JP2003181525A - 中空材の押出ダイス及びこれを用いた中空材の製造方法 - Google Patents

中空材の押出ダイス及びこれを用いた中空材の製造方法

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JP2003181525A
JP2003181525A JP2001386166A JP2001386166A JP2003181525A JP 2003181525 A JP2003181525 A JP 2003181525A JP 2001386166 A JP2001386166 A JP 2001386166A JP 2001386166 A JP2001386166 A JP 2001386166A JP 2003181525 A JP2003181525 A JP 2003181525A
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extrusion die
rear surface
gap
bridge
bridge portion
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JP2001386166A
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English (en)
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Yoshihiro Hayashida
義弘 林田
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏肉の発生を防止することができ、且つ、製
造コストを引き下げることのできる中空材の押出ダイス
及びこれを用いた中空材の製造方法を提供すること。 【解決手段】 押出ダイスD1は、雄型1と雌型50とを備
える。雄型1は、雌型50の後面側に配置された第1金型
部材10と、該第1金型部材10の後面側に配置された第2
金型部材20とを備えている。第2金型部材20の後面側に
はカバー部材30が配置されている。このカバー部材30
は、複数個の材料流通孔32と、ブリッジ部33とを備えて
いる。複数個の材料流通孔32のうち少なくとも1個の第
3材料流通孔32の周縁部に、当該第3材料流通孔32を囲
んだ筒状の突出部34が前方突出状に形成されている。そ
して、該突出部34が、第2金型部材20に設けられた第2
材料流通孔22内に嵌め込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロール類(例え
ば感光ドラム、マグネットロール)やロッドレスシリン
ダ材等に用いられる中空材の押出ダイス及びこれを用い
た中空材の製造方法に関する。
【0002】なお、この明細書において、「前」及び
「後」の後は、押出材(即ち中空材)が押し出されてい
く方向を前方とした場合の概念で用いられている。
【0003】
【従来の技術】従来、中空材を押出加工する際に用いら
れる押出ダイスとして、ポートホールダイスが広く知ら
れている。このポートホールダイスは、中空材の外周部
を成形するベアリング孔を有する雌型と、中空材の中空
部を成形する雄ベアリング部を有する雄型とを備えてい
る。
【0004】このポートホールダイスにおいて、雄型は
ブリッジ部を備えており、このブリッジ部には、先端に
雄ベアリング部を有する棒状の中子が前方突出状に設け
られている。そして、雄型と雌型とが組み合わされた状
態において、中子先端の雄ベアリング部は、雌型のベア
リング孔の内側に位置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のポー
トホールダイスにおいて、雄型のブリッジ部の後面には
押出圧力が強く加わり、この押出圧力を受けてブリッジ
部が前方側へたわんでしまい、これに伴い、ベアリング
孔内における中子先端の雄ベアリング部の位置がずれる
という現象が生じる。このようになると、肉厚の偏った
中空材が押出加工されるという問題が発生する。
【0006】そこで、かかる問題を解決するため、雄型
の後面側に、ブリッジ部の後面をカバーし該ブリッジ部
の後面に押出圧力が直接作用することを防止するカバー
部材を配置し、該カバー部材によってブリッジ部の押出
圧力によるたわみを防止する方法が提案される。
【0007】この提案方法において、雄型の後面に対す
るカバー部材の位置決めは、次のように行うことが考え
られる。すなわち、カバー部材の前面の外周縁部に位置
決め用凹部又は凸部を設ける一方、これに対応する位置
決め用凸部又は凹部を雄型の前面の外周縁部に設け、両
者を嵌合させることにより、カバー部材の位置決めを行
う方法が考えられる。
【0008】しかしながら、この位置決め方法では、カ
バー部材の前面と雄型の後面との両方の面に、互いに嵌
合する位置決め用凹部及び凸部をそれぞれ形成しなけれ
ばならず、このため、位置決め部の形成作業が面倒であ
るという難点があり、この結果、押出ダイスの製造コス
トが高く付くという問題が発生する。
【0009】この発明は、このような技術背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、偏肉の発生を防止するこ
とができ、且つ、ダイスの製造コストを引き下げること
のできる中空材の押出ダイス及びこれを用いた中空材の
製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明に係る中空材の押出ダイスは、中空
材の外周部を成形するベアリング孔を有する雌型と、中
空材の中空部を成形する雄ベアリング部を有する雄型と
が組み合わされてなる中空材の押出ダイスであって、前
記雄型は、前記雌型の後面側に配置された第1金型部材
と、該第1金型部材の後面側に配置された第2金型部材
とを備え、前記第1金型部材は、複数個の第1材料流通
孔と、第1ブリッジ部と、該第1ブリッジ部に設けられ
中子保持孔を有する中子保持部とを有し、前記第2金型
部材は、前記各第1材料流通孔に対応した複数個の第2
材料流通孔と、第2ブリッジ部とを有するとともに、前
記第2ブリッジ部の前面部に先端に前記雄ベアリング部
を有する中子が前方突出状に設けられ、且つ前記中子が
前記中子保持孔内に挿入保持されており、前記第2金型
部材の後面側には、前記各第2材料流通孔に対応した複
数個の第3材料流通孔と、前記第2ブリッジ部の後面を
カバーする第3ブリッジ部とを有するカバー部材が配置
されるとともに、前記カバー部材において、前記複数個
の第3材料流通孔のうち少なくとも1個の第3材料流通
孔の周縁部に、当該第3材料流通孔を囲んだ筒状の突出
部が前方突出状に形成され、且つ該突出部が対応する前
記第2材料流通孔内に嵌め込まれていることを特徴とし
ている。
【0011】この押出ダイスでは、第2金型部材の後面
側にカバー部材が配置されることにより、第2金型部材
の第2ブリッジ部の後面がカバー部材の第3ブリッジ部
によってカバーされ、これにより、押出加工時に押出圧
力が第2ブリッジ部の後面に作用することが防止され
る。この結果、押出圧力による第2ブリッジ部の前方側
へのたわみが防止される。このため、第2ブリッジ部の
たわみに伴う中子先端の雄ベアリング部の位置ずれが防
止され、もって偏肉の発生が防止される。
【0012】また、一般的に、第2金型部材の後面側に
カバー部材が配置された構成の押出ダイスでは、第2金
型部材の第2ブリッジの後面と、カバー部材の第3ブリ
ッジ部の前面との間の間隙内に、材料が入り込んでしま
い、該材料によって第2ブリッジ部の後面が押されて第
2ブリッジ部が前方側へたわんでしまうという現象が生
じる虞がある。このようになると、中子先端の雄ベアリ
ング部の位置がずれてて、偏肉が生じてしまう。これに
対して、この発明に係る押出ダイスでは、筒状の突出部
が対応する第2材料流通孔内に嵌め込まれているので、
材料の間隙内への入り込みが突出部によって阻止され、
このため、材料の間隙内への入り込みに伴う中子先端の
雄ベアリング部の位置ずれが防止され、もって偏肉の発
生が防止される。
【0013】また、この発明に係る押出ダイスでは、カ
バー部材の突出部が第2金型部材の対応する第2材料流
通孔内に嵌め込まれることにより、第2金型部材に対す
るカバー部材の位置決めが行われる。すなわち、この押
出ダイスでは、カバー部材の突出部が位置決め用凸部と
して利用される一方、第2金型部材に予め設けられた第
2材料流通孔がこれに対応する位置決め用凹部として利
用される。したがって、この押出ダイスでは、第2金型
部材に必ずしも位置決め用凹部をわざわざ形成する必要
がなくなり、そのため位置決め部の形成作業が容易にな
り、もって押出ダイスの製造コストが引き下げられる。
【0014】請求項2の発明は、上記請求項1記載の中
空材の押出ダイスにおいて、前記第2金型部材の第2ブ
リッジ部の後面における、少なくとも第2ブリッジ部の
中子との接続部の後面部と、前記カバー部材の第3ブリ
ッジ部の前面との間に、第1間隙が形成されているもの
である。
【0015】この押出ダイスでは、もし仮に、押出圧力
によってカバー部材の第3ブリッジ部が前方側へたわん
だ場合であっても、この第3ブリッジ部のたわみに伴う
第2ブリッジ部のたわみが第1間隙によって防止され
る。この結果、第2ブリッジ部のたわみに伴う中子先端
の雄ベアリング部の位置ずれが防止される。
【0016】請求項3の発明は、上記請求項2記載の中
空材の押出ダイスにおいて、前記第1間隙の寸法は、1
〜10mmの範囲内に設定されているものである。
【0017】この押出ダイスにおいて、第1間隙の寸法
が1mm未満では、第1間隙の作用が少なく、第2ブリ
ッジ部のたわみを防止し難くなる。一方、第1間隙の寸
法が10mmを超えると、第1間隙が大きすぎて該第1
間隙内に材料が入り込み易くなることはもとより、第3
ブリッジ部又は第2ブリッジ部の厚さが薄くなり、これ
に伴い該第3ブリッジ部又は第2ブリッジ部の強度が低
下して、そのたわみ量が大きくなってしまう。したがっ
て、第1間隙の寸法は1〜10mmの範囲内に設定され
ていることが望ましい。この第1間隙の寸法の望ましい
範囲において、第1間隙の寸法の下限値は1.5mmで
あることが特に望ましい。また、第1間隙の寸法の上限
値は5mmであることが特に望ましい。
【0018】請求項4の発明は、上記請求項2又は3記
載の中空材の押出ダイスにおいて、前記カバー部材の第
3ブリッジ部の前面に、前記第1間隙を形成するための
凹部が形成されているものである。
【0019】この押出ダイスでは、第2金型部材の後面
側にカバー部材を配置することにより、第1間隙が確実
に形成される。
【0020】請求項5の発明は、上記請求項2又は3記
載の中空材の押出ダイスにおいて、前記第2金型部材の
第2ブリッジ部の後面における、少なくとも第2ブリッ
ジ部の中子との接続部の後面部に、前記第1間隙を形成
するための凹部が形成されているものである。
【0021】この押出ダイスでは、上記請求項4記載の
押出ダイスと同じく、第2金型部材の後面側にカバー部
材を配置することにより、第1間隙が確実に形成され
る。
【0022】請求項6の発明は、上記請求項1〜5のい
ずれか1項記載の中空材の押出ダイスにおいて、前記突
出部の中空部と前記第1材料流通孔の後端部とが、互い
に同心・同一口径に設定されているものである。
【0023】この押出ダイスでは、材料がスムーズに第
3材料流通孔内から第1押出流通孔内へと流れるように
なる。
【0024】請求項7の発明は、上記請求項1〜6のい
ずれか1項記載の中空材の押出ダイスにおいて、前記第
1金型部材は、前記複数個の第1材料流通孔の周りの第
1ベース部を有し、前記第2金型部材は、前記複数個の
第2材料流通孔の周りの第2ベース部を有し、前記カバ
ー部材は、前記複数個の第3材料流通孔の周りの第3ベ
ース部を有し、前記突出部における第3ブリッジ部側の
部位及び第3ベース部側の部位のうち、第3ブリッジ部
側の部位の先端部は、前記第1ブリッジ部の後面の近傍
に位置しており、且つ該突出部における第3ブリッジ部
側の部位の先端部と、前記第1ブリッジ部の後面との間
に、第2間隙が形成されているものである。
【0025】この押出ダイスでは、突出部における第3
ブリッジ部側の部位の先端部が第1ブリッジ部の後面の
近傍に位置することにより、材料が第2間隙内に入り込
み難くなる。この結果、材料の第2間隙内への入り込み
に伴う中子先端の雄マンドレル部の位置ずれが防止され
る。
【0026】また、この押出ダイスでは、もし仮に、押
出圧力によってカバー部材の第3ブリッジ部が前方側へ
たわんだ場合であっても、突出部の先端部の第1ブリッ
ジ部への突き当りが第2間隙によって防止される。これ
により、中子先端の雄ベアリング部の位置ずれが防止さ
れる。
【0027】請求項8の発明は、上記請求項7記載の押
出ダイスにおいて、前記突出部における第3ベース部側
の部位の先端部が、前記第1ベース部の後面に当接して
いるものである。
【0028】この押出ダイスでは、突出部における第3
ベース部側の部位の先端部が第1ベース部の後面に当接
していることにより、押出圧力による第3ブリッジ部の
たわみが発生し難くなる。この結果、第3ブリッジ部の
第2ブリッジ部への突き当りが確実に防止され、もって
中子先端の雄ベアリング部の位置ずれが防止される。
【0029】請求項9の発明は、上記請求項7又は8記
載の押出ダイスにおいて、前記第2間隙の寸法は、0.
5〜10mmの範囲内に設定されているものである。
【0030】この押出ダイスにおいて、第2間隙の寸法
が0.5mm未満では、第2間隙の作用が少なく、突出
部の先端部が第1ブリッジ部に突き当たる虞がある。一
方、第2間隙の寸法が10mmを超えると、第2間隙が
大きすぎて該第2間隙内に材料が入り込み易くなる。し
たがって、第2間隙の寸法は0.5〜10mmの範囲内
に設定されていることが望ましい。この第2間隙の寸法
の望ましい範囲において、第2間隙の寸法の下限値は1
mmであることが特に望ましい。また、第2間隙の寸法
の上限値は5mmであることが特に望ましい。
【0031】請求項10の発明は、上記請求項1〜9の
いずれか1項記載の中空材の押出ダイスにおいて、前記
中子保持部の前端部は、前記中子の雄ベアリング部の後
面の近傍に位置しており、且つ該中子保持部の前端部と
前記雄ベアリング部の後面との間に、第3間隙が形成さ
れているものである。
【0032】この押出ダイスでは、中子保持部の前端部
が中子の雄ベアリング部の後面の近傍に位置することに
より、材料が第3間隙内に入り込み難くなる。この結
果、材料の第3間隙内への入り込みに伴う雄マンドレル
部の位置ずれが防止される。
【0033】また、この押出ダイスでは、もし仮に、第
1金型部材の中子保持部の外周面の材料との接触に伴う
摩擦力によって第1ブリッジ部が前方側へたわんだ場合
であっても、中子保持部の前端部の雄マンドレル部への
突き当りが第3間隙によって防止される。これにより、
雄ベアリング部の位置ずれが防止される。
【0034】請求項11の発明は、上記請求項10記載
の中空材の押出ダイスにおいて、前記第3間隙の寸法
は、0.5〜10mmの範囲内に設定されているもので
ある。
【0035】この押出ダイスにおいて、第3間隙の寸法
が0.5mm未満では、第3間隙の作用が少なく、第1
ブリッジ部のたわみによってその中子保持部の前端部が
雄ベアリング部に突き当たる虞がある。一方、第3間隙
の寸法が10mmを超えると、第3間隙が大きすぎて該
第3間隙内に材料が入り込み易くなる。したがって、第
3間隙の寸法は0.5〜10mmの範囲内に設定されて
いることが望ましい。この第3間隙の寸法の望ましい範
囲において、第3間隙の寸法の下限値は1mmであるこ
とが特に望ましい。また、第3間隙の寸法の上限値は5
mmであることが特に望ましい。
【0036】請求項12の発明に係る中空材の製造方法
は、上記請求項1〜11のいずれか1項記載の押出ダイ
スを用いて中空材を押出加工することを特徴としてい
る。
【0037】この中空材の製造方法では、押出ダイスと
して上記請求項1〜11のいずれか1項記載のものを用
いることにより、偏肉が殆ど生じていない即ち寸法精度
の高い中空材が得られるようになる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1〜図9は、この発明の実施形
態に係る中空材の押出ダイスを示している。図1におい
て、(D1)は押出ダイスである。(E)は押出ダイス
(D1)を用いて押出加工されている途中の中空材であ
る。(M)は押出材料である。
【0039】中空材(E)は、横断面円形状の金属製の
もので、詳述するとアルミニウム(その合金を含む。以
下同じ。)製のものである。この中空材(E)は、例え
ばレーザプリンタの感光ドラムやマグネットロールに用
いられるものである。なお、この発明では、押出ダイス
(D1)を用いて押出加工される中空材は、このような用
途に用いられるものに限定されるものではなく、他の用
途に用いられるものであっても良く、例えばパイプ材を
はじめ、シリンダ材やロッドレスシリンダ材として用い
られるものであっても良い。
【0040】この押出ダイス(D1)は、ポートホールダ
イスの一種であり、図9に示すように雌型(50)と雄型
(1)とが互いに組み合わされてなるものである。この
押出ダイス(D1)の雌型(50)の前面側には、バッカ
(図示せず)が配置される。
【0041】雌型(50)は、超硬合金等の超硬材から製
作された環状のもので、図3(A)及び(B)に示すよ
うに、中空材(E)の外周部を成形する断面円形状のベ
アリング孔(52)と、該ベアリング孔(52)の周りの環
状ベース部(51)とを有している。
【0042】この雌型(50)において、ベアリング孔
(52)の周縁部には、内方に突出した雌ベアリング部
(52a)が全周に亘って一体形成されている。さらに、
このベアリング孔(52)の前方側にレリーフ孔(53)が
該ベアリング孔(52)に連通状態に設けられている。
【0043】雄型(1)は、図1及び図2(C)に示す
ように、中空材(E)の中空部を成形する雄ベアリング
部(40a)を有している。この雄ベアリング部(40a)
は、雌型(50)のベアリング孔(52)に臨んだ態様に配
置されており、詳述するとベアリング孔(52)の内側に
位置している。
【0044】この雄型(1)の構成について説明する。
雄型(1)は、図1及び図9に示すように、雌型(50)
の後面側に配置された第1金型部材(10)と、該第1金
型部材(10)の後面側に配置された第2金型部材(20)
と、から構成されている。
【0045】第1金型部材(10)は、ダイス鋼等の鋼材
から製作された環状のもので、図4(A)及び(B)に
示すように、押出中心軸(P)を中心に周方向に等間隔
おきに並んだ複数個の第1材料流通孔(12)…と、第1
ブリッジ部(13)と、前記複数個の第1材料流通孔(1
2)…の周りの環状第1ベース部(11)と、を有してい
る。各第1材料流通孔(12)は、第1金型部材(10)を
前後方向(厚さ方向)に貫通して形成されている。この
実施形態では、第1材料流通孔(12)…の個数は3個で
ある。
【0046】この第1金型部材(10)において、第1ブ
リッジ部(13)は、第1ベース部(11)に一体形成され
たものであって、押出中心軸(P)を中心に放射状に延
びた複数個の脚部(13a)…を有している。脚部(13a)
…の個数は、第1材料流通孔(12)…の個数と同数であ
り、即ち3個である。各脚部(13a)は、周方向に隣接
する第1材料流通孔(12)(12)間に形成されている。
そして、各脚部(13a)が第1ベース部(11)に一体に
接続されている。各脚部(13a)の前縁部は、図4
(A)に示すように、材料(M)がスムーズに流れるよ
うに先細り状に形成されている。
【0047】この第1金型部材(10)において、第1ブ
リッジ部(13)の中心部(即ち押出中心軸(P)の位
置)には、横断面円形状の中子保持孔(15)を有する筒
状(詳述すると円筒状)の中子保持部(14)が一体形成
されている。中子保持孔(15)は、中子保持部(14)を
前後方向に貫通して形成されている。
【0048】そして、この第1金型部材(10)が雌型
(50)の後面側に配置された状態において、図1に示す
ように、第1ベース部(11)の前面は雌型(50)のベー
ス部(51)の後面に略面接触状態に当接している。この
第1金型部材(10)において、中子保持部(14)の前部
の周囲には、環状の材料溶着室(16)が設けられてい
る。
【0049】第2金型部材(20)は、ダイス鋼等の鋼材
から製作された環状のもので、図5(A)及び(B)に
示すように、押出中心軸(P)を中心に周方向に等間隔
おきに並んだ、前記各第1材料流通孔(12)に対応する
複数個の第2材料流通孔(22)…と、第2ブリッジ部
(23)と、前記複数個の第2材料流通孔(22)…の周り
の環状第2ベース部(21)と、を有している。各第2材
料流通孔(22)は、第2金型部材(20)を前後方向(厚
さ方向)に貫通して形成されている。第2材料流通孔
(22)…の個数は、第1材料流通孔(12)の個数と同数
であり、即ち3個である。各第2材料流通孔(22)の大
きさは、対応する第1材料流通孔(12)の大きさよりも
若干大に設定されている。
【0050】この第2金型部材(20)において、第2ブ
リッジ部(23)は、第2ベース部(21)に一体形成され
たものであって、押出中心軸(P)を中心に放射状に延
びた複数個の脚部(23a)…を有している。脚部(23a)
…の個数は、第1ブリッジ部(13)の脚部(13a)の個
数と同数であり、即ち3個である。各脚部(23a)は、
周方向に隣接する第2材料流通孔(22)(22)間に形成
されている。そして、各脚部(23a)が第2ベース部(2
1)に一体に接続されている。各脚部(23a)の前面は平
坦状に形成されている。また、第2ブリッジ部(23)の
中心部(即ち押出中心軸(P)の位置、23b)の前面部
には、横断面円形の棒状の中子(24)が前方突出状に一
体形成されている。
【0051】そして、この第2金型部材(20)が第1金
型部材(10)の後面側に配置された状態において、図1
に示すように、中子(24)が、第1金型部材(10)の中
子保持部(14)の中子保持孔(15)内にその後端開口か
らぴったりと挿入されて保持されている。また、第2ベ
ース部(21)の前面は、第1ベース部(11)の後面に略
面接触状態に当接している。
【0052】中子(24)の中子保持孔(15)内への挿入
状態において、図1に示すように、該中子(24)の先端
部は、中子保持部(15)の前端部の位置より前方側に突
出している。この中子(24)の先端部には、図5(A)
及び(B)に示すように該中子(24)の直径より小径の
棒状の雄マンドレルリング取付け軸部(25)が同軸状に
一体形成され、これにより該中子(24)の外周面におけ
る軸部(25)の基端部に段部(26)が全周に亘って形成
されている。さらに、この軸部(25)の先端部は、その
外周面にネジ溝が螺旋状に形成されることにより、ボル
ト部(25a)となされている。
【0053】図1において、(40)は雄マンドレルリン
グである。この雄マンドレルリング(40)は、図8
(A)及び(B)に示すように、超硬合金等の超硬材か
ら製作されたもので、その外周面には、外方突出状の雄
ベアリング部(40a)が全周に亘って一体形成されてい
る。
【0054】図1において、(45)は、雄マンドレルリ
ング(40)を中子(24)の先端部(詳述すると中子(2
4)の軸部(25))に止め付けるための止めナットであ
る。この止めナット(45)は、図7(A)及び(B)に
示すように、ダイス鋼等の鋼材から製作されたもので、
中子(24)のボルト部(25a)に螺合可能なネジ孔(45
a)を有している。
【0055】そして、中子(24)の中子保持孔(15)内
への挿入状態において、図1に示すように、中子(24)
の軸部(25)が雄マンドレルリング(40)の中空部(40
b)内にぴったりと挿入されている。そして、この挿入
状態で該軸部(25)のボルト部(25a)に止めナット(4
5)が取り付けられることにより、該止めナット(45)
によって雄マンドレルリング(40)が中子(24)の段部
(26)に強く押し付けられ(図2(C)参照)、これに
より、雄マンドレルリング(40)が中子(24)の軸部
(25)に取り付けられるとともに段部(26)と止めナッ
ト(45)との間で挟着固定されている。
【0056】また、この押出ダイス(D1)において、図
1及び図9に示すように、雄型(1)の第2金型部材
(20)の後面側には、剛性を有するカバー部材(30)が
配置されている。このカバー部材(30)は、押出加工時
に第1金型部材(20)の第2ブリッジ部(23)の後面に
押出圧力が作用することを防止するためのものである。
【0057】このカバー部材(30)は、ダイス鋼等の鋼
材から製作された環状のもので、図6(A)及び(B)
に示すように、押出中心軸(P)を中心に周方向に等間
隔おきに並んだ、前記各第2材料流通孔(22)に対応し
た複数個の第3材料流通孔(32)…と、第2ブリッジ部
(23)の後面をカバーする第3ブリッジ部(33)と、前
記複数個の第3材料流通孔(32)の周りの環状第3ベー
ス部(31)と、を備えている。第3ベース部(31)は、
第2金型部材(20)の第2ベース部(21)の後面をカバ
ーするものである。各第3材料流通孔(32)は、カバー
部材(30)を前後方向(厚さ方向)に貫通して形成され
ている。第3材料流通孔(32)…の個数は、第2材料流
通孔(22)の個数と同数であり、即ち3個である。
【0058】このカバー部材(30)において、第3ブリ
ッジ部(33)は、第3ベース部(31)に一体形成された
ものであって、押出中心軸(P)を中心に放射状に延び
た複数個の脚部(33a)…を有している。脚部(33a)…
の個数は、第2ブリッジ部(23)の脚部(23a)の個数
と同数であり、即ち3個である。各脚部(33a)は、周
方向に隣接する第3材料流通孔(32)(32)間に形成さ
れている。そして、各脚部(33a)が第3ベース部(3
1)に一体に接続されている。
【0059】このカバー部材(30)において、各第3材
料流通孔(32)の周縁部には、当該第3材料流通孔(3
2)を囲んだ筒状の突出部(34)がそれぞれ前方突出状
に一体形成されている。この実施形態では、突出部(3
4)は、第3材料流通孔(32)の周縁部の全周に亘って
連続的に形成されたものである。この突出部(34)にお
ける第3ブリッジ部(33)側の部位(34a)の突出高さ
は、該突出部(34)における第3ベース部(31)側の部
位(34b)の突出高さよりも若干低く設定されている。
【0060】そして、このカバー部材(30)が第2金型
部材(20)の後面側に配置されることにより、第2ベー
ス部(21)の後面の全面が第3ベース部(31)によって
カバーされるとともに、第2ブリッジ部(23)の後面の
全面が第3ブリッジ部(33)によってカバーされてい
る。さらに、第3ベース部(31)の前面は第2ベース部
(21)の後面に略面接触状態に当接している。さらに、
各突出部(34)は対応する第2材料流通孔(22)内にそ
れぞれぴったりと嵌め込まれており、これにより、第2
金型部材(20)の後面に対して該第2金型部材(20)の
径方向に関するカバー部材(30)の位置と、第2金型部
材(20)の押出中心軸(P)を中心とした回転方向に関
するカバー部材(30)の位置とが決定されている。
【0061】また、各突出部(34)が対応する第2材料
流通孔(22)内に嵌め込まれた状態において、各突出部
(34)の外周面は、対応する第2材料流通孔(22)の内
周面に密着状態に当接している。さらに、各突出部(3
4)の中空部と、これに対応する第1材料流通孔(12)
の後端部とは、互いに同心で且つ同一口径に設定されて
いる。
【0062】また、こうしてカバー部材(30)が第2金
型部材(20)の後面側に配置された状態において、図1
及び図2(A)に示すように、第2金型部材(20)の第
2ブリッジ部(23)の後面における、該第2ブリッジ部
(23)の中子(24)との接続部(23b)の後面部及びそ
の周囲の部分と、カバー部材(30)の第3ブリッジ部
(33)の前面との間には、第1間隙(G1)が形成され
ている。この実施形態では、第2ブリッジ部(23)の後
面の略全面と第3ブリッジ部(33)の前面との間に、第
1間隙(G1)が形成されており、この第1間隙(G1)
によって第2ブリッジ部(23)の後面の略全面に第3ブ
リッジ部(33)の前面が当接していないものとなされて
いる。
【0063】この第1間隙(G1)は次のように形成さ
れたものである。すなわち、図6(A)及び(B)に示
すように、カバー部材(30)の第3ブリッジ部(33)の
前面には、第1間隙(G1)を形成するための凹部
(K)が該第3ブリッジ部(33)の前面の略全面に亘っ
て形成されている。そして、カバー部材(30)が第2金
型部材(20)の後面側に配置されて、第3ベース部(3
1)の前面が第2ベース部(21)の後面に面接触状態に
当接されることにより、第2ブリッジ部(21)の後面の
略全面と第3ブリッジ部(33)の前面との間に、前記凹
部(K)によって第1間隙(G1)が形成されている
(図2(A)参照)。
【0064】この第1間隙(G1)の寸法(S1)は、1
〜10mmの範囲内に設定されている。ここで、この発
明では、第1間隙の寸法(S1)の下限値は1.5mm
であることが特に望ましく、第1間隙の寸法(S1)の
上限値は5mmであることが特に望ましい。
【0065】また、図1及び図2(B)に示すように、
各突出部(34)における第3ブリッジ部(33)側の部位
(34a)の先端部は、第1金型部材(10)の第1ブリッ
ジ部(13)の後面の近傍に位置している。更に、当該部
位(34a)の先端部と第1ブリッジ部(13)の後面との
間には、第2間隙(G2)が形成されている。一方、突
出部(34)における第3ベース部(31)側の部位(34
b)の先端部は、第1ベース部(11)の後面に当接して
いる。
【0066】第2間隙(G2)の寸法(S2)は、0.5
〜10mmの範囲内に設定されている。ここで、この発
明では、第2間隙の寸法(S2)下限値は1mmである
ことが特に望ましく、第2間隙の寸法(S2)上限値は
5mmであることが特に望ましい。
【0067】また、図1及び図2(C)に示すように、
中子保持部(14)の前端部は、雄ベアリング部(40a)
の後面の近傍に位置している。更に、この中子保持部
(14)の前端部と雄ベアリング部(40a)の後面との間
には、第3間隙(G3)が形成されている。
【0068】この第3間隙(G3)の寸法(S3)は、
0.5〜10mmの範囲内に設定されている。ここで、
この発明では、第3間隙の寸法(S3)の下限値は1m
mであることが特に望ましく、第3間隙の寸法(S3)
の上限値は5mmであることが特に望ましい。
【0069】而して、中空材(E)は、上記構成の押出
ダイス(D1)を用いて次のように押出加工(即ち押出製
造)される。
【0070】すなわち、図1に示すように、押出加工機
に備えられたコンテナ部(60)内に、押出材料(M)と
して金属ビレット(詳述するとアルミニウムビレット)
を装填する。そして、このビレットを加熱状態でコンテ
ナ部(60)の前面側に配置された押出ダイス(D1)側に
向かってステム(図示せず)によって押す。すると、材
料(M)が第3ブリッジ部(33)で分断されながら各第
3材料流通孔(32)内にその後端開口から流入する。そ
して、流入した押出材料(M)が、第3材料流通孔(3
2)、第2材料流通孔(22)及び第1材料流通孔(12)
内を順次流通したのち、溶着室(16)内にて合流して溶
着される。そして、この材料(M)がベアリング孔(5
2)内を通過することにより、所望する中空材(E)が
押出加工される。
【0071】この押出ダイス(D1)によれば、押出加工
過程において、カバー部材(30)の第3ベース部(31)
の後面及び第3ブリッジ部(33)の後面に加わった押出
圧力(F)は、第3ベース部(31)から第2ベース部
(21)へと更に該第2ベース部(21)から第1ベース部
(11)へと伝達されるようになる。
【0072】以上の構成の押出ダイス(D1)では、第2
金型部材(20)の後面側に所定のカバー部材(30)が配
置されているので、押出圧力(F)による第2ブリッジ
部(23)のたわみに伴う、ベアリング孔(52)内におけ
る雄ベアリング部(40a)の位置ずれを第3ブリッジ部
(33)によって防止することができる。したがって、こ
の押出ダイス(D1)によれば、偏肉の発生を防止するこ
とができる。
【0073】また、カバー部材(30)の突出部(34)が
第2金型部材(20)の第2材料流通孔(22)内に嵌め込
まれているので、カバー部材(30)を第2金型部材(2
0)の後面側に配置させる際に、カバー部材(30)の突
出部(34)を位置決め用凸部として利用することができ
るし、第2金型部材(20)の第2材料流通孔(22)をこ
れに対応する位置決め用凹部として利用することができ
る。したがって、第2金型部材(20)に必ずしも位置決
め用凹部をわざわざ形成する必要がなくなり、そのた
め、位置決め部の形成作業を容易に行うことができ、も
って押出ダイス(D1)の製造コストを引き下げることが
できる。さらに、カバー部材(30)の位置を精度良く決
定することができる。
【0074】さらに、この実施形態では、カバー部材
(30)の各突出部(34)が対応する第2材料流通孔(2
2)内にそれぞれ嵌め込まれているので、材料(M)の
第1間隙(G1)内への入り込みを突出部(34)によっ
て確実に防止することができる。このため、材料(M)
の第1間隙(G1)内への入り込みに伴う雄ベアリング
部(40a)の位置ずれを確実に防止することができる。
したがって、この押出ダイス(D1)によれば、偏肉の発
生を確実に防止することができる。
【0075】また、第2金型部材(20)の第2ブリッジ
部(23)の後面の略全面と、カバー部材(30)の第3ブ
リッジ部(33)の前面との間に、第1間隙(G1)が形
成され、これにより、第2ブリッジ部(23)の後面の略
全面に第3ブリッジ部(33)の前面が当接しないものと
なされているので、もし仮に、押出圧力(F)によって
カバー部材(30)の第3ブリッジ部(33)が前方側へた
わんだ場合であっても、当該第3ブリッジ部(33)のた
わみに伴う第2ブリッジ部(23)のたわみが第1間隙
(G1)によって防止される。このため、雄ベアリング
部(40a)の位置ずれを防止することができる。
【0076】また、カバー部材(30)の第3ブリッジ部
(33)の前面に、第1間隙(G1)を形成するための凹
部(K)が形成されているので、第2金型部材(20)の
後面側にカバー部材(30)を配置することで、第1間隙
(G1)を確実に且つ容易に形成することができる。
【0077】また、第1間隙(G1)の寸法(S1)が所
定の範囲内に設定されているので、第3ブリッジ部(3
3)のたわみに伴う第2ブリッジ部(23)のたわみを確
実に防止することができるし、材料(M)の第1間隙
(G1)内への入り込みに伴う第2ブリッジ部(23)の
たわみを確実に防止することができる。
【0078】また、突出部(34)の中空部と第1材料流
通孔(12)の後端部とが、互いに同心・同一口径に設定
されているから、材料(M)がスムーズに第3材料流通
孔(32)内から第1押出流通孔(12)内へと流れるよう
になり、このため、中空材(E)の押出加工に要する押
出圧力(F)を減少させることができるし、高品質の中
空材(E)を押出加工することができる。
【0079】また、突出部(34)における第3ブリッジ
部(33)側の部位(34a)の先端部が第1金型部材(1
0)の第1ブリッジ部(13)の後面の近傍に位置してお
り、且つ当該部位(34a)の先端部と第1ブリッジ部(1
3)の後面との間に、第2間隙(G2)が形成されている
から、材料(M)の第2間隙(G2)内への入り込みに
伴う雄マンドレル部(40a)の位置ずれを防止すること
ができる。さらに、もし仮に、押出圧力(F)によって
第3ブリッジ部(33)が前方側にたわんだ場合であって
も、突出部(34)の先端部の第1ブリッジ部(13)への
突き当たりを第2間隙(G2)によって防止することが
でき、このため、突出部(34)の先端部の第1ブリッジ
部(13)への突き当たりに伴う雄ベアリング部(40a)
の位置ずれを防止することができる。
【0080】また、第2間隙(G2)の寸法(S2)が所
定の範囲内に設定されているから、材料(M)の第2間
隙(G2)内への入り込みに伴う雄マンドレル部(40a)
の位置ずれを確実に防止することができるし、突出部
(34)の先端部の第1ブリッジ部(13)への突き当りを
確実に防止することができる。
【0081】また、突出部(34)における第3ベース部
(31)側の部位(34b)の先端部が第2ベース部(21)
の後面に当接しているから、押出圧力(F)による第3
ブリッジ部(33)のたわみを確実に防止することができ
る。
【0082】また、中子保持部(14)の前端部が、雄ベ
アリング部(40a)の後面の近傍に位置しており、且つ
該中子保持部(14)の前端部と雄ベアリング部(40a)
の後面との間に、第3間隙(G3)が形成されているか
ら、材料(M)の第3間隙(G3)内への入り込みに伴
う雄マンドレル部(40a)の位置ずれを防止することが
できる。さらに、もし仮に、中子保持部(14)の外周面
の材料(M)との接触に伴う摩擦力によって第1ブリッ
ジ部(13)が前方側へたわんだ場合であっても、中子保
持部(14)の前端部の雄マンドレル部(40a)への突き
当りを第3間隙(G3)によって防止することができ、
このため、中子保持部(14)の前端部の雄マンドレル部
(40a)への突き当りに伴う雄ベアリング部(40a)の位
置ずれを防止することができる。
【0083】また、第3間隙(G3)の寸法(S3)が所
定の範囲内に設定されているから、材料(M)の第3間
隙(G3)内への入り込みに伴う雄マンドレル部(40a)
の位置ずれを確実に防止することができるし、中子保持
部(14)の前端部の雄マンドレル部(40a)への突き当
りを確実に防止することができる。
【0084】また、この押出ダイス(D1)を用いて中空
材(E)を押出加工することにより、偏肉が殆ど生じて
いない即ち寸法精度の高い中空材(E)を得ることがで
きる。
【0085】図10は、上記押出ダイス(D1)の変形例
を示す、図1に対応する図である。この押出ダイス(D
2)では、第1間隙(G1)を形成するための凹部(K)
は、カバー部材(30)の第3ブリッジ部(33)の前面に
形成されておらず、第2金型部材(20)の第2ブリッジ
部(23)の後面における、第2ブリッジ部(23)の中子
(24)との接続部(23b)の後面部及びその周囲の部分
に亘って形成されている。詳述すると、この凹部(K)
は、第2金型部材(20)の第2ブリッジ部(23)の後面
の略全面に亘って形成されている。この押出ダイス(D
2)の他の構成は、上記押出ダイス(D1)と同じであ
る。
【0086】而して、この発明に係る押出ダイスは、上
記押出ダイス(D1)(D2)に限定されるものではなく、
様々に設定変更可能である。
【0087】例えば、第1間隙(G1)は、上記実施形
態の押出ダイス(D1)では、第2金型部材(20)の第2
ブリッジ部(23)の後面の略全面と、カバー部材(30)
の第3ブリッジ部(33)の前面との間に、形成されてい
るが、この発明に係る押出ダイスでは、これに限定され
ず、第1間隙(G1)は、第2金型部材(20)の第2ブ
リッジ部(23)の後面における、少なくとも第2ブリッ
ジ部(23)の中子(24)との接続部(23b)の後面部
と、第3ブリッジ部(33)の前面との間に形成されてい
れば良い。
【0088】また、第1間隙(G1)を形成するための
凹部(K)は、上記変形例の押出ダイス(D2)では、第
2金型部材(20)の第2ブリッジ部(23)の後面の略全
面に亘って形成されているが、請求項5の発明に係る押
出ダイスでは、これに限定されず、凹部(K)は、第2
金型部材(20)の第2ブリッジ部(23)の後面におけ
る、少なくとも第2ブリッジ部(23)の中子(24)との
接続部(23b)の後面部に形成されていれば良い。
【0089】また、カバー部材(30)の突出部(34)
は、上記実施形態の押出ダイス(D1)では、各第3材料
流通孔(32)の周縁部にそれぞれ形成されているが、こ
の発明に係る押出ダイスでは、これに限定されず、複数
個の第3材料流通孔(32)のうち少なくとも1個の第3
材料流通孔(32)の周縁部に形成されていれば良い。
【0090】また、上記実施形態の押出ダイス(D1)
は、1本の中空材(E)を押出加工するために用いられ
るものであるが、この発明に係る押出ダイスは、これに
限定されず、複数本の中空材を同時に押出加工するため
に用いられるものであっても良い。
【0091】
【発明の効果】上述の次第で、請求項1の発明に係る押
出ダイスによれば、第2金型部材の後面側に、所定のカ
バー部材が配置されているので、押出圧力による第2ブ
リッジ部のたわみをカバー部材の第3ブリッジ部によっ
て防止することができ、このため、第2ブリッジ部のた
わみに伴う雄ベアリング部の位置ずれを防止することが
できる。さらに、カバー部材の突出部が第2金型部材の
第2材料流通孔内に嵌め込まれているので、第2金型部
材の第2ブリッジ部の後面とカバー部材の第3ブリッジ
部の前面との間の間隙内に材料が入り込むことを突出部
によって防止することができる。このため、材料の間隙
内への入り込みに伴う雄ベアリング部の位置ずれを防止
することができる。したがって、この押出ダイスによれ
ば、偏肉の発生を防止することができて、寸法精度の高
い中空材を押出加工することができる。
【0092】その上、カバー部材の突出部が第2金型部
材の第2材料流通孔内に嵌め込まれているので、カバー
部材を第2金型部材の後面側に配置させる際に、カバー
部材の突出部を位置決め用凸部として利用することがで
きるし、第2金型部材の第2材料流通孔をこれに対応す
る位置決め用凹部として利用することができる。したが
って、第2金型部材に必ずしも位置決め用凹部をわざわ
ざ形成する必要がなくなり、そのため、位置決め部の形
成作業を容易に行うことができ、もって押出ダイスの製
造コストを引き下げることができる。
【0093】請求項2の発明に係る押出ダイスによれ
ば、第2金型部材の第2ブリッジ部の後面における、少
なくとも第2ブリッジ部の中子との接続部の後面部と、
カバー部材の第3ブリッジ部の前面との間に、第1間隙
が形成されているので、第3ブリッジ部のたわみに伴う
第2ブリッジ部のたわみを第1間隙によって防止するこ
とができ、このため、第2ブリッジ部のたわみに伴う雄
ベアリング部の位置ずれを防止することができる。した
がって、この押出ダイスによれば、偏肉の発生を防止す
ることができて、更に寸法精度の高い中空材を押出加工
することができる。
【0094】請求項3の発明に係る押出ダイスによれ
ば、第1間隙が所定の範囲内に設定されているから、第
3ブリッジ部のたわみに伴う第2ブリッジ部のたわみを
確実に防止することができるし、材料の第1間隙内への
入り込みに伴う第2ブリッジ部のたわみを確実に防止す
ることができる。
【0095】請求項4の発明に係る押出ダイスによれ
ば、カバー部材の第3ブリッジ部の前面に、第1間隙を
形成するための凹部が形成されているので、第1間隙を
確実に形成することができる。
【0096】請求項5の発明に係る押出ダイスによれ
ば、第2金型部材の第2ブリッジ部の後面における、少
なくとも第2ブリッジ部の中子との接続部の後面に、第
1間隙を形成するための凹部が形成されているので、第
1間隙を確実に形成することができる。
【0097】請求項6の発明に係る押出ダイスによれ
ば、突出部の中空部と第1材料流通孔の後端部とが、互
いに同心・同一口径に設定されているので、材料がスム
ーズに第3材料流通孔内から第1押出流通孔内へと流れ
るようになり、このため、中空材の押出加工に要する押
出圧力を減少させることができるし、高品質の中空材を
押出加工することができる。
【0098】請求項7の発明に係る押出ダイスによれ
ば、第3突出部における第3ブリッジ部側の部位の先端
部が、第1ブリッジ部の後面の近傍に位置しており、且
つ突出部における第3ブリッジ部側の部位の先端部と、
第1ブリッジ部の後面との間に、第2間隙が形成されて
いるから、材料の第2間隙内への入り込みに伴う雄マン
ドレル部の位置ずれを防止することができる。さらに、
突出部の先端部の第1ブリッジ部への突き当りを第2間
隙によって防止することができ、このため、突出部の先
端部の第1ブリッジ部への突き当りに伴う雄ベアリング
部の位置ずれを防止することができる。したがって、こ
の押出ダイスによれば、偏肉の発生を確実に防止するこ
とができて、更に寸法精度の高い中空材を押出加工する
ことができる。
【0099】請求項8の発明に係る押出ダイスによれ
ば、突出部における第3ベース部側の部位の先端部が第
1ベース部の後面に当接しているので、押出圧力による
第3ブリッジ部のたわみを確実に防止することができ
る。
【0100】請求項9の発明に係る押出ダイスによれ
ば、第2間隙が所定の範囲内に設定されているので、材
料の第2間隙内への入り込みに伴う雄マンドレル部の位
置ずれを確実に防止することができるし、突出部の先端
部の第1ブリッジ部への突き当りを第2間隙によって確
実に防止することができる。
【0101】請求項10の発明に係る押出ダイスによれ
ば、中子保持部の前端部が、雄ベアリング部の後面の近
傍に位置しており、且つ該中子保持部の前端部と雄ベア
リング部の後面との間に、第3間隙が形成されているか
ら、材料の第3間隙内への入り込みに伴う雄マンドレル
部の位置ずれを防止することができる。さらに、中子保
持部の前端部の雄マンドレル部への突き当りを第3間隙
によって防止することができ、このため、中子保持部の
前端部の雄マンドレル部への突き当りに伴う雄ベアリン
グ部の位置ずれを防止することができる。したがって、
この押出ダイスによれば、偏肉の発生を確実に防止する
ことができて、より一層寸法精度の高い中空材を押出加
工することができる。
【0102】請求項11の発明に係る押出ダイスによれ
ば、第3間隙が所定の範囲内に設定されているので、材
料の第3間隙内への入り込みに伴う雄マンドレル部の位
置ずれを確実に防止することができるし、中子保持部の
前端部の雄マンドレル部への突き当りを第3間隙によっ
て確実に防止することができる。
【0103】請求項12の発明に係る中空材の製造方法
によれば、上記請求項1〜11のいずれか1項記載の押
出ダイスを用いて中空材を押出加工するものであるか
ら、偏肉が殆ど生じていない即ち寸法精度の高い中空材
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る中空材の押出ダイス
を組み付けた押出加工機を、中空材を押出加工する途中
の状態で示す断面図である。
【図2】(A)は図1中のA部分の拡大図、(B)は図
1中のB部分の拡大図、(C)は図1中のC部分の拡大
図である。
【図3】(A)は同押出ダイスの雌型を前方側から見た
平面図、(B)は図3(A)中のIII−III線断面図であ
る。
【図4】(A)は同押出ダイスの第1金型部材を前方側
から見た平面図、(B)は図4(A)中のIV−IV線断面
図である。
【図5】(A)は同押出ダイスの第2金型部材を前方側
から見た平面図、(B)は図5(A)中のV−V線断面
図である。
【図6】(A)は同押出ダイスのカバー部材を前方側か
ら見た平面図、(B)は図6(A)中のVI−VI線断面図
である。
【図7】(A)は同押出ダイスの止めナットの平面図、
(B)は図7(A)中のVII−VII線断面図である。
【図8】(A)は同押出ダイスの雄マンドレルリングの
平面図、(B)は図8(A)中のVIII−VIII線断面図で
ある。
【図9】同押出ダイスの分解斜視図である。
【図10】同押出ダイスの変形例を示す、図1に対応す
る図である。
【符号の説明】
D1、D2…押出ダイス 1…雄型 10…第1金型部材 12…第1材料流通孔 13…第1ブリッジ部 14…中子保持部 20…第2金型部材 22…第2材料流通孔 23…第2ブリッジ部 24…中子 30…カバー部材 32…第3材料流通孔 33…第3ブリッジ部 34…突出部 40a…雄ベアリング部 50…雌型 52…ベアリング孔 52a…雌ベアリング部 G1…第1間隙 G2…第2間隙 G3…第3間隙

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空材(E)の外周部を成形するベアリ
    ング孔(52)を有する雌型(50)と、中空材(E)の中
    空部を成形する雄ベアリング部(40a)を有する雄型
    (1)とが組み合わされてなる中空材の押出ダイス(D
    1)(D2)であって、 前記雄型(1)は、前記雌型(50)の後面側に配置され
    た第1金型部材(10)と、該第1金型部材(10)の後面
    側に配置された第2金型部材(20)とを備え、 前記第1金型部材(10)は、複数個の第1材料流通孔
    (12)と、第1ブリッジ部(13)と、該第1ブリッジ部
    (13)に設けられ中子保持孔(15)を有する中子保持部
    (14)とを有し、 前記第2金型部材(20)は、前記各第1材料流通孔(1
    2)に対応した複数個の第2材料流通孔(22)と、第2
    ブリッジ部(23)とを有するとともに、前記第2ブリッ
    ジ部(23)の前面部に先端に前記雄ベアリング部(40
    a)を有する中子(24)が前方突出状に設けられ、且つ
    前記中子(24)が前記中子保持孔(14)内に挿入保持さ
    れており、 前記第2金型部材(20)の後面側には、前記各第2材料
    流通孔(22)に対応した複数個の第3材料流通孔(32)
    と、前記第2ブリッジ部(23)の後面をカバーする第3
    ブリッジ部(33)とを有するカバー部材(30)が配置さ
    れるとともに、 前記カバー部材(30)において、前記複数個の第3材料
    流通孔(32)のうち少なくとも1個の第3材料流通孔
    (32)の周縁部に、当該第3材料流通孔(32)を囲んだ
    筒状の突出部(34)が前方突出状に形成され、且つ該突
    出部(34)が対応する前記第2材料流通孔(22)内に嵌
    め込まれていることを特徴とする中空材の押出ダイス。
  2. 【請求項2】 前記第2金型部材(20)の第2ブリッジ
    部(23)の後面における、少なくとも第2ブリッジ部
    (23)の中子(24)との接続部(23b)の後面部と、前
    記カバー部材(30)の第3ブリッジ部(33)の前面との
    間に、第1間隙(G1)が形成されている請求項1記載
    の中空材の押出ダイス。
  3. 【請求項3】 前記第1間隙(G1)の寸法(S1)は、
    1〜10mmの範囲内に設定されている請求項2記載の
    中空材の押出ダイス。
  4. 【請求項4】 前記カバー部材(30)の第3ブリッジ部
    (33)の前面に、前記第1間隙(G1)を形成するため
    の凹部(K)が形成されている請求項2又は3記載の中
    空材の押出ダイス。
  5. 【請求項5】 前記第2金型部材(20)の第2ブリッジ
    部(23)の後面における、少なくとも第2ブリッジ部
    (23)の中子(24)との接続部(23b)の後面部に、前
    記第1間隙(G1)を形成するための凹部(K)が形成
    されている請求項2又は3記載の中空材の押出ダイス。
  6. 【請求項6】 前記突出部(34)の中空部と前記第1材
    料流通孔(12)の後端部とが、互いに同心・同一口径に
    設定されている請求項1〜5のいずれか1項記載の中空
    材の押出ダイス。
  7. 【請求項7】 前記第1金型部材(10)は、前記複数個
    の第1材料流通孔(12)の周りの第1ベース部(11)を
    有し、 前記第2金型部材(20)は、前記複数個の第2材料流通
    孔(22)の周りの第2ベース部(21)を有し、 前記カバー部材(30)は、前記複数個の第3材料流通孔
    (32)の周りの第3ベース部(31)を有し、 前記突出部(34)における第3ブリッジ部(33)側の部
    位(34a)及び第3ベース部(31)側の部位(34b)のう
    ち、第3ブリッジ部(33)側の部位(34a)の先端部
    は、前記第1ブリッジ部(13)の後面の近傍に位置して
    おり、且つ該突出部(34)における第3ブリッジ部(3
    3)側の部位(34a)の先端部と、前記第1ブリッジ部
    (13)の後面との間に、第2間隙(G2)が形成されて
    いる請求項1〜6のいずれか1項記載の中空材の押出ダ
    イス。
  8. 【請求項8】 前記突出部(34)における第3ベース部
    (31)側の部位(34b)の先端部が、前記第1ベース部
    (11)の後面に当接している請求項7記載の中空材の押
    出ダイス。
  9. 【請求項9】 前記第2間隙(G2)の寸法(S2)は、
    0.5〜10mmの範囲内に設定されている請求項7又
    は8記載の中空材の押出ダイス。
  10. 【請求項10】 前記中子保持部(14)の前端部は、前
    記中子(24)の雄ベアリング部(40a)の後面の近傍に
    位置しており、且つ該中子保持部(24)の前端部と前記
    雄ベアリング部(40a)の後面との間に、第3間隙(G
    3)が形成されている請求項1〜9のいずれか1項記載
    の中空材の押出ダイス。
  11. 【請求項11】 前記第3間隙(G3)の寸法(S3)
    は、0.5〜10mmの範囲内に設定されている請求項
    10記載の中空材の押出ダイス。
  12. 【請求項12】 上記請求項1〜11のいずれか1項記
    載の押出ダイス(D1)(D2)を用いて中空材(E)を押
    出加工することを特徴とする中空材の製造方法。
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