JP2000340435A - 負荷時タップ切換器 - Google Patents

負荷時タップ切換器

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JP2000340435A
JP2000340435A JP11149768A JP14976899A JP2000340435A JP 2000340435 A JP2000340435 A JP 2000340435A JP 11149768 A JP11149768 A JP 11149768A JP 14976899 A JP14976899 A JP 14976899A JP 2000340435 A JP2000340435 A JP 2000340435A
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vacuum valve
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taps
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JP11149768A
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Shinichi Matsui
信一 松井
Hiroaki Kishi
博昭 岸
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Toshiba Corp
Toshiba Substation Equipment Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Substation Equipment Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真空バルブがしゃ断不能となった場合でもタッ
プ間が短絡事故に発展する恐れをなくすことにある。 【解決手段】変圧器のタップ巻線に有する複数のタップ
を切換える切換開閉器と、タップに接続された固定接点
を順次選択する可動接点を備えたタップ選択器とからな
る負荷時タップ切換器において、負荷電流を開閉する主
真空バルブ15aと、タップ切換途中にタップ間を橋絡し
た際にタップ間に流れる循環電流を開閉する抵抗真空バ
ルブ15bと、この抵抗真空バルブとタップ選択器の可動
接点間に接続されて循環電流を抑制する限流抵抗器3
と、主真空バルブとタップ選択器の可動及び固定接点間
に対応させて接続された一対の可動接点と固定接点で構
成される切換スイッチSとから構成され、切換スイッチ
Sの可動33及び固定接点22のそれぞれ対向する端部を耐
弧メタル50で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個のタップを
持つ変圧器タップ巻線のタップを一つのタップから隣接
するタップに切換える負荷時タップ切換器に関する。
【0002】
【従来の技術】負荷時タップ切換器において、真空バル
ブを用いたタップ切換方式として、1抵抗2バルブ方式
のものがあり、この方式は特願平3−238502号公
報にも示されているように既に知られている。
【0003】このタップ切換方式の回路構成及び切換動
作順序を図7により説明する。
【0004】図7において、TWはタップ巻線、T1,
T2はこのタップ巻線TWに設けられたタップである。
Sは切換スイッチで、この切換スイッチSはタップ選択
器の可動接点M1,M2と固定接点SA,SB、これら
固定接点SA,SB間に対応する長さのコモン接点S
C、このコモン接点SC上をスライド移動して固定接点
SA、又はSBと接触又は開離する可動接点Smとを備
え、コモン接点SCには主真空バルブHの一端が接続さ
れ、その他端は中性点接続された3相交流電路の一相に
接続されている。
【0005】また、タップ選択器の一方の可動接点M2
に限流抵抗Rを介して抵抗真空バルブWの一端が接続さ
れ、その他端は3相交流電路の一相に接続されている。
【0006】ここで、切換動作順序として図7(A)は
主真空バルブHが閉じ、コモン接点SCより可動接点S
m、固定接点SA、タップ選択器の可動接点M1及びタ
ップT1を通して変圧器のタップ巻線TWに図示点線の
ような負荷電流Liが流れている状態を示している。同
図(B)は(A)の状態から抵抗真空バルブWを投入し
た状態であり、同図(C)は主真空バルブHを開路した
状態を示している。
【0007】この状態になると、負荷電流Liは抵抗真
空バルブW、限流抵抗R及びタップ選択器の可動接点M
2を通してタップ巻線TWのタップT2に流れる。同図
(D)は可動接点Smがコモン接点SC上をスライドし
てタップ選択器の固定接点SAとSBの中間に移動して
いる状態である。さらに、同図(E)は可動接点Smが
コモン接点SC上をスライドしてタップ選択器の固定接
点SBと接触した状態であり、同図(F)は主真空バル
ブHが閉路した状態である。
【0008】この状態になると、負荷電流Liは主真空
バルブH、コモン接点SC、可動接点Sm、タップ選択
器の固定接点SB及び可動接点M2を通してタップ巻線
TWのタップT2に流れ、タップ切換が完了する。
【0009】図8はこのような1抵抗2バルブ方式の切
換動作のタイムチャートを示している。
【0010】ところで、この方式の負荷時タップ切換器
において、切換スイッチSは負荷電流の通電経路を選択
し、専ら通電を役目とすることから、導体抵抗の小さい
通電性能に優れた銅系の単一材料で製作されるのが一般
的である。
【0011】上述した特願平3−238502号公報に
はローラ接点を使用した切換スイッチが示されている。
【0012】真空バルブは、周知の如くセラミック等の
絶縁物製の真空容器の中に電流しゃ断用接点を内蔵し、
その可動接点側には真空を保持し、且つ伸縮自在なベロ
ーズを設けた構成となっているが、負荷時タップ切換器
に使用する場合には多頻度の切換が要求されることか
ら、ベローズの機械的寿命を伸ばさなければならない制
約がある。このため、可動及び固定接点間の接点間隙を
数ミリメートル程度しか取れなくなり、この結果接点間
の耐電圧値が低くなるという難点がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
負荷時タップ切換器においては、真空バルブの可動及び
固定接点間の接点間隙を大きく取ることができず、接点
間の耐電圧値が低くなるという難点があるため、万一外
雷が侵入した場合や、真空バルブ自体に異常が発生して
しゃ断不能となった場合、主真空バルブの接点が侵入し
た場合には、主真空バルブの接点が閉じた状態のまま切
換スイッチが切換動作することになり、切換スイッチが
負荷電流をしゃ断できずにアークが隣接するタップまで
移行するとタップ間の短絡事故に発展する恐れがある。
【0014】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たもので、真空バルブがしゃ断不能となった場合でもタ
ップ間が短絡事故に発展する恐れのない信頼性の高い負
荷時タップ切換器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段により負荷時タップ切換器
を構成する。
【0016】請求項1に対応する発明は、変圧器のタッ
プ巻線に有する複数のタップを一つのタップから隣接す
るタップに切換える切換開閉器と、この切換開閉器の底
部に吊り下げられ、前記タップに接続された固定接点を
順次選択する可動接点を備えたタップ選択器とからなる
負荷時タップ切換器において、前記切換開閉器は、負荷
電流を開閉する主真空バルブと、タップ切換途中にタッ
プ間を橋絡した際にタップ間に流れる循環電流を開閉す
る抵抗真空バルブと、この抵抗真空バルブと前記タップ
選択器の可動接点間に接続されて前記循環電流を抑制す
る限流抵抗器と、前記主真空バルブと前記タップ選択器
の可動接点間に設けられ、且つ負荷電流の通電経路が選
択できるように接続された一対の可動接点と固定接点で
構成される切換スイッチとから構成され、前記切換スイ
ッチの可動接点及び固定接点のそれぞれ対向する端部を
耐弧メタルにより構成したものである。
【0017】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の負荷時タップ切換器において、切換スイッ
チの固定接点の近傍に接点間に発生するアーク又はコロ
ナを検出する光検出器を設けたものである。
【0018】請求項3に対応する発明は、請求項2に対
応する発明の負荷時タップ切換器において、光検出器に
よりアーク又はコロナが検出されると異常を判定して変
圧器保護装置に動作指令を与える異常判定手段を備えた
ものである。
【0019】請求項4に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の負荷時タップ切換器において、切換スイッ
チが絶縁ガス雰囲気中に設けられ、且つ接点近傍に接点
間に発生するアークまたはコロナの熱による絶縁ガスの
分解ガスを検出する分解ガス検出器を設けたものであ
る。
【0020】請求項5に対応する発明は、請求項4に対
応する発明の負荷時タップ切換器において、分解ガス検
出器により分解ガスが検出されると異常を判定して変圧
器保護装置に動作指令を与える異常判定手段を備えたも
のである。
【0021】請求項6に対応する発明は、変圧器のタッ
プ巻線に有する複数のタップを一つのタップから隣接す
るタップに切換える切換開閉器と、この切換開閉器の底
部に吊り下げられ、前記タップに接続された固定接点を
順次選択する可動接点を備えたタップ選択器とからなる
負荷時タップ切換器において、前記切換開閉器は、負荷
電流を開閉する主真空バルブと、タップ切換途中にタッ
プ間を橋絡した際にタップ間に流れる循環電流を開閉す
る抵抗真空バルブと、この抵抗真空バルブと前記タップ
選択器の可動接点間に接続されて前記循環電流を抑制す
る限流抵抗器と、前記主真空バルブと前記タップ選択器
の可動接点間に設けられ、且つ負荷電流の通電経路が選
択できるように接続された一対の可動接点と固定接点で
構成される切換スイッチと、この切換スイッチの固定接
点の近傍に設けられ接点間に発生するアーク又はコロナ
を検出する光検出器と、この光検出器によりアーク又は
コロナが検出されると異常を判定して変圧器保護装置に
動作指令を与える異常判定手段とを備えたものである。
【0022】請求項7に対応する発明は、変圧器のタッ
プ巻線に有する複数のタップを一つのタップから隣接す
るタップに切換える切換開閉器と、この切換開閉器の底
部に吊り下げられ、前記タップに接続された固定接点を
順次選択する可動接点を備えたタップ選択器とからなる
負荷時タップ切換器において、前記切換開閉器は、負荷
電流を開閉する主真空バルブと、タップ切換途中にタッ
プ間を橋絡した際にタップ間に流れる循環電流を開閉す
る抵抗真空バルブと、この抵抗真空バルブと前記タップ
選択器の可動接点間に接続されて前記循環電流を抑制す
る限流抵抗器と、前記主真空バルブと前記タップ選択器
の可動接点間に設けられ、且つ負荷電流の通電経路が選
択できるように接続された一対の可動接点と固定接点で
構成される切換スイッチと、この切換スイッチの固定接
点の近傍に設けられ接点間に発生するアーク又はコロナ
を検出する光検出器と、この光検出器によりアーク又は
コロナが検出されると異常を判定して変圧器保護装置に
動作指令を与える異常判定手段とを備えたものである。
【0023】上記請求項1乃至請求項7に対応する発明
の負荷時タップ切換器にあっては、万一外雷が侵入した
場合や真空バルブ自体に異常が発生してしゃ断不能とな
った場合でも、真空バルブの接点が閉じた状態のまま切
換スイッチが切換動作するので、切換スイッチが負荷電
流をしゃ断しなければならない状態となった場合には、
負荷電流をしゃ断することが可能となり、よってタップ
間短絡事故に発展する恐れがなく、信頼性の向上を図る
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0025】図1は本発明による負荷時タップ切換器の
第1の実施の形態における切換開閉器を示す断面図であ
り、図2は図1のX−X線に沿う矢視断面図である。
【0026】図1及び図2において、1は蓄勢装置(図
示点線で示す)で、この蓄勢装置1は図示しない電動操
作機構からの動力を受けてバネを蓄勢し、所定蓄勢量に
達した後に瞬発的に蓄勢したエネルギーを放勢する装置
である。
【0027】また、2は上端部が蓄勢装置1の出力軸に
直結された駆動軸、6はこの駆動軸2の上端部側の軸周
面にベアリング7aを介して支持された絶縁サポート、
23は駆動軸2の下端部側の軸周面にベアリング7cを
介して支持された支持体であり、これら絶縁サポート6
及び支持体23との間には絶縁パイプ26内に挿通させ
たスタッド25が設けられ、絶縁サポート6の上面から
スタッド25の上端部にネジ込まれたネジ部に座を介挿
してナット27により締付け固定される。
【0028】また、3は絶縁サポート6上にボルト6に
より取付けられたサポート4に支持されて固定された限
流抵抗である。
【0029】さらに、8は絶縁サポート6の下面側の駆
動軸2の周面にキー9を介して固定された溝カム、19
は駆動軸2の中央部よりやや下方の周面にベアリング7
bを介して支持され、且つ上記スタッド25を貫通させ
て設けられた絶縁サポートで、この絶縁サポート19の
下面側のスタッド25に下部サポート24が挿入されて
固定されている。
【0030】上記溝カム8にはカムフォロア11a,1
1bを介してバネケース12a,12bが係合され、こ
のバネケース12a,12b内に設けられたバネ13
a,13bの弾性力によりバネ受を介して常時押圧され
るピン14a,14bに真空バルブ15a,15bの可
動ロッドが連結されている。
【0031】一方、20は絶縁サポート19の下面に駆
動軸2を中心にして支持された絶縁筒で、この絶縁筒2
0には真空バルブ15bの接点17bに電気的に接続さ
れ、且つ絶縁サポート19に沿って折曲された導体18
が取付け固定されている。
【0032】また、30は絶縁筒20内に存する駆動軸
2の周面部にキー10を介して筒状部が嵌着されて駆動
軸2と一体的に回転可能な可動接点アームで、この可動
接点アーム30は筒状部を中心に径方向に伸びる複数
(本例では3個)のアーム部が設けられている。この可
動接点アーム30の筒状部の外周面には絶縁ブッシュ3
1が嵌合され、支持体23に押えリング32を介して取
付け固定されている。
【0033】この場合、絶縁ブッシュ31と可動接点ア
ーム30のアーム部下面との間に絶縁カラー33が挿入
され、この絶縁カラー33と絶縁ブッシュ31との間に
集電リング21が水平に挿入されて固定されている。
【0034】さらに、34は可動接点アーム30の各ア
ーム部先端に設けられた切欠部に対応させて上下一対の
可動接点34が集電リング35を挟み付けるように接触
させて設けられ、切欠部を通して挿入されたピン36に
より支持されている。
【0035】この場合、ピン36の外周部にバネ37が
設けられ、バネ押え38により支えられている。また、
可動接点34間には絶縁板35が設けられ、可動接点ア
ーム30のアーム部に取付けられている。
【0036】また、絶縁筒22には可動接点34に対応
する位置に3相各相に対応する各々一対の固定接点22
が3相分適宜の間隔を存してそれぞれ取付けられ、これ
らの固定接点22は一対の可動接点34間に接触した状
態で挿入されるようになっている。
【0037】これら一対の可動接点34及び隣合う固定
接点22との対向間側には図3(図2のY−Y線に沿う
矢視断面図)に示すように例えば銅とタングステンを組
成材料とする耐弧メタル50がそれぞれ付着されてい
る。
【0038】なお、上記絶縁筒20と絶縁サポート19
及び支持体23により囲まれた空間部には絶縁ガスとし
てSFガスが封入されている。
【0039】ここで、上記の構成において、図7に示す
回路構成との対応関係について述べると、真空バルブ1
5aはW、真空バルブ15bはHに相当し、また集電リ
ング21はSC、固定接点22はSA、SBに相当して
いる。そして、固定接点22はタップ選択器の可動接点
M1,M2へ導体39を介して接続され、また集電リン
グ21は主真空バルブHへ導体40を介して接続され
る。
【0040】このように構成された負荷時タップ切換器
において、正常な切換スイッチSの切換動作では、主真
空バルブ15b(H)が開いて負荷電流が通電していな
い状態で切換を行い、切換スイッチSの切換動作が完了
し、主真空バルブHが閉じた時点から負荷電流を通電す
るので、負荷電流をしゃ断することはない。このように
専ら通電を役目とする切換スイッチSには負荷電流をし
ゃ断する能力を持たしていない。
【0041】しかしながら、万一外雷が侵入した場合や
主真空バルブH自体に異常が発生してしゃ断不能となっ
た場合、主真空バルブHの接点が閉じた状態のまま切換
スイッチSが切換動作することになり、切換スイッチS
が負荷電流をしゃ断できずにアークが隣接するタップま
で継続した場合はタップ間短絡事故に発展する恐れがあ
る。
【0042】上記構成の切換スイッチSにおいては、正
常な切換動作の場合、従来の切換スイッチと同様に正規
停止位置で負荷電流の通電を行うが、万一切換スイッチ
Sが負荷電流をしゃ断しなければならない状態となった
場合でも、一対の可動接点34及び隣合う固定接点22
との対向間側に付着した耐弧メタル50により消弧能力
が高められているので、負荷電流をしゃ断することが可
能となり、タップ間短絡事故に発展する恐れを防止する
ことができる。
【0043】このように本発明の第1の実施の形態によ
れば、万一外雷が侵入した場合や主真空バルブH自体に
異常が発生してしゃ断不能となった場合、主真空バルブ
Hの接点が閉じた状態のまま切換スイッチSが切換動作
するので、切換スイッチSが負荷電流をしゃ断しなけれ
ばならない状態となった場合でも、負荷電流をしゃ断す
ることが可能となり、タップ間短絡事故に発展する恐れ
がなく、信頼性の向上を図ることができる。
【0044】図4は本発明による負荷時タップ切換器の
第2の実施の形態の要部を示す図である。
【0045】図4において、負荷時タップ切換器自身の
構成は第1の実施の形態とほぼ同様なので、図1と同一
部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる点についてのみ述べる。
【0046】第2の実施の形態では、図4に示すように
切換スイッチSの固定接点22近傍に光検出器60を設
け、この光検出器60により固定接点22と可動接点3
4との間に発生するアークを検出し、その検出信号を光
ファイバ61を通して異常判定部62に伝送して異常を
監視するものである。
【0047】すなわち、固定接点22近傍の絶縁筒20
に支持部材を介して光検出器60を取付け、この光検出
器60により検出された光信号を光ファイバ61を通し
て異常判定部62に入力する。この異常判定部62で
は、光検出器60で検出された光信号を取込むとこれを
電気信号に変換して異常の有無を検出する異常検出部6
3と、この異常検出部63により異常があることが検出
されるとそのデータを記憶部64に記憶し、また表示部
65に異常であることを表示すると共に、変圧器保護装
置66に動作指令を出して動作させるようにしたもので
ある。
【0048】上記構成の切換スイッチSにおいては、万
一切換スイッチSが負荷電流をしゃ断した場合でも、光
検出器60でアークを検出して異常判定部62に取込ん
だデータを記憶部64で記録し、表示部65に異常であ
ることを表示すると共に、変圧器保護装置66を動作さ
せて例えば電源側のしゃ断器を開放することにより、変
圧器を外雷から保護することができる。
【0049】このように本発明の第2の実施の形態によ
れば、万一切換スイッチSが負荷電流をしゃ断した場合
でも、負荷電流をしゃ断することが可能となり、タップ
間短絡事故に発展する恐れを防止することができ、且つ
切換スイッチSが負荷電流をしゃ断した場合に異常とし
て検出し、変圧器を保護することができる。
【0050】図5は本発明による負荷時タップ切換器の
第3の実施の形態の要部を示す図であり、図4と同一部
分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる点についてのみ述べる。
【0051】第3の実施の形態では、図5に示すように
固定接点22の近傍にコロナの発生を検出する光検出器
67を設けるようにしたもので、異常監視装置としての
異常判定部62は図4と同じである。
【0052】上記構成の切換スイッチSにおいては、万
一切換スイッチSが負荷電流をしゃ断した場合でも、光
検出器67でコロナを検出して異常判定部62に取込ん
だデータを記憶部64で記録し、表示部65に異常であ
ることを表示すると共に、変圧器保護装置66を動作さ
せるようにしたので、変圧器を外雷から保護することが
できる。
【0053】このように本発明の第3の実施の形態によ
れば、万一切換スイッチSが負荷電流をしゃ断した場合
でも、負荷電流をしゃ断することが可能となり、タップ
間短絡事故に発展する恐れを防止することができ、且つ
切換スイッチSが負荷電流をしゃ断した場合に異常とし
て検出し、変圧器を保護することができる。
【0054】図6は本発明による負荷時タップ切換器の
第4の実施の形態の要部を示す図であり、図4と同一部
分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる点についてのみ述べる。
【0055】第4の実施の形態では、図6に示すように
固定接点22の近傍に光検出器に代えて固定接点22と
可動接点34との間に発生するアークまたはコロナの熱
によりSFガスの分解ガスを検出する分解ガス検出器
68を設け、この分解ガス検出器68により検出された
分解ガスを伝送管69を介して異常判定部62に伝送
し、この異常判定部62の異常検出部63において、分
解ガスを検出するとその検出信号を電気信号に変換して
記憶部64及び異常表示部65に異常を表示すると共
に、変圧器保護装置66に動作指令を与えるようにした
ものである。
【0056】上記構成の切換スイッチSにおいては、万
一切換スイッチSが負荷電流をしゃ断した場合でも、分
解ガス検出器68で分解ガスを検出して異常判定部62
に取込んだデータを記憶部64で記録し、表示部65に
異常であることを表示すると共に、変圧器保護装置66
を動作させるようにしたので、変圧器を外雷から保護す
ることができる。
【0057】このように本発明の第4の実施の形態によ
れば、万一切換スイッチSが負荷電流をしゃ断した場合
でも、負荷電流をしゃ断しなければならない状態となっ
た場合でも切換スイッチSが負荷電流をしゃ断した場合
に異常として検出し、変圧器を保護することができ、信
頼性の向上を図ることができる。
【0058】上記第2の実施の形態乃至第3の実施の形
態では、一対の可動接点34及び隣合う固定接点22と
の対向間側に耐弧メタル50をそれぞれ付着した構成を
前提に、さらに光検出器60,67を設ける場合、分解
ガス検出器68を設ける場合について述べたが、耐弧メ
タル50を付着せずに上記いずれかの検出器を設けて異
常の有無を検出するようにしてもよい。この場合、耐弧
メタル50を設けた場合に比較して信頼性の点でやや劣
るが、アークによる接点間の短絡事故への発展する可能
性を少なくすることができる。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、真空
バルブがしゃ断不能となった場合でもタップ間が短絡事
故に発展する恐れのない信頼性の高い負荷時タップ切換
器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による負荷時タップ切換器の第1の実施
の形態における切換開閉器を示す断面図。
【図2】図1のX−X線に沿う矢視断面図。
【図3】図2のY−Y線に沿う矢視断面図。
【図4】本発明による負荷時タップ切換器の第2の実施
の形態の要部を示す図。
【図5】本発明による負荷時タップ切換器の第3の実施
の形態の要部を示す図。
【図6】本発明による負荷時タップ切換器の第4の実施
の形態の要部を示す図。
【図7】1抵抗2バルブ方式の負荷時タップ切換器の切
換動作過程を順を追って示す回路図。
【図8】1抵抗2バルブ方式の切換シーケンスを示す
図。
【符号の説明】
1……蓄勢装置 2……駆動軸 3……限流抵抗 4……サポート 5……ボルト 6……絶縁サポート 7……ベアリング 8……溝カム 9,10……キー 11……カムフォロァ 12……バネケース 13……バネ 14……ピン 15……真空バルブ 16……可撓導体 17……真空バルブ接点 18……導体 19……絶縁サポート 20……絶縁筒 21……集電リンク 22……固定接点 23……支持体 24……下部サポート 25……スタッド 26……絶縁パイプ 27……ナット 30……可動接点アーム 31……絶縁ブッシュ 32……押えリング 33……絶縁カラー 34……可動接点 35……絶縁仕切板 36……ピン 37……バネ 38……バネ押え 39,40……導体 50……耐弧メタル 60……光検出器 61……光ファイバー 62……異常判定部 63……異常検出部 64……記憶部 65……異常表示部 66……変圧器保護装置 67……コロナ検出器 68……分解ガス検出器 69……伝送管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器のタップ巻線に有する複数のタッ
    プを一つのタップから隣接するタップに切換える切換開
    閉器と、この切換開閉器の底部に吊り下げられ、前記タ
    ップに接続された固定接点を順次選択する可動接点を備
    えたタップ選択器とからなる負荷時タップ切換器におい
    て、 前記切換開閉器は、負荷電流を開閉する主真空バルブ
    と、タップ切換途中にタップ間を橋絡した際にタップ間
    に流れる循環電流を開閉する抵抗真空バルブと、この抵
    抗真空バルブと前記タップ選択器の可動接点間に接続さ
    れて前記循環電流を抑制する限流抵抗器と、前記主真空
    バルブと前記タップ選択器の可動接点間に設けられ、且
    つ負荷電流の通電経路が選択できるように接続された一
    対の可動接点と固定接点で構成される切換スイッチとか
    ら構成され、前記切換スイッチの可動接点及び固定接点
    のそれぞれ対向する端部を耐弧メタルにより構成したこ
    とを特徴とする負荷時タップ切換器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の負荷時タップ切換器にお
    いて、切換スイッチの固定接点の近傍に接点間に発生す
    るアーク又はコロナを検出する光検出器を設けたことを
    特徴とする負荷時タップ切換器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の負荷時タップ切換器にお
    いて、光検出器によりアーク又はコロナが検出されると
    異常を判定して変圧器保護装置に動作指令を与える異常
    判定手段を備えたことを特徴とする負荷時タップ切換装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の負荷時タップ切換器にお
    いて、切換スイッチが絶縁ガス雰囲気中に設けられ、且
    つ接点近傍に接点間に発生するアークまたはコロナの熱
    による絶縁ガスの分解ガスを検出する分解ガス検出器を
    設けたことを特徴とする負荷時タップ切換器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の負荷時タップ切換器にお
    いて、分解ガス検出器により分解ガスが検出されると異
    常を判定して変圧器保護装置に動作指令を与える異常判
    定手段を備えたことを特徴とする負荷時タップ切換装
    置。
  6. 【請求項6】 変圧器のタップ巻線に有する複数のタッ
    プを一つのタップから隣接するタップに切換える切換開
    閉器と、この切換開閉器の底部に吊り下げられ、前記タ
    ップに接続された固定接点を順次選択する可動接点を備
    えたタップ選択器とからなる負荷時タップ切換器におい
    て、 前記切換開閉器は、負荷電流を開閉する主真空バルブ
    と、タップ切換途中にタップ間を橋絡した際にタップ間
    に流れる循環電流を開閉する抵抗真空バルブと、この抵
    抗真空バルブと前記タップ選択器の可動接点間に接続さ
    れて前記循環電流を抑制する限流抵抗器と、前記主真空
    バルブと前記タップ選択器の可動接点間に設けられ、且
    つ負荷電流の通電経路が選択できるように接続された一
    対の可動接点と固定接点で構成される切換スイッチと、
    この切換スイッチの固定接点の近傍に設けられ接点間に
    発生するアーク又はコロナを検出する光検出器と、この
    光検出器によりアーク又はコロナが検出されると異常を
    判定して変圧器保護装置に動作指令を与える異常判定手
    段とを備えたことを特徴とする負荷時タップ切換器。
  7. 【請求項7】 変圧器のタップ巻線に有する複数のタッ
    プを一つのタップから隣接するタップに切換える切換開
    閉器と、この切換開閉器の底部に吊り下げられ、前記タ
    ップに接続された固定接点を順次選択する可動接点を備
    えたタップ選択器とからなる負荷時タップ切換器におい
    て、 前記切換開閉器は、負荷電流を開閉する主真空バルブ
    と、タップ切換途中にタップ間を橋絡した際にタップ間
    に流れる循環電流を開閉する抵抗真空バルブと、この抵
    抗真空バルブと前記タップ選択器の可動接点間に接続さ
    れて前記循環電流を抑制する限流抵抗器と、前記主真空
    バルブと前記タップ選択器の可動接点間に絶縁ガス雰囲
    気中に設けられ、且つ負荷電流の通電経路が選択できる
    ように接続された一対の可動接点と固定接点で構成され
    る切換スイッチと、この切換スイッチの接点近傍に設け
    られ且つ接点間に発生するアークまたはコロナの熱によ
    る絶縁ガスの分解ガスを検出する分解ガス検出器と、こ
    の分解ガス検出器により分解ガスが検出されると異常を
    判定して変圧器保護装置に動作指令を与える異常判定手
    段とを備えたことを特徴とする負荷時タップ切換装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110031220A1 (en) * 2006-08-23 2011-02-10 Abb Technology Ltd. Vacuum based diverter switch for tap changer
CN102097246A (zh) * 2011-01-28 2011-06-15 贵州长征电力设备有限公司 一种真空有载分接开关的转动结构
JP2015005560A (ja) * 2013-06-19 2015-01-08 有限会社田島製作所 タップ選択器
JP2015192054A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社ダイヘン 負荷時タップ切換装置の切換開閉器用真空バルブの異常検出方法

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