JP2003185238A - ダクト清掃装置 - Google Patents

ダクト清掃装置

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JP2003185238A
JP2003185238A JP2001379099A JP2001379099A JP2003185238A JP 2003185238 A JP2003185238 A JP 2003185238A JP 2001379099 A JP2001379099 A JP 2001379099A JP 2001379099 A JP2001379099 A JP 2001379099A JP 2003185238 A JP2003185238 A JP 2003185238A
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cleaning
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rope
cleaning bag
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Shigeo Nagai
重夫 長井
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JAPAN TOOA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、各種形状を有するダクトに容易に
対応することができ、清掃すべきダクトの内壁面に付着
した塵や埃を確実に掃き落すことができ、そして確実に
ダクト外に集塵することができる信頼性の高い清掃作業
を可能とするダクト清掃装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明に係るダクト清掃装置は、清掃す
べきダクトの一端に集塵機を取付け、ダクトの他端の開
口位置に設けられた清掃袋操作手段から導出した巻き取
り可能なロープに清掃袋を接続して、当該清掃袋がダク
ト内の空気流を絞り高速空気流及び清掃袋の上流側と下
流側との間に圧力差を生じるよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通気用のダクト等を
清掃するダクト清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビル等の空調用ダクト内を清掃する方法
としては、ダクトに付着した塵埃を落とす作業と、落と
した塵埃を集める作業とによりなされており、これらの
作業を行うために各種のダクト清掃装置が開発されてい
る。ダクトに付着した塵埃を落とす作業を行う装置とし
ては、例えばダクト内面に回転ブラシ等を直接的に接触
させて塵埃をかき落とす装置や、細いエアーホースの先
端から圧搾空気を噴出させてそのエアーホースを踊らせ
ることによりダクト内面にエアーホースを叩き付けて塵
埃を落とす装置や、空気流になびくのぼり状の清掃具を
ダクト内に配置してその清掃具がダクト内ではためかせ
ることにより塵埃を落とす装置等があった。また、落と
した塵埃を集める作業を行う装置としては、ダクト内の
塵埃を圧縮空気による高速空気流で押し流して集塵する
装置や、集塵機によりダクト内に高速空気流を発生させ
て吸引集塵する装置があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ダクト内面にブラシを
直接接触させてダクト内の塵埃をかき落とす従来のダク
ト清掃装置においては、ブラシがダクトの内壁面に確実
に接触するように、清掃するダクトの大きさに応じて各
種のブラシを予め用意しておかなければならず、清掃す
べきダクトの内面形状が変わる度に、その都度最適なブ
ラシに交換しなければならなかった。また、上記のダク
ト清掃装置は、大きなブラシを有し、かつ、エアーモー
タ等の複雑で重量のある大型の構造物が清掃すべきダク
ト内を移動する構成であるため、操作性の点で問題があ
った。
【0004】エアーホースの先端から圧搾空気を噴出さ
せてそのエアーホースがダクト内面に接触することによ
りダクト内面の塵埃を落とす装置においては、清掃すべ
きダクト内面をエアーホースが満編なく接触することが
なく、ダクト内面の塵埃全てを確実に落とすことができ
ないおそれがあった。また、この装置によるダクト内面
の塵埃を落とす方法では、エアーホースとダクトとの接
触時の衝撃音が大きく騒音の問題もあった。
【0005】また、空気流になびくのぼり状の清掃具を
ダクト内に配置してダクト内面に付着した塵埃を落とす
装置においては、のぼり状の清掃具が清掃すべきダクト
内面の全てに確実に接触せず、信頼性の高いダクト清掃
を行うことは困難であった。さらに、清掃すべきダクト
の大きさ形状としては各種のものがあるため、このよう
な従来のダクト清掃装置においてはダクトの大きさ形状
に応じて各種の清掃具を予め用意しておく必要があっ
た。また、このようなのぼり状の清掃具をダクト内にお
いて確実になびかせてダクト内面に付着した塵埃を落と
すためには、ダクト内に常に高速空気流、例えば20m
/min、を発生させる必要があった。このような高速空
気流をいかなる形状のダクト、例えば大型のダクトにお
いても常に発生させるためには、大容量の大型エアーコ
ンプレッサーや集塵機を用意する必要があり、場合によ
っては複数台のエアーコンプレッサーや集塵機を並列に
接続して高速空気流を発生させなければならず、エアー
コンプレッサーや集塵機の設置場所として大きな空間を
確保する必要があり、問題があった。
【0006】また、従来のダクト清掃装置においては、
ダクトが直角に曲がっている場合には、その曲がってい
る部分より先の清掃が困難であり、その場合には該当部
分のダクトを開口して改めて清掃する必要があった。さ
らに、ダクト内には鉄板ビス等の突起物が多くあり、ダ
クト内を接触しながら移動する清掃具においては、清掃
具がダクト内の突起物に引っ掛かり、清掃作業の作業効
率が低かった。
【0007】本発明は、上記のような問題を解決するも
のであり、各種大きさ内面形状を有するダクトに対応す
ることができ、清掃すべきダクトの内壁面に付着した塵
や埃を確実に掃き落すことができるとともに、掃き落と
した塵埃を確実に集塵することができる信頼性の高い清
掃作業を行う小型のダクト清掃装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明に係るダクト清掃装置は、一方向の空気流
が生じているダクト内に配置され、空気流における上流
側と下流側がそれぞれ開口し、前記下流側の開口のみを
所望の開閉状態に調整可能な清掃袋を具備する。このよ
うに構成された本発明のダクト清掃装置は、各種内面形
状を有するダクトに対しても容易に対応することがで
き、ダクト内面の全てを確実に清掃することができる。
【0009】また、本発明に係るダクト清掃装置は、前
記清掃袋の上流側の開口の縁部に接続された第1のロー
プと、前記清掃袋の下流側の開口の縁部に接続され、当
該下流側開口縁部を絞ることにより開口形状を小さくす
ることが可能な第2のロープとを有し、一方向の空気流
が生じているダクト内に配置された前記清掃袋に対して
前記第2のロープの絞り動作により、清掃すべきダクト
の形状に対応するよう構成されている。このように構成
された本発明のダクト清掃装置は、清掃袋の開口形状を
調整して清掃すべきダクトの形状に対応させることがで
きるため、清掃具等の変更取り替えの必要がなく、優れ
た作業性を有する。
【0010】また、本発明に係るダクト清掃装置は、前
記第1のロープと前記第2のロープとを所定の長さに調
整して、繰り出すよう構成された清掃袋操作手段をさら
に具備している。このように構成された本発明のダクト
清掃装置は、各種内面形状を有するダクトに対しても容
易に対応することができる。
【0011】また、本発明に係るダクト清掃装置は、前
記清掃袋操作手段が、前記第1のロープと前記第2のロ
ープが巻き取られている巻き取りリールと、前記第2の
ロープのみを取り込み絞り動作を行う開口調整手段と、
一方向の空気流が生じているダクト内に配置された前記
清掃袋の繰り出し動作に対してその繰り出し速度を調整
する制動手段とを有する。このように構成された本発明
のダクト清掃装置は、清掃袋の開口形状を調整して清掃
すべきダクトの形状に対応させることができるため、清
掃具等の変更取り替えの必要がなく、優れた作業性を有
する。
【0012】また、本発明に係るダクト清掃装置は、前
記清掃袋が上流側端部と下流側端部が開口した筒形状で
あり、下流側開口縁部に接続された第2のロープを前記
清掃袋操作手段において引き込むことにより、下流側開
口縁部の開口形状のしぼり調整を行うよう構成されてい
る。このように構成された本発明のダクト清掃装置は、
各種内面形状を有するダクトに対しても容易に対応する
ことができ、清掃袋とダクト内面との間に高速空気流を
発生させて塵埃を押し流し確実に集塵清掃することがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るダクト清掃装
置の好適な一実施の形態について添付の図面を参照して
説明する。
【0014】図1は本発明に係る好適な一実施の形態の
ダクト清掃装置の使用状況を示す側面図であり、図1に
おける(a)は清掃動作直前の状態を示しており、
(b)は清掃中の状態を示している。図1の(a)に示
すように、本実施の形態のダクト清掃装置は、ダクト1
00内に配置される清掃袋2と、この清掃袋2をロープ
3を介して引っ張る清掃袋操作機1とにより構成されて
いる。また、清掃すべきダクト100の末端には圧力調
整弁4を有する空気流発生手段としての集塵機5が接続
されており、ダクト100内部の空気を吸引するよう構
成されている。従って、ダクト100内部は一方向への
空気流(図1において矢印Xの方向)が生じている。
【0015】清掃袋操作機1は、清掃すべきダクト10
0の始端にある開口からその先端が挿入されて用いられ
る。この清掃袋操作機1の先端からは2種類のロープ3
(3a、3b)が導出している。第1のロープ3aは清
掃袋2の前側円周部2aに繋がっており、第2のロープ
3bは清掃袋2の後側円周部2bに繋がっている。第1
のロープ3aは清掃袋2の全体を牽引するための牽引ロ
ープであり、清掃袋操作機1の後述する巻取りリール
(16)に巻き取れるよう構成されている。第2のロー
プ3bは清掃袋2の後側円周部2bの開口形状を調整す
るために用いられる。図1の(b)は清掃袋2の後側円
周部2bの開口形状を絞った状態であり、清掃袋2が空
気流により膨らんだ状態を示している。すなわち、図1
の(b)に示す状態は、清掃すべきダクト100におけ
る空気流の流れる経路の断面形状が絞られた状態であ
り、実質的なダクト断面積が小さくなっている。また、
この状態のダクト100において、清掃袋2の上流側と
下流側では圧力差が生じている。
【0016】以下に図2と図3を用いて説明する清掃袋
2の構成は、本発明のダクト清掃装置における清掃袋の
一例を示すものであり、下記に説明する清掃袋と同様の
絞り動作を行い得る構成であれば本発明に含まれること
は言うまでもない。図2は清掃袋2の後側円周部2bが
最も開いた状態を示す背面図(a)、側面図(b)、及
び正面図(c)である。図2の(b)において、後側円
周部2bを最も絞った状態を1点鎖線で示す。図2に示
すように、清掃袋2の前側円周部2aと後側円周部2b
は、それぞれの中心から放射状に延びたロープ3c,3
dに繋がっており、それぞれの放射状のロープ3c,3
dは、第1のロープ3aと第2のロープ3bに接続され
ている。本実施の形態において、牽引ロープとしての第
1のロープ3aには12本の放射状のロープ3cが接続
されており、清掃袋開閉ロープとしての第2のロープ3
bには6本の放射状のロープ3dが接続されている。
【0017】図3は清掃袋2の後側円周部2bにおける
清掃袋開閉ロープとしての第2のロープ3bに繋がった
6本の放射状のロープ3dの清掃袋2に対する繋ぎ方の
一例を示す図である。図3に示すように、第2のロープ
3bに繋がった6本の放射状のロープ3dのそれぞれ
は、後側円周部2bに形成された複数の孔2cを縫うよ
うに通り、それぞれの端部が後側円周部2bの固定部2
dに固着されている。即ち、各ロープ3dは後側円周部
2bの孔2cを順番に通り、その端部のみが清掃袋2の
固定部2dにおいて固着されている。
【0018】また、図3に示すように、6本のロープ3
dの内、それぞれ2本のロープが後側円周部2bの一部
分において交差するよう配置されている。図3におい
て、6本のロープ3dの経路を6種類のマーク(○△□
●▲■)で表す。図3に示すように、清掃袋2の後側円
周部2bが6本のロープ3dにより引っ張られて絞られ
るよう構成されている。したがって、風圧で膨らんだ清
掃袋2に対して第2のロープ3bを引くことにより、即
ち図1の矢印Yで示す右方向に第2のロープ3bを引く
ことにより、後側円周部2bの開口形状は絞られて小さ
くなり、図1の(b)に示すような状態となる。このと
き、清掃袋2の前側円周部2aは大きく開口しており、
清掃袋2は風圧によりダクト内面に接触するように大き
く膨らんでいる。このため、清掃袋2の外周部分とダク
ト内面との間には高速空気流が生じ、この清掃袋2には
清掃袋2の上流側と下流側との圧力差に風量を乗じた値
に比例する力が作用する。この力により清掃袋2は駆動
されてはためき、ダクト100の内壁面の全面に渡って
断続的に接触する。即ち、ダクト内面には高速空気流が
当接してダクト内面の塵埃を飛ばすとともに、清掃袋2
の全体がその駆動力により小刻みに振動して、ダクト1
00の内壁面を小刻みに叩く動作を行う。
【0019】なお、本実施の形態において、清掃袋2の
材質として0.5mmの厚みのゴム材を使用し、ロープ3
cが通る孔2cの内縁は樹脂により補強されている。本
実施の形態においては清掃袋2としてゴム材を使用し樹
脂により補強した例で説明したが、本発明のダクト清掃
装置の清掃袋としてはこのような構成に限定されるもの
ではなく、清掃袋は軽くて丈夫な布状のものであればよ
く、補強材としては金属などの一般的に補強材として用
いられているものを使用することができることは言うま
でもない。
【0020】図4は本実施の形態における清掃袋操作手
段である清掃袋操作機1の一例を示した平面図である。
図5は図4の清掃袋操作機1の側面図である。なお、図
4と図5において、内部構成を示すため一部を断面で表
す。図4及び図5に示すように、牽引ロープとしての第
1のロープ3aは、清掃袋操作機1の先端部13に設け
られている2つのガイドローラ21,22を通って巻取
りリール16に巻き付けられている。巻取り繰出しハン
ドル14を手動により回すことによりギヤを介して歯合
している巻取りリール16が回転するよう構成されてい
る。また、巻取りリール16には、制動手段としての繰
出し用ブレーキ18が設けられており、巻取り繰出しハ
ンドル14の近傍に繰出し用ブレーキ18を操作するた
めの操作板19が設けられている。第1のロープ3aを
繰り出すときに、ダクト100内の風圧により清掃袋2
は風下の方へ流されるが、この操作板19を巻取りリー
ル16の方へ押圧することにより繰出し用ブレーキ18
が巻取りリール16と接触して巻取りリール16の回転
速度を制動する。
【0021】本実施の形態の清掃袋操作機1の先端部1
3には、ダクト100の縁に係合させるための保持金具
20が設けられている。一方、清掃袋操作機1の後端部
分には、保持ハンドル17が設けられている。この保持
ハンドル17は清掃袋操作機1をダクト100に対して
所望の位置に手で保持するための握り部分である。清掃
袋開閉ロープである第2のロープ3bは、清掃袋操作機
1の先端部13において、ガイドローラ23(図5参
照)を通り、筒状部10の内部の袋開閉ローラ24を迂
回して、先端部13のガイドローラ22に戻り、巻取り
リール16に巻き取られるよう構成されている。即ち、
第2のロープ3bは第1のロープ3aに比べて、筒状部
10の袋開閉ローラ24を迂回する分だけ、清掃袋操作
機1により余計に長く巻き取られていることになる。こ
の迂回部分の長さが、清掃袋2の後側円周部2bにおけ
る開閉制御として機能する。
【0022】本実施の形態の清掃袋操作機1において、
清掃袋開閉ロープである第2のロープ3bが掛けられて
いる袋開閉ローラ24には、袋開閉ハンドル11が設け
られている。袋開閉ハンドル11は筒状部10の側面か
ら外部へ突出するよう設けられており、筒状部10の側
面を移動できるよう構成されている。図6は清掃袋操作
機1における袋開閉ハンドル11の構造を示す断面図で
ある。図6に示すように、袋開閉ハンドル11のハンド
ルケース30の内部にはスプリング31、芯棒32、及
びピン33が配設されており、ピン33の一端(図6に
おける上端)はハンドルケース30に螺込み固着されて
いる。ピン33はハンドルケース30を貫通する芯棒3
2の中心を貫通し、筒状部10内を摺動するスライド駒
34を貫通している。ピン33に貫通されている芯棒3
2の一端(図6における上端)はハンドルケース30内
を摺動可能(図6の上下方向)に配設されており、芯棒
32の他端(図6における下端)はスライド駒34に固
定(螺合)されている。また、芯棒32は、スライド駒
34の内部に配設された袋開閉ローラ24を回転可能に
保持している。
【0023】芯棒32の外周面上に配設されているスプ
リング31の一端(図6における上端)は芯棒32の一
端に形成されている鍔部32aに当接しており、スプリ
ング31の他端(図6における下端)はハンドルケース
30の筒状部側端部30aの内面に当接している。従っ
て、ハンドルケース30を図6における上方へ持ち上げ
ることにより、スプリング31は芯棒32の鍔部32a
とハンドルケース30の筒状部側端部30aとの間で圧
縮され、ハンドルケース30を常に筒状部側へ押圧す
る。このとき、ハンドルケース30に固定されているピ
ン33は、筒状部10の側面に形成されている位置決め
孔10aから抜け出るため、袋開閉ハンドル11は筒状
部10に対して移動可能(図6の左右方向)な状態とな
る。ピン33の先端が係合する位置決め孔10aは、筒
状部10の側面に予め決められた位置に複数個形成され
ている。本実施の形態において、図6に示した袋開閉ハ
ンドル11が本発明の開閉調整手段である。なお、ハン
ドルケース30の持ち上げ時の移動距離は、芯棒32の
外側に設けられたリフト制限筒35により制限されてい
る。
【0024】次に、上記のように構成された本実施の形
態のダクト清掃装置を用いた清掃動作について説明す
る。まず、図1の(a)に示すように集塵機5を清掃す
べきダクト100の末端に取り付け、ダクト100内に
所定の空気流が生じるように圧力調整を行う。次に、ダ
クト100における空気流の上流側にある開口100a
に清掃袋操作機1を配置し、清掃袋2をダクト100内
に挿入する。ダクト100に挿入された清掃袋2は空気
流によりダクト100の下流側へ流されるが、このと
き、袋開閉ロープである第2のロープ3bを清掃袋操作
機1において所定の長さ分だけ引き込む。この引き込み
動作は、袋開閉ハンドル11を保持ハンドル17側へ移
動して、袋開閉ローラ24をスライドさせることにより
行われる。このように、袋開閉ロープである第2のロー
プ3bを袋保持ロープである第1のロープ3aより筒状
部10内に引き込んだ分だけ短くすることにより、図1
の(b)に示すように清掃袋2の後側円周部2bの開口
状態は絞られて小さくなり、清掃袋2はダクト100内
の空気流を受けて膨らんだ状態となる。
【0025】図1の(b)に示すように清掃袋2が膨ら
んだ状態において、その空気圧により清掃袋操作機1の
巻取り繰出しハンドル14が回わり、巻取りリール16
からロープ3(3a,3b)が繰り出されていく。この
繰り出し動作において、繰出し用ブレーキ18を巻取り
リール16の側面に接触させて、その回転動作を制動
し、ロープ3は徐々に繰り出されていく。このように清
掃袋2がダクト100内を移動していくとき、清掃袋2
とダクト内面との間には高速空気流が生じており、清掃
袋2は大きく膨らんで小刻みに振動し、はためいてい
る。この状態において、清掃袋2は清掃すべきダクト1
00の内面と接触しつつ摺動していく。
【0026】清掃袋2がダクト100内の下流側の清掃
終端位置に到達したことをロープ3の繰り出し長さから
検知したとき、袋開閉ロープである第2のロープ3bを
清掃袋操作機1において繰り出す。この第2のロープ3
bの繰り出し動作は、袋開閉ハンドル11を先端部13
側へスライドさせて、袋開閉ローラ24を移動させるこ
とにより行われる。このように、袋開閉ロープである第
2のロープ3bを繰り出すことにより、清掃袋2の後側
円周部2bの開口形状は広くなり、清掃袋2はダクト1
00内の空気流による上流側と下流側との間の圧力差が
なくなり萎んだ状態となる。これにより、清掃袋操作機
1の巻取り繰出しハンドル14を清掃袋2の巻き取る方
向に容易に回すことが可能となり、巻取りリール16に
ロープ3(3a,3b)を巻き付けて清掃袋2がダクト
100から引き出される。
【0027】上記のように、本実施の形態においては、
清掃袋2が空気圧差によりダクト内を移動するとき、清
掃袋2の波打ち動作、振動及び摺動動作により、ダクト
100の内壁面に付着した塵埃がかき落とされるととも
に、その塵埃は清掃袋周囲の高速空気流によって集塵機
5に確実に集められる。また、本実施の形態において
は、清掃袋2を膨らませてダクト100内の空気流を制
動することにより、ダクト100と清掃袋2との間に高
速空気流を発生させて、ダクト100の内壁面に付着し
た塵埃を確実に吹き飛ばすよう構成されている。したが
って、本実施の形態のダクト清掃装置においては、清掃
すべきダクトの断面全体に高速空気流を発生させる必要
がないため、容量の小さい小型の集塵機5を用いても、
清掃袋2の上流と下流に圧力差を生じさせて清掃袋2を
膨らませることにより、高速空気流を発生させることが
可能となり、清掃設備の小型化を達成することが可能と
なる。
【0028】上記本実施の形態において、清掃袋2の形
状を清掃すべきダクト100の断面開口形状の面積より
大きいものを選択することにより、膨らんだ清掃袋2は
確実にダクト内壁面と接触して内壁面に付着した塵埃を
かき落とすことが可能となる。また、清掃袋2の形状を
調整することができるため、空気流の速さを調整するこ
とができ、ダクト100の内壁面に付着した塵埃を確実
に吹き飛ばすことが可能となる。本実施の形態のダクト
清掃装置によれば、清掃袋2の後側円周部2bの開口状
態を調整することにより、ダクトの形状、ダクト途中に
おけるサイズの変化、ダクトの直角曲がり、ダクト内の
突起物などの影響を受けることなく、確実にダクト内の
清掃を行うことができる。
【0029】本実施の形態のダクト清掃装置において
は、清掃袋2の後側円周部2bを全開とすることによ
り、清掃袋2はしぼんだ状態となり、ダクト100内へ
の挿入、引抜き動作を容易に行うことができる。また、
ダクト100内において清掃袋2の後側円周部2bの絞
りの度合いにより、清掃袋2が自動的に膨れ、清掃袋2
とダクト100との隙間に生じる気流の速度を調整し
て、多種多様な形状のダクト100の内壁面に付着した
塵埃を吹き飛ばすことができる。本実施の形態において
は、高速気流による吹き飛ばし動作と、清掃袋2の上流
側と下流側との間の圧力差に風量を乗じた駆動力による
清掃袋2の波動、蠕動運動との複合作用により、ダクト
100の塵埃はハタキ落とされ、こすり落とされ、吹き
飛ばされて、確実に除塵動作を行い、且つ高速気流によ
る吹き飛ばし動作により、取り残しのない集塵作業を行
うことができる。
【0030】発明者は、直径250mmの丸ダクト、及び
400mm×300mmの角ダクトを用いて本発明のダクト
清掃装置の使用実験を行ったところ、優れた除塵結果を
得た。さらに、上記の丸ダクトと角ダクトにおける、例
えば90°や45°に屈曲した各種の曲ったダクトにお
いても良好な結果を得た。この実験において、ダクト1
00内にビス等の突起物がある場合であっても、清掃袋
2の蠕動運動により突起物を確実に乗り越えて引っかか
ることがほとんどないことを確認した。もし、清掃袋2
が突起物に引っ掛かった場合でも、清掃袋2の開閉操作
を行うことにより直ぐ外れることも発明者は実験により
確認した。
【0031】図7は本発明に係るダクト清掃装置の別の
実施の形態における清掃袋2を示す図であり、上記実施
の形態との違いは清掃袋2に複数の清掃帯50を設けた
点である。図7に示すように、この実施の形態において
は複数の清掃帯50が清掃袋2の前側円周部2aの円周
に沿って等間隔で取り付けられている。これらの清掃帯
50は、清掃袋2の長さより長い細長い帯状であり、例
えばゴム材などで形成されている。図7に示す清掃袋2
をダクト清掃に用いることにより、ダクトと清掃袋2と
の間に生じる高速気流により、清掃袋2とともに複数の
清掃帯50がはためき、ダクト内壁面に付着した塵埃が
ハタキ落とされ、こすり落とされ、吹き飛ばされて、確
実に除塵動作が行われ、且つ高速気流による吹き飛ばし
動作により、取り残しのない集塵作業を行うことができ
る。なお、本発明に係るダクトには、流体輸送用の筒体
を含み、一般的なダクトの他に、風洞、煙道となるよう
な管路を含む。
【0032】
【発明の効果】以上、上記実施の形態について詳細に説
明したところから明らかなように、本発明は次の効果を
有する。本発明のダクト清掃装置は、ダクト内の空気流
により膨らむ清掃袋を用いて、清掃すべきダクトの内壁
面に高速空気流を発生させるとともに、清掃袋の上流側
と下流側との間の圧力差に風量を乗じた力を駆動力とし
た清掃袋の振動によりダクト内壁面を叩きながら接触す
るため、清掃すべきダクトの内壁面に付着した塵や埃を
確実に掃き落すことができるとともに、掃き落とした塵
埃を確実に集塵することができる信頼性の高い清掃作業
が可能となる。また、本発明のダクト清掃装置は、清掃
袋の開口形状を調整して清掃すべきダクトの形状に対応
させることができるため、清掃具等の変更取り替えの必
要がなく、優れた作業性を有し、高い作業効率で清掃が
可能となる。
【0033】さらに、本発明によれば、清掃袋の開閉制
御により、各種形状のダクトに対応することができると
ともに、清掃袋の収納操作を容易なものとすることがで
きる。 さらに、本発明によれば、清掃すべきダクトに
膨らんだ清掃袋を配置することにより、集塵能力の小さ
い集塵機を用いても高速気流を発生させることができる
ため、各種形状のダクトを小型の集塵機を用いて清掃す
ることが可能となる。さらに、本発明によれば、清掃袋
の後側円周部の開口状態を調整することにより、ダクト
の形状、ダクト途中におけるサイズの変化、ダクトの直
角曲がり、ダクト内の突起物などの影響を受けることな
く、確実にダクト内の清掃を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る好適な一実施の形態のダクト清掃
装置の使用状況を示す側面図であり、(a)は清掃動作
直前の状態を示しており、(b)は清掃中の状態を示し
ている。
【図2】本実施の形態のダクト清掃装置の清掃袋の状態
を示す背面図(a)、側面図(b)、及び正面図(c)
である。
【図3】本実施の形態のダクト清掃装置の清掃袋におけ
る清掃袋開閉ロープの繋ぎ方の一例を示す図である。
【図4】本実施の形態における清掃袋操作機を示した平
面図である。
【図5】図4の清掃袋操作機の側面図である。
【図6】本実施の形態における清掃袋操作機における袋
開閉ハンドルの構造を示す断面図である。
【図7】本発明に係るダクト清掃装置の別の実施の形態
における清掃袋を示す図である。
【符号の説明】
1 清掃袋操作機 2 清掃袋 2a 前側円周部 2b 後側円周部 2c 孔 2d 固定部 3 ロープ 3a 第1のロープ 3b 第2のロープ 5 集塵機 10 筒状部 11 袋開閉ハンドル 12 巻取部 13 先端部 14 巻取り繰出しハンドル 16 巻取りリール 17 保持ハンドル 18 繰出し用ブレーキ 20 保持金具 21 ガイドローラ 22 ガイドローラ 23 ガイドローラ 24 袋開閉ローラ 30 ハンドルケース 31 スプリング 32 芯棒 33 ピン 34 スライド駒 35 リフト制限筒 50 清掃帯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向の空気流が生じているダクト内に
    配置され、空気流における上流側と下流側がそれぞれ開
    口し、前記下流側の開口のみを所望の開閉状態に調整可
    能な清掃袋を具備するダクト清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記清掃袋の上流側の開口の縁部に接続
    された第1のロープと、 前記清掃袋の下流側の開口の縁部に接続され、当該下流
    側開口縁部を絞ることにより開口形状を小さくすること
    が可能な第2のロープとを有し、 一方向の空気流が生じているダクト内に配置された前記
    清掃袋に対して前記第2のロープの絞り動作により、清
    掃すべきダクトの形状に対応するよう構成された請求項
    1記載のダクト清掃装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のロープと前記第2のロープと
    を所定の長さに調整して、繰り出すよう構成された清掃
    袋操作手段をさらに具備する請求項2記載のダクト清掃
    装置。
  4. 【請求項4】 前記清掃袋操作手段が、前記第1のロー
    プと前記第2のロープが巻き取られている巻き取りリー
    ルと、 前記第2のロープのみを取り込み絞り動作を行う開口調
    整手段と、 一方向の空気流が生じているダクト内に配置された前記
    清掃袋の繰り出し動作に対してその繰り出し速度を調整
    する制動手段とを有する請求項3記載のダクト清掃装
    置。
  5. 【請求項5】 前記清掃袋が上流側端部と下流側端部が
    開口した筒形状であり、下流側開口縁部に接続された第
    2のロープを前記清掃袋操作手段において引き込むこと
    により、下流側開口縁部の開口形状のしぼり調整を行う
    よう構成された請求項2乃至4のいずれか1請求項に記
    載のダクト清掃装置。
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