JP4157684B2 - 用紙処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に一体に、もしくは別体に設けられ、用紙に対して所定の処理を施す用紙処理装置に係り、特に、用紙を反転させる反転処理機能を備えた用紙処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複写機、プリンタの両面画像形成装置や画像形成後の後処理装置等に用いられる用紙反転装置では、スイッチバックした用紙の搬送経路を切り換える手段として切り換え爪をソレノイド等で駆動する手段が用いられている。
【0003】
一方、画像形成装置の生産性のUPに伴い、用紙搬送速度の高速化、連続プリント時の用紙間隔の短縮化が進み、切り換え爪のソレノイド駆動では動作が追いつかなくなってきている。このため、搬送経路の切り換えにマイラなどのシート状弾性部材を用い、スイッチバックした用紙が搬入搬送経路に戻るのを防ぎ、搬出搬送経路にガイドするようにしたものもあらわれてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなマイラを使用した方式の場合、シート状弾性部材の位置精度が用紙搬送性能に影響を及ぼし、シート状弾性部材にカール、ソリ等がある場合、用紙の引っ掛かりが発生して用紙に折れなどのダメージが生じたり、用紙詰まりが発生することがある。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、シート状弾性部材の位置精度安定性を向上させ、高い用紙搬送性能を維持できる用紙処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、搬入されてきた用紙を反転させる反転経路と、反転させた用紙を搬入方向とは異なる方向に搬出する分岐経路とを備えた用紙処理装置において、前記分岐経路の前記反転経路から分岐した部分の反転経路側の面に固定され、用紙搬入時には反転経路内に突出した先端部が弾性変形して反転経路での用紙の通過を許容し、用紙反転時には前記反転経路の反搬入方向への通過を阻止し、前記分岐経路側へ用紙をガイドするシート状弾性部材から形成された分岐案内手段と、前記分岐案内手段を弾性変形させた状態で保持する保持手段とを備え、前記弾性変形は前記分岐案内手段が固定される面の中央に凸部を設けることにより付与される。また、前記凸部の用紙搬送方向に直交する方向の断面は略台形形状に形成され、前記分岐案内手段は用紙ガイド方向長さの略1/3〜1/2が固定され、前記凸部の幅は、前記分岐案内手段の幅方向長さの1/10〜1/3に設定される。さらに、前記凸部の高さは、前記分岐案内手段の厚さの2倍〜4倍に設定される
【0008】
また、前記シート状弾性部材は、厚さ100〜200μm、長さおよび幅がほぼ30mmの寸法に設定され、複数枚並設される。一方、前記凸部は分岐案内手段を固定する固定面の中央に4mm〜6mmの幅、350〜500μm高さで形成される。
【0009】
なお、以下の実施形態において、反転経路は反転経路R3に、分岐経路は反転経路R3から分岐し、搬出ローラ対46,47,50を搬出端に備えた経路に、分岐案内手段は用紙分岐部材5,6,8に、シート状弾性部材は用紙分岐マイラM、弾性変形させた状態で保持する保持手段は凸部M1および張り付け面M2にそれぞれ対応する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
<第1の実施形態>
図1は本発明の実施形態に係る用紙処理装置としての用紙反転装置を備えたプリンタ装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。
【0012】
図1において、プリンタ装置は、装置本体10と用紙反転装置40とフィニッシャ装置60とからなり、装置本体10に対して用紙反転装置40が着脱可能に連結され、さらにこの用紙反転装置40にフィニッシャ装置60が着脱可能に連結されて1つのシステムを構成している。用紙反転装置40は、画像形成した搬送用紙Pをスイッチバックさせて表裏を反転する機能を有し、フィニッシャ装置60は用紙反転装置40を介して送られてきた用紙Pを排紙する際に所定の後処理を行う機能を有する。このシステムでは、用紙カセット11a,11b,11cのいずれかから呼び出して画像を形成した用紙Pを、装置本体10の排紙台12、用紙反転装置40の排紙トレイ42、あるいはフィニッシャ装置60の排紙トレイ62a〜62nのいずれかに排紙するようになっている。なお、用紙処理装置は、ここでは、用紙反転装置40単体、用紙後処理装置60と用紙反転装置40が連結された装置のそれぞれを指し、これらがプリンタ装置の装置本体10に一体化されていれば、その装置も指す。
【0013】
装置本体10には、用紙Pにモノクロあるいはカラー画像を形成することができる画像形成ユニット13と、形成された画像を用紙Pに定着させる定着ユニット14とが着脱可能に搭載されている。図2の要部拡大図に示すように、画像形成ユニット13は、像担持ベルト15が用紙Pを斜め上方(横断方向)に向かって搬送するように搬送経路R1を形成するとともに、その担持ベルト15に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に並列・配置された感光体ドラム17Y、17M、17C、17Bの周面に書込ユニット16がレーザ光Lを走査して光書き込みを行い、静電潜像を形成する。形成された静電潜像は、現像ユニット18Y、18M、18C、18Bによりトナー現像され、像担持ベルト15によって搬送される用紙Pの片面にトナー画像を転写する。転写された用紙P上の画像は定着ユニット14によって定着される。定着ユニット14は、内蔵ヒータにより加熱される加圧ローラ19を無端ベルト20に押し当て、圧接した状態で回転することにより担持ベルト15から受け取った用紙P上のトナー画像を定着させる。
【0014】
なお、書込ユニット16は、受け取ったイエロー用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用の画像データに基づいて不図示のレーザダイオードの出射するレーザ光Lを2段のポリゴンスキャナ16aに照射してミラー群16bで偏向し、感光体ドラム17Y、17M、17C、17B上を走査して静電潜像を書き込むようになっている。
【0015】
用紙Pは、サイズの異なる用紙を積載収納する用紙カセット11a〜11cの先端側、すなわち装置本体10の図1中右側に図示されている呼出コロ21が呼び出し、分離給紙ローラ対22によって枚ずつ分離・給紙される。このように分離され、給紙された用紙は、搬送ローラ対23、グリップローラ対24による搬送経路R1を介して画像形成ユニット13の手前のレジストローラ対25に受け渡される。レジストロータ対25から画像形成ユニット13側に送り出され、定着ユニット14を通過して画像形成された用紙は、分岐ローラ対26、搬送ローラ対23による搬送経路R1を介して装置本体10上部の排紙ローラ対27に受け渡され、直前に形成した画像面を下に向けてページ順になるように表裏を反転して排紙台12上に排紙され、積載される。
【0016】
なお、用紙カセット11cからの用紙Pは、後述する搬送ローラ対29を共用してグリップローラ対24からレジストローラ対25へと受け渡される。この装置本体10は、図中右側側面に開閉自在な手差トレイを配設して、そこから用紙Pをレジストローラ対25に直接供給することができるとともに、この手差トレイの下方には開閉ドアを配設して、呼出時などにジャムの生じた用紙Pを取り除くことができるようになっている。
【0017】
また、装置本体10は、像担持ベルト15の下方に並行して設けられた両面搬送装置の搬送ローラ対28および搬送ローラ対29からなる再搬送経路R2を介して、搬送経路R1のグリップローラ対24およびレジストローラ対25に受け渡すことにより、用紙Pを画像形成ユニット13に再度搬送して画像形成をすることができる。この再搬送経路R2には、画像形成ユニット13により片面に画像が形成された用紙Pの搬送方向を、分岐ローラ対26の下流側に配置されている不図示の分岐爪が切り替えることによって、搬出ローラ対30が装置本体10の図中左側側面に開口する搬出口31から外部装置である用紙反転装置40に用紙Pを搬出し、その用紙反転装置40が表裏を反転した用紙Pをその搬出口31の下方に開口する搬入口32から搬入することにより両面搬送装置の搬送ローラ対28が受け取るようになっている。
【0018】
したがって、用紙カセット11a〜11cのいずれかから画像形成ユニット13に搬送して片面に画像が形成された用紙Pは、用紙反転装置40で表裏反転され、画像形成ユニット13に再搬送可能となる。これにより、装置本体10内で用紙Pの表裏を反転することなく、用紙Pの裏面に画像を形成して両面に画像形成することができる。このように、装置本体10内で用紙Pの表裏を反転するためのスイッチバック機構を不要にすることより感光体ドラム17Y〜17Bを並列させることができるとともに、用紙カセット11b、11cを配置することが可能となる。さらに、用紙カセット11a〜11cの先端側(前述の図示右側)に不図示の手差しトレイや開閉カバーを配設することができる。なお、このとき、偶数ページ(例えば、2ページ目)の画像を用紙Pの片面に形成した後に、奇数ページ(例えば、1ページ目)の画像を用紙Pの前記画像形成面の反対側の面(裏面)に形成することにより、装置本体10上部の排紙ローラ対27に排紙する用紙Pをページ順に積載することができる。
【0019】
一方、用紙反転装置40には、装置本体10から搬入された用紙を反転させて装置本体側10に搬出し、あるいはフィニッシャ60側に搬出する反転経路R3と、この反転経路R3に沿って設けられた上部反転ローラ対43と、下部反転ローラ対44とが設けられ、また、排紙トレイ42に搬出するためのフェイスアップ搬送経路R4と、前記反転経路R3とフェイスアップ搬送経路R4とを切り替える分岐爪48が設けられている。また、フィニッシャ60側に搬出する搬出ローラ対47、装置本体10側に搬出する搬出ローラ対46、および排紙トレイ42に用紙を搬出する排紙ローラ対49がそれぞれの経路の搬出端に設けられている。なお、用紙反転装置40の詳細は後述する。
【0020】
用紙反転装置40は、装置本体10の搬出口31から搬出されてきた用紙Pを、上部反転ローラ対43が受け取って反転経路R3に沿って先端から下方に降下するように案内し、下部反転ローラ対44に受け渡す。下部反転ローラ対44は用紙Pの後端を挟持するタイミングで逆転してスイッチバックさせるとともに後述する用紙分岐部材で搬送方向を切り替えることにより、表裏を反転した用紙Pを搬出ローラ対46に渡し、装置本体10の搬入口32から再搬送経路R2の両面搬送装置の搬送ローラ対28に受け渡す。したがって、装置本体10外部に連結した用紙反転装置40での上下方向へのコンパクトなスイッチバックにより用紙Pの表裏を反転させて装置本体10内に戻すことができる。このとき、装置本体10の搬出口31から搬送経路R1を介して搬出されてきた用紙Pは、下方に開口する搬入口32から搬送経路R1の下方に位置する再搬送経路R2に搬入すればよいので、循環させる用紙Pの搬送経路が交差してしまうことがなく、用紙Pの搬入口32への搬入が完了する前に次の用紙Pの搬出口31からの搬出を開始することができる。これによって、搬送される先後の用紙Pの間に大きな間隔(紙間)を開けることなく、用紙Pの搬出・搬入を連続して行うことができる。
【0021】
この用紙反転装置40は、上部反転ローラ対43が用紙Pの後端を挟持するタイミングで逆転してスイッチバックさせるとともに後述する用紙分岐部材で搬送方向を切り替えることにより、表裏を反転した用紙Pを搬出ローラ対47がフィニッシャ装置60の搬入口63から内部に搬入させるようになっている。フィニッシャ装置60は、搬入口63から搬入されてきた用紙Pを搬送ローラ対64が受け取って排紙時の指定後処理に応じて、例えば、プリント部数目毎にソートして排紙ローラ対65a〜65nが排紙トレイ62a〜62nに排紙することにより、用紙反転装置40で表裏が反転させられた用紙Pをページ順位に積載することができるようになっている。したがって、フィニッシャ装置60に用紙Pをスイッチバックさせて表裏を反転させる機構を構築することなく、排紙トレイ62a〜62n上にページ順にされた用紙Pを積載することができる。
【0022】
また、用紙反転装置40は、装置本体10の搬出口31から搬出されてきた用紙Pの搬送方向を分岐爪48により反転ローラ対43の上方の搬送経路R4側に切り換え、そのまま排紙ローラ対49に受け渡すことにより、用紙Pを反転させることなく直前に画像が形成された面を上に向けたまま排紙トレイ42上に排紙し、積載することができる。したがって、例えば、OHPなどを手差しする際には、排紙先として排紙トレイ42を指定すると、湾曲させて反転させる際の負荷が加わることがないので、表面に形成された画像の品質を劣化させることなく、排紙トレイ42に排紙して積載することができる。
【0023】
このように本実施形態においては、用紙Pをスイッチバックさせて表裏を反転する機構により装置本体10内のスペースを使用することなく、上下方向のスイッチバックによりコンパクトに用紙Pの表裏を反転させる用紙反転装置40を、装置本体10とフィニッシャ装置60で兼用して反転動作を利用した動作を行わせることができる。その結果、複数種の用紙Pを用紙カセット11a〜11cから呼び出して装置本体10内を横断するように搬送しつつ、並設した各色の感光体ドラム17Y〜17Bにより、用紙Pの両面にカラー画像を形成することが可能になるとともに、その用紙Pを任意にページ順位に、また、任意な位置に排紙して積載することができる。したがって、装置全体を無用に大型化させることなく、プリンタ装置の汎用性および利便性を向上させることができる。
【0024】
<第2の実施形態>
図3は本発明の第2の実施形態を示すプリンタ装置の概略構成図である。なお、以下の説明において、前述の第1の実施形態と同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0025】
図3において、装置本体10は、用紙カセット11aから呼出コロ21および分離給紙ローラ対22により呼び出して分離給送する用紙Pを、用紙カセット11bの載置面に開口するスリット33内に通紙して搬送ローラ対23に受け渡すようになっており、その用紙カセット11aを載置する底面にもスリット34を設け、呼出コロ21および分離給紙ローラ対22と共に用紙カセット11dを積み重ねることができるようになっている。
【0026】
用紙反転装置40は、装置本体10に用紙カセット11dを追加すると、搬出ローラ対47がフィニッシャ装置60の搬入口63に対応しなくなってしまうので、下部反転ローラ対44が用紙Pの後端を挟持するタイミングで逆転してスイッチバックさせるとともに後述する用紙分岐部材で搬送方向を切り替えることにより、搬出ローラ対50が表裏を反転した用紙Pを搬入口63からフィニッシャ装置60内に搬入することができるようになっている。なお、用紙反転装置40の詳細は後述する。
【0027】
このように本実施形態においては、第1の実施形態による作用効果に加えて、用紙カセット11dを積み重ねて増設しても、フィニッシャ装置60に表裏を反転させた用紙Pを受け渡すことができ、排紙トレイ62a〜62n上にページ順に用紙Pを排紙して積載することができる。したがって、用紙カセット11dを装置本体10に増設したことによりフィニッシャ装置60が利用不能になってしまうことがない。
【0028】
なお、前述の第1および第2の実施形態では、用紙反転装置40の上部反転ローラ対43は搬出ローラ対47と共に、また下部反転ローラ対44は搬出ローラ対46、50と共に、それぞれ別個の駆動モータにより駆動させる。これにより、用紙Pの搬入口32への搬入が完了する前に次の用紙Pの搬出口31からの搬出を開始することができる。さらに、搬出ローラ対46,47,50にワンウェイクラッチを内蔵させることにより、反転ローラ対43,44から抜けた用紙Pを装置本体10内部の両面搬送装置の搬送ローラ対28やフィニッシャ装置60の搬送ローラ対64が狭持した後は、前記反転ローラ対43,44の駆動方向を用紙Pの搬送方向とは逆方向に駆動させて、用紙Pの搬出・搬入を連続して行うことができる。
【0029】
また、装置本体10の搬出口31から用紙Pを搬出する際の搬送速度と搬入口32,63から用紙Pを搬入する際の搬送速度とに差をつけることができるようにし、さらに用紙反転装置40による用紙Pの搬送速度を、装置本体10の搬出口31からの搬出速度よりも速く設定するとともに、搬入口32,63への搬入速度と同等か遅く設定することにより、用紙Pの停止時間を増加させることなく、先後の用紙Pの間に大きな間隔(紙間)を生じさせることができ、スイッチバックした用紙と後続の用紙とが衝突することなく確実に用紙Pの先後端を検知可能にし、搬送経路の切り換えを実現することができる。
【0030】
≪用紙反転装置≫
前記第1および第2の実施形態に適用される用紙処理装置としての用紙反転装置について説明する。
【0031】
図4は装置本体10に連結された用紙反転装置40とプリンタ装置10の要部拡大図である。図4において分岐爪48はプリンタ装置本体10の搬出口31から搬出されてきた用紙Pを上方のフェイスアップ搬送経路R4と下方の反転経路R3とに切り換えるため、図示しないソレノイドによって駆動される。デフォルト状態では分岐爪48は図4に示すように上向きに位置していて、用紙Pを反転経路R3側にガイドする。反転経路R3はフィニッシャ装置60への搬出ローラ対47,50、およびプリンタ装置本体10への搬出ローラ対46への分岐経路を有し、それぞれの経路分岐点には用紙分岐部材5,6,8が設けられている。排紙ローラ対49および搬出ローラ対47,50の近傍には排紙センサ1,9,7が設けられ、用紙反転装置40から排出される用紙の先後端を検知している。
【0032】
用紙反転装置40からプリンタ装置本体10へ搬入される用紙はプリンタ装置本体10内部に設置される両面搬送装置の両面搬送センサ3によって検知される。下部反転ローラ対44の近傍には反転センサ4が配置され、反転経路R3を降下して搬送されてくる用紙Pの先端をこの反転センサ4が検知し、用紙サイズ情報から用紙Pの搬送先(搬出ローラ46,47,50)のそれぞれについてスイッチバックのタイミングが決定される。このタイミングの決定は、図示しない制御回路のCPUがROMに書き込まれているプログラムにしたがって処理することにより行われる。なお、前記各センサ1,3,4,7,9からの情報は処理されて図示しないRAMに記憶され、前記CPUはこのRAMに記憶された情報に基づいて当該RAMをワークエリアとして使用しながら前記処理を実行する。
【0033】
用紙分岐部材5,6,8は図5に示すように一辺がほぼ30mmの略正方形形状のマイラMからなり、用紙搬送方向の中心に関して対称に用紙の搬送方向の直交する方向に第1および第2の実施形態では7枚配置されている。経路分岐点において前記マイラMは搬出経路側の上搬送ガイド(搬出経路の反転経路側の面)に両面テープで固定され、マイラMの先端が搬入経路(反転経路R3)側の対向ガイドの搬送リブとオーバーラップするように設定する。このマイラの固定部の長さは例えば12mm〜15mmである。
【0034】
図5は用紙反転装置40からプリンタ装置本体10へ用紙Pを再給紙するときの動作を説明するための図である。
【0035】
同図において、反転経路R3を下降搬送された用紙Pの先端を反転センサ4が検知した後、下部反転ローラ44により用紙後端が用紙分岐部材5の先端位置よりも下方に下がるまで下降搬送する。用紙後端が用紙分岐部材5の先端位置よりも下方に達した状態で下部反転ローラ44を逆回転させて用紙Pをスイッチバックさせる。用紙Pは用紙分岐部材5の右側面にガイドされて搬出ローラ46に搬送される。反転のタイミングは前述の通りである。
【0036】
図6は前述の第1の実施形態における用紙反転装置40からフィニッシャ装置60に用紙Pを搬出するときの動作を説明するための図である。
【0037】
同図において、反転経路R3を下降搬送された用紙Pの先端を反転センサ4が検知した後、反転ローラ43,44により用紙後端が用紙分岐部材8の先端位置よりも下方に下がるまで下降搬送する。用紙後端が用紙分岐部材8の先端位置よりも下方に達した状態で反転ローラ43、44を逆回転させて用紙をスイッチバックさせる。用紙は用紙分岐部材8の左側面にガイドされて搬出ローラ47側に搬送される。反転のタイミングは前述の通りである。
【0038】
図7は前述の第2の実施形態における用紙反転装置40からフィニッシャ装置60に用紙Pを搬出するときの動作を説明するための図である。
【0039】
同図において、反転経路R3を下降搬送された用紙Pの先端を反転センサ4が検知した後、下部反転ローラ44により用紙後端が用紙分岐部材6の先端位置よりも下方に下がるまで下降搬送する。用紙後端が用紙分岐部材6の先端位置と用紙分岐部材5の先端位置との中間の位置にある状態で下部反転ローラ44を逆回転させ用紙Pをスイッチバックさせる。用紙Pは用紙分岐部材6の左側面にガイドされて搬出ローラ47に搬送される。反転のタイミングは前述の通りである。
【0040】
用紙分岐部材8、6、5は反転経路R3の下降搬送経路を斜めにさえぎるように配置しているため、下降搬送される用紙Pは経路分岐点において用紙分岐部材8、6、5にガイドされるとともに用紙分岐部材をたわませて進むことになる。たわまされた用紙分岐部材8、6、5は用紙Pの後端が通過した後に復元し、スイッチバックされた用紙Pをフィニッシャ装置60または装置本体10への搬出搬送経路にガイドする。このため、用紙分岐部材8、6、5の先端位置と下降搬送経路(反転経路R3)の対向ガイドの搬送リブとのオーバーラップ量が多過ぎると、下降搬送される用紙Pの搬送負荷が大きくなり、用紙Pが用紙分岐部材8、6、5をたわませて進入できなくなってジャムが発生する。一方、オーバーラップ量が少なすぎると、スイッチバックされた用紙を搬出搬送経路に安定してガイドすることができなくなり、カールや波打ちした用紙などでは用紙分岐部材8、6、5への引っ掛かりにより用紙にキズや折れなどのダメージが生じたり、ジャムとなったりする。
【0041】
本実施形態における1辺約30mmの略正方形形状の用紙分岐部材5,6,8の場合、例えば厚さ100μm〜200μmのマイラMを用いることができる。例えば厚さ125μmのマイラMを用いた場合、用紙分岐マイラMの先端と対向ガイドの搬送リブのオーバーラップ量は用紙分岐マイラMが理想的な平面とした場合に2〜2.5mmになるように設定するとよい。しかし、実際にはマイラMにはカールやソリがあるためオーバーラップ量は安定せず、貼り付け面に対してマイラ先端はソリ上がる傾向があるためオーバーラップ量は減少する方向にある。
【0042】
このため、図8の用紙分岐部材5,6,8を構成するマイラMとマイラ取り付け部の状態を示す斜視図から分かるように、用紙分岐マイラMの貼り付け面M1を単純な平面とはせず、貼り付け面M1の幅方向の中央に凸部M2を形成し、貼り付けた用紙分岐マイラMの中央に背骨を入れてコシ付けを行なって矯正する、言い換えれば弾性変形した状態で保持することによりマイラM先端のソリ上がりを防止している。こうすることによって、用紙分岐マイラMの先端と対向ガイドの搬送リブとの安定したオーバーラップ量を得ることができ、用紙反転装置40の搬送性能を向上させることができる。
【0043】
用紙分岐マイラMに対する矯正の程度は貼り付け面M1の凸部M2の幅および高さ寸法により調整することができる。凸部M2の断面形状は略台形形状としても良いし、略円弧形状としても良い。しかし、同じ幅、高さ寸法の場合は、凸部M2のエッジの効果により円弧形状よりも台形形状のほうが用紙分岐マイラの矯正については有効である。また、凸部M2の幅寸法を狭くする場合には幅が広い場合に比べ高さを大きくとらなければ同様の矯正効果を得ることはできない。
【0044】
ただし、このように用紙分岐マイラMの貼り付け面M1に凸部M2を設けて矯正を行なった場合、用紙分岐マイラMの先端位置は理想的な平面としたときよりも貼り付け面に対して高くなり、オーバーラップ量が減少する方向にシフトする。また、用紙分岐マイラM先端も若干円弧状となり、中央部が両端部に対して高くなる。したがって、凸部M2の寸法は幅を広く、高さを高くするほど矯正効果は大きくなるが、用紙分岐マイラと対向ガイドの搬送リブとのオーバーラップ量が減少してかえって用紙搬送性能が低下することになる。従って凸部M2の幅は用紙分岐マイラMの全幅に対して1/10〜1/3の大きさで設定するのが良い。また、凸部M2の高さは用紙分岐マイラMの厚さの2倍〜4倍の範囲で設定することが望ましい。前述した通りほぼ同様の矯正効果を得るために凸部M2の幅と高さの組合せにより複数の設定の可能性があるが、これらのうちどの組み合わせを選択するかはその他の要因により決定することができる。
【0045】
なお、本実施形態においては用紙分岐マイラMは1辺約30mmの略正方形形状(固定部の長さが12〜15mm)で厚さ125μmであるが、凸部M2の幅は4〜6mm、高さ350μm〜500μmに設定することにより用紙分岐マイラMを十分な矯正状態(弾性変形状態)にすることができるとともに、用紙搬送性能に対する余裕度を十分に得ることができる。例えば凸部M2の高さを550μmとすると、用紙分岐マイラMを理想平面として2.1mmに設定した用紙分岐マイラMの先端と対向ガイドの搬送リブのオーバーラップ量がほぼ1.7mm程度に減少してしまい、スイッチバックした用紙の搬送性能に対して余裕度が低下してしまう。一方、凸部M2の高さを300μmに設定すると初期状態では用紙分岐マイラMの矯正効果があるものの、通紙を行なっていくに従って矯正効果がなくなっていき、用紙分岐マイラMの先端のソリ上がりが発生して経時で安定しなくなる。他方、凸部高さが200μm以下では初期状態でも十分な矯正効果を得ることができない。
【0046】
このように本実施形態によれば、用紙分岐部材5,6,8を弾性変形させた状態で支持するので、用紙分岐部材5,6,8の位置精度安定性を向上させ、用紙搬送性能を向上させることができる。
【0047】
なお、このように用紙分岐マイラMの貼り付け面M1の中央に凸部M2を設けることにより前記用紙分岐マイラMを弾性変形させるので、簡単な構成で、用紙分岐部材5,6,8の位置精度安定性を向上させ、用紙搬送性能を向上させることができる。
【0048】
また、前記凸部M2の用紙搬送方向に直交する方向の断面が略台形形状に形成されているので、用紙分岐部材5,6,8を所望の特性を発揮するように容易に弾性変形させることができる。その際、凸部M2の高さ、幅を大きくとる必要がなく、分岐案内手段の位置を設定位置に近づけることにより用紙搬送性能の余裕度を十分に保つことができる。
【0049】
さらに、前記凸部M2の幅寸法、高さ寸法を前述のような適正な寸法範囲に設定することにより、用紙分岐手段の矯正を十分に行なうことができるとともに、用紙搬送性能に対する余裕度を十分に確保することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、凸部の用紙搬送方向に直交する方向の断面が略台形形状に形成されているので、分岐案内手段を所望の特性を発揮するように容易に弾性変形させることができる。その際、凸部の高さ、幅を大きくとる必要がないので、従来より大型化することもない
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る用紙処理装置としての用紙反転装置を備えたプリンタ装置の概略構成図である。
【図2】図1のプリンタ装置の作像部を示す要部拡大図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る用紙処理装置としての用紙反転装置を備えたプリンタ装置の概略構成図である。
【図4】装置本体に連結された第1および第2の実施形態に係る用紙反転装置の拡大図である。
【図5】反転経路から搬送経路R2に至る分岐経路に用紙を搬出するときの状態を示す図である。
【図6】第1の実施形態における反転経路からフィニッシャに至る搬送経路に用紙を搬出するときの状態を示す図である。
【図7】第2の実施形態における反転経路からフィニッシャに至る搬送経路に用紙を搬出するときの状態を示す図である。
【図8】用紙分岐部部材としてのマイラと、その取り付け部の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,3,4,7,9 センサ
5,6,8 用紙分岐部材(用紙分岐マイラM)
10 (プリンタ)装置本体
13 画像形成ユニット
14 定着ユニット
15 像担持体ユニット
16 書き込みユニット
17Y、17M、17C、17B 感光体ドラム
40 用紙反転装置
43 上部反転ローラ対
44 下部反転ローラ対
48 分岐爪
60 フィニッシャ装置
M (用紙分岐)マイラ
M1 貼り付け面
M2 凸部
P 用紙
R1 搬送経路
R2 再搬送経路
R3 反転経路
R4 フェイスアップ搬送経路

Claims (4)

  1. 搬入されてきた用紙を反転させる反転経路と、反転させた用紙を搬入方向とは異なる方向に搬出する分岐経路とを備えた用紙処理装置において、
    前記分岐経路の前記反転経路から分岐した部分の反転経路側の面に固定され、用紙搬入時には反転経路内に突出した先端部が弾性変形して反転経路での用紙の通過を許容し、用紙反転時には前記反転経路の反搬入方向への通過を阻止し、前記分岐経路側へ用紙をガイドするシート状弾性部材から形成された分岐案内手段と、
    前記分岐案内手段を弾性変形させた状態で保持する保持手段と、
    を備え
    前記弾性変形は前記分岐案内手段が固定される面の中央に凸部を設けることにより付与され、
    前記凸部の用紙搬送方向に直交する方向の断面が略台形形状に形成されていることを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記分岐案内手段は用紙ガイド方向長さの略1/3〜1/2が固定され、前記凸部の幅は、前記分岐案内手段の幅方向長さの1/10〜1/3に設定されていることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  3. 前記凸部の高さは、前記分岐案内手段の厚さの2倍〜4倍に設定されていることを特徴とする請求項記載の用紙処理装置。
  4. 前記シート状弾性部材は、厚さ100〜200μm、長さおよび幅がほぼ30mmに設定され、複数の前記シート状弾性部材が所定の間隔で並設されていることを特徴とする請求項記載の用紙処理装置。
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