JP2003180841A - 胃瘻用カテーテル・キット - Google Patents

胃瘻用カテーテル・キット

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JP2003180841A JP2001380766A JP2001380766A JP2003180841A JP 2003180841 A JP2003180841 A JP 2003180841A JP 2001380766 A JP2001380766 A JP 2001380766A JP 2001380766 A JP2001380766 A JP 2001380766A JP 2003180841 A JP2003180841 A JP 2003180841A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のイントロデューサ法による利点、すなわ
ち、創部が細菌に感染する可能性が小さいという利点を
享受しつつ、それによる欠点、すなわち、胃内固定具が
本来果たすべき抜去防止機能がその胃内固定具の損傷に
起因して損なわれてしまうという欠点を克服する。 【解決手段】チューブ10に装着された非バルーン型の
胃内固定具12を引き伸ばすためのロッド14を中空化
し、さらに、そのロッドが胃内固定具に係合させられて
いる状態においてそのロッド内の通路40を胃内の空間
に連絡させる通路44をその胃内固定具に設ける。これ
により、それらロッドと胃内固定具とに、連続したガイ
ド・ワイヤ20を挿通させることが可能となり、ひいて
は、チューブと胃内固定具とロッドとの組立体をイント
ロデューサ法で胃内に挿入する際に、その組立体の挿入
をガイド・ワイヤによって正確に誘導可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体の胃瘻に関連
して用いられるカテーテル・キットおよびその使用方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】食物の嚥下が困難であるかまたは不可能
である患者に対して経腸栄養剤を投与することが既に行
われている。このような投与を実現する一手法として、
患者の腹壁および胃壁に造設された胃瘻を経て経腸栄養
剤を体外から胃内に注入する手法が存在する。これは胃
瘻栄養管理といわれる。
【0003】この胃瘻栄養管理を施行するためには、患
者の腹壁および胃壁に胃瘻を造設することが必要であ
る。この胃瘻は、開腹手術によって造設することは可能
であるが、近年、手術時間の短縮および術後患者の早期
回復という利点を有する経皮内視鏡的胃瘻造設術(Perc
utaneous Endoscopic Gastrostomy:PEG)の実施が広
く普及しつつある。
【0004】このPEGを実施するためにカテーテル・
キットが使用される。これは、患者の腹壁と胃壁とを貫
通する胃瘻を造設するために用いられるとともに、胃内
に埋設された埋設状態で栄養を体外から胃内に導入する
ために用いられる。
【0005】なお付言すれば、カテーテル・キットのタ
イプとして、栄養導入には使用できるが胃瘻造設に使用
できないタイプが存在する。使用目的の如何を問わず、
チューブは長期間の使用に耐えるようには設計されてい
ないのが現実であり、使用期間が限度を超えないうち
に、新しいチューブに交換することが行われている。そ
して、その交換のためのチューブを含むカテーテル・キ
ットは、栄養導入には使用できるが胃瘻造設には使用で
きない場合があるのである。
【0006】このような事情を考慮し、以下、栄養導入
のみならず胃瘻造設にも使用できるタイプを胃瘻造設用
カテーテル・キットというのに対し、栄養導入にしか使
用できないタイプ、すなわち、チューブの交換を目的と
したタイプを胃瘻栄養管理用カテーテル・キットという
ことにより、両者を区別する。
【0007】ただし、栄養導入については、いずれもタ
イプでも実現可能であるから、栄養導入という機能を前
提として両タイプを論ずれば足りる場合には、両タイプ
を区別する意味はない。また、両タイプは胃瘻用カテー
テル・キットと総称される。
【0008】胃瘻用カテーテル・キットは、一般に、
(a)栄養を体外から胃内に導入する栄養通路が内部に
形成されたチューブと、(b)そのチューブのうち、前
記埋設状態において胃内に位置することとなる部分に設
けられ、そのチューブが患者から抜去されないようにそ
のチューブを胃壁に固定する胃内固定具とを含むように
構成される。
【0009】その胃瘻用カテーテル・キットの一要素と
して販売されるか否かは別として、チューブは、胃内固
定具のみならず、体外固定具とも一緒に使用される。こ
の体外固定具は、チューブのうち、前記埋設状態におい
て体外に位置することとなる部分に設けられ、そのチュ
ーブが胃内に埋没しないようにそのチューブを腹壁に固
定するものである。それら体外固定具と胃内固定具との
共同作用により、チューブを腹壁および胃壁に対して相
対的に位置決めすることが可能となる。
【0010】チューブが腹壁と胃壁とに挿入された後で
あって、その挿入部位に胃瘻が完成しないうちは、その
胃瘻造設部位において胃壁と腹壁とが互いに密着してい
る状態で維持されることが重要である。それら胃壁と腹
壁とが胃瘻造設部位において互いに離開してしまうと、
例えば、急性腹膜炎が引き起こされる可能性がある。
【0011】前述のPEGは大きく2つに分類される。
第1の手法は、患者の腹壁および胃壁を経て胃内にチュ
ーブを挿入する、イントロデューサ法といわれる手法で
ある。第2の手法は、プル法およびプッシュ法である。
【0012】第2の手法においては、プル法であれプッ
シュ法であれ、患者の腹壁および胃壁を経て胃内にガイ
ド・ワイヤが挿入され、その後、口腔から胃内に挿入さ
れた後に口腔から体外に引き出される内視鏡によりその
ガイド・ワイヤが牽引され、それにより、その内視鏡と
一緒にガイド・ワイヤが口腔から体外に引き出される。
その後、そのガイド・ワイヤを利用してチューブが口腔
から胃内に挿入される。
【0013】ただし、チューブの胃内への挿入は、プル
法においては、ガイド・ワイヤにチューブを胃内に牽引
させることにより行われ、これに対し、プッシュ法にお
いては、チューブを胃内に押し込むことにより行われ
る。
【0014】前述のイントロデューサ法を実施する場合
には、胃内固定具およびチューブが、胃瘻内の狭い瘻孔
を経て体外から胃内に挿入できるような構成とされてい
なければならない。
【0015】そして、従来、その胃内固定具は、薄いシ
ェルにより構成されて膨張および収縮が可能なバルーン
を含み、かつ、そのバルーンに対する流体(例えば、滅
菌蒸留水)の供給・排出によって当該胃内固定具の膨張
と収縮とを選択的に実現するバルーン型として構成され
るのが一般的であった。
【0016】これに対して、前述のプル法またはプッシ
ュ法を実施する場合には、上述のイントロデューサ法を
実施する場合とは異なり、胃内固定具およびチューブを
狭い瘻孔を経て体外から胃内に挿入することは必要では
ない。そのため、この場合、胃内固定具は、上述のバル
ーンより大形で高剛性を有する非バルーン型として構成
されるのが一般的である。
【0017】胃内固定具が非バルーン型である場合に
は、胃内固定具が予定外に変形する可能性は小さいた
め、そのような胃内固定具と前述の体外固定具との共同
作用により、胃壁と腹壁とが胃瘻造設部位において互い
に密着することが重要である時期にそれに反して互いに
離開してしまう可能性は小さい。
【0018】これに対し、胃内固定具がバルーン型であ
る場合には、その破裂等の損傷によって予定外にしぼん
でしまう可能性がある。胃内固定具がしぼんでしまう
と、胃壁と腹壁とを密着状態に維持することに支障を来
たし、胃壁と腹壁との予定外の離開によって急性腹膜炎
等の合併症が引き起こされる可能性がある。
【0019】すなわち、プル法またはプッシュ法を採用
した場合には、胃内固定具の高剛性により、胃壁と腹壁
との予定外の離開によって急性腹膜炎等の合併症が引き
起こされる可能性は小さいという利点があるのである。
【0020】しかしながら、それらプル法またはプッシ
ュ法を実施する場合には、次のような欠点がある。それ
らプル法およびプッシュ法は、胃瘻造設時にチューブが
口腔および食道を通過する。それら口腔および食道は、
細菌叢の培地であるから、それらプル法またはプッシュ
法を実施する場合には、チューブがそれら口腔および食
道を通過する際に、細菌で汚染される可能性が高く、ひ
いては、患者のうちの胃瘻造設部位すなわち創部が細菌
に感染してしまう可能性が大きい。
【0021】これに対し、上述のイントロデューサ法を
実施する場合には、チューブが口腔および食道という細
菌叢の培地を通過せずに済むため、創部が細菌に感染し
てしまう可能性が小さい。
【0022】すなわち、イントロデューサ法を実施する
場合には、創部が細菌に感染する可能性が小さいという
利点があるのである。
【0023】また、プル法またはプッシュ法を実施する
場合には、チューブが胃内に埋設された後に、再度内視
鏡を口腔から胃内に挿入し、その埋設されたチューブの
位置を確認することが必要である場合がある。そのた
め、それらプル法またはプッシュ法を実施する場合に
は、手技が煩雑であるとともに、患者の負担も大きいと
いう欠点もある。
【0024】これに対し、イントロデューサ法を実施す
る場合には、内視鏡でチューブの挿入を確認する際にそ
の挿入の位置も併せて確認することが可能であるため、
内視鏡の再度の挿入が必要となる場合はない。
【0025】以上の説明から明らかなように、プル法お
よびプッシュ法とイントロデューサ法との間には、一方
の利点を他方の欠点とする関係があるのであり、欠点の
ないPEGを提案する余地が残されている。
【0026】米国特許第4,863,438号公報、同
第4,944,732号公報および同第5,248,3
02号公報には、外力によって弾性変形可能な非バルー
ン型の胃内固定具であって、自由状態ではチューブから
それの半径方向外側に張り出した張出し状態にあるが、
外力が作用させられた外力作用状態では、当該胃内固定
具をチューブと同軸に投影して得られる投影面積が張出
し状態より減少するものが開示されている。
【0027】具体的には、それら米国特許公報の記載に
よれば、チューブを胃瘻を経て体外から胃内に挿入しよ
うとする際には、棒状のオブチュレータが、そのチュー
ブの内側または外側において、そのチューブの先端部に
配置された胃内固定具に到達するまで挿入され、そのオ
ブチュレータがさらに押し込まれることにより、その胃
内固定具がチューブと同軸に弾性的に引き伸ばされる。
この引き伸ばしにより、胃内固定具の前記投影面積が減
少させられる。
【0028】さらに、それら米国特許公報に記載の従来
技術によれば、その投影面積減少状態で、チューブが胃
内固定具と一緒に、胃瘻を経て体外から胃内に挿入され
る。その挿入後、オブチュレータがチューブから抜去さ
れ、それに伴い、胃内固定具が前記張出し状態に復元
し、その結果、チューブの胃瘻からの抜去が防止され
る。
【0029】その従来技術においては、胃内固定具が非
バルーン型であるため、チューブが胃内に埋設された
後、バルーン型である場合とは異なり、予定された機
能、すなわち、チューブの胃瘻からの抜去を防止すると
いう抜去防止機能が損なわれる可能性は大きくない。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それら
米国特許公報はいずれも、上述のチューブおよび胃内固
定具を、患者に既に造設された胃瘻を経て体外から胃内
に挿入する技術を開示してはいるが、それらチューブお
よび胃内固定具を利用して患者に胃瘻を造設する技術を
開示してはいない。
【0031】すなわち、それら米国特許公報はいずれ
も、それらチューブおよび胃内固定具を前述のイントロ
デューサ法のもとに使用することを開示してはいないの
である。
【0032】そのイントロデューサ法を、それら米国特
許公報に記載のチューブおよび胃内固定具を単に用いて
実施することが提案される。しかし、その提案では、患
者に胃瘻を適切に造設することは極めて困難であると推
定される。以下、その理由を具体的に説明する。
【0033】イントロデューサ法によって胃瘻を造設し
ようとする場合には、一般に、その造設開始に伴い、患
者の腹壁および胃壁に、チューブを挿入すべきチューブ
挿入部位において、針等により、腹壁と胃壁とを貫通す
る貫通孔が形成されるとともに、胃壁が腹壁に対してみ
だりに動くことがないように胃壁が腹壁に固定される。
【0034】この状態で、チューブおよび胃内固定具が
上記貫通孔を経て体外から胃内に挿入されることになる
が、現実には、胃壁を腹壁に完全に固定することは困難
であって、術中に胃壁が動いてしまう。
【0035】そのため、それらチューブおよび胃内固定
具の挿入経路が、実際の腹壁と胃壁との相対位置との関
係において適切でないと、それらチューブおよび胃内固
定具を胃内に適切に挿入することができない。その結
果、胃瘻の造設を適切に行うこともできないのである。
【0036】以上説明した事情を背景に、本発明は、従
来のイントロデューサ法による利点を享受しつつ、その
従来のイントロデューサ法による欠点を克服するために
利用可能な胃瘻用カテーテル・キットを提供することを
課題としてなされたものである。
【0037】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
によって下記各態様が得られる。各態様は、項に区分
し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引
用する形式で記載する。これは、本明細書に記載の技術
的特徴のいくつかおよびそれらの組合せのいくつかの理
解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特
徴やそれらの組合せが以下の態様に限定されると解釈さ
れるべきではない。
【0038】(1) 生体の胃内に埋設された埋設状態
で栄養を体外から胃内に導入するために用いられる胃瘻
用カテーテル・キットであって、前記栄養を体外から胃
内に導入する栄養通路が内部に形成されたチューブと、
そのチューブのうち、前記埋設状態において胃内に位置
することとなる部分に設けられ、そのチューブが生体か
ら抜去されないようにそのチューブを胃壁に固定する、
弾性変形可能な非バルーン型の胃内固定具であって、自
由状態では前記チューブからそれの半径方向外側に張り
出した張出し状態にあるが、外力が作用させられた外力
作用状態では、当該胃内固定具を前記チューブと同軸に
投影して得られる投影面積が前記張出し状態より減少す
るものと、その胃内固定具にそれから抜去可能に係合さ
せられ、その係合状態においては、前記埋設状態におい
て前記外力を体外から前記胃内固定具に伝達する中空ロ
ッドであって、内部にロッド内通路を有するものとを含
み、かつ、前記胃内固定具が、前記係合状態において前
記ロッド内通路を胃内の空間に連絡させる連絡通路を有
する胃瘻用カテーテル・キット。
【0039】このカテーテル・キットは、胃瘻造設とい
う用途に使用することが可能である。その胃瘻造設に
は、前述のように、チューブおよび胃内固定具を一緒に
体外から胃内に挿入する際、その挿入の経路を適切化す
ることが重要である。具体的には、そのチューブ挿入に
先立って生体の皮膚と腹壁と胃壁とにそれぞれ形成され
た孔を互いに一致させ、その状態でチューブ挿入を行う
ことが重要である。
【0040】一方、本項に係るカテーテル・キットにお
いては、胃内固定具の前記投影面積を一時的に減少させ
るために中空ロッドが使用され、その中空ロッドの内部
にはロッド内通路が設けられている。このロッド内通路
に関連し、中空ロッドが胃内固定具に係合させられてい
る係合状態においてそのロッド内通路を胃内空間に連絡
させる連絡通路がその胃内固定具に設けられている。
【0041】したがって、本項に係るカテーテル・キッ
トにおいては、中空ロッドと胃内固定具との係合状態、
すなわち、胃内固定具の投影面積減少状態において、そ
れら中空ロッドと胃内固定具とに、連続したワイヤを挿
通させることが可能となっている。
【0042】一方、そのワイヤは、ガイド・ワイヤとし
て構成することが可能である。ガイド・ワイヤは、胃瘻
の造設開始に伴って腹壁と胃壁とを貫通するように形成
された貫通孔に挿通されて使用される。このガイド・ワ
イヤは、中空ロッドに挿通されて使用されるとともに、
その挿通状態で中空ロッドを案内することにより、チュ
ーブが前記貫通孔を経て体外から胃内に挿入されること
を誘導する。
【0043】ガイド・ワイヤが上記貫通孔に挿通されれ
ば、そのガイド・ワイヤから腹壁と胃壁とに、生体の皮
膚の表面の接線方向(横方向)に力が作用させられる。
その力により、チューブの胃内への挿入に先立って生体
の皮膚と腹壁と胃壁とにそれぞれ形成された孔がそのガ
イド・ワイヤに沿って一列に並ばせられ、その結果、チ
ューブの挿入経路が適切化されるとともに安定化させら
れる。
【0044】以上の説明から明らかなように、本項に係
るカテーテル・キットにおいては、体外に位置する作業
者の操作によって胃内固定具の投影面積を減少させるた
めのロッドが設けられ、かつ、そのロッドが中空化され
るとともに、胃内固定具に連絡通路が設けられ、それに
より、チューブと胃内固定具と中空ロッドとの組立体が
ガイド・ワイヤに案内されて体外から胃内に挿入される
ことが誘導可能になっている。
【0045】さらに、本項に係るカテーテル・キットに
おいては、胃内固定具が非バルーン型とされていて、破
裂等の損傷によって抜去防止機能が阻害されることがな
いようになっている。
【0046】したがって、本項に係るカテーテル・キッ
トによれば、従来のイントロデューサ法による利点、す
なわち、創部が細菌に感染する可能性がプル法およびプ
ッシュ法より小さいという利点を享受しつつ、その従来
のイントロデューサ法による欠点、すなわち、胃内固定
具が本来果たすべき抜去防止機能がその胃内固定具の損
傷に起因して損なわれてしまうという欠点を克服するこ
とが容易になる。
【0047】本項に係るカテーテル・キットは、胃瘻が
完成した後に、現に使用しているチューブを新品に交換
することを目的として使用することも可能である。この
用途においては、現に使用しているチューブが生体から
抜去された後、新品のカテーテル・キットにつき、中空
ロッドを使用して胃内固定具の投影面積を減少させた状
態でチューブが胃瘻を経て胃内に挿入される。この挿入
の際には、前述のガイド・ワイヤの使用が省略されるの
が一般的である。
【0048】本項において「生体」は、人間を含むよう
に定義することが可能であるのはもちろんであるが、人
間以外の動物を含むように定義することも可能である。
【0049】(2) さらに、前記チューブのうち、前
記埋設状態において体外に位置することとなる部分に設
けられ、そのチューブが胃内に埋没しないようにそのチ
ューブを腹壁に固定する体外固定具を含み、かつ、その
体外固定具と前記胃内固定具との共同作用により、前記
チューブを腹壁および胃壁に対して相対的に位置決めす
る(1)項に記載の胃瘻用カテーテル・キット。
【0050】このカテーテル・キットによれば、互いに
共同してチューブを生体に対して位置決めする胃内固定
具と体外固定具との双方が提供される。
【0051】(3) さらに、前記生体における胃瘻の
造設開始に伴ってその生体の腹壁と胃壁とを貫通するよ
うに形成された貫通孔に挿通されて使用されるガイド・
ワイヤであって、前記ロッド内通路と前記連絡通路とに
挿通されて使用されるとともに、その挿通状態で前記チ
ューブと胃内固定具と中空ロッドとの組立体を案内する
ことにより、その組立体が前記貫通孔を経て体外から胃
内に挿入されることを誘導するガイド・ワイヤを含む
(1)または(2)項に記載の胃瘻用カテーテル・キッ
ト。
【0052】このカテーテル・キットによれば、中空ロ
ッドのロッド内通路と胃内固定具の連絡通路とに一緒に
挿通されるべきガイド・ワイヤの存在により、胃内固定
具が非バルーン型でありながらイントロデューサ法で生
体に胃瘻を適切に造設することが容易になる。
【0053】(4) 前記中空ロッドが、前記係合状態
において、前記胃内固定具の外側に配置されるととも
に、その胃内固定具と概して平行な方向に圧縮力を前記
胃内固定具に伝達し、その胃内固定具が、その伝達され
た圧縮力によって同軸に弾性的に引き伸ばされ、それに
より、前記投影面積が減少させられる(1)ないし
(3)項のいずれかに記載の胃瘻用カテーテル・キッ
ト。
【0054】(5) 前記中空ロッドが、前記係合状態
において、前記胃内固定具の内側に配置されるととも
に、その胃内固定具と概して平行な方向に圧縮力を前記
胃内固定具に伝達し、その胃内固定具が、その伝達され
た圧縮力によって同軸に弾性的に引き伸ばされ、それに
より、前記投影面積が減少させられる(1)ないし
(3)項のいずれかに記載の胃瘻用カテーテル・キッ
ト。
【0055】(6) 前記胃内固定具が、中空構造を有
しており、前記中空ロッドが、前記係合状態において、
前記胃内固定具のうち、前記伝達された圧縮力によって
その胃内固定具が引き伸ばされることとなる部位に係合
させられる(4)または(5)項に記載の胃瘻用カテー
テル・キット。
【0056】(7) 前記部位が、前記胃内固定具のう
ち、前記中空ロッドの先端部に対向する部位とされてい
る(6)項に記載の胃瘻用カテーテル・キット。
【0057】(8) 前記胃内固定具が、前記中空ロッ
ドの先端部と係合させられる係合部を含み、前記連絡通
路が、その係合部に接続されている(1)ないし(7)
項のいずれかに記載の胃瘻用カテーテル・キット。
【0058】(9) 前記係合部が、前記中空ロッドの
先端部を突合せ状態で収容する有底穴を含み、前記連絡
通路が、それの一端においては前記有底穴の底面、他端
においては前記胃内固定具のうち前記埋設状態において
胃内の空間に接する面にそれぞれ開口させられている
(8)項に記載の胃瘻用カテーテル・キット。
【0059】(10) (1)ないし(9)項のいずれ
かに記載の胃瘻用カテーテル・キットを前記生体におけ
る胃瘻の造設を目的として使用する胃瘻用カテーテル・
キット使用方法であって、前記生体の腹壁と胃壁とを貫
通するように形成された貫通孔に挿通されるべきガイド
・ワイヤを前記連絡通路と前記ロッド内通路とに挿通す
る第1工程と、前記中空ロッドによって前記外力を前記
胃内固定具に作用させてその胃内固定具の前記投影面積
を減少させた状態で、前記ガイド・ワイヤに前記チュー
ブと胃内固定具と中空ロッドとの組立体を案内させつ
つ、その組立体を前記貫通孔を経て体外から胃内に挿入
し、それにより、前記チューブを胃内に埋設する第2工
程と、その埋設後、前記中空ロッドを前記胃内固定具か
ら抜去し、それにより、その胃内固定具を前記張出し状
態に弾性的に復元させるとともに、前記ガイド・ワイヤ
を体外に抜去する第3工程とを含む胃瘻用カテーテル・
キット使用方法。
【0060】この方法によれば、胃内固定具が非バルー
ン型でありながらイントロデューサ法で生体に胃瘻を適
切に造設することが容易になる。
【0061】したがって、この方法によれば、従来のイ
ントロデューサ法による利点、すなわち、創部が細菌に
感染する可能性がプル法およびプッシュ法より小さいと
いう点を享受しつつ、その従来のイントロデューサ法に
よる欠点、すなわち、胃内固定具が本来果たすべき抜去
防止機能がその胃内固定具の予定外の変形に起因して損
なわれてしまうという欠点を克服することが容易にな
る。
【0062】この方法を実施するために、この方法を実
施する際に使用されるチューブと胃内固定具との組合せ
が1つの胃瘻用カテーテル・キットとして販売されてい
ることは不可欠なことではない。
【0063】(11) (1)ないし(9)項のいずれ
かに記載の胃瘻用カテーテル・キットを前記生体への栄
養補給を目的として使用する胃瘻用カテーテル・キット
使用方法であって、前記中空ロッドによって前記外力を
前記胃内固定具に作用させてその胃内固定具の前記投影
面積を減少させた状態で、前記チューブと胃内固定具と
中空ロッドとの組立体を体外から胃内に、前記生体に予
め造設された胃瘻を経て挿入し、それにより、前記チュ
ーブを胃内に埋設する第1工程と、その埋設後、前記中
空ロッドを前記胃内固定具から抜去し、それにより、そ
の胃内固定具を前記張出し状態に弾性的に復元させる第
2工程とを含む胃瘻用カテーテル・キット使用方法。
【0064】この方法によれば、胃瘻の造設にもチュー
ブの交換にも使用可能なカテーテル・キットを用いてチ
ューブの交換を行うことが可能となる。
【0065】したがって、この方法によれば、チューブ
の交換のみに使用可能なカテーテル・キットを用いてチ
ューブの交換を行う場合とは異なり、カテーテル・キッ
トの部品共通化が容易であるなどの理由により、安価な
カテーテル・キットを用いてチューブの交換を行うこと
が可能となる。
【0066】これと同様な理由により、前記(10)項
に係る方法によれば、カテーテル・キットの部品共通化
が容易であるなどの理由により、安価なカテーテル・キ
ットを用いて胃瘻の造設を行うことが可能となる。
【0067】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的な実
施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
【0068】図1には、本発明の第1実施形態に従う胃
瘻用カテーテル・キットの全要素のうち中空ロッドと体
外固定具とを除くものが組立て状態で示されている。こ
の胃瘻用カテーテル・キットは、生体としての患者にイ
ントロデューサ法で胃瘻を造設するという用途と、患者
に栄養を体外から胃内に直接に補給するという用途とに
おいて使用される。
【0069】この胃瘻用カテーテル・キットは、チュー
ブ10と、非バルーン型の胃内固定具12と、図2に断
面図で示す中空ロッド14と、体外固定具16と、図3
に示すガイド・ワイヤ20とを含むように構成されてい
る。
【0070】チューブ10は、よく知られているよう
に、患者の胃内に埋設された埋設状態で栄養を体外から
胃内に導入するために用いられる。そのため、チューブ
10はその内部に栄養通路11を有している。
【0071】胃内固定具12は、そのチューブ10のう
ち、前記埋設状態において胃内に位置することとなる部
分に設けられている。本実施形態においては、胃内固定
具12がそのチューブ10の先端部に取り付けられてい
る。胃内固定具12は、そのチューブ10が人体から抜
去されないようにそのチューブ10を胃壁に固定する抜
去防止機能を果たす。
【0072】胃内固定具12は、弾性変形可能な素材に
より構成されている。その結果、胃内固定具12は、自
由状態ではチューブ10からそれの半径方向外側に張り
出した張出し状態にあるが、外力が作用させられた外力
作用状態では胃内固定具12をチューブ10と同軸に投
影して得られる投影面積が張出し状態より減少させられ
る。
【0073】本実施形態においては、胃内固定具12
は、図2に示すように、チューブ10が取り付けられる
側とは反対側において開放された中空構造を有してい
る。具体的には、胃内固定具12は主として薄肉構造で
マッシュルーム状を成している。
【0074】胃内固定具12は、チューブ10との取付
け構造として、胃内固定具12に同軸に形成された係合
部24にチューブ10の先端部が実質的に気密かつ抜去
不能に嵌入させられる構造を有している。
【0075】胃内固定具12のうち、前記埋設状態にお
いて体外側を向く部分に、前記外力が作用させられるこ
とを予定された外力作用位置が設定されている。この外
力作用位置に、チューブ10においてそれの後端部から
先端部に向かう向きに圧縮力が外力として作用させられ
ると、胃内固定具12は、図3に示すように、自由状態
の形状より細長い形状に弾性的に変形させられる。
【0076】この弾性変形により、胃内固定具12をチ
ューブ10と同軸に投影して得られる投影面積が減少
し、その結果、胃内固定具12が通過可能な穴の直径が
減少する。
【0077】これに対し、中空ロッド14は、その胃内
固定具12にそれから抜去可能に係合させられる。中空
ロッド14は、その係合状態においては、前記埋設状態
において圧縮力を体外から胃内固定具12に伝達するよ
うに機能する。
【0078】図2に示すように、本実施形態において
は、中空ロッド14が、チューブ10の外側に配置され
た状態で胃内固定具12に係合させられるように設計さ
れている。具体的には、中空ロッド14は、チューブ1
0と同軸の胃内固定具12の軸線からそれの半径方向外
側にオフセットした位置に配置されている。
【0079】図2に示すように、胃内固定具12には前
記外力作用位置において係合部30が形成されている。
胃内固定具12はこの係合部30において中空ロッド1
4と係合させられる。本実施形態においては、係合部3
0が、中空ロッド14の側に開口する係合穴32を有す
るように形成されている。その係合穴32は底部34を
有している。
【0080】そして、中空ロッド14は、それの先端部
が底部34に突き当たるまで係32合穴に同軸に嵌入さ
せられ、これにより、胃内固定具12との係合が実現さ
れる。この係合状態においては、外力としての圧縮力が
中空ロッド14を介して胃内固定具12の底部34に伝
達され、その結果、図3に示すように、胃内固定具12
が同軸に引き伸ばされる。
【0081】これに対し、中空ロッド14が胃内固定具
12から抜去され、それにより、両者の係合状態が解除
されると、胃内固定具12への圧縮力の作用が停止させ
られ、その結果、胃内固定具12が自身の弾性により自
由状態に復元する。
【0082】なお付言すれば、本実施形態においては、
胃内固定具12自身の弾性によってその胃内固定具12
の自由状態と投影面積減少状態(すなわち弾性変形状
態)とが選択的に実現されるようになっているが、弾性
を有しない複数の構造部材と、それら複数の部材を互い
に弾性的に連結させる弾性的連結機構(例えば、連結機
能と弾性力付与機能とを有する機構)を含むように胃内
固定具12を構成して本発明を実施することが可能であ
る。そのような胃内固定具12をメカニカル式と称する
ことができる。
【0083】図2に示すように、中空ロッド14は、そ
れの内部にロッド内通路40を有している。これに対応
して、胃内固定具12は連絡通路44を有している。
【0084】連絡通路44は、底部34の両面のうち、
中空ロッド14の側を向いた面と、それとは反対側を向
いた面とにおいてそれぞれ開口させらている。その結
果、中空ロッド14が胃内固定具12に係合させられた
係合状態においては、体外の空間と胃内の空間との間
に、ロッド内通路40から連絡通路44まで延びる連続
した空間が形成されている。その連続した空間にガイド
・ワイヤ20が挿通されることになる。
【0085】中空ロッド14の後端部には操作部48が
設けられている。本実施形態においては、操作部48
が、中空ロッド14からそれの半径方向外側に張り出し
た張出し部として形成されている。操作部48は、作業
者が中空ロッド14を容易に取り扱うことができるよう
にするために設けられている。
【0086】図1に示すように、体外固定具16は、チ
ューブ10のうち、前記埋設状態において体外に位置す
ることとなる部分に設けられている。体外固定具16
は、チューブ10に対し、それの軸方向における位置が
調節可能となっている。体外固定具16は、チューブ1
0が胃内に埋没しないようにそのチューブ10を腹壁に
固定する機能を果たす。そして、その体外固定具16と
胃内固定具12との共同作用により、チューブ10を患
者の腹壁50および胃壁52(図3参照)に対して相対
的に位置決めする機能が実現される。
【0087】ガイド・ワイヤ20は、図3に示すよう
に、胃瘻の造設開始に伴って腹壁50と胃壁52とを貫
通するように形成された貫通孔54に挿通されて使用さ
れる。
【0088】このガイド・ワイヤ20は、中空ロッド1
4のロッド内通路40と胃内固定具12の連絡通路44
とに一緒に挿通されて使用されるとともに、その挿通状
態でチューブ10と胃内固定具12と中空ロッド14と
の組立体を案内することにより、チューブ10が体外か
ら胃内に貫通孔54を経て挿入されることを誘導する機
能を有する。
【0089】以上、胃瘻用カテーテル・キットの構成を
詳細に説明したが、次に、その使用方法を詳しく説明す
る。この胃瘻用カテーテル・キットは、本実施形態にお
いては、胃瘻造設を目的として使用される。
【0090】図4には、胃瘻用カテーテル・キットを使
用して胃瘻を造設する方法がフローチャートで示されて
いる。
【0091】この方法においては、まず、ステップS1
(以下、単に「S1」で表す。他のステップについても
同じとする。)において、作業者は、仰臥位に寝かされ
た患者の口腔から内視鏡を胃内に挿入する。この状態
で、作業者は空気を内視鏡の内腔を経て患者の胃内に送
り込む。この送気により、患者の胃が膨らみ、腹壁50
と胃壁52とが互いに密着する。
【0092】このS1においては、作業者が、さらに、
その挿入された内視鏡から発光されて胃壁52および腹
壁50を透過した透過光の目視と、作業者の触診とによ
り、腹部の皮膚のうち、チューブ10を挿入すべきチュ
ーブ挿入部位を確認する。このチューブ挿入部位は、患
者の皮膚が局部的に切開される部位であり、また、最終
的に胃瘻が造設される部位でもある。
【0093】次に、S2において、作業者は、患者の皮
膚のうち、その確認されたチューブ挿入部位およびその
周辺を消毒する。続いて、S3において、作業者は、そ
のチューブ挿入部位に対して局部的な麻酔を行う。
【0094】その後、S4において、作業者は、胃の蠕
動運動によって胃壁52の腹壁50に対する相対位置が
ずれてしまうことを防止するため、胃壁52を腹壁50
に固定する。この固定は、例えば、胃壁52と腹壁50
とを縫合糸によりチューブ挿入部位の近傍において縫合
することにより行うことが可能である。この胃壁固定は
その必要がなくなったときに解除される。
【0095】本実施形態においては、前述のように、バ
ルーン型ではない胃内固定具12を有する胃瘻用カテー
テル・キットを用いてイントロデューサ法で胃瘻が造設
される。バルーン型ではない胃内固定具12は、バルー
ン型である従来の胃内固定具より大形であるのが普通で
ある。
【0096】そのため、バルーン型ではない胃内固定具
12を有する胃瘻用カテーテル・キットを用いてイント
ロデューサ法で胃瘻を造設しようとする場合には、バル
ーン型である従来の胃内固定具を有する胃瘻用カテーテ
ル・キットを用いてイントロデューサ法で胃瘻を造設し
ようとする場合より、チューブ10および胃内固定具1
2の挿入をできる限り慎重に行うことが重要である。
【0097】すなわち、その挿入に先立って患者の皮膚
と腹壁50と胃壁52とにチューブ挿入部位においてそ
れぞれ形成された孔を互いに一致させた上で、それら孔
を経てチューブ10および胃内固定具12を胃内に挿入
することが、チューブ10の挿入経路を適切化するとと
もに安定化するために重要なのである。
【0098】このような事情を考慮し、本実施形態にお
いては、それらチューブ10と胃内固定具12との組立
体の胃内への挿入に先立ち、このS4において胃壁52
が腹壁50に固定されるのである。
【0099】さらに、本実施形態においては、後述のよ
うに、チューブ10の胃内への挿入に先立って患者の皮
膚と腹壁50と胃壁52とにチューブにおいてそれぞれ
形成された孔にガイド・ワイヤ20が挿通される。
【0100】この挿通により、ガイド・ワイヤ20から
腹壁50と胃壁52とに、患者の皮膚の表面の接線方向
(横方向)に力が作用させられる。その力により、チュ
ーブ10の胃内への挿入に先立って患者の皮膚と腹壁5
0と胃壁52とにそれぞれ形成された孔がガイド・ワイ
ヤ20に沿って一列に並ばせられ、それにより、それら
孔が、チューブ10の胃内への挿入に先立って、互いに
一致させられる。
【0101】その後、それら孔を経て、チューブ10と
胃内固定具12と中空ロッド14との組立体がガイド・
ワイヤ20によって案内されつつ胃内に挿入される。
【0102】このように、本実施形態においては、チュ
ーブ10の挿入経路の適切化および安定化に深い配慮が
されているのである。
【0103】その後、S5において、作業者は、チュー
ブ挿入部位の皮膚を局部的に切開し、その結果、チュー
ブ挿入部位の皮膚に開口が形成される。このS5におい
ては、さらに、作業者が、その形成された開口に、中空
の針を、腹壁50と胃壁52とを順に貫通するように刺
入する。それにより、それら腹壁50と胃壁52とを貫
通する貫通孔54が形成される。
【0104】続いて、S6において、作業者は、その形
成された貫通孔54に挿入された状態にある針の内腔を
経てガイド・ワイヤ20を胃内に挿入する。作業者は、
そのガイド・ワイヤ20のうち体外にある部分を、胃内
固定具12の連絡通路44と中空ロッド14のロッド内
通路40とに挿通する。この挿通は、ガイド・ワイヤ2
0の胃内への挿入後に行うことも挿入前に行うこともで
き、また、理論上は、その挿入中に行うことも可能であ
る。
【0105】このS6においては、ガイド・ワイヤ20
の挿入終了後、作業者は、そのガイド・ワイヤ20を残
したまま針を患者から抜去する。
【0106】その後、S7において、作業者は、上記形
成された貫通孔54の直径を拡張するための処理を患者
に対して施す。この拡張処理においては、例えば、ダイ
レータの内腔にガイド・ワイヤ20が挿通される状態で
そのダイレータが、拡張すべき貫通孔54に挿入され
る。この場合、貫通孔54が拡張された後、作業者はそ
のダイレータを患者から抜去する。このとき、患者は、
図5に示すように、拡張された貫通孔54にガイド・ワ
イヤ20のみが挿通されている状態にある。
【0107】続いて、S8において、作業者は、中空ロ
ッド14とガイド・ワイヤ20とを利用してチューブ1
0を貫通孔54を経て胃内に挿入する。本実施形態にお
いては、その挿入に先立ち、中空ロッド14が胃内固定
具12に係合させられ、圧縮力が中空ロッド14を介し
て胃内固定具12に伝達され、その結果、胃内固定具1
2が引き伸ばされた形状に変形させられる。
【0108】したがって、本実施形態によれば、胃内固
定具12がバルーン型ではないにもかかわらず、患者を
貫通孔54においてそれほど強く圧迫することなく、胃
内固定具12がその貫通孔54を通過して胃内に挿入さ
れることとなる。
【0109】本実施形態においては、チューブ10の胃
内への挿入に先立ち、作業者が、ガイド・ワイヤ20を
胃内に、後続する作業中にガイド・ワイヤ20が偶然に
引き抜かれる可能性がある長さより十分に長い長さで胃
内に留置されるように挿入する。したがって、胃瘻造設
のための一連の作業中にガイド・ワイヤ20が意に反し
て患者から抜去されてしまうことはなく、これにより、
そのガイド・ワイヤ20によるチューブ10の誘導機能
が保証されることとなる。
【0110】この状態で、作業者は、そのガイド・ワイ
ヤ20に沿ってチューブ10と胃内固定具12と中空ロ
ッド14との組立体を胃内に挿入する。したがって、そ
の挿入の経路が、ガイド・ワイヤ20と中空チューブ1
0および胃内固定具12との共同作用によって適切に維
持されることとなる。
【0111】そのようにしてチューブ10が胃内に部分
的に埋設されたならば、その後、S9において、作業者
は、ガイド・ワイヤ20を患者から抜去する。続いて、
S10において、作業者は、埋設状態にあるチューブ1
0から中空ロッド14を抜去する。これにより、胃内固
定具12が自由状態に復元し、前述の抜去防止機能を発
揮可能な状態に至る。
【0112】その後、S11において、作業者は、チュ
ーブ10上における体外固定具16を適切な位置に調節
することにより、胃内固定具12と体外固定具16との
共同によってチューブ10を腹壁50および胃壁52に
対して相対的に位置決めする。
【0113】以上で、胃瘻を造設するための一連の作業
が終了する。
【0114】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、図4におけるS6が前記(10)項にお
ける「第1工程」の一例を構成し、S8が同項における
「第2工程」の一例を構成し、S9およびS10が互い
に共同して同項における「第3工程」の一例を構成して
いるのである。
【0115】なお付言すれば、交換等のためにチューブ
10を患者から抜去することが必要である場合には、例
えば、中空ロッド14による支援なしで胃内固定具12
の弾性変形を利用し、チューブ10を患者から引き抜く
ことが可能である。
【0116】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
ただし、本実施形態は、第1実施形態と共通する要素が
あるため、共通する要素については同一の符号を使用し
て引用することによって詳細な説明を省略し、異なる要
素についてのみ詳細に説明する。
【0117】第1実施形態においては、図2に示すよう
に、中空ロッド14がチューブ10に対してオフセット
した位置に配置されているが、本実施形態においては、
図6に示すように、中空ロッド70が、チューブ10と
ほぼ同軸に、かつ、そのチューブ10の栄養通路11内
に配置されている。
【0118】本実施形態においては、図6に示すよう
に、非バルーン型の胃内固定具74が、中空構造を有す
るとともに、チューブ10の軸方向において互いに対向
する第1および第2部分80,82を有している。
【0119】第1部分80には、チューブ10の先端部
が抜去不能に係合させられる係合部84が形成されてい
る。この係合部84は、チューブ10の先端部を突き当
て状態で収容する有底穴86を有している。その有底穴
86の底部には貫通穴88が形成されており、その貫通
穴88に中空ロッド70が挿通される。
【0120】これに対し、第2部分82には、中空ロッ
ド70の先端部が抜去可能に係合させられる係合部92
が形成されている。この係合部92は、中空ロッド70
の先端部を突き当て状態で収容する有底穴94を有して
いる。その有底穴94の底部にも貫通穴96が形成され
ている。
【0121】したがって、本実施形態においては、中空
ロッド70から胃内固定具74に圧縮力が作用させられ
ることが可能であるとともに、その作用させられた圧縮
力によって胃内固定具74が弾性的に引き伸ばされる。
図7には、その胃内固定具74が引き伸ばされ、その結
果、それの投影面積が減少する様子が示されている。
【0122】胃内固定具74は、チューブ10内の栄養
通路11を胃内固定具74内の空間を経て胃内の空間に
連絡させるための連絡通路100を有している。
【0123】本実施形態に従う胃瘻用カテーテル・キッ
トを使用することにより、第1実施形態におけると同様
な新規なイントロデューサ法で患者に胃瘻を造設した
り、予め造設された胃瘻を経て栄養を患者の体外から胃
内に注入することが可能である。
【0124】なお付言すれば、胃内固定具74は、図示
しないが、経腸栄養剤を栄養通路11から胃内に導入す
るための通路、開口等、導入部を有している。
【0125】そして、図8には、本実施形態に従う胃瘻
用カテーテル・キットを使用することにより、チューブ
10を交換する方法がフローチャートで表されている。
【0126】この方法によれば、まず、S51におい
て、作業者は、現に使用中のチューブ10から体外固定
具16を抜去する。次に、S52において、作業者は、
新品のカテーテル・キットにつき、中空ロッド70をチ
ューブ10に挿入する。
【0127】続いて、S53において、作業者は、中空
ロッド70をチューブ10内に深く押し込み、それによ
り、圧縮力によって胃内固定具74を引き伸ばす。その
後、S54において、作業者は、それらチューブ10と
胃内固定具74と中空ロッド70との組立体を、既存の
胃瘻を経て体外から胃内に挿入する。
【0128】このようにしてチューブ10が胃内に部分
的に埋設されたならば、続いて、S55において、作業
者は、中空ロッド70をチューブ10から抜去する。そ
れにより、胃内固定具74が前記張出し状態に復元す
る。
【0129】その後、S56において、作業者は、体外
固定具16をチューブ10に装着することにより、胃内
固定具74と共同してチューブ10を胃内に固定する。
【0130】以上で、チューブ10を交換するための一
連の作業が終了する。
【0131】なお付言すれば、チューブ10を交換する
際には、ロッド内通路40の使用も連絡通路100の使
用も不要である。
【0132】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、図8におけるS54が前記(11)項に
おける「第1工程」の一例を構成し、S55が同項にお
ける「第2工程」の一例を構成しているのである。
【0133】なお付言すれば、本実施形態に従うチュー
ブ10を患者から抜去することが必要である場合には、
その作業を例えば、そのチューブ10を胃内に挿入する
手順とは逆の手順で行うことが可能である。この場合、
交換されるべきチューブ10の胃内固定具74は、中空
ロッド70による支援によって引き伸ばされることとな
るため、その支援なしでチューブ10を抜去する場合に
比較し、患者に与える苦痛を軽減することが容易であ
る。
【0134】特に、本実施形態においては、胃瘻に既に
装着されているチューブ10を抜去しようとする際、中
空ロッド70をそのチューブ10の内腔を経て胃内固定
具74に到達させることとなる。したがって、中空ロッ
ド70がチューブ10の外側に配置される場合とは異な
り、胃瘻とチューブ10との環状すきまを利用すること
は不要である。
【0135】よって、本実施形態によれば、中空ロッド
70による支援のもとに、チューブ10を抜去する作業
を容易に単純化し得る。
【0136】以上、本発明の実施形態のいくつかを図面
に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、前
記[課題を解決するための手段および発明の効果]の欄
に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種
々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に従う胃瘻用カテーテル
・キットの一部を組立て状態で示す斜視図である。
【図2】図1における胃瘻用カテーテル・キットの一部
を示す正面断面図である。
【図3】図1における胃瘻用カテーテル・キットを用い
て胃瘻を造設する方法を概念的に説明するための斜視図
である。
【図4】その胃瘻造設方法を示すフローチャートであ
る。
【図5】図4の胃瘻造設方法の実施中にガイド・ワイヤ
20が胃内に挿入される様子を説明するための正面断面
図である。
【図6】本発明の第2実施形態に従う胃瘻用カテーテル
・キットの一部を組立て状態でかつ自由状態で示す正面
断面図である。
【図7】図6における胃瘻用カテーテル・キットを組立
て状態でかつ外力作用状態で示す正面断面図である。
【図8】図6における胃瘻用カテーテル・キットを用い
てチューブ10を交換する方法を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 チューブ 12,74 胃内固定具 14,70 中空ロッド 16 体外固定具 20 ガイド・ワイヤ 40 ロッド内通路 44,100 連絡通路 50 腹壁 52 胃壁 54 貫通孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月11日(2002.7.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】胃瘻用カテーテル・キット
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体の胃瘻に関連
して用いられるカテーテル・キットに関する
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】(4) 前記中空ロッドが、前記係合状態
において、前記チューブの外側に配置されるとともに、
前記胃内固定具に対して概して平行な方向に圧縮力を
胃内固定具に伝達し、その胃内固定具が、その伝達さ
れた圧縮力によって同軸に弾性的に引き伸ばされ、それ
により、前記投影面積が減少させられる(1)ないし
(3)項のいずれかに記載の胃瘻用カテーテル・キッ
ト。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】(5) 前記中空ロッドが、前記係合状態
において、前記チューブの内側に配置されるとともに、
前記胃内固定具に対して概して平行な方向に圧縮力を
胃内固定具に伝達し、その胃内固定具が、その伝達さ
れた圧縮力によって同軸に弾性的に引き伸ばされ、それ
により、前記投影面積が減少させられる(1)ないし
(3)項のいずれかに記載の胃瘻用カテーテル・キッ
ト。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の胃内に埋設された埋設状態で栄養
    を体外から胃内に導入するために用いられる胃瘻用カテ
    ーテル・キットであって、 前記栄養を体外から胃内に導入する栄養通路が内部に形
    成されたチューブと、 そのチューブのうち、前記埋設状態において胃内に位置
    することとなる部分に設けられ、そのチューブが生体か
    ら抜去されないようにそのチューブを胃壁に固定する、
    弾性変形可能な非バルーン型の胃内固定具であって、自
    由状態では前記チューブからそれの半径方向外側に張り
    出した張出し状態にあるが、外力が作用させられた外力
    作用状態では、当該胃内固定具を前記チューブと同軸に
    投影して得られる投影面積が前記張出し状態より減少す
    るものと、 その胃内固定具にそれから抜去可能に係合させられ、そ
    の係合状態においては、前記埋設状態において前記外力
    を体外から前記胃内固定具に伝達する中空ロッドであっ
    て、内部にロッド内通路を有するものとを含み、かつ、
    前記胃内固定具が、前記係合状態において前記ロッド内
    通路を胃内の空間に連絡させる連絡通路を有する胃瘻用
    カテーテル・キット。
  2. 【請求項2】 さらに、前記チューブのうち、前記埋設
    状態において体外に位置することとなる部分に設けら
    れ、そのチューブが胃内に埋没しないようにそのチュー
    ブを腹壁に固定する体外固定具を含み、かつ、その体外
    固定具と前記胃内固定具との共同作用により、前記チュ
    ーブを腹壁および胃壁に対して相対的に位置決めする請
    求項1に記載の胃瘻用カテーテル・キット。
  3. 【請求項3】 さらに、前記生体における胃瘻の造設開
    始に伴ってその生体の腹壁と胃壁とを貫通するように形
    成された貫通孔に挿通されて使用されるガイド・ワイヤ
    であって、前記ロッド内通路と前記連絡通路とに挿通さ
    れて使用されるとともに、その挿通状態で前記チューブ
    と胃内固定具と中空ロッドとの組立体を案内することに
    より、その組立体が前記貫通孔を経て体外から胃内に挿
    入されることを誘導するガイド・ワイヤを含む請求項1
    または2に記載の胃瘻用カテーテル・キット。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の胃
    瘻用カテーテル・キットを前記生体における胃瘻の造設
    を目的として使用する胃瘻用カテーテル・キット使用方
    法であって、 前記生体の腹壁と胃壁とを貫通するように形成された貫
    通孔に挿通されるべきガイド・ワイヤを前記連絡通路と
    前記ロッド内通路とに挿通する第1工程と、 前記中空ロッドによって前記外力を前記胃内固定具に作
    用させてその胃内固定具の前記投影面積を減少させた状
    態で、前記ガイド・ワイヤに前記チューブと胃内固定具
    と中空ロッドとの組立体を案内させつつ、その組立体を
    前記貫通孔を経て体外から胃内に挿入し、それにより、
    前記チューブを胃内に埋設する第2工程と、 その埋設後、前記中空ロッドを前記胃内固定具から抜去
    し、それにより、その胃内固定具を前記張出し状態に弾
    性的に復元させるとともに、前記ガイド・ワイヤを体外
    に抜去する第3工程とを含む胃瘻用カテーテル・キット
    使用方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の胃
    瘻用カテーテル・キットを前記生体への栄養補給を目的
    として使用する胃瘻用カテーテル・キット使用方法であ
    って、 前記中空ロッドによって前記外力を前記胃内固定具に作
    用させてその胃内固定具の前記投影面積を減少させた状
    態で、前記チューブと胃内固定具と中空ロッドとの組立
    体を体外から胃内に、前記生体に予め造設された胃瘻を
    経て挿入し、それにより、前記チューブを胃内に埋設す
    る第1工程と、 その埋設後、前記中空ロッドを前記胃内固定具から抜去
    し、それにより、その胃内固定具を前記張出し状態に弾
    性的に復元させる第2工程とを含む胃瘻用カテーテル・
    キット使用方法。
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