JP2003188084A - 面位置検出装置、面位置検出方法及び露光装置 - Google Patents

面位置検出装置、面位置検出方法及び露光装置

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JP2003188084A
JP2003188084A JP2001388628A JP2001388628A JP2003188084A JP 2003188084 A JP2003188084 A JP 2003188084A JP 2001388628 A JP2001388628 A JP 2001388628A JP 2001388628 A JP2001388628 A JP 2001388628A JP 2003188084 A JP2003188084 A JP 2003188084A
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Michihiro Hirooka
道浩 広岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上の測定位置にごみ等の異物が存在した
場合にも、異物が存在しない他のチップにデフォーカス
を生じさせることなく、投影光学系の焦平面に適切に位
置合わせすることを可能にする。 【解決手段】 パターン構造を有する領域が形成された
物体であるウエハの領域内の複数の計測位置より面位置
を測定する。面位置を検出する際の前記複数の計測位置
のセンサ出力波形及び高さ測定値のどちらかに基づきウ
エハの異常を検出する検出手段と、異常検出時にその異
常検出位置の近辺の高さ測定値から該異常検出位置の真
の高さの推定値を算出する手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面位置検出装置及
びそれを用いた走査型投影露光装置等に関し、特に半導
体デバイス製造用のステップアンドリピート方式やステ
ップアンドスキャン方式の投影露光装置において、ウエ
ハステージ上に載置された半導体ウエハ(基板)の各被
露光領域を投影レンズ系(投影光学系)の焦平面に高精
度にかつ容易に合焦せしめる際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】現在、超LSIの高集積化に応じて回路
パターンの微細化が進んでおり、これに伴って投影露光
装置で用いている投影レンズ系は、より高NA化されて
いる。そしてこれに伴い回路パターンの転写工程におけ
るレンズ系の許容焦点深度がより狭くなっている。ま
た、投影レンズ系により露光するべき被露光領域の大き
さも大型化される傾向にある。
【0003】このようなことにより、大型化された被露
光領域全体に亘って良好な回路パターンの転写を可能に
する為には、投影レンズ系の許容焦点深度内に確実に、
ウエハの被露光領域(ショット)全体を位置付ける必要
がある。
【0004】これを達成する為には、ウエハ表面の投影
レンズ系の焦平面、即ちレチクルの回路パターン像がフ
ォーカスする平面に対する位置と傾きを高精度に検出
し、ウエハ表面の位置や傾きを調整してやることが重要
となってくる。
【0005】こうしたなか、最近ではステッパ方式と同
等の投影レンズを使いながら露光領域とNAを大きくす
ることが可能なスキャン方式の露光装置(走査型投影露
光装置)のニーズが高まっている。
【0006】スキャン方式の露光装置では被露光領域全
体に亙って良好な回路パターンの転写を可能にする為
に、ウエハ表面(投影レンズ系の焦平面)、即ちレチク
ルの回路パターン像に対して、転写対象であるウエハ表
面の位置と傾きをスキャン動作に同期しながら高精度に
検出し、オートフォーカス・オートレベリングの補正駆
動をスキャン露光中連続的に行って、ウエハ表面を投影
光学系の最良結像面に逐次合わせ込む方法が用いられて
いる。
【0007】これらの投影露光装置におけるウエハ表面
の高さ及び面位置検出方法としては、例えばウエハ表面
に光束を斜め方向から入射させ、ウエハ表面からの反射
光の反射点の位置ずれをセンサ上への反射光の位置ずれ
として検出する検出光学系を用いる方法や、エアマイク
ロセンサや静電容量センサなどのギャップセンサを用い
てウエハ表面の複数箇所の面位置を検出し、その結果に
基づいてウエハ表面位置を求める方法、等が知られてい
る。
【0008】走査型の投影露光装置におけるマスク像の
焦点合わせは、ウエハの露光面を投影光学系の最良結像
面に逐次合わせ込むために、高さ計測とオートフォーカ
ス・オートレベリングの補正駆動をスキャン露光中連続
的に行っている。
【0009】これらの装置における高さ及び面位置検出
機構は、例えばウエハ表面に光束を斜め上方より入射す
るいわゆる斜入射光学系を用いてウエハからの反射光を
センサ上の位置ずれとして検知する方法があり、スキャ
ン中の複数の高さ測定値から測定位置が露光スリット領
域を通過するときの高さ及び傾きの補正駆動量を算出
し、補正するというものであった。
【0010】この際、ウエハ上の測定位置にごみ等の異
物が存在すると、反射光が乱れて高さ測定値がその影響
を受ける。そのため、それを基に算出した補正駆動量は
誤ったものとなる。
【0011】最近の生産現場においては、チップの多様
化と、微細化のトレンドに従ったシュリンク版や、カッ
トダウン版等の投入により、種々様々なチップサイズの
生産が行われており、1回のスキャン当たりのチップ取
得数は、2〜3チップとなるのが通常であり、さらにシ
ュリンクされた場合4〜6チップとなる場合もある。こ
のような場合、誤った補正駆動により同一のスキャン内
の他のチップにもデフォーカスが生じ、歩留まりを低下
させてしまう。
【0012】ウエハ上あるいはウエハを吸引保持する部
材に異物が付着したことを、自動的に判定できる手段を
具備する半導体露光装置は、特願平10−313957
号で提案されている。
【0013】これは、まず、ウエハの高さ及び傾きの値
をメモリ上に保存する。その後、異物有無判定手段はN
回目とN+1回目の値の差分を計算し、この値が所定値
を超えていた場合には、当該計測点付近に異物が存在す
る可能性があると判断するものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状で
は異物の存在により異常な高さ測定値となった際に、同
一のスキャン内の他のチップにデフォーカスを生じさせ
ることなく、ステージを駆動するための補正駆動値を求
める方法が確立されていなかった。
【0015】本発明は、ウエハ等の基板の高さを相対走
査しながら連続的に検出する際、基板上の測定位置にご
み等の異物が存在した場合にも、異物が存在しない他の
チップにデフォーカスを生じさせることなく投影光学系
の焦平面に適切に位置合わせすることができるデバイス
の製造に好適な面位置検出装置及びそれを用いた露光装
置等を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明に係る面位置検出装置は、パターン構造を有する領域
が形成された物体の領域内の複数の計測位置より面位置
を測定するものであって、面位置を検出する際の前記複
数の計測位置のセンサ出力波形及び高さ測定値のどちら
かに基づき前記物体の異常を検出する検出手段と、異常
検出時にその異常検出位置の近辺の高さ測定値から該異
常検出位置における真の高さの推定値を算出する手段と
を有することを特徴とする。
【0017】本発明の請求項2に記載したパターン構造
を有する領域が形成された物体の領域内の複数の計測位
置より面位置を測定する面位置検出装置は、面位置を検
出する際の前記複数の計測位置のセンサ出力波形及び高
さ測定値を保存する手段、前記保存されたセンサ出力波
形に基づいて前記複数の計測位置の参照センサ出力波形
を算出し保存する手段、以後取得したセンサ出力波形に
ついて前記参照センサ出力波形に基づいて異常を検出す
る手段、及び異常検出時にその異常検出位置の前記保存
された高さ測定値とその近辺の計測位置からなる平面と
の距離情報に基づいて該異常検出位置における真の高さ
の推定値を算出する手段を有することを特徴とする。
【0018】これにより、ごみ等の異物が存在した際
に、異常な高さ測定値により異常な面位置測定値が出力
されるのを防止し、適切な面位置測定値を出力すること
を可能にする。
【0019】本発明の請求項3に記載したパターン構造
を有する領域が形成された物体の領域内の複数の計測位
置より面位置を測定する面位置検出装置は、面位置を検
出する際の前記複数の計測位置の高さ測定値を保存する
手段、前記保存された高さ測定値とその近辺の計測位置
からなる平面との距離情報に基づいて参照データを算出
し保存する手段、以後取得した高さ測定値についてその
近辺の計測位置からなる平面との距離情報と前記参照デ
ータとに基づいて異常を検出する手段、及び異常検出時
に前記参照データに基づいてその異常検出位置における
真の高さの推定値を算出する手段を有することを特徴と
する。
【0020】本発明の請求項4に記載した面位置検出方
法は、上記いずれかの面位置検出装置を用いることを特
徴とする。
【0021】本発明の請求項5に記載した露光装置は、
原版と基板を投影光学系に対し同期させて走査させると
ともに前記投影光学系を介して前記原版上のパターンを
前記基板上に投影露光する際、前記基板上のパターン構
造を有する被露光領域内の走査方向に並んだ複数の検出
ポイントの面位置を順次検出して前記被露光領域を前記
投影光学系の像面位置に位置させるものであって、面位
置を検出する際の前記複数の計測位置のセンサ出力波形
及び高さ測定値のどちらかに基づき前記物体の異常を検
出する検出手段と、異常検出時にその異常検出位置の近
辺の高さ測定値から該異常検出位置における真の高さの
推定値を算出する手段と、該真の高さの推定値及び過去
に取得した該物体の形状情報に基づき面位置合わせのた
めの補正駆動量を算出する駆動量算出手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0022】本発明の請求項6に記載した原版と基板を
投影光学系に対し同期させて走査させるとともに前記投
影光学系を介して前記原版上のパターンを前記基板上に
投影露光する際、前記基板上のパターン構造を有する被
露光領域内の走査方向に並んだ複数の検出ポイントの面
位置を順次検出して前記被露光領域を前記投影光学系の
像面位置に位置させる露光装置は、面位置を検出する際
の前記複数の計測位置のセンサ出力波形及び高さ測定値
を保存する手段、前記保存されたセンサ出力波形に基づ
いて前記複数の計測位置の参照センサ出力波形を算出す
る手段、以後取得したセンサ出力波形について前記参照
センサ出力波形に基づいて異常を検出する手段、及び異
常検出時にその異常検出位置の前記保存された高さ測定
値とその近辺の計測位置からなる平面との距離情報に基
づいて該異常検出位置における真の高さの推定値を算出
する手段を有し、それによって求めた面位置から前記基
板を搭載したステージの駆動量を決定することを特徴と
する。
【0023】これにより、ごみ等の異物が存在した際
に、異常な面位置測定値に基づく誤った補正駆動によ
り、同一のスキャン内の他のチップにもデフォーカスが
生じ、歩留まりを低下させてしまうのを防止できる。
【0024】本願の請求項7に記載した原版と基板を投
影光学系に対し同期させて走査させるとともに前記投影
光学系を介して前記原版上のパターンを前記基板上に投
影露光する際、前記基板上のパターン構造を有する被露
光領域内の走査方向に並んだ複数の検出ポイントの面位
置を順次検出して前記被露光領域を前記投影光学系の像
面位置に位置させる露光装置は、面位置を検出する際の
前記複数の計測位置の高さ測定値を保存する手段、前記
保存された高さ測定値とその近辺の計測位置からなる平
面との距離情報に基づいて参照データを算出し保存する
手段、以後取得した高さ測定値についてその近辺の計測
位置からなる平面との距離情報と前記参照データとに基
づいて異常を検出する手段、及び異常検出時に前記参照
データに基づいてその異常検出位置における真の高さの
推定値を算出する手段を有し、それによって求めた面位
置から前記基板を搭載したステージの駆動量を決定する
ことを特徴とする。
【0025】これにより、ごみ等の異物が存在した際
に、異常な面位置測定値に基づく誤った補正駆動によ
り、同一のスキャン内の他のチップにもデフォーカスが
生じ、歩留まりを低下させてしまうのを防止できる。ま
た、面位置測定値を高速に算出できる。
【0026】本発明に係る露光装置は、センサ波形の異
常を検出した際に、該基板上の検出ポイントをユーザに
知らしめる表示手段を有することが好ましい。
【0027】本発明は、上記いずれかの露光装置を含む
各種プロセス用の製造装置群を半導体製造工場に設置す
る工程と、該製造装置群を用いて複数のプロセスによっ
て半導体デバイスを製造する工程とを有する半導体デバ
イス製造方法にも適用可能である。この場合、前記製造
装置群をローカルエリアネットワークで接続する工程
と、前記ローカルエリアネットワークと前記半導体製造
工場外の外部ネットワークとの間で、前記製造装置群の
少なくとも1台に関する情報をデータ通信する工程とを
さらに有することが望ましく、前記露光装置のベンダも
しくはユーザが提供するデータベースに前記外部ネット
ワークを介してアクセスしてデータ通信によって前記製
造装置の保守情報を得る、もしくは前記半導体製造工場
とは別の半導体製造工場との間で前記外部ネットワーク
を介してデータ通信して生産管理を行うことが好まし
い。
【0028】また、本発明は、前記いずれかの露光装置
を含む各種プロセス用の製造装置群と、該製造装置群を
接続するローカルエリアネットワークと、該ローカルエ
リアネットワークから工場外の外部ネットワークにアク
セス可能にするゲートウェイを有し、前記製造装置群の
少なくとも1台に関する情報をデータ通信することを可
能にした半導体製造工場にも適用される。
【0029】また、本発明は、半導体製造工場に設置さ
れた前記いずれかの露光装置の保守方法であって、前記
露光装置のベンダもしくはユーザが、半導体製造工場の
外部ネットワークに接続された保守データベースを提供
する工程と、前記半導体製造工場内から前記外部ネット
ワークを介して前記保守データベースへのアクセスを許
可する工程と、前記保守データベースに蓄積される保守
情報を前記外部ネットワークを介して半導体製造工場側
に送信する工程とを有することを特徴としてもよい。
【0030】また、本発明は、前記いずれかの露光装置
において、ディスプレイと、ネットワークインタフェー
スと、ネットワーク用ソフトウェアを実行するコンピュ
ータとをさらに有し、露光装置の保守情報をコンピュー
タネットワークを介してデータ通信することを可能にし
たことを特徴としてもよい。前記ネットワーク用ソフト
ウェアは、前記露光装置が設置された工場の外部ネット
ワークに接続され前記露光装置のベンダもしくはユーザ
が提供する保守データベースにアクセスするためのユー
ザインタフェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記
外部ネットワークを介して該データベースから情報を得
ることを可能にすることが好ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】(装置の実施形態)以下、本発明
の実施の形態を図面を用いて説明する。図3は本発明の
実施形態の一例に係る面位置検出方法を用いるスリット
・スキャン方式の投影露光装置の部分概略図である。図
3において、1は縮小投影レンズであり、その光軸は図
中AXで示され、またその像面は図中Z方向と垂直な関
係にある。原版としてのレチクル2はレチクルステージ
3上に保持され、レチクル2のパターンは縮小投影レン
ズ1の倍率で1/4ないし1/2に縮小投影されて、そ
の像面に像を形成する。4は表面にレジストが塗布され
た基板としてのウエハであり、先の露光工程で形成され
た多数個の被露光領域(ショット)が配列されている。
5はウエハ4を載置するウエハステージである。このウ
エハステージ5は、ウエハ4を吸着し固定するチャッ
ク、X軸方向とY軸方向に各々水平移動可能なXYステ
ージ、投影レンズ1の光軸方向であるZ軸方向への移動
やX軸、Y軸方向に平行な軸の回りに回転可能なレベリ
ングステージ、前記Z軸に平行な軸の回りに回転可能な
回転ステージにより構成されており、レチクルパターン
像をウエハ4上の被露光領域に合致させるための6軸補
正系を構成している。
【0032】図3における10から19はウエハ4の表
面位置及び傾きを検出するために設けた検出光学系の各
要素を示している。10は光源であり、白色ランプ、ま
たは相異なる複数のピーク波長を持つ高輝度発光ダイオ
ードの光を照射するよう構成された照明ユニットよりな
っている。11はコリメータレンズであり、光源10か
らの光束を断面の強度分布がほぼ均一の平行光束として
射出している。12はプリズム形状のスリット部材であ
る。このスリット部材12は、一対のプリズムを互いの
斜面が相対するように貼り合わせてあり、この貼り合わ
せ面に複数の開口(例えば6つのピンホール)をクロム
等の遮光膜を利用して設けている。13はレンズ系であ
って両テレセントリック系よりなり、スリット部材12
の複数のピンホールを通過した独立の6つの光束をミラ
ー14を介してウエハ4面上の6つの測定点に導光して
いる。図3では2光束のみ図示しているが、各光束は、
紙面に対し垂直方向に各々3光束が並行して存在してい
る。このとき、レンズ系13に対してピンホールの形成
されている平面とウエハ4の表面を含む平面とは、シャ
インプルーフの条件(Scheinmpflug's condition)を満足
するように設定している。
【0033】本実施形態において、光照射手段からの各
光束のウエハ4の面上への入射角Φ(ウエハ面に立てた
垂線即ち光軸となす角)は、Φ=70°以上である。ウ
エハ4面上には、図5に示すように、複数個のパターン
領域(露光領域ショット)eが配列されている。レンズ
系13を通過した6つの光束は、図4に示すように、パ
ターン領域の互いに独立した各測定点CL1〜CL3,
CR1〜CR3に入射し、結像している。また、6つの
測定点CL1〜CL3,CR1〜CR3が、ウエハ4面
内で互いに独立して観察されるように、光束は、X方向
(スキャン方向) からXY平面内でΘ°回転させた方向
より入射させている。これにより、本出願人が特願平3
−157822号で提案しているように、各要素の空間
的配置を適切にし面位置情報の高精度な検出を容易にし
ている。
【0034】次に、ウエハ4からの反射光束を検出する
側、即ち15から19について説明する。16は受光レ
ンズであって両テレセントリック系よりなり、ウエハ4
の面からの6つの反射光束をミラー15を介して受光し
ている。受光レンズ16内に設けたストッパ絞り17
は、6つの各測定点に対して共通に設けられており、ウ
エハ4上に存在する回路パターンによって発生する高次
の回折光(ノイズ光)をカットしている。両テレセント
リック系で構成された受光レンズ16を通過した光束
は、その光軸が互いに平行となっており、補正光学系群
18の6個の個別の補正レンズにより光電変換手段群1
9の検出面に互いに同一の大きさのスポット光となるよ
うに再結像されている。また、この受光する側(16か
ら18) は、ウエハ4の面上の各測定点と光電変換手段
群19の検出面とが互いに共役となるように倒れ補正を
行っているために、各測定点の局所的な傾きにより検出
面でのピンホール像の位置が変化することはなく、各測
定点の光軸方向AXでの高さ変化に応答して、検出面上
でピンホール像が変化するように構成されている。
【0035】ここで、光電変換手段群19は、6個の1
次元CCDラインセンサにより構成している。これは次
の点で従来の2次元センサの構成よりも有利である。ま
ず、補正光学系群18を構成する上で光電変換手段を分
離することにより、各光学部材や機械的なホルダの配置
の自由度が大きくなる。また、検出の分解能を向上させ
るには、ミラー15から補正光学系群18までの光学倍
率を大きくする必要があるが、この点でも光路を分割し
て個別のセンサに入射させる構成とした方が部材をコン
パクトにまとめることが可能である。さらにスリット・
スキャン方式では、露光中のフォーカス連続計測が不可
欠となり、計測時間の短縮が絶対課題となるが、従来の
2次元CCDセンサでは、必要以上のデータを読み出し
ているのもその一因であるが、1次元CCDセンサの1
0倍以上の読み出し時間を必要とする。
【0036】次に、スリット・スキャン方式の露光シス
テムについて説明する。図3に示すように、レチクル2
は、レチクルステージ3に吸着し、固定された後、投影
レンズ1の光軸AXと垂直な面内でRX方向(X軸方
向) に一定速度でスキャンするとともに、RY方向(Y
軸方向:紙面に垂直) には常に目標座標位置をスキャン
するように補正駆動される。このレチクルステージ3の
X方向及びY方向の位置情報は、図3のレチクルステー
ジ3に固定されたXYバーミラー20へ外部のレチクル
干渉系(XY) 21から複数のレーザビームが照射され
ることにより常時計測されている。露光照明光学系6
は、エキシマレーザ等のパルス光を発生する光源を使用
し、不図示のビーム整形光学系、オプティカルインテグ
レイター、コリメータ及びミラー等の部材で構成され、
遠紫外領域のパルス光を効率的に透過あるいは反射する
材料で形成されている。ビーム整形光学系は入射ビーム
の断面形状(寸法含む) を所望の形に整形するためのも
のであり、オプティカル・インテグレータは、光束の配
光特性を均一にして、レチクル2を均一照度で照明する
ためのものである。露光照明光学系6内の不図示のマス
キングブレードによりチップサイズに対応して矩形の照
明領域が設定され、その照明領域で部分照明されたレチ
クル2上のパターンは、レジストが塗布されたウエハ4
上に投影レンズ1を介して投影される。
【0037】図3に示すメイン制御部27は、レチクル
2のスリット像をウエハ4の所定領域に、XY面内の位
置(X,Yの位置及びZ軸に平行な軸の回りの回転Θ)
とZ方向の位置(X,Y各軸に平行な軸の回りの回転
α, β及びZ軸上の高さZ) を調整しながらスキャン露
光を行うように、全系をコントロールしている。即ち、
レチクルパターンのXY面内での位置合わせは、レチク
ル干渉計21とウエハステージ干渉計24の位置データ
と、不図示のアライメント顕微鏡から得られるウエハ4
の位置データから制御データを算出し、レチクル位置制
御系22及びウエハ位置制御系25をコントロールする
ことにより実現している。レチクルステージ3を図3の
矢印3aの方向にスキャンする場合、ウエハステージ5
は、図3の矢印5aの方向に投影レンズの縮小倍率分だ
け補正されたスピードでスキャンされる。レチクルステ
ージ3のスキャンスピードは、露光照明光学系6内の不
図示のマスキングブレードのスキャン方向の幅とウエハ
4の表面に塗布されたレジストの感度からスループット
が有利となるように決定される。
【0038】レチクルパターンのZ軸方向の位置合わ
せ、即ち像面への位置合わせは、ウエハ4の高さデータ
を検出する面位置検出系26の演算結果を基に、ウエハ
ステージ5内のレベリングステージへの制御をウエハ位
置制御系25を介して行っている。即ち、この露光装置
は、スキャン方向に対してスリット近傍に配置されたウ
エハ高さ測定用スポット光3点の高さデータからスキャ
ン方向と垂直方向の傾き及び光軸AX方向の高さを計算
して、露光位置での最適像面位置への補正量を求め補正
を行っている。
【0039】(方法の実施形態1)次に、本発明の面位
置検出方法によりウエハ4の被露光領域の位置を検出す
る方法を述べる。その実施形態1を図1のフローチャー
トを用いて説明する。まず、予めサンプルショットとし
てスキャン計測すべき複数の被露光領域を決めておく。
【0040】各サンプルショットのパターンは同一のレ
チクルにて処理されているため、サンプルショット間で
のショット内各スキャン位置での計測は同一パターン構
造の同一箇所を測定していることになる。
【0041】ステップ1でサンプルショット内のサンプ
ル計測位置にてセンサ波形と高さ測定値を保存する。ス
テップ2で全サンプルショット内の全サンプル計測位置
にて測定が終了したか確認する。そう(YES)であれ
ばステップ4へ進む。そうでない(NO)ならばステッ
プ3に進む。ステップ3でステージを次のサンプル計測
位置に移動させる。ステップ4で各サンプルショット間
における、同一サンプル計測位置毎のセンサ波形の平均
値及びばらつきを算出する。ステップ5で各サンプル計
測位置とその近辺の高さ測定値から算出される平面との
距離を算出する。ステップ6で各サンプルショット間に
おける、同一サンプル計測位置毎のステップ5で算出し
た距離の平均値を算出する。ステップ7でウエハの露光
を開始する。
【0042】ステップ8では、ウエハが計測位置に到達
した時点でCCD波形の取り込みを開始し、センサ波形
をステップ4にて算出したセンサ波形と比較する。ステ
ップ9で比較の結果、差はしきい値内か確認する。そう
であればステップ11へ進む。そうでなければステップ
10に進む。ステップ10で近辺の計測位置の高さ測定
値から平面を算出する。この近辺の計測位置は直前もし
くは同時に計測された位置であり、ステージの移動方向
に依存する。ステップ6で算出済みのサンプル計測位置
とその近辺の平面との距離の平均値から高さを推定す
る。ステップ11では、ユーザに知らせるために、異常
のあった計測位置を保存する。ステップ12で波形から
その位置での高さを算出する。ステップ13でステージ
補正駆動量を算出する。ステップ14で、ステージ駆動
部へステージ補正駆動量を送信する。
【0043】(方法の実施形態2)前記方法の実施形態
1は、露光中の高さ測定時において、CCDラインセン
サ波形のパターンマッチングを行い、ごみを検出するも
のであった。一方で昨今の露光装置には、高いスループ
ットが要求されるため、ステージスキャン速度も増加す
る傾向にあり、リアルタイムでの面位置測定が要求され
るスキャン露光装置においては、CCDラインセンサ波
形のパターンマッチング処理時間が確保できない場合が
想定される。かかる際には、高さ測定値とその近辺の計
測位置から算出された平面との距離から、ごみなどによ
る異常な測定値を検出することが考えられる。
【0044】このような点を鑑みて発明された方法の実
施形態2を、図2のフローチャートを用いて説明する。
まず、予めサンプルショットとしてスキャン計測すべき
複数の被露光領域を決めておく。
【0045】各サンプルショットのパターンは同一のレ
チクルにて処理されているため、サンプルショット間で
のショット内各スキャン位置での計測は、同一パターン
構造の同一箇所を測定していることになる。
【0046】ステップ21でサンプルショット内のサン
プル計測位置にて高さ測定値を保存する。ステップ22
では、全サンプルショット内の全サンプル計測位置にて
測定が終了したか確認する。そう(YES)であれば、
ステップ24へ進む。そうでない(NO)ならばステッ
プ23に進む。ステップ23でステージを次のサンプル
計測位置に移動させる。ステップ24では、各サンプル
計測位置とその近辺の高さ測定値から算出される平面と
の距離を算出する。この平面を算出する近辺の計測位置
は、露光を行う際、計測位置の計測を行う直前もしくは
同時に計測されている位置である必要がある。
【0047】ステップ25で各サンプルショット間にお
ける、同一サンプル計測位置毎のステップ5で算出した
距離の平均値を算出する。ステップ26でウエハの露光
を開始する。ステップ27でウエハが計測位置に到達し
た時点でCCD波形の取り込みを開始し、波形からその
位置での高さを算出する。ステップ28で計測位置と近
辺の高さ測定値から算出した平面との距離を算出する。
ステップ25で算出済みの計測位置とその近辺の平面と
の距離の平均値と比較する。ステップ29では、ステッ
プ28における比較の結果、差はしきい値内か確認す
る。そう(YES)であればステップ31へ進む。そう
でない(NO)ならばステップ30に進む。
【0048】ステップ30では、ステップ25で算出済
みの計測位置とその近辺の平面との距離の平均値から高
さを推定する。ステップ31でユーザに知らせるため異
常のあった計測位置を保存する。ステップ32でステー
ジ補正駆動量を算出する。ステップ33で、ステージ駆
動部へステージ補正駆動量を送信する。
【0049】(半導体生産システムの実施形態)次に、
本発明に係る装置を用いた半導体デバイス(ICやLS
I等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘ
ッド、マイクロマシン等)の生産システムの例を説明す
る。これは半導体製造工場に設置された製造装置のトラ
ブル対応や定期メンテナンス、あるいはソフトウェア提
供などの保守サービスを、製造工場外のコンピュータネ
ットワークを利用して行うものである。
【0050】図6は全体システムをある角度から切り出
して表現したものである。図中、101は半導体デバイ
スの製造装置を提供するベンダ(装置供給メーカ)の事
業所である。製造装置の実例としては、半導体製造工場
で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例えば、
前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エッチン
グ装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜装置、
平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検査装置
等)を想定している。事業所101内には、製造装置の
保守データベースを提供するホスト管理システム10
8、複数の操作端末コンピュータ110、これらを結ん
でイントラネット等を構築するローカルエリアネットワ
ーク(LAN)109を備える。ホスト管理システム1
08は、LAN109を事業所の外部ネットワークであ
るインターネット105に接続するためのゲートウェイ
と、外部からのアクセスを制限するセキュリティ機能を
備える。
【0051】一方、102〜104は、製造装置のユー
ザとしての半導体製造メーカの製造工場である。製造工
場102〜104は、互いに異なるメーカに属する工場
であっても良いし、同一のメーカに属する工場(例え
ば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であっても良
い。各工場102〜104内には、夫々、複数の製造装
置106と、それらを結んでイントラネット等を構築す
るローカルエリアネットワーク(LAN)111と、各
製造装置106の稼動状況を監視する監視装置としてホ
スト管理システム107とが設けられている。各工場1
02〜104に設けられたホスト管理システム107
は、各工場内のLAN111を工場の外部ネットワーク
であるインターネット105に接続するためのゲートウ
ェイを備える。これにより各工場のLAN111からイ
ンターネット105を介してベンダの事業所101側の
ホスト管理システム108にアクセスが可能となり、ホ
スト管理システム108のセキュリティ機能によって限
られたユーザだけにアクセスが許可となっている。具体
的には、インターネット105を介して、各製造装置1
06の稼動状況を示すステータス情報(例えば、トラブ
ルが発生した製造装置の症状)を工場側からベンダ側に
通知する他、その通知に対応する応答情報(例えば、ト
ラブルに対する対処方法を指示する情報、対処用のソフ
トウェアやデータ)や、最新のソフトウェア、ヘルプ情
報などの保守情報をベンダ側から受け取ることができ
る。各工場102〜104とベンダの事業所101との
間のデータ通信および各工場内のLAN111でのデー
タ通信には、インターネットで一般的に使用されている
通信プロトコル(TCP/IP)が使用される。なお、
工場外の外部ネットワークとしてインターネットを利用
する代わりに、第三者からのアクセスができずにセキュ
リティの高い専用線ネットワーク(ISDNなど)を利
用することもできる。また、ホスト管理システムはベン
ダが提供するものに限らずユーザがデータベースを構築
して外部ネットワーク上に置き、ユーザの複数の工場か
ら該データベースへのアクセスを許可するようにしても
よい。
【0052】さて、図7は本実施形態の全体システムを
図6とは別の角度から切り出して表現した概念図であ
る。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユー
ザ工場と、該製造装置のベンダの管理システムとを外部
ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介して
各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情報を
データ通信するものであった。これに対し本例は、複数
のベンダの製造装置を備えた工場と、該複数の製造装置
のそれぞれのベンダの管理システムとを工場外の外部ネ
ットワークで接続して、各製造装置の保守情報をデータ
通信するものである。図中、201は製造装置ユーザ
(半導体デバイス製造メーカ)の製造工場であり、工場
の製造ラインには各種プロセスを行う製造装置、ここで
は例として露光装置202、レジスト処理装置203、
成膜処理装置204が導入されている。なお図7では製
造工場201は1つだけ描いているが、実際は複数の工
場が同様にネットワーク化されている。工場内の各装置
はLAN206で接続されてイントラネットを構成し、
ホスト管理システム205で製造ラインの稼動管理がさ
れている。
【0053】一方、露光装置メーカ210、レジスト処
理装置メーカ220、成膜装置メーカ230などベンダ
(装置供給メーカ)の各事業所には、それぞれ供給した
機器の遠隔保守を行うためのホスト管理システム21
1,221,231を備え、これらは上述したように保
守データベースと外部ネットワークのゲートウェイを備
える。ユーザの製造工場内の各装置を管理するホスト管
理システム205と、各装置のベンダの管理システム2
11,221,231とは、外部ネットワーク200で
あるインターネットもしくは専用線ネットワークによっ
て接続されている。このシステムにおいて、製造ライン
の一連の製造機器の中のどれかにトラブルが起きると、
製造ラインの稼動が休止してしまうが、トラブルが起き
た機器のベンダからインターネット200を介した遠隔
保守を受けることで迅速な対応が可能であり、製造ライ
ンの休止を最小限に抑えることができる。
【0054】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインタフェー
スと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス用
ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実行
するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メモ
リやハードディスク、あるいはネットワークファイルサ
ーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフト
ウェアは、専用又は汎用のウェブブラウザを含み、例え
ば図8に一例を示す様な画面のユーザインタフェースを
ディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置を管理す
るオペレータは、画面を参照しながら、製造装置の機種
401、シリアルナンバー402、トラブルの件名40
3、発生日404、緊急度405、症状406、対処法
407、経過408等の情報を画面上の入力項目に入力
する。入力された情報はインターネットを介して保守デ
ータベースに送信され、その結果の適切な保守情報が保
守データベースから返信されディスプレイ上に提示され
る。またウェブブラウザが提供するユーザインタフェー
スはさらに図示のごとくハイパーリンク機能410〜4
12を実現し、オペレータは各項目の更に詳細な情報に
アクセスしたり、ベンダが提供するソフトウェアライブ
ラリから製造装置に使用する最新バージョンのソフトウ
ェアを引出したり、工場のオペレータの参考に供する操
作ガイド(ヘルプ情報)を引出したりすることができ
る。ここで、保守データベースが提供する保守情報に
は、上記説明した本発明に関する情報も含まれ、また前
記ソフトウェアライブラリは本発明を実現するための最
新のソフトウェアも提供する。
【0055】次に上記説明した生産システムを利用した
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図9は半導
体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。ス
テップS1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
を行う。ステップS2(マスク製作)では設計した回路
パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ
S3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエ
ハを製造する。ステップS4(ウエハプロセス)は前工
程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リ
ソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成す
る。次のステップS5(組み立て)は後工程と呼ばれ、
ステップS4によって作製されたウエハを用いて半導体
チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシン
グ、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の組立て工程を含む。ステップS6(検査)では
ステップS5で作製された半導体デバイスの動作確認テ
スト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経
て半導体デバイスが完成し、これを出荷(ステップS
7)する。前工程と後工程はそれぞれ専用の別の工場で
行い、これらの工場毎に上記説明した遠隔保守システム
によって保守がなされる。また前工程工場と後工程工場
との間でも、インターネットまたは専用線ネットワーク
を介して生産管理や装置保守のための情報がデータ通信
される。
【0056】図10は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップS11(酸化)ではウエハの表面を
酸化させる。ステップS12(CVD)ではウエハ表面
に絶縁膜を成膜する。ステップS13(電極形成)では
ウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS1
4(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ス
テップS15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗
布する。ステップS16(露光)では上記説明した露光
装置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光
する。ステップS17(現像)では露光したウエハを現
像する。ステップS18(エッチング)では現像したレ
ジスト像以外の部分を削り取る。ステップS19(レジ
スト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジス
トを取り除く。これらのステップSを繰り返し行うこと
によって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。
各工程で使用する製造機器は上記説明した遠隔保守シス
テムによって保守がなされているので、トラブルを未然
に防ぐと共に、もしトラブルが発生しても迅速な復旧が
可能であり、従来に比べて半導体デバイスの生産性を向
上させることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、ウエハ上の高さ測定位
置にごみがあっても、適切なステージ駆動量を算出でき
る。そのため、近辺のチップを正常に露光することが可
能となり、ユーザの歩留まりを向上せしめる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る面位置検出方法の実施形態1の
シーケンスを示すフローチャートである。
【図2】 本発明に係る面位置検出方法の実施形態2の
シーケンスを示すフローチャートである。
【図3】 本発明に係る面位置検出方法を用いるスリッ
トスキャン方式の投影露光装置の実施形態の部分的概略
図である。
【図4】 検出光学系による面位置検出での露光スリッ
トと各測定点の位置関係を示す説明用図である。
【図5】 ウエハ上の被露光領域の配列状態とサンプル
ショットの選択の例を示す平面図である。
【図6】 本発明に係る装置を用いた半導体デバイスの
生産システムをある角度から見た概念図である。
【図7】 本発明に係る装置を用いた半導体デバイスの
生産システムを別の角度から見た概念図である。
【図8】 ユーザインタフェースの具体例である。
【図9】 デバイスの製造プロセスのフローを説明する
図である。
【図10】 ウエハプロセスを説明する図である。
【符号の説明】
1:投影レンズ、2:レチクル、3:レチクルステー
ジ、4:ウエハ、5:ウエハステージ、6:露光照明光
学系、10:光源、11:コリメータレンズ、12:ス
リット部材、13:レンズ系、14,15:ミラー、1
6:受光レンズ、17:ストッパ絞り、18:補正光学
系群、19:光電変換手段群、20:XYバーミラー、
21:レチクル干渉計、22:レチクル位置制御系、2
4:ウエハステージ干渉計、25:ウエハ位置制御系、
26:面位置検出系、27:メイン制御系。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA06 CC19 FF44 GG07 GG23 GG24 HH12 JJ02 JJ08 JJ25 LL28 LL30 LL59 PP12 QQ23 QQ25 QQ42 5F046 BA05 DA05 DA14 DB05 DD03 DD06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターン構造を有する領域が形成された
    物体の領域内の複数の計測位置より面位置を測定する面
    位置検出装置において、面位置を検出する際の前記複数
    の計測位置のセンサ出力波形及び高さ測定値のどちらか
    に基づき前記物体の異常を検出する検出手段と、異常検
    出時にその異常検出位置の近辺の高さ測定値から該異常
    検出位置における真の高さの推定値を算出する手段とを
    有することを特徴とする面位置検出装置。
  2. 【請求項2】 パターン構造を有する領域が形成された
    物体の領域内の複数の計測位置より面位置を測定する面
    位置検出装置において、面位置を検出する際の前記複数
    の計測位置のセンサ出力波形及び高さ測定値を保存する
    手段、前記保存されたセンサ出力波形に基づいて前記複
    数の計測位置の参照センサ出力波形を算出し保存する手
    段、以後取得したセンサ出力波形について前記参照セン
    サ出力波形に基づいて異常を検出する手段、及び異常検
    出時にその異常検出位置の前記保存された高さ測定値と
    その近辺の計測位置からなる平面との距離情報に基づい
    て該異常検出位置における真の高さの推定値を算出する
    手段を有することを特徴とする面位置検出装置。
  3. 【請求項3】 パターン構造を有する領域が形成された
    物体の領域内の複数の計測位置より面位置を測定する面
    位置検出装置において、面位置を検出する際の前記複数
    の計測位置の高さ測定値を保存する手段、前記保存され
    た高さ測定値とその近辺の計測位置からなる平面との距
    離情報に基づいて参照データを算出し保存する手段、以
    後取得した高さ測定値についてその近辺の計測位置から
    なる平面との距離情報と前記参照データとに基づいて異
    常を検出する手段、及び異常検出時に前記参照データに
    基づいてその異常検出位置における真の高さの推定値を
    算出する手段を有することを特徴とする面位置検出装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の面位置
    検出装置を用いることを特徴とする面位置検出方法。
  5. 【請求項5】 原版と基板を投影光学系に対し同期させ
    て走査させるとともに前記投影光学系を介して前記原版
    上のパターンを前記基板上に投影露光する際、前記基板
    上のパターン構造を有する被露光領域内の走査方向に並
    んだ複数の検出ポイントの面位置を順次検出して前記被
    露光領域を前記投影光学系の像面位置に位置させる露光
    装置において、面位置を検出する際の前記複数の計測位
    置のセンサ出力波形及び高さ測定値のどちらかに基づき
    前記物体の異常を検出する検出手段と、異常検出時にそ
    の異常検出位置の近辺の高さ測定値から該異常検出位置
    における真の高さの推定値を算出する手段と、該真の高
    さの推定値及び過去に取得した該物体の形状情報に基づ
    き面位置合わせのための補正駆動量を算出する駆動量算
    出手段とを有することを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 原版と基板を投影光学系に対し同期させ
    て走査させるとともに前記投影光学系を介して前記原版
    上のパターンを前記基板上に投影露光する際、前記基板
    上のパターン構造を有する被露光領域内の走査方向に並
    んだ複数の検出ポイントの面位置を順次検出して前記被
    露光領域を前記投影光学系の像面位置に位置させる露光
    装置において、面位置を検出する際の前記複数の計測位
    置のセンサ出力波形及び高さ測定値を保存する手段、前
    記保存されたセンサ出力波形に基づいて前記複数の計測
    位置の参照センサ出力波形を算出する手段、以後取得し
    たセンサ出力波形について前記参照センサ出力波形に基
    づいて異常を検出する手段、及び異常検出時にその異常
    検出位置の前記保存された高さ測定値とその近辺の計測
    位置からなる平面との距離情報に基づいて該異常検出位
    置における真の高さの推定値を算出する手段を有し、そ
    れによって求めた面位置から前記基板を搭載したステー
    ジの駆動量を決定することを特徴とする露光装置。
  7. 【請求項7】 原版と基板を投影光学系に対し同期させ
    て走査させるとともに前記投影光学系を介して前記原版
    上のパターンを前記基板上に投影露光する際、前記基板
    上のパターン構造を有する被露光領域内の走査方向に並
    んだ複数の検出ポイントの面位置を順次検出して前記被
    露光領域を前記投影光学系の像面位置に位置させる露光
    装置において、面位置を検出する際の前記複数の計測位
    置の高さ測定値を保存する手段、前記保存された高さ測
    定値とその近辺の計測位置からなる平面との距離情報に
    基づいて参照データを算出し保存する手段、以後取得し
    た高さ測定値についてその近辺の計測位置からなる平面
    との距離情報と前記参照データとに基づいて異常を検出
    する手段、及び異常検出時に前記参照データに基づいて
    その異常検出位置における真の高さの推定値を算出する
    手段を有し、それによって求めた面位置から前記基板を
    搭載したステージの駆動量を決定することを特徴とする
    露光装置。
  8. 【請求項8】 センサ波形の異常を検出した際に、該基
    板上の検出ポイントをユーザに知らしめる表示手段を有
    することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の
    露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれかに記載の露光装
    置を含む各種プロセス用の製造装置群を半導体製造工場
    に設置する工程と、該製造装置群を用いて複数のプロセ
    スによって半導体デバイスを製造する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体デバイス製造方法。
  10. 【請求項10】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
    トワークで接続する工程と、前記ローカルエリアネット
    ワークと前記半導体製造工場外の外部ネットワークとの
    間で、前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報を
    データ通信する工程とをさらに有することを特徴とする
    請求項9に記載の半導体デバイス製造方法。
  11. 【請求項11】 前記露光装置のベンダもしくはユーザ
    が提供するデータベースに前記外部ネットワークを介し
    てアクセスしてデータ通信によって前記製造装置の保守
    情報を得る、もしくは前記半導体製造工場とは別の半導
    体製造工場との間で前記外部ネットワークを介してデー
    タ通信して生産管理を行うことを特徴とする請求項10
    に記載の半導体デバイス製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項5〜8のいずれかに記載の露光
    装置を含む各種プロセス用の製造装置群と、該製造装置
    群を接続するローカルエリアネットワークと、該ローカ
    ルエリアネットワークから工場外の外部ネットワークに
    アクセス可能にするゲートウェイを有し、前記製造装置
    群の少なくとも1台に関する情報をデータ通信すること
    を可能にしたことを特徴とする半導体製造工場。
  13. 【請求項13】 半導体製造工場に設置された請求項5
    〜8のいずれかに記載の露光装置の保守方法であって、
    前記露光装置のベンダもしくはユーザが、半導体製造工
    場の外部ネットワークに接続された保守データベースを
    提供する工程と、前記半導体製造工場内から前記外部ネ
    ットワークを介して前記保守データベースへのアクセス
    を許可する工程と、前記保守データベースに蓄積される
    保守情報を前記外部ネットワークを介して半導体製造工
    場側に送信する工程とを有することを特徴とする露光装
    置の保守方法。
  14. 【請求項14】 請求項5〜8のいずれかに記載の露光
    装置において、ディスプレイと、ネットワークインタフ
    ェースと、ネットワーク用ソフトウェアを実行するコン
    ピュータとをさらに有し、露光装置の保守情報をコンピ
    ュータネットワークを介してデータ通信することを可能
    にしたことを特徴とする露光装置。
  15. 【請求項15】 前記ネットワーク用ソフトウェアは、
    前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
    続され前記露光装置のベンダもしくはユーザが提供する
    保守データベースにアクセスするためのユーザインタフ
    ェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外部ネット
    ワークを介して該データベースから情報を得ることを可
    能にすることを特徴とする請求項14に記載の露光装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014504721A (ja) * 2010-12-29 2014-02-24 コ ヤン テクノロジー インコーポレイテッド 基板検査方法

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