JP2002045427A - 消化管吻合用バルーンカテーテル - Google Patents
消化管吻合用バルーンカテーテルInfo
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- JP2002045427A JP2002045427A JP2000269367A JP2000269367A JP2002045427A JP 2002045427 A JP2002045427 A JP 2002045427A JP 2000269367 A JP2000269367 A JP 2000269367A JP 2000269367 A JP2000269367 A JP 2000269367A JP 2002045427 A JP2002045427 A JP 2002045427A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 主として消化管吻合の場合において、侵襲の
大きい腹壁、消化管壁を切開せずに、これを行い得るバ
ルーンカテーテルを提案することにある。 【解決手段】 カテーテルチューブ１に内套針１２を挿
通するための単数のメインルーメン２と、カテーテルチ
ューブ１の先端近傍に、流体を送入して膨張させるため
のバルーン部３、４、５にそれぞれ連通するサブルーメ
ン６、７及び８と、カテーテルチューブ１の基端部に前
記サブルーメン６、７及び８に連通し、端部にそれぞれ
バルブを設けた分岐管９、１０及び１１とを設けて成
る。
大きい腹壁、消化管壁を切開せずに、これを行い得るバ
ルーンカテーテルを提案することにある。 【解決手段】 カテーテルチューブ１に内套針１２を挿
通するための単数のメインルーメン２と、カテーテルチ
ューブ１の先端近傍に、流体を送入して膨張させるため
のバルーン部３、４、５にそれぞれ連通するサブルーメ
ン６、７及び８と、カテーテルチューブ１の基端部に前
記サブルーメン６、７及び８に連通し、端部にそれぞれ
バルブを設けた分岐管９、１０及び１１とを設けて成
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】 本発明は、人体の消化管を
簡易な手技により吻合するに用いるバルーンカテーテル
に関するものである。
簡易な手技により吻合するに用いるバルーンカテーテル
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】 従来の消化管吻合は、吻合部における
消化管壁と消化管壁とを接着させ、吻合部組織の止血の
ため縫合針及び縫合糸を用いて組織を縫い合わせる手技
が基本であり、最近では自動縫合器や自動吻合器も実用
化されているが、該手技における施術者の巧拙により、
その成否の個人差は避けることができず、より簡易で、
従って施術者の巧拙に左右されることの少ない、安全で
良い成績をあげることができる手技が切望されている。
また、衰弱した患者の全身状態や吻合部組織の血行不良
のもとでは、縫合が組織を障害する一因となり、接合部
の血行障害を招き、かえって創の治癒を阻害し、縫合不
全をきたす結果となることも少なくない。更に、従来の
消化管吻合では、吻合部の腸管内圧減圧のために経鼻胃
管などのドレナージチューブが必要である。のみなら
ず、万一生ずる可能性のある縫合不全に対処する目的で
腹腔ドレーンが留置される。一旦、縫合不全が生ずると
再度縫合せず、経鼻胃管などを用い、吻合部のドレナー
ジによる創の自然治癒を待つ外はない。この間、長期に
輸液を行ったり、経管栄養供与が必要となる。
消化管壁と消化管壁とを接着させ、吻合部組織の止血の
ため縫合針及び縫合糸を用いて組織を縫い合わせる手技
が基本であり、最近では自動縫合器や自動吻合器も実用
化されているが、該手技における施術者の巧拙により、
その成否の個人差は避けることができず、より簡易で、
従って施術者の巧拙に左右されることの少ない、安全で
良い成績をあげることができる手技が切望されている。
また、衰弱した患者の全身状態や吻合部組織の血行不良
のもとでは、縫合が組織を障害する一因となり、接合部
の血行障害を招き、かえって創の治癒を阻害し、縫合不
全をきたす結果となることも少なくない。更に、従来の
消化管吻合では、吻合部の腸管内圧減圧のために経鼻胃
管などのドレナージチューブが必要である。のみなら
ず、万一生ずる可能性のある縫合不全に対処する目的で
腹腔ドレーンが留置される。一旦、縫合不全が生ずると
再度縫合せず、経鼻胃管などを用い、吻合部のドレナー
ジによる創の自然治癒を待つ外はない。この間、長期に
輸液を行ったり、経管栄養供与が必要となる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 従来の無縫合による
消化管吻合には、自動吻合器や自動吻合器が広く使われ
ているが、吻合部の狭窄、縫合不全、出血などの合併症
が生ずる危険性があるので、器械の使用法などについて
の熟練した技術が必要となってくる。全身状態が不良な
患者では、低侵襲で迅速かつ簡易であり、吻合部組織の
血行、吻合部における消化管壁相互の接着、吻合部組織
の止血、吻合部消化管の内圧上昇を確実にコントロール
できる手段が求められている。そこで、消化管吻合や腸
管吸引・減圧を安全、かつ的確に施行し、吻合が確実に
成立するまで、例えば腸瘻用カテーテルとして使用で
き、その後は吻合口の大きさの調節を可能とするスリー
バルーンカテーテルを提案し、患者への侵襲を最小限に
止め、かつ施術者の手技を容易にすることにより、医療
上顕著な効果をあげ得ることを目的とする。
消化管吻合には、自動吻合器や自動吻合器が広く使われ
ているが、吻合部の狭窄、縫合不全、出血などの合併症
が生ずる危険性があるので、器械の使用法などについて
の熟練した技術が必要となってくる。全身状態が不良な
患者では、低侵襲で迅速かつ簡易であり、吻合部組織の
血行、吻合部における消化管壁相互の接着、吻合部組織
の止血、吻合部消化管の内圧上昇を確実にコントロール
できる手段が求められている。そこで、消化管吻合や腸
管吸引・減圧を安全、かつ的確に施行し、吻合が確実に
成立するまで、例えば腸瘻用カテーテルとして使用で
き、その後は吻合口の大きさの調節を可能とするスリー
バルーンカテーテルを提案し、患者への侵襲を最小限に
止め、かつ施術者の手技を容易にすることにより、医療
上顕著な効果をあげ得ることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための技術手段】 上記課題を解決す
るため鋭意研究した結果、次の構成が最も適切であるこ
とが明らかとなった。まず、消化管瘻を形成するため、
腹壁、消化管壁を穿通することができるように、カテー
テルチューブのメインルーメンを経由してカテーテルチ
ューブの先端まで穿刺用の内套針を挿着し、腹壁、消化
管壁を切開せずに前記内套針によりカテーテルチューブ
を穿刺貫通する。カテーテルチューブ先端が消化管腔内
に到達した際、カテーテルチューブが消化管壁より脱落
しないように、カテーテルチューブの先端部近傍管壁に
３か所設けてあるバルーン部のうち最先端に設けたバル
ーン部を膨張させ、内套針を抜去する。次に、吻合する
他方の消化管腔内で、カテーテルチューブの最も基端部
寄りに設けたバルーン部を膨張させ、吻合対象である双
方の消化管壁を接着させる。更に、吻合部消化管の治療
目的に応じて、前記膨張させた２個所のバルーン部の中
間に設けたバルーン部を徐々に膨張させ、吻合口の大き
さを拡大する手段に用いる。
るため鋭意研究した結果、次の構成が最も適切であるこ
とが明らかとなった。まず、消化管瘻を形成するため、
腹壁、消化管壁を穿通することができるように、カテー
テルチューブのメインルーメンを経由してカテーテルチ
ューブの先端まで穿刺用の内套針を挿着し、腹壁、消化
管壁を切開せずに前記内套針によりカテーテルチューブ
を穿刺貫通する。カテーテルチューブ先端が消化管腔内
に到達した際、カテーテルチューブが消化管壁より脱落
しないように、カテーテルチューブの先端部近傍管壁に
３か所設けてあるバルーン部のうち最先端に設けたバル
ーン部を膨張させ、内套針を抜去する。次に、吻合する
他方の消化管腔内で、カテーテルチューブの最も基端部
寄りに設けたバルーン部を膨張させ、吻合対象である双
方の消化管壁を接着させる。更に、吻合部消化管の治療
目的に応じて、前記膨張させた２個所のバルーン部の中
間に設けたバルーン部を徐々に膨張させ、吻合口の大き
さを拡大する手段に用いる。
【０００５】
【発明の実施の形態】 本発明に係る消化管吻合用バル
ーンカテーテルの実施例を図面を用いて説明する。図１
は発明の概要を示す側面図、図２は図１のＡ−Ａ線にお
ける端面図、図３は内套針の一例を示す側面図、図４は
バルーン部を膨張させた状態を示す説明図である。ゴム
又は合成樹脂を用いて形成したカテーテルチューブ
（１）に、内套針（１２）を挿通するための単数のメイ
ンルーメン（２）と、カテーテルチューブ（１）の先端
部近傍管壁に流体を送入し、及び排出して膨張又は収縮
させるための３個所のバルーン部（３）、（４）及び
（５）と、該バルーン部（３）、（４）及び（５）にそ
れぞれ連通するサブルーメン（６）、（７）及び（８）
と、カテーテルチューブ（１）の基端部に前記サブルー
メン（６）、（７）及び（８）に連通し、端部にバルブ
（図示しない。）を備えた分岐管（９）、（１０）及び
（１１）とを設けてある。
ーンカテーテルの実施例を図面を用いて説明する。図１
は発明の概要を示す側面図、図２は図１のＡ−Ａ線にお
ける端面図、図３は内套針の一例を示す側面図、図４は
バルーン部を膨張させた状態を示す説明図である。ゴム
又は合成樹脂を用いて形成したカテーテルチューブ
（１）に、内套針（１２）を挿通するための単数のメイ
ンルーメン（２）と、カテーテルチューブ（１）の先端
部近傍管壁に流体を送入し、及び排出して膨張又は収縮
させるための３個所のバルーン部（３）、（４）及び
（５）と、該バルーン部（３）、（４）及び（５）にそ
れぞれ連通するサブルーメン（６）、（７）及び（８）
と、カテーテルチューブ（１）の基端部に前記サブルー
メン（６）、（７）及び（８）に連通し、端部にバルブ
（図示しない。）を備えた分岐管（９）、（１０）及び
（１１）とを設けてある。
【０００６】
【発明の効果】 本発明によれば、腹壁、消化管壁を切
開せずに、カテーテルチューブ（１）のメインルーメン
（２）を経由して内套針（１２）を挿着して腹壁、消化
管腔内に穿通し、前記バルーン部（３）を膨張させ、カ
テーテルチューブ（１）が脱落しないようにし、次いで
内套針（１２）を抜去する。その上で吻合対象である消
化管と消化管を接着させるため、バルーン部（５）を膨
張させる。また、バルーン部（４）を膨張させ、吻合口
を拡大する手段に用いることができる。このようにすれ
ば、患者に対する侵襲を最小限に抑制し、また、術者の
熟練度に依存する従来の施術に比し、簡易かつ安全に施
術できる。
開せずに、カテーテルチューブ（１）のメインルーメン
（２）を経由して内套針（１２）を挿着して腹壁、消化
管腔内に穿通し、前記バルーン部（３）を膨張させ、カ
テーテルチューブ（１）が脱落しないようにし、次いで
内套針（１２）を抜去する。その上で吻合対象である消
化管と消化管を接着させるため、バルーン部（５）を膨
張させる。また、バルーン部（４）を膨張させ、吻合口
を拡大する手段に用いることができる。このようにすれ
ば、患者に対する侵襲を最小限に抑制し、また、術者の
熟練度に依存する従来の施術に比し、簡易かつ安全に施
術できる。
【図１】 実施例の概要を示す側面図
【図２】 図１のＡ−Ａ線における断面図
【図３】 内套針の一例を示す側面図
【図４】 バルーン部を膨張させた状態を示す説明図
１・・カテーテルチューブ ２・・メインルーメン ３・・バルーン部 ４・・バルーン部 ５・・バルーン部 ６・・サブルーメン ７・・サブルーメン ８・・サブルーメン ９・・分岐管 １０・・分岐管 １１・・分岐管 １２・・内套針
Claims (1)
- 【請求項１】 ゴム又は合成樹脂を用いて形成したカテ
ーテルチューブ（１）に、内套針（１２）を挿通するた
めの単数のメインルーメン（２）と、カテーテルチュー
ブ（１）の先端近傍に、流体を送入して膨張させるため
のバルーン部（３）、（４）及び（５）と、該バルーン
部（３）、（４）及び（５）にそれぞれ連通するサブル
ーメン（６）、（７）及び（８）と、カテーテルチュー
ブ（１）の基端部に前記サブルーメン（６）、（７）及
び（８）に連通し、端部にそれぞれバルブを設けた分岐
管（９）、（１０）及び（１１）とを設けて成ることを
特徴とする消化管吻合用バルーンカテーテル
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000269367A JP3647025B2 (ja) | 2000-08-02 | 2000-08-02 | 消化管吻合用バルーンカテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000269367A JP3647025B2 (ja) | 2000-08-02 | 2000-08-02 | 消化管吻合用バルーンカテーテル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002045427A true JP2002045427A (ja) | 2002-02-12 |
| JP3647025B2 JP3647025B2 (ja) | 2005-05-11 |
Family
ID=18755990
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000269367A Expired - Fee Related JP3647025B2 (ja) | 2000-08-02 | 2000-08-02 | 消化管吻合用バルーンカテーテル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3647025B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008049157A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Olympus Medical Systems Corp | 超音波内視鏡、ろう孔に配設するバルーン付きカテーテル、他の磁石と生体組織の壁面を介して磁着する磁石を留置する磁石留置具、他の磁石と生体組織の壁面を介して磁着する磁石セット |
| JP2021502202A (ja) * | 2017-11-07 | 2021-01-28 | 南▲微▼医学科技股▲フン▼有限公司Ｍｉｃｒｏ‐Ｔｅｃｈ （Ｎａｎｊｉｎｇ） Ｃｏ．， Ｌｔｄ． | 胃腸吻合に適用するダブルバルーンカテーテル器械 |
-
2000
- 2000-08-02 JP JP2000269367A patent/JP3647025B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008049157A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Olympus Medical Systems Corp | 超音波内視鏡、ろう孔に配設するバルーン付きカテーテル、他の磁石と生体組織の壁面を介して磁着する磁石を留置する磁石留置具、他の磁石と生体組織の壁面を介して磁着する磁石セット |
| US8876699B2 (en) | 2006-08-28 | 2014-11-04 | Olympus Medical Systems Corp. | Fistulectomy method of forming a fistula between a first duct and a second duct |
| JP2021502202A (ja) * | 2017-11-07 | 2021-01-28 | 南▲微▼医学科技股▲フン▼有限公司Ｍｉｃｒｏ‐Ｔｅｃｈ （Ｎａｎｊｉｎｇ） Ｃｏ．， Ｌｔｄ． | 胃腸吻合に適用するダブルバルーンカテーテル器械 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3647025B2 (ja) | 2005-05-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041202 |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041221 |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050107 |
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