JP2003186987A - 監査支援機能付き財務会計処理システム,財務会計処理方法,財務会計処理装置並びにプログラム - Google Patents

監査支援機能付き財務会計処理システム,財務会計処理方法,財務会計処理装置並びにプログラム

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JP2003186987A
JP2003186987A JP2002299412A JP2002299412A JP2003186987A JP 2003186987 A JP2003186987 A JP 2003186987A JP 2002299412 A JP2002299412 A JP 2002299412A JP 2002299412 A JP2002299412 A JP 2002299412A JP 2003186987 A JP2003186987 A JP 2003186987A
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financial accounting
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JP2002299412A
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Yoshio Tamaki
祥夫 玉木
Yuichi Hirayama
雄一 平山
Hiromi Ishida
宏実 石田
Yuuzo Hashimoto
優三 橋本
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NIPPON PRO MAIT KK
NIPPON PRO-MAIT KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 財務会計処理について、正しく処理されたか
どうかの確認を行う、監査支援機能付き財務会計処理シ
ステム,財務会計処理方法,財務会計処理装置並びにプ
ログラムを提供する。 【解決手段】 通信回線網を使用した財務会計処理シス
テムにおいて、処理した財務会計情報に対して監査支援
機能を付加した財務会計処理システムSであって、利用
者側コンピュータ20と、通信回線網を介して接続され
るサーバーコンピュータ10とを備え、サーバーコンピ
ュータ10は、通信回線網を介して利用者側コンピュー
タへ提供される財務会計処理用のアプリケーションプロ
グラムと、利用者から得た情報と、この情報の異常性を
判別するための監査チェック項目と、これらを対比させ
る処理、この対比処理の結果から注意すべき財務会計情
報を抽出する処理を行う監査支援機能プログラムとを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
利用した財務会計処理サービスと監査システムを結合さ
せた、監査支援機能付き財務会計処理システム,財務会
計処理方法,財務会計処理装置並びにプログラムに係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータ化により、財務会計
処理についても、処理を支援するためのアプリケーショ
ンソフトが流通している。これらのアプリケーションソ
フトを利用することにより、会計処理を簡単且つ効率的
に行うことが可能となっている。
【0003】会計処理が行われたときは、その処理に対
して監査が行われる。監査とは、会計処理が、商法,税
法等に照らし合わせて正しく行われているか否か、会計
事務所等の第三者が確認することを言うものである。
【0004】しかし、上記したアプリケーションソフト
により、会計処理については効率化が図られている一方
で、会計処理の監査作業については、多くの場合、手作
業により行われていた。
【0005】監査作業においては、効率化と標準化を図
るために、例えば図18に示すように、特定の確認事項
を列挙したチェックリストを作成し、確認が終了したも
のからチェックマークを付けて確認を行う方法が採用さ
れている。
【0006】チェックリストには、ある期間の財務会計
処理を対象に、1.一定の会計処理が行われた場合、
2.これらの会計処理の累計から導かれる勘定科目毎の
残高やその推移が特定の状況になった場合、3.各勘定
科目残高を組合せて算出される財政状況や損益状況が特
定の状況になった場合など、相当の注意を払うべきケー
スが列挙されており、その有無や調査結果が記録され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な注意を払うべきケースの有無は、すべての会計帳簿を
閲覧して検出しなければならず、非常に不効率かつ、見
落としも多くなるという問題があった。また、手作業で
のチェックであるため、大量のデータ(会計伝票)があ
る場合、膨大な手間と時間がかかってしまうという不都
合があった。
【0008】上記問題点を解決するために、当該システ
ムでは、利用者が利用する財務会計処理アプリケーショ
ンと、監査を行う者によるデータの確認を関連付けるこ
とで、より正確に且つ、網羅的に監査を実行することが
可能となるものである。
【0009】本発明は、財務会計処理アプリケーション
による財務会計処理について、正しく処理されたかどう
かの確認を効率良く行うことが可能な、監査支援機能付
き財務会計処理システム,財務会計処理方法,財務会計
処理装置並びにプログラムを提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の請
求項1に係る監査支援機能付き財務会計処理システムに
よれば、インターネットを含む通信回線網を使用した財
務会計処理システムにおいて、利用者が処理した財務会
計情報に対して監査を行う監査支援機能を付加した財務
会計処理システムであって、前記利用者側に設けられた
利用者側コンピュータと、前記利用者側コンピュータと
前記通信回線網を介して接続されるサーバーコンピュー
タと、を備え、該サーバーコンピュータは、前記通信回
線網を介して前記利用者側コンピュータへ提供される財
務会計処理用のアプリケーションプログラムと、該財務
会計処理用のアプリケーションプログラムにより前記利
用者から得た情報と、該情報の異常性を判別するための
監査チェック項目と、該監査チェック項目と前記利用者
から得た情報とを対比させる処理、該対比処理の結果か
ら注意すべき財務会計情報を抽出する処理、を行う監査
支援機能プログラムと、を備えたことにより解決され
る。
【0011】本発明の請求項2に係る監査支援機能を付
加した財務会計処理システムは、利用者側コンピュー
タ,監査人側コンピュータ,サーバーコンピュータより
構成されている。
【0012】すなわち、インターネットを含む通信回線
網を使用した財務会計処理システムにおいて、利用者が
処理した財務会計情報に対して監査を行う監査支援機能
を付加した財務会計処理システムであって、前記利用者
側に設けられた利用者側コンピュータと、前記利用者が
処理した財務会計情報について監査を行う監査人側コン
ピュータと、前記利用者側コンピュータ及び監査人側コ
ンピュータと前記通信回線網を介して接続されるサーバ
ーコンピュータを備え、該サーバーコンピュータは、前
記通信回線網を介して前記利用者側コンピュータへ提供
される財務会計処理用のアプリケーションプログラム
と、該財務会計処理用のアプリケーションプログラムに
より前記利用者から得た情報と、該情報の異常性を判別
するための監査チェック項目と、前記通信回線網を介し
て前記監査人側コンピュータへ提供されるとともに、前
記監査チェック項目と前記利用者から得た情報とを対比
させる処理、該対比処理の結果から注意すべき財務会計
情報を抽出する処理、を行う監査支援機能プログラム
と、を備えたことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項3に係る監査支援機能を付
加した財務会計処理システムは、利用者側コンピュータ
と監査人側コンピュータとから構成されている。すなわ
ち、インターネットを含む通信回線網を使用した財務会
計処理システムにおいて、利用者が処理した財務会計情
報に対して監査を行う監査支援機能を付加した財務会計
処理システムであって、前記利用者側に設けられた利用
者側コンピュータと、該利用者側コンピュータと前記通
信回線網を介して接続され前記利用者が処理した財務会
計情報について監査を行う監査人側コンピュータと、を
備え、前記利用者側コンピュータは財務会計処理用のア
プリケーションプログラムと、該財務会計処理用のアプ
リケーションプログラムにより前記利用者から得た情報
と、を備え、前記監査人側コンピュータは前記利用者か
ら得た情報の異常性を判別するための監査チェック項目
と、該監査チェック項目と前記利用者から得た情報とを
対比させる処理、該対比処理の結果から注意すべき財務
会計情報を抽出する処理、を行う監査支援機能プログラ
ムと、を備えたことを特徴とする。
【0014】このように、本発明の監査支援機能付き財
務会計処理システムでは、データ入力や、このデータに
対する監査処理がインターネットを含む通信手段を通じ
て行われ、相手が必ずしもその場にいなければならない
ということがないので、監査を行う者と、利用者のそれ
ぞれの時間を有効的に利用することが可能となる。
【0015】また、予め登録された監査チェック項目に
基づいて監査を行うように構成されているので、監査を
行う者や、その監査を行う対象(ここではアプリケーシ
ョン利用者が処理した会計情報、またはその監査を行う
対象となる事業者)が多い場合でも、監査の内容に差異
が生じることなく、質の高い監査を行うことが可能であ
る。
【0016】さらにまた、利用者側コンピュータ,監査
人側コンピュータ,サーバーコンピュータが、インター
ネット等の通信回線網で接続された構成とされているの
で、監査人が監査を行っているときに、利用者への質問
や資料要請などがあった場合、瞬時にこれらを要請する
情報を利用者側へ送付することが可能である。
【0017】本発明の請求項4に係る財務会計処理方法
は、インターネットを含む通信回線網を使用して財務会
計処理と該財務会計処理への監査処理とを行う財務会計
処理方法であって、前記利用者から財務会計情報を収集
し、該財務会計情報と予め登録された監査チェック項目
とを対比させて前記財務会計情報から注意すべき財務会
計情報を抽出し、該注意すべき財務会計情報を監査人に
提示するようにしたことを特徴とする。
【0018】本発明の請求項5に係る財務会計処理方法
は、インターネットを含む通信回線網を介して利用者側
の第1のコンピュータに接続可能な第2のコンピュータ
により、前記第1のコンピュータで処理された財務会計
情報について監査を行う情報処理方法であって、前記第
1のコンピュータから財務会計処理アプリケーションプ
ログラムに従って出力された財務会計情報を前記第2の
コンピュータの記憶部に記憶し、第2のコンピュータに
予め登録された監査チェック項目と、前記財務会計情報
を対比して注意すべき財務会計情報を抽出することを特
徴とすることを特徴とする。
【0019】本発明の請求項6に係る財務会計処理方法
は、インターネットを含む通信回線網を介して利用者側
コンピュータに接続可能なサーバーコンピュータ及び監
査人側コンピュータにより、前記利用者側コンピュータ
で処理された財務会計情報について監査を行う情報処理
方法であって、前記サーバーコンピュータから前記利用
者側コンピュータへ財務会計処理アプリケーションプロ
グラムを送出し、前記利用者側コンピュータから前記財
務会計処理アプリケーションプログラムに従って出力さ
れた財務会計情報を前記サーバーコンピュータの記憶部
に記憶し、前記サーバーコンピュータから前記監査人側
コンピュータへ監査支援機能プログラムを送出し、前記
監査人側コンピュータが前記監査支援機能プログラムに
従って前記サーバーコンピュータに予め登録された監査
チェック項目と、前記財務会計情報を対比して注意すべ
き財務会計情報を抽出することを特徴とする。
【0020】本発明の請求項7に係る財務会計処理方法
は、インターネットを含む通信回線網を介して利用者側
コンピュータに接続可能なサーバーコンピュータによ
り、前記利用者側コンピュータで処理された財務会計情
報について監査を行う情報処理方法であって、前記サー
バーコンピュータから前記利用者側コンピュータへ財務
会計処理アプリケーションプログラムを送出し、前記利
用者側コンピュータから前記財務会計処理アプリケーシ
ョンプログラムに従って出力された財務会計情報を前記
サーバーコンピュータの記憶部に記憶し、前記サーバー
コンピュータが前記監査支援機能プログラムに従って前
記サーバーコンピュータに予め登録された監査チェック
項目と、前記財務会計情報を対比して注意すべき財務会
計情報を抽出することを特徴とする。
【0021】本発明の請求項8に係る財務会計処理方法
は、インターネットを含む通信回線網を介して利用者側
コンピュータに接続可能な監査人側コンピュータによ
り、前記利用者側コンピュータで処理された財務会計情
報について監査を行う情報処理方法であって、前記利用
者側コンピュータは財務会計処理アプリケーションプロ
グラムを備え、前記監査人側コンピュータは監査支援機
能プログラムと、該監査支援機能プログラムによる監査
処理に使用される監査チェック項目と、を備え、前記利
用者側コンピュータから前記財務会計処理アプリケーシ
ョンプログラムに従って出力された財務会計情報を前記
監査人側コンピュータの記憶部に記憶し、前記監査人側
コンピュータが前記監査支援機能プログラムに従って前
記監査チェック項目と、前記財務会計情報を対比して注
意すべき財務会計情報を抽出することを特徴とする。
【0022】本発明の請求項9に係る財務会計処理装置
は、アプリケーションに従って利用者により入力された
財務会計情報に対して監査処理を行う財務会計処理装置
であって、監査支援機能プログラムと、前記利用者から
アプリケーションに従って入力された情報、監査チェッ
ク項目を記憶する記憶部と、前記アプリケーションに従
って入力された情報と前記監査チェック項目とを対比さ
せ、該対比処理の結果から注意すべき財務会計情報を抽
出する制御部と、インターネットを含む通信回線網に接
続され前記注意すべき財務会計情報と、前記アプリケー
ションに従って入力された情報とを他の装置との間で送
受信する送受信部と、を少なくとも備えたことを特徴と
する。
【0023】本発明の請求項10に係る財務会計処理装
置は、アプリケーションに従って利用者により入力され
た財務会計情報に対して監査処理を行う財務会計処理装
置であって、インターネットを含む通信回線網を介して
財務会計処理アプリケーションプログラムまたは監査支
援機能プログラムを利用者側コンピュータ,監査人側コ
ンピュータへそれぞれ送出するとともに、前記利用者側
コンピュータ,監査人側コンピュータから送出された情
報を受信する送受信部と、前記会計処理アプリケーショ
ンプログラムまたは監査支援機能プログラムと、前記利
用者側コンピュータ,監査人側コンピュータより受信し
た情報と、監査チェック項目と、を記憶する記憶部とを
備え、前記利用者側コンピュータより受信した情報に
は、前記財務会計処理アプリケーションプログラムに従
って入力された財務会計情報が含まれ、前記監査人側コ
ンピュータより受信した情報には、前記財務会計情報と
前記監査チェック項目とを対比させ、該対比処理の結果
より前記財務会計処理から抽出された注意すべき財務会
計情報に対する適正判別結果情報が含まれることを特徴
とする。
【0024】本発明の請求項11に係るプログラムは、
アプリケーションに従って利用者により入力された財務
会計情報に対して監査処理を行うプログラムであって、
インターネットを含む通信回線網を介して財務会計処理
アプリケーションプログラムに従って前記利用者より入
力された財務会計情報を収集するステップ、前記利用者
により得られた情報と予め登録された監査チェック項目
とを対比させるステップ、該対比の結果から前記財務会
計情報から注意すべき財務会計情報を抽出するステッ
プ、をコンピュータに実行させるものである。
【0025】また、本発明の請求項12に係るプログラ
ムは、アプリケーションに従って利用者により入力され
た財務会計情報に対して監査処理を行うために、利用者
毎に監査チェック項目を設定するプログラムであって、
前記財務会計情報のチェック内容を決定するステップ、
該決定されたチェック内容それぞれについて問題のある
会計データを抽出する際の条件を指定するステップ、を
コンピュータに実行させるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、以下に説明する処理ステ
ップ,装置等は本発明を限定するものでなく、本発明の
趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0027】図1乃至図17は、本発明の監査支援機能
付き財務会計処理システムを示すものであり、図1は本
発明のシステムの概要を示す説明図、図2は各コンピュ
ータのハード構成を示す説明図、図3は会計データの入
力画面の一例を示す説明図、図4乃至図12は監査人側
コンピュータでの表示画面を示す説明図、図13乃至図
17は監査支援機能プログラムの処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【0028】本発明の監査支援機能付き財務会計処理シ
ステムSは、インターネット等の通信回線網Iを使用し
て、利用者へ財務会計処理サービスと監査サービスを提
供するものである。監査支援機能付き財務会計処理シス
テムSは、図1に示すように、サーバーコンピュータ1
0と、利用者側コンピュータ20と、監査を行う者側の
監査人側コンピュータ30と、から構成されている。
【0029】(1.サーバーコンピュータ)サーバーコ
ンピュータ10については、1つのコンピュータ装置内
に、複数の機能を有する構成としても良く、或いは、各
機能毎にそれぞれ別々のコンピュータを割り当てた構成
としても良い。
【0030】サーバーコンピュータ10は、図2に示す
ように、CPU11、入力部12、出力部13、記憶部
14、送受信部15を備えている。記憶部14には、利
用者に提供される財務会計処理アプリケーションプログ
ラム,監査人に提供される監査支援機能プログラム,監
査支援機能プログラムによる監査処理で使用される監査
チェック項目が格納されている。
【0031】上記記憶部14には、さらに、前記財務会
計処理アプリケーションプログラム,監査支援機能プロ
グラムに従って、利用者側または監査人側で入力されて
得られたデータが格納される。
【0032】監査チェック項目は、監査支援機能プログ
ラムにしたがって監査処理を行う際に使用されるもので
あり、監査対象の財務会計情報(会計データ)に対応し
て選択され、表示されるものである。
【0033】監査チェック項目として、どのような企業
にも共通する基本的なチェック項目がある。基本的な監
査チェック項目は、取引内容に関するもの(仕訳データ
に関するもの)、残高データに関するもの、経営分析値
に関するもの、に大別される。
【0034】監査チェック項目にしたがって、仕訳、残
高、経営分析値のチェックがなされる。このとき、仕訳
において特定の値以上(または以下)のデータが入力さ
れた場合、特定の値以上(または以下)の残高となった
場合、所定期間の累計値が特定の値以上(または以下)
となった場合、複数の期間についての累計値が特定以上
の乖離を生じた場合、会計データに基づいて経営分析値
を算出したときその結果が特定の値以上(または以下)
となった場合、などは会計データに異常があったものと
判定される。
【0035】なお、本例の監査支援機能付き財務会計処
理システムSでは、利用者にとってさらに適切な監査が
なされるように、監査チェック項目を利用者毎に設計す
ることが可能である。
【0036】すなわち、利用者の業種によって特殊な仕
訳が行われていたり、企業特有の会計処理が行われてい
たり、企業の規模別にチェックのポイントが異なる場合
がある。このような状況に対応するため、業種別、企業
別、法人・個人別、売上規模別、資本金規模別等、様々
なケース別に監査チェック項目が設定される。
【0037】ケース別の監査チェック項目の設定方法に
ついて説明する。先ず、チェック内容を決定する。ここ
では、何についてチェックするかが決定されるものであ
り、取引内容、残高、累計額の乖離、経営分析値などが
チェック内容として決定される。
【0038】利用者別の監査チェック項目について、取
引内容を例として説明すると、例えば製造業であれば製
造原価、サービス業であれば人件費等が特にチェックさ
れるべき内容として決定される。また、利用者の会社規
模等に応じて、適切な残高が設定される。これらの、業
種別、企業別、法人・個人別、売上規模別、資本金規模
別等の監査チェック項目は、サーバーコンピュータ10
の記憶部14にデータとして記憶されており、利用者の
業態に応じて、利用者に合致するものが選択される。な
お、残高の設定値については、随時入力するようにして
も良い。また、監査チェック項目については、後述する
ように、さらにチェックに適切な項目がある場合は、追
加することが可能である。
【0039】チェック内容が決定されたら、さらに詳細
な設定がなされる。例えば、取引内容、残高、累計額の
チェックであれば、摘要中の言葉の検索、日付の特定、
科目の特定等が設定される。経営分析値のチェックであ
れば、経営分析指標の特定が行われる。
【0040】次いで、問題のある会計データを抽出する
際の条件が指定される。条件として、例えば、摘要中の
特定の言葉、特定の日付、特定の科目、特定の経営分析
指標及びその値、一定の値以上(または以下)の金額、
等が設定される。これら条件を組み合わせることで、さ
らに利用者に固有の細かい設定が可能となる。
【0041】このようにして、業種別、企業別、法人・
個人別、売上規模別、資本金規模別等、様々なケース別
に監査チェック項目が設定される。また、各監査チェッ
ク項目について、監査人への報告メッセージが作成され
る。
【0042】監査人へのメッセージには、監査人に報告
すべき事柄が含まれるものである。メッセージには、ど
ういう内容のチェックであったか、どのように対処すべ
きか等の内容が記載される。
【0043】監査チェック項目は、さらにチェックに適
切な項目がある場合は、随時追加することが可能であ
る。監査チェック項目の追加により、サーバーコンピュ
ータ10の記憶部14に、新たな監査チェック項目が追
加される。なお、無駄なチェック項目が増加しないよう
に、監査チェック項目を追加可能な人物、監査チェック
項目の追加を承認する人物を特定しておくと良い。
【0044】(2.利用者側コンピュータ)利用者側コ
ンピュータ20は、図2に示すように、CPU21、入
力部22、出力部23、記憶部24、送受信部25を備
えている。利用者側コンピュータ20では、サーバーコ
ンピュータ10から提供された財務会計処理アプリケー
ションプログラムに従って、入力部22より会計データ
が入力される。この会計データは、送受信部25を介し
て、サーバーコンピュータ10へ送出される。
【0045】ここで利用者が行う処理として、財務会計
処理アプリケーションプログラムを使用した財務会計情
報の入力について説明する。財務会計処理は、例えば図
3に示す仕訳登録フォームにおいて行われる。
【0046】仕訳登録処理とは、企業が行なった経済行
為あるいは企業に発生した一つ一つの出来事の経済的影
響について、アプリケーション利用者が複式簿記の原理
に従って決定した「仕訳」として記録し、一つ一つの経
済行為や出来事の経済的影響金額を、企業の経営成績や
財政状態に関する月別残高データに加減演算する処理で
ある。
【0047】なお、複式簿記の原理によれば、「仕訳」
は少なくとも、「左右に対照表示された二つの勘定科
目」,「金額」,「仕訳日付」,「摘要」から構成され
ている(経営成績や財政状態を把握する目的以外で他の
情報が付加されることもある)。
【0048】すなわち、「左右に対照表示された二つの
勘定科目」は、帳票の左側が借方科目、右側が貸方科目
と称される。複式簿記の原理では、財政状態の要素であ
る資産・負債・資本、および経営成績の要素である収益
・費用、のそれぞれについて複数の勘定科目が設定され
る。例えば、資産には、現金,預金,土地などの勘定科
目が設定されている。
【0049】「左右に対照表示された二つの勘定科目」
では、一つ一つの経済行為あるいは出来事が、勘定科目
を増加させあるいは減少させることにより表現される。
また、一つ一つの経済行為あるいは出来事が、勘定科目
の増減に与える影響の大きさは「金額」により表現され
る。
【0050】また、「仕訳日付」により、その経済行為
や出来事の発生した時点が特定され、企業の経営成績や
財政状態の時系列的変化が把握可能となる。さらに、
「摘要」に、経済行為の相手方、経済行為や出来事の簡
単な内容が記録されることにより、経済行為や出来事の
詳細が後に検証可能となる。
【0051】入力情報はサーバーコンピュータ10に送
信され、記憶部14に登録される。そして、既に登録さ
れていた残高データについて、加減演算処理がなされ
る。
【0052】このようにして、利用者から入力された会
計データがサーバーコンピュータ10に蓄積される。会
計データとしての仕訳情報は、上記したように、借方科
目及び貸方科目、金額、仕訳日付、摘要に関する情報を
含む会計伝票データと、会計伝票データに基づく科目毎
残高、増加累計額、減少累計額、件数等の情報を含む集
計結果データが含まれるものである。
【0053】上記会計データについては、それぞれデー
タの作成日と作成者に関する情報が付与される。データ
の作成日は、後述する監査処理において監査が完了して
いるか否かを示す指標となるものである。すなわち、監
査処理は、例えば2001年10月分までというように
日付で区切って行われるため、会計データに付された日
付が監査処理が完了しているか否かの目安にされるもの
である。
【0054】なお、所定期間の会計データ入力が終了し
た段階で、データ入力終了の旨を監査人に通知するよう
にしても良い。これにより、監査人はデータ入力が完了
したタイミングで監査を行うことが可能となり、入力が
完了していないのにチェックをかけるなどの無用な作業
をなくすことができる。
【0055】また、データ入力完了の旨が監査人に通知
されることにより、監査人はデータ入力完了の段階でそ
の内容を把握することができるので、優先的に処理すべ
きものについて、迅速に対応することが可能になる。
【0056】また、会計データの作成者に関する情報を
付与することにより、後述する監査の処理時に、誰に対
してその処理内容の詳細を確認すれば良いかが明確にな
るのと同時に、責任の所在を明確にすることが可能とな
る。
【0057】(3.監査人側コンピュータ)監査人側コ
ンピュータ30は、図2に示すように、CPU31、入
力部32、出力部33、記憶部34、送受信部35を備
えている。監査人側コンピュータ30は、監査支援機能
プログラムに従って、利用者側コンピュータ20で入力
された会計データへの監査処理を行う。
【0058】監査支援機能プログラムは、前記サーバー
コンピュータ10から監査人側コンピュータ30へ提供
される。なお、本例の監査支援機能プログラムは、監査
処理を行う機能の他に、監査処理の準備のための機能と
して、次の各機能を備えている。
【0059】本例の監査支援機能プログラムは、会計デ
ータの監査処理を行う機能の他に、監査処理を行う上で
有用な機能として、「利用者によって作成されたデータ
がある特定の条件を満たすときに利用者に対して所定作
業を指示する機能」、「利用者によって作成されたデー
タがある特定の条件を満たすときに監査人に対して所定
作業を指示する機能」、「利用者によって作成されたデ
ータがある特定の条件を満たすときに特定の第三者に対
して所定作業を指示する機能」を有している。
【0060】また、「利用者によって作成されたデータ
に付加情報を記録する機能」として、監査処理や上記指
示事項のやり取りによって作成された情報を会計データ
へ付加情報として記録する機能を有している。
【0061】以下、監査支援機能プログラムの各機能に
ついて説明する。「会計データの監査処理を行う機能」
では、先ず、監査人側コンピュータ30からサーバーコ
ンピュータ10へアクセスがなされ、利用者によって作
成された会計データが読み込まれる。
【0062】このとき、前記したように、利用者側でデ
ータ入力が終了した旨を、メール等で監査人に通知する
ようにしてある場合は、監査人はメールが来たタイミン
グでサーバーコンピュータ10へアクセスする。
【0063】監査人側コンピュータ30では、図4に示
す利用者一覧画面から、所望のデータを抽出して表示す
ることが可能である。利用者一覧画面では、利用者ごと
に、次の項目で会計データが分類されて表示される。
【0064】「A最終仕訳入力日(最後に仕訳を入力し
た日付)」,「B最終チェック日(最後に監査を行った
日付)」,「C要チェック仕訳(まだ監査を受けていな
い仕訳)」,「D修正削除(利用者が修正または削除し
た仕訳)」,「E証憑番号不連続(証憑番号が不連続の
仕訳)」,「F証憑番号無い仕訳(現金の支出の仕訳の
うち証憑番号が入力されていない仕訳)」,「G勘定科
目マイナス残(残高がマイナスになっている勘定科
目)」。
【0065】「H非課税・対象外・収入仕訳(消費税区
分が非課税または課税対象外の仕訳)」,「I課税仕入
・売上・賃借仕訳(消費税区分が課税仕入または課税売
上の仕訳)」,「J課税区分混在科目(課税区分混在科
目を使用している仕訳)」,「K非経常取引(経常的で
はない仕訳)」,「L修正依頼の未処理(利用者へ仕訳
の修正依頼をしたもののうち未処理のもの)」,「M質
問に対する未回答(利用者へ質問した仕訳のうちまだ回
答がないもの)」,「N訪問時に解決するもの(利用者
への訪問時に確認するべき仕訳)」。
【0066】上記項目のうち、「C 要チェック仕訳」
欄の件数をクリックすることにより、まだ監査が完了し
ていない会計データを抽出及び取得することができる。
図4の例では、株式会社北海道商事については121件
の未監査の会計データがあり、有限会社沖縄については
6件の未監査の会計データがあることになる。これら未
監査の会計データについて監査処理が行われる。
【0067】図4の表示画面において、各顧客の監査が
完了していない会計データの件数(例えば、株式会社北
海道商事であれば121件)をクリックすると、図5に
示す会計データ表示画面において、各会計データについ
ての詳細な内容が表示される。
【0068】会計データの表示については、条件指定を
することにより、すべての科目について、科目毎の表示
を行うことが可能である。また、科目別の会計データを
日付順に並べて表示したり、各科目毎の総勘定元帳形式
で表示することも可能である。
【0069】会計データは、監査チェック項目に照合さ
れてチェックされる。なお、監査人の判断を入れてチェ
ックが行われる前に、監査支援機能プログラムにより自
動的にチェックされるように構成されている。また、問
題のある会計データについて自動的に抽出されるように
構成されている。
【0070】会計データの内容に関する自動チェックの
一例として、現金,法定福利費及び厚生費,リース料,
売掛金について説明する。現金の場合は、帳簿上の現金
残高が不自然に多額でないか、逆にマイナスになってい
ないかどうかについて、自動的に検証がなされる。
【0071】この場合、監査チェック項目として、例え
ば「10万円<現金残高、になっていないデータを選
別」、または「0円>現金残高、になっていないデータ
を選別」、という条件が設定される。なお、本例の財務
会計処理システムSでは、利用者にとってさらに適切な
監査がなされるように、監査チェック項目を利用者毎に
設計することが可能であり、例えばこの金額について
も、個別に適正な値を設定することができる。
【0072】また、法定福利費及び厚生費の場合は、支
出した金額の中に、所得税課税対象項目又は交際費該当
項目が含まれていないかどうかが検証される。この場
合、監査チェック項目として、例えば「法定福利費が3
万円以上の取引」という条件が設定される。
【0073】このように、法定福利費及び厚生費につい
て、上記条件にしたがって該当する会計データを抽出す
ることにより、抽出された会計データを特に注意してチ
ェックすることができ、チェック漏れを防ぎながら確実
に監査を行うことが可能となる。
【0074】リース料については、新規契約があった場
合、リース契約書などに基づき所有者,リース物件,所
在,用途,リース料支払条件,リース期間,再リースの
取扱いなどを確認するとともに、税務上の会計処理が適
切に行われているか確認される。このとき、関係資料の
コピーが必要になるので、リース料に関する会計データ
が発生した場合は、監査チェック項目として「リースの
取引があった場合」という条件を設定し、自動的に、利
用者へ関係資料のコピー要請が送出されるようにする。
【0075】売掛金については、発生から3ヶ月以上回
収されない売掛金の有無を確認し、ある場合は得意先の
状況を確認し、回収督促経過の個別管理の必要性を説明
し、適切な指導が行われるが、この処理に関して、問題
のある売掛金データが自動的に抽出されるものである。
【0076】この場合、監査チェック項目として、「債
権年令を算出し、それが3ヶ月以上のものを抽出する」
という条件を設定し、回収が滞っている売掛金を抽出す
るようにする。
【0077】監査支援機能プログラムによる自動チェッ
クと、問題のある会計データの自動抽出が行われた後、
監査人により各会計データの内容が確認される。このと
き、内容確認画面に、チェックのポイントや注意事項が
表示されるようにすると好適である。監査人によるチェ
ックが終了した場合は、図5の会計データ表示画面にお
いて、各会計データの「チェック済」、または「以上の
データすべてをチェック済にする場合はここをクリック
してください。」の項目をクリックする。
【0078】なお、監査処理が終了した会計データにつ
いて、一覧として表示することも可能である。この場合
は、図4の利用者一覧画面において、「B 最終チェッ
ク日」の利用者毎に示された日付をクリックすることに
より、図6で示すように、直近の日付で行った監査済み
の会計データの一覧が表示される。
【0079】なお、監査済み会計データの表示について
は、条件指定をすることにより、すべての科目につい
て、科目毎の表示を行うことが可能である。また、科目
別の会計データを日付順に並べて表示したり、各科目毎
の総勘定元帳形式で表示することも可能である。
【0080】また、本例の財務会計処理システムSを利
用して、税務調整を効率化することも可能である。税務
調整を効率化する処理の一例として、法人税等の損金不
算入のケースに基づいて説明する。
【0081】税務調整では、決算書上では費用として計
上された交際費等の科目について、損金に算入させず
に、法人税等の計算を行うものである。本例の財務会計
処理システムSでは、このように税務調整が行われる科
目が発生した際にメッセージを送ったり、その伝票を抽
出したりすることで、まず税務調整を行わなければなら
ない可能性のある取引が抽出される。
【0082】監査人は、税務調整の対象として抽出され
た会計データについて、領収証の確認等必要な処理を行
い、明らかに財務調整の対象科目であるのか否かを確認
する。これは、厚生費,会議費などが交際費として計上
されているケースがあるためである。
【0083】なお、上記のように監査人が税務調整の対
象データに関する確認を行うとき、領収書のコピーが必
要になった場合などは、次述する「利用者に対して所定
作業を指示する機能」により、必要書類の要請を行うこ
とができる。
【0084】監査人側コンピュータ30では、「利用者
によって作成されたデータがある特定の条件を満たすと
きに利用者に対して所定作業を指示する機能」により、
監査処理を行う際に、利用者への質問や各種要請などが
発生した場合、利用者側コンピュータ20へ、質問等の
確認情報を送出することができる。これらの確認情報
は、問題があるとして抽出された会計データだけでな
く、監査人が任意に選択した会計データにも添付するこ
とが可能である。
【0085】監査人が監査処理を行う際に、会計データ
に不明な点がある場合、図5または図6の会計データ表
示画面において、「質問」の項目をクリックする。そう
すると、図7に示す質問入力画面が表示されるので、メ
ッセージ欄へ質問事項を入力する。質問入力画面には、
送信先,分類,伝票番号などが、会計データに対応して
表示される。なお、図5、図6で仕訳データが表示され
ており、この仕訳データに質問等の確認情報を添付して
いるが、仕訳データに限らず、仕訳データを集計した残
高データにも情報を添付することが可能である。
【0086】質問情報は会計データに付加されてサーバ
ーコンピュータ10に記憶される。利用者は、新たな会
計データを入力するときなどに、サーバーコンピュータ
10へアクセスした際、会計データに付加された質問情
報を閲覧することができる。
【0087】なお、質問に対する回答が早急に必要であ
る場合は、図7に示す質問フォームの「先方にメールで
通知する」欄をクリックする。これにより、利用者側コ
ンピュータ20または利用者の携帯電話のメールアドレ
スに、質問が送付された旨を伝えるメールが配信され
る。これにより利用者は、サーバーコンピュータ10に
アクセスするより前に、所定の会計データに質問があっ
たことを知ることができ、質問への対応を迅速に行うこ
とが可能となる。
【0088】利用者側コンピュータ20では、監査人か
らの質問を受けて、対応情報として質問への回答を入力
する。回答情報は、会計データに付加されて、サーバー
コンピュータ10へ送付され記憶される。このとき、利
用者から対応情報が送付されたことを、監査人側コンピ
ュータ30または監査人の携帯電話のメールアドレスに
通知するようにしても良い。
【0089】なお、監査人側コンピュータ30から利用
者側コンピュータ20へ送出される情報としては、不明
な点を確認するための質問情報の他に、内容確認情報と
して、会計データが誤っていた場合等における修正依頼
を送出することが可能である。
【0090】利用者へ会計データの修正を依頼するとき
は、図5または図6に示す会計データの表示画面におい
て、「修正依頼」の項目をクリックすると、図8に示す
入力画面が表示される。図8で示す入力画面には、送信
先,分類,伝票番号については、会計データに対応して
表示されている。修正依頼の場合、分類は「会計処理に
関する修正依頼」となっている。なお、監査人から利用
者へメッセージがあれば、メッセージ欄へ入力を行う。
【0091】また、上記のような質問や修正依頼だけで
なく、監査人側で会計データの修正をした場合、その修
正に対する承認依頼を利用者側に送出したり、他の依頼
事項を送出するようにしても良い。
【0092】さらに、監査人から利用者へは、上記した
ように質問や修正依頼がなされる他、所定の会計データ
に関する資料送付要請ができる構成としても良い。ま
た、利用者側で返答が困難な質問については、「利用者
によって作成されたデータがある特定の条件を満たすと
きに第三者に対して所定作業を指示する機能」により、
利用者が承認している第三者へ質問が送付されるように
しても良い。
【0093】監査人側コンピュータ30から特定の第三
者のコンピュータ40へ情報が送出されるケースとして
は、例えば、土地等の不動産購入の仕訳が行われたと
き、購入した土地の面積や所在地等についての情報を利
用者が即時に提供できない場合、第三者である不動産業
者または司法書士のコンピュータへ情報提供の要請が行
われる。
【0094】「利用者によって作成されたデータがある
特定の条件を満たすときに監査人に対して所定作業を指
示する機能」では、監査人自身に確認を促すための情報
が提示される。
【0095】監査人自身に確認を促すための情報とし
て、例えば、監査人が確認した内容について法的根拠を
確認する等の理由から、利用者に準備しておいてもらわ
なければならない書類がある場合、その旨をメモしてお
く必要がある。
【0096】監査人への確認情報を登録するためには、
図5または図6に示す会計データの表示画面において、
「訪問時」の項目をクリックする。これにより、図9に
示す入力画面が表示されるので、メモ欄に、訪問時まで
にどのような書類を準備しておいてもらうのかを入力す
る。その他、メモ欄には監査人の処理予定、任意のメモ
を記録することができる。
【0097】このようにして、該当の会計データに、備
忘録情報として監査人によるメモ情報が付加される。上
記メモは、図4の利用者一覧画面において、「メモを見
る」の項目をクリックすることにより、いつでも閲覧す
ることが可能である。監査人は、利用者への訪問を行う
前に、利用者一覧画面からメモを参照することにより、
訪問時に行うべき事項を確認することができる。
【0098】また、監査人への確認情報として、監査人
が会計データを検証するときに必要な原始証憑類を付加
情報として記録しておくことも可能である。原始証憑類
は、領収証や請求書等、または契約書等を含むものであ
る。
【0099】上記領収証や請求書等、または契約書等は
スキャナ等で読み取られ、読み取られたデータは、該当
する会計データに付加情報として添付される。その他、
イメージデータ、音声データ、ワープロで作成された文
書などのデータについて添付するようにしても良い。
【0100】これらの添付情報により、確実な監査が可
能になるとともに、税務署の調査時など監査に関して外
部に証明する必要が生じた場合、添付情報を利用して、
適正な処理であることを容易に証明することが可能とな
る。
【0101】さらに、監査人への確認情報として、利用
者より所定の会計データが入力されたときに、監査人へ
の注意を喚起するメッセージ情報を添付するようにして
も良い。メッセージ情報には、例えば、前記した税務調
整を効率化する処理において、交際費に関する会計デー
タが発生した場合に、税務調整が行われる科目が発生し
たことを伝えるメッセージ等が含まれる。
【0102】なお、図5または図6に示す会計データ表
示画面に、「添付情報参照」という項目を設け、この項
目をクリックすることにより、いつでも添付情報を参照
可能とすると好適である。
【0103】上記質問,修正依頼,訪問時の確認事項に
ついて、対応がなされた場合は、確認を了解した旨につ
いても、会計データへ記録される。また、確認事項への
対応がなされるまでの経過情報についても記録される。
このように、確認事項への経過や結果も記録しておくこ
とにより、各々の確認事項が最終的に処理を完了したか
未了なのかを管理することが可能となる。
【0104】このとき、それぞれの確認事項、経過情
報、対応情報について、情報を登録した者、情報登録日
を合わせて記録するようにしても良い。さらに、情報の
修正や削除があった場合は、修正,削除があった旨、修
正,削除を行った者、修正日または削除日を記録するよ
うにしても良い。
【0105】また、監査が完了した際は、監査完了情報
とともに、監査処理の責任者と監査を行った日付が、個
々の会計データに付加されて記録される。これにより、
監査処理を行った者が明確になり、責任の所在を明らか
にすることが可能となる。
【0106】以上のようにして監査処理がなされ、会計
データには、利用者,第三者,監査人への確認情報,確
認情報への対応情報,監査人による対応情報への確認情
報,監査完了情報,監査人情報,監査日付情報が付加情
報として記録される。
【0107】なお、監査処理を経て適正であると判断さ
れた会計データについては、その後、修正ができないよ
うにしても良い。或いは、適正であると判断されたデー
タについて書き換え可能としておき、監査後に修正がな
された場合は、その旨を付加情報として添付できる構成
としても良い。
【0108】また、監査処理を経て適正であると判断さ
れなかったデータについては、監査処理は終わったがま
だ処理しなければならないデータである、という付加情
報を添付すると良い。これにより、監査処理後に、再度
処理が必要なデータのみを抽出することが可能となる。
【0109】なお、利用者側コンピュータ20では、必
要に応じて、次の各項目について確認することが可能で
ある。確認可能な項目としては、監査が終了している範
囲、監査処理により適正でないと判断されたデータの内
容、監査人側コンピュータから利用者側コンピュータへ
の質問内容及びその質問への回答内容、その他監査人側
コンピュータから利用者側コンピュータへの依頼内容及
びその依頼への応答状況、等がある。
【0110】図10乃至図12に、監査人側コンピュー
タ30に表示される他の表示画面の態様を示す。図10
は利用者一覧画面の一例である。なお、図10では一社
のみが示されているが、複数の利用者を示すことができ
るのは勿論である。また、利用者の数が多い場合は、画
面をスクロールすることにより順次閲覧可能とされる。
【0111】図10の画面では、利用者名(顧問先
名)、利用者側での会計データの入力完了日、監査完了
日、決算月、監査人(担当者)等の基本的な事項が示さ
れている。また、監査の際になされた利用者への質問、
確認事項、依頼事項、監査人のメモ情報(後日確認等)
の件数が一覧で示され、監査に関する未処理案件の数が
一目で分かるようになっている。また、図10の画面で
は、利用者のコード順、担当者順、決算月順、監査完了
順などの順に、利用者の並び替えができるように構成さ
れている。
【0112】また、図10の画面で「監査結果」をクリ
ックすると、図11に示すように、利用者別に監査の結
果抽出された会計データが表示される。この画面では、
抽出された会計データの他に、利用者への質問、確認事
項、依頼事項、監査人メモ情報の各件数が表示される。
【0113】利用者への質問、確認事項、依頼事項、監
査人メモ情報の各件数をクリックすると、これらの事項
に関連する会計データとともに、質問や確認の内容、返
信内容、質問や返信の作成日及び作成者、経過情報が表
示される。また、質問や返信の修正,削除がなされた場
合は、修正日,削除日及び修正者,削除者等が表示され
る。
【0114】同様に、監査の結果抽出された要チェック
項目をクリックすると、それぞれの詳細情報が表示され
る。例えば、自動検出されたチェック項目としてマイナ
ス残高になっている売掛金の欄や、監査人により問題が
あるとされた残高の欄をクリックすると、どうしてこの
ような残高になってしまったのか、その経過を示す情報
が表示される。
【0115】また、仕訳に関して問題があるとされた項
目(件数)をクリックすると、図12に示すように、各
会計データが表示される。ここでは、それぞれの会計デ
ータについて、質問や依頼等の対応行動がなされたか否
かについても表示される。
【0116】さらに、図11の画面において、旅費交通
費が前月発生に比べ50%以上乖離など、発生額の乖離
が生じた場合や、経営分析値で異常値が発生した場合
は、利用者に注意を促すメッセージを送付できるように
構成されている。
【0117】その他、図10の利用者一覧画面からは、
各利用者毎の経営分析指標一覧の閲覧画面(経営分析を
クリック)や、利用者毎の監査チェック項目の設定画面
(チェックリスト設計をクリック)等、各利用者毎の詳
細なデータを閲覧する画面や、各利用者毎の設定を行う
画面に移行することができるように構成されている。
【0118】(4.監査支援機能プログラムの処理フロ
ー)次に、監査支援機能プログラムの処理(処理A)の
流れについて、フローチャートに基づいて説明する。先
ず、ステップS1で認証処理が行われる。認証処理で
は、監査人に対して、ID番号及びパスワードの入力が
要求される。
【0119】監査人により入力されたID番号及びパス
ワードが、サーバーコンピュータ10に登録されている
ID番号及びパスワードと一致していることが確認され
たら、次いで、ステップS2で会計データへのアクセス
が行われる。会計データは、財務会計処理アプリケーシ
ョンによる処理(処理B)において、利用者の入力情報
に基づいて作成されたものである。なお、処理Bについ
ては後述する。
【0120】ステップS3で、監査の対象が決定してい
るかどうかが判定される。監査の対象が決定している場
合、すなわち、利用者側から会計データ入力完了の通知
を受け取っており、その利用者の会計データについて監
査することが決まっている場合は、ステップS5に進
む。決定していない場合は、ステップS4に進む。
【0121】ステップS4では、会計データにおいて、
監査の済んでいないデータがあるかどうか判定される。
監査の済んでいないデータがない場合(ステップS4;
No)、処理を終了する。
【0122】監査の済んでいないデータがある場合(ス
テップS4;Yes)、ステップS5で監査の済んでい
ないデータが取得される。ステップS6では、サーバー
コンピュータ10から、監査が行われる対象者毎に設定
された監査チェック項目の読み込みが行われる。
【0123】ステップS7では、監査チェック項目と会
計データとの対比が行われる。ここでは、残高等に問題
のある会計データ、資料が必要な会計データについて自
動的にチェックが行われ、さらにステップS8で、問題
のある会計データの抽出、資料要請情報の送出が行われ
る。
【0124】この後さらに、監査人によるチェックが開
始される。このとき、画面上に監査チェック項目が表示
されるようにしても良い。監査人は会計データに不備が
ないか検討し、チェックを終えたものについては、チェ
ック済みとして処理していく。
【0125】また、適正に処理されていないものについ
ては、図5に示す画面において、「質問」や「修正依
頼」の項目が選択され、さらに利用者や第三者へのメッ
セージ等が入力される。
【0126】ステップS9では、利用者,第三者,監査
人自身への確認要請があるかどうかが判別される。利用
人,第三者への確認要請があるかどうかについては、監
査人により、図5に示す画面において、「質問」や「修
正依頼」が選択されているかどうかにより判定される。
また、監査人自身への確認要請があるかどうかについて
は、図5に示す画面において、「訪問時」が選択されて
いるかどうかにより判定される。また、所定の会計デー
タへイメージデータやメッセージなどの添付情報がある
かどうかにより判定される。
【0127】ステップS9で、利用者,第三者,監査人
自身いずれかへの確認要請があると判定された場合(ス
テップS9;Yes)、処理Cへ進む。利用者,第三
者,監査人自身いずれかへの確認要請がないと判定され
た場合(ステップS9;No)、ステップS10に進
む。
【0128】ステップS10では、監査人により適正で
あると判定された会計データに対して、適正を示す情
報,監査日,監査人に関する付加情報が記録される。ス
テップS11では、このように監査が完了した後で、さ
らに不適正であるとみなされる会計データがあるかどう
かが判定される。
【0129】ここでは、図6に示す監査済みの会計デー
タ一覧画面において、「質問」や「修正依頼」の項目が
選択されたかどうかが判定される。適正でない処理があ
る場合(ステップS11;Yes)、処理Dに進む。
【0130】全ての会計データが適正に処理されてお
り、不適切な処理が行われた会計データがない場合(ス
テップS11;No)、処理を終了する。なお、監査が
完了した会計データについて、後日修正が行われる場合
は、該当の会計データに対して、監査完了後に修正した
ことを示す付加情報が記録される。
【0131】次に、財務会計処理アプリケーションによ
る処理(処理B)の流れについて説明する。先ず、ステ
ップS21で認証処理が行われる。認証処理では、利用
者に対して、ID番号及びパスワードの入力が要求され
る。
【0132】利用者により入力されたID番号及びパス
ワードが、サーバーコンピュータに登録されているID
番号及びパスワードと一致していることが確認された
ら、次いで、ステップS22で利用者側コンピュータ
に、会計データ入力用の画面が表示される。
【0133】ここで、利用者により会計データの入力が
行われる。入力されたデータには、ステップS23でデ
ータ作成日と作成者情報が追加された後、ステップS2
4で通信回線網Iを介してサーバーコンピュータ10へ
送付される。次に、ステップS25で、データ入力が完
了した旨をサーバーコンピュータ10または監査人側コ
ンピュータ30へ送出するかどうかが判定される。デー
タ入力完了を通知しない場合(ステップS25;N
o)、そのまま処理を終了する。データ入力完了を通知
する場合(ステップS25;Yes)、ステップS26
でデータ入力完了の通知処理がなされ、処理を終了す
る。
【0134】次に、監査人から、利用者,第三者,監査
人自身いずれかへの確認要請がある場合の処理(処理
C)について説明する。先ず、利用者,第三者,監査人
自身のうち、誰宛の確認事項なのかが検討される。
【0135】ステップS31で利用人への確認事項なの
かどうか判定される。図5の表示画面の場合には、「質
問」または「修正依頼」の欄がクリックされ、確認事項
の宛先が利用人であるのかどうかが判定される。利用人
への確認事項である場合(ステップS31;Yes)、
ステップS32で利用者側コンピュータ20へ、確認事
項として質問や資料要請などの情報が送付・表示され
る。
【0136】利用人への確認事項でない場合(ステップ
S31;No)、ステップS33で第三者への確認事項
なのかどうか判定される。ここでは、図5の表示画面に
おいて「質問」の欄がクリックされ、さらに図7の入力
フォームにおいて、質問の宛先が第三者であるのかどう
かが判定される。第三者への確認事項である場合(ステ
ップS33;Yes)、ステップS34で第三者側コン
ピュータ40へ、確認事項として質問が送付・表示され
る。
【0137】第三者への確認事項でない場合(ステップ
S33;No)、ステップS35で監査人自身への確認
事項なのかどうか判定される。ここでは、図5の表示画
面において、「訪問時」の欄がクリックされているか、
所定の会計データにイメージデータなどの添付情報があ
るかどうかが判定される。監査人自身への確認事項であ
る場合(ステップS35;Yes)、ステップS36
で、利用者一覧画面(図4)のメモ欄において「メモを
見る」の項目を選択できるようにする。なお、利用者,
第三者,監査人自身のいずれへも確認事項がない場合
(ステップS35;No)は処理を終了する。
【0138】ステップS37では、各確認事項への応答
があったかどうか判定がなされる。確認事項への応答が
あった場合(ステップS37;Yes)、監査人が対応
情報を確認した後、ステップS38で対応情報を確認し
たことを示す情報が、会計データへ付加される。確認事
項への応答がない場合(ステップS37;No)、ステ
ップS31からステップS36の処理を繰り返す。
【0139】監査が終了した段階で適正でないと判断さ
れ、確認は終わったがまだ処理しなければならない会計
データがある場合は、次の処理Dが行われる。処理Dに
より、これらの会計データが抽出可能となり、修正を行
うことが可能となる。処理DのステップS41では、こ
れらの会計データについて、監査済みだけど処理が必要
であることを示す情報が付加情報として記録される。
【0140】ステップS42では、上記付加情報が記録
された会計データが、サーバーコンピュータ10を介し
て利用者へ通知される。利用者側では送付された会計デ
ータを受け取って修正する。修正済みデータについては
再度監査が行われる。
【0141】本例の監査支援機能付き財務会計処理シス
テムSでは、利用者毎に監査チェック項目を設定するこ
とが可能である。この処理について、処理Eとして示
す。処理EのステップS51では、利用者の個別データ
が読み込まれる。個別データには、業種、法人・個人の
別、売上規模、資本金規模、過去の監査結果に関するデ
ータが含まれる。
【0142】ステップS52では、チェック内容が決定
される。チェック内容は、利用者の個別データに基づい
て、利用者の業種、法人・個人の別、規模に応じて、サ
ーバーコンピュータ10の記憶部14より、利用者の業
態に合致するチェック項目が選択される。また、過去の
監査結果データから、過去において特別にチェックされ
た内容を参照し、そのようなものがあればチェックすべ
き内容として決定される。
【0143】ステップS53では、ステップS52で決
定されたチェック内容について、さらに詳細な設定がな
される。例えば、取引内容、残高、累計額のチェックで
あれば、摘要中の言葉の検索、日付の特定、科目の特定
等が設定される。経営分析値のチェックであれば、経営
分析指標の特定が行われる。詳細な設定については、必
要に応じて監査人が判断し、適切なものが決定される。
【0144】ステップS54では、問題のある会計デー
タを抽出する際の条件が指定される。条件設定として、
例えば、摘要中に特定の言葉が出てきたときにその会計
データを抽出する、特定の日付の取引を抽出する、特定
の科目を抽出する、特定の経営分析指標について一定の
値以上(または以下)になったとき問題が発生したもの
とする、仕訳や残高、或いは累計額の乖離が一定の値以
上(または以下)の金額であるとき問題が発生したもの
とする、等がなされる。残高の場合は、例えば過去のデ
ータや業界平均等を参照して設定される。さらに、必要
に応じて上記条件が組み合わせられ、利用者に固有のさ
らに細かい設定を行うことが可能である。
【0145】なお、上記実施例では、財務会計処理アプ
リケーションが、サーバーコンピュータ10から利用者
側コンピュータ20へ送付され、利用者側で入力された
会計データがサーバーコンピュータ10へ送出される構
成として説明したが、これに限らず、財務会計処理アプ
リケーションが予め利用者側コンピュータ20に格納さ
れている構成であっても良い。この場合、会計データは
利用者側コンピュータ20から取得される。
【0146】また、監査支援機能プログラムについて、
予め監査人側コンピュータ30に格納されている構成で
あっても良い。また、上記実施例では、監査人側コンピ
ュータ30に監査支援プログラムが送出され、監査人側
コンピュータ30で監査を行う構成とされているが、サ
ーバーコンピュータ10のある場所に監査人がいる場合
は、サーバーコンピュータ10で監査を行う構成として
も良い。
【0147】上記実施形態から把握できる請求項以外の
技術的思想を以下に記載する。 (1)請求項1乃至3いずれか記載の監査支援機能を付
加した財務会計処理システムにおいて、前記監査チェッ
ク項目は順次蓄積されることを特徴とする。このような
構成とすることにより、初めに経験,知識が豊富な者が
当該システムの機能を利用し、あらかじめ監査すべき項
目を列挙し、さらに必要な監査チェック項目があれば順
次システムに記録することができるので、確実にチェッ
クを行うことが可能となる。そして、他の経験や知識が
少ない者が監査を実施する場合でも、チェック漏れがな
く確実に監査を行うことが可能となる。
【0148】(2)請求項1乃至3いずれか記載の監査
支援機能を付加した財務会計処理システムにおいて、前
記監査チェック項目は略全ての利用者に共通するチェッ
ク項目の他に、業種別に作成された監査チェック項目、
企業別に作成された監査チェック項目、法人または個人
の別に作成された監査チェック項目、売上金額の規模別
に作成された監査チェック項目、資本金の金額の規模別
に作成された監査チェック項目のいずれかまたは組合せ
を含むことを特徴とするこのような構成とすることによ
り、利用者に合わせて監査チェック項目を設計管理する
ことにより、利用者の業態に応じて適切な監査を行うこ
とが可能である。
【0149】(3)請求項1乃至3いずれか記載の監査
支援機能を付加した財務会計処理システムにおいて、前
記利用者が処理した財務会計情報には情報作成日,情報
作成者,監査日に関する情報,担当監査人に関する情
報,適正な処理であることを示す情報,監査が未完了で
あることを示す情報,前記利用者への確認情報,前記監
査人への確認情報,該確認情報に関する経過情報,該確
認情報への対応情報に関する情報,前記各情報の作成
日,修正日,削除日または作成者,修正者,削除者に関
する情報のうちいずかまたは組合せた情報を付加情報と
して記録できるように構成されている。これにより、各
会計データにまつわる関連情報を容易に参照することが
可能となる。
【0150】なお、前記利用者への確認情報は質問情
報,資料要請情報,内容確認情報を含むことを特徴とす
る。さらに、前記監査人への確認情報は、前記監査人の
ための備忘録情報、前記財務会計情報に関するイメージ
データ,音声データ,文書ファイルデータ、前記利用者
が処理した所定の財務会計情報に対するメッセージ情報
を含むことを特徴とする。さらにまた、前記確認情報へ
の対応情報に関する情報は前記サーバーコンピュータま
たは前記監査人側コンピュータに送出されることを特徴
とする。
【0151】(4)請求項1乃至3いずれか記載の監査
支援機能を付加した財務会計処理システムにおいて、前
記財務会計情報の登録完了を通知する情報が前記サーバ
ーコンピュータまたは前記監査人側コンピュータに送出
されることを特徴とする。これにより、監査人はデータ
入力が完了したタイミングで監査を行うことが可能とな
る。
【0152】(5)請求項1乃至3いずれか記載の監査
支援機能を付加した財務会計処理システムにおいて、前
記監査支援機能を付加した財務会計処理システムは前記
財務会計処理に関する質問及び応答が送受信される第三
者のコンピュータを含むことを特徴とする。そして、前
記利用者が処理した財務会計情報には前記第三者への質
問情報が付与される。これにより、監査人からの質問等
に対して利用者が対応不可能である場合は、利用者が承
認した第三者より応答を得ることが可能となる。
【0153】(6)請求項1乃至3いずれか記載の監査
支援機能を付加した財務会計処理システムにおいて、注
意すべき財務会計情報を含む情報を、監査人に提示する
処理を含むことを特徴とする。情報を監査人に提示する
処理では、利用者の一覧情報を提示する処理、該一覧情
報から選択された利用者毎の情報を提示する処理がなさ
れることを特徴とする。
【0154】前記情報には、注意すべき財務会計情報,
該情報の経過情報,情報作成日,情報作成者,監査日に
関する情報,担当監査人に関する情報,監査が未完了で
あることを示す情報,前記利用者への確認情報,前記監
査人への確認情報,該確認情報に関する経過情報,該確
認情報への対応情報に関する情報,前記各情報の作成
日,修正日,削除日または作成者,修正者,削除者に関
する情報のうちいずれかまたは組合せた情報が含まれ
る。
【0155】(7)請求項4乃至8いずれか記載の財務
会計処理方法において、前記監査チェック項目は順次蓄
積されることを特徴とする。 (8)請求項4乃至8いずれか記載の財務会計処理方法
において、前記監査チェック項目は、利用者毎に前記財
務会計情報のチェック内容を決定する工程、該決定され
たチェック内容それぞれについて問題のある会計データ
を抽出する際の条件を指定する工程より設定されること
を特徴とする。そして、さらにチェックした結果につい
て監査人に報告すべきものがあるときのメッセージを作
成する工程を備えたことを特徴とする。さらにまた、前
記問題のある会計データを抽出する際の条件を組み合わ
せて、より細かい条件設定を行うことを特徴とする。
【0156】(9)請求項4乃至8いずれか記載の財務
会計処理方法において、前記第1のコンピュータまたは
利用者側コンピュータは前記財務会計情報に情報作成
日,情報作成者に関する情報のいずれかまたはその組合
せを付与することを特徴とする。
【0157】(10)請求項4乃至8いずれか記載の財
務会計処理方法において、前記第2のコンピュータ,前
記監査人側コンピュータ,前記サーバーコンピュータは
前記財務会計情報に監査日に関する情報,担当監査人に
関する情報,適正な処理であることを示す情報,監査が
未完了であることを示す情報,前記利用者への確認情
報,前記監査人への確認情報,該確認情報に関する経過
情報,該確認情報への対応情報に関する情報,前記各情
報の作成日,修正日,削除日または作成者,修正者,削
除者に関する情報のうちいずかまたは組合せた情報を付
与することを特徴とする。
【0158】なお、前記利用者への確認情報は質問情
報,資料要請情報,内容確認情報を含む。また、前記監
査人への確認情報は、前記監査人のための備忘録情報、
前記財務会計情報に関するイメージデータ,音声デー
タ,文書ファイルデータ、所定の財務会計情報に対する
メッセージ情報を含むことを特徴とする。
【0159】(11)請求項4乃至8いずれか記載の財
務会計処理方法において、前記第1のコンピュータ,利
用者側コンピュータ,監査人側コンピュータは前記確認
情報へ対応したことにより生成された情報を前記サーバ
ーコンピュータへ送出することを特徴とする。
【0160】(12)請求項4乃至8いずれか記載の財
務会計処理方法において、前記財務会計情報の登録完了
を通知する情報が前記第2のコンピュータ,サーバーコ
ンピュータ,監査人側コンピュータに送出されることを
特徴とする。
【0161】(13)請求項4乃至8いずれか記載の財
務会計処理方法において、前記第2のコンピュータまた
は前記サーバーコンピュータより、前記財務会計処理に
関する質問及び応答が第三者のコンピュータへ送受信さ
れることを特徴とする。
【0162】(14)請求項4乃至8いずれか記載の財
務会計処理方法において、注意すべき財務会計情報を抽
出した後に、該注意すべき財務会計情報を含む情報を、
監査人に提示することを特徴とする。このとき、先ず利
用者の一覧情報を提示し、次に前記一覧情報から選択さ
れた利用者毎の情報を提示する。
【0163】前記情報には、注意すべき財務会計情報,
該情報の経過情報,情報作成日,情報作成者,監査日に
関する情報,担当監査人に関する情報,監査が未完了で
あることを示す情報,前記利用者への確認情報,前記監
査人への確認情報,該確認情報に関する経過情報,該確
認情報への対応情報に関する情報,前記各情報の作成
日,修正日,削除日または作成者,修正者,削除者に関
する情報のうちいずれかまたは組合せた情報が含まれ
る。
【0164】(15)請求項9または10記載の財務会
計処理装置において、前記記憶部には前記監査チェック
項目が順次蓄積されることを特徴とする。 (16)請求項9または10記載の財務会計処理装置に
おいて、前記記憶部には前記監査チェック項目として、
略全ての利用者に共通する監査チェック項目、業種別に
作成された監査チェック項目、企業別に作成された監査
チェック項目、法人または個人の別に作成された監査チ
ェック項目、売上金額の規模別に作成された監査チェッ
ク項目、資本金の金額の規模別に作成された監査チェッ
ク項目が記憶されたことを特徴とする。
【0165】(17)請求項9または10記載の財務会
計処理装置において、前記財務会計情報は、情報作成
日,情報作成者,監査日に関する情報,担当監査人に関
する情報,適正な処理であることを示す情報,監査が未
完了であることを示す情報,前記利用者への確認情報,
前記監査人への確認情報,該確認情報に関する経過情
報,該確認情報への対応情報に関する情報,前記各情報
の作成日,修正日,削除日または作成者,修正者,削除
者に関する情報のうちいずれかまたは組合せた情報を付
加情報として含むことを特徴とする。
【0166】なお、前記利用者への確認情報は質問情
報,資料要請情報,内容確認情報を含む。また、前記監
査人への確認情報は、前記監査人のための備忘録情報、
前記財務会計情報に関するイメージデータ,音声デー
タ,文書ファイルデータ、所定の財務会計情報に対する
メッセージ情報を含む。また、前記確認情報へ対応した
ことにより生成された情報は前記記憶部に記憶される。
さらに、前記確認情報へ対応したことにより生成された
情報は前記記憶部より前記監査人側コンピュータへ送出
される。
【0167】(18)請求項9または10記載の財務会
計処理装置において、前記財務会計情報の登録完了を通
知する情報が前記記憶部に記憶されることを特徴とす
る。 (19)請求項9または10記載の財務会計処理装置に
おいて、前記財務会計情報の登録完了を通知する情報が
前記記憶部より前記監査人側コンピュータへ送出される
ことを特徴とする。
【0168】(20)請求項9または10記載の財務会
計処理装置において、前記監査支援機能を付加した財務
会計処理装置は前記通信回線網を介して前記財務会計処
理に関する質問及び応答が送受信される第三者のコンピ
ュータに接続されたことを特徴とする。前記財務会計情
報には前記第三者への質問情報が付与される。
【0169】(21)請求項11記載のプログラムにお
いて、前記利用者より入力された財務会計情報を収集す
るステップは、監査が未完了であることを示す情報が付
された財務会計情報を検索するステップを含むことを特
徴とする。
【0170】(22)請求項11記載のプログラムにお
いて、前記利用者により得られた情報と予め登録された
監査チェック項目とを対比させるステップは、前記財務
会計情報に前記利用者への確認情報,前記監査人への確
認情報,前記各情報の作成日,修正日,削除日または作
成者,修正者,削除者に関する情報のいずれかまたはそ
の組合せを付すステップを含むことを特徴とする。
【0171】なお、前記利用者への確認情報は質問情
報,資料要請情報,内容確認情報を含む。また、前記監
査人への確認情報は、前記監査人のための備忘録情報、
前記財務会計情報に関するイメージデータ,音声デー
タ,文書ファイルデータ、所定の財務会計情報に対する
メッセージ情報を含む。
【0172】(23)請求項11記載のプログラムにお
いて、前記対比の結果から前記財務会計情報から注意す
べき財務会計情報を抽出するステップは、前記財務会計
情報に監査日に関する情報,担当監査人に関する情報,
適正な処理であることを示す情報のいずれかまたは組合
せた情報を付すステップを含むことを特徴とする。
【0173】(24)請求項11記載のプログラムにお
いて、前記対比の結果を出力するステップを備え、該ス
テップは前記財務会計情報に付された確認情報に対する
対応の有無を示す情報を付すステップを含むことを特徴
とする。
【0174】(25)請求項11記載のプログラムにお
いて、注意すべき財務会計情報を抽出するステップの後
に、該注意すべき財務会計情報を含む情報を、監査人に
提示するステップを備えたことを特徴とする。該ステッ
プは、利用者の一覧情報を提示するステップ、前記一覧
情報から選択された利用者毎の情報を提示するステップ
を備える。
【0175】前記情報には、注意すべき財務会計情報,
該情報の経過情報,情報作成日,情報作成者,監査日に
関する情報,担当監査人に関する情報,監査が未完了で
あることを示す情報,前記利用者への確認情報,前記監
査人への確認情報,該確認情報に関する経過情報,該確
認情報への対応情報に関する情報,前記各情報の作成
日,修正日,削除日または作成者,修正者,削除者に関
する情報のうちいずれかまたは組合せた情報が含まれ
る。
【0176】(26)請求項11記載のプログラムにお
いて、前記利用者より入力された財務会計情報を収集す
るステップの前に、前記財務会計情報の登録完了を通知
する情報を取得するステップを備えたことを特徴とす
る。そして、
【0177】(27)請求項12記載のプログラムにお
いて、さらにチェックした結果監査人に報告すべきもの
があるときのメッセージを作成するステップを備えたこ
とを特徴とする。さらにまた、前記問題のある会計デー
タを抽出する際の条件を組み合わせて、より細かい条件
設定を行うステップを備えたことを特徴とする。
【0178】
【発明の効果】以上のように、本発明の監査支援機能付
き財務会計処理システムでは、データ入力や、このデー
タに対する監査処理がインターネットを含む通信手段を
通じて行われ、相手が必ずしもその場にいなければなら
ないということがないので、監査を行う者と、利用者の
それぞれの時間を有効的に利用することが可能となる。
【0179】また、監査チェック項目に基づいて、注意
すべき財務会計処理のデータを抽出し、また何に注意し
てチェックすべきかという監査を行うように構成されて
いるので、チェック漏れを防ぎ、効率的に監査を行うこ
とができる。また、監査を行う者や、その監査を行う対
象(ここではアプリケーション利用者が処理した会計情
報、またはその監査を行う対象となる事業者)が多い場
合でも、監査の内容に差異が生じることなく、質の高い
監査を行うことが可能である。さらに、監査チェック項
目が利用者毎に設定可能とされているので、利用者の業
態に合わせて適切な監査を行うことが可能となる。
【0180】さらに、上記監査チェック項目は順次蓄積
可能に構成されているので、初めに経験,知識が豊富な
者が当該システムの機能を利用し、あらかじめ監査すべ
き項目を列挙し、さらに必要な監査チェック項目があれ
ば順次システムに記録することによって、確実にチェッ
クを行うことが可能となる。したがって、他の経験や知
識が少ない者が監査を実施する場合でも、チェック漏れ
がなく確実に監査を行うことが可能となる。
【0181】さらにまた、利用者側コンピュータ,監査
人側コンピュータ,サーバーコンピュータが、インター
ネット等の通信回線網で接続された構成とされており、
また、会計データに質問や確認事項等を添付することが
できるように構成されているので、監査人が監査を行っ
ているときに、利用者への質問や確認事項または資料要
請などがあった場合、瞬時にこれらを要請する情報を利
用者側へ送付することが可能である。
【0182】さらに、個々の会計データには、情報作成
日,情報作成者,監査日に関する情報,担当監査人に関
する情報,適正な処理であることを示す情報,監査が未
完了であることを示す情報,前記利用者への確認情報,
前記監査人への確認情報,該確認情報に関する経過情
報,該確認情報への対応情報に関する情報,前記各情報
の作成日,修正日,削除日付または作成者,修正者,削
除者に関する情報などの情報を記録できるように構成さ
れているので、各会計データにまつわる関連情報を参照
することにより、処理の経過や結果を把握,管理するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監査支援機能付き財務会計処理システ
ムの構成を示す説明図である。
【図2】各コンピュータのハード構成を示す説明図であ
る。
【図3】会計データの入力画面の一例を示す説明図であ
る。
【図4】監査人側コンピュータでの表示画面を示す説明
図である。
【図5】監査人側コンピュータでの表示画面を示す説明
図である。
【図6】監査人側コンピュータでの表示画面を示す説明
図である。
【図7】監査人側コンピュータでの表示画面を示す説明
図である。
【図8】監査人側コンピュータでの表示画面を示す説明
図である。
【図9】監査人側コンピュータでの表示画面を示す説明
図である。
【図10】監査人側コンピュータでの表示画面の他の態
様を示す説明図である。
【図11】監査人側コンピュータでの表示画面の他の態
様を示す説明図である。
【図12】監査人側コンピュータでの表示画面の他の態
様を示す説明図である。
【図13】監査支援機能プログラムの処理の流れを示す
フローチャートである。
【図14】監査支援機能プログラムの処理の流れを示す
フローチャートである。
【図15】監査支援機能プログラムの処理の流れを示す
フローチャートである。
【図16】監査支援機能プログラムの処理の流れを示す
フローチャートである。
【図17】監査支援機能プログラムの処理の流れを示す
フローチャートである。
【図18】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 サーバーコンピュータ 20 利用者側コンピュータ 30 監査人側コンピュータ 40 第三者側コンピュータ 11,21,31 CPU 12,22,32 入力部 13,23,33 出力部 14,24,34 記憶部 15,25,35 送受信部 I 通信回線網 S 監査支援機能付き財務会計処理システム
フロントページの続き (72)発明者 石田 宏実 北海道札幌市中央区南八条西4丁目422番 地 株式会社日本プロマイト内 (72)発明者 橋本 優三 北海道札幌市中央区南八条西4丁目422番 地 株式会社日本プロマイト内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターネットを含む通信回線網を使用
    した財務会計処理システムにおいて、利用者が処理した
    財務会計情報に対して監査を行う監査支援機能を付加し
    た財務会計処理システムであって、 前記利用者側に設けられた利用者側コンピュータと、前
    記利用者側コンピュータと前記通信回線網を介して接続
    されるサーバーコンピュータと、を備え、 該サーバーコンピュータは、前記通信回線網を介して前
    記利用者側コンピュータへ提供される財務会計処理用の
    アプリケーションプログラムと、 該財務会計処理用のアプリケーションプログラムにより
    前記利用者から得た情報と、 該情報の異常性を判別するための監査チェック項目と、 該監査チェック項目と前記利用者から得た情報とを対比
    させる処理、該対比処理の結果から注意すべき財務会計
    情報を抽出する処理、を行う監査支援機能プログラム
    と、を備えたことを特徴とする監査支援機能を付加した
    財務会計処理システム。
  2. 【請求項2】 インターネットを含む通信回線網を使用
    した財務会計処理システムにおいて、利用者が処理した
    財務会計情報に対して監査を行う監査支援機能を付加し
    た財務会計処理システムであって、 前記利用者側に設けられた利用者側コンピュータと、前
    記利用者が処理した財務会計情報について監査を行う監
    査人側コンピュータと、前記利用者側コンピュータ及び
    監査人側コンピュータと前記通信回線網を介して接続さ
    れるサーバーコンピュータを備え、 該サーバーコンピュータは、前記通信回線網を介して前
    記利用者側コンピュータへ提供される財務会計処理用の
    アプリケーションプログラムと、 該財務会計処理用のアプリケーションプログラムにより
    前記利用者から得た情報と、 該情報の異常性を判別するための監査チェック項目と、 前記通信回線網を介して前記監査人側コンピュータへ提
    供されるとともに、前記監査チェック項目と前記利用者
    から得た情報とを対比させる処理、該対比処理の結果か
    ら注意すべき財務会計情報を抽出する処理、を行う監査
    支援機能プログラムと、を備えたことを特徴とする監査
    支援機能を付加した財務会計処理システム。
  3. 【請求項3】 インターネットを含む通信回線網を使用
    した財務会計処理システムにおいて、利用者が処理した
    財務会計情報に対して監査を行う監査支援機能を付加し
    た財務会計処理システムであって、 前記利用者側に設けられた利用者側コンピュータと、該
    利用者側コンピュータと前記通信回線網を介して接続さ
    れ前記利用者が処理した財務会計情報について監査を行
    う監査人側コンピュータと、を備え、 前記利用者側コンピュータは財務会計処理用のアプリケ
    ーションプログラムと、 該財務会計処理用のアプリケーションプログラムにより
    前記利用者から得た情報と、を備え、 前記監査人側コンピュータは前記利用者から得た情報の
    異常性を判別するための監査チェック項目と、 該監査チェック項目と前記利用者から得た情報とを対比
    させる処理、該対比処理の結果から注意すべき財務会計
    情報を抽出する処理、を行う監査支援機能プログラム
    と、を備えたことを特徴とする監査支援機能を付加した
    財務会計処理システム。
  4. 【請求項4】 インターネットを含む通信回線網を使用
    して財務会計処理と該財務会計処理への監査処理とを行
    う財務会計処理方法であって、前記利用者から財務会計
    情報を収集し、該財務会計情報と予め登録された監査チ
    ェック項目とを対比させて前記財務会計情報から注意す
    べき財務会計情報を抽出し、該注意すべき財務会計情報
    を監査人に提示するようにしたことを特徴とする財務会
    計処理方法。
  5. 【請求項5】 インターネットを含む通信回線網を介し
    て利用者側の第1のコンピュータに接続可能な第2のコ
    ンピュータにより、前記第1のコンピュータで処理され
    た財務会計情報について監査を行う情報処理方法であっ
    て、 前記第1のコンピュータから財務会計処理アプリケーシ
    ョンプログラムに従って出力された財務会計情報を前記
    第2のコンピュータの記憶部に記憶し、 第2のコンピュータに予め登録された監査チェック項目
    と、前記財務会計情報を対比して注意すべき財務会計情
    報を抽出することを特徴とする財務会計処理方法。
  6. 【請求項6】 インターネットを含む通信回線網を介し
    て利用者側コンピュータに接続可能なサーバーコンピュ
    ータ及び監査人側コンピュータにより、前記利用者側コ
    ンピュータで処理された財務会計情報について監査を行
    う情報処理方法であって、 前記サーバーコンピュータから前記利用者側コンピュー
    タへ財務会計処理アプリケーションプログラムを送出
    し、 前記利用者側コンピュータから前記財務会計処理アプリ
    ケーションプログラムに従って出力された財務会計情報
    を前記サーバーコンピュータの記憶部に記憶し、 前記サーバーコンピュータから前記監査人側コンピュー
    タへ監査支援機能プログラムを送出し、 前記監査人側コンピュータが前記監査支援機能プログラ
    ムに従って前記サーバーコンピュータに予め登録された
    監査チェック項目と、前記財務会計情報を対比して注意
    すべき財務会計情報を抽出することを特徴とする財務会
    計処理方法。
  7. 【請求項7】 インターネットを含む通信回線網を介し
    て利用者側コンピュータに接続可能なサーバーコンピュ
    ータにより、前記利用者側コンピュータで処理された財
    務会計情報について監査を行う情報処理方法であって、 前記サーバーコンピュータから前記利用者側コンピュー
    タへ財務会計処理アプリケーションプログラムを送出
    し、 前記利用者側コンピュータから前記財務会計処理アプリ
    ケーションプログラムに従って出力された財務会計情報
    を前記サーバーコンピュータの記憶部に記憶し、 前記サーバーコンピュータが前記監査支援機能プログラ
    ムに従って前記サーバーコンピュータに予め登録された
    監査チェック項目と、前記財務会計情報を対比して注意
    すべき財務会計情報を抽出することを特徴とする財務会
    計処理方法。
  8. 【請求項8】 インターネットを含む通信回線網を介し
    て利用者側コンピュータに接続可能な監査人側コンピュ
    ータにより、前記利用者側コンピュータで処理された財
    務会計情報について監査を行う情報処理方法であって、 前記利用者側コンピュータは財務会計処理アプリケーシ
    ョンプログラムを備え、 前記監査人側コンピュータは監査支援機能プログラム
    と、該監査支援機能プログラムによる監査処理に使用さ
    れる監査チェック項目と、を備え、 前記利用者側コンピュータから前記財務会計処理アプリ
    ケーションプログラムに従って出力された財務会計情報
    を前記監査人側コンピュータの記憶部に記憶し、 前記監査人側コンピュータが前記監査支援機能プログラ
    ムに従って前記監査チェック項目と、前記財務会計情報
    を対比して注意すべき財務会計情報を抽出することを特
    徴とする財務会計処理方法。
  9. 【請求項9】 アプリケーションに従って利用者により
    入力された財務会計情報に対して監査処理を行う財務会
    計処理装置であって、 監査支援機能プログラムと、前記利用者からアプリケー
    ションに従って入力された情報、監査チェック項目を記
    憶する記憶部と、 前記アプリケーションに従って入力された情報と前記監
    査チェック項目とを対比させ、該対比処理の結果から注
    意すべき財務会計情報を抽出する制御部と、 インターネットを含む通信回線網に接続され前記注意す
    べき財務会計情報と、前記アプリケーションに従って入
    力された情報とを他の装置との間で送受信する送受信部
    と、を少なくとも備えたことを特徴とする財務会計処理
    装置。
  10. 【請求項10】 アプリケーションに従って利用者によ
    り入力された財務会計情報に対して監査処理を行う財務
    会計処理装置であって、 インターネットを含む通信回線網を介して財務会計処理
    アプリケーションプログラムまたは監査支援機能プログ
    ラムを利用者側コンピュータ,監査人側コンピュータへ
    それぞれ送出するとともに、前記利用者側コンピュー
    タ,監査人側コンピュータから送出された情報を受信す
    る送受信部と、 前記会計処理アプリケーションプログラムまたは監査支
    援機能プログラムと、前記利用者側コンピュータ,監査
    人側コンピュータより受信した情報と、監査チェック項
    目と、を記憶する記憶部とを備え、 前記利用者側コンピュータより受信した情報には、前記
    財務会計処理アプリケーションプログラムに従って入力
    された財務会計情報が含まれ、 前記監査人側コンピュータより受信した情報には、前記
    財務会計情報と前記監査チェック項目とを対比させ、該
    対比処理の結果より前記財務会計処理から抽出された注
    意すべき財務会計情報に対する適正判別結果情報が含ま
    れることを特徴とする財務会計処理装置。
  11. 【請求項11】 アプリケーションに従って利用者によ
    り入力された財務会計情報に対して監査処理を行うプロ
    グラムであって、 インターネットを含む通信回線網を介して財務会計処理
    アプリケーションプログラムに従って前記利用者より入
    力された財務会計情報を収集するステップ、 前記利用者により得られた情報と予め登録された監査チ
    ェック項目とを対比させるステップ、 該対比の結果から前記財務会計情報から注意すべき財務
    会計情報を抽出するステップ、をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラム。
  12. 【請求項12】 アプリケーションに従って利用者によ
    り入力された財務会計情報に対して監査処理を行うため
    に、利用者毎に監査チェック項目を設定するプログラム
    であって、 前記財務会計情報のチェック内容を決定するステップ、
    該決定されたチェック内容それぞれについて問題のある
    会計データを抽出する際の条件を指定するステップ、を
    コンピュータに実行させるためのプログラム。
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