JP2005301645A - ワイヤレスセンサシステムおよびワイヤレスセンサ付軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 周辺状況により電波等が届き難い位置関係にあっても、配線を要することなくワイヤレス送受信の効率および信頼性を向上させることのできるワイヤレスセンサシステム、およびそのシステムを用いたワイヤレスセンサ付軸受装置を提供する。
【解決手段】 このワイヤレスセンサシステムは、1つまたは複数のワイヤレスセンサユニット1,2と、センサ信号受信部8と、中継用アンテナ4とを備える。ワイヤレスセンサユニット1,2は、検出対象を検出するセンサ部5と、このセンサ部5が出力するセンサ信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部6と、センサ部5およびセンサ信号送信部6に駆動電力を給電する電源部7とを有する。センサ信号送信部6は、センサ部5が出力するセンサ信号をワイヤレスで送信する。センサ信号受信部8は、センサ信号送信部6から送信されたセンサ信号を受信する。中継用アンテナ4は、センサ信号送信部6とセンサ信号受信部8との間に設けられ、センサ信号送信部6がワイヤレス送信するセンサ信号を中継する。
【選択図】 図1
【解決手段】 このワイヤレスセンサシステムは、1つまたは複数のワイヤレスセンサユニット1,2と、センサ信号受信部8と、中継用アンテナ4とを備える。ワイヤレスセンサユニット1,2は、検出対象を検出するセンサ部5と、このセンサ部5が出力するセンサ信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部6と、センサ部5およびセンサ信号送信部6に駆動電力を給電する電源部7とを有する。センサ信号送信部6は、センサ部5が出力するセンサ信号をワイヤレスで送信する。センサ信号受信部8は、センサ信号送信部6から送信されたセンサ信号を受信する。中継用アンテナ4は、センサ信号送信部6とセンサ信号受信部8との間に設けられ、センサ信号送信部6がワイヤレス送信するセンサ信号を中継する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、例えば自動車における車輪回転数などのセンサ信号をワイヤレスで送信するワイヤレスセンサシステム、およびこのシステムを用いたワイヤレスセンサ付軸受装置に関する。
車輪用軸受装置において、アンチロックブレーキシステム(ABS)や他の種々の制御のために車輪回転数を検出する回転センサを搭載したものがある。このようなセンサ付軸受装置として、センサ信号を無線送信し、センサの電源を、軸受に搭載した発電機や車体からの無線給電により供給して、車体から車輪用軸受装置へのハーネスを不要にしたものが提案されている(例えば特許文献1)。
また、無線給電により、複数のセンサユニットに電源を供給し、各々のセンサユニットのセンサ検出信号を無線で送受信する無線センサシステムを搭載した車輪用軸受装置も提案されている。これは、軸受への電源線や信号線の配線を不要にして、組立工数の削減や設計の自由度を高めることができるなどの利点があると共に、無線給電により電源が確保されることから、0速の車速での車輪回転の検出が可能となり、アンチロックブレーキ装置の高性能化に有効である。
このようなワイヤレスセンサ付車輪用軸受装置において、センサユニットのアンテナをナックルに取付けるようにしたものも提案されている(例えば特許文献2)。
特開2001−151090号公報
特開2003−287046号公報
また、無線給電により、複数のセンサユニットに電源を供給し、各々のセンサユニットのセンサ検出信号を無線で送受信する無線センサシステムを搭載した車輪用軸受装置も提案されている。これは、軸受への電源線や信号線の配線を不要にして、組立工数の削減や設計の自由度を高めることができるなどの利点があると共に、無線給電により電源が確保されることから、0速の車速での車輪回転の検出が可能となり、アンチロックブレーキ装置の高性能化に有効である。
このようなワイヤレスセンサ付車輪用軸受装置において、センサユニットのアンテナをナックルに取付けるようにしたものも提案されている(例えば特許文献2)。
しかし、前記従来のワイヤレスセンサシステムでは、センサ信号送信部のアンテナを、ナックルや車輪用軸受などの金属部品で囲まれた場所に設置しなければならず、アンテナの効率を著しく悪化させる原因になっていた。また、アンテナをナックルに取付けるようにしたものでは、軸受に設けられるセンサ部やセンサ信号送信部とアンテナとの間を、配線で接続しなけばならず、組立工数を削減できないという問題がある。
この発明の目的は、周辺状況により電波等が届き難い位置関係にあっても、配線を要することなく効率および信頼性の高いセンサ信号送信を可能とするワイヤレスセンサシステム、およびそのシステムを用いたワイヤレスセンサ付軸受装置を提供することである。
この発明の他の目的は、配線を要することなく効率および信頼性の高い無線給電を可能とすることである。
この発明の他の目的は、配線を要することなく効率および信頼性の高い無線給電を可能とすることである。
この発明のワイヤレスセンサシステムは、検出対象を検出するセンサ部と、このセンサ部が出力するセンサ信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部と、上記センサ部およびセンサ信号送信部に駆動電力を給電する電源部とを有する1つまたは複数のワイヤレスセンサユニットと、上記センサ信号送信部から送信されたセンサ信号を受信するセンサ信号受信部とを備えたワイヤレスセンサシステムにおいて、上記センサ信号送信部とセンサ信号受信部との間に中継用アンテナを設けたことを特徴とする。
この構成によると、ワイヤレスセンサユニットにおいて、センサ部の出力するセンサ信号がセンサ信号送信部によりワイヤレス送信され、その送信信号は中継用アンテナで中継されてセンサ信号受信部で受信される。このように、中継用アンテナで中継されるため、周辺状況等によって、ワイヤレスセンサユニットからセンサ信号受信部にセンサ信号を直接にワイヤレス送信するとアンテナ効率が悪くなる場合でも、中継用アンテナの設置場所を適正に選択することにより、配線を要することなく効率および信頼性の高いセンサ信号送信を行うことができる。
この構成によると、ワイヤレスセンサユニットにおいて、センサ部の出力するセンサ信号がセンサ信号送信部によりワイヤレス送信され、その送信信号は中継用アンテナで中継されてセンサ信号受信部で受信される。このように、中継用アンテナで中継されるため、周辺状況等によって、ワイヤレスセンサユニットからセンサ信号受信部にセンサ信号を直接にワイヤレス送信するとアンテナ効率が悪くなる場合でも、中継用アンテナの設置場所を適正に選択することにより、配線を要することなく効率および信頼性の高いセンサ信号送信を行うことができる。
上記電源部は、センサ部またはその近傍に設けられた発電機が発電した電力を用いるものであっても良い。発電機を備えることで、センサ部やセンサ信号送信部の電源を、配線や、電池、無線給電手段を設けることなく得ることができる。発電機によると、電池のように電池寿命で交換する必要も生じない。
上記電源部の発電機は、回転センサを兼ねるものであっても良い。回転センサが回転検出の機能と発電の機能を兼ねるものとすることで、ワイヤレスセンサユニットを小型化できる。
この発明において、上記電源部が、給電電力送信部からワイヤレスで送信された駆動電力を受信する電力受信部を有すものであっても良い。このように無線給電を行うようにすると、発電機と異なり、回転停止時でも給電でき、回転検出の場合に0速から回転検出が行える。また、センサ部が回転以外の検出対象を検出するものである場合にも適用することができる。
この発明の他のワイヤレスセンサシステムは、検出対象を検出するセンサ部と、このセンサ部が出力するセンサ信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部と、上記センサ部およびセンサ信号送信部に駆動電力を給電する電源部とを有する1つまたは複数のワイヤレスセンサユニットと、上記センサ信号送信部から送信されたセンサ信号を受信するセンサ信号受信部とを備えたワイヤレスセンサシステムにおいて、上記電源部が給電電力送信部からワイヤレスで送信された駆動電力を受信する電力受信部を有するものであり、上記センサ信号送信部とセンサ信号受信部との間、および電力受信部と給電電力送信部との間の少なくとも一方に、中継用アンテナを設けたことを特徴とする。
センサ信号送信部とセンサ信号受信部との間に中継用アンテナを設けた場合は、前記と同様に、センサ信号が中継されることで、効率および信頼性の高いセンサ信号送信が可能になる。電力受信部と給電電力送信部との間に中継用アンテナを設けた場合は、給電電力送信部から駆動電力がワイヤレス送信され、その駆動電力が中継用アンテナで中継されてワイヤレスセンサユニットの電源部の電力受信部で受信される。この受信した電力でセンサ部やセンサ信号送信部が駆動される。このように駆動電力の送信を中継用アンテナで中継すると、駆動電力を直接にワイヤレス送信すれば周辺状況等によりアンテナ効率が悪くなる場合でも、中継用アンテナの設置場所を適切に選ぶことにより、効率良く、安定して駆動電力のワイヤレス送信が行える。駆動電力の場合、エネルギ損失を少なくするために指向性の高いマイクロ波等の高周波が用いられることが多いが、その場合に、中継用アンテナが設けられることで、送信経路の選択の自由度が広がり、設計が容易になる。
センサ信号送信部とセンサ信号受信部との間に中継用アンテナを設けた場合は、前記と同様に、センサ信号が中継されることで、効率および信頼性の高いセンサ信号送信が可能になる。電力受信部と給電電力送信部との間に中継用アンテナを設けた場合は、給電電力送信部から駆動電力がワイヤレス送信され、その駆動電力が中継用アンテナで中継されてワイヤレスセンサユニットの電源部の電力受信部で受信される。この受信した電力でセンサ部やセンサ信号送信部が駆動される。このように駆動電力の送信を中継用アンテナで中継すると、駆動電力を直接にワイヤレス送信すれば周辺状況等によりアンテナ効率が悪くなる場合でも、中継用アンテナの設置場所を適切に選ぶことにより、効率良く、安定して駆動電力のワイヤレス送信が行える。駆動電力の場合、エネルギ損失を少なくするために指向性の高いマイクロ波等の高周波が用いられることが多いが、その場合に、中継用アンテナが設けられることで、送信経路の選択の自由度が広がり、設計が容易になる。
この発明のワイヤレスセンサ付軸受装置は、この発明のワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサユニットを軸受に搭載したことを特徴とする。
この構成によると、軸受が金属部品であるハウジング等に囲まれて電波の届き難い場所に設置されている場合でも、中継用アンテナをハウジングの適正位置に設置することにより、中継用アンテナを経てセンサ信号や駆動電力のワイヤレス送信を安定して効率良く行うことができる。
この構成によると、軸受が金属部品であるハウジング等に囲まれて電波の届き難い場所に設置されている場合でも、中継用アンテナをハウジングの適正位置に設置することにより、中継用アンテナを経てセンサ信号や駆動電力のワイヤレス送信を安定して効率良く行うことができる。
この発明のワイヤレスセンサ付車輪用軸受装置は、複数の軌道面を有する外方部材と、上記軌道面に対向する軌道面を有する内方部材と、対向する両列の軌道面間に介在した複数の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置において、この発明のワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサユニットを装備したことを特徴とする。
この構成によると、ナックル等に取付けられた中継用アンテナで中継されて回転信号などのセンサ信号は車体に取付けられたセンサ信号受信部にワイヤレス送信され、また車体に取付けられた電力送信部からワイヤレス送信される駆動電力は前記中継用アンテナで中継されて軸受部のワイヤレスセンサユニットにワイヤレス送信される。そのため、車体に取付けられたセンサ信号受信部や給電電力送信部から直接電波が届きにくい場所に、軸受部のワイヤレスセンサユニットが設置されていても、センサ信号や駆動電力のワイヤレス送信を安定良く、かつ効率良く行うことができる。
この構成によると、ナックル等に取付けられた中継用アンテナで中継されて回転信号などのセンサ信号は車体に取付けられたセンサ信号受信部にワイヤレス送信され、また車体に取付けられた電力送信部からワイヤレス送信される駆動電力は前記中継用アンテナで中継されて軸受部のワイヤレスセンサユニットにワイヤレス送信される。そのため、車体に取付けられたセンサ信号受信部や給電電力送信部から直接電波が届きにくい場所に、軸受部のワイヤレスセンサユニットが設置されていても、センサ信号や駆動電力のワイヤレス送信を安定良く、かつ効率良く行うことができる。
この発明の第1のワイヤレスセンサシステムは、検出対象を検出するセンサ部と、このセンサ部が出力するセンサ信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部と、上記センサ部およびセンサ信号送信部に駆動電力を給電する電源部とを有する1つまたは複数のワイヤレスセンサユニットと、上記センサ信号送信部から送信されたセンサ信号を受信するセンサ信号受信部とを備えたワイヤレスセンサシステムにおいて、上記センサ信号送信部とセンサ信号受信部との間に中継用アンテナを設けたため、周辺状況により電波等が届き難い位置関係にあっても、配線を要することなく効率および信頼性の高いセンサ信号送信を行うことができる。
この発明の他のワイヤレスセンサシステムは、検出対象を検出するセンサ部と、このセンサ部が出力するセンサ信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部と、上記センサ部およびセンサ信号送信部に駆動電力を給電する電源部とを有する1つまたは複数のワイヤレスセンサユニットと、上記センサ信号送信部から送信されたセンサ信号を受信するセンサ信号受信部とを備えたワイヤレスセンサシステムにおいて、上記電源部が給電電力送信部からワイヤレスで送信された駆動電力を受信する電力受信部を有するものであり、上記センサ信号送信部とセンサ信号受信部との間、および電力受信部と給電電力送信部との間の少なくとも一方に、中継用アンテナを設けたため、周辺状況により電波等が届き難い位置関係にあっても、センサ信号のワイヤレス送信や、駆動電力のワイヤレス送信が、効率良く、安定良して行うことができる。
この発明のワイヤレスセンサ付軸受装置は、この発明のワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサユニットを軸受に搭載したため、軸受が金属部品であるハウジング等に囲まれて電波の届き難い場所に設置されている場合でも、中継用アンテナをハウジング等の適正位置に設置することにより、中継用アンテナを経てセンサ信号や駆動電力のワイヤレス送信を安定して効率良く行うことができる。
この発明のワイヤレスセンサ付車輪用軸受装置は、この発明のワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサユニットを装備したため、センサ信号受信部や給電電力送信部が設置される車体側から直接電波が届きにくい場所に軸受部のワイヤレスセンサユニットが設置されていても、中継用アンテナをナックル等の適正位置に設置することにより、センサ信号や駆動電力のワイヤレス送信を、安定して効率良く行うことができる。
この発明の他のワイヤレスセンサシステムは、検出対象を検出するセンサ部と、このセンサ部が出力するセンサ信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部と、上記センサ部およびセンサ信号送信部に駆動電力を給電する電源部とを有する1つまたは複数のワイヤレスセンサユニットと、上記センサ信号送信部から送信されたセンサ信号を受信するセンサ信号受信部とを備えたワイヤレスセンサシステムにおいて、上記電源部が給電電力送信部からワイヤレスで送信された駆動電力を受信する電力受信部を有するものであり、上記センサ信号送信部とセンサ信号受信部との間、および電力受信部と給電電力送信部との間の少なくとも一方に、中継用アンテナを設けたため、周辺状況により電波等が届き難い位置関係にあっても、センサ信号のワイヤレス送信や、駆動電力のワイヤレス送信が、効率良く、安定良して行うことができる。
この発明のワイヤレスセンサ付軸受装置は、この発明のワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサユニットを軸受に搭載したため、軸受が金属部品であるハウジング等に囲まれて電波の届き難い場所に設置されている場合でも、中継用アンテナをハウジング等の適正位置に設置することにより、中継用アンテナを経てセンサ信号や駆動電力のワイヤレス送信を安定して効率良く行うことができる。
この発明のワイヤレスセンサ付車輪用軸受装置は、この発明のワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサユニットを装備したため、センサ信号受信部や給電電力送信部が設置される車体側から直接電波が届きにくい場所に軸受部のワイヤレスセンサユニットが設置されていても、中継用アンテナをナックル等の適正位置に設置することにより、センサ信号や駆動電力のワイヤレス送信を、安定して効率良く行うことができる。
この発明の第1の実施形態を図1と共に説明する。この実施形態のワイヤレスセンサシステムは、各種機器や軸受などの機械部品に取付けられる1つまたは複数(ここでは2つ)のワイヤレスセンサユニット1,2と、これらワイヤレスセンサユニット1,2の間で信号送受信をワイヤレスで行うセンサ受信機3と、前記ワイヤレスセンサユニット1,2とセンサ受信機3との間に設置される1つまたは複数(ここでは2つ)の中継用アンテナ4とで構成される。ワイヤレスセンサユニット1,2は、温度,回転などの検出対象を検出するセンサ部5と、このセンサ部5が出力するセンサ信号をワイヤレスで前記センサ受信機3に送信するセンサ信号送信部6と、センサ部5およびセンサ信号送信部6に駆動電力を給電する電源部7とからなる。
ワイヤレス送信は、ここでは電波で行われるが、このほか光波,赤外線,音波などで行っても良い。センサ信号送信部6は、例えばメモリーを有していて、センサ部5が出力するセンサ信号を前記メモリーに一旦格納してから送信するようにしても良い。さらには、センサ部5が出力するセンサ信号を前記メモリーに一旦格納し、センサ受信機3から指令があったときに、前記メモリーに格納されているセンサ信号を送信するようにしても良い。このセンサ信号送信部6には無線タグを使用しても良い。
電源部7は、ここでは発電機を有するものとされ、その発電電力がセンサ部5およびセンサ信号送信部6に駆動電力として給電される。このように、電源部7が発電機を有するものとした場合は、センサ部5やセンサ信号送信部6の電源を無線給電しなくて済む。また、電源部7は、キャパシタあるいは2次電池と、その充電回路を有するものとし、余剰発電電力をそこに蓄えるようにしても良い。これにより、発電機の発電電力が低下したときにキャパシタや2次電池に蓄えられた電力を使用することで、ワイヤレスセンサユニット1,2の動作の信頼性を向上させることができる。発電機は、例えば磁石とコイルの相対回転により発電する形式のものであっても良く、この場合には発電機がセンサ部5の一例である回転センサを兼ねるものとしても良い。このように、発電機がセンサ部5を兼ねることにより、ワイヤレスセンサユニット1,2を小型化できる。センサ部5は、温度,回転の他に、振動,加速度,荷重,トルクなどを検出対象とするものであっても良い。
センサ受信機3は、ワイヤレスセンサユニット1,2から離れた場所に設置されていて、センサ信号送信部6からの送信信号を受信するセンサ信号受信部8を有する。このセンサ受信機3は、前記センサ信号受信部8の他に、受信した信号を処理する信号処理部(図示せず)を有するものとしても良い。
この構成のワイヤレスセンサシステムによると、各ワイヤレスセンサユニット1,2において、センサ部5の出力するセンサ信号がセンサ信号送信部6によりワイヤレス送信され、その送信信号は中継用アンテナ4で中継されてセンサ受信機3のセンサ信号受信部8で受信される。このように、中継用アンテナ4で中継されてセンサ信号がセンサ受信機3にワイヤレス送信されるので、ワイヤレスセンサユニット1,2からセンサ受信機3にセンサ信号を直接にワイヤレス送信するとアンテナ効率が悪くなる場合でも、中継用アンテナ4の設置場所を適正に選択することにより、センサ信号を効率良くかつ信頼性高くセンサ受信機3にワイヤレス送信することができる。
図2はこの発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、図1に示す第1の実施形態のワイヤレスセンサシステムにおいて、各ワイヤレスセンサユニット1,2の電源部7が、前記センサ受信機3からワイヤレスで送信された駆動電力を受信する電力受信部7aを有する。また、センサ受信機3がセンサ信号受信部8の他に、駆動電力をワイヤレスで送信する給電電力送信部9を有し、また中継用アンテナ4は、センサ信号送信部6からセンサ信号受信部8へワイヤレス送信されるセンサ信号を中継するだけでなく、給電電力送信部9から電力受信部7aへワイヤレス送信される駆動電力も中継可能なものとされている。なお、ワイヤレス送信されるセンサ信号および駆動電力のうち、いずれか一方が中継用アンテナ4を経ずに効率良く送信できる場合には、そのワイヤレス送信には中継用アンテナ4を省略しても良い。また、給電電力送信部9は、センサ受信機3から別体として、センサ受信機3から離れた場所に設置しても良い。その他の構成は第1の実施形態の場合と同じである。
この構成のワイヤレスセンサシステムの場合でも、各ワイヤレスセンサユニット1,2において、センサ部5の出力するセンサ信号がセンサ信号送信部6によりワイヤレス送信され、その送信信号は中継用アンテナ4で中継されてセンサ受信機3のセンサ信号受信部8で受信される。また、センサ受信機3の給電電力送信部9から駆動電力がワイヤレス送信され、その駆動電力が中継用アンテナ4で中継されてワイヤレスセンサユニット1,2の電源部7の電力受信部7aで受信される。この受信電力がセンサ部5やセンサ信号送信部6の駆動電力として供給される。したがって、センサ信号だけでなく、駆動電力のワイヤレス送信も安定良く、かつ効率良く行うことができる。
なお、この実施形態では、各ワイヤレスセンサユニット1,2の電源部7が、いずれも電力受信部7aを有するものとしたが、この他に、電源部7が例えば発電機を有していて電力受信部7aを有しないワイヤレスセンサユニットと、電源部7が電力受信部7aを有するワイヤレスセンサユニットとの組合わせからなるワイヤレスセンサシステムであっても良い。
図3は、上記したワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサユニットを装備した軸受装置の実施形態を示す。1つの軸受装置11Aは、軌道輪12a,13aをそれぞれ有する内輪12および外輪13と、前記軌道面12a,13a間に収まる転動体14とを備えた転がり軸受であって、回転以外の検出対象を検出する2種類のセンサ部5A,5Bを有するワイヤレスセンサユニット1Aを搭載したものである。前記センサ部5A,5Bは、例えば温度センサ,振動センサ,荷重センサ,予圧センサなどである。これらのセンサを取付けて軸受の状態を検出することで、軸受の故障診断や工場ライン監視などに利用できる。なお、これらのセンサは、ワイヤレスセンサユニット1Aとは別の場所に取付けても良い。
軸受装置11Aは深溝玉軸受からなり、軸19Aに嵌合する内輪12が回転側軌道輪で外輪13が固定側軌道輪であり、外輪13の一端部に前記ワイヤレスセンサユニット1Aが固定される。転動体14は保持器15で保持されている。内外輪12,13間の環状空間の一端部はシール16で密封されている。
ワイヤレスセンサユニット1Aには、図2の実施形態におけるワイヤレスセンサユニット1と同様に、センサ部5A,5Bの他に、センサ信号送信部6と、電力受信部を含む電源部(図示せず)とを有する。
ワイヤレスセンサユニット1Aには、図2の実施形態におけるワイヤレスセンサユニット1と同様に、センサ部5A,5Bの他に、センサ信号送信部6と、電力受信部を含む電源部(図示せず)とを有する。
もう1つの軸受装置11Bは、上記した軸受装置11Aと同一構造の深溝玉軸受からなり、軸19Bに嵌合する内輪12の回転数を検出するセンサ部5Cと、図示しない他のセンサ部を有するワイヤレスセンサユニット2Aを搭載したものである。ワイヤレスセンサユニット2Aを除く各部の構成は、上記した軸受装置11Aと略同じであるため、各構成部材に軸受装置11Aの場合と同一符号を付して、ここではそれらの説明を省略する。
回転センサであるセンサ部5Cは、内輪12の端部外径面に装着された環状のパルサリング20と、このパルサリング20にその外径側から対向する磁性体リング21とで構成される発電機である。磁性体リング21は、ワイヤレスセンサユニット2A内に配置される。磁性体リング21にはコイルが収納される。発電機を構成する前記センサ部5Cは、その発電電力をワイヤレスセンサユニット2A内の他のセンサ部やセンサ信号送信部6に供給する電源部を兼ねる。
軸受装置11Bのハウジング22には中継用アンテナ4が設置され、ワイヤレスセンサユニット2Aのセンサ信号送信部6からワイヤレス送信されるセンサ信号が中継用アンテナ4で中継されて、軸受装置11A,11Bとは別の場所に設置されたセンサ受信機3のセンサ信号受信部8で受信される。中継用アンテナ4は、ハウジング22に取付けられたボルト等の機械部品で兼用しても良い。また、中継用アンテナ4は複数設置しても良い。上記両ワイヤレスセンサユニット11A,11Bとセンサ受信機3と中継用アンテナ4とで、ワイヤレスセンサシステムが構成される。
軸受装置11Aのセンサ信号送信部6から送信されるセンサ信号は、中継用アンテナ4を経ずにセンサ受信機3のセンサ信号受信部8に直接送信される。またセンサ受信機3の給電電力送信部9からワイヤレス送信される駆動電力も、中継用アンテナ4を経ずに軸受装置11Aの電源部の電力受信部(図示せず)に直接に送信される。
この実施形態では、軸受装置11Bが金属部品であるハウジング22に囲まれて電波の届き難い場所に設置されているので、ワイヤレスセンサユニット2Aのセンサ信号送信部6からセンサ受信機3のセンサ信号受信部8にセンサ信号を直接に送信すると、送信効率が悪くなる。しかし、中継用アンテナ4をハウジング22の適正位置に設置することにより、この中継用アンテナ4を経てセンサ信号を安定して効率良くセンサ受信機3のセンサ信号受信部8に送信することができ、送信の信頼性を向上させることができる。
軸受装置11Aのワイヤレスセンサユニット1Aとセンサ受信機3との間でも、軸受装置11Aが金属部品に囲まれて電波の届き難い場所に設置されている場合には、中継用アンテナ4を経てセンサ信号や駆動電力のワイヤレス送信を行うことによって、送信効率を改善することができる。
軸受装置11Aのワイヤレスセンサユニット1Aとセンサ受信機3との間でも、軸受装置11Aが金属部品に囲まれて電波の届き難い場所に設置されている場合には、中継用アンテナ4を経てセンサ信号や駆動電力のワイヤレス送信を行うことによって、送信効率を改善することができる。
なお、図3の実施形態において、センサ部5Cをパルサリング20と磁性体リング21からなる発電機とした構成に代えて、内輪12側のパルサリング20と、これに対向してワイヤレスセンサユニット2A内に設けられた磁界センサ(図示せず)とでセンサ部5Cを構成し、パルサリング20の周方向の周期的な磁気的変化を磁界センサで検出することで、内外輪12,13の相対回転を検出するようにしても良い。この場合の磁界センサには、磁気抵抗効果型センサ(MRセンサ)や、ホールセンサ,フラックスゲート型磁界センサ,MIセンサなどのアクティブ磁界センサを用いることができる。アクティブ磁界センサを用いる場合、極低速まで回転を検出することができる。また、前記磁界センサを、パルサリング20の周方向磁気的変化の周期に対して、位相が略90度離れた2箇所に配置し、位相が略90度異なる2つのセンサ信号を得るようにしも良く、この場合には2つのセンサ信号から軸19Bの回転方向も検出可能となる。
このように、センサ部5Cを発電機で構成しない場合には、ワイヤレスセンサユニット2Aの電源部(図示せず)は、センサ受信機3の給電電力送信部9からワイヤレス送信される駆動電力を受信する電力受信部を有するものとする必要がある。その受信は、前記中継用アンテナ4を中継して行うことにより、送信効率を改善することができる。また、この場合の電源部に、キャパシタなどを設けるものとすれば、電源部に蓄えられた電力を極低速時の回転検出に利用することができる。
図4は、上記したワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサユニットを車輪用軸受装置に装備した実施形態を示す。この実施形態は第3世代型の車輪用軸受装置に適用したものである。このワイヤレスセンサ付車輪用軸受装置は、センサ部として回転センサを有するワイヤレスセンサユニット1を軸受部31に取付けたものであり、ここでは等速ジョイント44を連結した状態を示している。
軸受部31は、内周に複列の軌道面35を有する外方部材33と、これら各軌道面35に対向する軌道面36を有する内方部材34と、これら外方部材33および内方部材34の軌道面35,36間に介在した複列の転動体37とで構成される。各列の転動体37は保持器38により保持されている。外方部材33と内方部材34との間の両端は、シール39,40によりそれぞれ密封されている。
軸受部31は、内周に複列の軌道面35を有する外方部材33と、これら各軌道面35に対向する軌道面36を有する内方部材34と、これら外方部材33および内方部材34の軌道面35,36間に介在した複列の転動体37とで構成される。各列の転動体37は保持器38により保持されている。外方部材33と内方部材34との間の両端は、シール39,40によりそれぞれ密封されている。
外方部材33は一体の部品からなり、車体の懸架装置(図示せず)におけるナックル30に取付けるフランジ33aが外周に設けられている。
内方部材34は、アウトボード側端に車輪取付用フランジ41aを有するハブ輪41と、このハブ輪41のインボード側端の外周に嵌合した内輪42とを有し、これらハブ輪41および内輪42に前記複列の軌道面36における各列の軌道面36が設けられている。なお、アウトボード側とは、車輪用軸受装置を車両に取付けた状態で車幅方向の外側となる側を言い、中央側となる側をインボード側と言う。
内方部材34は、アウトボード側端に車輪取付用フランジ41aを有するハブ輪41と、このハブ輪41のインボード側端の外周に嵌合した内輪42とを有し、これらハブ輪41および内輪42に前記複列の軌道面36における各列の軌道面36が設けられている。なお、アウトボード側とは、車輪用軸受装置を車両に取付けた状態で車幅方向の外側となる側を言い、中央側となる側をインボード側と言う。
内方部材34は中央孔43を有し、この中央孔43に等速ジョイント44の片方の継手部材となる外輪45のステム部45aが挿通されて、このステム部45aの先端の雄ねじ部に螺合するナット46の締付けにより、等速ジョイント外輪45が内方部材34に結合される。このとき、等速ジョイント外輪45に設けられた断面45bが、内方部材34の内輪42の幅面を押し付けることで、内輪42のハブ輪41に対する固定が行われる。
回転センサであるセンサ部は、内方部材34の端部外周に取付けられるパルサリング20と、このパルサリング20に対向して外方部材33の端部に取付けられる磁界センサ(図示せず)とで構成される。磁界センサはホールセンサや磁気抵抗効果型センサなどのアクティブ磁界センサからなる。すなわち、外方部材33の端部にはワイヤレスセンサユニット1Bが取付けられ、このワイヤレスセンサユニット1Bに前記センサ部の磁界センサが含まれている。ワイヤレスセンサユニット1Bは一体化された1つのユニットとして、環状の金属材47を介して外方部材33の端部外径面に嵌合されている。パルサリング20は、多極に着磁された磁石や、ギヤ状の凹凸を施した磁性体リングなど、周方向に周期的な磁気的な変化を有するものである。
パルサリング20は、この実施形態では、インボード側のシール40の構成部品を兼ねており、スリンガとしての機能を発揮する。すなわち、このシール40は、パルサリング20の芯金と、外方部材33の内径面に嵌合したシール部材とで構成され、そのシール部材のリップ部がパルサリング20の芯金に摺接するようにされている。
ワイヤレスセンサユニット1Bには、図2のワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサユニット1の場合と同様に、センサ部の他に、ワイヤレスで電力を受信する電力受信部を有する電源部や、センサ信号送信部が含まれる。前記パルサリング20とでセンサ部5Cを構成する磁界センサは、磁気抵抗効果型磁界センサであることが望ましい。磁界センサとして磁気抵抗効果型磁界センサを用いた場合は、その抵抗値を大きくすることで消費電力を小さくすることができるので、無線給電を行うのに有利である。また、前記磁界センサは、パルサリング20の周方向の磁気的変化の周期に対して位相が略90度離れた2箇所に配置して、異なる2つの回転信号を検出するようにしても良い。このように2つの回転信号を検出することにより、車輪の回転方向検出が可能となる。さらに、ワイヤレスセンサユニット1Bに含まれるセンサ部として、上記した回転センサのほかに、温度センサ,振動センサ,荷重センサなどを付加しても良い。
上記ワイヤレスセンサユニット1Bと、センサ受信機3と、中継用アンテナ4とでワイヤレスセンサシステムが構成される。センサ受信機3は車体側のタイヤハウジング等に取付けられ、中継用アンテナ4は例えば前記ナックル30に取付けられる。センサ受信機3が、センサ信号受信部や給電電力送信部を有することは、図2のワイレスセンサシステムにおけるセンサ受信機3の場合と同じである。
この構成のワイヤレスセンサ付車輪用軸受装置では、センサ受信機3からワイヤレス送信される駆動電力が、中継用アンテナ4で中継されることで、軸受部31のワイヤレスセンサユニット1Bにおける電源部で受信されて、センサ部やセンサ信号送信部の電源として供給される。また、センサ部が検出するセンサ信号である回転信号は、センサ信号送信部からワイヤレス送信され、中継用アンテナ4で中継されて、センサ受信機3で受信される。センサ受信機3の受信したセンサ信号は車体のECUに送られて、各種制御や異常監視などに使用される。
このように、ナックル30に取付けられた中継用アンテナ4で中継されてセンサ信号がセンサ受信機3にワイヤレス送信され、駆動電力がワイヤレスセンサユニット1Bにワイヤレス送信されるので、車体に取付けられたセンサ受信機3から直接電波が届きにくい場所に軸受部31のワイヤレスセンサユニット1Bが設置されていても、効率良く駆動電力をワイヤレス送信でき、センサ信号のセンサ受信機3へのワイヤレス送信も安定良く、かつ効率良く行うことができる。なお、給電の場合の送信周波数と、センサ信号の送信周波数とが大きく異なる場合は、中継用アンテナ4を給電用とセンサ信号用とに分けて別々に設けても良い。
また、この実施形態では、回転センサであるセンサ部を、パルサリング20とアクティブ磁界センサとで構成し、その電源をワイヤレス給電するようにしているので、車輪の回転を0速まで検出でき、アンチロックブレーキシステムやトラクションコントロールシステムなどの自動車制御装置の高度化が可能となる。また、車輪の回転方向を検出することで、そのセンサ信号をヒルホールドコントロールなどにも利用することができる。さらにセンサ部として、回転センサ以外に、荷重センサや温度センサを付加した場合には、これらのセンサ信号を利用することで、車輪用軸受装置のインテリジェント化が可能となり、車輪用軸受装置の故障診断や各種自動車制御に利用することができる。
また、上記実施形態では、中継用アンテナ4をナックル20に取付けたが、この他、例えば等速ジョイント外輪45に取付けても良い。さらに、等速ジョイント外輪45のブーツバンドなどの金属部品を中継用アンテナ4に兼用しても良い。このように機械部品を中継用アンテナ4に兼用した場合、中継用アンテナ4を別途設ける必要がないので、部品点数を削減できる。
図5は、ワイヤレスセンサ付車輪用軸受装置の他の実施形態を示す。このワイヤレスセンサ付車輪用軸受装置は、上記したワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサシステムを第4世代型の車輪用軸受装置に装備したものである。この車輪用軸受装置は、図4の実施形態において、内方部材34が、ハブ輪41と、その中央孔43に挿入されて嵌合する等速ジョイント外輪45とからなり、外方部材33の軌道面35,35に対向する複列の軌道面36のうちの各列の軌道面36が、ハブ輪41および等速ジョイント外輪45のそれぞれに設けられている。また、インボード側端のシール40は、外方部材33の内径面と等速ジョイント外輪45の外径面との間に介在させてある。
ワイヤレスセンサユニット1Cは、外方部材33の径方向に貫通して固定されたユニット軸受内部51と、外方部材33の外周に設けられたユニット軸受外部52とを一体化して構成されている。この場合のセンサ部5Dも、パルサリング20と、このパルサリング20に対向する磁界センサ23とで構成される回転センサからなり、パルサリング20は内方部材34を構成するハブ輪41の外径面の両軌道面36で挟まれる位置に取付けられている。磁界センサ23は前記ユニット軸受内部51内にモールドされている。ユニット軸受内部51には、回転センサ以外のセンサ部5Eもモールドされている。このセンサ部5Eは、温度センサ,振動センサ,荷重センサ,予圧センサなどである。前記ユニット軸受外部52内には、センサ部5D,5Eの他に、図2のワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサユニット1の場合と同様に、電力受信部を有する電源部とセンサ信号送信部とが設けられている。このワイヤレスセンサユニット1Cと、車体側のタイヤハウジング等に取付けられたセンサ受信機3と、ナックル30に取付けられた中継用アンテナ4とで、ワイヤレスセンサシステムが構成される。その他の構成は図4の実施形態の場合と同じである。
この構成のワイヤレスセンサ付車輪用軸受装置においても、センサ受信機3からワイヤレス送信される駆動電力が、中継用アンテナ4で中継されることで、ワイヤレスセンサユニット1Cにおける電源部で受信されて、センサ部やセンサ信号送信部の電源として供給される。また、センサ部5D,5Eが検出する各種センサ信号も、センサ信号送信部からワイヤレス送信され、中継用アンテナ4で中継されて、センサ受信機3で受信される。
このように、ナックル30に取付けられた中継用アンテナ4を経てセンサ信号がセンサ受信機3にワイヤレス送信され、駆動電力がワイヤレスセンサユニット1Cにワイヤレス送信されるので、車体に取付けられたセンサ受信機3から直接電波が届き難い場所に軸受部31のワイヤレスセンサユニット1Cが設置されていても、効率良く駆動電力をワイヤレス送信でき、センサ信号のセンサ受信機3へのワイヤレス送信も安定良く行うことができる。なお、給電の場合の送信周波数と、センサ信号の送信周波数とが大きく異なる場合は、中継用アンテナ4を給電用とセンサ信号用とに分けて別々に設けても良い。
1,1A〜1C,2,2A…ワイヤレスセンサユニット
4…中継用アンテナ
5,5A〜5E…センサ部
6…センサ信号送信部
7…電源部
7a…電力受信部
8…センサ信号受信部
9…給電電力送信部
11A,11B…軸受装置
33…外方部材
34…内方部材
35,36…軌道面
37…転動体
4…中継用アンテナ
5,5A〜5E…センサ部
6…センサ信号送信部
7…電源部
7a…電力受信部
8…センサ信号受信部
9…給電電力送信部
11A,11B…軸受装置
33…外方部材
34…内方部材
35,36…軌道面
37…転動体
Claims (7)
- 検出対象を検出するセンサ部と、このセンサ部が出力するセンサ信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部と、上記センサ部およびセンサ信号送信部に駆動電力を給電する電源部とを有する1つまたは複数のワイヤレスセンサユニットと、上記センサ信号送信部から送信されたセンサ信号を受信するセンサ信号受信部とを備えたワイヤレスセンサシステムにおいて、
上記センサ信号送信部とセンサ信号受信部との間に中継用アンテナを設けたことを特徴とするワイヤレスセンサシステム。 - 請求項1において、上記電源部は、センサ部またはその近傍に設けられた発電機が発電した電力を用いるものであるワイヤレスセンサシステム。
- 請求項2において、上記電源部の発電機が回転センサを兼ねるものであるワイヤレスセンサシステム。
- 請求項1において、上記電源部は、給電電力送信部からワイヤレスで送信された駆動電力を受信する電力受信部を有すものであるワイヤレスセンサシステム。
- 検出対象を検出するセンサ部と、このセンサ部が出力するセンサ信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部と、上記センサ部およびセンサ信号送信部に駆動電力を給電する電源部とを有する1つまたは複数のワイヤレスセンサユニットと、上記センサ信号送信部から送信されたセンサ信号を受信するセンサ信号受信部とを備えたワイヤレスセンサシステムにおいて、
上記電源部が給電電力送信部からワイヤレスで送信された駆動電力を受信する電力受信部を有するものであり、上記センサ信号送信部とセンサ信号受信部との間、および電力受信部と給電電力送信部との間の少なくとも一方に、中継用アンテナを設けたことを特徴とするワイヤレスセンサシステム。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサユニットを軸受に搭載したことを特徴とするワイヤレスセンサ付軸受装置。
- 複数の軌道面を有する外方部材と、上記軌道面に対向する軌道面を有する内方部材と、対向する両列の軌道面間に介在した複数の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置において、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のワイヤレスセンサシステムにおけるワイヤレスセンサユニットを装備したことを特徴とするワイヤレスセンサ付車輪用軸受装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101882354B (zh) * | 2009-05-08 | 2013-09-18 | 北京时代凌宇科技有限公司 | 一种动态计算传感器物理量的装置和方法 |
KR101612477B1 (ko) | 2014-03-20 | 2016-04-14 | 주식회사 오토산업 | 차륜의 무선 전력 공급장치 |
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2004
- 2004-04-12 JP JP2004116423A patent/JP2005301645A/ja not_active Withdrawn
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