JP2003188120A - 金属用研磨液及び研磨方法 - Google Patents

金属用研磨液及び研磨方法

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JP2003188120A
JP2003188120A JP2001383539A JP2001383539A JP2003188120A JP 2003188120 A JP2003188120 A JP 2003188120A JP 2001383539 A JP2001383539 A JP 2001383539A JP 2001383539 A JP2001383539 A JP 2001383539A JP 2003188120 A JP2003188120 A JP 2003188120A
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metal
polishing
compound
acid
polishing liquid
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JP2001383539A
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Yutaka Ono
裕 小野
Katsuyuki Masuda
克之 増田
Masanobu Hanehiro
昌信 羽広
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Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング速度を低く保ちつつ、研磨速度を
充分上昇させ、金属表面の腐食とディシングの発生を抑
制し、信頼性の高い金属膜の埋め込みパタ−ン形成を可
能とする金属用研磨液を提供する。 【解決手段】 酸化剤、酸化金属溶解剤、金属防食剤及
び水を含有し、前記金属防食剤の少なくとも一種がイミ
ダゾール骨格を有する化合物である金属用研磨液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
配線工程に好適な金属用研磨液及びそれを用いた研磨法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路(LSI)の高集
積化、高性能化に伴って新たな微細加工技術が開発され
ている。化学機械研磨(CMP)法もその一つであり、
LSI製造工程、特に多層配線形成工程における層間絶
縁膜の平坦化、金属プラグ形成、埋め込み配線形成にお
いて頻繁に利用される技術である。この技術は、例えば
米国特許No.4944836号明細書に開示されてい
る。近年、LSIを高性能化するために、配線材料とし
て銅合金の利用が試みられている。しかし、銅合金は従
来のアルミニウム合金配線の形成で頻繁に用いられたド
ライエッチング法による微細加工が困難である。そこ
で、あらかじめ溝を形成してある絶縁膜上に銅合金薄膜
を堆積して埋め込み、溝部以外の銅合金薄膜をCMPに
より除去して埋め込み配線を形成する、いわゆるダマシ
ン法が主に採用されている。この技術は、例えば特開平
2−278822号公報に開示されている。
【0003】金属のCMPの一般的な方法は、円形の研
磨定盤(プラテン)上に研磨パッドを貼り付け、研磨パ
ッド表面を金属用研磨液で浸し、基体の金属膜を形成し
た面を押し付けて、その裏面から所定の圧力(研磨圧力
或いは研磨荷重)を加えた状態で研磨定盤を回し、研磨
液と金属膜の凸部との機械的摩擦によって凸部の金属膜
を除去するものである。CMPに用いられる金属用研磨
液は、一般には酸化剤及び固体砥粒からなっており必要
に応じてさらに酸化金属溶解剤、金属防食剤が添加され
る。まず酸化によって金属膜表面を酸化し、その酸化層
を固体砥粒によって削り取るのが基本的なメカニズムと
考えられている。凹部の金属表面の酸化層は研磨パッド
にあまり触れず、固体砥粒による削り取りの効果が及ば
ないので、CMPの進行とともに凸部の金属層が除去さ
れて基体表面は平坦化される。この詳細についてはジャ
−ナル・オブ・エレクトロケミカルソサエティ誌(Jo
urnal of Electrochemical
Society)の第138巻11号(1991年発
行)の3460〜3464頁に開示されている。
【0004】CMPによる研磨速度を高める方法として
酸化金属溶解剤を添加することが有効とされている。固
体砥粒によって削り取られた金属酸化物の粒を研磨液に
溶解させてしまうと固体砥粒による削り取りの効果が増
すためであると解釈できる。但し、凹部の金属膜表面の
酸化層も溶解(エッチング)されて金属膜表面が露出す
ると、酸化剤によって金属膜表面がさらに酸化され、こ
れが繰り返されると凹部の金属膜のエッチングが進行し
てしまい、平坦化効果が損なわれることが懸念される。
これを防ぐためにさらに金属防食剤が添加される。平坦
化特性を維持するためには、酸化金属溶解剤と金属防食
剤の効果のバランスを取ることが重要であり、凹部の金
属膜表面の酸化層はあまりエッチングされず、削り取ら
れた酸化層の粒が効率良く溶解されCMPによる研磨速
度が大きいことが望ましい。
【0005】このように酸化金属溶解剤と金属防食剤を
添加して化学反応の効果を加えることにより、CMPに
よる研磨速度が向上すると共に、CMPされる金属層表
面の損傷(ダメ−ジ)も低減される効果が得られる。
【0006】一方、配線の銅或いは銅合金等の下層に
は、層間絶縁膜中への銅拡散防止のためにバリア層とし
て、タングステンや窒化タングステン及びタングステン
合金やその他のタングステン化合物等が形成される。し
たがって、銅或いは銅合金を埋め込む配線部分以外で
は、露出したバリア層をCMPにより取り除く必要があ
る。しかし、これらのバリア層導体膜は、銅或いは銅合
金に比べ硬度が高いために、銅または銅合金用の研磨材
料の組み合わせでは十分なCMP速度が得られず、バリ
ア層をCMPにより取り除く間に銅または銅合金等がエ
ッチングされ配線厚さが低下するという問題が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】請求項1〜13記載の
発明は、エッチング速度を低く保ちつつ、研磨速度を充
分上昇させ、金属表面の腐食とディシングの発生を抑制
し、信頼性の高い金属膜の埋め込みパタ−ン形成を可能
とする金属用研磨液を提供するものである。
【0008】請求項14〜15記載の発明は、エッチン
グ速度を低く保ちつつ、研磨速度を充分上昇させ、金属
表面の腐食とディシングの発生を抑制し、信頼性の高い
金属膜の埋め込みパタ−ン形成を生産性、作業性、歩留
まり良く、行うことのできる金属の研磨方法を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸化剤、酸化
金属溶解剤、金属防食剤及び水を含有し、前記金属防食
剤の少なくとも一種がイミダゾール骨格を有する化合物
である金属用研磨液に関する。また、本発明は、イミダ
ゾール骨格を有する化合物が、下記一般式(I)
【0010】
【化2】 (式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立して水素
原子、アミノ基、又はC1〜C12のアルキル鎖を示
す。ただし、R1、R2及びR3のすべてが水素原子で
ある場合を除く)で表される化合物である前記の金属用
研磨液に関する。また、本発明は、イミダゾール骨格を
有する化合物が、2−メチルイミダゾール、2−エチル
イミダゾール、2−(イソプロピル)イミダゾール、2
−プロピルイミダゾール、2−ブチルイミダゾール、4
−メチルイミダゾール、4−メチルイミダゾール、2,
4−ジメチルイミダゾール又は2−エチル−4−メチル
イミダゾールである前記の金属用研磨液に関する。
【0011】また、本発明は、さらに、水溶性ポリマを
含む前記の金属用研磨液に関する。また、本発明は、水
溶性ポリマが、多糖類、ポリカルボン酸、ポリカルボン
酸エステル及びその塩、及びビニル系ポリマからなる群
より選ばれた少なくとも1種である前記の金属用研磨液
に関する。また、本発明は、金属の酸化剤が、過酸化水
素、硝酸、過ヨウ素酸カリウム、次亜塩素酸、過硫酸塩
及びオゾン水からなる群より選ばれる少なくとも1種で
ある前記の金属用研磨液に関する。また、本発明は、酸
化金属溶解剤が、有機酸、有機酸エステル、有機酸のア
ンモニウム塩及び硫酸からなる群より選ばれる少なくと
も1種である前記記載の金属用研磨液に関する。
【0012】また、本発明は、さらに、砥粒を含む前記
の金属研磨液に関する。また、本発明は、金属防食剤
が、トリアゾール化合物類から選ばれる少なくとも1種
類の化合物と前記のイミダゾール化合物との混合物で前
記の金属研磨液。また、本発明は、トリアゾール化合物
類が、1,2,3−トリアゾ−ル、1,2,4−トリア
ゾ−ル、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール、ベン
ゾトリアゾ−ル又は1−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル
である前記の金属用研磨液に関する。また、本発明は、
研磨される金属膜が、銅、銅合金及び銅又は銅合金の酸
化物、タンタル化合物、チタン化合物、タングステン化
合物からなる群より選ばれる少なくとも一種である前記
の金属用研磨液に関する。また、本発明は、研磨される
金属膜が二種以上で、第一の膜が銅、銅合金及び銅又は
銅合金の酸化物であり、第二の膜がタンタル化合物、チ
タン化合物又はングステン化合物である前記の金属用研
磨液に関する。また、本発明は、二種以上の金属膜を連
続して研磨する前記の金属用研磨液に関する。
【0013】また、本発明は、研磨定盤の研磨布上に前
記の金属用研磨液を供給しながら、金属膜を有する基板
を研磨布に押圧した状態で研磨定盤と基板を相対的に動
かすことによって金属膜を研磨する研磨方法に関する。
また、本発明は、研磨定盤の研磨布上に前記の一つの金
属用研磨液を供給しながら、二種以上の金属膜を連続し
て研磨する前記の研磨方法に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明の金属用研磨液は、主要構成成分と
して酸化剤、酸化金属溶解剤、金属防食剤及び水を含有
してなり、、前記金属防食剤の少なくとも一種がイミダ
ゾール骨格を有する化合物である。
【0016】本発明における酸化剤としては、過酸化水
素(H2O2)、硝酸、過ヨウ素酸カリウム、次亜塩素
酸、過硫酸塩及びオゾン水等が挙げられ、その中でも過
酸化水素が特に好ましい。これらは1種類単独で、もし
くは2種類以上組み合わせて用いることができる。基体
が集積回路用素子を含むシリコン基板である場合、アル
カリ金属、アルカリ土類金属、ハロゲン化物などによる
汚染は望ましくないので、不揮発成分を含まない酸化剤
が望ましい。但し、オゾン水は組成の時間変化が激しい
ので過酸化水素が最も適している。但し、適用対象の基
体が半導体素子を含まないガラス基板などである場合は
不揮発成分を含む酸化剤であっても差し支えない。
【0017】酸化剤の配合量は、金属用研磨液の総量に
対して、0.1〜50重量%とすることが好ましく、
0.2〜25重量%とすることがより好ましく、0.3
〜15重量%とすることが特に好ましい。配合量が
0.1重量%未満では、金属の酸化が不充分でCMP速
度が低くなる傾向があり、50重量%を超えると、研磨
面に荒れが生じる傾向がある。
【0018】本発明における酸化金属溶解剤は、水溶性
のものであれば特に制限はなく、ギ酸、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、吉草酸、2−メチル酪酸、n−ヘキサン
酸、3,3−ジメチル酪酸、2−エチル酪酸、4−メチ
ルペンタン酸、n−ヘプタン酸、2−メチルヘキサン
酸、n−オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、安息香
酸、グリコ−ル酸、サリチル酸、グリセリン酸、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、マレイン酸、フタル酸、リンゴ酸、酒石酸、
クエン酸等の有機酸、これらの有機酸エステル及びこれ
ら有機酸のアンモニウム塩等が例示できる。また塩酸、
硫酸、硝酸等の無機酸、これら無機酸のアンモニウム塩
類、例えば過硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、塩
化アンモニウム等、クロム酸等が挙げられる。これらの
中で特に、効果的に研磨できるという点でギ酸、マロン
酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸が金属層のCMPに対
して好適である。これらは1種類単独で、もしくは2種
類以上組み合わせて用いることができる。酸化金属溶解
剤成分の配合量は、金属用研磨液の総量に対して0.0
01〜10重量%とすることが好ましく、0.01〜8
重量%とすることがより好ましく、0.02〜5重量%
とすることが特に好ましい。この配合量が0.001重
量%以下になると研磨速度が極端に減少する傾向があ
り、10重量%を超えると、エッチングの抑制が困難と
なる傾向がある。
【0019】本発明におけるイミダゾール骨格を有する
化合物は、特に制限はなく、前記一般式(I)で表され
る化合物を挙げることができる。
【0020】イミダゾール骨格を有する化合物として
は、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾー
ル、2−イソプロピルイミダゾール、2−プロピルイミ
ダゾール、2−ブチルイミダゾール、4−メチルイミダ
ゾール、2、4−ジメチルイミダゾール、2−エチル−
4−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾー
ル、2−アミノイミダゾール等を例示することができ
る。これらは1種類単独で、もしくは2種類以上組み合
わせて用いることができる。
【0021】また、金属防食剤としてイミダゾール骨格
を有する化合物とトリアゾール化合物類を併用すること
も可能である。トリアゾール化合物類としては、特に制
限はないが、2−メルカプトベンゾチアゾ−ル、1,
2,3−トリアゾ−ル、1,2,4−トリアゾ−ル、3
−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾ−ル、ベンゾト
リアゾ−ル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル、1−
ジヒドロキシプロピルベンゾトリアゾ−ル、2,3−ジ
カルボキシプロピルベンゾトリアゾ−ル、4−ヒドロキ
シベンゾトリアゾ−ル、4−カルボキシル(−1H−)
ベンゾトリアゾ−ル、4−カルボキシル(−1H−)ベ
ンゾトリアゾ−ルメチルルエステル、4−カルボキシル
(−1H−)ベンゾトリアゾ−ルブチルエステル、4−
カルボキシル(−1H−)ベンゾトリアゾ−ルオクチル
エステル、5−ヘキシルベンゾトリアゾ−ル、[1,
2,3−ベンゾトリアゾリル−1−メチル][1,2,
4−トリアゾリル−1−メチル][2−エチルヘキシ
ル]アミン、トリルトリアゾ−ル、ナフトトリアゾ−
ル、ビス[(1−ベンゾトリアゾリル)メチル]ホスホ
ン酸、3−アミノトリアゾール等を例示することができ
る。これらは1種類単独で、もしくは2種類以上組み合
わせて用いることができる。
【0022】本発明の金属防食剤の総配合量は、研磨液
の総量に対して0.001〜10重量%とすることが好
ましく、0.01〜8重量%とすることがより好まし
く、0.02〜5重量%とすることが特に好ましい。こ
の配合量が0.001未満では、エッチングの抑制が困
難となる傾向があり、10重量%を超えると研磨速度が
低くなってしまう傾向がある。
【0023】本発明の金属用研磨液は水溶性ポリマを含
むことができる。水溶性ポリマとしては、例えば、アル
ギン酸、ペクチン酸、カルボキシメチルセルロ−ス、寒
天、カ−ドラン及びプルラン等の多糖類;ポリアスパラ
ギン酸、ポリグルタミン酸、ポリリシン、ポリリンゴ
酸、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸アンモニウム
塩、ポリメタクリル酸ナトリウム塩、ポリアミド酸、ポ
リマレイン酸、ポリイタコン酸、ポリフマル酸、ポリ
(p−スチレンカルボン酸)、ポリアクリル酸、ポリア
クリルアミド、アミノポリアクリルアミド、ポリアクリ
ル酸アンモニウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム塩、ポ
リアミド酸、ポリアミド酸アンモニウム塩、ポリアミド
酸ナトリウム塩及びポリグリオキシル酸等のポリカルボ
ン酸及びその塩;ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルピ
ロリドン及びポリアクロレイン等のビニル系ポリマ等が
挙げられる。但し、適用する基体が半導体集積回路用シ
リコン基板などの場合はアルカリ金属、アルカリ土類金
属、ハロゲン化物等による汚染は望ましくないため、酸
もしくはそのアンモニウム塩が望ましい。基体がガラス
基板等である場合はその限りではない。その中でもペク
チン酸、寒天、ポリリンゴ酸、ポリメタクリル酸、ポリ
アクリル酸アンモニウム塩、ポリアクリルアミド、ポリ
ビニルアルコール及びポリビニルピロリドン、それらの
エステル及びそれらのアンモニウム塩が好ましい。
【0024】水溶性ポリマの配合量は、研磨液の総量に
対して0〜10重量%とすることが好ましく、0.01
〜8重量%とすることがより好ましく、0.02〜5重
量%とすることが特に好ましい。この配合量が10重量
%を超えると研磨速度が低下する傾向がある。
【0025】水溶性ポリマの重量平均分子量(GPC測
定、標準ポリスチレン換算)は500以上とすることが
好ましく、1500以上とすることがより好ましく50
00以上とすることが特に好ましい。重量平均分子量の
上限は特に規定するものではないが、溶解性の観点から
500万以下である。重量平均分子量が500未満では
高い研磨速度が発現しない傾向にある。本発明では、重
量平均分子量が500以上である少なくとも1種以上の
水溶性ポリマを用いることが好ましい。
【0026】本発明の金属用研磨液には、上述した材料
のほかにアルミナ、シリカ、セリア等の固体砥粒、界面
活性剤、ビクトリアピュアブルー等の染料、フタロシア
ニングリーン等の顔料等の着色剤を0.01〜1重量
%、好ましくは0.1〜0.8重量%程度含有させても
よい。
【0027】本発明を適用する金属膜としては、銅、銅
合金及び銅又は銅合金の酸化物、タンタル化合物(タン
タル、窒化タンタル、タンタル合金等)、チタン化合物
(チタン、窒化チタン、チタン合金等)、タングステン
化合物(タングステン、窒化タングステン、タングステ
ン合金等)などを例示することができ、公知のスパッタ
法、メッキ法により成膜できる。さらに、金属膜は、二
種以上の上記金属を組み合わせた積層膜であってもよ
い。
【0028】本発明を適用する積層膜としては、上層
(はじめに研磨される膜)が銅、銅合金及び銅又は銅合
金の酸化物であり、下層(続いて研磨される膜)がタン
タル化合物(タンタル、窒化タンタル、タンタル合金
等)、チタン化合物(チタン、窒化チタン、チタン合金
等)、タングステン化合物(タングステン、窒化タング
ステン、タングステン合金等)であるものが例示でき
る。
【0029】本発明の金属用研磨液を用いることにより
上記の二種以上の金属膜の積層膜を連続して研磨するこ
とができる(換言すれば、金属膜毎に研磨液を変更する
手間が省ける)。
【0030】本発明の研磨方法は、研磨定盤の研磨布上
に前記の金属用研磨液を供給しながら、被研磨膜を有す
る基板を研磨布に押圧した状態で研磨定盤と基板を相対
的に動かすことによって被研磨膜を研磨する研磨方法で
ある。研磨する装置としては、半導体基板を保持するホ
ルダと研磨布(パッド)を貼り付けた(回転数が変更可
能なモータ等を取り付けてある)定盤を有する一般的な
研磨装置が使用できる。
【0031】研磨布としては、一般的な不織布、発泡ポ
リウレタン、多孔質フッ素樹脂などが使用でき、特に制
限がない。研磨条件には制限はないが、定盤の回転速度
は基板が飛び出さないように200rpm以下の低回転
が好ましい。被研磨膜を有する半導体基板の研磨布への
押し付け圧力が1〜100kPaであることが好まし
く、CMP速度のウエハ面内均一性及びパターンの平坦
性を満足するためには、5〜50kPaであることがよ
り好ましい。研磨している間、研磨布には金属用研磨液
をポンプ等で連続的に供給する。この供給量に制限はな
いが、研磨布の表面が常に研磨液で覆われていることが
好ましい。研磨終了後の半導体基板は、流水中でよく洗
浄後、スピンドライ等を用いて半導体基板上に付着した
水滴を払い落としてから乾燥させることが好ましい。
【0032】本発明金属用研磨液は、金属の研磨速度が
充分に高く、且つエッチング速度が小さいため、生産性
が高く、金属表面の腐食及びディッシングが小さいの
で、微細化、薄膜化、寸法精度、電気特性に優れ、信頼
性の高い半導体デバイス及び機器に好適である。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。本発
明はこれらの実施例により限定されるものではない。 実施例1〜11および比較例1、2 (金属用研磨液作製方法)金属用研磨液は水に対してリ
ンゴ酸0.15重量%、水溶性ポリマー0.15重量
%、イミダゾール化合物0.2重量%、過酸化水素水9
重量%、必要に応じてベンゾトリアゾール0.2重量
%、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール0.2重量
%を添加して作成した。
【0034】(測定条件)エッチング速度は、攪拌した
金属用研磨液(室温、25℃、攪拌600rpm)への
浸漬前後のそれぞれの基体の膜厚差を電気抵抗値から換
算して求めた。 基体:厚さ1500nmの銅金属を堆積したシリコン基
板 厚さ600nmのタングステン化合物を堆積したシリコ
ン基板 実施例1〜11及び比較例1〜2のエッチング速度を表
1に示した。
【0035】
【表1】
【0036】実施例1〜11は銅のエッチング速度がい
ずれの場合も0.5nm/min以下であり、比較例1
〜2と比べて大きく改善されている。一方タングステン
においても比較例と比較して十分低い値であった。ま
た、実施例1〜11で銅、タングステンの研磨速度はそ
れぞれ100nm/min、20nm/min以上であ
り、十分に実用レベルであった。実施例12 水90重
量%に対してリンゴ酸0.15重量%、水溶性ポリマー
0.15重量%、3−アミノ−1,2,4トリアゾール
0.3重量%、ベンゾトリアゾール0.14重量%、
2,4−ジメチルイミダゾール0.05重量%、過酸化
水素水9重量%を添加して研磨液を作成したの研磨液を
作成した。このときのエッチング速度は、銅では0.3
7nm/min、タングステンでは0.49nm/mi
nであった。さらに二酸化シリコン中に深さ0.5〜1
00μmの溝を形成して、公知の方法によってバリア層
として厚さ50nmのタングステン層を形成し、その上
層に銅膜を1.0μm形成したシリコン基板を用い、基
体表面全面で二酸化シリコンが露出するまで上記研磨液
によって研磨を行った。研磨時間は3分であり、約35
0nm/min以上の研磨速度が得られたことになる。
次に、触針式段差計で配線金属部幅100μm、絶縁膜
部幅100μmが交互に並んだストライプ状パターン部
の表面形状から、絶縁膜部に対する配線金属部の膜減り
量を求めたところ50nmであり、十分実用的な値であ
った。
【0037】
【発明の効果】請求項1〜13記載の金属用研磨液は、
エッチング速度を低く保ちつつ、研磨速度を充分上昇さ
せ、金属表面の腐食とディシングの発生を抑制し、信頼
性の高い金属膜の埋め込みパタ−ン形成を可能とするも
のである。
【0038】請求項14〜15記載の研磨方法は、エッ
チング速度を低く保ちつつ、研磨速度を充分上昇させ、
金属表面の腐食とディシングの発生を抑制し、信頼性の
高い金属膜の埋め込みパタ−ン形成を生産性、作業性、
歩留まり良く、行うことのできるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/14 550 C09K 3/14 550C 550Z Fターム(参考) 3C047 FF08 GG15 3C058 AA07 AC04 CB01 CB03 DA17

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化剤、酸化金属溶解剤、金属防食剤及
    び水を含有し、前記金属防食剤の少なくとも一種がイミ
    ダゾール骨格を有する化合物である金属用研磨液。
  2. 【請求項2】 イミダゾール骨格を有する化合物、下記
    一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立して水素
    原子、アミノ基、又はC1〜C12のアルキル鎖を示
    す。ただし、R1、R2及びR3のすべてが水素原子で
    ある場合を除く)で表される化合物である請求項1記載
    の金属用研磨液。
  3. 【請求項3】 イミダゾール骨格を有する化合物が、2
    −メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−
    (イソプロピル)イミダゾール、2−プロピルイミダゾ
    ール、2−ブチルイミダゾール、4−メチルイミダゾー
    ル、4−メチルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダ
    ゾール又は2−エチル−4−メチルイミダゾールである
    請求項2記載の金属用研磨液。
  4. 【請求項4】 さらに、水溶性ポリマを含む請求項1〜
    3記載の金属用研磨液。
  5. 【請求項5】 水溶性ポリマが、多糖類、ポリカルボン
    酸、ポリカルボン酸エステル及びその塩、及びビニル系
    ポリマからなる群より選ばれた少なくとも1種である請
    求項4項記載の金属用研磨液。
  6. 【請求項6】 金属の酸化剤が、過酸化水素、硝酸、過
    ヨウ素酸カリウム、次亜塩素酸、過硫酸塩及びオゾン水
    からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1
    〜5記載の金属用研磨液。
  7. 【請求項7】 酸化金属溶解剤が、有機酸、有機酸エス
    テル、有機酸のアンモニウム塩及び硫酸からなる群より
    選ばれる少なくとも1種である請求項1〜6項記載の金
    属用研磨液。
  8. 【請求項8】 さらに、砥粒を含む請求項1〜7記載の
    金属研磨液。
  9. 【請求項9】 金属防食剤が、トリアゾール化合物類か
    ら選ばれる少なくとも1種類の化合物と請求項2又は3
    記載のイミダゾール化合物との混合物である請求項1〜
    8記載の金属研磨液。
  10. 【請求項10】 トリアゾール化合物類が、1,2,3
    −トリアゾ−ル、1,2,4−トリアゾ−ル、3−アミ
    ノ−1,2,4−トリアゾール、ベンゾトリアゾ−ル又
    は1−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ルである請求項9記
    載の金属用研磨液。
  11. 【請求項11】 研磨される金属膜が、銅、銅合金及び
    銅又は銅合金の酸化物、タンタル化合物、チタン化合
    物、タングステン化合物からなる群より選ばれる少なく
    とも一種である請求項1〜10記載の金属用研磨液。
  12. 【請求項12】 研磨される金属膜が二種以上で、第一
    の膜が銅、銅合金及び銅又は銅合金の酸化物であり、第
    二の膜がタンタル化合物、チタン化合物又はングステン
    化合物である請求項1〜10記載の金属用研磨液。
  13. 【請求項13】 二種以上の金属膜を連続して研磨する
    請求項12記載の金属用研磨液。
  14. 【請求項14】 研磨定盤の研磨布上に請求項1〜13
    記載の金属用研磨液を供給しながら、金属膜を有する基
    板を研磨布に押圧した状態で研磨定盤と基板を相対的に
    動かすことによって金属膜を研磨する研磨方法。
  15. 【請求項15】 研磨定盤の研磨布上に請求項1〜13
    記載の一つの金属用研磨液を供給しながら、二種以上の
    金属膜を連続して研磨する請求項16記載の研磨方法。
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