JP2003184374A - 運転者チェックシステム、およびその方法 - Google Patents

運転者チェックシステム、およびその方法

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JP2003184374A
JP2003184374A JP2001386104A JP2001386104A JP2003184374A JP 2003184374 A JP2003184374 A JP 2003184374A JP 2001386104 A JP2001386104 A JP 2001386104A JP 2001386104 A JP2001386104 A JP 2001386104A JP 2003184374 A JP2003184374 A JP 2003184374A
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Ichiro Ozeki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者の特定および運転許可情報を管理可能
な運転者チェックシステムおよびその方法を提供する。 【解決手段】 車両2を運転可能なユーザにより所持さ
れIDおよび運転許可情報等を記憶するICカード3
と、車両2に搭載用の情報処理装置4とを設け、情報処
理装置4には、ICカード3と通信を行うカード制御部
と、制御信号に応じてエンジンを駆動可能にするエンジ
ン制御部442と、制御信号に応じてドアの鍵をロック
またはアンロックするドアロック部441と、複数のI
Dと、IDに対応する運転許可情報を記憶する記憶部
と、カード制御部でIDを受信したとき、IDおよび対
応する運転許可情報に応じた制御信号をドアロック部4
41に出力し、IDおよび運転許可情報に応じた制御信
号をエンジン制御部442に出力し、IDおよび運転許
可情報が受信されると記憶部に記憶させ、所定の処理後
に記憶部に履歴を記録する中央制御部とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、IC
(Integrated circuit)等の集積回路を含むICカード
等を用いて車両を運転可能なユーザをチェックする運転
者チェックシステムおよびその方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両、たとえば自動車を運転する
際に、ユーザは自動車に固有のキー(鍵とも言う)を用
いて、ドアのロックまたはアンロックを行い、そのキー
を用いて自動車のエンジンの始動を行っている。
【0003】ところで、たとえば自動車を運転する際に
は、ユーザは自動車に関する各種の保険に加入する。た
とえば、強制保険や任意保険などの保険に加入する。強
制保険は、自動車による人身事故の被害者を救済するた
めの自動車損害賠償保障法(自賠法)により原則として
原動機付自転車を含むすべての自動車に契約が義務づけ
られている保険で、自動車損害賠償責任保険、いわゆる
自賠責保険と言われている。また、任意保険は、ユーザ
自身の環境に合わせて保険会社と契約する保険で、たと
えば、対物賠償保険、対人賠償保険、自損事故保険、無
保険者傷害保険等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、ユーザの契
約している任意保険が契約者本人のみの限定条件を含む
場合に、ユーザの所有する車が運転中に事故を起こした
際には、契約者本人以外の者が運転していたのであれ
ば、その保険契約は無効である。
【0005】しかし、従来の自動車には、事故を起こし
た際に運転者が誰であったのかを特定するシステムがな
いために、たとえば、保険会社では事故の際に実際に運
転していたのが保険契約者本人であるか否かを特定する
ことができないという問題点がある。
【0006】また、たとえば、警察が違法駐車を取り締
まる際に、レッカー車により違法車両を所定の場所へ移
動したとする。後日、その違法車両を、違法時に車両を
運転していた者と別人物が引き取りにくる場合がある。
上述の場合には、たとえば自動車の所有者と別人物が、
運転中に違法駐車を行っていた場合などである。
【0007】このように、従来の自動車では、車の所有
者と運転者とが異なっていることをチェックすること、
つまり運転者と車の関係を特定することが容易ではない
という問題点がある。
【0008】ところで、上述したように従来の自動車で
は、ドアに備えられたディスクシリンダに、ユーザによ
り携帯される固有の鍵、つまり自動車の鍵を挿入し回転
させることで、ドアのロックまたはアンロックが行われ
る。また、エンジン等の始動にもその鍵が用いられる。
【0009】しかし、上述のドアに備えられたディスク
シリンダにおいては、細い棒やピンセットに似た金属特
殊工具を用いて、車の鍵を用いることなく開錠、いわゆ
るピッキングが可能であり、車両の盗難の可能性がある
という問題点がある。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、運転者の特定および運転許可条
件を管理可能な運転者チェックシステムおよびその方法
を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、盗難に対して
セキュリティの高い運転者チェックシステムおよびその
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の運転者チェックシステムは、車両に搭載さ
れている情報処理装置と、前記車両を運転可能なユーザ
により所持され、前記ユーザの識別情報を記憶し、前記
情報処理装置とデータの送受信を行うICカードとを有
する運転者チェックシステムであって、前記情報処理装
置は、前記ICカードとデータの送受信を行う送受信手
段と、制御信号に応じて前記車両を駆動可能にする車両
制御手段と、複数の前記識別情報と、前記識別情報に対
応する運転許可情報を記憶する記憶手段と、前記送受信
手段で前記ICカードから送信された前記識別情報を受
信したとき、前記受信された識別情報、および前記記憶
手段に記憶されている前記識別情報に対応する前記運転
許可情報に応じた前記制御信号を、前記車両制御手段に
出力する制御手段とを有する。
【0013】好適には、前記記憶手段に記憶されている
運転許可情報は、前記車両に関する保険情報を含み、前
記制御手段は、前記識別情報および前記保険情報に応じ
た前記制御信号を前記車両制御手段に出力する。
【0014】また、好適には、前記ICカードは、前記
識別情報および前記運転許可情報を記憶し、前記送受信
手段は、前記ICカードから送信された前記識別情報お
よび前記運転許可情報を受信し、前記制御手段は、前記
送受信手段で受信された前記識別情報および前記運転許
可情報を、前記記憶手段に記憶させる。
【0015】また、好適には、第2の制御信号に応じ
て、前記車両のドアの鍵をロックまたはアンロックする
ドアロック制御手段を有し、前記制御手段は、前記送受
信手段で前記ICカードから送信された前記識別情報を
受信したとき、前記識別情報および前記記憶手段に記憶
されている前記識別情報に対応する前記運転許可情報に
応じた前記第2の制御信号を、前記ドアロック制御手段
に出力する。
【0016】また、好適には、前記制御手段は、所定の
処理を行った際に、前記記憶手段に前記処理に関する履
歴を記録する。
【0017】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の運転者チェックシステムの方法は、車両を運転可能
なユーザにより所持され前記ユーザの識別情報を記憶す
るICカードと、前記車両に搭載され複数の前記識別情
報および前記識別情報に対応する運転許可情報を記憶
し、前記ICカードとデータの送受信を行う情報処理装
置とを有する運転者チェックシステムの方法であって、
前記ICカードは、前記情報処理装置に前記識別情報を
送信し、前記情報処理装置は、前記ICカードから前記
識別情報を受信したとき、前記受信された識別情報、お
よび前記識別情報に対応する運転許可情報に応じて前記
車両を駆動可能にする。
【0018】好適には、前記運転許可情報は、前記車両
に関する保険情報を含み、前記情報処理装置は、前記識
別情報、および前記保険情報に応じて、前記車両を駆動
可能にする。
【0019】また、好適には、前記ICカードは、前記
識別情報および運転許可情報を記憶し、前記情報処理装
置は、前記ICカードから送信された識別情報および前
記運転許可情報を受信し、前記受信された前記識別情報
および前記運転許可情報を記憶する。
【0020】また、好適には、前記情報処理装置は、前
記ICカードから前記識別情報を受信したとき、前記識
別情報に対応する前記運転許可情報に応じて、前記車両
のドアの鍵をロックまたはアンロックする。
【0021】また、好適には、前記情報処理装置は、所
定の処理を行った際に、前記記憶手段に前記処理に関す
る履歴を記録する。
【0022】本発明によれば、車両を運転可能なユーザ
により所持されるICカードには、運転者の識別情報お
よび運転許可情報が記憶されている。車両に搭載されて
いる情報処理装置では、送受信手段によりICカードと
データの送受信が行われる。記憶手段では、複数の識別
情報と、識別情報に対応する運転許可情報が記憶されて
いる。
【0023】制御手段では、ICカードから送信された
識別情報が送受信手段で受信されると、記憶手段に記憶
されている識別情報に対応する運転許可情報に応じた第
2の制御信号がドアロック制御手段に出力される。ドア
ロック制御手段では、第2の制御信号に応じて車両のド
アの鍵がロックまたはアンロックされる。
【0024】また、制御手段では、ICカードから送信
された識別情報が送受信手段により受信されると、識別
情報、および記憶手段に記憶されている識別情報に対応
する運転許可情報に応じた制御信号が車両制御手段に出
力される。車両制御手段では、制御信号に応じて車両を
駆動可能な状態にする。
【0025】また、ICカードにより、識別情報および
運転許可情報が情報処理装置に送信される。制御手段で
は、送受信手段により識別情報および運転許可情報が受
信されると記憶手段にその運転許可情報を記録させる。
また、制御手段では、上述の所定の処理が行われると、
記憶手段に処理に関する履歴を記録させる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る運転者チェ
ックシステムの一実施の形態を説明するための概略図で
ある。本実施の形態に係る運転者チェックシステム1
は、図1に示すように、車両2を運転可能なユーザに所
持されているICカード3、および車両2(以後、自動
車とも言う)に搭載された情報処理装置4を有する。
【0027】ICカード3は、たとえば、非接触型のI
Cカード3であり、図1に示すように、I/F(Interf
ace )31、RAM(Random access memory)32、R
OM(Read only memory)33、FeRAM(Ferroelec
tric random access memory)34、暗号処理部35、C
PU(Central processing unit )36、およびバスB
Sを有する。
【0028】I/F31、RAM32、ROM33、F
eRAM34、暗号処理部35、およびCPU36は、
バスBSにより接続されている。
【0029】I/F31は、CPU36の制御の下、車
両2に搭載された情報処理装置4とデータの送受信を行
う。たとえば、I/F31は、不図示のアンテナ、整流
部、復調部、および変調部等を有し、アンテナにより情
報処理装置4から送信された電磁波を受けて、整流部に
より電磁波を整流して所定の電力を供給し、またアンテ
ナにより情報処理装置4から送信されたデータが変調さ
れた電磁波を受けて、復調部によりデータが復調され、
CPU36に出力される。
【0030】また、I/F31は、CPU36により入
力されたデータを、不図示の変調部により変調し、アン
テナから電磁波として出力する。RAM32は、CPU
36の制御処理に伴って生成されるデータが格納され
る。RAM32は、いわゆるワーキングエリアとして用
いられる。ROM33は、CPU36において実行され
るプログラムや、初期データ、種々のパラメータ等が格
納される。
【0031】図2は、図1に示したICカードのFeR
AMに記憶されている情報を模式的に示す概略図であ
る。FeRAM34は、強誘電体材料を記憶素子として
用いた不揮発性メモリであり、図2に示すように、ID
(Identification)341、免許情報342、および保
険情報343等を記憶する。
【0032】ID341は、運転者個人を識別する運転
者IDであり、ICカード3の固有の識別情報でもあ
る。たとえば、ID341は、所定の文字数の文字列で
ある。
【0033】免許情報342は、自動車を運転する際の
許可に関する情報であり、たとえば、各都道府県の公安
委員会により発行された運転免許証に関する情報であ
る。運転免許証に関する情報は、たとえば、免許証I
D、PIN(Personal identification number)暗証番
号、氏名、生年月日、本籍、住所、公布日、有効期限、
免許の条件、免許の番号、許可日、運転許可された種類
(たとえば、普通、大型、大特、けん引、第1種、第2
種)等の情報が含まれる。
【0034】保険情報343は、所定の車両に対しての
保険契約に関する情報である。たとえば、保険契約に関
する情報としては、任意保険、たとえば対物保険、対人
保険、車両保険等に関する情報が記憶されている。
【0035】また、保険情報343には、保険会社の証
明書が含まれている。たとえば、証明書は、公開鍵暗号
方式の秘密鍵に基づいて生成され、その保険情報343
が保険会社により正常に発行されたものであることを証
明する。
【0036】暗号処理部35は、たとえば、情報処理装
置4とデータ通信を行う際に、I/F31により送信さ
れるデータを所定の暗号化方式に基づいて暗号化処理、
または、I/F31により受信される暗号化されたデー
タを所定の復号化方式に基づいて復号化処理を行う。
【0037】CPU36は、I/F31で所定のデータ
および制御信号が受信されると、それに応じた所定の処
理、たとえば、FeRAM34に記憶されているID3
41、免許情報342、および保険情報343等を出力
する処理などを行う。
【0038】図3は、図1に示した、車両に搭載されて
いる情報処理装置のブロック図である。図4は、図3に
示した情報処理装置の表示部、カード制御部、および入
力部の一具体例を示す図である。
【0039】情報処理装置4は、たとえば、図3に示す
ように送受信手段であるカード制御部41、入力部4
2、表示部43、出力部44、記憶手段である記憶部4
5、および制御手段である中央制御部46を有する。カ
ード制御部41、入力部42、表示部43、出力部4
4、および中央制御部46は、バスBSにより接続され
ており、また、記憶部45はバスBSにより中央制御部
46に接続されている。
【0040】カード制御部41は、ICカード3とデー
タの送受信を行うインターフェイス、いわゆるリーダ/
ライタであり、ICカード3から無線方式により送信さ
れたデータを受信し、中央制御部46に出力する。ま
た、カード制御部41は、中央制御部46から入力され
たデータを無線方式により送信する。たとえば、カード
制御部41は、不図示のアンテナ、変調部、および復調
部を有する。また、カード制御部41は、車内用I/F
411、およびドア用I/F412を有する。
【0041】車内用I/F411は、たとえば、車内の
メータパネルの脇に備えられており、図4に示すよう
に、挿入口411−1が設けてあり、ユーザによりIC
カード3が挿入されると、中央制御部46の制御の下、
不図示のアンテナを介して相互にデータ通信を行う。
【0042】ドア用I/F412は、たとえば、図1に
示すように、ドア付近に設けられており、車両を運転可
能なユーザにより所持されたICカード3が、通信可能
な距離範囲内に近づくと中央制御部46の制御の下、不
図示のアンテナを介して相互にデータ通信を行う。
【0043】入力部42は、ユーザにより操作され、そ
の操作に応じた所定のデータを中央制御部46に出力す
る。具体的には、入力部42には、図4に示すように複
数のボタンが設けられており、たとえば、ユーザにより
暗証番号等が入力されると、入力に応じたデータを中央
制御部46に出力する。
【0044】表示部43は、中央制御部46の制御の
下、所定のデータを表示する。たとえば、表示部43は
液晶ディスプレイである。表示部43は、図4に示すよ
うに、ユーザの操作により入力部21を介して入力され
た暗証番号や、操作メニュー等の画面表示を行う。
【0045】出力部44は、中央制御部46の制御の
下、ドアのロックまたはアンロックの制御、エンジンの
始動の制御を行う。たとえば、出力部44は、ドアロッ
ク制御手段であるドアロック部441、および車両制御
手段であるエンジン制御部442を有する。
【0046】ドアロック部441は、中央制御部46に
より入力された制御信号に応じて、ドアの鍵のロックま
たはアンロックを行う。エンジン制御部442は、中央
制御部46により入力された制御信号に応じて、エンジ
ンの始動可能な状態に制御を行う。
【0047】記憶部45は、後述する所定のデータを記
憶し、中央制御部46の制御により、データの読み出し
または書き込みを行う。図5は、図1に示した情報処理
装置の記憶部に記憶されている情報の一具体例を示す図
である。
【0048】記憶部45は、図5に示すように、保険情
報領域451および運転者情報領域452を有し、それ
ぞれの領域に運転許可情報を含む。記憶部45は、所定
の時期、たとえば、車両購入時や保険契約時に、保険契
約内容等のデータが記憶される。
【0049】保険情報領域451には、たとえば、保険
会社の証明書451−1、契約内容451−2、および
履歴451−3等が記憶されている。保険会社の証明書
451−1は、契約内容451−2の更新や確認等を行
う際に、その契約内容が正しいものであるか否かをチェ
ックするために用いられる。
【0050】契約内容451−2は、保険契約に関する
情報、たとえば、強制保険や、対物賠償保険、対人賠償
保険、自損事故保険、無保険者傷害保険等の任意保険等
に関する情報が格納される。また、契約内容451−2
は、保険契約に応じた制限フラグ含む。たとえば、制限
フラグは、保険契約において、家族限定、年齢制限、お
よび本人限定等の条件がある際に、オンにセットされ
る。
【0051】履歴451−3は、免許証(ICカード)
3が挿入され、所定のスタートボタンがオンされエンジ
ンがかけられた場合や保険内容の更新が行われた場合
に、上述の処理内容が履歴情報として格納される。この
履歴451−3は、たとえば、処理内容や処理日時等を
含み、最終運転者の特定や、保険内容のチェック等に用
いられる。
【0052】保険情報領域451は、契約内容のところ
を除いて、外部からは変更できないものとする。また、
読み出しのみ可能である。契約内容の部分は所有者の免
許証を使用してセキュリティを解除し、なおかつ書き込
むデータが正しいことが確認された場合に限り更新可能
とする。
【0053】運転者情報領域452は、所有者ID45
2−1、および運転者ID452−2等が記憶されてい
る。また、各IDには、ユーザにより定められた暗証番
号PIN、および免許情報が対応して記憶されている。
所有者ID452−1は、所有者(所有者が運転しない
場合には、メインで運転する人物)の免許証IDを格納
する。たとえば、記憶部45の内容は、このIDの免許
証(ICカード)3の保持者しか変更できないものと
し、所有者ID452−1は、不図示のディーラにより
管理される登録装置においてのみ設定可能としてもよ
い。
【0054】運転者ID452−2は、運転可能な人物
の持つ免許証IDを複数格納する。エントリが存在せ
ず、なおかつ制限フラグがオフであれば誰でも運転可能
であるが、エントリが1つでも存在する場合には、登録
されているIDの免許証の所有者しか運転することがで
きないものとする。運転者ID452−2は、所有者の
免許証(ICカード)3を使用してシステムのセキュリ
ティを解除する際に用いられ、さらに契約内容などの条
件が満たされている場合にのみ変更可能とする。
【0055】中央制御部46は、ドア用I/F412で
ICカード3から送信されたIDが受信されると、後述
する所定の処理を行い、たとえば、IDおよび記憶部4
5に記憶されているIDに対応する運転許可情報に応じ
た制御信号をドアロック部441に出力し、ドアロック
部441にドアの鍵のロックまたはアンロックを行わせ
る。
【0056】中央制御部46は、車内用I/F411で
ICカード3から送信されたIDが受信されると、後述
する所定の認証処理を行い、受信されたIDおよび記憶
部45に記憶されている情報に応じた制御信号をエンジ
ン制御部442に出力し、エンジン制御部442にエン
ジンの始動駆動可能な状態に制御させる。
【0057】中央制御部46は、たとえば、車内用I/
F411によりICカード3から送信された識別情報お
よび運転許可情報が受信されると、所定の確認処理を行
い、受信された情報が適正である場合には、記憶部45
の所定の領域に記憶させる。
【0058】中央制御部46は、たとえば、上述した所
定の処理を行うと、その処理に関する履歴を記憶部45
に記憶する。たとえば、免許証(ICカード)3が挿入
され、所定のスタートボタンがオンされエンジンがかけ
られた場合や、保険内容の更新を行った場合等に、この
処理内容、および日時等を履歴情報として記憶部45に
記録する。
【0059】図6は、本実施の形態に係る運転者チェッ
クシステムの動作、特に運転者の可否をチェックする処
理のフローチャートである。本実施の形態に係る運転者
チェックシステムの運転者の可否をチェックする動作
を、図6を参照しながら、情報処理装置4の動作を中心
に説明する。
【0060】ユーザにより所持された免許証(ICカー
ド)3が車両のドアに近づくと、中央制御部46の制御
の下、ドア用I/F412から電力および所定の初期認
証用のデータが送信される。ICカード3では、CPU
36の制御の下、I/F31を介して供給された電力が
所定の電気回路に出力され、受信された初期認証用のデ
ータに応じて、ID341がドア用I/F412に送信
される。
【0061】情報処理装置4の中央制御部46では、ド
ア用I/F412で受信されたID341が、記憶部4
5の運転者情報領域452に記憶されている所有者ID
452−1または運転者ID452−2に一致するか否
かが判別される。中央制御部46では、ID341が所
有者ID452−1または運転者ID452−2と一致
すると判別された場合には、ドアロック部441にドア
のロックを解除させる制御信号が出力される。ドアロッ
ク部441では、中央制御部46により制御信号が入力
されるとドアのロックを解除する。
【0062】一方、中央制御部46では、ID341が
所有者ID452−1または運転者ID452−2と一
致しないと判別された場合には、ドアロックを解除させ
る制御信号をドアロック部441に出力しない。
【0063】ステップST1では、ユーザにより車内用
I/F411の挿入口411−1に免許証(ICカー
ド)3が挿入される。以下に示すステップST2からス
テップST5の処理では、免許証(ICカード)3の検
証が行われる。
【0064】ステップST2では、中央制御部46の制
御の下、車内用I/F411からICカード3に電力が
供給される。ICカード3では、CPU36の制御の
下、I/F31を介して供給された電力が所定の電気回
路に出力され、FeRAM34に記憶されているID3
41がI/F31を介して送信される。
【0065】情報処理装置4の中央制御部46では、車
内用I/F411を介してID341が受信されると、
表示部43にPIN暗証番号の入力を促す表示を行わせ
る。ユーザの操作により入力部42が操作されてPIN
が入力される。
【0066】ステップST4において、中央制御部46
では、保有者(ユーザ)の認証が成功したか否か、具体
的には、入力部42から出力されたPINと、記憶部4
5に記憶されているID341に対応するPINとが一
致するか否かが判別される。
【0067】保有者の認証が成功しないと判別された場
合には、つまりPINが一致しないと判別された場合に
は、ステップST15の処理に移行する。ステップST
4の判別において、保有者の認証が成功、具体的には、
入力部42から入力されたPINが記憶部45に記憶さ
れているPINと一致すると判別された場合には、ステ
ップST5の処理に移行する。
【0068】ステップST5においては、免許証の検証
が行われる。具体的には、中央制御部46により車内用
I/F411に、免許情報342を送信させる制御信号
を送信させる。ICカード3では、I/F31を介して
免許情報342を送信させる制御信号が入力されると、
CPU36によりFeRAM34に記憶されている免許
情報342がI/F31から送信される。中央制御部4
6では、車内用I/F411により免許情報342が入
力されると、記憶部45の運転者情報領域452に記憶
されている免許情報に一致するか否かが判別される。
【0069】ステップST5の判別において、免許情報
342が適正ではないと判別されると、ステップST1
5の処理に移行する。一方、ステップST5の判別にお
いて、免許情報342が適正であると判別された場合に
は、免許証(ICカード)3の一連の検証処理を終了
し、エンジン始動のセキュリティが解除される(ST
6)。
【0070】ステップST7では、記憶部45の保険情
報領域451に記憶されている契約内容451−2が読
み出される。ステップST8では、制限があるか否かが
判別される。たとえば、制限としては、保険契約の内容
に応じた制限、たとえば、年齢制限や、家族限定等であ
る。より具体的には、制限フラグがあるか否かが判別さ
れる。ステップST8の判別において、制限がないと判
別された場合、つまり、制限フラグがないと判別された
場合には、ステップST11の処理に移行する。
【0071】一方、ステップST8の判別において、制
限があると判別された場合、つまり、制限フラグがある
と判別された場合には、ID検索が行われる。ID検索
は、記憶部45の運転者情報領域に記憶されている所有
者ID452−1および運転者ID452−2と一致す
るか、より具体的には認証により制限されている所有者
および運転者のIDと一致するIDが検索される(ST
9)。
【0072】ステップST10では、ステップST9の
検索の結果、リスト内にIDがあるか否かが判別され
る。つまり、制限されている所有者および運転者のID
と一致するものがあるか否かが判別される。一致するも
のがないと判別された場合には、ステップST15の処
理に移行する。ステップST10の判別において、一致
すると判別された場合には、ステップST11の処理に
移行する。
【0073】ステップST11においては、中央制御部
46により、エンジン制御部442に、エンジンを始動
可能にさせる制御信号が出力される。エンジン制御部4
42では、中央制御部46から入力された制御信号に応
じて、エンジンを始動可能な状態に制御する。
【0074】ステップST12においては、エンジン始
動が行われたか否かが判別される。たとえば、具体的に
は、ユーザにより不図示のセルモータのスタートボタン
がオンされたか否かが判別される。ステップST12の
判別において、エンジン始動が行われていないと判別さ
れた場合には、ステップST15の処理に移行する。
【0075】一方、ステップST12の判別において、
不図示のスタートボタンがオンされたと判別された場合
には、不図示のセルモータが回転しエンジンが始動し
(ST13)、記憶部45に上述した処理の履歴、たと
えば、処理内容、日時、およびID等が履歴451−3
に記憶され(ST14)、ステップST15の処理に移
行する。ステップST15においては、エンジンのセキ
ュリティが復活し、一連の運転者の認証およびエンジン
の始動処理を終了する(ST16)。
【0076】そして、たとえば、降車時には、ユーザに
より入力部42の所定のボタンが操作されると、中央制
御部46では、入力部42の操作に応じて挿入口411
−1から免許証(ICカード)3を排出させる。
【0077】そして、ユーザがICカード3を所持して
降車し、ドアを閉め車両2から離れた場合にはドアが施
錠される。たとえば、具体的には、ドア用I/F412
とICカード3とが通信可能な範囲よりも離れ、ドア用
I/F412により所定の電波受信レベルより低くなっ
たと検出された場合には、中央制御部46により、ドア
のロックを行わせる制御信号がドアロック部441に出
力される。ドアロック部441では、入力された制御信
号に応じてドアの鍵のロックを行う。
【0078】図7は、本実施の形態に係る運転者チェッ
クシステムの動作、特に保険内容の登録処理および変更
処理を説明するためのフローチャートである。本実施の
形態に係る運転者チェックシステムの保険内容の登録処
理および変更処理の動作を、図7を参照しながら、情報
処理装置の動作を中心に説明する。
【0079】ステップST21においては、所有者の免
許証が車内用I/F411の挿入口411−1に挿入さ
れる。ステップST22においては、免許証(ICカー
ド)3の検証が行われる。たとえば、免許証(ICカー
ド)3の検証としては、上述したステップST2からス
テップST5の処理と同様な処理である。免許証(IC
カード)3の検証に成功しなかった場合には、ステップ
ST31の処理に移行する。
【0080】一方、ステップST22において、免許証
の検証に成功した場合には、セキュリティが解除される
(ST23)。ステップST24では、保険内容データ
を格納したカードが挿入される。具体的には、挿入口4
11−1に保険会社により保険内容データが格納された
カードが挿入される。
【0081】ここで、たとえば、不図示の通信ネットワ
ークを介して保険会社により管理されている保険サーバ
にアクセスして、保険契約番号等に基づいた保険内容デ
ータをダウンロードする等の処理により、免許証(IC
カード)3に保険内容データが格納されている場合に
は、ステップST24の処理を省略してもよい。契約内
容データには、保険会社による証明書が含まれている。
【0082】ステップST25においては、メニューで
保険内容登録が選択される。たとえば、具体的には、中
央制御部46では、ユーザにより入力部42を介してメ
ニュー表示および保険内容を登録させる操作が行われ、
入力部42から操作に応じた信号が入力されると、表示
部43にその信号に応じた画面表示を行わせる。
【0083】ステップST26においては、ICカード
3に記憶されている契約内容データが読み出される。た
とえば、具体的には、中央制御部46により、契約内容
データを送信させる制御信号を車内用I/F411に送
信させる。ICカード3において、CPU36では、I
/F31で制御信号が受信されると、FeRAM34に
記憶されている契約内容データをI/F31に送信させ
る。
【0084】ステップST27では、中央制御部46で
は、車内用I/F411で受信された契約内容データ
を、記憶部45の保険情報領域451に記憶されている
保険会社の証明書451−1に基づいて署名のチェック
が行われる。
【0085】ステップST28では、中央制御部46に
より、ステップST27の署名のチェックにおいて、署
名が正しいと判別された場合には、受信された保険内容
データが記憶部45に記憶され、契約内容が更新され
(ST29)、たとえば、一連の処理内容や日時等の履
歴が記憶部45に履歴情報として記憶される(ST3
0)。
【0086】一方、ステップST28の判別において、
署名が不適切であると判別された場合には、ステップS
T31の処理に移行する。ステップST31では、セキ
ュリティが復活され、一連の保険内容データの登録およ
び変更に係る処理が終了する(ST32)。上述したよ
うに、ICカードを用いることで、安全に保険内容デー
タを登録および更新することができる。
【0087】図8は、本実施の形態に係る運転者チェッ
クシステムの動作、特に制限フラグがオフの場合の運転
者の追加処理を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態に係る運転者チェックシステム、特に制限
フラグがオフの場合の運転者の追加処理の動作変更処理
を、図8を参照しながら、情報処理装置4の動作を中心
に説明する。
【0088】ステップST41においては、所有者の免
許証(ICカード)3が車内用I/F411の挿入口4
11−1に挿入される。ステップST42においては、
免許証(ICカード)3の検証が行われる。たとえば、
免許証の検証としては、上述したステップST2からス
テップST5の処理と同様な処理である。免許証(IC
カード)3の検証に成功しなかった場合には、ステップ
ST51の処理に移行する。
【0089】一方、ステップST42において、免許証
(ICカード)3の検証に成功した場合には、セキュリ
ティが解除される(ST43)。
【0090】ステップST44では、登録対象者の免許
証(ICカード)が挿入口411−1に挿入される。ス
テップST45においては、挿入された免許証(ICカ
ード)の検証が行われる。たとえば、免許証(ICカー
ド)の検証としては、ICカードのIDと暗証番号等の
検証が行われる。免許証(ICカード)の検証に成功し
なかった場合には、ステップST51の処理に移行す
る。
【0091】一方、ステップST45において、免許証
(ICカード)の検証に成功した場合には、ステップS
T46の処理に移行する。ステップST46では、メニ
ューで運転者ID登録が選択される。たとえば、具体的
には、中央制御部46では、ユーザにより入力部42を
介してメニュー表示および運転者IDを登録させる操作
が行われ、入力部42から操作に応じた信号が入力され
ると、表示部43にその信号に応じた画面表示を行わせ
る。
【0092】ステップST47においては、中央制御部
46では、制限フラグがチェックされる。ステップST
48においては、制限があると判別された場合には、ス
テップST51の処理に移行する。
【0093】一方、ステップST48の判別において、
制限がないと判別された場合には、免許証IDを登録す
る。具体的には、中央制御部46では車内用I/F41
1で受信された運転者IDを、記憶部45に記憶させる
(ST49)。
【0094】ステップST50において、一連の処理内
容や日時等の履歴が記憶部45に履歴情報として記憶さ
れる(ST50)。一方、ステップST48の判別にお
いて、制限があると判別された場合には、つまり、保険
契約内容に限定条件が含まれているために、保険会社に
より認められた運転者にのみ運転させるために、また、
所有者が保険契約の内容に反した運転者を勝手に追加で
きないようにするために、免許証IDの登録は行わず
に、ステップST51の処理に移行する。
【0095】ステップST51では、セキュリティが復
活され、一連の運転者の追加に係る処理が終了する(S
T52)。上述したように、ICカードを用いて、安全
に保険契約内容に応じて、運転可能なユーザのIDを登
録することが可能である。
【0096】図9は、本実施の形態に係る運転者チェッ
クシステムの動作、特に制限フラグがオンの場合の運転
者の追加処理を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態に係る運転者チェックシステムの動作、特
に制限フラグがオンの場合の運転者の追加処理を、図9
を参照しながら、情報処理装置4の動作を中心に説明す
る。
【0097】ステップST61においては、所有者の免
許証(ICカード)3が車内用I/F411の挿入口4
11−1に挿入される。ステップST62においては、
免許証(ICカード)3の検証が行われる。たとえば、
免許証(ICカード)3の検証としては、上述したステ
ップST2からステップST5の処理と同様な処理であ
る。免許証(ICカード)3の検証に成功しなかった場
合には、ステップST70の処理に移行する。
【0098】一方、ステップST62において、免許証
(ICカード)3の検証に成功した場合には、セキュリ
ティが解除される(ST63)。ステップST64で
は、許可リストデータが格納されたカード(ICカー
ド)が挿入口411−1に挿入される。
【0099】たとえば、許可リストデータが格納された
ICカードは、上述の免許証の情報が記憶されているI
Cカード3と同じ機能の構成要素を有する。
【0100】許可リストデータは、保険会社へ登録した
い運転者の免許証IDを送付して申請を行う。たとえ
ば、通信ネットワークを介して保険会社により管理され
るサーバへアクセスして、登録したい運転者の免許証I
Dを送信し申請を行う。
【0101】保険会社では、保険契約内容に応じた所定
の審査が行われ審査に通過すると、運転者IDの許可リ
ストデータが保険会社の電子署名つきデータとしてカー
ドに格納され、ユーザに送付される。または、通信ネッ
トワークを介して、保険会社により管理されるサーバに
アクセスし、保険会社の電子署名つき許可リストデータ
が記憶される。
【0102】ステップST65においては、ICカード
に記憶されている許可リストデータが読み出される。た
とえば、具体的には、中央制御部46により電子署名つ
き許可リストデータを送信させる制御信号を車内用I/
F411に送信させる。ICカード3では、I/F31
で制御信号が受信されると、CPU36により、FeR
AM34に記憶されている許可リストデータをI/F3
1に送信させる。
【0103】ステップST66では、中央制御部46で
は、車内用I/F411で受信された許可リストデータ
を、記憶部45の保険情報領域451に格納されている
保険会社の証明書451−1に基づいて電子署名のチェ
ックが行われる。
【0104】ステップST67では、中央制御部46に
より、ステップST66の署名のチェックにおいて、署
名が正しいと判別された場合には、受信された許可リス
トデータが記憶部45に記憶され、免許証IDが登録さ
れ(ST68)、たとえば、一連の処理内容や日時等の
履歴が記憶部45に履歴情報として記憶される(ST6
9)。
【0105】一方、ステップST67の判別において、
署名が不適切であると判別された場合には、ステップS
T70の処理に移行する。ステップST70では、セキ
ュリティが復活され、一連の制限フラグがあった場合の
運転可能なユーザの登録に係る処理が終了する(ST7
1)。上述したように、ICカードを用いることで、安
全に運転可能なユーザの登録を行うことができる。
【0106】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、車両2を運転可能なユーザにより所持されIDおよ
び運転許可情報等を記憶するICカード3と、車両2に
搭載されている情報処理装置4とを設け、情報処理装置
4には、ICカード3とデータの送受信を行うカード制
御部41と、制御信号に応じて車両2を駆動可能にする
エンジン制御部442と、制御信号に応じて、車両のド
アの鍵をロックまたはアンロックするドアロック部44
1と、複数のIDと、IDに対応する運転許可情報、お
よび保険情報を記憶する記憶部45と、カード制御部4
1でICカード3から送信されたIDを受信したとき、
受信されたIDおよび記憶部45に記憶されているID
に対応する運転許可情報に応じた制御信号をドアロック
部441に出力し、受信されたIDおよび記憶部45に
記憶されているIDに対応する運転許可情報に応じた制
御信号をエンジン制御部442に出力し、IDおよび運
転許可情報が受信されると、受信されたIDおよび運転
許可情報を記憶部45に記憶させ、所定の処理を行った
際に、記憶部45に処理に関する履歴を記録する中央制
御部46とを設けたので、運転者の特定および運転許可
条件を管理可能な運転者チェックシステムおよびその方
法を提供することができる。
【0107】また、挿入されている免許証(ICカー
ド)3のチェックを行うことで保険の契約内容を契約者
(ユーザ)に守らせることができる。また、挿入されて
いる免許証の履歴をとることで、事故や違反があった場
合に、運転者を特定することできる。また、免許証(I
Cカード)3を用いて車両のドアの開錠およびエンジン
の始動を行うことにより盗難を防止することができる。
【0108】なお、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく、任意好適な種々の改変が可能である。たと
えば、入力部および中央制御部46では、指紋認証等の
バイオメトリクス技術を用いて、ICカードの認証処理
を行ってもよい。
【0109】本実施の形態では、ICカードは、非接触
型のインターフェイスを有するICカードを用いたが、
この形態に限られるものではない。たとえば、接触型の
インターフェイスを有するICカードを用いてもよい
し、非接触型および接触型の2つのインターフェイスを
有するICカードを用いてもよい。この場合には、情報
処理装置にも対応した接触型および非接触型のインター
フェイスを備える。また、本実施の形態では、ICカー
ドにおいて、所定の情報をFeRAMに記憶させたが、
この形態に限られるものではない。たとえば、不揮発性
のメモリであればよく、たとえば、EEPROM(Elec
trically erasable programmable ROM)や、MRAM
(Magnetoresistive RAM)に記憶させてもよい。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、運転者の特定および運
転許可条件を管理可能な運転者チェックシステムおよび
その方法を提供することができる。また、本発明によれ
ば、盗難に対してセキュリティの高い運転者チェックシ
ステムおよびその方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運転者チェックシステムの一実施
の形態を説明するための概略図である。
【図2】図1に示したICカードのFeRAMに記憶さ
れている情報を模式的に示す概略図である。
【図3】図1に示した車両に搭載されている情報処理装
置のブロック図である。
【図4】図3に示した情報処理装置の表示部、カード制
御部、および入力部の一具体例を示す図である。
【図5】図1に示した情報処理装置の記憶部に記憶され
ている情報の一具体例を示す図である。
【図6】本実施の形態に係る運転者チェックシステムの
動作、特に運転者の可否をチェックする処理のフローチ
ャートである。
【図7】本実施の形態に係る運転者チェックシステムの
動作、特に保険内容の登録処理および変更処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図8】本実施の形態に係る運転者チェックシステムの
動作、特に制限フラグがオフの場合の運転者の追加処理
を説明するためのフローチャートである。
【図9】本実施の形態に係る運転者チェックシステムの
動作、特に制限フラグがオンの場合の運転者の追加処理
を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…運転者チェックシステム、2…車両、3…ICカー
ド、4…情報処理装置、31…I/F、32…RAM、
33…ROM、34…FeRAM、35…暗号処理部、
36…CPU、41…カード制御部、42…入力部、4
3…表示部、44…出力部、45…記憶部、46…中央
制御部、341…ID、342…免許情報、343…保
険情報、411…車内用I/F、411−1…挿入口、
412…ドア用I/F、441…ドアロック部、442
…エンジン制御部、451…保険情報領域、451−1
…証明書、451−2…契約内容、451−3…履歴、
452…運転者情報領域、452−1…所有者ID、4
52−2…運転者ID、BS…バス。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載されている情報処理装置と、前
    記車両を運転可能なユーザにより所持され、前記ユーザ
    の識別情報を記憶し、前記情報処理装置とデータの送受
    信を行うICカードとを有する運転者チェックシステム
    であって、 前記情報処理装置は、前記ICカードとデータの送受信
    を行う送受信手段と、 制御信号に応じて前記車両を駆動可能にする車両制御手
    段と、 複数の前記識別情報と、前記識別情報に対応する運転許
    可情報を記憶する記憶手段と、 前記送受信手段で前記ICカードから送信された前記識
    別情報を受信したとき、前記受信された識別情報、およ
    び前記記憶手段に記憶されている前記識別情報に対応す
    る前記運転許可情報に応じた前記制御信号を、前記車両
    制御手段に出力する制御手段とを有する運転者チェック
    システム。
  2. 【請求項2】前記記憶手段に記憶されている運転許可情
    報は、前記車両に関する保険情報を含み、 前記制御手段は、前記識別情報および前記保険情報に応
    じた前記制御信号を前記車両制御手段に出力する請求項
    1に記載の運転者チェックシステム。
  3. 【請求項3】前記ICカードは、前記識別情報および前
    記運転許可情報を記憶し、 前記送受信手段は、前記ICカードから送信された前記
    識別情報および前記運転許可情報を受信し、 前記制御手段は、前記送受信手段で受信された前記識別
    情報および前記運転許可情報を、前記記憶手段に記憶さ
    せる請求項1または2に記載の運転者チェックシステ
    ム。
  4. 【請求項4】第2の制御信号に応じて、前記車両のドア
    の鍵をロックまたはアンロックするドアロック制御手段
    を有し、 前記制御手段は、前記送受信手段で前記ICカードから
    送信された前記識別情報を受信したとき、前記識別情報
    および前記記憶手段に記憶されている前記識別情報に対
    応する前記運転許可情報に応じた前記第2の制御信号
    を、前記ドアロック制御手段に出力する請求項1〜3の
    いずれかに記載の運転者チェックシステム。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、所定の処理を行った際
    に、前記記憶手段に前記処理に関する履歴を記録する請
    求項1〜4のいずれかに記載の運転者チェックシステ
    ム。
  6. 【請求項6】車両を運転可能なユーザにより所持され前
    記ユーザの識別情報を記憶するICカードと、前記車両
    に搭載され複数の前記識別情報および前記識別情報に対
    応する運転許可情報を記憶し、前記ICカードとデータ
    の送受信を行う情報処理装置とを有する運転者チェック
    システムの方法であって、 前記ICカードは、前記情報処理装置に前記識別情報を
    送信し、 前記情報処理装置は、前記ICカードから前記識別情報
    を受信したとき、前記受信された識別情報、および前記
    識別情報に対応する運転許可情報に応じて前記車両を駆
    動可能にする運転者チェックシステムの方法。
  7. 【請求項7】前記運転許可情報は、前記車両に関する保
    険情報を含み、 前記情報処理装置は、前記識別情報、および前記保険情
    報に応じて、前記車両を駆動可能にする請求項6に記載
    の運転者チェックシステムの方法。
  8. 【請求項8】前記ICカードは、前記識別情報および運
    転許可情報を記憶し、 前記情報処理装置は、前記ICカードから送信された識
    別情報および前記運転許可情報を受信し、 前記受信された前記識別情報および前記運転許可情報を
    記憶する請求項6または7に記載の運転者チェックシス
    テムの方法。
  9. 【請求項9】前記情報処理装置は、前記ICカードから
    前記識別情報を受信したとき、前記識別情報に対応する
    前記運転許可情報に応じて、前記車両のドアの鍵をロッ
    クまたはアンロックする請求項6〜8のいずれかに記載
    の運転者チェックシステムの方法。
  10. 【請求項10】前記情報処理装置は、所定の処理を行っ
    た際に、前記記憶手段に前記処理に関する履歴を記録す
    る請求項6〜9のいずれかに記載の運転者チェックシス
    テムの方法。
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