JP2003187604A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JP2003187604A
JP2003187604A JP2001383450A JP2001383450A JP2003187604A JP 2003187604 A JP2003187604 A JP 2003187604A JP 2001383450 A JP2001383450 A JP 2001383450A JP 2001383450 A JP2001383450 A JP 2001383450A JP 2003187604 A JP2003187604 A JP 2003187604A
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discharge lamp
optical device
light
reflecting
reflecting mirror
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JP2001383450A
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English (en)
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Akihiko Sugitani
晃彦 杉谷
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ショートアーク型放電ランプからの放射光を高
い確率で利用できるとともに、全体として小型の構成を
提供することである。 【解決手段】内部に電極(14,15)を有して、か
つ、外表面に反射膜(11)が形成された発光部(1
2)を有する両端封止型ショートアーク型放電ランプ
(10)と、この放電ランプ(10)の放電起点(A)
が焦点に配置された反射鏡(20)よりなり、前記凹面
反射鏡(20)は、前記放電ランプ(10)の前記反射
膜(11)による反射光をほぼ受光できるとともに、前
記放電ランプ(10)の軸線(L)を中心に前記反射膜
(11)が形成された側と反対側に反射部(2)が形成
されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明はショートアーク型
超高圧放電ランプを使った光学装置に関し、特に、点灯
時の水銀蒸気圧が150気圧以上となるショートアーク
型超高圧放電ランプであって、液晶ディスプレイ装置や
DMD(デジタルミラーデバイス)を使ったDLP(デ
ジタルライトプロセッサ)などのプロジェクター装置の
バックライトとして使う光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶プロジェクターなどの装置
に使用される光学装置においては、光源ランプから放射
される光を光軸に平行な光(以下、「平行光」ともい
う。)に効率よく変換して、液晶表示パネルなどの被照
射物の被照射領域(以下、単に「被照射領域」とい
う。)に照射する性能を有することが必要である。通
常、このような光学装置の一例においては、ショートア
ーク型放電ランプと、この放電ランプから放射される光
を平行光に変換するための凹面反射鏡とにより構成され
ている。そして、近年では、液晶プロジェクターの小型
化が要請されていることから、液晶プロジェクターやD
MDを使ったDLPに用いられる光学装置も小型化を図
ることが必要である。また、被照射物である液晶表示パ
ネル自体も小型化されていることも、光学装置の小型化
が要請される理由の一つである。
【0003】図6は、従来の光学装置の構成の一例を示
す説明図である。この例の光学装置60は、ショートア
ーク型放電ランプ61が放物面反射鏡66に組み込まれ
て構成されている。ショートアーク型放電ランプ61の
放電容器は、大略球状の発光部62と、この発光部62
の両端に続くロッド状の封止部63により構成されてお
り、発光部62内には、陰極64と陽極65が互いに対
向配置されている。図3において、67は放物面反射鏡
66の前方開口部であり、68は中央貫通孔である。
【0004】ショートアーク型放電ランプ61は、その
アーク方向(軸線)が放物面反射鏡66の光軸Lに一致
し、陰極64と陽極65との間に形成されるアーク輝点
Aが放物面反射鏡66の焦点に一致する状態に配置され
ている。一方、放物面反射鏡66の内表面には誘電体多
層反射膜などが形成されている。
【0005】この光学装置60においては、放物面反射
鏡66の前方開口縁上の点Mとアーク輝点Aとを結ぶ仮
想直線Nより後方(図において左方)に位置する領域、
すなわちアーク輝点Aを中心とする放物面反射鏡66の
受光立体角度の領域に向かって放射される光のうち、中
央貫通孔68を透過するもの以外は、放物面反射鏡66
により反射されて光軸Lに平行な平行光となって、被照
射領域に投射される。
【0006】以上のような光学装置60の小型化を図る
ためには、放物面反射鏡66の光軸L方向の長さを小さ
くすればよいが、その場合には受光立体角度が小さくな
ってしまい、反射光量が減少する。しかし、同一の受光
立体角度を確保しながら前方開口部分67の径(以下、
「開口径」という。)を小さくしようとすると、放物面
反射鏡66は、光軸L方向の長さに対する開口径の比が
小さくなり、いわゆる深型のものとなる。
【0007】然るに、放物面反射鏡66が深型のもので
ある場合には、当該放物面反射鏡66の曲率の変動幅が
大きいためにその内表面に蒸着により誘電体多層反射膜
を形成することが困難になり、また、放物面反射鏡66
が結晶化ガラスなどよりなるときには、当該放物面反射
鏡66の内表面の研磨作業が困難になり、その結果、良
好な反射特性を得ることができない、という問題があ
る。また、放物面反射鏡66の焦点距離が小さくなるた
めにアーク輝点Aおよび発光部62と、放物面反射鏡6
6との最短距離が小さくなり、そのため、当該放物面反
射鏡66がアーク輝点Aおよび発光部62からの熱によ
り昇温する結果、破損してしまう場合がある、という問
題がある。
【0008】
【発明が課題しようとする課題】プロジェクター装置な
どに使われる光学装置であって、ショートアーク型放電
ランプからの放射光を高い確率で利用できるとともに、
全体として小型の構成を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光学装置
は、内部に電極を有して、かつ、外表面に反射膜が形成
された発光部を有する両端封止型ショートアーク型放電
ランプと、この放電ランプの放電起点が焦点位置に配置
された反射鏡よりなり、前記反射鏡は、前記放電ランプ
の前記反射膜による反射光をほぼ受光できるとともに、
前記放電ランプの軸線を中心に前記反射膜が形成された
側と反対側に形成された反射部によって放電ランプから
の放射光を反射させることを特徴とする。さらに、前記
反射鏡は前記放電ランプの軸線を中心に前記反射膜が形
成された側と反対側に形成された概略半割形状のもので
あって、前記反射部を有することを特徴とする。さら
に、前記反射鏡は全体が概略凹面形状をしており、前記
反射部は前記放電ランプの軸線を中心に前記反射膜が形
成された側と反対側に存在することを特徴とする。
【0010】
【発明の属する技術分野】以下、本発明の光学装置につ
いて説明する。図1は本発明の光学装置の概略構成図で
ある。光学装置1は、反射鏡20とこの反射鏡の光軸L
とアーク方向が一致するように配置されたショートアー
ク型放電ランプ10よりなる。ショートアーク型放電ラ
ンプ10の放電容器は、大略球状の発光部12と、この
発光部12の両端に続くロッド状の封止部13により構
成されており、発光部12内には、陰極14と陽極15
とが互いに対向配置されている。封止部13には口金1
6と給電端子17が設けられており、給電端子17に外
部リード18が接続される。
【0011】反射鏡20は前方部21と後方部22を有
し、例えば、ホウケイ酸ガラスからなる。この反射鏡2
0は、後述するが放物面反射鏡をほぼ半割にしたもので
あって、前方部21は図6の凹面反射鏡の前方開口部
に、後方部22は中央貫通孔にそれぞれ対応している。
反射鏡20の内面には、例えば酸化チタン(TiO2)
とシリカ(SiO2)の誘電体多層膜からなる反射部2
が形成されており、その焦点位置は放電ランプ10のア
ーク輝点Aに位置している。反射鏡20と放電ランプ1
0の接合は、反射鏡20の後方部22に固定部23を設
けて放電ランプ10の口金16と接着剤などの周知の手
段で行なわれる。
【0012】ショートアーク型放電ランプ10は、例え
ば、石英ガラスからなる放電容器からなり、発光部12
には水銀と、希ガスと、必要に応じてハロゲンガスが封
入されている。そして、発光部12の外表面であってそ
の下方半分、すなわち、アーク方向あるいは反射鏡の光
軸Lを中心に反射鏡20が存在しない側には反射膜11
がコーティングされている。この反射膜は、例えば、酸
化タンタル(Ta2O5)と酸化シリコン(SiO2)、
あるいは酸化チタン(TiO2)と酸化シリコン(Si
O2)などである。
【0013】図2は、図1に示す光学装置1を光の出射
方向、すなわち、図示Bから眺めた概略構成図である。
半割の反射鏡20と放電ランプ10が図1とは異なる視
点から示されており、放電ランプ10の発光部12に
は、下側半分に反射膜11がコーティングされているこ
とがわかる。
【0014】このような光学装置1の具体的な寸法例を
示すと以下のようになる。放物面反射鏡20は、前方側
開口径は半割しない状態の仮想開口円とすれば、径40
〜80mmの範囲から選択されて、例えば50mm、後
方側開口径が同様に半割しない状態の仮想開口円とすれ
ば、径6〜15mmの範囲から選択されて、例えば10
mmである。また、光軸方向の長さは30〜50mの範
囲から選択されて、例えば40mmである。さらに、反
射鏡20の肉厚は3〜6mmの範囲から選択されて、例
えば4mmである。
【0015】ショートアーク型放電ランプ10は、全
長、すなわち、アーク方向の長さが40〜70mmの範
囲から選択されて、例えば50mmであり、発光部の外
径は9〜15mmの範囲から選択されて、例えば13m
mであり、陰極と陽極との間隙、すなわち、電極間距離
は0.5〜2.0mmの範囲から選択されて、例えば
1.4mmである。発光部の内容積は50〜200mm
の範囲から選択されて、例えば150mmであり、
例えば、定格消費電力200Wで点灯する。反射膜21
は、厚さが1〜3μmの範囲から選択されて、例えば
2.7μmである。この膜は可視光を反射するようにプ
ロジェクター装置で利用する410〜700nmの光を
反射するような設計になっている。
【0016】このような光学装置の放射光の放射状態に
ついて説明すると、陰極14と陽極15の間に形成され
るアーク輝点Aは放射の源となる。そして、上方の放射
光は、反射部2によって光軸Lとほぼ平行な放射光E
1、E2、E3として放射される。一方、下方の放射光
は反射膜11によって反射部2に向かって反射する。こ
の結果、同様に放電ランプの光軸Lとほぼ平行な放射光
E1、E2、E3として放射されることとなる。すなわ
ち、反射部2は、反射鏡20のうち、アーク輝点Aから
の放射光を直接受光して反射する領域と、アーク輝点A
からの放射光を反射膜11で反射させた光を受光して反
射する領域を合わせた領域ということができる。
【0017】ここで、放電ランプ10の発光部12は、
反射膜11がコーティングされるべき部分については完
全な球形状であることが好ましい。これは、理想的に
は、点、と考えられるアーク輝点Aからの放射光を反射
膜11によって、再びアーク輝点Aに戻すことができる
からである。さらに、発光部12は、反射膜がコーティ
ングされるべき部分のみならず、全体として完全な球形
であることがより好ましい。これは、発光部12の石英
ガラス面による反射を考慮するならば、光の利用効率が
アップするからである。さらに、現実のアークは、輝点
ではなく、一定の空間を支配するだけの寸法を有する。
このため、当該寸法を考慮して、発光部12の形状を回
転楕円体にすることもできる。放物面反射鏡20に反射
された平行光E1,E2,E3は、例えば、平板状のイ
ンテグレータレンズに入射する。
【0018】ここで、ショートアーク型超高圧放電ラン
プについて補足説明をする。発光部12に含まれる水銀
は、必要な可視光波長、例えば、波長360〜780n
m、(プロジェクター装置で使用する波長域410〜7
00nmを含む)という放射光を得るためのもので、
0.15mg/mm以上、例えば、0.17mg/m
、あるいは、0.20mg/mm、0.25mg
/mm、0.30mg/mmという量が封入されて
いる。この封入量は、温度条件によっても異なるが、点
灯時150気圧以上で極めて高い蒸気圧となる。また、
水銀をより多く封入することで点灯時の水銀蒸気圧20
0気圧以上、300気圧以上という高い水銀蒸気圧の放
電ランプを作ることができ、水銀蒸気圧が高くなるほど
プロジェクター装置に適した光源を実現することができ
る。希ガスは、例えば、アルゴンガスが約13kPa封
入され、点灯始動性を改善するためのものである。
【0019】ハロゲンは、沃素、臭素、塩素などが水銀
その他の金属との化合物という形態で封入され、ハロゲ
ンの封入量は、例えば、10−6〜10−2μmol/
mm の範囲から選択できるものであって、その機能は
ハロゲンサイクルを利用した長寿命化であるが、本発明
の放電ランプのように極めて小型で高い内圧を有するも
のは、このようなハロゲンを封入することで放電容器の
黒化、失透を防止することもできる。
【0020】また、ショートアーク型超高圧放電ランプ
は、小型化するプロジェクター装置などに内蔵されるも
のであり、全体構造が極めて小型化される一方で高い光
量が要求される。したがって、発光部内の熱的条件は極
めて厳しいものとなり、管壁負荷値は0.8〜2.0W
/mm2、具体的には1.5W/mm2というものであ
る。そして、前記したプロジェクター装置やオーバーヘ
ッドプロジェクターのようなプレゼンテーション用機器
に搭載され、演色性の良い放射光を提供することができ
る。
【0021】このような光学装置は、反射鏡20が半割
となるため、全体寸法がきわめて小さくなるという大き
な利点を有する。例えば、従来、放物面反射鏡の開口径
(前方開口径)がφ80mmであったものが、その半分
になるとともに、放電ランプ発光部の大きさを若干加算
した数値、すなわち55mm程度となり、寸法的には極
めて小さくなっていることがわかる。さらに、外部リー
ド18は放射光Eの影響を全く受けることなく放電ラン
プ20に給電接続することができる。従来は、外部リー
ド18によって、放射光が遮られるだけでなく、外部リ
ード自体も熱的影響を受けるなどの弊害があったが、本
発明の光学装置はこのような問題を解決することもでき
る。さらに、後述するが、反射鏡から出射する平行光
は、図6に示す構造に対してビームの大きさが小さくな
るので光の利用効率を高めることができる。
【0022】上記実施例では、半割の反射鏡20を使っ
て光学装置を構成した。しかしながら、完全の半割、言
い換えれば、文字どおりの半分でなくても本発明が適用
できることは言うまでもない。例えば、図3に示すよう
に、発光部12に設けられた反射膜11は、発光部12
の完全な下半分にコーティングされるのではなく、それ
よりもさらに少ない領域(図で言えば下側の領域)にコ
ーティングしたものであってもよく、この場合には、発
光部12からの放射光E4を受光できるように反射鏡2
0も半分よりも下方に伸びていなければならない。この
ような構造の利点は、例えば、反射鏡の固定部がほぼ筒
状、あるいはC字状に残るので、放電ランプの口金を全
周、あるいは取り囲むように保持することができる。
【0023】図4は本発明の光学装置の他の形態を示
す。反射鏡20は、放電ランプ10を取り囲むように凹
面形状をしている。この場合、反射鏡20の内面には上
半分、すなわち、放電ランプ10に設けられた反射膜1
1とは反対側に相当する部分に、例えば酸化チタンとシ
リカの誘電体多層膜が反射機能処理として形成されてい
る。しかしながら、この反射機能処理は凹面反射鏡の内
面全体に形成されてもよい。いずれの場合であっても、
凹面反射鏡20の反射部2は、放電ランプ10の軸線を
中心に反射膜11が形成された側と反対側にのみ形成さ
れ、この反射部2においてのみ放電ランプからの放射光
が反射機能を果たす。
【0024】このような構造の場合、凹面反射鏡を半割
にするという製造工程が不要になるが、その一方で光学
装置の小型化という効果はなくなってします。しかしな
がら、以下に説明するような利点を有する。すなわち、
反射鏡の前方開口面からは理想的には平行光が出射する
が、前記のように、アークに寸法があるため、現実には
平行光に対し角度をもつ光線が存在する。映像を形成す
る液晶素子(LCD)やDLP素子に効率よく集光する
ためには、平行光のなかに角度を持った光線の存在する
割合が同じであるならば、平行光のビーム径が小さけれ
ば小さいほど集光効率がよくなることが知られている。
図6で示した従来の構造と凹面反射鏡の形状は同じであ
っても、図4に示す凹面反射鏡は上側半分から放射され
るので平行光のビーム径が小さくなる分、集光効率は高
くなり、結果として光の利用効率が改善できるという大
きな利点が存在する。さらに、凹面反射鏡の20の下半
分、すなわち、放電ランプ10の反射膜11の下方に形
成される空間は、光学的には利用されないため、当該空
間に外部リードなどを設けることができ、また、凹面反
射鏡20自体も反射面として利用されないので、外部リ
ード用の開口を形成したり、放電ランプの冷却用開口を
形成することもできる。
【0025】図5は本発明の光学装置の他の実施例を示
し、(a)は図1に対応するもので光学装置の横断面
図、(b)は(a)のa―a’断面を図面右側から眺め
たものである。この光学装置が前記実施例と相違する点
は、放物面反射鏡20は反射部のみならず、側板24と
底板25を有しており、さらに、放物面反射鏡20の前
方部には光透過窓30が固定されていることである。本
実施例の光学装置は、このような構造とすることで、放
電ランプ10をほぼ密閉することができ、放電ランプ1
をプロジェクタ装置内において別空間として隔離するこ
とができる。このことは、小型化するプロジェクター装
置内で密集するプロジェクタ装置の部品と、放電ランプ
10との不必要な干渉を防止することができ、また、光
学装置を一体として装置から取り外すことで放電ランプ
の交換作業が容易であるばかりか、万一、放電ランプが
破損した場合であっても構成部品や破片の飛散を良好に
防止することができる。
【0026】ここで、光透過窓30は、無反射コートを
ほどこした、例えば、パイレックス(pyrex)、テンパ
ックス(tempax)いずれも登録商標、などで構成される
が、当該透過窓をインテグレータレンズで構成すること
で、光学系をより一層小型化することもできる。また、
図5に示す光学装置は完全な密閉型に限定されるもので
はなく、一部に開口を設けることで冷却風の挿入、排出
をすることもできる。
【0027】図7は、上記の光学装置1を備えてなる液
晶プロジェクターの一例を示す説明図である。この図に
おいて、1は光学装置、71は第1オプティカルインテ
グレータレンズ、72は第2オプティカルインテグレー
タレンズ、73は偏光ビームスプリッター、74はコン
デンサレンズ、75は1/2位相差板、76は第1のア
ルミミラー、77は第2のアルミミラー、78は第3の
アルミミラー、79は第1のダイクロイックミラー、8
0は第2のダイクロイックミラー、81はリレーレン
ズ、82はフィールドレンズ、83は液晶表示パネル、
84は色合成クロスプリズム、85は投写レンズであ
る。この投写レンズ85からの放射光はスクリーンを照
射する。上記の液晶プロジェクターにおいては、本発明
の光学装置1を備えてなるので、当該液晶プロジェクタ
ー全体を小型のものとすることができる。なお、この図
はプロジェクター装置の概念を示すものであるため、光
学装置やその他の素子の相対的な大きさは考慮していな
い。
【0028】ここで、本発明の光学装置は、反射鏡とし
て放物面反射鏡を使う場合に限定されず、楕円集光鏡を
使う場合にも適用できる。この場合は当該光学装置の出
射側は平行光ではなく集光光となるため、出射位置には
平板状のマルチインテグレータレンズではなく、ロッド
インテグレータレンズを配置することとなる。また、楕
円集光鏡を採用した場合であっても、反射鏡の開口径が
小さくだけでなく、反射鏡からの出射光はビーム径の小
さいものとなるため光の利用効率を高めることができ
る。
【0029】上記実施例で示した光学装置は、放電ラン
プの発光部の下方に反射膜を設けるものであったが、こ
れに限定されるものではなく、発光部の上方半分や横半
分に反射膜を設けて、反射鏡は反射膜による反射光を良
好に受光できるように配置する構造であってもかまわな
い。しかしながら、図1,図2に示すように発光部の下
方に反射膜を設けるコーティング構造は以下の点に特別
な利点がある。すなわち、本発明のショートアーク型放
電ランプは、極めて小型であるにもかかわらず、前記の
ように熱的条件が極めて厳しいものであるから発光部の
ガラス管は極めて高温となる。この場合に、発光部の上
方の方が下方よりも温度が高くなるので反射膜の熱的特
性という点で低温部である下方に設けることは意味があ
る。
【0030】さらに、反射膜の設計で、例えば紫外域で
の反射特性を有するようにすることで、放電ランプ外部
にオゾンの発生を防止することができる。また、ランプ
内の低温部、例えば、主にランプの下側近傍の電極に影
になる部分に存在する未蒸発水銀を蒸発させることもで
きる。これは、本発明の放電ランプは動作圧が極めて高
く限界付近で設計しているため、ランプ寸法のバラツキ
により、低温部ができやすいことも影響する。また、反
射膜の材質として、例えば酸化ニオブ(Nb2O5)を採
用することで、発光部から放射される紫外線を吸収する
ことができ、発光部のガラス管自体の昇温、保温機能を
有することもできる。この場合には、発光部内部の水銀
の凝縮防止機能も併せて有する。また、本発明の光学装
置では発光部にコーティングする反射膜に限るものでは
なく、その他の反射機能、例えば反射板を発光部に近接
配置する構造であってもかまわない。
【0031】放電ランプについていえば、水銀を多量、
例えば、0.15mg/mm以上封入するものに限定
されず、それ以下の水銀量を有する水銀ランプや水銀以
外の金属発光物を含むメタルハライドランプを採用する
こともできる。また、放電ランプは水平配置のものに限
定されず、垂直配置の場合にも適用できる。この場合、
反射膜はいずれかの電極を覆うように発光部外表面に設
ける場合が考えられる。さらに、放電ランプは、直流点
灯型に限定されるものではなく、交流点灯型にも適用で
きる。
【0032】以上、説明したように、本発明の光学装置
は、凹面反射鏡と放電ランプからなり、放電ランプは発
光部外表面に反射膜を有して、凹面反射鏡は反射膜によ
る反射光をほぼ受光できるとともに、放電ランプの軸線
を中心に前射膜が形成された側と反対側に少なくとも形
成された概略半割形状であるから、極めて小型に光学装
置を構成できるとともに、放電ランプからの放射光を高
い効率で利用することができる。特に、プロジェクター
装置の光源であるショートアーク型超高圧放電ランプ
は、0.15mg/mm以上の水銀を封入するもので
あり、極めて小型であるとともに、熱的条件も極めて厳
しいものであるから本発明の光学装置の適用が向いてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学装置を示す。
【図2】本発明の光学装置を示す。
【図3】本発明の光学装置の他の実施例を示す。
【図4】本発明の光学装置の他の形態を示す。
【図5】本発明の光学装置の他の実施例を示す。
【図6】従来の光学装置を示す。
【図7】本発明の光学装置を使ったプロジェクター装置
の概略構成を示す。
【符号の説明】
1 光学装置 10 放電ランプ 11 反射膜 12 発光部 13 封止部 14 陰極 15 陽極 16 口金 17 給電端子 18 外部リード線 20 反射鏡 30 光透過窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F21Y 101:00 F21M 1/00 R

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に電極を有して、かつ、外表面に反射
    膜が形成された発光部を有する両端封止型ショートアー
    ク型放電ランプと、この放電ランプの放電起点が焦点位
    置に配置された反射鏡よりなる光学装置において、 前記反射鏡は、前記放電ランプの前記反射膜による反射
    光をほぼ受光できるとともに、前記放電ランプの軸線を
    中心に前記反射膜が形成された側と反対側に形成された
    反射部によって放電ランプからの放射光を反射させるこ
    とを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】前記反射鏡は前記放電ランプの軸線を中心
    に前記反射膜が形成された側と反対側に形成された概略
    半割形状のものであって、前記反射部を有することを特
    徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】前記反射鏡は全体が概略凹面形状をしてお
    り、前記反射部が前記放電ランプの軸線を中心に前記反
    射膜が形成された側と反対側に存在することを特徴とす
    る請求項1の光学装置。
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