャパシタのスイッチングトランジス
    タの第1ゲート電極に接し、前記半導体基板上に形成さ
    れ、かつ、前記第2トレンチキャパシタの第2シャロー
    トレンチ素子分離領域に接するビット線コンタクト不純
    物領域とを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】半導体基板と、 前記半導体基板に一定間隔で配列された少なくとも2つ
    のトレンチと、 一つの前記トレンチに一つずつ接続され、前記半導体基
    板上に一定間隔に配置された少なくとも2つの活性化領
    域と、 前記トレンチの一部にそれぞれ形成されたキャパシタ
    と、 前記トレンチの一部の側壁にそれぞれ形成され、拡散層
    を有するスイッチングトランジスタと、 一つの前記トレンチと一つの前記活性化領域を取り囲む
    シャロートレンチ素子分離領域とを具備することを特徴
    とする半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】前記キャパシタは、そのキャパシタ下部周
    囲の前記半導体基板中に設けられたプレート拡散層と、 このプレート拡散層の上部に接続し、かつ隣接する前記
    キャパシタ周囲に設けられた前記プレート拡散層に接続
    する導電層と、 前記プレート拡散層と前記スイッチングトランジスタの
    拡散層の間のキャパシタ周囲に設けられたカラー絶縁膜
    とをさらに有することを特徴とする請求項7記載の半導
    体記憶装置。
  9. 【請求項9】半導体基板中に複数のトレンチを形成する
    工程と、 前記トレンチ周囲の前記半導体基板中にプレート拡散層
    を形成する工程と、 前記トレンチ内に第1の多結晶シリコンを埋め込む工程
    と、 前記プレート拡散層の上部よりもその上端が低くなるよ
    うに前記第1の多結晶シリコンを部分的に除去する工程
    と、 前記トレンチ内周囲の一部にカラー絶縁膜を形成する工
    程と、 前記トレンチ内に第2の多結晶シリコンを埋め込む工程
    と、 前記カラー絶縁膜の上部よりも上にその上部が位置する
    ように前記第2の多結晶シリコンを一部除去する工程
    と、 前記半導体基板中にウエル、前記第2の多結晶シリコン
    に接続される前記半導体基板中のソース・ドレイン、及
    び前記半導体基板上のソース・ドレイン形成用不純物の
    ドーピングを行う工程と、 前記半導体基板上及び前記トレンチ中に絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記トレンチ中にゲート電極を埋め込む工程と、 前記トレンチ毎に接続されているソース・ドレイン領域
    をトレンチの一部を含んで囲むようにシャロートレンチ
    素子分離領域を形成する工程と、 前記トレンチ上にワード線を形成する工程と、 前記半導体基板上の前記ソース・ドレインに接続するよ
    うに前記ワード線に対して自己整合的にビット線コンタ
    クトを形成する工程とを有することを特徴とする半導体
    記憶装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記プレート拡散層を形成する工程の後
    で、形成されるカラー絶縁膜は前記プレート拡散層の最
    上部よりも深い位置まで形成されることを特徴とする請
    求項9記載の半導体記憶装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記シャロートレンチ素子分離領域は、
    前記半導体基板上のソース・ドレイン及び前記ゲート電
    極をパターニングし、一部を除去した部分に形成するこ
    とを特徴とする請求項9又は10いずれか1項記載の半
    導体記憶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】前記トレンチ中に絶縁膜を形成する工程
    において、第2の多結晶シリコン中に、砒素又はリンを
    イオン注入し、その後に酸化を行う工程をさらに有する
    ことを特徴とする請求項10乃至12いずれか1項記載
    の半導体記憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】前記トレンチ中に絶縁膜を形成する工程
    において、前記トレンチ側壁にフッ素イオンを注入した
    後で、酸化を行ってゲート絶縁膜を形成する工程をさら
    に有することを特徴とする請求項10乃至12いずれか
    1項記載の半導体記憶装置の製造方法。
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