JP2003180967A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003180967A
JP2003180967A JP2003010303A JP2003010303A JP2003180967A JP 2003180967 A JP2003180967 A JP 2003180967A JP 2003010303 A JP2003010303 A JP 2003010303A JP 2003010303 A JP2003010303 A JP 2003010303A JP 2003180967 A JP2003180967 A JP 2003180967A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技媒体を払い出し動作の途中で駐止するこ
とができる遊技機を提供すること。 【解決手段】 ストッパ71を備えることにより、停電
発生時に払い出されていた球Pを賞球カウントスイッチ
66又は貸球カウントスイッチ67で検出されて残賞球
数カウンタ33c,53a又は貸球払出カウンタ53b
で減算される前の段階で駐止(貯留)しておくことがで
きる。よって、球Pを補償するための停電監視時間を短
く設定することができるので、電源基板50を容易に設
計することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機やス
ロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 パチンコ機の遊技の制御は、主に主制
御基板により行われる。この主制御基板には、球払出装
置からの賞球や貸球の払出制御を行う払出制御基板や、
効果音の出力制御を行う効果音制御基板、図柄の変動表
示等を行う表示用制御基板などが接続されている。これ
らの各制御基板の制御は、主制御基板から各制御基板へ
一方向に送信されるコマンドにより行われる。
【0003】払出制御基板による払出指示により球払出
装置から払い出される球は、球払出装置内に設けられて
いるカウントスイッチにより検出され、その検出信号が
主制御基板および払出制御基板へ出力されて、球の払い
出し動作が確実に行われているか否かが確認されるよう
に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、球払
出装置の球の払出部分と、カウントスイッチとの間に
は、配設スペースの関係上、所定の間隔が存在してい
る。よって、実際の球の払い出しから球の検出にはタイ
ムラグが生じてしまっていた。従って、パチンコ機の設
計者は、このタイムラグを考慮して遊技機の制御プログ
ラムを組まなければいけないという問題点があった。
【0005】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、設計が容易な遊技機を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機は、遊技の制御を行う主制御
手段と、その主制御手段から出力される指示に基づいて
所定の有価価値を有する遊技媒体を払い出す払出制御手
段とを備え、前記払出制御手段は、前記遊技媒体の払い
出しを行う遊技媒体払出手段と、その遊技媒体払出手段
から払い出された遊技媒体を検出する検出手段と、前記
遊技媒体の残数を記憶する残数記憶手段と、その残数記
憶手段の内容を停電等による電源の切断後においても保
持するバックアップ記憶手段と、前記遊技媒体払出手段
から払い出された遊技媒体を駐止する遊技媒体駐止手段
とを備えている。請求項2記載の遊技機は、請求項1記
載の遊技機において、前記遊技媒体駐止手段は、停電の
発生時に前記遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒
体を、前記検出手段が検出して前記残数記憶手段から減
算される前に駐止するものである。請求項3記載の遊技
機は、請求項1又は2に記載の遊技機において、前記遊
技媒体は球であり、前記遊技媒体払出手段は、前記球が
流入する流入路と、その流入路の下流側に連通されると
共に払い出される球が通過する球排出路とを備えてお
り、前記検出手段は、前記球排出路の下流側に設けられ
ており、前記遊技媒体駐止手段は、停電発生時に前記球
排出路を閉鎖するものである。請求項4記載の遊技機
は、請求項3記載の遊技機において、前記遊技媒体駐止
手段は、停電解消時に閉鎖していた前記球排出路を開放
するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の遊技機の一実施例であるパチンコ機1の正面図であ
る。このパチンコ機1は、いわゆる第1種パチンコ機で
あり、その前面(図1の紙面に対して手前側)には遊技
盤2が配置されている。
【0008】遊技盤2の前面には略円弧状の外レール3
が植立され、その外レール3の内側位置には円弧状の内
レール4が植立されている。この内レール4および外レ
ール3により囲まれた遊技盤2の前面には、球(打球)
Pが打ち込まれる遊技領域5が形成されており、遊技領
域5の周囲には、球Pが入賞することにより所定数(例
えば6個)の球Pが賞球として払い出される複数の普通
入賞口6が配設されている。この複数の普通入賞口6が
配設された遊技領域5の略中央部分には、複数種類の識
別情報としての図柄等を表示する液晶ディスプレイ(L
CD)7を備えた可変表示装置8が配設されている。な
お、液晶ディスプレイ7に代えて、例えば、リール等を
用いて可変表示装置を構成するようにしても良い。
【0009】可変表示器8の下方には、図柄作動口(第
1種始動口)9が配設されている。図柄作動口9を球P
が通過することにより、第1種始動口スイッチ42(図
2参照)がオンして、上述した可変表示装置8の変動表
示が開始されると共に、所定数の球Pが賞球として払い
出される。また、図柄作動口9の下方には可変入賞装置
10が配設されており、この可変入賞装置10の略中央
部分に大入賞口の開口10aが穿設されている。この大
入賞口の開口10aは、可変表示装置8の変動後の表示
結果が予め定められた図柄の組み合わせ(大当たり表
示)の1つと一致する場合に、球Pが入賞し易いように
所定時間(例えば、30秒)経過するまで、又は、所定
個数(例えば、10個)の球Pが大入賞口の開口10a
へ入賞するまで、開放されるものである。この大入賞口
の開口10aの開閉動作の行われ得る状態が、いわゆる
所定の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態、通称
「大当たり」状態)である。
【0010】可変入賞装置10の下方であって上述した
遊技領域5外には前面扉板(腰板)11が配設され、こ
の前面扉板11の前面には、球Pを貯留し、かつ、遊技
領域5内に球Pを打ち込む球発射装置(図示せず)へ球
Pを供給する上皿12が配設されている。この上皿12
の上方における前面扉板11の上部中央には、後述する
カード読取ユニット17により読み取られたカードの残
高金額を表示するために、7セグメントLEDにより構
成された残高表示器13が配設されている。この残高表
示器13の右側には、後述するカード読取ユニット17
のカード挿入口18に挿入されたカードを取り出す場合
に押下される返却ボタン14が配設される一方、残高表
示器13の左側には、貸球の払い出し(貸出)を開始す
る際に押下される貸出ボタン15が配設されている。ま
た、貸出ボタン15の左側上方には貸出ボタン15が押
下可能か否かを報知する貸出ボタンランプ16が配設さ
れており、この貸出ボタンランプ16は、貸出ボタン1
5が押下可能な状態である場合に点灯される一方、貸出
ボタン15が押下不可能な状態である場合に消灯され
る。よって、遊技者は、この貸出ボタンランプ16を視
認することにより、貸出ボタン15が押下可能であるか
否かを判断することができる。
【0011】上記のように構成されたパチンコ機1の左
側には、正面視長方形状のカード読取ユニット17が並
設されている。カード読取ユニット17はカードに記憶
された残高金額のデータを読み取るためのものであり、
その上下方向における略中央部分には、金銭と同様の有
価価値を有するカードを挿入するためのカード挿入口1
8が配設されている。このカード挿入口18の上方であ
って、カード読取ユニット17の上部にはカード利用可
能ランプ19が配設されており、このカード利用可能ラ
ンプ19は、例えば、カード挿入口18へカードが挿入
可能である場合に点灯される一方、カード挿入口18へ
カードが挿入不可能である場合に消灯される。よって、
遊技者は、このカード利用可能ランプ19を視認するこ
とにより、カード読取ユニット17が使用可能であるか
否かを判断することができる。
【0012】カード挿入口18とカード利用可能ランプ
19との間部分には、略三角形状に形成された上下一対
の連結台方向表示ランプ20が配設されている。この一
対の連結台方向表示ランプ20は、カード読取ユニット
17が接続されているパチンコ機1の配設(並設)方向
を示すためのものであり、その内部にそれぞれ1つずつ
LEDが内蔵されている。よって、例えば、カード読取
ユニット17が左側に並設されるパチンコ機(図示せ
ず)に接続される場合には上側のLEDが点灯されるの
である。
【0013】この連結台方向表示ランプ20の下側に
は、1つのLEDで構成されたカード挿入中ランプ21
が配設されており、このカード挿入中ランプ21は、カ
ードがカード挿入口18に挿入されている場合に点灯さ
れる一方、カードがカード挿入口18に挿入されていな
い場合に消灯される。尚、カード利用可能ランプ19お
よび連結台方向表示ランプ20は、カード読取ユニット
17の電源投入とともに点灯される。
【0014】図2は、パチンコ機1の電気的構成を示し
たブロック図であり、特に、パチンコ機1の遊技内容の
制御を行う主制御基板Cと、賞球や貸球の払出制御を行
う払出制御基板Hとの電気的構成を示したブロック図で
ある。
【0015】パチンコ機1の主制御基板Cは、演算装置
であるMPU31と、そのMPU31に搭載されると共
に実行される各種の制御プログラムや固定値データ等を
記憶したROMエリア32と、MPU31に搭載されて
ワークメモリ等として使用されるRAMエリア33とを
備えている。図5から図7に示すフローチャートのプロ
グラムは、ROMエリア32内に記憶されている。RA
Mエリア33には、賞球バッファ33aと、賞球ポイン
タ33bと、残賞球数カウンタ33cと、バックアップ
エリア33dとが設けられている。
【0016】賞球バッファ33aは、遊技領域5へ打ち
込まれた球Pが普通入賞口6等へ入賞した場合に、払い
出される賞球数を記憶するバッファである。払い出され
る賞球数は、入賞した球P毎に賞球バッファ33aへ記
憶される。このため、賞球バッファ33aは、複数バイ
トで構成されている。賞球バッファ33aの内容は、そ
の賞球バッファ33aに記憶された賞球数が、図7に示
す賞球処理によって払出制御基板Hへ送信および残賞球
数カウンタ33cに書き込まれると消去される。具体的
には、0番目の賞球バッファ33aに記憶される賞球数
を払出制御基板Hへ送信および残賞球数カウンタ33c
へ書き込んだ後、1番目以降の賞球バッファ33aの値
を小さいアドレス側へ順に1バイトずつシフトすること
により、0番目の賞球バッファ33aの値が消去され
る。
【0017】賞球ポインタ33bは、賞球数を記憶させ
る賞球バッファ33aの位置を示すポインタであり、払
い出される賞球数は、賞球ポインタ33bの値番目の賞
球バッファ33aへ記憶される。この賞球ポインタ33
bの値は、賞球バッファ33aへ賞球数を書き込むこと
により「1」加算され、0番目の賞球バッファ33aの
値が賞球処理によって払出制御基板Hへ送信および残賞
球数カウンタ33cへ書き込まれることにより「1」減
算される(図7、S37〜S41)。
【0018】残賞球数カウンタ33cは、未払いの賞球
数を記憶するカウンタであり、払出制御基板Hによって
払い出される賞球数を主制御基板Cで管理するためのカ
ウンタである。残賞球数カウンタ33cの値は、主制御
基板Cが払出制御基板Hへ賞球の払い出しを指示する毎
に、その指示した数が加算され、逆に、払出制御基板H
によって賞球の払い出しが行われて、その払い出された
賞球を賞球カウントスイッチ66が検出してから未検出
になる毎に「1」ずつ減算される(オフ検出方式)。な
お、オン検出方式の場合では、バックアップして復電処
理を行うと2度読み等の不具合が発生してしまうが、オ
フ検出方式を採用することにより、かかる不具合を解消
することができる。
【0019】バックアップエリア33dは、停電などの
発生により電源が切断された場合、電源の再入時に、パ
チンコ機1の状態を電源切断前の状態に復帰させるた
め、電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)のス
タックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶し
ておくためのエリアである。このバックアップエリア3
3dへの書き込みは、NMI割込処理(図5参照)によ
って電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア3
3dに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消
による電源入を含む。以下、同様)の復帰処理(復電処
理、図6参照)において実行される。
【0020】MPU31は、バスライン34を介して入
出力ポート35に接続されている。入出力ポート35
は、入力および出力が固定的なバッファ(インバータゲ
ート)36,56を介して払出制御基板Hと接続される
ほか、賞球カウントスイッチ66と、複数の普通入賞口
6へ入賞した球Pをそれぞれ検出する合計4個の普通入
賞口スイッチ38〜41と、図柄作動口9へ入賞した球
Pを検出する第1種始動口スイッチ42と可変入賞装置
10に設けられるVカウントスイッチ43および10カ
ウントスイッチ44と、他の入出力装置45等と接続さ
れている。
【0021】普通入賞口スイッチ38〜41は、遊技領
域5内の各普通入賞口6へ入賞した球Pをそれぞれ検出
するためのスイッチであり、各普通入賞口6の入口近傍
に設けられている。また、第1種始動口スイッチ42
は、図柄作動口(第1種始動口)9を通過した球Pを検
出するためのスイッチであり、図柄作動口9の近傍に設
けられている。普通入賞口スイッチ38〜41のいずれ
か或いは第1種始動口スイッチ42により球Pが検出さ
れると、普通入賞口6または図柄作動口(第1種始動
口)9への入賞により払い出される賞球数の「6」が、
賞球ポインタ33bの値番目の賞球バッファ33aへ書
き込まれ、賞球ポインタ33bの値が1加算される。
【0022】Vカウントスイッチ43は、可変入賞装置
10により構成される大入賞口へ入賞し、かつ、その大
入賞口内のVゾーン(図示せず)を通過した球Pを検出
するためのスイッチである。また、10カウントスイッ
チ44は、可変入賞装置10により構成される大入賞口
へ入賞した球Pのうち、Vゾーン以外を通過した球Pを
検出するためのスイッチである。Vカウントスイッチ4
3または10カウントスイッチ44により球Pが検出さ
れると、大入賞口への入賞により払い出される賞球数の
「15」が、賞球ポインタ33bの値番目の賞球バッフ
ァ33aへ書き込まれ、賞球ポインタ33bの値が
「1」加算される。
【0023】賞球カウントスイッチ66は、払出用モー
タ62によって実際に払い出された賞球を検出するため
のスイッチであり、その出力は主制御基板Cのみなら
ず、払出制御基板Hへも入力される。この賞球カウント
スイッチ66は、払出用モータ62と共に後述する球払
出装置60(図3参照)に搭載されている。
【0024】上述したように、この主制御基板Cは、入
力および出力が固定的なバッファ(インバータゲート)
36,56を介して、払出制御基板Hと接続されてい
る。このため、主制御基板Cと払出制御基板Hとの間に
おける賞球数データ等のコマンド(賞球コマンド)の送
受信は、主制御基板Cから払出制御基板Hへの一方向に
のみ行われ、払出制御基板Hから主制御基板Cへデータ
等の送信を行うことはできない。なお、主制御基板Cと
払出制御基板Hとは、8本のデータ線と1本のストロー
ブ線とにより接続されており、ストローブ線のデータが
アクティブになった時に、8本のデータ線上に出力され
ているデータが主制御基板Cから払出制御基板Hへコマ
ンドとして送信される。
【0025】払出制御基板Hは、賞球や貸球の払出制御
を行うものであり、演算装置であるMPU51と、その
MPU51搭載されると共に実行される制御プログラム
や固定値データ等を記憶したROMエリア52と、MP
U51に搭載されてワークメモリ等として使用されるR
AMエリア53とを備えている。図8から図15に示す
フローチャートのプログラムは、ROMエリア52内に
記憶されている。また、払出制御基板HのRAMエリア
53には、残賞球数カウンタ53aと、貸球払出カウン
タ53bと、球貸払出中フラグ53cと、第1ソレノイ
ドフラグ53dと、ストッパフラグ53eと、バックア
ップエリア53fが設けらている。
【0026】残賞球数カウンタ53aは、前述した主制
御基板Cの残賞球数カウンタ33cと同様に、未払いの
賞球数を記憶するカウンタである。残賞球数カウンタ5
3aの値は、賞球コマンドによって主制御基板Cから払
出制御基板Hへ賞球の払い出しが指示される毎に、その
指示された賞球数が加算される。逆に、賞球カウントス
イッチ66が払い出された賞球を検出してから未検出に
なる毎に「1」ずつ減算される(オフ検出方式)。払出
制御基板Hは、この残賞球数カウンタ53aの値が
「0」になるまで、払出用モータ62を動作させて賞球
の払い出しを行うが、この残賞球数カウンタ53aの値
は後述する電源基板50によってバックアップされるの
で、賞球の払い出し途中でパチンコ機1の電源が切断さ
れた場合にも、そのパチンコ機1の電源を再投入するこ
とにより、払出制御基板Hは、残りの賞球(未払い分の
賞球)を正確に払い出すことができる。
【0027】貸球払出カウンタ53bは、払い出すべき
貸球の数を記憶するカウンタである。貸球は貸出金額1
00円毎に25球ずつ貸し出される。よって、1の球貸
し要求毎に貸出払出カウンタ53bの値に「25」が設
定される。貸球払出カウンタ53bの値が「1」以上で
且つ残賞球数カウンタ53aの値が「0」である場合に
は、図15のモータ駆動処理によって貸球の払い出し動
作が行われる。貸球払出カウンタ53bの値は、図14
の払出スイッチ読込処理により、貸球カウントスイッチ
67によって払い出された貸球が検出して未検出になる
毎に「1」ずつ減算される(オフ検出方式)。
【0028】球貸払出中フラグ53cは、貸球の払い出
し動作中(球貸し動作中)であることを示すフラグであ
り、球貸し動作の開始時にオンされ、球貸し動作が終了
するとオフされる。この球貸払出中フラグ53cのオン
中には賞球の払い出し動作を禁止することにより、球貸
し動作の最中に賞球の払い出し動作が行われないように
することができる。
【0029】第1ソレノイドフラグ53dは、第1ソレ
ノイド65の動作を認識するために設けられたフラグで
ある。この第1ソレノイドフラグ53dは、第1ソレノ
イドスイッチ65cがオンされた場合、即ち、第1ソレ
ノイド65のシャフト65aがコイル65bより上方側
へ突出している場合(仕切板64が貸球通路69を閉鎖
している状態)にオンされ、逆に、第1ソレノイドスイ
ッチ65cがオフされた場合、即ち、第1ソレノイド6
5のシャフト65aがコイル65bより下方側へ突出し
ている場合(仕切板64が賞球通路68を閉鎖している
状態)にオフされる(図3および図8参照)。払出制御
基板Hは、第1ソレノイドフラグ53dの状態を確認す
ることにより、仕切板64が賞球通路68側または貸球
通路69側を閉鎖しているかを認識することができる。
【0030】ストッパフラグ53eは、ストッパ71の
動作を認識するために設けられたフラグである。このス
トッパフラグ53eは、ストッパスイッチ73がオンさ
れている場合、即ち、ストッパ71が賞球通路68及び
貸球通路69を閉鎖している場合にオンされ、逆に、ス
トッパスイッチ73がオフされている場合、即ち、スト
ッパ71が賞球通路68または貸球通路を完全に閉鎖し
ていない場合にオフされる(図4および図9参照)。払
出制御基板Hは、ストッパフラグ53eの状態を確認す
ることにより、ストッパ71が賞球通路68および貸球
通路69を閉鎖しているか否かを確認することができ
る。
【0031】バックアップエリア53fは、前述した主
制御基板Cのバックアップエリア33dと同様に、停電
などの発生により電源が切断された場合、電源の再入時
に、パチンコ機1の状態を電源切断前の状態に復帰させ
るため、電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)
のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記
憶しておくためのエリアである。
【0032】MPU51は、バスライン54を介して入
出力ポート55に接続されている。この入出力ポート5
5は、上述した入力および出力が固定的なバッファ(イ
ンバータゲート)36,56を介して主制御基板Cと接
続されるほか、ドライバ回路57、第1ソレノイド6
5、第1ソレノイドスイッチ65c、第2ソレノイド7
2、ストッパスイッチ73、残高表示器13、返却ボタ
ン14、貸出ボタン15、貸出ボタンランプ16、カー
ド読取ユニット17、賞球カウントスイッチ66および
貸球カウントスイッチ67と接続されている。
【0033】ドライバ回路57は、払出用モータ62を
駆動し回転させるための回路である。このドライバ回路
57により払出用モータ62が回転されると、球受け部
材63(図3参照)が回転して賞球又は貸球の払い出し
が行われる。
【0034】第1ソレノイド65および第2ソレノイド
72は、自己保持型のキープソレノイドであり、従来の
オープンフレームソレノイドに高性能な永久磁石を組み
合わせ、コイル65b又は72bに瞬時(1パルス)の
通電でプランジャ(図示せず)がシャフト65a又は7
2aを吸引し、吸引後は永久磁石(図示せず)によりシ
ャフト65a又は72aを吸着保持させることにより、
この間の通電を不要にした省エネタイプのソレノイドで
ある。この第1ソレノイド65および第2ソレノイドの
キープソレノイドを用いることにより、バッテリー寿命
の延長や、発熱を少なくすることができる。
【0035】第1ソレノイド65の動作については図3
において、第2ソレノイドの動作については図4におい
て詳述する。なお、第1ソレノイド65または第2ソレ
ノイド72に、オン(通電)またはオフ(非通電)によ
りシャフトが動作する従来型のソレノイドを用いても良
い。払出用モータ62は賞球および貸球を払い出すため
のモータであり、払出用モータ62の駆動は、払出制御
基板Hによって制御される。
【0036】貸球カウントスイッチ67は、払出用モー
タ62を駆動することによって実際に払い出された貸球
を検出するためのスイッチであり、その出力は払出制御
基板Hへのみ入力される。この貸球カウントスイッチ6
7は、払出用モータ62および賞球カウントスイッチ6
6と共に後述する球払出装置60(図3参照)に搭載さ
れている。
【0037】第1ソレノイドスイッチ65cは、上記し
たように、第1ソレノイド65の状態を払出制御基板H
で認識するために設けられたスイッチであり、この第1
ソレノイドスイッチ65cがオンされることにより、R
AMエリア53内の第1ソレノイドフラグ53dがオン
され、逆に、第1ソレノイドスイッチ65cがオフされ
ることにより、第1ソレノイドフラグ53dもオフされ
る。第1ソレノイドスイッチ65cの配設位置について
は、図3のおいて詳述する。
【0038】ストッパスイッチ73は、上記したよう
に、ストッパ71の状態を払出制御基板Hで認識するた
めに設けられたスイッチであり、このストッパスイッチ
73がオンされることにより、RAMエリア53内のス
トッパフラグ53eがオンされ、逆に、ストッパスイッ
チ73がオフされることにより、ストッパフラグ53e
もオフされる。ストッパスイッチ73の配設位置につい
ては、図4において詳述する。
【0039】電源基板50は、パチンコ機1の駆動電圧
を供給するための基板であると共に、パチンコ機1の状
態に基づいてバックアップ用電圧の供給、リセット信
号、RAMクリア信号及び停電信号等を出力するもので
ある。主制御基板C及び払出制御基板Hは、この電源基
板50から供給される5Vの駆動電圧により駆動されて
いる。この電源基板50には、停電等の発生による電源
断時に、主制御基板Cおよび払出制御基板Hの各MPU
31,51のNMI端子へ停電信号を出力するための回
路である停電監視回路50aが設けられている。
【0040】この停電監視回路50aは、電源基板50
から出力される最も大きい電圧である直流安定24ボル
トの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった
場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号を出
力するように構成されている。この停電信号の出力によ
って、主制御基板Cおよび払出制御基板Hは、停電の発
生を認識し、停電処理(NMI割込処理、図5および図
10参照)を実行する。なお、電源基板50は、直流安
定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後におい
ても、停電時処理の実行に充分な時間の間(停電時処理
に好適な実行タイミングの待ち時間を含む)、制御系の
駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するよう
に構成されているので、主制御基板C及び払出制御基板
Hは、停電時処理を正常に実行することができる。
【0041】クリアスイッチ50bは、主制御基板Cお
よび払出制御基板Hの各RAMエリア33,53にバッ
クアップされるデータをクリアするためのスイッチであ
り、押しボタンタイプのスイッチで構成されている。こ
のクリアスイッチ50bが押下された状態でパチンコ機
1の電源が投入されると(停電解消による電源入を含
む)、RAMクリア信号が主制御基板Cおよび払出制御
基板Hへ出力され、RAMエリア33,53のデータが
それぞれクリアされる。
【0042】図3は、賞球および貸球の払い出し動作を
行う球払出装置60の正面断面図である。球払出装置6
0はパチンコ機1の裏面に配設されており(図示せ
ず)、払出制御基板Hにより、この球払出装置60の払
出用モータ62及び第1ソレノイド65が制御され、賞
球または貸球の払い出し動作を実行するものである。な
お、図3(a)は、賞球の払い出し動作時を示した図で
あり、図3(b)は、貸球の払い出し動作時を示した図
である。また、図3は停電時の制御ではなく通常時の制
御が行われているので、ストッパ71および第2ソレノ
イド72は動作しない。
【0043】この球払出装置60には、球タンク(図示
せず)から供給される球Pを該球払出装置60へ流入さ
せる流入通路61と、その流入した球Pを受け止めて、
その下流側へ搬送する球受け部材63とが配設されてお
り、この球受け部材63は、略同一形状に形成された一
対の搬送板63a,63bとを備えている。この球受け
部材63は、払出用モータ62と連結軸63cを介して
連結されており、払出用モータ62の回転に伴って連結
軸63cを回転中心として矢印R方向に回転されるもの
である。
【0044】球受け部材63の下流側には、流入通路6
1と連通する賞球通路68および貸球通路69が設けら
れている。これら賞球通路68と貸球通路69との分岐
部には、仕切板64が設けられており、この仕切板64
の下方には、賞球通路68と貸球通路69との間を仕切
る仕切ブロック70が形成されている。仕切板64は、
球払出装置60の後面(図3の紙面に対して奧側)に配
設された第1ソレノイド65と連結されている。この第
1ソレノイド65は、上記したように、自己保持型ソレ
ノイドであるので、第1ソレノイド65のシャフト65
aがコイル65bの上方側へ突出している状態では、図
3(a)に示すように、仕切板64は貸球通路69を閉
鎖する位置にあり、一方、第1ソレノイド65のシャフ
ト65aがコイル65bの下方側へ突出している状態で
は、図3(b)に示すように、仕切板64は賞球通路6
8を閉鎖する位置にある。
【0045】第1ソレノイド65には、シャフト65a
の位置を検出できる位置に第1ソレノイドスイッチ65
cが配設されており、この第1ソレノイドスイッチ65
cが検出した値に基づいて払出制御基板HのRAMエリ
ア53内に設けられた第1ソレノイドフラグ53dが設
定され、その設定に基づいて第1ソレノイド65の動作
が行われる。具体的には、仕切板64が賞球通路68を
開放している場合、即ち、第1ソレノイド65のシャフ
ト65aがコイル65bよりも上方側へ突出している場
合に、第1ソレノイドスイッチ65cがオンされている
場合に、第1ソレノイドスイッチ65cのオンを検出す
ることでRAMエリア53内の第1ソレノイドフラグ5
3dをオンして、仕切板64が賞球通路68側を開放し
ていることを払出制御基板Hが認識する。一方、仕切板
64が貸球通路69を開放している場合、即ち、第1ソ
レノイド65のシャフト65aがコイル65bよりも下
方側へ突出している場合に、第1ソレノイドスイッチ6
5cはオフされ、そのオフを検出することでRAMエリ
ア53内の第1ソレノイドフラグ53dをオフして仕切
板64が貸球通路69を開放していることを払出制御基
板Hが認識するのである。
【0046】賞球通路68は、流入通路61へ流入した
球Pを賞球として払い出す場合に球Pが排出される通路
であり、その下流部分には該賞球通路68を通過する球
Pを検出する賞球カウントスイッチ66が配設されてい
る。この賞球カウントスイッチ66は、賞球通路68の
一部を構成しており、その略中央部分には球Pが1個ず
つ通過可能な円形状の開口である賞球検出部66aが穿
設されている。かかる賞球検出部66aを球Pが通過す
ることにより、賞球通路68を通過した球Pを検出し
て、賞球として払い出された球Pの個数を計数(カウン
ト)することができる。
【0047】一方、貸球通路69は、流入通路61へ流
入した球Pを貸球として払い出す場合に球Pが排出され
る通路であり、その下流部分には該貸球通路69を通過
する球Pを検出する貸球カウントスイッチ67が配設さ
れている。この貸球カウントスイッチ67は、貸球通路
69の一部を構成しており、その略中央部分には球Pが
1個ずつ通過可能な円形状の開口である貸球検出部67
aが穿設されている。かかる貸球検出部67aを球Pが
通過することにより、貸球通路69を通過した球Pを検
出して、貸球として払い出された球Pの個数を計数する
ことができる。
【0048】なお、賞球カウントスイッチ66、貸球カ
ウントスイッチ67、第1ソレノイドスイッチ65cお
よびストッパスイッチ73は、磁気センサを備えた近接
スイッチで構成されているが、これに代えて、発光ダイ
オードやフォトトランジスタなどを組み合わせることに
より構成される光センサを使用しても良い。
【0049】ストッパ71は、停電発生等におけるパチ
ンコ機1の電源断時に、賞球通路68及び貸球通路69
を閉鎖するための部材である。このストッパ71は、停
電監視回路50aから払出制御基板HのMPU51のN
MI端子(図示せず)に停電信号が出力された場合に、
NMI割込処理(図10参照)によって制御され、第2
ソレノイド72が駆動されることにより連動して駆動制
御される。このストッパ71の球払出装置60の下流側
部分の先端は尖形形状に形成されており、賞球通路68
および貸球通路69の閉鎖時に、落下する球Pを持ち上
げて、確実に球Pを駐止(貯留)することができるよう
に構成されている。
【0050】また、ストッパ71は賞球通路68側の側
壁内部に配設されており、停電発生等における電源断時
には賞球通路68側から閉鎖されるように構成されてい
る。球払出装置60から払い出される球Pは、遊技状態
を考慮すると賞球通路68を多く通過するようになって
いる。よって、停電発生等における電源断時において、
球払出装置60は賞球を払い出している確率が貸球を払
い出している確率より高くなっている。また、球払出装
置60は、貸球通路69よりも賞球通路68の方が払出
用モータ62で払い出された球が早く通過するように構
成されている。従って、賞球通路68側からストッパ7
1で閉鎖することにより、より確実に球Pを球払出装置
60内に駐止(貯留)することができるのである。
【0051】なお、本実施例では、ストッパ71は、賞
球通路68及び貸球通路69と交わる方向から両通路6
8,69を閉鎖するが、これに代えて、賞球通路68又
は貸球通路69の下流側から上流側へ配置されるストッ
パを用いても良い。
【0052】ストッパスイッチ73は、ストッパ71を
検出するためのスイッチであり、ストッパ71が賞球通
路68及び貸球通路69を閉鎖した状態でオンされるよ
うに配設されている。このストッパスイッチ73がオン
することによって、払出制御基板HのRAMエリア53
内のストッパフラグ53eがオンされ、払出制御基板H
でストッパ71の動作状態を認識できるように構成され
ている。
【0053】ここで、球払出装置60の動作を説明する
と、図3(a)に示すように、第1ソレノイド65のシ
ャフト65aにより第1ソレノイドスイッチ65cがオ
ンされて、第1ソレノイドフラグ53dがオン状態の場
合は、仕切板64は貸球通路69を閉鎖して賞球通路6
8を開放した状態で停止している。一方、図3(b)に
示すように、第1ソレノイドスイッチ65cが第1ソレ
ノイド65のシャフト65aを検出できずにオフされ
て,第1ソレノイドフラグ53dがオフ状態の場合は、
仕切板64は賞球通路68を閉鎖して貸球通路69を開
放した状態で停止している。よって、図3(a)の状態
で払出用モータ62を作動させることにより、賞球の払
い出し動作が実行され、図3(b)の状態で払出用モー
タ62を作動させることにより、貸球の払い出し動作が
実行されるのである。
【0054】図4は、停電発生等により電源が断された
場合に、ストッパ71および第2ソレノイド72の動作
を行う球払出装置60の正面断面図である。なお、図4
(a)は、停電発生直前を示した図であり、図4(b)
は、停電発生直後を示した図であり、図4(c)は、停
電中を示した図であり、図4(d)は、復電処理中を示
した図であり、図4(e)は、復電処理終了直後を示し
た図である。なお、図4(a)〜図4(e)のすべてに
おいて、賞球の払い出し動作をしている最中を示した図
である。なお、貸球の払い出し動作においても同様の動
作が得られるものである。
【0055】図4(a)は、停電発生直前の球払出装置
60を示した図であり、払出用モータ62が矢印R方向
へ回転して賞球Pが払い出されて球払出装置60内を落
下している最中である。ストッパ71は賞球通路68側
の側壁内に収納されている状態である。この状態から停
電が発生して、払出制御基板Hにおいて、図10におい
て後述するNMI割込処理が行われ(図10、S71〜
S74参照)、図4(b)の状態へと遷移する。
【0056】図4(b)は、停電発生直後の球払出装置
60を示した図であり、図10に示すNMI割込処理に
より、第2ソレノイド72がオンされ、ストッパ71で
賞球通路68および貸球通路69が閉鎖される様子を示
している。ストッパ71で賞球通路68および貸球通路
69を閉鎖することにより、払出用モータ62から払い
出されて球払出装置60内を落下していた賞球Pが球払
出装置60内で駐止(貯留)される。ここで、ストッパ
スイッチ73はストッパ71を検出することでオンさ
れ、それに伴い、ストッパフラグ53eもオン状態とな
る(図9参照)。また、賞球カウントスイッチ66は、
賞球Pを検出してオン状態となっているが、残賞球数カ
ウンタ33c,53aは、賞球カウントスイッチ66が
賞球Pを検出(オン)してから未検出(オフ)になるま
で減算は行わないので、残賞球数カウンタ33c,53
aからは減算されていない状態である。
【0057】図4(c)は、停電中の球払出装置60を
示した図であり、ストッパ71により賞球通路68およ
び貸球通路69が閉鎖されたままの状態が保たれてお
り、払い出し途中の賞球Pが賞球カウントスイッチ66
で検出される前の状態で球払出装置60内で駐止されて
いる状態である。
【0058】図4(d)は、停電発生後に払出制御基板
Hにおいて復電処理(図11参照)が行われている最中
の球払出装置60を示した図であり、図11において後
述する復電処理が行われ(図11、S81〜S84及び
S89〜S93参照)、賞球通路68及び貸球通路69
を閉鎖していたストッパ71が賞球通路68側の側壁内
部へ収納されて、ストッパ71により駐止(貯留)され
ていた賞球Pが開放され、図4(e)に示す状態へと遷
移する。ここで、ストッパスイッチ73はオフされるの
で、それに伴い、ストッパフラグ53eもオフ状態とな
る(図9参照)。なお、この状態では依然として賞球カ
ウントスイッチ66がオン状態となっている。
【0059】図4(e)は、復電処理が終了して、スト
ッパ71により駐止(貯留)されていた賞球Pが再び落
下を開始して球払出装置60の外部へと払い出されてい
る状態を示した図である。この状態において、賞球カウ
ントスイッチ66は賞球Pに対して未検出(オフ)状態
となる。上記したように賞球カウントスイッチ66はオ
ンからオフに切り替わった時に残賞球数カウンタ33
c,53aから減算されるので、この状態において初め
て賞球Pが払い出されたことを主制御基板C及び払出制
御基板Hが認識するのである。
【0060】払出用モータ62から払い出された球Pが
落下して賞球カウントスイッチ66又は貸球カウントス
イッチ67で検出されるまでには所定時間(例えば、最
大200ms)の間隔がある。即ち、払出用モータ62
から払い出された球Pは落下して200ms経過後に各
カウントスイッチ66,67により検出される。この所
定時間内に停電が発生した場合、払出用モータ62から
払い出された球Pを補償しなければいけない。よって、
球Pを各カウントスイッチ66,67で確実に検出させ
るために主制御基板Cおよび払出制御基板H等を200
ms以上動作させることができるよう、停電後、主制御
基板Cおよび払出制御基板H等に所定時間(200m
s)以上駆動電圧を供給している。しかし、かかる所定
時間(停電監視時間)を長く持たせるためには、それ相
当の容量の大きなコンデンサ等が必要になり、その長さ
に応じて電源基板50の設計段階で不具合(電源基板5
0の大きさ、又は、製造コスト等)が生じていた。
【0061】そこで、ストッパ71を設け、そのストッ
パ71により停電発生時に払い出されていた球Pを賞球
カウントスイッチ66又は貸球カウントスイッチ67で
検出されて、残賞球数カウンタ33c,53a又は貸球
払出カウンタ53bで減算される前の段階で駐止(貯
留)することができる。これによって、球Pを補償する
ための停電監視時間を短く設定することができるので、
電源基板50を容易に設計することができると共に、電
源基板50の製造コストを低減することができる。
【0062】次に、図5から図7に示すフローチャート
を参照して、主制御基板Cで行われる各処理について説
明する。図5は、停電発生等により電源基板50の停電
監視回路50aから停電信号が出力された場合に主制御
基板Cで実行されるNMI割込処理のフローチャートで
ある。停電の発生等によりパチンコ機1の電源が断され
ると、停電監視回路50aから停電信号が主制御基板C
及び払出制御基板HのMPU31,51のNMI(Non
Maskble Interrupt)端子へ出力される。MPU31,
51は、NMI端子に停電信号が入力されると、実行中
の制御を中断して、図5及び図10のNMI割込処理を
開始する。停電信号が出力された後所定時間は、主制御
基板C及び払出制御基板Hの処理が実行可能なように、
電源基板50からは制御系の電力が供給されており、こ
の所定時間内に図5及び図10のNMI割込処理が実行
される。
【0063】図5のNMI割込処理では、まず、スタッ
クポインタをバックアップエリア33dに書き込み(S
1)、更に、各レジスタ及びI/O等の値をバックアッ
プエリア33dへ書き込んで(S2)、停電発生等によ
る電源断時の状態を記憶する。そして、その他の停電処
理を行い(S3)、その後は電源が完全に断して処理が
実行できなくなるまで、処理をループする。
【0064】図6は、パチンコ機1の電源入時に主制御
基板Cで実行される立ち上げ処理(復電処理)のフロー
チャートである。この処理では、バックアップが有効で
あれば、バックアップエリア33dに記憶された各デー
タを元の状態に戻し、遊技の制御が電源が断される前の
状態から続行する。一方、バックアップが有効でなかっ
たり、或いは、バックアップが有効であっても電源入時
にクリアスイッチ45が押下された場合には、初期化処
理を実行する。
【0065】まず、割込を禁止し(S11)、次に、本
来のスタック領域にスタックされているデータを壊さな
いために、仮のスタックポインタを設定する(S1
2)。そして、クリアスイッチ50bがオンされている
か否かを確認し(S13)、オンされていれば(S1
3:Yes)、処理をS15へ移行して初期化処理を実
行する。クリアスイッチ50bがオンされていなければ
(S13:No)、バックアップが有効であるか否かを
確認する(S14)。この確認は、RAMエリア33の
所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく記憶さ
れているか否かにより判断する。キーワードが正しく記
憶されていればバックアップは有効であり、逆に、キー
ワードが正しくなければバックアップデータは破壊され
ているので、そのバックアップは有効ではない。バック
アップが有効であれば(S14:Yes)、処理をS2
0へ移行して、主制御基板Cの各状態を電源が断前の状
態に復帰させる。一方、バックアップが有効でなければ
(S14:No)、処理をS15へ移行して初期化処理
を実行する。
【0066】S15からの初期化処理では、まず、正規
のスタックポインタを設定し、スタックの内容を整えた
後(S15)、RAMクリア及び初期化処理を実行して
(S16)、RAMエリア33及びI/O等の各値を初
期化する。その後、割込禁止状態のまま、立ち上げ終了
コマンドを払出制御基板Hへ送信し(S17)、主制御
基板Cで初期化処理が実行されて立ち上がったことを払
出制御基板Hへ報せる。払出制御基板Hは、主制御基板
Cに比べて処理が軽いので、主制御基板Cより先に立ち
上げ処理(復電処理)が終了する。よって、払出制御基
板Hは、主制御基板Cから送信される立ち上げ終了コマ
ンドを確実に受信することができる。主制御基板Cは、
立ち上げ終了コマンドの送信後は、払出制御基板Hも確
実に立ち上がっているので、割込を許可し(S18)、
処理をS19の各処理へ移行して、遊技の制御を開始す
る。
【0067】S20からの復帰処理(復電処理)では、
まず、バックアップエリア33dへ退避した各レジスタ
やI/O等の値をそのバックアップエリア33dから読
み出して、これら各データを元のレジスタやI/O等へ
書き込んで停電前(NMI割込発生前)の状態に戻す
(S20)。次に、バックアップエリア33dからスタ
ックポインタの値を読み出して、これをスタックポイン
タへ書き込み、停電前(NMI割込発生前)の状態に戻
す(S21)。その後、割込を許可し(S22)、許可
した割込を使って、賞球許可コマンドを払出制御基板H
へ送信して(S23)、その後、NMI割込をリターン
して、処理を電源断前に実行していたところへ戻して、
制御を電源断前の状態から続行する。これにより主制御
基板Cでの復電処理を終了する。
【0068】図7は、主制御基板Cの各処理(S19)
の中で実行される賞球処理のフローチャートである。賞
球処理は、普通入賞口6や図柄作動口9或いは可変入賞
装置10の大入賞口の開口10aへ入賞した球を検出す
る入賞検出処理(S31〜S36)と、賞球コマンドを
払出制御基板Hへ送信する賞球コマンド送信処理(S3
7〜S41)と、払出制御基板Hによって払い出された
賞球を検出する賞球検出処理(S42〜S44)との3
つの処理によって構成されている。
【0069】入賞検出処理では、まず、いずれかの普通
入賞スイッチ38〜41又は第1種始動口スイッチ42
により、球が検出されたか否かを確認する(S31)。
いずれかのスイッチ38〜41,42によって球が検出
された場合には(S31:Yes)、6個の賞球を払い
出すために、賞球ポインタ33bの値番目の賞球バッフ
ァ33aへ「6」を書き込み(S32)、賞球ポインタ
33bの値を「1」加算する(S33)。一方、いずれ
のスイッチ38〜41,42によっても球が検出されな
い場合には(S31:No)、S32及びS33の処理
をスキップしてS34の処理へ移行する。
【0070】S34の処理では、Vカウントスイッチ4
3又は10カウントスイッチ44により球が検出された
か否かを確認する(S34)。いずれかのスイッチ4
3,44によって球が検出された場合には(S34:Y
es)、15個の賞球を払い出すために、賞球ポインタ
33bの値番目の賞球バッファ33aへ「15」を書き
込み(S35)、賞球ポインタ33bの値を「1」加算
する(S36)。一方、いずれのスイッチ43,44に
よっても球が検出されない場合には(S34:No)、
S35及びS36の処理をスキップして、入賞検出処理
(S31〜S36)を終了し、賞球コマンド送信処理
(S37〜S41)へ移行する。
【0071】賞球コマンド送信処理では、まず、賞球ポ
インタ33bの値が「0」であるか否かを調べる(S3
7)。賞球ポインタ33bの値が「0」でなければ(S
37:No)、払い出すべき賞球数のデータが賞球バッ
ファ33aに記憶されているということなので、0番目
の賞球バッファ33aの値を賞球コマンドとしてセット
し、その賞球コマンドを払出制御基板Hへ送信する(S
38)。賞球コマンドの送信後は、その賞球コマンドに
よって送信した賞球数データである0番目の賞球バッフ
ァ33aの値を残賞球数カウンタ33cへ加算する(S
39)。そして、1番目以降の賞球バッファ33aの値
を小さいアドレス側へ順に1バイトずつシフトして(S
40)、賞球バッファ33aの値を更新すると共に、送
信した0番目の賞球バッファ33aの値を消去し、更
に、賞球ポインタ33bの値を「1」減算する(S4
1)。一方、S37の処理において、賞球ポインタ33
bの値が「0」であれば(S37:Yes)、払い出す
べき賞球数のデータは賞球バッファ33aに記憶されて
いないので、S38〜S41の各処理をスキップして、
賞球コマンド送信処理を終了し、S42〜S44の賞球
検出処理へ移行する。
【0072】賞球検出処理(S42〜S44)では、ま
ず、賞球カウントスイッチがオンからオフに切り替わっ
たか否かを判断する(S42)。賞球カウントスイッチ
66がオンからオフに切り替わった場合には(S42:
Yes)、賞球が1個払い出されたということなので、
残賞球数カウンタ33cの値を確認し(S43)、その
値が「0」でなければ(S43:No)、払い出された
賞球に対応して残賞球数カウンタ33cの値を「1」減
算する(S44)。一方、賞球カウントスイッチ66が
オンからオフに切り替わっていない場合には(S42:
No)、賞球はまだ払い出されていないので、また、賞
球カウントスイッチ66がオンからオフに切り替わった
場合でも残賞球数カウンタ33cの値が「0」であれば
(S42:Yes、S43:Yes)、残賞球数カウン
タ33cの値を減算することはできないので、S44の
処理をスキップして、賞球検出処理(S42〜S44)
を終了する。これにより、図7の賞球処理が終了する。
【0073】次に、図8から図15に示すフローチャー
トを参照して、払出制御基板Hで行われる各処理につい
て説明する。図8は、2ms毎にインターバル割込処理
として払出制御基板Hで実行される第1ソレノイド読取
処理のフローチャートである。この第1ソレノイド読取
処理が行われることより、第1ソレノイド65の機械的
な位置が第1ソレノイドスイッチ65cで検出され、そ
の検出値に応じて第1ソレノイドフラグ53fがオン又
はオフされる。この処理を行うことにより、払出制御基
板Hで第1ソレノイド65の動作を認識することができ
る。
【0074】第1ソレノイド読取処理では、まず、第1
ソレノイドスイッチ65cの状態は変化したか否かを確
認する(S51)。確認の結果、第1ソレノイドスイッ
チ65cの状態が変化していなければ(S51:N
o)、この第1ソレノイド読取処理を終了する一方、第
1ソレノイドスイッチ65cの状態が変化していれば
(S51:Yes)、S52の処理へ移行する。なお、
S51の処理において、第1ソレノイドスイッチ65c
のシャフト65aの検出方法は、ノイズ等の影響による
ばらつきを無くすため、複数回、シャフト65aの位置
の検出を行うものである。また、第1ソレノイドスイッ
チ65cの状態の変化とは、第1ソレノイドスイッチ6
5cがオンからオフ、又は、オフからオンに切り替わる
ことである。
【0075】S52の処理では、第1ソレノイドスイッ
チ65cは第1ソレノイド65のシャフト65aを検出
しているか否かを確認する(S52)。確認の結果、第
1ソレノイドスイッチ65cのシャフト65aが検出さ
れていれば(S52:Yes)、第1ソレノイド65の
シャフト65aがコイル65bより上方側へ突出してい
る状態、即ち、仕切板64が貸球通路69を閉鎖して賞
球通路68を開放している状態ということなので、第1
ソレノイドフラグ53fをオンして(S53)、この第
1ソレノイド読取処理を終了する。
【0076】一方、第1ソレノイドスイッチ65cが第
1ソレノイド65のシャフト65aを検出していなけれ
ば(S52:No)、第1ソレノイド65のシャフト6
5aがコイル65bより下方側へ突出している状態、即
ち、仕切板64が賞球通路68を閉鎖して貸球通路69
を開放している状態ということなので、第1ソレノイド
フラグ53fをオフして(S54)、この第1ソレノイ
ド読取処理を終了する。
【0077】図9は、2ms毎にインターバル割込処理
として払出制御基板Hで実行されるストッパスイッチ読
取処理のフローチャートである。このストッパスイッチ
読取処理が行われることにより、ストッパ71の機械的
な位置がストッパスイッチ73で検出され、その検出値
に応じてストッパフラグ53gがオン又はオフされる。
この処理を行うことにより、払出制御基板Hでストッパ
71の動作を認識することができる。
【0078】ストッパスイッチ読取処理では、まず、ス
トッパスイッチ73の状態は変化したか否かを確認する
(S61)。確認の結果、ストッパスイッチ73の状態
が変化していなければ(S61:No)、このストッパ
スイッチ読取処理を終了する一方、ストッパスイッチ7
3の状態が変化していれば(S61:Yes)、S62
の処理へ移行する。なお、S61の処理において、スト
ッパスイッチ73のストッパ71の検出方法は、第1ソ
レノイドスイッチ65cと同様、ノイズ等の影響による
ばらつきを無くすため、複数回、ストッパ71の位置の
検出を行うものである。また、ストッパスイッチ73ス
トッパスイッチ73の状態の変化とは、ストッパスイッ
チ73がオンからオフ、または、オフからオンに切り替
わることである。
【0079】S62の処理では、ストッパスイッチ73
はストッパ71を検出しているか否かを確認する(S6
2)。確認の結果、ストッパスイッチ73がストッパ7
1を検出していれば(S62:Yes)、ストッパ71
が賞球通路68および貸球通路69を閉鎖している状態
なので、ストッパフラグ53gをオンして(S63)、
このストッパスイッチ読取処理を終了する。一方、スト
ッパスイッチ73がストッパ71を検出していなければ
(S62:No)、ストッパ71が賞球通路68および
貸球通路69を閉鎖していない状態なので、ストッパフ
ラグ53gをオフして(S64)、このストッパスイッ
チ読取処理を終了する。
【0080】図10は、上記したように、払出制御基板
Hで実行されるNMI割込処理のフローチャートであ
る。払出制御基板Hで行われるNMI割込処理を実行す
ることにより、スタック等の内容をバックアップエリア
54hに書き込むと共に、ストッパ71により賞球通路
68および貸球通路69を閉鎖して、球払出装置60に
より払い出された球が賞球カウントスイッチ66および
貸球カウントスイッチ67で検出される前に球払出装置
60内に駐止(貯留)することができる。
【0081】図10のNMI割込処理では、まず、スタ
ックポインタをバックアップエリア53fへ書き込み
(S71)、更に、各レジスタ及びI/O等の値をバッ
クアップエリア53fへ書き込んで(S72)、停電発
生等による電源断時の状態を記憶する。そして、ストッ
パフラグ53gがオンであるか否かを確認し(S7
3)、ストッパフラグ53gがオフであれば(S73:
No)、賞球通路68及び貸球通路69が開放されてい
る状態なので、第2ソレノイド72をオンして、ストッ
パ71で賞球通路68および貸球通路69を閉鎖して
(S74)、その後、S75の処理へ移行する。一方、
S73の処理において、ストッパフラグ53gがオンさ
れていれば、すでに賞球通路68および貸球通路69は
ストッパ71により閉鎖されているので、S74の処理
をスキップしてS75の処理へ移行する。S75の処理
では、その他の停電処理を行い(S75)、その後は電
源が完全に断して処理が実行できなくなるまで、処理を
ループする。
【0082】このNMI割込処理を行うことにより、停
電発生等により電源が断された場合において、球払出装
置60によって払い出された球が賞球カウントスイッチ
66又は貸球カウントスイッチ67で検出される前に球
を駐止(貯留)することができる。
【0083】図11は、パチンコ機1の電源入時に払出
制御基板Hで実行される立ち上げ処理のフローチャート
である。この処理では、バックアップが有効であれば、
バックアップエリア53fに記憶された各データを元の
状態に戻し、払出制御基板Hを電源が断される前の状態
から続行する。一方、バックアップが有効でなかった
り、或いは、バックアップが有効であっても電源入時に
クリアスイッチ50bが押下された場合には、初期化処
理を実行する。
【0084】まず、割込を禁止し(S81)、次に、本
来のスタック領域にスタックされているデータを壊さな
いために、仮のスタックポインタを設定する(S8
2)。そして、クリアスイッチ50bが押下されている
か否かを確認し(S83)、オンされていれば(S8
3:Yes)、処理をS85へ移行して初期化処理を実
行する。クリアスイッチ50bが押下されていなければ
(S83:No)、バックアップが有効であるか否かを
確認する(S84)。この確認は、RAMエリア53の
所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく記憶さ
れているか否かにより判断する。キーワードが正しく記
憶されていればバックアップは有効であり、逆に、キー
ワードが正しくなければバックアップデータは破壊され
ているので、そのバックアップは有効ではない。バック
アップが有効であれば(S84:Yes)、処理をS8
9へ移行して、払出制御基板Hの各状態を電源断前の状
態に復帰させる。一方、バックアップが有効でなければ
(S84:No)、処理をS85へ移行して初期化処理
を実行する。
【0085】S85の処理からの初期化処理では、ま
ず、正規のスタックポインタを設定し、スタックの内容
を整えた後(S85)、RAMクリア及び初期化処理を
設定して(S86)、RAMエリア53およびI/O等
の各値を初期化する。その後、割込を許可して(S8
7)、図12に示すコマンド受信処理を実行可能とす
る。割込の許可後は、賞球や貸球の払出制御を行う処理
等の各処理を行う(S88)。
【0086】S89からの復電処理では、まず、バック
アップエリア53fへ退避した各レジスタやI/O等の
データをそのバックアップエリア53fから読み出して
これらの各データを元のレジスタやI/O等に書き込ん
で停電前(NMI割込発生前)の状態に戻す(S8
9)。更に、バックアップエリア53fからスタックポ
インタの値を読み出して、これをスタックポインタに書
き込んで停電前(NMI割込発生前)の状態に戻す(S
90)。その後、割込を許可して(S91)、主制御基
板Cからのコマンドを受信可能とする。割込の許可後
は、ストッパフラグ53eがオンしているか否かを確認
する(S92)。ストッパフラグ53eがオンしていれ
ば(S92:Yes)、ストッパ71が賞球通路68お
よび貸球通路69を閉鎖しているので、第2ソレノイド
72をオンして、賞球通路68および貸球通路69から
ストッパ71をはずして両通路68,69を開放した後
(S93)、NMI割込をリターンし、処理を電源断前
に実行していたところへ戻して、制御を電源前の状態か
ら続行する。これにより、賞球および貸球の検出が可能
になる。S92の処理において、ストッパフラグ53f
がオフされていれば(S92:No)、両通路68,6
9は開放されているので、S93の処理をスキップし
て、NMI割込をリターンし、処理を電源断前に状態に
戻す。
【0087】この復電処理(S89〜S93)を行うこ
とにより、賞球通路68及び貸球通路69を閉鎖してい
たストッパ71が賞球通路68側の側壁内部へと収納さ
れ、ストッパ71により球払出装置60内に駐止(貯
留)されていた球Pが開放される。
【0088】図12は、払出制御基板Hの割込処理で実
行されるコマンド受信処理のフローチャートである。主
制御基板Cから送信されたコマンドを払出制御基板Hが
受信すると、その度に割込が発生し、このコマンド受信
処理が実行される。なお、このコマンド受信処理を実行
する割込は、割込の禁止設定ができないノンマスカブル
割込ではなく、割込の禁止設定が可能な割込である。
【0089】コマンド受信処理では、まず、賞球コマン
ドを受信したか否かを確認する(S101)。受信した
コマンドが賞球コマンドであれば(S101:Ye
s)、その賞球コマンドの2バイト目のデータとして指
示される賞球数を残賞球数カウンタ53aへ加算し(S
102)、このコマンド受信処理を終了する。一方、受
信したコマンドが賞球コマンドではない場合には(S1
01:No)、受信したコマンドに応じた処理を実行し
て(S103)、このコマンド受信処理を終了する。
【0090】図13は、払出制御基板Hで実行される球
貸し動作処理のフローチャートである。この球貸し動作
処理では、まず、貸球払出中フラグ43dがオンされて
いるか否かにより(S111)、球貸し動作中であるか
否かを確認する。貸球払出中フラグ53cがオフされて
いれば(S111:オフ)、球貸し動作中ではないの
で、この場合には貸出ボタン15が押下されて球貸し要
求があるか否かを確認する(S112)。球貸し要求が
なければ(S112:No)、そのまま、この球貸し動
作処理を終了し、一方、球貸し要求があれば(S11
2:Yes)、賞球の払出中であるか否かを確認する
(S113)。賞球の払出中であれば(S113:Ye
s)、球貸し動作を行うことはできないので、この場合
にも、そのまま球貸し動作処理を終了する。
【0091】球貸し要求があり(S112:Yes)、
賞球の払出中でなければ(S113:No)、貸球払出
カウンタ43cの値に「25」を書き込む(S11
4)。そして、貸球払出中フラグ53cをオンして(S
115)、この球貸し動作処理を終了する。貸球払出カ
ウンタ53bに「0」以外の数値を書き込むことによ
り、後述するモータ駆動処理(図15参照)によって、
貸球の払い出しが開始される。
【0092】一方、S111の処理において、貸球払出
中フラグ53cがオンされていれば(S111:オ
ン)、球貸し動作中であるので、この場合には、貸球払
出カウンタ53bの値が「0」であるか否かを確認する
(S116)。貸球払出カウンタ53bの値が「0」で
なければ(S116:No)、未だ前回の球貸し要求分
の貸球は払い出されていないので(前回の貸球の払い出
しは完了していないので)、この場合には、そのまま球
貸し動作処理を終了する。
【0093】貸球払出カウンタ53bの値が「0」であ
れば(S116:Yes)、既に前回の球貸し要求分の
貸球は払い出されているので(既に前回の貸球の払い出
しは完了しているので)、新たな球貸し要求があるか否
かを確認する(S117)。新たな球貸し要求があれば
(S117:Yes)、処理をS114へ移行して、貸
球払出カウンタ53bの値に「25」の値を書き込み
(S114)、貸球払出中フラグ53cをオンして(S
115)、この球貸し動作処理を終了する。一方、S1
17の処理において、新たな球貸し要求がなければ(S
117:No)、貸球払出中フラグ53bをオフして
(S118)、この球貸し動作処理を終了する。
【0094】なお、本実施例において、貸球の払出動作
と賞球の払出動作とをそれぞれ別々に行うように制御し
ているが、必ずしも、この方式に限られるものではな
く、貸球の払出動作と賞球の払出動作とを、同時に或い
は並行して行うように構成しても良い。
【0095】図14は、払出制御基板Hにおける処理で
あり、2ms毎に発生するインターバル割込処理により
実行される払出スイッチ読込処理のフローチャートであ
る。この払出スイッチ読込処理によって、実際に払い出
された賞球および貸球の数がカウントされる。
【0096】この払出スイッチ読込処理では、まず、賞
球カウントスイッチ66がオンからオフに切り替わった
か否かを確認する(S121)。確認の結果、賞球カウ
ントスイッチ66がオンからオフに切り替わっていれば
(S121:Yes)、賞球が1個払い出されたという
ことなので、残賞球数カウンタ53aの値を確認し(S
122)、その値が「0」でなければ(S122:N
o)、払い出された賞球に対応して残賞球数カウンタ5
3aの値を「1」減算する(S123)。一方、賞球カ
ウントスイッチ66がオンからオフへ切り替わらない場
合には(S121:No)、賞球は払い出されていない
か、又は、賞球が賞球カウントスイッチ66上に留まっ
ているかなので、S122及びS123の処理をスキッ
プして、S124の処理へ移行する。又、賞球カウント
スイッチ66がオンからオフへ切り替わっても残賞球数
カウンタ53aの値が「0」であれば(S121:Ye
s、S122:Yes)、残賞球数カウンタ53aの値
を減算することはできないので、S123の処理をスキ
ップして、処理をS124の処理へ移行する。
【0097】S124の処理では、貸球カウントスイッ
チ67がオンからオフに切り替わったか否かを確認する
(S124)。確認の結果、貸球カウントスイッチ67
がオンからオフに切り替わっていれば(S124:Ye
s)、貸球が1個払い出されたということなので、貸球
払出カウンタ53bの値を確認し(S125)、その値
が「0」でなければ(S125:No)、払い出された
賞球に対応して貸球払出カウンタ53bの値を「1」減
算する(S126)。一方、貸球カウントスイッチ67
がオンからオフへ切り替わらない場合には(S124:
No)、貸球は払い出されていないか、又は、貸球が貸
球カウントスイッチ67上に留まっているかなので、S
125及びS126の処理をスキップして、この払出ス
イッチ読込処理を終了する。又、貸球カウントスイッチ
67がオンからオフへ切り替わっても貸球払出カウンタ
53bの値が「0」であれば(S124:Yes、S1
25:Yes)、貸球払出カウンタ53bの値を減算す
ることはできないので、S123の処理をスキップし
て、この払出スイッチ読込処理を終了する。
【0098】図15は、払出制御基板Hにおいて、0.
5ms毎に発生するインターバル割込処理により実行さ
れるモータ駆動処理のフローチャートである。このモー
タ駆動処理によって払出用モータ62が回転駆動され、
その回転に伴って球受け部材63が図3の矢印R方向に
回転されて、賞球または貸球の払い出し動作が行われ
る。なお、払い出しの行われた賞球数または貸球数は、
前記した払出スイッチ読込処理によってカウントされ
る。
【0099】このモータ駆動処理では、まず、残賞球数
カウンタ53aの値が「0」であるか否かを確認する
(S131)。確認の結果、残賞球数カウンタ53aの
値が「0」でなければ(S131:No)、払い出すべ
き賞球があるということなので、次に、第1ソレノイド
フラグ53dの状態を確認する(S132)。第1ソレ
ノイドフラグ53dがオフされていれば(S132:オ
フ)、第1ソレノイド65のシャフト65aがコイル6
5bよりも下方側へ突出している状態、即ち、仕切板6
4が賞球通路68を閉鎖して貸球通路69を開放してい
る状態なので、第1ソレノイド65をオン(通電)し
て、仕切板64で貸球通路69を閉鎖して賞球通路68
を開放した状態にし(S133)、払出用モータ62を
駆動して球(賞球)を払い出して(S137)、このモ
ータ駆動処理を終了する。
【0100】一方、S132の処理において、第1ソレ
ノイドフラグ53dがオンされていれば(S132:オ
ン)、第1ソレノイド65のシャフト65aがコイル6
5bよりも上方側へ突出している状態、即ち、仕切板6
4が貸球通路69を閉鎖して賞球通路68を開放してい
る状態なので、S133の処理をスキップして処理をS
137の処理へ移行させ、払出用モータ62を駆動して
球(賞球)を払い出し(S137)、このモータ駆動処
理を終了する。
【0101】S131の処理において、残賞球数カウン
タ53aの値が「0」である場合には(S131:Ye
s)、次に、貸球払出カウンタ53bの値が「0」であ
るか否かを確認する(S134)。確認の結果、貸球払
出カウンタ53bの値が「0」でなければ(S134:
No)、払い出すべき貸球があるということなので、次
に、第1ソレノイドフラグ53dの状態を確認する(S
135)。第1ソレノイドフラグ53dがオンされてい
れば(S135:オン)、第1ソレノイド65のシャフ
ト65aがコイル65bよりも上方側へ突出している状
態、即ち、仕切板64が貸球通路69を閉鎖して賞球通
路68を開放した状態なので、第1ソレノイド65をオ
ン(通電)して、仕切板64で賞球通路68を閉鎖して
賞球通路68を開放した状態にし(S136)、払出用
モータ62を駆動して球(貸球)を払い出して(S13
7)、このモータ駆動処理を終了する。
【0102】一方、S135の処理において、第1ソレ
ノイドフラグ53dがオフされていれば(S135:オ
フ)、第1ソレノイド65のシャフト65aがコイル6
5bよりも下方側へ突出している状態、即ち、仕切板6
4が賞球通路68を閉鎖して貸球通路69を開放してい
る状態なので、S136の処理をスキップして処理をS
137の処理へ移行させ、払出用モータ62を駆動して
球(貸球)を払い出し(S137)、このモータ駆動処
理を終了する。
【0103】S134の処理において、貸球払出カウン
タ53bの値が「0」であれば(S134:Yes)、
払い出すべき賞球も貸球もないので、払出用モータ62
を停止して(S138)、このモータ駆動処理を終了す
る。
【0104】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0105】例えば、本実施例では、ストッパ71を賞
球通路68側の側壁内部に収納して、賞球通路68を優
先的に閉鎖していたが、これに代えて、ストッパ71を
賞球通路68及び貸球通路69を同時に閉鎖することが
できるように、賞球通路68及び貸球通路69の側壁内
部(図3において、紙面手前側)に収納するように構成
しても良い。このように構成することにより、ストッパ
71は、図3において紙面手前側から奧側へ向けて駆動
されるので、賞球通路68及び貸球通路69を同時に閉
鎖することができる。よって、賞球通路68と貸球通路
69とを閉鎖する時のタイムラグを無くすことができ
る。
【0106】また、本実施例では、賞球カウントスイッ
チ66及び貸球カウントスイッチ67をオフ検出方式に
より、球Pを検出してから未検出になった状態で残賞球
数カウンタ33c,53aまたは貸球払出カウンタ53
bから減算していた。これに代えて、オン検出方式にし
て、球Pを検出した段階で残賞球数カウンタ33c,5
3aまたは貸球払出カウンタ53bから減算するように
構成しても良い。かかる場合においては、ストッパ71
の配設位置は、球払出装置60内の賞球カウントスイッ
チ66及び貸球カウントスイッチ67より上流側に配設
する。なお、ストッパ71を賞球カウントスイッチ66
及び貸球カウントスイッチ67に近づければ近づける
程、落下する球Pを確実に駐止(貯留)することができ
るのは当然である。
【0107】更に、本実施例では、1のストッパ71に
より賞球通路68及び貸球通路69を閉鎖していたが、
これに代えて、2若しくは2以上のストッパを用いて賞
球通路68及び貸球通路69のそれぞれを閉鎖するよう
に構成しても良い。2のストッパを用いることにより、
賞球通路68と貸球通路69とを閉鎖する時のタイムラ
グを少なくすることができる。
【0108】本実施例では、第1及び第2ソレノイド6
5,72のキープソレノイドを用いて仕切板64又はス
トッパ71をそれぞれ連動させて駆動制御させていた
が、これに代えて、キープソレノイドと同様の動作が保
たれる装置を用いて仕切板64及びストッパ71の駆動
制御を行っても良い。例えば、第2ソレノイド72のキ
ープソレノイドの代わりに、従来型のソレノイドを用い
て、非通電(オフ)時にストッパ71が賞球通路68及
び貸球通路69を閉鎖して、通電(オン)した場合にス
トッパ71が賞球通路68及び貸球通路69を開放する
ように構成しても良い。
【0109】本発明を上記実施例とは異なるタイプのパ
チンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりす
ると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当た
り状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるよ
うなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称さ
れる)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表
示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要
条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施し
ても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀
球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した
遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良
い。
【0110】なお、スロットマシンは、例えばコインを
投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバー
を操作することにより図柄が変動され、ストップボタン
を操作することにより図柄が停止されて確定される周知
のものである。従って、スロットマシンの基本概念とし
ては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に
図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手
段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が
開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の
操作に起因して、或いは、所定時間経過することによ
り、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特
定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特
別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え
たスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイ
ン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0111】なお、パチンコ機とスロットマシンとが融
合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図
柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手
段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないも
のが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)
に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操
作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボ
タンの操作に起因して、或いは、所定時間経過すること
により、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄
がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊
技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者に
は、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
【0112】以下に本発明の変形例を示す。請求項1記
載の遊技機において、前記遊技媒体駐止手段は、停電の
発生時に前記遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒
体を、前記検出手段が検出して前記残数記憶手段から減
算される前に駐止するものであることを特徴とする遊技
機1。遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体が落
下して検出手段に検出されるまでに所定時間の間隔があ
る。即ち、遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体
は落下して所定時間経過後に検出手段により検出され
る。この所定時間内に停電が発生した場合、遊技媒体払
出手段から払い出された遊技媒体を補償しなければなら
ない。よって、かかる遊技媒体を検出手段で確実に検出
させるために主制御手段および払出制御手段等を所定時
間以上動作させることができるよう、停電後、主制御手
段および払出制御手段等に所定時間以上、駆動電圧を供
給している。しかし、かかる所定時間内(停電監視時
間)を長く持たせるためには、それ相当の容量の大きな
コンデンサ等が必要になり、その長さに応じて電源基板
の設計段階で不具合(電源基板の大きさ、又は、製造コ
スト等)が生じる。そこで、遊技媒体駐止手段を設け、
その遊技媒体駐止手段により、停電発生時に払い出され
た遊技媒体を検出手段で検出される前の段階で駐止(貯
留)しておく。これによって、払い出し途中(遊技媒体
払出手段から払い出されて検出手段により検出する前ま
での落下中)に停電が発生した場合に、落下している遊
技媒体を検出手段で検出する前に遊技媒体駐止手段で駐
止することができる。従って、遊技媒体を補償するため
の停電監視時間を短く設定することができるので、電源
基板を容易に設計することができる。
【0113】請求項1記載の遊技機または遊技機1にお
いて、前記遊技媒体は球であり、前記遊技媒体払出手段
は、前記球が流入する流入路と、その流入路の下流側に
連通されると共に払い出される球が通過する球排出路と
を備えており、前記検出手段は、前記球排出路の下流側
に設けられており、前記遊技媒体駐止手段は、停電発生
時に前記球排出路を閉鎖するものであることを特徴とす
る遊技機2。遊技媒体駐止手段により球排出路を閉鎖す
ることで、遊技媒体が検出手段で検出され、前記残数記
憶手段から減算される前に球を駐止(貯留)することが
できる。よって、停電発生等における電源断時にもエラ
ー等を発生させることなく確実に球の払い出し動作を行
うことが出きる。
【0114】遊技機2において、前記遊技媒体駐止手段
は、停電解消(復電処理も含む)時に閉鎖していた前記
球排出路を開放するものであることを特徴とする遊技機
3。停電解消(復電処理も含む)時に遊技媒体駐止手段
で閉鎖していた球排出路を開放することにより、球の払
い出し動作を滞りなく行うことができる。
【0115】遊技機3において、前記球排出路は、賞球
の払い出しを行う第1排出路と、貸球の払い出しを行う
第2排出路とを備えており、前記遊技媒体駐止手段は、
1又は2のストッパ部材で前記第1排出路および第2排
出路を閉鎖するものであることを特徴とする遊技機4。
【0116】遊技機4において、前記遊技媒体駐止手段
のストッパ部材は、その先端の鉛直方向下側が尖形形状
に形成されていることを特徴とする遊技機5。ストッパ
部材の鉛直方向下側が尖形形状に形成されることによ
り、落下途中にある遊技媒体をストッパ部材の上側へ駐
止し易くすることができる。即ち、ストッパ部材の先端
と球排出路の側面とで遊技媒体をはさみ込んでしまうこ
とがなくなる。
【0117】遊技機4又は5において、前記第1排出路
は、前記第2排出路より球が前記検出手段へ到達する時
間が短く構成されており、前記遊技媒体駐止手段は、前
記第1排出路を優先的に閉鎖するものであることを特徴
とする遊技機6。球が検出手段へ早く到達する第1排出
路を優先的に閉鎖することで、停電発生時に球を確実に
遊技媒体駐止手段で駐止するための時間を短くすること
ができる。
【0118】遊技機4又は5において、前記遊技媒体駐
止手段は、前記第1排出路および第2排出路を同時に閉
鎖するものであることを特徴とする遊技機7。第1排出
路および第2排出路を同時に閉鎖することで、停電発生
時に球を確実に遊技媒体駐止手段で駐止するための時間
を短くすることができる。
【0119】遊技機1から7のいずれかにおいて、前記
遊技媒体駐止手段は、前記第1排出路および第2排出路
の前記検出手段より下流側または前記検出手段上(検出
手段と同位置)に配設されており、停電発生時に前記検
出手段の検出位置に球を駐止させるものであることを特
徴とする遊技機8。
【0120】遊技機8において、前記検出手段は、球を
検出してその検出が未検出になった場合に前記残数記憶
手段の内容を更新するものであることを特徴とする遊技
機9。
【0121】遊技機1から7のいずれかにおいて、前記
遊技媒体駐止手段は、前記第1排出路および第2排出路
の前記検出手段より上流側に配設されていることを特徴
とする遊技機10。
【0122】遊技機10において、前記検出手段は、球
を検出した場合に前記残数記憶手段の内容を更新するも
のであることを特徴とする遊技機11。
【0123】遊技機3から11のいずれかにおいて、前
記払出制御手段は、前記遊技媒体駐止手段が前記球排出
路を閉鎖しているか否かを検出するストッパ部材位置検
出手段を備えていることを特徴とする遊技機12。
【0124】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
12のいずれかにおいて、前記遊技媒体駐止手段は、非
通電状態においても状態を保つように構成されているこ
とを特徴とする遊技機13。遊技媒体駐止手段に使用さ
れる装置として、例えば、キープソレノイド等が例示さ
れる。
【0125】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
13のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であ
ることを特徴とする遊技機14。中でも、パチンコ機の
基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンド
ルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊
技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は
作動口を通過)することを必要条件として、表示装置に
おいて変動表示されている識別情報が所定時間後に確定
停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発
生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入
賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入
賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球の
みならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)
が付与されるものが挙げられる。
【0126】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
13のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシン
であることを特徴とする遊技機15。中でも、スロット
マシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる
識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する
可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバ
ー)の操作に起因して、或いは、所定時間経過すること
により、識別情報の変動が停止され、その停止時の確定
識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、
遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態
発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒
体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0127】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
13のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とス
ロットマシンとを融合させたものであることを特徴とす
る遊技機16。中でも、融合させた遊技機の基本構成と
しては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表
示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備
え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因
して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例え
ばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時
間経過することにより、識別情報の変動が停止され、そ
の停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必
要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させ
る特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を
使用すると共に、前記識別情報の変動開始に際しては所
定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多
くの球が払い出されるように構成されている遊技機」と
なる。
【0128】
【発明の効果】 請求項1記載の遊技機によれば、遊技
媒体駐止手段を配設することにより、遊技機に関する設
計が容易になるという効果がある。請求項2記載の遊技
機によれば、請求項1記載の遊技機の奏する効果に加
え、払い出し途中(遊技媒体払出手段から払い出されて
検出手段により検出する前までの落下中)に停電が発生
した場合に、落下している遊技媒体を検出手段で検出す
る前に遊技媒体駐止手段で駐止することができる。従っ
て、遊技媒体を補償するための停電監視時間を短く設定
することができるので、電源基板を容易に設計すること
ができるという効果がある。請求項3記載の遊技機によ
れば、請求項1又は2に記載の遊技機の奏する効果に加
え、遊技媒体駐止手段により球排出路を閉鎖すること
で、遊技媒体が検出手段で検出され、前記残数記憶手段
から減算される前に球を駐止(貯留)することができ
る。よって、停電発生等における電源断時にもエラー等
を発生させることなく確実に球の払い出し動作を行うこ
とができるという効果がある。請求項4記載の遊技機に
よれば、請求項3記載の遊技機の奏する効果に加え、停
電解消(復電処理も含む)時に遊技媒体駐止手段で閉鎖
していた球排出路を開放することにより、球の払い出し
動作を滞りなく行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ機の遊技盤
の正面図である。
【図2】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図
である。
【図3】 球払出装置の断面図である。
【図4】 停電発生等により電源が断された場合に、ス
トッパおよび第2ソレノイドの動作を行う球払出装置の
正面断面図である。図4(a)は、停電発生直前を示し
た図であり、図4(b)は、停電発生直後を示した図で
あり、図4(c)は、停電中を示した図であり、図4
(d)は、復電処理中を示した図であり、図4(e)
は、復電処理終了直後を示した図である。
【図5】 主制御基板で実行されるNMI割込処理のフ
ローチャートである。
【図6】 主制御基板で実行される立ち上げ処理のフロ
ーチャートである。
【図7】 主制御基板で実行される賞球処理のフローチ
ャートである。
【図8】 払出制御基板で実行される第1ソレノイド読
込処理のフローチャートである。
【図9】 払出制御基板で実行されるストッパスイッチ
読込処理のフローチャートである。
【図10】 払出制御基板で実行されるNMI割込処理
のフローチャートである。
【図11】 払出制御基板で実行される立ち上げ処理の
フローチャートである。
【図12】 払出制御基板で実行されるコマンド受信処
理のフローチャートである。
【図13】 払出制御基板で実行される球貸し動作処理
のフローチャートである。
【図14】 払出制御基板で実行される払出スイッチ読
込処理のフローチャートである。
【図15】 払出制御基板で実行されるモータ駆動処理
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 33c,53a 残賞球数カウンタ(残数記憶手段) 33d,53f バックアップエリア(バックアップ
記憶手段) 53b 貸球払出カウンタ(残数記憶手段) 60 球払出装置(遊技媒体払出手段の一
部) 62 払出用モータ(遊技媒体払出手段の
一部) 66 賞球カウントスイッチ(検出手段の
一部) 67 貸球カウントスイッチ(検出手段の
一部) 71 ストッパ(遊技媒体駐止手段の一
部) 72 第2ソレノイド(遊技媒体駐止手段
の一部) C 主制御基板(主制御手段) H 払出制御基板(払出制御手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技の制御を行う主制御手段と、その主
    制御手段から出力される指示に基づいて所定の有価価値
    を有する遊技媒体を払い出す払出制御手段とを備えた遊
    技機において、 前記払出制御手段は、前記遊技媒体の払い出しを行う遊
    技媒体払出手段と、その遊技媒体払出手段から払い出さ
    れた遊技媒体を検出する検出手段と、前記遊技媒体の残
    数を記憶する残数記憶手段と、その残数記憶手段の内容
    を停電等による電源の切断後においても保持するバック
    アップ記憶手段と、前記遊技媒体払出手段から払い出さ
    れた遊技媒体を駐止する遊技媒体駐止手段とを備えてい
    ることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遊技媒体駐止手段は、停電の発生時
    に前記遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体を、
    前記検出手段が検出して前記残数記憶手段から減算され
    る前に駐止するものであることを特徴とする請求項1記
    載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技媒体は球であり、前記遊技媒体
    払出手段は、前記球が流入する流入路と、その流入路の
    下流側に連通されると共に払い出される球が通過する球
    排出路とを備えており、前記検出手段は、前記球排出路
    の下流側に設けられており、前記遊技媒体駐止手段は、
    停電発生時に前記球排出路を閉鎖するものであることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技媒体駐止手段は、停電解消時に
    閉鎖していた前記球排出路を開放するものであることを
    特徴とする請求項3記載の遊技機。
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