JP2003186320A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置

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JP2003186320A
JP2003186320A JP2001385466A JP2001385466A JP2003186320A JP 2003186320 A JP2003186320 A JP 2003186320A JP 2001385466 A JP2001385466 A JP 2001385466A JP 2001385466 A JP2001385466 A JP 2001385466A JP 2003186320 A JP2003186320 A JP 2003186320A
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JP
Japan
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sheet
pressure member
recording paper
heat transfer
fixing device
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Application number
JP2001385466A
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English (en)
Inventor
Yasuo Matsuyama
康雄 松山
Kenichi Kawabata
憲一 川畑
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状加圧部材を用いた定着装置におい
て、シート状加圧部材と熱伝達部材との定着ニップを安
定させることにより、定着性を向上させる。 【解決手段】 定着ローラ30に対して記録紙搬送方向
上流側にシート状加圧部材31を片持ち支持状に設け、
シート状加圧部材31における通紙面の反対面に、シー
ト状加圧部材31よりも熱膨張率の高い補助シート47
を接着し、この熱膨張率の差によりシート状加圧部材3
1を定着ローラ30の曲率に合わすように曲げることに
より、定着ニップを増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装
置,プリンタ,複写機またはこれらの機能を有する複合
機等の電子写真装置に適用される定着装置および画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の定着装置および画像形成
装置を有するファクシミリ装置の内部構成を示す側面図
であり、1はファクシミリ装置の本体、2は、本体1に
対して着脱可能に構成され、電子写真プロセスによって
画像形成を行うための各種プロセス装置を収納したプロ
セスカートリッジ、3はプロセスカートリッジ2に備え
られている感光体、4は画像データに基づいて変調した
レーザ光によって感光体3を走査させる光書込装置、5
は記録紙を収納する給紙カセット、6は給紙カセット5
から記録紙を給送する給紙ローラ、7は、給紙ローラ6
に当接し、給紙ローラ6によってピックアップされた記
録紙を1枚ずつ分離する分離パッド、8は感光体3に当
接して記録紙に感光体3上に形成されたトナー像を転写
させる転写ローラ、9は感光体3と転写ローラ8とのニ
ップ部にタイミングを図りながら記録紙を搬送するレジ
ストローラ、10は、定着ローラ11と、定着ローラ1
1に当接する加圧ローラ12と、定着ローラ11に貼り
付いた記録紙を定着ローラ11から分離させる分離爪1
3、定着ローラ9に当接して定着ローラ9をクリーニン
グするクリーニングパッド14を有し、記録紙にトナー
像を定着させる定着装置、15は排紙ローラ、16は原
稿載置台、17は原稿載置台16にセットされた原稿を
押さえる圧板、18は原稿載置台16に載置された原稿
の最下原稿を搬送するピックアップコロ、19はフィー
ドコロ、20はピックアップコロ18とフィードコロ1
9とに架設する搬送ベルト、21は、フィードコロ19
に当接し、ピックアップコロ18によってピックアップ
された記録紙を1枚ずつ分離する分離コロ、22は分離
コロ21を通過した原稿を搬送するR2ローラ、23は
R1ローラ22によって搬送される原稿の画像を読み取
る密着センサ、24は密着センサ23を通過した原稿を
外部に排出するR1ローラを示す。
【0003】原稿載置台16にセットされた原稿は、ピ
ックアップコロ18,フィードコロ19,R2ローラ2
2,R1ローラ24によって密着センサ23を通過させ
て外部に排出される。密着センサ23を原稿が通過する
際に原稿の画像が密着センサ23によって光学的に読み
取られる。密着センサ23によって読み取られた画像デ
ータあるいは外部から入力した画像データは光書込装置
4に送られ、光書込装置4が画像データに基づいて変調
したレーザ光を均一に帯電された感光体3の表面に照射
することによって、感光体3の表面に静電潜像が形成さ
れる。この静電潜像にトナーを付着させてトナー像化
し、このトナー像が転写ローラ8によって記録紙に転写
される。そして、定着装置10における定着ローラ11
と加圧ローラ12とのニップ部を通過させて加圧/加熱
することによりトナー像が記録紙に定着され、排紙ロー
ラ15によって外部に排出される。
【0004】ところで、従来、定着装置においては定着
ヒータとして赤外線ヒータあるいはハロゲンヒータを採
用し、定着ローラおよび加圧ローラの一対のローラで構
成されるものが最も一般的であった。しかしながら、加
圧ローラは芯金の上にシリコンゴム層を形成し、その上
にテフロン(登録商標)チューブなどの離型層を形成す
る構造のために熱容量が大きくなり、加熱開始しても加
圧ローラがなかなか温まらず、定着不良の要因となって
いる。さらには部品コストも高いというデメリットもあ
った。また、定着ローラと加圧ローラとのニップ部にお
いて適度なニップ幅を確保するために、大きな加圧力を
必要とし、その圧力のため記録紙にストレスが生じて定
着しわの原因となっている。
【0005】そこで、加圧ローラの代わりにシート状の
加圧部材を定着ローラに押し当てることによりニップを
形成し、そのニップ部に記録紙を通過させることにより
未定着画像を記録紙に定着する定着装置などが研究され
ている。そのように構成することにより、シート状の加
圧部材であるため温まり易く、ニップ幅を確保すること
が可能になり、熱効率を従来機より上げることが可能と
なった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加圧ロ
ーラの代わりにシート状の加圧部材を用いた場合、加圧
ローラを用いた場合よりは容易に定着ニップが得られる
ものの、定着ローラに対する加圧力を大きくすることが
できないため、より大きく定着ニップを確保することが
困難であり、定着率を向上させにくいという問題点があ
った。
【0007】本発明は、このような問題点を解決し、シ
ート状加圧部材を用いた定着装置において、定着ニップ
を容易に確保することを可能にし、定着性の向上を実現
した定着装置および画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の定着装置は、内部に加熱源を
有する熱伝達部材およびこの熱伝達部材に当接かつ加圧
するシート加圧部材を有し、このシート加圧部材の一端
部を前記熱伝達部材に対して記録紙搬送方向上流側に設
けた取付部に固定し、前記シート加圧部材の他端部を前
記熱伝達部材に加圧状態で当接させ、トナー像が転写さ
れた記録紙を前記熱伝達部材と前記シート加圧部材との
ニップ部を通過させる際に加圧/加熱することにより記
録紙にトナー像を定着させる定着装置であって、前記シ
ート状加圧部材の記録紙の通過しない面に前記シート加
圧部材よりも熱膨張率の大きい補助シートを貼着したこ
とを特徴とする。このように構成したことにより、シー
ト状加圧部材を熱伝達部材側に湾曲させることにより記
録紙を熱伝達部材に長く接触させることができる。言い
換えれば、記録紙のニップを増やすことができるため、
定着性を向上することが出来る。
【0009】また請求項2に係る発明の定着装置は、請
求項1に係る発明において、前記補助シートを、前記シ
ート状加圧部材の両端部に貼り付けたことを特徴とす
る。このように構成したことにより、シート状加圧部材
の両端のみのニップ部を大きくすることができ、通常で
は両端部の定着率が落ちるのを防ぎ、全体的に均一な定
着率を確保することができるようになる。
【0010】また請求項3に係る発明の定着装置は、請
求項1に係る発明において、前記補助シートを、前記シ
ート状加圧部材の中央部に貼り付けたことを特徴とす
る。このように構成したことにより、シート状加圧部材
を有する定着装置は、加圧ローラを有する定着装置より
もニップ部において搬送力が得にくいため、記録紙の搬
送性が低く、記録紙のスキュー及び記録紙のしわの発生
等の不具合があるが、中央部のニップを大きくし、中央
部の搬送力を大きくすることにより、これらの不具合を
軽減することができる。
【0011】また請求項4に係る発明の定着装置は、請
求項1に係る発明において、前記シート状加圧部材を前
記補助シートの熱膨張によって曲率を形成させた時の前
記シート状加圧部材と前記熱伝達部材との接触点が、記
録紙を搬送した時に前記熱伝達部材と前記トナー像を担
持する感光体との間で記録紙が張った際の記録紙と前記
熱伝達部材との接触点よりも排紙側になるように構成し
たことを特徴とする。このように構成したことにより、
記録紙の熱伝達部材への安定したニップを確保すること
ができるようになり、安定した定着率を確保できる。
【0012】また請求項5に係る発明の定着装置は、請
求項1に係る発明において、前記シート状加圧部材の記
録紙搬送面の反対側に前記シート状加圧部材の熱膨張率
より大きい、2種以上の熱膨張率の補助シートを貼り付
けたことを特徴とする。このように構成したことによ
り、記録紙搬送性(スキューの発生性)、記録紙のしわ
の発生性、定着率の異なり等があるが、シート状加圧部
材に貼る補助シートを分割しまた熱膨張率も選択して選
定することにより、これらの条件をかみした最適なシー
ト状加圧部材の曲率を選択でき、安定した定着装置を提
供することができる。
【0013】また請求項6に係る発明の定着装置は、内
部に加熱源を有する熱伝達部材およびこの熱伝達部材に
当接かつ加圧するシート加圧部材を有し、このシート加
圧部材の一端部を前記熱伝達部材に対して記録紙搬送方
向上流側に設けた取付部に固定し、前記シート加圧部材
の他端部を前記熱伝達部材に加圧状態で当接させ、トナ
ー像が転写された記録紙を前記熱伝達部材と前記シート
加圧部材とのニップ部を通過させる際に加圧/加熱する
ことにより記録紙にトナー像を定着させる定着装置であ
って、前記シート状加圧部材が磁力を有することを特徴
とする。このように構成したことにより、シート状加圧
部材に磁力を有することでニップ確保のための位置規制
部材などの別部材を設けることなく熱伝達部材とシート
状加圧部材が均一に密着し定着性能および搬送性能を確
保することができる。
【0014】また請求項7に係る発明の定着装置は、請
求項6に係る発明において、前記シート状加圧部材の記
録紙の通過しない面に、複数枚の短冊状のマグネットシ
ートを記録紙の通紙方向に対して傾けた方向に向け、か
つ長手方向に並列させて所定間隔を開けて貼り付けたこ
とを特徴とする。このように構成したことにより、定着
ローラとの密着性を保持するマグネットシートが短冊状
に距離を開けて斜め方向に貼られることにより、距離を
開けることによるニップ圧低下を最小限に食い止め、か
つ記録紙との接触面積が減るので、に固着するトナーに
よる紙詰まりを低減することができる。
【0015】また請求項8に係る発明の画像形成装置
は、請求項1〜7のいずれか1項記載の定着装置を有す
ることを特徴とする。このように構成したことにより、
確実に定着ニップを確保することができるため、安定し
た定着性を得ることができる。
【0016】また請求項9に係る発明の画像形成装置
は、請求項6または7記載の定着装置を有し、使用トナ
ーを非磁性トナーとしたことを特徴とする。このように
構成したことにより、シート状加圧部材の磁力によって
トナーがシート状加圧部材に付着することを防止でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図11
に示した従来技術における部材と同一の部材あるいは同
一の機能を有する部材については同一の符号を付して詳
細な説明は省略する。
【0018】図1は本発明の第1実施形態の定着装置お
よび画像形成装置を有するファクシミリ装置の内部構成
を示す説明図であり、30は定着ローラ、31は、板ば
ね性を有し、かつ定着ローラ30に当接するシート状加
圧部材、32はシート状加圧部材31の一端部を固定す
る受台、33は定着ローラ30に当接して温度を検知す
るサーミスタ、34は給紙ローラ37に対して記録紙搬
送方向下流側に設置されたレジストローラ、35はレジ
ストローラ34に圧接する加圧コロ、36はレジストロ
ーラ34の記録紙搬送方向下流側近傍に設置されたレジ
ストセンサ、37は側面視半月型の給紙ローラ、38は
給紙ローラ37からレジストローラ34まで記録紙をガ
イドするガイド板、39はレジストローラ34から転写
ローラ8まで記録紙の上面をガイドするガイド板上、4
0は、ガイド板上39に対向し、レジストローラ34か
ら転写ローラ8まで記録紙の下面をガイドするガイド板
下、41は、転写ローラ8の記録紙搬送方向下流側近傍
に設置され、転写ローラ8を通過した記録紙に残存する
電荷を除去する除電ブラシ、42は転写ローラ8から定
着ローラ30まで記録紙をガイドする定着前ガイド板、
43は定着ローラ30から排紙ローラ15まで記録紙の
上面をガイドする定着後ガイド板上、44は定着ローラ
30から排紙ローラ15まで記録紙の下面をガイドする
定着後ガイド板下、45は排紙ローラ15に圧接する加
圧ローラ、46は、シート状加圧部材31における定着
ローラ30とシート状加圧部材31との当接面の反対面
の他端部に当接して、シート状加圧部材31の最下位置
を規制する位置規制部材を示す。
【0019】シート状加圧部材31は受台32によって
片持ち支持されており、定着ローラ30を取り付けた際
にシート状加圧部材31が若干撓むことによって、定着
ローラ30が加圧される。
【0020】給紙ローラ37によって搬送された記録紙
は、ガイド板38のガイドによってレジストローラ34
に搬送され、レジストセンサ36が記録紙の先端を検知
した時点でレジストローラ34の回転を停止して、搬送
を中断させる。そして、感光体3に形成されたトナー像
が転写ローラ8とのニップ部に到達する時に記録紙がニ
ップ部に到達するようなタイミングでレジストローラ3
4の回転を再開させる。レジストローラ34によって搬
送された記録紙は、ガイド板上39およびガイド板下4
0のガイドによって感光体3と転写ローラ8とのニップ
部に導かれる。ニップ部を通過してトナー像が転写され
た記録紙は、定着前ガイド板42のガイドによって定着
ローラ30とシート状加圧部材31とのニップ部に導か
れる。ニップ部を通過してトナー像が定着された記録紙
は、定着後ガイド板上43および定着後ガイド板下44
のガイドによって排紙ローラ15に導かれ、排紙ローラ
15と加圧ローラ45とのニップ部を通過して外部に排
出される。
【0021】図2は定着ローラ付近の構成を示す側面図
であり、47は補助シートを示す。この補助シート47
は、シート状加圧部材31よりも熱膨張率が大きく、シ
ート状加圧部材における記録紙の通紙面の反対面に接着
されている。
【0022】このように構成したことにより、定着ロー
ラ30の熱がシート状加圧部材31に加えられ、シート
状加圧部材31と補助シート47の熱膨張率の違いによ
ってシート状加圧部材31が定着ローラ30側に適度な
曲率に曲がるため、搬送されてきた記録紙を定着ローラ
30に所定のニップ幅をもって接触させることができる
ようになる。その結果、定着率を向上させることができ
る。
【0023】図3はシート状加圧部材の長手方向の両端
部に補助シートを接着した構成を示し、図4はシート状
加圧部材の長手方向の中央部に補助シートを接着した構
成を示す平面図である。
【0024】また、図3に示すように、シート状加圧部
材31の両端部に補助シート47を貼り付けることによ
り、中央部より両端部の定着ニップを大きくすることが
できる。そのため、何も貼り付けない場合は、通常、定
着ローラ30の中央部の温度が高くなるため、両端部の
定着率が下がる傾向があるが、両端部のニップ幅を上げ
ることにより、全面均一な定着率を確保することができ
る。
【0025】また、図4に示すように、シート状加圧部
材31の中央部にのみ補助シート47を貼り付けること
により、定着率のばらつきは問題にならなくなる。ま
た、記録紙の搬送上においてスキューあるいはしわが発
生するような場合には、両端部に補助シート47を貼り
付ける場合に比べ、中央部のニップ幅を大きくすること
によって中央部の搬送力を大きくすることができる。そ
の結果、スキューおよびしわの発生を抑えることができ
る。
【0026】また、図5に示すように、シート状加圧部
材31に対して補助シート47を貼り付け、補助シート
47の熱膨張によってシート状加圧部材31を所定の曲
率に曲がった時の定着ローラ30における定着ローラ3
0とシート状加圧部材31との接触点Aを、通紙中にお
いて記録紙が感光体と定着ローラ30との間に張った状
態の時に記録紙と定着ローラ30とが最初に当接する接
触点Bに対して、定着ローラ20の回転方向下流側にす
る。その結果、定着ローラ30に記録紙がより長く接触
できるようになり、安定した定着性を得ることができ
る。
【0027】また図6に示すように、シート状加圧部材
31にそれぞれ熱膨張率の異なる複数の補助シート47
aおよび補助シート47bを貼り付けることにより、シ
ート状加圧部材31の局部での曲率を変えることができ
る。その結果、必要に応じてニップ幅を設定し、装置に
応じたニップ幅の設定を行なうことができ、記録紙の搬
送性及び定着率に合わせた細かい設定を行なうことが可
能となる。さらに、図6に示すように、中央部に長方形
の補助シート47bを貼り付け、両端部に等脚台形の補
助シート47aを貼り付け、補助シート47aの形状を
中央部の補助シート47bに対して両端部が大きくなる
ように設定することによって、シート状加圧部材31の
両端部のニップ幅を大きく設定することができるように
なる。
【0028】図7は本発明の第2実施形態の定着装置お
よび画像形成装置の内部構成を示す説明図、図8は図7
におけるシート状加圧部材の構成を示す説明図であり、
50はマグネットシートを示す。
【0029】この第2実施形態は、図1に示す第1実施
形態における位置規制部材46を削除し、シート状加圧
部材における記録紙の通過しない面すなわち裏面に、補
助シート47の代わりに図8(a),(b)に示すよう
にマグネットシート50を設けたものである。
【0030】このように構成したことにより、ニップ確
保のための位置規制部材などの別部材を設けることなく
定着ローラ30とシート状加圧部材31を均一に密着さ
せることができるために、定着性能および搬送性能を確
保することができる。
【0031】なお、前述した第2実施形態においては、
マグネットシートを貼り付けたものであるが、それに限
らず、シート状加圧部材自身が磁力を持ったものでもよ
い。また、図8においては1枚のマグネットシートを貼
着したが、複数枚のマグネットシートを貼着しても良
い。
【0032】図9はシート状加圧部材に複数枚のマグネ
ットシートを貼着した場合の一例を示す説明図である。
【0033】マグネットシート50は、短冊状に形成さ
れており、図9(a),(b)に示すように、複数枚の
マグネットシート50が、シート状加圧部材31の通紙
面に対して反対面に、所定間隔の隙間を空けて通紙方向
に対して角度を持たせて、長手方向に並列するように貼
り付けられている。
【0034】図10は図9におけるニップ部付近の拡大
図であり、マグネットシート31の通紙方向上流側の端
部が、隣り合うマグネットシート31の通紙方向下流側
の端部にオーバーラップするように、複数のマグネット
シート31が配列されており、ニップ部の長手方向の各
部位における、通紙方向の単位領域において磁力を有す
る範囲が占める割合が略一定である。
【0035】ところで、シート状加圧部材31において
磁力を有する面積が広い方が確実に定着ローラ30とシ
ート状加圧部材31とを密着させることができる。しか
し、磁力を有するシート状加圧部材31を備えた定着装
置を有する画像形成装置において磁性トナーを使用した
場合、記録紙の裏面に付着したトナーがシート状加圧部
材31における広い範囲で転移し易くなり、仮にトナー
がそのまま磁力によって維持されれば、そのトナーが固
着して搬送不良を発生させる可能性がある。
【0036】しかし、図9に示すシート状加圧部材31
においては、定着ローラ30との密着性を保持するマグ
ネットシート50が短冊状に距離を開けて斜め方向に貼
られることにより、磁力を有する領域が少なくなること
によるニップ圧低下を最小限に食い止めることが可能に
なり、しかも、記録紙と接触する磁力を有する領域の面
積が減ることにより、シート状加圧部材31に固着する
トナーによる紙詰まりを低減することができる。
【0037】なお、図8〜図10に示すような磁力を有
するシート状加圧部材31を備えた定着装置を有する画
像形成装置において、磁性トナーではなく非磁性トナー
を使用することにより、定着ニップでの磁力による画像
への影響やトナーの固着促進度を小さくすることができ
る。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように構成された本発明
によれば、補助シートによってシート状加圧部材を湾曲
させて熱伝達部材とシート状加圧部材とを密着させる
か、シート状加圧部材の磁力によって熱伝達部材とシー
ト状加圧部材とを密着させることによって、熱伝達部材
とシート状加圧部材との定着ニップを安定して確保する
ことが可能になり、定着性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の定着装置および画像形
成装置を有するファクシミリ装置の内部構成を示す説明
【図2】定着ローラ付近の構成を示す側面図
【図3】シート状加圧部材の長手方向の両端部に補助シ
ートを接着した構成を示す平面図
【図4】シート状加圧部材の長手方向の中央部に補助シ
ートを接着した構成を示す平面図
【図5】シート状加圧部材における補助シートを接着し
た部位と定着ローラとの接触状態を示す説明図
【図6】シート状加圧部材にそれぞれ熱膨張率の異なる
複数の補助シートを貼り付けた一例を示す説明図
【図7】本発明の第2実施形態の定着装置および画像形
成装置の内部構成を示す説明図
【図8】図7におけるシート状加圧部材の構成を示す説
明図
【図9】シート状加圧部材に複数枚のマグネットシート
を貼着した場合の一例を示す説明図
【図10】図9におけるニップ部付近の拡大図
【図11】従来の定着装置および画像形成装置を有する
ファクシミリ装置の内部構成を示す側面図
【符号の説明】
3 感光体 8 転写ローラ 10 定着装置 30 定着ローラ 31 シート状加圧部材 32 受台 47 補助シート 50 マグネットシート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に加熱源を有する熱伝達部材および
    この熱伝達部材に当接かつ加圧するシート加圧部材を有
    し、このシート加圧部材の一端部を前記熱伝達部材に対
    して記録紙搬送方向上流側に設けた取付部に固定し、前
    記シート加圧部材の他端部を前記熱伝達部材に加圧状態
    で当接させ、トナー像が転写された記録紙を前記熱伝達
    部材と前記シート加圧部材とのニップ部を通過させる際
    に加圧/加熱することにより記録紙にトナー像を定着さ
    せる定着装置であって、前記シート状加圧部材の記録紙
    の通過しない面に前記シート加圧部材よりも熱膨張率の
    大きい補助シートを貼着したことを特徴とする定着装
    置。
  2. 【請求項2】 前記補助シートを、前記シート状加圧部
    材の両端部に貼り付けたことを特徴とする請求項1記載
    の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記補助シートを、前記シート状加圧部
    材の中央部に貼り付けたことを特徴とする請求項1記載
    の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記シート状加圧部材を前記補助シート
    の熱膨張によって曲率を形成させた時の前記シート状加
    圧部材と前記熱伝達部材との接触点が、記録紙を搬送し
    た時に前記熱伝達部材と前記トナー像を担持する感光体
    との間で記録紙が張った際の記録紙と前記熱伝達部材と
    の接触点よりも排紙側になるように構成したことを特徴
    とする請求項1記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記シート状加圧部材の記録紙搬送面の
    反対側に前記シート状加圧部材の熱膨張率より大きい、
    2種以上の熱膨張率の補助シートを貼り付けたことを特
    徴とする請求項1記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 内部に加熱源を有する熱伝達部材および
    この熱伝達部材に当接かつ加圧するシート加圧部材を有
    し、このシート加圧部材の一端部を前記熱伝達部材に対
    して記録紙搬送方向上流側に設けた取付部に固定し、前
    記シート加圧部材の他端部を前記熱伝達部材に加圧状態
    で当接させ、トナー像が転写された記録紙を前記熱伝達
    部材と前記シート加圧部材とのニップ部を通過させる際
    に加圧/加熱することにより記録紙にトナー像を定着さ
    せる定着装置であって、前記シート状加圧部材が磁力を
    有することを特徴とする定着装置。
  7. 【請求項7】 前記シート状加圧部材の記録紙の通過し
    ない面に、複数枚の短冊状のマグネットシートを記録紙
    の通紙方向に対して傾けた方向に向け、かつ長手方向に
    並列させて所定間隔を開けて貼り付けたことを特徴とす
    る請求項6記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項記載の定着
    装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項6または7記載の定着装置を有
    し、使用トナーを非磁性トナーとしたことを特徴とする
    画像形成装置。
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