JP2003182906A - 用紙反転装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

用紙反転装置及びそれを備えた画像形成装置

Info

Publication number
JP2003182906A
JP2003182906A JP2001384710A JP2001384710A JP2003182906A JP 2003182906 A JP2003182906 A JP 2003182906A JP 2001384710 A JP2001384710 A JP 2001384710A JP 2001384710 A JP2001384710 A JP 2001384710A JP 2003182906 A JP2003182906 A JP 2003182906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
paper
path
transport path
reversing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001384710A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Fujiwara
宏 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001384710A priority Critical patent/JP2003182906A/ja
Publication of JP2003182906A publication Critical patent/JP2003182906A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速搬送に対応することができ、スイッチバ
ック搬送した用紙が分岐部で引っ掛かることなく搬出搬
送経路に搬送されるようにする。 【解決手段】 用紙反転搬送経路50を、第1の搬送経
路51と第2の搬送経路である搬送経路52と分岐点5
5から分岐した第3の搬送経路53とによって構成し、
搬送経路52の用紙ガイド部材52a,52bを、上反
転ローラ対43によりスイッチバック搬送される用紙の
先端が分岐点55に対して第1の搬送経路51よりも第
3の搬送経路53の方向に向くように配置する。同様
に、用紙反転搬送経路60側も、第2の搬送経路62の
用紙ガイド部材62a,62bをスイッチバック搬送さ
れる用紙の先端が分岐点65に対して搬送経路52より
も第3の搬送経路63の方向に向くように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、用紙の表裏を反
転するために使用する用紙反転装置及びそれを備えたプ
リンタ,複写機,ファクシミリ等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタ,複写機,ファクシミリ等の画
像形成装置には、用紙を表裏反転させて排出することに
より画像を形成した用紙をページ順に揃えて排出した
り、用紙の両面に画像を形成するために用紙を表裏反転
させるのに使用する用紙反転装置を備えているものがあ
る。その用紙反転装置による用紙の反転方式としては、
例えば用紙をスイッチバックさせることにより表裏を反
転させるスイッチバック反転方式がよく知られている。
このスイッチバックを使用した用紙反転は、スイッチバ
ックを行うスイッチバック反転路の途中にY字状に形成
した分岐部を設け、そこに搬入搬送経路から用紙が搬送
されてその後端が上記分岐部を通過した後に用紙をスイ
ッチバック搬送し、Y字の二又に分かれた他方の搬出搬
送経路に用紙を送り出すものである。そのため、スイッ
チバックされた用紙が上記分岐部で正常な分岐が行われ
なかったときには再び搬入搬送経路に戻ってしまった
り、スイッチバックされた用紙の先端が分岐部に引っ掛
かってしまったときには用紙詰まりが発生したりする。
そこで、従来の用紙反転装置には、ソレノイド等で駆動
する切換爪を分岐部に設け、スイッチバックされる用紙
をその切換爪により確実に搬出搬送経路に導くようにし
たものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにソレノイド等を使用して切換爪を機械的に動作させ
て搬送経路の切り換えを行う用紙反転装置の場合には、
近年求められている用紙搬送速度の高速化や連続プリン
ト時の用紙間隔の短縮化に対し、ソレノイド駆動による
切換爪の切換動作では追いつかなくなってきている。そ
こで、従来の用紙反転装置には、例えば特開2001−
122494号公報に記載されているように、先端が遊
端となっている弾性を有する案内片をスイッチバック反
転路の分岐部に設け、その案内片によりスイッチバック
搬送される用紙が搬入搬送経路に戻らないようにして、
その用紙を確実に搬出搬送経路(シート送り出し口)に
案内するようにしたものがある。しかしながら、このよ
うな用紙反転装置であっても、プリンタ,複写機等の電
子写真方式の画像形成装置の場合には一般的に画像の定
着に熱定着を用いているため画像形成後の用紙はカール
しやすいので、大きくカールした用紙の場合にはその先
端が分岐部の案内片に引っ掛かり易いため、用紙搬送性
能が低下してしまうという問題点があった。
【0004】さらに、案内片が経年劣化して遊端にカー
ル,ソリ,キズ等が生じると、更に用紙先端が案内片に
引っ掛かかり易くなるため、用紙に折れなどのダメージ
が生じたり、用紙詰まりが生じやすくなる。この発明
は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、用紙搬
送速度の高速化及び連続プリント時の用紙間隔の短縮化
に対して対応が可能であり、加えて分岐部を通過した後
にスイッチバック搬送した用紙が搬入搬送経路に戻って
逆送してしまったり、分岐部で引っ掛かりが生じること
によって用紙にダメージを与えたり、用紙詰まり等が発
生しないようにして、スイッチバック後の用紙を確実に
搬出搬送経路に搬送することができるようにすることを
目的とする。また、スイッチバック反転路の分岐部に、
先端が遊端となっている弾性を有する案内片を設けてい
る用紙反転装置においては、分岐部を通過した後にスイ
ッチバック搬送された用紙が上記案内片に引っ掛かるこ
となしに確実に搬出搬送経路に搬送されるようにするこ
とも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、それぞれが用紙ガイド部材により構成
される用紙が送り込まれる第1の搬送経路と、その第1
の搬送経路の用紙搬送方向下流側に接続された第2の搬
送経路と、第1の搬送経路と第2の搬送経路との接続部
を分岐点として分岐するように設けられて用紙搬出口に
接続された第3の搬送経路とからなる用紙反転搬送経路
と、上記第2の搬送経路内で第1の搬送経路を通して送
り込まれる用紙を受け入れる方向と、その用紙の進行方
向の後端が上記分岐点を通過した後に用紙の進行方向を
変えて第3の搬送経路にスイッチバック搬出する方向と
に用紙を搬送可能な用紙反転搬送手段とを備えた用紙反
転装置において、上記第2の搬送経路を構成する用紙ガ
イド部材を、上記用紙反転搬送手段により第2の搬送経
路をスイッチバック搬送される用紙の先端が上記分岐点
に対して第1の搬送経路よりも第3の搬送経路の方向に
向くように配置したものである。
【0006】上記用紙反転搬送手段を、正逆両方向に回
転駆動される駆動ローラとその駆動ローラに圧接する従
動ローラとからなるローラ対とし、そのローラ対を駆動
ローラと従動ローラとの接点部における接線方向が上記
分岐点に対して第1の搬送経路よりも第3の搬送経路の
方向に向くように配置するとよい。上記いずれかの用紙
反転装置において、用紙反転搬送経路の上記分岐点近傍
に、第1の搬送経路から第2の搬送経路へ用紙を案内す
ると共にその第2の搬送経路からスイッチバック搬送さ
れた用紙の第1の搬送経路への進入を阻止する用紙分岐
手段を設け、その用紙分岐手段を固定側と反対側の端部
を自由端とする弾性部材で形成するとよい。その用紙反
転装置において、用紙分岐手段の自由端の先端部を用紙
ガイド部材に接触させると共に、その用紙ガイド部材の
用紙搬送面に用紙搬送方向に沿う搬送リブを複数本形成
し、その搬送リブ間に用紙分岐手段の先端部を挿入させ
てその先端部を用紙ガイド部材にオーバーラップさせる
とよい。また、上記用紙分岐手段を、自由状態で第1の
搬送経路を構成する用紙ガイド部材に対して45°以下
の角度になるように配置すると共に、第2の搬送経路を
構成する用紙ガイド部材に対しては15°以下の角度に
なるように配設するとよい。さらに、上記いずれかの用
紙反転装置を備えた画像形成装置も提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明による用紙反転
装置の一実施形態例を示す構成図、図2は同じくその用
紙反転装置を備えた画像形成装置であるプリンタ装置を
示す全体構成図である。図2に示す画像形成装置である
プリンタ装置は、装置本体10の同図で左方側の面に用
紙反転装置40を着脱可能に装着している。その用紙反
転装置40は、画像を形成した後の用紙をスイッチバッ
クさせて表裏を反転するために使用する装置であり、そ
の詳しい説明については後述する。装置本体10内に
は、用紙にモノクロあるいはカラー画像を形成する画像
形成ユニット13と、その画像形成ユニット13により
形成された用紙上の画像(トナー像)を定着させる定着
ユニット14とを着脱可能に搭載している。その画像形
成ユニット13の下方には、搬送ローラ対28と搬送ロ
ーラ対29とを有する両面搬送装置20を設けており、
その両面搬送装置20の搬送ローラ対28及び搬送ロー
ラ対29により再搬送経路Rに送り込まれた用紙をグ
リップローラ対24に向けて再搬送し、その用紙に再度
画像形成をすることができるようになっている。
【0008】なお、その両面搬送装置20に送り込まれ
た用紙は、再搬送経路Rの搬送ローラ対28と搬送ロ
ーラ対29との間に設けている両面搬送センサ3によっ
て検知される。そして、画像形成ユニット13で片面に
画像が形成された後にこの両面搬送装置20に送り込ま
れる用紙Pは、定着ユニット14の直後に設けている分
岐ローラ対26を通過した後に、その分岐ローラ対26
の下流側に配置している図示しない分岐爪によって搬出
ローラ対30のある方向に直進し、搬出口31から外部
装置である用紙反転装置40に一旦搬出されて表裏が反
転された後に、その搬出口31の下方に開口する搬入口
32から装置本体10内に再び搬入されて両面搬送装置
20に搬送される。その両面搬送装置20の下方には、
画像を形成するそれぞれサイズの異なる用紙Pを積載収
納する用紙カセット11a,11b,11cが設けられ
ていて、その中の選択された用紙サイズに対応する用紙
Pを収納している用紙カセットから、その用紙送出端側
(図2で右方側)に設けている呼出コロ21による圧接
回転により用紙Pを給紙し、その用紙Pがその給紙下流
側に設けられている分離給紙ローラ対22により1枚づ
つ分離されて給紙される。
【0009】その用紙Pは、搬送ローラ対23とグリッ
プローラ対24により図1で上方に向けて搬送され、画
像形成ユニット13の手前に設けられているレジストロ
ーラ対25に突き当てられて一旦停止する。なお、用紙
カセット11cから用紙Pを給紙したときには、搬送ロ
ーラ対29からグリップローラ対24に至る搬送経路を
通ってレジストローラ対25に至る。また、図2では図
示を省略しているが、装置本体10の同図で右側の側面
に開閉自在な手差トレイを配設し、そこから手差しで用
紙をレジストローラ対25に直接供給できるようにする
こともできる。さらに、その手差トレイの下方部分に開
閉ドアを設け、用紙カセット11b,11cの呼出コロ
21の部分でジャムが発生したときには、その開閉ドア
を開放してジャム紙を取り除くことができるようにして
もよい。
【0010】レジストローラ対25で一旦停止された用
紙Pは、画像形成ユニット13の感光体ドラム17Y,
17M,17C,17B上にそれぞれ形成される画像に
合わせた正確なタイミングで搬送され、それが矢示A方
向に回動する担持ベルト15上に担持されて搬送され、
そこに画像(トナー像)が転写される。その用紙P上に
転写された画像は、定着ユニット14を通過することに
よって定着される。その用紙Pは、片面画像形成でペー
ジ順に排出させる指示が出されているときには、分岐ロ
ーラ対26を通過した後に搬送ローラ対23のある搬送
経路Rに搬送され、排紙ローラ対27により装置本体
10上部に設けている排紙台12上に画像面を下に向け
た表裏反転状態でページ順になるように排出される。な
お、偶数ページ(例えば、2ページ目)の画像を用紙の
片面に形成した後に、奇数ページ(例えば、1ページ
目)の画像をその用紙の裏面に形成し、排紙ローラ対2
7により排紙台12上に排紙するようにした場合もペー
ジ順に揃えて積載することができる。また、用紙Pを表
裏反転させずに排紙する場合には、その用紙Pは搬出ロ
ーラ対30のある方向に直進して用紙反転装置40内に
送り込まれ、上排紙トレイ41に排出される。
【0011】画像形成ユニット13は、図3に示すよう
に用紙Pを斜め上方(横断方向)に向かって搬送するよ
うに担持ベルト15を配置している。そして、その担持
ベルト15に沿って用紙搬送方向にイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各色の画像を形成する感光体ド
ラム17Y、17M、17C、17Bをそれぞれ並列に
配置している。その感光体ドラム17Y、17M、17
C、17Bの上側には書込ユニット16が配置されてい
て、その書込ユニット16が出射したレーザ光rで各感
光体ドラムの外周面上を走査して、そこに各色に対応し
た画像(静電潜像)を書き込む。その書込ユニット16
による書き込みは、イエロー用、マゼンタ用、シアン
用、ブラック用の各画像データに基づいて、図示しない
レーザダイオードから出射したレーザ光rを上下2段に
配置したポリゴンスキャナ16aに照射し、そのポリゴ
ンスキャナ16aからの光をミラー群16bで偏光する
ことにより各感光体ドラム17Y、17M、17C、1
7Bの外周面を走査して、そこに静電潜像を書き込むも
のである。
【0012】各感光体ドラム17Y、17M、17C、
17Bの回りには、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの各色に対応したトナーにより感光体ドラム上の静
電潜像を現像する現像ユニット18Y、18M、18
C、18Bが配設されている。そして、それらの現像ユ
ニットによりイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
各色に現像された感光体ドラム上のトナー像は、図3の
矢示A方向に回動する担持ベルト15上に担持されて搬
送される用紙Pの同図で上側の面に順次転写されてい
く。その用紙P上に転写されたトナー像は、定着ユニッ
ト14により定着されるが、その定着ユニット14は内
蔵ヒータにより加熱した加圧ローラ19を無端ベルト3
5に押し当てながら圧接回転することにより担持ベルト
15から受け取った用紙P上のトナー像を定着させるも
のである。
【0013】用紙反転装置40は、図1に示すように、
それぞれが用紙ガイド部材により構成される用紙が送り
込まれる第1の搬送経路51と、その第1の搬送経路5
1の用紙搬送方向下流側に接続された第2の搬送経路で
ある搬送経路52と、第1の搬送経路51と搬送経路5
2との接続部を分岐点55として分岐するように設けら
れて用紙搬出口57に接続された第3の搬送経路53と
からなる用紙反転搬送経路50を備えている。また、そ
の用紙反転搬送経路50の下側に、同様にそれぞれが用
紙ガイド部材により構成される用紙が送り込まれる第1
の搬送経路であり、上述した用紙反転搬送経路50の第
2の搬送経路も兼ねる搬送経路52と、その搬送経路5
2の用紙搬送方向下流側に接続された第2の搬送経路6
2と、搬送経路52と第2の搬送経路62との接続部を
分岐点65として分岐するように設けられて用紙排出口
67に接続された第3の搬送経路63とからなる用紙反
転搬送経路60を備えている。
【0014】この用紙反転装置40は、搬送経路52内
で第1の搬送経路51を通して送り込まれる用紙を受け
入れる図1に矢印Bで示す方向と、その用紙の進行方向
の後端が分岐点55を通過した後に用紙の進行方向を矢
示C方向に変えて第3の搬送経路53にスイッチバック
搬出する方向とに用紙を搬送可能な用紙反転搬送手段と
して機能する上反転ローラ対43を設けている。その上
反転ローラ対43は、正逆両方向に回転駆動される駆動
ローラ43aと、その駆動ローラ43aに圧接する従動
ローラ43bとからなるローラ対であり、その上反転ロ
ーラ対43を駆動ローラ43aと従動ローラ43bとの
接点部aにおける接線Laの方向が分岐点55に対して
第1の搬送経路51よりも第3の搬送経路53の方向に
向くように配置している。さらに、この用紙反転装置4
0は、搬送経路52を構成する対の用紙ガイド部材52
a,52bを、上反転ローラ対(用紙反転搬送手段)4
3により搬送経路52をスイッチバック搬送される用紙
の先端が分岐点55に対して第1の搬送経路51よりも
第3の搬送経路53の方向に向くように略直線状に配置
している。
【0015】同様に、用紙反転搬送経路60側も、第2
の搬送経路62内で搬送経路52を通して送り込まれる
用紙を受け入れる図1に矢印Dで示す方向と、その用紙
の進行方向の後端が分岐点65を通過した後に用紙の進
行方向を矢示E方向に変えて第3の搬送経路63にスイ
ッチバック搬出する方向とに用紙を搬送可能な用紙反転
搬送手段として機能する下反転ローラ対44を設けてい
る。その下反転ローラ対44は、正逆両方向に回転駆動
される駆動ローラ44aと、その駆動ローラ44aに圧
接する従動ローラ44bとからなるローラ対であり、そ
の下反転ローラ対44を駆動ローラ44aと従動ローラ
44bとの接点部bにおける接線Lbの方向が分岐点6
5に対して第1の搬送経路を兼ねる搬送経路52よりも
第3の搬送経路63の方向に向くように配置している。
さらに、この用紙反転装置40は、第2の搬送経路62
を構成する対の用紙ガイド部材62a,62bを、下反
転ローラ対(用紙反転搬送手段)44により第2の搬送
経路62をスイッチバック搬送される用紙の先端が分岐
点65に対して搬送経路52よりも第3の搬送経路63
の方向に向くように略直線状に配置している。
【0016】この用紙反転装置40は、装置本体10の
搬出口31から搬出される用紙を上方に設けている用紙
搬入口54から受け入れるが、その用紙搬入口54の付
近には分岐爪48を回動可能に設けている。その分岐爪
48は図示しないソレノイドによって駆動されて回動位
置が切り換わるようになっており、ソレノイドが無通電
のデフォルト状態にあるときには分岐爪48が図1に示
す位置にあって、装置本体10の搬出口31から搬出さ
れてくる用紙を反転経路となる第1の搬送経路51側に
導く。また、ソレノイドに通電すると、分岐爪48が図
1に示した位置から時計回り方向に回動した位置になる
ため、用紙搬入口54に送り込まれた用紙はフェイスア
ップ搬送経路56に導びかれる。そのフェイスアップ搬
送経路56の出口には、排紙ローラ対49が設けられて
いて、その排紙ローラ対49の直前には排紙センサ1が
設けられている。そして、その排紙センサ1により上排
紙トレイ41に排出する用紙を検知するようにしてい
る。
【0017】また、用紙反転搬送経路50の第3の搬送
経路53の出口には、搬出ローラ対47を設け、その搬
出ローラ対47の直前には排紙センサ7を設けて、その
排紙センサ7により下排紙トレイ42に排出する用紙を
検知するようにしている。さらに、用紙反転搬送経路6
0の第3の搬送経路63の出口には、搬出ローラ対46
を設け、その搬出ローラ対46により第3の搬送経路6
3に導かれた用紙を用紙排出口67から装置本体10内
に再び搬送できるようにしている。さらにまた、下反転
ローラ対44の図1で下側に反転センサ4を設け、その
反転センサ4により第2の搬送経路62を矢示D方向に
降下搬送されてくる用紙を検知し、その検知タイミング
とその用紙のサイズ情報から、用紙を第3の搬送経路6
3、あるいは搬送経路52を介して第3の搬送経路53
にスイッチバック搬送する際のタイミングを決定してい
る。なお、このプリンタ装置では、排紙センサ1,7と
両面搬送センサ3(図2参照)はアクチュエータ(揺動
可能なフィラー)を有する透過型フォトインタラプタを
用いているが、用紙のスイッチバックの制御に関与する
反転センサ4は、より高い検知精度が要求されるため反
射型フォトインタラプタを用いる。
【0018】また、図1で6は用紙反転搬送経路50の
分岐点55の近傍に設けた用紙分岐手段である用紙分岐
部材であり、第1の搬送経路51から第2の搬送経路と
なる搬送経路52へ用紙を案内すると共にその搬送経路
52から矢示C方向にスイッチバック搬送された用紙の
第1の搬送経路51への進入を阻止する働きをする。さ
らに、図1で5は用紙反転搬送経路60の分岐点65の
近傍に設けた用紙分岐手段である用紙分岐部材であり、
第1の搬送経路を兼ねる搬送経路52から第2の搬送経
路62へ用紙を案内すると共にその第2の搬送経路62
から矢示E方向にスイッチバック搬送された用紙の搬送
経路52への進入を阻止する働きをする。そして、その
用紙分岐部材5,6は、第3の搬送経路63及び第3の
搬送経路53をそれぞれ構成する用紙ガイド部材への固
定側と反対側の端部を自由端とする弾性部材で形成され
ているが、その詳しい説明は後述する。
【0019】この用紙反転装置40は、表裏を反転させ
て装置本体10内に送り出す用紙が装置本体10の搬出
口31から搬出されてくると、それを用紙搬入口54が
受け入れて、その用紙は弾性を有する用紙分岐部材6を
押し開いて搬送経路52に搬送されていく。そして、そ
の用紙は搬送が上反転ローラ対43に引き継がれること
により搬送経路52内を図1の矢示B方向に搬送されて
いく。そして、その用紙が分岐点65にある用紙分岐部
材5を押し開いて第2の搬送経路62に搬送され、その
先端が下反転ローラ対44に到達すると、その搬送が下
反転ローラ対44に引き継がれ、反転センサ4がその用
紙を検知する。その後、その用紙の後端部が用紙分岐部
材5を通過して、その後端部を下反転ローラ対44が挾
持するタイミングになると、そこで下反転ローラ対44
が停止した後に逆回転する。それにより、用紙がスイッ
チバックして第2の搬送経路62を矢示E方向に向けて
搬送されていく。その用紙は、先端が分岐点65に達す
ると、用紙分岐部材5は前述したように用紙の搬送経路
52への進入を阻止する働きをするので、用紙は用紙分
岐部材5案内されて第3の搬送経路63に搬送され、そ
こで表裏が反転された状態で搬出ローラ対46により用
紙排出口67から装置本体10の搬入口32(図2も参
照)に送り込まれる。
【0020】また、この用紙反転装置40は、用紙を表
裏反転させて下排紙トレイ42上に排出するときには、
用紙が用紙搬入口54から搬入されて用紙分岐部材6を
押し開いて搬送経路52の上反転ローラ対43により、
搬送経路52内を図1の矢示B方向に搬送されていく。
それにより、用紙が用紙分岐部材5を押し開いて反転セ
ンサ4の位置に達すると、それが検知される。そして、
その用紙の後端部が用紙分岐部材6の自由端(先端)よ
りも下方に下がって、その用紙の後端部を上反転ローラ
対43が挾持するタイミングになると、上反転ローラ対
43が停止した後に逆回転して、用紙を矢示C方向にス
イッチバック搬送する。それにより、用紙は先端(スイ
ッチバック前の後端)が分岐点55に達すると、用紙分
岐部材6は前述したように用紙の第1の搬送経路51へ
の進入を阻止する働きをするので、その用紙分岐部材6
に案内されて第3の搬送経路53に搬送されていき、そ
こで表裏が反転された状態で搬出ローラ対47により用
紙排出口57から下排紙トレイ42上に排出される。そ
れにより、下排紙トレイ42上には表裏が反転された用
紙がページ順に揃えられて積載される。
【0021】ところで、この用紙反転装置40は、前述
したように搬送経路52を構成する用紙ガイド部材52
a,52bを、スイッチバック搬送される用紙の先端が
分岐点55に対して第1の搬送経路51よりも第3の搬
送経路53の方向に向くように略直線状に配置すると共
に、上反転ローラ対43をそれを構成している互いに圧
接する駆動ローラ43aと従動ローラ43bの接点部
(ニップ)aにおける接線Laの方向が分岐点55に対
して第1の搬送経路51よりも第3の搬送経路53の方
向を向くように配置しているので、上反転ローラ対43
によりスイッチバック搬送される用紙は分岐点55にお
いて先端が第3の搬送経路53の方向を向いて搬送され
る。したがって、用紙は殆ど用紙分岐部材6から搬送抵
抗(搬送負荷)を受けることなくスムーズに第3の搬送
経路53に送り込まれる。同様に、搬送経路62を構成
する用紙ガイド部材62a,62bを、スイッチバック
搬送される用紙の先端が分岐点65に対して第1の搬送
経路を兼ねる搬送経路52よりも第3の搬送経路63の
方向に向くように略直線状に配置すると共に、下反転ロ
ーラ対44もそれを構成している互いに圧接する駆動ロ
ーラ44aと従動ローラ44bの接点部(ニップ)bに
おける接線Lbの方向が分岐点65に対して搬送経路5
2よりも第3の搬送経路63の方向を向くように配置し
ているので、下反転ローラ対44によりスイッチバック
搬送される用紙は分岐点65において先端が第3の搬送
経路63の方向を向いて搬送されるので、殆ど用紙分岐
部材5から搬送抵抗を受けることなくスムーズに第3の
搬送経路63に送り込まれる。
【0022】このように、図2に示したプリンタ装置
は、上下方向へ用紙を搬送させるコンパクトなスイッチ
バック搬送経路を用いた縦長の用紙反転装置40を装置
本体10の外部に装着し、その用紙反転装置40を使用
して用紙を表裏を反転させて、それを両面画像形成を行
うために装置本体10内に戻すことができる。その際、
装置本体10の搬出口31から搬出された用紙は、図1
に示した用紙反転装置40内で反転動作が行われた後に
下方の用紙排出口67から排出されて装置本体10の搬
入口32に送り込まれるので、用紙の搬入口32への搬
入が完了する前に次の用紙を搬出口31から用紙反転装
置40内へ搬出を開始させても用紙が搬送経路上で交差
したりしない。したがって、連続して搬送する用紙間に
大きな間隔(紙間)を開けなくても、スムーズに用紙の
用紙反転装置40への搬出と、その用紙反転装置40か
ら装置本体10への搬入を連続して行うことができる。
なお、用紙反転装置40の上反転ローラ対43は、搬出
ローラ対47と同一の駆動モータにより駆動されるよう
になっており、下反転ローラ対44も搬出ローラ対46
と同一の駆動モータにより駆動されるようになってい
る。そして、その前者と後者の駆動モータは別個のモー
タであるので、上述したように用紙反転装置40から装
置本体10の搬入口32へ搬入した用紙が、その装置本
体10への搬入が完了する前に次の用紙を搬出口31か
ら用紙反転装置40内へ搬出するのを開始することがで
きる。
【0023】この用紙反転装置40では、搬出ローラ対
46,47にそれぞれ用紙を排出させる側への回転を許
容するワンウェイクラッチを内蔵させている。したがっ
て、第2の搬送経路62をスイッチバック搬送されて用
紙排出口67へ搬送された用紙の後端が反転ローラ対4
4を抜けてから、その用紙が図2に示した装置本体10
内の両面搬送装置20の搬送ローラ対28によって挾持
搬送されるようになった後で反転ローラ対44の回転方
向を用紙が図1で矢示D方向に搬送されるように逆回転
駆動させても、図2に示した搬送ローラ対28によって
挾持搬送されている用紙は再搬送経路内をスムーズに搬
出され続ける。また、図1に示した用紙反転装置40
は、用紙搬入口54から受け入れた用紙をフェイスアッ
プ搬送経路56を通して上排紙トレイ41上に排紙する
ことができるようにもなっている。その際には、分岐爪
48が図1に示した位置から時計回り方向に回動した位
置になる。そのため、装置本体10の搬出口31から用
紙反転装置40の用紙搬入口54に搬出されてきた用紙
は、分岐爪48によりフェイスアップ搬送経路56側に
案内される。そして、その用紙は排紙ローラ対49によ
って反転されることなしに、この用紙反転装置40に送
り込まれる直前に形成された画像面を上側に向けた状態
のまま上排紙トレイ41上に排紙されて積載される。し
たがって、例えばOHPなどを手差し給紙する際には、
排紙先として上排紙トレイ41を指定するようにすれ
ば、それを湾曲させて反転させた場合にはそのOHP等
に負荷を与えることにより、表面に形成した画像品質を
劣化させてしまいやすいが、それを防止して良好な画像
が得られる。
【0024】このように、図2に示したプリンタ装置
は、装置本体10の外部側面に用紙反転装置40を装着
するようにし、装置本体10内にはスイッチバック搬送
路を設けないようにしたので、その分だけ装置本体10
内のスペースを有効に使用することができる。それによ
り、装置本体10の下方にサイスの異なる複数種の用紙
を収納する用紙カセット11a〜11cを配設可能にし
ている。したがって、複数のサイズの異なる用紙に、並
設した各色の感光体ドラム17Y〜17Bにより用紙両
面にカラー画像を形成し、それをページ順に複数の排紙
位置に任意に排出させることができる。さらに、用紙を
スイッチバック搬送させる用紙反転装置40を装置本体
10と別に構成したことにより、プリンタ装置の装置本
体10を小型にすることができると共に、用紙を表裏反
転させる必要のないユーザに対しては用紙反転装置40
を装着しないようにすることもできるので、その分だけ
ユーザにとってコストの負担が軽減される。
【0025】また、この用紙反転装置40は、下排紙ト
レイ42が取り外し可能な構成になっている。したがっ
て、その下排紙トレイ42を取り外せば、その取り外し
た部分に、排出した用紙の後処理をするフィニッシャ装
置を着脱可能に取り付けることができる。その場合に
は、下排紙トレイ42への排紙口をフィニッシャ装置へ
の用紙搬出口として使用し、用紙反転装置40で表裏を
反転した用紙を搬出ローラ対47により、フィニッシャ
装置の搬入口へ送り込むようにする。なお、フィニッシ
ャ装置は、搬入口から搬入した用紙を搬送ローラ対で受
け入れて、指定された後処理に応じて、例えばプリント
部数目毎にソートしたり、あるいはパンチ穴をあけた
り、ステープル(綴じ)等を行なって排紙トレイに排紙
する装置である。
【0026】ところで、このプリンタ装置は、装置本体
10側の用紙搬送速度を、搬出口31から用紙を用紙反
転装置40に排出する際の搬送速度よりも、搬入口32
から用紙を搬入する際の搬送速度を速く設定すると共
に、用紙反転装置40内の搬送速度を装置本体10側の
搬入口32からの搬送速度よりも速くし、装置本体10
側の搬入口32における搬入速度と同等かそれよりも遅
く設定するようにすれば、用紙の停止時間を増加させず
に、先行する用紙の後端と後行する用紙の先端との間隔
(紙間)を大きくすることができる。それにより、スイ
ッチバックした用紙とそれに続く後続の用紙とが衝突す
ることなしに、それらの用紙の先端及び後端を各センサ
で検知することができるので、そのセンサからの信号を
基にして正確なタイミングで搬送経路の切り換えができ
る。なお、上述したフィニッシャ装置を装着した場合
も、用紙反転装置40とフィニッシャ装置との間の用紙
の受渡しに関し、上述した用紙反転装置40と装置本体
10との搬送速度の関係を同様に適用することができ
る。
【0027】次に、図1に示した用紙分岐部材5,6に
ついて詳しく説明する。用紙分岐部材5,6は、同一形
状をしていて、用紙搬送方向に沿う長さが略20mm
で、幅が略30mmの長方形をした薄い可撓性を有する
フィルム材(例えばマイラ)からなる。そして、その用
紙分岐部材5を、第3の搬送経路63の上側の用紙ガイ
ド部材に、一端を例えば両面テープにより固定部の長さ
を8mm〜12mmとして固定している。また、用紙分
岐部材6を、第3の搬送経路53の上側の用紙ガイド部
材に、一端を例えば両面テープにより固定部の長さを8
mm〜12mmとして固定している。なお、その用紙分
岐部材5,6は、分岐点65,55のそれぞれ近傍の上
述した用紙ガイド部材に、搬送経路の幅方向に用紙搬送
中心に関して対称な位置にそれぞれ7枚(図4,図5参
照)ずつ配設している。
【0028】その用紙分岐部材5,6は、それぞれ自由
端の先端部を用紙ガイド部材62a,52bに接触させ
ている。その用紙ガイド部材62a,52bは共に用紙
搬送面(内側の面)に、図4,図5に示すように用紙搬
送方向に沿う搬送リブ58,59をそれぞれ複数本形成
している。そして、その搬送リブ58,58間に用紙分
岐部材5の先端部をそれぞれ挿入させて、その先端部を
用紙ガイド部材62aにオーバーラップさせている。同
様に、搬送リブ59,59間に用紙分岐部材6の先端部
をそれぞれ挿入させて、その先端部を用紙ガイド部材5
2bにオーバーラップさせている。それにより、図1に
示した搬送経路52からスイッチバック搬送される用
紙、及び第2の搬送経路62からスイッチバック搬送さ
れる用紙が、用紙分岐部材6や用紙分岐部材5の先端に
引っ掛かるのを防止することができる。
【0029】また、用紙分岐部材5を、図6に示すよう
に用紙に接する部分が自由状態で第1の搬送経路を兼ね
る搬送経路52を構成する用紙ガイド部材52a,52
bに対して角度θ=45°以下の角度になるように配
置すると共に、第2の搬送経路62を構成する用紙ガイ
ド部材62a,62bに対しては角度θ=15°以下
の角度になるように配設している。同様に、用紙分岐部
材6も、図7に示すように用紙に接する部分が自由状態
で第1の搬送経路51を構成する用紙ガイド部材51
a,51bに対して角度θ=45°以下の角度になる
ように配置すると共に、第2の搬送経路を兼ねる搬送経
路52を構成する用紙ガイド部材52a,52bに対し
ては角度θ=15°以下の角度になるように配設して
いる。
【0030】図1に示した用紙反転装置40は、第1の
搬送経路51から分岐点55に達した用紙は、前述した
ように第1の搬送経路51を塞いでいる用紙分岐部材6
に当接してそれを撓ませることによって押し開き、搬送
経路52に進入する。その際、用紙分岐部材6は搬送経
路52に向かう用紙の搬送負荷となる。そして、その当
接した用紙の通過により撓んだ用紙分岐部材6は、そこ
を用紙の後端が通過した後は元の図1に示した位置に戻
って、再び第1の搬送経路51を塞ぐようになる。ここ
で、用紙分岐部材6が用紙に与える搬送負荷が大きい場
合には、搬送される用紙が薄紙などのように腰の弱い用
紙であるときには、それが用紙分岐部材6の部分で紙詰
まりとなって搬送経路52に進入できなくなったりする
恐れがある。しかしながら、この用紙反転装置40では
図7を参照して説明したように、用紙分岐部材6の用紙
ガイド部材51a,51bに対する設置角度θを45
°以下にしているので、用紙分岐部材6は分岐点55に
向かう用紙に紙詰まりを生じさせるような搬送負荷を与
えることなく、それをスムーズに通過させることができ
る。
【0031】そして、その用紙を反転排紙して図1に示
した下排紙トレイ42に排出するときには、用紙が上反
転ローラ対43により搬送経路52内をまず図1で下方
に搬送され、その用紙後端が用紙分岐部材6の先端より
も下方であって上反転ローラ対43よりも上側となる位
置で上反転ローラ対43を一旦停止させた後に逆回転さ
せ、用紙を上方にスイッチバック搬送する。その際、用
紙分岐部材6は、経時においては多数枚の用紙を通過さ
せることによりその都度撓みと元の位置への復帰とを繰
り返しているので、その自由端の先端部分が用紙ガイド
部材51b(図7)から離れて不安定な位置になりやす
い。また、その用紙分岐部材6の先端部分にカールやソ
リ等が生じて変形してしまっていることもある。このよ
うになると、スイッチバックした用紙の先端が用紙分岐
部材6の先端部に引っかかって用紙詰まりが生じてしま
ったり、用紙の先端に折れが生じたり、キズがついてし
まったりしやすくなる。特に、この用紙反転装置40の
ように、定着ユニット14(図2)の用紙搬送下流側に
設けられている場合には、その定着ユニット14により
加熱定着された直後の用紙を扱うため、用紙がその定着
ユニット14から受ける熱により大きくカールしやす
い。そのため、そのカールした用紙の先端が用紙分岐部
材6の自由端の先端部分に引っかかりやすいということ
がある。
【0032】しかしながら、この用紙反転装置40は、
前述したように搬送経路52を構成する用紙ガイド部材
52a,52bを、スイッチバック搬送される用紙の先
端が分岐点55に対して第1の搬送経路51よりも第3
の搬送経路53の方向に向くように配置すると共に、上
反転ローラ対43をそれを構成している互いに圧接する
駆動ローラ43aと従動ローラ43bの接点部(ニッ
プ)aにおける接線Laの方向が分岐点55に対して第
1の搬送経路51よりも第3の搬送経路53の方向を向
くように配置しているので、上反転ローラ対43により
スイッチバック搬送される用紙は分岐点55において先
端が第3の搬送経路53の方向を向いて搬送されるの
で、殆ど用紙分岐部材6から搬送抵抗(反送負荷)を受
けることなくスムーズに第3の搬送経路53に送り込ま
れる。また、用紙分岐部材6は、図7で説明したように
搬送経路52を構成する用紙ガイド部材52a,52b
に対して角度θ=15°以下の角度になるように配設
しているので、上記のようにスイッチバック搬送される
用紙が用紙分岐部材6に接触したとしても、その用紙分
岐部材6から受ける摩擦抵抗は僅かであるため、スムー
ズに第3の搬送経路53に送り込まれる。したがって、
この用紙反転装置40によれば、搬送経路52をスイッ
チバック搬送される用紙がカールしていたとしても、そ
の用紙は先端が用紙分岐部材6の先端部分に引っかかる
ことなしに、第3の搬送経路53にスムーズに搬送され
る。
【0033】一方、用紙を反転させて再び図2に示した
装置本体10に送り出す場合には、上述したように図1
に示した上反転ローラ対43により搬送経路52内を図
1で下方に搬送された用紙は、その用紙後端が用紙分岐
部材5の先端よりも下方であって下反転ローラ対44よ
りも上側となる位置で下反転ローラ対44を一旦停止さ
せた後に逆回転させ、用紙を上方にスイッチバック搬送
する。その際、前述したように第2の搬送経路62を構
成する用紙ガイド部材62a,62bを、スイッチバッ
ク搬送される用紙の先端が分岐点65に対して第1の搬
送経路を兼ねる搬送経路52よりも第3の搬送経路63
の方向に向くように配置すると共に、下反転ローラ対4
4もそれを構成している互いに圧接する駆動ローラ44
aと従動ローラ44bの接点部(ニップ)bにおける接
線Lbの方向が分岐点65に対して搬送経路52よりも
第3の搬送経路63の方向を向くように配置しているの
で、下反転ローラ対44によりスイッチバック搬送され
る用紙は分岐点65において先端が第3の搬送経路63
の方向を向いて搬送される。したがって、殆ど用紙分岐
部材5から搬送抵抗を受けることなくスムーズに第3の
搬送経路63に送り込まれる。
【0034】また、この用紙分岐部材5も用紙分岐部材
6と同様に、図6で説明したように第2の搬送経路62
を構成する用紙ガイド部材62a,62bに対して角度
θ=15°以下の角度になるように配設しているの
で、上記のようにスイッチバック搬送される用紙が用紙
分岐部材5に接触したとしても、その用紙分岐部材5か
ら受ける摩擦抵抗は僅かであるため、スムーズに第3の
搬送経路63に送り込まれる。したがって、第2の搬送
経路62をスイッチバック搬送される用紙がカールして
いたとしても、その用紙は先端が用紙分岐部材5の先端
部分に引っかかることなしに、第3の搬送経路63にス
ムーズに搬送される。このように、この用紙反転装置4
0では、用紙分岐部材5,6は第2の搬送経路62及び
搬送経路52内をスイッチバック搬送される用紙に対し
て積極的なガイド部材にはならない。なお、上述した角
度θ,θは共に45°以下に設定することを説明し
たが、それらの角度は15°〜35°の範囲に設定すれ
ば、より好ましい。このように、この実施の形態による
用紙反転装置40では、第2の搬送経路62及び搬送経
路52をそれぞれスイッチバック搬送される用紙は、搬
入経路(第1の搬送経路)からそのスイッチバック経路
に進入してきた方向と異なる方向(第3の搬送経路の方
向)に向けて搬送されるので、そのスイッチバック搬送
される用紙の先端が用紙分岐部材5,6の先端に引っか
かるのを防止することができ、用紙反転装置の用紙搬送
性能を格段に向上させることができる。
【0035】以上、この発明による用紙反転装置及びそ
れを備えた画像形成装置のより好ましい実施形態例とし
て、図1を参照して説明したように用紙反転装置40の
分岐点65,55の近傍に用紙分岐部材5,6を設けた
場合の例について説明したが、その用紙分岐部材5,6
は設けなくても、第2の搬送経路62を構成する用紙ガ
イド部材62a,62bを、その第2の搬送経路62を
スイッチバック搬送される用紙の先端が分岐点65に対
して第1の搬送経路を兼ねる搬送経路52よりも第3の
搬送経路63の方向に向くように略直線状に配置してい
るので、そのスイッチバック搬送した用紙を搬送経路5
2に戻してしまうことなしに、第3の搬送経路63に送
り込むことができる。同様に、第2の搬送経路を兼ねる
搬送経路52を構成する用紙ガイド部材52a,52b
を、その搬送経路52をスイッチバック搬送される用紙
の先端が分岐点55に対して第1の搬送経路51よりも
第3の搬送経路53の方向に向くように略直線状に配置
しているので、そのスイッチバック搬送した用紙を第1
の搬送経路51に戻してしまうことなしに、第3の搬送
経路53に送り込むことができる。そして、その搬送経
路52と第2の搬送経路62をスイッチバック搬送され
る用紙は、共に略直線状に形成された搬送経路52と第
2の搬送経路62内を搬送されていくので、曲率のきつ
い円弧状の搬送経路を搬送される場合に比べて、その各
搬送経路を構成している用紙ガイド部材との摩擦を極め
て小さくすることができる。それにより、薄手の腰の弱
い用紙であっても、それを座屈させたり紙詰まりを生じ
させたりすることなしに搬送させることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による用
紙反転装置及びそれを備えた画像形成装置よれば、第2
の搬送経路をスイッチバック搬送される用紙は、搬入経
路となる第1の搬送経路の方向と異なる搬出方向である
第3の搬送経路の方向に向けて必ず搬送されるので、そ
のスイッチバック搬送される用紙が第1の搬送経路と第
3の搬送経路との分岐点において先端が引っ掛かった
り、用紙詰まり等を起こしたりするのを防止して、用紙
搬送性を格段に向上させることができる。また、分岐点
にソレノイド等を使用して回動位置を切り換えることに
より用紙の搬送方向を切り換える切換爪を設けたりしな
いので、用紙搬送速度の高速化及び連続プリント時の用
紙間隔の短縮化に対しても対応が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による用紙反転装置の一実施形態例を
示す構成図である。
【図2】同じくその用紙反転装置を備えた画像形成装置
であるプリンタ装置を示す全体構成図である。
【図3】同じくそのプリンタ装置に設けられている画像
形成ユニットを示す構成図である。
【図4】図1の用紙反転装置の下方の用紙反転搬送経路
に設けられている複数の用紙分岐部材が用紙ガイド部材
に形成されている搬送リブ間に挿入してオーバラップし
ている様子を示す正面図である。
【図5】同じくその用紙反転装置の上方の用紙反転搬送
経路に設けられている複数の用紙分岐部材が用紙ガイド
部材に形成されている搬送リブ間に挿入してオーバラッ
プしている様子を示す正面図である。
【図6】同じくその用紙反転装置の下方の用紙反転搬送
経路に設けられている用紙分岐部材が用紙ガイド部材に
対してなす角度を説明するための説明図である。
【図7】同じくその用紙反転装置の上方の用紙反転搬送
経路に設けられている用紙分岐部材が用紙ガイド部材に
対してなす角度を説明するための説明図である。
【符号の説明】
5,6:用紙分岐部材(用紙分岐手段) 40:用紙反転装置 43:上反転ローラ対(用紙反転搬送手段) 44:下反転ローラ対(用紙反転搬送手段) 43a,44a:駆動ローラ 43b,44b:従動ローラ 50,60:用紙反転搬送経路 51:第1の搬送経路 51a,51b,52a,52b,62a,62b:用
紙ガイド部材 52:搬送経路 53,63:第3の搬送経路 55,65:分岐点 57,67:用紙排出口 58,59:搬送リブ 62:第2の搬送経路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが用紙ガイド部材により構成さ
    れる用紙が送り込まれる第1の搬送経路と、その第1の
    搬送経路の用紙搬送方向下流側に接続された第2の搬送
    経路と、前記第1の搬送経路と第2の搬送経路との接続
    部を分岐点として分岐するように設けられて用紙搬出口
    に接続された第3の搬送経路とからなる用紙反転搬送経
    路と、 前記第2の搬送経路内で前記第1の搬送経路を通して送
    り込まれる用紙を受け入れる方向と、その用紙の進行方
    向の後端が前記分岐点を通過した後に用紙の進行方向を
    変えて前記第3の搬送経路にスイッチバック搬出する方
    向とに用紙を搬送可能な用紙反転搬送手段とを備えた用
    紙反転装置において、 前記第2の搬送経路を構成する用紙ガイド部材を、前記
    用紙反転搬送手段により前記第2の搬送経路をスイッチ
    バック搬送される用紙の先端が前記分岐点に対して前記
    第1の搬送経路よりも前記第3の搬送経路の方向に向く
    ように配置したことを特徴とする用紙反転装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙反転搬送手段は、正逆両方向に
    回転駆動される駆動ローラと該駆動ローラに圧接する従
    動ローラとからなるローラ対であり、該ローラ対を前記
    駆動ローラと前記従動ローラとの接点部における接線方
    向が前記分岐点に対して前記第1の搬送経路よりも前記
    第3の搬送経路の方向に向くように配置していることを
    特徴とする請求項1記載の用紙反転装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の用紙反転装置にお
    いて、前記用紙反転搬送経路の前記分岐点近傍に、前記
    第1の搬送経路から前記第2の搬送経路へ用紙を案内す
    ると共にその第2の搬送経路からスイッチバック搬送さ
    れた用紙の前記第1の搬送経路への進入を阻止する用紙
    分岐手段を設け、該用紙分岐手段を固定側と反対側の端
    部を自由端とする弾性部材で形成したことを特徴とする
    用紙反転装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の用紙反転装置において、
    前記用紙分岐手段の自由端の先端部を前記用紙ガイド部
    材に接触させると共に、該用紙ガイド部材の用紙搬送面
    に用紙搬送方向に沿う搬送リブを複数本形成し、その搬
    送リブ間に前記用紙分岐手段の先端部を挿入させて該先
    端部を前記用紙ガイド部材にオーバーラップさせたこと
    を特徴とする用紙反転装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の用紙反転装置にお
    いて、前記用紙分岐手段を、自由状態で前記第1の搬送
    経路を構成する用紙ガイド部材に対して45°以下の角
    度になるように配置すると共に、前記第2の搬送経路を
    構成する用紙ガイド部材に対しては15°以下の角度に
    なるように配設したことを特徴とする用紙反転装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項記載の用
    紙反転装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2001384710A 2001-12-18 2001-12-18 用紙反転装置及びそれを備えた画像形成装置 Pending JP2003182906A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001384710A JP2003182906A (ja) 2001-12-18 2001-12-18 用紙反転装置及びそれを備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001384710A JP2003182906A (ja) 2001-12-18 2001-12-18 用紙反転装置及びそれを備えた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003182906A true JP2003182906A (ja) 2003-07-03

Family

ID=27594372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001384710A Pending JP2003182906A (ja) 2001-12-18 2001-12-18 用紙反転装置及びそれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003182906A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069799A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Xerox Corp シート反転/給送機及びシート給送方法
JP2014061977A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Riso Kagaku Corp 搬送装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069799A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Xerox Corp シート反転/給送機及びシート給送方法
JP2014061977A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Riso Kagaku Corp 搬送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012001365A (ja) シート反転装置および画像形成装置
JP2007051005A (ja) 自動原稿給紙装置及び画像形成装置
JP2008189393A (ja) 画像形成装置
JP2010036995A (ja) 画像形成装置
EP1014223A2 (en) Sheet surface reversing device and image forming apparatus having the same
JP4421594B2 (ja) 画像形成装置
JP4950654B2 (ja) 画像形成装置
JP2003182906A (ja) 用紙反転装置及びそれを備えた画像形成装置
JP4278153B2 (ja) 用紙反転装置及び画像形成装置
JP3904041B2 (ja) 電子写真装置
JP3964127B2 (ja) 画像形成装置
JP4022064B2 (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
JP4369826B2 (ja) 用紙反転装置及び該用紙反転装置を備えた画像形成装置
JP7379924B2 (ja) シート搬送装置、及び、画像形成システム
JP6682798B2 (ja) 画像形成装置、記録材搬送装置、および画像形成システム
JP2001226016A (ja) 画像形成装置
JP2007076882A (ja) シート分岐装置及び該シート分岐装置を用いる自動両面装置並びに画像形成装置
JP7155817B2 (ja) 搬送装置、画像形成装置、及び、画像形成システム
JP4157684B2 (ja) 用紙処理装置
JP4006287B2 (ja) 用紙反転装置及び画像形成装置
JP3754854B2 (ja) シート反転装置とこの装置を備えた画像形成装置
JP2004026395A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JPH07291508A (ja) 画像形成装置
JP3478650B2 (ja) 画像形成装置
JP4547014B2 (ja) 用紙処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040927

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061113

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070423

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070522

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02