JP2003188031A - 負荷時タップ切換器 - Google Patents

負荷時タップ切換器

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JP2003188031A
JP2003188031A JP2001384757A JP2001384757A JP2003188031A JP 2003188031 A JP2003188031 A JP 2003188031A JP 2001384757 A JP2001384757 A JP 2001384757A JP 2001384757 A JP2001384757 A JP 2001384757A JP 2003188031 A JP2003188031 A JP 2003188031A
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Yoshinobu Taniguchi
嘉信 谷口
Kenichiro Fukumoto
健一郎 福元
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで高性能であり、真空バルブが遮
断不能となった場合でも、速やかに異常を検出して短絡
事故を未然に防ぐことができ、これにより優れた信頼性
を発揮する負荷時タップ切換器を提供する。 【解決手段】 絶縁材料からなるカム27の外周側には
溝27a、27bが設けられ、これら溝27a、27b
と、主バルブHA,HB及び抵抗バルブWA,WBとの
間に開閉機構30が設けられている。開閉機構30は、
ローラ21を溝27a,27bに係合して連結した駆動
ボス20と、主バルブHA,HB及び抵抗バルブWA,
WBにそれぞれ連結した開閉ロッド24と、この開閉ロ
ッド24と駆動ボス20との間に設けたワイプばね25
とから構成されている。また、カム27の平面部には長
穴27cが設けられており、長穴27cに対応させて接
点ロッド12と接点15とを有する補助接点KA,KB
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変圧器タップ巻線の
タップを負荷時に切換えて電圧調整を行う負荷時タップ
切換器において、特に真空バルブを用いた負荷時タップ
切換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】負荷時タップ切換器は、負荷時に負荷電
流を遮断して隣接するタップに電流を移す切換開閉器
と、タップ巻線のタップを要求された位置に選択するタ
ップ選択器とからなり、効率的な電力供給できるといっ
た利点があり、高い需要を得ている。タップ選択器はタ
ップを比較的低速度で選択し、負荷電流を直接遮断する
必要がないため、構成をシンプルにし易い。これに対し
て、切換開閉器は、負荷電流を直接遮断するため一定以
上の速度が必要であり、また後述するような一定の時間
差を設ける機能が不可欠である。したがって、切換開閉
器は部品数が多くなり、構造は複雑化し易い。
【0003】負荷時タップ切換器としては油中遮断方式
が一般的に知られているが、近年では保守費用の低減が
可能であることから、真空バルブを用いた負荷時タップ
切換器が普及している。この真空バルブを用いた方式は
種々考案されているが、その一例として、2個の限流抵
抗と4個の真空バルブ(2つの主バルブと2つの抵抗バ
ルブ)を用いた2抵抗4バルブ式の原理を、図6、図7
に基づいて具体的に説明する。図6は2抵抗4バルブ式
負荷時タップ切換器の原理を説明するための回路構成
図、図7は同じく動作シーケンス図である。図6は2抵
抗4バルブ方式の切換回路とその切換順序をからの
順に示している。また、図7は図6の切換回路における
切換順序からをシーケンス図として示したものであ
る。
【0004】図6、図7において、はタップT1に選
択された運転状態を示している。この状態で、図示され
ていない電動操作機構の切換動作によって、タップ切換
動作が開始される。まず、主バルブHAが開いて負荷電
流を遮断すると、限定抵抗Rに負荷電流IAが移る(図
中)。次に、抵抗バルブWBが閉じ、2つの限流抵抗
Rには負荷電流IAとタップ間電流IBが流れる(図中
)。次に、抵抗バルブWAが開いて負荷電流を遮断し
てタップT2に移すと(図中)、限流抵抗Rには負荷
電流IBのみが流れる。最後に、主バルブHBが閉じて
タップT2に完全に移り、タップT2での運転状態とな
って切換動作を終了する(図中)。ここで、図6、図
7には、タップ選択器の動作を省略しているが、の状
態から図示しないタップT3への切換に際しては、タッ
プ選択器の接点M1がタップT1からT3へ移動を完了
した後、切換開閉器はの状態からの状態からへ前述
の動作と逆の順序で切換動作を行うことになる。
【0005】(従来技術の構成例)このような動作原理
による従来の負荷時タップ切換器としては、例えば図8
に示すような構成のものがある。図8において、140
は図示しない変圧器カバーに取付けられる頭部、141
は図示しない電動操作機構からの動力を受け垂直変換す
る歯車装置である。頭部140の下面には絶縁支柱14
4が取り付けられており、絶縁支柱144内には、蓄勢
装置143と、前記歯車装置141の動力を蓄勢装置1
43へ伝達する絶縁軸142が配置されている。絶縁支
柱144の下端部には支持棒145が設置されており、
絶縁支柱144及び支持棒145にて前記蓄勢装置14
3の下部に吊り下げられた遮断機構130を支持するよ
うになっている。
【0006】126は駆動軸であり、蓄勢装置143か
らの放勢力を受けて回転して、カム127、ローラ12
1および駆動ボス120を介して主バルブHA,HBと
抵抗バルブWA,WBを所定の順序に従って開閉動作を
行なわせるようになっている。129は絶縁ロッドであ
り、駆動ボス120と主バルブHA,HBおよび抵抗バ
ルブWA,WBの可動接点軸とを連結している。また、
101は中性点引出し端子Nと主バルブHA,HBを固
定する締付部を有した中性点導体であり、蓄勢装置14
3に支持棒145により固定されている。122は主バ
ルブHA,HBおよび抵抗バルブWA,WB各々の可動
接点と接続導体103とを接続した導線であって、主バ
ルブHA,HBから抵抗バルブWA,WBへの通電経路
を形成している。なお、前記接続導体103は外周側が
絶縁材料でコーティングされている。
【0007】105は軸受板であり、主バルブHA,H
Bおよび抵抗バルブWA,WB各々の可動接点をガイド
する駆動ボス120が上下方向に摺動可能に取付けら
れ、カム127の回転動作をローラ121を介して直線
運動に変換するように構成されている。また、107
A,107Bは抵抗バルブWA,WBの固定接点に取付
けられた接続端子である。さらに、106は絶縁パネル
であって、接続端子107A,107Bに取付けられて
おり、これによりタップ間及び相間は絶縁されている。
絶縁パネル106の中央部には駆動軸126の軸受10
6Aを有している。タップ選択器M1,M2は、図6に
示したようにタップ巻線TWのタップT1,T2に接続
される。
【0008】(従来技術の作用)次に、上記従来の負荷
時タップ切換器の動作について説明する。図示しない電
動操作機構の回転力は歯車装置141へ伝わり、さらに
絶縁軸142を介して蓄勢装置143に蓄勢動作を与え
る。蓄勢装置143における蓄勢力が所定値に達すると
放勢され、その放勢力を回転運動に変換して駆動軸12
6を回転させる。この駆動軸126の回転によりカム1
27が回転して外周部に設けられたカム溝の変位に応じ
て駆動ボス120が上下方向に直線運動を行い、主バル
ブHA,HB及び抵抗バルブWA,WBを所定の順序で
切換えることができる。絶縁ロッド129は各バルブH
A,HB,WA,WBの可動軸へそれぞれ連結されてい
るので、カム127の回転動作に応じ絶縁ロッド129
が上下動し、駆動ボス120を介して各バルブHA,H
B,WA,WBを開閉させる。
【0009】図9は、カム127のカム溝と各バルブH
A,HB,WA,WBとの関係から、主バルブHA,H
B、抵抗バルブWA,WBの動作を説明するための図で
ある。127a,127bはカム127に設けられたカ
ム溝で、これらのカム溝127a,127bに沿って図
8中の駆動ボス120に連結されたローラ121が回転
移動することにより、絶縁ロッド129と連結された主
バルブHA,HB、抵抗バルブWA,WBがそれぞれ開
閉される。ここで、図9における〜は、2抵抗4バ
ルブ式の原理を示す図6及び図7中の数字と同一状態を
示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、負荷時タッ
プ切換器における通常の運転状態に対しては、真空バル
ブの電流遮断性能は余裕を持って設計されている。しか
しながら、系統の異常や多頻度等の過酷な使用条件によ
る劣化が起こると、真空バルブが遮断不良となるおそれ
がある。この場合、次のような3つの現象が考えられ
る。
【0011】[1]主バルブHA、HBが遮断不良の場
合 図6に示したように、主バルブHA,HBにはそれぞれ
抵抗バルブWA,WBが直列接続された回路となってい
る。このため、主バルブHA,HBが遮断不良となった
場合でも、抵抗バルブWA,WBによって電流が遮断さ
れる。この時、抵抗バルブWA,WBの責務は通常にお
ける抵抗バルブWA,WBの責務よりも厳しくなるが、
抵抗バルブWA,WBは主バルブHA,HBと同一性能
のものが使用されるのが一般的であるため、遮断が可能
である。
【0012】[2]抵抗バルブWA、WBが遮断不良の
場合 抵抗バルブWA,WBが遮断不良でアークが継続となっ
た場合、限流抵抗Rに電流が流れ続け、限流抵抗Rは過
熱する。これにより、限流抵抗R周囲の絶縁油または絶
縁ガスの一部が分解する。ここで通常、負荷時タップ切
換器には保護継電器やガス検出継電器等の保護装置が設
けられている。このため、限流抵抗Rの過熱は速やかに
検知され、タップ間短絡等の事故に至ることがない。
【0013】[3]主バルブHA、HBと抵抗バルブW
A、WBの両方が同時に遮断不良の場合 真空バルブの寿命や、過大な負荷電流によって、主バル
ブHA、HBと抵抗バルブHA、HBの両方が同時に遮
断不良となった場合には、図6に示した回路で、タップ
T1とタップT2とが直接短絡してしまう。この時、ア
ークは真空バルブ内で継続するため、ごく短時間で異常
を検出することは難しい。このため、タップ間短絡等の
事故に至る可能性がある。
【0014】電力需要が増大傾向にある現在、電力機器
に対しては、その小形化やコスト低減化はもとより、信
頼性に関しても高いレベルが要求されている。このた
め、真空バルブを有する負荷時タップ切換器には、真空
バルブの寿命や過大負荷電流荷より主バルブと抵抗バル
ブの両方が同時に遮断不能となったとしても、タップ間
短絡等の事故を確実に防ぐことが求められている。さら
に信頼性を高める観点から、電気的絶縁性能や通電性
能、真空バルブの遮断性能の向上が要求されている。
【0015】本発明は上記の問題点を解決するために提
案されたものであり、その目的は、コンパクトで高性能
であり、真空バルブが遮断不能となった場合でも、速や
かに異常を検出して短絡事故を未然に防ぐことができ、
これにより優れた信頼性を発揮する負荷時タップ切換器
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、変圧器のタップ巻線に有する複数のタ
ップを一つのタップから隣接するタップに切換える切換
開閉器と、前記タップに接続された固定接点を要求され
た位置に選択する可動接点を備えたタップ選択器とが設
けられた負荷時タップ切換器において、次のような技術
的な特徴を有している。
【0017】請求項1記載の発明は、前記切換開閉器
は、外部より与えられる駆動力により回転する駆動軸
と、この駆動軸に取付けられ且つ外周側にカム溝を平面
部に長穴を設けたカムと、前記カム溝に対応させて設け
られた真空バルブと、前記カムと前記真空バルブとの間
に設けられ前記カムの回転によって前記真空バルブを開
閉する開閉機構と、前記カムの長穴に対応させて設けら
れた補助接点とから構成され、前記開閉機構は、ローラ
を前記カム溝に係合して連結した駆動ボスと、前記真空
バルブの可動接点に連結した開閉ロッドと、これら駆動
ボスと開閉ロッドとの間に設けたワイプばねとから構成
され、また前記補助接点は、前記カムの長穴に一端を連
結した接点ロッドと、この接点ロッドの他端に連結した
接点とから構成され、さらに前記カムが絶縁材料で構成
されたことを特徴とする。以上の構成を有する請求項1
の発明では、真空バルブが遮断不能となった場合には補
助接点で発弧する。このため、周囲の絶縁油または絶縁
ガスの一部が分解する。したがって、保護継電器やガス
検出継電器等の保護装置により、真空バルブの遮断不能
を異常として速やかに検出することができる。これによ
り、タップ間短絡等の事故を未然に防ぐことが可能であ
る。また、カムを絶縁材料で構成したことにより、簡易
な構成で良好な電気的絶縁性能を得ることができる。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の負
荷時タップ切換器において、前記開閉機構におけるロー
ラ、駆動ボス及びワイプばね、並びに前記補助接点の接
点ロッドの少なくとも一つは絶縁材料から構成されたこ
とを特徴とする。以上の構成を有する請求項2の発明に
よれば、上記請求項1記載の発明と同様の作用に加え
て、絶縁材料からなる部材を増やすことで、電気的絶縁
性能及び通電性能がさらに向上する。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の負荷時タップ切換器において、前記開閉機構の駆
動ボスには直動ガイドが設けられ、この直動ガイドの内
周側には摺動自由にガイド棒が取り付けられ、このガイ
ド棒は静止部に固定されたことを特徴とする。以上の構
成を有する請求項3の発明では、直動ガイドによって駆
動ボスが支えられることにより、開閉機構の動作時の振
動や傾きを低減でき、真空バルブの遮断性能を高めるこ
とができる。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の負荷時タップ切換器において、前記カムには
第二のカム溝が形成され、前記補助接点は、前記第二の
カム溝に一端を連結した接点ロッドと、この接点ロッド
の他端に連結した接点シリンダと、この接点シリンダの
内部を摺動可能に設けた接点と、これら接点シリンダと
接点との間に設けた接点ばねとから構成されたことを特
徴とする。以上の構成を有する請求項4の発明では、接
点ばねによって補助接点の接点を保持することにより、
補助接点の通電性能がいっそう安定する。
【0021】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態 [構成]以下、本発明の実施の形態の一例について図面
を参照して説明する。図1〜図4は、請求項1〜4記載
の発明に同時に対応する負荷時タップ切換器に係る第1
の実施の形態を示すもので、図1は負荷時タップ切換器
の切換開閉器を縦断面して示す正面図、図2は図1の補
助接点10とカム27を示す断面図、図3は第1の実施
の形態における動作原理を説明するための回路構成図、
図4は同じくシーケンス図である。
【0022】なお、図1においては本実施の形態の負荷
時タップ切換器の内、切換開閉器の一部のみを示し、図
8に示した従来技術による負荷時タップ切換器と同一の
部分については同一符号を付して説明を省略する。ま
た、本実施の形態では3相器の構成をしており、図1で
は1相分のみの構成を示すが、円周方向に三等分して
U,V,Wの各相が同様の構成で配置されている。
【0023】図1において、図示しない電動操作機構か
らの動力を受けて、駆動軸126が回転すると、これに
伴ってカム27が回転するようになっている。このカム
は絶縁材料から構成されている。カム27の外周側には
カム溝27a、27bが設けられている。これらカム溝
27a、27bと、各相4個(主バルブHA,HB及び
抵抗バルブWA,WB)3相器では計12個の真空バル
ブとの間には、開閉機構30が設けられている。この開
閉機構30により真空バルブを所定の順序に従って駆動
させる原理については図9に示した従来技術の原理と同
様である。
【0024】上記開閉機構30は、絶縁材料からなるロ
ーラ21をカム溝27a,27bに係合して連結した駆
動ボス20と、主バルブHA,HB及び抵抗バルブW
A,WBにそれぞれ連結した開閉ロッド24と、この開
閉ロッド24と駆動ボス20との間に設けたワイプばね
25とから構成されている。また、駆動ボス20には直
動ガイド28が設けられ、さらにこの直動ガイド28の
内周側に摺動自由にガイド棒29が取り付けられ、この
ガイド棒29は静止部である絶縁板5に固定されてい
る。
【0025】さらにカム27の平面部には長穴27c
(3相器では計6個)が設けられており、この長穴27
cに対応させて各相の補助接点KA,KBが設けられて
いる。補助接点KAとKBとは同一の構成であり、絶縁
物で構成した接点ロッド12の一端がローラ11を介し
てカム27の長穴27cに連結され、他端には接点シリ
ンダ13が設けられている。接点シリンダ13の内部に
は摺動可能に接点15が配置され、さらに接点シリンダ
13と接点15の間には接点ばね14が設けられてい
る。また、接点シリンダ13は、摺動板6を介して絶縁
板5に摺動自由に支持されている。ここで、カム27、
ローラ21及び接点ロッド12の絶縁材料の種類につい
ては、本実施の形態では特に限定しない。
【0026】導線2は主バルブHA,HBおよび抵抗バ
ルブWA,WB各々の可動接点41と接続導体3の一端
に接続されている。接続導体3は絶縁板5に固定され、
また補助接点KAまたはKBの接点15と接続導体3と
が接触、かい離自由に構成されている。これにより、主
バルブHA,HB、抵抗バルブWA,WBと補助接点K
A,KBおよび図1では省略した限流抵抗Rとから、図
3に示した通電経路が形成される。また、106は絶縁
パネルであり、その中央部には駆動軸126の軸受10
6aを有している。
【0027】[作用と効果]次に、上記のように構成さ
れた負荷時タップ切換器の作用を、図1〜図4を用いて
説明する。まず負荷時タップ切換器全体と開閉機構30
の作用について述べる。図3に示した回路構成図では本
実施例の切換順序をからの順に示す。また図4は図
3中のからをシーケンス図として示したものであ
る。
【0028】図示しない電動操作機構の回転が図1の駆
動軸126に伝わり、駆動軸126が回転すると、これ
に伴ってカム27が回転し、外周側に設けられたカム溝
27a、27bの変位に応じて駆動ボス20を上下方向
に駆動する。さらに、この直線運動が、ワイプばね2
5、開閉ロッド24を介して、主バルブHA,HB及び
抵抗バルブWA,WBを所定の順序で駆動する。カム2
7の回転による主バルブHA,HB、抵抗バルブWA,
WBの動作順序は図9と同様なので、ここではその説明
を省略する。
【0029】駆動ボス20に設けた直動ガイド28はガ
イド棒29に摺動自由に支持されており、真空バルブ駆
動時の開閉機構30や真空バルブの可動接点41の振動
や傾きを抑制する。また、ワイプばね25は、各真空バ
ルブが閉じた状態の時に、真空バルブの電極間に通電上
必要な面圧を与える作用がある。
【0030】次に、補助接点KA,KBの作用について
述べる。補助接点KA,KBの機能は通常は通電のみで
あり、主バルブHA,HBと抵抗バルブWA,WBとが
万一、同時に遮断不良となった場合に重要な作用をす
る。すなわち、図3のの状態では、補助接点KAは通
電をしており、補助接点KBは通常は作用しない。
【0031】しかしながら、主バルブHBと抵抗バルブ
WBが同時に遮断不良となった場合には、補助接点KB
はアークを発生し、これにより周囲の絶縁油または絶縁
ガスの一部が分解する。このため、保護継電器やガス検
出継電器等の保護装置により速やかに異常として検出す
ることができる。また、図3のの状態、つまりの状
態と逆に主バルブHAと抵抗バルブWAが同時に遮断不
良となった場合には、補助接点KAがアークを発生し、
速やかに異常として検出することができる。これによ
り、タップ間短絡等の事故を未然に防ぐことができる。
【0032】以上の本実施の形態によれば、次のような
効果を得ることができる。 (イ)補助接点KA,KBの作用により、万一、主バル
ブHA,HBと抵抗バルブWA,WBの両方が同時に遮
断不良となった場合、補助接点KA,KBで発弧する。
このため、補助接点KA,KB周囲の絶縁油または絶縁
ガスの一部が分解し、これを保護装置が速やかに検知す
ることができる。これにより、短絡事故を未然に防止す
ることができる。 (ロ)接点ばね14によって補助接点KA,KBの接点
15を保持しているので、補助接点KA,KBの通電性
能が安定する。 (ハ)絶縁材料からなるカム27、ローラ21、接点ロ
ッド12によって真空バルブ間が電気的に絶縁されてい
るため、良好な絶縁性能が得られる。特に、接点ロッド
12を絶縁材料で構成したことで、通電状態での電気的
絶縁性能が向上する。しかも、従来技術で必要であった
絶縁ロッド129が不要となり、構成の簡略化に寄与す
ることができる。 (ニ)直動ガイド28の作用により、開閉機構30によ
る真空バルブ駆動時の振動や傾きが小さくなり、真空バ
ルブにおける遮断性能がいっそう向上する。
【0033】(2)第2の実施の形態 [構成]続いて、第2の実施の形態について、図5を参
照して説明する。なお、第2の実施の形態は、第1の実
施の形態と、絶縁物を用いて電気的に絶縁する部材が異
なるものの、ほぼ同様の作用と効果を得られるものであ
り、第1の実施の形態と同一の部材については同一の符
号を付してその説明を省略する。また、図3、図4によ
り説明した電気回路の構成やシーケンスについても第1
の実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0034】図5において、開閉機構230は、ローラ
221をカム227のカム溝27a、27bに係合して
連結した駆動ボス220と、主バルブHA,HB及び抵
抗バルブWA,WBにそれぞれ連結した開閉ロッド22
4と、この開閉ロッド224と駆動ボス220との間に
設けたワイプばね225とから構成されている。また、
駆動ボス220には直動ガイド28が設けられ、さらに
この直動ガイド28の内周側に摺動自由にガイド棒29
が設けられ、このガイド棒29は絶縁板5に固定されて
いる。
【0035】第2の実施の形態は、駆動ボス220、開
閉ロッド224、ワイプばね225が、電気的絶縁材料
から構成されている点に特徴がある。なお、絶縁材料の
種類については、本実施の形態では特に限定しない。主
バルブHA,HB、抵抗バルブWA,WBと補助接点K
A,KBは、第1実施例と同様に、図3に示した通電経
路を形成している。
【0036】[作用と効果]第2の実施の形態では、上
記第1の実施の形態と同様の作用効果を持つことができ
る。特に、駆動ボス220、開閉ロッド224、ワイプ
ばね225を絶縁材料から構成したことで、真空バルブ
間の電気的絶縁性能の向上を図ることができる。
【0037】(3)他の実施の形態 本発明による実施の形態は前述の形態に限るものではな
く、負荷時タップ切換器の用途に応じて種々変形して実
施できることは勿論である。例えば補助接点KA,KB
は通常の通電性能を維持できればどのような方式の接点
でも良く、フィンガー方式接点、スライド方式接点、ロ
ーラー形接点、ブレード形接点等、様々な実施の形態が
考えられる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
易かつ小形な構成で、真空バルブの寿命や過大負荷電流
で真空バルブが遮断不能となった場合でも速やかに検出
してタップ間短絡等の事故を未然に防ぐことができ、さ
らに電気的絶縁性能,通電性能、遮断性能が良好であ
る、信頼性の高い負荷時タップ切換器を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の負荷時タップ切換
器の切換開閉器を縦断面して示す正面図。
【図2】図1の補助接点10とカム27を示す断面図。
【図3】第1の実施の形態における動作原理を説明する
ための回路構成図。
【図4】第1の実施の形態における動作原理を説明する
ためのシーケンス図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の負荷時タップ切換
器の切換開閉器を縦断面して示す正面図。
【図6】2抵抗4バルブ式負荷時タップ切換器の原理を
説明するための回路構成図。
【図7】2抵抗4バルブ式負荷時タップ切換器の原理を
説明するための動作シーケンス図。
【図8】従来の負荷時タップ切換器の切換開閉器を縦断
面して示す正面図。
【図9】カムの溝と各真空バルブとの関係から、主バル
ブHA,HB、抵抗バルブWA,WBの動作を説明する
ための図。
【符号の説明】
2…導線 3…接続導体 5…絶縁板 6…摺動板 11…ローラ 12…接点ロッド 13…接点シリンダ 14…接点ばね 15…接点 30,130,230…開閉機構 20,120,220…駆動ボス 21,121,221…ローラ 24,124,224…開閉ロッド 25,125,225…ワイプばね 27,127,227…カム 27a,27b,127a,127b…カム溝 27c…長穴 28…直動ガイド 29…ガイド棒 106…絶縁パネル KA,KB…補助接点 HA,HB…主バルブ WA,WB…抵抗バルブ IA,IB…電流 M1,M2…タップ選択機の接点 T1,T2…変圧器のタップ TW…タップ巻線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器のタップ巻線に有する複数のタッ
    プを一つのタップから隣接するタップに切換える切換開
    閉器と、前記タップに接続された固定接点を要求された
    位置に選択する可動接点を備えたタップ選択器とが設け
    られた負荷時タップ切換器において、 前記切換開閉器は、外部より与えられる駆動力により回
    転する駆動軸と、この駆動軸に取付けられ且つ外周側に
    カム溝を平面部に長穴を設けたカムと、前記カム溝に対
    応させて設けられた真空バルブと、前記カムと前記真空
    バルブとの間に設けられ前記カムの回転によって前記真
    空バルブを開閉する開閉機構と、前記カムの長穴に対応
    させて設けられた補助接点とから構成され、 前記開閉機構は、ローラを前記カム溝に係合して連結し
    た駆動ボスと、前記真空バルブの可動接点に連結した開
    閉ロッドと、これら駆動ボスと開閉ロッドとの間に設け
    たワイプばねとから構成され、 また前記補助接点は、前記カムの長穴に一端を連結した
    接点ロッドと、この接点ロッドの他端に連結した接点と
    から構成され、 さらに前記カムは絶縁材料から構成されたことを特徴と
    する負荷時タップ切換器。
  2. 【請求項2】 前記開閉機構におけるローラ、駆動ボス
    及びワイプばね、並びに前記補助接点の接点ロッドの少
    なくとも一つは絶縁材料から構成されたことを特徴とす
    る請求項1記載の負荷時タップ切換器。
  3. 【請求項3】 前記開閉機構の駆動ボスには直動ガイド
    が設けられ、 この直動ガイドの内周側には摺動自由にガイド棒が取り
    付けられ、 このガイド棒は静止部に固定されたことを特徴とする請
    求項1または2記載の負荷時タップ切換器。
  4. 【請求項4】 前記カムには第二のカム溝が形成され、 前記補助接点は、前記第二のカム溝に一端を連結した接
    点ロッドと、この接点ロッドの他端に連結した接点シリ
    ンダと、この接点シリンダの内部を摺動可能に設けた接
    点と、これら接点シリンダと接点との間に設けた接点ば
    ねとから構成されたことを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の負荷時タップ切換器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013243194A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Toshiba Corp 負荷時タップ切換装置
KR101452892B1 (ko) * 2013-10-30 2014-10-22 현대중공업 주식회사 탭 절환기
CN104157506A (zh) * 2014-08-19 2014-11-19 吴江市泰恒电气有限公司 35kv电压等级油浸复合式真空有载分接开关
EP3758036A1 (en) * 2019-06-25 2020-12-30 ABB Power Grids Switzerland AG Selector switch for on-load tap changer
KR102547475B1 (ko) * 2022-09-30 2023-06-28 부흥시스템(주) 아크 유도형 접점이 구비된 탭 셀렉터

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