JP2003182128A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JP2003182128A
JP2003182128A JP2001385874A JP2001385874A JP2003182128A JP 2003182128 A JP2003182128 A JP 2003182128A JP 2001385874 A JP2001385874 A JP 2001385874A JP 2001385874 A JP2001385874 A JP 2001385874A JP 2003182128 A JP2003182128 A JP 2003182128A
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heating
thermal head
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transfer film
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Sadao Maeyama
貞夫 前山
Minoru Yamazaki
実 山崎
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写フィルムに塗布されたインクを受像紙上
に熱転写する記録方式のサーマルヘッドにおいて、高速
印刷するときに印画濃度が高く、かつ高解像度の画像を
形成する。 【解決手段】 直線上に配列された複数個の発熱抵抗体
と、上記複数個の発熱抵抗体に印加する電圧を制御して
各発熱抵抗体の発熱温度を制御する駆動回路23とを有
するサーマルヘッド20において、上記発熱抵抗体は、
第1の発熱抵抗体21と、第2の発熱抵抗体22とを所
定の間隔を置いて直列に接続して構成した。これによ
り、上記第1の発熱抵抗体21で転写フィルムを予め加
熱し、上記第2の発熱抵抗体22で予め加熱された転写
フィルムのインクを受像紙上に熱転写することができる
ため、高速印刷するときに印画濃度が高く、かつ高解像
度の画像を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写フィルムに塗
布されたインクを受像紙上に熱転写する記録方式のサー
マルヘッドに関し、詳しくは、複数個の単位発熱抵抗体
を所定の間隔を置いて直列接続して構成したことによっ
て、高速印刷するときに印画濃度が高く、かつ高解像度
の画像を形成することができるサーマルヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の熱転写プリンタのサーマルヘッド
1は、例えば図5に示すように、複数個の発熱抵抗体
2,2,…が直線上に配列され、各発熱抵抗体2に印加
する電圧が駆動回路3で制御されるようになっていた。
そして、上記各発熱抵抗体2の一個に電圧が印加されて
該発熱抵抗体2が発熱すると、図6に示すように、その
上方に位置する転写フィルム4が加熱され、該転写フィ
ルム4に塗布されたインク5が受像紙6のコーティング
層7に熱転写される。このように、上記サーマルヘッド
1の各発熱抵抗体2の発熱温度をそれぞれ制御すること
により、上記受像紙6に熱転写されるインク8の印画濃
度が制御され、画像が形成される。なお、符号9はプラ
テンローラを示している。
【0003】このような従来のサーマルヘッド1の構造
は、例えば図7に示すように、基板10の上面に保温層
となるグレーズ層11が形成され、このグレーズ層11
の表面には凸状部12が設けられ、上記グレーズ層11
の上面には抵抗薄膜13が形成され、この抵抗薄膜13
の上面にて上記凸状部12の前側及び後側には共通電極
14及び個別電極15が距離Lだけ離されて形成されて
いた。さらに、上記抵抗薄膜13、共通電極14及び個
別電極15の上面には、それらを覆って保護する保護膜
16が形成されていた。
【0004】そして、上記共通電極14と個別電極15
の間に所定の電圧が印加されると、その下面に形成され
た抵抗薄膜13に電流が流れ、上記共通電極14及び個
別電極15の間にて距離がLだけ離された部位からジュ
ール熱が発生するようになっていた。このジュール熱の
発生する部位が、図6に示す発熱抵抗体2に相当し、該
発熱抵抗体2から発生する熱によって上記保護膜16を
介して図6に示す転写フィルム4を加熱するようになっ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような発
熱抵抗体2,2,…が配列された従来のサーマルヘッド
1において、図6に示す受像紙6上にインク8を熱転写
するためには上記転写フィルム4に所定の熱エネルギー
を与えなければならず、例えば高速で印刷するために
は、上記プラテンローラ9の速い回転速度に合わせて転
写フィルム4に大きな熱エネルギーを短時間で与えなけ
ればならなかった。この場合、図8のグラフにおいてカ
ーブaで示すように、上記発熱抵抗体2の最高発熱温度
がT1〔℃〕と高くなり、上記転写フィルム4に与える
熱ストレスが大きくなるため、該転写フィルム4にシワ
が発生したり、さらには受像紙6が焼けたりするという
問題点があった。
【0006】このような大きな熱ストレスによる問題点
を回避するため、図8にカーブbで示すように、上記発
熱抵抗体2の最高発熱温度を下げてT2〔℃〕(T2<T
1)となるように調整する方法が考えられるが、該発熱
抵抗体2から発生する熱エネルギーが減少するため、図
6に示す受像紙6上に熱転写されるインク8の印画濃度
が低下するという問題点があった。
【0007】また、上記サーマルヘッド1における共通
電極14と個別電極15の間の距離を図7に示す距離L
よりも離して形成し(図示省略)、図8にカーブcで示
すように、カーブaの場合と同様の熱エネルギーを図6
に示す転写フィルム4に与える方法も考えられるが、こ
の場合、上記発熱抵抗体2自体の長さが長くなり、1画
素あたりの面積が大きくなるため、図6に示す受像紙6
上に熱転写されるインク8の解像度が低下し、印刷画像
の画質が劣化するという問題点があった。
【0008】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、高速印刷するときにも印画濃度が高く、かつ高解
像度の画像を形成することができるサーマルヘッドを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるサーマルヘッドは、直線上に配列され
た複数個の発熱抵抗体と、上記複数個の発熱抵抗体に印
加する電圧を制御して各発熱抵抗体の発熱温度を制御す
る駆動回路と、を具備するサーマルヘッドにおいて、上
記発熱抵抗体は、複数個の単位発熱抵抗体を所定の間隔
を置いて直列に接続して構成したものである。
【0010】このような構成により、複数個の単位発熱
抵抗体を所定の間隔を置いて直列に接続して構成したこ
とによって、各単位発熱抵抗体がそれぞれ発熱素子とな
り、該複数個の単位発熱抵抗体の発熱温度が上記駆動回
路で同時に制御され、所定の熱エネルギーが転写フィル
ムに与えられる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明によるサ
ーマルヘッド20の実施形態を示す回路図である。この
サーマルヘッド20は、例えば図6に示すと同様に、転
写フィルム4に塗布されたインク5を受像紙6に熱転写
するために該転写フィルム4を加熱するもので、第1の
発熱抵抗体21と、第2の発熱抵抗体22と、駆動回路
23と、を備えて成る。
【0012】上記第1の発熱抵抗体21は、所定電圧を
印加して電流が流れるとジュール熱を発生する単位発熱
抵抗体となるもので、複数個の第1の発熱抵抗体21,
21,…が、図6に示すと同様の転写フィルム4に対し
て予め熱を与える部位に配列されている。この複数個の
第1の発熱抵抗体21,21,…は、上記転写フィルム
4を予め加熱する補助発熱素子となるもので、後述する
第2の発熱抵抗体22に対し、転写フィルム4の走行方
向手前側に設けられている。
【0013】上記各第1の発熱抵抗体21には、図1に
示すように、第2の発熱抵抗体22が所定の間隔を置い
て直列に接続されている。この第2の発熱抵抗体22
は、所定電圧を印加して電流が流れるとジュール熱を発
生する単位発熱抵抗体となるもので、複数個の第2の発
熱抵抗体22,22,…が、図6に示すと同様の転写フ
ィルム4に接触する部位に等間隔で直線上に配列されて
いる。この複数個の第2の発熱抵抗体22,22,…
は、上記第1の発熱抵抗体21によって予め加熱された
転写フィルム4のインク5を受像紙6上に熱転写する主
発熱素子となるものである。そして、上記複数個の第2
の発熱抵抗体22,22,…に対しそれぞれ直列接続さ
れた各第1の発熱抵抗体21,21,…は、共通電極2
4に接続されており、該共通電極24に所定電圧が供給
されるようになっている。
【0014】上記直列接続された複数組の第1の発熱抵
抗体21及び第2の発熱抵抗体22は、駆動回路23に
接続されている。この駆動回路23は、上記複数組の第
1の発熱抵抗体21及び第2の発熱抵抗体22に印加さ
れる電圧を制御して各発熱抵抗体21,22の発熱温度
を制御するもので、図示省略のヘッドコントローラから
送出される画像信号及びクロック信号を端子25,26
で入力してパラレル信号に変換するシフトレジスタ回路
27と、図示省略のヘッドコントローラから送出される
ラッチ信号を端子28で入力して上記パラレル信号を保
持するラッチ回路29と、図示省略のヘッドコントロー
ラから送出されるストローブ信号を端子30で入力して
上記複数組の第1の発熱抵抗体21及び第2の発熱抵抗
体22を選択的に通電させる複数個のゲート回路31,
31,…及びドライバ素子32,32,…とを備えて成
る。
【0015】そして、図6に示すと同様の転写フィルム
4を予め加熱する第1の発熱抵抗体21と、予め加熱さ
れた転写フィルム4のインク5を受像紙6上に熱転写す
る第2の発熱抵抗体22とは、直列に接続されているの
で、上記第1の発熱抵抗体21の発熱温度は、上記第2
の発熱抵抗体22の発熱温度に比例し、上記駆動回路2
3によって同時に制御されるようになっている。これに
より、上記第1の発熱抵抗体21の発熱温度を個別に制
御しなくてもよい。例えば、高い印画濃度を必要とする
ときには、上記第1の発熱抵抗体21が転写フィルム4
を予め加熱する温度が高くなり、また印画濃度が低くて
もよいときには、上記第1の発熱抵抗体21が転写フィ
ルム4を予め加熱する温度が低くなる。
【0016】次に、このように構成されたサーマルヘッ
ド20の構造例について、図2を参照して説明する。例
えばセラミックから成る基板33の上面には、例えばガ
ラスグレーズアルミナ等から成り、保温層として働くグ
レーズ層34が形成されている。このグレーズ層34の
表面には、凸状部35が設けられている。この凸状部3
5は、図6に示す転写フィルム4と受像紙6との密着力
を高めてインク8の転写率を向上させるもので、例えば
盛り上がった円弧状断面を有している。このようなグレ
ーズ層34の上面には、図2に示すように、例えばTa‐
SiO2の薄膜工程から成る抵抗薄膜36が形成されてい
る。
【0017】また、上記抵抗薄膜36の上面にて上記凸
状部35に対応する位置には、例えばアルミニウム(A
l)、タングステン(W)、チタン(Ti)などの薄膜工程
から成る共通電極24(図1参照)と、接続電極37
と、個別電極38とが形成されている。ここで、上記接
続電極37は、図1に示す第1の発熱抵抗体21と第2
の発熱抵抗体22とを電気的に接続するための電極とな
るもので、図2に示すように、所定の長さL1に形成さ
れている。この接続電極37と上記共通電極24との間
の距離は、上記L1と同等又はそれに近似する距離だけ
離されて形成されている。また、上記接続電極37と個
別電極38とは、所定の距離L2(>L1)だけ離されて
形成されている。したがって、上記共通電極24と個別
電極38との間の距離L0は、L0≒2L1+L2と表され
る。なお、上記個別電極38は、図1に示す駆動回路2
3の複数個のドライバ素子32,32,…に接続されて
いる。
【0018】そして、上記共通電極24と接続電極37
との間の薄膜抵抗36の部分が、図1に示す第1の発熱
抵抗体21に相当し、また上記接続電極37と個別電極
38との間の薄膜抵抗36の部分が、図1に示す第2の
発熱抵抗体22に相当し、上記接続電極37の長さL1
が上記第1の発熱抵抗体21と第2の発熱抵抗体22と
の間隔に相当する。ここで、上記距離L1の長さは、例
えば30〔μm〕に形成されており、また上記距離L2
長さは、例えば150〔μm〕に形成されているとす
る。
【0019】さらに、上記抵抗薄膜36及びその上面に
形成された共通電極24、接続電極37、個別電極38
の上面には、それらを覆って保護する保護膜39が形成
されている。上記保護膜39は、上記抵抗薄膜36及び
その上面の共通電極24、接続電極37、個別電極38
が酸化するのを防止すると共に、図6に示すプラテンロ
ーラ9の圧着による磨耗を防止するものである。
【0020】なお、上記接続電極37の長さL1、該接
続電極37と共通電極24との距離L1、上記接続電極
37と個別電極38との距離L2は、上記の長さに限ら
れず、任意の長さに形成すればよい。このとき、上記L
1の長さを有する第1の発熱抵抗体21は、上記第2の
発熱抵抗体22の長さL2の20〜30%に形成される
ことが望ましい。これにより、上記第1の発熱抵抗体2
1の抵抗値は、第2の発熱抵抗体の抵抗値の20〜30
%となり、上記第1の発熱抵抗体21からの発熱量を、
第2の発熱抵抗体22からの発熱量の20〜30%とす
ることができる。
【0021】図3は上記サーマルヘッド20の発熱抵抗
体の長さと発熱温度との関係を示すグラフである。この
グラフにおいて、一点鎖線のカーブaは、図7に示す従
来の発熱抵抗体2の最高発熱温度がT1〔℃〕となると
きの熱エネルギー(図8のカーブaと同じ)を示し、ま
た二点鎖線のカーブcは、従来の発熱抵抗体自体の長さ
を長く形成したときの熱エネルギー(図8のカーブcと
同じ)を示している。また、細線のカーブdは、上記第
1の発熱抵抗体21から発生する熱エネルギーを示し、
細線のカーブeは、上記第2の発熱抵抗体22から発生
する熱エネルギーを示している。そして、太線のカーブ
fは、上記カーブd及びカーブeに示す熱エネルギーを
足し合わせたもので、上記第1の発熱抵抗体21及び第
2の発熱抵抗体22によって、図6に示すと同様の転写
フィルム4に与える熱エネルギーを示している。これに
より、上記転写フィルム4に対し、高速印刷するのに必
要な熱エネルギーを短時間で与えることができるため、
印画濃度が高い画像を形成することができる。
【0022】この場合、従来のように発熱抵抗体2の最
高発熱温度がT1〔℃〕(カーブa参照)まで高くなら
ず、カーブfに示すように、上記発熱抵抗体22の最高
発熱温度がT2〔℃〕となる。ここで、上記カーブf
は、距離L0で最高発熱温度T2まで至ることから、上記
転写フィルム4に与える熱ストレスはT2/L0で表さ
れ、距離L2で最高発熱温度T1まで至る従来の発熱抵抗
体2(図7参照)による熱ストレスT1/L2よりも小さ
い。したがって、上記転写フィルム4に与える熱ストレ
スを抑え、該転写フィルム4にシワが発生したり、受像
紙6が焼けることを防止することができる。
【0023】また、所定の熱エネルギーを転写フィルム
4に与えるために、従来のように発熱抵抗体2の長さを
長く形成(図3のカーブc参照)しなくてもよく、上記
長さL2の第2の発熱抵抗体によって、図6に示すと同
様の受像紙6上にインクを熱転写することができるた
め、1画素あたりの面積が小さくなり、上記熱転写され
るインク8の解像度を維持して高解像度の画像を形成す
ることができる。
【0024】図4は、図2に示すサーマルヘッド20の
第2の発熱抵抗体22の長さと印画濃度との関係を示す
グラフである。横軸は上記第2の発熱抵抗体22の長さ
を示し、縦軸は熱転写されたインクの印画濃度を示す。
カーブgは、上記サーマルヘッド20が高速印刷すると
き、例えば上記第2の発熱抵抗体22の加熱時間が2.74
〔msec〕の場合を示し、またカーブhは、通常速度で印
刷するとき、例えば上記第2の発熱抵抗体L2の加熱時
間が5.43〔msec〕の場合を示している。上記カーブgに
よれば、上記第2の発熱抵抗体22の長さL2が150〔μ
m〕のときに高速印刷した場合にも、約2.0D以上の
高い印画濃度が得られることが示されている。これによ
り、高速印刷するときにも印画濃度が高く、かつ高解像
度の画像を形成できる。
【0025】なお、以上の説明において、単位発熱抵抗
体として図1に示す第1発熱抵抗体21と第2発熱抵抗
体22との2個としたが、これに限られず、3個以上と
してもよい。また、図2においては、抵抗薄膜36の上
面にて、共通電極24と接続電極37と個別電極38と
が形成されているとしたが、これに限られず、上記抵抗
薄膜36の第1発熱抵抗体21と第2発熱抵抗体22と
に相当する部位を分断し、その間に上記共通電極24及
び接続電極37、個別電極38を埋め込んで形成しても
よい。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
請求項1に係る発明によれば、直線上に配列された複数
個の発熱抵抗体は、複数個の単位発熱抵抗体を所定の間
隔を置いて直列に接続して構成したことにより、各単位
発熱抵抗体がそれぞれ発熱素子となり、該複数個の単位
発熱抵抗体の発熱温度を上記駆動回路で同時に制御し、
所定の熱エネルギーを転写フィルムに与えることができ
る。これにより、複数個の単位発熱抵抗体の発熱温度を
個別に制御しなくてもよく、また転写フィルムに所定の
熱エネルギーを短時間で与えることができる。したがっ
て、高速印刷するときに印画濃度が高く、かつ高解像度
の画像を形成することができる。
【0027】ここで、請求項2に係る発明によれば、上
記複数個の単位発熱抵抗体は、第1の発熱抵抗体と、第
2の発熱抵抗体とから成るものであることにより、上記
駆動回路で発熱温度が制御される第1の発熱抵抗体によ
って、転写フィルムを加熱し、上記第1の発熱抵抗体に
直列接続された第2の発熱抵抗体によって、転写フィル
ムを更に加熱して該転写フィルムのインクを受像紙上に
熱転写することができる。したがって、上記転写フィル
ムに所定の熱エネルギーを短時間で与えることができ
る。
【0028】また、請求項3に係る発明によれば、上記
第1の発熱抵抗体は、転写フィルムを予め加熱する補助
発熱素子となり、上記第2の発熱抵抗体は、予め加熱さ
れた転写フィルムのインクを受像紙上に熱転写する主発
熱素子となることにより、上記補助発熱素子及び主発熱
素子によって、転写フィルムに熱エネルギーを与えるこ
とができ、該転写フィルムのインクを受像紙上に熱転写
することができる。したがって、印画濃度が高く、かつ
高解像度の画像を形成することができる。
【0029】さらに、請求項4に係る発明によれば、上
記第1の発熱抵抗体の抵抗値は、第2の発熱抵抗体の抵
抗値の20〜30%であることにより、第1の発熱抵抗
体によっては転写フィルムのインクを熱転写することな
く、該転写フィルムを予め加熱することができる。
【0030】そして、請求項5に係る発明によれば、上
記第1の発熱抵抗体と第2の発熱抵抗体との間隔は、該
第1の発熱抵抗体の長さ程度の距離だけ離されたことに
より、上記第1の発熱抵抗体によって転写フィルムを予
め加熱し、第2の発熱抵抗体によって前記予め加熱され
た転写フィルムのインクを受像紙上に熱転写することが
できるため、1画素あたりの面積が小さくなり、高解像
度の画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるサーマルヘッドの実施形態を示
す回路図である。
【図2】 上記サーマルヘッドの構造例を示す断面図で
ある。
【図3】 上記サーマルヘッドの発熱抵抗体の長さと発
熱温度の関係を示すグラフである。
【図4】 上記サーマルヘッドの発熱抵抗体の長さと印
画濃度との関係を示すグラフである。
【図5】 従来のサーマルヘッドを示す斜視図である。
【図6】 サーマルヘッドの記録方式を示す説明図であ
る。
【図7】 従来のサーマルヘッドの構造を示す断面図で
ある。
【図8】 上記サーマルヘッドの発熱抵抗体の長さと発
熱温度の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
20…サーマルヘッド 21…第1の発熱抵抗体 22…第2の発熱抵抗体 23…駆動回路 L1…第1の発熱抵抗体の長さ L2…第2の発熱抵抗体の長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C065 DA07 DA08 DA33 GA01 KA01 KA03 KA06 KA09 KA11 KJ04 KJ09 KJ10 KJ11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線上に配列された複数個の発熱抵抗体
    と、 上記複数個の発熱抵抗体に印加する電圧を制御して各発
    熱抵抗体の発熱温度を制御する駆動回路と、を具備する
    サーマルヘッドにおいて、 上記発熱抵抗体は、複数個の単位発熱抵抗体を所定の間
    隔を置いて直列に接続して構成したことを特徴とするサ
    ーマルヘッド。
  2. 【請求項2】上記複数個の単位発熱抵抗体は、第1の発
    熱抵抗体と、第2の発熱抵抗体とから成ることを特徴と
    する請求項1記載のサーマルヘッド。
  3. 【請求項3】上記第1の発熱抵抗体は、転写フィルムを
    予め加熱する補助発熱素子となり、上記第2の発熱抵抗
    体は、予め加熱された転写フィルムのインクを受像紙上
    に熱転写する主発熱素子となることを特徴とする請求項
    2記載のサーマルヘッド。
  4. 【請求項4】上記第1の発熱抵抗体の抵抗値は、第2の
    発熱抵抗体の抵抗値の20〜30%であることを特徴と
    する請求項2記載のサーマルヘッド。
  5. 【請求項5】上記第1の発熱抵抗体と第2の発熱抵抗体
    との間隔は、該第1の発熱抵抗体の長さ程度の距離だけ
    離されたことを特徴とする請求項2記載のサーマルヘッ
    ド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071272A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Toshiba Hokuto Electronics Corp サーマルプリントヘッドおよびサーマルプリンタ
JP2014069379A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Toshiba Hokuto Electronics Corp サーマルプリントヘッドおよびそれを用いたサーマルプリンタ

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JP2013071272A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Toshiba Hokuto Electronics Corp サーマルプリントヘッドおよびサーマルプリンタ
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