JP2003181448A - Voc汚染水の処理方法及び処理装置 - Google Patents

Voc汚染水の処理方法及び処理装置

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俊郎 畠
Toshihito Kondo
敏仁 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中のVOC汚染物質を速やかに分解して無
害化し、かつ周辺環境への影響も少ない汚染処理技術を
提供する。 【解決手段】 VOC汚染地下水GWを曝気させる曝気
槽11からなる曝気部1で、VOC汚染地下水GWから
VOCガスを揮発させ、脱気したVOCガスにVOCモ
ニタ4で制御される二酸化塩素ガス供給部3から二酸化
塩素ガスを供給して混合させ、この混合ガスに、複数の
紫外線ランプ62を有する紫外線反応槽6内で紫外線を
照射することによって、VOCの分解を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揮発性有機化合物
(VOC:Volatile Organic Compounds)により汚染さ
れた水の浄化技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、トリクロロエチレンや、テトラク
ロロエチレン等の揮発性有機化合物(以下VOCとい
う)による地下水の汚染が、深刻な環境問題を引き起こ
している。VOC物質は油脂類に対する溶解力が高く、
分解しにくく難燃性であるため、半導体工場における半
導体ウエハの洗浄剤などとして多用されて来たが、人体
に摂取されると、頭痛やめまい、腎傷害などを引き起こ
したり、発ガン性を有することなども指摘されている。
しかも分解しにくい安定した物質であるため、地下水等
の汚染の原因となっており、分解・浄化して無害化する
ことが急務である。
【0003】従来、このようなVOCによる汚染地下水
を分解浄化する処理方法としては、例えば紫外線の照射
によるものや、過マンガン酸カリウム等の酸化剤の添加
による酸化分解によるものや、鉄触媒にを用いて還元的
脱塩素反応により分解する方法や、土壌中の微生物を利
用して汚染物質を分解除去するバイオレメディエーショ
ン(bioremediation)による方法が提案されている。
【0004】紫外線の照射による方法は、トリクロロエ
チレンやテトラクロロエチレン等の分解に非常に有効で
あることが知られている(例えば特開2001−624
69参照)。しかしながら、実際の汚染現場では、微生
物作用等により、トリクロロエチレンはシス−1,2−
ジクロロエチレン等に変質していることが多い。シス−
1,2−ジクロロエチレンを紫外線の照射により分解す
る場合は、発生する塩素ラジカル量が不足するため、分
解効率が低く、紫外線単独による分解では、トリクロロ
エチレンに比較して、シス−1,2−ジクロロエチレン
の分解速度が約1/6に低下することが報告されてい
る。このように、紫外線照射による分解では、VOCの
種類により分解効率が異なる。したがって、紫外線の照
射によるVOC分解技術を実際の汚染サイトに適用する
には、紫外線の照射のみでは速やかな分解が困難な物質
への対応が必要である。
【0005】また、地盤内で紫外線の照射と二酸化塩素
の添加によりVOCを分解する技術も提案されている
が、水中では紫外線の届く範囲が限られており、しかも
添加した二酸化塩素の地中への拡散も懸念される。した
がって、周辺環境への影響を考えると、隔離された条件
下で処理を行うことが必要である。
【0006】また、バイオレメディエーションによる方
法は、自然の微生物による分解力を利用するので、二次
汚染の心配もなく、環境に優しい技術であるが、微生物
を活発化させるためには、汚染土壌を掘削して通気性を
高める必要があり、しかも自然の力に依存しているの
で、処理に長大な時間がかかる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、水
中のVOC汚染物質を速やかに分解して無害化し、かつ
周辺環境への影響も少ない汚染処理技術を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
請求項1の発明に係るVOC汚染水の処理方法は、VO
C汚染水からVOCガスを揮発させ、このVOCガスに
二酸化塩素ガスを添加しながら紫外線を照射することに
よって、VOCガスを分解して無害化するものである。
【0009】請求項2の発明に係るVOC汚染水の処理
装置は、請求項1による処理方法を実現するために、V
OC汚染水からVOCガスを揮発させる曝気部と、この
VOCガスに二酸化塩素ガスを供給する二酸化塩素ガス
供給部と、内部に紫外線を照射する紫外線照射手段を有
し前記VOCガス及び二酸化塩素ガスの混合ガスが供給
される紫外線反応槽とを備える。
【0010】請求項3の発明に係るVOC汚染水の処理
装置は、請求項2に記載の構成において、曝気部が、V
OC汚染水を曝気させることによってVOCを揮発さ
せ、VOCガスが混合した空気を紫外線反応槽側へ送る
曝気槽からなるものである。
【0011】請求項4の発明に係るVOC汚染水の処理
装置は、請求項2に記載の構成において、曝気部を通過
したVOC除去後の処理水を一時貯留する処理水槽を有
する。
【0012】請求項5の発明に係るVOC汚染水の処理
装置は、請求項2に記載の構成において、曝気部からの
空気中のVOC濃度又は種類を検出し、その検出データ
に基づいて二酸化塩素ガス供給部からの二酸化塩素ガス
供給量を制御するVOCモニタを備える。
【0013】請求項6の発明に係るVOC汚染水の処理
装置は、請求項2に記載の構成において、紫外線反応槽
の上流側に混合槽を有し、曝気部からのVOCガス及び
二酸化塩素ガス供給部からの二酸化塩素ガスが、前記混
合槽で混合接触されてから紫外線反応槽へ送られるもの
である。
【0014】請求項7の発明に係るVOC汚染水の処理
装置は、請求項2に記載の構成において、紫外線照射手
段が、紫外線反応槽内に円周方向等間隔円周方向等間隔
又は同心円上の円周方向等間隔で配置された複数の紫外
線ランプからなる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るVOC汚染
水の処理方法及び処理装置を示す説明図で、図中の参照
符号Gはトリクロロエチレンやテトラクロロエチレン等
のVOCによる地下水汚染領域の地盤、GWはVOCに
より汚染された地下水(以下、汚染地下水という)であ
る。地盤Gには、井戸10が削孔されており、この井戸
10には、水位より深い位置に水中ポンプP1が設置さ
れている。また、参照符号1は曝気部、2はVOC除去
後の地下水(処理水W)を一時貯留する処理水槽、3は
二酸化塩素ガス供給部、4はVOCモニタ、5は混合
槽、6は紫外線反応槽で、図中に破線で示されるGWL
は地下水位である。
【0016】曝気部1は、VOCが揮発性であることを
利用して、VOC汚染地下水GWを大量の空気に曝すこ
とにより、水中のVOCを気相へ移行させるもので、塔
状の曝気槽11と、この曝気槽11内の適当な高さに充
填された曝気用モジュール12と、曝気槽11内におけ
る曝気用モジュール12の上側の空間11Uに、水中ポ
ンプ1によって井戸10から揚水したVOC汚染地下水
を散水する散水管13と、曝気槽11内における曝気用
モジュール12の下側の空間11Lに空気を送る曝気ブ
ロワ14と、曝気槽11の下端部に設けられた集水槽1
5とを有する。集水槽15からは処理水槽2へ配管16
が延びており、この配管16にはポンプP2が設けられ
ている。
【0017】曝気槽11内の曝気用モジュール12は、
極めて多数の連続空隙が形成された多孔質の材料からな
るものである。水中ポンプP1によって井戸10から揚
水され散水管13によって曝気槽11の上側空間11U
に散水されたVOC汚染地下水GWは、前記連続空隙を
通じて曝気用モジュール12内を下方へ流れ落ちる。そ
してその過程で、曝気ブロワ14によって曝気槽11の
下側空間11Lに供給され前記連続空隙を通じて曝気用
モジュール12内を上方へ吹き抜ける空気と接触するこ
とによって、水中に含まれる液相のVOC物質が気相に
移行し、すなわちVOCが地下水から分離されるように
なっている。VOC汚染地下水GWは、曝気用モジュー
ル12内の極めて多数の連続空隙を通ることによって、
空気との接触面積が非常に大きくなるので、効率良くV
OCガスが分離除去される。
【0018】このようにして、曝気槽11の下側空間1
1Lに流れ落ちたVOC除去後の処理水Wは、集水槽1
5に集水され、ポンプP2によって、配管16を介して
処理水槽2へ送られ、この処理水槽2で一時貯留された
後、放流される。放流先としては、河川や公共下水道が
考えられるが、汚染領域の地盤内に復水し浸透させるこ
とも好適であり、現場の状況に合わせて適切な方法が選
択される。一方、曝気用モジュール12において地下水
から揮発されたVOCガスは、曝気ブロワ14によって
曝気用モジュール12を通過する空気と共に、曝気槽1
1の上側空間11Uから、そこに開口した送気管17を
介して紫外線反応槽6の下部の混合槽5へ供給される。
【0019】なお、水中ポンプP1の駆動は、近隣の井
戸枯れや、地盤沈下といった弊害を来すことがないよう
に、かつ集水槽15や処理水槽2から処理水Wがオーバ
ーフローするようなことがないように、フロート(図示
省略)によるレベル監視装置FLによって制御されてい
る。
【0020】二酸化塩素ガス供給部3は、送気管17を
介して混合槽5へ送られたVOC混合空気に二酸化塩素
ガス(ClO)を供給するものである。二酸化塩素は
非常に不安定な物質であるため、使用場所で必要な量だ
け発生させることが重要である。そこで、二酸化塩素ガ
ス供給部3としては、好ましくは、亜塩素酸ナトリウム
もしくは亜塩素酸カリウムを使って、有機酸もしくは無
機酸を添加し、pHを4.0以下にすることによって、
原位置で二酸化塩素を必要量発生させることの可能な安
定化二酸化塩素発生装置、あるいは亜塩素酸ナトリウ
ム、亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウム、もしく
は次亜塩素酸カリウムに対し、200〜250nm付近
もしくは250〜500nmの波長を含む光を照射する
ことによって、原位置で二酸化塩素を必要量発生させる
ことが可能な安定化二酸化塩素発生装置が用いられる。
【0021】VOCモニタ4は、曝気槽11の上側空間
11Uから送られて送気管17内を通過する空気中のV
OC濃度を検出すると共に、その検出データに基づい
て、二酸化塩素ガス供給部3における二酸化塩素ガス発
生量、言い換えれば二酸化塩素ガス供給部3へ原料ガス
等の供給量や、混合槽5から紫外線反応槽6へのガス流
量を制御するものである。VOCモニタ4におけるVO
C検出手段としては、例えばPID(光イオン化検出
器)方式の連続VOC計測装置を用いることが好適であ
る。
【0022】すなわち、このVOCモニタ4は、例えば
送気管17内を流れる空気のVOC濃度が非常に高い場
合は、その濃度に応じて二酸化塩素ガス供給部3による
二酸化塩素ガスの発生量を増大させると共に、紫外線照
射部6による単位時間当たりの分解能力に合わせて混合
槽5から紫外線反応槽6へのガス流量を制御する。ま
た、例えば逆に、送気管17内を流れる空気のVOC
が、環境に影響しない程度に著しく低濃度である場合
は、二酸化塩素ガス供給部3を停止させる。
【0023】曝気槽11から送られた空気に含まれるV
OCガスは、混合槽5内で、二酸化塩素ガス供給部3か
ら送気管31を介して供給された二酸化塩素ガスと混合
・接触され、その混合ガスが、紫外線反応槽6へ送られ
る。紫外線反応槽6へのガス流量が、VOCモニタ4に
よって制御されていることは、先に説明したとおりであ
る。
【0024】図2は、図1における紫外線反応槽6の内
部を概略的に示すもので、すなわち紫外線反応槽6は、
密閉円筒状を呈する反応槽本体51と、その内部空間に
紫外線照射手段として同心円上の円周方向等間隔で配置
された多数の紫外線照射ランプ52とで構成される。こ
のため、VOCガスと二酸化塩素ガスとの混合ガスは、
反応槽本体51の内部空間を通過する過程で、紫外線照
射ランプ52により均一に紫外線が照射される。
【0025】良く知られているように、紫外線は、トリ
クロロエチレンやシス−1,2−ジクロロエチレンに代
表されるVOC物質を、塩化カルボニルやクロロアセチ
ルクロライド類に分解する作用を有する。また、先に説
明したように、紫外線単独による分解では、トリクロロ
エチレンに比較して、シス−1,2−ジクロロエチレン
の分解速度は約1/6に低下することが知られている
が、二酸化塩素は強い酸化力によって、紫外線のみでは
分解しにくいシス−1,2−ジクロロエチレンの分解を
促進して、トリクロロエチレンの分解速度に近似させる
ことができる。
【0026】このようにして、紫外線反応槽6内を通過
する過程でVOC物質が分解され無害化された空気は、
紫外線反応槽6に開口した排気管63を介して外部の大
気中に放出される。
【0027】なお、上述した実施の形態においては、曝
気部1に、多孔質の曝気用モジュール12を充填した曝
気槽11を用いて、VOC汚染地下水GWを曝気用モジ
ュール12に通して曝気することによりVOCを揮発さ
せたが、曝気用モジュール12を用いずに、VOC汚染
地下水GWを霧化して曝気槽11に噴霧し、曝気ブロワ
14で空気を送り込むようにしても、有効にVOCを揮
発することができる。また、上述の実施の形態において
は、VOC汚染物質がトリクロロエチレンやシス−1,
2−ジクロロエチレンである場合について説明したが、
本発明によれば、他のあらゆる種類のVOC物質につい
ても、分解効率が向上することが確認されている。
【0028】また、上述の実施の形態は、VOC汚染地
下水を井戸から汲み上げて処理する場合について本発明
を適用したものであるが、例えばVOCで汚染された工
場廃水等の無害化処理にも、本発明は好適に実施するこ
とができる。
【0029】[実施例]図3は、本発明の方法によって
シス−1,2−ジクロロエチレン(Cis-1,2-DCE)を分
解した結果を、紫外線照射のみで処理した場合と比較し
て示すものであり、図4は、本発明の方法によってトリ
クロロエチレン(TCE)を分解した結果を、紫外線照射
のみで処理した場合と比較して示すものである。
【0030】試験においては、まず、予めトリクロロエ
チレン及びシス−1,2−ジクロロエチレンの濃度を測
定した汚染地下水GWと、同じ汚染地下水GWに二酸化
塩素を添加したものを、それぞれ管状の石英カラムに、
上部に所定の容積の気室が残るように封入した。水温は
20℃とした。次に、各石英カラムに、出力110Wの
紫外線ランプ(殺菌灯)で紫外線を照射し、石英カラム
内の水面から揮発したトリクロロエチレン及びシス−
1,2−ジクロロエチレンを分解した。分解された無害
化ガスは、密閉された石英カラム内での気液平衡によ
り、水中に取り込まれるようにした。そして、これによ
って変化する各石英カラム内の汚染地下水GWのトリク
ロロエチレン及びシス−1,2−ジクロロエチレンの濃
度を、一定時間毎に測定した。
【0031】この試験結果、図3及び図4に示されるよ
うに、シス−1,2−ジクロロエチレン、トリクロロエ
チレン共に、紫外線照射のみによる処理方法に比較し
て、分解が約20%促進されることが確認された。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明に係るVOC汚染水の処
理方法は、VOC汚染水からVOCガスを揮発させ、こ
のVOCガスに二酸化塩素ガスを添加しながら紫外線を
照射することによって、紫外線照射による処理方法に比
較して、VOC物質の分解を促進することができ、しか
もVOCが変質している場合でも、分解効率が低下する
ことがない。
【0033】請求項2の発明に係るVOC汚染水の処理
装置によれば、曝気部においてVOC汚染水からVOC
ガスを揮発させ、このVOCガスに二酸化塩素ガス供給
部から二酸化塩素ガスを供給して混合させ、その混合ガ
スを紫外線反応槽内で紫外線を照射することによりVO
Cを効率良く分解することができる。
【0034】請求項3の発明に係るVOC汚染水の処理
装置によれば、曝気部が、VOC汚染水を曝気させるこ
とによってVOCを揮発させ、VOCガスを取り込んだ
空気を紫外線反応槽側へ送る曝気槽からなるため、水中
のVOCを効率良く揮発することができる。
【0035】請求項4の発明に係るVOC汚染水の処理
装置によれば、曝気部を通過したVOC除去後の処理水
を処理水槽に一時貯留した後、河川や公共下水道へ放流
したり、汚染領域の地盤内へ浸透させることができる。
【0036】請求項5の発明に係るVOC汚染水の処理
装置によれば、二酸化塩素ガス供給部からの二酸化塩素
ガス供給量が、曝気部からの空気中のVOC濃度又は種
類を検出するVOCモニタの検出データに基づいて制御
されるため、原料ガスの消費量を適切に抑えて、二酸化
塩素ガスの供給を効率良く行うことができる。
【0037】請求項6の発明に係るVOC汚染水の処理
装置によれば、曝気部からのVOCガス及び二酸化塩素
ガス供給部からの二酸化塩素ガスが、前記混合槽で混合
接触されてから紫外線反応槽へ送られるため、紫外線反
応槽での紫外線によるVOCガスの分解が効率良く行わ
れる。
【0038】請求項7の発明に係るVOC汚染水の処理
装置によれば、紫外線照射手段が、紫外線反応槽内に円
周方向等間隔又は同心円上の円周方向等間隔で配置され
た複数の紫外線ランプからなるため、紫外線反応槽に供
給されるVOCガス及び二酸化塩素ガスの混合ガスに紫
外線が均一に照射され、紫外線によるVOCガスの分解
が効率良く行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るVOC汚染水の処理方法及び処理
装置を示す説明図である。
【図2】図1における紫外線反応槽6の内部を概略的に
示す説明図である。
【図3】本発明に係るVOC汚染水の処理装置を用い
て、シス−1,2−ジクロロエチレン(Cis-1,2-DCE)
による汚染水を処理した結果を、紫外線照射のみで処理
した場合と比較して示す線図である。
【図4】本発明に係るVOC汚染水の処理装置を用い
て、トリクロロエチレン(TCE)による汚染水を処理し
た結果を、紫外線照射のみで処理した場合と比較して示
す線図である。
【符号の説明】
1 曝気部 11 曝気槽 12 曝気用モジュール 14 曝気ブロワ 2 処理水槽 3 二酸化塩素ガス供給部 4 VOCモニタ 5 混合槽 6 紫外線反応槽 61 反応槽本体 62 紫外線ランプ(紫外線照射手段) GW VOC汚染地下水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 華嶽 一郎 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 Fターム(参考) 4D002 AA21 AC10 BA05 BA09 DA37 GA02 GA03 GB02 GB06 4D011 AA15 AB01 AB03 4D037 AA01 AB14 BA24 BB01 BB02 BB05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 VOC汚染水からVOCガスを揮発さ
    せ、このVOCガスに二酸化塩素ガスを添加しながら紫
    外線を照射することを特徴とするVOC汚染水の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 VOC汚染水からVOCガスを揮発させ
    る曝気部と、このVOCガスに二酸化塩素ガスを供給す
    る二酸化塩素ガス供給部と、内部に紫外線を照射する紫
    外線照射手段を有し前記VOCガス及び二酸化塩素ガス
    の混合ガスが供給される紫外線反応槽とを備えることを
    特徴とするVOC汚染水の処理装置。
  3. 【請求項3】 曝気部が、VOC汚染水を曝気させるこ
    とによってVOCを揮発させ、VOCガスが混合した空
    気を紫外線反応槽側へ送る曝気槽からなることを特徴と
    する請求項2に記載のVOC汚染水の処理装置。
  4. 【請求項4】 曝気部を通過したVOC除去後の処理水
    を一時貯留する処理水槽を有することを特徴とする請求
    項2に記載のVOC汚染水の処理装置。
  5. 【請求項5】 曝気部からの空気中のVOC濃度又は種
    類を検出し、その検出データに基づいて二酸化塩素ガス
    供給部からの二酸化塩素ガス供給量を制御するVOCモ
    ニタを備えることを特徴とする請求項2に記載のVOC
    汚染水の処理装置。
  6. 【請求項6】 紫外線反応槽の上流側に混合槽を有し、
    曝気部からのVOCガス及び二酸化塩素ガス供給部から
    の二酸化塩素ガスが、前記混合槽で混合接触されてから
    紫外線反応槽へ送られることを特徴とする請求項2に記
    載のVOC汚染水の処理装置。
  7. 【請求項7】 紫外線照射手段が、紫外線反応槽内に円
    周方向等間隔又は同心円上の円周方向等間隔で配置され
    た複数の紫外線ランプからなることを特徴とする請求項
    2〜5のいずれかに記載のVOC汚染水の処理装置。
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