JP2003184900A - 車輪軸受装置 - Google Patents

車輪軸受装置

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JP2003184900A
JP2003184900A JP2001381230A JP2001381230A JP2003184900A JP 2003184900 A JP2003184900 A JP 2003184900A JP 2001381230 A JP2001381230 A JP 2001381230A JP 2001381230 A JP2001381230 A JP 2001381230A JP 2003184900 A JP2003184900 A JP 2003184900A
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bearing device
detection sensor
signal
wheel bearing
rotation
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JP2001381230A
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Koichi Okada
浩一 岡田
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受装置自体の監視のための検出機能を高
め、かつ高機能化に伴う構成の複雑化を抑える。 【解決手段】 外方部材1と内方部材2の転走面間に複
列の転動体3を介在させた車輪軸受装置51において、
回転検出センサ4を設け、軸受装置51の温度や振動を
検出する別状況検出センサ52を設ける。これらセンサ
4,52の検出信号をワイヤレスで送信する送信手段1
05を設ける。また、これらセンサ4,52の検出信号
を、一つの送信手段106で送信可能なようにまとめる
信号重畳手段等の信号まとめ手段104を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車に用いら
れる車輪軸受装置に関し、特にアンチロックブレーキ用
の回転検出センサを備えた車輪軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のアンチロックブレーキシステム
等においては、その制御ために車輪の回転速度を検出す
る必要がある。この車輪回転速度の検出センサは、車輪
軸受装置に設けられる。センサの検出信号は、一般には
電線で車体部へ送信しているが、この電線は、車輪軸受
装置と車体との間では車外に露出することになり、石跳
ねやタイヤハウス等の凍結等により断線の支障を起こし
易い。このような問題を解消するものとして、本出願人
は、車輪軸受装置のセンサの信号をワイヤレスで車体等
に送信するものを提案した(特開2001−15109
0)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のセンサ
付きの車輪軸受装置は、車輪回転速度の検出の目的だけ
で回転検出センサおよびワイヤレスの送信手段を設けた
ものであり、ワイヤレス送信手段という高機能の手段を
用いながら、その活用範囲が限られている。本発明者
は、この回転検出センサの検出信号や、その送信手段を
他の目的に効果的に利用し、車輪軸受装置の異常診断等
のための監視が行えるように、さらに高機能化すること
を案出した。
【0004】この発明の目的は、軸受装置自体の監視の
ための検出機能を高め、かつ高機能化に伴う構成の複雑
化を抑えることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の車輪軸受装置
は、内周に複列の転走面を有する外方部材(1)と、こ
れら転走面にそれぞれ対向する転走面を有する内方部材
(2)と、上記転走面間に収容される複列の転動体
(3)とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持す
る車輪軸受装置(51)において、外方部材(1)と内
方部材(2)との相対回転を検出するセンサ(4)と、
この車輪軸受装置(51)における回転とは別の状況を
検出する別状況検出センサ(52)と、これら回転検出
センサ(4)および別状況検出センサ(52)の検出信
号をワイヤレスで送信する送信手段(105)とを設け
たものである。このように、回転検出センサ(4)の他
に別状況検出センサ(52)を設け、両センサ(4),
(52)の信号をワイヤレスの送信手段(105)で送
信するようにしたため、車輪回転速度の検出だけでな
く、車輪軸受装置(51)の状況を監視することがで
き、送信された別状況検出センサ(52)の信号から、
軸受装置(51)の診断を行い、軸受装置(51)の不
具合を未然に防いだり、保守の迅速化を図ることができ
る。上記送信手段(105)は、次の信号まとめ手段
(104)を設けることにより、一つの送信手段(10
5)で、回転検出センサ(4)の検出信号の送信と別状
況検出センサ(52)の検出信号の送信の手段を兼ねる
ことができる。
【0006】信号まとめ手段(104)は、各センサ
(4),(52)の検出信号を、一つの上記送信手段
(105)で送信可能なようにまとめる手段である。上
記送信手段(105)がアナログ信号を送信するもので
ある場合、上記信号まとめ手段(104)は、送信手段
(105)に入力する上記回転検出センサ(4)の検出
信号と、上記別状況検出センサ(52)の検出信号とを
重畳させる信号重畳手段としても良い。重畳させること
で、回転の検出信号となる信号成分と、別状況検出セン
サの検出信号となる信号成分とを持つ一つの信号として
送信でき、送信手段が簡素化できる。回転検出センサ
(4)が回転速度に応じたパルスを出力するものである
場合、上記信号重畳手段からなる信号まとめ手段(10
4)は、例えば別状況検出センサ(52)の信号でパル
ス幅を変えることで、信号の重畳を行うものとしても良
い。
【0007】この発明において、上記回転検出センサ
(4)は発電機であっても良い。このように、回転検出
センサ(4)を発電機とすることで、このセンサ(4)
への給電用の電線が不要になる。上記送信手段(10
5)への給電や別状況検出センサ(52)への給電も、
この発電機からなる回転検出センサ(4)の発電電力に
より行うようにしても良い。これにより、車輪軸受装置
(51)と車体の間の電線を全て無くすことができる。
【0008】また、上記送信手段(105)は、移動体
通信網に移動端末として回線接続する機能を有するもの
としても良い。このように移動体通信網に検出信号を送
信するものとすることにより、自動車から遠隔地にある
事業所等で、車輪軸受装置(51)の遠隔監視が行え
る。また、上記送信手段(105)を、移動端末として
回線接続する機能を有するものとすることにより、各セ
ンサ(4,52)の検出信号を移動体通信網に送信する
までの全ての機能を車輪軸受装置が持つことになり、車
輪軸受装置(51)の自動車への組み込み後の配線や設
定等の処理が簡素化される。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態を図
1,図2と共に説明する。この車輪軸受装置51は、内
周に複列の転走面を有する外方部材1と、これら転走面
にそれぞれ対向する転走面を有する内方部材2と、上記
転走面間に収容される複列の転動体3とを備え、車体に
対して車輪を回転自在に支持するものである。
【0010】この車輪軸受装置51において、外方部材
1と内方部材2との相対回転を検出するセンサ4と、そ
の検出信号をワイヤレスで送信する送信手段105が設
けてある。回転検出センサ4は、回転によってパルスを
発生するものであり、例えば後に詳述するように、発電
機で構成される。この車輪軸受装置51には、この車輪
軸受装置51の回転以外の何らかの状況を検出する別状
況検出センサ52と、これらセンサ4,52の検出信号
を上記送信手段105で送信可能なようにまとめる手段
である信号まとめ手段104とが設けられている。別状
況検出センサ52は、例えば、車輪軸受装置51の温度
または振動を検出する温度検出センサまたは振動検出セ
ンサである。この別状況検出センサ52、および回転検
出センサ4における信号出力側部は、車輪軸受装置51
の外方部材1および内方部材2のうちの固定側の部材に
取付けられている。この例では、外方部材1が固定側の
部材であり、別状況検出センサ52および回転検出セン
サ4の信号出力側部は外方部材1に取付けられている。
送信手段105に対する受信手段106は、この車輪軸
受装置51を装備した自動車の車体における適宜の個
所、例えばタイヤハウス内に設置される。
【0011】信号まとめ手段104と送信手段105と
は、一つの送信ユニット5として構成され、車輪軸受装
置51の外方部材1および内方部材2のうちの固定側の
部材、つまり外方部材1に取付けられている。送信ユニ
ット105は、その全体を一つの部品として取扱可能と
したものであり、例えば筐体内に各構成部品を収めたも
の、または同じ回路基盤に各構成部品を実装したものと
される。送信手段105は、上記信号まとめ手段104
で重畳された信号を増幅してアンテナから送信する送信
回路(図示せず)を有する。この送信回路は、電波によ
り送信するものの他に、磁気結合による伝送、赤外線等
による伝送、または超音波による伝送を行うものなどで
あっても良い。
【0012】この構成の車輪軸受装置51によると、こ
のように回転検出センサ4の他に別状況検出センサ52
を設け、両センサ4,52の信号をワイヤレスの送信手
段105で送信するようにしたため、車輪回転速度の検
出だけでなく、車輪軸受装置51の状況を監視すること
ができる。すなわち、送信された別状況検出センサ52
の信号から、軸受装置51の診断を行い、軸受装置51
の不具合を未然に防いだり、保守の迅速化を図ることが
できる。また、信号まとめ手段104を設け、一つの送
信手段105で、回転検出センサ4,52の検出信号の
送信を行うようにしたため、従来は回転検出信号の送信
専用に用いられていた送信手段105を効果的に利用
し、送信回路等の構成の複雑化を伴うことなく、簡単な
構成で別状況検出センサ52の検出信号の送信を行うこ
とができる。信号まとめ手段104は、信号重畳手段と
したため、回転の検出信号となる信号成分と、別状況検
出センサの検出信号となる信号成分とを持つ一つの信号
として送信でき、送信手段105がより簡素化できる。
送信手段105は、ワイヤレスで送信するものであるた
め、電線類が車外に露出せず、断線の支障を起こすこと
がないうえ、煩雑な配線固定作業も不要となり、自動車
の軽量化、コスト低下にもつながる。回転検出センサ4
が発電機である場合は、このセンサ4への給電用の電線
が不要になる。また、送信手段105や、別状況検出セ
ンサ52への給電を、この発電機からなる回転検出セン
サ4の発電電力により行うようにした場合は、車輪軸受
装置51と車体の間の電線を全て無くすことができる。
なお、回転検出センサ4を発電機としない場合、車輪軸
受装置51と車体の間にワイヤレスで給電する手段を設
けることも可能であり、これにより電線を全て無くすこ
とができるが、回転検出センサ4に発電機を用いる方
が、構成が簡素化される。
【0013】図2は、回転検出センサ4の検出信号に一
つの別状況検出センサ52の検出信号を重畳させて送信
するアナログ信号による信号処理例を示す。パルス発生
器119は、図1の送信ユニット5に設けられる。パル
ス発生器119は、トリガ入力端子Iaとパルス幅調整
入力端子Ibと、パルス出力端子Oaを有しており、ト
リガ入力端子Iaに入力されたパルス信号を、パルス幅
調整入力端子Ibに入力された信号により、パルス幅変
調してパルス出力端子Oaから出力する。トリガ入力端
子Iaには、回転検出センサ4(図1)から出力される
回転速度に対応したパルスが入力され、パルス幅調整入
力端子Ibには別状況検出センサ52のセンサ検出信号
が入力される。したがって、パルス出力端子Oaから出
力されるパルス信号は、入力されるパルス信号と同じ周
期Tで出力され、その各パルスのパルス幅tが別状況検
出センサ52のセンサ検出信号に応じた幅となる。この
ため、出力パルス信号は、周期Tがホイール回転数を、
パルス幅tが温度または振動センサである別状況検出セ
ンサ52の電圧を表す。このようにパルス幅変調された
回転パルス信号が、図1の送信ユニット5における送信
手段105から、ワイヤレス信号として送信される。
【0014】なお、上記実施形態は、信号まとめ手段1
04を、パルス幅の変調によって重畳するものとした
が、信号まとめ手段104として、例えばパルス波高値
の変化など、他の各種の重畳方式の信号重畳手段を用い
ることができる。また、上記実施形態は、別状況検出セ
ンサ52を一つだけとしたが、例えば温度検出センサと
振動検出センサとの両方を設けるなど、それぞれ異なる
項目の状況を検出する複数の別状況検出センサ52を設
け、信号まとめ手段104は、これら複数の別状況検出
センサ52の検出信号を回転検出センサ4の検出信号と
重畳等によってまとめて送信手段105から送信させる
ようにしても良い。また、上記実施形態は、車輪軸受装
置51の送信手段105と車体の受信手段106との間
でワイヤレス通信を行うものとしたが、上記送信手段1
05は、後述のように、移動体通信網に移動端末として
回線接続する機能を有するものであっても良い。
【0015】図3ないし図7は、この車輪軸受装置51
の具体的な構成を示す。この実施形態は第4世代の内輪
回転タイプであって、駆動輪支持用の軸受装置に適用し
た例である。この車輪軸受装置51は、外方部材1と内
方部材2の間に複列の転動体3を介在させ、これら内外
の部材2,1間の環状空間内に、発電機からなる回転検
出センサ4を内蔵し、この回転検出センサ4から出力さ
れる回転数信号をワイヤレスで送信する送信ユニット5
を設けたものである。回転検出センサ4は両列の転動体
3,3間に配置されている。別状況検出センサ52は、
両列の転動体3,3間において、送信ユニット5を設け
た部材である外方部材1に配置さされている。送信ユニ
ット5は、図1,図2と共に説明したものである。外方
部材1は、内周に複列の転走面6,7を有し、これら転
走面6,7にそれぞれ対向する転走面8,9が内方部材
2の外周に設けられている。複列の転動体3は、転走面
6,8間、および転走面7,9間に収容される。この車
輪軸受装置は、複列のアンギュラ玉軸受とされ、背面合
わせとなるように各転走面6〜9の接触角が形成されて
いる。転動体3は各列毎に保持器10で保持されてい
る。内外の部材2,1間の両端は、シール11,11A
で密封されている。外方部材1は、一端に車体取付フラ
ンジ1aを有し、この車体取付フランジ1aを介して車
体12のナックル等の車輪軸受支持部品12aに取付け
られる。外方部材1は、車体取付フランジ1aを含め
て、全体が一体の部材である。内方部材2は、車輪取付
フランジ2aを有し、この車輪取付フランジ2aに車輪
13がボルト14で取付けられる。
【0016】内方部材2は、車輪取付フランジ2aを一
体に有するハブ輪2Aと、他の内輪構成部材2Bとを組
合わせたものとされ、これらハブ輪2Aおよび内輪構成
部材2Bのそれぞれに、上記複列の転走面8,9のうち
の各列の転走面8,9が形成されている。内輪構成部材
2Bは、等速ジョイント15の外輪15aが一体に形成
された部材であり、等速ジョイント15の内輪(図示せ
ず)には駆動軸(図示せず)が接続される。内輪構成部
材2Bは、等速ジョイント外輪15aから一体に延びる
軸部16が、基端側の大径部16aと、この大径部16
aに段差を介して続く小径部16bとで形成され、小径
部16bの外周にハブ輪2Aが嵌合する。上記転走面9
は大径部16aに形成されている。ハブ輪2Aと内輪構
成部材2Bとは加締等の塑性結合により一体固着されて
いる。
【0017】回転検出センサ4は、コイルを内蔵したリ
ング状のコイル・磁性体組17の内周側に対峙させて多
極磁石18を設けたものである。コイル・磁性体組17
は、固定側の部材である外方部材1の内径面に取付けら
れ、発電機のステータとなる。多極磁石18は回転側の
部材である内方部材2の外径面、詳しくはハブ輪2Aの
外径面に取付けられ、発電機のロータとなる。なおコイ
ル・磁性体組17は、回転検出センサ4における上記信
号出力側部となるものである。
【0018】ワイヤレスの送信ユニット5は、外方部材
1の外径面における周方向の一部に設置されており、電
子部品を外装用のケースに収容した送信機からなる。上
記ケースは箱型のものであり、内部に送信アンテナ(図
示せず)が設けられている。ワイヤレスの送信ユニット
5は、例えば、微弱電波で信号伝送する送信機とされ
る。信号は、電波をオンオフするものであっても良く、
また搬送波を周波数変調等で変調するものであっても良
い。ワイヤレス送信ユニット5は、電波により伝送する
ものの他に、磁気結合による伝送、赤外線等の光による
伝送、または超音波による伝送を行うものとしても良
く、空間を伝送する信号を用いるものであれば良い。ワ
イヤレス送信ユニット5の電源には、回転検出センサ4
が用いられる。ワイヤレス送信ユニット5に対する受信
手段106(図1)は、例えば車体12のタイヤハウス
(図示せず)等に設置され、受信手段106からアンチ
ロックブレーキシステムの制御部に信号伝達される。受
信手段106は、送信ユニット5から発信される電波等
の信号を効率良く受信するために、金属等の障害物がな
いように、送信ユニット5が見通せる位置に固定され
る。送信ユニット5と回転検出センサ4のコイル・磁性
体組17や別状況検出センサ52との間には、回転検出
センサ4の発電電力および各センサ4,52の検出信号
の取出し用の電線(図示せず)が接続される。この電線
は、外方部材1の周壁を径方向に貫通して設けられた配
線孔(図示せず)に挿通され、上記配線孔は弾性体や湿
式シール等のシール部材で密封される。上記電線に代え
てコネクタ(図示せず)を設けても良い。
【0019】回転検出センサ4は、例えば図5〜図7に
示すものが使用される。図5に示すように、多極磁石1
8は、リング状の部材であって、円周方向に並べて磁極
N,Sが設けられている。
【0020】図6に示すように、コイル・磁性体組17
は、爪21a,21bからなる多数の磁極を並べた形式
のものとされる。爪21a,21bは、例えばポール状
とされ、このコイル・磁性体組17はクローポール型等
と呼ばれる。図7(A),(B)は、それぞれ図6
(A),(B)の一部を拡大した図である。コイル・磁
性体組17は、詳しくは、磁性体のリング部材19とこ
のリング部材19内に収容されたコイル20とを備え
る。リング部材19は、コイル20を収容する収容部分
の断面形状が、内周側に向く溝形とされ、すなわち内周
側に向くコ字状の断面形状とされ、かつ溝側面をなす両
フランジ19a,19bの開口縁から対向する側面側へ
折れ曲がった櫛歯状の複数の爪21a,21bを有す
る。これら両フランジ19a,19bの櫛歯状の各爪2
1a,21bは、周方向に互いに所定の隙間をもって交
互に配列されている。各爪21a,21bの並びによ
り、それぞれ環状の磁極部が構成される。各爪21a,
21bは、突出方向に長い長方形状とされ、同じ方向の
各爪21a,21b間の隙間dの幅は、例えば爪21
a,21bの幅の3倍程度とする。リング部材19の両
フランジ19a,19bの内周縁には、各爪21a,2
1bの形成部分の間に切欠部22a,22bが設けら
れ、これら22a,22bに、対向側のフランジ19
b,19aの各爪21b,21aの先端が臨んでいる。
切欠部22a,22bは、半円状ないしU字状に形成さ
れている。リング部材19は、板金のプレス加工品とさ
れ、板金材料には例えばステンレス板等の磁性部材が用
いられる。なお、リング部材19は、幅方向の中央、つ
まりウェブの中央で2分割されているが、一体の部材で
あっても良い。
【0021】この構成の車輪軸受装置によると、外方部
材1と内方部材2との相対回転によって発電する回転検
出センサ4を設けたため、回転検出センサ4の出力を車
輪13の回転数の信号として利用し、車輪回転数を検知
することができる。回転検出センサ4は、外方部材1と
内方部材2の間の環状空間内に内蔵したため、回転数検
出機能を備えながら、軸受装置が小型化される。また、
回転検出センサ4から出力される車輪回転数の検出信号
を、ワイヤレスで送信する送信ユニット5を設けたた
め、回転数の検出信号を制御部まで引き出す電線が不要
となる。発電機からなる回転検出センサ4を用いるた
め、センサへの給電用の電線も不要となる。また、回転
検出センサ4で得られる電力は、ワイヤレス送信ユニッ
ト5および別状況検出センサ52の電源としても利用さ
れ、車体12からワイヤレス送信ユニット5への給電用
の電線は不要である。これらのため、電線類が車外に露
出せず、断線の支障を起こすことがないうえ、煩雑な配
線固定作業も不要となり、自動車の軽量化、コスト低下
にもつながる。さらに、回転検出センサ4の全体を外方
部材1と内方部材2間の環状空間に内蔵することから、
回転検出センサ4の一部を露出させる孔を設けることが
不要で、軸受の密封性も向上する。回転検出センサ4と
ワイヤレス送信ユニット5間の電線を通す孔は、外方部
材1に設けることが必要であるが、電線挿通用の孔は小
さな孔で済むため、密封が容易に行える。
【0022】回転検出センサ4は、櫛歯状の爪21a,
21bを有するリング部材19と、コイル20とでなる
コイル・磁性体組17を用い、リング状の多極磁石18
と組み合わせているため、多極化、小型化が容易で、磁
束の利用効率に優れた効率の良い発電が行える。特に、
コイル・磁性体組17は、対向して延びる爪21a,2
1b間の隙間を大きく取り、隣接磁極からの磁束漏れを
少なくする構造であるため、磁束の利用効率が高く得ら
れる。
【0023】回転検出センサ4は、上記構成のものに代
えて、コイル・磁性体組17を図8に示す構成のものと
しても良い。図8に示すコイル・磁性体組17は、リン
グ部材19の爪21a,21bの形状を、爪幅が先端に
向けて漸減する形状としたものである。リング部材19
は一対のリング部材構成材19A,19Bに分割されて
いる。各リング部材構成材19A,19Bは、それぞれ
フランジ19a,19bと、これらフランジ19a,1
9bの外径縁から径方向に延びるウェブ構成片19c
a,19cbと有し、これらウェブ構成片19ca,1
9cbが、互いに幅方向の一部で重なるように、両リン
グ部材構成材19A,19Bが組み合わせられる。各リ
ング部材構成材19A,19Bは、それぞれ前記の櫛歯
状の爪21a,21bがフランジ19a,19bの内径
縁から折り曲げて形成され、これらの対向する爪21
a,21bは、周方向に互いに所定の隙間をもって交互
に配列されている。同図のコイル・磁性体組17におけ
るその他の構成は、図6,図7の例のコイル・磁性体組
17と同じである。図6,図7の例と、図8の例とにお
いて、対応部分には同一符号を付してある。
【0024】図6,図7に示す矩形の爪21a,21b
を持つコイル・磁性体組17と、図8に示すテーパ状の
爪21a,21bを持つコイル・磁性体組17とを比較
すると、次の得失がある。図6,図7の矩形の爪21
a,21bを持つコイル・磁性体組17の場合、磁束の
利用効率としては最も良いと考えられるが、爪21a,
21bの折り曲げ部である基端の磁束密度が大きくな
り、磁気飽和を起こさないためにはある程度の断面積が
必要である。そのため、多極化、小型化には制限があ
る。図8のテーパ状の爪21a,21bを持つコイル・
磁性体組17の場合、爪21a,21bの曲げ部の磁気
飽和が起きず、多極化,小型化が可能である。すなわ
ち、NS隣接磁石の磁界強度は正弦波状をしているた
め、NS切換り点の磁界は非常に弱く、隣接磁極爪21
a,21bに漏れても影響は少ないと考え、曲げ部の磁
気飽和が起こらないように、爪21a,21bをテーパ
状にしたものである。リング部材19を分割型としたの
は、加工の都合上であり、図8の例においてリング部材
19を一体型としても良い。また、図8の例において、
一対のリング部材構成材19A,19Bを、図6,図7
の例と同様にウェブ部19cで突き合わせるようにして
も良い。また、図6,図7の例において、リング部材1
9を図8の例と同様にウェブ構成片が一部で重なる分割
型としても良い。
【0025】なお、上記実施形態では、回転検出センサ
4を複列の転走面間に配置したが、回転検出センサ4
は、以下の各実施形態等に示すように、内方部材2と外
方部材1間の開口端部に設けても良い。また、上記実施
形態では、ワイヤレスの送信ユニット5を、円周方向の
一部に設けられた箱型送信機からなるものとしたが、ワ
イヤレスの送信ユニット5は、環状の送信機で構成され
るものであっても良い。その場合に、環状の送信機を回
転検出センサ4のリング部材19と一体化しても良い。
次に、回転検出センサ4をシール11の構成部品とし、
かつワイヤレス送信ユニット5を環状の送信機として回
転検出センサ4のリング部材と一体化した各種実施形態
を説明する。
【0026】図9〜図14は、それぞれこの発明におけ
る他の各実施形態を示す。まず、これらの実施形態に共
通する事項を説明する。これらの各実施形態は、いずれ
も、内周に複列の転走面6,7を有する外方部材1と、
これら転走面6,7にそれぞれ対向する転走面8,9を
有する内方部材2と、前記転走面6,8間、転走面7,
9間に収容される複列の転動体3とを備え、車体12に
対して車輪を回転自在に支持する車輪軸受装置である。
この車輪軸受装置は、複列のアンギュラ玉軸受とされ、
背面合わせとなるように各転走面6〜9の接触角が形成
されている。転動体3は各列毎に保持器10で保持され
ている。内外の部材2,1間に形成される環状空間は、
両側の開口端部が、それぞれシール11,11Aで密封
されている。シール11はインボード側の開口端部を、
シール11Aはアウトボード側の開口端部をそれぞれシ
ールする。外方部材1と内方部材2との相対回転によっ
て発電する回転検出センサ4を有し、回転検出センサ4
から出力される車輪の回転数の信号をワイヤレスで送信
する送信ユニット5が設けられている。回転検出センサ
4は、コイル20を収容した磁性体のリング部材19
と、リング状の多極磁石18とからなる。リング部材1
9を外方部材1および内方部材2のうちのいずれか一方
に設け、他方の部材に多極磁石18を設けている。回転
検出センサ4は、コイル・磁性体組17と多極磁石18
とが対面する方向、つまり磁極が向く方向が、軸受軸方
向に向くスラスト型のものか、または第1の実施形態
(図3)のように軸受径方向に向くラジアル型のものと
されている。リング部材19と多極磁石18の少なくと
も一方は、外方部材1と内方部材2間の開口端部をシー
ルするシール11の構成部材であるシール部材と一体に
形成されている。送信ユニット5は環状に構成され、こ
の環状の送信ユニット5は、回転検出センサ4を構成す
るリング部材19と一体となっている。送信ユニット5
とコイル20とは、電線または接続用コネクタ(図示せ
ず)で接続される。以下、個々の実施形態を説明する。
【0027】図9に示す実施形態の車輪軸受装置は、第
3世代の内輪回転タイプで、かつ駆動輪支持用の軸受装
置である。回転検出センサ4はスラスト型である。外方
部材1は車体取付フランジ1aを有し、第1の実施形態
と同様に、車体12のナックル等の車輪軸受支持部品1
2aに取付けられる。内方部材2は、ハブ輪2Aと、ハ
ブ輪2Aの端部外径に嵌合した別の内輪構成部材2Cと
で構成される。ハブ輪2Aは車輪取付フランジ2aを一
体に有する。内方部材2における各列の転走面8,9
は、ハブ輪2Aと内輪構成部材2Cに形成されている。
内方部材2には、この車輪軸受装置とは別に製造された
等速ジョイント15の外輪15aが連結される。等速ジ
ョイント外輪15aは、その外底部から軸部16が一体
に延びており、この軸部16がハブ輪2Aの内径面に挿
通され、ナット止めされることにより、内方部材2に連
結される。等速ジョイント外輪15aの外底部に設けら
れた軸方向に向く平坦段部16cは、内輪構成部材2C
の端面に当接し、内輪構成部材2Cを止め付けている。
【0028】軸受背面側のシール11は、図9(B)に
拡大して示すように、内方部材2と外方部材3に各々取
付けられた第1および第2の環状のシール部材31,3
2を有する。これらシール部材31,32は、各々内方
部材2および外方部材3に圧入状態に嵌合させることで
取付けられている。両シール部材31,32は、いずれ
も板状の部材であり、各々円筒部31a,32aと立板
部31b,32bとでなる断面L字状に形成されて互い
に対向する。第1のシール部材31は、内方部材2およ
び外方部材1のうちの回転側の部材である内方部材2に
嵌合される。第1のシール部材31の立板部31bは、
軸受外方側に配され、その外方側の側面に、多極磁石1
8の磁石部材34が設けられている。この磁石部材34
は、第1のシール部材31と共に回転検出センサ4の多
極磁石18を構成するものであり、第1のシール部材3
1は磁性体とされる。磁石部材34は、図10のように
周方向に交互に磁極N,Sが形成され、磁極N,Sは、
ピッチ円直径(PCD)において、所定のピッチpとな
るように形成されている。この多極磁石18の磁石部材
34に対面して、図9(B)のようにコイル・磁性体組
17を配置することにより、回転センサ兼用の回転検出
センサ4が構成される。多極磁石18の磁石部材34
は、磁性体粉の混入された弾性部材からなり、第1のシ
ール部材31に加硫接着等で接着されており、いわゆる
ゴム磁石とされている。なお、多極磁石18の磁石部材
34は、加硫接着に代えて、磁性体粉をボンドで固めた
もの(ネオジムボンド磁石など)を用い、これを第1の
シール部材31に接着固定したものであっても良い。ま
た多極磁石18の磁性部材34は、磁性体粉を混入した
プラスチックであっても良い。
【0029】第2のシール部材32は、第1のシール部
材31の立板部31bに摺接するサイドリップ36aと
円筒部31aに摺接するラジアルリップ36b,36c
とを一体に有する。これらリップ36a〜36cは、第
2のシール部材32に加硫接着された弾性部材36の一
部として設けられている。第2のシール部材32の円筒
部32aと第1のシール部材31の立板部31bの先端
とは僅かな径方向隙間をもって対峙させ、その隙間でラ
ビリンスシール37を構成している。
【0030】コイル・磁性体組17は、コイル20を収
容した磁性体のリング部材19からなる。リング部材1
9は、第1の実施形態(図3)における図6,図7と共
に説明したコイル・磁性体組17におけるリング部材1
9と、磁極の向く方向が異なる他は、同じである。すな
わち、図9の例のリング部材19は、図6,図7の例に
おけるリング部材19と同様に、断面形状が溝型であっ
て、溝の側面の開口縁から対向する側面側へ折れ曲がっ
た櫛歯状の複数の爪21a,22aを有し、これら両側
面の櫛歯状の爪21a,22aが周方向に交互に並ぶも
のである。ただし、図9の実施形態におけるコイル・磁
性体組17は、図6,図7の例とは異なり、溝開口方向
が軸方向となっており、櫛歯状の爪21a,22aで形
成される磁極は、軸方向に向く。図9の例のリング部材
19においても、図8の例と同様に、櫛歯状の爪21
a,22aをテーパ状にしたものであっても良い。
【0031】図9(B)において、コイル・磁性体組1
7は、そのリング部材19が取付リング49に取付けら
れており、この取付リング49に、環状の送信ユニット
5が取付けられている。このように、送信ユニット5と
コイル・磁性体組17のリング部材19とを同じ取付リ
ング49に取付けることにより、これら送信ユニット5
とコイル・磁性体組17のリング部材19とが一体とな
っている。環状の送信ユニット5は、リング部材19の
外周に配置されている。取付リング49は、金属板の成
形品からなり、コイル・磁性体組17が嵌合した横向き
の溝形部分49aと、この溝形部分49aの外周側開口
縁から径方向外側に延びて溝形部分49aの開口方向と
同じ方向に延びる逆L形部分49bとを有する。取付リ
ング49は、逆L形部分49bが外方部材1の端部外径
面に圧入状態に嵌合することにより外方部材1に取付け
られる。このように取付けることにより、コイル・磁性
体組17は、外方部材1と内方部材2間の開口端部に対
向して位置し、したがって多極磁石18と対向し、送信
ユニット5は外方部材1の端面に対向して位置する。取
付リング49は、外方部材1と内方部材2間の端部開口
を略覆っていて、この端部開口のシール手段を兼ねてお
り、取付リング49と内方部材2との間の残りの隙間を
覆うシール38が、取付リング49の溝形部分49aに
おける内径側の開口縁に取付けられている。シール38
は、ゴム等の弾性体からなり、内方部材2の端面に摺接
する。このシール38は、コイル・磁性体組17を構成
するリング部材19と多極磁石18の磁石部材34との
隙間に異物が入り込むことを防止するものであり、回転
検出センサ4が損傷するのを防止する。
【0032】この実施形態の場合、次の各作用,効果が
得られる。回転検出センサ4が、外方部材1と内方部材
2の開口端部に配置されているため、第1の実施形態の
ように軸受内部に回転検出センサ4を配置したものと異
なり、軸受の外方部材1と内方部材2とを分解すること
なく、回転検出センサ4の着脱が行え、回転検出センサ
4の保守・修理を容易に行うことができる。また、回転
検出センサ4の多極磁石18が、外方部材1と内方部材
2間の開口端部のシール部材31と一体に形成されてい
るため、コンパクトに回転検出センサ4を構成すること
ができ、部品点数が少なく、組立性にも優れたものとな
る。送信ユニット5は環状に構成されるため、送信ユニ
ット5の横断面を小さなものとでき、軸受装置の周辺の
小さな空き空間を利用して送信ユニット5を配置するこ
とができる。すなわち、図3の実施形態のように、箱型
の送信ユニット5を設けた場合、送信ユニット5が嵩張
るために、その箱型送信ユニット5の取付スペースが得
られるように車輪軸受装置の周辺の設計を行う必要があ
るが、環状の送信ユニット5とした場合、車輪軸受装置
の周辺に通常に生じる空間を送信ユニット5の配置に利
用できる。車輪軸受装置の周辺に通常に生じる空間、特
に端部開口付近に生じる空間は、図9からもわかるよう
に、等速ジョイント15や車輪軸受取付部材12aが周
囲にあって、非常に限られた小さな空間となることが多
い。このような小さな周辺空間にも、送信ユニット5を
環状とすることにより、配置することができる。特に、
上記の周辺空間は、等速ジョイント15が迫っているた
めに、軸方向よりも径方向に比較的余裕のある形状とな
っているが、この実施形態では、送信ユニット5をコイ
ル・磁性体組17の外周に重ねて配置しているため、両
者を軸方向に並べる場合に比べて、上記の周辺空間に効
率良く収めることができる。また、この実施形態では、
環状の送信ユニット5と回転検出センサ4のリング部材
19とを一体としたため、これら送信ユニット5と回転
検出センサ4の組み合わせがより一層コンパクト化され
て、配置空間が確保し易く、また部品点数もさらに削減
できる。
【0033】コイル・磁性体組17および送信ユニット
5を取付ける取付リング49は、多極磁石18を覆って
おり、またこの取付リング49と内方部材2との間をシ
ールするシール38を取付けているため、多極磁石18
とコイル・磁性体組17との隙間に異物が入り込むこと
が防止される。この取付リング49およびシール38に
より、回転検出センサ4の異物の侵入による損傷が防止
される。シール11は、第2のシール部材32に設けら
れた各シールリップ36a〜36cの第1のシール部材
31との摺接と、ラビリンスシール37とにより、その
軸受端部の密封性を得る。
【0034】図11は、この発明のさらに他の実施形態
を示す。この車輪軸受装置は第2世代の内輪回転タイプ
の車輪軸受装置であり、回転センサとなる回転検出セン
サ4はスラスト型である。この実施形態は、外方部材1
1に車体取付フランジ1aが設けられている。
【0035】図12は、この発明のさらに他の実施形態
を示す。この車輪軸受装置は第3世代の内輪回転タイプ
で、かつ駆動輪支持用の車輪軸受装置である。この実施
形態は、軸受の開口部、つまりシール11を配置する部
分に、内輪外径を小径とした小径化部81を設け、シー
ル11の容積を内径方向に拡大して多極磁石18の表面
積と回転検出センサ4の容積を増やしたものである。小
径化部81は、段差を持って小径に形成してあり、内輪
構成部材2Cに形成されている。このように小径化部8
1を設けることにより、回転検出センサ4の軸方向の長
さをよりコンパクトにできる。つまり径方向に長くした
分、軸方向に短くできる。このように内輪外径に小径化
部81を設けてシール11の容積を内径方向に拡大する
構成は、シール11と回転検出センサ4の構成部品を一
体化させた車輪軸受装置一般に適用することができる。
なお、この実施形態では、環状の送信ユニット5の配置
は、コイル・磁性体組17の外周とし、送信ユニット5
を取付リング49に固定してある。
【0036】図13は、この発明のさらに他の実施形態
を示す。この実施形態は、第2世代で外輪回転タイプの
車輪軸受装置であり、回転センサとなる回転検出センサ
4はスラスト型である。外方部材1は、正面側となる一
端に車輪取付フランジ1bを有する。内方部材2は、2
つの軸受内輪2Dを軸方向に並べた分割型のものとされ
ている。この実施形態の場合、外方部材1が回転側の部
材となるため、外方部材1に取付けられた送信ユニット
5が回転することになるが、送信ユニット5は環状のも
のであるため、送信ユニット5の回転が受信側で検出信
号の変動として影響しない。
【0037】図14は、この発明のさらに他の実施形態
を示す。この実施形態は第3世代の外輪回転タイプで、
かつ従動輪支持用の車輪軸受装置である。回転センサと
なる回転検出センサ4はスラスト型である。外方部材1
は、正面側である一端に車輪取付フランジ1bを有す
る。内方部材2は、2つの内輪構成部材2E,2Fとで
構成され、内輪構成部材2Fに車体取付フランジ2bが
設けられている。車体取付フランジ2bは、外方部材1
の背面側の端部よりもさらに背面側に位置して設けられ
ている。内輪構成部材2Eは、正面側の端部に配置さ
れ、内輪構成部材2Fに設けられた加締部により固定さ
れる。この実施形態では、シール11の第1のシール部
材31は、内方部材2の外径面における軌道面9と車体
取付フランジ2bとの間の部分に圧入状態に嵌合する。
回転検出センサ4のコイル・磁性体組17および送信ユ
ニット5は、取付リング49により外方部材1に取付け
られるが、この取付リング49の内周部に設けられるシ
ール38は、内方部材2の外径面に摺接する。この実施
形態の場合、内方部材2の外周において、外方部材1の
端部と車体取付フランジ2bとの間に溝状の空間が生じ
るが、回転検出センサ4と環状の送信ユニット5とが軸
方向に重なるため、上記の内方部材2の外周空間を効果
的に利用して回転検出センサ4および送信ユニット5が
配置できる。
【0038】つぎに、この車輪軸受装置51のワイヤレ
ス送信されるセンサ検出信号を利用する応用例を示す。
図15は、図1などに示す各実施形態の車輪軸受装置5
1を用いたアンチロックブレーキシステム100のブロ
ック図である。ブレーキ89は、車輪13に設けられた
ブレーキドラムまたはブレーキディスク等の摩擦部材
(図示せず)に接して車輪13を制動するものであり、
油圧シリンダ等を備えている。ブレーキペダル等のブレ
ーキ操作部材90の操作は、変換手段91を介して油圧
力等に変換され、増力してブレーキ89に伝えられる。
制動力制御手段92は、ブレーキ89の制動力を調整す
る手段であり、制御回路93の指令に応じて制動力を調
整する。制動力調整手段92は、ブレーキ89と変換手
段91との間の油圧回路に設けられている。制御回路1
3は、回転検出センサ4で検出された車輪回転数に応じ
て制動力調整手段12に制動力の調整指令を与える手段
であり、マイクロコンピュータ等の電子回路で構成され
ている。回転検出センサ4の回転検出信号は、ワイヤレ
スの送信手段105から受信手段106に送信され、受
信手段106から制御回路93に入力される。アンチロ
ックブレーキシステム100は、受信手段106で受信
される各種の信号から、回転検出センサ4の回転検出信
号だけを選択して用いる。
【0039】受信手段106で受信される回転検出セン
サ4の回転検出信号や、別状況検出センサ52の検出信
号は、情報処理手段56に入力される。情報処理装置手
段56は、自動車に搭載されて自動車の各種の制御やそ
の他の目的に使用されるコンピュータである。この情報
処理手段56は、後に説明する移動体通信網の移動端末
となる機能を備えており、入力された回転検出センサ4
や別状況検出センサ52の検出信号を、移動体通信網を
用いて遠隔監視システムの診断手段,判断手段等へ送信
する。なお、情報処理装置手段56は、アンチロックブ
レーキシステム100の制御回路93となる機能を兼ね
るものであっても良い。また、回転検出センサ4の回転
検出信号は、自動車の制御において、アンチロックブレ
ーキシステム100の他に、前輪操舵の自動車における
後輪角度の操舵を電子制御するシステム(ARSシステ
ム)等に用いても良い。
【0040】図16は、この車輪軸受装置51の各セン
サ4,52の検出信号によって、車輪軸受装置51の状
況を監視する遠隔監視システムの一例を示す。車両50
の各車輪13を支持する車輪軸受装置51に、上記各セ
ンサ4,52を有する車輪軸受装置51が用いられてい
る。車両50には、センサ4,52の検出信号を、車輪
軸受装置51に設けられた送信ユニット5からワイヤレ
ス信号として取り出し、移動体通信網60に伝達する車
両搭載通信手段55が設けられる。車両搭載通信手段5
5は、車輪軸受装置51に設けられた送信ユニット5、
および車体12に設けられて上記送信ユニット5からワ
イヤレス信号として送信された信号を受信する受信手段
106からなるワイヤレス通信手段150と、車体12
に設けられ上記受信手段106の受信信号を処理して移
動体通信網60に無線で送信する移動端末となる情報処
理装置56とを備える。車両50に対する遠隔地の事業
所71には、移動体通信網60を介して通信された上記
センサ4,52の検出信号から、車輪軸受装置51に関
する所定の事項を診断する判断手段75が設けられる。
車両50は、各種の自動車等であり、例えば、乗用車、
トラック、バス、建設用車両である。
【0041】移動体通信網60は、移動体に対して無線
で通信できる手段であれば何でも良いが、携帯電話、自
動車電話の通信網、PHS(Personal Handy-phone Sys
tem)の通信網、移動体衛星通信網等である。図示の例
は、携帯電話の通信網の例であり、基地局61と、基地
局制御装置62と、移動交換機63とがあり、基地局6
1を介して情報処理装置56等の移動端末に対する通信
が行われる。移動交換機63は、一般加入回線網やIS
DN網、その他の移動通信網等の他通信網64と接続さ
れ、他通信網64から上記事業所71と通信される。
【0042】車両搭載通信手段55の移動端末となる情
報処理装置56は、例えば双方向通信が可能なものとさ
れる。情報処理装置56により移動体通信網60を介し
て送信するセンサ検出信号の信号形式は、アナログ信号
であっても、ディジタル信号であっても良い。車両50
には、カーナビゲーションシステム(位置情報検出シス
テム)の車載の端末57が搭載され、情報処理装置56
と接続されている。カーナビゲーション端末57と情報
処理装置56の液晶ディスプレイ等の画面表示装置は、
1つを共有させるようにしても、それぞれ別個に設けて
も良い。
【0043】情報処理装置56は、車輪軸受装置51に
対する受信手段106の受信信号の処理の他に、車両5
0の状況を検出する各種のセンサ類の情報を処理する手
段を兼ねるものとされている。車両50は、各種の電子
制御を行うものであり、運転の便利や安全等のために各
種のセンサが設けられ、それらのセンサ類の情報が情報
処理装置56によって処理される。情報処理装置56
は、車両50の運転とは関係のない多目的の情報処理に
用いられるものであっても良い。
【0044】また、情報処理装置56は、上記受信手段
106の受信信号から所定の事項を判断して判断結果の
案内を行う車両搭載判断部58を有するものとしても良
い。この判断は、比較的簡単な判断に止めるようにす
る。例えば、車両搭載判断部58は、上記受信信号から
得られる温度または振動の検出信号を閾値と比較し、閾
値を超える場合に所定の報知を行うものとする。
【0045】事業所71および判断手段75を説明す
る。判断手段75を設ける事業所71は、例えば、軸受
製造業者、自動車メーカ、自動車の販売店、自動車の整
備工場のうちのいずれかである。図16は、判断手段7
5を設けた事業所71が軸受製造業者である場合の例を
示す。
【0046】判断手段75は、車両搭載通信手段55か
ら移動体通信網60を介して送信さけれたセンサ検出信
号が、移動体通信網60または他通信網64と接続する
ための通信機器76を介して入力され、その入力された
センサ検出信号から車輪軸受装置51に関する所定の事
項を診断する。センサ検出信号は、回転速度の信号と、
温度,振動の信号である。判断手段75は、上記診断と
して、例えば各信号毎に設定範囲と比較し、許容範囲で
あるか否かの判断や、段階的な判断を行う。
【0047】事業所71には、判断手段75の他に、処
置情報作成手段77およびデータベース79が設けら
れ、また受注処理手段78が必要に応じて設けられる。
これら判断手段75、処置情報作成手段77、および受
注処理手段78は、いずれもコンピュータ(図示せず)
に設けられる。処置情報作成手段77は、判断手段75
の判断結果に応じて、車輪軸受装置51の異常に対する
処置の情報を作成する手段である。処置情報作成手段7
7は、この作成した処置情報を、移動体通信網60を介
して上記車両50に送信する手段を兼ねる。
【0048】処置情報作成手段77は、車両50の整備
を行う事業所74または上記整備のための営業を行う事
業所73を選定する処理を行い、その選定情報を、作成
する処置の情報として含める。処置情報作成手段77
は、処置の情報を、その選定した事業所73,74に送
信すると共に、その選定した事業所73,74へ車両5
0を案内するメッセージを、上記処置の情報または上記
判断手段75の判断結果の情報と共に、車両50に送信
する。車両50の運転者は、その判断結果である軸受異
常の情報を見て、不具合を未然に防止することができ、
また処置を行う事業所73,74の案内情報を見て、適
切な事業所73,74へ向かうことができる。処置等を
行う事業所73,74では、処置の情報を見て、早めに
部品の準備等を進めることができ、車両50が到着する
と、迅速に軸受交換等の処置を行うことができる。
【0049】図17は、図16の例と異なり、移動体通
信網60に対して無線で送信する移動端末となる手段
が、車輪軸受装置51に設けられた上記送信ユニット5
の送信手段105からなるものである。すなわち、車両
搭載通信手段55が上記送信手段105からなる。移動
体通信網60からセンサ検出信号を受信する事業所71
は、図1の実施形態と同じく、軸受製造業者の事業所7
1とされ、この事業所71に、図1の実施形態と同じく
処置情報作成手段77を設け、また必要に応じてさらに
受注処理手段78が設けられる。判断手段75および処
置情報作成手段77は、上記各実施形態と同じく、他の
いずれの事業所72〜74に設けても良い。
【0050】
【発明の効果】この発明の車輪軸受装置は、内周に複列
の転走面を有する外方部材と、これら転走面にそれぞれ
対向する転走面を有する内方部材と、上記転走面間に収
容される複列の転動体とを備え、車体に対して車輪を回
転自在に支持する車輪軸受装置において、外方部材と内
方部材との相対回転を検出するセンサと、この車輪軸受
装置における回転とは別の状況を検出する別状況検出セ
ンサと、これら回転検出センサおよび別状況検出センサ
の検出信号をワイヤレスで送信する送信手段とを設けた
ものであるため、軸受装置自体の監視のための検出機能
を高め、かつ高機能化に伴う構成の複雑化を抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態にかかる車輪軸受装
置の概念構成を示すブロック図である。
【図2】その信号まとめ手段による信号重畳処理例の説
明図である。
【図3】この発明の第1の実施形態にかかる車輪軸受装
置の具体的構成を示す断面図である。
【図4】同車輪軸受装置を等速ジョイント側から見た側
面図である。
【図5】(A),(B)は、それぞれ回転検出センサの
構成部品である多極磁石の断面図および正面図である。
【図6】(A),(B)は各々回転検出センサのリング
部材の破断側面図および正面図である。
【図7】(A),(B)は各々図6(A),(B)の一
部を拡大した拡大図である。
【図8】(A)〜(C)は各々回転検出センサにおける
リング部材の変形例を示す破断側面図、正面図、および
同図(B)の部分拡大図である。
【図9】(A),(B)はこの発明の他の実施形態にか
かる車輪軸受装置の断面図およびその部分拡大断面図で
ある。
【図10】その軸受装置における回転検出センサの多極
磁石となる弾性部材の部分正面図である。
【図11】この発明のさらに他の実施形態にかかる車輪
軸受装置の断面図である。
【図12】この発明のさらに他の実施形態にかかる車輪
軸受装置の断面図である。
【図13】この発明のさらに他の実施形態にかかる車輪
軸受装置の断面図である。
【図14】(A),(B)は各々この発明のさらに他の
実施形態にかかる車輪軸受装置の断面図、およびその部
分拡大図である。
【図15】この発明の車輪軸受装置を応用したアンチロ
ックブレーキシステムの一例を示すブロック図である。
【図16】この発明の車輪軸受装置の検出信号を監視す
る遠隔監視システムの一例を示す概念構成のブロック図
である。
【図17】この発明の車輪軸受装置の検出信号を監視す
る遠隔監視システムの他の例を示す概念構成のブロック
図である。
【符号の説明】
1…外方部材 2…内方部材 3…転動体 4…回転検出センサ 5…通信ユニット 51…車輪軸受装置 52…別状況検出センサ 104…信号まとめ手段 105…送信手段 106…受信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08C 17/02 G08C 19/00 B 19/00 C G01K 1/14 M 23/02 G08C 17/00 B 23/04 23/00 B // G01K 1/14 C Fターム(参考) 2F073 AA35 AB02 AB12 BB01 BB02 BC02 BC04 BC05 CD14 CD15 CD24 FF03 FG04 GG01 GG04 GG07 3D046 BB12 BB28 HH36 3J101 AA03 AA32 AA43 AA54 AA62 AA72 BA53 BA54 FA55 GA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周に複列の転走面を有する外方部材
    と、これら転走面にそれぞれ対向する転走面を有する内
    方部材と、前記転走面間に収容される複列の転動体とを
    備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪軸受
    装置において、外方部材と内方部材との相対回転を検出
    するセンサと、この車輪軸受装置における回転とは別の
    状況を検出する別状況検出センサと、これら回転検出セ
    ンサおよび別状況検出センサの検出信号をワイヤレスで
    送信する送信手段とを設けたことを特徴とする車輪用軸
    受装置。
  2. 【請求項2】 上記各センサの検出信号を、一つの上記
    送信手段で送信可能なようにまとめる信号まとめ手段を
    設けた請求項1に記載の車輪軸受装置。
  3. 【請求項3】 上記送信手段がアナログ信号を送信する
    ものであり、上記信号まとめ手段が、上記送信手段に入
    力する上記回転検出のセンサの検出信号と、上記別状況
    検出センサの検出信号とを重畳させる信号重畳手段であ
    る請求項2に記載の車輪軸受装置。
  4. 【請求項4】 上記回転検出センサが発電機である請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載の車輪軸受装置。
  5. 【請求項5】 上記送信手段は、移動体通信網に移動端
    末として回線接続する機能を有するものである請求項1
    ないし請求項4のいずれかに記載の車輪軸受装置。
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JP2007232731A (ja) * 2007-04-09 2007-09-13 Ntn Corp 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
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