JP2003184659A - Egrクーラー及びその製造方法 - Google Patents
Egrクーラー及びその製造方法Info
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Abstract
として、長期に亘り熱交換特性の劣化を防止することが
でき、かつ、EGRガスの冷却に伴って発生する硫酸を
含んだ腐食性の液またはベーパーによるEGRクーラー
の構成部材(部品)の腐食を長期に亘り防止することが
できる高性能のEGRクーラーを提供する。 【解決手段】 内燃機関の排気ガス(燃焼ガス)の一部
をEGRガスとして循環再使用するために前記EGRガ
スを所望温度に冷却する単管式または多管式のEGRク
ーラーにおいて、前記管体が、少なくともEGRガスの
流出側の管内壁面に煤の付着防止被膜層を有するもので
構成されたことを特徴とするEGRクーラー。
Description
ンなどからの排気ガス(燃焼ガス)の一部を排気系から
取り出し、所定温度に冷却し、再びエンジンの吸気系に
戻し、混合気に加える方式、即ちEGR(Exhaus
t Gas Recirculation:排気ガス再
循環)方式に関する。
(システム)の主要な構成要素である排気ガス(EGR
ガス)を所定温度に冷却する冷却装置(以下、EGRク
ーラーという。)において、特に排気ガスと接触する部
位における排気ガスのカーボン(炭素)などの微粒子
(以下、煤ともいう。)の付着防止を図った冷却特性に
優れるEGRクーラーとその製造方法に関する。
排気ガスのNOx(窒素酸化物)の発生抑制、ポンプ損
失の低減、燃焼ガスの温度低下に伴う冷却液の放熱損失
の低減、作動ガス量・組成の変化による比熱比の増大と
これに伴うサイクル効率の向上、などの多くの効果が得
られることから注目されている。即ち、EGRシステム
は、前記したように、例えばエンジンの排気ガス中に含
有される有害成分のコントロール手段などとして注目さ
れている。
Rガスの温度が高くなり、かつEGRガス量が増大する
と、その熱作用によりEGRバルブの耐熱性が劣化し、
早期破損を招来したりする。また、高温のEGRガスに
よるエンジンの吸気温度の上昇に伴う充填効率の低下に
より燃費の低下が招来される。このため、EGRシステ
ムにおいては、エンジンの冷却水などの冷却媒体により
EGRガスの冷却が行なわれ、一般に多管式の熱交換器
によりEGRガスが所定温度に冷却されている。
示すものである。また、図5は、EGRシステムの主要
な構成要素である典型的な従来のEGRクーラー(多管
式の熱交換器)の構造を説明するものである。
はエンジン、(20)は吸気系、(30)は排気系、
(40)はマフラー、(50)は排気ガスの回収(取入
れ)用配管路、(60)はEGRクーラーである。即
ち、EGRシステムは、エンジン(10)からの燃焼済
み排気ガス(燃焼ガス)の一部を排気系(30)に分岐
接続した排気ガス回収用配管路(50)にて回収し、E
GRクーラー(60)により所定の温度に冷却した後、
再びエンジン(10)の吸気系(20)に戻し、新しい
燃焼用気体と混合してエンジン(10)に排気ガスの一
部を供給するシステムである。図4において、参考符号
(70)はEGRクーラーへ流入するEGRガス量を調
整するEGRバルブを示している。
を用いて排気ガスの温度を所望の温度に冷却するのは、
前記したように次の理由による。排気ガスの温度が高く
なりかつ排気ガス量が増大すると、エンジン側での吸気
温度が上昇し燃費の低下が生じたり、排気ガスの熱作用
により排気ガスバルブの耐久性が劣化し早期破損に至っ
たりするためである。
ラーは、次のように構成されるものである。図示される
ように従来のEGRクーラー(60)は、 ・ 胴管(61)、その両側に配設されたヘッド部材
(66)、前記ヘッド部材(66)の両側に配設された
端部キャップ(64)、に区画され、 ・ 左右の一方若しくは両側にEGRシステムを流れる
排気ガス(EGRガス)の流入口(64a)又は流出口
(64b)を備えた端部キャップ(64)と胴管(6
1)は、仕切り壁(65)を介して区画され、 ・ 冷却媒体用流入口(66a)及び冷却媒体用流出口
(66b)を有する両側のヘッド部材(66)には胴管
(61)が連接固定され、 ・ 胴管(61)の内部には多数の伝熱管(62)が前
記両側の仕切り壁(65)に設けた組付け孔部において
固着配列され、 ・ 冷却媒体用流入口(66a)及び冷却媒体用流出口
(66b)にはニップル(67)が螺着され、かつ、前
記ニップル(67)には枝管(68)が配設されて、E
GRクーラー(6)が構成される(実公昭57−309
号公報参照)。
ような多管式のもののほかに、 ・ ヘッド部材(66)に代えて胴管(61)と端部キ
ャップ(64)の間に設けたチューブシートに複数の伝
熱管を固着配列したシェル アンドチューブタイプのも
の、 ・ 単管式のもの、 ・ 相互にかつ間隔をおいて複数の金属製の平板と波板
を固着配列したプレートタイプのもの、 などが知られている(特開平10−89880号公報参
照)。なお、本発明は、後述するように単管式または多
管式タイプのEGRクーラーを改良の対象とするもので
ある。
ムにおいて大きな問題点は、特にEGRクーラーの部位
において、そのEGRガス経路には、排気ガス中のパー
ティキュレートマター(一般に「PM」と言われている
ものであり、これは、主として固体状の炭素微粒子およ
び液状あるいは固体状の高分子量の炭化水素微粒子など
からなる微粒子状物質である。)などの煤が付着堆積す
ることにより、 ・ EGRクーラーの伝熱管群の排気ガス経路(流路)
を狭くしたり、場合においては閉塞したり(圧力損失を
上昇させ)、 ・ EGPクーラーの熱交換器としての伝熱性能を著し
く低下させる(熱交換性能を長期にわたって維持するこ
とができない)、 という欠点がある。
原因により一度に剥離し、煤が一時的に大量にエンジン
燃焼室に侵入すると、エンジンの摺動部分の摩耗が増大
し、エンジン寿命を低下させる原因となる。更にまた、
従来はカーボンなどの煤付着による冷却効果の低下を考
慮して、伝熱面積(伝熱管本数、長さ)をより多くとる
必要があるなど、レイアウト設計の制約となっている。
スが冷却されることにより硫酸を含んだ凝縮水または蒸
気(ベーパー)が生成するため、熱交換要素(部材、部
品)の耐食性が問題になるが、従来においては有効な腐
食防止策が講じられていないのが現状である。
ム、特に従来のEGRクーラーの欠点を解消しようとす
るものである。即ち、本発明は、EGRクーラーの伝熱
(熱交換)要素である管体の表面を、排気ガス中のPM
やカーボン微粒子などの煤付着や堆積を可及的に少なく
するように構成し、冷却特性に優れるとともに前記した
諸問題点を解消した高性能のEGRクーラーを提供しよ
うとするものである。
ーの限界に鑑み、鋭意検討を加えた。その結果、EGR
クーラーの伝熱(熱交換)要素である管体において、少
なくともEGRガスの流出側のEGRガスと接触する管
内壁面に煤付着防止被膜層、例えばポリフッ素樹脂のコ
ーティング層を形成したとき、前記した煤付着の問題は
もとより硫酸を含んで凝縮水またはベーパーによる部材
の腐食の問題が効果的に解消されることを見い出した。
れたものである。本発明により、冷却特性に優れるとと
もに伝熱要素(部材、部品)の耐腐食性が改善された高
性能のEGRクーラーが提供される。
発明の第1の発明は、内燃機関の排気ガス(燃焼ガス)
の一部をEGRガスとして循環再使用するために前記E
GRガスを所望温度に冷却する単管式または多管式のE
GRクーラーにおいて、前記管体が、少なくともEGR
ガスの流出側の管内壁面に煤の付着防止被膜層を有する
もので構成されたことを特徴とするEGRクーラーに関
するものである。
排気ガス(燃焼ガス)の一部をEGRガスとして循環再
使用するために前記EGRガスを所望温度に冷却する単
管式または多管式のEGRクーラーの製造方法におい
て、(1).管体を一本または複数本を組付けてEGRクー
ラー本体を製作する工程、(2).前記EGRクーラー本体
をEGRガスの流出側を下にし、煤の付着防止被膜層を
形成するコーティング液に所望深さまで浸漬処理する工
程、(3).前記EGRクーラー本体をコーティング液から
引き上げ、加熱処理して煤の付着防止被膜層を形成する
工程、の工程から成ることを特徴とするEGRクーラー
の製造方法に関するものである。
図面を参照して詳しく説明する。なお、本発明は図示の
ものに限定されないことはいうまでもないことである。
また、図面において、図示明確化のために一部のハッチ
ングが省略される。
ーラー(A)の中央部を省略して示す断面図である。図
示されるように本発明の第1実施態様のEGRクーラー
(A)は、 ・ 水などの冷却媒体の流入口(11)と流出口(1
2)を有する胴管(1)、 ・ 前記胴管(1)内にチューブプレート(3)により
固定された複数体の伝熱(熱交換)要素としての伝熱管
体(2)、 ・ 前記胴管(1)の前後に配設された上流側キャップ
(4a)と下流側キャップ(4b)とからなるキャップ
(4)、 ・ 前記キャップ(4a,4b)のEGRガスの流入口
(41)及び流出口(42)の開口端部にそれぞれ外嵌
固着された上流側フランジ(5a)と下流フランジ(5
b)とからなる締結用フランジ(5)、 により構成されるものである。
(A)の最大の特徴点は、図示されるように、 ・ 伝熱管体(2)において、EGRガスの流出側の管
内壁面部、及び、 ・ 下流側キップ(4b)の内壁面部、 に煤の付着防止被膜層(C)が形成されている点にあ
る。
(C)は、煤が付着しにくくかつ耐腐食性、特に耐硫酸
腐食性に富む材料により構成される。このような特性を
有する材料としては、フッ素樹脂があり、より具体的に
はPTFE(ポリ4フッ化エチレン)、FEP(4フッ
化エチレン・6フッ化プロピレン共重合樹脂)、PCT
FE(3フッ化塩化エチレン樹脂)、PVF(フッ化ビ
ニル樹脂)、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)などが
ある。一般的にEGRクーラー、特に管体は、ステンレ
ス鋼製であり、これとの密着製の観点から、PVF、P
VdFが好ましい。
服層(C)は、常法に従って形成すればよい。例えば、
フッ素樹脂の微細粉末を有機溶剤に分散させた溶液に、
必要によりEGRクーラー本体の所望部位をマスキング
用テープなどによりマスキングをし、前記したEGRク
ーラーの煤の付着防止被膜層(C)を形成する部位を浸
漬処理し、次いでフッ素樹脂の溶融点以上の温度に加熱
処理し、フッ素樹脂からなる煤の付着防止被膜(C)を
形成すればよい。また、フッ素樹脂などの被膜層(C)
として密着力のある被膜層を形成するために、下地プラ
イマー層を形成してもよい。この種のプライマーとして
はエポキシ樹脂系プライマーなど公知のものを使用すれ
ばよい。
の付着防止被膜層(C)の厚さは、熱交換性能(冷却特
性)や耐硫酸腐食性などを考慮して所望に決めればよい
が、多くの実験から、10〜50μmの厚みが効果的で
ある。また、煤の付着防止被膜層(C)を設ける領域
は、管長をLとすれば、下流側から(1/2)L〜(1
/3)Lで十分な効果を得ることができる。
防止被膜層(C)を前記した部位に形成する理由は、即
ち、EGRガスの流出側(流出口側)に限定する理由
は、EGRガスの流入側(流入口側)は通常400℃以
上の高温であり、例えばフッ素樹脂の耐熱温度(mp.
327℃)を超えていること、このような高温領域では
煤がもともと焼け飛んで付着しにくく、ここに被膜層
(C)を形成しても非経済的であるためである。更に、
煤はEGRガスが冷却される下流側に付着しやすいこ
と、EGRガスが冷却して硫酸を含んだ凝縮水またはベ
ーパーは管体の下流側に発生すること、という理由によ
る。
Rクーラー本体」、という場合、図1でいうとキャップ
(4,4a,4b)及びフランジ(5,5a,5b)を
取り除いた部分から成るものや、あるいはこれらの少な
くとも1つを含むものから成るものを意味し、最広義に
解釈されるべきである。
の付着防止被膜層(C)の形成方法は、下側キャップ
(4b)を配設したEGRクーラー本体をフッ素樹脂の
コーティング液へ浸漬処理することにより効率的に製造
することができる。この第1実施例のEGRクーラーに
おいて、EGRガスの流出側の管体の内壁面はもとより
下側キャップ(4b)の内壁面の煤付着を効果的に防止
することができ、かつこの部位での硫酸腐食を効果的に
防止することができる。
ち、フッ素樹脂などのコーティング被膜層(C)を有す
る多管式のEGRクーラーにおいて、上流側キャップ
(4a)のガス流入口(41)より供給されたEGRガ
スは、伝熱管群(2)を通過する間に、胴管(1)の下
流側に設けられた冷却媒体流入口(11)より導入され
た水などの冷却媒体により冷却され、下流側キャップ
(4b)のガス流出口(42)より流出する。他方、冷
却媒体は胴管(1)の上流側に設けられた冷却媒体流出
口(12)より流出する。この時、伝熱管群(2)を下
流側に流れるEGRガス中の煤は、高温域にある上流側
では焼け飛んで管内壁面に付着することはほとんどな
く、他方、EGRガスが冷却されて低温となる下流側で
は管内壁面に煤が付着しやすくなるが、本発明において
はコーティング被膜層(C)が形成されているため、煤
の付着が効果的に防止される。
発生する硫酸を含んで凝縮水またはベーパーによる管内
壁面の腐食も、前記コーティング被服層(C)により効
果的に防止される。更にまた、EGRクーラーを構成す
る下流側の板金製のチューブシート(3)、下流側キャ
ップ(4b)の内壁面もコーティング被服層(C)によ
り腐食が効果的に防止される。
(A)において、PVFコーティングによりコーティン
グ層(C)を有するEGRクーラーを製造するプロセス
は、以下の通りである。なお、PVFコーティングに先
立って、図1に示される構成部材からなるEGRクーラ
ー本体(以下、ワークという。)を調製する。 1).40℃の塩化メチレン溶剤にワークを3分間浸漬
し、次いで引き上げてワーク内に溶剤が残留しないよう
に十分に乾燥する。 2).PVF塗料(25℃、フォードカップ#4で30秒
に粘度調整した塗料)を入れたコーティング浴に、コー
ティングの不要な外面をマスキングしたワークを内部に
空気が残留しないように浸漬する。このとき、ワークの
EGRガス流入口側を上にし、ガス流出側の伝熱管及び
下流側キャップの内壁面のみにPVF塗料が付着するよ
うにし、ガス流入側に付着しないようにする。 3).PFV塗料に泡が発生しないようにゆっくりワーク
を引き上げる。 4).PVF塗料の液滴が落下しなくなるまで保持する。 5).ワークを雰囲気温度350℃の加熱乾燥機で2分間
保持し、40〜50μmのPVF被膜層を得た。
省略して示すEGRクーラー(A)の断面図である。第
2実施態様のEGRクーラー(A)は、単管からなる伝
熱管体(2)、前記伝熱管体(2)を外包するジャケッ
ト(1)、及び前記伝熱管体(2)の両端部に固着され
た上流側フランジ(5a)及び下流側フランジ(5b)
から成る締結用フランジ(5)、とから構成される点に
特徴がある。第2実施態様のEGRクーラー(A)にお
いて、フッ素樹脂などの煤の付着防止被膜層(C)の形
成部位は、前記第1実施態様と同様に伝熱管体(2)の
EGRガスの流出口(22)とその近傍部位の内壁面部
である。
ラー(A)においても、フッ素樹脂などの煤の付着防止
被膜層(C)の作用により、伝熱管体(2)の下流側の
内壁面に煤が付着することがなく、また硫酸を含んだ凝
縮水またはベーパーにより伝熱管体(2)が腐食される
こともない。
(A)において、PVdFコーティングによりコーティ
ング層(C)を有するEGRクーラーを製造するプロセ
スは、以下の通りである。 1).40℃の塩化メチレン溶剤のワークを3分間浸漬
し、ワーク内に溶剤が残留しないよう十分乾燥する。 2).エポキシ樹脂系プライマー溶液中(25℃、フォー
ドカップ#4で15秒に粘度調整)にワークを静かに浸
漬する。 3).プライマー溶液に泡が発生しないようゆっくりワー
クを引き上げる。 4).プライマー溶液の液滴が落下しなくなるまで保持す
る。 5).ワークを雰囲気温度220℃の乾燥機で2分間保持
し、5〜10μmのプライマー層を得た。 6).引き続き、PVdF塗料(25℃、フォードカップ
#4で25秒に粘度調整した塗料)を入れた容器にコー
ティングの不用な外面をマスキングしたワークを内部に
空気が残留しないよう静かに浸透する。このときワーク
のEGRガス流入口側を上にし、ガス流出側の伝熱管及
び下流側キャップの内壁面のみにPVdF塗料が付着す
るようにし、流入口側に付着しないようにする。 7).塗料に泡が発生しないようゆっくりワークを引き上
げる。 8).20kPaの圧縮空気でワークの上方から下方に向
けワイピングし、1分間放置する。 9).ワークを雰囲気温度300℃の乾燥機で2分間保持
し、20〜30μmのPVdF被膜を得た。
省略して示すEGRクーラー(A)の断面図である。第
3実施態様のEGRクーラー(A)は、外周部に放熱用
フィン(23)を有する伝熱管体(2)、前記伝熱管体
(2)の両端開口部(21、22)のそれぞれの外周部
に固着した上流側フランジ(5a)と下流側フランジ
(5b)から成る締結用フランジ(5)、から構成され
る。そして、伝熱管体(2)は、図示に示される領域、
即ち、EGRガスの下流側領域の所定の領域にフッ素樹
脂などの煤の付着防止被膜層(C)が形成される。前記
第3実施態様のEGRクーラー(A)の場合も、コーテ
ィング層(C)により、下流側の伝熱管体(2)の内壁
面に煤が付着することはほとんどなく、また、硫酸を含
んだ凝縮水またはベーパーにより伝熱管体(2)が腐食
されることもない。なお、本発明において、煤の付着防
止被膜層(C)は、前記したEGRガスの下流側領域に
限らず全域に設けられてもよいことはいうまでもないこ
とである。
止被膜層により、EGRガス中の煤が特にその主要な構
成要素である伝熱管体の内壁面に付着することが効果的
に防止されるため、熱交換性能の劣化が防止され、長期
にわたり高い熱交換性能を維持することができる。ま
た、前記煤の付着防止被膜層により、EGRガスの冷却
により発生する硫酸を含んだ凝縮水またはベーパーによ
るEGRクーラーの構成要素(部材、部品)の腐食が防
止され、EGRクーラーの耐久性を大幅に向上させるこ
とができる。
の付着防止被膜層により、伝熱管体の内壁面への煤付着
が効果的に防止されるため、EGRガスの通過抵抗が常
に一定に維持させることができるため、所定温度及び所
定流量のEGRガスをエンジンに還流させることができ
るため、エンジン効率、エンジンからの燃焼ガス(排気
ガス)中の有害成分のコントロールなどにおいて優れた
効果を発揮することができる。
(A)の中央部を省略して示す断面図である。
(A)の中央部を省略して示す断面図である。
(A)の中央部を省略して示す断面図である。
る。
いた正面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 内燃機関の排気ガス(燃焼ガス)の一部
をEGRガスとして循環再使用するために前記EGRガ
スを所望温度に冷却する単管式または多管式のEGRク
ーラーにおいて、前記管体が、少なくともEGRガスの
流出側の管内壁面に煤の付着防止被膜層を有するもので
構成されたことを特徴とするEGRクーラー。 - 【請求項2】 煤の付着防止被膜層が、フッ素樹脂層で
ある請求項1に記載のEGRクーラー。 - 【請求項3】 フッ素樹脂層の厚さが、10〜50μm
である請求項2に記載のEGRクーラー。 - 【請求項4】 フッ素樹脂層が、複数層のフッ素樹脂コ
ート層から成るものである請求項2に記載のEGRクー
ラー。 - 【請求項5】 フッ素樹脂層が、ポリフッ化ビニル及び
/又はポリフッ化ビニリデンで構成されるものである請
求項2に記載のEGRクーラー。 - 【請求項6】 内燃機関の排気ガス(燃焼ガス)の一部
をEGRガスとして循環再使用するために前記EGRガ
スを所望温度に冷却する単管式または多管式のEGRク
ーラーの製造方法において、 (1).管体を一本または複数本を組付けてEGRクーラー
本体を製作する工程、 (2).前記EGRクーラー本体をEGRガスの流出側を下
にし、煤の付着防止被膜層を形成するコーティング液に
所望深さまで浸漬処理する工程、 (3).前記EGRクーラー本体をコーティング液から引き
上げ、加熱処理して煤の付着防止被膜層を形成する工
程、の工程から成ることを特徴とするEGRクーラーの
製造方法。 - 【請求項7】 コーティング液が、フッ素樹脂の分散液
で構成されたものである請求項6に記載のEGRクーラ
ーの製造方法。 - 【請求項8】 EGRクーラー本体のコーティング液へ
の浸漬処理の前工程として、プライマー層を形成するた
めのコーティング液への浸漬処理及び焼成処理を行なう
請求項6に記載のEGRクーラーの製造方法。 - 【請求項9】 煤の付着防止被膜層を形成するコーティ
ング液がフッ素樹脂の分散液、プライマー層を形成する
コーティング液がエポキシ樹脂系プライマー液、で構成
される請求項8に記載のEGRクーラーの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP (1) | JP2003184659A (ja) |
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